JP4752782B2 - 加熱装置及び加熱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばレジスト液等の塗布された基板を加熱するための加熱装置及び加熱方法に関する。
半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)や、LCD(液晶ディスプレイ)用のガラス基板等の基板に対してレジストパターンを形成する装置として、基板に対してレジスト液を塗布し、また露光後の基板を現像する塗布、現像装置が用いられている。この装置内には、ベーク装置等と呼ばれている加熱装置が組み込まれており、例えばレジスト液を塗布した後の基板を加熱して、レジスト液中の溶剤を乾燥させたり、また露光後の基板を現像処理前に加熱したりするため等に用いられている。
このような加熱装置として、本発明者らは、加熱室の上下に設けた熱板間に基板としてのウエハを搬入し、この加熱室の一方側の開口から他方側に向けて一方向にウエハ表面を流れる一方向流を形成しながら加熱処理を行うことを検討している。このような気流を形成して加熱処理を行うことにより、レジスト液から昇華した昇華物がパーティクルとしてウエハに付着することを低減できるからである。
図14は、このようなタイプの加熱室を備えた加熱装置100の一例を模式的に示した断面図である。加熱装置100内には、側面に開口部101aを有する扁平な筐体状の加熱室101が設置され、この加熱室101の手前に加熱処理後のウエハWを冷却するための冷却プレート105を設けてある。また本加熱装置100は、装置高さのコンパクト化やウエハWの受け渡しに伴う無駄な作業時間の短縮を目的として、加熱装置100内に張設された2本のワイヤ104A、104Bに載置されたままの状態で、ウエハWを加熱室101内に搬入し、加熱することができるようになっている。
この加熱装置の構成及び作用を簡単に説明すると、前段の塗布ユニットにて例えばレジスト液を塗布されたウエハWは、外部のウエハ搬送機構によって当該加熱装置100内に搬入され、例えば図14(a)に示すように冷却プレート105上に載置される。この冷却プレート105は、例えば2つの溝部105aを備えており、夫々の溝部105a内には、ウエハWの搬送路と交差する方向に2本のワイヤ104A、104Bが張設されている。そして冷却プレート105を降下させてワイヤ104A、104B上にウエハWを受け渡し、不図示の移動機構によりこれらのワイヤ104A、104Bをスライドさせて、開口部101aより加熱室101にウエハWを搬入する。
このとき加熱室100内は、上部側及び下部側に設置された熱板102A、102Bによって予め加熱されている。加熱室101にウエハWが搬入されると、図14(b)に示すように開口部101a近傍に設けられたガス吐出部103aより加熱されたガスが供給され、反対側に設けられたガス排気部103bよりこれを排気して、加熱室101内に加熱ガスの一方向流を形成する。ウエハWはワイヤ104A、104B上に保持されたままの状態で熱板102B上に直接載置されることなく加熱され、表面に塗布されたレジスト液中の溶剤を揮発させる。加熱処理を終えたウエハWはこれまでとは逆の経路で冷却プレート105上に載置され、ここでいわゆる粗熱取りをされてから加熱装置100より搬出される。
ところで塗布、現像装置においては、装置のフットプリントの増加を抑えつつウエハの大口径化に対応することが求められており、そのためには塗布、現像装置に搭載される各ユニットの更なる小型化が必要である。そこで本発明者らは、こうしたユニットの一つである加熱装置についてもさらなる小型化を進めるため、例えば従来は6mm程度であった加熱室内の高さを3mm程度まで薄型化する検討を行っている。
このように加熱室を従来の半分程度にまで薄型化したとしても、処理されるウエハWの厚さは1mm程度であって従来と変わりはない。このため、先に述べたウエハW表面に一方向流を形成するタイプの加熱装置においては、一方向流の流れる空間、即ちウエハW表面と加熱室の天板や底板との間に形成される気流の流路が例えば1mm程度の高さしかなくなって、非常に狭い流路となってしまう。
そしてこのように薄型化された加熱室101内に一方向流を流すと、例えば図15(a)の平面図に模式的に示したように、狭く圧力損失の大きなウエハW表面の流路には気流が流れにくくなり、比較的広いウエハW側方の空間に集中して気流が流れてしまうことが分かった。ここで、図中の矢印は加熱室内に形成される一方向流の流線を示しており、流線の間隔が密になっている領域は流れが速く、流線の間隔が疎になっている領域は流れの遅いことを示している。このように加熱室101内の気流が不均一になると、熱板102A、102Bによる加熱もウエハW面内で不均一となり、例えばレジスト液からの溶剤の揮発にむらを生じ、現像後の線幅が不均一となってしまう。
このような問題を解決する手法として、例えば図15(a)に示した加熱室101のX方向の幅を狭くし、この空間への気流の集中を防止することも考えられる。しかしながら、加熱室101の壁面をウエハWの側方に近接させてしまうと、気体の粘性によって壁面近傍の流速が小さくなる一方でウエハWの中央側の流速は大きくなり、図15(b)に示すような速度分布を持つ気流が形成されてしまい、ウエハWの加熱むらを解消することはできない。
このような問題に加えて、一方向流を形成した加熱室中でウエハWの加熱を行う場合には、図14(b)に示すようにガス吐出部103aからの気流はウエハWの先端部の端面に衝突することとなる。ウエハWの周縁部は、図16(a)に示すようにベベルと呼ばれる傾斜面を有しており、このような形状の先端部に対して既述の一方向流が与える力をシミュレーションしたところ、気流によってウエハW表面に生じる剪断応力は、図16(b)に示すように、ベベル部において最大となるピークを生ずることが分かった。
このように急激な力を受ける部分にパーティクルが付着していると、このパーティクルが飛ばされてウエハWの中心部まで運ばれてしまい、製品の歩留まりを低下させる要因ともなる。また特に、液浸露光を採用する露光機に接続される塗布、現像装置においては、レジスト膜の表面にトップコートと呼ばれる保護膜を形成するようになっているが、このトップコートは上述のベベル部の更に外縁まで塗布される場合が多い。このため、トップコートの塗布されたウエハW表面に図16(b)に示したような急激な力が加わると、トップコートが剥がれてしまったり、剥がれたトップコートが飛散してコンタミネーションを引き起こしてしまったりするという問題もある。
なお特許文献1には、ウエハを熱板上に載置して、その表面に一方向流を形成しながら加熱を行うタイプの加熱装置が記載されているが、気流の偏りやウエハに対する気流の衝突といった問題には何ら触れられていない。
特開平11−238663:第0115〜0122段落、図8
本発明はこのような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、基板の面内を均一に加熱することの可能な加熱装置及び加熱方法を提供することにある。
本発明に係わる加熱装置は、処理容器内に設けられ、搬入された基板を当該基板に対向する熱板により加熱する扁平な加熱室と、
この加熱室内の基板表面に沿って一方向に流れる気流を形成する気流形成手段と、
前記基板表面における気流流路の幅方向中央側と左右両端部とにおける圧力損失を均一化するために、前記基板の左右両端側の端面と前記加熱室の内壁面との間に夫々設けられた圧損調整プレートと、を備えたことを特徴とする。
この加熱装置に、更に前記圧損調整プレートを第1の圧損調整プレートとすると、前記気流の供給口に向き合う基板の端面に衝突する気流を遮るために、当該基板の端面に臨むように第2の圧損調整プレートを設けるとよく、この第2の圧損調整プレートは、前記気流の供給口に向き合う先端部の縦断面が先鋭状に形成されていていることが好ましい。また、前記第1の圧損調整プレートと前記第2の圧損調整プレートとは一体化して構成することが好適である。
また、他の発明に係る加熱装置は、処理容器内に設けられ、搬入された基板を当該基板に対向する熱板により加熱する扁平な加熱室と、
この加熱室内の基板表面に沿って一方向に流れる気流を形成する気流形成手段と、
前記気流の供給口に向き合う基板の端面に衝突する気流を遮るために、当該基板の端面に臨むように圧損調整プレートが設けられたことを特徴とする。
これら2つの発明に係る圧損調整プレートは、前記基板と同じ厚さに形成され、前記加熱室内における当該基板と同じ高さ位置に配置することが好ましい。また圧損調整プレートは、前記加熱室内に基板を搬入し、加熱中の当該基板を加熱室内で保持するための、例えば記基板を下面側から保持する複数本のワイヤから構成される搬送手段に取り付けるとよい。また、本発明に係る圧損プレートは、加熱室内の高さが、加熱する基板の厚さの3倍以内である場合に好適である。
また、本発明に係る加熱方法は、処理容器内に設けられた扁平な加熱室に、この加熱室に設けられた熱板と対向するように基板を搬入する工程と、
この基板を熱板により加熱する工程と、
前記加熱室内の基板表面に沿って一方向に流れる気流を形成する工程と、
前記基板の左右両端側の端面と前記加熱室の内壁面との間に夫々配置された圧損調整プレートにより、当該基板表面における気流流路の幅方向中央側と左右両端部とにおける圧力損失を均一化する工程と、を含むことを特徴とする。
ここで、前記圧損調整プレートを第1の圧損調整プレートとすると、基板の端面に臨むように配置された第2の圧損調整プレートにより、前記気流の供給口に向き合う基板の端面に衝突する気流を遮る工程を更に含むとよい。
また他の発明に係る加熱方法は、処理容器内に設けられた扁平な加熱室に、この加熱室に設けられた熱板と対向するように基板を搬入する工程と、
この基板を熱板により加熱する工程と、
前記加熱室内の基板表面に沿って一方向に流れる気流を形成する工程と、
前記基板の端面に臨むように配置された圧損調整プレートにより、前記気流の供給口に向き合う当該基板の端面に衝突する気流を遮る工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、加熱室内に搬入された基板表面に形成される気流流路の左右両端部の基板側方に、この気流流路の中央側と左右両端部との圧力損失を均一化するための圧損調整プレートを配置したことにより、この気流流路内を流れる一方向流の流速を当該流路内で均一化することができる。この結果、例えば基板上に塗布されたレジスト液から溶剤を揮発させる加熱処理を行う場合に、従来と比べて薄型の加熱室を採用してもレジスト液を基板の面内でむらなく均一に加熱することが可能となって、装置の小型化と製品歩留まりの低下防止とを同時に達成することが可能となる。
以下に本発明に係る加熱装置の実施の形態の一例として、例えばレジスト液が表面に塗布されたウエハWを加熱処理して、このウエハW表面にレジスト膜を形成する加熱装置について図1〜図6を参照しながら説明する。図1は実施の形態に係る加熱装置1の内部構造を示した斜視図であり、図2はその平面図、図3は縦断面図である。
図2、図3に示すように、加熱装置1は処理容器10内に収められており、この処理容器10の内部は図3に示すように基台11を挟んで上部側と下部側の空間に仕切られている。上部側の空間には、図2、図3に示すようにウエハWを加熱処理するための扁平な加熱室3と、処理容器10内に搬入されたウエハWが載置される待機位置となると共に、加熱処理後のウエハWを冷却する役割を果たす冷却プレート4と、これら冷却プレート4と加熱室3との間でウエハWを搬送するための搬送手段5とが設けられている。なお図3中の10aはウエハWを搬入出するために処理容器10に設けられた搬入出口であり、10bはこの搬入出口10aを開閉するためのシャッターである。以下の説明では、図3中に示したY方向のこの搬入出口10aのある向きを加熱装置1の手前側とする。
初めに冷却プレート4の構成から説明すると、図2、図3に示すように冷却プレート4は例えば12インチのウエハWとほぼ同じ直径を有するほぼ円形板状のアルミニウム等により構成され、後述する溝部以外の領域では、4mm程度の厚さに形成されている。またその裏面側に、例えば温度調節水を流すための図示しない冷却機構を備えており、当該冷却プレート4上に載置されたウエハWを粗熱取りできるようになっている。
搬送手段5は、図2に示すようにウエハWを載置して搬送する複数本のワイヤ51A、51Bと、これらのワイヤ51A、51Bを支持するワイヤ支持部52A、52Bと、このワイヤ支持部52A、52Bを移動させる移動機構53とを備えている。複数本例えば2本のワイヤ51A、51Bは、ウエハWの搬送方向(図2中Y方向)に対して交差する方向(図2中X方向)に伸び、夫々のワイヤ51A、51Bの両端部をワイヤ支持部52A、52Bに固定された状態で張設されている。夫々のワイヤ51A、51Bは、例えば長さがウエハWや冷却プレート4の直径よりも長尺であって、直径が0.5mm程度であり、例えばアラミド繊維や炭化ケイ素繊維等の耐熱性を備えた材料により構成されている。
ワイヤ支持部52A、52Bは、夫々のワイヤ51A、51Bを張設するために、冷却プレート4を挟んで対向するように設置されている。これらのワイヤ支持部52A、52Bは、移動機構53により、冷却プレート4の上方位置と加熱室3内との間でウエハWを搬送できるように構成されている。以下、図1〜図3に示すように、ワイヤ51A、51Bが冷却プレート4側にある位置をホーム位置とする。またウエハWについては、加熱室3に対する搬入方向をウエハWの前側、その反対を後側と呼ぶ。
移動機構53は、図2に示すように夫々のワイヤ支持部52A、52Bが基部にて例えば共通の基体54に固定されており、この基体54は駆動部56からの動力を受けて、ウエハWの搬送方向に平行に設置された2本のガイドレール55A、55Bに沿って移動するように構成されている。また図1中の57は、遮蔽板であり、この遮蔽板57はワイヤ支持部52A、52Bに亘って帯状に伸び、後述する加熱室3の側面に設けられたワイヤ51A、51Bの通り抜けるスリット33に重なり合って、当該スリット33から加熱室3内の気流が外部に漏れ出してしまうことを防止する役割を有している。
更に前述の冷却プレート4には、図2、図3に示すように、ワイヤ51A、51Bを潜り込ませるための溝部41が形成されている。溝部41は、ホーム位置にある2本のワイヤ51A、51Bに対応する位置にウエハWの搬送方向と交差するように形成され、各ワイヤ51A、51Bに設けられた後述するビーズ部材も潜り込ませることのできる幅を備えている。
また、既述の基台11を介した冷却プレート4の下方には、図3に示すように当該冷却プレート4を昇降させるための昇降機構42が設けられている。昇降機構42は例えば複数本の支持ピン43を備えており、これらの支持ピン43は基台11に穿設された孔を介して昇降機構42によって垂直に突没できるように構成されている。そしてこの昇降機構42の作用により、冷却プレート4はワイヤ51A、51Bに対して相対的に昇降し、各ワイヤ51A、51Bを対応する溝部41内に潜り込ませたり、溝部41の上方に抜け出させたりすることができるようになっている。
加熱室3は、アルミニウム(Al)やステンレス等の伝熱性の大きな材料を用いて、冷却プレート4の待機位置側がウエハWの搬入出口として開口するように縦断面コ字型に形成されると共に、その側面にワイヤ51A、51Bの進入する帯状のスリット33が形成されている。ウエハ搬入出口である開口部31の高さ(天板34と底板35との距離)は例えば3mmに設定されており、例えば12インチのウエハWを処理する加熱装置1の場合には、加熱室3は例えば350mm×370mmの内部空間を有している。
また図3に示すように、加熱室3の天板34及び底板35には、加熱室3内部を加熱するための、例えば窒化アルミニウム(AlN)や炭化ケイ素(SiC)製の熱板36、37が設けられている。これらの熱板36、37は、例えばウエハWとほぼ同じ大きさの円板状に形成されており、例えば厚さが2mm程度で熱容量の小さなカーボン製の薄板により構成されると共に、夫々の熱板36、37は、天板34、底板35の上下に接触して設けられることにより、熱を天板34、底板35を介してウエハWに伝達できるようになっている。熱板36、37の内部には、例えば抵抗発熱体等よりなる不図示のヒータが埋め込まれている。
また図3に示すように、加熱室3の手前側の基台11上にはガス吐出部12が設けられ、加熱室3の内部の奥側には排気部61が設けられており、加熱室3内に一方向流を形成するための気流形成手段をなしている。ガス吐出部12は、後述する図7(a)に示すように、加熱室3の開口部31に対向する斜面部を備えており、この斜面部には図2に示すように例えば多数の小孔が吐出口12aとして処理容器10の幅方向(図2中X方向)に沿って夫々一定の間隔をおいて設けられている。この吐出口12aの一端から他端までの長さは加熱室3内に載置されるウエハWの直径をカバーするように構成されている。なお図7(a)に示すように、ガス吐出部12の内部にはヒートパイプ14aを介して熱板37と接続された伝熱板14が設けられており、この伝熱板14によりウエハWの加熱処理温度と同じ温度に調温されたガスを吐出できるようになっている。また、図1においてはガス吐出部12の記載を省略してある。
ここで上述のガス吐出部12は、ガス供給管13a、バルブV1を介して、例えば処理容器10の外部に設けられたガス供給源13に接続されており、このガス供給源13にはクリーンなパージ用ガス例えば窒素ガスなどの不活性ガスが貯留されている。一方、排気部61は、図3に示すように、加熱室3の下部側に設けられた熱板37を挟んでガス吐出部12と対向するように設けられ、図7(a)に示すように加熱室3内に向かう斜面部を備えている。この斜面部には図2に示すように例えば多数の小孔状の排気口61aが加熱室3の幅方向に列設されており、排気部61の一端から他端までの長さは例えばウエハWの直径をカバーするように構成されている。また図3に示すように排気部61は、ファン62やバルブV2の介設された排気管63により例えば工場の排気路に接続されている。排気部61からの排気量は、例えばファン62の回転数やバルブV2の開度を変更することにより調整される。
また図3に示すように、加熱装置1は例えばコンピュータからなる制御部7を備えており、この制御部7は、昇降機構42やガス供給源13、ファン62等の動作を制御する機能を有している。制御部7は、ウエハWの搬送タイミングやガス吐出部12からのガスの供給量、供給タイミング等を制御するために、処理パラメータ及び処理手順を実行するためのプログラムを格納した不図示の記憶媒体からこれらのプログラムを読み出して各部に実行させる役割を果たす。記憶媒体は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶手段により構成されている。
以上に説明した構成を有する加熱装置1は、背景技術にて説明したように、ウエハWを搬入した後に加熱室3内に形成される一方向流に速度分布を生じてしまう。そこで本実施の形態に係る加熱装置1には、この速度分布を均一化するための圧損調整プレート2が設けられている。以下、この圧損調整プレート2について説明する。
圧損調整プレート2は、図4に示すようにY方向に沿って左右に並行に伸びた2本の腕部21(第1の圧損調整プレート)と、これらの腕部21を延伸して連結する連結部22(第2の圧損調整プレート)とから構成され、全体としてウエハWの半周を囲むコ字型の形状を呈する薄板である。この圧損調整プレート2は、例えば熱容量の小さなセラミック等により構成され、その厚さは例えばウエハWと同じ0.8mm、X方向の幅及びY方向の長さは、例えば図6に示すように圧損調整プレート2全体を水平な状態で加熱室3内に搬入することの可能なサイズとなっている。また図4に示すように、連結部22の手前側先端部はその縦断面が先端に向かう程先鋭に、先鋭状に加工されている。
圧損調整プレート2は、図1、図2に示すように連結部22を手前側にして、2本のワイヤ51A、51B上に固定されている。また、圧損調整プレート2のコ字によって囲まれた切り欠き部23は、図1、図4に示すようにこの切り欠き部23の内側に、ウエハWの周端部との間に例えば2mmの隙間を介してウエハWを載置したり、図5に示すように冷却プレート4を圧損調整プレート2と交差させたりすることが可能なサイズとなっている。ここで図4中に示した58は、ワイヤ51A、51B上に載置したウエハWの位置を規制するためのビーズ部材であり、図4以外の各図面では便宜上ビーズ部材58の記載は省略してある。
ここで外部のウエハ搬送機構により搬送されてきたウエハWを冷却プレート4に載置した後、ワイヤ51A、51B上に受け渡す機構について、図5を参照しながら説明しておく。ウエハ搬送機構は、内側に支持爪82を有する馬蹄形状の搬送アーム81を備えており、レジスト液を塗布されたウエハWはこの支持爪82上に載置された状態で処理容器10の搬入出口10aより加熱装置1内に搬入される。このとき、冷却プレート4は昇降機構42によって上昇した状態となっているので、ワイヤ51A、51Bは溝部41内に潜り込んでおり、これらのワイヤ51A、51B上に固定された圧損調整プレート2は、冷却プレート4上面より下方まで退避した位置関係となっている。
ウエハWを搬送してきた搬送アーム81は、冷却プレート4上方にて停止し、降下を開始する。馬蹄形状の搬送アーム81の内径は冷却プレート4と干渉せずに交差可能な大きさを有しており、冷却プレート4は搬送アーム81の各支持爪82に対応した切り欠き部44を備えている。そこで搬送アーム81は冷却プレート4と交差してウエハWを冷却プレート4に受け渡した後、冷却プレート4の載置面と圧損調整プレート2との中間位置まで下降し、先端部に形成された切り欠き部83を介して冷却プレート4の下方を手前側に通り抜けて、加熱装置1の処理容器より退出する。
このような動作の後、昇降機構42を作動させ、冷却プレート4を降下させるとワイヤ51A、51B及び圧損調整プレート2が相対的に冷却プレート4の上方に抜け出して、図1、図4に示すようにウエハWは2本のワイヤ51A、51Bへと受け渡された状態となる。このときウエハWは、コ字型の圧損調整プレート2の切り欠き部23内に取り囲まれた状態でワイヤ51A、51B上に載置されている。そして移動機構53を作動させると、ウエハWは圧損調整プレート2と共に加熱室3内に搬入されて加熱処理される。
ここで、加熱処理の内容を説明する前に、加熱室3内に搬入された状態におけるウエハW及び圧損調整プレート2の位置関係について図6、図7を参照しながら説明しておく。加熱室3内のウエハWは、図7(a)、図7(b)に示すように、ワイヤ51A、51B上に載置されたままの状態で、上下の熱板36、37とほぼ平行となるように天板34と底板35とのほぼ中間位置に配置される。これによりウエハWの両表面と加熱室3の天板34、底板35との間には、ガス吐出部12から吐出される一方向流の流れる気流流路38が形成される。
一方、圧損調整プレート2は、図6、図7に示すようにウエハWの後側半分を取り囲み且つウエハWと面一の状態で加熱室3内に搬入され、従って搬入方向に対してウエハWの後側半分と加熱室3の側壁部32における開口部31側半分との間の空間を埋めた状態となっていると共に、ウエハWの後側半分の左右両側には、第1の圧損調整プレートに相当する腕部21が加熱室3の側壁部32に沿って伸びた格好になっている。また、第2の圧損調整プレートに相当する連結部22は、ウエハWの後側、即ち気流の供給される開口部31に向き合うウエハWの端面に臨むように配置されている。
次に、ウエハWの加熱処理の内容及びこの処理期間中における圧損調整プレート2の作用について説明する。ウエハWの搬入時、加熱室3内は熱板36、37により例えば130℃に加熱されており、ウエハW搬入の完了後、バルブV1を開いてガス吐出部12より加熱室3内に加熱室3内と同じ温度に加熱されたパージ用のガスを供給すると共に、バルブV2を開き、ファン62を作動させてガスを排気する。これによりウエハWの上下面の気流流路38には、図7(a)、図7(b)中に矢印で示す一方向流が形成される。そして熱板36、37からの熱放射やガスによる対流伝熱等により、ウエハW上に塗布されたレジスト液中の溶剤が揮発すると共に、揮発した溶剤やレジスト液からの昇華物は気流流路38内を流れる一方向流によって排気部61より加熱室3の外に排出される。
このような加熱処理の期間中、ウエハWの左右両端側方には、圧損調整プレート2の腕部21が配置されているので、これら腕部21が抵抗となって加熱室3の側壁部32とウエハWとの間に形成される空間の圧力損失を増大させ、この空間への気流の集中を抑制することができる。この結果、圧損調整プレート2を設けない場合と比較して、ウエハW表面を流れる気流の流速は気流流路38の中央側と左右両端部との間でより均一化される。
特に、本実施の形態においては、圧損調整プレート2をウエハWと同じ厚さに形成し、これを加熱室3内のウエハWと同じ高さ位置に配置しているので、図7(b)に示すように、圧損調整プレート2(腕部21)の上下面には、ウエハW表面の気流流路38とほぼ同じ条件の気流流路が形成される。この結果、圧損調整プレート2を配置したことによって、例えば圧損調整プレート2の表面を流れる気流を過度に遅くしてしまったり、気流を乱してしまったりして、圧損調整プレート2の設置目的とは反対に気流流路38の左右両端部の気流を中央側とは異なる状態としてしまうような事態を防止することができる。
また、ウエハWの左右両端側の端面と加熱室3の側壁部32との間に圧損調整プレート2(腕部21)が配置されていることにより、気流流路の左右両端部が側壁部32から受ける影響を小さくすることができる。この結果、背景技術にて図15(b)を用いて説明した、ウエハWの左右両端側で流速が小さく、中央側で流速の大きな速度分布の形成を抑えることができ、加熱処理における面内均一性の悪化の抑制に貢献する。
更に、図6、図7(a)に示すように圧損調整プレート2の連結部22をウエハWの先端部の端面に臨むように、気流流路38上流側のウエハW側方に配置することにより、この先端部に向かって流れる気流を遮るので、背景技術にて説明した、ウエハWのベベル部における剪断応力のピークの発生を抑制することができる。また、連結部22の先端部の縦断面の形状を先鋭状に加工することによって、開口部31から導入された気流をウエハW上方、下方の気流流路38にスムーズに分離することができる。この結果、ウエハW先端部の領域における気流を大きく乱すことなく、ウエハWの前側と後側との加熱条件を一定にして加熱処理の均一性向上に寄与することができる。
以上に説明した加熱処理を一定時間行ってから、パージ用ガスの供給と排気とを停止し、加熱室3内におけるウエハWの加熱処理を終了する。加熱処理を終えたウエハWは搬入時とは逆の順序で加熱室3から搬出され、ワイヤ51A、51Bから冷却プレート4に受け渡され粗熱を取り除かれる。そして冷却を終えた後、ウエハWは冷却プレート4より既述の搬送アーム81に受け渡されて、処理容器10の外に搬出される。
本実施の形態に係る加熱装置1によれば以下のような効果がある。ウエハWを加熱室内にて加熱する際に、ウエハWの側方に圧損調整プレート2の腕部21(第1の圧損調整プレート)を配置した作用により、既述の気流流路38内を流れる中央側と左右両端部との気流の流速を均一化することができる。この結果、従来と比べて薄型の加熱室3を利用して、例えば基板上に塗布されたレジスト液から溶剤を揮発させる加熱処理を行う場合に、レジスト液を基板の面内でむらなく均一に加熱することが可能となって、装置の小型化と製品歩留まりの低下防止とを同時に達成することが可能となる。
また、ウエハWの先端部手前に圧損調整プレート2の連結部22(第2の圧損調整プレート)を配置した作用により、気流の衝突によってウエハWベベル部に生ずる剪断応力のピークを抑え、パーティクルの飛散やウエハW上に形成された膜の剥がれを抑制して製品の歩留まり向上に貢献できる。また、連結部22の先端部を先鋭状に加工することにより、ウエハW先端部における気流の乱れを押さえることによってもウエハWの前側と後側との加熱処理をより均一化できる。
以上に説明した圧損調整プレート2の腕部21(第1の圧損調整プレート)は、天板34と底板35との距離(加熱室3の高さ)が小さい場合、例えば5mm以下である場合に特に有効である。即ち、この距離が大きいと、ウエハW表面と天板34、天板35との間に形成される気流流路が大きいため、この流路の圧損も比較的小さく、ウエハWの側方の空間への気流の集中はさほど問題とならない。ところが、この距離が小さくなり、ウエハW表面の気流流路が小さくなっていくにつれて、当該気流流路の圧損が大きくなり相対的にウエハW側方の空間の圧損が小さくなって、ここに気流が集中するようになるからである。
また、この距離が大きいと、上述の気流流路を流れる気流の流量も多くなるため、ウエハWとの衝突により先端部で気流が乱れても、流れ全体における気流の乱れの影響が相対的に小さいのに対して、この距離が小さいと、気流の流量が少ないため気流の乱れの影響が下流側にまで影響してしまうことから、圧損調整プレート2の連結部22も天板34と底板35との距離が小さい場合に特に有効となる。
また圧損調整プレート2の配置パターンは、上述の実施の形態中に示したものに限られない。例えば図8(a)に示すように、連結部22(第2の圧損調整プレート)に相当する部分を省略して、ウエハWの左右両端側の側周部端面と加熱室3の内壁面との間にだけ圧損調整プレート2aを配置するように構成してもよいし、図8(b)に示すように、この圧損調整プレート2bを更に短くしてもよい。また、図8(c)に示すようにウエハWの左右両端部から前側へかけての側周部端面と加熱室3の内壁面との間に圧損調整プレート2cを配置するように構成してもよい。また、これらの変形例とは反対に、図8(d)に示すように腕部21(第1の圧損調整プレート)に相当する部分を省略して、ウエハWに衝突する気流を遮るための圧損調整プレート2dを設けてもよい。
また、本発明を適用可能な加熱装置1のタイプも上述の実施の形態中に示したものに限定されるものではない。例えば図9に示すように、熱板92上にウエハWを直接載置して加熱するタイプの加熱装置90にも本発明は適用することができる。図9に示した加熱装置90は、冷却機能を備えた冷却アーム91によって搬送されたウエハWを支持ピン93を介して熱板92上に直接載置し、冷却アーム91を退避させ後、上方から上部容器94を下降させてウエハWを覆い、既述のものと同様の気流形成手段(ガス吐出部95、排気部96)にて上部容器94内に一方向流を形成しながら、熱板92からの伝導伝熱によりウエハWの加熱処理を行うように構成されている。
この加熱装置90には、例えば熱板92の側方に、この熱板92上にウエハWを載置したものと同じ高さの圧損調整プレート97が配置されており、この圧損調整プレート97の作用により、ウエハW表面に形成される気流の流速を均一化できるようになっている。また、図4で示した場合と同様に、これらの圧損調整プレート97を熱板92上に載置されたウエハWの手前側まで延伸して連結し、この連結部にて気流のウエハWへの衝突を遮るように構成してもよいことは勿論である。なお、加熱処理を終えたウエハWは熱板92より冷却アーム91に受け渡され、この熱板92上で粗熱取りされてから加熱装置90の外に搬出される。
次に上述した加熱装置1、90(以下、単に加熱装置1と記す)を塗布、現像装置に適用した一例について簡単に説明する。図10は塗布、現像装置に露光装置が接続されたシステムの平面図であり、図11は同システムの斜視図である。図中S1はキャリアブロックであり、ウエハWが例えば13枚密閉収納されたキャリアC1を搬入出するための載置部121を備えたキャリアステーション120と、このキャリアステーション120から見て前方の壁面に設けられる開閉部122と、開閉部122を介してキャリアC1からウエハWを取り出すためのトランスファーアームCとが設けられている。
キャリアブロックS1の奥側には筐体124にて周囲を囲まれる処理ブロックS2が接続されており、処理ブロックS2には手前側から順に加熱・冷却系のユニットを多段化した棚ユニットP1、P2、P3及び液処理ユニットP4、P5と、搬送手段(メインアーム)A1、A2とが交互に設けられている。搬送手段A1、A2はこれら各ユニット間のウエハWの受け渡しを行う役割を果たす。搬送手段A1、A2は、キャリアブロックS1から見て前後方向に配置される棚ユニットP1、P2、P3の一面側と、右側の液処理ユニットP4、P5側の一面側と、左側の一面側をなす背面部とで構成される区画壁により囲まれる空間123内に置かれている。
棚ユニットP1、P2、P3は、液処理ユニットP4、P5にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための各種ユニットを複数段積層した構成とされている。積層された各種ユニットにはウエハWを加熱(ベーク)する本実施の形態に係る複数の加熱ユニット(PAB、PEB)や、ウエハWを冷却する冷却ユニット等が含まれる。
また液処理ユニットP4、P5は、例えば化学増幅型のレジスト液や現像液等の薬液収納部の上に下部反射防止膜塗布ユニット133、レジスト塗布ユニット134、ウエハWに現像液を供給して現像処理する現像ユニット131等を複数段、例えば5段に積層して構成されている。
インターフェイスブロックS3は、処理ブロックS2と露光装置S4との間に前後に設けられる第1の搬送室3A及び第2の搬送室3Bにより構成されており、夫々に昇降自在、鉛直軸回りに回転自在かつ進退自在なウエハ搬送機構131A、131Bを備えている。
第1の搬送室3Aには、棚ユニットP6及びバッファカセットCOが設けられている。棚ユニットP6にはウエハ搬送機構131Aとウエハ搬送機構131Bとの間でウエハWの受け渡しを行うための受け渡しステージ(TRS)及び露光装置に受け渡す前にウエハWの温調を行う冷却プレートを有する高精度温調ユニット等が上下に積層された構成となっている。
続いて、この塗布、現像装置におけるウエハWの流れについて説明する。先ず外部からウエハWの収納されたキャリアC1がキャリアブロックS1に搬入されると、ウエハWは、トランスファーアームC→棚ユニットP1の受け渡しユニット(TRS)→搬送手段A1→下部反射防止膜形成ユニット(BARC)133→搬送手段A1(A2)→加熱装置1(PAB)→搬送手段A1(A2)→冷却ユニット→搬送手段A1(A2)→レジスト塗布ユニット(COT)134→搬送手段A1(A2)→加熱装置1(PAB)→搬送手段A1(A2)→冷却ユニット→搬送手段A1→棚ユニットP3の受け渡しユニット(TRS)→ウエハ搬送機構131B→棚ユニットP6の受け渡しユニット(TRS)→棚ユニットP6の温調ユニット→ウエハ搬送機構131B→露光装置S4の順に搬送される。
露光処理を受けたウエハWは、ウエハ搬送機構131B→棚ユニットP6の受け渡しステージ(TRS)→ウエハ搬送機構131A→棚ユニットP3の受け渡しユニット(TRS)→棚ユニットP3の加熱装置1(PEB)→搬送手段A2→現像ユニット131→搬送手段A1→棚ユニットP1の受け渡しユニット(TRS)→トランスファーアームCの順で搬送され、キャリアC1に戻されて塗布、現像処理が完了する。
以上に説明した各実施の形態においては、半導体ウエハの加熱処理を行う場合について説明したが、この他の基板、例えばフラットパネルディスプレイ(FPD)用のガラス基板や露光装置用のマスク基板を加熱する加熱装置についても、本発明は適用することができる。
(シミュレーション)
図1〜図3を用いて説明したものとほぼ同様の構成及びサイズの加熱室3について、この中にウエハWを搬入した状態で加熱室3内に形成される一方向流の流れの状態をシミュレーションにより確認した。
(実施例)ウエハWの側方に圧損調整プレート2を配置した場合についてシミュレーションを行った。図12(a)にその設定条件を示す。高さ3mmの加熱室3の中央に厚さ1mmのウエハWを置き、ウエハWと同じ厚さを有する棒状平板を圧損調整プレート2として、ウエハWと同じ高さ位置に配置した。ウエハW側周面と圧損調整プレート2内側面との最短距離は2mmとした。シミュレーション結果を図13(a)に示す。
(比較例)圧損調整プレート2を配置しなかった点以外は、(実施例)と同様の条件である。その設定条件を図12(b)に示す。ウエハWの側周面と側壁部32の内壁面との最短距離は5mmとした。シミュレーション結果を図13(b)に示す。
図13(a)、図13(b)において、図15にて説明した場合と同様に、図中の矢印は加熱室3内に形成される一方向流の流線を示し、流線の間隔の疎密はその流速分布を示している。図13(a)に示した実施例のシミュレーション結果によると、ウエハWの側方に圧損調整プレート2を配置することによって、ウエハW表面には比較的均一な速度分布を有する気流が形成されているといえる。これに対して、図13(b)に示した比較例のシミュレーション結果によると、圧損調整プレート2を配置していないことにより、加熱室3の壁部とウエハW側方の空間に気流が集中してしまうため、ウエハWの左右両端側で流れが速く、中央側で遅い不均一な流れが形成されてしまうことが分かる。
実施の形態に係る加熱装置の内部構造を示す斜視図である。 上記加熱装置の平面図である。 上記加熱装置の縦断面図である。 実施の形態に係る圧損調整プレートの一例を示した斜視図である。 前記加熱装置にウエハを搬送するための外部の搬送機構と、加熱装置に設けられる冷却プレート及び圧損調整プレートを示す斜視図である。 加熱室内に搬入されたウエハ及び圧損調整プレートの位置関係を示す平面図である。 上記位置関係を示す断面図である。 圧損調整プレートの変形例を示した説明図である。 他の実施の形態に係る加熱装置の斜視図である。 本発明に係る加熱装置が適用される塗布、現像装置の平面図である。 上記塗布、現像装置の斜視図である。 本実施の形態に係る実施例、比較例のシミュレーション条件を示した縦断面図である。 上記実施例、比較例のシミュレーション結果を示した平面図である。 従来の加熱装置の作用を示す縦断面図である。 上記従来の加熱装置の作用を示す平面図である。 ウエハ周縁部のベベル部の形状を示した断面図および、気流によってこのウエハ表面に働く剪断応力を示した特性図である。
符号の説明
W ウエハ
1 加熱装置
2、2a〜2d
圧損調整プレート
3 加熱室
4 冷却プレート
5 搬送手段
7 制御部
10 処理容器
10a 搬入出口
10b シャッター
11 基台
12 ガス吐出部
12a 吐出口
13 ガス供給源
13a ガス供給管
14 伝熱板
14a ヒートパイプ
21 腕部
22 連結部
23 切り欠き部
31 開口部
32 側壁部
33 スリット
34 天板
35 底板
36、37 熱板
38 気流流路
41 溝部
42 昇降機構
43 支持ピン
44 切り欠き部
51A、51B
ワイヤ
52A、52B
ワイヤ支持部
53 移動機構
54 基体
55A、55B
ガイドレール
56 駆動部
57 遮蔽板
58 ビーズ部材
61 排気部
61a 排気口
62 ファン
63 排気管
81 搬送アーム
82 支持爪
83 切り欠き部

Claims (12)

  1. 処理容器内に設けられ、搬入された基板を当該基板に対向する熱板により加熱する扁平な加熱室と、
    この加熱室内の基板表面に沿って一方向に流れる気流を形成する気流形成手段と、
    前記基板表面における気流流路の幅方向中央側と左右両端部とにおける圧力損失を均一化するために、前記基板の左右両端側の端面と前記加熱室の内壁面との間に夫々設けられた圧損調整プレートと、を備えたことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記圧損調整プレートを第1の圧損調整プレートとすると、前記気流の供給口に向き合う基板の端面に衝突する気流を遮るために、当該基板の端面に臨むように第2の圧損調整プレートが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記第2の圧損調整プレートは、前記気流の供給口に向き合う先端部の縦断面が先鋭状に形成されていていることを特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  4. 前記第1の圧損調整プレートと前記第2の圧損調整プレートとは一体化していることを特徴とする請求項2または3に記載の加熱装置。
  5. 処理容器内に設けられ、搬入された基板を当該基板に対向する熱板により加熱する扁平な加熱室と、
    この加熱室内の基板表面に沿って一方向に流れる気流を形成する気流形成手段と、
    前記気流の供給口に向き合う基板の端面に衝突する気流を遮るために、当該基板の端面に臨むように圧損調整プレートが設けられたことを特徴とする加熱装置。
  6. 前記圧損調整プレートは、前記基板と同じ厚さに形成され、前記加熱室内における当該基板と同じ高さ位置に配置されることを特徴とする請求項請求項1ないし5のいずれか一つに記載の加熱装置。
  7. 前記圧損調整プレートは、前記加熱室内に基板を搬入し、加熱中の当該基板を加熱室内で保持する搬送手段に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の加熱装置。
  8. 前記基板搬送手段は、前記基板を下面側から保持する複数本のワイヤであることを特徴とする請求項7に記載の加熱装置。
  9. 前記加熱室内の高さは、加熱する基板の厚さの3倍以内であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一つに記載の加熱装置。
  10. 処理容器内に設けられた扁平な加熱室に、この加熱室に設けられた熱板と対向するように基板を搬入する工程と、
    この基板を熱板により加熱する工程と、
    前記加熱室内の基板表面に沿って一方向に流れる気流を形成する工程と、
    前記基板の左右両端側の端面と前記加熱室の内壁面との間に夫々配置された圧損調整プレートにより、当該基板表面における気流流路の幅方向中央側と左右両端部とにおける圧力損失を均一化する工程と、を含むことを特徴とする加熱方法。
  11. 前記圧損調整プレートを第1の圧損調整プレートとすると、基板の端面に臨むように配置された第2の圧損調整プレートにより、前記気流の供給口に向き合う基板の端面に衝突する気流を遮る工程を更に含むことを特徴とする請求項10に記載の加熱方法。
  12. 処理容器内に設けられた扁平な加熱室に、この加熱室に設けられた熱板と対向するように基板を搬入する工程と、
    この基板を熱板により加熱する工程と、
    前記加熱室内の基板表面に沿って一方向に流れる気流を形成する工程と、
    前記基板の端面に臨むように配置された圧損調整プレートにより、前記気流の供給口に向き合う当該基板の端面に衝突する気流を遮る工程と、を含むことを特徴とする加熱方法。
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