JP4756177B2 - 紙類細断自動車 - Google Patents
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Description
(1)細断依頼した紙類が荷台の収容スペース内に持ち込まれ、細断済みの処理物も収容スペース内で袋等に封入されるため、ユーザーは依頼した紙類が確実に細断処理されたかどうかを確認することができず、機密漏洩や文書持ち出し等の不安が残る。
(2)荷台に処理物を収容する収容スペースが設けられているため、車両が大型化し、小回りがきかないため細い路地に進入することができず、ユーザーの建物(会社のビルや工場等)に近づくことができない。このため、ユーザーから廃棄処分の依頼を受けた紙類をユーザーの建物からトラックまで運搬しなればならず、運搬が面倒である。また、その間に紙類が紛失する虞があり機密保持が必ずしも万全であるとは限らない。
(3)細断する紙類を荷台上の紙類細断装置まで運ばなければならず、作業者の労力が重くなる。又、作業効率も悪い。
1.運転席後部に天井及び周囲が囲まれた収容空間を備え且つ収容空間の後方に開閉可能な開口部を備えた自動車の前記収容空間内に紙類細断装置が搭載され、
2.紙類細断装置は紙類を投入可能な投入口と、投入口から投入された紙類を搬送する紙類搬送体と、紙類搬送体で搬送された紙類を細断する細断刃物と、細断された処理物を搬送する処理物搬送体と、処理物搬送体によって搬送された処理物を排出する排出口を備え、
3.前記紙類搬送体と処理物搬送体は紙類搬送体を上、処理物搬送体を下にして上下に配置され、
4.前記投入口及び排出口は共に前記収容空間の開口部に向けて配置され、
5.前記細断刃物は前記収容空間内の運転席側に設けられ、
6.前記紙類細断装置が筺体でカバーされた。
1.紙類細断装置が収容空間内で運転席側と開口部側に往復スライド可能であり、
2.前方へのスライド時には紙類細断装置の投入口及び排出口側が前記収容空間の開口部側に引き出され、
3.後方へのスライド時には紙類細断装置が収容空間内に押し込まれて収容される。
1.筺体は、紙類搬送体、細断刃物をカバーするケースと、処理物搬送体をカバーするダクトを備え、
2.前記ケースの下面で細断刃物の下方には細断された処理物が落下する開口部が開口され、前記ダクトの上面で細断刃物の下方には前記開口部と連通する落下口が開口された。
1.紙類細断装置が搭載された収容空間の天井及び周囲が囲まれているため、自動車を屋外に停車させて収容空間内で細断作業しても、機密文書が風で煽られて飛散し、逸失することが無く安全である。
2.紙類細断装置の投入口と排出口が共に収容空間後方の開口部に向けて配置されているので、作業者が路上に居たままで投入口に紙類を投入し、細断された処理物を排出口から回収することができるため、作業しやすく、作業者が一人でも作業できる。その間、ユーザーは一連の作業を作業者と共に路上で確認することができるため、紙類飛散、逸失等に対するユーザーの不安や危惧が解消され、安心である。
3.紙類搬送体と処理物搬送体が上下に配置されているため紙類細断装置を小型化でき、狭い収容空間内にも設置できる。
4.投入口が排出口の上に配置されているので、投入口に紙類を投入し易く、処理物が細断中に連続的に排出口に排出されるので、処理物排出処理のために一々細断作業を停止させる必要がなく、細断を連続的に効率良く行なうことができる。又、排出口に排出される処理物を回収袋内に自動的に回収すれば回収作業も容易になり、自動車の収容空間内に処理物が充満することもない。
5.紙類搬送体、細断刃物、処理物搬送体が筺体でカバーされているため、紙類細断装置の投入口に投入される紙類も、細断されて排出口に排出される処理物も搬送中に筺体の外に飛散して周囲に散乱することもない。
1.紙類細断装置が収容空間内で運転席側と開口部側に往復スライド可能であり、後方へのスライド時には紙類細断装置の投入口及び排出口側を収容空間の開口部側に引き出すことができるため、作業者が路上に居たまま車外から投入口へ紙類を投入し、排出口から排出される処理物の回収を行なうことができるため、作業し易く、作業者が荷台に上り下りする必要がないため作業者の労力が軽減され、作業効率もより向上する。
2.紙類細断装置は後方へのスライド時には収容空間内に押し込まれるため、紙類細断装置不使用時や移動時には紙類細断装置を収容空間内に収容して開口部を閉じることができ、紙類細断装置が邪魔になることがなく、通常の自動車と同様に走行することができる。
1.ケースの開口部とダクトの落下口が連通するため、処理物が確実にダクト内の処理物搬送体に落下して搬送され、処理物搬送体で搬送中の処理物がダクトの外に飛散することがなく、処理物が排出口まで確実に搬送され、依頼者の安心が確保される。
2.ケースによって紙類搬送体及び細断刃物を、ダクトによって処理物搬送体を別個にカバーするので、紙類搬送体及び細断刃物と処理物搬送体とを、別々にメンテナンスすることができ、メンテナンス効率も良い。
1.紙類細断装置もその駆動源も自動車の荷台に収まりコンパクトになり、小型の自動車にも搭載可能となり、自動車を細い路地に進入させてユーザーの建物の側に停車させることもできる。この場合は、ユーザーの建物から離れた場所に停車させた自動車まで紙類を運搬する必要がなく、運搬中の紙類の紛失や逸失がなくなり機密文書漏洩の心配もない。
本発明の紙類細断自動車の実施形態の一例を図1〜図8に基づいて説明する。図1、図2に示す紙類細断自動車は運転席1の後方に天井と周壁で囲まれた収容空間2があり、収容空間2の後方に開口部3があり、その開口部3が扉4で開閉可能な自動車5、例えば、ミニバン、ライトバン、ワゴン等(通称:ワンボックスカー)を利用した例であり、収容空間2内に紙類細断装置6を搭載し、運転席1と収容空間2の間に前記紙類細断装置6の駆動源7を搭載してある。駆動源7にはエンジンとかモータ等を使用することができる。駆動源7は、自動車5側部のドア51を開けて、外部から操作できるようにしてある。
図1〜図8に示す紙類細断自動車を用いて、紙類を細断するには次のようにする。
(1)自動車5後部の扉4を開き、ハンドル35を把持して紙類細断装置6を引き出して、投入口11及び排出口16を車外に突出させて固定する。また、自動車5側部のドア51を開き、駆動源7を作動させて紙類細断装置6を作動可能とする(図1参照。)。
(2)紙類細断装置6の操作盤36及び操作盤37を操作して紙類搬送体12、細断刃物13、処理物搬送体15を夫々作動させる。また、フード42の出口44側に回収容器50を備え付ける(図1参照。)。
(3)投入口11に細断する紙類10を投入する。
(4)投入口11から投入された紙類10は、紙類搬送体12上に載せられ、紙類搬送体12によって細断刃物13側へと搬送される(図4参照。)。その際、多数枚積み重なった紙類10は、均し板32によって平らに均されて細断刃物13へと搬送される。
(5)紙類搬送体12によって搬送された紙類10は、上下二本の細断刃物13間に送り込まれ、両細断刃物13によって挟まれて数mm×数cmの紙片(処理物14)へと細断される(図4参照。)。
(6)細断後の処理物14は、そのままケース17の開口部30及びダクト18の処理物落下口38を通過して処理物搬送体15上に落下する。また、細断刃物13や紙類搬送体12に残った処理物14も、スキージ33によって処理物搬送体15上へと掻き落とされる(図4参照。)。
(7)処理物搬送体15上に落下した処理物14は、処理物搬送体15によって排出口16方向へと搬送される(図4参照。)。このとき、フィン41上に落下した処理物14も、フィン41の傾斜によって処理物搬送体15上に滑り落とされ、処理物搬送体15によって搬送される。
(8)処理物搬送体15によって搬送された処理物14は、排出口16より収容容器50内へと排出され、フード42の出口44を通過して収容容器50内に蓄積される(図4、図8参照。)。
(9)収容容器50が処理物14で満たされたら、空の収容容器50と入れ替えれば、紙類細断装置6を停止させることなく連続して細断作業を行うことができる。
本発明の紙類細断自動車においては、図1、図2の破線部に示すような囲い60を備えることもできる。囲い60は、図1に示すように後面60aと両側面60b、60cの三面で形成され、自動車5後部の開口部3の後部及び両側部を覆い、紙類細断装置6の投入口11及び排出口16、収容容器50を風などから守ることができる高さ及び幅に形成されている。囲い60は、不透明の板材やシート材製とし、後面60aの一部に依頼者が外側から作業の様子を観察できる覗き窓(図示しない)を形成したものとすることが、依頼者の安心、機密漏洩防止の点などから望ましい。また囲い60は、図2に示すように、紙類細断装置6を収容した収容空間2の内壁と紙類細断装置6の間に、後面60aが上部に来るように横向きにして差し入れ、収容空間2内に収容することができるようにしてある。もっとも、後面60aと両側面60b、60cの三面を折りたたんで収容できるようにすることもできる。紙類細断装置6の使用時には収容空間2から引き出して、車外で図1に示すように後面60aと両側面60b、60cを立てて設置して紙類細断装置6の投入口11及び排出口16、収容容器50の周囲を覆い、作業者が囲い60内で作業を行えるようにする。また、囲い60内には作業者のみならず、依頼者も入ることができる。囲い60は、収容空間2内に収容できるものには限られず、自動車5と別体とすることもできる。
2 収容空間
3 開口部
4 扉
5 自動車
6 紙類細断装置
7 駆動源
10 紙類
11 投入口
12 紙類搬送体
13 細断刃
14 処理物
15 処理物搬送体
16 排出口
17 ケース
18 ダクト
38 処理物落下口
Claims (4)
- 次の1〜6の構成を備えることを特徴とする紙類細断自動車。
1.運転席後部に天井及び周囲が囲まれた収容空間を備え且つ収容空間の後方に開閉可能な開口部を備えた自動車の前記収容空間内に紙類細断装置が搭載され、
2.紙類細断装置は紙類を投入可能な投入口と、投入口から投入された紙類を搬送する紙類搬送体と、紙類搬送体で搬送された紙類を細断する細断刃物と、細断された処理物を搬送する処理物搬送体と、処理物搬送体によって搬送された処理物を排出する排出口を備え、
3.前記紙類搬送体と処理物搬送体は紙類搬送体を上、処理物搬送体を下にして上下に配置され、
4.前記投入口及び排出口は共に前記収容空間の開口部に向けて配置され、
5.前記細断刃物は前記収容空間内の運転席側に設けられ、
6.前記紙類細断装置が筺体でカバーされた。 - 請求項1記載の紙類細断自動車において次の1〜3の構成を備えることを特徴とする紙類細断自動車。
1.紙類細断装置が収容空間内で運転席側と開口部側に往復スライド可能であり、
2.前方へのスライド時には紙類細断装置の投入口及び排出口側が前記収容空間の開口部側に引き出され、
3.後方へのスライド時には紙類細断装置が収容空間内に押し込まれて収容される。 - 請求項1又は請求項2記載の紙類細断自動車において次の1、2の構成を備えることを特徴とする紙類細断自動車。
1.筺体は、紙類搬送体、細断刃物をカバーするケースと、処理物搬送体をカバーするダクトを備え、
2.前記ケースの下面で細断刃物の下方には細断された処理物が落下する開口部が開口され、前記ダクトの上面で細断刃物の下方には前記開口部と連通する落下口が開口された。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の紙類細断自動車において、自動車の運転席と紙類細断装置の間に紙類細断装置の駆動源を備えたことを特徴とする紙類細断自動車。
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