JP4752144B2 - 受渡しボックスの解錠方法及び受渡しボックス - Google Patents

受渡しボックスの解錠方法及び受渡しボックス Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の受渡しを行うメールボックス、宅配ボックス、クリーニングボックス等の受渡しボックス及びその解錠方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコインロッカーで鍵の受渡しを行う場合、鍵を送付する手間、時間及び郵送料が嵩むという欠点があり、またロッカーを受渡し場所として指定すること及びロッカーの利用料が受取人負担となること及び鍵を受け取った時点で荷物の引渡しが完了することを受取人から事前に了承を得て且つその旨の記録を残しておく必要がある。
【0003】
更にこの場合、受取人は別途配達人から通知されない限り、ロッカーの利用経過時間を知ることが出来ず、荷物を取りに行くまでロッカーを開けるために支払わなければならない累積利用料金を推定することも出来ない。
【0004】
また、従来のコインロッカーでは配達人が鍵の受渡し(つまり荷物の受渡し)の完了を速やかに知ることは直接手渡さない限り不可能である。
【0005】
一方、鍵の紛失や複製された鍵での盗難を防止し、セキュリティ性能を向上したボックス(ロッカー)として、例えば、特開平5-214857号公報、特開平8-120985号公報、特開平9-282531号公報、特開平9-330458号公報(以下、これ等をまとめて「公知例1」という)に開示されたように、個人認証のためのID情報を記憶した磁気カードやICカード等をカードリーダにより読み取って予め記憶しているID情報と一致した時、解錠するボックスが提案されている。
【0006】
また、特開2000-225052号公報(以下、「公知例2」という)では、物品の預入人と受取人が異なる場合を想定し、預入人である配達人がテンキー等の入力操作部で指定された配達人に予め割り当てられた認証番号と住戸番号を入力して物品を預け、受取人となる住居人がカードリーダ等の入力操作部で登録カードを挿入し、更に認証情報を入力して解錠するものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の公知例1では、預入人と受取人が同じである場合を想定しているため、預入人が配達人であるような場合には、配達物の受渡しが困難であった。
【0008】
宅配物収納ロッカーでは配達人が独自の鍵を持つシステムになっておらず、また、通常のコインロッカーでは物理的なキーを鍵としており、鍵の受渡しが容易ではない。従って、鍵の受渡しを以て物品の受渡しを行なうことが困難であった。
【0009】
また、公知例2では予め登録されたマンション等の集合住宅に設置される宅配物収納ロッカーに対して、当該ロッカーの所有者または当該集合住宅の居住者に限定された利用者を受取人とする配達に利用されるため、外部の一般の者を受取人として当該ロッカーを利用することは想定していない。
【0010】
セキュリティ性能が高い公知例1、2の場合、一旦、物品を預けた配達人が再度解錠することが出来ないため、物品受け取りの事前承認を得ていないにも関わらず、配達人が返品を受け取ることが出来ない。また、物品の受渡し責任及び有料化された場合の使用料金の負担責任がどの時点で切り換わるのかが明確でなくトラブルの原因となるという問題があった。
【0011】
また、利用料金は一般に預入人となる配達人及び受取人に対して無料であるために宅配物収納ロッカーの購入費及び維持費はマンションの居住者またはオーナーが負担せざるを得ない。従って宅配物収納ロッカーを新たに新設しようとすると、その経費もマンションの居住者またはオーナーが負担することになり、また、その設置スペースを狭い集合玄関先に確保しなければならないため宅配物収納ロッカーを既存のマンションに増設することは困難であった。
【0012】
また、配達人が一方的に利用するシステムの場合、受取人からロッカーを受渡し場所とする事前了解をその都度取得したか否かを証明するのは困難でありトラブルが発生し易く、且つ受取人を課金先とすることが出来ないという問題がある。
【0013】
また、前述の公知例2では利用の都度、預入人が受取人から宅配物収納ロッカーのボックスを物品の受渡し場所として事前に了解を取得することが出来ないため、預入人にとっても使い勝手が悪い。尚、受取人の事前同意や事前承認を得ない場合及び利用料金を預入人の負担とした場合はボックスに預け入れただけでは物品の受渡しが完了していないことになるためトラブル発生の原因ともなる。
【0014】
また、特定の預入人(配達人)に契約で利用料金を課金する宅配ボックスは存在したが、この場合、受取人による引き取りが完了したか否かが顕在化しない時には預入人は再度、物品を回収しに来なければならず、当然、時間料金体系の採用は不可能であった。
【0015】
また、従来では、物品の移動を以て物品の管理責任の移管を行なっていたものであるため前述した公知例2のように、預入人が一方的に利用する場合、預入人が課金対象となり、時間制の課金システムであれば、物品を受渡しボックスに預け入れた後にまだ受渡しが完了していない場合、預入人に対する課金が継続するため預入人は受取人の受取時間を気にしなければならず、受取人は自分の都合で受け取る時間を決められず、物品をあわてて取りに行かなければならないという不合理が発生し、受取人が物品を受け取りに来ない場合は預入人が物品を回収に再度受渡しボックスまで行かなければならないという煩わしさがあった。
【0016】
一方、宅配ボックスでは受取人の事前了承を得ることなく荷物をボックスに入れた時点で受渡しが完了したものと見なすシステムとなっているが、当然配達人側には一方的に受渡し完了と見なすことに一抹の不安が残る。また、この場合、受取人に対してボックスの利用を有料化して従量課金することは理論的に難しくなる。
【0017】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、マンション等の集合住宅だけにとどまらず、駅周辺や地下街或いは商店街や人通りのある市街地等の公衆の場に設けられた受渡しボックスを預入人や受取人が容易に利用することが出来、更には鍵としての認証情報の一部或いは全部を差し替えることによりセキュリティ性を向上し、且つ物品の管理責任の移管を明確化出来る受渡しボックスの解錠方法及び受渡しボックスを提供せんとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係る受渡しボックスの解錠方法は、物品の受渡しを行う受渡しボックスの解錠方法であって、前記受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を預入人の了承、物品の決済、受取人の了承等の所定の条件を満たした段階で物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて受渡しボックスを解錠するように構成し、物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知することを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を預入人の了承、物品の決済、受取人の了承等の所定の条件を満たした段階で物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて受渡しボックスを解錠することにより、初めの認証情報を知る預入人は認証情報が差し替えられた時点で受渡しボックスを解錠することが出来ず、受取人の立場からのセキュリティ性を向上することが出来る。
【0020】
また、受取人により認証情報が差し替えられた時点で物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことが明確に出来、好ましい。
【0021】
特に、認証情報の差し替えの条件成立の確認と当該差し替え行為が受渡しボックスまたは中央管理センターを経由して行なわれ、且つその記録を残すことにより正当な物品の受渡しが合理的に完結することが可能である。
【0022】
また、受渡しボックスに物品が安全に格納された状態で物品の管理責任の移管を行なうことが出来るため前述したように受取人の受取時間を気にしたり、受取人は自分の都合で受け取る時間を決められなかったり、物品をあわてて取りに行かなければならなかったり、受取人が物品を受け取りに来ないことがかなりの時間が経過してから判明したり等という煩わしさを完全に解消することが出来る。
【0023】
また、物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知することで、預入人は受取人により認証情報が差し替えられた時点で物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことを確認することが出来る
【0024】
また、本発明に係る受渡しボックスの解錠方法の他の構成は、物品の受渡しを行う受渡しボックスの解錠方法であって、物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部が受取人に開示され、残りの一部が預入人のみに秘匿され、預入人から受取人に開示された認証情報の一部により受取人が物品を受け取る権利者であることが認証され、残りの一部が預入人のみに秘匿されたことで、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられるまで受取人が前記受渡しボックスを解錠出来ないように構成し、物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知することを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、物品の受取人が差し替え認証情報に差し替える前に受渡しボックスを解錠することが出来ず、預入人の立場からのセキュリティ性を向上することが出来る。
【0026】
また、物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知することで、預入人は受取人により認証情報が差し替えられた時点で物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことを確認することが出来る。
【0027】
また、前記物品の受取人のために設定された差し替え認証情報が、バーコード情報、声紋情報、またはデジタル画像情報の何れかを含む場合には、受取人は物品を受け取る毎に差し替え認証情報を考案しなくても良く、また物品を受け取る毎に考案した差し替え認証情報を失念する心配もなく、受取人にとって使い勝手が良く、また、デジタル情報であるため照合が容易である。
【0028】
また、本発明に係る受渡しボックスは、物品の受渡しを行う受渡しボックスであって、前記受渡しボックスを解錠するための認証情報を照合する認証情報照合手段と、前記認証情報照合手段により照合された初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替える認証情報差し替え手段と、前記認証情報差し替え手段により差し替えられた新たな認証情報に基づいて前記受渡しボックスを解錠する解錠制御手段と、物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、前記認証情報差し替え手段により物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知する第1の通信手段とを有することを特徴とする。
【0029】
上記構成によれば、認証情報照合手段により預入人のために設定された認証情報の一部と、受取人が提示した認証情報とを照合して受渡しボックスに預け入れられた物品を受け取る正当な権利者であることを確認し、認証情報差し替え手段により認証情報照合手段により照合された初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて解錠制御手段が受渡しボックスを解錠することで、初めの認証情報を所有する預入人は認証情報が差し替えられた時点で受渡しボックスを解錠することが出来ず、受取人の立場からのセキュリティ性を向上することが出来る。
【0030】
また、受取人により認証情報が差し替えられた時点で物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことが明確に出来、好ましい。
【0031】
また、物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、前記認証情報差し替え手段により物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知する第1の通信手段を有することで、第1の通信手段により預入人と受取人に対して認証情報が差し替えられたことを報知し、預入人と受取人は物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことが知得出来る。
【0032】
また、前記認証情報照合手段及び前記認証情報差し替え手段が前記受渡しボックスとの間で通信制御可能な中央管理センターに設けられ、前記中央管理センターに物品の預入人から送信されるか、或いは前記中央管理センターから預入人へ送信した前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部と、物品の受取人から送信された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部とを前記認証情報照合手段により照合し、その照合された認証情報の残りの一部または全部を前記認証情報差し替え手段により物品の受取人から送信されるか、或いは中央管理センターから受取人に送信した差し替えを指定する差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて前記解錠制御手段が前記受渡しボックスを解錠することを特徴とする。
【0033】
上記構成によれば、受渡しボックスと、それを管理する中央管理センターとが通信網により接続されて集中管理され、預入人から中央管理センターに送信されるか、或いは中央管理センターから預入人へ送信した認証情報の一部と、受取人から中央管理センターに送信された認証情報の一部とを中央管理センターに設けられた認証情報照合手段により照合して受渡しボックスに預け入れられた物品を受け取る正当な権利者であることを確認し、更に認証情報差し替え手段により該認証情報照合手段により照合された初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を、物品の受取人から送信されるか、或いは中央管理センターから受取人に送信した差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて解錠制御手段が受渡しボックスを解錠することで、初めの認証情報を知る預入人は認証情報が差し替えられた時点で受渡しボックスを解錠することが出来ず、受取人の立場からセキュリティ性を向上することが出来る。
【0034】
また、受取人または中央管理センターにより認証情報が差し替えられる時点で物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わることを認証情報の差し替え条件とし、受渡しボックスまたは中央管理センターが受取人からこの受渡し条件の承諾を得て且つ記録に残し、物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことが明確に出来、その記録を証明或いは証拠として保存することが出来る。
【0035】
また、前記物品の受取人のために設定された差し替え認証情報がバーコード情報、声紋情報、またはデジタル画像情報の何れかを含む場合には、受取人は物品を受け取る毎に差し替え認証情報を考案しなくても良く、また物品を受け取る毎に考案した差し替え認証情報を失念する心配もなく、受取人にとって使い勝手が良く、また、デジタル情報であるため照合が容易である。
【0036】
また、前記受渡しボックスのボックスID情報と、物品の預入人の個人ID情報と、該物品の受取人の個人ID情報とを入力可能な入力手段と、前記入力手段により入力された受取人の個人ID情報に基づいて該受取人に向けて物品の受渡し依頼があったことを該受取人の第2の通信手段に送信して報知する第3の通信手段と、前記第3の通信手段により報知を受けた受取人の前記第2の通信手段から物品の受渡し行為及び/または受渡し条件を承諾したことを受信する第4の通信手段と、前記物品の受渡し行為に基づく前記差し替え認証情報を受理し、前記物品の受け取り時に受取人が入力する認証情報を照合して前記受渡しボックスを解錠する解錠制御手段とを有する場合には、物品の預入人が受渡しボックスから空きボックスを指定して、その空きボックスのボックスID情報と、預入人の個人ID情報と、該物品の受取人の個人ID情報を入力手段により入力すると、受渡しボックスのコンピュータ或いは中央管理センターの中央コンピュータが、入力された受取人の個人ID情報に基づいて、その受取人に向けて物品の預入人からの受渡し依頼を報知する。
【0037】
そして、その受渡し依頼を受けた受取人は都合が良ければ、その受渡し行為や受渡し条件を承諾した旨の承諾情報と物品の受渡し行為に基づく差し替え認証情報を受渡しボックスのコンピュータ或いは中央管理センターの中央コンピュータに送信し、それを受理したコンピュータは物品の受け取り時に受取人が入力する認証情報を照合し、受渡しボックスの解錠制御手段を駆動して受渡しボックスを解錠し、物品の取り出しを許容する。
【0038】
尚、前記差し替え認証情報は前記コンピュータが受取人、配達人、或いは物品の決済代行者等からの受渡し承諾情報の受信と引き換えに該コンピュータの方から受取人へ送信することも考えられる。
【0039】
これにより、受取人が公衆の場に設置された受渡しボックスを物品の受渡し場所として受取人が同意した事実査証となるため、預入人が物品の配達人である場合には、あらためて事前了解をその都度取得したか否かを証明する必要性も無く、配達業者等の預入人が安心して物品の受渡し場所として受渡しボックスを利用することが出来る。
【0040】
また、受渡し依頼に対する事前承認を得た場合に、その事実が受渡しボックスのコンピュータ或いは中央管理センターのコンピュータに記憶され、且つその記録を印刷出力することも出来る。
【0041】
また、受取人を課金先とすることが出来るので預入人は受け取りの遅延による利用料金の増大を心配する必要がなく、安心して利用出来る。
【0042】
前記入力手段及び/または前記第2の通信手段が携帯電話機、携帯情報端末機、パーソナルコンピュータのうちの何れか1つであれば好ましい。
【0043】
また、前記携帯電話機、携帯情報端末機、パーソナルコンピュータ、或いは受渡しボックスに設けられたテンキー及びタッチパネルはインターネットが利用可能であり、前記受渡しボックスの配置位置、経過利用料金、入出荷情報、空き状態、受渡し依頼、受渡し承諾情報のうち少なくとも1つがインターネットを介して知得出来る場合には、現在空いている受渡しボックスを容易に知得して利用することが出来、物品の入出荷状態を容易に知得することが出来、経過利用料金を容易に知得することが出来る。
【0044】
また、前記入力手段及び/または前記第2の通信手段は携帯電話機であり、該携帯電話機の電話番号、或いは通話音声が前記受渡しボックスの物品の預入れや取り出しのための解錠を行う際の認証情報を兼ね、更に前記電話番号が該受渡しボックスの利用料金の課金先を兼ねる場合には、携帯電話機の電話番号を予め個人ID情報である会員番号及び課金先として登録しておくことで会員の識別や課金が容易となり、受渡しボックスを解錠する鍵の役割も併せ持たせることが出来る。また、通話音声を声紋により認証したり、認証情報を音声により伝達認識して認証するする手段として個人ID情報の代わりとすることも出来る。
【0045】
従って、携帯電話機への加入者を自動的に会員として扱うことが出来、個人認証番号や解錠認証番号の入力操作や課金先の入力操作を省略出来、操作性が良い。
【0046】
また、受渡しボックスの利用料金を携帯電話機の電話番号に対して課金する場合には課金が容易であるため好ましい。
【0047】
また、預入人や受取人を予め登録した会員制とすることで受渡しボックスの利用料金の回収方法(与信システム)を事前に構築しておくことが出来る。
【0048】
課金方法の一例としては、時間制使用料金を受取人に課金し、受渡しボックスを利用する初期料金を預入人に課金することも出来るので課金先の設定を多様化出来、受取人の費用負担を軽減することが出来、悪戯防止にも寄与する。
【0049】
また、受渡しボックスに設けられたテンキーや表示手段を兼ねるタッチパネルから受渡し依頼をする場合には、ID識別手段として、携帯電話機の電話番号の代りにICカードや磁気カード、或いはクレジットカード等をカードリーダで読み取ることで利用することも出来る。
【0050】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る受渡しボックスの解錠方法及び受渡しボックスの一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る受渡しボックスを利用して物品を預け入れる様子を示す模式説明図、図2は本発明に係る受渡しボックスの各部の構成を示すブロック図、図3は本発明に係る受渡しボックスにおける利用者と受渡しボックスと中央管理センターとの間での各種の流れを示す図である。
【0051】
また、図4〜図7は本発明に係る受渡しボックスにおいて、受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報を物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替える様子を示す説明図、図8は携帯電話機の画面に表示したバーコードをバーコードリーダにより読み取る様子を示す図である。
【0052】
図1及び図2において、2はメールボックス、宅配ボックス、クリーニングボックス等として利用出来るマンション等の集合住宅だけにとどまらず、駅周辺や地下街或いは商店街や人通りのある市街地等の人の出入り自由な公衆の場に設けられた受渡しボックスであり、中央管理センター11により通信制御可能に構成されている。尚、受渡しボックス2の他の用途としてレンタルビデオや写真(DPE)等の受渡しやロッカーとしても利用可能である。
【0053】
物品の受渡しを行う受渡しボックス2にはテンキーや表示パネルを兼ねるタッチパネル、或いはマイク等の入力手段3aや液晶表示装置やブラウン管ディスプレイ等の表示手段3b、更にはスピーカー3c、プリンタ3f、カードリーダ3g、カメラ3h、携帯電話機接続手段3i、バーコードリーダ3j及び電波受信機3k等を配置したコントロールパネル3が設けられている。また、コントロールパネル3の正面に人が立ったことを検知する図示しない人感センサ等が設けられている。
【0054】
入力手段3aは受渡しボックス2の設置場所(ロケーション)やその設置場所における受渡しボックス2のシリーズ番号等のボックスID情報、物品の預入人や受取人Bの個人ID情報等を入力することが出来るようになっている。
【0055】
図2において、1はインターネットが利用可能な携帯電話機であり、例えば、(株)NTTドコモが提供するiモード(NTT移動通信網(株)の登録商標)対応の携帯電話機である。尚、本実施形態では、携帯電話機1としてPHS(Personal Handyphone System)も含む。
【0056】
この携帯電話機1に設けられたディスプレイ1aと、「1〜9」までの数字と「♯、*」の記号からなる所謂テンキーを中心としたコントロールボタン1bを利用したボタン入力操作によってインターネットサイト(情報番組)接続サービスやiモードメール等の各種のオンラインサービスが利用出来るものである。
【0057】
iモード対応の携帯電話機1では、例えば、外出先や移動中でも銀行の残高照会や振込、各種チケットの予約、電子電話番号帳の番号検索、或いは天気予報、株価情報、ニュース速報、レストランガイド等、各種の情報サービス提供者が提供する各種オンラインサービスを利用することが出来、更にはiモード対応の携帯電話機1同士や他のインターネットに接続されたパーソナルコンピュータ(以下、単に「パソコン」という)との間でインターネットメール(e-mail;電子メール)としても利用出来る。
【0058】
尚、通信網としてはインターネット9の代りに専用回線や通信衛星等を利用した空中電波による通信網であっても良い。
【0059】
携帯電話機1には「ブルートゥース」と称する短距離無線規格による電波送信機1cが設けられており、受渡しボックス2のコントロールパネル3に設けられた電波受信機3kとの間で短距離電波通信を行なうことが出来るようになっている。
【0060】
次世代の短距離無線規格である「ブルートゥース」によれば、通常、携帯電話機1や携帯情報端末機(PDA)等で外部と無線が届かないエリアである地下街やビル内(室内を含む)、或いは駅構内、空港構内、公共施設構内等でケーブルを繋がなくても短距離無線によりインターネットに接続されている受渡しボックス2のコンピュータ6に直接アクセスしたり、該コンピュータ6を経由して中央管理センター11の中央コンピュータ10とも情報のやり取りが出来るものである。
【0061】
これにより携帯電話機1と受渡しボックス2のコントロールパネル3との間で電話番号やバーコード情報、声紋情報或いはデジタル画像情報のデジタル信号を電波転送することが出来るように構成されている。
【0062】
また、受渡しボックス2のコントロールパネル3に設けられた携帯電話機接続手段3iには携帯電話機1に設けられた接続端子を接続することが出来るようになっており、携帯電話機1からコントロールパネル3へ個人ID情報となる携帯電話機1の電話番号が自動的に入力されるようになっている。
【0063】
図2に示すように、受渡しボックス2に設けられたコントロールパネル3の内部には中央管理センター11に設けられた中央コンピュータ10から発信された認証情報及び受渡しボックス2の固有の番号等のボックスID情報と、物品の受取人B或いは預入人となる配達人Aがテンキーや表示手段を兼ねるタッチパネル等からなる入力手段3a、或いは入力手段であって通信手段でもある携帯電話機1から入力したボックスID情報及び認証情報とを照合して受渡しボックス2の扉を解錠する解錠制御手段となる制御部4が設けられている。
【0064】
解錠制御手段となる制御部4は物品の受取人Bが受渡し行為に基づいて差し替えた差し替え認証情報を中央管理センター11の通信手段となるサーバ装置10aからインターネット9を介して受理し、物品の受け取り時に受取人Bが入力手段3a、携帯電話機1或いはバーコードリーダ3jにより入力する差し替え認証情報とを照合して施錠機構8を駆動して受渡しボックス2を解錠する。
【0065】
また、各受渡しボックス2の表面部には空き状態、入荷状態等を知らせるためのランプ3eが設けられており、各受渡しボックス2の内部には受渡しボックス2の空き状態を検知する空き状態検知手段の一部を構成する物品の存在を検知する赤外線センサ3dが夫々設けられている。尚、赤外線センサ3dの他に重量センサや他の種々のセンサが適用可能である。
【0066】
制御部4の内部には中央コンピュータ10との間でボックスID情報や認証情報等の送受信を行なう通信手段となる送受信部5が設けられている。
【0067】
送受信部5は入力手段3aにより預入人となる配達人Aが入力した受取人Bの氏名、住所、メールアドレス、電話番号等の個人ID情報に基づいて該受取人Bに向けて物品の配達人Aからの受渡し依頼があったことを該受取人Bの携帯電話機1や携帯情報端末機(PDA)やパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という)、或いは固定電話機やファクシミリ機等の各種の通信手段に中央管理センター11を経由して送信して報知する。
【0068】
また、制御部4にはCPU(中央演算装置)等を含むコンピュータ6と、記憶手段として読み書き可能なメモリ7と、受渡しボックス2の扉を施錠/解錠する施錠機構8が設けられている。
【0069】
コンピュータ6はメモリ7からプログラムや各種データを読み出し、必要な演算や判断を行い、各種制御を行うものである。また、コンピュータ6にはカレンダー機能、時計機能及びタイマー機能及びカウンタ等が設けられている。
【0070】
また、コンピュータ6は受渡しボックス2の空き状態を検知する空き状態検知手段の一部を構成する各赤外線センサ3dの検知した空き状態情報から受渡しボックス2の空き状態を判別して収集し、通信手段となる送受信部5から通信網となるインターネット9を介して図2に示す中央管理センター11に設けられた中央コンピュータ10に受渡しボックス2の空き状態及び運営に関する各種記録データを送信伝達する。
【0071】
そして、この情報に基づいて、インターネット9が利用可能な通信手段となる携帯電話機1、携帯情報端末機、パソコン等を利用して中央コンピュータ10のサーバ装置10aがインターネット9上に提供するウエブサイトを介して受渡しボックス2の配置位置、経過利用料金、入出荷情報、空き状態、受渡し依頼、受渡し承諾情報等を知得出来るようになっている。
【0072】
また、解錠制御手段となるコンピュータ6は施錠機構8により受渡しボックス2の扉を解錠してから赤外線センサ3dが物品の投入を検知するまでの時間を測定しており、予め設定された時間を経過した場合には、施錠機構8により受渡しボックス2の扉を自動的に施錠するオートロックを作動させる。
【0073】
メモリ7はコンピュータ6が命令中のデータや演算結果、或いは入力手段3aから入力されたボックスID情報や認証情報を一時記憶すると共に、中央管理センター11から送信されたボックスID情報や認証情報を一時記憶するワーキングエリア、コンピュータ6が動作するための各種プログラムや、各種データを格納しておくバッファエリア等からなっている。
【0074】
メモリ7に記憶された入力手段3aから入力されたボックスID情報や認証情報と、中央管理センター11から送信されたボックスID情報や認証情報とをコンピュータ6が比較演算して両者が一致した場合に施錠機構8により受渡しボックス2の扉を解錠する。
【0075】
受渡しボックス2の扉は使用前は常時施錠された状態であり、これにより悪戯やごみ捨て場と化すことを未然に防止出来るようになっている。
【0076】
また、通信機能を有する送受信部5はインターネット9を介して中央管理センター11に設けられた中央コンピュータ10に接続されており、該中央コンピュータ10のメモリ12に格納されている複数の受渡しボックス2の空き状態や各地の各場所に設置された受渡しボックス2の配置位置及びそれ等の空き状態等の情報がインターネット9を介して送受信部5からコンピュータ6に送られ、更にはメモリ7に格納されている物品の入出荷情報や利用者の経過利用料金等の情報と共に該送受信部5から中央コンピュータ10を経由して通信手段となる携帯電話機1や携帯情報端末機やパソコン等に音声や文字、画像情報として提供される。
【0077】
本実施形態では、物品の預入人となる配達人A及び受取人Bは事前に中央管理センター11に登録されたものでなくても利用可能であるが、中央管理センター11のサーバ装置10aがインターネット9上に提供するウエブサイト(ホームページ)に設けられた図示しない登録画面等を経由して氏名、住所、電話番号、メールアドレス、銀行等の引落し口座番号、クレジット番号等を予め中央管理センター11に登録して置き、その預入人となる配達人A及び受取人Bに対して受渡しボックス2の利用料金を課金するように構成しても良い。
【0078】
本実施形態では、受取人Bが中央管理センター11に予め登録した携帯電話機1の電話番号に対して課金する一例を示すが、課金決済方法は携帯電話機1の電話番号に課金する他に、銀行等の指定口座からの自動引落しやクレジットカード等への課金であっても良い。
【0079】
中央管理センター11には各所に設けられた受渡しボックス2の通信手段となる送受信部5から送信された空き状態情報を随時記憶する記憶手段となるメモリ12が設けられており、空き状態検知手段となる赤外線センサ3dにより随時検知された物品の出入情報や入力手段3aにより物品の預入人となる配達人Aのために初めに設定された認証情報や受取人Bのために差し替えられた新たな認証情報が随時更新されて記憶され、更には一連の経過情報が所定期間記憶して保存される。
【0080】
10aは中央管理センター11のメモリ12に随時更新して記憶された受渡しボックス2の空き状態情報を通信網となるインターネット9上で閲覧可能に提供するサーバ装置である。
【0081】
尚、中央管理センター11には、何らかのトラブルや問い合わせに対応出来るスタッフが常駐しているコールセンター11aが設けられている。
【0082】
中央管理センター11の中央コンピュータ10は、認証情報差し替え手段を兼ねており、初めに配達人Aのために設定された認証情報の一部または全部を後に受取人Bのために設定された差し替え認証情報に差し替える。
【0083】
また中央コンピュータ10は、認証情報照合手段も兼ねており、中央管理センター11に配達人Aから送信された受渡しボックス2を解錠するための認証情報の一部と、その物品の受取人Bから送信された受渡しボックス2を解錠するための認証情報の一部とを照合する。
【0084】
或いは、配達人Aに中央管理センター11から送信された該認証情報の一部を受取人Bから送信された認証情報の一部と照合する。
【0085】
そして、その照合された認証情報の残りの一部または全部を預入人の了承、物品の決済、受取人の了承等の所定の条件を満たした段階で物品の受取人Bから送信された差し替えを指定する差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて受渡しボックス2の制御部4に設けられたコンピュータ6が施錠機構8を駆動して受渡しボックス2を解錠する。
【0086】
配達人Aが設定した受渡しボックス2を解錠するための認証情報の一部または全部が認証情報差し替え手段となる中央コンピュータ10により物品の受取人Bが指定した差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を、例えば、「認証情報が差し替えられました」等の文字、或いは音声メッセージとして物品の預入人となる配達人Aや受取人Bに報知する通信手段をサーバ装置10aが兼ねている。
【0087】
上記受渡しボックス2において、物品の預入人となる配達人Aが受渡しボックス2を利用するに当たり、所望の受渡しボックス2を解錠するために初めに入力手段3aにより設定した認証情報の一部または全部を預入人の了承、物品の決済、受取人の了承等の所定の条件を満たした段階で物品の受取人Bのために設定された差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて受渡しボックス2を解錠するように構成されている。
【0088】
尚、配達人Aのための認証情報の一部または全部は中央コンピュータ10から表示手段3b、プリンタ3f、或いは携帯電話機1を経由して配達人Aに通知することも考えられる。
【0089】
預入人となる配達人Aが設定した認証情報、或いは中央コンピュータ10が配達人Aのために設定した認証情報の一部は、配達人Aから受取人Bに開示され、その開示された認証情報の一部により受取人Bが物品を受け取る権利者であることが認証される。
【0090】
また、預入人となる配達人Aのために設定された認証情報の残りの一部は、配達人Aのみに秘匿され、物品の受取人Bが物品の受渡しを承諾した上で、該受取人Bのために指定された差し替え認証情報に差し替えられるまで受取人Bは受渡しボックス2を解錠出来ないように構成されている。
【0091】
そして、受取人Bにより差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を物品の預入人となる配達人A及び受取人Bに報知する。
【0092】
以下に図を用いて、より具体的な実施形態について説明する。図4は認証情報となる暗証番号の上3桁X及び暗証番号の下3桁Xが配達人Aにより設定され、認証情報の一部となる暗証番号の上3桁Xが受取人Bにより差し替え暗証番号Zに差し替えられる場合の一例を示す図である。
【0093】
先ず、所望のロケーションに配置された受渡しボックス2に出向いて物品を入荷する場合には、図1に示すように、物品の預入人である配達人Aが受渡しボックス2のコントロールパネル3の前に立つと、人感センサーにより該コントロールパネル3が起動し、利用可能な受渡しボックス2のボックス番号Yが表示される。
【0094】
次に図3に示すように配達人Aが受渡しボックス2のコントロールパネル3から入力手段3aを利用してボックス番号Y、配達人Aのメールアドレス、配達人Aの名前、認証情報となる暗証番号X(図3及び図4では暗証番号の上3桁X+下3桁X)、及び受取人Bの名前、受取人Bのメールアドレスを入力する。
【0095】
配達人Aが初期料金を負担する料金体系の場合には、配達人Aが初期料金(コイン等)を入れ、この時点で受渡しボックス2の扉が開く。
【0096】
次に配達人Aが物品を受渡しボックス2に入れ、配達人Aが受渡しボックス2の扉を閉めると当該受渡しボックス2が自動的に施錠される。そして、受渡しボックス2から入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Yが自動的に中央管理センター11のサーバ装置10aへ送信される。
【0097】
そして、サーバ装置10aが入荷日時の確認と、初期料金がカバーする一定期間内にサーバ装置10aが受取人Bから物品受渡し行為の承諾を得られなかった場合は配達人Aに従量課金が課せられる旨を配達人Aに対して表示手段3bにより表示するか或いは配達人Aの携帯電話機1へ電子メールにて通知する。
【0098】
そして、通信手段となるサーバ装置10aは受取人Bに対して配達人Aの名前やメールアドレス等の入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Yとボックス番号Yを電子メールにて通知する。
【0099】
この際、サーバ装置10aからは受取人Bに対して認証情報である暗証番号Xの差し替え手続き及びボックスロケーションの住所、地図等の詳細に関する情報提供も行う。受渡しボックス2の設置位置はボックスロケーション番号Yに基づいて中央管理センター11から周辺地図等が受取人Bに送信される。
【0100】
受取人Bは配達人Aに物品の中身と配達人Aの暗証番号Xの一部である暗証番号Xの下3桁Xを電話等により問い合わせる。また、配達人Aの方から事前に受取人Bへ当該情報について連絡を入れておくことも考えられる。
【0101】
受取人Bは物品の受渡し行為及び受渡し条件を承諾した場合、サーバ装置10aに電子メールを送信し、配達人Aと受取人Bの名前等の入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Y、ボックス番号Y、及び差し替える受取人Bの差し替え認証情報となる差し替え暗証番号Zを入力する。
【0102】
但し、本実施形態では、受取人Bは配達人Aの認証情報の一部である暗証番号の上3桁Xしか変更することが出来ず、残りの一部である暗証番号の下3桁Xは配達人Aが指定した認証情報をそのまま起用しなければならないように構成した一例である。
【0103】
尚、他の構成として配達人Aのために設定された認証情報の全てを受取人Bが差し替えるように構成しても良い。また、本実施形態では、配達人Aのために設定された認証情報を上3桁の暗証番号Xと下3桁の暗証番号Xとに分割するように構成したが、他の複数の暗証番号で他の異なる種々の桁数で分割することでも良い。
【0104】
中央管理センター11の中央コンピュータ10は配達人Aと受取人Bの名前等の入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Y、ボックス番号Y、及び初めの手が加えられていない認証情報の一部Xが既存の入力情報と一致するか否か、受取人Bからの電子メール発信元が配達人Aが指定したメールアドレスと同一か否か、更に使用料金の負担責任に関する受取人Bの承諾や受渡し実行に関する配達人Aの承諾等の受渡し条件が満たされたか否かを確認の上、認証情報の差し替えを了承し、その旨の返信を配達人A及び受取人Bへ通知する。
【0105】
尚、上記配達人Aと受取人Bの名前入力やメールアドレスの確認を省略して操作性を改善することも考えられる。一方、認証情報の差し替えの情報告知をサーバ装置10aが自動的に行うのではなく、配達人Aが電子メールや電話で受取人Bに告知することも考えられる。
【0106】
受取人Bが物品の受渡し行為を承諾して、新たな差し替え暗証番号Zをサーバ装置10aに送信して中央コンピュータ10が初めの認証情報を差し替えた時点で、サーバ装置10aは物品(及び鍵となる認証情報)が受取人Bに引き渡された日時を配達人Aに電子メールする。
【0107】
受取人Bが物品を出荷する場合には、先ず、受取人Bが受渡しボックス2のコントロールパネル3の入力手段3a或いは携帯電話機1からボックス番号Y(携帯電話機1からの入力の場合はボックスロケーション番号Yも加える)、受取人Bの名前及び差し替えた認証情報である差し替え暗証番号Zと、認証情報の一部である暗証番号の下3桁Xを入力すると、利用料金が表示され、受取人Bの現金、クレジットカード等による料金支払を確認後、受渡しボックス2の扉が開く。
【0108】
一方、一定期間内にサーバ装置10aが受取人Bから受渡し行為の承諾を得られなかった場合、即ち、新たな差し替え暗証番号Zがサーバ装置10aに送信されて来なかった場合、配達人Aにその旨を電子メールすると共に、受渡しボックス2に預けた物品を引き取りに来るまで配達人Aに追加料金が課金されることを再通知する。
【0109】
受取人Bが受渡し行為を承諾せずに配達人Aが物品を引き取る場合、配達人Aはコントロールパネル3の入力手段3a、或いは携帯電話機1によりボックス番号Y(携帯電話機1からの入力の場合はボックスロケーション番号Y)、配達人Aの名前及び配達人Aの認証情報である暗証番号の上3桁Xと下3桁Xを入力すると、利用料金が表示され、配達人Aの現金、クレジットカード等による料金支払を確認後、受渡しボックス2の扉が開く。
【0110】
尚、セキュリティーを向上するため、認証情報に配達人Aまたは受取人Bのメールアドレスや事前登録制による受取人Bの個人ID情報等の追加情報を預けた物品の出荷時の入力条件とすることも出来る。一方、セキュリティーの度合いは低くなるが操作性を向上するために出荷時の入力情報から名前を省略することも出来る。
【0111】
また、電子メール(e-mail)に替わる通信手段として電話を活用し、メールアドレスの替わりに電話番号を配達人Aや受取人Bの連絡先とすることも考えられる。但し、この場合は、サーバ装置10aから配達人A及び受取人Bへの通知に通話音声であるボイスメールを採用することになるが、連絡先の電話に記録機能がない可能性もあるためタイムリーな通知や鍵の受渡し手続きがやや難しくなる。
【0112】
特に、受取人Bの電話が番号非通知である場合は認証情報の差し替えに際して本人確認の手段が一つ無くなることになる。但し、事前登録制としてID番号を発行することで対処が出来る。
【0113】
また、携帯電話機1等の通話音声は声紋により差し替え認証情報とすることも出来、更に差し替え暗証番号Zを音声で伝達して中央コンピュータ10においてその数字を認識し、これを差し替え認証情報とすることも出来る。また、携帯電話機1の電話番号を利用料金の課金先とすることも出来る。
【0114】
また、配達業者にメールアドレスを事前登録させておき、且つ特定のID番号を与えておくことにより、中央管理センター11が受取人Bに対して配達人Aの身元確認を行うことが可能となる。
【0115】
但し、この場合はセキュリティー上、業者のID番号を適宜変更するか、または認証情報の一部(例えば、暗証番号の下3桁X等)を配達毎に異なるものとすることが望ましい。
【0116】
尚、受取人Bが入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Y及びボックス番号Yを中央管理センター11経由ではなく配達人Aから暗証番号の下3桁Xと共に通知を受けることも出来る。
【0117】
また、受渡しボックス2を解錠するための認証情報は配達人A、受取人B、或いは中央コンピュータ10が設定するように構成しても良い。
【0118】
図5は認証情報となる暗証番号の上3桁X及び暗証番号の下3桁Xが中央コンピュータ10により設定され、認証情報の一部となる暗証番号の上3桁Xが中央コンピュータ10により差し替え暗証番号Zに差し替えられる場合の一例を示す図である。
【0119】
また、図6は認証情報となる暗証番号の上3桁Xが配達人Aにより設定され、暗証番号の下3桁Xが中央コンピュータ10により設定され、認証情報の一部となる暗証番号の上3桁Xが受取人Bにより差し替え暗証番号Zに差し替えられる場合の一例を示す図である。
【0120】
図7は認証情報となる暗証番号の上3桁Xが中央コンピュータ10により設定され、暗証番号の下3桁Xが配達人Aにより設定され、認証情報の全部となる暗証番号の上3桁X及び下3桁Xが中央コンピュータ10により差し替え暗証番号Zに差し替えられる場合の一例を示す図である。
【0121】
尚、図5〜図7では入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Y及びボックス番号Yの情報の流れを省略したが図4に示したと同様である。
【0122】
次に図7及び図8を用いて認証情報がバーコード情報或いはデジタル画像情報を含む場合の一例について説明する。尚、本実施形態では受渡しボックス2を解錠するための認証情報が全て変更される一例を示す。
【0123】
図7において、前述と同様にして配達人Aが受渡しボックス2に物品を預けると、中央管理センター11のサーバ装置10aから認証情報(鍵)としてバーコード情報或いはデジタル画像情報Xがインターネット9経由で配達人Aが所持する通信手段であって入力手段を兼ねるインターネット対応の携帯電話機1や携帯情報端末機(PDA)に送付され、当該端末機に保存される。
【0124】
そして、バーコード情報である場合には、図8に示すように、コントロールパネル3に併設されたバーコードリーダ3j等のスキャナにより当該端末機の表示画面に呼び出したバーコードをかざして読み取ったバーコード情報が一致すると受渡しボックス2の扉が開くようになっている。
【0125】
尚、デジタル画像情報の場合には、図2に示すようにブルートゥースと称する近距離簡易通信伝達手段により携帯電話機1や携帯情報端末機(PDA)の電波送信機1cからデジタル画像信号を送信してコントロールパネル3の電波受信機3kにより受信して電波転送し、デジタル画像情報が一致すると受渡しボックス2の扉を開けるように構成することも出来る。
【0126】
図7では、先ず、配達人Aが受渡しボックス2に出向いて前述と同様にして、配達人Aと受取人Bのメールアドレス、電話番号及び認証情報の一部となる暗証番号X等を入力して受渡しボックス2に物品を預け入れると、その受渡しボックス2の受取人Bのメールアドレス、電話番号等の入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Y、ボックス番号Yが中央管理センター11のサーバ装置10aに送られる。
【0127】
中央管理センター11は物品の預入行為を承認して、配達人A固有のバーコード情報Xを変更することが出来る認証番号の一部として中央管理センター11のサーバ装置10aから配達人Aの携帯電話機1或いは携帯情報端末機に電子メールする。
【0128】
図8に示すように携帯電話機1の画面に中央管理センター11から送信されたバーコードを表示させ、バーコードリーダ3jにより読み取ることで受渡しボックス2を解錠することが出来る。
【0129】
配達人Aは受取人Bにより認証情報が差し替えられる迄はこのバーコード情報Xを利用して受渡しボックス2を解錠することが出来るようになっており、配達人Aがこのバーコード情報Xを利用して受渡しボックス2を解錠すると配達人Aの預入行為がキャンセルされる。
【0130】
物品を受渡しボックス2に預けた配達人Aは受取人Bに対して電話や電子メール等により配達人Aの認証情報の一部である暗証番号Xを通知する。尚、通信手段となるサーバ装置10aは受取人Bに対して前述と同様に物品を預けた受渡しボックス2の配達人Aの名前、メールアドレス、電話番号等の入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Y、ボックス番号Y等を電子メールにて通知する。
【0131】
受取人Bは携帯電話機1を利用して受渡しボックス2の入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Y、ボックス番号Y等と同時に配達人Aから通知された暗証番号Xを中央管理センター11のサーバ装置10aに送信する。この時、同時に受取人Bの携帯電話機1からメールアドレス或いは電話番号が通知される。
【0132】
そして、中央管理センター11において、暗証番号X、入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号Y、ボックス番号Y及び受取人Bのメールアドレスや電話番号、更には必要に応じて配達人Aのメールアドレスや電話番号を照合して配達人Aに送信した初めのバーコード情報或いはデジタル画像情報Xを差し替えて新たな差し替えバーコード情報或いは差し替えデジタル画像情報Zを受渡しボックス2のコントロールパネル3及び受取人Bの携帯電話機1や携帯情報端末機に送信する。
【0133】
中央管理センター11から差し替えバーコード情報或いは差し替えデジタル画像情報Zを受信した受取人Bは、受渡しボックス2の場所に出向いてボックス番号Yを入力すると共に、図8に示すように携帯電話機1の画面に中央管理センター11から送信された差し替えバーコードを表示させ、バーコードリーダ3jにより読み取ることで受渡しボックス2を解錠することが出来る。
【0134】
尚、前記実施形態では、中央管理センター11の中央コンピュータ10が認証情報差し替え手段及び認証情報照合手段を兼ねるように構成したが、受渡しボックス2のコントロールパネル3に設けられたコンピュータ6により認証情報差し替え手段及び認証情報照合手段を兼ねるように構成しても良く、この場合には中央管理センター11を介在させない構成とすることも出来る。
【0135】
尚、暗証番号等の認証情報(鍵)の設定者の組合せは以下の表1のような場合が想定される。
【0136】
【表1】
Figure 0004752144
【0137】
上記表1において認証情報となる暗証番号上3桁X,Xは配達人Aの専用の鍵として機能し、暗証番号下3桁X,Xは正当な受取人Bを指名するための鍵として機能し、差し替え認証情報となる差し替え暗証番号Z,Zは、認証情報の一部となる暗証番号上3桁X,Xと差し替えるか、或いは認証情報の全部となる暗証番号上3桁X,X及び暗証番号下3桁X,Xと差し替えることで受取人B専用の鍵として機能する。
【0138】
【発明の効果】
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、マンション等の集合住宅だけにとどまらず、駅周辺や地下街或いは商店街や人通りのある市街地等の公衆の場に設けられた受渡しボックスを受取人が容易に利用することが出来、更には認証情報の一部或いは全部を差し替えることによりセキュリティ性を向上出来る受渡しボックスの解錠方法及び受渡しボックスを提供することが出来る。
【0139】
即ち、受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を預入人の了承、物品の決済、受取人の了承等の所定の条件を満たした段階で物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて受渡しボックスを解錠することにより、初めの認証情報を知る預入人は認証情報が差し替えられた時点で受渡しボックスを解錠することが出来ず、受取人の立場からのセキュリティ性を向上することが出来る。
【0140】
また、受取人により認証情報が差し替えられた時点で物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことが明確に出来る。
【0141】
また、受渡しボックスに物品が安全に格納された状態で物品の管理責任の移管を行なうことが出来るため前述したように受取人の受取時間を気にしたり、受取人は自分の都合で受け取る時間を決められなかったり、物品をあわてて取りに行かなければならなかったり、受取人が物品を受け取りに来ないことがかなりの時間が経過してから判明したり等という煩わしさを完全に解消することが出来る。
【0142】
また、物品の預入人のために設定された受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知することで、預入人は受取人により認証情報が差し替えられた時点で物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことを確認することが出来る。
【0143】
また、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報が、バーコード情報、声紋情報、またはデジタル画像情報の何れかを含む場合には、受取人は物品を受け取る毎に差し替え認証情報を考案しなくても良く、また物品を受け取る毎に考案した差し替え認証情報を失念する心配もなく、受取人にとって使い勝手が良く、また、デジタル情報であるため照合が容易である。
【0144】
また、本発明に係る受渡しボックスの構成によれば、認証情報照合手段により預入人のために設定された認証情報の一部と、受取人が提示した認証情報とを照合して受渡しボックスに預け入れられた物品を受け取る正当な権利者であることを確認し、認証情報差し替え手段により認証情報照合手段により照合された初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて解錠制御手段が受渡しボックスを解錠することで、初めの認証情報を所有する預入人は認証情報が差し替えられた時点で受渡しボックスを解錠することが出来ず、受取人の立場からのセキュリティ性を向上することが出来る。
【0145】
また、受取人により認証情報が差し替えられた時点で物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことが明確に出来る。
【0146】
また、物品の預入人のために設定された受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、認証情報差し替え手段により物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知する第1の通信手段を有することで、第1の通信手段により預入人と受取人に対して認証情報が差し替えられたことを報知し、預入人と受取人は物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことが知得出来る。
【0147】
また、受渡しボックスと、それを管理する中央管理センターとが通信網により接続されて集中管理され、預入人から中央管理センターに送信されるか、或いは中央管理センターから預入人に送信した認証情報の一部と、受取人から中央管理センターに送信された認証情報の一部とを中央管理センターに設けられた認証情報照合手段により照合して受渡しボックスに預け入れられた物品を受け取る正当な権利者であることを確認し、更に認証情報差し替え手段により該認証情報照合手段により照合された初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を、物品の受取人から送信されるか、或いは中央管理センターから預入人に送信した差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて解錠制御手段が受渡しボックスを解錠することで、初めの認証情報を知る預入人は認証情報が差し替えられた時点で受渡しボックスを解錠することが出来ず、受取人の立場からセキュリティ性を向上することが出来る。
【0148】
また、受取人または中央管理センターにより認証情報が差し替えられる時点で物品の受渡しや使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わることを認証情報の差し替え条件とし、受渡しボックスまたは中央管理センターが受取人からこの受渡し条件の承諾を得て且つ記録し、物品の受渡し責任や使用料金の負担責任が預入人から受取人に切り換わったことが明確に出来、その記録を証明或いは証拠として保存することが出来る。
【0149】
また、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報がバーコード情報、声紋情報、またはデジタル画像情報の何れかを含む場合には、受取人は物品を受け取る毎に差し替え認証情報を考案しなくても良く、また物品を受け取る毎に考案した差し替え認証情報を失念する心配もなく、受取人にとって使い勝手が良く、また、デジタル情報であるため照合が容易である。
【0150】
また、受渡しボックスのボックスID情報と、物品の預入人の個人ID情報と、該物品の受取人の個人ID情報とを入力可能な入力手段と、入力手段により入力された受取人の個人ID情報に基づいて該受取人に向けて物品の受渡し依頼があったことを該受取人の第2の通信手段に送信して報知する第3の通信手段と、第2の通信手段により報知を受けた受取人の第2の通信手段から物品の受渡し行為を承諾したことを受信する第4の通信手段と、物品の受渡し行為に基づく差し替え認証情報を受理し、物品の受け取り時に受取人が入力する認証情報を照合して受渡しボックスを解錠する解錠制御手段とを有する場合には、物品の預入人が受渡しボックスから空きボックスを指定して、その空きボックスのボックスID情報と、預入人の個人ID情報と、該物品の受取人の個人ID情報を入力手段により入力すると、受渡しボックスのコンピュータ或いは中央管理センターの中央コンピュータが、入力された受取人の個人ID情報に基づいて、その受取人に向けて物品の預入人からの受渡し依頼を報知する。
【0151】
そして、その受渡し依頼を受けた受取人は都合が良ければ、その受渡し行為を承諾した旨の承諾情報と物品の受渡し行為に基づく差し替え認証情報を受渡しボックスのコンピュータ或いは中央管理センターの中央コンピュータに送信し、それを受理したコンピュータは物品の受け取り時に受取人が入力する認証情報を照合し、受渡しボックスの解錠制御手段を駆動して受渡しボックスを解錠し、物品の取り出しを許容する。
【0152】
尚、前記差し替え認証情報は前記コンピュータが受取人、配達人、或いは物品の決済代行者等からの受渡し承諾情報の受信と引き換えにコンピュータの方から受取人に送信することも考えられる。
【0153】
これにより、受取人が公衆の場に設置された受渡しボックスを物品の受渡し場所として受取人が同意した事実査証となるため、預入人が物品の配達人である場合には、あらためて事前了解をその都度取得したか否かを証明する必要性も無く、配達業者等の預入人が安心して物品の受渡し場所として受渡しボックスを利用することが出来る。
【0154】
また、受渡し依頼に対する事前承認を得た場合に、その事実が受渡しボックスのコンピュータ或いは中央管理センターのコンピュータに記憶され、且つその記録を印刷出力することも出来る。
【0155】
また、受取人を課金先とすることが出来るので預入人は受け取りの遅延による利用料金の増大を心配する必要がなく、安心して利用出来る。
【0156】
また、携帯電話機、携帯情報端末機、パーソナルコンピュータ、或いは受渡しボックスに設けられたテンキー及びタッチパネルはインターネットが利用可能であり、受渡しボックスの配置位置、経過利用料金、入出荷情報、空き状態、受渡し依頼、受渡し承諾情報のうち少なくとも1つがインターネットを介して知得出来る場合には、現在空いている受渡しボックスを容易に知得して利用することが出来、物品の入出荷状態を容易に知得することが出来、経過利用料金を容易に知得することが出来る。
【0157】
また、入力手段及び/または第2の通信手段は携帯電話機であり、該携帯電話機の電話番号、或いは通話音声が受渡しボックスの物品の預入れや取り出しのための解錠を行う際の認証情報を兼ね、更に電話番号が該受渡しボックスの利用料金の課金先を兼ねる場合には、携帯電話機の電話番号を予め個人ID情報である会員番号及び課金先として登録しておくことで会員の識別や課金が容易となり、受渡しボックスを解錠する鍵の役割も併せ持たせることが出来る。また、通話音声を声紋により認証したり、認証情報を音声により伝達認識して認証するする手段として個人ID情報の代わりとすることも出来る。
【0158】
従って、携帯電話機への加入者を自動的に会員として扱うことが出来、個人認証番号や解錠認証番号の入力操作や課金先の入力操作を省略出来、操作性が良い。
【0159】
また、受渡しボックスの利用料金を携帯電話機の電話番号に対して課金する場合には課金が容易であるため好ましい。
【0160】
また、預入人や受取人を予め登録した会員制とすることで受渡しボックスの利用料金の回収方法(与信システム)を事前に構築しておくことが出来る。
【0161】
課金方法の一例としては、時間制使用料金を受取人に課金し、受渡しボックスを利用する初期料金を預入人に課金することも出来るので課金先の設定を多様化出来、受取人の費用負担を軽減することが出来、悪戯防止にも寄与する。
【0162】
また、受渡しボックスに設けられたテンキーや表示手段を兼ねるタッチパネルから受渡し依頼をする場合には、ID識別手段として、携帯電話機の電話番号の代りにICカードや磁気カード、或いはクレジットカード等をカードリーダで読み取ることで利用することも出来る。
【0163】
また、受取人から事前了解が得られるため、預入人は安心して受渡しボックスの利用料を受取人の負担(着払い)とすることを前提に受渡しボックスを物品の受渡し場所に利用することが出来る。
【0164】
また、ICカードを予め登録しておく手間も必要なく、ICカードの盗難や紛失、或いは認証情報の情報漏れを心配することもない。また、任意の預入人や受取人が受渡しボックスを利用出来る上、セキュリティー性も高い。
【0165】
また、受渡しボックスの利用料金の課金先を受取人とすることが出来るので受渡しボックスの利用料金を時間制とすることが出来る。
【0166】
また、受渡しボックスの利用料金を受取人が登録した携帯電話機の電話番号に対して課金する場合には課金が容易であるため好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る受渡しボックスを利用して物品を預け入れる様子を示す模式説明図である。
【図2】 本発明に係る受渡しボックスの各部の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る受渡しボックスにおける利用者と受渡しボックスと中央管理センターとの間での各種の流れを示す図である。
【図4】 本発明に係る受渡しボックスにおいて、受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報を物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替える様子を示す説明図である。
【図5】 本発明に係る受渡しボックスにおいて、受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報を物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替える様子を示す説明図である。
【図6】 本発明に係る受渡しボックスにおいて、受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報を物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替える様子を示す説明図である。
【図7】 本発明に係る受渡しボックスにおいて、受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報を物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替える様子を示す説明図である。
【図8】 携帯電話機の画面に表示したバーコードをバーコードリーダにより読み取る様子を示す図である。
【符号の説明】
A…配達人
B…受取人
X…暗証番号
,X…暗証番号の上3桁或いはバーコード情報或いはデジタル画像情報
,X…暗証番号の下3桁或いは暗証番号
…入力データ、入荷日時及びボックスロケーション番号
…ボックス番号
…差し替え暗証番号
…差し替えバーコード情報或いは差し替えデジタル画像情報
1…携帯電話機
1a…ディスプレイ
1b…コントロールボタン
1c…電波送信機
2…受渡しボックス
3…コントロールパネル
3a…入力手段
3b…表示手段
3c…スピーカー
3d…赤外線センサ
3e…ランプ
3f…プリンタ
3g…カードリーダ
3h…カメラ
3i…携帯電話機接続手段
3j…バーコードリーダ
3k…電波受信機
4…制御部
5…送受信部
6…コンピュータ
7…メモリ
8…施錠機構
9…インターネット
10…中央コンピュータ
10a…サーバ装置
11…中央管理センター
11a…コールセンター
12…メモリ

Claims (10)

  1. 物品の受渡しを行う受渡しボックスの解錠方法であって、
    前記受渡しボックスを解錠するために初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を預入人の了承、物品の決済、受取人の了承等の所定の条件を満たした段階で物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて受渡しボックスを解錠するように構成し
    物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知することを特徴とする受渡しボックスの解錠方法。
  2. 物品の受渡しを行う受渡しボックスの解錠方法であって、
    物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部が受取人に開示され、残りの一部が預入人のみに秘匿され、預入人から受取人に開示された認証情報の一部により受取人が物品を受け取る権利者であることが認証され、残りの一部が預入人のみに秘匿されたことで、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられるまで受取人が前記受渡しボックスを解錠出来ないように構成し
    物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知することを特徴とする受渡しボックスの解錠方法。
  3. 前記物品の受取人のために設定された差し替え認証情報は、バーコード情報、声紋情報、またはデジタル画像情報の何れかを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受渡しボックスの解錠方法。
  4. 物品の受渡しを行う受渡しボックスであって、
    前記受渡しボックスを解錠するための認証情報を照合する認証情報照合手段と、
    前記認証情報照合手段により照合された初めに預入人のために設定された認証情報の一部または全部を、物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替える認証情報差し替え手段と、
    前記認証情報差し替え手段により差し替えられた新たな認証情報に基づいて前記受渡しボックスを解錠する解錠制御手段と、
    物品の預入人のために設定された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部または全部が、前記認証情報差し替え手段により物品の受取人のために設定された差し替え認証情報に差し替えられた時、その差し替えられた旨を少なくとも物品の預入人に報知する第1の通信手段と
    を有することを特徴とする受渡しボックス。
  5. 前記認証情報照合手段及び前記認証情報差し替え手段が前記受渡しボックスとの間で通信制御可能な中央管理センターに設けられ、前記中央管理センターに物品の預入人から送信されるか、或いは前記中央管理センターから預入人へ送信した前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部と、物品の受取人から送信された前記受渡しボックスを解錠するための認証情報の一部とを前記認証情報照合手段により照合し、その照合された認証情報の残りの一部または全部を前記認証情報差し替え手段により物品の受取人から送信されるか、或いは中央管理センターから受取人に送信した差し替えを指定する差し替え認証情報、或いは前記中央管理センターが割り当てて受取人に送信した差し替えを指定する差し替え認証情報に差し替え、その差し替えられた新たな認証情報に基づいて前記解錠制御手段が前記受渡しボックスを解錠することを特徴とする請求項に記載の受渡しボックス。
  6. 前記物品の受取人のために設定された差し替え認証情報は、バーコード情報、声紋情報、またはデジタル画像情報の何れかを含むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の受渡しボックス。
  7. 前記受渡しボックスのボックスID情報と、物品の預入人の個人ID情報と、該物品の受取人の個人ID情報とを入力可能な入力手段と、
    前記入力手段により入力された受取人の個人ID情報に基づいて該受取人に向けて物品の受渡し依頼があったことを該受取人の第2の通信手段に送信して報知する第3の通信手段と、
    前記第3の通信手段により報知を受けた受取人の前記第2の通信手段から物品の受渡し行為及び/または受渡し条件を承諾したことを受信する第4の通信手段と、
    前記物品の受渡し行為に基づく前記差し替え認証情報を受理し、前記物品の受け取り時に受取人が入力する認証情報を照合して前記受渡しボックスを解錠する解錠制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の受渡しボックス。
  8. 前記入力手段及び/または前記第2の通信手段は、携帯電話機、携帯情報端末機、パーソナルコンピュータのうちの何れか1つであることを特徴とする請求項に記載の受渡しボックス。
  9. 前記携帯電話機、前記携帯情報端末機、前記パーソナルコンピュータ、或いは前記受渡しボックスに設けられたテンキー及びタッチパネルはインターネットが利用可能であり、前記受渡しボックスの配置位置、経過利用料金、入出荷情報、空き状態、受渡し依頼、受渡し承諾情報のうち少なくとも1つがインターネットを介して知得出来ることを特徴とする請求項に記載の受渡しボックス。
  10. 前記入力手段及び/または前記第2の通信手段は携帯電話機であり、該携帯電話機の電話番号、或いは通話音声が前記受渡しボックスの物品の預入れや取出しのための解錠を行う際の認証情報を兼ね、更に前記電話番号が該受渡しボックスの利用料金の課金先を兼ねることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の受渡しボックス。
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