JP2002249792A - 廃棄物固形燃料化システムおよび廃棄物固形燃料化方法 - Google Patents

廃棄物固形燃料化システムおよび廃棄物固形燃料化方法

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JP2002249792A
JP2002249792A JP2001051352A JP2001051352A JP2002249792A JP 2002249792 A JP2002249792 A JP 2002249792A JP 2001051352 A JP2001051352 A JP 2001051352A JP 2001051352 A JP2001051352 A JP 2001051352A JP 2002249792 A JP2002249792 A JP 2002249792A
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JP
Japan
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waste
solid fuel
vehicle
crushing
solid
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Kichihei Mori
吉平 森
Yoshio Hara
良雄 原
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Apex Corp Japan
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】道路上を走行可能で移動が簡単であり、工場や
オフィスなどの自動販売機設置場所付近に容易に行くこ
とができ回収した廃棄物を車両において固形燃料にする
ことができる廃棄物固形燃料化システムを提供する。ま
た、廃棄物固形燃料化方法を提供する。 【解決手段】道路上を走行可能な運搬装置2、5と、こ
の運搬装置2、5に搭載され可燃性で破砕可能な廃棄物
を破砕する破砕装置3と、この破砕装置3により破砕さ
れた廃棄物を固形燃料に成形する成形装置4とを有し、
破砕装置3に供給され破砕された廃棄物を成形装置4に
より固形燃料として排出する廃棄物固形燃料化システ
ム。また、これを用いた廃棄物固形燃料化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物固形燃料化シ
ステムおよび廃棄物固形燃料化方法に係り、特に、運搬
装置に搭載された破砕装置と成形装置により運搬装置内
で廃棄物を固形燃料化する廃棄物固形燃料化システムお
よび廃棄物固形燃料化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コーヒー、ジュース等の飲料の多
くは自動販売機により販売されており、その販売方法に
は飲料を缶に詰めて販売する方法と、購入者の入力によ
り原料に湯または水を供給してその場で飲料とし、紙コ
ップに注いで販売する方法がある。使用済みの缶は回収
され再利用されるが、紙コップの場合には、回収され集
積場所で焼却処理されるのが一般的であった。このよう
な処理方式では、処理施設が必要となり、また、ダイオ
キシンの発生問題などがあり、燃焼させない処理方法が
検討されていた。
【0003】その方法の一つとして固形燃料(RDF)
化方式があるが、このRDF化方式を採用するとして
も、各市町村毎にそれらの施設を建設することになり、
その負担が大きくなる問題があった。この解決策とし
て、特開2000−51831号公報には、鉄道網を利
用できる移動処理施設を貨車に搭載して、複数個所の廃
棄物集積所を廻りながら処理する廃棄物の移動処理シス
テムが記載されている。
【0004】この移動処理システムの問題点として、鉄
道網および貨車を利用するので特定の場所にしか行け
ず、また、移動のために動力車を必要としそのシステム
が大型になるため、システムが高価になり、さらに、工
場やオフィスなどの自動販売機設置場所などに容易に行
くことができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、道路上を走行
可能で移動が簡単であり、工場やオフィスなどの自動販
売機設置場所付近に容易に行くことができ回収した廃棄
物を運搬装置において固形燃料にすることができる廃棄
物固形燃料化システムおよび廃棄物固形燃料化方法が要
望されていた。
【0006】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、道路上を走行可能で移動が簡単であり、工場や
オフィスなどの自動販売機設置場所付近に容易に行くこ
とができ回収した廃棄物を運搬装置において固形燃料に
することができる廃棄物固形燃料化システムおよび廃棄
物固形燃料化方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、道路上を走行可能な
運搬装置と、この運搬装置に搭載され可燃性で破砕可能
な廃棄物を破砕する破砕装置と、この破砕装置により破
砕された廃棄物を固形燃料に成形する成形装置とを有
し、前記破砕装置で破砕された廃棄物を前記成形装置に
より固形燃料として排出することを特徴とする廃棄物固
形燃料化システムであることを要旨としている。
【0008】本願請求項2の発明では、上記運搬装置は
各々走行駆動手段と運転制御手段とを有する少なくとも
1台の車両からなることを特徴とする請求項1に記載の
廃棄物固形燃料化システムであることを要旨としてい
る。
【0009】本願請求項3の発明では、上記破砕装置お
よび成形装置は別個の車両に搭載されることを特徴とす
る請求項1または2に記載の廃棄物固形燃料化システム
であることを要旨としている。
【0010】本願請求項4の発明では、上記搬送装置に
破砕装置および成形装置の少なくとも一方を駆動する発
電装置が設けられていることを特徴とする請求項1ない
し3のいずれか1項に記載の廃棄物固形燃料化システム
であることを要旨としている。
【0011】本願請求項5の発明では、上記破砕装置に
廃棄物を投入する廃棄物投入口は車両後部に設けられ、
破砕された廃棄物が排出される破砕廃棄物排出口は車両
側部に設けられ、かつ、前記破砕された廃棄物を成形装
置に供給する供給装置が車両側部に設けられ、成形装置
により成形された固形燃料を排出する固形燃料排出口が
車両後部に設けられたことを特徴とする請求項3に記載
の廃棄物固形燃料化システムであることを要旨としてい
る。
【0012】本願請求項6の発明では、上記破砕された
廃棄物の破砕装置から成形装置への搬送は、廃棄物排出
口と供給装置間に設けられる連結式コンベアにより行な
われることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1
項に記載の廃棄物固形燃料化システムであることを要旨
としている。
【0013】本願請求項7の発明では、上記廃棄物は紙
コップであることを特徴とする請求項1ないし6のいず
れか1項に記載の廃棄物固形燃料化システムであること
を要旨としている。
【0014】本願請求項8の発明では、上記廃棄物は飲
料を入れる紙コップ、飲料を抽出する原料および原料を
収納するパッケージの少なくとも一つであることを特徴
とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の廃棄物
固形燃料化システムであることを要旨としている。
【0015】本願請求項9の発明では、上記廃棄物は医
用検査用紙コップ、検査食用パッケージの少なくとも一
つであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
1項に記載の廃棄物固形燃料化システムであることを要
旨としている。
【0016】本願請求項10の発明は、可燃性で破砕可
能な廃棄物を破砕する破砕装置とこの破砕装置により破
砕された廃棄物を固形燃料に成形する成形装置とが搭載
された運搬装置を、廃棄物を処理する場所に行かせ、回
収した廃棄物を前記運搬装置において固形燃料にするこ
とを特徴とする廃棄物固形燃料化方法であることを要旨
としている。
【0017】本願請求項11の発明では、上記破砕装置
を搭載する車両と、成形装置を搭載する車両は別個であ
ることを特徴とする請求項10に記載の廃棄物固形燃料
化方法であることを要旨としている。
【0018】本願請求項12の発明では、上記破砕装置
を搭載する車両と成形装置を搭載する車両とを横列に並
べ、破砕装置を搭載する車両に供給され破砕された廃棄
物を車両の側部に向かって延びる連結搬送手段により成
形装置に供給して固形燃料にすることを特徴とする請求
項11に記載の廃棄物固形燃料化方法であることを要旨
としている。
【0019】本願請求項13の発明では、上記廃棄物は
飲料を入れる紙コップ、飲料を抽出する原料および原料
を収納するパッケージの少なくとも一つであることを特
徴とする請求項10ないし12のいずれか1項に記載の
廃棄物固形燃料化方法であることを要旨としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる廃棄物固形
燃料化システムの第1の実施形態について添付図面を参
照して説明する。
【0021】図1および図2は、本発明に係わる廃棄物
固形燃料化システムの第1の実施形態の概念図である。
【0022】図1および図2に示すように、廃棄物固形
燃料化システム1は、エンジン等の走行駆動装置2aと
操向系統等の運転制御装置2bとを有する運搬装置とし
ての破砕用車両2と、この破砕用車両2に搭載され可燃
性で破砕可能な廃棄物を破砕する破砕装置3と、この破
砕装置3により破砕材(破砕された廃棄物)を固形燃料
に成形する成形装置4と、この成形装置4が搭載され走
行駆動装置5aと運転制御装置5bを有する運搬装置と
しての成形用車両5を有している。
【0023】なお、6は適宜開閉扉が設けられ破砕装置
3を覆う破砕装置用外筐であり、7は成形装置4を覆う
成形装置用外筐である。
【0024】図1に示すように、破砕装置3は、例え
ば、多数の回転刃(図示せず)を有する破砕機11と、
この破砕機11を駆動する破砕機駆動モータ12と、車
両後部2cに設けられた廃棄物投入口13に連設されコ
ンベア駆動モータ14により回動される廃棄物投入コン
ベア15と、この廃棄物投入コンベア15の下方に設け
られ廃棄物投入コンベア15から落下する廃棄物を受け
破砕機11の供給口16に供給する供給板17とを有し
ている。
【0025】さらに、破砕装置3には、破砕材が破砕用
車両側部2dから排出されるような位置に破砕機11の
破砕材排出口18が設けられ、さらに、この破砕材排出
口18の下方には連結コンベア駆動モータ(図示せず)
により駆動され、破砕用車両側部2d方向に向かって延
び連結搬送手段の一部を構成する破砕側連結コンベア1
9が設けられている。
【0026】また、破砕用車両2には走行駆動装置2a
により駆動される発電装置20が設けられており、この
発電装置20により破砕機駆動モータ12、コンベア駆
動モータ14および連結コンベア駆動モータが駆動され
る。なお、発電装置20は専用に設けられた駆動装置に
より駆動され、発電を行なうようにしてもよい。
【0027】従って、廃棄物投入口13、廃棄物投入コ
ンベア15、供給板17および供給口16を介して破砕
機11に供給された廃棄物は多数の回転刃を有する破砕
機11により破砕され、破砕材排出口18から破砕側連
結コンベア19に送り出される。
【0028】さらに、図2に示すように、成形装置4
は、例えば、スクリュー圧縮形の成形機21と、この成
形機21を駆動する成形機機駆動モータ22と、成形機
21に近接して配置され成形機21に破砕材を供給する
定量供給装置23とを有している。この定量供給装置2
3はホッパ24と、このホッパ24と成形機21の受入
口25間に設けられた破砕材投入コンベア26で形成さ
れ、また、成形機21には成形車両後部5cに位置する
固形燃料排出口27が設けられている。
【0029】さらに、成形装置4にはホッパ24に近接
して連結搬送手段の一部を構成する成形側連結コンベア
28が設けられており、この連結コンベア28は電動モ
ータ(図示せず)によって駆動され、その一端部28a
がホッパ24の上方に位置し、他端部28bは成形車両
側部5dに向かって延び、図1に示す破砕側連結コンベ
ア19とで連結搬送手段を形成している。また、成形車
両5には走行駆動装置5aにより駆動される発電装置2
9が設けられており、この発電装置29により成形機駆
動モータ22、破砕材投入コンベア26、連結コンベア
駆動モータが駆動される。また、成形用車両5には成形
装置4に対応する発電装置29が各々設けられている。
従って、所望の場所に破砕用車両2、成形用車両5を駐
車させて廃棄物を固形燃料化することができる。
【0030】従って、図3に示すように、本廃棄物固形
燃料化システム1の稼動時、破砕側連結コンベア19を
介して破砕機11から送られてくる破砕材は、成形側連
結コンベア28、ホッパ24、破砕材投入コンベア26
を介して成形機21に供給され、固形燃料に成形されて
固形燃料排出口27から排出される。
【0031】次に本発明に係わる廃棄物固形燃料化シス
テムの第1の実施形態を用いた廃棄物固形燃料化方法に
ついて説明する。
【0032】工場の休憩室には、図6に示すような紙コ
ップ式の飲料自動販売機31が設置されている。利用者
は硬貨をコイン投入口32にから投入し、専用の紙コッ
プ33をコップホルダ34から1個取り出してコップ置
き場35に置き、多種類の原料パック36が収納されて
いる収納ラック37から好みの飲料、例えばモカブレン
ドコーヒパックが収納された原料パック(モカブレンド
コーヒパック)36を1個取り出す。取り出された原料
パック36を抽出装置38のドア39を開け、ドア39
に設けられたホルダに取り付け、図7に示すように、抽
出機のノズル40を原料パック36(袋体の1面側を剥
離した状態で示す)の封止部41を有する挿入孔42に
突き刺し、ドア39を閉め、セレクトボタン43(コー
ヒー)を押して、コーヒーに適した時間、抽出を行な
う。抽出されたコーヒーはコップ置き場35に置かれた
紙コップ33に注がれる。
【0033】コーヒーの抽出が完了すると利用者はドア
39を開けて抽出済みコーヒー原料が入った使用済み原
料パック36を取り出し、ダストボックスのドア44を
開けて廃棄する。なお、使用済み原料パックが自動的に
廃棄される飲料自動販売機にあっては、利用者による使
用済み原料パックの廃棄は必要ない。
【0034】上記原料パック36は内層45がポリプロ
ピレンで形成され下部には抽出用メッシュ46が形成さ
れており、また、内層45にはアルミニウムの中間層が
積層され、さらに、中間層にはポリエチレンの外層が積
層されて3重積層構造になっている。
【0035】使用済み原料パック36は、この原料パッ
ク36あるいは使用済み紙コップ33と一緒に回収され
て一時的保管場所に保管される。紙コップ33あるいは
使用済み原料パック36が一定量に達すると飲料自動販
売機31の管理者は、廃棄物固形燃料化システム1の出
動を依頼する。
【0036】この出動依頼があると、廃棄物固形燃料化
システム1の管理者は、廃棄物固形燃料化システム1の
破砕用車両2と成形用車両5を、廃棄物を処理する場
所、例えば、多数の飲料自動販売機31が設置された工
場の構内に行かせる。破砕装置を搭載した破砕用車両2
と成形装置4が搭載された成形用車両5は別個の車両で
あるので、破砕用車両2、成形用車両5を小型にするこ
とができ、比較的狭い道路でも走行できて、容易に廃棄
物の発生先まで行き、廃棄物を固形燃料化することがで
きる。
【0037】この構内に到着した破砕用車両2と成形用
車両5は、図3に示すように、横列駐車させ、破砕装置
3の破砕側連結コンベア19と成形装置4の成形側連結
コンベア28とで連結搬送手段を形成する。従って、破
砕材の破砕装置3から成形装置4への搬送が容易に行な
える。
【0038】しかる後、回収された紙コップ33(廃棄
物)を図1に示すような破砕用車両後部2cに設けられ
た廃棄物投入口13に投入する。廃棄物投入口13に投
入された紙コップ33は、廃棄物投入コンベア15、供
給板17および供給口16から破砕機11に供給され、
多数の回転刃を有する破砕機11により破砕されて、破
砕材(破砕された紙コップ)となり破砕材排出口18か
ら破砕側連結コンベア19に送り出される。図3に示す
ように、破砕側連結コンベア19を介して破砕機11か
ら送られてくる破砕材は、図2に示すような成形側連結
コンベア28、ホッパ24、破砕材投入コンベア26を
介して成形機21に供給され、スクリュー圧縮形の成形
機21で圧縮成形されて固形燃料に成形され固形燃料排
出口27から排出される。排出された固形燃料は固形燃
料排出口27の下方に対向して配置されたフレコンバッ
クに収納される。
【0039】回収した紙コップ33の固形燃料化が完了
した後、紙コップ33と同様に回収された使用済み原料
パック36を、廃棄物投入口13に投入し、破砕機11
で破砕材(破砕された原料パックおよび原料)となり破
砕側連結コンベア19、成形側連結コンベア28、ホッ
パ24、破砕材投入コンベア26を介して成形機21に
供給され固形燃料に成形されて固形燃料排出口27から
排出される。排出された固形燃料は固形燃料排出口27
の下方に対向して配置されたフレコンバックに収納され
る。なお、上記のように紙コップ33と原料パック36
を別々に固形燃料化してもよいが、紙コップ33と原料
パック36を一緒に固形燃料化することも可能である。
【0040】このように破砕用車両2と成形用車両5
を、路上を走行させて、多数の飲料自動販売機31が設
置された工場の構内に行かせ、紙コップ33を回収した
場所で、固形燃料化するので、紙コップ33を焼却処理
させるための処理施設が不必要となり、また、ダイオキ
シンの発生問題を起こすことがない。
【0041】さらに、回収した紙コップ33を遠くの廃
棄物集積貯蔵所まで運ぶ必要がないので、経済的であ
る。また、紙コップ33から製造された固形燃料は高カ
ロリーで、かつ、直径15mm、長さ40mm程度の円
柱チョーク形状になるので取り扱いが容易で、衛生的で
ある。使用済み原料パック36は直径9mm、長さ35
mm程度の円柱クレオン形状になる。
【0042】また、廃棄物投入口13は破砕用車両後部
2cに設けられ、破砕材排出口18は破砕用車両2dに
設けられ、かつ、破砕材成形装置3に供給する供給装置
が成形用車両側部5dに設けられ、固形燃料排出口28
が成形車両後部5cに設けられているので、廃棄物の投
入および固形燃料の回収を破砕用車両後部2c、および
成形車両後部5cにおいて行なうことができ、さらに、
破砕用車両2、成形用車両5は横列駐車が可能となっ
て、従列駐車のように運転席が邪魔になることもなく、
破砕材の受け渡しが容易になり、さらに、従列駐車のよ
うに駐車場に制約されることがない。また、廃棄物投入
口13は破砕用車両後部2cに、固形燃料排出口28は
成形車両後部5cと共に車両後部に設けられているの
で、作業者は車両の回りを動き廻ることなく作業を行な
うことができて作業性がよい。
【0043】なお、廃棄物の回収は、必ずしも飲料自動
販売機31の管理者の要請によって行なう必要はなく、
定期的に巡回し、回収を行ない、適宜の場所で固形燃料
化してもよい。
【0044】また、廃棄物は飲料自動販売機に用いられ
た紙コップあるいは使用済み原料パックに限らず、カー
ト缶やブリックパックなど可燃性で破砕可能なものであ
れば、いずれのものでもよく、さらに、医用検査用紙コ
ップ、検査食用パッケージ(医療用廃棄物は除く)など
であってもよい。
【0045】次に本発明に係わる廃棄物固形燃料化シス
テムの第2の実施形態について説明する。
【0046】上記第1の実施形態は、運搬装置が破砕装
置を搭載した破砕用車両と成形装置を搭載した成形用車
両との2台の車両で構成されているのに対して、本第2
の実施形態は、運搬装置が破砕装置と成形装置とを搭載
する1台の車両である廃棄物固形燃料化システムであ
る。
【0047】例えば、図4に示すように、廃棄物固形燃
料化システム41は、走行駆動装置41aと運転制御装
置41bを有する運搬装置としての搬送車両42と、こ
の搬送車両42に搭載された破砕装置43と、この破砕
装置43により破砕材を固形燃料に成形する成形装置4
4と有し、さらに、破砕装置43と廃棄物投入口45間
には、廃棄物投入口45から投入された廃棄物を破砕装
置43に送る第1のエアシュータ46が設けられ、ま
た、破砕装置43と成形装置44間には破砕装置43で
破砕された破砕材を成形装置44に送るための第2のエ
アシュータ47が設けられ、成形装置44には搬送車両
側部42dに開口し収納自在な破砕材排出口48が設け
られている。49は破砕装置43と成形装置44を一体
的に覆う外筐である。
【0048】従って、廃棄物投入口45から投入された
廃棄物は第1のエアシュータ46で垂直に上げられて破
砕装置43に送られ、破砕され、第2のエアシュータ4
7により垂直に上げられて成形装置44に送られ、固形
燃料に成形され破砕材排出口48から排出される。
【0049】本第2の実施形態の廃棄物固形燃料化シス
テムでは、破砕装置43と成形装置4が1台の搬送車両
42に搭載されているので、運転者が一人で済み、少人
化が可能である。また、エアシュータ46、47により
廃棄物、破砕材を垂直に上げられて送るので、ベルトコ
ンベアに比べて省スペース化が可能であり、破砕装置4
3と成形装置4を1台の搬送車両42に搭載可能とな
る。
【0050】なお、上述した第1の実施形態では、破砕
用車両に破砕装置を、成形用車両に成形装置をそれぞれ
搭載したが、破砕装置あるいは成形装置の大きさや構造
に応じて、1車両に破砕装置あるいは成形装置の一部を
搭載してもよく、また、3台以上の車両に分散して搭載
してもよい。
【0051】
【実施例】試験方法: 図1および図2に示すような本
発明に係わる廃棄物固形燃料化システムを用いて、紙カ
ップ(実施例1)、カート缶(実施例2)、ブリックパ
ック(実施例3)を用いて、固形燃料を成形し、その発
熱量と含有成分を調べた。
【0052】結果: 図5に示す。
【0053】実施例1〜3は、石炭(従来例)に比べて
若干発熱量は低いものの、大気汚染の原因となる有害成
分は少なく、十分にクリーンな燃料として使用できるこ
とが分かった。また、実施例1〜3は、石炭に比べて塩
素を、若干多く含むが、実施例1〜3(RDF)を高温
で燃焼させるため、有害成分を発生させることがないこ
とも分かった。
【0054】
【発明の効果】本発明に係わる廃棄物固形燃料化システ
ムおよび廃棄物固形燃料化方法によれば、道路上を走行
可能で移動が簡単であり、工場やオフィスなどの自動販
売機設置場所付近に容易に行くことができ回収した廃棄
物を運搬装置において固形燃料にすることができる廃棄
物固形燃料化システムおよび廃棄物固形燃料化方法を提
供することができる。
【0055】すなわち、道路上を走行可能な運搬装置
と、この運搬装置に搭載され可燃性で破砕可能な廃棄物
を破砕する破砕装置と、この破砕装置により破砕された
廃棄物を固形燃料に成形する成形装置とを有し、破砕装
置に供給された廃棄物を成形装置により固形燃料として
排出する廃棄物固形燃料化システムであるので、路上を
走行させて、多数の飲料自動販売機が設置された工場の
構内に行かせ、廃棄物を回収した場所で固形燃料化する
ことが可能となって、廃棄物を焼却処理させるための処
理施設が不必要となり、また、ダイオキシンの発生問題
を起こすことがない。さらに、回収した廃棄物を遠くの
廃棄物集積貯蔵所まで運ぶ必要がないので、経済的であ
る。さらに、高カロリーで、取り扱いが容易で、衛生的
な固形燃料を得ることができる。
【0056】また、運搬装置は各々走行駆動手段と運転
制御手段とを有する少なくとも1台の車両からなるの
で、道路上を自由に走行して最適な場所で廃棄物を固形
燃料化することができる。
【0057】また、破砕装置および成形装置は別個の車
両に搭載されるので、破砕用車両および成形用車両を小
型にすることができ、比較的狭い道路でも走行できて、
容易に廃棄物の発生先まで行き、廃棄物を固形燃料化す
ることができる。
【0058】また、搬送装置に破砕装置および成形装置
の少なくとも一方を駆動する発電装置が設けられている
ので、所望の場所に搬送装置を駐車させて廃棄物を固形
燃料化することができる。
【0059】また、廃棄物投入口は破砕用車両後部に設
けられ、破砕材排出口は破砕用車両に設けられ、かつ、
破砕材成形装置に供給する供給装置が成形用車両側部に
設けられ、固形燃料排出口が成形車両後部に設けられて
いるので、廃棄物の投入および固形燃料の回収を破砕用
車両後部および成形車両後部において行なうことがで
き、さらに、破砕用車両、成形用車両は横列駐車が可能
となって、従列駐車のように運転席が邪魔になることも
なく、破砕材の受け渡しが容易になり、さらに、従列駐
車のように駐車場に制約されることがない。また、作業
者は車両の回りを動き廻ることなく作業を行なうことが
できて作業性がよい。
【0060】また、破砕された廃棄物の破砕装置から成
形装置への搬送は、廃棄物排出口と供給装置間に設けら
れる連結搬送手段により行なわれるので、破砕材の破砕
装置から成形装置への搬送が容易に行なえる。
【0061】また、廃棄物は紙コップであるので、自動
販売機の普及に伴ない増加する紙コップを効率よく固形
燃料にすることができる。
【0062】また、廃棄物は飲料を入れる紙コップ、飲
料を抽出する原料および原料を収納するパッケージの少
なくとも一つであるので、抽出式自動販売機の利用後に
出る廃棄物を効率よく固形燃料にすることができる。
【0063】また、廃棄物は医用検査用紙コップ、検査
食用パッケージの少なくとも一つであるので、増大する
検査用廃棄物(医療用廃棄物は除く)を効率よく固形燃
料にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる廃棄物固形燃料化システムに用
いられ破砕装置が搭載された破砕用車両の概念図。
【図2】本発明に係わる廃棄物固形燃料化システムに用
いられ成形装置が搭載された成形用車両の概念図。
【図3】本発明に係わる廃棄物固形燃料化システムの使
用状態を示す概念図。
【図4】本発明に係わる廃棄物固形燃料化システムの他
の実施形態を示す概念図。
【図5】本発明に係わる廃棄物固形燃料化システムを用
いた実施例の成分を示す試験結果図。
【図6】一般に用いられる飲料自動販売機の正面図。
【図7】一般に用いられる飲料自動販売機の使用状態を
示す概念図。
【符号の説明】
1 廃棄物固形燃料化システム 2 破砕用車両 2c 破砕車両側部 3 破砕装置 4 成形装置 5 破砕用車両 11 破砕機 13 廃棄物投入口 16 供給口 17 破砕材排出口 18 破砕側連結コンベア 20 発電装置 21 成形機 23 定量供給装置 24 ホッパ 25 受入口 26 受入口破砕材投入コンベア 27 成形側連結コンベア 28 固形燃料排出口 29 発電装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA12 AC07 BA03 CA04 CA14 CB13 CB15 4D067 DD04 DD12 GA12 GA20 GB03 4H015 AA01 AA12 AB01 BA01 BA06 BA13 BB05 BB10 CA03 CB01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上を走行可能な運搬装置と、この運
    搬装置に搭載され可燃性で破砕可能な廃棄物を破砕する
    破砕装置と、この破砕装置により破砕された廃棄物を固
    形燃料に成形する成形装置とを有し、前記破砕装置で破
    砕された廃棄物を前記成形装置により固形燃料として排
    出することを特徴とする廃棄物固形燃料化システム。
  2. 【請求項2】 上記運搬装置は各々走行駆動手段と運転
    制御手段とを有する少なくとも1台の車両からなること
    を特徴とする請求項1に記載の廃棄物固形燃料化システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記破砕装置および成形装置は別個の車
    両に搭載されることを特徴とする請求項1または2に記
    載の廃棄物固形燃料化システム。
  4. 【請求項4】 上記搬送装置に破砕装置および成形装置
    の少なくとも一方を駆動する発電装置が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の廃棄物固形燃料化システム。
  5. 【請求項5】 上記破砕装置に廃棄物を投入する廃棄物
    投入口は車両後部に設けられ、破砕された廃棄物が排出
    される破砕廃棄物排出口は車両側部に設けられ、かつ、
    前記破砕された廃棄物を成形装置に供給する供給装置が
    車両側部に設けられ、成形装置により成形された固形燃
    料を排出する固形燃料排出口が車両後部に設けられたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の廃棄物固形燃料化シス
    テム。
  6. 【請求項6】 上記破砕された廃棄物の破砕装置から成
    形装置への搬送は、廃棄物排出口と供給装置間に設けら
    れる連結式コンベアにより行なわれることを特徴とする
    請求項3ないし5のいずれか1項に記載の廃棄物固形燃
    料化システム。
  7. 【請求項7】 上記廃棄物は紙コップであることを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の廃棄物
    固形燃料化システム。
  8. 【請求項8】 上記廃棄物は飲料を入れる紙コップ、飲
    料を抽出する原料および原料を収納するパッケージの少
    なくとも一つであることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1項に記載の廃棄物固形燃料化システム。
  9. 【請求項9】 上記廃棄物は医用検査用紙コップ、検査
    食用パッケージの少なくとも一つであることを特徴とす
    る請求項1ないし6のいずれか1項に記載の廃棄物固形
    燃料化システム。
  10. 【請求項10】 可燃性で破砕可能な廃棄物を破砕する
    破砕装置とこの破砕装置により破砕された廃棄物を固形
    燃料に成形する成形装置とが搭載された運搬装置を、廃
    棄物を処理する場所に行かせ、回収した廃棄物を前記運
    搬装置において固形燃料にすることを特徴とする廃棄物
    固形燃料化方法。
  11. 【請求項11】 上記破砕装置を搭載する車両と、成形
    装置を搭載する車両は別個であることを特徴とする請求
    項10に記載の廃棄物固形燃料化方法。
  12. 【請求項12】 上記破砕装置を搭載する車両と成形装
    置を搭載する車両とを横列に並べ、破砕装置を搭載する
    車両に供給され破砕された廃棄物を車両の側部に向かっ
    て延びる連結搬送手段により成形装置に供給して固形燃
    料にすることを特徴とする請求項11に記載の廃棄物固
    形燃料化方法。
  13. 【請求項13】 上記廃棄物は飲料を入れる紙コップ、
    飲料を抽出する原料および原料を収納するパッケージの
    少なくとも一つであることを特徴とする請求項10ない
    し12のいずれか1項に記載の廃棄物固形燃料化方法。
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