JP4754925B2 - 複式クラッチ装置 - Google Patents
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Description
図1に本発明の一実施形態としての複式クラッチ装置を搭載したAMTの構成図を示す。図1では、エンジンは左側に配置されている。AMTは、主に、複式クラッチ装置1と、トランスミッション2と、図示しないケーシングとから構成されている。複式クラッチ装置1は、主に、入力軸10と、第1出力軸20と、第2出力軸30と、第1クラッチ100と、第2クラッチ200とから構成されている。入力軸10は、エンジンからのトルクが入力される部材であり、ダンパー機構4を介してエンジン(図示せず)側のフライホイール3(エンジン側の部材)に回転方向へ弾性的に連結されている。第1出力軸20は、入力軸10から入力されたトルクをトランスミッション2側へ出力するためのものである。第2出力軸30は、第1出力軸20と同様に入力軸10から入力されたトルクをトランスミッション2側へ出力するためのものである。第1クラッチ100は、入力軸10と第1出力軸20との間でトルクを伝達及び遮断するためのものである。第2クラッチ200は、入力軸10と第2出力軸30との間でトルクを伝達及び遮断するためのものである。このような構成により、複式クラッチ装置1は、第1及び第2クラッチ100、200を選択的に作動させて第1出力軸20又は第2出力軸30にトルクを出力可能としている。
図2に本発明の一実施形態としての複式クラッチ装置1の縦断面概略図を示す。図1は、エンジンを左側、トランスミッション2を右側としている。図2のO−Oは、複式クラッチ装置1の回転中心を示す。複式クラッチ装置1は、図示しないケーシング内に配置されている。ケーシング内には、作動油が充填されている。複式クラッチ装置1は、入力軸10と、第1出力軸20と、第2出力軸30と、第1クラッチ100と、第2クラッチ200とから構成されている。
入力軸10は、複式クラッチ装置1のエンジン側に配置されており、前述のように図示しないフライホイール3及びダンパー機構4を介してエンジンからのトルクが入力される。入力軸10は、エンジン側の小径部11と、トランスミッション2側の大径部12とから構成されている。小径部11は、外周側にスプライン溝11aを有しており、図示しないダンパー機構4の内周側部材とスプライン係合している。大径部12は、小径部11よりも外径が大きく、外周側にフランジ部13を有している。フランジ部13には、後述する第1及び第2クラッチ100、200の第1及び第2入力部材110、210が相対回転不能に固定されている。大径部12は、トランスミッション2側の端部に筒状部14を有している。筒状部14は、内周側に軸受25が配置されている。また、大径部12は、内部に複数の油路が形成されている。
第1出力軸20は、入力軸10と同軸上に配置されており、入力軸10から入力されたトルクをトランスミッション2側へ出力する。第1出力軸20は、トランスミッション2側の大径部22と、大径部22からエンジン側に突出した小径部21とから構成されている。大径部22は、外周側にスプライン溝21aを有しており、後述する第1クラッチ100の第1出力部材120がスプライン係合している。小径部21は、入力軸10の大径部12のトランスミッション2側先端に設けられた軸受25に挿嵌されている。第2出力軸30は、第1出力軸20の外周側に同軸上に配置された筒状の部材であり、第1出力軸20と同様に入力軸10から入力されたトルクをトランスミッション2側へ出力する。第2出力軸30は、外周側にスプライン溝30aを有しており、第2クラッチ200の第2出力部材220がスプライン係合している。
図3に第1及び第2クラッチ100、200周辺の縦断面概略図を示す。図3のO−Oは、複式クラッチ装置1の回転中心を示す。第1クラッチ100は、第1入力部材110と、第1出力部材120と、第1摩擦連結部130と、第1付勢力発生機構140とから構成されている。
第1入力部材110は、入力軸10の外周側に配置された環状の部材である。第1入力部材110は、後述する第2入力部材210とともに、入力軸10のフランジ部13に対して後述する複数のリベット400(固定部材)により固定されている。第1入力部材110は、外周側に設けられ軸方向トランスミッション2側へ延びる第1入力筒状部111と、第1入力筒状部111よりも外径が小さい第1中間筒状部112とを有している。第1入力筒状部111は、内周側へ延びる複数の第1内歯114を有しており、後述する第1摩擦連結部130と相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合している。また、第1入力筒状部111には、複数の第1入力連通部117が形成されている。第1入力連通部117は、第1摩擦連結部130周辺の作動油の流れをよくするためのもので、軸方向に延びるスリットである。さらに、第1中間筒状部112の内周側には、後述する第1付勢力発生機構140が配置されている。
第1出力部材120は、内周側に軸方向トランスミッション2側へ延びる第1内周側筒状部122と、外周側に軸方向エンジン側へ延びる第1出力筒状部121とを有している。第1内周側筒状部122は、内周側にスプライン溝122aを有しており、第1出力軸20のスプライン溝21aとスプライン係合している。第1出力筒状部121は、第1入力筒状部111の内周側に配置されている。また、第1出力筒状部121は、外周側へ延びる複数の第1外歯124を有しており、後述する第1摩擦連結部130と相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合している。さらに、第1出力筒状部121には、複数の第1出力連通部127が形成されている。第1出力連通部127は、第1摩擦連結部130周辺の作動油の流れをよくするためのもので、軸方向に延びるスリットである。
第1摩擦連結部130は、第1入力部材110と第1出力部材120との間に配置されており、第1入力部材110に入力されるトルクを摩擦係合により第1出力部材120へ伝達するためのものである。第1摩擦連結部130は、5枚の第1ドライブプレート131、133と、4枚の第1ドリブンプレート135とから構成されている。
第1付勢力発生機構140は、油圧により第1摩擦連結部130に対して付勢力を与えるための機構であり、第1入力部材110の第1中間筒状部112の内周側に配置されている。第1付勢力発生機構140は、主に、第1ピストン部材141と、第1油圧室144と、第1弾性機構146と、から構成されている。
第2クラッチ200は、第2入力部材210と、第2出力部材220と、第2摩擦連結部230と、第2付勢力発生機構240とから構成されている。
第2入力部材210は、入力軸10の外周側に配置された環状の部材である。第2入力部材210は、第1入力部材110とともに、入力軸10のフランジ部13に対して後述する複数のリベット400(固定部材)により固定されている。第2入力部材210は、外周側に設けられ軸方向トランスミッション2側へ延びる第2入力筒状部211と、第2入力筒状部211よりも外径が小さい第2中間筒状部212と、内周側に設けられる第2内周側筒状部213とを有している。第2入力筒状部211は、内周側へ延びる複数の第2内歯214を有しており、後述する第2摩擦連結部230と相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合している。また、第2入力筒状部211には、複数の第2入力連通部217が形成されている。第2入力連通部217は、第2摩擦連結部230周辺の作動油の流れをよくするためのものであり、軸方向及び円周方向に配置された孔である。第2中間筒状部212は、軸方向に延びる筒状の部分であり、第2入力筒状部211と第2内周側筒状部213との間に配置されている。第2内周側筒状部213は、軸方向トランスミッション2側へ延びる筒状の部分であり、第2中間筒状部212の内周側に配置されている。第2中間筒状部212と第2内周側筒状部213との間には、第2付勢力発生機構240が配置されている。また、第2内周側筒状部213と入力軸10との半径方向間には、後述する制御バルブ40の一部が収容される凹部215が形成されている。制御バルブ40と第2入力部材の内周部との軸方向間には、第2スラスト軸受52が配置されている。
第2出力部材220は、外周側に軸方向エンジン側へ延びる第2出力筒状部221と、第2出力筒状部221が固定される第2固定部222とを有している。第2出力筒状部221は、第2入力筒状部211の内周側に配置されている。また、第2出力筒状部221は、外周側へ延びる複数の第2外歯224を有しており、後述する第2摩擦連結部230と相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合している。さらに、第2出力筒状部221には、複数の第1出力連通部227が形成されている。第1出力連通部227は、第2摩擦連結部230周辺の作動油の流れをよくするためのもので、軸方向に延びるスリットである。第2固定部222は、外周側に第2出力筒状部221がリベット223により固定されている。また、第2固定部222は、内周側にスプライン溝226を有しており、第2出力軸30のスプライン溝30aとスプライン係合している。また、第2固定部222は、第2出力軸30の外周側に設けられたスナップリング31により軸方向トランスミッション2側への移動を規制されている。さらに、第2固定部222と第1出力部材120との軸方向間には、第1スラスト軸受51が配置されている。
第2摩擦連結部230は、第2入力部材210と第2出力部材220との間に配置されており、第2入力部材210に入力されるトルクを摩擦係合により第2出力部材220へ伝達するためのものである。第2摩擦連結部230は、第1摩擦連結部130の外周側に配置されている。第2摩擦連結部230は、4枚の第2ドライブプレート231、233と、3枚の第2ドリブンプレート235とから構成されている。
第2付勢力発生機構240は、油圧により第2摩擦連結部230に対して付勢力を与えるための機構であり、第2入力部材210の第2中間筒状部212と第2内周側筒状部213と間に配置されている。第2付勢力発生機構240は、主に、第2ピストン部材241と、第2油圧室244と、第2弾性機構246と、第2油圧キャンセル室247とから構成されている。
ここで、リベット400周辺の構造について詳細に説明する。図4にリベット400周辺の縦断面概略図を示す。リベット400は、第1入力部材110と第2入力部材210とを入力軸10に対して固定するためのものである。具体的には、第1入力部材110は、内周側に環状の第1内周固定部113を有している。第2入力部材210は、内周側に環状の第2内周固定部218を有している。入力軸10は、外周側に環状のフランジ部13を有している。第1内周固定部113と第2内周固定部218とは、フランジ部13を軸方向に挟み込んでいる。そして、第1及び第2内周固定部113、218は、リベット400によりフランジ部13に対して固定されている。本実施形態では、第1内周固定部113は、軸方向トランスミッション側に配置されている。また、第2内周固定部218は、軸方向エンジン側に配置されている。
242、243、246等が洗浄液により悪影響を受けることがない。また、製造時に第1及び第2入力部材110、210に溶接熱が発生しないため、あらかじめ組み付けられたシール部材242、243、246等の溶損又は変質を防止することができる。以上より、この複式クラッチ装置1では、第1及び第2入力部材110、210の溶接固定により生じる製造時及び整備時の不具合を解消することができる。
制御バルブ40について、図2を参照しながら説明する。制御バルブ40は、第1及び第2クラッチ100、200に対して油圧を供給するためのもので、図示しないダンパー機構4と第2クラッチ200との間に配置された環状の部材である。制御バルブ40は、入力軸10に対して相対回転可能となっており、図示しないケーシングの内部に固定されている。制御バルブ40は、図示しないケーシングの内部を、複式クラッチ装置1側とエンジン側とに仕切っている。制御バルブ40は、主に、エンジン側の第1部材41と、トランスミッション2側の第2部材42と、第2部材42の内周側に配置された第3部材43とから構成されている。
油路周辺の構造について、図4を参照しながら説明する。制御バルブ40及び入力軸10の内部に形成された油路は、第1油路71と、第2油路72と、第3油路73とから構成されている。これらの油路は、それぞれが独立しており、別個に油圧を伝達することができる。
(1)複式クラッチ装置の動作
以上に述べた複式クラッチ装置1の動作について図3を参照しながら説明する。第1クラッチ100を連結状態にする場合、第1油圧室144に油路71を介して油圧が供給される。油圧の供給は、例えば制御バルブ40内に設けられた図示しないソレノイドバルブを電子制御装置により操作することで行う。第1ピストン部材141は、油圧により発生した付勢力により、第1ドライブプレート131を軸方向へ付勢する。この結果、第1ドライブプレート131及び第1ドリブンプレート135は、第1ピストン部材141と第1ドライブプレート133との間に狭持される。そして、各プレート131、133、135同士の間に発生する摩擦力により、第1入力部材110、第1出力部材120、及び第1摩擦連結部130が一体となって回転する。これにより、入力軸10に入力されたトルクが、第1クラッチ100を介して第1出力軸20に伝達される。第1クラッチ100を連結解除状態にする場合、第1油圧室144への油圧の供給を停止する。この結果、第1ピストン部材141は、第1弾性機構146の作用により軸方向エンジン側に押圧される。これにより、第1摩擦連結部130の摩擦連結が解除されるため、第1出力軸20へのトルク伝達は遮断される。以上に述べたクラッチの連結及び解除の手順は、第2クラッチ200についても同様であるため、詳細な説明は省略する。
例えば、第1速走行時に第1クラッチ100、第2速走行時に第2クラッチ200を使用する場合、第1速から第2速へ変速する動作について簡単に説明する。第1速走行時は、第1クラッチ100が連結されており、第2クラッチ200は連結されていない。第2速に変速する前に、第2速用の歯車対を切換スリーブにより第2クラッチ200の第2出力軸30に予め連結しておく。そして、第1クラッチ100の連結を解除するとともに第2クラッチ200を連結する。この結果、第2速用の歯車対等を介して駆動軸2aへトルクが伝達され、車両は第2速で走行する。第1及び第2クラッチ100、200の動作をほぼ同じタイミングで自動的に行うことで、いわゆるトルク切れのないスムーズかつ無駄のない自動変速が可能となる。
本発明はかかる上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
前述の実施形態では、固定部材をリベットとして記載しているが、溶接固定以外であれば他の固定手段でもよい。
2 トランスミッション
3 フライホイール
4 ダンパー機構
10 入力軸
20 第1出力軸
30 第2出力軸
40 制御バルブ
100 第1クラッチ
110 第1入力部材
113 第1内周固定部
120 第1出力部材
130 第1ピストン部材
140 第1付勢力発生機構
200 第2クラッチ
200 第2クラッチ
210 第2入力部材
218 第2内周固定部
218a 収容部
220 第2出力部材
230 第2ピストン部材
240 第2付勢力発生機構
400 リベット(固定部材)
410 軸部
420 つば部
430 固定部
Claims (15)
- エンジン側の部材から入力されるトルクをトランスミッション側へ出力するための複式クラッチ装置であって、
軸状の本体部と、前記本体部から半径方向外側に突出する環状のフランジ部と、を有し、前記エンジン側の部材からトルクが入力される入力軸と、
前記入力軸と同軸上に配置された第1出力軸と、
前記第1出力軸の外周側に同軸上に配置された筒状の第2出力軸と、
前記入力軸の外周側に配置され、前記入力軸に入力されるトルクを前記第1出力軸へ伝達及び遮断可能な第1クラッチと、
前記第1クラッチの外周側に配置され、前記入力軸に入力されるトルクを前記第2出力軸へ伝達及び遮断可能な第2クラッチと、
前記フランジ部を軸方向に貫通し、前記第1及び第2クラッチの内周部をそれぞれ前記入力軸に固定するための複数の固定部材と、を備え、
前記フランジ部は、前記第1及び第2クラッチの内周部により軸方向に挟み込まれた、
複式クラッチ装置。 - 前記第1クラッチは、前記入力軸からトルクが伝達される第1入力部材を有し、
前記第2クラッチは、前記入力軸からトルクが伝達される第2入力部材を有し、
前記第1及び第2入力部材の内周部は、前記固定部材により前記入力軸に固定される、
請求項1に記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1及び第2入力部材の内周部は、前記固定部材により前記フランジ部に固定される、
請求項2に記載の複式クラッチ装置。 - 前記フランジ部は、前記第1及び第2入力部材の内周部により軸方向に挟み込まれる、
請求項3に記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1入力部材の内周部は、前記フランジ部の軸方向前記トランスミッション側に配置され、
前記第2入力部材の内周部は、前記フランジ部の軸方向前記エンジン側に配置される、
請求項3又は4に記載の複式クラッチ装置。 - 前記固定部材は、
前記第1及び第2入力部材の内周部と前記フランジ部とを軸方向に貫通する軸部と、
前記軸部の前記第2入力部材側の端部に形成され、前記軸部より外径の大きいつば部と、
前記軸部の前記つば部と反対側の端部に形成され、前記軸部より外径の大きい固定部とを有する、
請求項3から5のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記第2入力部材は、前記つば部を軸方向に収容する収容部を有し、
前記つば部の軸方向寸法は、前記収容部の軸方向寸法よりも小さい、
請求項6に記載の複式クラッチ装置。 - 前記固定部材は、リベットであり、
前記第1及び第2入力部材は、前記固定部材の固定部を加工することで前記フランジ部に固定される、
請求項6又は7に記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1クラッチは、
前記入力軸に連結される環状の第1入力部材と、
前記第1入力部材の内周側に配置され、前記第1出力軸に連結される環状の第1出力部材と、
前記第1入力部材と前記第1出力部材との間に配置され、前記第1入力部材に入力されるトルクを摩擦係合により前記第1出力部材へ伝達するための第1摩擦連結部と、
前記油路から伝達される油圧により前記第1摩擦連結部に対して付勢力を与えるための第1付勢力発生機構とを有し、
前記第2クラッチは、
前記入力軸に連結される環状の第2入力部材と、
前記第2入力部材の内周側に配置され、前記第2出力軸に連結される環状の第2出力部材と、
前記第2入力部材と前記第2出力部材との間に配置され、前記第2入力部材に入力されるトルクを摩擦係合により前記第2出力部材へ伝達するための第2摩擦連結部と、
前記油路から伝達される油圧により前記第2摩擦連結部に対して付勢力を与えるための第2付勢力発生機構とを有する、
請求項1から8のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記第2摩擦連結部は、前記第1摩擦連結部の外周側に配置される、
請求項9に記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1摩擦連結部は、
軸方向に配置され、前記第1入力部材に対して相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合する複数の環状の第1ドライブプレートと、
隣接する前記第1ドライブプレート同士の間にそれぞれ配置され、前記第1出力部材に対して相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合する環状の第1ドリブンプレートとを有し、
前記第2摩擦連結部は、
軸方向に配置され、前記第2入力部材に対して相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合する複数の環状の第2ドライブプレートと、
隣接する前記第2ドライブプレート同士の間にそれぞれ配置され、前記第2出力部材に対して相対回転不能にかつ軸方向へ相対移動可能に係合する環状の第2ドリブンプレートとを有する、
請求項9又は10に記載の複式クラッチ装置。 - 前記第1付勢力発生機構は、
前記第1入力部材の内周側に軸方向へ相対移動可能に配置され、前記第1摩擦連結部に対して油圧により軸方向の付勢力を与えるための第1ピストン部材と、
前記第1入力部材と前記第1ピストン部材との間に形成され、前記油路が連結される第1油圧室と、
前記第1ピストン部材の前記第1油圧室と反対側に配置され、前記第1摩擦連結部への付勢力を解除するための第1弾性機構とを有し、
前記第2付勢力発生機構は、
前記第2入力部材の内周側に軸方向へ相対移動可能に配置され、前記第2摩擦連結部に対して油圧により軸方向の付勢力を与えるための第2ピストン部材と、
前記第2入力部材と前記第2ピストン部材との間に形成され、前記油路が連結される第2油圧室と、
前記第2ピストン部材の前記第2油圧室と反対側に配置され、前記第2摩擦連結部への付勢力を解除するための第2弾性機構とを有する、
請求項9から11のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記固定部材の固定部は、前記第1油圧室内に配置される、
請求項12に記載の複式クラッチ装置。 - 前記第2クラッチは、内周側に軸方向前記トランスミッション側へ入り込んだ環状の凹部を有している、
請求項1から13のいずれかに記載の複式クラッチ装置。 - 前記エンジンと前記入力軸との間に配置され、前記エンジン側の部材に対して回転方向に前記入力軸を弾性的に連結するダンパー機構をさらに備えた、
請求項1から14のいずれかに記載の複式クラッチ装置。
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