JP4894314B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像表示装置に関し、特に、立体画像を表示することが可能な画像表示装置に関する。
従来、3次元の立体画像を表示することが可能な3次元画像表示装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、画像表示面の観察者側に配置された電子式パララックスバリアを、マイクロコンピュータなどの制御手段により制御することによって、電子式パララックスバリアの所定の位置に、所定の形状の開口部および遮光部を観察者の左目および右目を結んだ線分に対して実質的に垂直な方向にストライプ状に形成することが可能な3次元画像表示装置が開示されている。この特許文献1に開示された3次元画像表示装置では、観察者に3次元画像を提供する場合には、観察者の左目に左眼用の画像が入射するとともに、観察者の右目に右目用画像が入射するように、電子式パララックスバリアの開口部が形成される。
また、従来、表示パネルの観察者側にスリット状の開口部および遮光部が設けられたバリアを配置することによって、観察者に立体画像を提示可能な立体画像表示装置が提案されている。図16は、従来の一例による立体画像表示装置の構成を説明するための平面図である。図16を参照して、従来の立体画像表示装置500の構成について説明する。
従来の立体画像表示装置500は、図16に示すように、画像を表示するための表示パネル501と、表示パネル501の観察者510側に配置された偏光板502と、偏光板502の観察者510側に設けられたバリア503とを備えている。
また、表示パネル501は、ガラス基板501aを有している。また、表示パネル501には、観察者510の左目510aと右目510bとを結んだ線分に対して実質的に直交する方向(図16の紙面に対して垂直方向)に延びる画素列501bおよび画素列501cが交互に設けられている。この画素列501bには、観察者510の左目510aが見るための画像L10が表示されているとともに、画素列501cには、観察者510の右目510bが見るための画像R10が表示されている。
また、バリア503には、表示パネル501から出射された光を遮光するための遮光部503aと、表示パネル501から出射された光を透過させるための開口部503bとが設けられている。この遮光部503aおよび開口部503bは、表示パネル501の画素列501bおよび501cと同様に、観察者510の左目510aおよび右目510bを結んだ線分に対して実質的に直交する方向(図16の紙面に対して垂直な方向)に延びるように交互に設けられている。また、遮光部503aおよび開口部503bは、表示パネル501の画素列501bおよび501cからなる組毎に対応して設けられている。
次に、図16を参照して、従来の立体画像表示装置500による立体画像表示方法について説明する。
従来の立体画像表示装置500では、観察者510がバリア503の開口部503bを介して表示パネル501を観察する場合、観察者510の左目510aには、表示パネル501の画素列501bに表示されている画像L10が入射されるとともに、観察者510の右目510bには、表示パネル501の画素列501cに表示されている画像R10が入射される。これにより、観察者510が、立体画像を観察することが可能となる。
特許2857429号公報
しかしながら、図16に示した従来の立体画像表示装置500では、立体画像表示装置500を、たとえば、縦向きに配置した場合にのみ観察者510に立体画像を提供するように対応させており、立体画像表示装置500を、たとえば、横向きに配置した場合には、観察者510に立体画像を提供することが困難であるという問題点があった。また、上記特許文献1についても、図16に示した従来の立体画像表示装置500と同様な問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、縦向きに配置した場合および横向きに配置した場合の両方の場合に、観察者に立体画像を提供することが可能な画像表示装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による画像表示装置は、画像を表示するための表示パネルと、表示パネルに光を照射するための光源と、光源から照射された光を透過するとともに、透過する光の位相を制御する第1の領域および第2の領域を有する1つの第1偏光軸制御手段とを備え、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向に配置された状態で、少なくとも第1の領域を透過する光を観察者の目に向かって進行させることにより、観察者に立体画像を提供するとともに、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向と交差する第2の方向に配置された状態で、少なくとも第2の領域を透過する光を観察者の目に向かって進行させることにより、観察者に立体画像を提供する。
この一の局面による画像表示装置では、上記のように、観察者に立体画像を提供することによって、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向および第2の方向に配置された場合の両方の場合に、観察者に立体画像を提供することができる。また、第1の領域および第2の領域の両方を1つの第1偏光軸制御手段に設けることによって、組立工程において表示パネルに対する第1の領域および第2の領域の位置合わせを1回の位置合わせにより行うことができる。このため、第1の領域と第2の領域とを、それぞれ、異なる部材に設けることにより、表示パネルに取り付ける際の位置合わせを2回行う場合と異なり、組立工程における位置合わせを簡略化することができる。
この一の局面による画像表示装置では、好ましくは、第1偏光軸制御手段は、第1の領域および第2の領域以外の領域からなる複数の第1偏光制御領域と、第1の領域からなる複数の第2偏光制御領域と、第2の領域からなる複数の第3偏光制御領域とを含み、複数の第1偏光制御領域および第2偏光制御領域は、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向に配置された状態で、それぞれ第1の方向および第2の方向の両方に対して交差する第3の方向に沿って配置されており、複数の第3偏光制御領域は、表示パネルの所定の基準辺が第2の方向に配置された状態で、左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向に延びるとともに、左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に所定の間隔を有して形成されており、第1偏光制御領域は、光源から照射された光を第1の偏光軸を有する光に制御するとともに、第2偏光制御領域および第3偏光制御領域は、光源から照射された光を第2の偏光軸を有する光に制御し、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向に配置された状態で、少なくとも第2偏光制御領域を透過した第2の偏光軸を有する光により、左目用画像を観察者の左目に向かって進行させるとともに、右目用画像を観察者の右目に向かって進行させることによって、観察者に立体画像を提供し、表示パネルの所定の基準辺が第2の方向に配置された状態で、少なくとも第3偏光制御領域を透過した第2の偏光軸を有する光により、左目用画像を観察者の左目に向かって進行させるとともに、右目用画像を観察者の右目に向かって進行させることによって、観察者に立体画像を提供する。このように構成すれば、表示パネルの所定の基準辺を第1の方向および第2の方向に配置した場合の両方の場合に、容易に、観察者に立体画像を提供することができる。
また、複数の第1偏光制御領域および第2偏光制御領域は、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向に配置された状態で、それぞれ第1の方向および第2の方向の両方に対して交差する第3の方向に沿って配置されている。これにより、第2の偏光軸を有する光を、縦方向および横方向にほぼ均等に分散した状態で観察者の目に向かって進行させることができるので、表示パネルの画像の解像度の低下を縦方向と横方向とに分散することができる。これにより、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向に配置された状態で、画像劣化の少ない立体画像を観察者に提供することができる。
また、複数の第3偏光制御領域は、表示パネルの所定の基準辺が第2の方向に配置された状態で、左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向に延びるとともに、左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に所定の間隔を有して形成されている。これにより、第2の偏光軸を有する光を、容易に、観察者の目に向かって進行させることができるので、容易に、表示パネルの所定の基準辺が第2の方向に配置された状態で、立体画像を観察者に提供することができる。
上記第1偏光軸制御手段が第1偏光制御領域および第2偏光制御領域を含む構成において、好ましくは、表示パネルは、カラー表示するための複数のドット領域を含み、第1偏光軸制御手段の第1偏光制御領域および第2偏光制御領域は、それぞれ、表示パネルの各々のドット領域毎に配置されている。このように構成すれば、表示パネルの画像を細分化した状態で観察者の目に入射させることができるので、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向に配置された状態で、より画像劣化の少ない立体画像を観察者に提供することができる。
上記第1偏光軸制御手段が第3偏光制御領域を含む構成において、好ましくは、表示パネルは、光の3原色をそれぞれ表示するための3つのドット領域を含み、第1偏光軸制御手段の第3偏光制御領域は、表示パネルの所定の基準辺が第2の方向に配置された状態で、左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に沿って配置された第1偏光制御領域および第2偏光制御領域の境界部に左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向に延びるように設けられ、表示パネルの光の3原色をそれぞれ表示するための3つのドット領域は、表示パネルの所定の基準辺が第2の方向に配置された状態で、左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向に隣接するように配置される。このように構成すれば、第3偏光制御領域に、それぞれ、光の3原色に対応する3つのドット領域を配置することができるので、表示パネルの所定の基準辺が第2の方向に配置された状態で、観察者に画像劣化の少ない立体画像を提供することができる。
上記第1偏光軸制御手段が第1偏光制御領域、第2偏光制御領域および第3偏光制御領域を含む構成において、好ましくは、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向に配置された状態で、第3偏光制御領域の左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向の長さが第1偏光制御領域および第2偏光制御領域の左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向の長さよりも小さい。このように構成すれば、表示パネルの所定の基準辺を標準状態としての第1の方向に配置して観察者に立体画像を提供する際に、第3偏光制御領域を介して観察者の右目(左目)に左目用画像(右目用画像)が入射する場合であっても、第1偏光制御領域および第2偏光制御領域の面積に比べて第3偏光制御領域の面積が小さいので、観察者の右目(左目)に左目用画像(右目用画像)が入射する量を少なくことができる。その結果、表示パネルの所定の基準辺を標準状態としての第1の方向に配置した状態で、観察者の見る画像が2重像になるクロストーク現象をより軽減することができる。
上記第1偏光軸制御手段が第1偏光制御領域、第2偏光制御領域および第3偏光制御領域を含む構成において、好ましくは、第1の偏光軸を有する光および第2の偏光軸を有する光に対して、偏光軸を制御して第2の偏光軸を有する光を透過する第1の状態と偏光軸を制御せずに両方の光を透過する第2の状態とを切り換え可能である第2偏光軸制御手段をさらに備え、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向または第2の方向のいずれか一方の方向に配置された状態で、第2偏光軸制御手段が第1の偏光軸を有する光および第2の偏光軸を有する光に対して、偏光軸を制御して第2の偏光軸を有する光を透過する第1の状態で、観察者に立体画像を提供するとともに、表示パネルの所定の基準辺が第1の方向または第2の方向のいずれか一方の方向に配置された状態で、第2偏光軸制御手段が第1の偏光軸を有する光および第2の偏光軸を有する光に対して、偏光軸を制御せずに両方の光を透過する第2の状態で、第1の偏光軸を有する光および第2の偏光軸を有する光の両方を観察者の目に向かって進行させることによって、観察者に平面画像を提供する。このように構成すれば、第2偏光軸制御手段の第1の状態と第2の状態とを切り換えることにより、1つの画像表示装置で、観察者に立体画像および平面画像の両方を提供することができる。
この場合、好ましくは、第2偏光軸制御手段は、偏光制御液晶パネルを含む。このように偏光制御液晶パネルを用いれば、容易に、第1の偏光軸を有する光および第2の偏光軸を有する光の偏光軸を制御して第2の偏光軸を有する光を透過させるとともに、第1の偏光軸を有する光および第2の偏光軸を有する光の偏光軸を制御せずに両方の光を透過させることができる。
この一の局面による画像表示装置では、好ましくは、第1偏光軸制御手段は、位相差板を含む。このように位相差板を用いれば、容易に、光源から照射されて第1の領域および第2の領域を透過する光の偏光軸を制御することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による画像表示装置を示した分解斜視図である。図2は、図1に示した一実施形態による表示パネルを縦向きに配置した場合の表示パネル、位相差板および偏光制御液晶パネルを示した図である。図3および図4は、図1に示した一実施形態による表示パネルを縦向きに配置した場合の立体画像表示時において、観察者が表示パネルを見た状態を上方から示した図である。図5は、図1に示した一実施形態による表示パネルを横向きに配置した場合の表示パネル、位相差板および偏光制御液晶パネルを示した図である。図6および図7は、図1に示した一実施形態による表示パネルを横向きに配置した場合の立体画像表示時において、観察者が表示パネルを見た状態を上方から示した図である。図8〜図11は、図1に示した一実施形態による画像表示装置の構成を詳細に説明するための図である。まず、図1〜図11を参照して、本発明の一実施形態による画像表示装置1の構成について説明する。
本発明の一実施形態による画像表示装置1は、図1に示すように、バックライト2と、バックライト2の光出射側に配置され、画像を表示する液晶表示パネルからなる表示パネル3と、表示パネル3を挟み込むように配置される偏光板4および5と、偏光板5の光出射側に配置される位相差板6と、位相差板6の光出射側に配置される偏光制御液晶パネル7と、偏光制御液晶パネル7の光出射側に配置される偏光板8とを備えている。なお、バックライト2は、本発明の「光源」の一例であり、位相差板6は、本発明の「第1偏光軸制御手段」の一例である。また、偏光制御液晶パネル7および偏光板8は、本発明の「第2偏光軸制御手段」の一例である。また、本実施形態において、表示パネル3を縦向きに配置とは、表示パネル3の基準辺3s(図1参照)が観察者20から見て水平方向(図1のX方向)に配置された状態のことを意味し、表示パネル3を横向きに配置とは、表示パネル3の底面からなる基準辺3sが観察者20から見て垂直方向(図1のY方向)に配置された状態のことを意味する。なお、X方向(水平方向)は、本発明の「第1の方向」の一例であり、Y方向(垂直方向)は、本発明の「第2の方向」の一例である。
バックライト2は、偏光板4に光を照射する機能を有する。また、偏光板4は観察者20側から見て約135°の偏光軸を有するように設定されているので、観察者20側から見て約135°の偏光軸を有する光のみを透過する機能を有する。以下、特に記載のない限り、偏光軸の角度は、観察者20側から見た角度を示す。なお、本実施形態では、偏光軸の角度は、表示パネル3を縦向きに配置した状態における角度を示す。
また、表示パネル3は、たとえば、OFF状態で、入射した光の偏光軸を約90°変化させた状態で出射させ、ON状態で、入射した光の偏光軸をほぼ変化させないで出射させるTN(Twisted Nematic)液晶パネルからなる。この表示パネル3は、図8および図9に示すように、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の光の3原色をそれぞれ表示するための3つのドット領域3a〜3cからなる複数の画素領域3dと、光の3原色をそれぞれ表示するための3つのドット領域3e〜3gからなる複数の画素領域3hとを有している。このドット領域3a〜3cおよび3e〜3gは、それぞれ、縦横比が約1:3になるような長方形形状を有する。
ここで、本実施形態では、表示パネル3を縦向きに配置した場合(図2の場合)には、ドット領域3a〜3cおよび3e〜3gに表示される左目用画像L1および右目用画像R1は、図8のX方向およびY方向の両方に対して交差する斜め方向であるA方向に沿った市松状(階段状)に配置されている。具体的には、図8に示した各ドット領域3a〜3cおよび3e〜3gにおいて、左目用画像L1の表示領域は、ハッチング(斜線)領域で示されており、右目用画像R1の表示領域は、ハッチング(斜線)が施されていない非ハッチング領域で示されている。図8に示すように、ハッチング領域に位置する左目用画像L1は、斜め方向(図8のA方向)にRGBのドット領域3a〜3cおよび3e〜3gが連続するように表示される。また、非ハッチング領域に位置する右目用画像R1も、斜め方向(図8のA方向)にRGBのドット領域3a〜3cおよび3e〜3gが連続するように表示される。そして、左目用画像L1と右目用画像R1とは、RGBのドット領域3a〜3cおよび3e〜3gが連続するように延びる斜め方向(図8のA方向)に交差する方向に交互に表示される。なお、A方向は、本発明の「第3の方向」の一例である。
また、本実施形態では、表示パネル3を横向きに配置した場合(図5の場合)には、光の3原色(RGB)に対応するドット領域3a〜3cおよび3e〜3gは、図9に示すように、それぞれ、観察者20(図6および図7参照)の左目20aと右目20bとを結んだ線分に対して実質的に垂直な方向(Y方向)に延びるように配置される。以下、特に記載のない限り、左目20aおよび右目20bは、観察者20の左目20aおよび右目20bを示す。図9に示した横向き配置の場合には、ハッチング(斜線)領域で示される左目用画像L2、および、非ハッチング領域で示される右目用画像R2は、それぞれ、縦方向(Y方向)にRGBのドット領域3a〜3cおよび3e〜3gが連続して延びるように表示される。そして、縦方向(Y方向)に延びる左目用画像L2と右目用画像R2とは、横方向(X方向)に交互に表示される。また、偏光板5は、図1に示すように、約45°の偏光軸を有するように設定されているので、約45°の偏光軸を有する光のみを透過する機能を有する。
また、本実施形態では、位相差板6は、図10に示すように、3つの偏光制御領域6a、6bおよび6cを含んでいる。なお、偏光制御領域6aは、本発明の「第1偏光制御領域」の一例であり、偏光制御領域6bは、本発明の「第2偏光制御領域」および「第1の領域」の一例であり、偏光制御領域6cは、本発明の「第3偏光制御領域」および「第2の領域」の一例である。また、偏光制御領域6aは、図3に示すように、表示パネル3が縦向きに配置された場合(図2の場合)に、表示パネル3の左目用画像L1が表示される領域と右目20bとを結んだ線上に配置されるとともに、表示パネル3の右目用画像R1が表示される領域と観察者20の左目20aとを結んだ線上に配置される。また、偏光制御領域6bは、左目用画像L1が表示される領域と左目20aとを結んだ線上に配置されるとともに、右目用画像R1が表示される領域と右目20bとを結んだ線上に配置される。また、偏光制御領域6cは、図6および図7に示すように、表示パネル3が横向きに配置された場合(図5の場合)に、表示パネル3の左目用画像L2が表示される領域と左目20aとを結んだ線上に配置されるとともに、表示パネル3の右目用画像R2が表示される領域と右目20bとを結んだ線上に配置される。また、図10に示すように、偏光制御領域6aおよび6bは、図8に示した縦向きに配置した状態の表示パネル3のドット領域3a〜3cおよび3e〜3gに対応する実質的に長方形の形状を有する。また、表示パネル3(図8参照)を縦向きに配置した場合には、表示パネル3のドット領域3a〜3cおよび3e〜3gと同様、偏光制御領域6aおよび6bの長手方向が左目20aと右目20b(図3および図4参照)とを結んだ線分に対して実質的に垂直な方向(Y方向)に配置される。また、偏光制御領域6cは、縦向き配置時において、偏光制御領域6aおよび6bの縦方向(Y方向)の長さD2(図10参照)よりも小さい縦方向(Y方向)の長さD1(図10参照)を有している。また、偏光制御領域6a、6bおよび6cは、透過する光の偏光軸を位相差板6の偏光軸に対して線対称の偏光軸に変化させる機能を有する。具体的には、位相差板6は、入射した光にλ/2の位相差を付与する機能を有するので、位相差板6の偏光軸に対して、たとえば、角度αの偏光軸を有する光は、位相差板6の偏光軸により、角度−αの偏光軸を有する光に変化されて出射される。なお、本実施形態では、後述するように、偏光制御液晶パネル7も同様の機能を有している。
また、本実施形態では、位相差板6の複数の偏光制御領域6aおよび6bは、図8および図10に示すように、表示パネル3の左目用画像L1および右目用画像R1の表示領域に対応するように、図10のX方向およびY方向の両方に対して交差する斜め方向であるA方向に沿った市松状(階段状)に配置されている。また、複数の偏光制御領域6cは、図5に示すように、表示パネル3を横向きに配置した状態で、左目20aと右目20bとを結んだ方向(X方向)に沿って配置された偏光制御領域6aおよび6bの境界部に、左目20aと右目20bとを結んだ線分に対して実質的に垂直な方向(Y方向)に延びるように設けられている。また、図10に示すように、偏光制御領域6aは、観察者20(図3および図4参照)側から見て約75°の偏光軸を有しており、偏光制御領域6bおよび6cは、約15°の偏光軸を有している。
偏光制御液晶パネル7は、図11に示すように、約120°の偏光軸を有する偏光制御領域7aを含んでいる。また、偏光制御領域7aには、電極7bが設けられている。これにより、偏光制御領域7aに位置する液晶に電極7bを用いて電圧を印加することが可能となるので、液晶への電圧の印加状態を制御することによって、偏光制御領域7aの偏光制御状態を容易に変化させることが可能となる。本実施形態では、偏光制御液晶パネル7は、OFF状態で、入射した光の偏光軸を変化させた状態で出射させるとともに、ON状態で、入射した光の偏光軸を変化させないで出射させるTN液晶パネルからなる。具体的には、偏光制御領域7aは、電圧印加状態(ON状態)にすることにより約120°の偏光軸を無効にして所定の偏光軸を有する光を偏光軸を変化させないで透過するとともに、電圧非印加状態(OFF状態)にすることにより約120°の偏光軸を有効にしてその約120°の偏光軸に対して線対称に光の偏光軸を変化させる機能を有する。なお、立体画像表示時においては、偏光制御領域7aが電圧非印加状態(OFF状態)になるとともに、平面画像表示時においては、偏光制御領域7aが電圧印加状態(ON状態)になる。また、電圧非印加状態(OFF状態)は、本発明の「第1の状態」の一例であり、電圧印加状態(ON状態)は、本発明の「第2の状態」の一例である。
偏光板8は、図1に示すように、約45°の偏光軸を有するように設定されている。なお、偏光板8は、入射する光を、約45°の偏光軸を有する光に変化させて透過する機能を有する。
(縦向き配置時の立体画像表示モード)
図12は、図1に示した一実施形態による表示パネルの縦向き配置および横置き配置時における立体画像表示方法を説明するための図である。なお、図12において、破線は、偏光板4、5、8、位相差板6および偏光制御液晶パネル7の偏光軸の角度を示すとともに、矢印は、透過光の偏光軸の角度を示す。次に、図3、図4、図8、図11および図12を参照して、本発明の一実施形態による表示パネル3の縦向き配置時における立体画像表示方法について説明する。
まず、バックライト2(図3参照)から照射された光は、図12に示すように、偏光板4により、観察者20(図3参照)側から見て約135°の偏光軸を有する光のみを透過する。偏光板4を出射した光は、表示パネル3のドット領域3a〜3cおよび3e〜3gに入射する。この場合、図8に示すように、ドット領域3a〜3cおよび3e〜3gのうちのハッチング(斜線)領域には、左目用画像L1が表示されているとともに、ドット領域3a〜3cおよび3e〜3gのうちの非ハッチング領域には、右目用画像R1が表示されている。表示パネル3に入射した光は、図12に示すように、偏光軸が90°変化した状態で出射される。すなわち、表示パネル3を透過した光は、偏光軸が約45°の偏光軸を有する。そして、表示パネル3を出射した光は、約45°の偏光軸を有する偏光板5を透過する。偏光板5を透過した光は、位相差板6の偏光制御領域6a、6bおよび6cのいずれかに入射する。
また、本実施形態では、位相差板6に入射する光は観察者20(図3参照)側から見て約45°の偏光軸を有しているので、図12に示すように、偏光制御領域6aに入射した光は、約75°の偏光軸に対して線対称の偏光軸に変化されて透過する。すなわち、偏光制御領域6aを出射した光は、約105°の偏光軸を有する。なお、偏光制御領域6aを出射した光は、本発明の「第1の偏光軸を有する光」の一例である。そして、偏光制御領域6aを出射した光は、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aを透過する。この際、偏光制御領域7aは、電極7b(図11参照)に電圧が印加されないOFF状態に制御されているので、偏光制御領域7aは約120°の偏光軸を有している。したがって、偏光制御領域7aに入射した光は、偏光制御領域7aの約120°の偏光軸に対して線対称の偏光軸に変化されて透過する。すなわち、偏光制御液晶パネル7を出射した光は、約135°の偏光軸を有する。その後、偏光制御液晶パネル7を出射した光は、約45°の偏光軸を有する偏光板8により遮光される。この場合、位相差板6の偏光制御領域6aは、図3に示すように、表示パネル3の左目用画像L1が表示される領域と右目20bとを結ぶ線上に配置されているので、左目用画像L1が右目20bに入射するのを抑制することが可能となる。また、偏光制御領域6aは、表示パネル3の右目用画像R1が表示される領域と左目20aとを結ぶ線上に配置されているので、右目用画像R1が左目20aに入射するのを抑制することが可能となる。
一方、位相差板6の偏光制御領域6bおよび6cに入射した光は、図12に示すように、偏光制御領域6bおよび6cの約15°の偏光軸に対して線対称の偏光軸に変化されて透過する。すなわち、偏光制御領域6bおよび6cを出射した光は、約165°の偏光軸を有する。なお、偏光制御領域6bおよび6cを出射した光は、本発明の「第2の偏光軸を有する光」の一例である。そして、偏光制御領域6bおよび6cを出射した光は、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aを透過する。この際、偏光制御領域7aは、電極7b(図11参照)に電圧が印加されないOFF状態に制御されているので、偏光制御領域7aは約120°の偏光軸を有している。したがって、偏光制御領域7aに入射した光は、約120°の偏光軸に対して線対称の偏光軸に変化されて透過する。すなわち、偏光制御液晶パネル7を出射した光は、約75°の偏光軸を有する。その後、偏光制御液晶パネル7を出射した光は、約45°の偏光軸に変化されて偏光板8から出射される。この場合、位相差板6の偏光制御領域6bは、図3に示すように、表示パネル3の左目用画像L1が表示される領域と、左目20aとを結ぶ線上に配置されているので、左目用画像L1を左目20aに入射することが可能となる。また、偏光制御領域6bは、表示パネル3の右目用画像R1が表示される領域と、右目20bとを結ぶ線上に配置されているので、右目用画像R1を右目20bに入射することが可能となる。
また、表示パネル3の左目用画像L1が表示される領域を介して偏光制御領域6cを出射した光は、図4に示すように、左目20aおよび右目20bに入射するとともに、右目用画像R1が表示される領域を介して偏光制御領域6cを出射した光は、左目20aおよび右目20bに入射する。
上記のように、縦向き配置時において、左目20aおよび右目20bに、それぞれ、左目用画像L1および右目用画像R1が入射されることにより、観察者20は、立体画像を見ることが可能となる。
(横向き配置時の立体画像表示モード)
図12は、図1に示した一実施形態による表示パネルの縦向き配置および横向き配置時における立体画像表示方法を説明するための図である。次に、図6、図7、図9および図12を参照して、本発明の一実施形態による表示パネル3の横向き配置時における立体画像表示方法について説明する。なお、横向き配置時には、縦向き配置時に比べて偏光軸が90°ずつ回転するが、本実施形態では、簡略化のため、横向き配置時においても、縦向き配置時の偏光軸の角度をそのまま用いて説明する。また、横向き配置時には、図9に示すように、ドット領域3a〜3cおよび3e〜3gのうちのハッチング(斜線)領域には、左目用画像L2が表示されているとともに、ドット領域3a〜3cおよび3e〜3gのうちの非ハッチング領域には、右目用画像R2が表示されている。
まず、バックライト2(図6および図7参照)から照射された光は、縦向き配置時と同じ作用により、図12に示すように、偏光板4、表示パネル3および偏光板5を透過する。そして、偏光板5を透過した光は、位相差板6の偏光制御領域6a、6bおよび6cのいずれかに入射し、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aを透過する。このうち、偏光制御領域6aに入射した光は、偏光板8に遮光され、偏光制御領域6bおよび6cに入射した光は、約45°の偏光軸に変化されて偏光板8から出射される。この場合、偏光制御領域6cは、図6および図7に示すように、表示パネル3の左目用画像L2が表示される領域と、左目20aとを結ぶ線上に配置されているので、左目用画像L2を左目20aに入射することが可能となる。また、偏光制御領域6cは、右目用画像R2が表示される領域と、右目20bとを結ぶ線上に配置されているので、右目用画像R2を右目20bに入射することが可能となる。また、表示パネル3の左目用画像L2が表示される領域を介して偏光制御領域6bを出射した光は、図6および図7に示すように、左目20aおよび右目20bに入射するとともに、右目用画像R2が表示される領域を介して偏光制御領域6bを出射した光は、左目20aおよび右目20bに入射する。
上記のように、横向き配置時において、左目20aおよび右目20bに、それぞれ、左目用画像L2および右目用画像R2が入射されることにより、観察者20は、立体画像を見ることが可能となる。なお、横向き配置時においては、ドット領域3a〜3cおよび3e〜3gのX方向の長さが縦向き配置時と比べて約3倍であるので、表示パネル3から観察者20までの適視距離が縦向き配置時と比べて約1/3になる。
(縦向き配置時の平面画像表示モード)
図13は、図1に示した一実施形態による表示パネルを縦向きに配置した場合の平面画像表示時において観察者が表示パネルを見た状態を上方から示した図である。図14は、図1に示した一実施形態による表示パネルの縦向き配置および横向き配置時における平面画像表示方法を説明するための図である。次に、図13および図14を参照して、本発明の一実施形態による表示パネル3の縦向き配置時における平面画像表示方法について説明する。
まず、バックライト2(図13参照)から照射された光は、図14に示すように、偏光板4により、観察者20(図13参照)側から見て約135°の偏光軸を有する光のみを透過する。また、偏光板4を出射した光は、表示パネル3に入射する。この場合、図13に示すように、表示パネル3には、平面画像S1が表示されている。また、表示パネル3に入射した光は、図14に示すように、偏光軸が90°変化した状態で出射される。すなわち、表示パネル3を透過した光は、偏光軸が約45°の偏光軸を有する。そして、表示パネル3を出射した光は、約45°の偏光軸を有する偏光板5を透過し、位相差板6の偏光制御領域6a、6bおよび6cのいずれかに入射する。
また、本実施形態では、位相差板6に入射する光は観察者20(図13参照)側から見て約45°の偏光軸を有しているので、図14に示すように、位相差板6の偏光制御領域6aに入射した光は、偏光制御領域6aの約75°の偏光軸に対して線対称の偏光軸に変化されて透過する。すなわち、偏光制御領域6aを出射した光は、約105°の偏光軸を有する。また、偏光制御液晶パネル7は、ON状態に制御されるので、偏光軸が無効になる。これにより、偏光制御領域7aに入射した光は、偏光軸が変化されることなく偏光制御液晶パネル7から出射される。すなわち、偏光制御液晶パネル7を出射した光は、約105°の偏光軸を有する。その後、偏光制御液晶パネル7を出射した光は、約45°の偏光軸に変化されて偏光板8から出射される。この偏光制御領域6aを介して偏光板8から出射された光により、表示パネル3の平面画像S1が左目20aおよび右目20bに入射される。
一方、位相差板6の偏光制御領域6bおよび6cに入射した光は、図14に示すように、偏光制御領域6bおよび6cの約15°の偏光軸に対して線対称の偏光軸に変化されて透過する。すなわち、偏光制御領域6bおよび6cを出射した光は、観察者20(図13参照)側から見て約165°の偏光軸を有する。また、偏光制御液晶パネル7は、ON状態に制御されるので、偏光軸が無効になる。これにより、偏光制御領域7aを出射した光は、偏光軸が変化されることなく偏光制御液晶パネル7から出射される。すなわち、偏光制御液晶パネル7を出射した光は、約165°の偏光軸を有する。その後、偏光制御液晶パネル7を出射した光は、約45°の偏光軸に変化されて偏光板8から出射される。この偏光制御領域6bおよび6cを介して偏光板8から出射された光により、表示パネル3の平面画像S1が左目20aおよび右目20bに入射される。
上記のように、縦向き配置時において、左目20aおよび右目20bに平面画像S1が入射されることにより、観察者20は平面画像を見ることが可能となる。
(横向き配置時の平面画像表示モード)
図15は、図1に示した一実施形態による表示パネルを横向きに配置した場合の平面画像表示時において観察者が表示パネルを見た状態を上方から示した図である。次に、図14および図15を参照して、本発明の一実施形態による表示パネル3の横向き配置時における平面画像表示方法について説明する。なお、横向き配置時には、図15に示すように、表示パネル3には、平面画像S2が表示されている。
まず、バックライト2(図15参照)から照射された光は、縦向き配置時と同じ作用により、図14に示すように、偏光板4、表示パネル3および偏光板5を透過する。そして、偏光板5を透過した光は、位相差板6の偏光制御領域6a、6bおよび6cのいずれかに入射し、偏光制御液晶パネル7の偏光制御領域7aから出射される。そして、偏光制御領域6a、6bおよび6cに入射した光は、約45°の偏光軸に変化されて偏光板8から出射される。この偏光制御領域6a、6bおよび6cを介して偏光板8から出射された光により、表示パネル3の平面画像S2が左目20aおよび右目20bに入射される。
上記のように、横向き配置時において、左目20aおよび右目20bに平面画像S2が入射されることにより、観察者20は平面画像を見ることが可能となる。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、上記のように、偏光制御領域6a、6bおよび6cを有する位相差板6を設けるとともに、表示パネル3が縦向きに配置された状態で、位相差板6の偏光制御領域6bを透過した光により、左目用画像L1および右目用画像R1をそれぞれ左目20aおよび右目20bに入射することにより観察者20に立体画像を提供し、かつ、表示パネル3が横向きに配置された状態で、位相差板6の偏光制御領域6cを透過した光により、左目用画像L2および右目用画像R2をそれぞれ左目20aおよび右目20bに入射することにより観察者20に立体画像を提供することによって、表示パネル3を縦向きに配置した場合および横向きに配置した場合の両方の場合に、観察者20に立体画像を提供することができる。
また、本実施形態では、偏光制御領域6bおよび偏光制御領域6cの両方を1つの位相差板6を設けることによって、組立工程において、位相差板6を表示パネル3に取り付ける際に、表示パネル3に対する偏光制御領域6bおよび6cの位置合わせを1回の位置合わせにより行うことができる。このため、縦向き配置時に立体映像を提供するための偏光制御領域と、横向き配置時に立体映像を提供するための偏光制御領域とを、それぞれ、異なる部材に設けることにより、表示パネルに取り付ける際の位置合わせを2回行う場合と異なり、組立工程における位置合わせを簡略化することができる。
また、本実施形態では、位相差板6に、複数の偏光制御領域6aおよび6bを設けるとともに、複数の偏光制御領域6aおよび6bを、表示パネル3が縦向きに配置された状態で、図10のX方向およびY方向の両方に対して交差する斜め方向であるA方向に沿った市松状(階段状)に配置することによって、A方向(斜め方向)に延びる市松状に配置された複数の偏光制御領域6aおよび6bにより、偏光制御領域6bを透過した光を縦方向および横方向にほぼ均等に分散した状態で左目20aおよび右目20bに向かって進行させることができるので、表示パネル3の左目用画像L1および右目用画像R1の解像度の低下を縦方向と横方向とに分散することができる。これにより、画像劣化の少ない立体画像を観察者20に提供することができる。
また、本実施形態では、位相差板6の偏光制御領域6aおよび6bを、それぞれ、表示パネル3の各々のドット領域3a〜3cおよび3e〜3g毎に配置することによって、表示パネル3の左目用画像L1および右目用画像R1を細分化した状態で左目20aおよび右目20bに入射させることができる。これにより、より画像劣化の少ない立体画像を観察者20に提供することができる。
また、本実施形態では、表示パネル3に、光の3原色をそれぞれ表示するためのドット領域3a〜3cおよび3e〜3gを設けるとともに、ドット領域3a〜3cおよび3e〜3gを、表示パネル3が横向きに配置された状態で、左目20aおよび右目20bを結んだ方向(X方向)に対して実質的に垂直な方向(Y方向)に隣接するように配置することによって、左目20aおよび右目20bを結んだ方向(X方向)に対して実質的に垂直な方向(Y方向)に延びるように設けられた位相差板6の偏光制御領域6cに対応するようにドット領域3a〜3cおよび3e〜3gを配置することができるので、偏光制御領域6cに所定の1原色を表示するドット領域3a〜3cおよび3e〜3gのみを配置する場合に比べて、観察者20に画像劣化の少ない立体画像を提供することができる。
また、本実施形態では、縦向き配置時において、偏光制御領域6cの縦方向(Y方向)の長さD1(図10参照)を偏光制御領域6aおよび6bの縦方向(Y方向)の長さD2(図10参照)よりも小さくすることによって、標準状態としての縦向きに配置した状態で観察者20に立体画像を提供する際に、偏光制御領域6cを介して観察者20の左目20a(右目20b)に右目用画像R1(左目用画像L1)が入射する場合であっても、偏光制御領域6aおよび6bの面積に比べて偏光制御領域6cの面積が小さいので、観察者20の左目20a(右目20b)に右目用画像R1(左目用画像L1)が入射する量を少なくすることができる。その結果、標準状態としての縦向きに配置した状態で、観察者20の見る画像が2重像になるクロストーク現象をより軽減することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、位相差板6の偏光制御領域6aおよび6bをA方向(斜め方向)に延びる市松状(階段状)に配置した例を示したが、本発明はこれに限らず、位相差板6の偏光制御領域6aおよび6bを所定の方向(図10のY方向)に延びるように配置してもよいし、市松状(階段状)以外の斜め方向に延びるように配置してもよい。なお、上記実施形態において、複数の観察者に立体画像を提供する場合には、位相差板6の偏光制御領域6aおよび6bを市松状(階段状)ではない斜め方向に延びるように配置すればよい。
また、上記実施形態では、位相差板6の偏光制御領域6bおよび6cの偏光軸を同じ値に設定した例を示したが、本発明はこれに限らず、位相差板6の偏光制御領域6bおよび6cの偏光軸を、それぞれ、異なる値に設定してもよい。
また、上記実施形態では、表示パネル3は、90°TN方式を用い、表示パネル3を挟んで対向するように配置される偏光板4および5が、互いに直交する偏光軸を有する例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、VA(Vertical Alignment)方式およびECB(Electrically Controlled Birefringence)方式などの他の方式を用いてもよい。この場合、たとえば、VA方式を用いれば、表示パネル3を挟み込むように配置された偏光板4および5を、同じ偏光軸を有する偏光板により構成するとともに、表示パネル3、偏光板4および5の偏光軸に対応するように、画像表示装置により形成される画像に対応する光の偏光軸を設定すればよい。
また、上記実施形態では、偏光制御液晶パネル7は、OFF状態で、入射した光の偏光軸を変化させた状態で出射させるとともに、ON状態で、入射した光の偏光軸を変化させないで出射させるTN方式を用いる例について示したが、本発明はこれに限らず、上記したVA方式およびECB方式などの他の方式を用いてもよい。
また、上記実施形態では、バックライト(光源)からの光が照射される液晶表示パネルからなる表示パネルを用いることにより観察者に立体画像を提供する例について説明したが、本発明はこれに限らず、有機ELやPDP(プラズマディスプレイパネル)などの自発光タイプの表示パネルを有する画像表示装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、偏光板4、5、8、位相差板6の偏光制御領域6a、6b、6cおよび偏光制御液晶パネル7の偏光軸を、それぞれ、約135°、約45°、約45°、約75°、約15°、約15°、約120°に設定した例を示したが、本発明はこれに限らず、偏光板4、5、8、位相差板6の偏光制御領域6a、6b、6cおよび偏光制御液晶パネル7の偏光軸を上記の値以外の値に設定してもよい。
また、上記実施形態では、表示パネル3と偏光制御液晶パネル7との間に位相差板6を配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、表示パネルと位相差板との間に偏光制御液晶パネルを配置してもよい。
また、上記実施形態では、表示パネルを縦向きおよび横向きに配置して観察者に立体画像を提供する例を示したが、上記実施形態の構成では、表示パネルを縦向きに配置した場合には、観察者の左目に右目用画像が入射するのを抑制することができるとともに、観察者の右目に左目用画像が入射するのを抑制することができる一方、表示パネルを横向きに配置した場合には、右目用画像の一部が観察者の左目に入射するとともに、左目用画像の一部が観察者の右目に入射するので、表示パネルを縦向きに配置するのを標準状態にして観察者に立体画像を提供するのが望ましい。
本発明の一実施形態による画像表示装置を示した分解斜視図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルを縦向きに配置した場合の表示パネル、位相差板および偏光制御液晶パネルを示した図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルを縦向きに配置した場合の立体画像表示時において、観察者が表示パネルを見た状態を図2の100−100線に沿って上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルを縦向きに配置した場合の立体画像表示時において、観察者が表示パネルを見た状態を図2の200−200線に沿って上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルを横向きに配置した場合の表示パネル、位相差板および偏光制御液晶パネルを示した図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルを横向きに配置した場合の立体画像表示時において、観察者が表示パネルを見た状態を図5の300−300線に沿って上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルを横向きに配置した場合の立体画像表示時において、観察者が表示パネルを見た状態を図5の400−400線に沿って上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の表示パネルを縦向きに配置した場合の表示パネルの部分拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の表示パネルを横向きに配置した場合の表示パネルの部分拡大図である。 図1に示した一実施形態による画像表示装置の位相差板の部分拡大図である。 図1に示した一実施形態による偏光制御液晶パネルの部分拡大図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルの縦向き配置および横向き配置時における立体画像表示方法を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルを縦向きに配置した場合の平面画像表示時において観察者が表示パネルを見た状態を上方から示した図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルの縦向き配置および横向き配置時における平面画像表示方法を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による表示パネルを横向きに配置した場合の平面画像表示時において観察者が表示パネルを見た状態を上方から示した図である。 従来の一例による立体画像表示装置の構成を説明するための平面図である。
符号の説明
1画像表示装置 2バックライト(光源) 3表示パネル
3a〜3c、3e〜3gドット領域 6位相差板(第1偏光軸制御手段)
6a偏光制御領域(第1偏光制御領域)
6b偏光制御領域(第2偏光制御領域、第1の領域)
6c偏光制御領域(第3偏光制御領域、第2の領域)
7偏光制御液晶パネル(第2偏光軸制御手段) 8偏光板(第2偏光軸制御手段)

Claims (8)

  1. 画像を表示するための表示パネルと、
    前記表示パネルに光を照射するための光源と、
    前記光源から照射された光を透過するとともに、透過する光の位相を制御する第1の領域および第2の領域を有する1つの第1偏光軸制御手段とを備え、
    前記表示パネルの所定の基準辺が第1の方向に配置された状態で、少なくとも前記第1の領域を透過する光を観察者の目に向かって進行させることにより、前記観察者に立体画像を提供するとともに、
    前記表示パネルの所定の基準辺が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された状態で、少なくとも前記第2の領域を透過する光を前記観察者の目に向かって進行させることにより、前記観察者に立体画像を提供する、画像表示装置。
  2. 前記第1偏光軸制御手段は、前記第1の領域および前記第2の領域以外の領域からなる複数の第1偏光制御領域と、前記第1の領域からなる複数の第2偏光制御領域と、前記第2の領域からなる複数の第3偏光制御領域とを含み、
    前記複数の第1偏光制御領域および第2偏光制御領域は、前記表示パネルの所定の基準辺が前記第1の方向に配置された状態で、それぞれ前記第1の方向および前記第2の方向の両方に対して交差する第3の方向に沿って配置されており、
    前記複数の第3偏光制御領域は、前記表示パネルの所定の基準辺が前記第2の方向に配置された状態で、左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向に延びるとともに、前記左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に所定の間隔を有して形成されており、
    前記第1偏光制御領域は、前記光源から照射された光を第1の偏光軸を有する光に制御するとともに、前記第2偏光制御領域および前記第3偏光制御領域は、前記光源から照射された光を第2の偏光軸を有する光に制御し、
    前記表示パネルの所定の基準辺が前記第1の方向に配置された状態で、少なくとも前記第2偏光制御領域を透過した前記第2の偏光軸を有する光により、左目用画像を前記観察者の左目に向かって進行させるとともに、右目用画像を前記観察者の右目に向かって進行させることによって、前記観察者に立体画像を提供し、
    前記表示パネルの所定の基準辺が前記第2の方向に配置された状態で、少なくとも前記第3偏光制御領域を透過した前記第2の偏光軸を有する光により、前記左目用画像を前記観察者の左目に向かって進行させるとともに、前記右目用画像を前記観察者の右目に向かって進行させることによって、前記観察者に立体画像を提供する、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記表示パネルは、カラー表示するための複数のドット領域を含み、
    前記第1偏光軸制御手段の第1偏光制御領域および第2偏光制御領域は、それぞれ、前記表示パネルの各々の前記ドット領域毎に配置されている、請求項に記載の画像表示装置。
  4. 前記表示パネルは、光の3原色をそれぞれ表示するための3つのドット領域を含み、
    前記第1偏光軸制御手段の第3偏光制御領域は、前記表示パネルの所定の基準辺が前記第2の方向に配置された状態で、前記左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に沿って配置された前記第1偏光制御領域および前記第2偏光制御領域の境界部に前記左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向に延びるように設けられ、
    前記表示パネルの光の3原色をそれぞれ表示するための3つのドット領域は、前記表示パネルの所定の基準辺が前記第2の方向に配置された状態で、前記左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向に隣接するように配置される、請求項2または3に記載の画像表示装置。
  5. 前記表示パネルの所定の基準辺が前記第1の方向に配置された状態で、前記第3偏光制御領域の前記左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向の長さが前記第1偏光制御領域および前記第2偏光制御領域の前記左目用画像と右目用画像とが隣接する方向に対して実質的に垂直な方向の長さよりも小さい、請求項2〜のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記第1の偏光軸を有する光および前記第2の偏光軸を有する光に対して、偏光軸を制御して前記第2の偏光軸を有する光を透過する第1の状態と偏光軸を制御せずに両方の光を透過する第2の状態とを切り換え可能である第2偏光軸制御手段をさらに備え、
    前記表示パネルの所定の基準辺が前記第1の方向または前記第2の方向のいずれか一方の方向に配置された状態で、前記第2偏光軸制御手段が前記第1の偏光軸を有する光および前記第2の偏光軸を有する光に対して、偏光軸を制御して前記第2の偏光軸を有する光を透過する前記第1の状態で、前記観察者に立体画像を提供するとともに、
    前記表示パネルの所定の基準辺が前記第1の方向または前記第2の方向のいずれか一方の方向に配置された状態で、前記第2偏光軸制御手段が前記第1の偏光軸を有する光および前記第2の偏光軸を有する光に対して、偏光軸を制御せずに両方の光を透過する前記第2の状態で、前記第1の偏光軸を有する光および前記第2の偏光軸を有する光の両方を前記観察者の目に向かって進行させることによって、前記観察者に平面画像を提供する、請求項2〜のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記第2偏光軸制御手段は、偏光制御液晶パネルを含む、請求項に記載の画像表示装置。
  8. 前記第1偏光軸制御手段は、位相差板を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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