JP4756434B2 - 皮膜形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アーク放電式蒸発源およびスパッタリング用電極を用いて、被覆基体の表面に皮膜を形成する皮膜形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、切削工具、金型、摺動部材等への保護皮膜の形成には、アーク放電式イオンプレーティング装置、スパッタリング装置が広く用いられている。
【0003】
アーク放電式イオンプレーティング装置は、アーク放電によって皮膜の金属源である陰極を溶解、蒸発させ、これによって生成したプラズマ中の正イオンを、負のバイアス電圧を印加した被覆基体に引き込み、被覆基体の表面に皮膜を形成する装置である。上記アーク放電式イオンプレーティング装置によって形成される皮膜は、TiN、TiCN、CrN、TiAlNといった硬質皮膜が主体であるが、密度および密着性に優れているため、皮膜の密着性、耐酸化性、耐摩耗性が高い次元で要求される切削工具への適用が中心である。
【0004】
一方、スパッタリング装置によって形成される皮膜は、密度および密着性はアーク放電式イオンプレーティングに及ばないものの、皮膜表面の平滑性が優れるため、被覆面に平滑性が要求される用途に適用されている。また、アーク放電式イオンプレーティング装置では、固体潤滑材料として知られているMoS、FeSを代表とする硫化物系皮膜の形成が不可能であるため、上記硫化物系皮膜の形成には、スパッタリング装置が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、加工効率の向上、被加工製品の高精度化、ニアネットシェイプ化、潤滑剤の低減もしくは無潤滑加工といった背景から、切削工具、金型等の使用環境はますます過酷化しつつあるため、耐摩耗性ならびに耐焼付き性の両特性を兼備させることが必要となってきた。
【0006】
そこで発明者は、切削工具、金型等における耐摩耗性、耐焼付き性に及ぼす皮膜の層構造の影響について検討を行った結果、アーク放電式イオンプレーティング装置にて、TiN、TiCN、CrN、TiAlN等の硬質皮膜を形成し、その上にマグネトロンスパッタリング装置にて、固体潤滑材としてしられるMoSを代表とする硫化物系皮膜を形成することで、上記要求を満足できるという結論に達した。そこで30×30×5mmに切出したJIS SKH51(硬さ62HRC)を被覆基体に用い、アーク放電式イオンプレーティング専用装置により、基体温度500℃にてCrNを4μm被覆後、N雰囲気中の同減圧容器内で被覆基体温度200℃まで冷却した後、一旦大気中に持ち出し、別に用意したマグネトロンスパッタリング専用装置にて、MoSを2μm被覆した。その後、30×30mmの被覆面にて、HRCスケールによる厚痕試験を行い、皮膜の密着性を評価した。その結果、最表層に被覆したMoS皮膜とCrNの界面から剥離が生じ、MoS皮膜の密着性が十分でないことが認められた。
【0007】
そこで原因を調査した結果、アーク放電式イオンプレーティング装置にて被覆したCrN皮膜の最表面部に極微量の酸化が認められ、これによって、その上部に被覆したMoS皮膜の密着性が低下し、剥離が発生していることを確認した。
【0008】
上記CrN皮膜の最表面における酸化は、アーク放電式イオンプレーティング装置による皮膜形成後、同装置内N雰囲気中にて冷却を行った際、チャンバーの壁に吸着した微量の酸素による酸化と、その後、大気中に持ち出した際の酸化によるものと推測された。
【0009】
上記不具合を解消するためには、アーク放電式イオンプレーティングによって形成した後、高真空で冷却を行うことと、大気中に持ち出す温度を、皮膜表面に極微量な酸化が発生しない100℃以下の温度に管理するといった両対策を行うことが有効と考えられる。しかしながら、高真空下で冷却を行うことは、冷却時間の増大につながり、かつその状態で被覆材温度100℃以下にまで冷却することは、更に冷却時間が必要となるため、実用性、生産性に乏しい作業となる。
【0010】
本発明は、上記のような問題を解消することを目的とし、アーク放電式イオンプレーティング法による皮膜の形成と、スパッタリング法による皮膜の形成が、それぞれ高い密着性を有す状態で、連続して繰返し行えることが可能である皮膜形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決できた本発明に係る皮膜形成装置は、アーク放電によって陰極を溶解させ陰極物質を蒸発させるアーク放電式蒸発源およびスパッタリングによって陰極物質を放出させるスパッタリング用電極を同一容器内に備え、物理蒸着法により容器内の被覆基体に皮膜を形成する皮膜形成装置であって、前記アーク放電式蒸発源を使用する際は、前記スパッタリング用電極の陰極部前面が遮へいされる機構を有し、前記スパッタリング用電極を使用する際は、前記アーク放電式蒸発源の陰極部前面が遮へいされる機構を有し、さらに前記被覆基体にバイアス電圧を印加するバイアス電源を備え、アーク放電式イオンプレーティング法と、スパッタリング法が、連続して繰返し行えることを特徴とする皮膜形成装置である。
【0012】
また、前記スパッタリング用電極は、非平衡な磁場の分布を形成するアンバランスドマグネトロンスパッタリング用電極であることが望ましい。
【0013】
更にアーク放電式イオンプレーティング法による皮膜の形成時に発生し、被覆基体表面を溶融させるアーキング現象を抑制する目的で、被覆基体に少なくとも負のパルスバイアス電圧を印加するパルスバイアス電源を備えることも可能である。
【0014】
また、本発明の皮膜形成装置は、アーク放電式イオンプレーティング法による皮膜と、スパッタリング法による皮膜が、繰返し多層に被覆された冷間ならびに温熱間加工用金型の製造に使用されることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る皮膜形成装置の一例を示す垂直断面図である。図2は、図1の装置の水平断面図である。
【0016】
この皮膜形成装置は、図示していない排気設備によって排気される減圧容器14に、被覆基体11を保持するホルダー12が設けられている。このホルダー12は図1、図2中で、円盤状をしているが、被覆基体11の形状によって任意に変更可能である。また、ホルダー12は駆動部13によって例えばA方向に回転する機構を備え同時に被覆基体11の各々が例えば図3に示すD方向に自転することもできる。またホルダー12の軸部は、シール機能および絶縁機能を有す軸受け部21によって支持されている。ホルダー12ならびに保持される被覆基体11は、バイアス電源20にて、−数十〜1000Vのバイアス電圧が印加される。
【0017】
減圧容器14内へは、ガス19として、Ar等の不活性ガスおよび陰極物質と反応し化合物を形成するのに必要な反応ガスが導入される。反応ガスは、例えばNガス、CHガス等である。これらガス種により減圧容器14内の圧力が調整されるが、特に皮膜形成中の圧力については、スパッタリングによる皮膜の形成が安定して行えるのが、0.1〜2.0Paの範囲であり、アーク放電式イオンプレーティングによる皮膜の形成が安定して行えるのが、2.0〜20Paの範囲であることから、皮膜形成中の減圧容器14内の圧力は0.1〜20Paに減圧調整されることが好ましい。
【0018】
シール機能および電気絶縁機能を有す絶縁物24によって、減圧容器14と絶縁された熱フィラメント15と、シール機能および電気絶縁機能を有す絶縁物25によって減圧容器14と絶縁された陽極16は、フィラメント加熱電源17とフィラメント放電電源18を作動させることで、Ar等の不活性ガス雰囲気中にて被覆基体表面の洗浄および活性化を行うのに使用する。
【0019】
アーク放電式蒸発源1は、アーク放電用電源3により、陰極物質2を溶解、蒸発させ、被覆基体11の表面に皮膜を形成する。アーク放電式蒸発源1は、シール機能および電気絶縁機能を有す絶縁物22によって、減圧容器14と絶縁されている。アーク放電式蒸発源1を使用し皮膜を形成する際、ガス19として、Nガスの導入により窒化物が形成でき、Ar等の不活性ガスの導入により、陰極物質2を主体とした金属材料の皮膜を形成することができる。また、図示はしていないが、アーク放電式蒸発源近傍には、アークを点火するための点火機構が設置されている。
【0020】
スパッタリング用電極6は、スパッタリング用放電電源8により、陰極物質7をスパッタ現象により放出させ、被覆基体11表面に皮膜を形成する。スパッタリング用電極6は、シール機能および電気絶縁機能を有す絶縁物23によって、減圧容器14と絶縁されている。スパッタリング用電極6を使用し皮膜を形成する際、アーク放電電源1使用時と同様に、ガス19として、NガスもしくはNガスとArガスの混合ガスの導入によって窒化物が形成でき、Ar等の不活性ガスの導入により、陰極物質7を主体とする皮膜を形成できる。
【0021】
アーク放電用陰極物質2の前面に備えられた遮へい板4は、シール機能および電気絶縁機能を有する軸受け部26によって支持されており、駆動部5により図2中のB方向へ可動する。また、スパッタリング用陰極物質7の前に備えられた遮へい板9も、遮へい板4と同様な構造を有し、シール機能および電気絶縁機能を有す軸受け部27によって支持され、駆動部10により図2中のC方向へ可動する。上記遮へい板4および9の動作は、皮膜形成の工程と合わせ後述する。また、図示はしていないが、減圧容器14内には、被覆基体11を過熱するヒーターが設置されている。
【0022】
図3は、被覆基体11の加熱工程もしくは熱フィラメント15による被覆基体表面の洗浄、活性化工程における、各陰極前面に設置された遮へい板4および9の状態を示したものである。上記両工程中は、各陰極表面の汚染を防ぐために、各遮へい板は各陰極を覆う位置にある。
【0023】
図4は、アーク放電式蒸発源1にて皮膜形成する際の、遮へい板4および9の状態を示したものである。アーク放電用陰極物質2の前面に設置された遮へい板4は、陰極物質2から発生する金属イオン28の軌道を邪魔しない位置に移動し、かつスパッタリング用陰極物質7前面の遮へい板9は、アーク放電用陰極物質2より発生した金属イオンによって、スパッタリング用陰極物質7が汚染されないよう、スパッタリング用陰極物質7の前面を覆う位置にある。これにより、この後スパッタリングによって形成される皮膜は、形成初期の段階であっても皮膜組成の純度が高くなり、また、予期しない皮膜組成の変化が生じなくなるため、密着性の高い皮膜が形成できる。
【0024】
図5は、スパッタリング用電極6にて皮膜形成する際の、遮へい板4および9の状態を示したものである。スパッタリング用陰極物質7の前面に設置された遮へい板9は、陰極物質7から放出される金属イオン29の軌道を邪魔しない位置に移動し、かつアーク放電用陰極物質2前面の遮へい板4は、スパッタリング用電極6より放出された金属イオンによって、アーク放電用陰極2が汚染されないよう、アーク放電用陰極物質2の前面を覆う位置にある。これにより、スパッタリングによって皮膜形成後、更に連続してアーク放電式蒸発源1によって皮膜の形成が行われても、皮膜形成初期の皮膜組成は純度が高く、かつ予期しない皮膜組成の変化が生じることが無くなるため、皮膜の密着性は大幅に向上する。
【0025】
図6は、更に使用中陰極からの汚染を防ぐために、アーク放電式蒸発源側には、遮へい容器30、スパッタリング用電極側には、遮へい容器32をそれぞれ絶縁物質31、33によって減圧容器14と絶縁した状態で装着した例である。この構造にすることで、各陰極の周囲から巻き込まれる微量な汚染物質も、十分に抑制可能となり、更に皮膜の清浄度が向上し、密着性も良好となる。
【0026】
本発明の皮膜形成装置のスパッタリング用電極は、必要に応じてアンバランスドマグネトロンスパッタリング用電極が選択できる。アンバランスドマグネトロンスパッタリング用電極は、陰極から被覆基体方向へ伸びる磁力線の形成が特徴であり、陰極付近で生成したプラズマが、前記磁力線に沿って被覆基体方向へ拡散し、被覆基体近傍でプラズマの密度が増加する。これにより、成膜速度の向上のみならず被覆基体へバイアス電圧を印加した際は、イオン電流密度の増加が達成でき、皮膜の高密度化、密着性の向上に効果がある。
【0027】
更に本発明の皮膜形成装置には、少なくとも負のパルスバイアス電圧を印加できるパルスバイアス電源を備えることが望ましい。これは被覆基体表面を局部的に溶融させるアーキング現象を抑制することを目的としている他に、熱フィラメント等を用いた不活性ガスイオンによる被覆基体表面の洗浄ならびに活性化工程にて、バイアス電圧を数十μ秒で断続的に印加することによって、効率良く洗浄ならびに活性化が行えるからである。
【0028】
本発明の皮膜形成装置は、アーク放電式イオンプレーティング法による皮膜と、スパッタリング法による皮膜が、繰返し多層に被覆された冷間ならびに温熱間加工用金型の製造に使用することが望ましい。例えば、アーク放電式イオンプレーティング専用装置と、スパッタリング専用装置で上記多層皮膜を形成する場合、両装置間をプロセスに応じて搬送する必要がある。この時、切削工具等に比べ、寸法、重量の大きな金型を被覆する場合は、クレーン等の搬送設備が必要となる。本装置の用途は特に限定されるものではないが、経済性や安全性を重視した場合では、比較的寸法、重量の大きな金型の被覆に使用することが望ましい。
【0029】
【実施例】
図1および図2に示した構成の皮膜形成装置を用いて、被覆基体を保持するホルダー12に、30×30×5mmに切出し、アセトンにて超音波洗浄を行ったJIS SKH51(硬さ62HRC)のテストピースを、一辺が40mmの8角形である断面形状の高さ400mmの筒に、8角形の各面につき3個づつ、上記テストピースを高さ方向に均等となるよう磁石で固定した。
【0030】
次に減圧容器14内を圧力0.01Paまで排気した後、排気を継続しながら、被覆基体温度が400℃になるまで、ホルダー12を約3rpmで回転させ、減圧容器14内に設置したヒーターで加熱を行った。その後、減圧容器14内にガス19としてArを導入し、圧力0.5PaのAr雰囲気を得、被覆基体に−400Vのバイアス電圧をバイアス電源20で印加し、熱フィラメント15と陽極16により、被覆基体表面の洗浄と活性化を60分間行った。
【0031】
そして、遮へい板4および9を、図4に示す位置にして、被覆基体には−30Vのバイアス電圧をバイアス電源20で印加しながら、反応ガス19としてNガスを導入し、圧力3.0PaのN雰囲気中で、2台のアーク放電式蒸発源1を動作させることで、陰極物質2として取付けた純Crを蒸発させ、CrN皮膜を層厚で5μmとなるよう形成した。
【0032】
次に、ガス19としてArを導入し、減圧容器14内の圧力を0.8PaのAr雰囲気にした後、遮へい板4および9を図5に示す位置にして、被覆基体には−100Vのバイアス電圧をバイアス電源20で印加しながら、2台のスパッタリング用電極6を作動させ、陰極物質7にMoSを用い、スパッタリングによりMoS皮膜を2μmとなるように形成した。
【0033】
更に遮へい板4および9を図4に示す位置にし、成膜初期の5分間はバイアス電源20によって−100Vのバイアス電圧を被覆基体に印加し、後の30分間は0Vとして、ガス19にはArガスを用い、圧力13.0PaのAr雰囲気中で、2台のアーク放電式蒸発源1を動作させ、陰極物質2として取付けた純Crにて純Cr皮膜を形成した。
【0034】
得られた被覆材の30×30mmの面にて、HRCスケールによる厚痕試験を行い皮膜の密着性を評価した結果、いずれの皮膜も剥離は認められず、良好な密着性が得られていることを確認した。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明の皮膜形成装置を用いることで、アーク放電式イオンプレーティング法による皮膜の形成と、スパッタリング法による皮膜の形成が、それぞれ高い密着性を有す状態で、連続して繰返し行えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る皮膜形成装置の一例を示す垂直断面図である。
【図2】図1の装置の水平断面図である。
【図3】本発明に係る皮膜形成装置の一例にて、その加熱工程もしくは被覆基体表面の洗浄、活性化工程中の遮へい板の位置を示す水平断面図である。
【図4】本発明に係る皮膜形成装置の一例にて、そのアーク放電式蒸発源使用時の遮へい板の位置を示す水平断面図である。
【図5】本発明に係る皮膜形成装置の一例にて、そのスパッタリング電極使用時の遮へい板の位置を示す水平断面図である。
【図6】本発明に係る皮膜形成装置の他の例を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1 アーク放電式蒸発源
2 アーク放電用陰極物質
3 アーク放電用電源
4 遮へい板
5 遮へい板駆動部
6 スパッタリング用電極
7 スパッタリング用陰極物質
8 スパッタリング用放電電源
9 遮へい板
10 遮へい板駆動部
11 被覆基体
12 ホルダー
13 ホルダー用駆動部
14 減圧容器
15 熱フィラメント
16 熱フィラメント用陽極
17 フィラメント加熱電源
18 フィラメント放電電源
19 ガス
20 バイアス電源
21 ホルダー軸受け部
22 絶縁物
23 絶縁物
24 絶縁物
25 絶縁物
26 遮へい板軸受け部
27 遮へい板軸受け部
28 金属イオン
29 金属イオン
30 遮へい容器
31 絶縁物
32 遮へい容器
33 絶縁物

Claims (4)

  1. アーク放電によって陰極を溶解させ陰極物質を蒸発させるアーク放電式蒸発源およびスパッタリングによって陰極物質を放出させるスパッタリング用電極を同一容器内に備え、物理蒸着法により容器内の被覆基体に皮膜を形成する皮膜形成装置であって、前記アーク放電式蒸発源を使用する際は、前記スパッタリング用電極の陰極部前面が遮へいされる機構を有し、前記スパッタリング用電極を使用する際は、前記アーク放電式蒸発源の陰極部前面が遮へいされる機構を有し、さらに前記被覆基体にバイアス電圧を印加するバイアス電源を備え、アーク放電式イオンプレーティング法と、スパッタリング法が、連続して繰返し行えることを特徴とする皮膜形成装置。
  2. スパッタリング用電極が、非平衡な磁場の分布を形成するアンバランスドマグネトロンスパッタリング用電極であることを特徴とする請求項1に記載の皮膜形成装置。
  3. 被覆基体には、少なくとも負のパルスバイアス電圧を印加するパルスバイアス電源を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の皮膜形成装置。
  4. アーク放電式イオンプレーティング法による皮膜と、スパッタリング法による皮膜が、繰返し多層に被覆された冷間ならびに温熱間加工用金型の製造に使用されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の皮膜形成装置。
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