JP2000202808A - 自走式枝葉木粉砕機 - Google Patents

自走式枝葉木粉砕機

Info

Publication number
JP2000202808A
JP2000202808A JP11069216A JP6921699A JP2000202808A JP 2000202808 A JP2000202808 A JP 2000202808A JP 11069216 A JP11069216 A JP 11069216A JP 6921699 A JP6921699 A JP 6921699A JP 2000202808 A JP2000202808 A JP 2000202808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
self
propelled
crusher
shredder
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11069216A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kimura
久司 木村
Akira Gamo
晃 蒲生
Junichi Yoshino
潤一 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Zenoah Co
Original Assignee
Komatsu Zenoah Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Zenoah Co filed Critical Komatsu Zenoah Co
Priority to JP11069216A priority Critical patent/JP2000202808A/ja
Publication of JP2000202808A publication Critical patent/JP2000202808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Debarking, Splitting, And Disintegration Of Timber (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 街路樹や歩道脇の植え込みの剪定で発生する
枝葉木を粉砕して減容化し、粉砕片の運搬車への積み込
み作業を、車道の交通の妨げを最小限に止め、かつ能率
良く行うため、自走式枝葉木粉砕機を車道の交通方向に
従って、粉砕片の運搬車の後方を随走させながら枝葉木
を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運搬車へ積み込む
ことを可能にした自走式枝葉木粉砕機を提供する。 【解決手段】 自走式台車1のフレームの上に、投入さ
れた枝葉を粉砕するシュレッダと、投入された枝木を切
断し粉砕するチッパと、シュレッダまたはチッパで粉砕
された粉砕片を外部へ排出するための送風機とを備えた
粉砕装置2を配設し、粉砕装置2のシュレッダに枝葉を
投入するシュレッダホッパ3を取着し、チッパに枝木を
投入するチッパホッパ5を取着し、送風機により排出さ
れた粉砕片を所望の位置へ投入するためのシュータ8を
取着し、走行及び操向を操作する操作盤9を備えた自走
式枝葉木粉砕機において、シュレッダホッパ3を前進方
向に対して後上方へ向けて開口させ、シュータ8は先端
の排出口を前進方向に対して前方に向けて取着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、街路樹や歩道脇の
植え込みの剪定で発生する枝葉木を粉砕して減容化し、
粉砕片を運搬車へ積み込む作業を、自走式枝葉木粉砕機
を車道の交通方向に従って運搬車の後方を随走させなが
ら枝葉木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運搬車へ
積み込むことを可能とした使い勝手の良い自走式枝葉木
破砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】樹木の育成を助長する目的で剪定作業が
行われるが、剪定によって発生する枝葉木を処理するこ
とが必要である。この処理は、以前は焼却が主であった
が、近年は環境保護等の目的で、粉砕してそのまま樹木
の根本近辺に敷き均して肥料としたり、堆肥化したり、
路面整備用骨材の代替として用いる等の、再利用が行わ
れるようになってきている。この粉砕処理のために、例
えば、実用新案登録第2565965号公報、実用新案
登録第3023395号公報、特開平9−66507号
公報に開示されている粉砕機及び公用されている図28
乃至図32に示す粉砕機が考案されている。
【0003】特に、街路樹や歩道脇の植え込みの剪定で
発生する枝葉木の処理は、以前は、運搬車で焼却場へ持
ち込んだり、粉砕処理場へ持ち込んで、前記のような粉
砕機で粉砕する等が行われていたが、剪定で発生する枝
葉木は嵩が大きいため、運搬に手間がかかると云う問題
があり、近年は、前記粉砕機を使用して減容化した後
に、運搬するようになってきている。
【0004】前記実用新案登録第2565965号公報
には、枝葉木を投入するホッパーと、当該ホッパー内に
装着され、かつ枝葉木を回転式鉋の原理で切断するチッ
パとを備え、チッパの後方に、ハンマ式粉砕機で切断片
を粉砕する粉砕機構部(本発明のシュレッダに相当す
る)と、かき上げ羽根により粉砕機構部の粉砕片を送出
する送出機構部と、送出された粉砕片を蓄留し、かつそ
の蓄留された粉砕片を排出する排出機構部を有した荷台
とを、車両上に搭載した車両式枝葉木粉砕装置が開示さ
れている。
【0005】また、実用新案登録第3023395号公
報には、被チップ材を供給する被チップ材供給部と、前
記被チップ材供給部により供給された被チップ材を回転
式鉋の原理で切断してチップ材を得る被チップ材粉砕部
(本発明のチッパに相当する)と、前記チップ材を外部
に排出するチップ材排出部とを有するチップ化機構部及
びチップ化機構部を移動させる自走部を一体に備えたチ
ップマシーンが開示されている。
【0006】また、特開平9−66507号公報には、
図26及び図27に示すとおり、自走式台車1aの上
に、前進方向に対し左上方へ開口した枝葉を投入するシ
ュレッダホッパ3aと、投入された枝葉を粉砕するシュ
レッダと、前進方向に対し後上方に開口した枝木を投入
するチッパホッパ5aと、投入された枝木を切断して粉
砕するチッパと、これらの粉砕された粉砕片を排出する
ための送風機とを備えた粉砕装置2aを搭載し、粉砕装
置2aの送風機出口に、排出された粉砕片を所定の位置
へ放出するシュータ8aを、その排出口12aを前進方
向に対し右向きに取着した移動式樹木等粉砕機が開示さ
れている。シュータ8aの排出口12aの地上高は、チ
ッパホッパ5aの全高と略同一の高さに設定されてい
る。また、該移動式樹木等粉砕機の自走式台車1aは、
原動機13aを前部に配設し、原動機13aの下方に配
設された変速機16a及び車軸を介して駆動輪18aに
原動機13aの動力を伝達し走行する。原動機13aの
後方に、粉砕装置2aを搭載している。また、原動機1
3aは露出している。
【0007】また、図28乃至図32に示す公用されて
いる粉砕機は、自走式台車1bの上に、前進方向に対し
右上方へ開口した枝葉を投入するシュレッダホッパ3b
と、投入された枝葉を粉砕するシュレッダと、前進方向
に対し前上方に開口した枝木を投入するチッパホッパ5
bと、投入された枝木を切断して粉砕するチッパと、こ
れらの粉砕された粉砕片を排出するための送風機とを備
えた粉砕装置2bを搭載し、粉砕装置2bの送風機出口
に、排出された粉砕片を所定の位置へ放出するシュータ
8bを備え、その排出口12bを前進方向に対し前後左
右の何れか一方向に向けて取着できる構成とした移動式
樹木等粉砕機である。シュータ8bの排出口12bの地
上高は、チッパホッパ5bの全高と略同一の高さに設定
されている。また、該移動式樹木等粉砕機の自走式台車
1bは、原動機13bを後部に配設し、原動機13bの
下方に配設された変速機16b及び車軸17bを介して
駆動輪18bに原動機13bの動力を伝達し走行する。
原動機13bの前方に、粉砕装置2bを搭載している。
また、原動機13bは露出している。
【0008】図31において、原動機13bの動力は駆
動プーリ521b、駆動ベルト531b及び被駆動プー
リ522bを介して変速機16bへ伝達され、図示しな
い走行レバーにより操作されるテンションプーリ532
bにより駆動ベルト531bの張りを制御して変速機1
6bへの動力の伝達を入り・切りしている。図28乃至
図32において、原動機13bの前方に配設された粉砕
装置2bの図示しない主軸49bの原動機13bと対向
する側の端部に被駆動プーリ533bが配設されてお
り、原動機13bからの動力は、原動機13bのクラン
ク軸に取着された駆動プーリ521b、駆動ベルト53
4b及び被駆動プーリ533bを介して粉砕装置2bへ
伝達される。粉砕装置2bへの動力の入り・切りは粉砕
レバー536bにより操作されるテンションプーリ53
5bにより駆動ベルト534bの張りを制御して行われ
る。シュレッダホッパ3bは図示しない送りローラ16
0bを備えており、送りローラ160bは図示しない油
圧伝導装置で駆動され、油圧伝導装置は粉砕装置2bの
主軸49bの前記被駆動プーリ533bと反対側の端部
に遠心クラッチを介して取着されたプーリと駆動ベルト
で駆動される油圧ポンプと送りローラ160bと同軸上
に配設された油圧モータ等とで構成されている。
【0009】シュレッダは、比較的小さな枝葉を大量に
粉砕するのに適している。チッパは、比較的大径の枝木
を粉砕するのに適しており、主に、シュレッダでは粉砕
できない大きな枝木を粉砕するために使用される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
用新案登録第2565965号公報及び実用新案登録第
3023395号公報に開示された粉砕機は、被粉砕枝
葉木を投入するホッパの直後に、チッパを有しているた
め、街路樹や歩道脇の植え込みの剪定で発生する、大量
の、重量の割に嵩の大きい枝葉の粉砕では、処理能力が
十分でなく、能率が良くないと云う問題があった。
【0011】特開平9−66507号公報に開示された
粉砕機及び図28乃至図32に示す公用されている粉砕
機は、前記の課題を解決したものである。
【0012】しかしながら、特開平9−66507号公
報に開示された粉砕機は、図26及び図27に示すとお
り、シュレッダホッパ3aは粉砕機の前進方向に対して
左上方に、チッパホッパ5aは後上方に開口しており、
また、シュータ8aは粉砕片の排出口12aを右側向き
に取着されており、排出口12aの地上高はチッパホッ
パ5aの上端と略同一の高さである。このため、街路樹
や歩道脇の植え込みの剪定で発生する枝葉木を粉砕して
減容化し、粉砕片を運搬車へ積み込む作業に当たって、
粉砕機を車道の交通方向に従って、運搬車の後方を随走
させながら枝葉木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から
運搬車へ積み込む作業を実施するときは、シュータ8a
を運搬車の荷台へ向けるため、粉砕機の向きを車道の交
通方向に対して直角に据える必要が頻繁にある。この結
果、車道を大きく占用するため、交通の妨げになるばか
りでなく、作業能率も良くないと云う問題があった。ま
た、粉砕機を車道の左端側を走行させ、運搬車を粉砕機
の右側を伴走させながら枝葉木を粉砕し、粉砕片を運搬
車の左方から直接運搬車へ積み込む作業を実施すること
もできるが、このときは、車道のほぼ2車線を占用する
ため、著しく交通の妨げになる。
【0013】また、シュータの排出口が低いため、排出
口を運搬車(通常良く使用されるのは2トン積みダンプ
トラック)の荷台あおりの上方へ近接させることができ
ないので、投入する粉砕片が飛散する問題もあった。
【0014】また、変速機16aが、原動機13aの下
方に配設されているので、変速機16aの故障時には、
原動機13aを取り外して、変速機16aを修理する必
要があり、手間がかかり、使い勝手が良くないと云う問
題もあった。
【0015】また、原動機13aが露出しているので、
原動機が発生する騒音が周囲へ拡散し、市街地で稼働す
る場合は、周辺住民に不快感を与えると云う問題もあっ
た。
【0016】また、図28乃至図32に示す公用されて
いる粉砕機は、シュレッダホッパ3bは粉砕機の前進方
向に対して右上方に、チッパホッパ5bは前上方に開口
しており、また、シュータ8bは粉砕片の排出口12b
を前進方向に対し前後左右の何れか一方向に向けて取着
できる構成となっており、排出口12bの地上高は前記
チッパホッパ5bの上端と略同一の高さである。このた
め、街路樹や歩道脇の植え込みの剪定で発生する枝葉木
を粉砕して減容化し、粉砕片を運搬車へ積み込む作業に
当たって、粉砕機を車道の交通方向に従って、運搬車の
後方を随走させながら枝葉木を粉砕し、粉砕片を運搬車
の後方から運搬車へ積み込む作業を実施するときは、粉
砕機を前方の運搬車の方へ向けた姿勢で、排出口12b
を運搬車の荷台へ向けてシュータ8bを取着しても、シ
ュレッダホッパ3bの開口は車道側を向くため、作業者
が大きく車道にはみ出して作業を実施する必要がある。
この結果、車道を大きく占用するため交通の妨げになる
ばかりでなく、作業能率も良くないと云う問題があっ
た。
【0017】また、シュータの排出口が低いため、排出
口を運搬車(通常良く使用されるのは2トン積みダンプ
トラック)の荷台あおりの上方へ近接させることができ
ないので、投入する粉砕片が飛散する問題もあった。
【0018】また、原動機13bが露出しているので、
原動機が発生する騒音が周囲へ拡散し、市街地で稼働す
る場合は、周辺住民に不快感を与えると云う問題もあっ
た。
【0019】また、変速機が故障した場合には、原動機
を取り外さないと変速機を脱着することができず、修理
に手間がかかると云う問題があった。
【0020】また、変速機及び粉砕装置の駆動ベルトの
伸び等に対する調整が頻繁に必要であり、耐用寿命のた
め駆動ベルトを交換する場合も作業がやり難く整備に手
間がかかると云う問題があった。
【0021】また、原動機の配設位置及び配設方向は変
速機の配設位置で制約を受け、更に粉砕装置の配設位置
及び配設方向は原動機の配設位置及び配設方向で制約を
受けるので、粉砕能力が大きくて、かつ運搬等に便利な
小形の(場積が小さい)自走式粉砕機を製作することが
困難であると云う問題があった。
【0022】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、街路樹や歩道脇の植え込みの剪定で発生
する枝葉木を粉砕して減容化し、粉砕片の運搬車への積
み込み作業を、車道の交通の妨げを最小限に止め、かつ
能率良く行うため、自走式枝葉木粉砕機を車道の交通方
向に従って、粉砕片の運搬車の後方を随走させながら枝
葉木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運搬車へ積み
込むことを可能にした自走式枝葉木粉砕機を提供するこ
とを目的としている。
【0023】上記の目的の自走式枝葉木粉砕機は、稼働
現場が頻繁に移動するため、輸送の機会が多いので、作
業能力、整備性を確保した上で、可能な限りコンパクト
にすることが求められる。また、輸送のため、運搬車に
自走で積載するときに、安全であることが求められる。
【0024】また、シュレッダまたはチッパで被粉砕物
を粉砕するときには振動が発生し、それが自走式台車に
伝播して、搭載されたラジエータ、油圧作動油タンク、
燃料タンク等の薄板の重要機器を破損させることが懸念
されるので、予め対策を構じておくことが求められる。
【0025】また、交通量のある公道を一時的に占用し
て使用され、かつ周囲でオペレータ以外の者が作業をす
る機会が多いので、通行車両、歩道の通行人、周囲の作
業者等に対し安全で、かつ衛生的な機械であることが求
められる。
【0026】また、市街地で使用される機会が多いの
で、周辺住民に不快感を与えないよう、低騒音の機械で
あることが求められる。
【0027】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、自走式台車のフレー
ムの上に、投入された枝葉を粉砕するシュレッダと、投
入された枝木を切断し粉砕するチッパと、シュレッダま
たはチッパで粉砕された粉砕片を外部へ排出するための
送風機とを備えた粉砕装置を配設し、粉砕装置のシュレ
ッダに枝葉を投入するシュレッダホッパを取着し、粉砕
装置のチッパに枝木を投入するチッパホッパを取着し、
粉砕装置の送風機により排出された粉砕片を、所望の位
置へ投入するためのシュータを取着し、走行及び操向を
操作する操作盤を備えた自走式枝葉木粉砕機において、
シュレッダホッパを前進方向に対して後上方、または左
上方、または左後上方の何れか一方向へ向けて開口さ
せ、シュータは先端の排出口を前進方向に対して前方に
向けて取着した自走式枝葉木粉砕機である。
【0028】上記構成によれば、街路樹や歩道脇の植え
込みの剪定で発生する枝葉木を粉砕して減容化し、粉砕
片の運搬車への積み込み作業を行う際、自走式枝葉木粉
砕機を車道の交通方向に従って運搬車の後方を随走させ
ながら枝葉木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運搬
車へ積み込む作業において、シュレッダホッパを前進方
向に対して後上方、または左上方、または左後上方の何
れか一方向へ向けて開口させてあるので、剪定で発生す
る枝葉木の大部分を占める嵩の大きい枝葉を自走式枝葉
木粉砕機の後方または歩道側からシュレッダホッパへ投
入することができる。また、シュータは、排出口の向き
を、前進方向に対して前方に向けて取着してあるので、
自走式枝葉木粉砕機をそのままの位置で、粉砕片を運搬
車へ投入することができる。こ結果、車道の交通の妨げ
を最小限に止め、作業を能率的に行うことができる。
【0029】第2発明は、第1発明の構成に基づき、チ
ッパホッパを前進方向に対して左上方に向けて開口させ
たものである。
【0030】上記構成によれば、第1発明の作用・効果
に加えて、チッパホッパを前進方向に対して左上方に向
けて開口させてあるので、剪定で発生する枝葉木のう
ち、前記シュレッダでは粉砕できない大径の枝木を歩道
側からチッパホッパへ投入することができる。この結
果、車道の交通の妨げを最小限に止め、作業を能率的に
行うことができる。
【0031】第3発明は、自走式台車のフレームの上
に、投入された枝葉を粉砕するシュレッダと、シュレッ
ダで粉砕された粉砕片を外部へ排出するための送風機と
を備えた粉砕装置を配設し、粉砕装置のシュレッダに枝
葉を投入するシュレッダホッパを取着し、粉砕装置の送
風機により排出された粉砕片を、所望の位置へ投入する
ためのシュータを取着し、走行及び操向を操作する操作
盤を備えた自走式枝葉木粉砕機において、シュレッダホ
ッパを前進方向に対して後上方、または左上方、または
左後上方の何れか一方向へ向けて開口させ、シュータは
先端の排出口を前進方向に対して前方に向けて取着した
自走式枝葉木粉砕機である。
【0032】上記構成によれば、街路樹や歩道脇の植え
込みの剪定で発生する枝葉木を粉砕して減容化し、粉砕
片の運搬車への積み込み作業を行う際、自走式枝葉木粉
砕機を車道の交通方向に従って運搬車の後方を随走させ
ながら枝葉木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運搬
車へ積み込む作業において、シュレッダホッパを前進方
向に対して後上方、または左上方、または左後上方の何
れか一方向へ向けて開口させてあるので、剪定で発生す
る枝葉木の大部分を占める嵩の大きい枝葉を自走式枝葉
木粉砕機の後方または歩道側からシュレッダホッパへ投
入することができる。また、シュータは、排出口の向き
を、前進方向に対して前方に向けて取着してあるので、
自走式枝葉木粉砕機をそのままの位置で、粉砕片を運搬
車へ投入することができる。こ結果、車道の交通の妨げ
を最小限に止め、作業を能率的に行うことができる。
【0033】第4発明は、第1発明から第3発明の何れ
かの構成に基づき、シュータの、粉砕片を排出する排出
口の地上高Hを、通常の2トン積みダンプトラックの荷
台あおりの、固定柱の上端近傍の高さと同程度若しくは
上端近傍の高さよりも高くしたものである。
【0034】上記構成によれば、第1発明から第3発明
の何れかの発明の作用・効果に加えて、シュータの排出
口の地上高Hを、少なくとも通常の2トン積みダンプト
ラックの限界まで嵩上げされた荷台あおりの地上高より
も高く若しくは同程度の高さに設定してあるので、排出
口を運搬車(通常良く使用されるのは2トン積みダンプ
トラック)の荷台あおりの上方に近接させることが出
来、粉砕片を確実に運搬車の荷台に投入することができ
る。この結果、荷こぼれがなく、作業後の後始末が容易
で、能率が良い。
【0035】第5発明は、第1発明から第3発明の何れ
かの構成に基づき、操作盤を、前進方向に対して左後部
に配設したものである。
【0036】上記構成によれば、第1発明から第3発明
の何れかの発明の作用・効果に加えて、走行及び操向を
操作する操作盤を、前進方向に対して左後部に配設して
あるので、自走式枝葉木粉砕機を車道左側の障害物との
間隔を確認しながら、前記障害物の間際を走行させるこ
とができる。この結果、車道の交通の妨げを最小限に止
めることができ、また、歩道からの枝葉木のシュレッダ
ホッパまたはチッパホッパへの投入が容易であり、能率
が良い。
【0037】第6発明は、第1発明から第5発明の何れ
かの構成に基づき、自走式台車は、前部に、原動機を、
クランク軸の向きを前進方向に対し直角に配設し、後部
の駆動輪の中心と同軸の車軸に変速機を取着し、変速機
は、原動機で駆動される油圧ポンプからの圧油で駆動さ
れる油圧モータで駆動され、油圧モータと油圧ポンプの
間の管路上に設けた前後進操作弁を操作盤に配設し、原
動機の後方に、粉砕装置を、主軸の向きを原動機のクラ
ンク軸と平行にして、並べて配設したものである。
【0038】上記構成によれば、自走式台車の前部に搭
載した原動機の動力取出軸に直結して駆動する油圧ポン
プと、後部の車軸と一体的に構成した変速機の入力軸に
直結した油圧モータを油圧配管で結ぶことにより、原動
機の動力を変速機へ伝達することができるので、原動機
の位置を、変速機の位置に制約されることなく、適当な
所定の位置に設定することができる。これにより、粉砕
装置の自走式台車の幅方向の配置に合わせて、原動機を
配設することができる。このため、全幅の大きい粉砕装
置を、自走式台車の幅方向に略振り分けに配設すること
ができ、結果として、自走式枝葉木粉砕機の全幅を小さ
く製作することができる。また、通常、原動機や粉砕装
置は、そのクランク軸方向や主軸方向が長手方向となっ
ており、この原動機のクランク軸及び粉砕装置の主軸
を、前進方向に対し直角に、原動機と粉砕装置を並べて
配設したので、自走式枝葉木粉砕機の全長を小さく製作
することができる。この結果、稼働現場を移動するため
の輸送が容易である。また、上記構成により、油圧ポン
プと油圧モータの間に油圧配管を介して設けた前後進操
作弁により前後進切換ができるので、自走式台車の左後
部に配設する操作盤に、前後進切換レバーを設けること
ができる。この結果、街路樹や歩道脇の植え込みの剪定
で発生する枝葉木を粉砕して減容化し、粉砕片の運搬車
への積み込み作業を行う際、自走式枝葉木粉砕機を車道
の交通方向に従って運搬車の後方を随走させながら枝葉
木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運搬車へ積み込
む作業において、走行及び操向を操作する操作盤を、前
進方向に対して左後部に配設したので、自走式枝葉木粉
砕機を車道左側の障害物との間隔を確認しながら、前記
障害物の間際を走行させることができる。このため、車
道の交通の妨げを最小限に止めることができ、また、歩
道からの枝葉木のシュレッダホッパまたはチッパホッパ
への投入が容易であり能率が良い。
【0039】第7発明は、第6発明の構成に基づき、油
圧モータ,変速機及び車軸を一体的に構成し、粉砕装置
の後方で、かつシュレッダホッパの下方に、変速機及び
油圧モータを、車軸に対して後上方へ突出させ、かつ変
速機が、自走式台車の下部走行体の接地部後端とフレー
ムの後下端部とを含む平面(いわゆる後方背離角βを形
成する面)よりも上方にあるように配設したものであ
る。
【0040】上記構成によれば、粉砕装置の後方で、か
つシュレッダホッパの下方に、変速機及び油圧モータ
を、車軸に対して後上方へ突出させて取着してあるの
で、原動機や粉砕装置を取り外すことなく、変速機及び
油圧モータの脱着が可能である。この結果、故障時の修
理が容易である。また、変速機及び油圧モータを、自走
式台車の下部走行体の接地部後端とフレームの後下端部
とを含む平面(いわゆる後方背離角βを形成する面)よ
りも上方にあるように、後上向きに取着してあるので、
自走式枝葉木粉砕機を踏み板を使用して、自走によりト
ラック等に積載するときに、変速機や油圧モータを地面
等に衝突させることがない。この結果、変速機や油圧モ
ータが、障害物等との衝突により破損することが無く信
頼性が高い。
【0041】第8発明は、第4発明の構成に基づき、シ
ュータは、粉砕装置に直立部の軸心を上下方向に向けて
取着されると共に、シュータの直立部の下部に、自走式
枝葉木粉砕機の前方(前進方向)へ倒伏させるための折
曲手段と、起立時固定手段とを設け、自走式枝葉木粉砕
機の前部に、シュータの倒伏時支持手段を設けたもので
ある。
【0042】上記構成によれば、粉砕片を運搬車へ確実
に投入できるように、シュータの排出口の高さを高く設
定してあるにも拘わらず、シュータは、直立部の下部
に、自走式枝葉木粉砕機の前方(前進方向)への倒伏の
ための折曲手段を設けてあるので、輸送時には前方へ倒
伏させて全高を低くして車載が可能となり、また、自走
式枝葉木粉砕機の前部に設けた倒伏時支持手段で固定し
て安定させることができる。この結果、トラック等に積
載して、容易に輸送することができ、また輸送時の振動
でシュータが飛び跳ねたり、折曲手段が破損することが
ない。
【0043】第9発明は、第8発明の構成に基づき、シ
ュータは、直立部の下部に、排出口を前記直立部の軸心
の回りに回動可能とする回動手段を備え、折曲手段及び
起立時固定手段は、回動手段よりも下方に設けたもので
ある。
【0044】上記構成によれば、シュータの回動手段よ
りも下方に、自走式枝葉木粉砕機の前方への折曲手段を
設けたので、シュータは、排出口の向きに関係なく、常
に、自走式枝葉木粉砕機の前方へのみ倒れる。この結
果、作業中に、不意に、起立時固定装置が外れてシュー
タが倒伏することがあっても、通行車両、通行人、また
は機械の周囲に居る作業者に、怪我等をさせることが無
い。
【0045】第10発明は、第1発明から第9発明の何
れかの構成に基づき、少なくとも原動機を、カバーで覆
い、カバーは防振手段を介して自走式台車のフレームに
取着したものである。
【0046】上記構成によれば、原動機を、防音カバー
で覆い、かつ防音カバーを、防振手段を介して自走式台
車のフレームに取着してあるので、原動機の発生する騒
音の周囲への拡散を低減できるばかりでなく、同じく自
走式台車のフレームに搭載されている粉砕装置や原動機
の振動に共振して防音カバー自身が振動し、騒音を発生
することを防止できる。この結果、稼働時間の約70%
を占める、粉砕作業をしていない状態での騒音の、周囲
への拡散を低減できるので、市街地で稼働する場合でも
周辺住民に与える不快感を抑制できる。
【0047】第11発明は、第10発明の構成に基づ
き、カバーは、固定カバーと、固定カバーに連結手段を
介して開閉自在に取着された開閉カバーを備え、固定カ
バーは、自走式台車のフレームに防振手段を介して取着
されると共に、原動機及びラジエータ冷却ファン等の騒
音源を覆い、開閉カバーは、閉状態では防振部材を備え
たキャッチャで固定されると共に、油圧作動油タンク、
燃料タンク及び油圧作動油フィルタ等の日常点検・整備
が必要な機器を覆うようにしたものである。
【0048】上記構成によれば、原動機及びラジエータ
冷却ファン等の騒音を発生する機器を、周囲及び上部を
遮蔽した固定カバーで覆ったので、周囲への騒音の拡散
を低減できる。また、日常点検・整備が必要な、油圧作
動油タンク、燃料タンク及び油圧作動油フィルタ等を、
開閉カバー内に配設したので、日常点検・整備は、開閉
カバーを開くことで全て行うことができる。また、固定
カバーを、防振手段を介してフレームに取着し、開閉カ
バーは、閉状態で、防振部材を備えたキャッチャでフレ
ームに固定するので、同じく自走式台車のフレームに搭
載されている粉砕装置や原動機の振動に共振して固定カ
バー及び開閉カバー自身が振動し、騒音を発生すること
を防止できる。この結果、稼働時間の約70%を占め
る、粉砕作業をしていない状態での騒音の周囲への拡散
を低減できるので、市街地で稼働する場合でも周辺住民
に与える不快感を抑制できる。また、日常点検・整備
は、開閉カバーを開くことで全て行うことができるの
で、能率良く行え、使用者にとって使い勝手が良い。
【0049】第12発明は、第10発明または第11発
明の構成に基づき、吸い込み式冷却ファンを備えた原動
機を前進方向に向かって中央部近傍に配設し、原動機の
冷却風を、カバーの、前進方向に向かって左側下部から
導入する冷却風吸入口と、前進方向に向かって右側下部
から排出する冷却風排出口とを設け、原動機の排気管排
気口を、冷却風排出口内に設けたものである。
【0050】上記構成によれば、吸い込み式の冷却ファ
ンを備えた原動機が回転すると、冷却ファンは冷却風吸
入口から風を吸い込み原動機を冷却した後、冷却風排出
口から外部へ排出される。また、冷却風排出口には原動
機の排気管排気口が配設されているので、原動機の排気
も、排出される冷却風と共に冷却風排出口から外部へ排
出される。この結果、街路樹や歩道脇の植え込みの剪定
で発生する枝葉木を粉砕して減容化し、粉砕片の運搬車
への積み込み作業を行う際、自走式枝葉木粉砕機を車道
の交通方向に従って運搬車の後方を随走させながら枝葉
木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運搬車へ積み込
む作業において、原動機の冷却風を歩道側から吸入し、
原動機の排気も併せて車道側へ排出するので、歩道の通
行人に対して衛生的である。
【0051】第13発明は、第12発明の構成に基づ
き、冷却風吸入口の下流側に、吸気ダクトを一端側の冷
却風取入口を冷却風吸入口に向けて取着し、吸気ダクト
の他端側の送風口にラジエータを取着し、冷却ファンの
取り付け側をラジエータと対向させて原動機を取着した
ものである。
【0052】上記構成において、冷却風吸入口から吸い
込まれた冷却風は、吸気ダクトの冷却風取入口に設けら
れた防塵ネット及び送風口を通って全量がラジエータへ
導かれる。また、吸気ダクトは、原動機側から吸気ダク
トの送風口側への風の吹き戻しが無い構造としているの
で、ラジエータ冷却ファンが吸い込む風の全量が、冷却
風吸入口から吸い込まれ、ラジエータを通過して原動機
の周辺を通り、冷却風排出口から排出される。この結
果、第12発明の効果に加えて、ラジエータ冷却水の冷
却効率が良い。
【0053】第14発明は、第11発明の構成に基づ
き、油圧作動油タンク及び燃料タンクをブケットに取着
し、ブラケットを防振手段を介してフレームへ取着した
ものである。
【0054】上記構成によれば、油圧作動油タンク及び
燃料タンクを、ブラケットに取着して、そのアセンブリ
を防振手段を介して、フレームに取着したので、同じく
フレームに搭載されている粉砕装置や原動機の振動を油
圧作動油タンク及び燃料タンクに伝播しない。この結
果、油圧作動油タンク及び燃料タンクの、振動に起因す
る破損がなく、信頼性が高い。
【0055】第15発明は、第1発明から第3発明の何
れかの構成に基づき、自走式枝葉木粉砕機は、走行用油
圧伝導装置及び送りローラ用油圧伝導装置を備え、走行
用油圧伝導装置と送りローラ用油圧伝導装置とは油圧ポ
ンプを共用し、走行用油圧伝導装置を上流側とし、送り
ローラ用油圧伝導装置を下流側としてタンデム回路を形
成して配設したものである。
【0056】上記構成によれば、自走式枝葉木粉砕機の
走行時には、油圧ポンブで発生する圧油の全量を走行用
油圧伝導装置で使用することができる。また、送りロー
ラ用油圧伝導装置へは走行用油圧伝導装置が中立状態の
ときにのみ油圧ポンブで発生する圧油が供給される。こ
の結果、所望の走行速度が確実に得られ、更に、走行中
に誤操作で突然送りローラが回転したり、送りローラ作
動状態と同時に走行させることがない。
【0057】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る自走式枝葉
木粉砕機の実施形態について、図1乃至図25を参照し
て詳述する。
【0058】図1は本発明に係る粉砕装置2がシュレッ
ダ4及びチッパ6を有する自走式枝葉木粉砕機の左後方
視の斜視図、図2は正面図、図3は平面図である。図4
は主要機器の平面的配置図である。
【0059】図1乃至図4において、自走式台車1の前
部に、原動機13が、前進方向に対しクランク軸の向き
を直角にし、幅方向中心に対し前進方向の右側に寄せ
て、クランク軸の後端側を右側に向けて配設され、原動
機13の後方に、粉砕装置2が、主軸48の向きを前進
方向に対し直角にして配設されている。原動機13のク
ランク軸後端に設けられたプーリ52と、粉砕装置2の
主軸48の前進方向右端に設けられたプーリ52とは、
駆動ベルト53で連結されている。粉砕装置2は、主軸
48の前進方向右部にシュレッダ4が配設され、前進方
向左部にチッパ6が配設され、シュレッダ4とチッパ6
の間に送風機7が配設され、全体をケース49に収納さ
れている。粉砕装置2のシュレッダ4の後部には、送り
ローラ160を備えたシュレッダホッパ3が、後上方に
向けて開口して取着されている。粉砕装置2のチッパ5
の前進方向左外部には、送りローラ161を備えたチッ
パホッパ5が、左上方に向けて開口して取着されてい
る。粉砕装置2の送風機7の粉砕片排出口105には、
シュータ8が取着されている。シュータ8は、ブラケッ
ト50と、排出ダクト51と、回動手段23(詳細は後
述)と、粉砕片の放出距離を加減するディフレクタ10
4等で構成されている。排出ダクト51は、基端部10
と基端部10に対し直交する方向の軸心を有する先端部
11とを緩やかな湾曲部で接続し、先端部11に排出口
12を備えている。排出ダクト51は、回動手段23を
介して基端部10の直立した軸心を中心として回動可能
に、ブラケット50を介して、粉砕装置2の送風機7の
粉砕片排出口105に取着されており、常時は、前進方
向に対して前方に向けられている。また、排出口12の
地上高Hは約2000mmに設定されており、排出ダク
ト51の先端部11は、排出口12が自走式台車1の前
端近辺まで届く長さに設定されている。自走式台車1の
左後部(シュレッダホッパ3の左側)には、走行及び操
向を操作するための、操作盤9が配設されている。
【0060】上記構成において、粉砕装置2は、駆動ベ
ルト53を介して、原動機13の動力により駆動され
る。前進方向に対して後上方に向けて開口したシュレッ
ダホッパ3は、投入された枝葉を送りローラ160によ
りシュレッダ4に送り込む。シュレッダ4は、送り込ま
れた枝葉を粉砕し、粉砕された粉砕片は送風機7により
粉砕片排出口105から粉砕装置2の外部へ排出され
る。前進方向に対し左上方に向けて開口したチッパホッ
パ5は、投入された枝木を送りローラ161によりチッ
パ6に送り込む。チッパ6は、送り込まれた枝木を粉砕
し、粉砕片をチッパ6の裏側に配設された送風機7に排
出する。粉砕片は、送風機7によって粉砕片排出口10
5から粉砕装置2の外部へ排出される。粉砕装置2の粉
砕片排出口105から排出された粉砕片は、シュータ8
により、常時は、前進方向へ放出される。また、ディフ
レクタ104により放出距離を加減する。一般に、ダン
プトラック等で荷物を運搬するときに、荷物の比重が低
い場合は、積載量を確保するために荷台あおりに嵩上げ
が施されることが多い。一般のダンプトラック等には、
図33に示すように、この嵩上げのための固定柱150
が用意されており、嵩上げ151は、この固定柱150
の高さを限界として行われるのが普通である。一般の2
トン積みダンプトラックの固定柱150の地上高は約2
000mm若しくは2000mm以下である。本発明に
おいては、シュータ8の排出口12の地上高Hを約20
00mmに設定されているので、一般の2トン積みダン
プトラックに嵩上げをした場合でも、排出口12は嵩上
げされた荷台あおりの上方まで届く。前進方向に対し左
後部の操作盤9に配設された図示しないスロットルレバ
ーによって原動機13の出力を加減し、図示しない前後
進レバーによって前進・後進・停止を、図示しない操向
レバーによって左右への操向を操作し、自走式枝葉木粉
砕機を走行させる。なお、粉砕装置2は、図示しない粉
砕レバーにより駆動ベルト53の張りを操作して作動・
停止が行われる。また、シュレッダホッパ3の送りロー
ラ160及びチッパホッパ5の送りローラ161は、図
示しない送りローラレバーにより駆動・停止が行われ
る。原動機13から駆動装置2へ動力を伝達する駆動ベ
ルト53は、自走式枝葉木粉砕機の前進方向の右外側か
ら整備される。
【0061】この結果、街路樹や歩道脇の植え込みの剪
定で発生する枝葉木のうち、大部分を占める嵩の大きい
枝葉は、前進方向に対し後方からシュレッダホッパ3へ
投入してシュレッダ4で粉砕することができる。シュレ
ッダ4では粉砕できない大きな枝木は、前進方向に対し
左側(歩道側)からチッパホッパ5へ投入してチッパ6
で粉砕することができる。粉砕され、送風機7によって
排出された粉砕片は、シュータ8によって、常時は、前
進方向に対し前方へ放出され、排出口12の地上高H
を、一般的な2トン積みダンプトラックの、嵩上げされ
た荷台あおりの地上高よりも高く若しくは同程度の高さ
に設定されているので、自走式枝葉木粉砕機の前方を先
行する破砕片運搬車の荷台へ確実に投入することができ
る。自走式枝葉木粉砕機の走行及び操向を操作する操作
盤が、自走式台車1の左後部に配設されているので、前
進方向左側面と車道左側の障害物との間隔を確認しなが
ら、前記障害物の間際を走行させることができる。ま
た、粉砕装置2の駆動ベルト53の整備が容易である。
【0062】本実施形態においては、前記シュレッダホ
ッパ3はシュレッダ4の後部に取着し後上方に向けて開
口させてあるが、シュレッダ4の上方に取着しても良
く、また開口の向きは図5乃至図7に示すように上方
(図5)、または左上方(図6)、または左後上方(図
7)であっても良い。これにより、枝葉の投入を、自走
式枝葉木粉砕機の後方からのみでなく、前進方向に対し
左側(歩道側)、または左後側から行うことができる。
このように構成すると、嵩の大きい枝葉と太めの枝木を
同じ方向から粉砕装置へ投入することができる。
【0063】図8は粉砕装置2の内部構成を示す。シュ
レッタ4は、原動機13によって前進方向右端部から回
転駆動される主軸48と、主軸48に軸方向に沿って異
なる位置に設けられ、かつ半径方向に延在する複数の連
結部材54と、各連結部材54を介して主軸48に平行
に連結され、かつ主軸48を中心にして回転バランスの
取れる位置に配置された複数のハンマ保持材55と、各
ハンマ保持材55に回転自在に取着された複数のシュレ
ッダハンマ56等によって構成され、ケース49に収納
されている。ケース49の前進方向後部は、シュレッダ
4の両端の連結部材54の外側幅と対応して開口されて
おり、前記開口部にシュレッダホッパ3が取着されてい
る。シュレッダ4は、比較的小さな枝葉を大量に粉砕す
るのに適しており、シュレッダホッパ3から投入された
枝葉は回転するシュレッダハンマ56によって打撃され
粉砕される。
【0064】図8乃至図10において、主軸48の前進
方向左端部近傍に円板体57が固着され、円板体57の
外側(前進方向左側)には軸心を含む半径線と所定の間
隔Lの平行線上に刃先59が位置するように鉋刃58が
ボルト60によって固定されている。円板体57には、
刃先59に沿って長孔61が設けられている。ケース4
9の前進方向左側面には、円板体57が回転したとき鉋
刃58が通過する位置に対応して開口部が設けられてお
り、この開口部にチッパホッパ5が取着されている。チ
ッパ6は、比較的大径の枝木を粉砕するのに適してお
り、主に、シュレッダ4では粉砕できない大きな枝木を
粉砕するために使用される。チッパホッパ5から投入さ
れた枝木は、鉋刃58によって切削されて粉砕され長孔
61を通過して円板体57の裏側(鉋刃58が取着され
ている面の反対側)へ排出される。
【0065】図8及び図9において、送風機7は、主軸
48及び円板体57に複数のファンブレード63を固着
して構成されている。ファンブレード63は、主軸48
を中心にして周方向に等分した位置に配置されており、
主軸48から半径方向に延在し、かつ円板体57に対し
て垂直に設けられている。ケース49の、ファンブレー
ド63の外周に対応する部分は円筒形状に形成されてお
り、その上部に粉砕片排出口105が取着されている。
この粉砕片排出口105には、シュータ8が取着されて
いる。送風機7は、シュレッダホッパ3の開口部から空
気を吸入し、粉砕片排出口105から吐き出す。これに
よって発生する風と共に、シュレッダ4またはチッパ6
で粉砕された粉砕片を粉砕装置2の外部へ排出しシュー
タ8により所望の方向へ放出する。
【0066】本実施形態においては、シュレッダ4、チ
ッパ6及び送風機7を同一軸上に配設しているが、自走
式台車1への搭載の都合または粉砕装置2の調達上の都
合等により、これ等を別個の軸上に配置しても良い。
【0067】図4及び図11において、自走式台車1の
前部に、原動機13が、前進方向に対しクランク軸の向
きを直角にし、自走式台車1の幅方向中心に対し前進方
向の右側に寄せて、クランク軸の後端側を右側に向けて
配設され、原動機13に油圧ポンプ14が取着され、自
走式台車1の後部には、駆動輪18の中心と同軸の車軸
17に取着された変速機16と、変速機16の入力軸に
直結されて変速機16を駆動する油圧モータ15が配設
されている。油圧ポンプ14と油圧モータ15との間に
前後進操作弁19が配設され、油圧モータ15と前後進
操作弁19との間にカウンタバランス弁65が配設され
ている。なお、変速機16は詳細は後述するが、操向の
ための左右のサイドクラッチを備えている。油圧ポンブ
14と走行用油圧伝導装置200の前後進操作弁19と
は油路67で接続されており、前後進操作弁19の中立
ポート下流側Tは、油路68を介して、送りローラ用油
圧伝導装置201の送りローラ操作弁66の中立ポート
上流側Nに接続されている。油路67からの分岐油路7
0が逆止弁72を介して走行用油圧伝導装置200の前
後進操作弁19の圧力供給ポートPに、油路68からの
分岐油路71が逆止弁73を介して送りローラ用油圧伝
導装置201の送りローラ操作弁66の圧力供給ポート
Pに、それぞれ接続されている。送りローラ用油圧伝導
装置201の送りローラ操作弁66の中立ポート下流側
Tは、油路69を介して油圧作動油タンク33に接続さ
れている。走行用油圧伝導装置200の前後進操作弁1
9及び送りローラ用油圧伝導装置201の送りローラ操
作弁66のタンクポートTは、それぞれ油路74及び7
5から、油路69を介して油圧作動油タンク33に接続
されている。すなわち、走行用油圧伝導装置200と送
りローラ用油圧伝導装置201とは油圧ポンプ14及び
油圧作動油タンク33を共用し、走行用油圧伝導装置2
00を上流側とし、送りローラ用油圧伝導装置201を
下流側としてタンデム回路を形成して配設されている。
【0068】以下に、走行用油圧伝導装置200につい
て説明する。油路67の分岐油路70への分岐部の上流
側と、油路69と油路74との合流部及び油路69と油
路75との合流部よりも下流側とを連通する油路上に、
安全弁76が配設されている。前後進操作弁19のAポ
ート及びBポートは油路77,78を経由して、カウン
タバランス弁65のP1ポート、P2ポートに接続され
ている。カウンタバランス弁65のM1ポート、M2ポ
ートは油圧モータ15に接続されている。前後進操作弁
19は、自走式台車1の左後部に配設されている操作盤
9内に取着されており、前後進操作弁19のスプール
は、操作盤9に配設された図示しない前後進レバーに図
示しないロッドで連結されている。
【0069】次に、送りローラ用油圧伝導装置201に
ついて説明する。シュレッダホッパ3には、送りローラ
160と、送りローラ160の回転軸に直結されて送り
ローラ160を駆動する油圧モータ162が配設されて
いる。チッパホッパ5には、送りローラ161と、送り
ローラ161の回転軸に直結されて送りローラ161を
駆動する油圧モータ163が配設されている。送りロー
ラ操作弁66のAポート及びBポートは油路167、1
68を経由して油圧モータ163、162に接続されて
おり、油圧モータ163、162は油路169を介して
直列に連結されている。油路167、168を跨って送
り制御バルブ164が配設されており、送り制御バルブ
164は、原動機13に配設した回転センサにより原動
機回転数が所定の第1回転数まで低下したことを感知し
たときに前記両油路167、168を遮断し、原動機回
転数が所定の第2回転数まで回復したことを感知したと
きに前記両油路167、168を開通する電磁弁165
と、電磁弁165により前記両油路167、168が遮
断されたときに油路167、168を短絡させるバイパ
ス弁166とを備えている。送りローラ操作弁66は、
自走式台車1の左後部に配設されている操作盤9内に取
着されており、送りローラ操作弁66のスプールは、シ
ュレッダホッパ3またはチッパホッパ5の近傍に配設さ
れている送りローラレバー169に図示しないリンケー
ジを介して連結されている。本実施形態は粉砕装置がシ
ュレッダ及びチッパを有する場合であって、油圧モータ
は送りローラ160、161に対応して2個配設されて
いるが、粉砕装置がシュレッダのみを有する場合にはシ
ュレッダホッパ用送りローラ160に対応する油圧モー
タ162のみを備えているので、油路167は油圧モー
タ162に接続される。
【0070】上記構成において、油圧ポンプ14から吐
出された圧油は、前後進操作弁19が中立位置イのとき
は、油路68を介して全量が送りローラ操作弁66へ流
れ、送りローラ操作弁66も中立位置イのときは、油路
69を介して油圧作動油タンク33へ戻る。前後進操作
弁19がロまたはハの位置に操作されると、前後進操作
弁19のNポートが閉ざされ、圧油は逆止弁72、前後
進操作弁19のPポート、油路77または油路78及び
カウンタバランス弁65をそれぞれ経由して、油圧モー
タ15へ供給される。油圧モータ15からの戻り油はカ
ウンタバランス弁65、油路78または油路77,前後
進操作弁19のTポート、油路74及び油路69をそれ
ぞれ経由して油圧作動油タンク33へ戻る。これによ
り、前後進操作弁19の操作位置に応じて油圧モータ1
5は駆動され前進または後進が行われる。このとき、送
りローラ操作弁66側へは圧油は流れないので、圧油は
全量が油圧モータ15へ流れ、自走式台車1の走行に圧
油の全量が使用される。送りローラ操作弁66へは、前
後進操作弁19が中立位置イのときのみに圧油が供給さ
れるので、走行中に誤操作で突然送りローラが作動した
り、送りローラ作動状態と同時に走行させることがな
い。前後進操作弁19が中立位置イのときは、カウンタ
バランス弁65は、両側のバネ力のバランスにより中立
位置イに保たれており、2個の逆止弁により、M1ポー
ト、M2ポートが閉ざされ、油圧モータがロックされ
る。前後進操作弁19がロまたはハの位置に操作される
と、カウンタバランス弁65は高圧側の絞りを通じてバ
ネ力に付加して油圧が加わるので、ロまたはハの位置に
切り換わる。これにより、M2ポートまたはM1ポート
から、戻り油が、油路78または油路77、前後進操作
弁19のTポート、油路74及び油路69をそれぞれ経
由して油圧作動油タンク33へ戻るので、油圧モータ1
5は駆動される。このとき、坂道等で暴走気味となる
と、油圧モータ15の回転に圧油の供給が追いつかなく
なり、カウンタバランス弁65のP1ポートまたはP2
ポートの圧力が低下するので、バネ力によりカウンタバ
ランス弁65がイの位置に戻され、戻り油の流れを遮断
するので、暴走が防止できる。また、回路中に異常な圧
力が発生すると、安全弁76が作動し回路を保護する。
【0071】前後進操作弁19が中立位置イの状態で、
送りローラ操作弁66がロまたはハの位置に操作される
と、送りローラ操作弁66のNポートが閉ざされ、圧油
は逆止弁73、送りローラ操作弁66のPポート、油路
167または油路168及び送り制御バルブ164の電
磁弁165をそれぞれ経由して、油圧モータ163、1
62へ供給される。油圧モータ163、162からの戻
り油は送り制御バルブ164の電磁弁165、油路16
8または油路167,送りローラ操作弁66のTポー
ト、油路75及び油路69をそれぞれ経由して油圧作動
油タンク33へ戻る。これにより、送りローラ操作弁6
6の操作位置に応じて油圧モータ163,162は駆動
され送りローラ160、161が正回転または逆回転す
る。シュレッダホッパ3またはチッパホッパ5から投入
される枝葉木の量が粉砕装置2の処理能力を超えそうに
なり、原動機13の回転が所定の第1回転数以下に低下
すると、回転センサからの信号により電磁弁165が作
動し、油路167及び油路168が遮断されて油圧モー
タ162、163の駆動動力が断たれ、送りローラ16
0、161は停止する。このとき、慣性により油圧モー
タ162、163の回転が持続する場合には、バイパス
弁166が作動して油路167と油路168を短絡さ
せ、油路の破損を防止する。粉砕装置2での処理が進
み、原動機13の回転が所定の第2回転数まで回復する
と、回転センサからの信号により電磁弁165が逆方向
に作動し、油路167及び油路168が開通されて油圧
モータ162、163の駆動動力が供給され、送りロー
ラ160、161が再作動する。これにより、粉砕装置
2の過負荷を防止でき、円滑な粉砕作業が可能である。
【0072】また、油圧ポンプを駆動する原動機の位置
を、油圧モータに直結される変速機の位置に制約される
ことなく、適当な所定の位置に設定することができるの
で、粉砕装置の自走式台車の幅方向の配置に合わせて、
原動機を配設することができる。このため、全幅の大き
い粉砕装置を、自走式台車の幅方向に略振り分けに配設
することができるので自走式枝葉木粉砕機の全幅を小さ
くできる。また、通常、原動機や粉砕装置はそのクラン
ク軸方向や主軸方向が長手方向となっており、この原動
機のクランク軸及び粉砕装置の主軸を前進方向に対し直
角に、原動機と粉砕装置を並べて配設したので自走式枝
葉木粉砕機の全長を小さくできる。これにより、自走式
枝葉木粉砕機の全長及び全幅を小さく製作することがで
きるので、輸送が容易である。
【0073】本実施形態においては、粉砕装置2はシュ
レッダ4とチッパ6の両方を備えているが、粉砕の対象
とする枝葉木が小径の場合には、チッパ6(及び、これ
に付随したチッパホッパ5、送りローラ161及びチッ
パホッパー送りローラ駆動手段)を備えなくても可であ
る。この場合は、図9及び図10において、鉋刃58、
ボルト60及び長孔61は必要でなく、円板体57は均
一厚さの円盤で良い。図23は粉砕装置2がシュレッダ
4のみを備える場合(チッパ6を備えない場合)の自走
式枝葉木粉砕機の左後方視の斜視図、図24は粉砕装置
2がチッパ6を備えない場合(シュレッダ4のみを備え
る場合)の自走式枝葉木粉砕機の主要機器の平面的配置
図、図25は粉砕装置2がシュレッダ4のみを備える場
合(チッパ6を備えない場合)の粉砕装置2の内部構成
を示す要部の断面図である。構成の詳細は、粉砕装置2
がシュレッダ4とチッパ6の両方を備えている場合の実
施形態と重複するので省略する。
【0074】図12において、油圧モータ15は、ケー
ス81に取着され、油圧モータ15の出力軸79はカッ
プリング82を介して変速機入力軸80に連結されてい
る。変速機入力軸80には、歯車84が軸受83を介し
て変速機入力軸80に対して回転自在に配設されてお
り、大小2個の歯車が一体構成された歯車85が、変速
機入力軸80の軸方向に摺動自在に配設されている。シ
フタ132は、歯車85を摺動させるためのものであ
る。第一副軸86には、歯車87、歯車88が、歯車8
5の高速段及び低速段の位置と対応する位置に取着され
ており、歯車89が、歯車84と噛み合わせて取着され
ている。第二副軸90には、歯車91が歯車84と噛み
合わせて取着されており、歯車92が第二副軸90の略
中央部に取着されている。第二副軸90の一端部に駐車
ブレーキ93が配設されている。出力軸94には、歯車
95が、歯車92と噛み合わされて取着されており、歯
車95の内歯と連結して、サイドクラッチ96、96が
配設されている。サイドクラッチ96、96は、ケース
81に配設されたドッグクラッチの一方の爪と、歯車9
7、97と一体に構成されケース81に配設された爪と
対向するドッグクラッチの他方の爪と、両方の爪の間に
配設され、常時は両方の爪を分離させるバネ等によって
構成されており、歯車97、97の幅方向の一部が、歯
車95の内歯と噛み合っている。レバー98、98は、
サイドクラッチ96、96を操作するためのものであ
る。歯車97、97の幅方向の他の一部は、車軸17、
17の伝動軸99、99に取着された歯車100、10
0と噛み合わされている。伝動軸99、99は、歯車1
00、100が取着された側と反対側の端部に、駆動輪
18、18が取着されており、軸受を介してハウジング
101、101に支持されている。ハウジング101、
101は変速機16のケース81に取着されている。
【0075】上記構成によれば、油圧モータ15から入
力された動力は、変速機入力軸80を介して歯車85に
伝達される。歯車85は大小2個の歯車が一体構成され
ており、シフタ132によって、歯車87または歯車8
8と噛み合う位置(高速段または低速段)、または図示
の中立位置に摺動される。シフタ132は、前記シュレ
ッダホッパ3の下方に配設された図示しない変速レバー
によって操作される。本発明では、中立、前進、後進は
前後進操作弁19に連結された前後進レバーで操作され
るので、変速レバーは、常時は、通常の作業時に多用さ
れる高速段にシフトされたままになっている。低速段
は、あゆみ板を使用して輸送用のトラックに自走で積載
する等の危険を伴う作業時に限られて使用される。歯車
85及び歯車87または歯車88を介して第一副軸へ伝
達された動力は、歯車89、歯車84、歯車91を経由
して第二副軸90に伝達され、更に、歯車92、歯車9
5を経由して出力軸94へ伝達される。第二副軸90の
一端に駐車ブレーキが配設されており、駐車時に使用さ
れる。出力軸94の両端に配設されたサイドクラッチ9
6、96は、常時はバネによってクラッチ切の状態とな
っており、歯車97、97の歯の一部が歯車95の内歯
と噛み合っている。動力は歯車95の内歯と噛み合う左
右の歯車97、97、歯車97、97の他の一部と噛み
合う歯車100、100を経由して、車軸17、17の
伝動軸99、99へ伝達され、伝動軸99、99の他端
に取着された駆動輪18、18を駆動する。サイドクラ
ッチ96、96は、操作盤9に配設された図示しない操
向レバーと図示しないリンクで連結されたレバー98、
98によって操作される。操向レバーによりレバー98
が操作されると、歯車97がバネ力に打ち勝って摺動さ
れて歯車95との噛み合いを外され、ドッグクラッチが
係合(図示の右側の状態)して操向レバーを操作した側
の駆動輪18を停止し、自走式台車1は操向レバーを操
作した側へ方向を変える。操向レバーが操作されないと
き(図示の左側の状態)は、動力は左右の駆動輪18、
18へ常に均等に伝達されるので、自走式台車1は確実
に直進する。
【0076】これにより、自走式台車1の左後部に配設
した操作盤に設けた前後進レバーで前進・後進・停止を
させることができ、操向レバーで舵取りができる。この
結果、街路樹や歩道脇の植え込みの剪定で発生する枝葉
木を粉砕して減容化し、粉砕片の運搬車への積み込み作
業を行う際、自走式枝葉木粉砕機を車道の交通方向に従
って運搬車の後方を随走させながら枝葉木を粉砕し、粉
砕片を運搬車の後方から運搬車へ積み込む作業におい
て、走行及び操向を操作する操作盤9を自走式台車1の
前進方向に対して左後部に設置でき、操作盤9に配設さ
れた前後進レバー及び操向レバーを操作して、自走式枝
葉木粉砕機を車道左側の障害物との間隔を確認しなが
ら、前記障害物の間際を走行させることができる。従っ
て、車道の交通の妨げを最小限に止めることができ、ま
た、歩道からの枝葉木のシュレッダホッパ3またはチッ
パホッパ5への投入が容易であり能率が良い。また、油
圧モータ15の直前に配設したカウンタバランス弁65
の働きにより、坂道等での暴走を防止できる。また、油
圧モータ15を、操向のためのサイドクラッチを備えた
変速機16の入力軸に直結したので、走行時の直進性が
良い。また、原動機13と変速機16との動力伝達のた
めの位置関係に制約が皆無となり、粉砕装置2の自走式
台車1の幅方向の配置に合わせて、原動機13を配設す
ることができる。この結果、自走式台車1の前部に原動
機13を配設し、後部に変速機16を配設し、その間
に、全幅の大きい粉砕装置2を自走式台車1の幅方向に
略振り分けに配設でき、自走式枝葉木粉砕機の全幅及び
全長を小さく製作でき、現場移動のための輸送が容易で
ある。
【0077】図12及び図13において、油圧モータ1
5,変速機16及び車軸17を一体的に構成して、ユニ
ット64を構成している。ユニット64は、自走式台車
1の後下部に、粉砕装置2の後方で、かつシュレッダホ
ッパ3の下方に配設されており、変速機16及び油圧モ
ータ15を車軸17に対して後上方へ突出させ、かつ変
速機が自走式台車の下部走行体の接地部後端とフレーム
の後下端部とを含む平面(いわゆる後方背離角βを形成
する面)よりも上方にあるようにフレーム26に取着さ
れている。
【0078】これにより、油圧モータ15と,変速機1
6及び車軸17とを一体に構成したユニット64が、自
走式枝葉木粉砕機の後部に露出している。この結果、油
圧モータ15またはユニット64を、原動機13または
粉砕装置2等の他の機器を外すことなく脱着できるの
で、油圧モータ15、変速機16または車軸17の故障
時の修理が容易である。また、ユニット64を自走式台
車1の後方背離角βを形成する面よりも下方へはみ出さ
ないように後上向きに取着してあるので、自走式枝葉木
粉砕機を踏み板を使用してトラック等に自走で積載する
ときに、変速機16または油圧モータ15を地面等に衝
突させることがない。従って、変速機16や油圧モータ
15を、障害物との衝突により破損することが無く信頼
性が高い。
【0079】本実施形態においては、自走式台車1は無
限軌道47による走行としたが、タイヤによる走行とし
ても良いし、運転席を設けた自走車両としても良い。
【0080】図14は本発明に係るシュータ8の正面図
である。シュータ8は、ブラケット50と、排出ダクト
51と、回動手段23(詳細は後述)と、粉砕片の放出
距離を加減するディフレクタ104とを備えている。排
出ダクト51は、基端部10と基端部10に対し直交す
る軸心を有する先端部11とを緩やかな湾曲部で接続
し、先端部11に排出口12を備え、回動手段23を介
して、基端部10の直立した軸心を中心として回動可能
に、常時は、前進方向に対して前方に向けて、ブラケッ
ト50に取着されている。ブラケット50は、粉砕装置
2の送風機7の粉砕片排出口105に、折曲手段(蝶
番)20を介して、前進方向へ倒伏可能に取着され、常
時(起立状態)は、粉砕片排出口105の折曲手段(蝶
番)取着部と反対側に設けられた起立時固定手段(固定
ボルト)21によって、粉砕片排出口105に固定され
ている。排出ダクト51の排出口12の近傍に、レバー
103で操作するディフレクター104が排出ダクト5
1の先端部11の軸心と直交する水平線を中心として上
下に揺動自在に取着されている。
【0081】図15及び図16は回動手段23の構成を
示す。排出ダクト51の下部フランジ106は、ブラケ
ット50の上部フランジ108と、ガイドプレート10
9とに、挟持されている。ガイドプレート109は、隙
間Cを形成するため、下部フランジ106よりも厚さが
隙間Cの分だけ厚く製作されたスペーサ107を挟み込
んでブラケット50の上部フランジ108に取着されて
いる。ブラケット50の上部フランジ108の上面に
は、円周方向を3等分した位置に3個のブロック110
が取着されており、各ブロック110の内側に設けた雌
ねじ111及び押さえボルト112により、排出ダクト
51の下部フランジ106がブラケット50の上部フラ
ンジ108の上面に押さえつけられて固定されている。
ガイドプレート109とブロック110は、ブラケット
50の上部フランジ108の円周方向に交互に配設され
ている。
【0082】図17はシュータ8の倒伏状態を示す。シ
ュータ8の折曲手段20は、回動手段23より下方に配
設されている。起立時固定手段(固定ボルト)21が弛
められ、折曲手段(蝶番)20を支点として、シュータ
8が前進方向へ倒伏されている。倒伏されたシュータ8
は、排出ダクト51の先端部11を、自走式枝葉木粉砕
機の前部に配設されたカバー24に取着された倒伏時支
持手段22に固定されている。図18は倒伏時支持手段
22の構成を示す。倒伏時支持手段22は、受け座11
4と固定具115を有している。受け座114は、ブラ
ケット116にクッション117、117を取着したも
のであり、自走式台車1の前部に配設されたカバー24
に取着されている。固定具115は、弾性材料で製作さ
れており、シュータ8を固定するときは、シュータ8に
緊張状態で巻装され、ブラケット116のフック部11
6A、116Aに引っかけて取着される。固定具115
は、使用しないときは、ブラケット116から取り外し
て工具箱等に保管する。本実施形態では、固定具を弾性
材料で製作し、ブラケットのフック部に引っかけて取着
するものとしたが、例えば、排出ダクトの外径よりやや
大きい半径の半円状の鋼帯とし、一端をブラケットに開
閉自在に取着し、クッションを介してブラケットと鋼帯
とで排出ダクトを挟み込み、鋼帯の他の一端をブラケッ
トにねじ止めする、等の構成としても良い。
【0083】上記構成において、回動手段23の3本の
押さえボルト112を弛めると、隙間Cが設けられてい
るので排出ダクト51はブラケット50の軸心を中心と
して360度の方向に無段階で回動可能となる。排出ダ
クト51は、ガイドプレート109で保持されているの
で、回動時に転倒することはない。この結果、取付ボル
トを取り外してシュータ8bを持ち上げ、取り付け方向
を変更して取り付け直すような従来の方式に比べ、容易
に、無段階に、排出口12の向きを変更でき、排出口1
2を所望の位置へ容易に近接させることができる。ま
た、機械的構造や動力による作動を採用していないの
で、構成が簡素で製作コストが安価である。
【0084】また、上記構成において、起立時固定手段
(固定ボルト)21を弛めると、重力を利用して、シュ
ータ8を折曲手段(蝶番)20を支点として倒伏させる
ことができる。倒伏させた状態で、倒伏時支持手段22
により、自走式台車1の前部に配設されているカバー2
4に固定することができる。この結果、輸送時の全高を
低く押さえることができ、かつ、シュータ8を倒伏状態
で固定できるので、輸送が容易であり、かつ輸送時の振
動等でシュータ8が飛び跳ねたり、シュータ8の取着部
(折曲手段)が破損することがなく、輸送後の稼働が確
実に行える。また、上記構成において、折曲手段(蝶
番)20が、回動手段23の下方に、シュータ8を前進
方向の前方に倒伏可能なように配設されているので、シ
ュータ8は、排出口12の向きに無関係に、常に、前進
方向の前方にのみ倒伏する。この結果、作業中に、不意
に、起立時固定手段21が外れてシュータ8が倒伏する
ことがあっても、通行車両、通行人、または機械の周囲
に居る作業者に、怪我等をさせることがない。
【0085】本実施形態においては、排出ダクト51は
鋼管で構成しているが、その一部または全部を蛇腹式の
チューブ、またはゴム等の弾性材料で製作したチューブ
としても良い。
【0086】図19は本発明に係る防音カバー24の正
面図である。防音カバー24は、固定カバー27に開閉
カバー28を蝶番29で開閉自在に取着して構成されて
いる。固定カバー27は、周囲4辺及び上面を遮蔽した
防音カバーであり、自走式台車1のフレーム26に、所
定箇所の防振ゴム25を介して取着されている。固定カ
バー27内には、原動機13、マフラー134、冷却フ
ァン32、油圧ポンプ14等の、騒音の音源となる機器
が収納されている。固定カバー27には、定期整備を行
うための、図示しない点検カバーが開閉自在に設けられ
ている。開閉カバー28は、開状態では、支持手段11
8により開状態を維持するように構成されている。支持
手段118は、ガススプリングであり、一端を固定カバ
ー27に配設した図示しないブラケットにピン結合さ
れ、他端を開閉カバー28にピン結合されている。開閉
カバー28内には、油圧作動油タンク33、燃料タンク
34、油圧作動油フィルタ、バッテリ、ラジエータ冷却
水リザーブタンク等の、日常点検・整備が必要な機器が
収納されている。図20に示すように、開閉カバー28
は、閉状態では、防振ゴム30を備えたキャッチャ31
で固定される構成とされている。キャッチャ31は、防
振ゴム30を備えた固定爪119と、可動爪120等で
構成されている。固定爪119は、フレーム26の前進
方向の前後方向中心線に対し振り分けの位置2箇所に取
着されている。可動爪120は、固定爪119の位置と
対応する位置に開閉カバー28に固着された軸受部にピ
ンを介して揺動自在に取着され、ねじりバネによって固
定爪119と係止されており、レバー121によって開
放するように構成されている。
【0087】上記構成において、騒音の音源である原動
機13、冷却ファン32、油圧ポンプ14、マフラ13
4等の騒音を発生する機器は、防音カバー24で遮蔽さ
れている。また、固定カバー27は、防振ゴム25を介
してフレーム26に取着され、開閉カバー28は、閉状
態で防振部材30を備えたキャッチャ31でフレーム2
6に固定されるので、同じくフレーム26に搭載されて
いる粉砕装置2や原動機13の振動に共振して、固定カ
バー27及び開閉カバー28自身が振動し、騒音を発生
すると云う問題を防止できる。この結果、稼働時間の約
70%を占める、粉砕作業をしていない状態での騒音
の、周囲への拡散を低減できるので、市街地で稼働する
場合でも周辺住民に与える不快感を抑制できる。また、
日常点検・整備が必要な、油圧作動油タンク33、燃料
タンク34、油圧作動油フィルタ及びバッテリ等が開閉
カバー28内に配設されているので、日常点検・整備は
開閉カバー28を開くことで全て行うことができる。こ
の結果、日常点検・整備が能率良く行え、使用者にとっ
て使い勝手が良い。
【0088】図21において、周囲及び上面を遮蔽した
固定カバー27が、フレーム26に取着されている。固
定カバー27の前進方向に向かって左側部分の下縁12
0と、フレーム26の左外側上部角121とで囲まれた
空間に冷却風吸入口37が形成されている。冷却風吸入
口37の上方に、吸気ダクト40が、防振ゴム124を
介して、フレーム26に取着されている。吸気ダクト4
0は、略上下方向にダクトが形成されており、その中央
部近傍に、前進方向に向かって斜め左下向きに冷却風取
入口が設けられており、この冷却風取入口に防塵ネット
126が取着されている。また、吸気ダクト40の前進
方向に向かって右側には、ラジエータ41への送風口1
27が設けられており、ラジエータ41が取着されてい
る。また、吸気ダクト40の上部には、エアクリーナの
吸気口128が設けられており、エアクリーナ吸気管1
29が取着されている。固定カバー27の、前進方向に
向かって左右方向の中央部分には、原動機13が、クラ
ンク軸の軸心を前進方向に対して直角方向に向けて、防
振ゴム130を介して、サブフレーム131に取着さ
れ、サブフレーム131はフレーム26に取着されてい
る。原動機13とラジエータ41との間には、原動機1
3で駆動される吸い込み式の冷却ファン32が配設され
ている。固定カバー27の、前進方向に向かって右側部
分の下縁122と、フレーム26の右外側上部角123
とで囲まれた空間に冷却風排出口38が形成されてい
る。また、マフラ134からの排気管排気口39が、冷
却風排気口38内に配設されている。
【0089】上記構成において、原動機13が回転する
と、冷却ファン32は冷却風吸入口37及び吸気ダクト
40を通してラジエータ41側から風を吸い込み原動機
13側へ吐き出す。吐き出された風は冷却風排出口38
から外部へ排出される。また、冷却風排出口38内に
は、原動機13の排気管排気口39が配設されているの
で、原動機の排気も、排出される冷却風と共に、冷却風
排出口38から外部へ排出される。また、冷却風吸入口
37から吸い込まれた冷却風は、吸気ダクトの冷却風取
入口に設けられた防塵ネット126、送風口127を通
って、全量がラジエータ41へ導かれる。吸気ダクト4
0を設けたことによって、原動機13側から吸気ダクト
40の送風口127側への風の吹き戻しが無いので、ラ
ジエータ冷却ファン32が吸い込む風の全量が、冷却風
吸入口37から吸い込まれ、冷却風排出口38から排出
される。また、ラジエータ41は、防振支持された吸気
ダクト40に取着されているので、振動に起因する破損
が起きない。この結果、街路樹や歩道脇の植え込みの剪
定で発生する枝葉木を粉砕して減容化し、粉砕片の運搬
車への積み込み作業を行う際、自走式枝葉木粉砕機を車
道の交通方向に従って運搬車の後方を随走させながら枝
葉木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運搬車へ積み
込む作業において、原動機の冷却風を歩道側から吸入
し、原動機の排気も併せて車道側へ排出するので、歩道
の通行人に対して衛生的である。また、ラジエータ冷却
水の冷却効率が良い。また、吸気ダクトやラジエータ等
の薄板で製作された部品の信頼性が高い。
【0090】図22において、油圧作動油タンク33
は、ブケット42に取着され、所定箇所の防振ゴム43
を介してフレーム26に取着されている。燃料タンク3
4は、ブラケット42の上に、クッション材45を介し
て定置され、油圧作動油タンク33との間にクッション
材44を介装して取着帯46により油圧作動油タンク3
3へ取着されている。
【0091】上記構成において、油圧作動油タンク33
及び燃料タンク34を共通のブラケット42に取着し
て、そのアセンブリを防振ゴム43を介してフレーム2
6に取着したので、同じくフレーム26に搭載されてい
る粉砕装置2や原動機13の振動を油圧作動油タンク3
3及び燃料タンク34に伝播しない。この結果、油圧作
動油タンク33及び燃料タンク34の振動に起因する破
損がなく信頼性が高い。なお、共通ブラケットに取着す
る例を示したが、これに限定されず、例えば、各機器を
それぞれ個別に防振ゴムを介してフレームに取着しても
良い。
【0092】
【発明の効果】この発明によれば、街路樹や歩道脇の植
え込みの剪定で発生する枝葉木を粉砕して減容化し、粉
砕片の運搬車への積み込み作業を行う際、自走式枝葉木
粉砕機を車道の交通方向に従って運搬車の後方を随走さ
せながら枝葉木を粉砕し、粉砕片を運搬車の後方から運
搬車へ積み込む作業において、下記の効果がある。
【0093】シュレッダホッパを、前進方向に対して、
後上方、または左上方、または左後上方の何れか一方向
へ向けて開口させてあるので、剪定で発生する枝葉木の
大部分を占める嵩の大きい枝葉を自走式枝葉木粉砕機の
後方または歩道側からシュレッダへ投入することができ
る。
【0094】チッパホッパを前進方向に対して左上方に
向けて開口させてあるので、剪定で発生する枝葉木のう
ち、前記シュレッダでは粉砕できない大径の枝木を歩道
側からチッパへ投入することができる。
【0095】シュータの排出口の向きを、前進方向に対
して前方に向けて取着してあり、地上高を、少なくとも
通常の2トン積みダンプトラックの限界まで嵩上げされ
た荷台あおりの地上高よりも高く若しくは同程度の高さ
に設定してあるので、排出口を運搬車(通常良く使用さ
れるのは2トン積みダンプトラック)の荷台あおりの上
方に近接させることが出来、自走式枝葉木粉砕機をその
ままの位置で、粉砕片を確実に運搬車の荷台に投入する
ことができる。
【0096】走行及び操向を操作する操作盤を、前進方
向に対して左後部に配設してあるので、自走式枝葉木粉
砕機を車道左側の障害物との間隔を確認しながら、前記
障害物の間際を走行させることができる。
【0097】上記の結果、車道の交通の妨げを最小限に
止め、作業を能率的に行うことができ、また、荷こぼれ
がなく、作業後の後始末が容易で能率の良い、自走式枝
葉木粉砕機を供給することが可能である。
【0098】また、下記のとおり、使い勝手の良い、自
走式枝葉木粉砕機を供給することができる。
【0099】シュータは、直立部の下部に、前方(前進
方向)への倒伏のための折曲手段を設けてあるので、輸
送時には前方へ倒伏させて全高を低くし、自走式枝葉木
粉砕機の前部に設けた倒伏時支持手段で固定して安定さ
せることができる。この結果、トラック等に積載して、
容易に輸送することができ、輸送時の振動でシュータが
飛び跳ねたり、折曲手段が破損することがない。
【0100】シュータは、回動手段よりも下方に、前進
方向の前方への折曲手段を設けたので、水平部の向きに
関係なく常に自走式枝葉木粉砕機の前進方向の前方への
み倒れる。この結果、作業中に、不意に、起立時固定手
段が外れてシュータが倒伏することがあっても、通行車
両、通行人、または機械の周囲に居る作業者に、怪我等
をさせることが無い。
【0101】自走式台車の前部に搭載した原動機の動力
取出軸に直結して駆動する油圧ポンプと、後部の車軸と
一体的に構成した変速機の入力軸に直結した油圧モータ
を油圧配管で結ぶことにより、原動機の動力を変速機へ
伝達できるので、原動機の位置を、変速機の位置に制約
されることなく、適当な所定の位置に設定することがで
きる。これにより、粉砕装置の自走式台車の幅方向の配
置に合わせて、原動機を配設することができる。このた
め、全幅の大きい粉砕装置を、自走式台車の幅方向に略
振り分けに配設でき、結果として、自走式枝葉木粉砕機
の全幅を小さく製作することができる。また、通常、原
動機や粉砕装置は、そのクランク軸方向や主軸方向が長
手方向となっており、この原動機のクランク軸及び粉砕
装置の主軸を、前進方向に対し直角に、原動機と粉砕装
置を並べて配設したので、自走式枝葉木粉砕機の全長を
小さく製作することができる。この結果、稼働現場を移
動するための輸送が容易である。
【0102】粉砕装置の後方で、かつシュレッダホッパ
の下方に、変速機及び油圧モータを、車軸に対して後上
方へ突出させ、露出して取着してあるので、原動機や粉
砕装置を取り外すことなく、変速機及び油圧モータの脱
着が可能である。この結果、故障時の修理が容易であ
る。
【0103】変速機及び油圧モータを、自走式台車の下
部走行体の接地部後端とフレームの後下端部とを含む平
面(いわゆる後方背離角βを形成する面)よりも上方に
あるように、後上向きに取着してあるので、自走式枝葉
木粉砕機を踏み板を使用して、自走によりトラック等に
積載するときに、変速機や油圧モータを地面等に衝突さ
せることがない。この結果、変速機や油圧モータが、障
害物等との衝突により破損することが無く信頼性が高
い。
【0104】原動機、ラジエータ冷却ファン、油圧ポン
プ等の騒音を発生する機器を、周囲及び上部を遮蔽した
防音カバーで覆い、かつこの防音カバーを防振手段を介
して、自走式台車のフレームに取着してあるので、原動
機、ラジエータ冷却ファン、及び油圧ポンプ等の発生す
る騒音の、周囲への拡散を低減できるばかりでなく、同
じく自走式台車のフレームに搭載されている粉砕装置や
原動機の振動に共振して防振カバー自身が振動し、騒音
を発生することを防止できる。この結果、稼働時間の約
70%を占める、粉砕作業をしていない状態での騒音
の、周囲への拡散を低減できるので、市街地で稼働する
場合でも周辺住民に与える不快感を抑制できる。
【0105】日常点検・整備が必要な油圧作動油タン
ク、燃料タンク、油圧作動油フィルタ及びバッテリ等
を、開閉カバー内に配設したので、日常点検・整備は、
開閉カバーを開くことで全て行うことができる。この結
果、日常点検・整備を能率良く行え、使用者にとって使
い勝手が良い。
【0106】吸い込み式のラジエータ冷却ファンを備え
た原動機が回転すると、冷却ファンは固定カバーの前進
方向に対して左下部に配設された冷却風吸入口からラジ
エータを通して風を吸い込み、原動機側へ吐き出し、吐
き出された風は固定カバーの前進方向に対し右下部に配
設された冷却風排出口から外部へ排出される。また、冷
却風排出口には原動機の排気管排気口が配設されている
ので、原動機の排気も、排出される冷却風と共に、冷却
風排出口から外部へ排出される。この結果、ラジエータ
の冷却風を歩道側から吸入し、原動機の排気も併せて車
道側へ排出するので、歩道の通行人に対して衛生的であ
る。
【0107】冷却風吸入口から吸い込まれた冷却風は、
吸気ダクトの冷却風取入口に設けられた防塵ネット、送
風口を通って、全量がラジエータへ導かれる。吸気ダク
トを設けたことによって、原動機側から吸気ダクトの送
風口側への風の吹き戻しが無いので、ラジエータ冷却フ
ァンが吸い込む風の全量が、冷却風吸入口から吸い込ま
れ、ラジエータを通過して原動機の周辺を通り、冷却風
排出口から排出される。この結果、ラジエータ冷却水の
冷却効率が良い。
【0108】油圧作動油タンク及び燃料タンクを、共通
のブラケットに取着して、そのアセンブリを、防振ゴム
を介してフレームに取着したので、同じくフレームに搭
載されている粉砕装置や原動機の振動を油圧作動油タン
ク及び燃料タンクに伝播しない。この結果、油圧作動油
タンク及び燃料タンクの、振動に起因する破損がなく、
信頼性が高い。
【0109】自走式枝葉木粉砕機の走行時には、油圧ポ
ンブで発生する圧油の全量を走行用油圧伝導装置で使用
することができる。また、送りローラ用油圧伝導装置へ
は走行用油圧伝導装置が中立状態のときにのみ油圧ポン
ブで発生する圧油が供給される。この結果、所望の走行
速度が確実に得られ、更に、走行中に誤操作で突然送り
ローラが回転したり、送りローラ作動状態と同時に走行
させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉砕装置がシュレッダ及びチッパ
を有する自走式枝葉木粉砕機の左後方視の斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る粉砕装置がシュレッダ及びチッパ
を有する自走式枝葉木粉砕機の正面図である。
【図3】本発明に係る粉砕装置がシュレッダ及びチッパ
を有する自走式枝葉木粉砕機の平面図である。
【図4】本発明に係る粉砕装置がシュレッダ及びチッパ
を有する自走式枝葉木粉砕機の主要機器の平面的配置図
である。
【図5】本発明に係る自走式枝葉木粉砕機の第2実施形
態のシュレッダホッパの開口方向を示す正面図である。
【図6】本発明に係る自走式枝葉木粉砕機の第3実施形
態のシュレッダホッパの開口方向を示す正面図である。
【図7】本発明に係る自走式枝葉木粉砕機の第4実施形
態のシュレッダホッパの開口方向を示す正面図である。
【図8】本発明に係る粉砕装置がシュレッダ及びチッパ
を有する自走式枝葉木粉砕機の粉砕装置の要部の断面図
である。
【図9】本発明に係るチッパの正面図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】走行用油圧伝導装置及び送りローラ用油圧伝
導装置の油圧回路図である。
【図12】油圧モータを取着した変速機及び車軸の断面
図である。
【図13】油圧モータ・変速機・車軸の配置を表す正面
図である。
【図14】本発明に係るシュータの正面図である。
【図15】図14のBーB断面図である。
【図16】図15のC−C断面図である。
【図17】シュータの倒伏状態を示す正面図である。
【図18】図17のZ矢視図である。
【図19】本発明に係るカバーの正面図である。
【図20】キャッチャーの正面図である。
【図21】図19のD−D断面図である。
【図22】油圧作動油タンク及び燃料タンクの取着状態
を表す正面図である。
【図23】本発明に係る粉砕装置がシュレッダのみを有
する自走式枝葉木粉砕機の左後方視の斜視図である。
【図24】本発明に係る粉砕装置がシュレッダのみを有
する自走式枝葉木粉砕機の主要機器の平面的配置図であ
る。
【図25】本発明に係る粉砕装置がシュレッダのみを有
する自走式枝葉木粉砕機の粉砕装置の要部の断面図であ
る。
【図26】第3従来例として示した移動式樹木等粉砕機
の正面図である。
【図27】第3従来例として示した移動式樹木等粉砕機
の平面図である。
【図28】第4従来例として示した移動式樹木等粉砕機
の正面図である。
【図29】第4従来例として示した移動式樹木等粉砕機
の平面図である。
【図30】第4従来例として示した移動式樹木等粉砕機
の右側面図である。
【図31】図28のE−E断面図である。
【図32】図28のF−F断面図である。
【図33】一般的なダンプトラックの荷台あおり嵩上げ
の事例を表す正面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b:自走式台車 2、2a、2b:粉砕装置 3、3a、3b:シュレッダホッパ 4:シュレッダ 5、5a、5b:チッパホッパ 6:チッパ 7:送風機 8、8a、8b:シュータ 9:操作盤 10;排出ダクト基端部 11:排出ダクト先端部 12、12a、12b:排出口 13、13a、13b:原動機 14:油圧ポンプ 15:油圧モータ 16、16a:変速機 17:車軸 18、18a、18b:駆動輪 19:前後進操作弁 20:シュータの折曲手段 21:シュータの起立時固定手段 22:シュータの倒伏時支持手段 23:シュータの回動手段 24:カバー 25:防振手段 26:フレーム 27:固定カバー 28:開閉カバー 29:連結手段 30:防振部材 31:キャッチャ 32:冷却ファン 33:油圧作動油タンク 34:燃料タンク 37:冷却風吸入口 38:冷却風排出口 39:排気管排気口 40:吸気ダクト 41:ラジエータ 42:ブケット 43:防振手段 47、47b:無限軌道 48:主軸 200:走行用油圧伝導装置 201:送りローラ用油圧伝導装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 潤一 東京都東大和市桜が丘2−142−1 小松 ゼノア内 Fターム(参考) 2B241 DA21 DA26 DA35 DA36 DA39 DB23 4D065 CA12 CA16 CC01 CC08 DD06 EA05 EB20 ED15 ED29 ED41 ED45 4D067 CG08 CG09 DD04 DD13 DD14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走式台車(1)のフレーム(26)の上に、
    投入された枝葉を粉砕するシュレッダ(4)と、投入され
    た枝木を切断し粉砕するチッパ(6)と、シュレッダ(4)ま
    たはチッパ(6)で粉砕された粉砕片を外部へ排出するた
    めの送風機(7)とを備えた粉砕装置(2)を配設し、粉砕装
    置(2)のシュレッダ(4)に枝葉を投入するシュレッダホッ
    パ(3)を取着し、粉砕装置(2)のチッパ(6)に枝木を投入
    するチッパホッパ(5)を取着し、粉砕装置(2)の送風機
    (7)により排出された粉砕片を、所望の位置へ投入する
    ためのシュータ(8)を取着し、走行及び操向を操作する
    操作盤(9)を備えた自走式枝葉木粉砕機において、シュ
    レッダホッパ(3)を前進方向に対して後上方、または左
    上方、または左後上方の何れか一方向へ向けて開口さ
    せ、シュータ(8)は先端の排出口(12)を前進方向に対し
    て前方に向けて取着したことを特徴とする自走式枝葉木
    粉砕機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自走式枝葉木粉砕機にお
    いて、チッパホッパ(5)を前進方向に対して左上方に向
    けて開口させたことを特徴とする自走式枝葉木粉砕機。
  3. 【請求項3】 自走式台車(1)のフレーム(26)の上に、
    投入された枝葉を粉砕するシュレッダ(4)と、シュレッ
    ダ(4)で粉砕された粉砕片を外部へ排出するための送風
    機(7)とを備えた粉砕装置(2)を配設し、粉砕装置(2)の
    シュレッダ(4)に枝葉を投入するシュレッダホッパ(3)を
    取着し、粉砕装置(2)の送風機(7)により排出された粉砕
    片を、所望の位置へ投入するためのシュータ(8)を取着
    し、走行及び操向を操作する操作盤(9)を備えた自走式
    枝葉木粉砕機において、シュレッダホッパ(3)を前進方
    向に対して後上方、または左上方、または左後上方の何
    れか一方向へ向けて開口させ、シュータ(8)は先端の排
    出口(12)を前進方向に対して前方に向けて取着したこと
    を特徴とする自走式枝葉木粉砕機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかの項に記載の自走
    式枝葉木粉砕機において、シュータ(8)の、粉砕片を排
    出する排出口(12)の地上高Hを、通常の2トン積みダン
    プトラックの荷台あおりの、固定柱(150)の上端近傍の
    高さと同程度若しくは上端近傍の高さよりも高くしたこ
    とを特徴とする自走式枝葉木粉砕機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れかの項に記載の自走
    式枝葉木粉砕機において、操作盤(9)を、前進方向に対
    して左後部に配設したことを特徴とする自走式枝葉木粉
    砕機。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかの項に記載の自走
    式枝葉木粉砕機において、自走式台車(1)は、前部に、
    原動機(13)を、クランク軸の向きを前進方向に対し直角
    に配設し、後部の駆動輪(18)の中心と同軸の車軸(17)に
    変速機(16)を取着し、変速機(16)は、原動機(13)で駆動
    される油圧ポンプ(14)からの圧油で駆動される油圧モー
    タ(15)で駆動され、油圧モータ(15)と油圧ポンプ(16)の
    間の管路上に設けた前後進操作弁(19)を操作盤(9)に配
    設し、原動機(13)の後方に、粉砕装置(2)を、主軸(48)
    の向きを原動機(13)のクランク軸と平行にして並べて配
    設したことを特徴とする自走式枝葉木粉砕機。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の自走式枝葉木粉砕機にお
    いて、油圧モータ(15),変速機(16)及び車軸(17)を一体
    的に構成し、シュレッダホッパ(3)の下方に、変速機(1
    6)及び油圧モータ(15)を、車軸(17)に対して後上方へ突
    出させ、かつ変速機(16)が、自走式台車(1)の下部走行
    体の接地部後端とフレーム(26)の後下端部とを含む平面
    (いわゆる後方背離角βを形成する面)よりも上方にあ
    るように配設したことを特徴とする自走式枝葉木粉砕
    機。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の自走式枝葉木粉砕機にお
    いて、シュータ(8)は、粉砕装置(2)に直立部の軸心を上
    下方向に向けて取着されると共に、シュータ(8)の直立
    部の下部に、自走式枝葉木粉砕機の前方(前進方向)へ
    倒伏させるための折曲手段(20)と、起立時固定手段(21)
    とを設け、自走式枝葉木粉砕機の前部に、シュータ(8)
    の倒伏時支持手段(22)を設けたことを特徴とする自走式
    枝葉木粉砕機。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の自走式枝葉木粉砕機にお
    いて、シュータ(8)は、直立部の下部に、排出口(12)を
    前記直立部の軸心の回りに回動可能とする回動手段(23)
    を備え、折曲手段(20)及び起立時固定手段(21)は、回動
    手段(23)よりも下方に設けたことを特徴とする自走式枝
    葉木粉砕機。、
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかの項に記載の自
    走式枝葉木粉砕機において、少なくとも原動機(13)を、
    カバー(24)で覆い、カバー(24)は防振手段(25)を介して
    自走式台車(1)のフレーム(26)に取着したことを特徴と
    する自走式枝葉木粉砕機。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の自走式枝葉木粉砕機
    において、カバー(24)は、固定カバー(27)と、固定カバ
    ー(27)に連結手段(29)を介して開閉自在に取着された開
    閉カバー(28)を備え、固定カバー(27)は、自走式台車
    (1)のフレーム(26)に防振手段(25)を介して取着される
    と共に、原動機(13)及びラジエータ冷却ファン(32)等の
    騒音源を覆い、開閉カバー(28)は、閉状態では防振部材
    (30)を備えたキャッチャ(31)で固定されると共に、油圧
    作動油タンク(33)、燃料タンク(34)及び油圧作動油フィ
    ルタ等の日常点検・整備が必要な機器を覆うようにした
    ことを特徴とする自走式枝葉木粉砕機。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11記載の自
    走式枝葉木粉砕機において、吸い込み式の冷却ファン(3
    2)を備えた原動機(13)を前進方向に向かって中央部近傍
    に配設し、原動機(13)の冷却風を、カバー(24)の、前進
    方向に向かって左側下部から導入する冷却風吸入口(37)
    と、前進方向に向かって右側下部から排出する冷却風排
    出口(38)とを設け、原動機(13)の排気管排気口(39)を、
    冷却風排出口(38)内に設けたことを特徴とする自走式枝
    葉木粉砕機。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の自走式枝葉木粉砕機
    において、冷却風吸入口(37)の下流側に、吸気ダクト(4
    0)を一端側の冷却風取入口を冷却風吸入口(37)に向けて
    取着し、吸気ダクト(40)の他端側の送風口にラジエータ
    (41)を取着し、冷却ファン(32)の取り付け側をラジエー
    タ(41)と対向させて原動機(13)を取着したことを特徴と
    する自走式枝葉木粉砕機。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の自走式枝葉木粉砕機
    において、油圧作動油タンク(33)及び燃料タンク(34)を
    ブケット(42)に取着し、ブラケット(42)を防振手段(43)
    を介してフレーム(26)へ取着したことを特徴とする自走
    式枝葉木粉砕機。
  15. 【請求項15】 請求項1〜3の何れかの項に記載の自
    走式枝葉木粉砕機において、自走式枝葉木粉砕機は走行
    用油圧伝導装置(200)及び送りローラ用油圧伝導装置(20
    1)を備え、走行用油圧伝導装置(200)と送りローラ用油
    圧伝導装置(201)とは油圧ポンプ(14)を共用し、走行用
    油圧伝導装置(200)を上流側とし、送りローラ用油圧伝
    導装置(201)を下流側としてタンデム回路を形成して配
    設されたことを特徴とする自走式枝葉木粉砕機。
JP11069216A 1998-11-11 1999-03-15 自走式枝葉木粉砕機 Pending JP2000202808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11069216A JP2000202808A (ja) 1998-11-11 1999-03-15 自走式枝葉木粉砕機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-336519 1998-11-11
JP33651998 1998-11-11
JP11069216A JP2000202808A (ja) 1998-11-11 1999-03-15 自走式枝葉木粉砕機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000202808A true JP2000202808A (ja) 2000-07-25

Family

ID=26410415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11069216A Pending JP2000202808A (ja) 1998-11-11 1999-03-15 自走式枝葉木粉砕機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000202808A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272101A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Hitachi Furukawa Kenki Kk 樹枝粉砕機
JP2007050391A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Sanyo Kiki Co Ltd 樹木破砕機
JP2011502826A (ja) * 2007-11-08 2011-01-27 ダイナミック・マニュファクチャリング,エルエルシー 材料を小さくしサイジングする内蔵型シュレッダー装置関連出願の相互参照本発明は、先の出願に関連し、その出願日及び優先権を享受できる権利がある。ここで、先の出願は、発明の名称が「材料を小さくしてサイジング(sizing:細分化)する内蔵型シュレッダー装置」であって、グロス(Gross)らにより2007年11月8日に出願された米国仮特許出願第61/002,608号であり、その開示は参照により本明細書に援用される。
CN109500959A (zh) * 2018-10-23 2019-03-22 东莞理工学院 一种移动式木材垃圾收集处理装置
CN110424314A (zh) * 2019-08-01 2019-11-08 南京晨光森田环保科技有限公司 适用于道路的树叶收集车
CN112832182A (zh) * 2021-02-08 2021-05-25 山东一马绿能环保设备有限公司 用于收集树叶的装置及使用该装置的环保车
CN115958671A (zh) * 2023-02-10 2023-04-14 南京林业大学 一种宽体环式刨片机分料方法
CN117108579A (zh) * 2023-10-18 2023-11-24 长沙中能装备制造有限公司 一种物料粉碎车液压系统及其控制方法
CN118022929A (zh) * 2024-03-14 2024-05-14 浙江嘉瑞机械有限公司 一种抛洒式碎枝机
EP4410433A1 (en) * 2023-02-02 2024-08-07 Turner R & D Limited Flywheel for a chipping/shredding machine
EP4438181A1 (en) * 2023-03-31 2024-10-02 Vermeer Manufacturing Company Rotating infeed chute for a brush chipper
EP4474058A1 (en) * 2023-06-09 2024-12-11 Techwerk s. r. o. Chipper discharge spout and chipper with compact spout in transport position

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272101A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Hitachi Furukawa Kenki Kk 樹枝粉砕機
JP2007050391A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Sanyo Kiki Co Ltd 樹木破砕機
JP2011502826A (ja) * 2007-11-08 2011-01-27 ダイナミック・マニュファクチャリング,エルエルシー 材料を小さくしサイジングする内蔵型シュレッダー装置関連出願の相互参照本発明は、先の出願に関連し、その出願日及び優先権を享受できる権利がある。ここで、先の出願は、発明の名称が「材料を小さくしてサイジング(sizing:細分化)する内蔵型シュレッダー装置」であって、グロス(Gross)らにより2007年11月8日に出願された米国仮特許出願第61/002,608号であり、その開示は参照により本明細書に援用される。
CN109500959A (zh) * 2018-10-23 2019-03-22 东莞理工学院 一种移动式木材垃圾收集处理装置
CN110424314A (zh) * 2019-08-01 2019-11-08 南京晨光森田环保科技有限公司 适用于道路的树叶收集车
CN112832182A (zh) * 2021-02-08 2021-05-25 山东一马绿能环保设备有限公司 用于收集树叶的装置及使用该装置的环保车
EP4410433A1 (en) * 2023-02-02 2024-08-07 Turner R & D Limited Flywheel for a chipping/shredding machine
CN115958671A (zh) * 2023-02-10 2023-04-14 南京林业大学 一种宽体环式刨片机分料方法
EP4438181A1 (en) * 2023-03-31 2024-10-02 Vermeer Manufacturing Company Rotating infeed chute for a brush chipper
EP4474058A1 (en) * 2023-06-09 2024-12-11 Techwerk s. r. o. Chipper discharge spout and chipper with compact spout in transport position
CN117108579B (zh) * 2023-10-18 2024-01-09 长沙中能装备制造有限公司 一种物料粉碎车液压系统及其控制方法
CN117108579A (zh) * 2023-10-18 2023-11-24 长沙中能装备制造有限公司 一种物料粉碎车液压系统及其控制方法
CN118022929A (zh) * 2024-03-14 2024-05-14 浙江嘉瑞机械有限公司 一种抛洒式碎枝机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000202808A (ja) 自走式枝葉木粉砕機
US6398140B1 (en) Truck mounted chipper vehicle
JP4390329B2 (ja) 自走式粉砕処理装置
JP2902567B2 (ja) 破砕機付き塵芥収集車
JP5453039B2 (ja) コンバインにおけるロータリスクリーン用の吸引ファン構造
EP3787797A1 (en) Portable grinding/shredding/chipping system having manipulable track drive and other improvements
JP2000263511A (ja) 自走式枝葉木粉砕機
CN109056614A (zh) 一种可用于农村道路的吹洗车
JP3761045B2 (ja) 2軸剪断形破砕機搭載移動式クラッシャ
JP3717707B2 (ja) 自走式破砕機
JP4799190B2 (ja) 粉砕機を備えた塵芥収集車
CN209114406U (zh) 一种可用于农村道路的吹洗车
JP4344188B2 (ja) 自走式樹木等粉砕機
JP2008272684A (ja) フィーダ車
WO2008027348A2 (en) Apparatus and method for waste wood removal
JP3172325B2 (ja) 草刈機の搬送部取付構造
JP3651600B2 (ja) 粉砕車
JP3513421B2 (ja) 草刈り機
JP3877103B2 (ja) 木材破砕機
JP3377059B2 (ja) 自走式破砕機械
CN113026640B (zh) 一种路面余料回收车
WO2000034586A1 (en) Blower arrangement
JP3143991U (ja) 路面切削に用いる粉塵吸引装置
JP2008272682A (ja) フィーダ車
JP3337782B2 (ja) 路上走行可能な破砕プラント車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070808

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080624