JP2007121830A - 画像表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察者が観察する画像の輝度が低下するのを抑制することが可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】この画像表示装置1は、バックライト5から照射された光を、約135°の偏光軸を有する光として出射させる偏光制御領域7aと、約45°の偏光軸を有する光として出射させる偏光制御領域7bとを含む偏光制御液晶パネル7と、偏光制御液晶パネル7により分離された約135°および約45°の偏光軸を有する光を、それぞれ、所定の方向に進行させるように、X方向に沿って配置されるとともにY方向に延びるように形成される複数のレンズ部8aを有するレンチキュラーレンズ8と、入射した光の偏光軸を変化させずに透過させる透過領域9eと、入射した光の偏光軸を約90°変化させる偏光領域9fとを含む位相差板9とを備えている。また、レンチキュラーレンズ8は、位相差板9と一体的に形成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、画像表示装置およびその製造方法に関し、特に、立体画像などを表示可能な画像表示装置およびその製造方法に関する。
従来、3次元の立体画像を表示する立体表示装置や異なる観察位置に位置する観察者に異なる画像を提示する2画面表示装置が知られている。また、従来、3次元の立体画像を表示する立体表示装置の1つの手法として、パララックスバリア方式が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、画像表示面の観察者側に配置された電子式パララックスバリアを、マイクロコンピュータなどの制御手段により制御することによって、電子式パララックスバリアの所定の位置に、所定の形状の開口部および遮光部をストライプ状に形成することが可能な3次元画像表示装置が開示されている。この特許文献1に開示された3次元画像表示装置では、観察者に3次元画像を提供する場合には、観察者の左目に左眼用の画像が入射するとともに、観察者の右目に右目用画像が入射するように、電子式パララックスバリアの開口部が形成される。
特許2857429号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された3次元画像表示装置では、画像表示面の観察者側に、電子式パララックスバリアを配置しているため、観察者は、電子式パララックスバリアを介して表示パネルを観察する必要があるという不都合がある。その結果、電子式パララックスバリアの遮光部によって観察者が観察する画像が表示される表示パネルの輝度が低下して見えるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、観察者が観察する画像の輝度が低下して見えるのを抑制することが可能な画像表示装置を提供することである。
また、この発明のもう1つの目的は、容易に画像表示装置を形成することが可能な画像表示装置の製造方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による画像表示装置は、画像を表示するための複数の画素を有する表示手段と、表示手段に光を照射するための光源と、光源から照射された光を、第1の偏光軸を有する光として出射させる第1偏光制御領域と、第2の偏光軸を有する光として出射させる第2偏光制御領域とを含む偏光制御手段と、偏光制御手段により分離された第1の偏光軸を有する光および第2の偏光軸を有する光を、それぞれ、所定の方向に進行させるように、観察者の左右の目を結んだ第1の方向に沿って配置された複数のレンズ部を有するレンズと、入射した光を第3の偏光軸を有する光として出射させる第3偏光制御領域と、入射した光を第4の偏光軸を有する光として出射させる第4偏光制御領域とを含み、第3偏光制御領域および第4偏光制御領域が、第1の方向に沿って延びるように設けられるとともに、第1の方向に交差する第2の方向に沿って交互に設けられる位相差板とを備え、レンズが位相差板の表面に一体的に形成されている。
この第1の局面による画像表示装置では、上記のように、光源から照射された光を、第1の偏光軸を有する光として出射させる第1偏光制御領域と、第2の偏光軸を有する光として出射させる第2偏光制御領域とを含む偏光制御手段と、偏光制御手段により分離された第1の偏光軸を有する光および第2の偏光軸を有する光を、それぞれ、所定の方向に進行させるように、観察者の左右の目を結んだ第1の方向に沿って配置された複数のレンズ部を有するレンズとを設けることによって、レンズを通過した光に指向性を持たせることができる。これにより、観察者は、表示手段を出射した光を所定の角度の方向に進行するように制限する部材(たとえば、バリア)を介して表示手段を観察する場合と異なり、直接表示手段を観察することができるので、観察者が観察する表示手段に表示される画像の輝度が低下して見えるのを抑制することができる。また、レンズを位相差板の表面に一体的に形成することによって、レンズがレンズを支持する基材に取り付けられている場合と異なり、レンズを支持する基材を設ける必要がない。これにより、部品点数を削減することができるとともに、画像表示装置の薄型化および軽量化を図ることができる。また、レンズがレンズを支持する基材に取り付けられ、その基材が位相差板に取り付けられている場合と異なり、レンズを支持する基材と位相差板との高精度の位置合わせを必要とする貼り合わせの工程が不要になるので、組立工程数を削減することができる。その結果、歩留まりの向上を図ることができる。
上記第1の局面による画像表示装置において、好ましくは、位相差板は、透明基板と、透明基板の一方表面に形成された位相差パターンとを含み、レンズは、位相差板の透明基板の他方表面に直接接触するように接合されている。このように構成すれば、位相差板の一方表面に形成された位相差パターンに影響を与えることなくレンズを位相差板に直接接合することができる。
この場合、好ましくは、レンズ部が凸状の第1表面と、平坦な第2表面とを含み、平坦な第2表面が位相差板の他方表面に直接接合されている。このように構成すれば、レンズ部の凸状の第1表面が位相差板の他方表面に接合されている場合と異なり、レンズ部と位相差板との接合面積を大きくすることができ、レンズ部と位相差板との接合強度を大きくすることができる。
上記レンズ部が凸状の第1表面と平坦な第2表面とを含む構成において、好ましくは、レンズは、第1の方向に沿って配置されるとともに、第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びるように形成され、かつ、凸状の第1表面および平坦な第2表面を有する複数のレンズ部を有するレンチキュラーレンズを含む。このように構成すれば、容易に、偏光制御手段の第1偏光制御領域および第2偏光制御領域を通過した後、レンチキュラーレンズのレンズ部を通過した光に指向性を持たせることができる。
上記第1のの局面による画像表示装置において、好ましくは、位相差板には、レンズを形成するための金型に設けられた少なくとも2箇所の第1位置合わせマークに対して位置合わせを行うための第2位置合わせマークが少なくとも2箇所に設けられている。このように構成すれば、位相差板の第2位置合わせマークを金型の第1位置合わせマークに位置合わせした状態で、位相差板とレンズを形成するための金型とを貼り合わせることができるので、位相差板に対して正確にレンズを形成するための金型を位置合わせすることができる。これにより、位相差板に対してレンズを正確に位置合わせした状態で位相差板の表面にレンズを形成することができる。
上記第1の局面による画像表示装置において、好ましくは、レンズは、紫外線硬化樹脂からなる。このように構成すれば、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂を硬化させることによって、位相差板にレンズを一体的に形成することができる。これにより、位相差板にレンズを形成することを容易に制御することができる。
上記第1の局面による画像表示装置において、好ましくは、レンズは、偏光制御手段にも一体的に形成されている。このように構成すれば、偏光制御手段とレンズとの間に空間を形成する場合と異なり、画像表示装置の薄型化を図ることができる。
上記第1の局面による画像表示装置において、好ましくは、表示手段は、表示パネルと、表示パネルの観察者側に配置される第1偏光板と、表示パネルを介して第1偏光板に対向するように配置される第2偏光板とを含み、位相差板は、表示手段の第2偏光板と一体的に形成されている。このように構成すれば、表示手段の第2偏光板と位相差板との間に空間を形成する場合と異なり、画像表示装置の薄型化を図ることができる。
上記第1の局面による画像表示装置において、好ましくは、表示手段には、位相差板の第3偏光制御領域に対応する位置に表示される第1画像と、第4偏光制御領域に対応する位置に表示される第2画像とが表示されている。このように構成すれば、位相差板の第3偏光制御領域から出射した光を表示手段の第1画像を付加した状態で進行させるとともに、位相差板の第4偏光制御領域から出射した光を表示手段の第2画像を付加した状態で進行させることができる。その結果、第1画像および第2画像としてそれぞれ異なる平面画像を表示させることによって、異なる観察位置に位置する観察者に異なる平面画像を提供することができるとともに、第1画像および第2画像としてそれぞれ右目用画像および左目用画像を表示させることによって、観察者に立体画像を提供することができる。
上記位相差板の第3偏光制御領域および第4偏光制御領域に対応するように表示パネルに第1画像および第2画像が表示される構成において、好ましくは、偏光制御手段は、一対の透明基板と、一対の透明基板の間に配置される液晶と、一方の透明基板に形成される第1電極および第2電極と、他方の透明基板に形成される第3電極とを有する偏光制御液晶パネルを含み、偏光制御液晶パネルは、偏光制御液晶パネルの第1電極、第2電極および第3電極への電圧の印加状態を変化させることにより、偏光制御液晶パネルの第1偏光制御領域の位置と第2偏光制御領域の位置とを、表示手段の1/nフレーム期間(nは2以上の自然数)毎に、入れ替えることが可能であり、表示手段に表示される第1画像および第2画像は、偏光制御液晶パネルの第1偏光制御領域と第2偏光制御領域との入れ替わりに同期して、1/nフレーム期間毎に、入れ替えられる。このように構成すれば、少なくとも1フレーム期間の間に、一方の観察者は、位相差板の第3偏光制御領域に対応する表示手段に表示される第1画像と、位相差板の第4偏光制御領域に対応する表示手段に表示される第2画像との両方を観察することができる。このため、一方の観察者は、1フレーム期間の間に、表示パネルの全ての領域に表示される画像を見ることができる。また、同様にして、少なくとも1フレーム期間の間に、他方の観察者は、位相差板の第4偏光制御領域に対応する表示手段に表示される第2画像と、位相差板の第3偏光制御領域に対応する表示手段に表示される第1画像との両方を観察することができる。このため、他方の観察者も、1フレーム期間の間に、表示パネルの全ての領域に表示される画像を見ることができる。その結果、観察者は、画像劣化の少ない画像を見ていると認識させることができる。
上記1/nフレーム期間毎に偏光制御液晶パネルの第1偏光制御領域の位置と第2偏光制御領域の位置とを入れ替えることが可能な偏光制御液晶パネルを備えた画像表示装置において、好ましくは、偏光制御液晶パネルの第1電極、第2電極および第3電極への電圧の印加状態を変化させることにより、偏光制御液晶パネルの第1偏光制御領域および第2偏光制御領域の第1の方向の長さと位置とを変化させることによって、光源から照射された光の到達領域を制御して、異なる観察位置に位置する観察者に異なる平面画像を提供するとともに立体画像を提供する。このように構成すれば、異なる観察位置に位置する観察者のそれぞれの位置に光の到達領域を制御することにより、異なる観察位置に位置する観察者に異なる平面画像を提供することができるとともに、観察者のそれぞれの右目および左目の位置に光の到達領域を制御することにより、観察者に立体画像を提供することができる。
この発明の第2の局面による画像表示装置の製造方法は、レンズを形成するための金型に、レンズを構成する樹脂を流し込む工程と、金型にレンズを構成する樹脂を流し込んだ状態で、金型と位相差板とを貼り合わせる工程と、金型に貼り合わされた位相差板の表面にレンズを一体的に形成する工程とを備える。
この第2の局面による画像表示装置の製造方法では、上記のように、レンズを形成するための金型に、レンズに形成される樹脂を流し込んだ後、その金型と位相差板とを貼り合わせて位相差板の表面にレンズを一体的に形成することによって、容易に、レンズを位相差板の表面に一体的に形成することができる。
上記第2の局面による画像表示装置の製造方法において、好ましくは、金型と位相差板とを貼り合わせる工程は、金型に設けられた少なくとも2箇所の第1位置合わせマークと、位相差板に設けられた少なくとも2箇所の第2位置合わせマークとを位置合わせした状態で貼り合わせる工程を含む。このように構成すれば、位相差板の第2位置合わせマークを金型の第1位置合わせマークに位置合わせした状態で、位相差板とレンズを形成するための金型とを貼り合わせることができるので、位相差板に対して正確にレンズを形成するための金型を位置合わせすることができる。これにより、位相差板に対してレンズを正確に位置合わせした状態で位相差板の表面にレンズを形成することができる。
上記第2の局面による画像表示装置の製造方法において、好ましくは、レンズを形成するための金型にレンズを構成する樹脂を流し込む工程は、金型に紫外線硬化樹脂を流し込む工程を含み、金型に貼り合わされた位相差板の表面にレンズを一体的に形成する工程は、金型に流し込まれた紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂を硬化させることによって、位相差板の表面に前記レンズを一体的に形成する工程を含む。このように構成すれば、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂を硬化させることによって、位相差板にレンズを容易に一体的に形成することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による画像表示装置を示した分解斜視図であり、図2は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の側面図である。図3は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の表示パネルを観察者が観察した状態を上方から示した図である。図4〜図8は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の各部材の詳細構造を示した図である。まず、図1〜図8を参照して、本実施形態による画像表示装置の構成について説明する。
本実施形態の画像表示装置1は、図1〜図3に示すように、画像を表示するための表示パネル2と、表示パネル2を挟み込むように配置される偏光板3および4と、表示パネル2に光を照射するためのバックライト5と、バックライト5の観察者10および20側に配置される偏光板6と、偏光板6の観察者10および20側に配置される偏光制御液晶パネル7と、偏光制御液晶パネル7の観察者10および20側に配置されるレンチキュラーレンズ8と、レンチキュラーレンズ8と偏光板4との間に配置される位相差板9とを備えている。なお、バックライト5は、本発明の「光源」の一例である。また、本発明の「表示手段」は、表示パネル2と、偏光板3および4とを含む概念である。そして、偏光板3および偏光板4は、それぞれ、本発明の「第1偏光板」および「第2偏光板」の一例である。なお、画像表示装置1の各部材は、図2に示すように、互いに接するように配置されている。
本実施形態では、表示パネル2は、OFF状態で、入射した光の偏光軸を約90°変化させた状態で出射させるとともに、ON状態で、入射した光の偏光軸をほぼ変化させないで出射させる90°TN(Twisted Nematic)液晶パネルからなる。そして、表示パネル2は、2枚の透明板で液晶を挟み込んだ構造を有している。この表示パネル2は、図4に示すように、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の光の3原色をそれぞれ表示するための画素21、22および23を有している。
また、表示パネル2を挟み込むように配置される偏光板3および4は、観察者10および20側から見て約45°の偏光軸を有するように設定されているので、観察者10および20側から見て約45°の偏光軸を有する光のみを透過する機能を有している。以下、特に記載のない限り、偏光軸の角度は、観察者10および20側から見た角度を示す。また、偏光板3および4は、樹脂からなる。また、偏光板6は、約135°の偏光軸を有するように設定されており、バックライト5から照射された光のうち、約135°の偏光軸を有する光のみを透過するように構成されている。
本実施形態では、偏光制御液晶パネル7は、OFF状態で、入射した光の偏光軸を約90°変化させた状態で出射させるとともに、ON状態で、入射した光の偏光軸をほぼ変化させないで出射させる90°TN液晶パネルからなる。そして、偏光制御液晶パネル7は、図5に示すように、偏光板6を通過した光の偏光軸を変化させずに出射させるON状態の偏光制御領域7aと、偏光板6を通過した光の偏光軸を約90°変化させて出射させるOFF状態の偏光制御領域7bとを含んでいる。したがって、バックライト5から照射された後、偏光板6を通過した約135°の偏光軸を有する光は、偏光制御領域7aを通過することにより、偏光軸が変化されずに、約135°の偏光軸(第1の偏光軸)を有する光となって出射され、偏光制御領域7bを通過することにより、偏光軸が90°変化されて、約45°の偏光軸(第2の偏光軸)を有する光となって出射される。なお、偏光制御液晶パネル7は、本発明の「偏光制御手段」の一例である。そして、偏光制御領域7aおよび偏光制御領域7bは、それぞれ、本発明の「第1偏光制御領域」および「第2偏光制御領域」の一例である。
また、偏光制御液晶パネル7は、図6に示すように、透明基板からなる一対の透明基板71および72と、一対の透明基板71および72の間に配置される液晶73と、透明基板71に形成される複数の短形状の電極74と、透明基板72に形成される電極75とを含んでいる。また、透明基板71の複数の短形状の電極74は、観察者10の右目10aおよび左目10b(図1および図3参照)を結んだX方向(水平方向:第1の方向)と直交するY方向(垂直方向:第2の方向)に延びるように形成されている。これにより、透明基板71に設けられる複数の電極74の内から選択した電極74に電圧を印加することにより、その選択された電極74に対応する部分が、入射した光の偏光軸を変化させずに出射させるON状態の偏光制御領域7aとなり、それ以外の部分が、入射した光の偏光軸を約90°変化させて出射させるOFF状態の偏光制御領域7bとなる。以下、特に記載のない限り、右目10aおよび左目10bは、観察者10の右目10aおよび左目10bであり、右目20aおよび左目20bは、観察者20の右目20aおよび左目20bである。なお、電極75は、本発明の「第3電極」の一例である。
ここで、本実施形態では、図7に示すように、レンチキュラーレンズ8は、位相差板9の表面に一体的に形成されている。また、レンチキュラーレンズ8は、凸状表面8bと、平坦面8cとを有する実質的に半円柱状の複数のレンズ部8aを含んでいる。また、レンチキュラーレンズ8は、図2に示すように、レンズ部8aの凸状表面8bが偏光制御液晶パネル7と接触するように、偏光制御液晶パネル7と一体的に形成されている。また、レンズ部8aの平坦面8cは、後述する位相差板9の他方表面9dに直接接合されている。
また、レンチキュラーレンズ8のレンズ部8aは、X方向にD2(図2および図7参照)の長さを有している。また、レンチキュラーレンズ8の実質的に半円柱状の複数のレンズ部8aは、図7および図8に示すように、X方向に沿って隣接するように配置されるとともに、Y方向に沿って延びるように形成されている。これにより、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび偏光制御領域7bにより分離された光を、それぞれ、観察者10および観察者20側の位置に分離して集光させることが可能である。具体的には、レンチキュラーレンズ8は、図3に示すように、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aを通過した光を、観察者10側に進行させるとともに、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7bを通過した光を、観察者20側に進行させる機能を有している。なお、レンチキュラーレンズ8は、本発明の「レンズ」の一例である。そして、凸状表面8bおよび平坦面8cは、それぞれ、本発明の「第1表面」および「第2表面」の一例である。
また、本実施形態では、図7および図8に示すように、位相差板9は、透明基板9aを含んでいる。また、位相差板9の透明基板9aは、位相差パターン9bが形成されている一方表面9cと、レンチキュラーレンズ8が一体的に形成されている他方表面9dとを含んでいる。また、位相差板9は、図2に示すように、位相差板9の一方表面9cが偏光板4と接触するように、偏光板4と一体的に形成されている。また、位相差板9の位相差パターン9bは、図8に示すように、入射した光の偏光軸を変化させずに透過させる透過領域9eと、入射した光の偏光軸を90°変化させて透過させる偏光領域9fとを含んでいる。したがって、たとえば、約135°の偏光軸を有する光が透過領域9eを通過することにより、偏光軸が変化されずに、約135°の偏光軸(第3の偏光軸)を有する光となって出射され、偏光領域9fを通過することにより、偏光軸が90°変化されて、約45°の偏光軸(第4の偏光軸)を有する光となって出射される。また、約45°の偏光軸を有する光が透過領域9eを通過することにより、偏光軸が変化されずに、約45°の偏光軸(第3の偏光軸)を有する光となって出射され、偏光領域9fを通過することにより、偏光軸が90°変化されて、約135°の偏光軸(第4の偏光軸)を有する光となって出射される。また、透過領域9eおよび偏光領域9fは、X方向に延びるとともにY方向に交互に設けられている。また、位相差板9の一方表面9cには、位相差パターン9bの外側に2つの位置合わせマーク9gが設けられている。この位置合わせマーク9gは、4つの正方形を十字路が形成されるように所定の間隔を隔てて印刷することにより形成されている。なお、透過領域9eおよび偏光領域9fは、それぞれ、本発明の「第3偏光制御領域」および「第4偏光制御領域」の一例である。また、位置合わせマーク9gは、本発明の「第2位置合わせマーク」の一例である。
図9〜図13は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の位相差板にレンチキュラーレンズを一体的に形成する際の製造方法を説明するための図である。図9〜図13を参照して、本実施形態による画像表示装置の位相差板にレンチキュラーレンズを一体的に形成する際の製造方法について詳細に説明する。
まず、図9に示したように、レンチキュラーレンズ8を形成するための金型50の上方に所定の間隔を隔てて位相差板9を配置した状態で、レンチキュラーレンズ8を形成するための金型50の凹部50aに紫外線硬化樹脂60を流し込む。これにより、図10の状態になる。そして、図10に示した状態から図11に示すように、位相差板9に設けられている2つの位置合わせマーク9gの十字路を、それぞれ、金型50に設けられている十字形状の2つの位置合わせマーク50bに位置合わせしながら、位相差板9の他方表面9dが金型50と接触するように貼り合わせる。これにより、図12に示す状態になる。その後、図12に示した貼り合わせ状態で紫外線硬化樹脂60に紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂60が硬化されるので、図13に示すように位相差板9の他方表面9dにレンチキュラーレンズ8が一体的に形成される。なお、位置合わせマーク50bは、本発明の「第1位置合わせマーク」の一例である。
(2画面表示モード)
図16は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の2画面表示モードでの偏光制御液晶パネルを示した拡大図であり、図17は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の2画面表示モードでの表示パネルを示した拡大図である。図18は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の2画面表示方法について説明するための図である。次に、図3および図16〜図18を参照して、異なる観察位置に位置する観察者10および20に異なる画像を提供する2画面表示モードについて説明する。
まず、2画面表示モードにおける画像表示装置1では、図16に示すように、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bは、それぞれ、4つの短形状の電極74に対応する領域により構成されている。つまり、透明基板71に設けられる複数の電極74の内から選択した4つの電極74aに電圧を印加することにより、その選択された電極74aに対応する部分がON状態の偏光制御領域7aとなり、それ以外の電極74bに対応する部分がOFF状態の偏光制御領域7bとなる。この4つの短形状の電極74により構成された偏光制御領域7aおよび7bからなる組は、図3に示すように、レンチキュラーレンズ8の各々のレンズ部8aに対応して1組ずつ設けられている。また、表示パネル2には、図17に示すように、観察者10が見るための画像P1(たとえば、テレビ用画像)と、観察者20が見るための画像P2(たとえば、カーナビゲーション用画像)とが表示されている。この画像P1および画像P2は、それぞれ、位相差板9の透過領域9e(図8参照)および偏光領域9f(図8参照)に対応する領域に表示されている。なお、電極74aは、本発明の「第1電極」の一例であり、電極74bは、本発明の「第2電極」の一例である。
上記構成において、図18に示すように、バックライト5から照射された光は、バックライト5の観察者10および20側に配置された偏光板6により、約135°の偏光軸を有する光のみを透過した後、偏光制御液晶パネル7に向かって進行する。そして、約135°の偏光軸を有する光は、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bに入射する。この際、偏光制御領域7aに入射した光は、偏光軸が変化されることなく透過する一方、偏光制御領域7bに入射した光は、偏光軸が約90°変化されて出射される。すなわち、偏光制御領域7aに入射した光は、約135°の偏光軸を有した状態で出射して、偏光制御領域7bに入射した光は、約45°の偏光軸を有した状態で出射する。その後、約135°の偏光軸を有した状態で偏光制御領域7aを出射した光は、レンチキュラーレンズ8により、観察者10に向かって進行するように集光される。また、約45°の偏光軸を有した状態で偏光制御領域7bを出射した光は、レンチキュラーレンズ8により、観察者20に向かって進行するように集光される。
そして、観察者10に向かって進行する約135°の偏光軸を有する光は、透過領域9eおよび偏光領域9fを有する位相差板9に入射する。この際、透過領域9eを透過した光は、偏光軸が変化されることなく透過するとともに、偏光領域9fに入射した光は、偏光軸が約90°変化されて出射される。すなわち、透過領域9eに入射した光は、約135°の偏光軸を有した状態で出射して、偏光領域9fに入射した光は、約45°の偏光軸を有した状態で出射する。その後、約135°の偏光軸を有した状態で透過領域9eから出射された観察者10に向かう光は、表示パネル2と位相差板9との間の約45°の偏光軸を有する偏光板4に入射する。そして、透過領域9eを通過して約135°の偏光軸を有した光は、偏光板4に吸収される。これに対して、約45°の偏光軸を有した状態で偏光領域9fを通過した光は、そのまま偏光板4を透過して表示パネル2の画像P1が表示される領域に入射する。このため、観察者10が見るための画像P1が表示されている表示パネル2の領域を通過した光が観察者10に到達するとともに、観察者20が見るための画像P2が表示されている表示パネル2の領域を通過した光は観察者10には到達しない。その結果、観察者10は、表示パネル2に表示される観察者10が見るための画像P1のみを見ることが可能となる。
また、観察者20に向かって進行する約45°の偏光軸を有する光は、透過領域9eおよび偏光領域9fを有する位相差板9に入射する。この際、透過領域9eを透過した光は、偏光軸が変化されることなく透過するととともに、偏光領域9fに入射した光は、偏光軸が約90°変化されて出射される。すなわち、透過領域9eに入射した光は、約45°の偏光軸を有した状態で出射して、偏光領域9fに入射した光は、約135°の偏光軸を有した状態で出射する。その後、約45°の偏光軸を有した状態で透過領域9eから出射された観察者20に向かう光は、表示パネル2と位相差板9との間の約45°の偏光軸を有する偏光板4に入射する。そして、透過領域9eを通過して約45°の偏光軸を有した光は、そのまま偏光板4を透過して表示パネル2の画像P2が表示される領域に入射する。これに対して、約135°の偏光軸を有した状態で偏光領域9fを通過した光は、偏光板4に吸収される。このため、観察者20が見るための画像P2が表示されている表示パネル2の領域を通過した光は、観察者20に到達するとともに、観察者10が見るための画像P1が表示されている表示パネル2の領域を通過した光は、観察者20には到達しない。その結果、観察者20は、表示パネル2に表示される観察者20が見るための画像P2のみを見ることが可能となる。
(立体画像表示モード)
図19〜図22は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の立体画像表示方法を説明するための図であり、異なる観察位置に位置する観察者10および20に立体画像を提供する立体画像表示モードについて説明する。
まず、立体画像表示モードにおける画像表示装置1では、図19に示すように、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bは、それぞれ、2つの短形状の電極74に対応する領域により構成されている。つまり、透明基板71に設けられる複数の電極74の内から選択した2つの電極74cに電圧を印加することにより、その選択された電極74cに対応する部分がON状態の偏光制御領域7aとなり、それ以外の電極74dに対応する部分がOFF状態の偏光制御領域7bとなる。この4つの短形状の電極74により構成された偏光制御領域7aおよび7bからなる組は、図20に示すように、レンチキュラーレンズ8の各々のレンズ部8aに対応して2組ずつ設けられている。また、表示パネル2には、図21に示すように、右目10aおよび20aが見るための右目用画像R10と、左目10bおよび20bが見るための左目用画像L10とが表示されている。この右目用画像R10および左目用画像L10は、それぞれ、位相差板9の透過領域9e(図8参照)および偏光領域9f(図8参照)に対応する領域に表示されている。なお、電極74cは、本発明の「第1電極」の一例であり、電極74dは、本発明の「第2電極」の一例である。
上記構成において、図22に示すように、バックライト5から照射された光は、バックライト5の観察者10および20側に配置された偏光板6により、約135°の偏光軸を有する光のみを透過した後、偏光制御液晶パネル7に向かって進行する。そして、約135°の偏光軸を有する光は、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bに入射する。この際、偏光制御領域7aに入射した光は、偏光軸が変化されることなく透過する一方、偏光制御領域7bに入射した光は、偏光軸が約90°変化されて出射される。すなわち、偏光制御領域7aに入射した光は、約135°の偏光軸を有した状態で出射して、偏光制御領域7bに入射した光は、約45°の偏光軸を有した状態で出射する。その後、約135°の偏光軸を有した状態で偏光制御領域7aを出射した光は、レンチキュラーレンズ8により、右目10aおよび20aに向かって進行するように集光される。また、約45°の偏光軸を有した状態で偏光制御領域7bを出射した光は、レンチキュラーレンズ8により、左目10bおよび20bに向かって進行するように集光される。
そして、右目10aおよび20aに向かって進行する約135°の偏光軸を有する光は、透過領域9eおよび偏光領域9fを有する位相差板9に入射する。この際、透過領域9eを透過した光は、偏光軸が変化されることなく透過するととともに、偏光領域9fに入射した光は、偏光軸が約90°変化されて出射される。すなわち、透過領域9eに入射した光は、約135°の偏光軸を有した状態で出射して、偏光領域9fに入射した光は、約45°の偏光軸を有した状態で出射する。その後、約135°の偏光軸を有した状態で透過領域9eから出射された右目10aおよび20aに向かう光は、表示パネル2と位相差板9との間の約45°の偏光軸を有する偏光板4に入射する。そして、透過領域9eを通過して約135°の偏光軸を有した光は、偏光板4に吸収される。これに対して、約45°の偏光軸を有した状態で偏光領域9fを通過した光は、そのまま偏光板4を透過して表示パネル2の右目用画像R10が表示される領域に入射する。このため、右目10aおよび20aが見るための右目用画像R10が表示されている表示パネル2の領域を通過した光は、右目10aおよび20aに到達するとともに、左目10bおよび20bが見るための左目用画像L10が表示されている表示パネル2の領域を通過した光は、右目10aおよび20aには到達しない。その結果、右目10aおよび20aは、表示パネル2に表示される右目用画像R10のみを見ることが可能となる。
また、左目10bおよび20bに向かって進行する約45°の偏光軸を有する光は、透過領域9eおよび偏光領域9fを有する位相差板9に入射する。この際、透過領域9eを透過した光は、偏光軸が変化されることなく透過するとともに、偏光領域9fに入射した光は、偏光軸が約90°変化されて出射される。すなわち、透過領域9eに入射した光は、約45°の偏光軸を有した状態で出射して、偏光領域9fに入射した光は、約135°の偏光軸を有した状態で出射する。その後、約45°の偏光軸を有した状態で透過領域9eから出射された左目10bおよび20bに向かう光は、表示パネル2と位相差板9との間の約45°の偏光軸を有する偏光板4に入射する。そして、透過領域9eを通過して約45°の偏光軸を有した光は、そのまま偏光板4を透過して表示パネル2の左目用画像L10が表示される領域に入射する。これに対して、約135°の偏光軸を有した状態で偏光領域9fを通過した光は、偏光板4に吸収される。このため、左目10bおよび20bが見るための左目用画像L10が表示されている表示パネル2の領域を通過した光が左目10bおよび20bに到達するとともに、右目10aおよび20aが見るための右目用画像R10が表示されている表示パネル2の領域を通過した光は左目10bおよび20bには到達しない。その結果、左目10bおよび20bは、表示パネル2に表示される左目用画像L10のみを見ることが可能となる。
(画像劣化の少ない平面画像表示モード)
図23〜図28は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない平面画像表示方法を説明するための図であり、異なる観察位置に位置する観察者10および20に画像劣化の少ない平面画像を提供する平面画像表示モードについて説明する。
まず、画像劣化の少ない平面画像表示モードにおける画像表示装置では、図23に示すように、上述した立体画像表示モードと同様に、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bは、それぞれ、2つの短形状の電極74に対応する領域により構成されている。つまり、透明基板71に設けられる複数の電極74の内から選択した2つの電極74eに電圧を印加することにより、その選択された電極74eに対応する部分がON状態の偏光制御領域7aとなり、それ以外の電極74fに対応する部分がOFF状態の偏光制御領域7bとなる。さらに、この画像劣化の少ない平面画像表示モードでは、電極74eおよび電極74fに印加する電圧の印加状態を、1/120秒毎に変化させることにより、図23および図24に示すように、偏光制御領域7aの位置と、偏光制御領域7bの位置とを入れ替えている。この偏光制御領域7aおよび7bからなる組は、図25に示すように、レンチキュラーレンズ8の各々のレンズ部8aに対応して2組ずつ設けられている。また、図26に示すように、表示パネル2には、平面画像S1が表示されている。なお、電極74eは、本発明の「第1電極」の一例であり、電極74fは、本発明の「第2電極」の一例である。
上記構成において、0/120秒〜1/120秒の間では、図27に示すように、偏光制御領域7aに入射した光は、レンチキュラーレンズ8のレンズ部8aにより、右目10aおよび20aに進行される。また、偏光制御領域7bに入射した光は、レンズ部8aにより、左目10bおよび20bに進行される。したがって、右目10aおよび20aは、位相差板9の偏光領域9fに対応する部分の表示パネル2に表示される平面画像S1を見ることが可能となるとともに、左目10bおよび20bは、位相差板9の透過領域9eに対応する部分の表示パネル2に表示される平面画像S1を見ることが可能となる。そして、1/120秒〜2/120秒の間では、図24に示すように、偏光制御領域7aの位置と、偏光制御領域7bの位置とが入れ替わるため、偏光制御領域7aに入射した光は、レンズ部8aにより、左目10bおよび20bに進行されるとともに、偏光制御領域7bに入射した光は、レンズ部8aにより、右目10aおよび20aに進行される。したがって、図28に示すように、右目10aおよび20aは、透過領域9eに対応する部分の表示パネル2に表示される平面画像S1を見ることが可能となるとともに、左目10bおよび20bは、偏光領域9fに対応する部分の表示パネル2に表示される平面画像S1を見ることが可能となる。
そして、2/120秒〜3/120秒の間では、0/120秒〜1/120秒の間と同様に、右目10aおよび20aは、偏光領域9fに対応する部分の表示パネル2に表示される平面画像S1を見ることが可能となるとともに、左目10bおよび20bは、透過領域9eに対応する部分の表示パネル2に表示される平面画像S1を見ることが可能となる。そして、3/120秒〜4/120秒の間では、1/120秒〜2/120秒の間と同様に、右目10aおよび20aは、透過領域9eに対応する部分の表示パネル2に表示される平面画像S1を見ることが可能となるとともに、左目10bおよび20bは、偏光領域9fに対応する部分の表示パネル2に表示される平面画像S1を見ることが可能となる。このようにして、2/120秒(1/60秒)の間に、観察者10および20に、表示パネル2の全域に表示される平面画像S1を入射させることが可能となるので、観察者10および20に、画像劣化の少ない平面画像を観察していると認識させることが可能となる。
(画像劣化の少ない立体画像表示モード)
図29〜図35は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない立体画像表示方法を説明するための図であり、異なる観察位置に位置する観察者10および20に画像劣化の少ない立体画像を提供する立体画像表示モードについて説明する。
まず、画像劣化の少ない立体画像表示モードにおける画像表示装置では、図29に示すように、上述した立体画像表示モードと同様に、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bは、それぞれ、2つの短形状の電極74に対応する領域により構成されている。つまり、透明基板71に設けられる複数の電極74の内から選択した2つの電極74gに電圧を印加することにより、その選択された電極74gに対応する部分がON状態の偏光制御領域7aとなり、それ以外の電極74hに対応する部分がOFF状態の偏光制御領域7bとなる。さらに、この画像劣化の少ない立体画像表示モードでは、電極74gおよび電極74hに印加する電圧の印加状態を、1/120秒毎に変化させることにより、図29および図30に示すように、偏光制御領域7aの位置と、偏光制御領域7bの位置とを入れ替えている。この偏光制御領域7aおよび7bからなる組は、図31に示すように、レンチキュラーレンズ8の各々のレンズ部8aに対応して2組ずつ設けられている。また、図32に示すように、0/120秒〜1/120秒の間では、表示パネル2の位相差板9の偏光領域9f(図8参照)に対応する領域には、右目用画像R20が表示されるとともに、表示パネル2の位相差板9の透過領域9e(図8参照)に対応する領域には、左目用画像L20が表示されている。そして、1/120秒〜2/120秒の間では、図33に示すように、表示パネル2の位相差板9の偏光領域9fに対応する領域には、左目用画像L20が表示されるとともに、表示パネル2の位相差板9の透過領域9eに対応する領域には、右目用画像R20が表示されている。その後、1/120秒毎に、右目用画像R20と左目用画像L20とが入れ替わるように表示される。なお、電極74gは、本発明の「第1電極」の一例であり、電極74hは、本発明の「第2電極」の一例である。
上記構成において、0/120秒〜1/120秒の間では、図34に示すように、偏光制御領域7aに入射した光は、レンチキュラーレンズ8のレンズ部8aにより、右目10aおよび20aに進行される。また、偏光制御領域7bに入射した光は、レンズ部8aにより、左目10bおよび20bに進行される。したがって、右目10aおよび20aは、位相差板9の偏光領域9fに対応する部分の表示パネル2に表示される右目用画像R20を見ることが可能となるとともに、左目10bおよび20bは、位相差板9の透過領域9eに対応する部分の表示パネル2に表示される左目用画像L20を見ることが可能となる。そして、1/120秒〜2/120秒の間では、図30に示すように、偏光制御領域7aの位置と、偏光制御領域7bの位置とが入れ替わるため、偏光制御領域7aに入射した光は、レンズ部8aにより、左目10bおよび20bに進行されるとともに、偏光制御領域7bに入射した光は、レンズ部8aにより、右目10aおよび20aに進行される。したがって、図35に示すように、右目10aおよび20aは、透過領域9eに対応する部分の表示パネル2に表示される右目用画像R20を見ることが可能となるとともに、左目10bおよび20bは、偏光領域9fに対応する部分の表示パネル2に表示される左目用画像L20を見ることが可能となる。
そして、2/120秒〜3/120秒の間では、0/120秒〜1/120秒の間と同様に、右目10aおよび20aは、偏光領域9fに対応する部分の表示パネル2に表示される右目用画像R20を見ることが可能となるとともに、左目10bおよび20bは、透過領域9eに対応する部分の表示パネル2に表示される左目用画像L20を見ることが可能となる。そして、3/120秒〜4/120秒の間では、1/120秒〜2/120秒の間と同様に、右目10aおよび20aは、透過領域9eに対応する部分の表示パネル2に表示される右目用画像R20を見ることが可能となるとともに、左目10bおよび20bは、偏光領域9fに対応する部分の表示パネル2に表示される左目用画像L20を見ることが可能となる。このようにして、2/120秒(1/60秒)の間に、右目10aおよび20aに、表示パネル2の全域に表示される右目用画像R20を入射させることが可能となるとともに、左目10bおよび20bに、表示パネル2の全域に表示される左目用画像L20を入射させることが可能となる。その結果、観察者10および20に、画像劣化の少ない立体画像を観察していると認識させることが可能となる。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、上記のように、バックライト5から照射された光を、偏光板6を通過した光の偏光軸を変化させずに出射させる偏光制御領域7aと、偏光板6を通過した光の偏光軸を約90°変化させて出射させる偏光制御領域7bとを含む偏光制御液晶パネル7と、偏光制御液晶パネル7により分離された偏光軸の異なる光を、それぞれ、所定の方向に進行させるように、X方向に沿って配置された実質的に半円柱状の複数のレンズ部8aを有するレンチキュラーレンズ8とを設けることによって、レンチキュラーレンズ8を通過した光に指向性を持たせることができる。これにより、観察者10および20は、表示パネル2を出射した光を所定の角度の方向に進行するように制限する部材(たとえば、バリア)を介して表示パネル2を観察する場合と異なり、直接表示パネル2を観察することができるので、観察者10および20が観察する表示パネル2に表示される画像の輝度が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、図14に示すように、レンチキュラーレンズ8を位相差板9の他方表面9dに一体的に形成することによって、レンチキュラーレンズ8がレンチキュラーレンズ8を支持する基材70(図15参照)に取り付けられている比較例の場合と異なり、レンチキュラーレンズ8を支持する基材70(図15参照)を設ける必要がない。これにより、部品点数を削減することができるとともに、画像表示装置1の薄型化および軽量化を図ることができる。また、レンチキュラーレンズ8がレンチキュラーレンズ8を支持する基材70(図15参照)に取り付けられ、その基材70(図15参照)が位相差板9の他方表面9dに取り付けられている比較例の場合と異なり、レンチキュラーレンズ8を支持する基材70(図15参照)と位相差板9との高精度の位置合わせを必要とする貼り合わせの工程が不要になるので、組立工程数を削減することができる。その結果、歩留まりの向上を図ることができる。
また、本実施形態では、位相差板9を、透明基板9aと、透明基板9aの一方表面9cに形成された位相差パターン9bとを含み、レンチキュラーレンズ8を、位相差板9の透明基板9aの他方表面9dに直接接触するように接合することによって、位相差板9の一方表面9cに形成された位相差パターン9bに影響を与えることなくレンチキュラーレンズ8を位相差板9に直接接合することができる。
また、本実施形態では、レンチキュラーレンズ8のレンズ部8aを、凸状表面8bと、平坦面8cとを含み、平坦面8cを位相差板9の他方表面9dに直接接合することによって、レンズ部8aの凸状表面8bが位相差板9の他方表面9dに接合されている場合と異なり、レンズ部8aと位相差板9との接合面積を大きくすることができ、レンズ部8aと位相差板9との接合強度を大きくすることができる。
また、本実施形態では、位相差板9にレンチキュラーレンズ8を形成するための金型50に設けられた2つの位置合わせマーク50bに対して位置合わせを行うための位置合わせマーク9gを2つ設けることによって、位相差板9の位置合わせマーク9gを金型50の位置合わせマーク50bに位置合わせした状態で、位相差板9とレンチキュラーレンズ8を形成するための金型50とを貼り合わせることができるので、位相差板9に対して正確にレンチキュラーレンズ8を形成するための金型50を位置合わせすることができる。これにより、位相差板9に対してレンチキュラーレンズ8を正確に位置合わせした状態で位相差板9の表面にレンチキュラーレンズ8を形成することができる。
また、本実施形態では、レンチキュラーレンズ8が紫外線硬化樹脂60からなることによって、紫外線硬化樹脂60に紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂60を硬化させることができるので、位相差板9にレンチキュラーレンズ8を一体的に形成することができる。これにより、位相差板9にレンチキュラーレンズ8を形成することを容易に制御することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、レンチキュラーレンズが紫外線硬化樹脂からなる例を示したが、本発明はこれに限らず、レンチキュラーレンズが熱硬化性樹脂および電子線硬化樹脂などの紫外線硬化樹脂以外の樹脂からなるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、位相差板に設けた2つの位置合わせマークを、金型に設けた2つの位置合わせマークに、それぞれ、位置合わせをした状態で、位相差板と金型とを貼り合わせる例を示したが、本発明はこれに限らず、位相差板と金型に、それぞれ、3つ以上の位置合わせマークを設け、位相差板に設けた3つ以上の位置合わせマークを、金型に設けた3つ以上の位置合わせマークに、それぞれ、位置合わせをした状態で、位相差板と金型とを貼り合わせるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、位相差板の一方表面に位置合わせマークを印刷する例を示したが、本発明はこれに限らず、位相差板の他方表面に位置合わせマークを印刷するようにしてもよいし、位相差板の一方表面および他方表面に位置合わせマークを印刷するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、偏光制御液晶パネル7および位相差板9と一体的にレンチキュラーレンズ8を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、図36に示した変形例のように、偏光制御液晶パネル7と位相差板9との間に、観察者の左右の目を結んだ方向(X方向)に対して直交する方向(図36の紙面と垂直な方向)に延びる複数のレンズ部58aからなるストライプ状のプリズムレンズ58を偏光制御液晶パネル7および位相差板9と一体的に形成してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の偏光軸制御手段として偏光制御液晶パネルを用いた画像表示装置について説明したが、本発明はこれに限らず、異なる偏光軸を有する光を出射させる偏光領域を有する位相差板を用いてもよい。なお、偏光制御液晶パネルの代わりに位相差板を用いた場合には、異なる観察位置に位置する観察者に異なる画像を提供する2画面表示モードと、立体画像を提供する立体画像表示モードとのいずれかのみしか動作することができない。
また、上記実施形態では、実質的に半円柱状の複数のレンズ部を含むレンチキュラーレンズを用いる例を示したが、本発明はこれに限らず、レンチキュラーレンズ以外の蝿の目レンズなどを用いてもよい。
また、上記実施形態の画像劣化の少ない平面画像表示モードおよび立体画像表示モードでは、1/2フレーム期間毎に偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bを入れ替えるように制御する例を示したが、本発明はこれに限らず、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bを1/n(たとえば、1/4)フレーム期間(nは2以上の自然数)毎に入れ替えるように制御してもよい。なお、立体画像表示モードにおいて、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aおよび7bを、1/nフレーム期間毎に入れ替えるように制御する場合には、表示パネル2の画素列2aおよび2bに表示される右目用画像および左目用画像を1/nフレーム期間毎に入れ替える必要がある。
また、上記実施形態では、表示パネルおよび偏光制御液晶パネルは、OFF状態で、入射した光の偏光軸を変化させた状態で出射させるとともに、ON状態で、入射した光の偏光軸をほぼ変化させないで出射させる90°TN方式を用いる例について示したが、本発明はこれに限らず、VA(Vertical Alignment)方式およびECB(Electrically Controlled Birefringence)方式などの他の方式を用いてもよい。
また、上記実施形態では、偏光板3、4および6の偏光軸を、それぞれ、約45°、約45°および約135°に設定する例を示したが、本発明はこれに限らず、偏光板3、4および6の偏光軸を上記の値以外の値に設定してもよい。
本発明の一実施形態による画像表示装置を示した分解斜視図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の側面図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の表示パネルを観察者が観察した状態を上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の表示パネルの拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の偏光制御液晶パネルの拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の偏光制御液晶パネルの分解斜視図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置のレンチキュラーレンズおよび位相差板の斜視図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の位相差板の斜視図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の位相差板と金型の斜視図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の位相差板と金型の斜視図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の位相差板と金型との位置合わせを説明するための平面図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の位相差板を金型に貼り合わせた状態を示した側面図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の位相差板にレンチキュラーレンズを形成した状態を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の側面図である。 本発明の一実施形態の比較例による画像表示装置の側面図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の2画面表示モードでの偏光制御液晶パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の2画面表示モードでの表示パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の2画面表示方法について説明するための図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の立体画像表示モードでの偏光制御液晶パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の立体画像表示モードでの表示パネルを観察者が観察した状態を上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の立体画像表示モードでの表示パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の立体画像表示方法について説明するための図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない平面画像表示モードでの偏光制御液晶パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない平面画像表示モードでの偏光制御液晶パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない平面画像表示モードでの表示パネルを観察者が観察した状態を上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない平面画像表示モードでの表示パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない平面画像表示方法について説明するための図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない平面画像表示方法について説明するための図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない立体画像表示モードでの偏光制御液晶パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない立体画像表示モードでの偏光制御液晶パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない立体画像表示モードでの表示パネルを観察者が観察した状態を上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない立体画像表示モードでの表示パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない立体画像表示モードでの表示パネルを示した拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない立体画像表示方法について説明するための図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の画像劣化の少ない立体画像表示方法について説明するための図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の変形例による表示パネルを観察者が観察した状態を上方から示した図である。
符号の説明
1 画像表示装置
2 表示パネル(表示手段)
3 偏光板(第1偏光板、表示手段)
4 偏光板(第2偏光板、表示手段)
5 バックライト(光源)
7 偏光制御液晶パネル(偏光軸制御手段)
7a 偏光制御領域(第1偏光制御領域)
7b 偏光制御領域(第2偏光制御領域)
8 レンチキュラーレンズ(レンズ)
8a レンズ部
8b 凸状表面(第1表面)
8c 平坦面(第2表面)
9 位相差板
9a 透明基板
9b 位相差パターン
9c 一方表面
9d 他方表面
9e 透過領域(第3偏光制御領域)
9f 偏光領域(第4偏光制御領域)
9g 位置合わせマーク(第2位置合わせマーク)
21、22、23 画素
50 金型
50b 位置合わせマーク(第1位置合わせマーク)
60 紫外線硬化樹脂(樹脂)
71、72 透明基板
73 液晶
74a、74c、74e、74g 電極(第1電極)
74b、74d、74f、74h 電極(第2電極)
75 電極(第3電極)

Claims (14)

  1. 画像を表示するための複数の画素を有する表示手段と、
    前記表示手段に光を照射するための光源と、
    前記光源から照射された光を、第1の偏光軸を有する光として出射させる第1偏光制御領域と、第2の偏光軸を有する光として出射させる第2偏光制御領域とを含む偏光制御手段と、
    前記偏光制御手段により分離された前記第1の偏光軸を有する光および前記第2の偏光軸を有する光を、それぞれ、所定の方向に進行させるように、観察者の左右の目を結んだ第1の方向に沿って配置された複数のレンズ部を有するレンズと、
    入射した光を第3の偏光軸を有する光として出射させる第3偏光制御領域と、入射した光を第4の偏光軸を有する光として出射させる第4偏光制御領域とを含み、前記第3偏光制御領域および前記第4偏光制御領域が、前記第1の方向に沿って延びるように設けられるとともに、前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って交互に設けられる位相差板とを備え、
    前記レンズが前記位相差板の表面に一体的に形成されている、画像表示装置。
  2. 前記位相差板は、透明基板と、前記透明基板の一方表面に形成された位相差パターンとを含み、
    前記レンズは、前記位相差板の透明基板の他方表面に直接接触するように接合されている、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記レンズ部が凸状の第1表面と、平坦な第2表面とを含み、
    前記平坦な第2表面が前記位相差板の他方表面に直接接合されている、請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記レンズは、前記第1の方向に沿って配置されるとともに、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びるように形成され、かつ、前記凸状の第1表面および前記平坦な第2表面を有する複数のレンズ部を有するレンチキュラーレンズを含む、請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記位相差板には、前記レンズを形成するための金型に設けられた少なくとも2箇所の第1位置合わせマークに対して位置合わせを行うための第2位置合わせマークが少なくとも2箇所に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記レンズは、紫外線硬化樹脂からなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記レンズは、前記偏光制御手段にも一体的に形成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記表示手段は、表示パネルと、前記表示パネルの前記観察者側に配置される第1偏光板と、前記表示パネルを介して前記第1偏光板に対向するように配置される第2偏光板とを含み、
    前記位相差板は、前記表示手段の第2偏光板と一体的に形成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記表示手段には、前記位相差板の第3偏光制御領域に対応する位置に表示される第1画像と、第4偏光制御領域に対応する位置に表示される第2画像とが表示されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 前記偏光制御手段は、一対の透明基板と、前記一対の透明基板の間に配置される液晶と、一方の前記透明基板に形成される第1電極および第2電極と、他方の前記透明基板に形成される第3電極とを有する偏光制御液晶パネルを含み、
    前記偏光制御液晶パネルは、前記偏光制御液晶パネルの第1電極、第2電極および第3電極への電圧の印加状態を変化させることにより、前記偏光制御液晶パネルの第1偏光制御領域の位置と第2偏光制御領域の位置とを、前記表示手段の1/nフレーム期間(nは2以上の自然数)毎に、入れ替えることが可能であり、
    前記表示手段に表示される第1画像および第2画像は、前記偏光制御液晶パネルの第1偏光制御領域と第2偏光制御領域との入れ替わりに同期して、前記1/nフレーム期間毎に、入れ替えられる、請求項9に記載の画像表示装置。
  11. 前記偏光制御液晶パネルの第1電極、第2電極および第3電極への電圧の印加状態を変化させることにより、前記偏光制御液晶パネルの第1偏光制御領域および第2偏光制御領域の第1の方向の長さと位置とを変化させることによって、前記光源から照射された光の到達領域を制御して、異なる観察位置に位置する観察者に異なる平面画像を提供するとともに立体画像を提供する、請求項10に記載の画像表示装置。
  12. レンズを形成するための金型に、レンズを構成する樹脂を流し込む工程と、
    前記金型に前記レンズを構成する樹脂を流し込んだ状態で、前記金型と位相差板とを貼り合わせる工程と、
    前記金型に貼り合わされた前記位相差板の表面にレンズを一体的に形成する工程とを備えた、画像表示装置の製造方法。
  13. 前記金型と位相差板とを貼り合わせる工程は、前記金型に設けられた少なくとも2箇所の第1位置合わせマークと、前記位相差板に設けられた少なくとも2箇所の第2位置合わせマークとを位置合わせした状態で貼り合わせる工程を含む、請求項12に記載の画像表示装置の製造方法。
  14. 前記レンズを形成するための金型にレンズを構成する樹脂を流し込む工程は、前記金型に紫外線硬化樹脂を流し込む工程を含み、
    前記金型に貼り合わされた位相差板の表面にレンズを一体的に形成する工程は、前記金型に流し込まれた前記紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することにより、前記紫外線硬化樹脂を硬化させることによって、前記位相差板の表面に前記レンズを一体的に形成する工程を含む、請求項12または13に記載の画像表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010044206A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Toshiba Mobile Display Co Ltd 表示装置
WO2012014595A1 (ja) * 2010-07-29 2012-02-02 コニカミノルタオプト株式会社 立体映像表示装置

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