JP4753192B2 - 位置合わせ用マーカ、それを用いた表示装置およびその製造方法 - Google Patents

位置合わせ用マーカ、それを用いた表示装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、位置合わせ用マーカ、それを用いた表示装置およびその製造方法に関し、さらに言えば、複数の視点に対して異なる画像を表示する表示装置(例えば立体画像表示装置)の製造工程において、レンチキュラーレンズ等の光学的振り分け素子と表示パネルとの位置合わせに使用されるマーカ、そのマーカを用いた表示装置、およびその表示装置の製造方法に関する。
液晶表示装置は近年、その低消費電力、軽量、薄型という特性を活かすべく、プロジェクタ装置、携帯電話機等の小型の電子機器への搭載が急増している。他方、液晶表示装置に付加価値を加えた製品も開発されており、その一例が、異なる視点用に光を振り分けて画像を分離する光学素子(光学的画像分離素子、光学的振り分け素子)を用いて立体画像を表示できるようにした立体液晶表示装置が挙げられる。この種の立体液晶表示装置では、観察者は専用メガネを使用せずに裸眼で立体画像を視認することが可能である。光学的画像分離素子としては、レンチキュラーレンズ、フライアイレンズ等のレンズや、視差バリアが使用されるのが一般的である。
ところで、複数の視点に対してそれぞれ異なる画像(すなわち立体画像)を表示する表示装置(例えば立体液晶表示装置)を製造する際には、従来、大きく分けて以下の3つの方法によって、レンズと表示パネルとの位置合わせが行われている。
第1の位置合わせ方法は、表示パネルとレンズにそれぞれマーカを形成し、表示パネル上のマーカとレンズ上のマーカとを整合させることにより、表示パネルとレンズの位置合わせを行う方法であり、特開平5−188498号公報に開示されている。同公報に開示された方法を図16に示す。
第1の位置合わせ方法では、図16に示すように、表示パネル100上の所定箇所に貼り合わせ用位置決めマーク101を設けるとともに、レンズ102(同公報ではレンチキュラーレンズ)の表面の所定箇所にも位置決めマーク(図示せず)を設ける。そして、位置決め装置103の観視手段104を用いて、レンズ102上の位置決めマークによるマーク像105と、表示パネル100上の位置決めマーク101とを一致させることにより、表示パネル100とレンズ102とを位置合わせする(要約、図1、図4を参照)。
第2の位置合わせ方法は、入射光をレンズに照射して集光像を生成し、その集光像と表示パネルに形成したマーカとを整合させることにより、表示パネルとレンズの位置合わせを行う方法であり、特開平10−149110号公報および特開2000−194277号公報に開示されている。図17は特開平10−149110号公報に開示された方法の一例を、図18は特開2000−194277号公報に開示された方法の一例をそれぞれ示す。
図17に示した第2の位置合わせ方法では、表示パネル150(同公報では駆動基板)の表示領域外の所定箇所に、所定間隔毎に直線群を平行に配置してなるアライメントマーカ151を設ける。そして、レンズ152(同公報では対向基板上に形成されたシリンドリカルレンズ)に入射光153を入射させ、当該レンズ152の集光特性により表示パネル150上に形成される集光像154と、前記アライメントマーカ151とを一致させることにより、表示パネル150とレンズ152とを位置合わせする(要約、図4、段落0020〜0022を参照)。
図18に示した第2の位置合わせ方法では、図18に示すような構成を持つ貼り合わせ装置200を使用する。貼り合わせ装置200のテーブル上に、図18に示すようにマイクロレンズ基板204と液晶表示素子205を重ねて載置する。そして、レーザ光源201から出射されたレーザ光をハーフミラー202とミラー203を介してマイクロレンズ基板204に照射して集光させ、その下位にある液晶表示素子205に光スポットを形成する。そして、当該光スポットの位置と液晶表示素子205上の所定位置とを、顕微鏡206の映像を映すモニタテレビジョン207で比較しながら、当該光スポットの位置が液晶表示素子205上の前記所定位置と一致するように位置合わせをする(要約、図1、段落0042〜0047)。
第3の位置合わせ方法は、表示パネルの表示領域外に形成した特定のパターンの見え方の変化を利用して、表示パネルとレンズの位置合わせを行う方法であり、特開平11−352441号公報および特開平11−15086号公報に開示されている。図19は特開平11−352441号公報に開示された方法の一例を、図22は特開平11−15086号公報に開示された方法の一例をそれぞれ示す。
図19に示した第3の位置合わせ方法は、複数の主画像領域251と、それらの周囲に形成された矩形枠状のゲージ領域252とを有する印刷物250の製造に使用されるものである。印刷物250のゲージ領域252には、所定幅の直線群を所定間隔で平行に配列してなるパターンを持つゲージ253が印刷されている。この位置合わせ方法では、印刷用紙上にこのように印刷されたゲージ253を用いて印刷見当を検出する。
印刷見当がずれている場合には、図20(A)に示すように、ゲージ253を形成する直線群の各々は明確に分離することがなく、隣接する直線間の空白部であるべき部分にも印刷が行われてしまい、ゲージ253全体がいわば潰れた状態となる。一方、印刷見当が合っている場合には、図20(B)に示すように、ゲージ253を形成する直線群の各々が明確に分離して印刷され、ゲージ253は潰れない。従って、ゲージ253の印刷状態が図20(A)の状態であるか、図20(B)の状態であるかによって、印刷見当を容易にかつ高精度で検出することができる。
また、印刷物250に対してシート状のレンチキュラーレンズを貼り付ける工程において、レンチキュラーレンズを通して印刷物250を見た場合、図21(A)〜(D)に示すような画像が得られる。貼り合わせ見当がずれているときは、ゲージ領域252にモアレ模様が発生するため、センサーにより得られるゲージ253の画像は、図21(A)、(B)または(C)に示すように、濃淡の値が所定の値からずれたり、濃淡の値がばらついたりする。貼り合わせ見当が合っているときは、ゲージ領域252にモアレ模様が発生しないため、センサーにより得られるゲージ253の画像は、図21(D)に示すように、濃度が一様になる。このようにして、ゲージ253の見え方の相違から、貼り合わせ見当を容易に検出することができる(要約、図1〜2、図6〜8、段落0023〜0028を参照)。
図22に示した第3の位置合わせ方法では、視差を有する複数枚の画像を線状の画素単位で同一平面上に配置されてなる合成画像300の特定の位置、例えば、合成画像300の表示領域(有効領域)外の左右両端部において、レンチキュラーレンズを形成するシリンドリカルレンズ(図示せず)に対向する位置に、直線状の黒ライン301をそれぞれ配置する。そして、前記レンチキュラーレンズ(図示せず)を通して、これら黒ライン301のいずれか一方の全体を視認できるように位置決めすることにより、前記レンチキュラーレンズと合成画像300とを位置合わせする(要約、図8〜9、段落0022〜0030を参照)。
特開平5−188498号公報 特開平10−149110号公報 特開2000−194277号公報 特開平11−352441号公報 特開平11−15086号公報
図16に示した第1の位置合わせ方法では、表示パネル100上の位置決めマーク101の位置と、レンズ102の表面にある位置決めマークとの位置とを整合させるので、表示パネル100だけでなく、レンズ102の表面にも高精度に位置決めマークを形成する必要がある。しかしながら、一般的に、この種の位置決めマークの形成には、フォトリソグラフィや印刷、スタンプ、インクジェット等の技術を用いるため、下地の凹凸の影響を受けやすい。したがって、レンズ102の表面に高精度に位置決めマークを形成することは困難である。
レンズ102の裏面に位置決めマークを形成することもできるが、その場合、レンズ102の精度に対応させるために、位置決め装置103は、レンズ102の表面と裏面の両面でのアライメント作業ができるものでなければならない。
また、この第1の位置合わせ方法では、上述したような高価な位置決め装置103が必要となるだけでなく、位置決めマークをレンズ102に形成する工程が必要なため、レンズ102の生産にもコストがかかる。よって、当該表示パネル100を使用する表示装置の生産コストが増加するという問題がある。
図17に示した第2の位置合わせ方法では、レンズ152に照射した入射光153により表示パネル150上に形成される集光像154と、表示パネル150上のアライメントマーカ151とを一致させて、表示パネル150とレンズ152とを位置合わせするため、換言すれば、レンズ152上にはアライメントマーカが存在しないため、一般的な位置合わせ装置が使用できず、この方法用に構成された特別な位置合わせ装置が必要である。したがって、位置合わせ装置が高コストになるという問題がある。
また、図17の第2の位置合わせ方法では、レンズ152により表示パネル150上に形成される集光像154が、レンズ152の厚さ、表示パネル150の厚さまたは接着層の厚さのバラツキにより合焦できないことがあり、その場合には集光像154が不鮮明になる。このため、表示装置ごとに光源の調整を行うことが必須である。よって、位置合わせに非常に時間がかかり、生産性が低下するという問題がある。
図18に示した第2の位置合わせ方法においても、これと同様の問題がある。すなわち、レーザ光源201から出射されたレーザ光を、マイクロレンズ基板204を介して液晶表示素子205に光スポットを形成し、当該光スポットの位置と液晶表示素子205上の所定位置とを、視覚的に比較しながら位置合わせをするため、位置合わせに非常に時間がかかり、生産性が低下するという問題がある。
図19に示した第3の位置合わせ方法では、印刷物250と既存のレンチキュラーレンズとに対して、印刷物250の表示領域(複数の主画像領域251)の外部にあるゲージ領域252に特定パターンのゲージ253を形成し、画像の濃淡とモアレの有無を利用して位置合わせをする。しかし、この方法では、レンチキュラーレンズの振分方向と回転方向の相対的位置ズレについては言及されていない。このため、位置合わせに非常に時間がかかり、生産性が低下するという問題がある。
図22に示した第3の位置合わせ方法では、合成画像300の特定の位置に直線状の黒ライン301をそれぞれ配置し、レンチキュラーレンズを通してこれら黒ライン301のいずれか一方の全体を視認できるように位置合わせを行うが、この方法においても、レンチキュラーレンズの振分方向の相対的な位置ズレについて言及されていないため、図19に示した第3の位置合わせ方法と同様の問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、光学的振り分け素子(例えばレンチキュラーレンズ)上でのマーカ形成が不要で既存の同種光学的振り分け素子をそのまま使用することが可能であると共に、光学的振り分け素子と表示パネルの位置合わせ作業が一般的な貼り合わせ装置を使用して実施できる、位置合わせ用マーカ、それを用いた表示装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、光学的振り分け素子と表示パネルの位置が整合したか否かを容易に判別することができるだけでなく、光学的振り分け素子と表示パネルの位置が整合しない場合にその位置ズレの方向と量を容易に知ることができる、位置合わせ用マーカ、それを用いた表示装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、光学的振り分け素子と表示パネルを含む表示装置の生産コストを低減できると共に、その生産性も向上できる、位置合わせ用マーカ、それを用いた表示装置およびその製造方法を提供することにある。
ここに明記しない本発明の他の目的は、以下の説明及び添付図面から明らかである。
(1) 本発明の第1の観点によれば、位置合わせ用マーカが提供される。この位置合わせ用マーカは、
光学的振り分け素子(例えばレンチキュラーレンズ)と表示パネルを含む表示装置の製造工程において、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置合わせをするために前記表示パネル上に形成されるマーカであって、
複数の第1視点用マーカ要素片と、
複数の第2視点用マーカ要素片とを含み、
複数の前記第1視点用マーカ要素片と複数の前記第2視点用マーカ要素片は、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って、所定のマーカ要素ピッチ毎に所定の順序で並列されて一つのパターンを形成しており、
複数の前記第1視点用マーカ要素片は、所定の初期平面形状を持つ第1視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
複数の前記第2視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第2視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
所定数の互いに隣接する前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片は、一つの繰り返し周期(グループ)を形成していて、その繰り返し周期の幅は、前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素(例えばシリンドリカルレンズ)の並列ピッチ(例えばレンズピッチ)に一致していることを特徴とするものである。
本発明の第1の観点による位置合わせ用マーカは、上述した構成を有しているので、前記光学的振り分け素子を通して前記表示パネル上の前記マーカを所定の視認距離からカメラで撮像すると、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が整合した場合と不整合の場合とで、異なる状態が視認される。例えば、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が整合した場合と不整合の場合とで、異なる合成像が視認され、あるいは、位置が整合した場合に合成像が視認されず(消失し)、位置が不整合の場合に合成像が視認される。このため、前記光学的振り分け素子と表示パネルの位置が整合したか否かを容易に判別することができる。
また、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が不整合の場合は、前記光振り分け方向に沿った位置ズレの方向と量に応じて、異なる合成像が視認される、換言すれば、視認される合成像が前記位置ズレの方向と量に応じて変化する。このため、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置ずれの方向と量を容易に知ることができる。
したがって、前記光学的振り分け素子上でのマーカ形成が不要で既存の同種光学的振り分け素子をそのまま使用することが可能であると共に、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置合わせ作業が一般的な貼り合わせ装置を使用して実施することができる。
さらに、上述したとおり、既存の光学的振り分け素子と一般的な貼り合わせ装置が使用可能であり、また、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置の整合・不整合を上述のようにして判別することから、その判別作業が迅速に行え、位置ズレの修正も迅速に行える。よって、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルを含む表示装置の生産コストを低減することができると共に、その生産性を向上することもできる。
(2) 本発明の第1の観点による位置合わせ用マーカの好ましい例では、複数の前記第1視点用マーカ要素片と複数の前記第2視点用マーカ要素片が、前記光振り分け方向に沿って交互に並列され、互いに隣接する一つの前記第1視点用マーカ要素片と一つの前記第2視点用マーカ要素片が、前記繰り返し周期を形成する。
この例では、前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片だけで構成されるので、当該マーカの構成がシンプルになるという効果がある。
(3) 本発明の第1の観点による位置合わせ用マーカの他の好ましい例では、複数の第3視点用マーカ要素片をさらに含んでおり、
複数の前記第3視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素及び前記第2視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第3視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
複数の前記第3視点用マーカ要素片が、複数の前記第1視点用マーカ要素片および複数の前記第2視点用マーカ要素片と共に前記光振り分け方向に沿って前記マーカ要素ピッチ毎に並列されて前記パターンを形成しており、
互いに隣接する一つの前記第1視点用マーカ要素片と一つの前記第2視点用マーカ要素片と一つの前記第3視点用マーカ要素片とが、前記繰り返し周期を形成する。
この例では、前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片に加えて、前記第3視点用マーカ要素片が使用されるので、前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片のみが使用された場合よりも当該マーカの構成は少し複雑になるが、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置の整合・不整合に視認される状態の差異と、がいっそう明確となり、また、前記位置ズレの方向と量に応じて視認される合成像の変化がいっそう明確になる、という効果がある。
(4) 本発明の第1の観点による位置合わせ用マーカのさらに他の好ましい例では、前記マーカ要素ピッチに等しい幅を持つ複数の空白部をさらに含んでおり、
複数の前記空白部が、複数の前記第1視点用マーカ要素片および複数の前記第2視点用マーカ要素片と共に前記光振り分け方向に沿って前記マーカ要素ピッチ毎に並列されて前記パターンを形成しており、
互いに隣接する一つの前記第1視点用マーカ要素片と一つの前記第2視点用マーカ要素片と一つの前記空白部とが、前記繰り返し周期を形成する。
この例では、前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片に加えて、前記空白部が使用されるので、前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片のみが使用された場合よりも当該マーカの構成は少し複雑になるが、複数の前記第3視点用マーカ要素片を追加使用した場合よりはシンプルである。また、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置の整合・不整合に視認される状態の差異と、がいっそう明確となり、また、前記位置ズレの方向と量に応じて視認される合成像の変化がいっそう明確になる、という効果がある。
(5) 上記(4)の例では、前記光学的振り分け素子を通して前記表示パネル上の前記マーカを所定の視認距離からカメラで撮像すると、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が整合した場合に合成像が視認されず、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が不整合の場合に所定の合成像が視認され、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置が一方の側にずれている場合に視認される前記合成像と、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置が他方の側にずれている場合に視認される前記合成像とが、互いに異なるようにするのが好ましい
(6) 上記(3)の例では、前記繰り返し周期が、前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片と前記第3視点用マーカ要素片の少なくとも一つを、二つ以上含むのが好ましい。
この例では、前記繰り返し周期が、前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片と前記第3視点用マーカ要素片を一つずつ含む場合に比べて、位置合わせ制度が向上するという効果がある。
(7) 本発明の第1の観点による位置合わせ用マーカのさらに他の好ましい例では、複数の第3視点用マーカ要素片と、複数の第4視点用マーカ要素片と、複数の第5視点用マーカ要素片とをさらに含んでおり、
複数の前記第3視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素及び前記第2視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第3視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
複数の前記第4視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素、前記第2視点用マーカ要素及び前記第3視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第4視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
複数の前記第5視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素、前記第2視点用マーカ要素、前記第3視点用マーカ要素及び前記第4視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第5視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
複数の第3視点用マーカ要素片と複数の第4視点用マーカ要素片と複数の第5視点用マーカ要素片とが、複数の前記第1視点用マーカ要素片および複数の前記第2視点用マーカ要素片と共に前記光振り分け方向に沿って前記マーカ要素ピッチ毎に並列されて前記パターンを形成しており、
互いに隣接する一つの前記第1視点用マーカ要素片と一つの前記第2視点用マーカ要素片と一つの前記第3視点用マーカ要素片と一つの前記第4視点用マーカ要素片と一つの前記第5視点用マーカ要素片とが、前記繰り返し周期を形成しているのが好ましい。

(8) 本発明の第1の観点による位置合わせ用マーカのさらに他の好ましい例、または上記(2)、(3)、(6)または(7)の例では、前記光学的振り分け素子を通して前記表示パネル上の前記マーカを所定の視認距離からカメラで撮像すると、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置が一方の側にずれている場合と、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置が他方の側にずれている場合とで、互いに異なる合成像が視認され、
前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が整合した場合に視認される合成像は、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置がずれている場合に視認される前記二つの合成像とは異なっているのが好ましい。

(9) 本発明の第2の観点によれば、表示装置が提供される。この表示装置は、
複数の視点に対して異なる画像を表示する表示装置であって、
表示パネルと、
前記表示パネル上に形成された、上記(1)〜(8)のいずれかに記載のマーカと、
前記表示パネルに装着された光学的振り分け素子と
を備えてなることを特徴とするものである。
本発明の第2の観点による表示装置では、上記(1)〜(8)のいずれかに記載のマーカが前記表示パネル上に形成されており、その表示パネルに前記光学的振り分け素子が装着されているので、本発明の第1の観点によるマーカについて述べたのと同じ理由により、当該マーカと同様の効果が得られることが明らかである。
(10) 本発明の第2の観点による表示装置の好ましい例では、前記マーカが、前記表示パネルの非表示領域に、前記光振り分け方向に直交する方向に沿って3箇所以上に配置される。
この例では、前記マーカが3箇所以上に配置されているので、それらマーカから生成される画像を一致させることにより、回転方向の位置合わせが容易に行えるという効果がある。
(11) 本発明の第2の観点による表示装置の他の好ましい例では、前記光学的振り分け素子が、その光振り分け方向に並列された複数の前記構成要素に加えて、前記光振り分け方向に直交する光振り分け方向を持つ追加の構成要素を有し、前記表示パネルが、前記マーカを当該表示パネルに平行な面内で90゜回転させて得た追加のマーカを有する。
この例では、前記光振り分け方向における位置ズレ方向および位置ズレ量に加えて、前記追加の構成要素と前記追加のマーカによって、前記光振り分け方向に直交する方向への位置ズレ方向および位置ズレ量をも知ることができ、生産性がいっそう向上するという効果がある。
(12) 本発明の第3の観点によれば、表示装置の製造方法が提供される。この表示装置の製造方法は、
複数の視点に対して異なる画像を表示する表示装置の製造方法であって、
表示パネルの所定位置に上記(1)〜(8)のいずれかに記載のマーカを形成し、
光学的振り分け素子を通して視認される前記マーカの像を利用して、前記表示パネルと前記光学振り分け素子とを位置合わせし、
位置合わせ完了後に前記光学的振り分け素子を前記表示パネルに固定する
ことを特徴とするものである。
本発明の第3の観点による表示装置の製造方法では、上記のようにして前記光学的振り分け素子を前記表示パネルに装着するので、本発明の第1の観点による位置合わせ用マーカについて述べたのと同じ理由により、当該マーカと同様の効果が得られることが明らかである。
(13) 本発明の第2の観点による表示装置の製造方法の好ましい例では、前記マーカが、前記表示パネルの非表示領域に、前記光振り分け方向に直交する方向に沿って3箇所以上に配置される。
この例では、前記マーカが3箇所以上に配置されているので、それらマーカから生成される画像を一致させることにより、回転方向の位置合わせが容易に行えるという効果がある。
(14) 本発明の第2の観点による表示装置の製造方法の他の好ましい例では、前記光学的振り分け素子に、その光振り分け方向に並列された複数の前記構成要素に加えて、前記光振り分け方向に直交する光振り分け方向を持つ追加の構成要素が設けられ、
前記表示パネルに、前記マーカを当該表示パネルに平行な面内で90゜回転させて得た追加のマーカが設けられる。
この例では、前記光振り分け方向における位置ズレ方向および位置ズレ量に加えて、前記追加の構成要素と前記追加のマーカによって、前記光振り分け方向に直交する方向への位置ズレ方向および位置ズレ量をも知ることができ、生産性がいっそう向上するという効果がある。
本発明の位置合わせ用マーカ、表示装置およびその製造方法によれば、(a)光学的振り分け素子(例えばレンチキュラーレンズ)上でのマーカ形成が不要で既存の同種光学的振り分け手段をそのまま使用することが可能であると共に、光学的振り分け素子と表示パネルの位置合わせ作業が一般的な貼り合わせ装置を使用して実施できる、(b)光学的振り分け素子と表示パネルの位置が整合したか否かを容易に判別することができるだけでなく、光学的振り分け素子と表示パネルの位置が整合しない場合にその位置ズレの方向と量を容易に知ることができる、(c)光学的振り分け素子と表示パネルを含む表示装置の生産コストを低減できると共に、その生産性も向上できる、といった効果が得られる。
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1(A)〜(E)は、本発明の第1実施形態に係る表示装置1の製造方法において、レンチキュラーレンズ2と位置合わせ用マーカ4との位置関係と、レンチキュラーレンズ2を通して表示パネル3上のマーカ4をカメラCで撮像したときに得られる合成像5a,5b,5c,5dおよび5eとの関係を示す。
本第1実施形態に係る表示装置1は、図1(C)に示すように、複数の位置合わせ用マーカ4が一面に設けられた表示パネル3と、当該表示パネル3の所定位置に貼り合わされるシート状レンチキュラーレンズ(レンチキュラーレンズ・シート)2とを備えている。
表示パネル3は、ここでは、公知の液晶表示パネルの構成を有しており、主基板と、所定の隙間をあけて前記主基板に接合・一体化された対向基板と、これら二つの基板間の隙間内に配置された液晶層とを備えている。液晶表示パネルの構成はよく知られているから、これ以上の説明は省略する。
表示パネル3の前面(対向基板側の主面)の所定位置には、同一構成のマーカ4が3個、形成されている。図4に示すように、これらのマーカ4はすべて、表示パネル3の表示領域20の外部、すなわち非表示領域21にある。各マーカ4の平面形状(パターン)は、図2(D)に示すとおりであるが、その詳細は後述する。
レンチキュラーレンズ2は、全体が長方形のシート状になっていて、表示パネル3の前面(対向基板側の主面)に装着される。レンチキュラーレンズ2は、図3に示すように、蒲鉾状の凸型シリンドリカルレンズ(レンズ要素)6を複数個、その短辺方向(すなわち光振り分け方向)xに連結して構成されている。シリンドリカルレンズ6の各々は、その中心軸に対して左右に(つまり光振り分け方向xに)入射光を振り分けて(画像を分離して)左眼(第1視点)及び右眼(第2視点)に向けて出射する光素子であり、光学的振り分け素子(光学的画像分離素子)として機能する。シリンドリカルレンズ6により、人間の視差が再現され、左眼と右眼に対して異なる画像を表示することができる。
レンチキュラーレンズ2を表示パネル3の前面に装着する際には、そのシリンドリカルレンズ6の一つが、表示パネル3の表示領域20の内部にマトリックス状に形成された複数の単位画素と重なり合うようにする。当該単位画素の各々は左眼用サブ画素と右眼用サブ画素とから構成されているので、シリンドリカルレンズ6の一つが、対応する単位画素を構成する左眼用サブ画素と右眼用サブ画素と重なり合うことになる。この時、レンチキュラーレンズ2は表示領域20より少し大きいため、シリンドリカルレンズ6は非表示領域21にあるマーカ4とも重なり合うことができる。
本第1実施形態の表示装置1では、図4に示すように、レンチキュラーレンズ2を通して表示パネル3上の各マーカ4を所定の視認距離AからカメラCで撮像したとき、図1(A)〜(E)に示すような合成像5a,5b,5c,5dまたは5eが視認されるようになっている。これらの合成像5a,5b,5c,5dおよび5eを利用することにより、以下に述べるように、レンチキュラーレンズ2を表示パネル3上の所望箇所に位置合わせして装着することができる。
レンチキュラーレンズ2が、表示パネル3上の所望の位置(最適な位置)にある場合、図1(C)に示すようなマーカ4の合成像5cが生成される。合成像5cは、矩形枠状のパターンである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3が左側に少しずれていると、図1(B)に示すようなマーカ4の合成像5bが生成される。合成像5bは、縦方向に延在する細い2本の直線と、横方向に延在する3本の破断線(中央の破断線が太く、上下の破断線が細い)とからなるパターンである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3がさらに左側にずれていると、図1(A)に示すようなマーカ4の合成像5aが生成される。合成像5aは、横方向に延在する1本の直線からなるパターンである。
逆に、レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3が右側に少しずれていると、図1(D)に示すようなマーカ4の合成像5dが生成される。合成像5dは、縦方向に延在する細い3本の直線(中央の直線が太く、左右の直線が細い)と、横方向に延在する3本の破断線とからなるパターンである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3がさらに右側にずれていると、図1(E)に示すようなマーカ4の合成像5eが生成される。合成像5eは、縦方向に延在する1本の太い直線と、それより細く横方向に延在する1本の太い直線とからなる十字形のパターンである。
図1(A)〜(E)に示す合成像5a,5b,5c,5dおよび5eは、明確に異なっているから、容易に判別することができる。したがって、表示パネル3とレンチキュラーレンズ2とを貼り合わせる際に、レンチキュラーレンズ2を介在させて所定の視認距離Aから表示パネル3上のマーカ4を視認すると、レンチキュラーレンズ2に対する表示パネル3の位置ズレ方向とそのズレ量に応じて明確に異なる合成像5a,5b,5c,5dまたは5eが生成されるから、これらの合成像5a,5b,5c,5dおよび5eのいずれが視認されるかに応じて、前記ズレ方向とズレ量を直感的に認識することができる。
マーカ4の各々は、図2(D)に示すパターンを有しており、第1視点用マーカ要素10c、第2視点用マーカ要素11cおよび第3視点用マーカ要素12cから構成されている。これらのマーカ要素10c、11cおよび12cは、図2(A)に示すような、異なる平面形状を持つ第1視点用マーカ要素10a、第2視点用マーカ要素11a、および第3視点用マーカ要素12aを用いて作製されている。
第1視点用マーカ要素10aは、正方形の領域(以下、これを初期領域という)の中央に配置された、光振り分け方向x(図2(A)では横方向)に延在する所定太さの1本の直線から構成されている。当該直線の長さは、当該初期領域の幅に等しい。
第2視点用マーカ要素11aは、第1視点用マーカ要素10aと同じ初期領域の対向する二辺に沿ってそれぞれ配置された、光振り分け方向x(図2(A)では横方向)に延在する2本の直線と、当該初期領域の対向する他の二辺に沿ってそれぞれ配置された、光振り分け方向xに直交する方向(レンチキュラーレンズ2の長辺方向、すなわちシリンドリカルレンズ6の延在方向、図2(A)では縦方向)に延在する2本の直線とから構成されており、全体としては矩形枠(額縁)状になっている。縦方向に延在する2本の前記直線は同じ幅を有しており、長さは当該初期領域の幅に等しい。横方向に延在する2本の前記直線も同じ幅を有しており、長さは当該初期領域の幅から縦方向に延在する前記直線の幅の2倍を引いたものに等しい。
第3視点用マーカ12aは、第1視点用マーカ要素10aと同じ初期領域の中央に配置された、光振り分け方向xに延在する所定太さの1本の直線と、光振り分け方向xに直交する方向に延在する1本の直線とから構成されており、全体としては十字形になっている。横方向に延在する前記直線の幅と長さは、第1視点用マーカ要素10aの直線の幅と長さに等しい。縦方向に延在する前記直線の幅と長さは、第2視点用マーカ要素11aの縦方向に延在する直線の幅と長さに等しい。これら2本の直線の交点は、当該初期領域の中心にある。
次に、各マーカ4の作製方法について説明する。
まず、同じ大きさの正方形の初期領域内に、それぞれ、上述した第1視点用マーカ要素10a、第2視点用マーカ要素11aおよび第3視点用マーカ要素12aを形成する。
次いで、図2(B)に示すように、これら第1視点用マーカ要素10a、第2視点用マーカ要素11aおよび第3視点用マーカ要素12aを、それぞれ、表示パネル3に装着されるべきレンチキュラーレンズ2の光振り分け方向xに(1/レンズ要素当たりのマーカ要素数)に縮小する。本第1実施形態では、レンチキュラーレンズ2のレンズ要素(シリンドリカルレンズ)6毎に三つのマーカ要素10a、11aおよび12aが割り当てられているから、レンズ要素当たりのマーカ要素数は3であり、したがってマーカ要素10a、11aおよび12aはそれぞれ(1/3)に縮小されることになる。その結果、マーカ要素10a、11aおよび12aは、それぞれ、図2(B)に示すように、光振り分け方向xに(1/3)に縮小されたマーカ要素10b、11bおよび12bとなる。なお、この時、光振り分け方向xに直交する方向には縮小されないので、マーカ要素10b、11bおよび12bの同方向の長さは、当初のマーカ要素10a、11aおよび12aの同方向の長さと同じである。
次いで、図2(C)に示すように、縮小されたマーカ要素10b、11bおよび12bを、それぞれ所定のマーカピッチMPに等しい幅で五等分し、分断されたマーカ要素10c、11cおよび12cを形成する。マーカ要素10c、11cおよび12cは短冊形を有する。マーカピッチMPは、縮小された第2視点用マーカ要素11bの縦方向に延在するストライプ(直線)の幅に等しい。(これは、縮小された第3視点用マーカ要素12bの縦方向に延在するストライプ(直線)の幅とも等しい。)ここで五等分するのは、図3に示すように、五つのレンズ要素(シリンドリカルレンズ)6に対して一つのマーカ4を形成するからである。分断されたマーカ要素10cは、五つのマーカ要素片15から構成されている。分断されたマーカ要素11cは、両端にある二つの長いマーカ要素片16aと、それらの間に配置された三対の短いマーカ要素片16bとから構成されている。分断されたマーカ要素12cは、中央にある一つの長いマーカ要素片17aと、それらの両側に対称に配置された四つの短いマーカ要素片17bとから構成されている。
最後に、マーカ要素10cのマーカ要素片15と、マーカ要素11cのマーカ要素片16aおよび16bと、マーカ要素10cのマーカ要素片17aおよび17bを、マーカピッチMP毎にマーカ要素片12c、11cおよび10cの順に隣接して並列し、図2(D)に示すような、15個のマーカ要素片が一列に規則的に並んだパターンとし、マーカ4を得る。これら15個のマーカ要素片は、隣接する3個のマーカ要素片が一つのグループになっていて、マーカ要素片の繰り返し周期MCを構成している。
図2(D)の左端から順に見ていくと、マーカ4は、第1マーカ要素片グループ(17b、16a、15)と、第2マーカ要素片グループ(17b、16b、15)と、第3マーカ要素片グループ(17a、16b、15)と、第4マーカ要素片グループ(17b、16b、15)と、第5マーカ要素片グループ(17b、16a、15)とから構成されており、これら五つのグループの各々がそれぞれ、マーカ要素片の繰り返し周期MCを構成しているのである。
具体的に言えば、まず、第3視点用マーカ要素12cの左端部に位置するマーカ要素片17bを任意の位置に配置し、その右側に隣接して第2視点用マーカ11cの左端部に位置するマーカ要素片16aを配置し、その右側に隣接して第1視点用マーカ10cの左端部に位置するマーカ要素片15を配置して、第1マーカ要素片グループ(17b、16a、15)を形成する。
次に、第1マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片15の右側に隣接して、第3視点用マーカ要素12cの左端から2番目に位置するマーカ要素片17bを配置し、その右側に隣接して第2視点用マーカ11cの左端から2番目に位置するマーカ要素片16bを配置し、その右側に隣接して第1視点用マーカ10cの左端から2番目に位置するマーカ要素片15を配置して、第2マーカ要素片グループ(17b、16b、15)を形成する。
次に、第2マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片15の右側に隣接して、第3視点用マーカ要素12cの左端から3番目(中央)に位置するマーカ要素片17aを配置し、その右側に隣接して第2視点用マーカ11cの左端から3番目(中央)に位置するマーカ要素片16bを配置し、その右側に隣接して第1視点用マーカ10cの左端から3番目(中央)に位置するマーカ要素片15を配置して、第3マーカ要素片グループ(17a、16b、15)を形成する。
次に、第3マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片15の右側に隣接して、第3視点用マーカ要素12cの左端から4番目に位置するマーカ要素片17bを配置し、その右側に隣接して第2視点用マーカ11cの左端から4番目に位置するマーカ要素片16bを配置し、その右側に隣接して第1視点用マーカ10cの左端から4番目に位置するマーカ要素片15を配置して、第4マーカ要素片グループ(17b、16b、15)を形成する。
最後に、第4マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片15の右側に隣接して、第3視点用マーカ要素12cの右端に位置するマーカ要素片17bを配置し、その右側に隣接して第2視点用マーカ11cの右端に位置するマーカ要素片16aを配置し、その右側に隣接して第1視点用マーカ10cの右端に位置するマーカ要素片15を配置して、第5マーカ要素片グループ(17b、16a、15)を形成する。
このようにしてマーカ要素を個別に配置していくと、図2(D)に示すようなパターンを持つマーカ4が得られる。
上述した配置法は、次のように言い換えることもできる。すなわち、第1視点用マーカ要素10cの五つのマーカ要素片15を、図2(C)に示したように、マーカピッチMPの2倍に等しい間隔をあけて一方向に並列する。次に、その並列方向のいずれか一方の側(ここでは右側)に1マーカピッチMPだけずらして、第2視点用マーカ要素11cの五つのマーカ要素片16aおよび16bを、マーカピッチMPの2倍(=3−1)に等しい間隔をあけて同一方向に並列する。最後に、同じ側(ここでは右側)にさらに1マーカピッチMPだけずらして、第3視点用マーカ要素12cの五つのマーカ要素片17aおよび17bを、マーカピッチMPの2倍に等しい間隔をあけて同一方向に並列する。こうして、第3視点用マーカ要素12c、第2視点用マーカ要素11cおよび第1視点用マーカ要素10cのマーカ要素片17aおよび17b、16aおよび16bならびに15が、一つずつ順次交互に並列され、図2(D)に示すパターンを持つマーカ4が得られる。
マーカ4は、五つのマーカ要素片の繰り返し周期MCを包含しており、合計15個のマーカ要素片(マーカピッチMP)を含んでいるから、マーカ4が包含するマーカ要素片数MGは15である。つまり、MC=3MP、MG=5MC=15MPという関係式が成り立つ。
マーカ要素片の繰り返し周期MCは、レンチキュラーレンズ2のレンズ要素である一つのシリンドリカルレンズ6の幅に一致する。換言すれば、図3に示すように、各シリンドリカルレンズ6の幅に一致するようにマーカ要素片の繰り返し周期MCの値が決定され、そのマーカ要素片の繰り返し周期MCの値の(1/3)をマーカピッチMPとするのである。これらの関係を図示すると、図3のようになる。
繰り返し周期MCとマーカ要素片数MGは、それぞれ任意に決定することができる。マーカピッチMPは、次の数式1を用いて算出される。
Figure 0004753192
図4に示すように、マーカ4は、表示パネル3に設けられた表示領域20を避けて、非表示領域(額縁領域)21にフォトリソグラフィまたは印刷方法などを用いて形成される。本第1実施形態では、マーカ4が非表示領域(額縁領域)21において均等な間隔を空けてシリンドリカルレンズ6の長手方向と平行な辺(これは光振り分け方向xに直交している)に沿って設けられており、当該辺の上部、中部および下部の3箇所に配置されているが、当該マーカ4を4箇所以上に設けてもよい。マーカの数を多くしていくと、表示パネル3とレンチキュラーレンズシート2との位置あわせ精度を一段と向上させることができる。
マーカ4に含まれるマーカ要素片数MGを大きくしていくと、表示パネル3とレンチキュラーレンズ2との最初の位置合わせの際に表示パネル3とレンチキュラーレンズ2の相対位置が大きくずれていた場合、どのようにずれているのかの確認がいっそう容易になる。ただし、マーカ要素片数MGを大きくしすぎると、表示パネル3の非表示領域(額縁領域)21が大きくなり、表示装置1の大型化を招くため、表示装置1の大きさに応じてマーカ要素片数MGを適宜設定することが望ましい。
次に、以上の構成を持つ表示装置1の製造方法について説明する。この製造方法では、図4に示すように、非表示領域(額縁領域)21に上述した構成を持つ三つのマーカ4がシリンドリカルレンズ6の長手方向と平行な辺に沿って配置された表示パネル3が用いられる。表示パネル3とレンチキュラーレンズ2は、図5に示す公知の貼り合わせ装置22を用いて位置合わせをしてから固着される。
貼り合わせ装置22は、図5に示すように、真空吸着によって表示パネル3を上面に保持可能な下ステージ23と、同じく真空吸着によってレンチキュラーレンズ2を下面に保持可能な上ステージ24と、表示パネル3上のマーカ4を撮像するための三つのカメラCとを有している。下ステージ23と上ステージ24は、上下に重なり合う位置にあって、互いに対向している。下ステージ23と上ステージ24は、いずれも透光性を持っており、表示パネル3上のマーカ4を光学的に視認可能となっている。
まず最初に、表示パネル3またはレンチキュラーレンズ2の所定の接合箇所に、接着剤を塗布する。接着剤の代わりに、粘着シートを貼り付けてもよい。
次に、表示パネル3を貼り合わせ装置22の下ステージ23の上面に真空吸着により保持すると共に、上ステージ24の下面にレンチキュラーレンズシート2を真空吸着により保持する。そして、上ステージ24を下降させて(あるいは下ステージ23を上昇させて)レンチキュラーレンズ2を表示パネル3に近づける。この時、貼り合わせ装置22の各カメラCは、表示パネル3上の対応するマーカ4から視認距離Aだけ離れた位置に配置する。また、この状態では未だ位置合わせが完了していないので、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3とは接触させず、所定の微細距離だけ離しておく。
続いて、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3との回転方向(表示パネル3に平行な平面内でのレンチキュラーレンズ2の回転方向)を合わせるため、カメラCにより表示パネル3の上部、中部および下部の3箇所にあるマーカ4の各々から生成される画像が一致するように、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3の相対位置を調整し、それらの回転方向の位置合わせをする。ここで、例えば、表示パネル3の上部および下部の2箇所だけにマーカ4を設けた場合には、その2箇所でマーカ4の繰り返し周期が1個以上ずれた時にも同じ合成画像が表示されてしまい、回転方向の位置ズレを検出できない可能性がある。そこで、本第1実施形態では、表示パネル3の上部、中部および下部の3箇所にマーカ4を設けている。マーカ4は、4箇所以上に設けてもよいことは言うまでもない。マーカ4が明瞭に見える焦点深度範囲が広いため、表示パネル3、レンチキュラーレンズ2および接着剤(または粘着シート)の厚みにバラツキがあっても、カメラCの焦点調整は不要であり、したがってタクトタイムにも影響は生じない。
上記のようにしてレンチキュラーレンズ2と表示パネル3の回転方向の位置合わせが完了すると、水平方向に上ステージ24を平行移動させてから所定の重ね合わせ位置に停止させ、シリンドリカルレンズ6の短辺方向(光振り分け方向x)における表示パネル3とレンチキュラーレンズ2の位置合わせを行う。この時、カメラCにより表示パネル3の上部、中部および下部の3箇所にあるマーカ4の各々により視認される画像が、いずれも図1(C)の合成像5cとなるように、上ステージ24の位置を調整する。
上ステージ24を停止した時に、表示パネル3がレンチキュラーレンズ2に対して左側にずれていると、そのズレの大きさに応じて、図1(B)の合成像5bまたは図1(A)の合成像5aが視認される。逆に、表示パネル3がレンチキュラーレンズ2に対して右側にずれていると、そのズレの大きさに応じて、図1(D)の合成像5dまたは図1(E)の合成像5eが表示される。このため、位置修正すべき方向とその距離が直ちに判明し、また、位置修正を迅速に行うことができる。
上記のようにしてレンチキュラーレンズ2と表示パネル3の光振り分け方向xの位置合わせが完了すると、上ステージ24を下降してレンチキュラーレンズ2を表示パネル3に接触させ、予め塗布していた接着剤(または粘着シート)によってレンチキュラーレンズ2を表示パネル3に固着させる。こうして、本第1実施形態の表示装置1が完成する。
以上述べたように、本第1実施形態の表示装置1では、3個の位置合わせ用マーカ4を表示パネル3上に形成しており、それらマーカ4の各々は、第1視点用マーカ要素10c、第2視点用マーカ要素11cおよび第3視点用マーカ要素12cから構成されていて、次のようにして形成されている。すなわち、まず、同じ大きさの正方形の初期領域内に形成され且つ互いに異なるパターンを持つ第1視点用マーカ要素10a、第2視点用マーカ要素11aおよび第3視点用マーカ要素12a(図2(A)参照)を用意し、次に、これらマーカ要素10a、11aおよび12aを、それぞれ、表示パネル3に装着されるべきレンチキュラーレンズ2の光振り分け方向xに(1/3)に縮小して、縮小されたマーカ要素10b、11bおよび12b(図2(B)参照)を生成し、さらに、縮小されたマーカ要素10b、11bおよび12bを、それぞれ、所定のマーカピッチMPに等しい幅で五等分して、分断されたマーカ要素10c、11cおよび12c(図2(C)参照)を形成する。最後に、マーカ要素10cのマーカ要素片15と、マーカ要素11cのマーカ要素片16aおよび16bと、マーカ要素10cのマーカ要素片17aおよび17bを、所定のマーカピッチMP毎にマーカ要素片12c、11cおよび10cの順に隣接して並列し、15個のマーカ要素片が一列に規則的に並んだパターンを生成し、図2(D)に示した構成のマーカ4を得ている。
このため、レンチキュラーレンズ2を通して、表示パネル3上の各マーカ4を所定の視認距離AからカメラCで撮像すると、図1(A)〜(E)に示した合成像5a,5b,5c,5dまたは5eが視認される。これらの合成像5a,5b,5c,5dおよび5eを利用すれば、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3の光振り分け方向xの位置ずれの有無(位置の整合・不整合)を容易に判別することができる。
また、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3の位置が不整合の場合は、光振り分け方向xに沿った位置ズレの方向と量に応じて、異なる合成像が視認される、換言すれば、視認される合成像が位置ズレの方向と量に応じて変化するため、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3の位置ずれの方向と量を容易に知ることができる。
したがって、レンチキュラーレンズ2上でのマーカ形成が不要で既存の同種レンチキュラーレンズをそのまま使用することが可能であると共に、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3の位置合わせ作業が一般的な貼り合わせ装置を使用して実施することができる。
さらに、上述したとおり、既存のレンチキュラーレンズ2と一般的な貼り合わせ装置が使用可能であり、また、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3の位置の整合・不整合を上述のようにして判別することから、その判別作業が迅速に行え、位置ズレの修正も迅速に行える。よって、レンチキュラーレンズ2と表示パネル3を含む表示装置1の生産コストを低減することができると共に、その生産性を向上することもできる。
なお、マーカ4は、上述したようにして形成されているので、第1視点用、第2視点用および第3視点用のマーカ要素10a、11aおよび12aのパターンを予め設定しておき、これらマーカ要素10a、11aおよび12aの縮小、分断、並列といった処理を自動化しておけば、既存のマーカと同様の工程および材料で表示パネル3上にマーカ4を形成することができる。したがって、マーカ4の形成による生産コスト上昇はほとんど生じない。
図15は、一つのシリンドリカルレンズ6(マーカ要素片の繰り返し周期MC)に対応する(含まれる)マーカ要素数(これはマーカ要素片の繰り返し周期MCに含まれるマーカピッチMPの数に等しい)をパラメータとして、表示パネル3とレンチキュラーレンズ2との位置合わせ精度について実験した結果を示す。位置合わせ精度欄の数値は、繰り返し周期MCの各々の値について五つの表示パネル3について試験を行った結果の平均値であり、シリンドリカルレンズ6のレンズピッチRPで規格化してある。
図15から明らかなように、一つのシリンドリカルレンズ6に対応するマーカ要素片の繰り返し周期MCを大きくしていくと、位置あわせ精度が向上することが確認できた。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る表示装置31に使用された位置合わせ用マーカ30を示す平面図であり、上記第1実施形態で説明した図2(D)の構成と共通する部分に同一符号を付してある。図7(A)〜(E)は、その表示装置31の製造方法において、レンチキュラーレンズ2と位置合わせ用マーカ4との位置関係と、レンチキュラーレンズ2を通して表示パネル3上のマーカ30をカメラCで撮像したときに得られる合成像32a,32b,32c,32dおよび32eとの関係を示す。
本第2実施形態に係るマーカ30は、図6に示すパターンを有しており、上述した第1実施形態の第1視点用マーカ要素10cと第3視点用マーカ要素12cとから形成されていて、同実施形態の第2視点用マーカ要素11cは含まれていない。マーカ30は、上述した第1実施形態の位置合わせ用マーカ4から同実施形態の第2視点用マーカ要素11cを省略し、第2視点用マーカ要素11cのマーカ要素片16aおよび16bに対応する箇所にそれぞれ空白部を配置したものに相当する。
マーカ30の作製方法は次のとおりである。
まず、上記第1実施形態と同様に、第1視点用マーカ要素10aおよび第3視点用マーカ要素12aを形成し、その後、これらのマーカ要素10aおよび12aを、それぞれ、表示パネル3に装着されるべきレンチキュラーレンズ2の光振り分け方向xに(1/レンズ要素当たりのマーカ要素数)に縮小する。本第2実施形態では、レンチキュラーレンズ2のレンズ要素であるシリンドリカルレズ6毎に二つのマーカ要素10aおよび12aと、第2視点用マーカ11cと同じ幅の空白部とが割り当てられているから、レンズ要素当たりのマーカ要素数は3であり、したがってマーカ要素10aおよび12aは(1/3)に縮小されることになる。その結果、マーカ要素10aおよび12aは、光振り分け方向xに(1/3)に縮小されたマーカ要素10bおよび12bになる。
次いで、縮小されたマーカ要素10bおよび12bを、それぞれ所定のマーカピッチMPに等しい幅で五等分し、分断されたマーカ要素10cおよび12cを形成する。分断されたマーカ要素10cは、五つのマーカ要素片15から構成されている。分断されたマーカ要素12cは、中央にある一つの長いマーカ要素片17aと、それらの両側に対称に配置された四つの短いマーカ要素片17bとから構成されている。
最後に、マーカ要素10cのマーカ要素片15と、マーカ要素11cの要素片16aおよび16bと同じ幅を持つ空白部と、マーカ要素12cのマーカ要素片17aおよび17bを、マーカ要素片12c、空白部およびマーカ要素片10cの順に隣接して並列し、図6に示すような、10個のマーカ要素片と5個の空白部が一列に規則的に並んだパターンからなるマーカ30を得る。これら10個のマーカ要素片と5個の空白部は、空白部を挟んで近接する二つのマーカ要素片が一つのグループになっていて、マーカ要素片の繰り返し周期MCを構成している。
図6の左端から順に見ていくと、第1マーカ要素片グループ(17b、空白部、15)と、第2マーカ要素片グループ(17b、空白部、15)と、第3マーカ要素片グループ(17a、空白部、15)と、第4マーカ要素片グループ(17b、空白部、15)と、第5マーカ要素片グループ(17b、空白部、15)とが、それぞれ繰り返し周期MCを構成しているのである。
具体的に言えば、まず、第3視点用マーカ要素12cの左端部に位置するマーカ要素片17bを左端に配置し、その右側に隣接して、第2視点用マーカ要素11cの左端部に位置するマーカ要素片16aと同じ幅の空白部を配置し、さらにその右側に隣接して、第1視点用マーカ10cの左端部に位置するマーカ要素片15を配置して、第1マーカ要素片グループ(17b、空白部、15)を形成する。
次に、第1マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片15の右側に隣接して、第3視点用マーカ要素12cの左端から2番目に位置するマーカ要素片17bを配置し、その右側に隣接して、第2視点用マーカ11cの左端から2番目に位置するマーカ要素片16bと同じ幅の空白部を配置し、さらにその右側に隣接して、第1視点用マーカ10cの左端から2番目に位置するマーカ要素片15を配置して、第2マーカ要素片グループ(17b、空白部、15)を形成する。
次に、第2マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片15の右側に隣接して、第3視点用マーカ要素12cの左端から3番目(中央)に位置するマーカ要素片17aを配置し、その右側に隣接して第2視点用マーカ11cの左端から3番目(中央)に位置するマーカ要素片16bと同じ幅の空白部を配置し、さらにその右側に隣接して、第1視点用マーカ10cの左端から3番目(中央)に位置するマーカ要素片15を配置して、第3マーカ要素片グループ(17a、空白部、15)を形成する。
次に、第3マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片15の右側に隣接して、第3視点用マーカ要素12cの左端から4番目に位置するマーカ要素片17bを配置し、その右側に隣接して、第2視点用マーカ11cの左端から4番目に位置するマーカ要素片16bと同じ幅の空白部を配置し、さらにその右側に隣接して、第1視点用マーカ10cの左端から4番目に位置するマーカ要素片15を配置して、第4マーカ要素片グループ(17b、空白部、15)を形成する。
最後に、第4マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片15の右側に隣接して、第3視点用マーカ要素12cの右端に位置するマーカ要素片17bを配置し、その右側に隣接して、第2視点用マーカ11cの右端に位置するマーカ要素片16aと同じ幅の空白部を配置し、さらにその右側に隣接して、第1視点用マーカ10cの右端に位置するマーカ要素片15を配置して、第5マーカ要素片グループ(17b、空白部、15)を形成する。
このようにして、図6に示すようなパターンを持つマーカ30が得られる。
上述した配置法は、次のように言い換えることもできる。すなわち、第1視点用マーカ要素10cの五つのマーカ要素片15を、図6に示したように、マーカピッチMPに等しい間隔をあけて一方向に並列する。次に、その並列方向のいずれか一方の側(ここでは右側)に2マーカピッチMPだけずらして、第3視点用マーカ要素12cの五つのマーカ要素片17aおよび17bを、マーカピッチMPに等しい間隔をあけて同一方向に並列する。こうして、第3視点用マーカ12cおよび第1視点用マーカ10cのマーカ要素片17aおよび17bならびに15と空白部が、一つずつ順次並列され、図6に示すパターンを持つマーカ30が得られる。
このマーカ30は、五つの繰り返し周期MCを包含しており、15個のマーカ要素片または空白部(15個のマーカピッチMP)を含んでいるから、マーカ要素片数MGは15である。つまり、MC=3MP、MG=5MC=15MPという関係式が成り立つ。
繰り返し周期MCは、マーカ4に使用しているマーカ要素および空白部の総数に等しく、レンチキュラーレンズ2のレンズ要素である一つのシリンドリカルレンズ6の幅に一致する。(本第2実施形態では、第1視点用および第3視点用のマーカ要素10aおよび12aと、第2視点用マーカ要素11aに相当する空白部とが使用されているから、マーカ要素の総数は3となる。)換言すれば、上記第1実施形態と同様に、各シリンドリカルレンズ6の幅に一致するように繰り返し周期MCの値が決定され、その繰り返し周期MCの値の(1/3)をマーカピッチMPとするのである。
本第2実施形態のマーカ30も、上記第1実施形態のマーカ4と同様に、非表示領域(額縁領域)21において均等な間隔を空けてシリンドリカルレンズ6の長手方向と平行な辺に沿って設けられており、当該辺の上部、中部および下部の3箇所に配置されている。マーカ30も、表示パネル3の非表示領域(額縁領域)21にフォトリソグラフィまたは印刷方法などを用いて形成される。
本第2実施形態の表示装置31の製造方法では、図4に示すように、レンチキュラーレンズ2を通して表示パネル3上の各マーカ30を所定の視認距離AからカメラCで撮像したとき、図7(A)〜(E)に示すような合成像32a,32b,32c,32dまたは32eが視認される。これらの合成像32a,32b,32c,32dおよび32eを利用することにより、レンチキュラーレンズ2を表示パネル3上の所望箇所に位置合わせして装着することができる。
レンチキュラーレンズ2が、表示パネル3上の所望の位置(最適な位置)にある場合、図7(C)に示すように、空白の合成像32cが生成される。換言すれば、特定の合成像が生成されない。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3が左側に少しずれていると、図7(B)に示すようなマーカ30の合成像32bが生成される。合成像32bは、横方向に延在する1本の破断線からなるパターンである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3がさらに左側にずれていると、図7(A)に示すようなマーカ30の合成像32aが生成される。合成像32aは、横方向に延在する1本の直線からなるパターンである。
逆に、レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3が右側に少しずれていると、図7(D)に示すようなマーカ30の合成像32dが生成される。合成像32dは、縦方向に延在する細い1本の直線と、横方向に延在する1本の破断線とからなる十字形のパターンである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3がさらに右側にずれていると、図7(E)に示すようなマーカ30の合成像32eが生成される。合成像32eは、縦方向に延在する1本の太い直線と、それより細く横方向に延在する1本の太い直線とからなる十字形のパターンである。
図7(A)〜(E)に示す合成像32a,32b,32c,32dおよび32eは、それらのパターンが明確に異なるから、容易に区別することができる。したがって、表示パネル3とレンチキュラーレンズ2とを貼り合わせる際に、レンチキュラーレンズ2を介在させて所定の視認距離Aから表示パネル3上のマーカ30を視認したときに、これらの合成像32a,32b,32c,32dおよび32eのいずれが視認されるかに応じて、前記ズレ方向とズレ量を直感的に認識することができる。
以上述べたように、本第2実施形態の表示装置31は、表示パネル3に設けられているマーカ30の各々が、上述した第1実施形態の位置合わせ用マーカ4において同実施形態の第2視点用マーカ11cに変えて空白部を配置したものに相当し、それ以外の構成は上記第1実施形態の表示装置1と同じであるから、上記第1実施形態の表示装置1と同じ効果が得られる。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係る表示装置41に使用された位置合わせ用マーカ40を示す平面図であり、上記第1実施形態で説明した図2(D)の構成と共通する部分に同一符号を付してある。図9(A)〜(E)は、その表示装置41の製造方法において、レンチキュラーレンズ2と位置合わせ用マーカ40との位置関係と、レンチキュラーレンズ2を通して表示パネル3上のマーカ40をカメラCで撮像したときに得られる合成像42a,42b,42c,42dおよび42eとの関係を示す。
本第3実施形態に係るマーカ40は、図8に示すパターンを有しており、上述した第1実施形態の第2視点用マーカ要素11cと第3視点用マーカ要素12cとから形成されていて、同実施形態の第1視点用マーカ要素10cは含まれていない。マーカ40は、上述した第1実施形態の位置合わせ用マーカ4から、同実施形態の第1視点用マーカ要素10cを省略すると共に、第1視点用マーカ要素10cのマーカ要素片15に対応する空白部を削除して並列したものに相当する。このように、マーカ40は、第2視点用マーカ要素11cと第3視点用マーカ要素12cのみから構成されている点で、上述した第1および第2の実施形態の位置合わせ用マーカ4および30とは異なっている。
本第2実施形態から明らかなように、本発明のマーカは、二つのマーカ要素から構成することも可能である。
マーカ40の作製方法は次のとおりである。
まず、上記第1実施形態と同様に、第2視点用マーカ要素11aおよび第3視点用マーカ要素12aを形成し、その後、これら第2視点用マーカ要素11aおよび第3視点用マーカ要素12aを、それぞれ、表示パネル3に装着されるべきレンチキュラーレンズ2の光振り分け方向xに(1/レンズ要素当たりのマーカ要素数)に縮小する。本第3実施形態では、レンチキュラーレンズ2のレンズ要素であるシリンドリカルレズ6毎に二つのマーカ要素11aおよび12aが割り当てられているから、レンズ要素当たりのマーカ要素数は2であり、したがってマーカ要素11aおよび12aは(1/2)に縮小されることになる。その結果、マーカ要素11aおよび12aは、光振り分け方向xに(1/2)に縮小されたマーカ要素11bおよび12bになる。
次いで、縮小されたマーカ要素11bおよび12bを、それぞれ所定のマーカピッチMPに等しい幅で五等分し、分断されたマーカ要素11cおよび12cを形成する。分断されたマーカ要素11cは、両端にある二つの長いマーカ要素片16aと、それらの間に配置された三対の短いマーカ要素片16bとから構成されている。分断されたマーカ要素12cは、中央にある一つの長いマーカ要素片17aと、それらの両側に対称に配置された四つの短いマーカ要素片17bとから構成されている。
最後に、マーカ要素11cの要素片16aおよび16bと、マーカ要素12cのマーカ要素片17aおよび17bを、マーカ要素12c、マーカ要素11cの順に隣接して並列し、図8に示すような、10個のマーカ要素片が一列に規則的に並んだパターンからなるマーカ40とする。これら10個のマーカ要素片は、隣接する二つのマーカ要素片が一つのグループになっていて、繰り返し周期MCを構成している。
図8の左端から順に見ていくと、第1マーカ要素片グループ(17b、16a)と、第2マーカ要素片グループ(17b、16b)と、第3マーカ要素片グループ(17a、16b)と、第4マーカ要素片グループ(17b、16b)と、第5マーカ要素片グループ(17b、16a)とが、それぞれ繰り返し周期MCを構成しているのである。
各マーカ要素片の配置法は次のとおりである。すなわち、第3視点用マーカ要素12cの五つのマーカ要素片17aおよび17bを、図8に示したように、マーカピッチMPに等しい間隔をあけて一方向に並列してから、その並列方向のいずれか一方の側(ここでは右側)に1マーカピッチMPだけずらして、第2視点用マーカ要素11cの五つのマーカ要素片16aおよび16bを、マーカピッチMPに等しい間隔をあけて同一方向に並列する。こうして、第3視点用マーカ12cおよび第2視点用マーカ11cのマーカ要素片17aおよび17bならびに16aおよび16bが、一つずつ順次並列され、図8に示すパターンを持つマーカ40が得られる。
このマーカ40は、五つの繰り返し周期MCを包含しており、10個のマーカ要素片を含んでいるから、マーカ要素片数MGは10ある。つまり、MC=2P、MG=5MC=10MPという関係式が成り立つ。
本第3実施形態では、第2視点用および第3視点用のマーカ要素11aおよび12aが使用されているから、マーカ要素の総数は2となる。したがって、上記第1実施形態と同様に、各シリンドリカルレンズ6の幅に一致するようにマーカ周期MCの値が決定され、そのマーカ周期MCの値の(1/2)をマーカピッチMPとする。
マーカ40は、上記第1実施形態と同様のレイアウトで非表示領域(額縁領域)21に設けられており、フォトリソグラフィまたは印刷方法などを用いて形成される。
本第3実施形態の表示装置41では、レンチキュラーレンズ2を通して表示パネル3上の各マーカ40を所定の視認距離AからカメラCで撮像したとき、図9(A)〜(E)に示すような合成像42a,42b,42c,42dまたは42eが視認される。これらの合成像42a,42b,42c,42dおよび42eを利用することにより、レンチキュラーレンズ2を表示パネル3上の所望箇所に位置合わせして装着することができる。
レンチキュラーレンズ2が、表示パネル3上の所望の位置(最適な位置)にある場合、図9(C)に示すように、合成像42cが生成される。合成像42cは、縦方向に延在する3本の直線と横方向に延在する3本の破断線からなるパターンである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3が左側に少しずれていると、図9(B)に示すようなマーカ40の合成像42bが生成される。合成像42bは、合成像42cと同様に、縦方向に延在する3本の直線と横方向に延在する3本の破断線からなるパターンであるが、縦方向に延在する1本(中央にある)の直線の幅が小さくなっている点と、横方向に延在する1本(中央にある)の破断線の幅が小さく、他の2本の破断線の幅が大きくなっている点とが異なっている。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3がさらに左側にずれていると、図9(A)に示すようなマーカ40の合成像42aが生成される。合成像42aは、縦方向に延在する2本の太い直線と横方向に延在する2本の直線からなるパターンであり、全体として一つの矩形を構成している。したがって、合成像42aは、合成像42bとは明らかに異なっている。
逆に、レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3が右側に少しずれていると、図9(D)に示すようなマーカ40の合成像42dが生成される。合成像42dは、合成像42cと同様に、縦方向に延在する3本の直線と横方向に延在する3本の破断線からなるパターンであるが、縦方向に延在する1本(中央にある)の直線の幅が大きく、他の2本の直線の幅が小さくなっている点と、横方向に延在する3本の破断線の部分間の間隔が大きくなっている点とが異なっている。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3がさらに右側にずれていると、図9(E)に示すようなマーカ40の合成像42eが生成される。合成像42eは、縦方向に延在する1本の太い直線と横方向に延在する1本の直線からなるパターンであり、全体として一つの十字形を構成している。したがって、合成像42eは、合成像42dとは明らかに異なっている。
したがって、表示パネル3とレンチキュラーレンズ2とを貼り合わせる際に、合成像42a,42b,42c,42dおよび42eのいずれが視認されるかに応じて、前記ズレ方向とズレ量を直感的に認識することができる。
以上述べたように、本第3実施形態の表示装置41は、表示パネル3に設けられているマーカ40の各々が、上述した第1実施形態の位置合わせ用マーカ4において同実施形態の第1視点用マーカ要素10cを省略するとともに、第2視点用マーカ要素11cのマーカ要素片16aおよび16bと第3視点用マーカ要素12cのマーカ要素片17aおよび17bを交互に並列したものに相当し、それ以外の構成は上記第1実施形態の表示装置1と同じであるから、上記第1実施形態の表示装置1と同じ効果が得られる。
また、本第3実施形態では、上述した第1実施形態と比較して、位置あわせの精度が若干低下するものの、上記第1実施形態のマーカ4よりもマーカ40の構成を簡素化できることから、生産性を一段と高くすることができるという効果もある。
(第4実施形態)
図11は、本発明の第4実施形態に係る表示装置61に使用された位置合わせ用のマーカ50を示す平面図である。図12(A)〜(E)は、その表示装置61の製造方法において、レンチキュラーレンズ2と位置合わせ用マーカ4との位置関係と、レンチキュラーレンズ2を通して表示パネル3上のマーカ50をカメラCで撮像したときに得られる合成像62a,62b,62c,62dおよび62eとの関係を示す。図10(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態に係るマーカの一連の作製工程を示す平面図である。
本第4実施形態に係るマーカ50は、図11に示すパターンを有しており、第1視点用マーカ要素51c、第2視点用マーカ要素52c、第3視点用マーカ要素53c、第4視点用マーカ要素54cおよび第5視点用マーカ要素55cから構成されている点で、上述した第1〜第3の実施形態とは異なっている。
第1視点用マーカ要素51aは、図10(A)に示すように、初期領域の中央に配置された、その左下から右上方向に斜めに延在する所定太さの1本の階段状に屈曲した直線から構成されている。当該直線のx方向およびそれに直交する方向(図10(A)では縦方向)の長さは、当該初期領域の幅と高さにそれぞれ等しい。
第2視点用マーカ要素52aは、第1視点用マーカ要素51aと同じ初期領域の中央に配置された、光振り分け方向xに延在する所定太さの1本の直線から構成されている。当該直線の長さは、当該初期領域の幅に等しい。
第3視点用マーカ要素53aは、第1視点用マーカ要素51aと同じ初期領域の対向する二辺に沿ってそれぞれ配置された、光振り分け方向xに延在する2本の直線と、当該初期領域の対向する他の二辺に沿ってそれぞれ配置された、光振り分け方向xに直交する方向に延在する2本の直線とから構成されており、全体としては矩形枠(額縁)状になっている。縦方向に延在する2本の前記直線は同じ幅を有しており、長さは当該初期領域の幅に等しい。横方向に延在する2本の前記直線も同じ幅を有しており、長さは当該初期領域の幅から縦方向に延在する前記直線の幅の2倍を引いたものに等しい。
第4視点用マーカ54aは、第1視点用マーカ要素51aと同じ初期領域の中央に配置された、光振り分け方向xに延在する所定太さの1本の直線と、光振り分け方向xに直交する方向に延在する1本の直線とから構成されており、全体としては十字形になっている。横方向に延在する前記直線の幅と長さは、第2視点用マーカ要素52aの直線の幅と長さに等しい。縦方向に延在する前記直線の幅と長さは、第3視点用マーカ要素53aの縦方向に延在する直線の幅と長さに等しい。これら2本の直線の交点は、当該初期領域の中心にある。
第5視点用マーカ要素55aは第1視点用マーカ要素51aと同じ初期領域の中央に配置された、その左下から右上方向に斜めに延在する所定太さの1本の直線と、その右下から左上方向に斜めに延在する所定太さの1本の直線とから構成されている。これら2本の直線のx方向およびそれに直交する方向の長さは、当該初期領域の幅と高さにそれぞれ等しい。
本第5実施形態から明らかなように、本発明のマーカは、五つのマーカ要素から構成することも可能である。
次にマーカ50の作製方法について説明する。
まず、同じ大きさの正方形の初期領域内に、それぞれ、上述した第1視点用マーカ要素51a、第2視点用マーカ要素52a、第3視点用マーカ要素53a、第4視点用マーカ要素54aおよび第5視点用マーカ要素55aを形成する。
次いで、図10(B)に示すように、これらマーカ要素51a、52a、53a、54aおよび55aを、それぞれ、表示パネル3に装着されるべきレンチキュラーレンズ2の光振り分け方向xに(1/レンズ要素当たりのマーカ要素数)に縮小する。本第4実施形態では、レンチキュラーレンズ2のレンズ要素(シリンドリカルレンズ)6毎に五つのマーカ要素51a、52a、53a、54aおよび55aが割り当てられているから、レンズ要素当たりのマーカ要素数は5であり、したがってマーカ要素51a、52a、53a、54aおよび55aはそれぞれ(1/5)に縮小されることになる。その結果、マーカ要素51a、52a、53a、54aおよび55aは、それぞれ、図10(B)に示すように、光振り分け方向xに(1/5)に縮小されたマーカ要素51b、52b、53b、54bおよび55bとなる。なお、この時、光振り分け方向xに直行する方向には縮小されないので、マーカ要素51b、52b、53b、54bおよび55bの同方向の長さは、当初のマーカ要素51a、52a、53a、54aおよび55aの同方向の長さと同じである。
次いで、図10(C)に示すように、縮小されたマーカ要素51b、52b、53b、54bおよび55bをそれぞれ所定のマーカピッチMPに等しい幅で五等分し、分断されたマーカ要素51c、52c、53c、54cおよび55cを形成する。マーカ要素51c、52c、53c、54cおよび55cは短冊形を有する。マーカピッチMPは、縮小された第3視点用マーカ要素53bの縦方向に延在するストライプ(直線)の幅に等しい。(これは、縮小された第4視点用マーカ要素54bの縦方向に延在するストライプ(直線)の幅とも等しい。)ここで五等分するのは、五つのレンズ要素(シリンドリカルレンズ)6に対してマーカ50を形成するからである。
分断されたマーカ要素51cは、x方向に直交する方向に沿って順に位置をずらして配置されたマーカ要素片56a、56b、56c、56dおよび56eから構成されている。分断されたマーカ要素52cは、x方向に直交する方向に沿って同じ位置に配置された五つのマーカ要素片57から構成されている。分断されたマーカ要素片53cは、両端にある二つのマーカ要素片58aと、それらの間に配置された三対の短いマーカ要素片58bとから構成されている。分断されたマーカ要素片54cは、中央にある一つの長いマーカ要素片59aと、それらの両側に対称に配置された四つの短いマーカ要素片58bとから構成されている。分断されたマーカ要素片55cは、両端にある二対のマーカ要素片60aと、中央にある一つのマーカ要素片60cと、マーカ要素片60aと60cの間に配置された二対のマーカ要素片60bとから構成されている。
最後に、マーカ要素51cのマーカ要素片56a〜56eと、マーカ要素52cのマーカ要素片57と、マーカ要素53cのマーカ要素片58aおよび58bと、マーカ要素54cのマーカ要素片59aおよび59bと、マーカ要素55cのマーカ要素片60a、60bおよび60cを、マーカピッチMP毎にマーカ要素55c、54c、53c、52c、51cの順に並列し、図11に示すような、25個のマーカ要素片が一列に規則的に並んだパターンとし、マーカ50を得る。
これら25個のマーカ要素片は、隣接する5個のマーカ要素片が一つのグループになっていて、マーカ要素片の繰り返し周期MCを構成している。
図11の左端から順に見ていくと、マーカ50は、第1マーカ要素片グループ(60a、59b、58a、57、56a)と、第2マーカ要素片グループ(60b、59b、58b、57、56b)と、第3マーカ要素片グループ(60c、59a、58b、57、56c)と、第4マーカ要素片グループ(60b、59b、58b、57、56d)と、第5マーカ要素片グループ(60a、59b、58a、57、56e)とから構成されており、これら五つのグループの各々がそれぞれ、マーカ要素片の繰り返し周期MCを構成しているのである。
具体的に言えば、まず、第5視点用マーカ55cの左端部に位置するマーカ要素片60aを任意の位置に配置し、その右側に隣接して第4視点用マーカ54cの左端部に位置するマーカ要素片59bを配置し、その右側に第3視点用マーカ53cの左端部に位置するマーカ要素片58aを配置し、その右側に第2視点用マーカの左端部に位置するマーカ要素片57を配置し、その右側に第1視点用マーカの左端部に位置するマーカ要素片56aを配置して、第1マーカ要素片グループ(60a、59b、58a、57、56a)を形成する。
次に、第1マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片56aの右側に近接して、第5視点用マーカ要素55cの左端から2番目に位置するマーカ要素片60bを配置し、その右側に隣接して第4視点用マーカ54cの左端から2番目に位置するマーカ要素片59bを配置し、その右側に近接して第3視点用マーカ53cの左端から2番目に位置するマーカ要素片58bを配置し、その右側に近接して第2視点用マーカ52cの左端から2番目に位置するマーカ要素片57を配置し、その右側に近接して第1視点用マーカ51cの左端から2番目に位置するマーカ要素片56dを配置して、第2マーカ要素片グループ(60b、59b、58b、57、56b)を形成する。
次に、第2マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片5baの右側に近接して、第5視点用マーカ要素55cの左端から3番目に位置するマーカ要素片60cを配置し、その右側に隣接して第4視点用マーカ54cの左端から3番目に位置するマーカ要素片59bを配置し、その右側に近接して第3視点用マーカ53cの左端から3番目に位置するマーカ要素片58bを配置し、その右側に近接して第2視点用マーカ52cの左端から3番目に位置するマーカ要素片57を配置し、その右側に近接して第1視点用マーカ51cの左端から3番目に位置するマーカ要素片56cを配置して、第3マーカ要素片グループ(60c、59a、58b、57、56c)を形成する。
次に、第3マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片56cの右側に近接して、第5視点用マーカ要素55cの左端から4番目に位置するマーカ要素片60bを配置し、その右側に隣接して第4視点用マーカ54cの左端から4番目に位置するマーカ要素片59bを配置し、その右側に近接して第3視点用マーカ53cの左端から4番目に位置するマーカ要素片58bを配置し、その右側に近接して第2視点用マーカ52cの左端から4番目に位置するマーカ要素片57を配置し、その右側に近接して第1視点用マーカ51cの左端から4番目に位置するマーカ要素片56ad配置して、第4マーカ要素片グループ(60b、59b、58b、57、56d)を形成する。
最後に、第4マーカ要素片グループの右端にあるマーカ要素片56dの右側に近接して、第5視点用マーカ要素55cの左端から5番目に位置するマーカ要素片60aを配置し、その右側に隣接して第4視点用マーカ54cの左端から5番目に位置するマーカ要素片59bを配置し、その右側に近接して第3視点用マーカ53cの左端から5番目に位置するマーカ要素片58aを配置し、その右側に近接して第2視点用マーカ52cの左端から5番目に位置するマーカ要素片57を配置し、その右側に近接して第1視点用マーカ51cの左端から5番目に位置するマーカ要素片56eを配置して、第5マーカ要素片グループ(60a、59b、58a、57、56e)を形成する。
このようにマーカ要素を個別に配置していくと、図11に示すようなパターンを持つマーカ50が得られる。
上述した配置法は次のように言い換えることもできる。すなわち、第1視点用マーカ要素51cの五つのマーカ要素片56a、56b、56c、56dおよび56eを、図10(C)に示したように、マーカピッチMPの4倍(=5−1)に等しい間隔をあけて一方向に並列する。次に、その並列方向のいずれか一方の側(ここでは右側)に1マーカピッチMPだけずらして、第2視点用マーカ要素52cの五つのマーカ要素片57をマーカピッチMPの4倍に等しい間隔をあけて同一方向に並列する。次に、その並列方向のいずれか一方の側(ここでは右側)に1マーカピッチMPだけずらして、第3視点用マーカ要素53cの五つのマーカ要素片58a、58bをマーカピッチMPの4倍に等しい間隔をあけて同一方向に並列する。次に、その並列方向のいずれか一方の側(ここでは右側)に1マーカピッチMPだけずらして、第4視点用マーカ要素54cの五つのマーカ要素片59a、59bをマーカピッチMPの4倍に等しい間隔をあけて同一方向に並列する。最後に、同じ側(ここでは右側)に1マーカピッチMPだけずらして、第5視点用マーカ要素55cの五つのマーカ要素片60a、60bをマーカピッチMPの4倍に等しい間隔をあけて同一方向に並列する。こうして、第5視点用マーカ55c、第4視点用マーカ54c、第3視点用マーカ53c、第2視点用マーカ52cおよび第1視点用マーカ51cのマーカ要素片60a、60bおよび60c、59aおよび59b、58aおよび58b、57、56a、56b、56c、56dおよび56eが、一つずつ順次交互に並列され、図11に示すパターンを持つマーカ50が得られる。
繰り返し周期MCの値は、各シリンドリカルレンズ6の幅に一致するように決定され、その繰り返し周期MCの値の(1/5)をマーカピッチMPとしている。マーカ要素片数MGは25である。つまり、MC=5MP、MG=5MC=25MPという関係式が成り立つ。
本第4実施形態のマーカ50も、上記第1実施形態のマーカ4と同様に、非表示領域(額縁領域)21において均等な間隔を空けてシリンドリカルレンズ6の長手方向と平行な辺に沿って設けられており、当該辺の上部、中部および下部の3箇所に配置されている。マーカ50も、表示パネル3の非表示領域(額縁領域)21にフォトリソグラフィまたは印刷方法などを用いて形成される。
本第4実施形態の表示装置61の製造方法では、レンチキュラーレンズ2を通して表示パネル3上の各マーカ50を所定の視認距離AからカメラCで撮像したとき、図12(A)〜(E)に示すような合成像62a,62b,62c,62dまたは62eが視認される。これらの合成像62a,62b,62c,62dおよび62eを利用することにより、レンチキュラーレンズ2を表示パネル3上の所望箇所に位置合わせして装着することができる。
レンチキュラーレンズ2が、表示パネル3上の所望の位置(最適な位置)にある場合、図12(C)に示すように、合成像62cが生成される。合成像62cは、縦方向に延在する2本の直線と横方向に延在する2本の直線からなるパターンであり、全体として一つの矩形を構成している。このパターンは、図10(A)のパターン要素53aとほぼ同じである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3が左側に少しずれていると、図12(B)に示すようなマーカ50の合成像62bが生成される。合成像62bは、横方向に延在する1本の直線からなるパターンである。このパターンは、図10(A)のパターン要素52aとほぼ同じである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3がさらに左側にずれていると、図12(A)に示すようなマーカ50の合成像62aが生成される。合成像62aは、複数の小さな矩形が右上から左下に斜めに配置された階段状のパターンである。このパターンは、図10(A)のパターン要素51aとほぼ同じである。
逆に、レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3が右側に少しずれていると、図12(D)に示すようなマーカ50の合成像62dが生成される。合成像62dは、縦方向に延在する1本の直線と横方向に延在する3本の破断線からなるパターンであるが、縦方向に延在する1帯と、横方向に延在する1本の帯とが直交したパターンであり、全体として十字形を構成している。このパターンは、図10(A)のパターン要素54aとほぼ同じである。
レンチキュラーレンズ2に対して表示パネル3がさらに右側にずれていると、図12(E)に示すようなマーカ50の合成像62eが生成される。合成像62eは、複数の小さな矩形が右上から左下に向かって斜めに配置されると共に、複数の小さな矩形が左上から右下に向かって斜めに配置されており、全体として一つのX字形パターンを構成している。このパターンは、図10(A)のパターン要素55aとほぼ同じである。
図12(A)〜(E)に示す合成像62a,62b,62c,62dおよび62eは、それらのパターンが明確に異なるから、容易に区別することができる。したがって、表示パネル3とレンチキュラーレンズ2とを貼り合わせる際に、これらの合成像62a,62b,62c,62dおよび62eのいずれが視認されるかに応じて、前記ズレ方向とズレ量を直感的に認識することができる。
以上述べたように、本第4実施形態の表示装置61は、表示パネル3に設けられているマーカ50の各々が、第1〜第5視点用のマーカ要素51c、52c、53c、54cおよび55cから構成されており、上述した第1実施形態のマーカ4と同様にして作製されている。したがって、上記第1実施形態の表示装置1と同じ効果が得られる。
また、本第4実施形態のマーカ50は、五つのマーカ要素51c、52c、53c、54cおよび55cから構成されているので、マーカ4が三つのマーカ要素10c、11cおよび12cから構成されている上記第1実施形態と比較して、位置あわせの精度が若干向上するものの、上記第1実施形態のマーカ4よりもマーカ50の構成が複雑であることから、生産性が若干低下する。
(第5実施形態)
図12は、本発明の第5実施形態に係るマーカ70を示す平面図であり、上記第1実施形態で説明した図2(D)の構成と共通する部分に同一符号を付してある。
このマーカ70は、上述した第1実施形態のマーカ4を右回りに90度回転させた構成を有する。すなわち、上記第1実施形態のマーカ4では、第1〜第3視点用マーカ10c、11cおよび12cがレンチキュラーレンズ2の光振り分け方向xに平行に並列されていた(マーカ要素片12cが光振り分け方向xに直交していた)が、本第5実施形態では、第1〜第3視点用マーカ10c、11cおよび12cがレンチキュラーレンズ2の光振り分け方向xに直交する方向に並列されている(マーカ要素片12cが光振り分け方向xに平行に延在している)。
マーカ70は、上述した第1〜第4実施形態のいずれかのマーカ4,30,40または50と組み合わせて使用されるものである。例えば、第1実施形態のマーカ4と共に使用される場合、三つ(あるいは四つ以上)のマーカ4が、図4に示すように、表示パネル3の非表示領域21の光振り分け方向xに直交する部分(つまり、表示パネル3の左側または右側にある額縁部)に配置されるのに対し、三つ(あるいは四つ以上)のマーカ70が、表示パネル3の非表示領域21の光振り分け方向xに平行な部分(つまり、表示パネル3の上側または下側にある額縁部)に配置される。
本第5実施形態の表示装置では、図3に示したレンチキュラーレンズ2ではなく、図13に示したレンチキュラーレンズ71が使用される。このレンチキュラーレンズ71は、図13に示すように、上記第1実施形態で使用されたレンチキュラーレンズ2に、シリンドリカルレンズ72を追加した構成である。シリンドリカルレンズ72は、レンチキュラーレンズ2を構成する複数のシリンドリカルレンズ6(これらは光振り分け方向xに並列されている)に直交している。マーカ70とシリンドリカルレンズ72との対応関係は、図3のそれと同じである。
本第5実施形態のマーカ70を、例えば上記第1実施形態のマーカ4と組み合わせて表示パネル3上に形成すると共に、図13に示したレンチキュラーレンズ71を使用し、レンチキュラーレンズ71を通して視認距離Aからマーカ70を視認すると、図1(A)〜(E)に示した合成像5a,5b,5c,5dおよび5eのいずれかが見られる。このため、上記第1実施形態で説明したのと同様に、マーカ4とレンチキュラーレンズ2によって光振り分け方向xにおける位置ズレ方向および位置ズレ量を知ることができるだけでなく、マーカ70とレンチキュラーレンズ72によって光振り分け方向xに直交する方向への位置ズレ方向および位置ズレ量をも知ることができる。このように、本第5実施形態の表示装置では、光振り分け方向xとそれに直交する方向の双方におけるレンチキュラーレンズ71と表示パネル3との位置合わせを同時に行うことができる。
また、表示パネル3の上側または下側にある額縁部にのみマーカ70を設けるようにすれば、上記第1実施形態と比較して、表示パネル3の上側または下側の額縁部の大きさを一段と小さくすることができる。
本第5実施形態のマーカ70を、上記第2〜第4実施形態のいずれかのマーカ30,40または50と組み合わせて表示パネル3上に形成した場合も、同様である。
(他の実施形態)
上述した第1〜第5の実施形態は、本発明の好適な例を示すものである。本発明はこれら実施形態に限定されず、種々の変形が可能なことは言うまでもない。
例えば、上記第1〜第5実施形態では、光学的振り分け素子として、シリンドリカルレンズ6または72を複数並列して構成されたレンチキュラーレンズ2または71を用いているが、本発明はこれに限定されず、他の光学的振り分け素子を使用してもよい。例えば、フライアイレンズを複数並列させてなるフライアイレンズ・シートや、視差バリアを複数並列させてなる視差バリア・シート等を用いてもよい。
フライアイレンズ・シートを用いる場合、表示パネル3の非表示領域21内で、フライアイレンズの光学的振り分け方向に平行な辺に沿ってマーカを3ヶ所以上配置してもよい。バリアシートを用いる場合、表示パネル3の非表示領域21内で、視差バリアの長手方向と平行な辺に沿ってマーカを3ヶ所以上配置してもよい。
また、上述した第1〜第5実施形態においては、第1視点用マーカ要素10cと第2視点用マーカ要素11cと第3視点用マーカ要素12cを、所定のマーカピッチMPで短冊形に分断して生成する場合について述べたが、本発明はこれに限定されない。第1視点用マーカ10cと第2視点用マーカ11cと第3視点用マーカ12cを、マーカピッチMPとは異なる任意の幅で短冊形に分断するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る表示装置の製造方法において、レンチキュラーレンズと位置合わせ用マーカの位置関係と、レンチキュラーレンズを通して表示パネル上のマーカをカメラで撮像したときに得られる合成像とを示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るマーカの一連の作製工程を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る表示装置の製造方法において、レンズピッチ、マーカ要素ピッチ、マーカ要素繰り返し周期、マーカ要素数および視認距離の関係を示す側面説明図である。 本発明の第1実施形態に係る表示装置の製造方法において、表示パネルに設けられたマーカの配置位置と、当該マーカ上に配置されたカメラの配置位置とを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る表示装置の製造方法に使用される貼り合わせ装置の概略構成を示す側面説明図である。 本発明の第2実施形態に係る位置合わせ用マーカの構成を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る表示装置の製造方法において、レンチキュラーレンズと位置合わせ用マーカの位置関係と、レンチキュラーレンズを通して表示パネル上のマーカをカメラで撮像したときに得られる合成像とを示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る位置合わせ用マーカの構成を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る表示装置の製造方法において、レンチキュラーレンズと位置合わせ用マーカの位置関係と、レンチキュラーレンズを通して表示パネル上のマーカをカメラで撮像したときに得られる合成像とを示す説明図である。 本発明の第4実施形態に係る位置合わせ用マーカの一連の作製工程を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る位置合わせ用マーカの構成を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る表示装置の製造方法において、レンチキュラーレンズと位置合わせ用マーカの位置関係と、レンチキュラーレンズを通して表示パネル上のマーカをカメラで撮像したときに得られる合成像とを示す説明図である。 本発明の第5実施形態に係る位置合わせ用マーカの構成を示す平面図である。 本発明の第5実施形態に係る表示装置の製造方法に使用されるレンチキュラーレンズの構成を示す概略斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る表示装置の製造方法において、マーカ繰り返し周期(マーカ要素数)と、当該マーカ繰り返し周期に対する表示パネルとレンチキュラーレンズシートとの位置あわせ精度との関係を示した表である。 従来の第1の位置合わせ方法を示す概略斜視図である。 従来の第2の位置合わせ方法を示す概略斜視図である。 従来の第2の位置合わせ方法で使用される貼り合わせ装置の概略側面図である。 従来の第3の位置合わせ方法で使用される印刷物の構成を示す平面図である。 従来の第3の位置合わせ方法において、印刷見当が合っている場合と合っていない場合のゲージの見え方を示す部分平面図である。 従来の第3の位置合わせ方法において、貼り合わせ見当が合っている場合と合っていない場合のゲージの状態を示す平面図である。 従来における第3の位置合わせ方法で用いられる合成画像成を示す概略部分平面図である。
符号の説明
1 表示装置
2 レンチキュラーレンズ(光学的振り分け素子)
3 表示パネル
4 マーカ
5a,5b,5c,5d,5e 合成像
6 シリンドリカルレンズ(レンズ要素)
10a 第1視点用マーカ要素
10b 縮小された第1視点用マーカ要素
10c 分断された第1視点用マーカ要素
11a 第2視点用マーカ要素
11b 縮小された第2視点用マーカ要素
11c 分断された第2視点用マーカ要素
12a 第3視点用マーカ要素
12b 縮小された第3視点用マーカ要素
12c 分断された第3視点用マーカ要素
15 第1視点用マーカ要素のマーカ要素片
16a、16b 第2視点用マーカ要素のマーカ要素片
17a、17b 第3視点用マーカ要素のマーカ要素片
20 表示領域
21 非表示領域
22 貼り合わせ装置
23 貼り合わせ装置の下ステージ
24 貼り合わせ装置の上ステージ
30 マーカ
31 表示装置
32a,32b,32c,32d,32e 合成像
40 マーカ
41 表示装置
42a,42b,42c,42d,42e 合成像
50 マーカ
51a 第1視点用マーカ要素
51b 縮小された第1視点用マーカ要素
51c 分断された第1視点用マーカ要素
52a 第1視点用マーカ要素
52b 縮小された第1視点用マーカ要素
52c 分断された第1視点用マーカ要素
53a 第1視点用マーカ要素
53b 縮小された第1視点用マーカ要素
53c 分断された第1視点用マーカ要素
54a 第1視点用マーカ要素
54b 縮小された第1視点用マーカ要素
54c 分断された第1視点用マーカ要素
55a 第1視点用マーカ要素
55b 縮小された第1視点用マーカ要素
55c 分断された第1視点用マーカ要素
56a、56b、56c、56d、56e 第1視点用マーカ要素のマーカ要素片
57 第2視点用マーカ要素のマーカ要素片
58a、58b 第3視点用マーカ要素のマーカ要素片
59a、59b 第4視点用マーカ要素のマーカ要素片
60a、60b、60c 第5視点用マーカ要素のマーカ要素片
61 表示装置
62a,62b,62c,62d,62e 合成像
70 マーカ
71 レンチキュラーレンズ(光学的振り分け素子)
72 シリンドリカルレンズ
C カメラ
MC マーカ要素片の繰り返し周期
MP マーカピッチ
MG マーカに含まれるマーカ要素片数
RP シリンドリカルレンズのレンズピッチ

Claims (14)

  1. 光学的振り分け素子と表示パネルを含む表示装置の製造工程において、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置合わせをするために前記表示パネル上に形成されるマーカであって、
    複数の第1視点用マーカ要素片と、
    複数の第2視点用マーカ要素片とを含み、
    複数の前記第1視点用マーカ要素片と複数の前記第2視点用マーカ要素片は、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って、所定のマーカ要素ピッチ毎に所定の順序で並列されて一つのパターンを形成しており、
    複数の前記第1視点用マーカ要素片は、所定の初期平面形状を持つ第1視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
    複数の前記第2視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第2視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
    所定数の互いに隣接する前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片は、一つの繰り返し周期を形成していて、その繰り返し周期の幅は、前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素の並列ピッチに一致していることを特徴とするマーカ。
  2. 複数の前記第1視点用マーカ要素片と複数の前記第2視点用マーカ要素片が、前記光振り分け方向に沿って交互に並列されており、
    互いに隣接する一つの前記第1視点用マーカ要素片と一つの前記第2視点用マーカ要素片が、前記繰り返し周期を形成している請求項1に記載のマーカ。
  3. 複数の第3視点用マーカ要素片をさらに含んでおり、
    複数の前記第3視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素及び前記第2視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第3視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
    複数の前記第3視点用マーカ要素片が、複数の前記第1視点用マーカ要素片および複数の前記第2視点用マーカ要素片と共に前記光振り分け方向に沿って前記マーカ要素ピッチ毎に並列されて前記パターンを形成しており、
    互いに隣接する一つの前記第1視点用マーカ要素片と一つの前記第2視点用マーカ要素片と一つの前記第3視点用マーカ要素片とが、前記繰り返し周期を形成している請求項1に記載のマーカ。
  4. 前記マーカ要素ピッチに等しい幅を持つ複数の空白部をさらに含んでおり、
    複数の前記空白部が、複数の前記第1視点用マーカ要素片および複数の前記第2視点用マーカ要素片と共に前記光振り分け方向に沿って前記マーカ要素ピッチ毎に並列されて前記パターンを形成しており、
    互いに隣接する一つの前記第1視点用マーカ要素片と一つの前記第2視点用マーカ要素片と一つの前記空白部とが、前記繰り返し周期を形成している請求項1に記載のマーカ。
  5. 前記光学的振り分け素子を通して前記表示パネル上の前記マーカを所定の視認距離からカメラで撮像すると、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が整合した場合に合成像が視認されず、前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が不整合の場合に所定の合成像が視認され、
    前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置が一方の側にずれている場合に視認される前記合成像と、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置が他方の側にずれている場合に視認される前記合成像とが、互いに異なっている請求項4に記載のマーカ。
  6. 前記繰り返し周期が、前記第1視点用マーカ要素片と前記第2視点用マーカ要素片と前記第3視点用マーカ要素片の少なくとも一つを、二つ以上含んでいる請求項3に記載のマーカ。
  7. 複数の第3視点用マーカ要素片と、複数の第4視点用マーカ要素片と、複数の第5視点用マーカ要素片とをさらに含んでおり、
    複数の前記第3視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素及び前記第2視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第3視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
    複数の前記第4視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素、前記第2視点用マーカ要素及び前記第3視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第4視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
    複数の前記第5視点用マーカ要素片は、前記第1視点用マーカ要素、前記第2視点用マーカ要素、前記第3視点用マーカ要素及び前記第4視点用マーカ要素の前記初期平面形状とは異なる所定の初期平面形状を持つ第5視点用マーカ要素を、前記光学的振り分け素子の光振り分け方向に沿って(1/前記光学的振り分け素子を構成する複数の構成要素それぞれに対するマーカ要素数)に縮小してから、前記マーカ要素ピッチに等しい幅で分断することにより形成されたものであり、
    複数の第3視点用マーカ要素片と複数の第4視点用マーカ要素片と複数の第5視点用マーカ要素片とが、複数の前記第1視点用マーカ要素片および複数の前記第2視点用マーカ要素片と共に前記光振り分け方向に沿って前記マーカ要素ピッチ毎に並列されて前記パターンを形成しており、
    互いに隣接する一つの前記第1視点用マーカ要素片と一つの前記第2視点用マーカ要素片と一つの前記第3視点用マーカ要素片と一つの前記第4視点用マーカ要素片と一つの前記第5視点用マーカ要素片とが、前記繰り返し周期を形成している請求項1に記載のマーカ。
  8. 前記光学的振り分け素子を通して前記表示パネル上の前記マーカを所定の視認距離からカメラで撮像すると、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置が一方の側にずれている場合と、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置が他方の側にずれている場合とで、互いに異なる合成像が視認され、
    前記光学的振り分け素子と前記表示パネルの位置が整合した場合に視認される合成像は、前記光学的振り分け素子に対して前記表示パネルの位置がずれている場合に視認される前記二つの合成像とは異なっている請求項1〜3及び請求項6〜7のいずれか1項に記載のマーカ。
  9. 複数の視点に対して異なる画像を表示する表示装置であって、
    表示パネルと、
    前記表示パネル上に形成された、請求項1〜8のいずれか1項に記載のマーカと、
    前記表示パネルに装着された光学的振り分け素子と
    を備えてなることを特徴とする表示装置。
  10. 前記マーカが、前記表示パネルの非表示領域に、前記光振り分け方向に直交する方向に沿って3箇所以上に配置されている請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記光学的振り分け素子が、その光振り分け方向に並列された複数の前記構成要素に加えて、前記光振り分け方向に直交する光振り分け方向を持つ追加の構成要素を有しており、
    前記表示パネルが、前記マーカを当該表示パネルに平行な面内で90゜回転させて得た追加のマーカを有している請求項9または10に記載の表示装置。
  12. 複数の視点に対して異なる画像を表示する表示装置の製造方法であって、
    表示パネルの所定位置に請求項1〜8のいずれか1項に記載のマーカを形成し、
    光学的振り分け素子を通して視認される前記マーカの像を利用して、前記表示パネルと前記光学振り分け素子とを位置合わせし、
    位置合わせ完了後に前記光学的振り分け素子を前記表示パネルに固定する
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  13. 前記マーカが、前記表示パネルの非表示領域に、前記光振り分け方向に直交する方向に沿って3箇所以上に配置される請求項12に記載の表示装置の製造方法。
  14. 前記光学的振り分け素子に、その光振り分け方向に並列された複数の前記構成要素に加えて、前記光振り分け方向に直交する光振り分け方向を持つ追加の構成要素が設けられており、
    前記表示パネルに、前記マーカを当該表示パネルに平行な面内で90゜回転させて得た追加のマーカが設けられる請求項12または13に記載の表示装置の製造方法。
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