JP4753085B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクセルセンサの出力とスロットル開度センサの出力に基づいてスロットルモータを制御してスロットルバルブの開度を調整する内燃機関の制御装置に関する発明である。
近年、車両に搭載される内燃機関においては、例えば、特許文献1(特開2003−343326号公報)に記載されているように、スロットル開度(スロットルバルブの開度)を電子制御する電子スロットル制御システムを採用したものがある。この電子スロットル制御システムは、スロットルバルブの開度を調整するスロットルモータと、スロットル開度を検出するスロットル開度センサと、アクセル操作量(アクセルペダルの操作量)を検出するアクセルセンサとを備え、アクセルセンサで検出したアクセル操作量等に基づいて目標スロットル開度を算出し、スロットル開度センサで検出した実スロットル開度を目標スロットル開度に一致させるようにスロットルモータを制御するようにしている。
このような電子スロットル制御システムでは、上記特許文献1に記載されているように、異常時の安全性を確保しながら退避走行に必要な吸入空気量を確保するために、スロットルバルブを所定開度(いわゆるオープナ開度)に付勢するリターンスプリングと、スロットルモータへの電源供給を遮断する負荷リレーとを設け、異常検出時に負荷リレーによってスロットルモータへの電源供給を遮断してリターンスプリングによってスロットル開度を強制的に所定開度に戻すようにしたものがある。
更に、上記特許文献1では、内燃機関を制御する電子制御装置に、第一の集積回路素子と第二の集積回路素子を設け、第一の集積回路素子でスロットル開度、燃料噴射量、点火時期等を制御すると共に、第一の集積回路素子と第二の集積回路素子の両方から負荷リレーに駆動信号を出力可能な構成とし、第一の集積回路素子が異常状態になった場合でも、第二の集積回路素子から負荷リレーに駆動信号を出力してスロットル開度を所定開度に戻すことができるようにしている。
特開2003−343326号公報
上記特許文献1では、第一の集積回路素子が異常状態になった場合に、第二の集積回路素子から負荷リレーに駆動信号を出力してスロットル開度を所定開度に戻すことで所定の吸入空気量(退避走行可能な吸入空気量)を確保することができるが、この場合、第一の集積回路素子の異常により燃料噴射量や点火時期を正常に制御できない状態になると、それに対するフェイルセーフ処理を実行することができず、異常検出時の安全性を十分に確保することができないという問題がある。
しかも、上記特許文献1のように、異常検出時に一律にスロットル開度を所定開度に固定して所定の吸入空気量(退避走行可能な吸入空気量)を確保するだけのフェイルセーフ処理では、次のような問題が発生する可能性がある。
例えば、車両が高速(例えば100km/h以上)で走行中に異常検出したときに、直ちにスロットル開度を所定開度に戻すと、車両が急減速して走行状態が不安定になる可能性がある。
また、車両が町から遠く離れた山奥や砂漠、寒冷地等を走行中に異常検出した場合に、スロットル開度を所定開度に固定して所定の吸入空気量(退避走行可能な吸入空気量)を確保しただけの走行性能では、峠や悪路等の難所を越えて町まで戻ることが困難になる可能性がある。
また、内燃機関の空燃比をリーンに制御するリーン制御や点火時期を遅角する点火遅角制御を実行するシステムでは、リーン制御を実行するリーン運転領域や点火遅角制御を実行する点火遅角運転領域で異常検出したときに、スロットル開度を所定開度に固定して吸入空気量を所定量に固定すると、安定した走行性能が得られなくなる可能性がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、異常検出時の安全性を向上させることができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、アクセルペダルの操作量を検出する複数のアクセルセンサのうちの少なくとも1つの出力と、スロットルバルブの開度を検出する複数のスロットル開度センサのうちの少なくとも1つの出力とに基づいて、該スロットルバルブの開度を調整するスロットルモータを制御する内燃機関の制御装置であって、スロットルモータへの電源供給を遮断することでスロットル開度を所定開度に戻す第一の遮断手段と、燃料噴射弁の燃料噴射と点火装置の点火動作のうちの少なくとも一方を停止させる第二の遮断手段と、スロットルモータを含む内燃機関駆動機器へ制御信号を出力すると共に第一及び第二の遮断手段へ駆動信号を出力する第一の集積回路と、第一の集積回路と協動して第一及び第二の遮断手段へ駆動信号を出力する第二の集積回路と、内燃機関駆動機器の制御に関連するセンサ系及びアクチェータ系の異常の有無を診断する入出力系異常診断手段と、第一及び第二の集積回路の異常の有無を診断する制御系異常診断手段と、入出力系異常診断手段又は制御系異常診断手段により異常有りと診断されたときに所定のフェイルセーフ処理を実行するフェイルセーフ制御手段とを備え、フェイルセーフ制御手段は、入出力系異常診断手段と制御系異常診断手段のうちの少なくとも一方の異常診断結果に応じて第一及び第二の遮断手段への駆動信号の出力と第一及び第二の集積回路へのリセット要求信号の出力とを制御することで前記異常診断結果に応じたフェイルセーフ処理を段階的に実行するようにしたものである。
この構成では、第二の集積回路からも第一及び第二の遮断手段へ駆動信号を出力することができるため、第一の集積回路の異常により燃料噴射量や点火時期を正常に制御できない状態になっても、異常検出時に第二の集積回路から第二の遮断手段へ駆動信号を出力して、燃料噴射や点火動作を停止するフェイルセーフ処理を実行することができ、異常検出時の安全性を十分に確保することができる。
しかも、入出力系異常診断手段や制御系異常診断手段の異常診断結果に応じて、第一及び第二の遮断手段への駆動信号の出力と第一及び第二の集積回路へのリセット要求信号の出力とを制御することができるため、異常検出時にその異常の度合や内容に応じてスロットル開度の固定、燃料噴射の停止、点火動作の停止、リセット要求信号の出力等のフェイルセーフ処理を段階的に実行するようにして、安全上必要な最小限のフェイルセーフ処理を実行することができ、異常検出時に一律にスロットル開度を固定する従来技術の問題を解決することができる。
この場合、請求項2のように、制御系異常検出手段は、第一の集積回路に内蔵されて該第一の集積回路の制御系の異常の有無を自己診断する第一の自己診断手段と、第一の集積回路に内蔵されて第二の集積回路の動作異常の有無を診断する第一の相互診断手段と、第二の集積回路に内蔵されて該第二の集積回路の異常の有無を自己診断する第二の自己診断手段と、第二の集積回路に内蔵されて第一の集積回路の動作異常の有無を診断する第二の相互診断手段とを備えた構成にすると良い。このようにすれば、第一の集積回路と第二の集積回路に、それぞれ自己診断機能と相互診断機能を持たせることができる。
また、請求項3のように、第一及び第二の自己診断手段は、それぞれ自己の集積回路の異常の有無を診断する複数の診断手段を有し、それらの診断結果を他方の集積回路へ伝達し、第一及び第二の相互診断手段は、それぞれ他方の集積回路から伝達された診断結果に基づいて他方の集積回路の動作異常の有無を診断するようにしても良い。このようにすれば、第一及び第二の相互診断手段で、それぞれ他方の集積回路の動作異常の有無を確実に診断することができる。
更に、請求項4のように、第一の自己診断手段と第二の相互診断手段は、第一の集積回路の点火制御部、燃料制御部、空気制御部等の各制御部に対応したメモリの領域毎に診断範囲を分割して異常診断するようにしても良い。このようにすれば、第一の集積回路の点火制御部、燃料制御部、空気制御部等の各制御部毎に異常診断(自己診断や相互診断)を行うことができる。
また、請求項5のように、第一の自己診断手段と第二の相互診断手段は、第一の集積回路の機能毎に及び/又は周辺機器毎に診断範囲を分割して異常診断するようにしても良い。このようにすれば、第一の集積回路の機能毎や周辺機器毎に異常診断(自己診断や相互診断)を行うことができる。
また、請求項6のように、フェイルセーフ制御手段は、第一及び第二の集積回路の両方に内蔵され、第一及び第二の遮断手段の制御信号を他方の集積回路にも伝達して両方の集積回路から第一及び第二の遮断手段へ駆動信号を出力するようにしても良い。このようにすれば、システムの冗長性を向上させることができる。
また、請求項7のように、第一の集積回路は、複数のA/D変換器を備え、メインセンサ用のA/D変換器にメインアクセルセンサの出力とメインスロットル開度センサの出力が入力されると共に、サブセンサ用のA/D変換器にサブアクセルセンサの出力とサブスロットル開度センサの出力が入力され、入出力系異常診断手段は、メインセンサ用のA/D変換器の異常の有無を診断すると共にサブセンサ用のA/D変換器の異常の有無を診断するようにしても良い。このようにすれば、メインセンサ用のA/D変換器の異常の有無とサブセンサ用のA/D変換器の異常の有無を個別に診断することができる。
また、請求項8のように、第二の集積回路は、内燃機関の回転速度、負荷、車速、アクセルペダルの操作量、スロットルバルブの開度等の車両運転状態を反映した信号のうちの少なくとも1つに応じて遮断手段へ駆動信号を出力するようにしても良い。このようにすれば、異常検出時に車両の運転状態に応じて燃料噴射や点火動作を停止させることができる。
また、第二の遮断手段で燃料噴射弁の燃料噴射を停止させる場合には、請求項9のように、燃料噴射弁への電源供給及び/又は燃料供給を遮断することで燃料噴射弁の燃料噴射を停止させるようにすると良い。更に、第二の遮断手段で点火装置の点火動作を停止させる場合には、請求項10のように、第二の遮断手段は、前記点火装置への制御信号及び/又は電源供給を遮断することで点火装置の点火動作を停止させるようにすると良い。
また、請求項11のように、本発明は、内燃機関の空燃比をリーンに制御するリーン制御を実行するシステムに適用すると良い。リーン制御を実行するシステムでは、リーン制御を実行するリーン運転領域で異常検出したときに一律にスロットル開度を所定開度に固定して吸入空気量を所定量に固定すると、安定した走行性能が得られなくなる可能性があるが、本発明を適用すれば、異常検出時にその異常の度合や内容に応じてフェイルセーフ処理を段階的に実行するようにして、安全上必要な最小限のフェイルセーフ処理を実行することができ、安定した信頼性の高い走行性能を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジンの吸気管には、スロットルモータ11によって開度調節されるスロットルバルブ12と、このスロットルバルブ12の開度(スロットル開度)を検出するメインスロットル開度センサ13とサブスロットル開度センサ14が設けられている。更に、スロットルバルブ12には、該スロットルバルブ12を所定のオープナ開度(退避走行に必要最少限の吸入空気量か又はそれよりも少し多い吸入空気量に相当するスロットル開度)に付勢するリターンスプリング(図示せず)が設けられている。
また、エンジンの各気筒の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁15が取り付けられている。エンジンのシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ16が取り付けられ、点火装置17で発生した高電圧を点火プラグ16に印加して火花放電を発生させることで筒内の混合気に着火される。
また、エンジンのシリンダブロックには、クランク軸が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ18が取り付けられ、このクランク角センサ18の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。更に、アクセルペダルの近傍には、アクセルペダルの操作量(アクセル操作量)を検出するメインアクセルセンサ19とサブアクセルセンサ20が設けられている。
これら各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)21に入力される。このECU21は、CPU22(第一の集積回路)やIC23(第二の集積回路)等を備えたマイクロコンピュータを主体として構成され、CPU22で各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じてスロットル開度や燃料噴射量や点火時期を制御する。
また、ECU21には、スロットルモータ11への電源供給を遮断する第一の遮断器24(第一の遮断手段)と、燃料噴射弁15への電源供給を遮断する第二の遮断器25(第二の遮断手段)が設けられている。第一の遮断器24でスロットルモータ11への電源供給を遮断することでリターンスプリングによってスロットル開度をオープナ開度に戻して固定するフェイルセーフ処理を実行することができ、第二の遮断器25で燃料噴射弁15への電源供給を遮断することで燃料噴射弁15の燃料噴射を停止させて燃料カットするフェイルセーフ処理を実行することができるようになっている。尚、第二の遮断器25で燃料噴射弁15への燃料供給を遮断して燃料カットを実行するようにしたり、或は、第二の遮断器25で燃料噴射弁15への電源供給と燃料供給を両方とも遮断して燃料カットを実行するようにしても良い。
CPU22には、メインセンサ用のA/D変換器26(アナログデジタル変換器)と、サブセンサ用のA/D変換器27と、デジタル入力器28が設けられている。メインセンサ用のA/D変換器26に、メインアクセルセンサ19の出力とメインスロットル開度センサ13の出力が入力されると共に、サブセンサ用のA/D変換器27に、サブアクセルセンサ20の出力とサブスロットル開度センサ14の出力が入力され、デジタル入力器28に、クランク角センサ18の出力(エンジン回転速度の情報)が入力される。
CPU22は、空気制御部29で、メインアクセルセンサ19やサブアクセルセンサ20で検出したアクセル操作量等に基づいて目標スロットル開度を算出し、メインスロットル開度センサ13やサブスロットル開度センサ14で検出した実スロットル開度を目標スロットル開度に一致させるようにスロットルモータ11へ制御信号を出力してスロットル開度を制御する。更に、燃料制御部30で、エンジン運転状態(例えばエンジン回転速度や吸入空気量等)に応じて燃料噴射弁15へ制御信号を出力して燃料噴射量を制御すると共に、点火制御部31で、エンジン運転状態(例えばエンジン回転速度や吸入空気量等)に応じて点火装置17へ制御信号を出力してを点火プラグ16の点火時期を制御する。尚、所定のリーン運転領域では、空燃比をリーンに制御するリーン制御を実行し、所定の点火遅角運転領域では、点火時期を遅角する点火遅角制御を実行する。
また、CPU22には、センサ系の異常の有無を診断する入力系異常診断部32と、アクチェータ系の異常の有無を診断する出力系異常診断部33が内蔵されていると共に、CPU22の制御系の異常の有無を自己診断する第一の自己診断部34(第一の自己診断手段)と、IC23の動作異常の有無を診断する第一の相互診断部35(第一の相互診断手段)が内蔵され、CPU22に自己診断機能と相互診断機能を持たせるようにしている。更に、CPU22には、診断部32〜35により異常有りと診断されたときに所定のフェイルセーフ処理を実行するフェイルセーフ制御部36が内蔵され、このフェイルセーフ制御部36で、診断部32〜35の異常診断結果に応じて第一の遮断出力部37や第二の遮断出力部38を制御して第一の遮断器24や第二の遮断器25への駆動信号の出力を制御すると共に、IC23へのリセット要求信号の出力を制御する。
一方、IC23は、シリアル/パラレルインターフェースを介してCPU22と接続され、デジタル入力器46に、クランク角センサ18の出力(エンジン回転速度の情報)が入力される。このIC23には、入力系異常診断部39と出力系異常診断部40が内蔵されていると共に、IC23の異常の有無を自己診断する第二の自己診断部41(第二の自己診断手段)と、CPU22の動作異常の有無を診断する第二の相互診断部42(第二の相互診断手段)が内蔵され、IC23に自己診断機能と相互診断機能を持たせるようにしている。更に、IC23には、診断部39〜42により異常有りと診断されたときに所定のフェイルセーフ処理を実行するフェイルセーフ制御部43が内蔵され、このフェイルセーフ制御部43で、診断部39〜42の異常診断結果に応じて第一の遮断出力部44や第二の遮断出力部45を制御して第一の遮断器24や第二の遮断器25への駆動信号の出力を制御すると共に、CPU22へのリセット要求信号の出力を制御する。
この場合、CPU22の入力系異常診断部32と出力系異常診断部33が入出力系異常診断手段としての役割を果たし、CPU22の第一の自己診断部34と第一の相互診断部35及びIC23の第二の自己診断部41と第二の相互診断部42が制御系異常検出手段としての役割を果たす。更に、CPU22のフェイルセーフ制御部36及びIC23のフェイルセーフ制御部43がフェイルセーフ制御手段としての役割を果たす。
また、CPU22のフェイルセーフ制御部36は、第一の遮断器24や第二の遮断器25に駆動信号を出力するときに、第一の遮断出力部37や第二の遮断出力部38への制御信号(つまり第一の遮断器24や第二の遮断器25の制御信号)をIC23にも伝達して、CPU22とIC23の両方から第一の遮断器24や第二の遮断器25に駆動信号を出力する。更に、IC23のフェイルセーフ制御部43は、第一の遮断器24や第二の遮断器25に駆動信号を出力するときに、第一の遮断出力部44や第二の遮断出力部45への制御信号(つまり第一の遮断器24や第二の遮断器25の制御信号)をCPU22にも伝達して、IC23とCPU22の両方から第一の遮断器24や第二の遮断器25に駆動信号を出力する。これにより、システムの冗長性を向上させるようになっている。
次に、ECU21(CPU22とIC23)で実行する異常診断について説明する。
CPU22の入力系異常診断部32は、メインアクセルセンサ19とサブアクセルセンサ20について、それぞれ異常の有無を診断する。その結果、メインアクセルセンサ19の異常有りと判定された場合には、メインアクセルセンサ異常フラグXMAPSNGを「1」にセットし、サブアクセルセンサ20の異常有りと判定された場合には、サブアクセルセンサ異常フラグXSAPSNGを「1」にセットする。
また、CPU22の入力系異常診断部32は、メインスロットル開度センサ13とサブスロットル開度センサ14について、それぞれ異常の有無を診断する。その結果、メインスロットル開度センサ13の異常有りと判定された場合には、メインスロットル開度センサ異常フラグXMTPSNGを「1」にセットし、サブスロットル開度センサ14の異常有りと判定された場合には、サブスロットル開度センサ異常フラグXSTPSNGを「1」にセットする。
更に、CPU22の入力系異常診断部32は、メインセンサ用のA/D変換器26とサブセンサ用のA/D変換器27とデジタル入力器28について、それぞれ異常の有無を個別に診断する。その結果、メインセンサ用のA/D変換器26の異常有りと判定された場合には、メインA/D変換器異常フラグXMADNGを「1」にセットし、サブセンサ用のA/D変換器27の異常有りと判定された場合には、サブA/D変換器異常フラグXSADNGを「1」にセットする。
一方、CPU22の出力系異常診断部33は、スロットルモータ11と燃料噴射弁15と点火装置17について、それぞれ異常の有無を診断する。その結果、スロットルモータ11の異常有りと判定された場合には、スロットルモータ異常フラグXSERVONGを「1」にセットする。燃料噴射弁15の異常有りと判定された場合には、燃料噴射弁異常フラグXINJNGを「1」にセットする。点火装置17の異常有りと判定された場合には、点火装置異常フラグXIGNNGを「1」にセットする。
また、CPU22の第一の自己診断部34とIC23の第二の相互診断部42は、CPU22の空気制御部29、燃料制御部30、点火制御部31、入力系異常診断部32、出力系異常診断部33等の各制御部や各異常診断部に対応したメモリの領域毎に診断範囲を分割して次のように異常診断する。尚、CPU22の機能毎や周辺機器毎に診断範囲を分割して異常診断するようにしても良い。
まず、IC23の第二の相互診断部42は、診断要求に対応したコードNO. をCPU22の第一の自己診断部34へ送信する。例えば、各コードNO. は、それぞれ次の診断要求を意味する。
コードNO.1:入力系異常診断部32のROMチェック
コードNO.2:入力系異常診断部32のRAMチェック
コードNO.3:入力系異常診断部32のインストラクションチェック
コードNO.4:空気制御部29のROMチェック
コードNO.5:空気制御部29のRAMチェック
コードNO.6:空気制御部29のインストラクションチェック
コードNO.7:燃料制御部30のROMチェック
コードNO.8:燃料制御部30のRAMチェック
コードNO.9:燃料制御部30のインストラクションチェック
コードNO.10 :点火制御部31のROMチェック
コードNO.11 :点火制御部31のRAMチェック
コードNO.12 :点火制御部31のインストラクションチェック
コードNO.13 :出力系異常診断部33のROMチェック
コードNO.14 :出力系異常診断部33のRAMチェック
コードNO.15 :出力系異常診断部33のインストラクションチェック
IC23の第二の相互診断部42は、これらのコードNO.1〜15に対応した全ての診断を所定周期内に終了するようにCPU22の第一の自己診断部34へコードNO.1〜15をランダムに送信する。
CPU22の第一の自己診断部34は、IC23の第二の相互診断部42から送信されたコードNO. に対応する診断を順に実行し、空気制御部29、燃料制御部30、点火制御部31、入力系異常診断部32、出力系異常診断部33について、それぞれROMチェックのチェック結果(例えばサム値)とRAMチェックのチェック結果(例えばサム値)とインストラクションチェックのチェック結果(例えば演算結果値)をIC23の第二の相互診断部42へ返信する。
更に、CPU22の第一の自己診断部34は、空気制御部29、燃料制御部30、点火制御部31、入力系異常診断部32、出力系異常診断部33について、それぞれROMチェックのチェック結果とRAMチェックのチェック結果とインストラクションチェックのチェック結果を所定の判定値と比較して異常の有無を自己診断する。
また、IC23の第二の相互診断部42は、空気制御部29、燃料制御部30、点火制御部31、入力系異常診断部32、出力系異常診断部33について、それぞれCPU22の第一の自己診断部34から返信されたROMチェックのチェック結果とRAMチェックのチェック結果とインストラクションチェックのチェック結果を所定の判定値と比較して異常の有無を診断する。
その結果、CPU22の第一の自己診断部34又はIC23の第二の相互診断部42で、空気制御部29のROM又はRAMの軽度の異常有りと判定された場合には、空気制御部軽度異常フラグXCPUSERVOLNGを「1」にセットする。燃料制御部30のROM又はRAMの軽度の異常有りと判定された場合には、燃料制御部軽度異常フラグXCPUINJLNGを「1」にセットする。点火制御部31のROM又はRAMの軽度の異常有りと判定された場合には、点火制御部軽度異常フラグXCPUIGNLNGを「1」にセットする。また、CPU22の制御系(空気制御部29、燃料制御部30、点火制御部31等)の重度の異常有りと判定された場合には、制御系重度異常フラグXCPUHNGを「1」にセットする。
一方、IC23の第二の自己診断部41とCPU22の第一の相互診断部35は、IC23の入力系異常診断部39、出力系異常診断部40等を次のように異常診断する。
まず、IC23の第二の自己診断部41は、入力系異常診断部39と出力系異常診断部40のカウンタ値やハイ/ローステート(ハイ/ロー状態)等の情報をCPU22の第一の相互診断部35に送信すると共に、入力系異常診断部39、出力系異常診断部40について、それぞれカウンタ値の変化やハイ/ローステート等に基づいて異常の有無を診断する。
CPU22の第一の相互診断部35は、入力系異常診断部39、出力系異常診断部40について、それぞれIC23の第二の自己診断部41から送信されたカウンタ値の変化やハイ/ローステート等に基づいて異常の有無を診断する。
次に、図2を用いてECU21(CPU22とIC23)で異常検出時に実行するフェイルセーフ処理について説明する。
(a)メインアクセルセンサ19の異常有りと判定された場合(メインアクセルセンサ異常フラグXMAPSNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一及び第二の遮断器24,25への駆動信号の出力を禁止して、第一及び第二の遮断器24,25を両方とも作動させない(スロットル開度の固定と燃料カットを両方とも実施しない)。そして、メインアクセルセンサ19の出力(故障信号)の使用を禁止して、アクセル操作量を検出するセンサをメインアクセルセンサ19からサブアクセルセンサ20に切り替え、ブレーキ踏込時(ブレーキスイッチのオン時)にはアクセル全閉扱い(アクセル操作量=0)とする。
(b)サブアクセルセンサ20の異常有りと判定された場合(サブアクセルセンサ異常フラグXSAPSNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一及び第二の遮断器24,25への駆動信号の出力を禁止して、第一及び第二の遮断器24,25を両方とも作動させない(スロットル開度の固定と燃料カットを両方とも実施しない)。そして、ブレーキ踏込時(ブレーキスイッチのオン時)にはアクセル全閉扱い(アクセル操作量=0)とする。
(c)メインスロットル開度センサ13の異常有りと判定された場合(メインスロットル開度センサ異常フラグXMTPSNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一及び第二の遮断器24,25への駆動信号の出力を禁止して、第一及び第二の遮断器24,25を両方とも作動させない(スロットル開度の固定と燃料カットを両方とも実施しない)。そして、メインスロットル開度センサ13の出力(故障信号)の使用を禁止して、スロットル開度を検出するセンサをメインスロットル開度センサ13からサブスロットル開度センサ14に切り替え、目標スロットル開度の変化速度(又は変化量)を所定のガード値で制限して実スロットル開度の変化速度(又は変化量)を制限する。
(d)サブスロットル開度センサ14の異常有りと判定された場合(サブスロットル開度センサ異常フラグXSTPSNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一及び第二の遮断器24,25への駆動信号の出力を禁止して、第一及び第二の遮断器24,25を両方とも作動させない(スロットル開度の固定と燃料カットを両方とも実施しない)。そして、目標スロットル開度の変化速度(又は変化量)を所定のガード値で制限して実スロットル開度の変化速度(又は変化量)を制限する。
(e)メインセンサ用のA/D変換器26の異常有りと判定された場合(メインA/D変換器異常フラグXMADNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一及び第二の遮断器24,25への駆動信号の出力を禁止して、第一及び第二の遮断器24,25を両方とも作動させない(スロットル開度の固定と燃料カットを両方とも実施しない)。そして、メインアクセルセンサ19の出力(故障信号)の使用を禁止して、アクセル操作量を検出するセンサをメインアクセルセンサ19からサブアクセルセンサ20に切り替え、ブレーキ踏込時(ブレーキスイッチのオン時)にはアクセル全閉扱い(アクセル操作量=0)とする。更に、メインスロットル開度センサ13の出力(故障信号)の使用を禁止して、スロットル開度を検出するセンサをメインスロットル開度センサ13からサブスロットル開度センサ14に切り替え、目標スロットル開度の変化速度(又は変化量)を所定のガード値で制限して実スロットル開度の変化速度(又は変化量)を制限する。
(f)サブセンサ用のA/D変換器27の異常有りと判定された場合(サブA/D変換器異常フラグXSADNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一及び第二の遮断器24,25への駆動信号の出力を禁止して、第一及び第二の遮断器24,25を両方とも作動させない(スロットル開度の固定と燃料カットを両方とも実施しない)。そして、ブレーキ踏込時(ブレーキスイッチのオン時)にはアクセル全閉扱い(アクセル操作量=0)とする。更に、目標スロットル開度の変化速度(又は変化量)を所定のガード値で制限して実スロットル開度の変化速度(又は変化量)を制限する。
(g)スロットルモータ11の異常有りと判定された場合(スロットルモータ異常フラグXSERVONG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一の遮断器24に駆動信号を出力して第一の遮断器24を作動させることで、スロットルモータ11への電源供給を遮断してスロットル開度をオープナ開度に固定する。尚、第二の遮断器25への駆動信号の出力は禁止して第二の遮断器25は作動させない(燃料カットは実施しない)。
(h)燃料噴射弁15の異常有りと判定された場合(燃料噴射弁異常フラグXINJNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、異常状態(例えば異常度合や異常の発生した気筒数)によって決まる運転状態(例えばエンジン回転速度)に応じて第二の遮断器25に駆動信号を出力して第二の遮断器25を作動させることで、運転状態に応じて燃料噴射弁15への電源供給や燃料供給を遮断して燃料カットを実施する。尚、第一の遮断器24への駆動信号の出力は禁止して第一の遮断器24は作動させない(スロットル開度の固定は実施しない)。
(i)点火装置17の異常有りと判定された場合(点火装置異常フラグXIGNNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、異常状態(例えば異常度合や異常の発生した気筒数)によって決まる運転状態(例えばエンジン回転速度)に応じて第二の遮断器25に駆動信号を出力して第二の遮断器25を作動させることで、運転状態に応じて燃料噴射弁15への電源供給や燃料供給を遮断して燃料カットを実施する。尚、第一の遮断器24への駆動信号の出力は禁止して第一の遮断器24は作動させない(スロットル開度の固定は実施しない)。
(j)空気制御部29のROM又はRAMの軽度の異常有りと判定された場合(空気制御部軽度異常フラグXCPUSERVOLNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一の遮断器24に駆動信号を出力して第一の遮断器24を作動させることで、スロットルモータ11への電源供給を遮断してスロットル開度をオープナ開度に固定する。尚、第二の遮断器25への駆動信号の出力は禁止して第二の遮断器25は作動させない(燃料カットは実施しない)。
(k)燃料制御部30のROM又はRAMの軽度の異常有りと判定された場合(燃料制御部軽度異常フラグXCPUINJLNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、運転状態(例えばエンジン回転速度)に応じて第二の遮断器25に駆動信号を出力して第二の遮断器25を作動させることで、運転状態に応じて燃料噴射弁15への電源供給や燃料供給を遮断して燃料カットを実施する。尚、第一の遮断器24への駆動信号の出力は禁止して第一の遮断器24は作動させない(スロットル開度の固定は実施しない)。
(l)点火制御部31のROM又はRAMの軽度の異常有りと判定された場合(点火制御部軽度異常フラグXCPUIGNLNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、運転状態(例えばエンジン回転速度)に応じて第二の遮断器25に駆動信号を出力して第二の遮断器25を作動させることで、運転状態に応じて燃料噴射弁15への電源供給や燃料供給を遮断して燃料カットを実施する。尚、第一の遮断器24への駆動信号の出力は禁止して第一の遮断器24は作動させない(スロットル開度の固定は実施しない)。
(m)CPU22の制御系(空気制御部29、燃料制御部30、点火制御部31等)の重度の異常有りと判定された場合(制御系重度異常フラグXCPUHNG=1の場合)には、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43は、第一の遮断器24に駆動信号を出力して第一の遮断器24を作動させることで、スロットルモータ11への電源供給を遮断してスロットル開度をオープナ開度に固定すると共に、第二の遮断器25に駆動信号を出力して第二の遮断器25を作動させることで、燃料噴射弁15への電源供給や燃料供給を遮断して燃料カットを実施する。更に、CPU22からIC23へリセット要求信号を出力すると共に、IC23からCPU22へリセット要求信号を出力して、エンジンを停止させる。
このようにして、異常検出時にその異常の度合や内容に応じて、異常なセンサの出力(故障信号)の使用禁止、使用するセンサの切替、ブレーキ状態に応じたアクセル操作量の補正、実スロットル開度の変化速度(又は変化量)の制限、スロットル開度の固定、燃料カット、リセット要求信号の出力等のフェイルセーフ処理を段階的に実行するようにして、安全上必要な最小限のフェイルセーフ処理を実行する。
以上説明したフェイルセーフ処理は、ECU21によって図3乃至図11の各プログラムに従って実行される。以下、これらの各プログラムの処理内容を説明する。
[フェイルセーフ処理プログラム]
図3に示すフェイルセーフ処理プログラムは、ECU21の電源オン中に所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、後述する図4及び図5のアクセル関連処理プログラムを実行することで、メインアクセルセンサ19、サブアクセルセンサ20、メインセンサ用のA/D変換器26、サブセンサ用のA/D変換器27等のアクセル関連の異常検出時に、その異常の内容に応じたフェイルセーフ処理を実行する。
この後、ステップ102に進み、後述する図6及び図7のスロットル関連処理プログラムを実行することで、メインスロットル開度センサ13、サブスロットル開度センサ14、メインセンサ用のA/D変換器26、サブセンサ用のA/D変換器27等のスロットル関連の異常検出時に、その異常の内容に応じたフェイルセーフ処理を実行する。
この後、ステップ103に進み、後述する図8及び図9の遮断処理要求プログラムを実行することで、CPU22の制御系(空気制御部29、燃料制御部30、点火制御部31等)、スロットルモータ11、燃料噴射弁15、点火装置17等の異常検出時に、その異常の度合(重大度)に応じた遮断処理要求を設定した後、ステップ104に進み、後述する図10及び図11の遮断処理プログラムを実行することで、遮断処理要求に応じたフェイルセーフ処理を実行する。
[アクセル関連処理プログラム]
図4及び図5に示すアクセル関連処理プログラムは、前記図3のフェイルセーフ処理プログラムのステップ101で実行されるサブルーチンである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、メインアクセルセンサ異常フラグXMAPSNGとメインA/D変換器異常フラグXMADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ201で、メインアクセルセンサ異常フラグXMAPSNGとメインA/D変換器異常フラグXMADNGが両方とも「0」であると判定された場合、つまり、メインアクセルセンサ19とメインセンサ用のA/D変換器26が両方とも正常であると判定された場合には、ステップ202に進み、メインアクセルセンサ使用禁止フラグXMAPSUSを「0」にリセットする。
この後、ステップ203に進み、サブアクセルセンサ異常フラグXSAPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ203で、サブアクセルセンサ異常フラグXSAPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGが両方とも「0」であると判定された場合、つまり、サブアクセルセンサ20とサブセンサ用のA/D変換器27が両方とも正常であると判定された場合には、ステップ206に進み、サブアクセルセンサ使用禁止フラグXSAPSUSを「0」にリセットした後、ステップ209に進み、ブレーキ補正フラグXBRを「0」にリセットする。
一方、上記ステップ203で、サブアクセルセンサ異常フラグXSAPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合、つまり、サブアクセルセンサ20とサブセンサ用のA/D変換器27のうちの少なくとも一方が異常であると判定された場合には、ステップ207に進み、サブアクセルセンサ使用禁止フラグXSAPSUSを「1」にセットした後、ステップ210に進み、ブレーキ補正フラグXBRを「1」にセットする。
また、上記ステップ201で、メインアクセルセンサ異常フラグXMAPSNGとメインA/D変換器異常フラグXMADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合、つまり、メインアクセルセンサ19とメインセンサ用のA/D変換器26のうちの少なくとも一方が異常であると判定された場合には、ステップ204に進み、メインアクセルセンサ使用禁止フラグXMAPSUSを「1」にセットする。
この後、ステップ205に進み、サブアクセルセンサ異常フラグXSAPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ205で、サブアクセルセンサ異常フラグXSAPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGが両方とも「0」であると判定された場合、つまり、サブアクセルセンサ20とサブセンサ用のA/D変換器27が両方とも正常であると判定された場合には、ステップ208に進み、サブアクセルセンサ使用禁止フラグXSAPSUSを「0」にリセットした後、ステップ210に進み、ブレーキ補正フラグXBRを「1」にセットする。
一方、上記ステップ205で、サブアクセルセンサ異常フラグXSAPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合、つまり、サブアクセルセンサ20とサブセンサ用のA/D変換器27のうちの少なくとも一方が異常であると判定された場合には、ステップ207に進み、サブアクセルセンサ使用禁止フラグXSAPSUSを「1」にセットした後、ステップ210に進み、ブレーキ補正フラグXBRを「1」にセットする。
この後、図5のステップ211に進み、メインアクセルセンサ使用禁止フラグXMAPSUSが「0」であるか否かを判定し、メインアクセルセンサ使用禁止フラグXMAPSUSが「0」であると判定された場合には、ステップ213に進み、メインアクセルセンサ19の出力の使用を許可して、メインアクセルセンサ19の検出値をアクセル操作量として採用する。
これに対して、上記ステップ211で、メインアクセルセンサ使用禁止フラグXMAPSUSが「1」であると判定された場合には、ステップ212に進み、サブアクセルセンサ使用禁止フラグXSAPSUSが「0」であるか否かを判定する。
このステップ212で、サブアクセルセンサ使用禁止フラグXSAPSUSが「0」であると判定された場合には、ステップ214に進み、メインアクセルセンサ19の出力(故障信号)の使用を禁止して、アクセル操作量を検出するセンサをメインアクセルセンサ19からサブアクセルセンサ20に切り替え、サブアクセルセンサ20の検出値をアクセル操作量として採用する。
一方、上記ステップ211でメインアクセルセンサ使用禁止フラグXMAPSUSが「1」であると判定され、且つ、上記ステップステップ212でサブアクセルセンサ使用禁止フラグXSAPSUSが「1」であると判定された場合には、ステップ215に進み、メインアクセルセンサ19とサブアクセルセンサ20の両方の出力(故障信号)の使用を禁止して、アクセル操作量を固定値にセットする。
この後、ステップ216に進み、ブレーキ補正フラグXBRが「1」であるか否かを判定し、ブレーキ補正フラグXBRが「0」であると判定されれば、そのまま本プログラムを終了する。
一方、上記ステップ216で、ブレーキ補正フラグXBRが「1」であると判定された場合には、ステップ217に進み、ブレーキが踏み込まれたか否かをブレーキスイッチがオンされたか否かによって判定する。
このステップ217で、ブレーキが踏み込まれたと判定された場合には、ステップ218に進み、アクセル操作量をアクセル全閉値(例えば0)にセットし、上記ステップ217で、ブレーキが踏み込まれていないと判定された場合には、ステップ219に進み、ブレーキの戻し量のなまし値を今回のアクセル操作量として採用する。
[スロットル関連処理プログラム]
図6及び図7に示すスロットル関連処理プログラムは、前記図3のフェイルセーフ処理プログラムのステップ102で実行されるサブルーチンである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ301で、メインスロットル開度センサ異常フラグXMTPSNGとメインA/D変換器異常フラグXMADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ301で、メインスロットル開度センサ異常フラグXMTPSNGとメインA/D変換器異常フラグXMADNGが両方とも「0」であると判定された場合、つまり、メインスロットル開度センサ13とメインセンサ用のA/D変換器26が両方とも正常であると判定された場合には、ステップ302に進み、メインスロットル開度センサ使用禁止フラグXMTPSUSを「0」にリセットする。
この後、ステップ303に進み、サブスロットル開度センサ異常フラグXSTPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ303で、サブスロットル開度センサ異常フラグXSTPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGが両方とも「0」であると判定された場合、つまり、サブスロットル開度センサ14とサブセンサ用のA/D変換器27が両方とも正常であると判定された場合には、ステップ306に進み、サブスロットル開度センサ使用禁止フラグXSTPSUSを「0」にリセットした後、ステップ309に進み、実スロットル開度の変化速度や変化量には制限を設けない。
一方、上記ステップ303で、サブスロットル開度センサ異常フラグXSTPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合、つまり、サブスロットル開度センサ14とサブセンサ用のA/D変換器27のうちの少なくとも一方が異常であると判定された場合には、ステップ307に進み、サブスロットル開度センサ使用禁止フラグXSTPSUSを「1」にセットした後、ステップ310に進み、目標スロットル開度の変化速度(又は変化量)を所定のガード値で制限して実スロットル開度の変化速度(又は変化量)を制限する。
また、上記ステップ301で、メインスロットル開度センサ異常フラグXMTPSNGとメインA/D変換器異常フラグXMADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合、つまり、メインスロットル開度センサ13とメインセンサ用のA/D変換器26のうちの少なくとも一方が異常であると判定された場合には、ステップ304に進み、メインスロットル開度センサ使用禁止フラグXMTPSUSを「1」にセットする。
この後、ステップ305に進み、サブスロットル開度センサ異常フラグXSTPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ305で、サブスロットル開度センサ異常フラグXSTPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGが両方とも「0」であると判定された場合、つまり、サブスロットル開度センサ14とサブセンサ用のA/D変換器27が両方とも正常であると判定された場合には、ステップ308に進み、サブスロットル開度センサ使用禁止フラグXSTPSUSを「0」にリセットした後、ステップ310に進み、目標スロットル開度の変化速度(又は変化量)を所定のガード値で制限して実スロットル開度の変化速度(又は変化量)を制限する。
一方、上記ステップ305で、サブスロットル開度センサ異常フラグXSTPSNGとサブA/D変換器異常フラグXSADNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合、つまり、サブスロットル開度センサ14とサブセンサ用のA/D変換器27のうちの少なくとも一方が異常であると判定された場合には、ステップ307に進み、サブスロットル開度センサ使用禁止フラグXSTPSUSを「1」にセットした後、ステップ310に進み、目標スロットル開度の変化速度(又は変化量)を所定のガード値で制限して実スロットル開度の変化速度(又は変化量)を制限する。
この後、図7のステップ311に進み、メインスロットル開度センサ使用禁止フラグXMTPSUSが「0」であるか否かを判定し、メインスロットル開度センサ使用禁止フラグXMTPSUSが「0」であると判定された場合には、ステップ313に進み、メインスロットル開度センサ13の使用を許可して、メインスロットル開度センサ13の検出値を実スロットル開度として採用した後、ステップ316に進み、両スロットル系異常フラグXTPSBNGを「0」にリセットする。
これに対して、上記ステップ311で、メインスロットル開度センサ使用禁止フラグXMTPSUSが「1」であると判定された場合には、ステップ312に進み、サブスロットル開度センサ使用禁止フラグXSTPSUSが「0」であるか否かを判定する。
このステップ312で、サブスロットル開度センサ使用禁止フラグXSTPSUSが「0」であると判定された場合には、ステップ314に進み、メインスロットル開度センサ13の出力(故障信号)の使用を禁止して、スロットル開度を検出するセンサをメインスロットル開度センサ13からサブスロットル開度センサ14に切り替え、サブスロットル開度センサ14の検出値を実スロットル開度として採用した後、ステップ316に進み、両スロットル系異常フラグXTPSBNGを「0」にリセットする。
一方、上記ステップ311でメインスロットル開度センサ使用禁止フラグXMTPSUSが「1」であると判定され、且つ、上記ステップ312でサブスロットル開度センサ使用禁止フラグXSTPSUSが「1」であると判定された場合には、ステップ315に進み、メインスロットル開度センサ13とサブスロットル開度センサ14の両方の出力(故障信号)の使用を禁止して、実スロットル開度を固定値(例えばオープナ開度)にセットした後、ステップ317に進み、両スロットル系異常フラグXTPSBNGを「1」にセットする。
[遮断処理要求プログラム]
図8及び図9に示す遮断処理要求プログラムは、前記図3のフェイルセーフ処理プログラムのステップ103で実行されるサブルーチンである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ401で、制御系重度異常フラグXCPUHNGが「1」にセットされているか否かを判定し、制御系重度異常フラグXCPUHNGが「1」にセットされている判定された場合、つまり、CPU22の制御系(空気制御部29、燃料制御部30、点火制御部31等)の重度の異常有りと判定された場合には、ステップ405に進み、異常レベルNGLEVELを「4」にセットする。
また、ステップ402で、燃料制御部軽度異常フラグXCPUINJLNGと点火制御部軽度異常フラグXCPUIGNLNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合、つまり、CPU22の燃料制御部30の軽度の異常有りと判定された場合や、CPU22の点火制御部31の軽度の異常有りと判定された場合には、ステップ406に進み、異常レベルNGLEVELを「3」にセットする。
また、ステップ403で、燃料噴射弁異常フラグXINJNGと点火装置異常フラグXIGNNGのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合、つまり、燃料噴射弁15の異常有りと判定された場合や、点火装置17の異常有りと判定された場合には、ステップ407に進み、異常レベルNGLEVELを「2」にセットする。
また、ステップ404で、スロットルモータ異常フラグXSERVONGと空気制御部軽度異常フラグXCPUSERVOLNGと両スロットル系異常フラグXTPSBNGのうちの少なくとも1つが「1」にセットされていると判定された場合、つまり、スロットルモータ11の異常有りと判定された場合や、CPU22の空気制御部29の軽度の異常有りと判定された場合や、メインスロットル開度センサ13とメインセンサ用のA/D変換器26のうちの少なくとも一方が異常であると判定され且つサブスロットル開度センサ14とサブセンサ用のA/D変換器27のうちの少なくとも一方が異常であると判定された場合には、ステップ408に進み、異常レベルNGLEVELを「1」にセットする。
また、上記ステップ404で、スロットルモータ異常フラグXSERVONGと空気制御部軽度異常フラグXCPUSERVOLNGと両スロットル系異常フラグXTPSBNGが全て「0」であると判定された場合には、ステップ409に進み、異常レベルNGLEVELを「0」にセットする。
この後、図9のステップ410に進み、異常レベルNGLEVELが「4」以上であるか否かを判定し、異常レベルNGLEVELが「4」以上であると判定された場合には、ステップ414に進み、第一の遮断器作動フラグXOUT1と第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lを全て「1」にセットする。
また、ステップ411で、異常レベルNGLEVELが「3」であると判定された場合には、ステップ415に進み、第一の遮断器作動フラグXOUT1を「0」にリセットし、第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lを両方とも「1」にセットする。
また、ステップ412で、異常レベルNGLEVELが「2」であると判定された場合には、ステップ416に進み、第一の遮断器作動フラグXOUT1と第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hを両方とも「0」にリセットし、第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lを「1」にセットする。
また、ステップ413で、異常レベルNGLEVELが「1」であると判定された場合には、ステップ417に進み、第一の遮断器作動フラグXOUT1を「1」にセットし、第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lを両方とも「0」にリセットする。
また、上記ステップ413で、異常レベルNGLEVELが「0」であると判定された場合には、ステップ418に進み、第一の遮断器作動フラグXOUT1と第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lを全て「0」にリセットする。
[遮断処理プログラム]
図10及び図11に示す遮断処理プログラムは、前記図3のフェイルセーフ処理プログラムのステップ104で実行されるサブルーチンである。本プログラムが起動されると、まず、ステップ501で、第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lのうちの少なくとも一方が「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ501で、第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lが両方とも「0」であると判定された場合には、ステップ505に進み、燃料噴射の許可をIC23に要求した後、ステップ506に進み、CPU22で燃料噴射を許可する。この場合、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43が両方とも、第二の遮断器25への駆動信号の出力を禁止して、第二の遮断器25を作動させない(燃料カットを実施しない)。
これに対して、上記ステップ501で、第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lのうちの少なくとも一方が「1」にセットされていると判定された場合には、ステップ502に進み、エンジン回転速度が低回転側所定値L(例えば2000rpm)よりも低いか否かを判定し、エンジン回転速度が低回転側所定値Lよりも低いと判定された場合には、ステップ505に進み、燃料噴射の許可をIC23に要求した後、ステップ506に進み、CPU22で燃料噴射を許可する。この場合、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43が両方とも、第二の遮断器25への駆動信号の出力を禁止して、第二の遮断器25を作動させない(燃料カットを実施しない)。
一方、上記ステップ502で、エンジン回転速度が低回転側所定値L以上であると判定された場合には、ステップ503に進み、第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hが「0」であるか否かを判定し、第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hが「0」であると判定された場合、つまり、第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lが「1」にセットされている場合には、ステップ507に進み、燃料噴射の禁止をIC23に要求した後、ステップ508に進み、CPU22で燃料噴射を禁止する。この場合(つまり第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2L=1でエンジン回転速度が低回転側所定値L以上の場合)、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43が両方とも、第二の遮断器25へ駆動信号を出力して第二の遮断器25を作動させることで、燃料噴射弁15への電源供給や燃料供給を遮断して燃料カットを実施する。
また、上記ステップ503で、第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hが「1」にセットされている判定された場合には、ステップ504に進み、エンジン回転速度が高回転側所定値H(例えば5000rpm)よりも低いか否かを判定し、エンジン回転速度が高回転側所定値Hよりも低いと判定された場合には、ステップ505に進み、燃料噴射の許可をIC23に要求した後、ステップ506に進み、CPU22で燃料噴射を許可する。この場合、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43が両方とも、第二の遮断器25への駆動信号の出力を禁止して、第二の遮断器25を作動させない(燃料カットを実施しない)。
一方、上記ステップ504で、エンジン回転速度が高回転側所定値H以上であると判定された場合には、ステップ507に進み、燃料噴射の禁止をIC23に要求した後、ステップ508に進み、CPU22で燃料噴射を禁止する。この場合(つまり第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2H=1でエンジン回転速度が高回転側所定値H以上の場合)、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43が両方とも、第二の遮断器25へ駆動信号を出力して第二の遮断器25を作動させることで、燃料噴射弁15への電源供給や燃料供給を遮断して燃料カットを実施する。
この後、図11のステップ509に進み、第一の遮断器作動フラグXOUT1と第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lが全て「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ509で、第一の遮断器作動フラグXOUT1と第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lが全て「1」にセットされていると判定された場合(つまり異常レベルNGLEVELが「4」の場合)には、ステップ510に進み、CPU22からIC23へリセット要求信号を出力すると共に、IC23からCPU22へリセット要求信号を出力して、エンジンを停止させる。
一方、上記ステップ509で、第一の遮断器作動フラグXOUT1と第二の遮断器高回転側作動フラグXOUT2Hと第二の遮断器低回転側作動フラグXOUT2Lのうちの少なくとも1つが「0」であると判定された場合には、ステップ511に進み、第一の遮断器作動フラグXOUT1が「1」にセットされているか否かを判定する。
このステップ511で、第一の遮断器作動フラグXOUT1が「0」であると判定された場合には、ステップ512に進み、CPU22でスロットル開度制御を許可した後、ステップ513に進み、スロットル開度制御の許可をIC23に要求する。この場合、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43が両方とも、第一の遮断器24への駆動信号の出力を禁止して、第一の遮断器24を作動させない(スロットル開度の固定を実施しない)。
一方、上記ステップ511で、第一の遮断器作動フラグXOUT1が「1」にセットされていると判定された場合には、ステップ514に進み、CPU22でスロットル開度制御を禁止した後、ステップ515に進み、スロットル開度制御の禁止をIC23に要求する。この場合、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43が両方とも、第一の遮断器24へ駆動信号を出力して第一の遮断器24を作動させることで、スロットルモータ11への電源供給を遮断してスロットル開度をオープナ開度に固定する。
以上説明した本実施例では、CPU22から第一及び第二の遮断器24,25へ駆動信号を出力可能にすると共に、IC23からも第一及び第二の遮断器24,25へ駆動信号を出力可能な構成にしたので、CPU22の異常により燃料噴射量や点火時期を正常に制御できない状態になっても、異常検出時にIC23から第二の遮断器25へ駆動信号を出力して、燃料カットを実施するフェイルセーフ処理を実行することができ、異常検出時の安全性を十分に確保することができる。
しかも、異常検出時にその異常の度合や内容に応じて、異常なセンサの出力(故障信号)の使用禁止、使用するセンサの切替、ブレーキ状態に応じたアクセル操作量の補正、実スロットル開度の変化速度(又は変化量)の制限、スロットル開度の固定、燃料カット、リセット要求信号の出力等のフェイルセーフ処理を段階的に実行するようにして、安全上必要な最小限のフェイルセーフ処理を実行するようにしたので、異常検出時に一律にスロットル開度を固定する従来技術の問題を解決することができる。
また、本実施例では、CPU22のフェイルセーフ制御部36とIC23のフェイルセーフ制御部43が、互いに第一の遮断器24や第二の遮断器25の制御信号を伝達してCPU22とIC23の両方から第一の遮断器24や第二の遮断器25に駆動信号を出力するようにしたので、システムの冗長性を向上させることができるという利点もある。
また、エンジンの空燃比をリーンに制御するリーン制御や点火時期を遅角する点火遅角制御を実行するシステムでは、リーン制御を実行するリーン運転領域や点火遅角制御を実行する点火遅角運転領域で異常検出したときに、一律にスロットル開度を所定開度に固定して吸入空気量を所定量に固定すると、安定した走行性能が得られなくなる可能性があるが、本実施例では、異常検出時にその異常の度合や内容に応じてフェイルセーフ処理を段階的に実行するようにして、安全上必要な最小限のフェイルセーフ処理を実行するようにしたので、安定した走行性能を得ることが可能となる。
尚、上記実施例では、第二の遮断器25で燃料噴射弁15への燃料供給や電源供給を遮断して燃料カットを実行する構成としたが、第二の遮断器25で点火装置17への制御信号や電源供給を遮断して点火装置17の点火動作を停止させる構成としても良い。或は、第二の遮断器25で燃料噴射弁15への燃料供給や電源供給を遮断して燃料カットを実行すると共に、点火装置17への制御信号や電源供給を遮断して点火装置17の点火動作を停止させる構成としても良い。
また、上記実施例では、燃料噴射弁15や点火装置17の異常有りと判定された場合や、燃料制御部30や点火制御部31のROM又はRAMの軽度の異常有りと判定された場合に、エンジン回転速度に応じて第二の遮断器25に駆動信号を出力して燃料カットを実行するようにしたが、これに限定されず、エンジン回転速度、エンジン負荷、車速、アクセル操作量、スロットル開度等の車両運転状態を反映した信号のうちの少なくも1つに応じて第二の遮断器25に駆動信号を出力して燃料カットや点火動作の停止を実行するようにしても良い。
本発明の一実施例におけるエンジン制御システムの概略構成を示すブロック図である。 異常検出時のフェイルセーフ処理を説明するための図である。 フェイルセーフ処理プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 アクセル関連処理プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その1)である。 アクセル関連処理プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その2)である。 スロットル関連処理プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その1)である。 スロットル関連処理プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その2)である。 遮断処理要求プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その1)である。 遮断処理要求プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その2)である。 遮断処理プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その1)である。 遮断処理プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その2)である。
符号の説明
11…スロットルモータ、12…スロットルバルブ、13…メインスロットル開度センサ、14…サブスロットル開度センサ、15…燃料噴射弁、16…点火プラグ、17…点火装置、19…メインアクセルセンサ、20…サブアクセルセンサ、21…ECU、22…CPU(第一の集積回路)、23…IC(第二の集積回路)、24…第一の遮断器(第一の遮断手段)、25…第二の遮断器(第二の遮断手段)、26…メインセンサ用のA/D変換器、27…サブセンサ用のA/D変換器、29…空気制御部、30…燃料制御部、31…点火制御部、32…入力系異常診断部(入出力系異常診断手段)、33…出力系異常診断部(入出力系異常診断手段)、34…第一の自己診断部(第一の自己診断手段)、35…第一の相互診断部(第一の相互診断手段)、36…フェイルセーフ制御部(フェイルセーフ制御手段)、41…第二の自己診断部(第二の自己診断手段)、42…第二の相互診断部(第二の相互診断手段)、43…フェイルセーフ制御部(フェイルセーフ制御手段)

Claims (11)

  1. アクセルペダルの操作量を検出する複数のアクセルセンサのうちの少なくとも1つの出力と、スロットルバルブの開度を検出する複数のスロットル開度センサのうちの少なくとも1つの出力とに基づいて、該スロットルバルブの開度を調整するスロットルモータを制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記スロットルモータへの電源供給を遮断することで前記スロットル開度を所定開度に戻す第一の遮断手段と、
    燃料噴射弁の燃料噴射と点火装置の点火動作のうちの少なくとも一方を停止させる第二の遮断手段と、
    前記スロットルモータを含む内燃機関駆動機器へ制御信号を出力すると共に前記第一及び第二の遮断手段へ駆動信号を出力する第一の集積回路と、
    前記第一の集積回路と協動して前記第一及び第二の遮断手段へ駆動信号を出力する第二の集積回路と、
    前記内燃機関駆動機器の制御に関連するセンサ系及びアクチェータ系の異常の有無を診断する入出力系異常診断手段と、
    前記第一及び第二の集積回路の異常の有無を診断する制御系異常診断手段と、
    前記入出力系異常診断手段又は前記制御系異常診断手段により異常有りと診断されたときに所定のフェイルセーフ処理を実行するフェイルセーフ制御手段とを備え、
    前記フェイルセーフ制御手段は、前記入出力系異常診断手段と前記制御系異常診断手段のうちの少なくとも一方の異常診断結果に応じて前記第一及び第二の遮断手段への駆動信号の出力と前記第一及び第二の集積回路へのリセット要求信号の出力とを制御することで前記異常診断結果に応じたフェイルセーフ処理を段階的に実行することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御系異常検出手段は、
    前記第一の集積回路に内蔵されて該第一の集積回路の制御系の異常の有無を自己診断する第一の自己診断手段と、
    前記第一の集積回路に内蔵されて前記第二の集積回路の動作異常の有無を診断する第一の相互診断手段と、
    前記第二の集積回路に内蔵されて該第二の集積回路の異常の有無を自己診断する第二の自己診断手段と、
    前記第二の集積回路に内蔵されて前記第一の集積回路の動作異常の有無を診断する第二の相互診断手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記第一及び第二の自己診断手段は、それぞれ自己の集積回路の異常の有無を診断する複数の診断手段を有し、それらの診断結果を他方の集積回路へ伝達し、
    前記第一及び第二の相互診断手段は、それぞれ他方の集積回路から伝達された診断結果に基づいて他方の集積回路の動作異常の有無を診断することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記第一の自己診断手段と前記第二の相互診断手段は、前記第一の集積回路の点火制御部、燃料制御部、空気制御部等の各制御部に対応したメモリの領域毎に診断範囲を分割して異常診断することを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記第一の自己診断手段と前記第二の相互診断手段は、前記第一の集積回路の機能毎に及び/又は周辺機器毎に診断範囲を分割して異常診断することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記フェイルセーフ制御手段は、前記第一及び第二の集積回路の両方に内蔵され、前記第一及び第二の遮断手段の制御信号を他方の集積回路にも伝達して両方の集積回路から前記第一及び第二の遮断手段へ駆動信号を出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記第一の集積回路は、複数のアナログデジタル変換器(以下「A/D変換器」と表記する)を備え、これらの複数のA/D変換器のうちのメインセンサ用のA/D変換器に前記複数のアクセルセンサのうちのメインアクセルセンサの出力と前記複数のスロットル開度センサのうちのメインスロットル開度センサの出力が入力されると共に、前記複数のA/D変換器のうちのサブセンサ用のA/D変換器に前記複数のアクセルセンサのうちのサブアクセルセンサの出力と前記複数のスロットル開度センサのうちのサブスロットル開度センサの出力が入力され、
    前記入出力系異常診断手段は、前記メインセンサ用のA/D変換器の異常の有無を診断すると共に前記サブセンサ用のA/D変換器の異常の有無を診断することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記第二の集積回路は、内燃機関の回転速度、負荷、車速、前記アクセルペダルの操作量、前記スロットルバルブの開度等の車両運転状態を反映した信号のうちの少なくも1つに応じて前記遮断手段へ駆動信号を出力することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記第二の遮断手段は、前記燃料噴射弁への電源供給及び/又は燃料供給を遮断することで前記燃料噴射弁の燃料噴射を停止させることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記第二の遮断手段は、前記点火装置への制御信号及び/又は電源供給を遮断することで前記点火装置の点火動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  11. 内燃機関の空燃比をリーンに制御するリーン制御を実行するシステムに適用されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
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