JP3989679B2 - 廃棄物裁断車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投入した廃棄物を裁断する廃棄物裁断車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の廃棄物裁断車としては、例えば特開平10−305902号公報に記載の構成が知られている。
【0003】
この特開平10−305902号公報に記載の廃棄物裁断車は、運転部の後方の車両本体内に、投入口から投入した紙などの廃棄物を裁断する裁断部としてのシュレッダが搭載されている。さらに、このシュレッダと運転部との間である車両本体内には、シュレッダにて裁断された廃棄物を貯溜する貯溜部が搭載されている。この貯溜部の下部には、この貯溜部にて貯溜した廃棄物を排出する排出口が形成されている。この排出口の下部は、台車が出し入れ可能に形成されている。また、この排出口から排出した廃棄物は、台車に取り付けた麻袋などの筒状体により収容される。
【0004】
そして、シュレッダの投入口から廃棄物を投入すると、この廃棄物がシュレッダにより裁断された後、貯溜部へと送られる。この後、この貯溜部に貯溜した廃棄物を排出口から排出し、この排出口の下部に設置した台車の筒状体で廃棄物を収容する。そして、排出口の下部から台車を取り出した後、この台車から筒状体を取り外す。次いで、この筒状体の上部を閉塞し、この筒状体を収容する。
【0005】
しかしながら、上述の特開平10−305902号公報に記載の廃棄物裁断車では、シュレッダで裁断した廃棄物を筒状体で収容しなければならない。このため、廃棄物を収容した筒状体を多数車両本体に積み込むことができず、多量の廃棄物を処理して収容する場合には、これら収容済みの筒状体が多数積み込むことができるトラックなどの車両を予め準備しておかなければならない。
【0006】
また、この種の廃棄物裁断車としては、例えば実用新案登録第3018367号公報に記載の構成が知られている。
【0007】
この実用新案登録第3018367号公報に記載の廃棄物裁断車は、運転部の後方である車両本体内に発電機が搭載されており、この発電機の後方である車両本体内には、紙などの廃棄物を粉砕する粉砕装置が搭載されている。そして、この粉砕装置および発電機の間である車両本体内には、粉砕装置で粉砕した廃棄物を袋詰めするための袋詰装置が搭載されている。
【0008】
そして、粉砕装置の投入口から投入された廃棄物は、この粉砕装置により粉砕された後に袋詰装置へと送られる。この後、この袋詰装置により、粉砕された廃棄物が袋詰めされる。
【0009】
このため、上述の実用新案登録第3018367号公報に記載の廃棄物裁断車では、袋詰めした廃棄物を車両本体に積み込む、また、大量の廃棄物を粉砕して袋詰めした場合には、これら多数の袋詰めした廃棄物を予め用意したトラックなどの車両に積み込まなければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、上記特開平10−305902号公報に記載の廃棄物裁断車、および実用新案登録第3018367号公報に記載の廃棄物裁断車では、裁断または粉砕した廃棄物を収容した筒状体または袋詰めを車両本体に積み込まなればらない。そして、この車両本体内には、シュレッダおよび貯溜部、または粉砕装置、袋詰装置および発電機などが搭載されている。このため、収容した廃棄物を余り多数この車両本体に積み込むことができない。よって、大量の廃棄物を処理する場合には、袋詰めした廃棄物を多数積み込む、または収容できる別個の車両を予め用意しなければならず、これにより、各車両を運転する作業員が少なくとも2人以上必要である。この結果、廃棄物を裁断して収容する際に多大なコストが掛かり、裁断した廃棄物を効率良く収容しにくいという問題を有している。
【0011】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、廃棄物を裁断して収容する際のコストが安価となり、裁断した廃棄物を効率良く収容できる廃棄物裁断車を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の廃棄物裁断車は、前方に位置する運転部、この運転部の後方に位置する内部空間、およびエンジンを備えた走行可能な車両本体と、投入口および排出口を有し、前記車両本体の内部空間に設けられ、前記エンジンの動力により動作して前記投入口に投入した廃棄物を裁断して前記排出口へ排出する裁断部と、前記車両本体の内部空間に設けられ、前記裁断部の排出口に搬送始端側が接続された搬送部と、この搬送部の搬送終端側に接続され前記車両本体の内部空間に設けられた投入受口、この投入受口の反対側に設けられた排出口、および前記投入受口に設けられ前記エンジンの動力により動作して前記投入受口に投入された廃棄物を内部に押し込む押込手段を備えた収容部と、この収容部の排出口を開放可能なテールゲートと、前記車両本体の内部空間に設けられ、前記裁断部の操作が可能な操作部と、この操作部および前記投入口のそれぞれに対向した前記車両本体の内部空間の一側面に開閉可能に取り付けられたドア体とを具備しているものである。
【0013】
そして、この構成では、運転部の後方である車両本体に設けた裁断部に投入した廃棄物は、この裁断部にて裁断された後、この裁断部の後方である車両本体に設けた収容部内に押し込まれて収納される。この結果、裁断した廃棄物を押し込んで収容することが可能となるので、例えば裁断した廃棄物を袋詰めして、この袋詰めした廃棄物を収容する場合に比べ、多量の廃棄物を車両本体に収容できる。よって、多量の廃棄物を裁断して収容できるので、廃棄物を裁断して収容する際のコストが安価となる。また、裁断部に投入した廃棄物は、この裁断部にて裁断された後に収容部内に押し込まれるので、作業者が裁断部に廃棄物を投入するだけの作業で、この廃棄物を裁断して収容できる。このため、裁断した廃棄物を効率良く収容可能となる。
【0014】
また、裁断部に投入した廃棄物は、この裁断部にて裁断された後、収容部の投入受口へと投入される。この結果、裁断部にて裁断した廃棄物を収容部に投入する際の動作が簡略になるので、裁断部にて裁断した廃棄物をより効率良く円滑に収容できる。
【0015】
さらに、裁断部に投入した廃棄物は、この裁断部にて裁断された後、搬送部にて収容部へと搬送される。よって、裁断部および収容部の搭載場所の関係から、この裁断部から排出される廃棄物を直接収容部へと投入することが不可能な場合であっても、裁断部で裁断した廃棄物を搬送部で搬送することにより、容易に収容部へと送ることが可能となる。このため、裁断した廃棄物がより効率良く収容可能となる。
【0016】
また、裁断部に投入された廃棄物は、この裁断部にて裁断された後、収容部の投入受口に投入された際に、押込手段にて収容部内に押し込まれる。この結果、裁断部にて裁断した廃棄物を的確に収容部内に押し込むことが可能となる。
【0017】
さらに、車両本体のエンジンの動力により収容部が動作するので、収容部を動作させるための動力の確保が容易であるとともに、例えば発電機などを車両本体内に搭載させる必要がなくなる。このため、同一の大きさの車両本体であっても、収容部の内部容積をより広く確保することが可能となり、またはより大きな裁断部を搭載することが可能となる。よって、裁断した廃棄物をより効率良く収容可能となる。
【0018】
また、車両本体のエンジンの動力により裁断部が動作するので、裁断部を動作させるための動力の確保が容易であるとともに、例えば発電機などを車両本体内に搭載させる必要がなくなる。このため、同一の大きさの車両本体であっても、収容部の内部容積をより広く確保することが可能となり、またはより大きな裁断部を搭載することが可能となる。よって、裁断した廃棄物をより効率良く収容可能となる。
【0019】
請求項2記載の廃棄物裁断車は、請求項1記載の廃棄物裁断車において、裁断部と収容部との間には、開閉可能な扉体が設けられているものである。
【0020】
そして、この構成では、裁断部と収容部との間に設けた扉体を閉めることにより、これら裁断部と収容部との間が外部から遮蔽可能となるから、裁断部にて裁断された後、収容部へと送られて収容される廃棄物が突風などにより外部へとこぼれることが防止可能となるとともに裁断部と収容部との間における安全性が向上する。また、扉体を開くことにより、裁断部と収容部との間が点検および修理可能等となるので、使い勝手が向上する。
【0021】
請求項3記載の廃棄物裁断車は、請求項1または2記載の廃棄物裁断車において、押込手段は、回動して投入受口に投入された廃棄物を内部に押し込むものである。
【0022】
そして、この構成では、裁断部に投入された廃棄物は、この裁断部にて裁断された後、収容部の投入受口に投入された際に、押込手段の回動により、収容部内に押し込まれる。この結果、裁断部にて裁断した廃棄物を効率良くかつ的確に収容部内に押し込むことが可能となる。
【0023】
請求項4記載の廃棄物裁断車は、請求項2または3記載の廃棄物裁断車において、扉体は、閉めた状態で押込手段を外部から遮蔽するものである。
【0024】
そして、この構成では、扉体を閉めることにより、この扉体が外部から押込手段を遮蔽する。このため、扉体を閉めた状態で、押圧手段を動作させることにより、この動作中の押込手段を外部から触れること等が不可能となる。よって、押圧手段の動作中における安全性が向上する。
【0025】
請求項5記載の廃棄物裁断車は、請求項1ないし4いずれか記載の廃棄物裁断車において、収容部は、後端部を下方に向けて傾動可能で、前記収容部の排出口は、この収容部の後端に設けられこの収容部を下方に向けて傾動させた際に内部に収容した廃棄物を排出するものである。
【0026】
そして、この構成では、裁断部で裁断した廃棄物を収容部に収容した状態で、この収容部の後端部を下方に向けて傾動させると、この収容部内に収容した廃棄物が、この収容部の後端に設けた排出口から排出される。この結果、収容部内に収容した廃棄物を排出する際の作業が簡略になる。
【0027】
請求項6記載の廃棄物裁断車は、請求項5記載の廃棄物裁断車において、収容部は、後端部を下方に向けて傾けた状態で、押込手段の回動により内部に収容した廃棄物を掻き出すものである。
【0028】
そして、この構成では、収容部の後端部を下方に向けて傾けた際に、この収容部内に収容した廃棄物が排出しなくても、押込手段を回動させることにより収容部内に収容した廃棄物を掻き出すことが可能となるので、収容部内に収容した廃棄物を排出する際の作業がより簡略になる。
【0029】
求項記載の廃棄物裁断車は、請求項1ないし6いずれか記載の廃棄物裁断車において、車両本体は、電力を蓄電するバッテリを備え、搬送部は、前記バッテリからの電力により駆動するモータを備え、このモータの駆動により動作するものである。
【0030】
そして、この構成では、車両本体のバッテリからの電力でモータが駆動し、このモータの駆動により搬送部が動作する。このため、車両本体のエンジンと異なる動力源から搬送部の動力を確保しているので、他の裁断部および収容部を動作させる動力源を減少させない。よって、これら裁断部および収容部の動力が十分に確保可能となるので、これら裁断部および収容部を常時確実に作動させることが可能となる。
【0031】
請求項記載の廃棄物裁断車は、請求項1ないしいずれか記載の廃棄物裁断車において、車両本体上に搭載され、廃棄物の重量を測定する計測手段を具備しているものである。
【0032】
そして、この構成では、裁断部に投入する前に、この裁断部により裁断して収容部にて収容する廃棄物の重量を、車両本体に搭載した計測手段で測定する。この結果、裁断して収容する前に、収容を所望する廃棄物の重量が明確に解かるので、重量に応じて料金を徴収する場合などに便利である。
【0033】
請求項記載の廃棄物裁断車は、請求項1ないしいずれか記載の廃棄物裁断車において、収容部は、裁断部にて裁断された廃棄物を外部から確認する窓部を備えているものである。
【0034】
そして、この構成では、収容部の窓部を介して車両本体の内部を観察することにより、裁断部にて裁断した廃棄物の裁断状況を外部から確認できる。よって、廃棄物の裁断および回収を所望した利用者による窓部の観察により、自己の廃棄物の裁断状況が確認可能となる。この結果、利用者の信用を確保できるので、利用者は安心して自己の廃棄物の裁断および回収を依頼することが可能となるため、廃棄物をより多く回収できる。
【0035】
請求項1記載の廃棄物裁断車は、請求項記載の廃棄物裁断車において、窓部は、搬送部から収容部の投入受口へと搬送される廃棄物が確認可能な位置に設けられているものである。
【0036】
そして、この構成では、搬送部から収容部の投入口へと搬送される廃棄物が確認可能な位置に窓部を設けたため、裁断部にて裁断した廃棄物の裁断状況をより確実に確認できる。よって、利用者の信用をより確保可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の廃棄物裁断車の一実施の形態の構成を図1ないし図8を参照して説明する。
【0038】
図1ないし図8において、1は廃棄物裁断車で、この廃棄物裁断車1は、機密文書などが記載された紙などの図示しない廃棄物を裁断した後に押し込んで収容するパッカー車である。また、この廃棄物裁断車1は、走行可能な車両本体2を備えており、この車両本体2の前方には、この車両本体2を運転および駆動する運転部3が設けられている。さらに、この運転部3の後方である車両本体2上には、略横断面矩形状の内部空間4を有する機器搭載部5が搭載されている。運転部3の図示しない運転席に運転手が着席した際の左右方向に相当する機器搭載部5の左側面には、互いに対向する方向に向けて回動することにより開閉する一対のドア体6a,6bが開閉可能に取り付けられている。
【0039】
そして、運転部3の後方である機器搭載部5の内部空間4には、図1ないし図4に示すように、投入した廃棄物を裁断する裁断部としてのシュレッダ11が搭載されている。このシュレッダ11の左側面上方には、廃棄物を投入する投入口12が側方に向けて開口している。この投入口12は、機器搭載部5のドア体6a,6bを開口操作して、この機器搭載部5の左側面を開口した際に、この投入口12に廃棄物が投入される。また、この投入口12の下方には、この投入口12から投入した廃棄物を裁断するカッター13が回動可能に取り付けられている。さらに、このカッター13の下部には、このカッター13にて裁断された廃棄物を排出する排出口14が開口している。
【0040】
ここで、このカッター13は、運転部3の運転席に運転手が着席した際の左右方向に相当する機器搭載部5の内部空間4の右側に搭載した駆動手段としての油圧モータ15により駆動する。この油圧モータ15は、車両本体2の運転部3の下部に搭載した図示しないエンジンに接続された出力軸としてのPTO(Power Take Off)16により駆動する油圧ポンプ17により起動する。この結果、シュレッダ11のカッター13は、エンジンの動力による動作する。また、PTO16は、運転部3内に設けたPTOレバー18を操作することにより、エンジンの動力が伝達される。
【0041】
さらに、シュレッダ11の後方である機器搭載部5の内部空間4には、図1および図2に示すように、シュレッダ11にて裁断された廃棄物を搬送する搬送部としてのコンベヤ部であるベルトコンベヤ21が搭載されている。このベルトコンベヤ21は、ヒンジ式チップコンベヤであり、このベルトコンベヤ21の搬送始端側22は、シュレッダ11の排出口14の下部に位置している。
【0042】
また、このベルトコンベヤ21は、シュレッダ11の排出口14から排出された廃棄物を搬送終端側23へと搬送する。さらに、このベルトコンベヤ21の搬送終端側23は、機器搭載部5の後端面に形成された開口部7から車両本体2の後方に向けて突出しており、後述するコンパクタ31の投入受口34に廃棄物が投入するように、この投入受口34の上方に位置している。この結果、このベルトコンベヤ21は、シュレッダ11の排出口14からコンパクタ31の投入受口34へと廃棄物を持ち上げる側面視略クランク状に形成されている。また、このベルトコンベヤ21の両側には、フレーム24がそれぞれ取り付けられている。そして、このフレーム24の搬送終端側23には、ベルトコンベヤ21にて搬送された廃棄物を排出するための排出口25が開口形成されている。ここで、このベルトコンベヤ21は、車両本体2に搭載されかつ電力を蓄電する図示しないバッテリからの電力に駆動するモータとしての電動モータ26の駆動により動作して、搬送始端側22の廃棄物を搬送終端側23へと搬送する。
【0043】
そして、このベルトコンベヤ21の後方である車両本体2上には、シュレッダ11にて裁断された廃棄物を内部に押し込んで収容する収容部としてのコンパクタ31が取り付けられている。このコンパクタ31には、油圧モータ15により駆動し、廃棄物を押し込んで収容する収容空間32が内部に形成されている。この収容空間32の車両本体2における前側面には、この車両本体2における前側に向けて開口する押込口33が形成されている。また、この押込口33には、この押込口33を上方に向けて開口させる投入受口34が取り付けられている。そして、この投入受口34には、ベルトコンベヤ21にて搬送された廃棄物が投入される。
【0044】
また、投入受口34には、回動および移動することによりこの投入受口34の押込口33に投入された廃棄物を押し込んで、収容空間32内に収容する押込手段である押込装置35が取り付けられている。この押込装置35は、一側片を回動中心として回動するプレスプレート35aと、上下移動するスライダプレート35bとを備えている。ここで、コンパクタ31は、後端部を下方に向けて傾けて収容空間32内に収容した廃棄物が排出可能、すなわちダンプアップ可能である。そして、押込装置35は、コンパクタ31の後端部を下方に向けて傾けた状態で、プレスプレート35aを回動させ、かつスライダプレート35bを上下動させることにより、収容空間32内に収容した廃棄物を掻き出す。
【0045】
さらに、コンパクタ31の後端部には、収容空間32内に収容した廃棄物を排出させる排出口としてのゲート口36が開口されている。このゲート口36には、収容空間32内に収容した廃棄物を閉塞するテールゲート37が取り付けられている。このテールゲート37は、コンパクタ31の後端部上端縁に回動可能に軸支され、コンパクタ31をダンプさせる前に油圧にてこのテールゲート37を開き、ゲート口36を開口させる。
【0046】
そして、コンパクタ31の前端面の上端縁および両側縁には、図1、図5および図6に示すように、このコンパクタ31の前方に位置するベルトコンベヤ21の搬送終端側23の上方および両側を閉塞する略門型状のホッパであるカバー片38が取り付けられている。このカバー片38の上端縁および両側縁には、コンパクタ31の前側の上端縁および両側縁に沿った蓋片39と一対の側片40a,40bとがそれぞれ形成されている。さらに、この蓋片39と一対の側片40a,40bとの間には、コンパクタ31の前端面上端角部に対する対角状の一対の傾片41a,41bが突設されている。また、これら蓋片39および一対の傾片41a,41bの下端縁には、水密性を確保するパッキン42がこれら蓋片39および一対の傾片41a,41bの長手方向に沿って取り付けられている。
【0047】
ここで、カバー片38は、コンパクタ31を下方に向けて傾斜させた際に、このコンパクタ31とともに移動する。また、このカバー片38は、コンパクタ31を車両本体2上に搭載させた際、すなわちダンプアップを解除した際に、機器搭載部5の後端部の上端縁に形成した上鍔部43に、カバー片38の蓋片39に取り付けたパッキン42が当接するとともに、機器搭載部5の後端部の両側縁に形成した両側鍔部44a,44bに、このカバー片38の一対の側片40a,40bが嵌合し、かつ機器搭載部5の上鍔部43と両側鍔部44a,44bとの間に突設した機器搭載部5の後端面上端角部に対する対角状の傾鍔部45a,45bに、カバー片の傾片41a,41bが嵌合する。
【0048】
そして、運転部3の運転席に運転手が着席した際の左右方向に相当するカバー片38の左右両側には、開閉可能な扉体46がそれぞれ取り付けられている。これら扉体46は、シュレッダ11とコンパクタ31との間に設けられており、閉めた状態で押込装置35を外部から遮蔽する。また、これら扉体46の略中央域には、シュレッダ11にて裁断された廃棄物を外部から確認する窓部47がそれぞれ形成されている。これら窓部47は、無色透明なアクリル板やガラス板などで形成されている。また、これら窓部47は、ベルトコンベヤ21の搬送終端側23からコンパクタ31の投入受口34へと搬送される裁断した後の廃棄物が容易に確認できる位置に形成されている。
【0049】
また、機器搭載部5の内部空間4内には、シュレッダ11にて裁断を所望する廃棄物の重量を測定するための計測手段としての計測器51が取り付けられている。この計測器51は、運転部3の運転席に運転手が着席した際の左右方向に相当するシュレッダ11の左側近傍である機器搭載部5の内部空間4上に設置されている。さらに、この計測器51は、この計測器51上に廃棄物を載せることにより、この廃棄物の重量を測定するとともに、この測定した結果をプリントアウトする。
【0050】
そして、運転部3内前方には、図1に示すように、操作手段としてのキャブ内操作パネル61が取り付けられている。このキャブ内操作パネル61には、図7に示すように、コンパクタ31に廃棄物を積み込むモードと、このコンパクタ31内に積み込んだ廃棄物を排出するモードとを切り換える安全対策用の切換スイッチ62が取この切換スイッチ62は、一側、例えば上方に向けて傾けることにより後述のコンパクタ積込操作ボックス71の各スイッチが操作可能となり、また、他方、例えば下方に向けて傾けることにより、キャブ内操作パネル61の各スイッチが操作可能となる。
【0051】
また、キャブ内操作パネル61には、テールゲート37を開閉させるテールゲートスイッチ63が取り付けられている。このテールゲートスイッチ63は、一側、例えば上方に向けて傾けることによりテールゲート37を上方に向けて回動させてゲート口36を開口させ、かつ他側、例えば下方に向けて傾けることによりテールゲート37を下方に向けて回動させてゲート口36を閉鎖する。
【0052】
さらに、キャブ内操作パネル61には、コンパクタ31の後端部を下方に向けて傾ける、すなわちダンプアップさせるダンプスイッチ64が取り付けられている。このダンプスイッチ64は、一側、例えば上方に向けて傾けることによりコンパクタ31の後端部を下方に向けて傾け、かつ他側、例えば下方に向けて傾けることにより、傾けたコンパクタ31の前端部を下方に向けて傾けてこのコンパクタ31を車両本体2の定位置に搭載する。
【0053】
また、キャブ内操作パネル61には、オンすることによりプレスプレート35aを回動させ、かつスライダプレート35bを上下動させて収容空間32内に押し込んだ廃棄物を掻き出す掻出操作ボタン65と、オンすることによりこの掻出操作ボタン65をオフにしてプレスプレート35aおよびスライダプレート35bによる廃棄物の掻き出し動作を停止させる掻出停止ボタン66とが取り付けられている。これら掻出操作ボタン65および掻出停止ボタン66は、ダンプスイッチ64によりコンパクタ31の後端部を最大限に下方に向けて傾けた、すなわちフルダンプさせた状態でのみ操作可能である。
【0054】
さらに、キャブ内操作パネル61には、テールゲート37でゲート口36を開口した際に、例えば緑色に点灯するとともに、このテールゲート37でゲート口36を閉塞してこのゲート口36をテールゲート37でロックした際に消灯するロック開表示ランプ67が設けられている。このロック開表示ランプ67は、テールゲート37の閉状態をロックする図示しないフックが半掛りで、廃棄物をコンパクタに積み込んだ際に生じるおそれのあるこのフックの離脱によるテールゲートの開口を防止するためのランプである。これにより、作業者はロック開表示ランプ67の点灯によりコンパクタ31への廃棄物の積み込み作業を停止する。
【0055】
また、キャブ内操作パネル61には、コンパクタ31の図示しないヒンジ部付近などに取り付けられた図示しないインタロックスイッチをオンした際にのみ、例えば黄色に点灯する降下防止表示ランプ68が設けられている。
【0056】
ここで、インターロックスイッチは、整備などで整備士などが車両本体2内に入った際に、第三者の操作で不意にコンパクタ31が動かされ、この整備士などが危険にさらされるのを防止するための安全スイッチである。また、このインターロックスイッチは、オンすることにより点灯するとともに、コンパクタ31による廃棄物の排出動作、すなわちコンパクタ31のダンプ動作、テールゲート37の上下動作、プレスプレート35aおよびスライダプレート35bによる廃棄物の掻き出し動作を操作不能とする。このため、このインターロックスイッチは、作業者などが整備のために車両本体2内に入っていることを第三者に知らせる。
【0057】
また、キャブ内操作パネル61には、PTOレバー18を操作してPTO16に動力を伝達した際に、例えば赤色に点灯するメイン表示ランプ69が設けられている。そして、このキャブ内操作パネル16の下部には、切換スイッチ62、テールゲートスイッチ63、ダンプスイッチ64、掻出操作ボタン65、掻出停止ボタン66、ロック開表示ランプ67、降下防止表示ランプ68およびメイン表示ランプ69のいずれかに所定数値以上の電荷が負荷した際に溶断するヒューズ70が取り付けられている。
【0058】
そして、図1および図8に示すように、運転部3の図示しない運転席に運転手が着席した際の左右方向に相当するカバー片38の左側面には、シュレッダ11にて廃棄物を裁断している際に、コンパクタ31のプレスプレート35aおよびスライダプレート35bを操作するコンパクタ積込操作ボックス71が取り付けられている。このコンパクタ積込操作ボックス71には、押すことにより図示しない電気の自己保持回路にてエンジンの回転数が上がり、プレスプレート35aおよびスライダプレート35bを反転させた後に下降させ、さらに投入受口34に投入された廃棄物を掻き込んで、この廃棄物を収容空間32内に押し込んで収容させる収容ボタン72が設けられている。
【0059】
また、この収容ボタン72の下方であるコンパクタ積込操作ボックス71には、単独押ボタンスイッチ73が取り付けられている。この単独押ボタンスイッチ73は、押している間スライダプレート35bが下降する下降ボタン74と、押している間プレスプレート35aが反転する反転ボタン75と、押している間スライダプレート35bが投入受口34に投入された廃棄物を収容空間32内に押し込む押込ボタン76とを備えている。
【0060】
さらに、コンパクタ積込操作ボックス71の単独押ボタンスイッチ73の下方には、押すことによりコンパクタ31による廃棄物の押し込み動作のみが停止する緊急停止ボタン77が取り付けられている。また、コンパクタ積込操作ボックス71の一側面には、運転部3内への連絡ブザーとしての連絡ブザーボタン78と、一側に向けて傾けることによりプレスプレート35aおよびスライダプレート35bを連続作動させ、他側に向けて傾けることによりこれらプレスプレート35aおよびスライダプレート35bによる反転、下降、掻込および押込動作を1サイクル作動させる切換スイッチ79とが取り付けられている。
【0061】
さらに、シュレッダ11の投入口12の右側には、図2に示すように、このシュレッダ11およびベルトコンベヤ21を手元で操作する手元操作ボックス81が取り付けられている。この手元操作ボックス81には、シュレッダ11およびベルトコンベヤ21への動力の供給をオンオフする動力供給スイッチ82と、シュレッダ11のカッター13を操作するシュレッダ操作部83と、ベルトコンベヤ21の駆動を操作するコンベヤ操作部84と、オンすることによりシュレッダ11およびベルトコンベヤ21の駆動を緊急停止させる非常停止ボタン85とが設けられている。
【0062】
そして、シュレッダ操作部83は、オンすることによりカッター13を正転させる正転ボタン86と、オンすることによりカッター13を逆転させる逆転ボタン87と、オンすることによりこれら正転ボタン86および逆転ボタン87によるカッター13の回転を停止させる停止ボタン88と、廃棄物を裁断している際にカッター13に所定値以上の負荷が掛かると点灯する過負荷ランプ89とを備えている。
【0063】
また、コンベヤ操作部84は、オンすることによりベルトコンベヤ21を駆動させる運転ボタン91と、オンすることによりこのベルトコンベヤ21の駆動を停止させる停止ボタン92と、裁断した廃棄物を搬送している際にこのベルトコンベヤ21に所定値以上の負荷が掛かると点灯する過負荷ランプ93とを備えている。
【0064】
次に、上記一実施の形態の廃棄物裁断車の作用を説明する。
【0065】
まず、PTOレバー18を操作して、PTO16で油圧ポンプ17を起動させることにより油圧モータ15を駆動させた後、ドア体6a,6bの各把持部8a,8bを把持して、これらドア体6a,6bを開口操作する。
【0066】
そして、シュレッダ11にて裁断した後に収容を所望する廃棄物を計測器51に載せ、この廃棄物の重量を測定し、この測定結果をプリントアウトする。
【0067】
次いで、手元操作ボックス81の動力供給スイッチ82をオンした後、シュレッダ操作部83の正転ボタン86をオンしてシュレッダ11のカッター13を駆動させ、かつコンベヤ操作部84の運転ボタン91をオンして電動モータ26を起動させてベルトコンベヤ21を始動させる。
【0068】
さらに、コンパクタ積込ボックス71の収容ボタン72をオンして、このコンパクタ31のプレスプレート35aを回動させる。
【0069】
この後、シュレッダ11の投入口12に廃棄物を投入する。
【0070】
すると、このシュレッダ11の投入口12に投入された廃棄物は、このシュレッダ11のカッター13を通過する際にこのカッター13にて裁断された後、このシュレッダ11の排出口14からベルトコンベヤ21の搬送始端側22上に排出される。
【0071】
次いで、ベルトコンベヤ21の搬送始端側22上に排出された廃棄物は、このベルトコンベヤ21の駆動により、このベルトコンベヤ21の搬送終端側22へと搬送された後、コンパクタ31の投入受口34内へと投入される。
【0072】
そして、この投入受口34に投入した廃棄物は、プレスプレート35aの回動およびスライダプレート35bの上下動によりコンパクタ31の収容空間32内へと押し込まれていく。
【0073】
コンパクタ31の収容空間32内に収容した廃棄物を、外部へと排出する場合には、キャブ内操作パネル61のテールゲートスイッチ63を上方に向けて傾け、テールゲート37でゲート口36を開口した後、キャブ内操作パネル61のダンプスイッチ64を上方に向けて傾けて、このコンパクタ31の後端部を下方に向けて傾斜させてダンプアップさせる。
【0074】
この状態で、収容空間32内に収容した廃棄物がこの収容空間32内に残留している場合には、キャブ内操作パネル61の掻出操作ボタン65をオンし、プレスプレート35aを回動させ、かつスライダプレート35bを上下動させて、この収容空間32内に残留する廃棄物を掻き出す。
【0075】
そして、収容空間32内に収容した廃棄物を全て排出した場合には、キャブ内操作パネル61のダンプスイッチ64を下方に向けて傾けて、コンパクタ31の前端部を下方へと傾け、このコンパクタ31のカバー片38を車両本体2の機器搭載部5の上鍔部43、両側鍔部44a,44b、両傾鍔部45a,45bに嵌合する。
【0076】
この後、キャブ内操作パネル61のテールゲートスイッチ63を下方に向けて傾け、テールゲート37でゲート口36を閉塞する。このとき、このテールゲート37の閉動作によりゲート口36が完全に閉じた場合には、図示しないフックが油圧作動により自動的にゲート口36に対するテールゲート37の閉塞状態をロックする。
【0077】
上述したように、上記一実施の形態によれば、シュレッダ11の投入口12に投入した廃棄物は、このシュレッダ11にて裁断された後、ベルトコンベヤ21にてコンパクタ31の投入受口34に投入され、このコンパクタ31の収容空間32内に押し込まれて収容される。よって、シュレッダ11で裁断した廃棄物をコンパクタ31で押し込んで収容できるので、例えば裁断した廃棄物を袋詰めして、この袋詰めした廃棄物を図示しないトラックの荷台などに積んで収容する場合などに比べると、多量の裁断した廃棄物を車両本体2のコンパクタ31に収容できるので、廃棄物を裁断して収容する際のコストを安価にできる。
【0078】
また、シュレッダ11の投入口12に廃棄物を投入するだけで、この廃棄物を裁断した後にコンパクタ31の収容空間32内に押し込んで収容できるので、シュレッダ11にて裁断した廃棄物をコンパクタ31に収容する際の動作が簡略になる。この結果、作業者による作業がシュレッダ11の投入口12に廃棄物を投入する作業のみとなる。よって、作業者の作業を少なくできるので、人件費などを削減でき、また、機密文書などが記載された廃棄物を効率良く円滑に収容できる。
【0079】
さらに、コンパクタ31のプレスプレート35aを回動させるとともにスライダプレート35bを上下動させることにより、このコンパクタ31の投入受口34に投入された廃棄物をコンパクタ31の収容空間32内に押し込むことができるとともに、この収容空間32内に押し込んだ廃棄物を収容できる。よって、シュレッダ11で裁断した廃棄物をより効率良くかつ的確に、コンパクタ31に押し込んで収容できる。
【0080】
そして、シュレッダ11で裁断した廃棄物をコンパクタ31の収容空間32内に収容した状態で、このコンパクタ31のテールゲート37にてこのコンパクタ31のゲート口36を開口させた後、このコンパクタ31の後端部を下方に向けて傾けることにより、このゲート口36から収容空間32内に収容した廃棄物を排出できる。よって、収容空間32内に収容した廃棄物を排出する作業を簡略化できる。
【0081】
また、ゲート口36を開口させてコンパクタ31の後端部を下方に向けて傾けた際に、収容空間32内に収容した廃棄物が排出しない場合であっても、プレスプレート35aを回動させるとともにスライダプレート35bを上下動させることにより、収容空間32内に収容した廃棄物を掻き出すことができる。よって、収容空間32内に収容した廃棄物を排出する作業をより簡略化できる。
【0082】
さらに、車両本体2のエンジンからのPTO16により油圧ポンプ17を起動させて、この油圧ポンプ17で油圧モータ15を起動させ、この油圧モータ15でシュレッダ11およびコンパクタ31を動作させるので、これらシュレッダ11およびコンパクタ31を動作させるための動力を容易に確保でき、かつ例えば発電機などを車両本体2の機器搭載部5内に搭載させるなどの必要がなくなる。このため、同一の大きさの車両本体2であっても、コンパクタ31の収容空間をより広く確保でき、さらには、より大きく処理能力の高いシュレッダ11を搭載できることとなる。よって、小型で高性能な廃棄物裁断車1を提供できる。
【0083】
また、シュレッダ11で裁断されて排出口14から排出された廃棄物を、ベルトコンベヤ21でコンパクタ31の投入受口34へと搬送するので、設計上、車両本体2の機器搭載部5に対するシュレッダ11およびコンパクタ31の搭載場所の関係から、このシュレッダ11から排出される廃棄物を直接コンパクタ31へと投入できない場合であっても、シュレッダ11で裁断した廃棄物を容易にコンパクタ31へと搬送できる。このため、廃棄物を裁断した後に収容するための構成が簡略になるので、製造コストを削減でき、製造性を向上できる。
【0084】
さらに、車両本体2のバッテリからの電力で駆動する電動モータ26によりベルトコンベヤ21を動作させることにより、車両本体2のエンジンとは異なる動力源からベルトコンベヤ21の動力を確保している。このため、シュレッダ11およびコンパクタ31を動作させる動力源を減少させることはない。よって、これらシュレッダ11およびコンパクタ31の動力が十分に確保できるので、これらシュレッダ11およびコンパクタ31を常時確実に作動させることができる。
【0085】
そして、シュレッダ11の投入口12に投入する以前の状態で、このシュレッダ11により裁断してコンパクタ31にて収容を所望する廃棄物を計測器51に載せることにより、この廃棄物の重量を計測器51で測定できるとともに、この廃棄物の重量の測定結果をプリントアウトできる。このため、収容を所望する利用者に、自己の廃棄物の重量の測定結果が記載されたプリントを収容前に渡すことにより、自己の廃棄物の重量が明確に解かる。よって、廃棄物の重量に応じて料金を徴収する場合などに便利である。
【0086】
さらに、シュレッダ11とコンパクタ31との間に設けた扉体46を閉めることにより、これらシュレッダ11とコンパクタ31との間を外部から遮蔽できるから、このシュレッダ11にて裁断された後、コンパクタ31へとベルトコンベヤ21により送られて収容される廃棄物が突風などにより外部へとこぼれることを防止できるとともにシュレッダ11とコンパクタ31との間の安全性を向上できる。また、扉体46を開くことにより、シュレッダ11とコンパクタ31との間が点検および修理可能等となるので、使い勝手を向上できる。
【0087】
また、扉体46を閉めた状態で、シュレッダ11、ベルトコンベヤ21、コンパクタ31および押込装置35を動作させることにより、シュレッダ11にて裁断した廃棄物をコンパクタ31の投入受口34へとベルトコンベヤ21で搬送する際における動作中の押込装置35を外部から触れることができなくなる。よって、この押込装置35を備えるコンパクタ31の安全性を向上できる。
【0088】
さらに、コンパクタ31のカバー片38に設けた窓部47から内部を覗くことにより、シュレッダ11のカッター13にて裁断された廃棄物が、ベルトコンベヤ21の搬送終端側23からコンパクタ31の投入受口34へと落下する状況を外部から観察できる。よって、廃棄物の裁断および収容を所望した利用者による窓部47の観察により、自己の廃棄物の裁断状況を確実に外部から確認できる。このため、利用者の信用を確保できるので、利用者は安心して自己の廃棄物の裁断および収容を依頼できることとなるので、利用者の増加を期待でき、収容する廃棄物の増大を期待できる。
【0089】
そして、コンパクタ31をダンプアップさせた状態から、車両本体2の機器搭載部5に対してコンパクタ31の前端部を下方に向けて傾けて、このコンパクタ31を車両本体2上に搭載した際に、このコンパクタ31の蓋片39および一対の傾片41a,41bに取り付けたパッキン42が、機器搭載部5の上鍔部43および両傾鍔部45a,45bに当接して、コンパクタ31の一対の側片40a,40bが機器搭載部5の両側鍔部44a,44bに嵌合する。このため、機器搭載部5に対するコンパクタ31の収容程度が確実に定まるとともに、これら機器搭載部5およびコンパクタ31間の水密性を確保できる。
【0090】
よって、コンパクタ31の蓋片39および一対の傾片41a,41bに取り付けたパッキン42により、機器搭載部5およびコンパクタ31間への雨などの侵入を防止できるから、シュレッダ11の投入口12に投入した廃棄物が濡れにくくなる。このため、シュレッダ11、ベルトコンベヤ21およびコンパクタ31を正常に機能させることができる。
【0091】
また、コンパクタ31の一対の側片40a,40bが機器搭載部5の両側鍔部44a,44bに嵌合することにより、機器搭載部5およびコンパクタ31との間に降り注いだ雨は、このコンパクタ31の蓋片39から一対の傾片41a,41bへと流れた後に一対の側片40a,40bへと流れ、さらにこれら一対の側片40a,40bに沿ってコンパクタ31の下部から地表面へと流れ落ちていく。このため、機器搭載部5の内部空間4への雨などの侵入をより確実に防止できるので、シュレッダ11の投入口12に投入した廃棄物がより濡れにくくなる。よって、シュレッダ11、ベルトコンベヤ21およびコンパクタ31をより正常に機能させることができる。
【0092】
さらに、コンパクタ31の前端部にカバー片38を取り付けたことにより、このコンパクタ31の投入受口34、プレスプレート35aおよびスライドプレート35bを外部から閉塞できる。この結果、廃棄物をシュレッダ11で裁断してコンパクタ31で収容する際における作業者および利用者に対する安全性を確保できる。
【0093】
また、コンパクタ31をダンプアップすることにより、このコンパクタ31の投入受口34、プレスプレート35aおよびスライドプレート35bがダンプアップするので、ベルトコンベヤ21の搬送終端側24、およびコンパクタ31の前端側の清掃が容易になる。
【0094】
なお、上記一実施の形態では、シュレッダ11で裁断した廃棄物をコンパクタ31の投入受口34へとベルトコンベヤ21で搬送する構成について説明したが、このような構成に限定されることはなく、シュレッダ11で裁断した廃棄物をコンパクタ31の投入受口34に投入できる構成であればよい。
【0095】
【発明の効果】
請求項1記載の廃棄物裁断車によれば、裁断部にて裁断した廃棄物を収容部内に押し込んで収容するので、多量の廃棄物を処理できるため、廃棄物を裁断して収容する際のコストを安価にでき、また、作業者が裁断部に廃棄物を投入するだけで、この廃棄物を裁断して収容できるので、裁断した廃棄物を効率良く収容できる。
【0096】
また、裁断部に投入した廃棄物は、この裁断部にて裁断された後、収容部の投入受口に投入されるので、裁断部にて裁断した廃棄物を収容部に投入する際の動作を簡略にできるから、裁断部にて裁断した廃棄物をより効率良く円滑に収容できる。
【0097】
さらに、裁断部で裁断した廃棄物を搬送部で収容部に搬送するので、裁断部および収容部の搭載場所の関係から、裁断した廃棄物を直接収容部へと投入できなくても、この裁断した廃棄物を搬送部で搬送することにより、容易に収容部へと搬送できるので、裁断した廃棄物をより効率良く収容できる。
【0098】
また、裁断部にて裁断された廃棄物は、収容部の投入受口に投入された際に、押込手段により収容部内に押し込まれて収容されるので、裁断部で裁断した廃棄物を効率良くかつ的確に収容部内に収容できる。
【0099】
さらに、車両本体のエンジンの動力で収容部が動作するので、収容部を動作させる動力の確保を容易にできるから、収容部の内部容積をより広く確保でき、また、より大きな裁断部を搭載できるため、裁断した廃棄物をより効率良く収容できる。
【0100】
また、車両本体のエンジンの動力で裁断部が動作するので、裁断部を動作させる動力の確保を容易にできるから、収容部の内部容積をより広く確保でき、また、より大きな裁断部を搭載できるため、裁断した廃棄物をより効率良く収容できる。
【0101】
請求項2記載の廃棄物裁断車によれば、請求項1記載の廃棄物裁断車の効果に加え、裁断部と収容部との間に設けた扉体を閉めることにより、裁断部と収容部との間を外部から遮蔽できるから、裁断部にて裁断された後、収容部へと送られて収容される廃棄物が突風などにより外部へとこぼれることを防止できるとともに裁断部と収容部との間の安全性を向上でき、また、扉体を開くことにより、裁断部と収容部との間が点検および修理可能等となるので、使い勝手を向上できる。
【0102】
請求項3記載の廃棄物裁断車によれば、請求項1または2記載の廃棄物裁断車の効果に加え、裁断部にて裁断された廃棄物は、収容部の投入受口に投入された際に、押込手段の回動により収容部内に押し込まれて収容されるので、裁断部で裁断した廃棄物を効率良くかつ的確に収容部内に収容できる。
【0103】
請求項4記載の廃棄物裁断車によれば、請求項2または3記載の廃棄物裁断車の効果に加え、扉体を閉めた状態で、押圧手段を動作させることにより、動作中の押込手段を外部から触れること等が不可能となるので、押圧手段の動作中における安全性を向上できる。
【0104】
請求項5記載の廃棄物裁断車によれば、請求項1ないし4いずれか記載の廃棄物裁断車の効果に加え、収容部の後端部を下方に向けて傾けることにより、この収容部内の廃棄物をこの収容部の後端の排出口から排出できるので、収容部内に収容した廃棄物を排出する作業を簡略にできる。
【0105】
請求項6記載の廃棄物裁断車によれば、請求項5記載の廃棄物裁断車の効果に加え、収容部の後端部を下方に向けて傾けた際に、この収容部内の廃棄物が排出しなくても、押込手段の回動で収容部内の廃棄物を掻き出すことができるから、収容部内の廃棄物を排出する作業をより簡略にできる。
【0106】
求項記載の廃棄物裁断車によれば、請求項1ないし6いずれか記載の廃棄物裁断車の効果に加え、車両本体のバッテリからの電力で駆動するモータで搬送部が動作するので、車両本体のエンジンと異なる動力源から搬送部の動力を確保しているため、裁断部および収容部を動作させる動力源が減少せず、これら裁断部および収容部の動力を十分に確保でき、これら裁断部および収容部を常時確実に動作させることができる。
【0107】
請求項記載の廃棄物裁断車によれば、請求項1ないしいずれか記載の廃棄物裁断車の効果に加え、廃棄物の重量を計測手段で測定した後、この廃棄物を裁断部に投入して裁断させて収容させることにより、裁断および収容を所望する廃棄物の重量が明確に解かるので、重量に応じて料金を収容する場合などに便利である。
【0108】
請求項記載の廃棄物裁断車によれば、請求項1ないしいずれか記載の廃棄物裁断車の効果に加え、窓部からの観察により、裁断部で裁断した廃棄物の裁断状況を外部から確認できるので、廃棄物の裁断および収容を所望した利用者による窓部の観察で、自己の廃棄物の裁断状況を確認できるから、利用者の信用を確保でき、利用者は安心して自己の廃棄物の裁断および収容を依頼でき、廃棄物をより多く収容できる。
【0109】
請求項10記載の廃棄物裁断車によれば、請求項記載の廃棄物裁断車の効果に加え、窓部からの車両本体内の観察で、搬送部から収容部の投入口へと搬送される廃棄物を確認できるので、裁断部にて裁断した廃棄物の裁断状況をより確実に確認できるから、利用者の信用をより確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の廃棄物裁断車の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】 同上廃棄物裁断車の一部を示す側面図である。
【図3】 同上廃棄物裁断車の一部を示す側面図である。
【図4】 同上廃棄物裁断車の一部を示す上面図である。
【図5】 同上廃棄物裁断車の一部を示す分解斜視図である。
【図6】 同上廃棄物裁断車の一部を示す説明図である。
【図7】 同上廃棄物裁断車のキャブ内操作パネルを示す斜視図である。
【図8】 同上廃棄物裁断車のコンパクタ積込操作ボックスを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 廃棄物裁断車
2 車両本体
3 運転部
4 内部空間
6a 6b ドア体
11 裁断部としてのシュレッダ
12 投入口
14 排出口
21 搬送部としてのベルトコンベヤ
22 搬送始端側
23 搬送終端側
26 モータとしての電動モータ
31 収容部としてのコンパクタ
34 投入受口
35 押込手段としての押込装置
36 排出口としてのゲート口
37 テールゲート
46 扉体
47 窓部
51 計測手段としての計測器
83 操作部としてのシュレッダ操作部

Claims (10)

  1. 前方に位置する運転部、この運転部の後方に位置する内部空間、およびエンジンを備えた走行可能な車両本体と、
    投入口および排出口を有し、前記車両本体の内部空間に設けられ、前記エンジンの動力により動作して前記投入口に投入した廃棄物を裁断して前記排出口へ排出する裁断部と、
    前記車両本体の内部空間に設けられ、前記裁断部の排出口に搬送始端側が接続され搬送部と、
    この搬送部の搬送終端側に接続され前記車両本体の内部空間に設けられた投入受口、この投入受口の反対側に設けられた排出口、および前記投入受口に設けられ前記エンジンの動力により動作して前記投入受口に投入された廃棄物を内部に押し込む押込手段を備えた収容部と、
    この収容部の排出口を開放可能なテールゲートと、
    前記車両本体の内部空間に設けられ、前記裁断部の操作が可能な操作部と、
    この操作部および前記投入口のそれぞれに対向した前記車両本体の内部空間の一側面に開閉可能に取り付けられたドア体と
    を具備していることを特徴とした廃棄物裁断車。
  2. 裁断部と収容部との間には、開閉可能な扉体が設けられている
    ことを特徴とした請求項1記載の廃棄物裁断車。
  3. 押込手段は、回動して投入受口に投入された廃棄物を内部に押し込
    とを特徴とした請求項1または2記載の廃棄物裁断車。
  4. 扉体は、閉めた状態で押込手段を外部から遮蔽する
    ことを特徴とした請求項2または3記載の廃棄物裁断車。
  5. 収容部は、後端部を下方に向けて傾動可能で、
    前記収容部の排出口は、この収容部の後端に設けられこの収容部を下方に向けて傾動させた際に内部に収容した廃棄物を排出する
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか記載の廃棄物裁断車。
  6. 収容部は、後端部を下方に向けて傾けた状態で、押込手段の回動により内部に収容した廃棄物を掻き出す
    ことを特徴とした請求項5記載の廃棄物裁断車。
  7. 車両本体は、電力を蓄電するバッテリを備え、
    搬送部は、前記バッテリからの電力により駆動するモータを備え、このモータの駆動により動作する
    ことを特徴とした請求項1ないし6いずれか記載の廃棄物裁断車。
  8. 車両本体上に搭載され、廃棄物の重量を測定する計測手段を具備している
    ことを特徴とした請求項1ないしいずれか記載の廃棄物裁断車。
  9. 収容部は、裁断部にて裁断された廃棄物を外部から確認する窓部を備えている
    ことを特徴とした請求項1ないしいずれか記載の廃棄物裁断車。
  10. 窓部は、搬送部から収容部の投入受口へと搬送される廃棄物が確認可能な位置に設けられている
    ことを特徴とした請求項記載の廃棄物裁断車。
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