JP4757849B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、室内と室外との間の開口に設けられる建具に関する。
室内と室外との間の開口に設けられる建具としては、浴室や建物の外周部に配置される建具がある。このような建具は、室内又は室外側からの水等の液体の進入を防いでいるが、建具の下枠はレール等の突起部を有するためレール間など下枠の表面上に水等の液体が残存してしまう畏れがある。下枠に溜まった水等はカビの発生や汚れの原因となり、美観を損なう。このため、下枠上に進入した水を排出すべく、レールの両端部や中間部に水抜き孔を設け、下枠の上表面に水抜き孔に連なる網目状の溝を設けて、下枠上に進入した水の表面張力を壊すとともに水抜き孔に導いて排出するようにした建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−221972号公報
しかしながら、下枠の上表面に水抜き孔に連なる網目状の溝を設けても、下枠の上表面に進入した水を十分に排出することは難しく、特に水抜き孔から離れた位置に残留した水は排出しにくく、また、表面に残留した水分によるカビの発生や汚れにより美観が損なわれるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、下枠上に進入した水をより効果的に排出することが可能な建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、室内と室外との間の開口に取り付けられた下枠本体と、障子が案内されるレールを備え、前記下枠本体の上方に配置されたレール体と、前記下枠本体と前記レール体との間に形成され前記レール体上に進入した液体が流れ込む空隙と、前記空隙と前記室内又は前記室外のいずれか一方とを見付け方向における所定の位置にて連通する連通孔と、前記空隙に、見付け方向に沿って配置され、前記空隙内の前記液体を前記連通孔側に導く引導部材と、前記連通孔により前記空隙と連通された前記室内又は前記室外のいずれか一方と、前記下枠本体とに渡って配置され、前記引導部材にて導かれた液体を前記室内又は前記室外のいずれか一方に排出する排出部材と、前記連通孔に挿通され、前記空隙の内側及び外側に渡って配置された中継部材と、を有し、前記中継部材の前記空隙内側の端部は、前記連通孔に挿通されて前記引導部材と近接又は接触し、前記中継部材の前記空隙外側の部位は、前記排出部材と近接していることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、レール体上に進入した液体が流れ込む空隙を下枠本体とレール体との間に有しているので、レール体上すなわち下枠上に進入した液体をレール体の下側であって通常は人の目に晒されないと空隙に流すことにより下枠上に液体が残存することを抑えることが可能である。また、空隙内に、空隙と室内又は室外のいずれか一方とを連通する連通孔に液体を導く引導部材を有するので、空隙に流れ込んだ液体を、空隙内に設けられた引導部材により連通孔に導いて、室内又は室外のいずれかに排出することが可能である。このとき、連通孔は見付け方向における所定の位置に設けられているが、引導部材は空隙内に見付け方向に沿って設けられているので、連通孔から離れた位置に流れ込んだ液体であっても連通孔に導くことが可能である。
また、引導部材にて導かれた液体を室内又は室外に排出する排出部材は、連通孔により空隙と連通された室内又は室外と下枠本体とに渡って配置されているので、引導部材にて導かれた液体を、排出部材を伝わせて連通孔を通過させ、空隙側から室内又は室外側へ確実に排出させることが可能である
また、連通孔に挿通されて空隙の内外に渡って配置された中継部材の空隙内側の端部は引導部材と近接又は接触し、また、空隙外側の部位は、排出部材と近接しているので、引導部材により導かれた空隙内の液体を表面張力により中継部材を伝わせて連通孔から空隙外に排出し、さらに空隙外に排出された液体を表面張力により排出部材を伝わせて室内又は室外側へ確実に排出させることが可能である
かかる建具であって、前記排出部材の前記空隙側の端部は、前記連通孔に挿通されて前記引導部材と近接又は接触していることが望ましい。
このような建具によれば、排出部材の空隙側の端部は、連通孔に挿通されて引導部材と近接又は接触しているので、引導部材により導かれた空隙内の液体を、表面張力により引導部材から排出部材に移動させることが可能である。
かかる建具であって、前記中継部材は、前記連通孔から前記空隙内への液体の進入を規制し、前記連通孔から前記空隙外への液体の移動を許容する弁機構を有することが望ましい。
このような建具によれば、中継部材が有する弁機構により、連通孔から空隙内への液体の進入を規制し、連通孔から空隙外への液体の移動を許容する機能を備えることが可能である。このため、空隙内の液体を排出するばかりでなく、連通孔から空隙内に液体が進入することを規制することが可能である。
かかる建具であって、前記連通孔は、見付け方向において偏った位置に配置されていることを特徴とする
連通孔が見付け方向において偏った位置に配置されている場合には、連通孔から離れた位置に存在する液体は連通孔から排出され難いが、空隙内に液体を連通孔側に導く引導部材が設けられている場合には、連通孔から離れた位置に存在する液体も引導部材により連通孔に導かれることになる。このため、連通孔が見付け方向において偏った位置に配置されている場合に、より優れた効果を奏する
本発明によれば、下枠上に進入した水をより効果的に排出することが可能な建具を提供することが可能である。
まず、本発明の参考となる技術を説明するための建具について図を参照して説明する。本発明の参考となる建具として、レールに沿って見付け方向に移動し開口を閉塞可能な障子が壁部側に収容される片引きタイプの建具を例に挙げて説明する。
本発明の参考となる建具10は、図1、図2に示すように、躯体50に固定され、室内としての浴室内と室外としての脱衣室(浴室外)との間の開口に設けられた枠体12と、枠体12が有するレール24aに沿って移動自在に設けられた障子11と、障子11が収容される空間の浴室との壁を形成する壁部18と、を有している。
以下の説明では、建具10を浴室側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、浴室の内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。
枠体12は、障子11の上下に位置する上枠13及び下枠20と、左右に位置する縦枠15、16と、枠体12に囲まれた空間内において浴室への出入口と障子11が収容される空間側の壁55とを分ける縦骨17と、を有している。上枠13及び下枠20には、障子11を開閉する際に障子11が案内されるレール24aが設けられている。本発明の参考となる建具10は、浴室側から見て縦骨17より右側に枠体12により形成される出入口を障子11にて閉塞する形態の建具10であり、障子11は縦骨17より左側であって壁部18より脱衣室側に設けられた領域に移動されて収容されることにより、浴室への出入口が開放される。このため、レール24aは、障子11が収容される壁部18の脱衣室側の領域を含む左右の縦枠15、16間のほぼ全域に渡って設けられている。
下枠20は、図3に示すように、脱衣室側と浴室の床(防水パン)52とに架け渡されて脱衣室側の躯体50に固定された下枠本体22と、障子11が案内されるレール24aが設けられたレール体24と、下枠本体22の浴室側の縁部22aを覆い下枠上面と浴室の床52とを繋ぐスロープを形成するアタッチメント26と、下枠本体22とアタッチメント26との間の空間に設けられる樹脂製の排出部材30と、を有している。下枠本体22、レール体24、アタッチメント26はいずれも押出成形部材であるため、長手方向におけるいずれの位置における断面形状も同一である。
下枠本体22は、脱衣室側の躯体50にねじにより固定される固定部22bと、固定部22bの浴室側端側から垂設された脱衣室側壁部22cと、固定部22bより低い位置から浴室側に向かって低くなる僅かな勾配を有するように延出された底部22dと、底部22dにおける見込み方向のほぼ中央から上方に立設された中央壁部22eとを有している。
底部22dの見込み方向における両端側には、底部22dとともに形成され、見付け方向に連通する中空部22gがそれぞれ設けられている。中央壁部22eの上端部は脱衣室側に張り出しており、張り出した張出部22fに障子11と隙間を塞ぐシール部材40が設けられ、上面は固定部22bの上端部とほぼ同じ高さになるように形成されている。
底部22dには中央壁部22eの脱衣室側に張出部22fの下方に位置させて引導部材としてのモヘヤ38が設けられている。ここで、モヘヤ38は、繊維が起毛状(ブラシ状)に設けられる部材であって、建具等において一般的にエアタイト材、止水材、虫等の浸入を防ぐ防虫材等として用いられる部材を示している。
また、中央壁部22eには、浴室との出入口側の領域であって見付け方向におけるほぼ中央に、中央壁部22eの浴室側と脱衣室側とを連通する連通孔22iが形成されている。連通孔22iは、底部22dの上面が中央壁部22eの浴室側と脱衣室側とにおいて繋がるように形成されている。
脱衣室側壁部22cの上端部には浴室側に突出する突起部22nが形成されている。
上述したように、下枠本体22は押出成形部材なので、固定部22b、底部22d、中央壁部22e、シール部材40及びモヘヤ38は長手方向の全域に渡って設けられている。このため、下枠本体22には、脱衣室側壁部22c、底部22d、中央壁部22eにて、固定部22b及び中央壁部22eの上面より低く形成された凹部22hが形成されている。この凹部22hにはレール体24が着脱自在に上方から収容される。
レール体24は、障子11が案内されるレール24aと、レール24aが立設されている水平板部24bと、水平板部24bの下面から垂設された浴室側支持壁部24c及び脱衣室側支持壁部24dと、浴室側支持壁部24cの上端側から浴室側に向かってほぼ水平方向に延設された延設部24eと、脱衣室側支持壁部24dと繋がって水平板部24bより上方に設けられた鉛直壁部24fとを有している。浴室側支持壁部24c及び脱衣室側支持壁部24dは、レール体24が凹部22hに収容された際にレール体24と下枠本体22との間に空隙28を形成すべく、水平板部24bの下面と凹部22hの底面とが間隔を隔てて配置された際に水平板部24bの上面が水平になるように形成されている。延設部24eは、その上面が水平板部24bの上面より僅かに低くなるように形成され、レール体24が凹部22hに収容された際に延設部24eが下枠本体22の張出部22fの下側に入り込むように形成されている。
そして、レール体24は、延設部24eの先端側から傾いた状態で凹部22hに入り込ませ、脱衣室側支持壁部24dの下端を凹部22h内に収容すべくレール体24を回転させることにより浴室側支持壁部24c及び脱衣室側支持壁部24dを底部22dに当接させると、水平板部24bがほぼ水平をなしレール24aが鉛直に向けられた状態で下枠本体22の上方にレール体24が配置される。このとき、延設部24eが張出部22fの下側に入り込み、鉛直壁部24fの上端側が脱衣室側壁部22cの突起部22nに対向されてレール体24が上方に外れ難くなるとともに、張出部22fの上面、レール24aの上縁、鉛直壁部24fの上面、固定部22bの上面がほぼ同一の水平面をなすように配置される。
アタッチメント26は、張出部22fの上面と浴室の床52との段差を緩やかなスロープにて繋ぐための部材であり、脱衣室側には中央壁部22eから浴室側に向かって突出された突出支持部22kが挿入される支持凹部26aと、支持凹部26aより下方に延出されて浴室側に突出され、排出部材30が係止される係止部26bとを有している。また、アタッチメント26の浴室側の先端部には曲面が設けられるとともに、下面には排出部材30浴室の床52との間をシールするシール材41が設けられ、シール材41の脱衣室側に、排出部材30の浴室側端部30eが挿入される挿入部26cが設けられている。
排出部材30は、図3〜図5に示すように、ほぼ平坦な板状の排出部本体と30a、排出部本体30aの下面に見込み方向に沿って設けられたリブ状の排水突部30bと、排出部本体30aの上面から突出されてアタッチメント26の係止部26bに係止される係止片30cとを有している。排水突部30bは、見付け方向に間隔を隔てて5本設けられており、各々の排水突部30bには、見込み方向における位置を合わせて3箇所に窪み30dが設けられている。
排出部材30は、シール材40、41が取り付けられたアタッチメント26の挿入部26cに排出部材30の浴室側端部30eが挿入された後、挿入された浴室側端部30eを中心として排出部材30を回転させつつアタッチメント26近接させ、係止片30cを係止部26bに係止されてアタッチメント26に取り付けられる。
排出部材30が取り付けられたアタッチメント26は、脱衣室側の躯体50に固定され浴室の床52に載置された下枠本体22の連通孔22iに排出部材30の脱衣室側を挿通するとともに、支持凹部26aに突出支持部22kが挿入されて係止されることにより、図3に示すように下枠本体22と浴室の床52とに渡って配置される。このとき、連通孔22iに挿通された排出部材30の脱衣室側(空隙側)の端部30fが、レール体24と下枠本体22との間の空隙28に設けられたモヘヤ38と接触する。また、排出部材30に設けられた各排水突部30bは、空隙28から繋がった底部22dの上面にほぼ沿って当接される。
本発明の参考となる建具10は、浴室側から下枠20側に水等が進入すると、下枠本体22の凹部22hに流れ込みレール体24上に至る。レール体24上に進入した水等は、凹部22hとレール体24との間から、下枠本体22とレール体24との間の空隙28に流れ込む。空隙28内にはモヘヤ38が見付け方向に沿って設けられているので、空隙28内に流れ込んだ水等は、表面張力によりモヘヤ38に吸収される。一方、連通孔22iに挿通された排出部材30はモヘヤ38と接触しているので、モヘヤ38に吸収された水等は排出部材30を伝って浴室側へ流れ、浴室の床52に排出される。モヘヤ38に吸収された水等が浴室の床52に排出されると、空隙28内の水等が順次モヘヤ38に吸収され連通孔22i側へ導かれることになる。このため、連通孔22iから離れた位置に流れ込んだり溜まった水等を、空隙28内に残留しようとする表面張力を破壊してモヘヤ38に吸収させ、連通孔22i側に導いて浴室側に排出することが可能である。よって、浴室から下枠20に流れ込んだ水等は空隙28を通り、モヘヤ38及び排出部材30を介して浴室に排出されるので、空隙28内の全域において水等をより早く浴室側へ移動させることが可能である。このため、人の目に晒され易いレール体24上に水分が残存し難いので、カビ等の発生や汚れが抑えられ、美観に優れた建具10を提供することが可能である。
また、本発明の参考となる建具10は、排出部材30が連通孔22iに挿通され空隙28と浴室の床52とに渡って配置されているので、モヘヤ38にて導かれた水等を、排出部材30を伝わせて連通孔22iを通過させ、空隙28側から浴室側へ確実に排出させることが可能である。
上記本発明の参考となる建具においては、排出部材30が連通孔22iに挿通されてモヘヤ38に接触している例について説明したが、排出部材30とモヘヤ38との間に、浴室側から進入する水等を規制するための弁機構80を備えた第2実施形態について説明する。以下、上記本発明の参考となる建具と同様の構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
本発明の一実施形態の建具10は、図6、図7に示すように、排出部材30の脱衣室側の端部が中央壁部22eの浴室側に位置しており、排出部材30とモヘヤ38との間に中継部材70が設けられている。
中継部材70は、連通孔22iに脱衣室側から挿通されて中央壁部22eの浴室側と脱衣室側とに渡って設けられている。中央壁部22eより浴室側には、連通孔22iを挿通された2つの流路72が設けられている。2つの流路72は、見付け方向に間隔を隔てて設けられており、各流路72は見込み方向に沿って形成され連通孔22iの見付け方向における中央側に位置する内壁部72aと、見込み方向に沿って形成され連通孔22iの見付け方向における外側に位置する外壁部72bと、内壁部72aと外壁部72bとの上端部を繋ぐ天部72cとを有している。外壁部72bの見付け方向における外側面と天部72cの上面にはそれぞれ突起72dが設けられている。
中央壁部22eより脱衣室側には、2つの流路72と繋がり中央壁部22eの脱衣室側の面と対面する浴室側壁部73と、浴室側壁部73と間隔を隔てて対向する脱衣室側壁部74と、浴室側壁部73と脱衣室側壁部74との上端部を天部72cより高い位置にて繋ぐ上面部75と、脱衣室側壁部74から脱衣室側に突設された中継突出部76と、弁機構80を構成するフラッパ77とを有している。
前述した2つの流路72の内壁部72aは、脱衣室側に延設されており脱衣室側壁部74と繋がっている。このため、中継部材70の見付け方向における外側から脱衣室側壁部74に伝って中継部材70内に進入した水等は流路72から排出されることになる。そして、2つの流路72の内壁部72a間には、上端側が回動自在に支持されたフラッパ77が設けられている。
浴室側壁部73と脱衣室側壁部74とは、連通孔22iの見付け方向の幅より広く形成されており、浴室側壁部73の見付け方向における流路72の間は連通孔22iと同様に浴室側と脱衣室側とが連通されるように開放された浴室側開放部73aが設けられている。また、脱衣室側壁部74も浴室側開放部73aとほぼ同様の幅にて、脱衣室側壁部74の高さ方向における半分より下側が開放された脱衣室側開放部74aが設けられている。
脱衣室側開放部74aを形成する脱衣室側壁部74の縁部からは中継突出部76が脱衣室側に突出されている。中継突出部76は、脱衣室側開放部74aを形成する脱衣室側壁部74の水平な縁部から脱衣室側に突出され、ほぼ水平をなす板状の突出板部76aと、突出板部76aの下面から垂下されている7本のリブ76bとを有している。7本のリブ76bは、見込み方向に沿って配置され、見付け方向に互いに間隔を隔てて設けられている。そして、7本のリブ76bのうち見付け方向において両端に位置する2本のリブ76bは、脱衣室側開放部74aを形成する脱衣室側壁部74の鉛直方向の縁部から脱衣室側に突出されている。
中継部材70は、脱衣室側から2つの流路72を連通孔22iに挿通させることにより、突起72dと浴室側壁部73との間に中央壁部22eが配置されて下枠本体22に取り付けられる。下枠本体22に取り付けられた状態で、中継突出部76の脱衣室側(空隙28内側)の端部76cがモヘヤ38と接触し、2つの流路72間に排出部材30の脱衣室側(空隙28側)の端部30fが入り込んで、中継部材70の空隙外側の部位となる内壁部72aと排出部材30の空隙28側の端部30fとが近接している。また、フラッパ77は、連通孔22iより僅かに脱衣室側にて回動自在に垂下されている。
そして、浴室側からレール体24上に進入した水等が下枠本体22とレール体24との間の空隙28に流れ込みモヘヤ38に吸収されると、モヘヤ38に吸収された水等は、モヘヤ38と接触している中継部材70を伝っていく。中継部材70を伝った水等は、隣接するリブ76b間に進入し、脱衣室側開放部74aを抜けて浴室側開放部73aに排出される。このとき、脱衣室側開放部74aと浴室側開放部73aとの間には、上端部が回動自在に支持されたフラッパ77が設けられているので、リブ76b間に進入した水が脱衣室側開放部74aから流出する際にフラッパ77が回動されて水等が排出される。そして、浴室側開放部73aに排出された水等は排出部材30を伝って浴室側へ流れ、浴室の床52に排出される。モヘヤ38に吸収された水等が浴室の床52に排出されると、空隙28内の水等が順次モヘヤ38に吸収され連通孔22i側へ導かれることになる。このため、連通孔22iから離れた位置に流れ込んだり溜まった水等であっても連通孔22i側に導いて浴室側に排出することが可能である。
一方、浴室にてバスタブ等から溢れた水がアタッチメント26の下から空隙28側へ進入する畏れもあるが、実施形態の建具10に設けられたフラッパ77が脱衣室側壁部74と協働して弁機構80として機能してため水等の空隙28側への進入が抑えられている。具体的には、フラッパ77は通常自重により支点を中心に垂れ下がっている。このときフラッパ77の重心が僅かに浴室側に設定されているため、フラッパ77には脱衣室側に僅かに回動する力が作用している。ところが、フラッパ77の脱衣室側には脱衣室側壁部74が存在するため、フラッパ77は脱衣室側壁部74に当接されてほぼ鉛直に位置している。これにより、フラッパ77に外力が作用しない通常の状態では、連通孔22iの浴室側と脱衣室側とを仕切るように配置されている。そして、脱衣室側からリブ76b間等を伝って脱衣室側開放部74aに水等が至ると、水により回動されてフラッパ77が開いて、連通孔22iの浴室側と脱衣室側とが連通されて水等が浴室側に排出される。一方、浴室側からアタッチメント26の下を通って連通孔22i側に水が進入した際には、進入した水等により押されたフラッパ77には、脱衣室側に回動する力が作用するが、フラッパ77は脱衣室側壁部74に当接されて回動されず、連通孔22iの浴室側と脱衣室側とが仕切られた状態が維持される。このため、連通孔22iを通って浴室側から脱衣室側に進入する水を規制することが可能である。
実施形態の建具10によれば、連通孔22iに挿通されて空隙28の内外に渡って配置された中継部材70の空隙内側の端部となる中継突出部76の端部76cはモヘヤ38と接触し、また、空隙外側の部位となる内壁部72aは、排出部材30と近接しているので、モヘヤ38により導かれた空隙28内の水等を表面張力により中継部材70を伝わせて連通孔22iから空隙28外に排出し、さらに空隙28内に排出された水等を表面張力により排出部材30を伝わせて浴室側へ確実に排出させることが可能である。
また、中継部材70が有する弁機構80により、連通孔22iから空隙28内への水等の進入を規制し、連通孔22iから空隙28外への水等の移動を許容することが可能である。このため、空隙28内の水等の液体を排出するばかりでなく、連通孔22iから空隙28内に水等の液体が進入することを規制することが可能である。
上記実施形態の建具10は、開口を閉塞可能な障子11が壁部側に収容される片引きタイプの建具10なので、下枠20は見付け方向における半分の領域しか浴室側に露出しない。このため、連通孔22iは、浴室に臨むように見付け方向において偏った位置に配置される。すなわち、障子11が収容される壁部18側の領域は連通孔22iから遠い領域となる。さらに、施工現場の状態や施工状態によっては、障子11が収容される壁部18側の領域が連通孔22iが設けられている領域より低くなる場合がある。これらのような場合であっても、本実施形態のように、空隙28内に見付け方向に沿って水等を連通孔22i側に導くモヘヤ38が設けられていれば、連通孔22iから離れた位置に存在する水の表面張力を破壊してモヘヤ38に吸収させて連通孔22iに導かれることになる。このため、本実施形態のように連通孔22iが見付け方向において偏った位置に配置されている場合に、より優れた効果を奏する。
上記実施形態においては、モヘヤ38と排出部材30及び中継部材70の空隙28側の端部とが接触するように配置した例について説明したが、必ずしも接触しなくとも近接して水等が伝わるように配置されていれば構わない。また、排出部材30と中継部材70とが近接するように配置した例について説明したが、接触していても構わない。
また、上記実施形態においては、引導部材をモヘヤ38としたが、これに限るものではない。例えば、フェルト、スポンジ、発泡樹脂、親水シートなど引水を期待できる部材であれば構わない。
また、上記実施の形態においては、片引きタイプの建具を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、折れ戸や開き戸を備えた建具であっても構わない。
また、建具として、浴室用の建具を例に挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、シャワー室用の建具やプール用の建具であってもよい。本発明は、室内と室外との間に位置するどの建具にも、適用可能である。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本発明の参考となる建具の浴室側から観た外観図である。 本発明の参考となる建具の平断面図である。 本発明の参考となる建具の縦断面図である。 本発明の参考となる建具の下枠内を示す平断面図である。 図5aは、本発明の参考となる建具の排出部材の平面図である。図5bは、本発明の参考となる建具の排出部材の側面図である。図5cは、本発明の参考となる建具の排出部材を下から見た図である。 本発明の一実施形態に係る建具の縦断面図である。 図7aは、本発明の一実施形態に係る中継部材の平面図である。図7bは、本発明の一実施形態に係る中継部材の側面図である。図7cは、本発明の一実施形態に係る中継部材を下から見た図である。 図8aは、本発明の一実施形態に係る中継部材のフラッパが閉じた状態を示す斜視図である。図8bは、本発明の一実施形態に係る中継部材のフラッパが開いた状態を示す斜視図である。
10 建具、11 障子、12 枠体、
20 下枠、22 下枠本体、22i 連通孔、
24 レール体、24a レール、28 空隙、
30 排出部材、30f 排出部材の空隙側の端部、
38 モヘヤ、70 中継部材、72a 内壁部、
76 中継突出部、76c 中継突出部の空隙内側の端部、
80 弁機構、110 建具

Claims (4)

  1. 室内と室外との間の開口に取り付けられた下枠本体と、
    障子が案内されるレールを備え、前記下枠本体の上方に配置されたレール体と、
    前記下枠本体と前記レール体との間に形成され前記レール体上に進入した液体が流れ込む空隙と、
    前記空隙と前記室内又は前記室外のいずれか一方とを見付け方向における所定の位置にて連通する連通孔と、
    前記空隙に、見付け方向に沿って配置され、前記空隙内の前記液体を前記連通孔側に導く引導部材と、
    前記連通孔により前記空隙と連通された前記室内又は前記室外のいずれか一方と、前記下枠本体とに渡って配置され、前記引導部材にて導かれた液体を前記室内又は前記室外のいずれか一方に排出する排出部材と、
    前記連通孔に挿通され、前記空隙の内側及び外側に渡って配置された中継部材と、を有し、
    前記中継部材の前記空隙内側の端部は、前記連通孔に挿通されて前記引導部材と近接又は接触し、
    前記中継部材の前記空隙外側の部位は、前記排出部材と近接していることを特徴とする建具。
  2. 請求項に記載の建具であって、
    前記排出部材の前記空隙側の端部は、前記連通孔に挿通されて前記引導部材と近接又は接触していることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記中継部材は、前記連通孔から前記空隙内への液体の進入を規制し、前記連通孔から前記空隙外への液体の移動を許容する弁機構を有することを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の建具であって、
    前記連通孔は、見付け方向において偏った位置に配置されていることを特徴とする建具。
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