JP4754656B2 - ライブラリ装置 - Google Patents

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Description

本件は、複数の記憶媒体を1つずつ収容する複数のセルと、記憶媒体が取出し自在に収容され、収容された記憶媒体をアクセスする媒体ドライブと、複数のセルと媒体ドライブの相互間で記憶媒体の受け渡しを行う媒体受渡装置とを備えたライブラリ装置に関する。
近年、情報技術の発展とともに、情報を電子データの形式で記憶する記憶媒体に関する技術も急速に発展している。記憶媒体の中でも、光磁気ディスクや磁気テープなどといった、大容量の記憶媒体は、その大きな記憶能力を利用してデータのバックアップのために使用されることが多い。特に、銀行や証券の取引情報などのように、時々刻々と変化する情報について継続的にデータのバックアップが行われる場合には、生成されるバックアップ用のデータ(バックアップデータ)は大量となる。このような場合、大容量の記憶媒体を複数用いて、記憶媒体へのバックアップデータの書き込みと、バックアップデータの書き込みが行われた記憶媒体の保管とが行われることが一般的である。ここで、従来より、こうした大量のバックアップデータの管理に適した装置としてライブラリ装置が知られており、特許文献1〜特許文献4では、種々のライブラリ装置が提案されている。
ライブラリ装置は、複数の記憶媒体を1つずつ収容する複数のセルと、収容された記憶媒体にアクセス(データの書き込みおよびデータの再生)を行うドライブと、セルとドライブとの間で記憶媒体の受け渡しを行うロボットとを備えている。ロボットは、記憶媒体を収容する収容部を備えており、所望の記憶媒体をセルから取り出して収容部に収容してドライブまで運搬し、ドライブでのアクセス後に再び記憶媒体を運搬してセルに戻す。ライブラリ装置では、このようにして、大量のデータが次々と記憶媒体に書き込まれて上記の複数のセルに保管されるため、大量のバックアップデータの管理が効率よく行われる。
ここで、従来のライブラリ装置では、セルとドライブは、セルに収容される記憶媒体の向き(置き方)とドライブに収容される記憶媒体の向き(置き方)とが同じ向きになるように、セルとドライブの向きをそろえてフレーム(筺体の一部)に固定されていることが多い。このときのセルやドライブの向きとしては、記憶媒体の置き方に応じて横向きと縦向きのいずれか一方が採用されることが一般的である。
図1および図2は、従来のライブラリ装置におけるセルやドライブの配置の一例を表した図である。
図1は、横置きを採用した従来のライブラリ装置におけるセルやドライブの配置の一例を表した図であり、図2は、縦置きを採用した従来のライブラリ装置におけるセルやドライブの配置の一例を表した図である。
図1の配置では、記憶媒体1の置き方として横置きが採用されており、図1には、フレーム101’内に、4つのセル2に横置きで収容された記憶媒体1や、ドライブ3の収容部3aに横置きで収容された記憶媒体1が示されている。このように記憶媒体1の置き方として横置きが採用されたことに対応して、セル2とドライブ3は横向きで配置されている。
一方、図2の配置では、記憶媒体1の置き方として縦置きが採用されており、図2には、フレーム201’内に、4つのセル2に縦置きで収容された記憶媒体1や、ドライブ3の収容部3aに縦置きで収容された記憶媒体1が示されている。このように記憶媒体1の置き方として縦置きが採用されたことに対応して、セル2とドライブ3は縦向きで配置されている。
図1および図2の配置のいずれでも、不図示のロボットが、所望の記憶媒体をセルから取り出して収容部に収容してドライブまで運搬し、ドライブでのアクセス後に再び記憶媒体を運搬してセルに戻すことで、バックアップデータの管理が効率よく行われる。
近年、ライブラリ装置の分野では、ライブラリ装置のフレームとしては、市場に出回っている規格化されたフレームを採用し、そのフレーム内に、セル、ドライブ、およびロボットといった部材や装置を設けることが多くなってきている。このように、規格化されたフレームがライブラリ装置のフレームとして採用された場合には、セルとドライブの向きがそろうようにセルとドライブが配置されると、無駄なスペースができてしまうことがある。
例えば、図1の配置では、フレーム101’内部に、図1の左側にスペース5が存在しており、このスペース5は、図1の左右方向の幅が狭すぎて横向きにセル2やドライブ3を配置することができないスペースとなっている。また、図2の配置では、フレーム201’内部に、図5の下側にスペース5’が存在しており、このスペース5’は、図2の上下方向の幅が狭すぎて縦向きにセル2やドライブ3を配置することができないスペースとなっている。
ライブラリ装置の分野では、それほど大きな装置体積を必要とせずに大量の情報を保持することができるライブラリ装置に対する要求が高まってきており、限られた装置体積内でより多くの記憶媒体を収容できるように、セルやドライブを高密度に配置する工夫が求められている。図1のスペース5や図2のスペース5’のような無駄なスペースが存在すると、こうした高密度の配置が困難となる。
セルやドライブの向きを縦向きと横向きを混在させて配置することでセルやドライブの配置の高密度化を図るとともに、このような向きの混在に対応して、モータなどを用いた駆動機構によりロボットに収容部の向きを変える機能を別途設けることも考えられる。しかしながら、このような駆動機構を設けると、この駆動機構を制御する新たな制御機構も必要となり、コストの上昇を招くおそれがある。
特開2000−222039号公報 特開平10−64144号公報 特開昭61−292262号公報 特開昭61−73267号公報
上記事情に鑑み、本件は、大型化やコスト上昇を回避するとともに大量の情報を保持することができるライブラリ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するライブラリ装置の基本形態は、
フレームと、
上記フレームに設けられ、各々が、記憶媒体を取出し自在に第1の置き方又は該第1の置き方とは異なる第2の置き方で収容する複数のセルと、
上記フレームに設けられ、上記セルに収容された記憶媒体をアクセスする媒体ドライブと、
上記記憶媒体を取出し自在に収容する収容部を有し、該収容部を上記複数のセルおよび上記媒体ドライブの相互間を移動させて、該複数のセルおよび該媒体ドライブの相互間で該記憶媒体の受渡しを行う媒体受渡装置とを備え、
上記媒体ドライブが、上記記憶媒体を、上記第1の置き方と上記第2の置き方とのうちの、上記複数のセルのうちの少なくとも1個のセルに収容される記憶媒体の置き方である第1タイプの置き方とは異なるもう一方の第2タイプの置き方で収容するものであって、
上記媒体受渡装置が、さらに、
上記収容部を、上記記憶媒体を上記第1の置き方と上記第2の置き方とのうちの一方の置き方および他方の置き方でそれぞれ収容する第1の姿勢および第2の姿勢の間で回動自在に支持する支持部材と、
上記支持部材を、上記収容部が上記複数のセルおよび上記媒体ドライブにそれぞれ対向する位置に移動させる移動制御機構と、
上記複数のセルそれぞれと上記収容部との間、および上記媒体ドライブと上記収容部との間で上記記憶媒体を受け渡す媒体受渡機構と、
上記収容部を上記第1の姿勢に向けて付勢する付勢部材と、
上記収容部が所定の位置まで移動してきた際に該収容部に干渉し該収容部を上記付勢部材による付勢力に抗して上記第1の姿勢から上記第2の姿勢に回動させる姿勢変更部材とを備えている。
この基本形態によれば、媒体受渡機構の収容部は、干渉位置で干渉部材による干渉を受ける状況では第2の姿勢をとり、干渉部材による干渉を受けない状況では第1の姿勢をとることとなり、記憶媒体が第1の置き方であるか第2の置き方であるかに応じて姿勢を変化させることができる。このため、この基本形態では、セルや媒体ドライブの配置の高密度化を図るためにセルや媒体ドライブの中に記憶媒体を第1の置き方で収容するものと第2の置き方で収容するものとが混在していても、セルや媒体ドライブの相互間での記憶媒体の受渡しは、支障なく実行される。また、収容部の姿勢の変化は、収容部が上記の所定の位置に移動するかどうかで決定され、姿勢を変化させるための駆動機構やその制御機構を別途設ける必要がない。このため、この基本形態では、駆動機構やその制御機構を設けることによるコスト上昇も回避されている。
以上説明したように、ライブラリ装置の上記基本形態によれば、大型化やコスト上昇を回避するとともに大量の情報を保持することができるライブラリ装置が実現している。
従来のライブラリ装置におけるセルやドライブの配置を表した図である。 従来のライブラリ装置におけるセルやドライブの配置を表した図である。 第1実施形態のライブラリ装置の外観斜視図である。 図3のライブラリ装置におけるセルやドライブの配置を表した図である。 図3および図4に示すセルを表した図である。 図3および図4に示す記憶媒体を表した図である。 図6の記憶媒体を収容したセルを表した図である。 図3に示すロボットを表した図である。 図8のパート(b)に示すロボットを、ハンド部およびハンドベースを含む部分と、ロボットベースおよび水平方向移動用モータを含む部分とに分離して表した図である。 図9の上側に示す、ハンド部およびハンドベースを含む部分を表した図である。 図10に示す部分の構成を表した分解図である。 ハンド部、プレート、およびハンドベースを、図10の下側(裏側)から見た図である。 ハンド部が回動して縦向きの状態となったときの様子を表した図である。 ロボットベース内の図9の水平方向移動用モータの回転駆動により、ハンド部が姿勢を変える様子を表した図である。 第2実施形態のライブラリ装置の外観斜視図である。 図15のライブラリ装置におけるセルやドライブの配置を表した図である。 図15に示すロボットを表した図である。 図17の上側に示す、ハンド部およびハンドベースを表した図である。 ハンド部とハンドベースと分けて表した分解図である。 横向きの状態のハンド部を表した図である。 ハンド部が、図20に示す横向きの状態から、図18に示す縦向きの状態に至る間の回動中の様子を表した図である。 ハンド部が縦向きの状態から横向きの状態に移行する様子を表した図である。 ハンド部が縦向きの状態から横向きの状態に移行する様子を表した図である。 ハンド部が縦向きの状態から横向きの状態に移行する様子を表した図である。 ハンド部が横向きの状態から縦向きの状態に移行する様子を表した図である。 ハンド部が横向きの状態から縦向きの状態に移行する様子を表した図である。 ハンド部が横向きの状態から縦向きの状態に移行する様子を表した図である。
以下、基本形態について上述したライブラリ装置に対する具体的な実施形態について図面を参照して説明する。具体的な実施形態として、以下では、第1実施形態と第2実施形態との2つの実施形態について説明する。
まず、第1実施形態について説明する。
図3は、第1実施形態のライブラリ装置100の外観斜視図である。
第1実施形態のライブラリ装置100には、フレーム101の内側に、記憶媒体を横置きに収容する横向きのセル2aと、記憶媒体を縦置きに収容する縦向きのセル2bとが、複数備えられており、それぞれのセルに記憶媒体が1つずつ収容される。この図では、横向きのセル2aに収容された記憶媒体1が示されている。なお、横向きのセル2aと、縦向きのセル2bとで符合を使い分けているが、これらは、向きが異なる点を除けば同じセルである。また、ライブラリ装置100には、2つのドライブ3が設けられており、これらのドライブ3は、記憶媒体が横置きの状態で収容される横向きのドライブである。ここで、複数のセル2a,2b、および2つのドライブ3は、フレーム101に固定されている。また、ライブラリ装置100には、セル2a,2bとドライブ3との間で記憶媒体の受渡しを行うロボット4も備えられている。
図4は、図3のライブラリ装置100におけるセルやドライブの配置を表した図である。
図4に示すように、ライブラリ装置100では、記憶媒体1の置き方として横置きと縦置きとの両方が採用されており、図4には、フレーム101内に、横向きのセル2aに横置きで収容された記憶媒体1や、縦向きのセル2bに縦置きで収容された記憶媒体1が示されている。また、この図4には、2つの横向きのドライブ3のうちの図の左側のドライブ3において収容部3a内で横置きで収容された記憶媒体1も示されている。
図4に示すように、第1実施形態のライブラリ装置100は、横向きのセル2aの方が縦向きのセル2bよりも数が多いライブラリ装置であって、横向きのセル2aをフレーム101内にできるだけたくさん配置したときに、余ったスペースに縦向きのセル2bを配置することでセルの高密度化が図られているライブラリ装置である。ここで、縦向きのセル2bは、ライブラリ装置100の片側(図4の左側)に集中して配置されている。
図5は、図3および図4に示すセル2aを表した図、図6は、図3および図4に示す記憶媒体1を表した図、図7は、図6の記憶媒体1を収容したセル2aを表した図である。
図5に示すように、セル2aは、トレイの形状を備えている。なお、上述したように、図3および図4に示す、横向きのセル2aと縦向きのセル2bとは、向きが異なる点を除けば同じセルであり、縦向きのセル2bも、図5に示すトレイの形状を備えている。図6に示すように、記憶媒体1は、厚みのある四角形の板の形状を備えている。ここで、上述の横置きとは、記憶媒体1の、板状に広がった面(図6では水平方向に広がった面)が、図3のライブラリ装置100中において図3の左右方向および奥行き方向に平行な状態で記憶媒体1が置かれているときの記憶媒体1の置き方を指す。また、上述の縦置きとは、記憶媒体1の、板状に広がった面(図6では水平方向に広がった面)が、図3の上下方向および奥行き方向に平行な状態で記憶媒体1が置かれているときの記憶媒体1の置き方を指す。図7に示すように、図5のセル2aに図6の記憶媒体1が収容される際には、トレイ状のセル2aに、記憶媒体1がすっぽり収容される。
次に、図3に示すロボット4について説明する。
図8は、図3に示すロボット4を表した図である。
図8のパート(a)は、図3の右手前側から左奥側に向かってロボット4を見たときのロボット4の概観図であり、図8のパート(b)は、図3の左奥側から右手前側に向かってロボット4を見たときのロボット4の概観図である。
図8のパート(a)に示すように、ロボット4は、ハンド部6、ハンドベース10、およびロボットベース18を備えている。
ハンド部6は、セル2a,2bとドライブ3との間で記憶媒体1を運搬する役割や、セル2a,2bからの記憶媒体1の取出しやセル2a,2bへの記憶媒体1の収容、および、ドライブ3からの記憶媒体1の取出しやドライブ3への記憶媒体1の収容を行う役割を果たす。図8のパート(b)に示すように、ハンド部6は、記憶媒体1を収容する収容部6aを有しており、この収容部6aは、ハンド部6外部に開口している。ここで、この収容部6aの開口は、図3に示す、セル2a,2bとドライブ3が配列されている方(図8のパート(a)の右奥側の方向であって図8のパート(b)の左手前側の方向)を向いている。このハンド部6は、後述するように、ハンドベース10に対し、図8の上下方向、および右手前側と左奥側とを結ぶ方向の2方向に広がった平面内で回動自在な状態で支持されている。図8のパート(b)に示すように、ロボットベース18上には、ガイドレール7が設けられており、ハンドベース10は、このガイドレール7上を、ハンド部6とともに図8のパート(b)の両矢印の方向に移動する。ロボット4には、このようなハンドベース10の移動を実現するための駆動機構として、水平方向移動用モータ9とベルト8が設けられている。ベルト8は、水平方向移動用モータ9の回転部9aとローラ9bとに張架されており、ベルト8の一部は、ハンドベース10の下部の接続部10aに固定されている。水平方向移動用モータ9の回転部9aが回転すると、ベルト8が、ローラ9bを回転させながら回転部9aの回転に従動し、この従動により、ハンドベース10がガイドレール7上を移動する。
図9は、図8のパート(b)に示すロボット4を、ハンド部6およびハンドベース10を含む部分と、ロボットベース18および水平方向移動用モータ9を含む部分とに分離して表した図である。
図9の上側に示す、ハンド部6およびハンドベース10を含む部分は、上記のハンドベース10の駆動機構によって移動する部分であり、図9の下側に示す、ロボットベース18および水平方向移動用モータ9を含む部分は、ハンドベース10の移動の際に、ハンドベース10に対して相対的に静止している部分である。なお、図9には、ロボットベース18には、ガイドレール7の延びている方向に沿って設けられた側壁18aが示されており、さらに、この側壁18aのガイドレール7側の面上にガイドレール7の方向と平行に設けられた溝部19も示されている。この溝部19の働きについては後述する。
このように、ロボットベース18は、図3の水平方向には移動しないが、図3の上下方向に移動することができる。ここで、この上下方向の移動機構について説明する。図3のロボットベース18は、2つの把持部281を有しており、この把持部281は、2本の支柱280に、上下方向に移動自在な状態で接続されている。ロボットベース18の下面には、上下方向移動用モータ282が固定されており、上下方向移動用モータ282の回転部283は、図3の右側の支柱280に接している。このような構成により、上下方向移動用モータ282の回転部283が図の両矢印R方向に回転すると、ロボットベース18が、2本の支柱280に沿って図の上下方向に移動する。この上下方向の移動では、ハンド部6やハンドベース10は、ロボットベース18とともに図3の上下方向に移動する。
ロボット4では、ロボットベース18が図3の上下方向に移動し、さらに、ハンドベース10がロボットベース18上を移動することで、ハンド部6が所望のセル2a,2b、ドライブ3に接近することができ、この接近した状態で所望のセル2a,2b、ドライブ3と、ハンド部6との間で記憶媒体1の受け渡しが実行される。ここで、後述するように、ハンド部6は、ガイドレール7の延びている方向および図8の上下方向に広がった面内で回動することができ、上記の受け渡しの際には、その所望のセル2a,2b、ドライブ3の向きが横向きであるか縦向きであるかに応じて、記憶媒体1を横置きの状態で収容する横向きの姿勢と、記憶媒体1を縦置きの状態で収容する縦向きの姿勢のいずれかの姿勢をとる。図8では、この2つの姿勢のうち、ハンド部6が横向きの姿勢をとっている状態が示されている。
ここで、ロボット4と2本の支柱280とを合わせたものが、基本形態で上述したライブラリ装置における媒体受渡装置の一例に相当する。また、ハンドベース10とプレート15とを合わせたものが、基本形態で上述したライブラリ装置における支持部材の一例に相当し、2本の支柱280、上下方向移動用モータ282、ベルト8、ローラ9b、および水平方向移動用モータ9を合わせたものが、基本形態で上述したライブラリ装置における移動制御機構の一例に相当する。また、ハンド部6が、基本形態で上述したライブラリ装置における媒体受渡機構の一例に相当し、収容部6aが、基本形態で上述したライブラリ装置における収容部の一例に相当する。
次に、図9の上側に示す、ハンド部6およびハンドベース10を含む部分について説明する。
図10は、図9の上側に示す、ハンド部6およびハンドベース10を含む部分を表した図であり、図11は、図10に示す部分の構成を表した分解図である。
図10に示す、ハンド部6およびハンドベース10を含む部分は、上述した、ハンド部6およびハンドベース10に加え、図11に示すプレート15を備えており、図10に示す部分は、ハンドベース10の上にプレート15が重なり、さらに、プレート15の上にハンド部6が重なった構成を備えている。
図11に示すように、ハンド部6は、図11の右方を向いた側面に、この側面に垂直に突き出したピン13を備えている。また、ハンド部6は、プレート15側を向いた底面(図11の下側の面)に、図11の下方に向かって突き出している凸部6aを備えている。ここで、この凸部6aには、図11の右奥側と左手前側を結ぶ方向に凸部6aを貫通する貫通孔60aが形成されている。
プレート15は、図10および図11の左手前側に延びる部分が2つに分岐しており、2本のスライダ部15aを形成している。この2本のスライダ部15aは、図9の上側部分(図10に示す部分)が図9の下側部分の上に配置される際には、図8のパート(b)に示すように、図8のパート(b)のガイドレール7を挟み込むようにして配置される。これにより、図9の上側部分(図10に示す部分)が、ガイドレール7の延びている方向にのみロボットベース18上を移動できる状態が実現する。プレート15では、図11に示すように2本のスライダ部15aが分岐する付近に、図11の上側に向かって突出した板状の突出板部15bが形成されており、突出板15bの図11の左手前側を向いた面上には、図11の左手前側に突出したロックピン16が備えられている、このロックピン16は、ハンド部6が図10に示すような横向きの状態でプレート15上に配置される際には、図11の二点鎖線の両矢印で示すように、ハンド部6の凸部6aに設けられている貫通孔60aに差し込まれる。また、プレート15には、2本の溝がそれぞれ形成された2本のガイド溝部14aが設けられており、これら2本のガイド溝部14aは、プレート15の右奥側の縁付近から2本のスライダ部15の先端付近にまで直線上に延びている。2本のガイド溝部14aの各溝にはガイドピン14が差し込まれて、差し込まれたガイドピン14はハンドベース10と接続されている。なお、図11では、ガイド溝部14aに差し込まれたガイドピン14のヘッド部のみが図示されており、ハンドベース10の、ガイドピン14が接続される部分は、図11では、プレート15の下側になっていて見えない部分である。このガイドピン14の存在により、プレート15がハンドベース10に対して相対的に移動できる方向が、ガイド溝部14aが延びている方向に沿った、図11の両矢印方向に限定される。
ハンドベース10には、図11に示すように、プレート15の両側に、図11の上下方向、およびガイド溝部14aの延びる方向に広がってプレート15を間に挟んで向かい合った2つの板状部分を有しており、この2つの板状部分のうちの右側の板状部分には、湾曲した形状の孔が形成された湾曲孔部13aが設けられている。この湾曲孔部13aの孔には、図11の三点鎖線の両矢印で示すように、ハンド部6のピン13が左側から右側に向かって差し込まれる。ここで、図10のように、ハンド部6が、ハンドベース10およびプレート15に対し横向きの状態となっているときには、ピン13は、図10に示すように、湾曲孔部13aの上部に位置している。
また、ハンドベース10では、プレート15の両側に、回動用スプリング12が1つずつ備えられており、これら回動用スプリング12は、それぞれ、ハンドベース10の一部である軸11に巻きついている。これら2つの回動用スプリング12は、いずれも、一端は軸11に固定され、他端は、図11の一点鎖線の両矢印で示すように、ハンド部6の底面に接続されている。これら2つの回動用スプリング12により、ハンド部6は、軸11を回動軸として図の矢印A方向に回動するように付勢されている。ここで、図10のようなハンド部6が横向きの状態では、この付勢力は、ハンド部6を、ハンドベース10およびプレート15に対し横向きの状態に保持する力となる。
ここで、回動用スプリング12が、基本形態で上述したライブラリ装置における付勢部材の一例に相当する。
図12は、ハンド部6、プレート15、およびハンドベース10を、図10の下側(裏側)から見た図である。
図12のパート(a)に示すように、図10に示す、ハンド部6、プレート15、およびハンドベース10の下側(裏側)には、2つの押し付け用スプリング17が設けられている。押し付け用スプリング17の一端は、ハンドベース10の一部であるスプリング接続部10aに接続されており、押し付け用スプリング17の他端は、プレート15の末端部分であるプレート末端部15cに接続されている。この押し付け用スプリング17の弾性力により、スプリング接続部10aとプレート末端部15cとの間には、互いに接近しようとする力(縮まろうとする力)が働く。この力により、プレート15がハンドベース10から外れにくくなる。この結果、図11のロックピン16が貫通孔60aから抜けにくくなり、ロックピン16が貫通孔60aに差し込まれた状態が安定化する。
ここで、図12のパート(a)に示す状態で、プレート15を、ハンドベース10に対して相対的に図12のパート(a)に示す矢印Y方向に押す外力がかかると、この外力によって2つのプレート末端部15cが、2つの押し付け用スプリング17を矢印B方向に引き伸ばしながら矢印Y方向に移動し、図12のパート(b)に示す状態が実現する。図12のパート(b)の状態では、図12のパート(b)に示すように、ロックピン16は、貫通孔60aから抜けた状態となる。
このように、ロックピン16が貫通孔60aから抜けた状態で、さらに別の外力により、図10のピン13が湾曲孔部13aに沿って図10の矢印x方向に押し下げられると、このピン13の押し下げに伴ってハンド部6は、図10の矢印x方向に回動し、縦向きの状態となる。
図13は、ハンド部6が回動して縦向きの状態となったときの様子を表した図である。
ロックピン16が貫通孔60aから抜けた状態で、さらに、ピン13が図10の状態から押し下げられると、ハンド部6は図10の状態から90度回動し、縦向きの状態が実現する。このときには、ピン13は、図13に示すように湾曲孔部13aの最下部に達している。ハンド部6が縦向きの状態は、ピン13の押し下げを行う力が持続している間、維持される。
ここで、第1実施形態のライブラリ装置100では、ロボットベース18内で図8のパート(b)のハンド部6、プレート15、およびハンドベース10が水平方向移動用モータ9によって水平方向に移動する際の勢いを利用して、上述の、プレート15をハンドベース10に対して相対的に図12のパート(a)の矢印Y方向に押す外力や、図10のピン13を湾曲孔部13aに沿って図10の矢印x方向に押し下げる外力の2種類の外力を発生させる。こうすることで、第1実施形態のライブラリ装置100では、ハンド部6(あるいは収容部6a)の姿勢(向き)を変化させるための新たなモータやその制御機構を備える必要がなく、コスト上昇が回避されている。
以下では、ロボットベース18内の水平方向移動用モータ9の回転駆動により、ハンド部6が姿勢を変える様子について説明する。
図14は、ロボットベース18内の図9の水平方向移動用モータ9の回転駆動により、ハンド部6が姿勢を変える様子を表した図である。
この図14では、図3のロボット4を、ライブラリ装置100の正面側(図8のパート(a)の左手前側)から見たときに、ハンドベース10の移動とともに、ハンド部6の姿勢が変化していく様子が段階的に示されている。図9に示すようにロボットベース18の側壁18aには溝部19が設けられており、この図14では、側壁18aについては、溝部19で上下方向に2つに分断された断面が示されている。なお、この図では、ロボットベース18の底面部分については、図示が省略されている。また、図14では、プレート15については、ロボットベース18の側壁18aに重ねて図示されている。
図14のパート(a)には、横向きのハンドベース10が、プレート15とハンド部6とを乗せて、図9の水平方向移動用モータ9の回転駆動力により図14のパート(a)の左向きの矢印方向に移動しているときの様子が示されている。ここで、図14のパート(a)の状態は、移動方向を向いたプレート15の先端部が、ロボットベース18の移動方向の壁18b(以下、側壁18aと区別して正面壁18bと呼ぶ)に接触する直前の状態である。ここで、図14のパート(a)では、ハンドベース10、プレート15、およびハンド部6の背後に設けられている、横向きのセル2aおよび縦向きのセル2bが、点線で示されている。図14のパート(a)に示すように、縦向きのセル2bは、側壁18aの背後に集中して存在している。
ハンドベース10の移動に伴いプレート15の先端部が、ロボットベース18の移動方向の正面壁18bに接触すると、プレート15は、これ以上、図14のパート(a)の左方向に移動することができなくなり、プレート15の位置が固定されたまま、ハンドベース10が、ハンド部6を載せて図の左方向に移動する。
図14のパート(b)には、このときの状態が示されている。図12の説明で上述したようにプレート15とハンドベース10との間には押し付け用スプリング17が設けられており、ハンドベース10は、プレート15の先端部とロボットベース18の正面壁18bとの接触後、図14のパート(b)に示すように、押し付け用スプリング17を伸ばしながら移動を続ける。この結果、プレート15のロックピン16は、図14のパート(b)に示すように、ハンド部6の凸部6aに設けられている貫通孔60aから抜け出た状態となる。さらに、ハンドベース10の移動に伴い、ハンド部6のピン13が、ロボットベース18の側壁18aの縁180aに接触する。そして、ハンドベース10が移動を続けようとする力で、ピン13は、プレート15の湾曲孔部13aに沿って、図14のパート(b)の矢印Z方向に押し下げられる。
図14のパート(c)には、ピン13が、プレート15の湾曲孔部13aに沿って押し下げられたときの状態が示されている。図10の説明で上述したように、ピン13が押し下げられることにより、ハンド部6は、図14のパート(c)では不図示の回動用スプリング12(図11参照)の付勢力に逆らって図14のパート(c)の矢印Z方向に回動する。
図14のパート(d)には、ピン13が、完全に押し下げられたときの状態が示されている。ピン13が、完全に押し下げられると、図14のパート(d)に示すように、ハンド部6は、縦向きの姿勢となる。このとき、ピン13は、この図に示すように、溝部19の上側の縁に引っ掛かっており、これにより、縦向きの姿勢が安定して維持される。この姿勢で、ハンド部6は、縦向きのセル2bに接近し、縦向きのセル2bとの間で、記憶媒体1の受け渡しを実行する。
縦向きのセル2bとの記憶媒体1の受け渡し終了後、ハンドベース10が図14のパート(d)の右方向に移動すると、この移動により、ピン13が、ロボットベース18の側壁18aの溝部19から外れ、さらに、ロボットベース18の側壁18aの縁180aからも離れることとなる。そして、ハンド部6は、不図示の回動用スプリング12(図11参照)の付勢力により、図14のパート(c)の矢印Z方向とは逆方向に回動して再び図14のパート(a)の横向きの姿勢に戻る。そして、この横向きの姿勢で、横向きのセル2aやドライブ3との間で、記憶媒体1の受け渡しを実行する。
ここで、ロボットベース18の側壁18aが、基本形態で上述したライブラリ装置における姿勢変更部材の一例に相当する。また、ハンド部6のピン13が、ロボットベース18の側壁18aの縁180aに接触するときの、図14のパート(b)に示す、ハンド部6(および収容部6a)の位置が、基本形態で上述したライブラリ装置における所定の位置の一例に相当する。また、第1実施形態のライブラリ装置100では、ハンド部6について、横向きの姿勢が、基本形態で上述したライブラリ装置における第1の姿勢の一例に相当し、縦向きの姿勢が、基本形態で上述したライブラリ装置における第2の姿勢の一例に相当する。
以上説明したように、第1実施形態のライブラリ装置100では、ロボット4のハンド部6(あるいは収容部6a)は、ロボットベース18の側壁18aと接触している状況では縦向きの姿勢をとり、側壁18aと接触していない状況では横向きの姿勢をとることとなり、記憶媒体1の受け渡しの相手となる、ドライブ3やセル2a、2bの向きに応じて姿勢を変化させることができる。このため、第1実施形態のライブラリ装置100では、記憶媒体1を横置きで収容するセル2aと、記憶媒体1を縦置きで収容するセル2bとが混在していても、セル2a,2bやドライブ3の相互間での記憶媒体1の受渡しは、支障なく実行される。また、ハンド部6(あるいは収容部6a)の姿勢の変化は、ハンド部6のピン13がロボットベース18の側壁18aと接触する位置に移動するかどうかで決定され、姿勢を変化させるための駆動機構やその制御機構を別途設ける必要がない。このため、第1実施形態のライブラリ装置100では、駆動機構やその制御機構を設けることによるコスト上昇も回避されている。
次に、第2実施形態について説明する。
図15は、第2実施形態のライブラリ装置200の外観斜視図であり、図16は、図15のライブラリ装置200におけるセルやドライブの配置を表した図である。
図15および図16において、図3および図4の構成要素と同じ構成要素については同一の符号を付し、重複説明は省略する。
第2実施形態のライブラリ装置200には、フレーム201の内側に、記憶媒体を横置きに収容する横向きのセル2aと、記憶媒体を縦置きに収容する縦向きのセル2bとが、複数備えられており、さらに、記憶媒体1が横置きの状態で収容される2つの横向きのドライブ3も備えられている。ここで、複数のセル2a,2b、および2つのドライブ3は、フレーム201に固定されている。また、ライブラリ装置200には、セル2a,2bとドライブ3との間で記憶媒体の受渡しを行うロボット40が備えられている。
図16に示すように、第2実施形態のライブラリ装置200は、縦向きのセル2bの方が横向きのセル2aよりも数が多いライブラリ装置であって、縦向きのセル2bをフレーム201内にできるだけたくさん配置したときに、余ったスペースに横向きのセル2aを配置することで、セルの高密度化が図られているライブラリ装置である。ここで、横向きのセル2aおよび横向きのドライブ3は、ライブラリ装置200の下方(図4の下側)に集中して配置されている。
次に、図15に示すロボット40について説明する。
図17は、図15に示すロボット40を表した図である。
図17は、図15の右手前側から左奥側に向かってロボット40を見たときのロボット40の概観図である。
図17に示すように、ロボット40は、ハンド部20、ハンドベース21、およびロボットベース180を備えている。
ハンド部20は、セル2a,2bとドライブ3との間で記憶媒体1を運搬する役割や、セル2a,2bからの記憶媒体1の取出しやセル2a,2bへの記憶媒体1の収容、および、ドライブ3からの記憶媒体1の取出しやドライブ3への記憶媒体1の収容を行う役割を果たす。図17に示すように、ハンド部20は、記憶媒体1を収容する収容部20aを有している。この収容部20aは、図の左奥側に向かってハンド部20外部に開口しており、この収容部20aの開口は、図16に示す、セル2a,2bとドライブ3が配列されている方(図16の左奥側の方向であって図8のパート(b)の左手前側の方向)を向いている。このハンド部20は、後述するように、ハンドベース21に対し、図17の上下方向、および左手前側と右奥側とを結ぶ方向の2方向に広がった平面内で回動自在な状態で支持されている。図17に示すように、ロボットベース180上には、ガイドレール7が設けられており、ハンドベース21は、このガイドレール7上を、ハンド部20とともに図17の両矢印Qの方向に移動する。ロボット40には、このようなハンドベース21の移動を実現するための駆動機構として、水平方向移動用モータ9とベルト8が設けられている。ベルト8は、水平方向移動用モータ9の回転部9aとローラ9bとに張架されており、ベルト8の一部は、ハンドベース21の下部の接続部21aに固定されている。水平方向移動用モータ9の回転部9aが回転すると、ベルト8が、ローラ9bを回転させながら回転部9aの回転に従動し、これにより、ハンドベース21が、このガイドレール7上をハンド部20とともに図の両矢印Q方向に移動する。
ここで、ロボットベース180は、図17の上下方向に移動することができる。以下、この上下方向の移動機構について説明する。ロボットベース180は、2つの把持部281を有しており、この把持部281は、2本の支柱280に、上下方向に移動自在な状態で接続されている。ロボットベース18の下面には、上下方向移動用モータ282が固定されており、上下方向移動用モータ282の回転部283は、図17の左側の支柱280に接している。このような構成により、上下方向移動用モータ282の回転部283が図の両矢印P方向に回転すると、ロボットベース180が図17の上下方向に移動する。この上下方向の移動では、ハンド部20やハンドベース21は、ロボットベース180とともに支柱280に沿って図17の上下方向に移動する。
ロボット40では、ロボットベース180が図17の上下方向に移動し、さらに、ハンドベース21がロボットベース180上を移動することで、ハンド部20が所望のセル2a,2b、ドライブ3に接近することができ、この接近した状態で所望のセル2a,2b、ドライブ3と、ハンド部20との間で記憶媒体1の受け渡しが実行される。ここで、後述するように、ハンド部20は、ガイドレール7の延びている方向および図17の上下方向に広がった面内で回動することができ、上記の受け渡しの際には、その所望のセル2a,2b、ドライブ3の向きが横向きであるか縦向きであるかに応じて、記憶媒体1を横置きの状態で収容する横向きの姿勢と、記憶媒体1を縦置きの状態で収容する縦向きの姿勢のいずれかの姿勢をとる。図17では、この2つの姿勢のうち、ハンド部20が縦向きの姿勢をとっている状態が示されている。
ここで、ロボット40と2本の支柱280とを合わせたものが、基本形態で上述したライブラリ装置における媒体受渡装置の一例に相当する。また、ハンドベース21が、基本形態で上述したライブラリ装置における支持部材の一例に相当し、2本の支柱280、上下方向移動用モータ282、ベルト8、ローラ9b、および水平方向移動用モータ9を合わせたものが、基本形態で上述したライブラリ装置における移動制御機構の一例に相当する。また、ハンド部20が、基本形態で上述したライブラリ装置における媒体受渡機構の一例に相当し、収容部20aが、基本形態で上述したライブラリ装置における収容部の一例に相当する。
次に、図17に示す、ハンド部20およびハンドベース21について説明する。
図18は、図17の上側に示す、ハンド部20およびハンドベース21を表した図であり、図19は、ハンド部20とハンドベース21と分けて表した分解図である。
ハンドベース21には、図18に示すように、ハンド部20を間に挟んで向かい合った2つの板状部分を有しており、この2つの板状部分のうちの右側の板状部分には、湾曲した形状の孔が形成された湾曲孔部24aが設けられている。この湾曲孔部24aの孔には、図19の三点鎖線の両矢印で示すように、ハンド部20のピン24が左側から右側に向かって差し込まれる。ここで、図10のように、ハンド部20が、ハンドベース21およびプレート15に対し横向きの状態となっているときには、ピン24は、図18に示すように、湾曲孔部24aの下部に位置している。また、ハンドベース21には、回動軸26を中心に回動するロックアーム25が設けられている。ロックアーム25はL字型をしており、L字の折れ曲がり部分に回動軸26が位置し、この折れ曲がり部分から2本の腕が延びている。これら2本の腕のうち、図18および図19の上方向に延びた腕の先端部25aは鉤状となっている。以下、この鉤状の先端部25aを鉤状先端部25aと呼ぶ。ハンド部20が、図18および図19に示す縦向きの状態では、鉤状先端部25aは、図18に示すように、湾曲孔部24aから右方に突き出したピン24に引っ掛かっている。ここで、ロックアーム25の2本の腕のうち、図18および図19の横方向に延びた腕には引っ張りスプリング27が接続されており、この引っ張りスプリング27の弾性力で、この横方向に延びた腕が下方向に引っ張られている。これにより、回動軸26を中心としてロックアーム25を図の時計回り方向に回動させるトルクが発生し、鉤状先端部25aがピン24に引っ掛かった状態が維持される。
ハンド部20は、第1接続部20aおよび第2接続部20bを備えており、第1接続部20aは、図18および図19に示すように、第2接続部20bを間に挟んでハンド部20の両側に1つずつ設けられており、これら2つの第1接続部20aには、いずれも貫通孔が設けられている。一方、第2接続部20bは、貫通孔が設けられた2つの出っ張り部200bを備えており、第2接続部20bは、2つの出っ張り部200bのうちの1つの出っ張り部200bの貫通孔が、2つの第1接続部20aのうちの1つの第1接続部20aの貫通孔と向かい合う位置に配置されている。図18に示すように、第1接続部20aの貫通孔、および第2接続部20bの出っ張り部200bの貫通孔には、ハンドベース21の一部である軸22が挿通されており、これにより、ハンド部20が、ハンドベース21に、軸22を回動軸として回動自在に接続される。ここで、軸22には、回動用スプリング23が巻きついており、回動用スプリング23の一端は軸22に固定され、他端は、図19の一点鎖線の両矢印で示すように、ハンド部20に接続されている。この回動用スプリング23により、ハンド部20は、軸22を回動軸として図の矢印a方向に回動するように付勢されている。従って、図18および図19に示すようにハンド部20が縦向きの状態ではハンド部20を横向きにしようとする力が働くこととなるが、上述したロックアーム25の鉤状先端部25aがピン24に引っ掛かることにより、縦向きの状態が維持される。この回動用スプリング12が、基本形態で上述したライブラリ装置における付勢部材の一例に相当する。
ここで、図18の横方向に延びたロックアーム25の腕の先端部25bに対して図18のx方向に外力が加えられると、この外力に伴うトルクにより、鉤状先端部25aが図18のx方向に移動してピン24と鉤状先端部25aとの引っ掛かりが解除された状態となる。この状態では、回動用スプリング23の付勢力により、ピン24が湾曲孔部24a内を上方に移動しながらハンド部20全体が図18のx方向に回動する。これにより、ハンド部20の姿勢は横向きとなる。
図20は、横向きの状態のハンド部20を表した図である。
ハンド部20の姿勢が完全に横向きとなった状態では、ピン24は、図20に示すように、湾曲孔部24aの湾曲孔部13aの最上部に達する。ここで、図20の状態で、ハンド部20の奥側の縁に対し、太い矢印x方向に新たに外力が加わると、この新たに外力により、ハンド部20は、湾曲孔部24a内でピン24を図20のx方向に移動させながら、図20のx方向に回動する。
図21は、ハンド部20が、図20に示す横向きの状態から、図18に示す縦向きの状態に至る間の回動中の様子を表した図である。
図20に示す横向きの状態から、図18に示す縦向きの状態に至るまでハンド部20が回動する際には、ピン24は湾曲孔部24a内を下方に移動し、その移動中に、ロックアーム25の鉤状先端部25aに接触する。鉤状先端部25aは、接触時のピン24の勢いによって一旦図21のx方向に回動し、ピン24が湾曲孔部13aの最下部に達する頃には、引っ張りスプリング27の弾性力により今度はx方向と反対方向に回動する。このようにx方向と反対方向に回動することにより、鉤状先端部25aは、ピン24と引っ掛かり、再び、図18の状態に戻る。
ここで、第2実施形態のライブラリ装置200では、図17のハンド部20およびハンドベース21が上下方向移動用モータ282によって上下方向に移動する力を利用して、上述した、図18のロックアーム25の横方向に延びた腕の先端部25bに対して加えられる外力や、図20のハンド部20の奥側の縁に対て加えられる外力を発生させる。こうすることで、第2実施形態のライブラリ装置200では、ハンド部20(あるいは収容部20a)の姿勢(向き)を変化させるための新たなモータやその制御機構を備える必要がなく、コスト上昇が回避されている。
以下では、上下方向移動用モータ282の回転駆動により、ハンド部20が姿勢を変える様子について説明する。
まず、ハンド部20が、縦向きの状態から横向きの状態に移行する様子について説明する。
図22〜図24は、ハンド部20が縦向きの状態から横向きの状態に移行する様子を表した図である。
図22は、図15のロボット40を、ライブラリ装置200の正面側(図15の右手前側)から見たときの図である。上述したように、ロボット40が有するロボットベース180は、上下方向移動用モータ282の回転駆動により、支柱280に沿って移動し、これによりハンド部20およびハンドベース21が上下方向に移動する。図22では、縦向きのハンド部20が、縦向きのセル2bとの間で記憶媒体1(図22では不図示、図16参照)の引き渡しを行った後、横向きのセル2aやドライブ3との間で記憶媒体1の引き渡しを行うために、矢印で示す下方向に移動しているときの様子が示されている。この図22に示すように、フレーム201の側壁上には、ガイドローラ30とブロック29とが設けられている。ここで、ブロック29は、上下方向について、横向きのセル2aやドライブ3が位置している付近に設けられており、下方向に移動する縦向きのハンド部20は、やがてブロック29に接触する。
図23は、縦向きのハンド部20が、ブロック29に接触したときの様子を表す図である。
縦向きのハンド部20が下方向に移動するにつれ、ハンド部20が有するロックアーム25の先端部25bがブロック29に接触する。この接触によりロックアーム25に対し、回動軸26を中心とする反時計回りのトルクが加えられ、このトルクで、ロックアーム25の鉤状先端部25aと、ハンド部20が有するピン24との間の引っ掛かりが解除される。この状態では、回動用スプリング23の付勢力により、ピン24が湾曲孔部24a内を図の矢印方向に移動しながらハンド部20全体が反時計回りに回動する。
図24は、ブロック29に接触したハンド部20が回動して横向きになった様子を表す図である。
ロックアーム25の鉤状先端部25aがピン24から外れると、図24に示すように、ハンド部20が回動して横向きとなる。このときのハンド部20の、上下方向についての高さは、ドライブ3(および図24では不図示の横向きのセル2a)とほぼ同じ高さとなっている。横向きになったハンド部20は、ハンドベース21がロボットベース180上を移動することで、所望の横向きのセル2a(図24では不図示、図22参照)やドライブ3に接近することができ、この接近した状態で所望の横向きのセル2aやドライブ3と、ハンド部20との間で記憶媒体1の受け渡しが実行される。なお、この受け渡しの前には、図22の上下方向移動用モータ282によりハンドベース21が、必要に応じて図24の上下方向に移動し、これにより、ハンドベース21の高さが、所望の横向きのセル2a(図24では不図示、図22参照)やドライブ3の高さに合わせて調整される。
次に、ハンド部20が、横向きの状態から縦向きの状態に移行する様子について説明する。
図25〜図27は、ハンド部20が横向きの状態から縦向きの状態に移行する様子を表した図である。
図25では、横向きのハンド部20が、横向きのセル2aやドライブ3との間で記憶媒体1の引き渡しを行った後、縦向きのセル2bとの間で記憶媒体1の引き渡しを行うために、矢印で示す上方向に移動しているときの様子が示されている。上方向に移動する縦向きのハンド部20は、やがてガイドローラ30に接触する。
図26は、横向きのハンド部20が、ガイドローラ30に接触したときの様子を表す図である。
横向きのハンド部20が上方向に移動するにつれ、図26に示すように、ハンド部20の縁がガイドローラ30に接触する。この接触によりハンド部20に対し、ハンド部20を時計回りに回動させようするトルクが加えられ、ハンド部20は、湾曲孔部24a内でピン24を図26の矢印方向に移動させながら、時計回りに回動する。このハンド部20の回動の際には、湾曲孔部24a内を下方に移動するピン24は、その移動中に、ロックアーム25の鉤状先端部25aに接触し、図21の説明で上述したようにして、再度、ピン24と引っ掛かった状態が実現する。
図27は、ガイドローラ30に接触したハンド部20が回動して縦向きになった様子を表す図である。
ロックアーム25の鉤状先端部25aがピン24と引っ掛かかると、図27に示すように、ハンド部20の縦向きの姿勢が安定化する。縦向きになったハンド部20は、ハンドベース21がロボットベース180上を移動することで、所望の縦向きのセル2b(図27では不図示、図22参照)に接近することができ、この接近した状態で所望の縦向きのセル2bと、ハンド部20との間で記憶媒体1の受け渡しが実行される。なお、この受け渡しの前には、図22の上下方向移動用モータ282によりハンドベース21が、必要に応じて図24の上下方向に移動し、これにより、ハンドベース21の高さが、所望の縦向きのセル2bの高さに合わせて調整される。
ここで、ガイドローラ30およびロックアーム25を合わせたものが、基本形態で上述したライブラリ装置における姿勢変更部材の一例に相当する。また、ガイドローラ30と接触するときのハンド部6(および収容部6a)の位置(図25と図26参照)が、基本形態で上述したライブラリ装置における所定の位置の一例に相当する。また、第2実施形態のライブラリ装置200では、ハンド部6について、横向きの姿勢が、基本形態で上述したライブラリ装置における第1の姿勢の一例に相当し、縦向きの姿勢が、基本形態で上述したライブラリ装置における第2の姿勢の一例に相当する。
以上説明したように、第2実施形態のライブラリ装置200では、ロボット40のハンド部20(あるいは収容部20a)は、ロックアーム25と引っ掛かっている状況では縦向きの姿勢をとり、ロックアーム25との引っ掛かりが解除された状況では横向きの姿勢をとることとなり、記憶媒体1の受け渡しの相手となる、ドライブ3やセル2a、2bの向きに応じて姿勢を変化させることができる。このため、第2実施形態のライブラリ装置200では、記憶媒体1を横置きで収容するセル2aと、記憶媒体1を縦置きで収容するセル2bとが混在していても、セル2a,2bやドライブ3の相互間での記憶媒体1の受渡しは、支障なく実行される。また、ハンド部20(あるいは収容部20a)の姿勢の変化は、ハンド部20が、ブロック29やガイドローラ30の位置に移動するかどうかで決定され、姿勢を変化させるための駆動機構やその制御機構を別途設ける必要がない。このため、第2実施形態のライブラリ装置200では、駆動機構やその制御機構を設けることによるコスト上昇も回避されている。
以上が第1実施形態および第2実施形態の説明である。
以上の第1実施形態および第2実施形態では、横向きのセル2aと縦向きのセル2bのうち、いずれか一方が多数となっているライブラリ装置について説明したが、上述したライブラリ装置の基本形態では、同程度の数の横向きのセル2aと縦向きのセル2bが混在しているライブラリ装置であってもよい。
また、以上の第1実施形態および第2実施形態では、ドライブ3は、横向きのドライブであったが、上述したライブラリ装置の基本形態では、横向きのドライブと縦向きのドライブとが混在していてもよい。
ここで、以上説明した実施形態を踏まえて、上述したライブラリ装置の基本形態の取り得る形態や好ましい形態について説明する。
上述したライブラリ装置の基本形態において、「上記第1の置き方は横置きであって、上記第2の置き方は縦置きである」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、セルや媒体ドライブの中に、記憶媒体を横置きで収容するものと、縦置きで収容するものとが混在していても、これらセルや媒体ドライブの相互間での記憶媒体の受渡しは、支障なく実行される。
また、上記の好ましい形態は、「上記移動制御機構が、横方向および縦方向のうちの第1の方向に延び上記支持部材の該第1の方向への移動を案内する第1の案内部材と、横方向および縦方向のうちの第2の方向に延び上記第1の案内部材を該第2の方向に案内する第2の案内部材と、上記支持部材を上記第1の方向に移動させる第1のモータと、上記第1の案内部材を上記第2の方向に移動させる第2のモータとを備え、上記所定の位置が上記第1の案内部材の一方の端部に固定された位置であって上記姿勢変更部材が上記第1の案内部材の、該所定の位置に備えられたものであり、さらに、上記所定の位置に向かって進行して上記支持部材に当接する当接部を備えた」形態であってもよい。
上述の第1実施形態におけるライブラリ装置100では、図8の水平方向移動用モータ9が、上記の第1のモータの一例に相当し、ロボットベース18が、上記の第1の案内部材の一例に相当している。また、図3の上下方向移動用モータ282が、上記の第2のモータの一例に相当し、2本の支柱280が、上記の第2の案内部材の一例に相当し、図14の正面壁18bが、上記の当接部の一例に相当している。このように、第1実施形態におけるライブラリ装置100では、当接部を備えた上記の形態が実現している。
また、当接部を備えた上記の形態において、「上記支持部材が、上記収容部を回動自在に支持し上記第1のモータにより駆動される第1の支持部材と、上記第1の支持部材を載置し上記第1の案内部材により案内されるとともに上記所定の位置に向かって進行してきたときに上記当接部に当接する第2の支持部材と、上記第1の支持部材を、上記第2の支持部材上で上記所定の位置から離れる方向に付勢する第2の付勢部材とを備え、上記所定の位置に向かって上記収容部が進行してきたときに上記第2の支持部材が上記当接部に当接して更なる進行が阻止され、上記第1の支持部材が上記第2の付勢部材による付勢に抗して更に進行し上記収容部が上記姿勢変更部材の干渉を受けて該収容部の姿勢が上記第1の姿勢から上記第2の姿勢に回動するものである」という形態はさらに好ましい形態である。
このような形態によれば、支持部材は、第1のモータにより第1の方向に移動し、第2のモータにより第2の方向に移動する。ここで、支持部材の第1の方向への移動は、支持部材のうちの第1の支持部材が第1のモータの駆動力を受けることで実行され、この移動で支持部材のうちの第2の支持部材が当接部に当接して移動できなくなったときに、収容部が姿勢変更部材の干渉を受けて第1の姿勢から第2の姿勢に回動する。このような形態では、第1の姿勢から第2の姿勢の変更が、支持部材の第1の方向への移動の際の、第2の支持部材の当接部への当接と、収容部に対する姿勢変更部材の干渉によって簡単に実現する。上述の第1実施形態におけるライブラリ装置100では、ハンドベース10が、上記の第1の支持部材の一例に相当し、プレート15が、上記の第2の支持部材の一例に相当している。実際、第1実施形態では、プレート15が正面壁18bに接触して移動できなくなったときに、図14のロックピン16がハンド部6から外れ、さらに側壁18aがピン13を押し下げることにより、ハンド部6の姿勢が横向きから縦向きに変更される。このように、上述の第1実施形態では、上記のさらに好ましい形態が実現している。
また、上述したライブラリ装置の基本形態において、「上記姿勢変更部材が、上記フレームに設けられたものであって、上記媒体受渡装置がさらに、上記支持部材に支持され、上記収容部が上記所定の位置に移動し上記姿勢変更部材の干渉を受けて上記第1の姿勢から上記第2の姿勢に回動した該収容部に係止して該収容部を該第2の姿勢に保持する係止部材と、上記フレームに設けられ、上記支持部材とともに移動してきた上記係止部材に干渉して該係止部材による上記収容部の係止を解除させる係止解除部材とを備えた」という形態も好ましい形態である。
このような形態によれば、係止部材により収容部の姿勢が第2の姿勢に維持され、係止解除部材、および基本形態の付勢部材により収容部の姿勢が第2の姿勢から第1の姿勢に戻される。このような形態では、第1の姿勢から第2の姿勢の変更が、支持部材の移動の際の、収容部の係止の解除によって簡単に実現する。上述の第2実施形態におけるライブラリ装置200では、ロックアーム25が、上記の係止部材の一例に相当し、ブロック29が、上記の係止解除部材の一例に相当する。実際、第2実施形態では、図23および図24の説明で上述したように、ハンド部20の移動の際にロックアーム25の先端部25bがブロック29と接触することにより、ロックアーム25の鉤状先端部25aと、ハンド部20のピン24との引っ掛かりが解除されて、ハンド部6の姿勢が縦向きから横向きに変更される。このように、上述の第2実施形態では、係止部材を備えた上記の好ましい形態が実現している。

Claims (5)

  1. フレームと、
    前記フレームに設けられ、各々が、記憶媒体を取出し自在に第1の置き方又は該第1の置き方とは異なる第2の置き方で収容する複数のセルと、
    前記フレームに設けられ、前記セルに収容された記憶媒体をアクセスする媒体ドライブと、
    前記記憶媒体を取出し自在に収容する収容部を有し、該収容部を前記複数のセルおよび前記媒体ドライブの相互間を移動させて、該複数のセルおよび該媒体ドライブの相互間で該記憶媒体の受渡しを行う媒体受渡装置とを備え、
    前記媒体ドライブが、前記記憶媒体を、前記第1の置き方と前記第2の置き方とのうちの、前記複数のセルのうちの少なくとも1個のセルに収容される記憶媒体の置き方である第1タイプの置き方とは異なるもう一方の第2タイプの置き方で収容するものであって、
    前記媒体受渡装置が、さらに、
    前記収容部を、前記記憶媒体を前記第1の置き方と前記第2の置き方とのうちの一方の置き方および他方の置き方でそれぞれ収容する第1の姿勢および第2の姿勢の間で回動自在に支持する支持部材と、
    前記支持部材を、前記収容部が前記複数のセルおよび前記媒体ドライブにそれぞれ対向する位置に移動させる移動制御機構と、
    前記複数のセルそれぞれと前記収容部との間、および前記媒体ドライブと前記収容部との間で前記記憶媒体を受け渡す媒体受渡機構と、
    前記収容部を前記第1の姿勢に向けて付勢する付勢部材と、
    前記収容部が所定の位置まで移動してきた際に該収容部に干渉し該収容部を前記付勢部材による付勢力に抗して前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に回動させる姿勢変更部材とを備えたものであることを特徴とするライブラリ装置。
  2. 前記第1の置き方は横置きであって、前記第2の置き方は縦置きであることを特徴とする請求項1記載のライブラリ装置。
  3. 前記移動制御機構が、横方向および縦方向のうちの第1の方向に延び前記支持部材の該第1の方向への移動を案内する第1の案内部材と、横方向および縦方向のうちの第2の方向に延び前記第1の案内部材を該第2の方向に案内する第2の案内部材と、前記支持部材を前記第1の方向に移動させる第1のモータと、前記第1の案内部材を前記第2の方向に移動させる第2のモータとを備え、
    前記所定の位置が前記第1の案内部材の一方の端部に固定された位置であって前記姿勢変更部材が前記第1の案内部材の、該所定の位置に備えられたものであり、さらに、前記所定の位置に向かって進行して前記支持部材に当接する当接部を備えたものであることを特徴とする請求項2記載のライブラリ装置。
  4. 前記支持部材が、前記収容部を回動自在に支持し前記第1のモータにより駆動される第1の支持部材と、前記第1の支持部材を載置し前記第1の案内部材により案内されるとともに前記所定の位置に向かって進行してきたときに前記当接部に当接する第2の支持部材と、前記第1の支持部材を、前記第2の支持部材上で前記所定の位置から離れる方向に付勢する第2の付勢部材とを備え、
    前記所定の位置に向かって前記収容部が進行してきたときに前記第2の支持部材が前記当接部に当接して更なる進行が阻止され、前記第1の支持部材が前記第2の付勢部材による付勢に抗して更に進行し前記収容部が前記姿勢変更部材の干渉を受けて該収容部の姿勢が前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に回動するものであることを特徴とする請求項3記載のライブラリ装置。
  5. 前記姿勢変更部材が、前記フレームに設けられたものであって、
    前記媒体受渡装置がさらに、
    前記支持部材に支持され、前記収容部が前記所定の位置に移動し前記姿勢変更部材の干渉を受けて前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に回動した該収容部に係止して該収容部を該第2の姿勢に保持する係止部材と、
    前記フレームに設けられ、前記支持部材とともに移動してきた前記係止部材に干渉して該係止部材による前記収容部の係止を解除させる係止解除部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載のライブラリ装置。
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