JP4753396B1 - 金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の金型装置にあっては、上金型の交換時には上部クッションインサートと上型、また、下金型の交換時には下部クッションインサートと下型とを交換しなければならず、従って、構造が複雑でコストが高くなるといった問題があった。
【解決手段】 上部マスター共通部材Fの裏面に取付けられ平面視コ字状に形成され開口部が作業者の作業位置側に形成され、かつ、前記開口部から上金型Bをガイドしながら挿入可能とした上金型固定部材4および上金型を挿入した状態で前記開口部を閉塞して上金型を固定状態とする回動部材5とからなる上金型固定装置Dと、下部マスター共通部材Eの上面に取付けられ下金型Aをガイドしながら挿入可能として下金型固定部材1および下金型を挿入した状態で下金型固定部材の開口部を閉塞して下金型を固定状態とする回動部材2とからなる下金型固定装置Cとより構成した金型装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、総打ち抜き型、打ち抜き型、折り曲げ型あるいは孔抜き型等の金型装置であって、上型ダイセットに装着する交換金型である上金型と、下型ダイセットに装着する交換金型である下金型をネジ止めすることなく前記ダイセットに対して前記交換金型を短時間で、かつ、正確な位置決め状態で取付けることが可能な金型装置に関する。
従来における金型装置としては、特開2008−246546号公報(特許文献1)に記載された発明がある。その構造は、打ち抜き加工を行なう製品毎に上型ダイセット1にネジ止め固定されている下金型(パンチパッキングプレート3、パンチホルダー4、ストリッパープレート5等が組み立てられている)をネジを外して新たな交換金型と交換してネジ止め固定する。また、下型ダイセット7にネジ止め固定されている下金型も同様にして交換するものであった。
また、特開平10−156597号公報(特許文献2)に記載れている発明がある。その構造は、ラム1にネジ止めによって固定された平面コ字状のパンチホルダー20に前面から抜き差し可能に上部クッションインサート26を取付け、一方、ベッド3にネジ止めによって固定された平面コ字状のダイホルダー21の前面から抜き差し可能に下部クッションインサート33を取付ける。
さらに、前記パンチホルダー20に上型2を前記上部クッションインサート26の下側において抜き差し可能に取付けると共にパンチホルダー20の下側に取付けられたクランプ24で固定し、また、前記ダイホルダー21に下型4を前記下部クッションインサート33の上側において抜き差し可能に取付けると共にダイホルダー21の上側に取付けられたクランプ24で固定したものであった。
特開2008−246546号公報 特開平10−156597号公報
前記した特許文献1にあっては、加工を行なう製品毎に上金型と下金型を全てネジを外し分解した後に、異なる上金型と下金型を組み込みネジ止めを行なうという手順が必要であることから、上下金型を組み込むのに時間が掛り小ロットの製品の加工を行なう場合には加工コストが高くなるといった問題があった。
一方、特許文献2にあっては、上下動するラム1にパンチホルダー20を固定し、このパンチホルダー20に上部クッションインサート26を差し込むと共に上型2を差し込み、また、パッド3にダイホルダー21を固定し、このダイホルダー20に下部クッションインサート30を差し込むと共に下金型4を差し込むようにしたので、前記した特許文献1よりも金型の交換が容易に行なえるという利点を有している。
しかし、この特許文献2にあっては上金型の交換時には上部クッションインサートと上型、また、下金型の交換時には下部クッションインサートと下型とを交換しなければならず、従って、構造が複雑でコストが高くなるといった問題があった。
さらに、上型をパンチホルダーに固定するためのクランプはパンチホルダーの下面に取付けられ、また、下型をパンチホルダーに固定するためのクランプはパンチホルダーの上面に取付けられ、上型と下型をそれぞれのパンチホルダーに固定するためにはクランプを締め付けて行なうものであるため、固定のための締め付け作業が面倒であると共に上型と下型のパンチホルダーへの装着は別項に行なうことが必要であった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、予めラム側とベッド側に固定されたパンチホルダーに対しては下金型と上金型のみを装着することで抜き落としと孔開け等の加工を同時に行なうことができ、かつ、上下金型のパンチホルダーへの固定は開閉可能な回動部材を前方から閉じることで固定できると共にパンチホルダー側と上下金型側に形成された凹部あるいは突部との係合によって加工中にガタが発生することがないと共に精度高く固定することが可能な金型装置を提供せんとするにある。
本発明の金型装置は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、プレス装置によって上下動し、加工を行なう製品には関係なく共通に使用する上部マスター共通部材と、該上部マスター共通部材の裏面に取付けられ平面視コ字状に形成され開口部が作業者の作業位置側に形成され、かつ、前記開口部から上金型をガイドしながら挿入可能とした上金型固定部材および上金型を挿入した状態で前記開口部を閉塞して上金型を固定状態とする回動部材とからなる上金型固定装置と、プレス装置の固定側に取付けられ、加工を行なう製品には関係なく共通で使用する下部マスター共通部材と、該下部マスター共通部材の上面に取付けられ前記上部金型固定部材と同形状に形成され下金型をガイドしながら挿入可能として下金型固定部材および下金型を挿入した状態で下金型固定部材の開口部を閉塞して下金型を固定状態とする回動部材とからなる下金型固定装置とより構成したことを特徴とする。
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記上金型と前記上金型固定部材とは、上金型の背面側と前記上金型固定部材の奥側との間で台形状の少なくとも2個の係合突起と台形溝とが係合され、かつ、上金型の前面側と前記回動部材との間で台形状の突起と台形溝とが係合され、この係合状態において上金型固定装置に対して上金型が固定され、また、前記下金型と前記下金型固定部材とは、下金型の背面側と前記下金型固定部材の奥側との間で台形状の少なくとも2個の係合突起と台形溝とが係合され、かつ、下金型の前面側と前記回動部材との間で台形状の突起と台形溝とが係合され、この係合状態において下金型固定装置に対して下金型が固定されることを特徴とする。
請求項3の手段は、前記した請求項2において、前記上金型固定部材に上金型を固定する前記台形状の係合突起と前記台形溝との係合状態において、前記係合突起と係合溝の形状は上金型が上金型固定部材より落下することがない形状となっており、また、前記下金型固定部材に下金型を固定する前記台形状の係合突起と前記台形溝との係合状態において、前記係合突起と係合溝の形状は下金型が下金型固定部材より引き上げられることがない形状となっていることを特徴とする。
請求項4の手段は、前記した請求項1において、前記上金型固定部材に上金型を挿入する際に上金型の前後方向を違えて挿入した場合には、上金型固定部材に形成されている誤挿入防止片に上金型の一部が当接して挿入不可となり、また、前記下金型固定部材に下金型を挿入する際に下金型の前後方向を違えて挿入した場合には、下金型固定部材に形成されている誤挿入防止片に下金型の一部が当接して挿入不可となるようにしたことを特徴とする。
本発明の請求項1にあっては、上下金型は上下金型固定装置に対してガイドされながら挿入され、かつ、回動部材によって上下金型固定装置の開口部を閉塞することで上下金型は上下金型固定装置内に固定されるので、製品毎に製作する上下金型のセットが容易であり、また、上下金型を重ねた状態で保管されている場合には、上下金型固定装置の空間を上下金型を重ねた厚みに相当する位置まで近接した状態とすることで、上下金型を同時に上下金型固定装置内に挿入することが可能であることから、上下金型のセットが短時間で行なえるものである。
また、請求項2の手段にあっては、上下金型の背面側と前記上下金型固定部材の奥側との間で台形状の少なくとも2個の係合突起と台形溝とが係合され、かつ、上下金型の前面側と回動部材との間で台形状の突起と台形溝とが係合され、この係合状態において上下金型固定装置に対して上下金型が固定されるので、上下金型は上下金型固定装置内でガタつくことがなく精度の高い加工を行なうことが可能となる。
さらに請求項3の手段にあっては、上金型固定部材に上金型を固定する台形状の係合突起と台形溝との係合状態において、上金型が上金型固定部材より落下することがないようにしたので、大きな振動等が発生しても上金型が落下せず金型に損傷を与えたり作業者に怪我を与えることがなく、また、下金型固定部材に下金型を固定する台形状の係合突起と前記台形溝との係合状態において、下金型が下金型固定部材より引き上げられることがないようにしたので、何らかの原因で下金型に引き上げ力が作用しても下金型は固定状態にあって下金型が損傷することがない。
また、請求項4にあっては、上下金型を上下金型固定装置に挿入する際に、作業者が間違えて前後の向きを変えて挿入しても誤挿入防止片によって挿入が行なえないので、無理に上下金型を挿入することによる上下金型や上下金型固定装置を損傷するのを防止することができる等の効果を有するものである。
本発明に係る金型装置をプレス装置に上金型と下金型を装着する状態の分解斜視図である。 プレス装置のラム下部に固定された本発明の上金型固定装置の斜視図である。 図3の一部を拡大した側面図である。 プレス装置のベッド上部に固定された本発明の下金型固定装置の斜視図である。 本発明の金型装置によって金属板等の被加工板Hを加工する前の状態を示す断面図である。 図6の状態から被加工板Hを加工した状態の断面図である。 上金型内に打ち抜いた被加工板Hをストリッププレートから抜き出した状態を示す断面図である。
以下、本発明に係る金型装置の実施例を図面と共に説明する。
図1〜図4は下金型Aと上金型Bをプレス装置に取付けるための下金型固定装置Cと上金型固定装置Dであって、下金型固定装置Cは下部マスター共通部材Eにおけるベッド7の上面に固定され、また、上金型固定装置Dは後に詳述する上部マスター共通部材Fの最下部に位置するパンチホルダー20の下面にネジ止め等によって固定されている。
下金型固定装置Cは、作業者が位置する側が開口された平面視でコ字状に形成されている。そして、下金型固定装置Cは、下金型固定部材1と、該下金型固定部材1の開口部側の一端(図1、図2にあっては右側)に回動部材2が回動自在に軸支された構成となっている。
前記下金型固定部材1は、平面視でコ字状に形成された上板1a、中板1b、下板1cとで構成され、上板1aと中板1bとの間には隙間が形成されている。また、中板1bと下板1cとはネジ止めされている。そして、前記上板1aと中板1bとの隙間にはピン1a1によって支持されたスプリング11がコの字状の各辺に複数個ずつ配置されており、これにより、上板1aに押下力が作用すると上板1aはスプリング11のバネ力に抗して下降する。また、上板1aの裏面と下板1cの上面との間隔は下金型Aの厚みより若干広く形成されている。
前記上板1aの奥側における内面壁の左右2か所には台形の係合突起1a1が形成され、さらに、中板1bの内面壁は後に詳述する下金型Aの前後方向を逆方向に挿入した時に下金型Aの挿入が行なえないようにするための誤挿入防止片1b1が上下板1a,1cの内壁面より内側に突出して形成されている。また、上板1aの4隅には後に詳述する上金型固定装置Fの下板4c側に形成された位置決め孔(図示せず)に係合して位置決めを行なう位置決め突起1a3が固定されている。
下金型Aは図1、図2で示すようにストリッパーホルダー10とパンチパッド8およびハネ出し9(図5〜図7参照)とから構成されており、被加工板Hから製品を打ち抜き、孔開け、折り曲げ等を行なう時にストリッパーホルダー10を下降可能とするためのスプリング11がストリッパーホルダー10側に一端が固定されたピン10aの外周に巻回されている。そして、前記ピン10aで位置決めされたスプリング11はパンチパッド8とストリッパーホルダー10の間における前方の左右の2個所と後方の中央の1個所に取付けられている。
このような構成となっていることで、下金型Aを正常な方向(スプリング11が中央に1つが取付けられている)から挿入した場合には、該中央のスプリング11が内側に突出している誤挿入防止片1b1に当接することがないので下金型Aは奥側まで挿入された後に左右2個のスプリング11が前記誤挿入防止片1b1に当接して固定状態となるが、下金型Aを前後逆向きに挿入した場合には、左右2個のスプリング11が誤挿入防止片1b1の先端開口部側に当接することとなるため下金型Aは奥側まで移動せず、下金型Aは奥まで達しないことから作業者は挿入方向を間違えたことを認識できる。
前記上板1aの奥側における内周面の左右2箇所には台形の係合突起1a3が形成され、また、下金型Aにおけるストリッパーホルダー10の奥側には前記係合突起1a3に係合する台形溝10bが形成されている。
次に、回動部材2の構成について説明するに、上下の金属板2a,2bで構成され、該上金属板2a,2bの間には上金属板2aを上下動可能とするためのスプリング11が上金属板2a側に一端が固定されたピン2a1の外周に巻回されている。また、前記回動部材2の上金属板2aには台形状の係合突起2a2が形成されており、回動部材2を図2における実線の如く閉じた状態において下金型Aにおけるストリッパーホルダー10に形成されている台形状の台形溝10cと係合される構成となっている。
このように構成された下金型固定装置Cにあっては、下金型Aを正常な方向を前方にして押し込むと、前記したように上板の2つの係合突起1a1に下金型Aのストリッパーホルダー10の2つの台形溝10bが係合され、次いで、回動部材2を閉じると上金属板2aの係合突起2a2がストリッパーホルダー10の台形溝10cが係合される。そして、上金属板2aの先端に固定されているロック杆2a3に対して中板1bに一端が回転自在に軸支されたロック板3の溝部が係合され下金型Aは下金型固定部材1に対して固定状態となる。
なお、前記した上板1aに形成された台形状の係合突起1a3と下金型Aのストリッパーホルダー10に形成された台形溝10bおよび回動部材2の上金属板2aに形成された台形状の係合突起2a2と下金型Aのストリッパーホルダー10に形成された台形溝10cを係合した状態では、下金型Aに対して上方への引っ張り力が発生しても下金型固定装置Cより下金型Aが引き上げられることがないように係合突起と台形溝との形状は決定されている。
また、下金型Aにおけるストリッパーホルダー10の4隅には、後述する上金型Bにおけるストリッパーホルダー28の裏面の4隅から垂下されている位置決めピン28aが挿入される位置決め孔10dが形成され、前記位置決めピン28aが位置決め孔10dに挿入されることで下金型Aと上金型Bとの正確な位置決めが行なえる。
前記したように、下金型固定装置Dの上板1aと中板1bの間、および回動部材2の上金属板2aと下金属板2bとの間にはスプリング11が介在されていることから、上金型固定装置Dが降下して下金型固定装置Dに下降力が作用すると下金型Aのストリッパープレート10は下降動作する。
上金型固定装置Dは、前記下金型固定装置Cと同様に平面視でコ字状に形成された上金型固定部材4と、該上金型固定部材4の開口部側に一端が回動自在に軸支された回動部材5とから構成されている。
次に、上金型固定部材4について説明するに、前記上金型固定部材4は、上板4a、中板4b、下板4cとが一体に形成されており、上板4aの裏面と下板4cの上面との間隔は上金型Bの厚みより若干広く形成されている。また、中板4bの内面壁は後に詳述する上金型Bの前後方向を逆方向に挿入した時に上金型Bの挿入が行なえないようにするための前記した下金型固定部材の中板1bと同様な誤挿入防止片(図示せず)が上下板4a,4cの内壁面より内側に突出して形成されている。
上金型Bは図1、図5〜図7に示すように示すように上部マスター共通部材Fの最下部部材であるパンチホルダー20に交換可能に取付けられるパンチパッド21と、パッキングホルダー25と、ストリッパープレート29が交換可能に取付けられたストリッパーホルダー28と、パンチ27がネジ止めされ空間内で上下動自在なパンチ取付板26とから構成され、パンチパッド21とストリッパーホルダー28は、前方左右と後方中央とに外周にカラー21bが嵌挿されるピン21aが取付けられている。
このような構成となっていることで、上金型Bを正常な方向(カラー21b)が中央に1つが取付けられている)から挿入した場合には、カラー21bが誤挿入防止片に当接することがないので上金型Bは奥側まで挿入された後に左右2個のスプリング11が前記誤挿入防止片に当接して固定状態となるが、上金型Bを前後逆向きに挿入した場合には、左右2個のカラー21bが誤挿入防止片の先端開口部側に当接することとなるため上金型Bは奥側まで移動せず、上金型Bは奥まで達しないことから作業者は挿入方向を間違えたことを認識できる。
なお、ストリッパーホルダー28の背面側の左右には前記2個の係合突起4c1と係合する台形溝28aが、また、前面側の中央部には後述する押し部材5bの係合突起5b1と係合する台形溝28bが形成されている、さらに、前記ストリッパーホルダー28の裏面側には前記下金型Aのストリッパーホルダー10の上面に形成された位置決め孔10bに嵌合される位置決めピン28aが裏面側から垂下した状態で取付けられている。
次に、回動部材5は基端部が回動軸5a1で前記上板4aと下板3との間で軸支された金属板5aと、該金属板5aの中央部に固定され金属板5aを閉じた時に上金型Bの正面部全体を奥側に押しつける押し部材5bが一体的に形成され、該押し部材5bには台形状の係合突起5b1が形成されている。また、金属板5aの先端部と中間部の外側には、前記中板4bの側面と正面に回転自在に取付けられているロック板6,6′と係合されるロック杆5a2,5a3が取付けられている。
このように構成された上金型固定装置Dにあっては、上金型Aを正常な方向を前方にして押し込むと、前記上金型固定部材4の下板4cに形成されている係合突起4c1に上金型Bにおけるストリッパーホルダー28の背面側に形成されている台形溝28cが係合され、次いで、回動部材5を閉じると押し部材5bの係合突起5b1が上金型Bにおけるストリッパーホルダー28の前面側に形成されている台形溝28bが係合される。そして、金属板5aのロック杆5a2,5a3に対して中板4bに回転自在に軸支されたロック板6,6′の溝部を係合すると上金型Bは上金型固定部材4に対して固定状態となる。
なお、前記した上金型固定部材4の下板4cに形成した台形状の係合突起4c1および押し部材5bに形成した台形状の係合突起5b1と、ストリッパーホルダー28に形成されている台形溝28b,28cとの係合状態において下方への落下力が発生した場合に、上金型Bが不用意に落下しないような形状に形成されている。
また、回動部材5は上金型固定部材4の正面側と側面側に設けられた2箇のロック板6,6′で固定されるようにしたが、これは、上金型Bの重量が回動部材5にも加わるため回動部材5が上金型固定部材4より離脱して上金型Bが落下しないようにするためである。
回動部材5の回転軸側には段部5a5が形成され、この段部5a5は下板4cに形成された段部4c2の上に位置し、また、回動部材5の先端にも段部5a6が形成され、この段部5a6が下板4cの側面に形成された段部4c3の上に回動部材5を閉じた時に係合されるようにしたので、回動部材5に上金型Bの重量が加わっても前記2つのロック板6,6′による固定と共に回動部材5が上金型固定装置Dより外れることはない。
前記した下金型固定装置Cに対して下金型Aの挿入と、上金型固定装置Dに対して上金型Bを別個に挿入した場合について説明したが、実際の作業としては、上金型固定装置Dを下金型固定装置Cに近接状態まで下降させた回動部材2,5の開放して開口部を開放し、下金型Aと上金型Bの保管状態である積み重ね状態で同時に開口部から挿入することで、一度の手間で下金型固定装置Cと上金型固定装置Dにそれぞれ下金型Aと上金型Bをセットすることで、セット時間の短縮を図ることができる。
次に、前記した下金型固定装置Cと上金型固定装置Dにそれぞれ下金型Aと上金型Bをセットした状態で被加工板Hの打ち抜きと同時に孔開け加工を行なう金型装置全体の構造を図5〜図7と共に説明する。
下金型Aは前記した下金型固定装置Cにセットした状態において、下部マスターEのベッド7上に接触状態で載置される。そして、下金型Aは下部マスターEのベッド7に載置されるパンチパッド8と、該パンチパッド8の上面に固定されるハネ出し9と、該ハネ出し9の上部が臨む開口部が形成されたストッパーホルダー10とより構成されている。そして、ストリッパーホルダー10には前記パンチパッド8に螺合されたネジ8aの頭部が入り込むバカ孔10aが形成されている。
このバカ孔10aはネジ8aの頭部がセット状態においてストリッパーホルダー10の表面から突出せず、かつ、ストリッパーホルダー10と後述するパンチ27との動作によって打ち抜き加工や孔開け加工するために下降してもネジ8aの頭部が突出しない深さとなっている。また、前記ネジ8aの外周にはストリッパーホルダー10を上方に押し上げるためのスプリング11が巻回されている。
なお、前記ネジ8aは前方の左右2か所と後方の中央1か所に取付けられている。また、ストリッパーホルダー10、ハネ出し9、パンチパッド8および下部マスターEに形成された孔12は、孔開け加工を行なって打ち抜かれた破片をプレス装置の外部に放出するための孔である。
次に、上部マスター共通部材Fの構成について説明するに、13はプレス装置の上下動に伴って上下動するシャンクホルダー、14は該シャンクホルダー13の下面にネジ止めによって固定されたパッキングホルダーにして、裏面中央部にはガイド板15が収容され、かつ、上下動が可能な空間部が形成されている。
そして、ガイド板15の上面にはガイドピン15aが取付けられ、該ガイドピン15aはパッキングホルダー14およびシャンクホルダー13に形成された孔14a,13aを介して上方に突出し、上端はカンザシ16に取付けられている。なお、カンザシ16はプレス装置の昇降に伴って上下動するシャンクホルダー13と共に上下動するが、プレス装置側に固定されているストッパーGに当接するとカンザシ16のみが下降を開始する構造となっているが、カンザシ16が下降してシャンクホルダー13に当接した状態でプレス装置による上昇は停止する構造となっている。
17は前記パッキングホルダー14の下面にネジ止めされたパンチパッドホルダーにして、押し下げピン18を挿通するための小径孔と、該小径孔と連通するスプリング19を収納する大径孔とが形成されている。そして、前記押し下げピン18の頭部は前記スプリング19の上端に当接している。20はパンチパッドホルダー17の下面にネジ止めされたパンチホルダーにして、前記押し下げピン18の下端が挿入される小径が形成されている。
次に、前記した上金型固定装置Dに上金型Bをセットした状態において、上部マスター共通部材Fのパンチホルダー20の裏面と接触状態となる上金型の構造について説明するに、21は前記パンチホルダー20の裏面にネジ止め固定されたパンチパッドにして、該パンチパッド21にはダイホルダー22が交換自在に取付けられている。このダイホルダー22には被加工板Hに孔を開けるための孔開けピン23を挿入するための孔と、前記押し下げピン18を挿通した孔と連通する孔が開口されており、該孔には補助ピン24が挿通されている。
25は前記パンチパッド21の裏面にネジ止め固定されたパッキングホルダーにして、内部の空間部にはパンチ取付板26が上下動可能に内装されている。そして、このパンチ取付板26の上面には前記補助ピン24の下端が当接している。27は前記パンチ取付板26の下面にネジ止めによって固定されたパンチにして、前記孔開けピン23が挿通される前記パンチ取付板26の孔と連通する孔が形成されている。
28は図4に示すように前記パンチパッド21に対してネジ21aとカラー21bとによって一定間隔を保持して固定されため固定されたストリッパーホルダーにして、前記パンチ27の形状に応じて交換されるストリッパープレート29が内部に配置されている。このストリッパープレート29は前記パッキングホルダー25にネジ止め固定される。そして、ネジ止め固定されたストリッパープレート29の上面には前記パンチ取付板25の下面が当接している。
なお、前記ネジ21aとカラー21bとからなる所定間隔を維持するための手段は前側の左右と後方の中央の3か所に形成されている。また、前記ダイホルダー22の四隅には位置決めピン22aが取付けられストリッパーホルダー28を貫通して下金型Aにおけるストリッパーホルダー10の上面に形成された位置決め孔10bに嵌合される位置決めが行なわれる。
このような構成した下金型Aと上金型Bとによって被加工板Hより孔を有する製品を製作する動作を説明する。
先ず、図5に示すように下金型Aにおけるストリッパーホルダー10の上面に被加工板Hを載置し、プレス装置を加工させると上部マスター共通部材Fが下降を開始する。この状態において、パンチパッドホルダー17内の押し下げピン18がスプリング19のバネ力によってガイド板15が押し上げられているので、パンチ27はパンチ取付板26との重量によってパンチ取付板26がストリッププレート29に当接した位置となっている。
この状態から上部マスター共通装置Fが、さらに下降してパンチ27が被加工板Hに当接すると下部マスター共通装置Eの上板1aが中板1bとの間に介在されているスプリング11のバネ力に抗して下降を開始する。この下降に伴ったパンチ取付板26は被下降板に当接した状態であることから、ダイホルダー22に当接するまで上昇する。
また、下部マスター共通装置Eの下降によって係合突起1a3と下金型Aのストリッパーホルダー10の台形溝10bとの係合によってストリッパーホルダー10が押し下げられるので、該ストリッパーホルダー10はスプリング11のバネ力に抗して下降することから、ハネ出し9が被加工板Hを介してパンチ27が上昇してストリッパープレート29の空間部に入り込む動作をする。
これにより、被加工板Hのハネ出し9に対応する部分がストリッパープレート29の空間内に入り込み打ち抜かれる。また、ストリッパープレート29の空間内に入り込んだ被加工板Hに対して孔開けピン23が孔開けを開始するので、打ち抜かれた製品には孔が開口される(図6参照)。
この状態にあっては、打ち抜かれた製品は、ストリッパープレート29の空間内に入り込んだ状態である。そこで、上部マスター共通部材Fを上昇させ図7に示すカンザシ16がストッパーGに当接させると、カンザシ上金型固定装置Dのシャンクホルダー13に対して下降するのでガイド板15が下降する。
ガイド板15が下降すると押し下げピン18をスプリング19のバネ力に抗して下降させるので、該押し下げピン18は補助ピン24を介してパンチ取付板26を下降させる。これにより、パンチ27が下降するのでストリッパープレート29の空間内に入り込んでいる製品を押し出し落下させることとなる。従って、次の加工動作において製品が除去された状態となっているのでスムーズに次の加工を行なうことができる。
前記した下金型Aと上金型Bは1つの実施例であり、打ち抜き、孔開け、打ち抜きと折り曲げ等の製品および大きさ等によって下金型Aと上金型Bを交換することで種々の製品を作成することが可能である。
A 下金型
B 上金型
C 下金型固定装置
D 上金型固定装置
E 下部マスター共通部材
F 上部マスター共通部材
1 上金型固定部材
2 回動部材
4 下金型固定部材
5 回動部材

Claims (4)

  1. プレス装置によって上下動し、加工を行なう製品には関係なく共通に使用する上部マスター共通部材と、
    該上部マスター共通部材の裏面に取付けられ平面視コ字状に形成され開口部が作業者の作業位置側に形成され、かつ、前記開口部から上金型をガイドしながら挿入可能とした上金型固定部材および上金型を挿入した状態で前記開口部を閉塞して上金型を固定状態とする回動部材とからなる上金型固定装置と、
    プレス装置の固定側に取付けられ、加工を行なう製品には関係なく共通で使用する下部マスター共通部材と、
    該下部マスター共通部材の上面に取付けられ前記上部金型固定部材と同形状に形成され下金型をガイドしながら挿入可能として下金型固定部材および下金型を挿入した状態で下金型固定部材の開口部を閉塞して下金型を固定状態とする回動部材とからなる下金型固定装置と、
    より構成したことを特徴とする金型装置。
  2. 前記上金型と前記上金型固定部材とは、上金型の背面側と前記上金型固定部材の奥側との間で台形状の少なくとも2個の係合突起と台形溝とが係合され、かつ、上金型の前面側と前記回動部材との間で台形状の突起と台形溝とが係合され、この係合状態において上金型固定装置に対して上金型が固定され、また、前記下金型と前記下金型固定部材とは、下金型の背面側と前記下金型固定部材の奥側との間で台形状の少なくとも2個の係合突起と台形溝とが係合され、かつ、下金型の前面側と前記回動部材との間で台形状の突起と台形溝とが係合され、この係合状態において下金型固定装置に対して下金型が固定されることを特徴とする請求項1記載の金型装置。
  3. 前記上金型固定部材に上金型を固定する前記台形状の係合突起と前記台形溝との係合状態において、前記係合突起と係合溝の形状は上金型が上金型固定部材より落下することがない形状となっており、また、前記下金型固定部材に下金型を固定する前記台形状の係合突起と前記台形溝との係合状態において、前記係合突起と係合溝の形状は下金型が下金型固定部材より引き上げられることがない形状となっていることを特徴とする請求項2記載の金型装置。
  4. 前記上金型固定部材に上金型を挿入する際に上金型の前後方向を違えて挿入した場合には、上金型固定部材に形成されている誤挿入防止片に上金型の一部が当接して挿入不可となり、また、前記下金型固定部材に下金型を挿入する際に下金型の前後方向を違えて挿入した場合には、下金型固定部材に形成されている誤挿入防止片に下金型の一部が当接して挿入不可となるようにしたことを特徴とする請求項1記載の金型装置。
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