JP3487500B2 - 筒型マウント装置 - Google Patents
筒型マウント装置Info
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- JP3487500B2 JP3487500B2 JP6698599A JP6698599A JP3487500B2 JP 3487500 B2 JP3487500 B2 JP 3487500B2 JP 6698599 A JP6698599 A JP 6698599A JP 6698599 A JP6698599 A JP 6698599A JP 3487500 B2 JP3487500 B2 JP 3487500B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両において、例
えばエンジンマウントや、キャブマウント、デフマウン
ト等として好適に使用される筒型マウント装置に関す
る。
えばエンジンマウントや、キャブマウント、デフマウン
ト等として好適に使用される筒型マウント装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば車両の車体フレームに
エンジンを取付ける際にエンジンマウントとして用いら
れる筒型マウント装置が知られている。この筒型マウン
ト装置は、図5〜図7に示すように、主軸金具201
と、主軸金具201の外側に距離を隔てて略同軸状に配
置された外筒金具202と、主軸金具201と外筒金具
202との間に介在し、両者を一体的に連結するゴム弾
性体203と、ゴム弾性体203に保持されて径方向に
おける主振動入力方向の左右両側に対称に配置された一
対の中間マス体204、204と、主軸金具201と外
筒金具202との間に配置され、主振動入力方向の振動
が入力したときに主軸金具201と外筒金具202との
過大な相対変位を弾性的に規制する弾性ストッパ20
5、206とを備えている。
エンジンを取付ける際にエンジンマウントとして用いら
れる筒型マウント装置が知られている。この筒型マウン
ト装置は、図5〜図7に示すように、主軸金具201
と、主軸金具201の外側に距離を隔てて略同軸状に配
置された外筒金具202と、主軸金具201と外筒金具
202との間に介在し、両者を一体的に連結するゴム弾
性体203と、ゴム弾性体203に保持されて径方向に
おける主振動入力方向の左右両側に対称に配置された一
対の中間マス体204、204と、主軸金具201と外
筒金具202との間に配置され、主振動入力方向の振動
が入力したときに主軸金具201と外筒金具202との
過大な相対変位を弾性的に規制する弾性ストッパ20
5、206とを備えている。
【0003】この筒型マウント装置は、車体側及びエン
ジン側のいずれか一方の取付部材に主軸金具201が取
付ボルト等を介して連結固定されるとともに、そのいず
れか他方の取付部材に外筒金具202が圧入等により連
結固定され、エンジンからの主振動入力方向に沿って弾
性ストッパ205、206が位置するように取付けられ
る。
ジン側のいずれか一方の取付部材に主軸金具201が取
付ボルト等を介して連結固定されるとともに、そのいず
れか他方の取付部材に外筒金具202が圧入等により連
結固定され、エンジンからの主振動入力方向に沿って弾
性ストッパ205、206が位置するように取付けられ
る。
【0004】そして、主軸金具201と外筒金具202
との間に主振動入力方向の振動が作用すると、ゴム弾性
体203の弾性変形を介して中間マス体204、204
が共振することによって、その振動は効果的に減衰され
る。このとき、中間マス体204、204は、主軸金具
201の移動方向と反対方向に移動することにより共振
する。
との間に主振動入力方向の振動が作用すると、ゴム弾性
体203の弾性変形を介して中間マス体204、204
が共振することによって、その振動は効果的に減衰され
る。このとき、中間マス体204、204は、主軸金具
201の移動方向と反対方向に移動することにより共振
する。
【0005】また、大振幅の振動が入力したときには、
主軸金具201と外筒金具202との過大な相対変位が
弾性ストッパ205、206により規制され、これによ
りゴム弾性体203の耐久性が確保される。なお、弾性
ストッパ205、206は、大振幅の振動が入力したと
きにも中間マス体204、204が衝突しないように配
置されている。
主軸金具201と外筒金具202との過大な相対変位が
弾性ストッパ205、206により規制され、これによ
りゴム弾性体203の耐久性が確保される。なお、弾性
ストッパ205、206は、大振幅の振動が入力したと
きにも中間マス体204、204が衝突しないように配
置されている。
【0006】なお、この筒型マウント装置は、中間マス
体204の質量とゴム弾性体203のばね定数とを適宜
設定することにより、抑制すべき共振周波数がチューニ
ングされる。この場合、中間マス体204の質量をより
大きく設定すれば抑制すべき共振周波数を低くチューニ
ングすることができ、また、ゴム弾性体203のばね定
数をより小さく設定すれば抑制すべき共振周波数を低く
チューニングすることができる。
体204の質量とゴム弾性体203のばね定数とを適宜
設定することにより、抑制すべき共振周波数がチューニ
ングされる。この場合、中間マス体204の質量をより
大きく設定すれば抑制すべき共振周波数を低くチューニ
ングすることができ、また、ゴム弾性体203のばね定
数をより小さく設定すれば抑制すべき共振周波数を低く
チューニングすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
筒型マウント装置は、主軸金具101と外筒金具102
との過大な相対変位を規制する弾性ストッパ205、2
06を有するため、大振幅の振動が入力したときに弾性
ストッパ205、206のストッパ作用が発揮され始め
ると、ゴム弾性体203の荷重−撓み特性は急激な立ち
上がりを示す。この荷重−撓み特性は、立ち上がりが急
激になるほどゴム弾性体203に掛かる負荷が大きくな
ることを示し、ゴム弾性体203の耐久性等に悪影響を
及ぼすこととなる。よって、荷重−撓み特性の急激な立
ち上がりはできる限り回避するのが好ましい。
筒型マウント装置は、主軸金具101と外筒金具102
との過大な相対変位を規制する弾性ストッパ205、2
06を有するため、大振幅の振動が入力したときに弾性
ストッパ205、206のストッパ作用が発揮され始め
ると、ゴム弾性体203の荷重−撓み特性は急激な立ち
上がりを示す。この荷重−撓み特性は、立ち上がりが急
激になるほどゴム弾性体203に掛かる負荷が大きくな
ることを示し、ゴム弾性体203の耐久性等に悪影響を
及ぼすこととなる。よって、荷重−撓み特性の急激な立
ち上がりはできる限り回避するのが好ましい。
【0008】一方、この筒型マウント装置により抑制す
べき共振周波数を低くチューニングしたい場合があり、
その場合には、上記のように中間マス体204の質量を
より大きく設定したり、或いはゴム弾性体203のばね
定数をより小さく設定することにより達成することがで
きる。しかし、荷重−撓み特性の急激な立ち上がりを回
避するためには、中間マス体204の質量を大きくした
り、ゴム弾性体203のばね定数を小さくするには限界
があり、要求される充分に低い共振周波数にチューニン
グすることが困難となる。
べき共振周波数を低くチューニングしたい場合があり、
その場合には、上記のように中間マス体204の質量を
より大きく設定したり、或いはゴム弾性体203のばね
定数をより小さく設定することにより達成することがで
きる。しかし、荷重−撓み特性の急激な立ち上がりを回
避するためには、中間マス体204の質量を大きくした
り、ゴム弾性体203のばね定数を小さくするには限界
があり、要求される充分に低い共振周波数にチューニン
グすることが困難となる。
【0009】本発明は上記実状に鑑み案出されたもので
あり、ゴム弾性体の荷重−撓み特性の急激な立ち上がり
を回避しつつチューニング周波数をより低く設定するこ
とができ、チューニング周波数の設定範囲を拡大し得る
筒型マウント装置を提供することを解決すべき課題とす
るものである。
あり、ゴム弾性体の荷重−撓み特性の急激な立ち上がり
を回避しつつチューニング周波数をより低く設定するこ
とができ、チューニング周波数の設定範囲を拡大し得る
筒型マウント装置を提供することを解決すべき課題とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、主軸金具と、該主軸金具の外側に距
離を隔てて略同軸状に配置された外筒金具と、前記主軸
金具と前記外筒金具との間に介在し、両者を一体的に連
結するゴム弾性体と、該ゴム弾性体に保持されて径方向
における主振動入力方向の左右両側に対称に配置された
一対の中間マス体と、前記主軸金具と前記外筒金具との
間に配置され、前記主振動入力方向の振動が入力したと
きに前記主軸金具と前記外筒金具との相対変位を弾性的
に規制する弾性ストッパと、一対の前記中間マス体の少
なくとも一端側で互いに対向する端面の間に配置され、
対向する該端面が衝突したときにその衝撃を緩和するゴ
ム緩衝体と、を備え、前記主振動入力方向に前記主軸金
具と外筒金具とを相対変位させたときに、前記主軸金具
と前記外筒金具が離れる側で一対の前記中間マス体の端
面どうしが前記ゴム緩衝体を間に介して衝突し、その後
前記主軸金具と前記外筒金具が接近する側で前記主軸金
具と前記外筒金具とが前記弾性ストッパを間に介して衝
突するように構成されているという手段を採用してい
る。
項1記載の発明は、主軸金具と、該主軸金具の外側に距
離を隔てて略同軸状に配置された外筒金具と、前記主軸
金具と前記外筒金具との間に介在し、両者を一体的に連
結するゴム弾性体と、該ゴム弾性体に保持されて径方向
における主振動入力方向の左右両側に対称に配置された
一対の中間マス体と、前記主軸金具と前記外筒金具との
間に配置され、前記主振動入力方向の振動が入力したと
きに前記主軸金具と前記外筒金具との相対変位を弾性的
に規制する弾性ストッパと、一対の前記中間マス体の少
なくとも一端側で互いに対向する端面の間に配置され、
対向する該端面が衝突したときにその衝撃を緩和するゴ
ム緩衝体と、を備え、前記主振動入力方向に前記主軸金
具と外筒金具とを相対変位させたときに、前記主軸金具
と前記外筒金具が離れる側で一対の前記中間マス体の端
面どうしが前記ゴム緩衝体を間に介して衝突し、その後
前記主軸金具と前記外筒金具が接近する側で前記主軸金
具と前記外筒金具とが前記弾性ストッパを間に介して衝
突するように構成されているという手段を採用してい
る。
【0011】この手段によれば、主振動入力方向に大き
な振動が入力して主軸金具と外筒金具とを相対変位させ
ると、主軸金具が外筒金具に接近する方向と反対方向に
一対の中間マス体がゴム弾性体の弾性変形を介して弧を
描くように移動する。そして、主軸金具と外筒金具が離
れる側で一対の中間マス体の端面どうしがゴム緩衝体を
間に介して衝突することにより、主軸金具と外筒金具と
の相対変位が弾性的に規制される。その直後、主軸金具
と外筒金具が接近する側で主軸金具と外筒金具とが弾性
ストッパを間に介して衝突することにより、主軸金具と
外筒金具との過大な相対変位が弾性的に規制される。
な振動が入力して主軸金具と外筒金具とを相対変位させ
ると、主軸金具が外筒金具に接近する方向と反対方向に
一対の中間マス体がゴム弾性体の弾性変形を介して弧を
描くように移動する。そして、主軸金具と外筒金具が離
れる側で一対の中間マス体の端面どうしがゴム緩衝体を
間に介して衝突することにより、主軸金具と外筒金具と
の相対変位が弾性的に規制される。その直後、主軸金具
と外筒金具が接近する側で主軸金具と外筒金具とが弾性
ストッパを間に介して衝突することにより、主軸金具と
外筒金具との過大な相対変位が弾性的に規制される。
【0012】このように、主軸金具と外筒金具との過大
な相対変位は、一対の中間マス体の端面どうしがゴム緩
衝体を介して衝突した後、主軸金具と外筒金具とが弾性
ストッパを間に介して衝突することにより段階的に規制
される。これにより、ゴム弾性体の荷重−撓み特性の急
激な立ち上がりが回避される。したがって、本発明の筒
型マウント装置によれば、ゴム弾性体の荷重−撓み特性
の急激な立ち上がりを回避しつつチューニング周波数を
より低く設定することができ、チューニング周波数の設
定範囲を拡大することができる。
な相対変位は、一対の中間マス体の端面どうしがゴム緩
衝体を介して衝突した後、主軸金具と外筒金具とが弾性
ストッパを間に介して衝突することにより段階的に規制
される。これにより、ゴム弾性体の荷重−撓み特性の急
激な立ち上がりが回避される。したがって、本発明の筒
型マウント装置によれば、ゴム弾性体の荷重−撓み特性
の急激な立ち上がりを回避しつつチューニング周波数を
より低く設定することができ、チューニング周波数の設
定範囲を拡大することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ゴム緩衝体は、一対の前記中間マス体
の互いに対向する端面の少なくとも一方に設けられてい
るという手段を採用している。この手段によれば、ゴム
緩衝体の取付スペースを最小限に抑えることができるた
め、中間マス体を周方向に長く形成してその質量をより
大きくすることができるので、チューニング周波数をよ
り低く設定することができる。
明において、前記ゴム緩衝体は、一対の前記中間マス体
の互いに対向する端面の少なくとも一方に設けられてい
るという手段を採用している。この手段によれば、ゴム
緩衝体の取付スペースを最小限に抑えることができるた
め、中間マス体を周方向に長く形成してその質量をより
大きくすることができるので、チューニング周波数をよ
り低く設定することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記弾性ストッパは、一対の前記中間マス
体の内外両側面に設けられているという手段を採用して
いる。この手段によれば、内側面に設けられた弾性スト
ッパと外側面に設けられた弾性ストッパとにより、主軸
金具と外筒金具との過大な相対変位を段階的に規制する
ことができるため、ゴム弾性体の荷重−撓み特性の急激
な立ち上がりをより効果的に回避することができる。
明において、前記弾性ストッパは、一対の前記中間マス
体の内外両側面に設けられているという手段を採用して
いる。この手段によれば、内側面に設けられた弾性スト
ッパと外側面に設けられた弾性ストッパとにより、主軸
金具と外筒金具との過大な相対変位を段階的に規制する
ことができるため、ゴム弾性体の荷重−撓み特性の急激
な立ち上がりをより効果的に回避することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。 〔実施形態1〕図1は本実施形態に係る筒型マウント装
置の軸方向から見た正面図であり、図2は図1のII−II
線矢視断面図であり、図3は図1の III−III 線矢視断
面図である。
基づき説明する。 〔実施形態1〕図1は本実施形態に係る筒型マウント装
置の軸方向から見た正面図であり、図2は図1のII−II
線矢視断面図であり、図3は図1の III−III 線矢視断
面図である。
【0016】本実施形態の筒型マウント装置は、図1〜
図3に示すように、主軸金具1と、主軸金具1の外側に
距離を隔てて略同軸状に配置された外筒金具2と、主軸
金具1と外筒金具2との間に介在し、両者を一体的に連
結するゴム弾性体3と、ゴム弾性体3に保持されて主振
動入力方向(図1において矢印A方向)の左右両側に対
称状に配置された一対の中間マス体4、4と、主軸金具
1と外筒金具2との間に配置された第1及び第2弾性ス
トッパ5a〜5d、6a〜6dと、一対の中間マス体
4、4の両端で互いに対向する端面の間に配置された第
1及び第2ゴム緩衝体7、8とから構成されている。
図3に示すように、主軸金具1と、主軸金具1の外側に
距離を隔てて略同軸状に配置された外筒金具2と、主軸
金具1と外筒金具2との間に介在し、両者を一体的に連
結するゴム弾性体3と、ゴム弾性体3に保持されて主振
動入力方向(図1において矢印A方向)の左右両側に対
称状に配置された一対の中間マス体4、4と、主軸金具
1と外筒金具2との間に配置された第1及び第2弾性ス
トッパ5a〜5d、6a〜6dと、一対の中間マス体
4、4の両端で互いに対向する端面の間に配置された第
1及び第2ゴム緩衝体7、8とから構成されている。
【0017】主軸金具1は、鋼鉄等の金属によりパイプ
状に形成されている。外筒金具2は、鋼鉄等の金属板に
より、主軸金具1よりも少し短い長さの円筒状に形成さ
れている。この外筒金具2は、主軸金具1の外周径より
も大きい内周径を有し、主軸金具1の外側に距離を隔て
て略同軸状に配置されている。ゴム弾性体3は、主軸金
具1の外周面に固着された円筒状の基部31と、基部3
1の外周から遠心方向に延出し外筒金具2の内周面に固
着された一対の本体部32、32とからなり、主軸金具
1と外筒金具2とを一体的に連結している。一対の本体
部32、32は、この筒型マウント装置への径方向にお
ける主振動入力方向を中心にして、左右両側に角度が約
40°づつずれた方向に延出するように設けられてい
る。よって、主軸金具1と外筒金具2との間のゴム弾性
体3以外の部分には、軸方向に貫通する空間部が形成さ
れている。
状に形成されている。外筒金具2は、鋼鉄等の金属板に
より、主軸金具1よりも少し短い長さの円筒状に形成さ
れている。この外筒金具2は、主軸金具1の外周径より
も大きい内周径を有し、主軸金具1の外側に距離を隔て
て略同軸状に配置されている。ゴム弾性体3は、主軸金
具1の外周面に固着された円筒状の基部31と、基部3
1の外周から遠心方向に延出し外筒金具2の内周面に固
着された一対の本体部32、32とからなり、主軸金具
1と外筒金具2とを一体的に連結している。一対の本体
部32、32は、この筒型マウント装置への径方向にお
ける主振動入力方向を中心にして、左右両側に角度が約
40°づつずれた方向に延出するように設けられてい
る。よって、主軸金具1と外筒金具2との間のゴム弾性
体3以外の部分には、軸方向に貫通する空間部が形成さ
れている。
【0018】一対の中間マス体4、4は、鋼鉄等の金属
により所定の質量を有するようにして、同じ大きさの半
円弧形状に形成されている。一対の中間マス体4、4
は、同一円周上に位置するようにしてゴム弾性体3の各
本体部32、32にそれぞれ保持され、主振動入力方向
の左右両側に対称に配置されている。両中間マス体4、
4の対向する端面どうしの間には適宜な隙間が形成され
ている。また、各中間マス体4、4は、それらの質量を
より大きく設定できるように、主軸金具1と外筒金具2
との間の中心よりも外側(外筒金具2側寄り)となる位
置に配置されている。即ち、中間マス体4、4の内側面
と主軸金具1の外周面との間の距離をaとし、中間マス
体4、4の外側面と外筒金具2の内周面との間の距離を
bとすると、各中間マス体4、4はa>bとなる位置に
配置されている。
により所定の質量を有するようにして、同じ大きさの半
円弧形状に形成されている。一対の中間マス体4、4
は、同一円周上に位置するようにしてゴム弾性体3の各
本体部32、32にそれぞれ保持され、主振動入力方向
の左右両側に対称に配置されている。両中間マス体4、
4の対向する端面どうしの間には適宜な隙間が形成され
ている。また、各中間マス体4、4は、それらの質量を
より大きく設定できるように、主軸金具1と外筒金具2
との間の中心よりも外側(外筒金具2側寄り)となる位
置に配置されている。即ち、中間マス体4、4の内側面
と主軸金具1の外周面との間の距離をaとし、中間マス
体4、4の外側面と外筒金具2の内周面との間の距離を
bとすると、各中間マス体4、4はa>bとなる位置に
配置されている。
【0019】そして、各中間マス体4、4には、径方向
に貫通する貫通孔41、41が形成されており、この貫
通孔41、41内には、ゴム弾性体3のばね特性を調整
するために本体部32、32の一部が充填されている。
即ち、各中間マス体4、4の各貫通孔41、41の内面
及びその周囲の表面にゴム弾性体3の本体部32、32
が固着されており、これにより各中間マス体4、4がゴ
ム弾性体3の本体部32、32に保持されている。
に貫通する貫通孔41、41が形成されており、この貫
通孔41、41内には、ゴム弾性体3のばね特性を調整
するために本体部32、32の一部が充填されている。
即ち、各中間マス体4、4の各貫通孔41、41の内面
及びその周囲の表面にゴム弾性体3の本体部32、32
が固着されており、これにより各中間マス体4、4がゴ
ム弾性体3の本体部32、32に保持されている。
【0020】第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6
a〜6dは、主軸金具1と外筒金具2との間であって、
主振動入力方向におけるバウンド側及びリバウンド側に
それぞれ設けられている。バウンド側に配置された第1
弾性ストッパ5a〜5dは、各中間マス体4、4の一方
の端部の外側面及び内側面にそれぞれ加硫接着により取
付けられている。また、リバウンド側に配置された第2
弾性ストッパ6a〜6dは、各中間マス体4、4の他方
の端部の外側面及び内側面にそれぞれ加硫接着により取
付けられている。第1及び第2弾性ストッパ5a〜5
d、6a〜6dは、ゴム弾性体3と連結された状態でゴ
ム弾性体3と同じゴム材料により一体に形成されてい
る。第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6a〜6d
は、主振動入力方向の振動が入力したときに主軸金具1
と外筒金具2との過大な相対変位を弾性的に規制するも
のである。
a〜6dは、主軸金具1と外筒金具2との間であって、
主振動入力方向におけるバウンド側及びリバウンド側に
それぞれ設けられている。バウンド側に配置された第1
弾性ストッパ5a〜5dは、各中間マス体4、4の一方
の端部の外側面及び内側面にそれぞれ加硫接着により取
付けられている。また、リバウンド側に配置された第2
弾性ストッパ6a〜6dは、各中間マス体4、4の他方
の端部の外側面及び内側面にそれぞれ加硫接着により取
付けられている。第1及び第2弾性ストッパ5a〜5
d、6a〜6dは、ゴム弾性体3と連結された状態でゴ
ム弾性体3と同じゴム材料により一体に形成されてい
る。第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6a〜6d
は、主振動入力方向の振動が入力したときに主軸金具1
と外筒金具2との過大な相対変位を弾性的に規制するも
のである。
【0021】第1及び第2ゴム緩衝体7、8は、各中間
マス体4、4の両端面にそれぞれ加硫接着により取付け
られている。即ち、バウンド側に配置された第1ゴム緩
衝体7は、各中間マス体4、4の一端側で互いに対向す
る端面にそれぞれ設けられている。また、リバウンド側
に配置された第2ゴム緩衝体8は、各中間マス体4、4
の他端側で互いに対向する端面にそれぞれ設けられてい
る。これら第1及び第2ゴム緩衝体7、8は、それぞれ
に隣接する第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6a
〜6dと同じゴム材料により一体に形成されている。こ
れら第1及び第2ゴム緩衝体7、8は、両中間マス体
4、4の端面どうしが衝突したときにその衝撃を緩和す
るものである。
マス体4、4の両端面にそれぞれ加硫接着により取付け
られている。即ち、バウンド側に配置された第1ゴム緩
衝体7は、各中間マス体4、4の一端側で互いに対向す
る端面にそれぞれ設けられている。また、リバウンド側
に配置された第2ゴム緩衝体8は、各中間マス体4、4
の他端側で互いに対向する端面にそれぞれ設けられてい
る。これら第1及び第2ゴム緩衝体7、8は、それぞれ
に隣接する第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6a
〜6dと同じゴム材料により一体に形成されている。こ
れら第1及び第2ゴム緩衝体7、8は、両中間マス体
4、4の端面どうしが衝突したときにその衝撃を緩和す
るものである。
【0022】以上のように構成された本実施形態の筒型
マウント装置は、車体側及びエンジン側のいずれか一方
の取付部材に主軸金具1がボルト等を介して連結固定さ
れるとともに、そのいずれか他方の取付部材に外筒金具
2が圧入等により連結固定され、エンジンからの主振動
入力方向に沿って第1及び第2弾性ストッパ5、6が位
置するように取付けられる。なお、筒型マウント装置が
このように取付けられると、少し偏心する位置にあった
主軸金具1と外筒金具2は、エンジンの自重により略同
心上に位置する状態となる。
マウント装置は、車体側及びエンジン側のいずれか一方
の取付部材に主軸金具1がボルト等を介して連結固定さ
れるとともに、そのいずれか他方の取付部材に外筒金具
2が圧入等により連結固定され、エンジンからの主振動
入力方向に沿って第1及び第2弾性ストッパ5、6が位
置するように取付けられる。なお、筒型マウント装置が
このように取付けられると、少し偏心する位置にあった
主軸金具1と外筒金具2は、エンジンの自重により略同
心上に位置する状態となる。
【0023】そして、主軸金具1と外筒金具2との間
に、主振動入力方向に小振幅の振動が入力すると、中間
マス体4、4が共振し、共振点以降の領域での低いばね
剛性が得られる。また、主振動入力方向に両金具1、2
が大きく相対変位したときには、主軸金具1と外筒金具
2が離れる側において、弧を描くように移動する一対の
中間マス体4、4の端面どうしが第2ゴム緩衝体8を間
に介して衝突し、これにより主軸金具1と外筒金具2と
の相対変位が弾性的に規制される。その直後に、主軸金
具1が外筒金具2に接近する側においては、先ず主軸金
具1が一対の中間マス体4、4と第1弾性ストッパ5
a、5bを間に介して衝突し、次いで一対の中間マス体
4、4が外筒金具2と第1弾性ストッパ5c、5dを間
に介して衝突する。これにより、主軸金具1と外筒金具
2との過大な相対変位が第2ゴム緩衝体8及び第1弾性
ストッパ5a〜5dにより弾性的に規制される。このよ
うに、一対の中間マス体4、4どうしが実質的に一体化
する姿勢形態を伴うことにより、安定した耐久性に有利
な変位規制が可能となる。
に、主振動入力方向に小振幅の振動が入力すると、中間
マス体4、4が共振し、共振点以降の領域での低いばね
剛性が得られる。また、主振動入力方向に両金具1、2
が大きく相対変位したときには、主軸金具1と外筒金具
2が離れる側において、弧を描くように移動する一対の
中間マス体4、4の端面どうしが第2ゴム緩衝体8を間
に介して衝突し、これにより主軸金具1と外筒金具2と
の相対変位が弾性的に規制される。その直後に、主軸金
具1が外筒金具2に接近する側においては、先ず主軸金
具1が一対の中間マス体4、4と第1弾性ストッパ5
a、5bを間に介して衝突し、次いで一対の中間マス体
4、4が外筒金具2と第1弾性ストッパ5c、5dを間
に介して衝突する。これにより、主軸金具1と外筒金具
2との過大な相対変位が第2ゴム緩衝体8及び第1弾性
ストッパ5a〜5dにより弾性的に規制される。このよ
うに、一対の中間マス体4、4どうしが実質的に一体化
する姿勢形態を伴うことにより、安定した耐久性に有利
な変位規制が可能となる。
【0024】このように、主軸金具1と外筒金具2との
相対変位は、一対の中間マス体4、4の端面どうしが第
2ゴム緩衝体8を介して衝突するとき、主軸金具1と一
対の中間マス体4、4とが第1弾性ストッパ5a、5b
を間に介して衝突するとき、及び一対の中間マス体4、
4と外筒金具2とが第1弾性ストッパ5c、5dを間に
介して衝突するときに段階的に規制される。これによ
り、ゴム弾性体3の荷重−撓み特性の急激な立ち上がり
が回避される。
相対変位は、一対の中間マス体4、4の端面どうしが第
2ゴム緩衝体8を介して衝突するとき、主軸金具1と一
対の中間マス体4、4とが第1弾性ストッパ5a、5b
を間に介して衝突するとき、及び一対の中間マス体4、
4と外筒金具2とが第1弾性ストッパ5c、5dを間に
介して衝突するときに段階的に規制される。これによ
り、ゴム弾性体3の荷重−撓み特性の急激な立ち上がり
が回避される。
【0025】その後、主振動入力方向から入力した振動
が逆方向にリバウンドするときには、上記バウンドする
場合と同様の逆方向への動きが発生する。即ち、主軸金
具1と外筒金具2が離れる側において、弧を描くように
移動する一対の中間マス体4、4の端面どうしが第1ゴ
ム緩衝体7を間に介して衝突する。そして、その直後
に、主軸金具1が外筒金具2に接近する側においては、
先ず主軸金具1が一対の中間マス体4、4と第2弾性ス
トッパ6a、6bを間に介して衝突した後、一対の中間
マス体4、4が外筒金具2と第2弾性ストッパ6c、6
dを間に介して衝突する。
が逆方向にリバウンドするときには、上記バウンドする
場合と同様の逆方向への動きが発生する。即ち、主軸金
具1と外筒金具2が離れる側において、弧を描くように
移動する一対の中間マス体4、4の端面どうしが第1ゴ
ム緩衝体7を間に介して衝突する。そして、その直後
に、主軸金具1が外筒金具2に接近する側においては、
先ず主軸金具1が一対の中間マス体4、4と第2弾性ス
トッパ6a、6bを間に介して衝突した後、一対の中間
マス体4、4が外筒金具2と第2弾性ストッパ6c、6
dを間に介して衝突する。
【0026】これにより、主軸金具1と外筒金具2との
過大な相対変位が第1ゴム緩衝体7及び第2弾性ストッ
パ6a〜6dにより弾性的に規制される。よって、リバ
ウンドするときにも、主軸金具1と外筒金具2との相対
変位が段階的に規制されるため、ゴム弾性体3の荷重−
撓み特性の急激な立ち上がりが回避される。以上のよう
に、本実施形態の筒型マウント装置によれば、主軸金具
1と外筒金具2との間に大振幅の振動が入力したとき
に、第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6a〜6d
のストッパ作用が発揮される前に、第1及び第2ゴム緩
衝体7、8のストッパ作用が発揮されるようにし、主軸
金具1と外筒金具2との過大な相対変位を段階的に規制
するようにしているため、ゴム弾性体3の荷重−撓み特
性の急激な立ち上がりを回避することができる。これに
より、一対の中間マス体4、4の質量をより大きく設定
したり、ゴム弾性体3のばね定数をより小さく設定する
ことが可能となるため、チューニング周波数をより低く
設定することができ、チューニング周波数の設定範囲を
拡大することができる。
過大な相対変位が第1ゴム緩衝体7及び第2弾性ストッ
パ6a〜6dにより弾性的に規制される。よって、リバ
ウンドするときにも、主軸金具1と外筒金具2との相対
変位が段階的に規制されるため、ゴム弾性体3の荷重−
撓み特性の急激な立ち上がりが回避される。以上のよう
に、本実施形態の筒型マウント装置によれば、主軸金具
1と外筒金具2との間に大振幅の振動が入力したとき
に、第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6a〜6d
のストッパ作用が発揮される前に、第1及び第2ゴム緩
衝体7、8のストッパ作用が発揮されるようにし、主軸
金具1と外筒金具2との過大な相対変位を段階的に規制
するようにしているため、ゴム弾性体3の荷重−撓み特
性の急激な立ち上がりを回避することができる。これに
より、一対の中間マス体4、4の質量をより大きく設定
したり、ゴム弾性体3のばね定数をより小さく設定する
ことが可能となるため、チューニング周波数をより低く
設定することができ、チューニング周波数の設定範囲を
拡大することができる。
【0027】特に、本実施形態の筒型マウント装置で
は、一対の中間マス体4、4を半円弧形状に形成し、各
中間マス体4、4の両端部に第1及び第2弾性ストッパ
5a〜5d、6a〜6d並びに第1及び第2ゴム緩衝体
7、8を設けるようにしているため、各中間マス体4、
4を周方向に長く形成してその質量をより大きくするこ
とができるので、チューニング周波数をより低く設定す
ることができる。
は、一対の中間マス体4、4を半円弧形状に形成し、各
中間マス体4、4の両端部に第1及び第2弾性ストッパ
5a〜5d、6a〜6d並びに第1及び第2ゴム緩衝体
7、8を設けるようにしているため、各中間マス体4、
4を周方向に長く形成してその質量をより大きくするこ
とができるので、チューニング周波数をより低く設定す
ることができる。
【0028】また、本実施形態の筒型マウント装置で
は、第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6a〜6d
が各中間マス体4、4の両端部の外側面及び内側面にそ
れぞれ設けられているため、内側面に設けられた第1及
び第2弾性ストッパ5a、5b、6a、6bと外側面に
設けられた第1及び第2弾性ストッパ5c、5d、6
c、6dとにより、主軸金具1と外筒金具2との過大な
相対変位を更に段階的に規制することができることか
ら、ゴム弾性体3の荷重−撓み特性の急激な立ち上がり
をより効果的に回避することができる。
は、第1及び第2弾性ストッパ5a〜5d、6a〜6d
が各中間マス体4、4の両端部の外側面及び内側面にそ
れぞれ設けられているため、内側面に設けられた第1及
び第2弾性ストッパ5a、5b、6a、6bと外側面に
設けられた第1及び第2弾性ストッパ5c、5d、6
c、6dとにより、主軸金具1と外筒金具2との過大な
相対変位を更に段階的に規制することができることか
ら、ゴム弾性体3の荷重−撓み特性の急激な立ち上がり
をより効果的に回避することができる。
【0029】なお、本実施形態においては、大振幅の振
動が入力したときに、バウンド時及びリバウンド時の両
方で一対の中間マス体4、4の端面どうしが第1及び第
2ゴム緩衝体7、8を間に介して衝突するように構成さ
れているが、バウンド時及びリバウンド時のいずれか一
方でのみ、一対の中間マス体4、4の端面どうしが第1
又は第2ゴム緩衝体7、8を間に介して衝突するように
構成してもよい。このようにしても、略同等の作用及び
効果が得られる。
動が入力したときに、バウンド時及びリバウンド時の両
方で一対の中間マス体4、4の端面どうしが第1及び第
2ゴム緩衝体7、8を間に介して衝突するように構成さ
れているが、バウンド時及びリバウンド時のいずれか一
方でのみ、一対の中間マス体4、4の端面どうしが第1
又は第2ゴム緩衝体7、8を間に介して衝突するように
構成してもよい。このようにしても、略同等の作用及び
効果が得られる。
【0030】〔実施形態2〕図4は本実施形態に係る筒
型マウント装置の軸方向から見た正面図である。本実施
形態の筒型マウント装置は、図4に示すように、主軸金
具101と、主軸金具101の外側に距離を隔てて略同
軸状に配置された外筒金具102と、主軸金具101と
外筒金具102との間に介在し、両者を一体的に連結す
るゴム弾性体103と、ゴム弾性体103に保持されて
主振動入力方向(図4において矢印B方向)の左右両側
に対称に配置された一対の中間マス体104、104
と、主軸金具101と外筒金具102との間に配置され
た第1及び第2弾性ストッパ105、106と、一対の
中間マス体104、104の両端で互いに対向する端面
の間に配置された第1及び第2ゴム緩衝体107、10
8とから構成されている。
型マウント装置の軸方向から見た正面図である。本実施
形態の筒型マウント装置は、図4に示すように、主軸金
具101と、主軸金具101の外側に距離を隔てて略同
軸状に配置された外筒金具102と、主軸金具101と
外筒金具102との間に介在し、両者を一体的に連結す
るゴム弾性体103と、ゴム弾性体103に保持されて
主振動入力方向(図4において矢印B方向)の左右両側
に対称に配置された一対の中間マス体104、104
と、主軸金具101と外筒金具102との間に配置され
た第1及び第2弾性ストッパ105、106と、一対の
中間マス体104、104の両端で互いに対向する端面
の間に配置された第1及び第2ゴム緩衝体107、10
8とから構成されている。
【0031】本実施形態の筒型マウント装置は、上記実
施形態1のものと基本的構成が同じものであるが、主と
して外筒金具102の構造や、第1及び第2弾性ストッ
パ105、106並びに第1及び第2ゴム緩衝体10
7、108が外筒金具102に設けられている点などで
異なる。よって、上記実施形態1と共通する点の説明は
省略し、異なる点を中心に説明する。
施形態1のものと基本的構成が同じものであるが、主と
して外筒金具102の構造や、第1及び第2弾性ストッ
パ105、106並びに第1及び第2ゴム緩衝体10
7、108が外筒金具102に設けられている点などで
異なる。よって、上記実施形態1と共通する点の説明は
省略し、異なる点を中心に説明する。
【0032】外筒金具102は、一部に平坦部を有する
略円筒状に形成された筒状部121と、筒状部121の
内周から求心方向に相対向して突出し主振動入力方向に
沿って設けられた一対のストッパ基部122、123
と、筒状部121の平坦部両側から外方に延出し同一平
面上に位置するように設けられた一対の取付座部12
4、124とからなる。筒状部121は、主軸金具10
1の外周径よりも大きい内周径を有し、主軸金具101
の外側に距離を隔てて略同軸状に配置されている。ま
た、一対の取付座部124、124には、取付用ボルト
(図示せず)を挿通する取付孔125、125が形成さ
れている。この外筒金具102は、全体がアルミニウム
合金により一体に形成されており、筒状部121が主軸
金具101よりも少し短い長さに形成されている。
略円筒状に形成された筒状部121と、筒状部121の
内周から求心方向に相対向して突出し主振動入力方向に
沿って設けられた一対のストッパ基部122、123
と、筒状部121の平坦部両側から外方に延出し同一平
面上に位置するように設けられた一対の取付座部12
4、124とからなる。筒状部121は、主軸金具10
1の外周径よりも大きい内周径を有し、主軸金具101
の外側に距離を隔てて略同軸状に配置されている。ま
た、一対の取付座部124、124には、取付用ボルト
(図示せず)を挿通する取付孔125、125が形成さ
れている。この外筒金具102は、全体がアルミニウム
合金により一体に形成されており、筒状部121が主軸
金具101よりも少し短い長さに形成されている。
【0033】ゴム弾性体103は、主軸金具101の外
周面に固着された円筒状の基部131と、基部131の
外周から遠心方向に延出し筒状部121の平坦部の両側
部分に固着された一対の本体部132、132とからな
る。一対の本体部132、132は、主振動入力方向を
中心にして左右両側に角度が約20°づつずれた方向に
延出するように設けられている。
周面に固着された円筒状の基部131と、基部131の
外周から遠心方向に延出し筒状部121の平坦部の両側
部分に固着された一対の本体部132、132とからな
る。一対の本体部132、132は、主振動入力方向を
中心にして左右両側に角度が約20°づつずれた方向に
延出するように設けられている。
【0034】一対の中間マス体104、104は、鋼鉄
等の金属により所定の質量を有するようにして、同じ大
きさの円弧形状に形成されている。この一対の中間マス
体104、104は、上記実施形態1の場合と同様に、
ゴム弾性体103の各本体部132、132にそれぞれ
一端側部分が保持され、主振動入力方向の左右両側に対
称に配置されている。これにより、各中間マス体10
4、104の両端面は、外筒金具102の両ストッパ基
部122、123と適宜距離を隔ててた状態で対向する
ように配置されている。
等の金属により所定の質量を有するようにして、同じ大
きさの円弧形状に形成されている。この一対の中間マス
体104、104は、上記実施形態1の場合と同様に、
ゴム弾性体103の各本体部132、132にそれぞれ
一端側部分が保持され、主振動入力方向の左右両側に対
称に配置されている。これにより、各中間マス体10
4、104の両端面は、外筒金具102の両ストッパ基
部122、123と適宜距離を隔ててた状態で対向する
ように配置されている。
【0035】第1及び第2弾性ストッパ105、106
は、主軸金具101と外筒金具102との間であって、
主振動入力方向におけるバウンド側及びリバウンド側に
それぞれ設けられている。バウンド側に配置された第1
弾性ストッパ105は、外筒金具102のストッパ基部
122の突出先端面に加硫接着により取付けられてい
る。また、リバウンド側に配置された第2弾性ストッパ
106は、外筒金具102のストッパ基部123の突出
先端面に加硫接着により取付けられている。
は、主軸金具101と外筒金具102との間であって、
主振動入力方向におけるバウンド側及びリバウンド側に
それぞれ設けられている。バウンド側に配置された第1
弾性ストッパ105は、外筒金具102のストッパ基部
122の突出先端面に加硫接着により取付けられてい
る。また、リバウンド側に配置された第2弾性ストッパ
106は、外筒金具102のストッパ基部123の突出
先端面に加硫接着により取付けられている。
【0036】第1及び第2ゴム緩衝体107、108
は、一対の中間マス体104、104の両端で互いに対
向する端面の間にそれぞれ配置され、両中間マス体10
4、104の端面どうしが衝突したときにその衝撃を緩
和するものである。第1ゴム緩衝体107、107は、
一対の中間マス体104、104の一端側で互いに対向
する端面の間に配置されたストッパ基部122の両側面
に加硫接着により取付けられている。この第1ゴム緩衝
体107、107は、ストッパ基部122の突出先端面
に取付けられた第1弾性ストッパ105及びゴム弾性体
103と連結された状態でそれらと同じゴム材料により
一体に形成されている。
は、一対の中間マス体104、104の両端で互いに対
向する端面の間にそれぞれ配置され、両中間マス体10
4、104の端面どうしが衝突したときにその衝撃を緩
和するものである。第1ゴム緩衝体107、107は、
一対の中間マス体104、104の一端側で互いに対向
する端面の間に配置されたストッパ基部122の両側面
に加硫接着により取付けられている。この第1ゴム緩衝
体107、107は、ストッパ基部122の突出先端面
に取付けられた第1弾性ストッパ105及びゴム弾性体
103と連結された状態でそれらと同じゴム材料により
一体に形成されている。
【0037】また、第2ゴム緩衝体108、208は、
一対の中間マス体104、104の他端側で互いに対向
する端面の間に配置されたストッパ基部123の両側面
に加硫接着により取付けられている。この第2ゴム緩衝
体108、108は、ストッパ基部123の突出先端面
に取付けられた第1弾性ストッパ106及びゴム弾性体
103と連結された状態でそれらと同じゴム材料により
一体に形成されている。
一対の中間マス体104、104の他端側で互いに対向
する端面の間に配置されたストッパ基部123の両側面
に加硫接着により取付けられている。この第2ゴム緩衝
体108、108は、ストッパ基部123の突出先端面
に取付けられた第1弾性ストッパ106及びゴム弾性体
103と連結された状態でそれらと同じゴム材料により
一体に形成されている。
【0038】以上のように構成された本実施形態の筒型
マウント装置は、車体側及びエンジン側のいずれか一方
の取付部材に主軸金具101が取付ボルト等を介して連
結固定されるとともに、そのいずれか他方の取付部材に
外筒金具102の取付座部124、124が取付ボルト
等を介して連結固定され、エンジンからの主振動入力方
向に沿って第1及び第2弾性ストッパ105、106が
位置するように取付けられる。
マウント装置は、車体側及びエンジン側のいずれか一方
の取付部材に主軸金具101が取付ボルト等を介して連
結固定されるとともに、そのいずれか他方の取付部材に
外筒金具102の取付座部124、124が取付ボルト
等を介して連結固定され、エンジンからの主振動入力方
向に沿って第1及び第2弾性ストッパ105、106が
位置するように取付けられる。
【0039】そして、主軸金具101と外筒金具102
との間に主振動入力方向の振動が入力すると、上記実施
形態1の場合と同様の作用及び効果を奏する。即ち、小
振幅の振動が入力したときには、中間マス体104、1
04が共振し、共振点以降の領域での低いばね剛性が得
られる。また、主振動入力方向に両金具101、102
が大きく相対変位したときには、主軸金具101と外筒
金具102が離れる側で、弧を描くように移動する一対
の中間マス体104、104の端面どうしが第2ゴム緩
衝体108、208を間に介して衝突し、その直後に、
主軸金具101が外筒金具102に接近する側では、主
軸金具101が外筒金具102のストッパ基部122と
第1弾性ストッパ105を間に介して衝突する。これに
より、主軸金具101と外筒金具102との過大な相対
変位が第2ゴム緩衝体108及び第1弾性ストッパ10
5により弾性的にかつ段階的に規制される。このよう
に、一対の中間マス体104、104どうしが実質的に
一体化する姿勢形態を伴うことにより、安定した耐久性
に有利な変位規制が可能となる。これにより、ゴム弾性
体103の荷重−撓み特性の急激な立ち上がりが回避さ
れる。
との間に主振動入力方向の振動が入力すると、上記実施
形態1の場合と同様の作用及び効果を奏する。即ち、小
振幅の振動が入力したときには、中間マス体104、1
04が共振し、共振点以降の領域での低いばね剛性が得
られる。また、主振動入力方向に両金具101、102
が大きく相対変位したときには、主軸金具101と外筒
金具102が離れる側で、弧を描くように移動する一対
の中間マス体104、104の端面どうしが第2ゴム緩
衝体108、208を間に介して衝突し、その直後に、
主軸金具101が外筒金具102に接近する側では、主
軸金具101が外筒金具102のストッパ基部122と
第1弾性ストッパ105を間に介して衝突する。これに
より、主軸金具101と外筒金具102との過大な相対
変位が第2ゴム緩衝体108及び第1弾性ストッパ10
5により弾性的にかつ段階的に規制される。このよう
に、一対の中間マス体104、104どうしが実質的に
一体化する姿勢形態を伴うことにより、安定した耐久性
に有利な変位規制が可能となる。これにより、ゴム弾性
体103の荷重−撓み特性の急激な立ち上がりが回避さ
れる。
【0040】その後、主振動入力方向から入力した振動
が逆方向にリバウンドするときには、主軸金具101と
外筒金具102が離れる側で、弧を描くように移動する
一対の中間マス体104、104の端面どうしが第1ゴ
ム緩衝体107、107を間に介して衝突し、その直後
に、主軸金具101が外筒金具102に近する側では、
主軸金具101が外筒金具102のストッパ基部123
と第2弾性ストッパ106を間に介して衝突する。これ
により、リバウンドするときにも、主軸金具101と外
筒金具102との過大な相対変位が弾性的にかつ段階的
に規制されるため、ゴム弾性体103の荷重−撓み特性
の急激な立ち上がりが回避される。
が逆方向にリバウンドするときには、主軸金具101と
外筒金具102が離れる側で、弧を描くように移動する
一対の中間マス体104、104の端面どうしが第1ゴ
ム緩衝体107、107を間に介して衝突し、その直後
に、主軸金具101が外筒金具102に近する側では、
主軸金具101が外筒金具102のストッパ基部123
と第2弾性ストッパ106を間に介して衝突する。これ
により、リバウンドするときにも、主軸金具101と外
筒金具102との過大な相対変位が弾性的にかつ段階的
に規制されるため、ゴム弾性体103の荷重−撓み特性
の急激な立ち上がりが回避される。
【0041】したがって、本実施形態の筒型マウント装
置によれば、上記実施形態1の場合と同様に、主軸金具
101と外筒金具102との過大な相対変位を段階的に
規制するようにしているため、ゴム弾性体103の荷重
−撓み特性の急激な立ち上がりを回避することができ
る。これにより、一対の中間マス体104、104の質
量をより大きく設定することができるため、チューニン
グ周波数をより低く設定することができ、チューニング
周波数の設定範囲を拡大することができるなど、上記実
施形態1の場合と同様の効果を奏する。
置によれば、上記実施形態1の場合と同様に、主軸金具
101と外筒金具102との過大な相対変位を段階的に
規制するようにしているため、ゴム弾性体103の荷重
−撓み特性の急激な立ち上がりを回避することができ
る。これにより、一対の中間マス体104、104の質
量をより大きく設定することができるため、チューニン
グ周波数をより低く設定することができ、チューニング
周波数の設定範囲を拡大することができるなど、上記実
施形態1の場合と同様の効果を奏する。
【図1】本発明の実施形態1に係る筒型マウント装置の
軸方向から見た正面図である。
軸方向から見た正面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】図1の III−III 線矢視断面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る筒型マウント装置の
軸方向から見た正面図である。
軸方向から見た正面図である。
【図5】従来の筒型マウント装置の軸方向から見た正面
図である。
図である。
【図6】図5のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】図5の VII−VII 線矢視断面図である。
1、101、201…主軸金具 2、102、20
2…外筒金具 3、103、203…ゴム弾性体 4、104、2
04…中間マス体 5a〜5d、105、205…第1弾性ストッパ 6a〜6d、106、206…第2弾性ストッパ 7、107…第1ゴム緩衝体 8、108…第2ゴ
ム緩衝体 31、131…基部 32、132…本体部
41…貫通孔 121…筒状部 122、123…ストッパ基部 124…取付座部 125…取付孔
2…外筒金具 3、103、203…ゴム弾性体 4、104、2
04…中間マス体 5a〜5d、105、205…第1弾性ストッパ 6a〜6d、106、206…第2弾性ストッパ 7、107…第1ゴム緩衝体 8、108…第2ゴ
ム緩衝体 31、131…基部 32、132…本体部
41…貫通孔 121…筒状部 122、123…ストッパ基部 124…取付座部 125…取付孔
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16F 1/38
F16F 15/02
F16F 15/08
Claims (3)
- 【請求項1】 主軸金具と、 該主軸金具の外側に距離を隔てて略同軸状に配置された
外筒金具と、 前記主軸金具と前記外筒金具との間に介在し、両者を一
体的に連結するゴム弾性体と、 該ゴム弾性体に保持されて径方向における主振動入力方
向の左右両側に対称に配置された一対の中間マス体と、 前記主軸金具と前記外筒金具との間に配置され、前記主
振動入力方向の振動が入力したときに前記主軸金具と前
記外筒金具との過大な相対変位を弾性的に規制する弾性
ストッパと、 一対の前記中間マス体の少なくとも一端側で互いに対向
する端面の間に配置され、対向する該端面が衝突したと
きにその衝撃を緩和するゴム緩衝体と、を備え、 前記主振動入力方向に前記主軸金具と外筒金具とを相対
変位させたときに、前記主軸金具と前記外筒金具が離れ
る側で一対の前記中間マス体の端面どうしが前記ゴム緩
衝体を間に介して衝突し、その後前記主軸金具と前記外
筒金具が接近する側で前記主軸金具と前記外筒金具とが
前記弾性ストッパを間に介して衝突するように構成され
ていることを特徴とする筒型マウント装置。 - 【請求項2】 前記ゴム緩衝体は、一対の前記中間マス
体の互いに対向する端面の少なくとも一方に設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の筒型マウント装
置。 - 【請求項3】 前記弾性ストッパは、一対の前記中間マ
ス体の内外両側面に設けられていることを特徴とする請
求項1記載の筒型マウント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6698599A JP3487500B2 (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 筒型マウント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6698599A JP3487500B2 (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 筒型マウント装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000266096A JP2000266096A (ja) | 2000-09-26 |
JP3487500B2 true JP3487500B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=13331833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6698599A Expired - Fee Related JP3487500B2 (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 筒型マウント装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3487500B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4627100B2 (ja) * | 1999-11-22 | 2011-02-09 | 山下ゴム株式会社 | 防振装置 |
JP7138058B2 (ja) | 2019-01-30 | 2022-09-15 | 住友理工株式会社 | ダイナミックダンパ |
-
1999
- 1999-03-12 JP JP6698599A patent/JP3487500B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000266096A (ja) | 2000-09-26 |
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