JP4752641B2 - 非晶質軟磁性材料の焼結方法 - Google Patents

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本発明は、透磁率が大きく、保磁力の小さい非晶質軟磁性材料の製造方法に係り、特に表面に絶縁皮膜を形成した金属ガラス粉末を用いて、金属ガラス粒子間に絶縁層を備えた磁性材料を焼結するに際して、絶縁皮膜の破損を防止し、比抵抗の低下を抑制することができる非晶質軟磁性材料の焼結方法と、このような方法によって製造された軟磁性材料から成る部品を備えた各種の電磁機器に関するものである。
例えば放電プラズマ焼結法を用いて、Fe基軟磁性金属ガラス合金の粉末を焼結することにより、磁気特性に優れた焼結体が得られることが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−92619号公報
しかしながら、比抵抗を高めてコアロスを低減するために、表面に絶縁物を成膜して成る金属ガラス粉末を焼結する場合には、上記特許文献1の開示された条件を用いて焼結したとしても、加圧力によって金属ガラス表面の絶縁皮膜が破損し易いために、比抵抗を十分に向上させることができないという問題があった。
本発明は、上記従来技術における上記のような課題を解決すべくなされたものであって、その目的とするところは、金属ガラス粉末の表面に形成された絶縁皮膜の焼結中における破損を防止することができ、高密度で、比抵抗が高く、コアロス(鉄損)の大幅な低減が可能な非晶質軟磁性材料の製造方法と、このような方法によって製造された軟磁性材料から成るコアやヨークを備え、鉄損の少ない電磁機器を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく、絶縁材料や焼結条件などについて種々検討を重ねた結果、加圧開始のタイミングを調整することによって、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は上記知見に基づくものであって、本発明の非晶質軟磁性材料の焼結方法においては、Fe、Ni及びCoから成る群から選ばれた少なくとも1種の金属を主成分とし、ΔTx=Tx−Tg(式中のTxは結晶化開始温度、Tgはガラス転移温度を示す)で表わされる過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが20K以上である金属ガラス粉末の表面に絶縁層を形成して成る軟磁性材料粉末を加圧しながらパルス電流を通電して焼結するに際して、所定成形圧力の50%以下の圧力、望ましくは10%以下の圧力を加えながら通電加熱を開始し、焼結型の温度が所定の焼結温度よりも50Kだけ低い温度に達した時点で所定の成形圧力に加圧するようになすことを特徴とする。
あるいは、同様の軟磁性材料粉末を真空チャンバ内で加圧しながら加熱して焼結するに際して、同様の低加圧力のもとに加熱を開始した後、真空チャンバ内の真空度が所定の真空度に達した時点で加圧を開始するようになすことを特徴としている。
そして、本発明の電動モータにおいては、そのロータコア若しくはステータコア、又はその両方が上記の方法によって製造されていることを特徴とし、本発明のノイズフィルタにおいてはそのトロイダルコアが、本発明の変圧用トランスにおいてはそのカットコアが、それぞれ上記方法によって製造されていることを特徴としている。
本発明によれば、所定の金属を主成分とし、過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが所定値以上の金属ガラス粉末の表面に絶縁層を形成して成る軟磁性材料粉末を加圧焼結するに際して、所定成形圧力の50%以下の低い圧力で加熱を開始し、焼結型の温度が所定の焼結温度よりも50Kだけ低い温度に達した時点で、あるいは真空チャンバ内で加熱を開始し、真空チャンバ内が所定の真空度に達した時点で正規の成形圧力に加圧するようにしているので、焼結中における絶縁皮膜の破損を抑えて、高密度で、高比抵抗の非晶質軟磁性材料を得ることができ、このような材料から成るコアやヨークのコアロス低減が可能となり、これらを用いた機器の効率化やコンパクト化ができるようになる。
以下、本発明の非晶質軟磁性材料の焼結方法について、さらに詳細かつ具体的に説明する。
本発明の非晶質軟磁性材料の焼結方法においては、上記したように、Fe、Ni若しくはCo、又はこれらを任意に組み合わせた金属を主成分とし、ΔTx=Tx−Tg(式中のTxは結晶化開始温度、Tgはガラス転移温度を示す)によって表される過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが20K以上である金属ガラス粉末の表面に絶縁層を形成して成る軟磁性材料粉末を加圧下で、パルス電流の通電によって加熱して焼結するに際して、加熱開始当初は、本来の成形圧力よりも低い圧力、具体的には所定成形圧力の50%以下の圧力を加え、焼結型の温度Tdが所定の焼結温度Tsよりも50Kだけ低い温度(Ts−50K)に達した時点で本来の成形圧力に加圧するようにしたことから、金属ガラス粉末がある程度柔らかくなってきたときに加圧力が作用するために、金属ガラス粉末の表面に形成された絶縁層皮膜が成形圧力によって薄くなったり、破れたりするようなことを回避することができ、絶縁層の皮膜が所定の厚さに確保され、比抵抗を高く保つことができるようになる。
また、絶縁層を形成する皮膜材料が昇温に伴ってガスを発生することがあるが、ガスの発生する温度域における加圧力を低くしていることにより、ガスの排出がスムースにできるようになり、ガスによる気泡が生成することによる成型密度の低下を防止することが可能となり、高密度な焼結体を得ることができるようになる。
本発明の非晶質軟磁性材料の他の焼結方法においては、同様の軟磁性材料粉末を真空チャンバ内で加圧しながら加熱して焼結するに際して、加熱開始当初は、同様に本来の成形圧力よりも低い圧力のもとで加熱を開始した後、真空チャンバ内の真空度が所定の真空度に達した時点で加圧を開始するようにしている。
すなわち、焼結装置の真空チャンバの真空度をモニタリングし、真空度が設定した真空度以上となったときに、軟磁性材料粉末に加圧力を正規の圧力に上昇させることによって、絶縁層を形成する皮膜材料の化学反応によるガス発生が終了してから、本来の圧力下で焼結が行われることになるため、比抵抗の高い焼結体を得ることができ、ガスなどの発生による密度低下のない高密度な成型が可能となる。
このとき、過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが20Kに満たない場合には、成形時のワーク内温度分布により部分的に結晶化して本来の特性が得られないという不都合が生じる。
また、上記金属ガラス粉末は、Fe、Ni及びCoのいずれか又は、これらを任意に組み合わせた金属を主成分とするものであるが、本発明において「主成分」とは、これら金属が単独又は合計で70%以上を占めていることを意味する。
なお、加熱開始当初における加圧力としては、本来の成形圧力の10%以下とすることが望ましく、このような加圧力のもとで加熱を開始するようになすことによって、低温かつ硬い状態の金属ガラス粉末に大きな加圧力が印加されなくなるため、絶縁層皮膜へのダメージを最低限に抑制することができるようになり、製品としての焼結体の比抵抗を高い状態に維持することが可能となり、電気部品として使用したときの交番磁界による渦電流損失を最低限に抑制することが可能となる。
この手法は、特に、金属ガラス粉末の表面に塗布した絶縁皮膜材料中の溶媒などが十分に除去されず、塗膜が未乾燥で、柔らかい状態のまま焼結を行うような場合にも、絶縁層へのダメージを抑制することができ、非常に有効な手法となる。
上記絶縁層としては、例えば、アルミナやシリカ、チタニア、ジルコニア、酸化モリブデンなどの酸化物を用いることができ、このような成分から成る絶縁層皮膜を金属ガラス粉末表面に形成するには、ハイブリダゼーション法などの方法を適用することができる。
上記方法によって得られた非晶質軟磁性材料は、例えば電動モータ用のロータやステータに適用することができ、これによって高強度で鉄損の少ないコアを実現することができるようになり、これら部品を搭載した電動モータの高効率・高強度化に貢献することができる。
また、上記非晶質軟磁性材料は、ノイズフィルタ用のヨークに適用することができ、このようなヨークを用いることによってノイズ除去時に発生する熱量を抑制することができるようになって、コンパクトなノイズフィルタを実現することが可能になる。
さらに、本発明方法によって製造された非晶質軟磁性材料は、変圧器用のトランスのヨークに適用することができ、これによってトランスの効率を大幅に向上させることが可能になる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、Fe、Ga、B、Si、Fe−C合金、Fe−P合金を所定量秤量して配合した後、高周波溶解炉を用いてArガス雰囲気中で溶解し、Fe77Ga9.5Si2.5と表わされる成分組成のインゴットを製作した。
次に、このインゴットを減圧Ar雰囲気中で再度溶解し、Arガスを用いて噴霧し、ガスアトマイズ粉末とし、これを目開き53μmのふるいを用いて分級した。このようにして急冷された粉末は、金属ガラスとなっていることが確認された。
得られた金属ガラス粉末の結晶化開始温度Tx及びガラス転移温度Tgを熱示差分析計を用いて測定したところ、Tx及びTgは、それぞれ約505℃及び約460℃であり、過冷却液体領域の温度間隔ΔTxは、45Kと算出された。
このようにして得られた金属ガラス粉末の表面に、図1に示すような流動層形成膜装置(パウレック社製)を用いて、絶縁皮膜をコーティングし、絶縁層を形成して軟磁性材料粉末を得た。
上記流動層形成膜装置は、ブレード1aにより金属ガラス粉末を層内で流動させ、層下部のノズル1bから絶縁皮膜溶液1cを噴射して成膜するものである。ブレード1aは粉末を流動させると共に、噴霧された絶縁皮膜溶液1cが多めに付着された場合に、溶液を吹き払う役目も担っており、粉末表面への均一成膜が可能となる。
上記絶縁皮膜溶液は、SiO皮膜を成膜するためのものであって、ここではAZエレクトロマテリアルズ社製のNL110Aを使用した。この材料は、SiをN及びHで結合したポリシラザンを含有しており、このポリシラザンをキシレン溶媒に溶解したものである。
塗布された絶縁皮膜溶液1cは、上記溶媒(キシレン)が揮発することによって成膜され、塗布された溶液からポリシラザンのN及びHが離脱し、残留したSiが酸化することによって、SiOが形成されることになる。
図2は、コーティングした状態の金属ガラス粉末の表面を示す電子顕微鏡写真であって、表面に絶縁皮膜1d(溶液1c)が塗布されていることが判る。
本発明方法においては、上記のような粉末を用いてSPS(放電プラズマ焼結)を行うようにしているが、この段階では、上記絶縁層皮膜に含まれるポリシラザンは、SiOに転化されておらず、ポリシラザンに結合されているN及びHがアンモニアもしくは水素ガスとして放出されながら、残ったSiが酸素と結合してSiOになる。このことは、成膜する段階でアンモニアや水素ガスを発生することを意味している。
図3は、上記軟磁性材料粉末を焼結するのに用いるSPS装置の構造を示すものであって、図に示すSPS装置10は、装置本体11の上下位置に設置された上部電極12と下部電極13を備え、加圧ポンプ14の作動によって装置本体11の上部に設けたシリンダ15を駆動させ、上下電極12及び13の間に支持された焼結型16を加圧すると共に、パルス電源17から上下電極12及び13を介して供給される直流パルス電流を上記焼結型16に通電することによって、焼結型16内の材料粉末を加熱し、焼結することができるようになっている。
焼結条件は、主にシリンダ15によるプレス圧力と、供給する電力で制御され、焼結温度は、焼結型16に設けられた熱電対16aによって温度計測を行い、図外の制御装置によって温度制御及び加圧制御を行うようにしている。
上記軟磁性材料粉末の焼結に際しては、通常、600MPaの加圧条件を採用すると共に、Tg−40Kの温度で焼結するようにしている。試作した上記金属ガラス粉末のTgは約460℃であり、その焼結温度は420℃ということになる。
この実施例においては、加熱開始時の圧力を上記した正規成形圧力600PMaの50%以下である200MPaの圧力とし、この圧力下で加熱を開始した。SPS焼結装置の条件としては、電流が約300A、電圧は100Vの条件である。
熱電対16aによって計測される焼結型16の温度が本来の焼結温度である420℃から50℃下がった370℃になったところで、シリンダによる加圧力を正規の成形圧力である600MPaまで上昇させ、さらに焼結を継続した。
そして、420℃の焼結温度に到達した時点で、3分程度の温度保持を行った後、パルス電源17からの電流供給を停止し、焼結作業を終えた。このときの加圧力と温度のタイムチャートを図4に示す。
このように、低温時には、焼結圧力を低圧力としたことにより、球状の軟磁性材料粉末が点接触した状態において多大な加圧力が印加されることがなくなり、絶縁層皮膜の損傷を低減することが可能となる。
そして、その後、軟磁性材料粉末の温度が上昇したときに加圧力を大きくすることによって、金属ガラスが過冷却温度領域に入る温度域で加圧されることになるため、大きな圧力を必要とすることなく、密度を上げることが可能となり、絶縁皮膜へのダメージを最小限のものにすることができる。また、加圧力をはじめから大きくしないことにより、粒子間の空間が保持されることから、絶縁層材料から発生するアンモニアや水素ガスが外に逃げやすくなり、焼結後の材料に空孔が生じることを防止することができる。
具体的には、はじめから加圧した試料の比抵抗と、型温度が300℃になってから加圧したものでは比抵抗が20%向上し、焼結温度に近くなる400℃から加圧したものに関しては比抵抗が40%向上していた。。
この比抵抗の向上が相対密度が低下したことによるものかを判断するために比抵抗を測定した結果、いずれの材料も相対密度は0.2%程度の誤差に収まっており、同等な相対密度の材料が得られていることがわかった。
(実施例2)
上記実施例1と同様の軟磁性材料粉末を用いて、同様の焼結を実施するに際して、図5のタイムチャートに示すように、加熱開始時の圧力を上記した正規成形圧力600PMaの10%以下である50MPaの圧力とし、この圧力条件下で加熱を開始した。
すなわち、発生するガスが多いことが予測される軟磁性材料を用いて焼結する場合などには、この程度の低圧力下で加熱を開始することによって、発生したガスの抜けがよくなることから、ガス量の多い材料粉末を用いた場合でも高密度な非晶質軟磁性材料を焼結することが可能となる。
(実施例3)
図6は、当該実施例に使用したSPS装置の構造を示すものであって、図に示すSPS装置10は、焼結雰囲気を真空とすべく、焼結型16を真空チャンバ18内に収容し、この中の真空度を測定する真空計18aを取り付けたことと、焼結型16内に配置したコイルに通電して加熱するための電源19を設けたことを除いて、図3に示した装置と基本的に相違はない。
このような装置を用いて、上記実施例と同様の軟磁性材料粉末を同様に焼結するに際しては、上記したように600MPaの加圧力の下で420℃の温度に加熱するのが本来の焼結条件であるが、この実施例では、図外の真空ポンプを作動させ、真空度を測定しながら、50MPaの圧力条件下で加熱を開始した。このときの加圧力と真空度の時間的変化を図7に示す。
加熱を開始すると、図に示すように、焼結型16の温度が上昇するにつれて、軟磁性材料粉末表面の絶縁層からガスが発生し、これによって真空チャンバ18内の真空度が低下するが、やがてガスの発生がなくなると、真空度が徐々に高まり、本来の焼結条件である真空度10−5Torrの閾値に達し、真空度が安定した後に加圧力を正規の加圧力である600MPaに高め、焼結型16の温度が420℃に到達してから、3分程度この温度に保持したのち、焼結を終了した。
具体的な制御方法としては、真空度の微分値を求めて変化量が一定の値を下回ることと、一定の温度を超えたことの両方が満たされた時に加圧力を印加する制御方法が有効である。
この方法により焼結体の相対密度は96%だったものが、97.5%に向上した。
なお、このとき真空度と温度の両者を考慮して焼結を行うことも可能である。
(実施例4)
このようにして製作された焼結体(非晶質軟磁性材料)をモータのステータコアやロータコアに適用してモータを製作することができる。このようなロータコアの形状を図8に示す。
このようなロータコア21は、比抵抗が高いものとなり、モータの鉄損を抑制することができ、高効率、高性能な電動モータを提供することが可能となる。
(実施例5)
図9は、このようにして製作された非晶質軟磁性材料をノイズフィルタ用のトロイダルコア22に適用した例を示すものであって、比抵抗が高いため低損失なフィルタを提供することが可能となる。
(実施例6)
図10は、本発明方法によって製作された非晶質軟磁性材料を変圧用トランスのカットコア23に適用した例を示すものであって、同様に低損失なトランスを提供することができるようになる。
金属ガラス粉末の表面に絶縁層を形成するのに用いる装置の一例として、流動層形成膜装置の構造を示す概略図である。 本発明の実施例に用いた軟磁性材料粉末の表面形状を示す電子顕微鏡写真である。 本発明の実施例1及び2に用いたSPS装置の構造を示す概略ブロック図である。 実施例1の焼結時における温度及び加圧力の時間的変化を示すタイムチャートである。 実施例2の焼結時における温度及び加圧力の時間的変化を示すタイムチャートである。 本発明の実施例3に用いたSPS装置の構造を示す概略ブロック図である。 実施例3の焼結時における真空度及び加圧力の時間的変化を示すタイムチャートである。 実施例4において作製した電動モータ用ロータコアの形状を示す斜視図である。 実施例5において作製したノイズフィルタ用トロイダルコアの形状を示す斜視図である。 実施例6において作製した変圧用トランスのカットコアの形状を示す斜視図である。
符号の説明
16 焼結型
21 電動モータ用ロータコア
22 ノイズフィルタ用トロイダルコア
23 トランス用カットコア

Claims (6)

  1. Fe、Ni及びCoから成る群から選ばれた少なくとも1種の金属を主成分とし、ΔTx=Tx−Tg(式中のTxは結晶化開始温度、Tgはガラス転移温度を示す)で表わされる過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが20K以上である金属ガラス粉末の表面に絶縁層を形成して成る軟磁性材料粉末を加圧しながらパルス電流を通電して焼結するに際し、
    所定成形圧力の50%以下の圧力を加えながら通電加熱を開始し、燒結型の温度が所定の燒結温度よりも50Kだけ低い温度に達した時点で所定の成形圧力に加圧することを特徴とする非晶質軟磁性材料の焼結方法。
  2. Fe、Ni及びCoから成る群から選ばれた少なくとも1種の金属を主成分とし、ΔTx=Tx−Tg(式中のTxは結晶化開始温度、Tgはガラス転移温度を示す)で表わされる過冷却液体領域の温度間隔ΔTxが20K以上である金属ガラス粉末の表面に絶縁層を形成して成る軟磁性材料粉末を真空チャンバ内で加圧しながら加熱して焼結するに際し、
    所定成形圧力の50%以下の圧力を加えながら通電加熱を開始し、真空チャンバ内の真空度が所定の真空度に達した時点で所定の成形圧力に加圧することを特徴とする非晶質軟磁性材料の焼結方法。
  3. 加熱開始時の圧力が所定成形圧力の10%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の非晶質軟磁性材料の焼結方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の方法で製造されたロータコア及び/又はステータコアを備えていることを特徴とする電動モータ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の方法で製造されたトロイダルコアを備えていることを特徴とするノイズフィルタ。
  6. 請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の方法で製造されたカットコアを備えていることを特徴とする変圧用トランス。
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