JP3651600B2 - 粉砕車 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粉砕車に関する。
更に詳しくは、粉砕機から貯留層に粉砕物を送り出す空気を外気中に排出しないようにして、上記空気中に含まれる目の細かい木屑が外気中に巻き散らかされることを防止した粉砕車に関する。
また、車両の既設の動力源により粉砕機を駆動させることによって、粉砕機を作動するための特別な動力源を必要としない粉砕車に関する。
更に、車両をチップ等の粉砕物で汚すことなく、粉砕物をスムーズに貯留槽から排出できる粉砕車に関する。
また更に、貯留槽に収容したチップ等の粉砕物を迅速に排出することができるようにした粉砕車に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、四季を通じて様々な草花を育てるガーデニングが流行している。しかし、その一方で剪定作業による枝葉などのゴミが多量に発生し、ゴミ問題を増大させている。通常、これら剪定作業で発生する枝葉のゴミは、一般のゴミとしてゴミ収集車に回収されたり、庭や空き地等で野焼きされていた。
【0003】
そこで本発明者は、一般家庭などから出る枝葉を遊歩道などのクッション材等に有効に利用すべく、枝葉等を粉砕・回収しながら移動できる機動性に優れた枝葉用粉砕車を既に提案した(特開2001-38706号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者が開示した枝葉用粉砕車は、枝葉をチップ状に粉砕・回収しながら移動できる機動性に優れた枝葉用粉砕車として、十分に実用的である。
しかしながら、枝葉用粉砕機から貯留層に粉砕物を送り出す空気が外気中に排出される点、あるいは枝葉用粉砕機の動力を専用の動力源から得ている点などにおいて、更に改良の余地があった。
そこで、本発明者は、従来の枝葉用粉砕車をベースに更なる改良を加え、本発明を完成するに至った。
【0005】
(発明の目的)
そこで本発明の目的は、粉砕機から貯留層に粉砕物を送り出す空気を外気中に排出しないようにして、上記空気中に含まれる目の細かい粉砕物が外気中に巻き散らされることを防止した粉砕車を提供することにある。
本発明の他の目的は、車両の既設の動力源により粉砕機を駆動させることによって、粉砕機を作動するために特別な動力源を必要しない粉砕車を提供することにある。
本発明の他の目的は、車両をチップ等の粉砕物で汚すことなく、粉砕物をスムーズに貯留槽から排出できる粉砕車を提供することにある。
本発明の他の目的は、貯留槽に収容したチップ等の粉砕物を迅速に排出することができるようにした粉砕車を提供することにある。
本発明の他の目的は、粉砕時に発生する騒音が車両の外へ漏れることを防止した粉砕車を提供することにある。
本発明の他の目的は、貯留槽を傾けて粉砕物を排出した場合に、排出したチップによって車両進行が妨げられないようにした粉砕車を提供することにある。
本発明の他の目的は、例えば粉砕機と貯留槽の間をダクト等で連結した場合に、ダクトが連結されたままで貯留槽を傾斜させることを防止した粉砕車を提供することにある。
その他、本発明の目的は、以下の説明により明らかになるであろう。
【0006】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
枝葉用粉砕機と該枝葉用粉砕機によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽とが車両本体の運転席後方にそれぞれ設けてあり、上記枝葉用粉砕機のカッター部の内部には回転体が配置され、枝葉の粉砕時にカッター部から貯留槽へ粉砕物を送り出した空気が枝葉用粉砕機と貯留槽の間を循環するようにした枝葉用粉砕車であって、
上記回転体を作動させる油圧モーターと車両本体のエンジン動力を利用して駆動する油圧ポンプとが配置された循環経路はバイパス経路を有し、該バイパス経路には、上記回転体の始動時に少しずつ閉めて上記バイパス経路に流れる作動油の量を減らすことにより、循環経路内の作動油の量を増やして油圧モーターの回転を徐々に上げるようにするストップバルブが設けてあることを特徴とする、
枝葉用粉砕車である。
【0007】
第2の発明にあっては、
貯留槽を傾斜させる手段を備えていることを特徴とする、
第1の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0008】
第3の発明にあっては、
枝葉用粉砕機と該枝葉用粉砕機によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽とが車両本体の運転席後方にそれぞれ設けてあり、上記枝葉用粉砕機のカッター部の内部には回転体が配置され、枝葉の粉砕時にカッター部から貯留槽へ粉砕物を送り出した空気が枝葉用粉砕機と貯留槽の間を循環するように構成されており、上記回転体を作動させる油圧モーターと車両本体のエンジン動力を利用して駆動する油圧ポンプとが配置された循環経路にバイパス経路を有し、該パイパス経路にストップバルブが設けてある枝葉用粉砕車における枝葉用粉砕機の始動方法であって、
上記回転体の始動時にストップバルブを少しずつ閉めて上記バイパス経路に流れる作動油の量を減らすことにより、循環経路内の作動油の量を増やして油圧モーター内の油圧を除々に上げるようにすることを特徴とする、
枝葉用粉砕車における枝葉用粉砕機の始動方法である。
【0017】
本明細書中にいう「粉砕物」とは、細かく砕いたものに限定するものではなく、大きく砕いたもの(破砕物)も含む広い概念で使用している。
【0018】
本発明中で「粉砕する対象(被粉砕物)」としては、粉砕機で粉砕できるものであれば特に限定するものではないが、例えば枝葉、新聞、段ボール、清涼飲料用ボトル(例えばPETボトル)、アルミニウム製の空缶などのリサイクル可能な廃物や、建築廃材、竹、草、伐採木などを挙げることができる。
【0019】
(作 用)
本発明は次のように作用する。
回収した被粉砕物を粉砕機に投入し、粉砕または破砕して粉砕物を得る。粉砕物は、粉砕機から送り出される空気によって送出管を通り、貯留槽に貯留される。
また、粉砕物を貯留槽に送り出す空気は、返送管を通って粉砕機に送り返され、再び送出管から粉砕物を貯留槽へ送り出す空気として利用される。
そして、貯留槽が満杯になれば、所要の場所に粉砕車を移動させ、収納された案内部材を使用可能な状態にして、粉砕物を排出する。
また、貯留槽を傾斜させることで、貯留槽に収容した粉砕物を迅速に排出できる。
【0020】
粉砕機が車両の動力源で作動する油圧モーターで駆動するように構成されているものでは、油圧モーターの回転を徐々に上げることで、相当の重量を有する粉砕機のカッター部でもスムーズに始動させることができる。
【0021】
また、車両の動力源を停止した場合でも慣性によって回り続ける油圧モーターに作動油を送り続けることで、作動油の切れによる油圧モーターの破損を防止できる。
【0022】
粉砕機を収容するケーシングを備えているものは、ケーシングを備えていないものと比べ、被粉砕物の粉砕時に発生する騒音が車両外へ漏れにくい。
【0023】
貯留槽を車両本体の進行方向に対して後側へ傾斜させる手段を備えているものでは、被粉砕物の粉砕後は、粉砕物を車両の後方へ排出できる。したがって、排出したチップが車両進行の妨げにはならない。
また、粉砕時には、粉砕機の蓋を本質的に水平に倒して投入口を開く。この蓋は、被粉砕物を投入する際の台として使用できるので、被粉砕物を蓋に載せた状態で投入口まで移動させることができる。
【0024】
粉砕機から貯留槽へ粉砕物を送り出すことができる状態のときに、貯留槽を傾斜させることを防止する安全装置を備えているものでは、例えば粉砕機と貯留槽の間にダクトが連結されている場合、そのダクトによる連結を解除しなければ安全装置が解除されないように構成することができる。これにより、ダクト等が連結された状態のままで、貯留槽が傾斜するような恐れはないので、ダクトが破損するような不都合は生じない。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明に係る粉砕車を枝葉用粉砕車として使用した場合の第1の実施の形態を示す正面視説明図、
図2は枝葉用粉砕車の平面視説明図、
図3は枝葉用粉砕車の背面視説明図、
図4は枝葉用粉砕車の右側面視説明図、
図5はチップ貯留槽の下に設けてある案内板を引き出した状態を示す斜視説明図、
図6は案内板の引き出し機構を示す概略斜視説明図、
図7は案内板を示す側面視説明図で、そのうちの図7(a)は案内板をチップ貯留槽の下に収容した状態を示し、図7(b)は案内板を引き出した状態を示している。
【0026】
なお、本実施の形態では、説明の都合上、車両進行方向に向かって左側を「車両左側」と称し、車両進行方向に向かって右側を「車両右側」と称す。
【0027】
枝葉用粉砕車1は、車両本体の後方に枝葉用粉砕機2を搭載している。枝葉用粉砕機2は、車両本体のエンジン動力を利用して作動させることができる。
【0028】
枝葉用粉砕機2で粉砕された粉砕物であるチップは、枝葉用粉砕機2から送られる空気により、送出ダクト21を通ってチップ貯留槽3に貯留される。チップ貯留槽3に送られた空気は、空気返送管22を通って枝葉用粉砕機2に送り返され、再び送出ダクト21からチップを送り出す空気として利用される。つまり、チップ貯留槽3へチップを送り出す空気は、枝葉用粉砕機2とチップ貯留槽3の間を循環して外気には本質的に排出されない。
【0029】
更に、図1及び図3に示すように、チップ貯留槽3の下には、チップを下方へ案内する案内板4,4が収納されている。案内板4,4は、図5に示すように、車両の外部下方に引き出して使用する。
以下、枝葉用粉砕車1の各構成部材について、順を追って説明する。
【0030】
まず、枝葉用粉砕機2について説明する。
枝葉用粉砕機2は、枝葉の投入口(図面では表れない)を備えた枝葉投入部23と、枝葉をチップ状に粉砕するカッター部24と、カッター部24で粉砕したチップをチップ貯留槽3に送り出す送出ダクト21を有している。
【0031】
枝葉投入部23は、枝葉の投入側(車両の後方側)に開閉可能な蓋である投入テーブル231を有している。投入テーブル231は、基部側を軸として後方へ回動して投入口を開閉する。枝葉投入部23の内部には、枝葉をカッター部24に送る送りローラー(図面では隠れて表れず)が設けてある。カッター部24や送りローラー等の枝葉用粉砕機2の主な構造は、公知技術を採用しているので、詳細な説明は省略する。
【0032】
符号232は操作レバーを示している。この操作レバー232で送りローラー(図示せず)の回転方向を変えることができる。
【0033】
送出ダクト21は、湾曲部分を有するほぼL型に形成されている。送出ダクト21の先端部は、チップ貯留槽3に連通して設けられたチップ導入管31に着脱自在に連結されている。符号330は、チップ導入管31と送出ダクト21を連結する止め金具を示している。
【0034】
送出ダクト21はチップ導入管31から取外し可能であり、且つ、基部側を中心として旋回可能で、チップの排出方向が変えられるようになっている。符号220は、送出ダクト21を旋回させる際に使用するハンドルを示している。送出ダクト21の旋回時には、ハンドル220を手で掴んで送出ダクト21を回す。
【0035】
図3で、枝葉用粉砕機2の空気取込口20には、チップ貯留槽3から延びた空気返送管22の一端部が連結されている。空気返送管22は、多関節構造のフレキシブルホース221,222と、ほぼL型に形成された金属製の連結管223,224で主に構成されている。2本のフレキシブルホース221,222を繋ぐ連結管223は、チップ貯留槽3の背面側と車両側に固定されている。空気取込口20に連結されている連結管224は、車両側に固定されている。
【0036】
次に、チップ貯留槽3について説明する。
チップ貯留槽3は、外形が金属板で形成された平面視方形状の箱体である。チップ貯留槽3の上部側は、所要角度で傾斜し山形状になっている。チップ貯留槽3は、送出ダクト21及び空気返送管22の連結口(図面で隠れて表れず)を除いて、全体が密閉状態となっている。
【0037】
図4で、チップ貯留槽3の山形部分を構成する背面板32のほぼ中央には、上記したようにチップ導入管31(図4では一部隠れて見えず)が連結されており、送出ダクト21と連結されている。また、図4で背面板32の右端側には、空気返送管22の一端部が連結されている。
【0038】
チップ貯留槽3の山形部分の頂部には、開口部(符号省略)を開閉可能にする蓋体33が設けてある。蓋体33を開けて、チップ貯留槽3内の掃除を行う。符号331は蓋体33を固定する止め金具を示している。
【0039】
チップ貯留槽3の車両左右両側の所要の位置には、点検窓34,34が設けてある。点検窓34,34は、透明性を有するアクリル板で形成されている。点検窓34,34から、チップ貯留槽3内に貯まったチップの量を確認できる。なお、点検窓34,34は開閉式にすることもできる。
【0040】
チップ貯留槽3の車両左右両側の下部側には、チップを排出する排出口(符号省略)を開閉する蓋体35,35がそれぞれ設けてある。チップ貯留槽3の車両左側と右側の構造は、左右対称となっている。各蓋体35は、ヒンジ351,351を軸として上方に開閉する。符号352は、蓋体35を固定する止め金具を示している。符号353は把手を示している。
【0041】
図5ないし図7を参照して、案内板4,4の引き出し機構について説明する。案内板4,4は、図7(a)に示すように、常態ではチップ貯留槽3の下に収納されており、使用時には、図7(b)に示すように、車両側に並設された棒状のガイド体51,51,51の上をスライドしながら外へ引き出される。
【0042】
案内板4は、金属製で全体が先部側へややすぼまるように傾斜して形成されている。案内板4の左右両端側は、上方に折り曲げられ側面部41,41を構成している。案内板4の底面下部には、図6の点線で示すように、断面略「コ」状の嵌合体42,・・・が一定の間隔で複数(本実施の形態では9箇所)並設されている。案内板4をチップ貯留槽3の下に収納した状態(図7(a)参照)では、案内板4は金属製で棒状のガイド体51,51,51の上に載置され、嵌合体42,・・・はガイド体51,51,51をスライド可能に嵌合している。
【0043】
なお、案内板4及びガイド体51は金属製であるが、これに限定するものではなく、例えば、合成樹脂、木材あるいはそれらの組み合わせ等や、その他の材料で形成しても良い。
【0044】
案内板4の側面部41,41は、先端側に向かってややすぼまるようにして形成されている。側面部41,41の基端側には、下方へ鍵状に突出したフック43,43が設けられている。案内板4を下方に引き出した際に、上記したフック43,43が車両側に設けられた棒状の係止部材52,52によって係止され、案内板4は底部が車両に当接して引き出された状態で固定される。
【0045】
案内板4の側面部41,41の所要の位置には、チップ貯留槽3の下に収容した案内板4を車両側に固定する止め金具44,44が設けてある。符号53は、車両側に設けられた止め金具を留めるフックを示している。
【0046】
以上のような構成により、案内板4を実際に使用する場合は、図7に示すように、止め金具44の固定を解除した後に案内板4をスライドさせて引き出す。このように、案内板4をチップ貯留槽3の排出口側に引き出せば、チップ排出時に車両をチップで汚すことなく、チップをスムーズに排出できる。また、案内板4は、チップ貯留槽3の下に収納できるので、車両走行中の邪魔にならない。
【0047】
図8は車両本体のエンジン動力によって、枝葉用粉砕機を作動させる油圧系統を示す概略説明図である。
図1、図3及び図8を参照して、枝葉用粉砕機2の動力伝達機構について説明する。
【0048】
図8で動力取出装置71(PTO:Power take off)は、車両のエンジンEから動力を取り出し、油圧ポンプPを駆動させる。動力取出装置71は車両の下部に設けられ、図1では隠れて見えない。
【0049】
図8で下方に示す、符号Tは作動油タンクを示している。作動油タンクTは、図1で車両の下部に設けられている。作動油タンクT内には、塵が作動油と共に各作動経路に流れ出ることを防止するサクションフィルターF,F(図8参照)が設けてある。
【0050】
油圧ポンプPの駆動によって作動油は、循環経路81を通り油圧モーターM1に送られ、再び作動油タンクTに戻る。油圧モーターM1は、枝葉用粉砕機2のカッター部24(図1参照)を作動させる。油圧モーターM1は、図1でチップ貯留槽3の後方に設けてあるカバー11内に収容され、隠れて見えない。
【0051】
図8で、油圧モーターM1に送られた作動油は、オイルクーラ72とラインフィルター73を経由し、作動油タンクTに戻る。オイルクーラ72により、作動油の過度の温度上昇が防止される。また、ラインフィルター73により作動油内の塵が取り除かれる。オイルクーラ72は、図1でチップ貯留槽3の後方に位置している。ラインフィルター73は、車両の下部に設けられ、図1では隠れて見えない。
【0052】
循環経路81にはバイパス経路811,812が設けられている。一方のバイパス経路811にはストップバルブ74が設けられ、他方のバイパス経路812にはリリーフバルブ75が設けられている。
【0053】
ストップバルブ74は、図3で車両後方側の下部に位置し、手動で操作される。ストップバルブ74を調整することで、カッター部24の内部に配置されたナイフディスク等の回転体(図示せず)をスムーズに始動できる。以下、ストップバルブ74の作用を説明する。
【0054】
ナイフディスク等の回転体(図示せず)は相当の重量を有しているため、油圧モーターM1内の油圧を除々に上げていかないと、ナイフディスク等をスムーズに始動できない。そこで、常態では開いているストップバルブ74を少しずつ閉めることによって、バイパス経路811に流れる作動油の量を減らして、油圧モーターM1が設けてある循環経路81内の作動油の量を増やす。このようにして、油圧モーターM1内の油圧を除々に上昇させて、ナイフディスク等をスムーズに始動させる。
【0055】
一方、リリーフバルブ75は車両の下部に設けられ、図1では隠れて見えない。リリーフバルブ75は、常態では閉じているが、循環経路81に規定値以上の圧力が発生した場合に、自動的に開いてバイパス経路812を連通させる。これにより、循環経路81の油圧を下げて、循環経路81や各機器類の破損を防止する。
【0056】
また、循環経路81のうち、油圧ポンプPが位置する部分よりも先の方と作動油タンクTの間には、別のバイパス経路84が設けてある。バイパス経路84にはチェックバルブ76が設けてある。チェックバルブ76は車両の下部に設けられ、図1では隠れて見えない。チェックバルブ76は、油圧ポンプPを停止した場合に自動的に開き、作動油タンクT内の作動油を循環経路81に送る。以下、チェックバルブ76の作用を説明する。
【0057】
油圧ポンプPを停止させた場合、循環経路81内の作動油の流れは止まる。しかし、カッター部24のナイフディスク等は自重による慣性で回り続けるため、油圧モーターM1は作動油が切れた状態で回転し続け、これが油圧モーターM1の破損原因となる。そこで、上記したように、油圧ポンプPを停止させた際にチェックバルブ76が自動的に開いて循環経路81に作動油が流れることで、油圧モーターM1の油切れを防止して、油圧モーターM1の破損を防ぐ。
【0058】
また、循環経路81は油圧ポンプPの先で分岐し、副経路82を構成している。そして、副経路82は、オイルクーラ72の手前で再び循環経路81とつながっている。循環経路81と副経路82の分岐部分にはフローバルブ77が設けてある。フローバルブ77は、図1でチップ貯留槽3の後方に設けてあるカバー11内に収容され、隠れて見えない。フローバルブ77により、循環経路81から副経路82に送る作動油の流量を調整して、後述するフィードモーターM2の回転を調整する。
【0059】
副経路82の先には、枝葉用粉砕機2の送りローラー25を作動させるフィードモーターM2が設けてある。フィードモーターM2は、電磁切替弁78を介して副経路82とつながっている。電磁切替弁78によって、フィードモーターM2の回転方向が制御され、送りローラー25の送り方向の切り替えが行われる。フィードモーターM2は、図1でカッター部24の右側に表れている。
【0060】
なお、図8で、符号79はフィードモーターM2へ送る作動油の流量を調整するフローバルブを示している。フローバルブ79は、図3で車両後方側の下部に位置し、手動で操作される。また、副経路82にはリリーフバルブ70を介してバイパス経路84が設けてあり、副経路82に規定値以上の圧力が発生した場合に、バイパス経路84を連通させて副経路82や各機器類の破損を防止する。
【0061】
なお、図1で、車両本体の後方には、工具類、ヘルメットなど作業用具を収納する収容箱12が設けてある。また図3で、符号13はバッテリーを示し、符号14は燃料タンクを示している。
【0062】
(作 用)
図面を参照して、枝葉用粉砕車1の作用を説明する。
例えば、一般家庭から出る枝葉を回収しながら移動する場合などでは、車両を道路脇などに停めて、枝葉の粉砕作業を行う。
車両のエンジンは駆動状態にしておき、エンジン動力が枝葉用粉砕機2に伝達されるように切り替えておく。
【0063】
そして、枝葉用粉砕機2の投入テーブル231を開き、ストップバルブ74を操作して、カッター部24を作動させる。回収した枝葉をカッター部24に投入してチップ状に粉砕する。粉砕されたチップは、枝葉用粉砕機2から送られる空気により、送出ダクト21を通ってチップ貯留槽3に貯留される。
【0064】
また、粉砕されたチップと共にチップ貯留槽3に送られた空気は、空気返送管22を通って枝葉用粉砕機2に送り返され、再び送出ダクト21からチップを送り出す空気として利用される。したがって、チップを送り出す空気は、枝葉用粉砕機2とチップ貯留槽3の間を循環して外気に排出されない。よって、目の細かい木くずが外気中にまき散らされることを防止する。これにより、一般道路を歩く人や、道路に隣接する住宅に迷惑がかからない。
【0065】
また枝葉用粉砕機2の動力は、比較的騒音が発生しにくい車両のエンジンEから取り出し、カッター部24は油圧モーターM1によって駆動させている。したがって、枝葉用粉砕機2を作動するために別途特別な動力源を必要としないので、装置の小型化とコストダウンが図れる。また、例えば枝葉用粉砕機2用に別途設けた原動機から、動力を直接的に取り出す場合と比べ、騒音が発生しくにい。更に、原動機やそのためのマフラーが不要な分、車両スペースが広くなり、チップ貯留槽3を大きくすることができる。
【0066】
そして、チップ貯留槽3が満杯になれば、所要の場所に枝葉用粉砕車1を移動させ、図5に示すように案内板4を引き出し、蓋体35を上方に開いてチップを排出口(符号省略)から排出する。
【0067】
なお、枝葉用粉砕機2の動力伝達機構については、上記の内容に限定するものではない。また、枝葉用粉砕機2の構造についても、上記したものに限定するものでなく、公知技術のものを適宜採用することができる。
【0068】
[実施の形態2]
図9は本発明に係る粉砕車を枝葉用粉砕車として使用した場合の第2の実施の形態を示す正面視説明図、
図10は図9のI−I部分に対応する端面を示す概略説明図、
図11は油圧シリンダーを作動させる油圧系統を示す概略説明図である。
【0069】
なお、第1の実施の形態と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、第1の実施の形態で示してある箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
【0070】
図9に示す枝葉用粉砕車1Aでは、油圧シリンダー9,9の作動によってチップ貯留槽3を傾斜させ、チップ貯留槽3内に収容したチップを迅速に排出することができる。
【0071】
図10に示すように、チップ貯留槽3は、その下部側の各隅部が車両側に設けてある支持具15,15によって軸支されている。また、チップ貯留槽3の前後中央下部には、油圧シリンダー9,9が連結されている。フレーム側には、フック16,17が基端部を回転自在に軸支され、上記した支持具15,15を着脱自在に係止する。
【0072】
図11を参照して、油圧シリンダー9,9を作動させる油圧系統を概説する。循環経路81中の油圧ポンプPの先では、三方コック91により副経路85が分岐して設けられている。この副経路85は、切替バルブ92を経由して作動油タンクTに戻るように構成されている。切替バルブ92には、供給経路86を介して各油圧シリンダー9が設けてある。
【0073】
また、油圧シリンダー9内の所要の高さ位置には、逃がし弁90が設けてある。逃がし弁90から送り出される作動油は、返送経路87を通って切替バルブ92側に戻るようになっている。
【0074】
(作 用)
図12は図10で示すチップ貯留槽を傾かせた状態を示す説明図で、そのうちの図12(a)はチップ貯留槽を車両左側に傾かせた状態を示し、図12(b)はチップ貯留槽を車両右側に傾かせた状態を示す。
図9ないし図12を参照して、枝葉用粉砕車1Aの作用を説明する。
【0075】
図11で示す三方コック91を操作して、作動油が循環経路81ではなく、切替バルブ92が設けられた副経路85を流れるようにする。
【0076】
図10に示す支持具15,15を係止するフック16,17は、どちらか一方側だけを解除しておく。つまり、図12(a)に示すように、チップ貯留槽3を車両左側に傾ける場合は、右側のフック17による固定を解除し、図12(b)に示すように、チップ貯留槽3を車両右側に傾ける場合は、左側のフック16による固定を解除する。
【0077】
次いで、図11に示す動力取出装置71によって油圧ポンプPを駆動させることで、作動油は三方コック91及び切替バルブ92を経由して副経路85を循環する。そして、切替バルブ92を操作して作動油を各油圧シリンダー9へ送ると、図12に示すように、ピストン93が伸びて、チップ貯留槽3は左右どちらか一方の支持具15,15を中心として傾斜する。
【0078】
各油圧シリンダー9へ送られた作動油がある規定量を越えると、逃がし弁90から返送経路87を通って作動油が副経路85に戻り、ピストン93が上昇を停止する。この状態では、チップ貯留槽3は傾いた状態で保持される。
【0079】
次いで切替バルブ92を操作すると、各油圧シリンダー9内の作動油が供給経路86から戻り、チップ貯留槽3は元の水平状態に戻る。
【0080】
なお、枝葉用粉砕車1にアウトリガ(図示せず)を設け、チップ貯留槽3を傾斜させる際にはアウトリガを伸ばして地面に接地させるようにすることもできる。このようにすれば、チップ貯留槽3の重心移動があっても、アウトリガの支持により枝葉用粉砕車1の横転が防止される。
また、チップ貯留槽3は、両方ではなくどちらか一方側だけに傾くように構成することもできる。
その他の構成及び作用は、第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
【0081】
[実施の形態3]
図13は、本発明に係る粉砕車を枝葉用粉砕車として使用した場合の第3の実施の形態を示す正面視説明図、
図14は、枝葉用粉砕車の平面視説明図、
図15は、枝葉用粉砕車の背面視説明図、
図16は、枝葉用粉砕車の左側面視説明図、
図17は、枝葉用粉砕車の右側面視説明図、
図18は、チップ貯留槽を傾斜させた状態を示す枝葉用粉砕車の正面視説明図である。
【0082】
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で示してある箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
【0083】
図13に示す枝葉用粉砕車1Bでは、第1の実施の形態に係る枝葉用粉砕車1(図1参照)と相違して、車両本体の後方に箱状のチップ貯留槽3aが配置され、このチップ貯留槽3aの前方(図13で左側)に枝葉用粉砕機2が収容された箱状のケーシング6が配置されている。
【0084】
そして、図18に示すように、枝葉用粉砕車1Bは、チップ貯留槽3aを後方に傾斜させて、収容したチップを排出できるダンプ式車両となっている。チップ貯留槽3aは、油圧シリンダー9aを備えたダンプ機構900により、後方に傾けることができる。
【0085】
チップ貯留槽3aのダンプ機構900及び枝葉用粉砕機2は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、車両本体のエンジン動力を利用して作動させることができる。
枝葉用粉砕機2を作動させる油圧系統は、第1の実施の形態(図8参照)と同じか大体同じであり、チップ貯留槽3aを傾斜させる油圧系統は、第2の実施の形態(図11参照)と同じか大体同じであるので、説明を省略する。
【0086】
図19 は、枝葉用粉砕機が収容されたケーシングを断面して内部構造を表した概略平面視説明図、
図20 は、ケーシングの車両右側に設けてある扉を開いた状態を示す背面視説明図、
図21 は、ケーシングの内部から枝葉投入部の投入テーブルを突出させた状態を示す拡大斜視説明図、
図22 は、図17に示すチップ貯留槽後部の扉を開いた状態を示す背面視説明図、
図23 は、ケーシングの内部を車両右側前方(図20側)から見た状態を示し、チップ導入管から送出ダクトを外して旋回させた状態を表す拡大斜視説明図、
以下、枝葉用粉砕車1Bの各構成部材について、順を追って詳しく説明する。
【0087】
図19に示すように、チップ貯留槽3aの前方(図19で左側)に設けてあるケーシング6内には、上記した枝葉用粉砕機2の他、オイルクーラ72や、各機器類を操作するスイッチ操作部18、工具類、ヘルメットなど作業用具を収納する収容箱12a,12b等が収容されている。
【0088】
ケーシング6はアルミニウム製であるが、例えばステンレス等の他の金属、合成樹脂、あるいはそれらの組み合わせ等や、その他の材料で形成しても良い。図23に示すように、ケーシング6のチップ貯留槽3a側(車両後方側)は、ほぼ全体が開口している。
【0089】
図19に示すように、枝葉用粉砕機2は、枝葉投入部23の投入口(符号省略)側を車両左側に向けて配置されている。
また図13及び図18に示すように、ケーシング6のうち、枝葉用粉砕機2が位置する部分は、開閉可能な長方形状の蓋体61となっている。蓋体61は、下縁部に設けてあるヒンジ611(本実施の形態では長尺なヒンジ)を軸として下方に開閉する。
【0090】
図13で符号612,612は、閉めた状態の蓋体61を固定する固定部材である固定金具を示している。固定金具612,612は、蓋体61の上端側に所要間隔をおいて並設されている。
【0091】
符号62,62は、閉じた状態の蓋体61が、不用意に開くことを防止する安全部材であるストッパーピンを示している。ストッパーピン62,62は、図13で蓋体61の上部側のケーシング6側面に所要間隔をおいて並設されている。また、ストッパーピン62のピン部621,621が、蓋体61側である下方へ進退可能になっている。そして、蓋体61の上端部に突出したピン部621,621による係止によって、蓋体61が不用意に開くことが防止される。
【0092】
図18で、開いた状態の蓋体61の下端部略中央には、蓋体61を持ち上げる際に使用する略「コ」状の把手613が設けてある。
【0093】
図19で枝葉用粉砕機2の枝葉投入部23は、図21に示すように、枝葉の投入側である車両左側に開閉可能な投入テーブル231を有している。
投入テーブル231は、基部側を軸として車両左側へ回動して投入口を開閉する。投入テーブル231は、開いた状態ではケーシング6から車両外側へ張り出すようになっている。
【0094】
図21に示すように、投入テーブル231が、粉砕作業時の作業者側に迫り出すようになっているので、車両外側からケーシング6内の奥まで枝葉を抱えながら投入する必要はない。よって、粉砕作業に要する作業者の労力が軽減できる。
【0095】
図19で、枝葉用粉砕機2により粉砕したチップをチップ貯留槽3aに送り出す送出ダクト21aは、第1の実施の形態と同様に、湾曲部分を有するほぼL型に形成されている。送出ダクト21aの先端部は、チップ貯留槽3aの上面前方側に連通して設けられたチップ導入管31aに着脱自在に連結されている。
【0096】
送出ダクト21aはチップ導入管31aから取外し可能であり、且つ、図19の矢印と想像線(二点鎖線)で示すように、基部側を中心として旋回可能で、チップの排出方向が変えられるようになっている。
送出ダクト21aを図19の想像線に示すように旋回させ、後述する開けた状態の扉64(図20参照)の下から突出させれば、例えば車両右側に横付けしたダンプカー等にチップを排出することができる。
【0097】
図19及び図23で、符号220aは、送出ダクト21aを旋回させる際に使用するハンドルを示している。このハンドル220aは、後述する安全装置を作動させる操作体である操作バーの役割も果たしている。
【0098】
図19に示すように、枝葉用粉砕車1Bには、枝葉用粉砕機2の送出ダクト21aがチップ貯留槽3aと連結しているときは、チップ貯留槽3aが後方へ傾かないように制御する安全装置(符号省略)が設けてある。安全装置は、後述するセンサ26等によって構成される。
【0099】
安全装置について説明する。
図23に示すように、枝葉用粉砕機2のうち、カッター部24の送出ダクト21a側には、安全装置を解除する手段であるセンサ26が設けてある。センサ26は、センサ26本体に立設する棒状の検知部261を備えている。
【0100】
検知部261は、金属製で柔軟性、可撓性または変形性を有している。検知部261は、送出ダクト21aを基端側を中心として旋回させた際に、送出ダクト21aのハンドル220aが当たるような位置に配置されている。
【0101】
そして、図19に示すように、送出ダクト21aがチップ貯留槽3aと連結している状態では、送出ダクト21aのハンドル220aはセンサ26と接触する前の状態となっている。この場合、安全装置は作動しており、チップ貯留槽3aを後方へ傾斜させることはできない。
【0102】
次いで図23に示すように、送出ダクト21aのチップ貯留槽3aとの連結を解除し、ハンドル220aがセンサ26の検知部261に当たって通過する位置まで、送出ダクト21aを時計回り(矢印方向)で旋回させる。ハンドル220aがセンサ26の検知部261に当たると、安全装置が解除されて、チップ貯留槽3aを後方に傾斜させることが可能になる。
【0103】
この位置では、送出ダクト21aの先部側は、図19で後述するチップ貯留槽3aの凹部36から外へ出ている。したがって、チップ貯留槽3aを後方へ傾斜させても、送出ダクト21aの先部側がチップ貯留槽3aと接触する恐れはない。
【0104】
また、図23に示す状態から、送出ダクト21aを再び反時計回り(矢印と反対方向)に旋回させて戻すと、ハンドルが220aが再びセンサ26の検知部261と接触・通過する。これにより、解除された安全装置が再び作動し、チップ貯留槽3aは後方に傾斜させることはできない。
なお、この安全装置は、第2の実施の形態に示す枝葉用粉砕車1A(図9参照)にも採用することができる。
【0105】
図19で、枝葉用粉砕機2の空気取込口20には、チップ貯留槽3aから延びた空気返送管22aの一端部が連結されている。空気返送管22aの他端部は、チップ貯留槽3aの車両左側上部に連通して設けられたほぼL形の空気送出管37(図18及び図20も参照)に連結されている。
【0106】
詳しくは空気返送管22aは、多関節構造のフレキシブルホース225,226(図18及び図19参照)と、ほぼL型に形成された金属製の連結管227(図18参照)で主に構成されている。
【0107】
連結管227は、図18に示すように、ケーシング6内の車両左側(枝葉用粉砕機2の右側)に固定されている。連結管227の一端部と、枝葉用粉砕機2の空気取込口20(図19参照)とは、フレキシブルホース225で連結されている。連結管227の他端部と空気送出管37とは、フレキシブルホース226(図18参照)で連結されている。図18に示すように、空気送出管37に連結されたフレキシブルホース226の一端部と連結管227の他端部と、は、チップ貯留槽3aを傾斜させる際に手動で外すことができる。
なお、図18で符号228は、フレキシブルホース226をチップ貯留槽3a側に固定する固定部材である。
【0108】
スイッチ操作部18は、図18及び図19に示すように、枝葉用粉砕機2よりも前方側に設けられ、操作パネルは車両左側に向けて配置されている。
また図13及び図18に示すように、ケーシング6のうち、スイッチ操作部18が位置する部分は、開閉可能な長方形状の蓋体63となっている。蓋体63は、下縁部に設けてあるヒンジ631(本実施の形態では長尺なヒンジ)を軸として下方に開閉する。符号632は、閉めた状態の蓋体63を固定する固定部材である固定金具を示している。
【0109】
なお、詳細な図示はしていないが、スイッチ操作部18には、車両のエンジンから枝葉用粉砕機2やチップ貯留槽3aのダンプ機構へ伝える動力の出力を制御する手段、車両のエンジンのタコメーター、枝葉用粉砕機2やオイルクーラ72の電源の切替スイッチ等が設けてある。
【0110】
図15及び図20に示すように、ケーシング6の車両右側には、上端部に所要間隔をおいて設けてあるヒンジ641,641,641を軸として、全体が上下に開閉する扉64が設けてある。図15で、扉64の下端側略中央には、扉64を持ち上げる際に使用する略「コ」状の把手642が設けてある。図20で符号643,643は、扉を支持するダンパを示している。
【0111】
オイルクーラ72は、空気排出部721側を車両右側に向け配置されている。また図15に示すように、ケーシング6のうち、オイルクーラ72の空気排出部721が位置する部分には、外気との通気が妨げられないように、多数の孔により構成された通気部644が設けてある。
【0112】
図19及び図20に示すように、収容箱12a,12bは車両右側のオイルクーラ72の横に、上下に大小二つ重ねて設けてある。
【0113】
また、図示はしていないが、ケーシング6内の所要の位置には、車両のエンジン動力を枝葉用粉砕機2に伝達するか、チップ貯留槽3aのダンプ機構900へ伝達するかを切り替える切替レバーが設けてある。切替レバーは手動で操作される。
【0114】
更に、図示はしていないが、ケーシング6内の所要の位置には、第1の実施の形態(図8参照)で説明したストップバルブ74の操作レバー等も設けてある。
【0115】
次に、チップ貯留槽3aについて説明する。
図13ないし図15に示すように、チップ貯留槽3aは外形が金属板で形成された箱状体である。チップ貯留槽3a(図18参照)は、上記したように、油圧シリンダー90aを備えたダンプ機構900により、チップ貯留槽3aの後部底面側を軸として、後方に傾斜させることができる。このダンプ機構900については、周知の技術であるため、詳しい説明は省略する。
【0116】
チップ貯留槽3aは、貯留槽内のチップが外へ漏れないように、本質的に密閉された状態となっている。
【0117】
また図19に示すように、チップ貯留槽3aのうち、車両前方の上部側は、その一部が略三角形状に凹んだ凹部36を構成している。この凹部36の所要の位置には、上記したチップ導入管31aが連通して設けてある。この凹部36により、送出ダクト21aは回転方向(図19で矢印方向)の旋回は妨げられない。
【0118】
図17及び図22に示すように、車両本体の背面部であるチップ貯留槽3aの後部には、ヒンジ381,…を軸として、左右両側に(いわゆる、観音開きで)に開閉する扉38a,38bが設けてある。この扉38a,38bにより、図22に示すチップ貯留槽3aの後部全体に設けてある開口部380は閉じられる。扉38a,38b内側の周縁部には、チップ貯留槽3a内部を本質的に密閉状態とするために、ゴムやプラスチック製のパッキン(図示省略)が設けてある。
【0119】
図17で符号382は、閉じた状態の扉38a,38bをチップ貯留槽3a本体の背面部に固定する部材である固定バーを示している。固定バー382は、周知の技術であるため、詳しい説明は省略する。
【0120】
図17で扉38a,38bの召合せ側(内側)のほぼ中央には、固定部材である固定金具383,383が設けてある。固定金具383,383により、開いた状態の扉38a,38b(図22参照)を、チップ貯留槽3aの両側面部にそれぞれ固定する。
【0121】
固定金具383,383は、先部側がT字状になっており、基端部を中心に上下に回動する。そして、図13及び図15に示すように、チップ貯留槽3aの両側面部の所要の位置に設けられた係合部である引掛部384,384に、固定金具383,383のT字状の先部側を固定することで、扉38a,38bは開いたまま固定される。
【0122】
引掛部384,384には、T字状の孔(符号省略)が設けてあり、この孔に固定金具383,383の先部側を引っ掛ける。この固定金具383,383と引掛部384,384は、周知の技術であるため、詳しい説明は省略する。
【0123】
図22に示すように、チップ貯留槽3a内の底面側の車両両側部385,385は、直角ではなく、内側に下方傾斜して形成されている。これにより、枝葉用粉砕機2から送られた粉砕物であるチップは、チップ貯留槽3aの底面角部に溜まることがない。したがって、チップ貯留槽3aを後方に傾けてチップを排出する際に、チップは車両の幅方向のほぼ中央にまとまって排出される。
【0124】
図22で符号311は、図19で示すチップ導入管31aの基端側である連通孔を示している。
図22で符号371は、図19で示す空気送出管37の基端側である連通孔を示している。
【0125】
図14に示すように、チップ貯留槽3aの上面部の略中央には、開口部(符号省略)を開閉可能にする蓋体391が設けてある。蓋体391を開ければ、チップ貯留槽3a内のチップの量が確認できる。
図15で符号392及び符号393は、チップ貯留槽3aの上面部側に作業者が登る際に、足を掛ける凹部と略「コ」状のバーをそれぞれ示している。
【0126】
図15で符号394は、開口部(符号省略)を開閉可能にする蓋体を示している。蓋体394によって開閉される開口部は、図14でチップ導入管31aの基端部である連通孔311よりも離れた位置に設けてある。蓋体394によって開閉される開口部は、水分を多く含んだ枝葉(生木等)を粉砕した際に開けられ、チップ貯留槽3a内に充満する湿気が排出される。
【0127】
図17で、右側の扉38bの中央寄りの下端部には、やや小さめの開口部(符号省略)を開閉可能にする蓋体395が設けてある。この蓋体395を開くことで、チップ貯留槽3aからチップを少量ずつ排出することができる。
【0128】
また、透明性を有するアクリル板を備えた点検窓34が、チップ貯留槽3aの所要の位置に設けてある。
【0129】
(作 用)
枝葉の粉砕作業を行う場合は、図21に示すように、枝葉用粉砕機2側の蓋体61を降ろし、投入テーブル231を回動させてケーシング6内から突出させる。
次いで、回収した枝葉を投入テーブル231から投入し、チップ状に粉砕する。
【0130】
図19に示すように、枝葉用粉砕機2(特に、枝葉をチップ状に粉砕するカッター部24)は、ケーシング6内に収められているので、騒音が外に漏れにくい。よって、特に一般家庭から出る枝葉を回収しながら移動する場合に、一般道路を歩く人や、道路に隣接する住宅に迷惑がかかりにくい。
【0131】
粉砕されたチップは、図19で枝葉用粉砕機2のカッター部24から送られる空気により、送出ダクト21aを通ってチップ貯留槽3aに貯留される。チップ貯留槽3aの容量は大きく、チップを大量に貯めておくことができる。
【0132】
また、粉砕されたチップと共に、チップ貯留槽3aに送られた空気は、空気送出管37から空気返送管22aを通って枝葉用粉砕機2に送り返され、再び送出ダクト21aからチップを送り出す空気として利用される。
したがって、チップを送り出す空気は、枝葉用粉砕機2とチップ貯留槽3aの間を循環して外気に本質的に排出されず、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0133】
チップ貯留槽3aが満杯になれば、所要の場所に枝葉用粉砕車1Bを移動させる。そして、図22に示すように扉38a,38bを開いて固定し、次いで図18に示すように、チップ貯留槽3aを後方に傾斜させてチップを排出する(なお、図18では図示の都合上、扉38a,38bを閉じた状態で表している)。
【0134】
図22に示すように、チップを排出する開口部380は、チップ貯留槽3aの後部全体に設けてあるので、大量のチップをより迅速に排出することができる。更に、チップを車両の後方へ排出するように構成しているので、排出したチップが車両進行の妨げにはならない。
【0135】
また、上記した安全装置を解除してチップ貯留槽3aを後方に傾斜させる場合は、図23に示すように、送出ダクト21aのハンドル220aがセンサ26の検知部261に接触する位置まで、送出ダクト21aを旋回させる必要がある。よって、チップ貯留槽3aを傾斜させる際は、送出ダクト21aはチップ貯留槽3aから必ず外れているので、チップ貯留槽3aを傾斜させることで送出ダクト21aが破損するような不都合は生じない。
【0136】
その他の構成及び作用は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同じか大体同じであるため、説明を省略する。
【0137】
なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0138】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明によれば、粉砕機から貯留槽へ粉砕物を送り出す空気を、粉砕機に送り返し、再び貯留槽へ粉砕物を送り出す空気として利用している。したがって、粉砕物を送り出す空気は、粉砕機とチップ貯留槽の間を循環して外気に排出されない。よって、空気中に含まれる目の細かい粉砕物が外気中にまき散らされることを防止する。これにより、一般道路脇などに粉砕車を停めて粉砕作業を行った場合に、一般道路を歩く人や道路に隣接する住宅に迷惑がかからない。
【0139】
(b)粉砕機が車両の動力源で駆動するように構成されているものでは、粉砕機を作動するために、別途特別な動力源を必要としないので、装置の小型化とコストダウンが図れる。
【0140】
(c)粉砕機が車両の動力源で作動する油圧モーターで駆動するように構成されており、粉砕機の始動時に上記油圧モーターの回転を徐々に上げる手段を備えているものでは、油圧モーターの回転を徐々に上げることで、相当の重量を有する粉砕機のカッター部でもスムーズに始動させることができる。
【0141】
(d)粉砕機が車両の動力源で作動する油圧モーターで駆動するように構成されており、上記車両の動力源を停止した場合に、上記油圧モーターに作動油を送る手段を備えているものでは、車両の動力源を停止した場合でも慣性によって回り続ける油圧モーターに作動油を送り続けることで、作動油が切れによる油圧モーターの破損を防止することができる。
【0142】
(e)貯留槽の排出口から排出される粉砕物を、下方へ案内する案内部材が収納可能に設けてあるものでは、車両をチップ等の粉砕物で汚すことなく、粉砕物をスムーズに貯留槽から排出できる。また、案内部材は収納可能であるので、車両走行中の邪魔にならない。
【0143】
(f)粉砕機を収容するケーシングを備えているものは、ケーシングを備えていないものと比べ、被粉砕物の粉砕時に発生する騒音が車両外へ漏れにくい。よって、例えば一般家庭から出る被粉砕物である枝葉を回収しながら移動する場合に、一般道路を歩く人や、道路に隣接する住宅に迷惑がかかりにくい。
【0144】
(g)貯留槽を傾斜させる手段を備えているものでは、貯留槽に収容したチップ等の粉砕物を迅速に排出することができる。
【0145】
(h)車両本体の進行方向に対して後側へ貯留槽を傾斜させる手段を備えているものでは、粉砕物を車両の後方へ排出できるので、排出したチップが車両進行の妨げにはならない。
【0146】
(i)粉砕機(2)に被粉砕物の投入口を開閉する蓋が設けてあるものでは、粉砕機の蓋を本質的に水平に倒して投入口を開けば、この蓋は、被粉砕物を投入する際の台として使用できるので、被粉砕物を蓋に載せた状態で投入口まで移動させることができる。したがって、粉砕作業に要する作業者の労力が軽減できる。
【0147】
(j)粉砕機から貯留槽へ粉砕物を送り出すことができる状態のときに、貯留槽を傾斜させることを防止する安全装置を備えているものでは、例えば粉砕機と貯留槽の間にダクト等が連結された状態のままで、貯留槽が傾斜するような恐れはないので、ダクトが破損するような不都合は生じない。
【0148】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉砕車を枝葉用粉砕車として使用した場合の第1の実施の形態を示す正面視説明図。
【図2】枝葉用粉砕車の平面視説明図。
【図3】 枝葉用粉砕車の背面視説明図。
【図4】 枝葉用粉砕車の右側面視説明図。
【図5】 チップ貯留槽の下に設けてある案内板を引き出した状態を示す斜視説明図。
【図6】案内板の引き出し機構を示す概略斜視説明図。
【図7】案内板の側面視説明図。
【図8】車両本体のエンジン動力によって、枝葉用粉砕機を作動させる油圧系統を示す概略説明図。
【図9】本発明に係る粉砕車を枝葉用粉砕車として使用した場合の第2の実施の形態を示す正面視説明図。
【図10】図9のI−I端面を示す説明図。
【図11】油圧シリンダーを作動させる油圧系統を示す概略説明図。
【図12】図10で示すチップ貯留槽を傾かせた状態を示す説明図。
【図13】本発明に係る粉砕車を枝葉用粉砕車として使用した場合の第3の実施の形態を示す正面視説明図。
【図14】枝葉用粉砕車の平面視説明図。
【図15】 枝葉用粉砕車の背面視説明図。
【図16】 枝葉用粉砕車の左側面視説明図。
【図17】 枝葉用粉砕車の右側面視説明図。
【図18】 チップ貯留槽を傾斜させた状態を示す枝葉用粉砕車の正面視説明図。
【図19】枝葉用粉砕機が収容されたケーシングを断面して内部構造を表した概略平面視説明図。
【図20】ケーシングの車両右側に設けてある扉を開いた状態を示す背面視説明図。
【図21】ケーシングの内部から枝葉投入部の投入テーブルを突出させた状態を示す拡大斜視説明図。
【図22】図17に示すチップ貯留槽後部の扉を開いた状態を示す背面視説明図。
【図23】ケーシングの内部を車両右側前方(図20側)から見た状態を示し、チップ導入管から送出ダクトを外して旋回させた状態を表す拡大斜視説明図。
【符号の説明】
1 枝葉用粉砕車
11 カバー
12 収容箱
13 バッテリー
14 燃料タンク
15 支持具
16 フック
17 フック
2 枝葉用粉砕機
20 空気取込口
21 送出ダクト
22 空気返送管
220 ハンドル
221,222 フレキシブルホース
223,224 連結管
23 枝葉投入部
231 投入テーブル
232 操作レバー
24 カッター部
25 ローラー
3 チップ貯留槽
31 チップ導入管
32 背面板
33 蓋体
330 止め金具
331 止め金具
35 蓋体
34 点検窓
35 蓋体
351 ヒンジ
352 止め金具
353 把手
4 案内板
41 側面部
42 嵌合体
43 フック
44 止め金具
51 ガイド体
52 係止部材
53 フック
E エンジン
P 油圧ポンプ
F サクションフィルター
M1 油圧モーター
M2 フィードモーター
T 作動油タンク
70 リリーフバルブ
71 動力取出装置
72 オイルクーラ
73 ラインフィルター
74 ストップバルブ
75 リリーフバルブ
76 チェックバルブ
77 フローバルブ
78 電磁切替弁
79 フローバルブ
81 循環経路
811 バイパス経路
812 バイパス経路
82 副経路
84 バイパス経路
85 副経路
86 供給経路
87 返送経路
9 油圧シリンダー
90 逃がし弁
91 三方コック
92 切替バルブ
93 ピストン
1B 枝葉用粉砕車
3a チップ貯留槽
6 ケーシング
61 蓋体
9a 油圧シリンダー
18 スイッチ操作部
21a 送出ダクト
22a 空気返送管
12a,12b 収容箱
26 センサ
261 検知部
31a チップ導入管
34 点検窓
36 凹部
37 空気送出管
38b 扉
61 蓋体
62 ストッパーピン
63 蓋体
64 扉
38a,38b 扉
90a 油圧シリンダー
62 ストッパーピン
220a ハンドル
225,226 フレキシブルホース
227 連結管
228 固定部材
311 連通孔
371 連通孔
380 開口部
381 ヒンジ
382 固定バー
391 蓋体
392 凹部
393 バー
394 蓋体
395 蓋体
611 ヒンジ
613 把手
631 ヒンジ
632 固定金具
642 把手
644 通気部
721 空気排出部
900 ダンプ機構
383 固定金具
384 引掛部
385 車両両側部
612 固定金具
621 ピン部
643 ダンパ
641 ヒンジ

Claims (3)

  1. 枝葉用粉砕機 (2) と該枝葉用粉砕機 (2) によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽 (3)(3a) とが車両本体の運転席後方にそれぞれ設けてあり、上記枝葉用粉砕機 (2) のカッター部 (24) の内部には回転体が配置され、枝葉の粉砕時にカッター部 (24) から貯留槽 (3)(3a) へ粉砕物を送り出した空気が枝葉用粉砕機 (2) と貯留槽 (3)(3a) の間を循環するようにした枝葉用粉砕車であって、
    上記回転体を作動させる油圧モーター (M1) と車両本体のエンジン動力を利用して駆動する油圧ポンプ (P) とが配置された循環経路 (81) はバイパス経路 (811) を有し、該バイパス経路 (811) には、上記回転体の始動時に少しずつ閉めて上記バイパス経路 (811) に流れる作動油の量を減らすことにより、循環経路 (81) 内の作動油の量を増やして油圧モーター (M1) の回転を徐々に上げるようにするストップバルブ (74) が設けてあることを特徴とする、
    枝葉用粉砕車。
  2. 貯留槽 (3) を傾斜させる手段を備えていることを特徴とする、
    請求項1記載の枝葉用粉砕車
  3. 枝葉用粉砕機 (2) と該枝葉用粉砕機 (2) によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽 (3)(3a) とが車両本体の運転席後方にそれぞれ設けてあり、上記枝葉用粉砕機 (2) のカッター部 (24) の内部には回転体が配置され、枝葉の粉砕時にカッター部 (24) から貯留槽 (3)(3a) へ粉砕物を送り出した空気が枝葉用粉砕機 (2) と貯留槽 (3)(3a) の間を循環するように構成されており、上記回転体を作動させる油圧モーター (M1) と車両本体のエンジン動力を利用して駆動する油圧ポンプ (P) とが配置された循環経路 (81) にバイパス経路 (811) を有し、該パイパス経路 (811) にストップバルブ (74) が設けてある枝葉用粉砕車における枝葉用粉砕機の始動方法であって、
    上記回転体の始動時にストップバルブ (74) を少しずつ閉めて上記バイパス経路 (811) に流れる作動油の量を減らすことにより、循環経路 (81) 内の作動油の量を増やして油圧モーター (M1) 内の油圧を除々に上げるようにすることを特徴とする、
    枝葉用粉砕車における枝葉用粉砕機の始動方法
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