JP2004042888A - 枝葉用粉砕車 - Google Patents

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野▲崎▼ 千尋
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Abstract

【課題】一般家庭などで剪定された枝葉をチップ化して輸送することができる、機動性に優れた枝葉用粉砕車を提供する。
【解決手段】枝葉用粉砕車1は、自動車本体11の後方に枝葉用粉砕機2を搭載している。運転席111の後部側には、枝葉用粉砕機2によって粉砕したチップを収容するチップ貯留槽3が設けてある。チップ貯留槽3は、底面板が車両左側に下り傾斜して形成されている。チップ貯留槽3の下方には、作業用具等を収納するための収容箱5が設けてある。枝葉用粉砕機2と貯留槽3の間には、作業用具等を置いたり収容したりする収容部7が設けてある。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剪定された枝葉をチップ化して輸送する枝葉用粉砕車に関するものである。更に詳しくは、一般家庭などから出る枝葉を回収しながら移動できる、機動性に優れた枝葉用粉砕車に関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、四季を通じて様々な草花を育てるガーデニングが流行している。しかし、その一方で剪定作業による枝葉等の廃材が多量に発生し、ゴミ問題を増大させている。従来、これら剪定作業で出るゴミは、一般ゴミとして出されたり、庭や空き地で野焼きにされていた。
【0003】
そこで、本発明者は、一般家庭で出る枝葉のゴミを枝葉用粉砕機を使用してチップ状に細かく粉砕し、遊歩道や屋外遊戯周辺のクッション材や、空き地・堤防・道路等の雑草抑止材として、あるいは庭木・生け垣等の植え込みの養生などに利用しようと考えた。
【0004】
ところで、従来の枝葉用粉砕機は、主に山間地等で大量の枝葉を粉砕処理する業務用のものであった。この種の枝葉用粉砕機としては、例えば自走式のクローラタイプや、トラックの後部に取り付けて使用する牽引タイプなどがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来の枝葉用粉砕機では次のような課題があった。
即ち、従来の枝葉用粉砕機は、自走式のクローラタイプや、トラックの後部に取り付けて使用する牽引タイプのもので、一般道路を走行するには困難であり、一般家庭から出る枝葉のゴミを回収しながら移動するというような機動性を有していなかった。
【0006】
また、従来の枝葉用粉砕機は、大量に枝葉を処理することを目的としているため、粉砕したチップを収容する貯留槽を備えておらず、チップを積載して運搬する車両が別に必要であり、枝葉用粉砕機と運搬用の車両が2台必要であった。
【0007】
更に、従来の枝葉用粉砕機は、上記したように、本来、山間地等で使用する業務用の粉砕機であるため、一般道路で作業中の安全を確保する安全コーンや、車を誘導する矢印指示標識等の比較的大きな作業用具等を収納できるような広いスペースを有していなかった。したがって、一般道路上でチップ作業を行う場合には、例えば安全コーンや矢印指示標識等を積んで作業現場に運ぶトラックなどが別に必要であった。
【0008】
(発明の目的)
そこで本発明の第1の目的は、一般家庭などから出る枝葉を回収しながら移動できる機動性に優れた枝葉用粉砕車を提供することにある。
本発明の第2の目的は、例えば安全コーンや矢印指示標識などの比較的大きな作業用具等を収容することができる枝葉用粉砕車を提供することにある。
本発明の第3の目的は、枝葉を粉砕したチップを外気中にまき散らすことなく回収することができる枝葉用粉砕車を提供することにある。
本発明の第4の目的は、枝葉を投入しやすいように枝葉用粉砕機の高さを変えることができる枝葉用粉砕車を提供することにある。
その他の本発明の目的は、以下の説明によって明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
自動車本体と、
上記自動車本体に設けてある枝葉用粉砕機と、
上記自動車本体に設けてあり、上記枝葉用粉砕機によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽と、
を含んでいることを特徴とする、
枝葉用粉砕車である。
【0010】
第2の発明にあっては、
枝葉用粉砕機は、粉砕物を排出する排出管を有しており、
上記排出管は貯留槽と直接的または間接的に連結されており、
上記枝葉用粉砕機と上記貯留槽の間には、作業用具等を置いたり収容する部分が設けてあることを特徴とする、
第1の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0011】
第3の発明にあっては、
排出管は貯留槽側から取外し可能となっており、且つ、基部側を中心として旋回可能で粉砕物の排出方向を変えることができることを特徴とする、
第2の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0012】
第4の発明にあっては、
排出管から貯留槽に投入されるチップが外気中に排出されることを防止するための手段が設けてあることを特徴とする、
第2または第3の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0013】
第5の発明にあっては、
チップが外気中に排出されることを防止するための手段がサイクロンであることを特徴とする、
第4の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0014】
第6の発明にあっては、
枝葉用粉砕機の高さを調整するための手段を有していることを特徴とする、
第1,2,3,4または第5の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0015】
第7の発明にあっては、
枝葉用粉砕機を自動車本体後方に移動させる機構と、移動させた枝葉用粉砕機を昇降させる機構を含むことを特徴とする、
第1,2,3,4または第5の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0016】
第8の発明にあっては、
貯留槽の底面部は傾斜して形成され、傾斜下部側には、開閉可能な排出口が設けてあり、
上記底面部の下方には、作業用具等を収容するための収容部が設けてあることを特徴とする、
第1、2、3、4、5,6または第7の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0017】
第9の発明にあっては、
排出口から排出される粉砕物を下方へ案内する案内部材が収納可能に設けてあることを特徴とする、
第8の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0018】
第10の発明にあっては、
排出口を開閉する蓋体には、より小さな開閉可能な排出口が設けてあることを特徴とする、
第8または第9の発明に係る枝葉用粉砕車である。
【0019】
(作 用)
本発明に係る枝葉用粉砕車は、自動車本体に枝葉用粉砕機が設けてあるので、従来の枝葉用粉砕機と相違して一般道路の走行に適している。また、枝葉用粉砕機によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽を有しているので、車一台で枝葉の粉砕作業と運搬作業を行うことができる。
以上のようなことから、本発明に係る枝葉用粉砕車は、一般家庭などから出る枝葉を回収しながら移動でき、機動性に優れている。
【0020】
枝葉用粉砕機が粉砕物を排出する排出管を有しており、排出管が貯留槽と直接的または間接的に連結されており、上記枝葉用粉砕機と上記貯留槽の間には、作業用具等を置いたり収容する部分が設けてあるものにあっては、例えば道路作業中の安全を確保する安全コーンや、車を誘導する矢印指示標識等の作業用具等を常時車両に備え付けておくことができるので、それら作業用具等を作業現場に運ぶためのトラックなどを別に必要としない。
【0021】
排出管が貯留槽側から取外し可能となっており、且つ、基部側を中心として旋回可能で粉砕物の排出方向を変えることができるものにあっては、粉砕物を貯留槽へ排出するのではなく、例えば、車両の側面側に置いた段ボールやバケツ等に粉砕物を直接排出することができる。また、多量の枝葉を処理するような場合は、トラックやダンプカーなどを車両に横付けして、粉砕物を直接トラック等に移すことができる。
【0022】
排出管から貯留槽に投入されるチップが外気中に排出されることを防止するための手段が設けてあるものにあっては、チップを外気中にまき散らす心配がないため、住宅地の一般道路等で粉砕作業を行ったとしても問題ない。
【0023】
チップが外気中に排出されることを防止するための手段がサイクロンであるものでは、例えばフィルター等では取り除くことのできないような微細なチップでも、外気中へにまき散らすことなく回収することができる。
【0024】
枝葉用粉砕機の高さを調整するための手段を有しているもの、または枝葉用粉砕機を自動車本体後方に移動させる機構と、移動させた枝葉用粉砕機を昇降させる機構を含むものにあっては、枝葉を投入する高さを適宜変更することができる。したがって、例えば車高の高い自動車本体上に設けられた枝葉用粉砕機であっても、作業者が枝葉を投入しやすい高さまで枝葉用粉砕機を下げることができる。よって、作業者の粉砕作業に要する労力を軽減することができる。
【0025】
貯留槽の底面部が傾斜して形成され、傾斜下部側に、開閉可能な排出口が設けてあり、上記底面部の下方に作業用具等を収容するための収容部が設けてあるものにあっては、通常は無駄なスペースになりやすい貯留槽の下方側を有効に利用することができる。
【0026】
排出口から排出される粉砕物を下方へ案内する案内部材が収納可能に設けてあるものにあっては、車体を汚さないようにして粉砕物を排出することができる。また、案内部材は収納可能であるので、車両走行中の邪魔にならない。
【0027】
排出口を開閉する蓋体に、より小さな開閉可能な排出口が設けてあるものにあっては、排出した粉砕物を移すための容器(例えば、バケツ、段ボール、ビニール袋など)の大きさに応じて排出口を適宜選択することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明に係る枝葉用粉砕車の第1の実施の形態を示し、枝葉用粉砕車を正面側から見た説明図、
図2は枝葉用粉砕車を左側から見た説明図、
図3は枝葉用粉砕車を右側から見た説明図、
図4は枝葉用粉砕車を後方から見た説明図、
図5は枝葉用粉砕車を上方から見た説明図、
図6は枝葉用粉砕機を示し、投入テーブルを倒した状態を表した説明図、
図7はチップ貯留槽と収容箱の断面を示す説明図、
図8はチップ貯留槽の排出口を示す説明図、
図9はチップ貯留槽の排出口を開いて、案内板を下降させた状態を示す説明図である。
【0029】
枝葉用粉砕車1は、自動車本体11の後方に枝葉用粉砕機2を搭載している。また、運転席111の後部側には、枝葉用粉砕機2によって粉砕した粉砕物であるチップを収容するチップ貯留槽3が設けてある。
【0030】
まず、枝葉用粉砕機2について説明する。
枝葉用粉砕機2は、フレーム21上に配置された枝葉投入部22と、枝葉をチップ状に粉砕するカッター部23と、カッター部23で粉砕されたチップを排出する排出ダクト24を有している。
【0031】
枝葉投入部22は、枝葉の投入側(車両の後方側)に開閉可能な投入テーブル221を有している。投入テーブル221は、図6に示すように、基部側を軸として後方へ回動し、投入口222を開閉する。この投入テーブル221によって、投入口222の奥に設けてある送りローラー(図示せず)と作業者の間に一定の距離が保たれ、安全性が確保されている。投入テーブル221の地上面からの高さは、作業者の負担を軽減するため、人間工学的に作業しやすいとされる80〜90cmに適宜設定してある。
【0032】
符号223は制御バーを示している。この制御バー223は、枝葉をカッター部23に送り込む送りローラー(図示せず)の回転方向を変えるものである。送りローラーの回転方向を変えたい場合は、この制御バー223を前方あるいは後方に倒せば良い。したがって、枝葉が枝葉投入部22内で詰まった場合には、送りローラーを逆回転させることで、その詰まりを排除することができる。
【0033】
符号224は、枝葉粉砕時に枝葉の破片が作業者側へ飛んでくるのを防ぐ遮蔽シートを示している。遮蔽シート224は、透明な合成樹脂材料で形成してあり、枝葉の投入の妨げにならないように複数の切れ目が入れてある。
【0034】
排出ダクト24は湾曲部分を有するほぼL型に形成されており、その先端部は後述するチップ導入管41の連結管411に連結されている。排出ダクト24は、チップ導入管41の連結管411から取外し可能となっており、且つ、基部側を中心として旋回可能で、チップの排出方向が変えられるようになっている。排出ダクト24は、作業者の安全のため枝葉投入部22方向には向かないようになっている。
なお、符号241は、排出ダクト24を旋回させる際に使用するハンドルを示している。また、図5において、符号25はエンジンを、符号26はマフラーを、符号27は作動油タンクを示している。
【0035】
次に、チップ貯留槽3について説明する。
チップ貯留槽3は、図7に示すように、外形が金属板で形成された断面方形の筒状体であるが、底面板31が車両左側に下り傾斜して形成されている。チップ貯留槽3の上部開口部32には、チップ導入管41を備えた蓋体4が設けてある(図2及び図7参照)。蓋体4は、枝葉用粉砕機2の排出ダクト24から排出されるチップの飛散防止用として機能する。なお、蓋体4は、チップ貯留槽3から取外し可能である。
【0036】
チップ導入管41の先端側には、上記したように排出ダクト24の先端と連結される連結管411が設けてある。連結管411は、チップ導入管41内に出入り可能に形成されており、排出ダクト24を容易に取り外せるようになっている。符号412は、連結管411をチップ導入管41内に出し入れする際に使用する把手である。なお、連結管411は、排出ダクト24側に設けることもできる。
【0037】
符号42はチップ導入管41を支える保持棒を、符号43はチップ貯留槽3に蓋体4を取け付けまたは取り外す際に使用する把手を示している。符号44は、チップ貯留槽3を支える支持部材である。符号45は、排出ダクト24からチップ貯留槽3内に送られる空気を抜く排気口である。
【0038】
図8を参照する。
チップ貯留槽3の車両左側の下方側には、チップを排出する排出口330を開閉可能にする蓋体33が設けてある。また、蓋体33は、蝶番331,331を軸として上方に開閉するようになっている。なお、符号34,34は、蓋体33が不用意に開くことを防止する止め金具を示している。
【0039】
蓋体33のほぼ中央には、下端部に排出口350(図8では見えず、図7を参照)を有する三角柱状の排出部35が突出して形成してあり、排出部35の下端部には曲面状に形成された(両端が閉鎖された円筒体を1/4に切断したような形状を有する)蓋体36が取り付けてある。蓋体36は、軸部361を中心として上方に開閉可能に形成されている。なお、符号362は、蓋体36を開閉する把手を示している。
以上説明したように、大きさの異なる排出口330,350を設けることで、チップを移すための容器(例えば、バケツ、段ボール、ビニール袋など)の大きさに応じた排出口330,350を適宜選択することができる。
【0040】
図7を参照する。
チップ貯留槽3の下方には、作業用具(図示せず)を収納する収容箱5が設けてある。収容箱5は、チップ貯留槽3の底面板31の下方空間を有効に利用できるような形状を有している。即ち、チップ貯留槽3の形状に対応して、収容箱5の上面部51の一部が途中から傾斜して形成されている。
【0041】
また、収容箱5の内部は、上下2段に分けて形成してある。収容箱5を開閉する蓋体52は、下部側を軸として下方へ開閉するように形成してある。符号521は、蓋体52の把手を示している。
なお、収容箱に入れる作業用具としては、スパナやドライバー等の工具類、ヘルメットなど、様々なものが挙げられる。
【0042】
チップ貯留槽3の底面板31と収容箱5の上面部51の隙間60には、排出口330から排出されるチップを下方へ案内する案内板6が収納されている。案内板6は、通常、蓋体4の車両右側の把手43に取り付けられた紐61によって上方から保持され、また、チップ貯留槽3の排出口330の下方に設けてある固定具62によって下方から保持して収納されている。
【0043】
そうして、案内板6を実際に使用する場合は、紐61と固定具62による保持を解除し、案内板6を収容箱5の隙間から車両左側へスライドさせ、図9に示すように排出口330の下方から地面に当接させる。このように、案内板6を排出口330側に装着してチップを排出するようにすれば、自動車本体11を汚さないようにしてチップを排出することができる。また、案内板6は収納可能であるので、車両走行中の邪魔にならない。
【0044】
なお、本実施の形態では、案内板6はベニヤ板によって形成してあるが、これに限定するものではなく、例えば、合成樹脂、金属、あるいはそれらの組み合わせ等や、その他の材料で形成しても良い。
【0045】
図5を参照する。
枝葉用粉砕機2とチップ貯留槽3の間には、作業用具(図示せず)を置いたり収容したりする収容部7が設けてある。作業用具としては、安全コーンや矢印指示標識、あるいは、粉砕したチップを入れるための箱、あるいは、排出ダクト24の先端に取り付ける後述する延長ホース242など、様々なものが挙げられる。
なお、符号71は、作業用具の落下防止用の柵を示している。また、符号8は燃料タンクを、符号9はバッテリーを示している。
【0046】
また、収容箱5と運転席111の間、あるいはチップ貯留槽3と運転席111の間に、安全コーンを連結するための棒や、ホウキやスコップなどの長手状の作業用具(図示せず)を立て掛けて収容するようにしても良い。なお、その場合には、チップ貯留槽3(または収容箱5)の運転席111側の側面側に、上記の作業用具が倒れないようにするための保持部(図示せず)を設けることもできる。
【0047】
(作 用)
図面を参照して、枝葉用粉砕車1の作用を説明する。
例えば、一般家庭から出る枝葉を回収しながら移動する場合などでは、車輌を道路脇などに止めて枝葉の粉砕作業を行う。
実際に粉砕作業に入る際には、まず枝葉用粉砕機2の投入テーブル221を開ける。続いて、回収した枝葉を投入テーブル221から枝葉投入部22に投入する。投入された枝葉は、カッター部23でチップ状に粉砕される。粉砕されたチップは、排出ダクト24からチップ導入管41を通ってチップ貯留槽3に収容される。
【0048】
以上説明したように、枝葉用粉砕車1は自動車本体11に枝葉用粉砕機2を搭載しているので、従来のクローラタイプや牽引タイプの枝葉用粉砕機と相違して、一般道路の走行に適している。また、枝葉用粉砕車1は、粉砕したチップを収容するチップ貯留槽3を有しているので、車一台で枝葉の粉砕作業と運搬作業を行うができる。
【0049】
枝葉用粉砕機2とチップ貯留槽3の間には、比較的広い収容部7が設けてあるので、道路作業中の安全を確保する安全コーンや、車を誘導する矢印指示標識等の作業用具を収容できる。したがって、それら作業用具を作業現場に運ぶためのトラックなどを別に必要としない。また、車輌を道路脇等に止めて粉砕作業を行うような場合では、収容部7に載せた安全コーン等を手早く降ろして車輌周辺に配置することができるので、便利である。
【0050】
図10は枝葉用粉砕車の車両左側へチップを排出している状態を後方から見た説明図である。
排出ダクト24は、チップの排出方向が変えられるようになっているので、図10に示すように、段ボール12やあるいはバケツ(図示せず)などの容器に直接チップを排出することができる。なお、チップをチップ貯留槽3以外に排出する場合には、図10に示すような延長ホース242を使用する。符号243は、延長ホース242を繋ぐアダプターを示している。
このように、粉砕したチップを必要に応じてチップ貯留槽3を介さずに速やかに段ボール等の容器に移し替えることができるので、一般道路上で行う作業時間を短縮でき、交通安全上好ましい。
なお、多量の枝葉を処理するような場合は、トラックやダンプカーなどに直接チップを移すこともできるし、庭木・生け垣等の植え込みなどに直接撒くこともできる。
【0051】
チップ貯留槽3の蓋体4は、チップ貯留槽3から取外しできるので、貯留槽内の掃除を比較的容易に行うことができる。
【0052】
図11は貯留槽の蓋体を外した状態で、排出ダクトからチップ貯留槽にチップを排出している状態を示す説明図である。
排出ダクト24の先端に案内管244を装着することで、図11に示すように、蓋体4を外した状態でチップをチップ貯留槽3に排出することができる。これにより、チップ貯留槽3内のチップの量を確認しながら作業することができる。
【0053】
また、図面には表していないが、例えば自動車本体11の走行用エンジンから得られる動力を動力分割装置で分割し、枝葉用粉砕機2を動かす駆動軸に伝達できるようにすることも可能である。このように枝葉用粉砕機2の動力を自動車本体1の動力から得るようにすれば、枝葉用粉砕機2専用のエンジン25等を設ける必要がなく、装置全体を簡素化できる。また、エンジン25等を無くした分だけ作業用具を置くスペースを増やすことができる。
【0054】
[実施の形態2]
図12は本発明に係る枝葉用粉砕車の第2の実施の形態を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図、
図13は枝葉用粉砕車を上方から見た説明図、
図14はカッター部のハウジングカバーを開いた状態を示しており、カッター部を車輌右側から見た斜視図、
図15はチップ貯留槽を後方右側から見た説明図、
図16はマフラーの拡大説明図である。
また、第1の実施の形態と同一または同等箇所には、同一の符号を付して示している。第1の実施の形態で示してある箇所については説明を省略し、主に相異点を説明する。これについては、後述する第3,4の実施の形態に係る枝葉用粉砕車についても同様である。
【0055】
まず、枝葉用粉砕車1bの枝葉用粉砕機2について説明する。
枝葉用粉砕機2の排出ダクト24aは、湾曲部分を有するほぼL型の筒状体である。排出ダクト24aの先端部は、後述するチップ貯留槽3の蓋体4aに着脱可能に取り付けてある。排出ダクト24aの先部側は接合部分245を中心として旋回可能で、チップの排出方向が変えられるようになっている。排出ダクト24aは、作業者の安全のため枝葉投入部22方向には向かないようになっている。
枝葉投入部22の右側には、エンジン25の動力をカッター部23に伝えたり遮断したりするロータリークラッチレバー225(図13参照)が設けてある。符号211は鉄製のバンパーを示している。
【0056】
カッター部23のハウジングカバー231は、蝶番232により開閉可能となっている。よって、ハウジングカバー231を開ければ(図14参照)、カッター部23内部のメンテナンスを容易に行うことができる。
図14中の符号233は、閉じた状態のハウジングカバー231を固定する係止棒を示している。係止棒233はハウジングカバー231の係合溝234に固定される。符号235は、同じく閉じた状態のハウジングカバー231を固定する止め金具を示している。止め金具235はハウジングカバー231に設けてあるフック(図示せず)に固定される。
符号236は、カッター部23内のチッパーナイフ(図14では見えず)と共に枝葉を粉砕するシュレッダーナイフを示している。シュレッダーナイフ236はシュレッダーナイフ軸237に取り付けてある。シュレッダーナイフ軸237は固定して設けることもできるし、回転自在に設けることもできる。
【0057】
チップ貯留槽3と蓋体4aについて説明する(図12,13参照)。
チップ貯留槽3の上部開口部32には、上記した蓋体4aが着脱可能に設けてある。蓋体4aは、所要角度で傾斜した前面板401、左側面板402、右側面板403、天板404、及び背面板405で形成され、全体が山形状になっている。
【0058】
蓋体4aの左側面板402及び右側面板403には、排出ダクト24aからチップ貯留槽3内に送られる空気を抜くための排気口45aが設けてある。排出口45aには、チップが排出口45aから外気中に排出されることを防止するフィルター451が取り付けてある。
排出口45aには、雨天時に雨がチップ貯留槽3の中に入り込まないようにするカバー452が取り付けてある。
【0059】
蓋体4aの背面板405には、上記したように枝葉用粉砕機2の排出ダクト24aが着脱可能に取り付けてある(図15参照)。排出ダクト24aは連結部分246から取り外すことができる。
排出ダクト24aの取付位置の下方には、点検窓46が設けてある。点検窓46は透明性を有するアクリル板で形成されている。点検窓46からは、チップ貯留槽3内に貯まったチップの量を確認することができる。なお、点検窓46は開閉式のものにすることもできる。
符号38は蓋体4aをチップ貯留槽3に固定する止め金具である。止め金具38は蓋体4aに設けてあるフック48に固定される。図15では見えないが、チップ貯留槽3の正面側にも止め金具38とフック48が設けてある。
【0060】
蓋体4aの天板404及び前面板401の内部側には、所定の角度で傾斜させた当て板47が設けてある(図12及び図13参照)。この当て板47で排出ダクト24aから投入されたチップの落下位置を変える。即ち、排出ダクト24aから投入されたチップは、当て板47に当たってチップ貯留槽3の略中央に貯まるようになっている。
また、チップ貯留槽3の蓋体33には、第1の実施の形態と相違して、排出部35が設けられていない。ただし、第1の実施の形態と同様に、排出部35を設けることもできる。
【0061】
図16を参照する。
マフラー26にはL型の排気管28が取り付けてある。この排気管28により、排気ガスの排気方向を上に向けることができる。これにより、作業者や車輌の横を通る通行人に排気ガスが直接当たることを防止することができる。
排気管28の基部側には、固定ピン281を嵌め入れてマフラー26の排気口に固定する穴282が複数設けてある。排気管28は固定ピン281と係止ピン283によってマフラー26に固定されている。そして、固定ピン281を嵌入れる穴282を変えることで、排気管28の向きを段階的に調整することができる。
排気管28には軸体284が設けてある。軸体284には、高温になるマフラー26の排気管282に作業者が直接触れないようにする円形の安全板29が設けてある。
【0062】
(作 用)
図12を参照して、枝葉用粉砕機1bの作用を説明する。なお、第1の実施の形態で示した作用のうち同様のものは説明を省略する。これについては、後述する第3及び第4の実施の形態に係る枝葉用粉砕車についても同様である。
蓋体4aの排気口45aにはフィルター451が取り付けてある。これにより、チップ貯留槽3に投入されたチップが排出口45aから外気中に排出されることを防止できる。したがって、粉砕したチップが空気中に巻き散らされるという心配がないため、例えば住宅地内の一般道路などで粉砕作業を行ったとしても問題ない。
【0063】
[実施の形態3]
図17は本発明に係る枝葉用粉砕車の第3の実施の形態を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図、図18は枝葉用粉砕車を上方から見た説明図である。
排出ダクト24aから排出されるチップは、空気と共にチップ貯留槽3に投入される。チップ貯留槽3には、通常、排出ダクト24aから送られる空気を抜くために排気口が設けられている。
しかし、排出ダクト24aから送られる空気中には粉末状の微細なチップが含まれているため、チップ貯留槽3の底に貯まらずに、排気口から外気中に排出される可能性も高い。そこで、本実施の形態に係る枝葉用粉砕車1cでは、蓋体4aにサイクロン70を連結し、微細なチップをも回収できるようにしている。
【0064】
サイクロン70はチップ貯留槽3後方にある収容部7内の車輌左側に設けてある。サイクロン70は円筒部701と円錐部702を備えている。サイクロン70はチップ貯留槽3に取り付けてある固定部37,37によって保持されている。
【0065】
蓋体4aの右側面板403には円形の空気排出口406が設けてある。サイクロン70の円筒部701周面には空気流入口を有する外筒703が設けてある。蓋体4aの空気排出口406と円筒部701の外筒703は、蛇腹状のホース704で連結されている。
【0066】
蓋体4aの左側面板402には、円形の空気流入口407が設けてある。サイクロン70の円筒部701上部には、空気排出口を有する内筒705が設けてある。内筒705の内端部は円筒部701の内部へ突出している。蓋体4aの空気排出口406と円筒部の内筒705は、蛇腹状のホース706で連結されている。
蓋体4aの左側面板402の内側(空気流入口407に当たる部分)には、所要の大きさの邪魔板408が設けてある。この邪魔板408で、チップ貯留槽3内の空気が空気流入口407から逆流することを防止する。
【0067】
サイクロン70の円錐部702の先端部(下部)には排出口707が設けてある。排出口707には、通気性を有する袋708が取り付けてある。この袋708でサイクロン70内へ流入した粒の粗いチップを回収する。
【0068】
(作 用)
図17,18を参照して、枝葉用粉砕車1cの作用を説明する。
チップ貯留槽3内のチップを含んだ空気は空気排出口406から排出される。排出された空気はホース704内を通り、サイクロン70の外筒703から円筒部701内へ接線方向に流入する。
円筒部701に流入した空気は、高速の旋回流となって円錐部702へ流れる。またその間に空気内に混入していた粒の粗いチップは、遠心力によって円錐部702の内壁へ向かって流れ、円錐部702の先端部にある排出口707から分離・排出される。排出口707から排出されたチップは袋708に回収される。なお、サイクロンに流入した空気の一部は袋708から外気中に排出される。
【0069】
一方、空気の大部分と粉状の微細なチップは内筒705から排出される。内筒705から排出された空気と微細なチップはホース706を通って再び貯留槽内3へ流入される。
【0070】
以上のようにして、チップ貯留槽3内のチップを含んだ空気はサイクロン70内を循環する。そして、粒の粗いチップは袋708に回収され、微細なチップはチップ貯留槽3内に戻り、外気中に排出されない。したがって、フィルターでは取り除くことのできないような目の細かいチップでも、外気中へまき散らすことなく回収することができる。
【0071】
[実施の形態4]
図19は本発明に係る枝葉用粉砕車の第4の実施の形態を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図、図20は枝葉用粉砕機を車輌後方に移動させ、接地面側に下げた状態を示す説明図である。
車高の高い大型トラック(例えば4トン以上)では、枝葉用粉砕機2の枝葉投入部22が作業者の腰の位置より高くなる場合がある。この場合、粉砕作業時に枝葉を高く持ち上げる必要があるため、作業者の負担は大きい。そこで、枝葉用粉砕車1dでは、作業者の負担を軽減するために、枝葉用粉砕機2の高さを調整できるようにした。
【0072】
即ち、図20に示すように、枝葉用粉砕機2は自動車本体11の後方に移動した後、接地面側へ降下するようになっている。
以下、枝葉用粉砕機2の後方移動機構と昇降機構を詳しく説明する。
自動車本体11の後部両側には、後述する昇降台201、延長台203、スライドレール208と共に枝葉用粉砕機2の昇降機構を構成するアウトリガ20,20が設けてある。アウトリガ20の脚部200の内側には、昇降台201の先部側が一体的に取り付けてある。昇降台201の後方には、ヒンジまたはヒンジ機構202により、車輌後方(図19中、矢印I方向)に水平に倒すことができる延長台203が回動可能に取り付けてある。
【0073】
枝葉用粉砕機2の各構成部材は可動台210上に搭載されている。可動台210は、後述する油圧シリンダー206、ガイドレール205a,205b,205cと共に枝葉用粉砕機2の後方移動機構を構成する。可動台210のうち、車輌進行方向の左右両側には車輪204が所要数(本実施の形態では左側面に4つ、右側面に4つ)が取り付けてある。
自動車本体11の後方上部には、断面略コ状のガイドレール205aが設けてある。ガイドレール205aは自動車本体11上面の左右両側に1箇所ずつ設けてある。同様に、昇降台201及び延長台203の上面にもガイドレール205b、205cがそれぞれ設けてある。上記した一連のガイドレール205a,205b,205c内を可動台210の車輪204が走行する。これにより、枝葉用粉砕機2を載せた可動台210が前後に移動する。
なお、本実施の形態では断面略コ状のガイドレール205a,205b,205cを採用したが、特にこれに限定するものではなく、車輪がガイドレールの上を滑走するものを採用することもできる。
【0074】
チップ貯留槽3の下方には、枝葉用粉砕機2を自動車本体11前後へ進退させる油圧シリンダー206が設けてある。油圧シリンダー206のシリンダーロッド207は、その先端部がT字状(図示せず)に形成されている。そのT字部分の両端部209,209は、エンジン25の前方に位置し、垂直に設けられたスライドレール208内に摺動可能に取り付けてある。
【0075】
また、排出ダクト24bのうち、接合部分245から先は蛇腹状のホース247となっている。そして、枝葉用粉砕機2が前後・上下方向に移動するに伴い、ホース247も伸縮するようになっている。
【0076】
(作 用)
図19,20を参照して、枝葉用粉砕車1dの作用を説明する。
枝葉用粉砕機2の昇降は、延長台203を車輌後方(図19中の矢印I方向)に倒した状態で行う。
まず、油圧シリンダー206のシリンダーロッド207が図20中の矢印II方向へ延びる。これにより、可動台210上に搭載された枝葉用粉砕機2はガイドレール205a,205b,205cに沿って自動車本体11後方に押し出され、昇降台201と延長台203上に移動する。続いて、アウトリガ20,20の脚部200が矢印III方向に下降し、それに伴ってスライドレール208、昇降台201、及び延長台203が下方に移動する。これにより、昇降台201、延長台203上の枝葉用粉砕機2も下降する。
一方、枝葉用粉砕機2の位置を元に戻す場合には、上記と逆の手順がとられる。
【0077】
本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0078】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る枝葉用粉砕車は、自動車本体に枝葉用粉砕機が設けてあるので、従来の枝葉用粉砕機と相違して一般道路の走行に適している。また、枝葉用粉砕機によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽を有しているので、車一台で枝葉の粉砕作業と運搬作業を行うことができる。
以上のようなことから、本発明に係る枝葉用粉砕車は、一般家庭などから出る枝葉を回収しながら移動でき、機動性に優れている。
【0079】
(b)枝葉用粉砕機が粉砕物を排出する排出管を有しており、排出管が貯留槽と直接的または間接的に連結されており、上記枝葉用粉砕機と上記貯留槽の間には、作業用具等を置いたり収容する部分が設けてあるものにあっては、例えば道路作業中の安全を確保する安全コーンや、車を誘導する矢印指示標識等の作業用具等を常時車両に備え付けておくことができるので、それら作業用具等を作業現場に運ぶためのトラックなどを別に必要としない。
【0080】
(c)排出管が貯留槽側から取外し可能となっており、且つ、基部側を中心として旋回可能で粉砕物の排出方向を変えることができるものにあっては、粉砕物を貯留槽へ排出するのではなく、例えば、車両の側面側に置いた段ボールやバケツ等に粉砕物を直接排出することができる。また、多量の枝葉を処理するような場合は、トラックやダンプカーなどを車両に横付けして、粉砕物を直接トラック等に移すことができる。
【0081】
(d)排出管から貯留槽に投入されるチップが外気中に排出されることを防止するための手段が設けてあるものにあっては、チップを外気中にまき散らす心配がないため、住宅地の一般道路沿い等で粉砕作業を行ったとしても問題ない。
【0082】
(e)チップが外気中に排出されることを防止するための手段がサイクロンであるものでは、例えばフィルター等では取り除くことのできないような微細なチップでも、外気中へまき散らすことなく回収することができる。
【0083】
(f)枝葉用粉砕機の高さを調整するための手段を有しているもの、または枝葉用粉砕機を自動車本体後方に移動させる機構と、移動させた枝葉用粉砕機を昇降させる機構を含むものにあっては、枝葉を投入する高さを適宜変更することができる。したがって、例えば車高の高い自動車本体上に設けられた枝葉用粉砕機であっても、作業者が枝葉を投入しやすい高さまで枝葉用粉砕機を下げることができる。よって、作業者の粉砕作業に要する労力を軽減することができる。
【0084】
(g)貯留槽の底面部が傾斜して形成され、傾斜下部側に、開閉可能な排出口が設けてあり、上記底面部の下方に作業用具等を収容するための収容部が設けてあるものにあっては、通常は無駄なスペースになりやすい貯留槽の下方側を有効に利用することができる。
【0085】
(h)排出口から排出される粉砕物を下方へ案内する案内部材が収納可能に設けてあるものにあっては、車体を汚さないようにして粉砕物を排出することができる。また、案内部材は収納可能であるので、車両走行中の邪魔にならない。
【0086】
(i)排出口を開閉する蓋体に、より小さな開閉可能な排出口が設けてあるものにあっては、排出した粉砕物を移すための容器(例えば、バケツ、段ボール、ビニール袋など)の大きさに応じて排出口を適宜選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枝葉用粉砕車の第1の実施の形態を示し、枝葉用粉砕車を正面側から見た説明図。
【図2】枝葉用粉砕車を左側から見た説明図。
【図3】枝葉用粉砕車を右側から見た説明図。
【図4】枝葉用粉砕車を後方から見た説明図。
【図5】枝葉用粉砕車を上方から見た説明図。
【図6】枝葉用粉砕機を示し、投入テーブルを倒した状態を表した説明図。
【図7】チップ貯留槽と収容箱の断面を示す説明図。
【図8】チップ貯留槽の排出口を示す説明図。
【図9】チップ貯留槽の排出口を開いて、案内板を下降させた状態を示す説明図。
【図10】枝葉用粉砕車の車両左側へチップを排出している状態を後方から見た説明図。
【図11】貯留槽の蓋体を外した状態で、排出ダクトからチップ貯留槽にチップを排出している状態を示す説明図。
【図12】本発明に係る枝葉用粉砕車の第2の実施の形態を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図。
【図13】枝葉用粉砕車を上方から見た説明図。
【図14】カッター部のハウジングカバーを開いた状態を示しており、カッター部を車輌右側から見た斜視図。
【図15】チップ貯留槽を後方右側から見た説明図。
【図16】マフラーの拡大説明図。
【図17】本発明に係る枝葉用粉砕車の第3の実施の形態を示し枝葉用粉砕車を左側から見た説明図。
【図18】枝葉用粉砕車を上方から見た説明図。
【図19】本発明に係る枝葉用粉砕車の第4の実施の形態を示し、枝葉用粉砕車を左側から見た説明図。
【図20】枝葉用粉砕機を車輌後方に移動させ、接地面側に下げた状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 枝葉用粉砕車
11 自動車本体
111 運転席
2 枝葉用粉砕車
21 フレーム
22 枝葉投入部
221 投入テーブル
222 投入口
223 制御バー
224 遮蔽シート
23 カッター部
24 排出ダクト
241 ハンドル
242 延長ホース
243 アダプター
244 案内管
25 エンジン
26 マフラー
27 作動油タンク
3 チップ貯留槽
31 底面板
32 開口部
33 蓋体
330 排出口
331 蝶番
34 止め金具
35 排出部
350 排出部
36 蓋体
361 軸部
362 把手
4 蓋体
41 チップ導入管
411 連結管
412 把手
42 保持棒
43 把手
44 支持部材
45 排気口
5 収容箱
51 上面部
52 蓋体
521 把手
60 隙間
6 案内板
61 紐
62 固定具
7 収容部
71 柵
8 燃料タンク
9 バッテリー
1b,1c,1d 枝葉用粉砕機
211 バンパー
225 ロータリークラッチレバー
24a,24b 排出ダクト
245 接合部分
246 連結部分
231 ハウジングカバー
232 蝶番
233 係止棒
234 係合溝
235 止め金具
236 シュレッダーナイフ
237 シュレッダーナイフ軸
28 排気管
281 固定ピン
282 穴
283 係止ピン
284 軸体
29 安全板
4a 蓋体
401 前面板
402 左側面板
403 右側面板
404 天板
405 背面板
45a 排気口
451 フィルター
452 カバー
46 点検窓
47 当て板
48 フック
37 固定部
38 止め金具
406 空気排出口
407 空気流入口
408 邪魔板
70 サイクロン
701 円筒部
702 円錐部
703 外筒
704 ホース
705 内筒
706 ホース
707 排出口
708 袋
20 アウトリガ
200 脚部
201 昇降台
202 蝶番
203 延長台
204 車輪
205a,205b,205c ガイドレール
206 油圧シリンダー
207 シリンダーロッド
209 両端部
208 スライドレール
210 可動台
24b 排出ダクト
247 ホース

Claims (10)

  1. 自動車本体(11)と、
    上記自動車本体(11)に設けてある枝葉用粉砕機(2)と、
    上記自動車本体(11)に設けてあり、上記枝葉用粉砕機(2)によって粉砕した粉砕物を収容する貯留槽と、
    を含んでいることを特徴とする、
    枝葉用粉砕車。
  2. 枝葉用粉砕機(2)は、粉砕物を排出する排出管を有しており、
    上記排出管は貯留槽と直接的または間接的に連結されており、
    上記枝葉用粉砕機(2)と上記貯留槽の間には、作業用具等を置いたり収容する部分が設けてあることを特徴とする、
    請求項1記載の枝葉用粉砕車。
  3. 排出管は貯留槽側から取外し可能となっており、且つ、基部側を中心として旋回可能で粉砕物の排出方向を変えることができることを特徴とする、
    請求項2記載の枝葉用粉砕車。
  4. 排出管から貯留槽に投入されるチップが外気中に排出されることを防止するための手段が設けてあることを特徴とする、
    請求項2または3記載の枝葉用粉砕車。
  5. チップが外気中に排出されることを防止するための手段がサイクロンであることを特徴とする、
    請求項4記載の枝葉用粉砕車。
  6. 枝葉用粉砕機の高さを調整するための手段を有していることを特徴とする、
    請求項1,2,3,4または5記載の枝葉用粉砕車。
  7. 枝葉用粉砕機(2)を自動車本体(11)後方に移動させる機構と、移動させた枝葉用粉砕機(2)を昇降させる機構を含むことを特徴とする、
    請求項1,2,3,4または5記載の枝葉用粉砕車。
  8. 貯留槽の底面部は傾斜して形成され、傾斜下部側には、開閉可能な排出口(330)が設けてあり、
    上記底面部の下方には、作業用具等を収容するための収容部が設けてあることを特徴とする、
    請求項1,2,3,4,5,6または7記載の枝葉用粉砕車。
  9. 排出口(330)から排出される粉砕物を下方へ案内する案内部材が収納可能に設けてあることを特徴とする、
    請求項8記載の枝葉用粉砕車。
  10. 排出口(330)を開閉する蓋体(33)には、より小さな開閉可能な排出口(350)が設けてあることを特徴とする、
    請求項8または9記載の枝葉用粉砕車。
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