<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態である遊技機1と、この遊技機1と、情報等の送受信が可能な携帯電話機(本発明の携帯通信端末)3と、この携帯電話機3とインターネット5を介して、接続されている遊技情報の管理を行う管理サーバ7の概念を示している。なお、この管理サーバ7は、例えば遊技機の製造会社等に設置されるが、その設置場所、設置方法等は特に限定されない。
遊技機1からは、遊技機1の大当たり回数等の情報が携帯電話機3に送信され、この情報が携帯電話機3からインターネット5を介して、管理サーバ7に送信されるようになっている。
また、管理サーバ7では、携帯電話機3からの大当たり回数等の遊技情報を処理して、その処理結果が所定の条件を満たすと、パスワードをインターネット5を介して、携帯電話機3に送信するようにされている。そして、このパスワードが所定のタイミングに設けられたパスワード受信可能期間内に携帯電話機3から遊技機1に送信されると、パスワードによって、遊技機1の演出内容が変更されるようになっている。そして、このパスワード受信可能期間は遊技者の確認ボタン90A、延長ボタン90Bの操作(期間変更手段に相当)により短縮、削除又は延長されるようになっている。
さらに、後述するように本実施形態においては、パスワード受信可能期間の到来をこの期間が到来する前に特別図柄表示装置23(予告報知手段に相当)に予告報知するようになっている。
なお、本実施形態においては、パスワードが本発明の情報データに相当するため、以下の説明におけるパスワード受信手段、パスワード送信手段、パスワード記憶手段等は、それぞれ本発明における情報データ受信手段、情報データ送信手段、情報データ記憶手段等に相当することとなる。
また、本実施形態においては、遊技機1の可変表示装置の演出内容を変更する構成となっているため、以下の説明における演出内容変更手段が本発明における遊技機1の動作内容変更手段に相当する。
<遊技機の構成>
図2に示すように遊技盤21の中央部分には、可変表示装置としての特別図柄表示装置23が組込まれている。この特別図柄表示装置23は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部23Aを備えており、ここに複数の図柄列が表示される。図3に示すように、本実施形態では、これらの図柄列として上図柄列25、中図柄列27及び下図柄列29の3つの図柄列が表示されるが、それ以外の数の図柄列が表示されてもよい。なお、前記表示部23Aには、背景画面等が適宜表示されるようになっている。
各図柄列25,27,29は、基本的には、図3,図4に示すように、複数種類で複数個の図柄31A〜31Iと、複数個の図柄31Kとによって構成されている。各図柄31A〜31Iは、各種「海の生物」のキャラクタと、(1)〜(9)の数字との組合せによって構成されている。より詳しくは、図柄31Aは(1)の数字及び「タコ」のキャラクタの組合せによって構成されている。また、図柄31Bは(2)の数字及び「ハリセンボン」のキャラクタ、図柄31Cは(3)の数字及び「カメ」のキャラクタ、図柄31Dは(4)の数字及び「サメ」のキャラクタ、図柄31Eは(5)の数字及び「エビ」のキャラクタ、図柄31Fは(6)の数字及び「アンコウ」のキャラクタ、図柄31Gは(7)の数字及び「セイウチ」のキャラクタ、図柄31Hは(8)の数字及び「望遠魚」のキャラクタ、図柄31Iは(9)の数字及び「カニ」のキャラクタの組合せによって、それぞれ構成されている。そして、(1)〜(9)の数字は、上図柄列25については降順に、中・下図柄列27、29については昇順にそれぞれ配列されている。これらの図柄31A〜31Iは、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになりうる(これらについては後述する)。
また、図柄31Kは種々の「貝」のマークによって構成されており、前記図柄31A〜31I間に配置される。さらに、図柄31Kは、外れ図柄のみとなりうる。
図3(a)に示すように、通常変動時には、あたかも海中を泳ぐように複数の図柄31A〜31I、31Kが横方向(右から左へ移動するように)にスクロール表示される。
また、図2に示すように、特別図柄表示装置23の上部には普通図柄表示装置33が併設されている。普通図柄表示装置33は、発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留ランプ35と、普通図柄表示部たるLEDよりなる7セグ表示部37とを備えている。
さらに、特別図柄表示装置23の左右両側には一対の通過ゲート39が配設されている。通過ゲート39を遊技球41が通過すると普通図柄表示装置33が作動する。本実施形態では、普通図柄表示装置33は、「0」〜「9」までの数字を可変表示して7セグ表示部37にセグメント表示させ、その数字が所定値(本実施の形態では「7」)で停止した場合に、始動口43の羽根43Aを所定秒数開放させる。この開放により、始動口43への入賞が比較的容易なものとなる。普通図柄表示装置33は、遊技球41の通過ゲート39の通過回数を4回まで記憶することができ、保留ランプ35でその保留数を表示する。従って、4つの保留ランプ35が点灯している状態で遊技球41が通過ゲート39を通過してもカウントされず、保留ランプ35が点灯している限り、遊技球41が通過ゲート39を通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置33は作動するようになっている。
特別図柄表示装置23の表示部23Aでは、各図柄列25,27,29の図柄変動(スクロール変動)が、遊技球41の始動口43への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列25,27,29が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。本実施形態では、図柄変動は、上図柄列25、下図柄列29、中図柄列27の順に停止させられるが、これはあくまでも一例にすぎず、別の順序で停止するようにしてもよい。
図3(b)は、表示部23Aにおける大当たり時の画面を示す図である。同図に示すように、大当たり図柄は、リーチ遊技状態(リーチ状態)を経た後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列25,27,29の変動が停止させられたとき、表示されている図柄31A〜31Iの組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の図柄31A〜31Iが大当たりラインに沿って並んだ組合せとなる場合(例えば(7)、(7)、(7)や(3)、(3)、(3)等)であり、当該組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」となる。
本実施形態では、中央の縦ライン(図3(b)参照)、左右の縦ライン、及び斜め(右上がり、右下がり)の2本のクロスラインによって大当たりラインが構成されている(5ラインと称される)。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口45が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多くの景品球を獲得することが可能となる。
また、例えば図5〜図9に示すように、リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう(もちろん大当たり状態に至らない場合もある)。リーチ状態には、下図柄列29の図柄変動が、大当たりライン上において上図柄列25の停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。例えば図5に示す例では、中央の縦ラインの大当たりライン上において、上図柄列25及び下図柄列29が同一の図柄31Gで停止しており、中図柄列27の図柄31A〜31I、31Kが未だ変動中の状態を示している。この場合において、中図柄列27の大当たりライン上における停止図柄が上下図柄列25,29と同一の図柄(図では図柄31G)であることを条件に、大当たり状態が発生させられる。
上記のリーチ状態には、中図柄列27の図柄変動が、最終的に上・下両図柄列25,29の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が含まれる。
リーチ状態においては、種々のリーチパターンが設定されている。リーチパターンとしては、中図柄列27の図柄31A〜31I、31Kが単にスクロールする「ノーマルリーチ(図5参照)」の他に、背景に珊瑚礁32Aが表示される「珊瑚礁リーチ(図6参照)」及び、キャラクタとして水着の女の人32B(名前:マリンちゃん)が表示される「マリンちゃんリーチ(図7参照)」、背景が波紋の模様32Cに変化する「波紋リーチ(図8参照)」、キャラクタとして男の人32D(名前:サム)が表示される「サムリーチ(図9参照)」等が設定されている。これらリーチパターンは、上記「ノーマルリーチ」を除いて、「スーパーリーチ」、「プレミアムリーチ」に分類することができる。本実施形態では、「珊瑚礁リーチ」、「マリンちゃんリーチ」及び「波紋リーチ」が「スーパーリーチ」を、「サムリーチ」が「プレミアムリーチ」を構成している。
「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待値(大当たり期待値)が高くなるようになっている。さらに、「プレミアムリーチ」は、滅多に見ることのできないリーチとして位置づけられているものであって、このリーチが演出表示された場合には、極めて高い確率で大当たり状態が発生しうるよう構成されている。
これらのリーチパターンは、図16に示すリーチ種別決定カウンタCVに基づいて決定される。
本実施形態においては、さらに、携帯電話機3からのパスワードを遊技機1が受信することによって、上記各リーチ状態での演出が変化するようにされている。その一例として、背景の変更及びキャラクタの変更が行われる構成となっている。背景の変更では、例えば、図11〜図15に示すように、通常の背景に替えて、海草34が覆い茂った海の背景と差し替えて表示されるスペシャルリーチとなるようになっている。なお、図11は「スペシャルノーマルリーチ」の場合、図12は「スペシャル珊瑚礁リーチ」の場合、図13は「スペシャルマリンちゃんリーチ」の場合、図14は「スペシャル波紋リーチ」の場合、図15は「スペシャルサムリーチ」の場合を示している。
また、キャラクタの変更は、例えば、キャラクタを海の生物に替えて、図10に示す各種犬のキャラクタ38A〜38Iに変化させるようになっている(図11〜図15参照)。
次に、所定の遊技状態となることを事前に示唆する(いわゆる予告する)遊技状態示唆手段について説明する。なお、遊技状態示唆手段としては、図柄がリーチ状態となることを示唆する手段、図柄が大当たり図柄となるなることを示唆する手段、その他の遊技状態を示唆する手段があるが、本実施形態では、リーチ状態となることを事前に示唆するリーチ変動示唆手段(以下、単に「リーチ予告」という)をその代表例として説明する。
リーチ予告には、「ノーマルリーチ」となる可能性があることを予告する第1リーチ予告と、「スーパーリーチ」あるいは「プレミアムリーチ」となる可能性があることを予告する第2リーチ予告とがある。
第1リーチ予告では、図17に示すように、表示部23Aの下方から上方に向かって大量の泡50が移動するように表示される。これは、あたかも海底から海面に向かって空気の泡が上昇していくように演出表示されるものである。また、第2リーチ予告は、図18に示すように、大量の魚の群れ53(以下、「魚群」という)が右から左へ泳ぎながら移動するように演出表示される。より詳しくは、図18は中央の縦ラインの大当たりライン上において、上図柄列25及び下図柄列29が同一の図柄31Gで停止しており、中図柄列27の図柄31A〜31I、31Kが未だ変動中の状態である。この状態より、魚群53が上・中・下図柄列25,27,29と同方向(図18において、右から左に)移動するように表示されるのである。
そして、これらの第2リーチ予告発生の有無と第1リーチ予告発生の有無により複数種類のリーチ予告パターンを作り出すことができる。より詳しくは、リーチ予告パターン0としてリーチ予告無し、リーチ予告パターン1として第1リーチ予告のみ、リーチ予告パターン2として第1リーチ予告+第2リーチ予告表示というように3種類のリーチ予告パターンが設けられている。
これらのリーチ予告パターンは、図19に示すリーチ予告種別決定カウンタCYに基づいて決定される。本実施形態では、リーチ予告パターンに応じて、大当たり状態発生の期待値は、異なるものとなっている。
遊技球41の始動口43への入賞に基づいて各図柄列25,27,29の図柄変動が開始させられることはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球41が始動口43に入賞した場合には、その分の変動表示は、現在行われている変動表示の終了後に行われる。つまり、変動表示が待機(保留)される。この保留される変動表示の最大回数は、遊技機の機種毎に決められている。本実施の形態では保留最大回数が4回に設定されているが、これに限られるものではない。
図2に示すように、表示装置23において、表示部23Aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ54が組み込まれている。保留ランプ54の数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ54は、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。このほかにも、遊技機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取り付けられている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、遊技機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
また、遊技者の操作に応じて変化する遊技機1の遊技状態を検出するべく、本実施形態では、遊技盤21には、スルースイッチ55、始動口用スイッチ57、Vゾーン用スイッチ59及びカウントスイッチ61等がそれぞれ設けられている。スルースイッチ55は、遊技球41の通過ゲート39の通過を検出し、始動口用スイッチ57は、遊技球41の始動口43への入賞を検出し、Vゾーン用スイッチ59は、遊技球41の大入賞口45のうちのVゾーンへの入賞を検出し、カウントスイッチ61は、遊技球41の大入賞口45への入賞を検出する。
本実施形態では、各スイッチ55,57,59,61の検出結果に基づき大入賞口用ソレノイド63、特別図柄表示装置23(表示部23A)、各保留ランプ35,54、スピーカ等をそれぞれ駆動制御するために制御装置65が設けられている。
制御装置65は、遊技機1の主制御を行うメイン基板と、音量調整基板、LED基板、払い出し制御基板等の各種サブ基板とから構成されている。また、制御装置65には、サブ基板として図柄表示制御基板65Aが設けられ、制御装置65のメイン基板や後述する通信制御基板80から入力される信号に基づいて特別図柄表示装置23を駆動制御する。
通信制御基板80では、赤外線発光部91及び赤外線受光部93を介して携帯電話機3との間で行われる通信処理の制御が行われる。通信制御基板80の具体的構成については後で詳細に説明する。各制御基板は、読出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMはCPUによる演算結果を一時的に記憶する。
また、本実施形態においては、制御装置65による制御の1つとして、遊技モード切替制御がある。本実施形態においては、基本的には2つのモードが用意されている。即ち、例えば300分の1程度の低確率で大当たり遊技状態を発生させる通常モードと、その約5倍である60分の1程度の高確率で大当たり遊技状態を発生させる高確率モード(以降、便宜上「確変モード」と称する)とがある。
なお、一般的に、確変モードの概念としては、(1)7セグ表示部37に「7」が表示される確率を通常時に比べて高め、始動口43の羽根43Aを開放させる機会を増やすこと、(2)7セグ表示部37における数字の変動時間を短くすること、(3)羽根43Aの開放時間を長くすること(及び/又は入賞個数を多くすること)、(4)特別図柄表示装置23の表示部23Aの図柄31A〜31I、31Kの変動時間を短くすること、(5)大当たり確率が通常モードに比べて高くなること等が挙げられるが、本実施形態における確変モードにおいては、(5)に加えて、(1)〜(4)の全ての事項が実行される。
遊技機1の電源投入時においては、通常モードに設定される。また、その後は、大当たり遊技状態となった際において、最終的に停止表示される図柄31A〜31Iに関連して次回の遊技モードが示唆(報知)される。より詳しくは、大当たり図柄が偶数の図柄31B、31D、31F、31Hのいずれかの場合には、次回の遊技において通常モードに設定されることとなる。また、大当たり図柄が奇数の図柄31A、31C、31E、31G、31Iのいずれかの場合には、次回の遊技において、特別モードたる確変モードに設定されることとなる。
また、制御装置65の出力ポートには、外部接続端子板70が接続されている。また、外部接続端子板70は、ホールコンピュータ(管理コンピュータ)に接続されるホールコンピュータ用の出力端子70A〜Iと、通信制御基板80に接統される通信制御基板用の出力端子70a〜70iとを備えている。
ここで、出力端子70A及び70aは、遊技球41が始動口43へ入賞することにより特別図柄表示装置23における図柄変動が発生したことを示す「図柄変動信号」を出力する。
また、出力端子70B及び70bは、大当たりの発生中であることを示す「大当たり信号」を出力する。
また、出力端子70C及び70cは、ノーマルリーチの発生中であることを示す「ノーマルリーチ信号」を出力する。
また、出力端子70D及び70dは、珊瑚礁リーチの発生中であることを示す「珊瑚礁リーチ信号」を出力する。
また、出力端子70E及び70eは、マリンちゃんリーチの発生中であることを示す「マリンちゃんリーチ信号」を出力する。
また、出力端子70F及び70fは、波紋リーチの発生中であることを示す「波紋リーチ信号」を出力する。
また、出力端子70G及び70gは、サムリーチの発生中であることを示す「サムリーチ信号」を出力する。
また、出力端子70H及び70hは、球発射装置によって遊技球41の発射が行われているか否かを示す「発射スイッチ信号」を出力する。尚、「発射スイッチ信号」がオンである場合は、遊技球41が発射されている、言い換えれば、遊技が行われていることを、オフである場合は遊技球41の発射が中止されている、言い換えれば、遊技が中止されていることをそれぞれ示している。
また、出力端子70I及び70iは、遊技機1にパスワードが受信され、そのパスワードが遊技機1に記憶されたパスワードと一致していることを示すパスワード一致信号を出力する。
通信制御基板80は、遊技者が所持する携帯電話機3との間で赤外線通信を行うための電子制御回路を搭載した回路基板となっている。詳細には、図20のブロック図に示すように、インタフェース回路(I/F)81と、CPU83と、ROM85と、RAM87と、不揮発性メモリ88とを備えて構成され、遊技盤21上に設けられた報知手段としての報知ランプ89と、データ送信手段(情報送信手段)としての赤外線発光部91と、パスワード受信手段としての赤外線受光部93とが接続されている。
報知ランプ89は、遊技情報の送信が可能となったことを遊技者に視覚的に報知するためのランプである。報知ランプ89は、送信可能な遊技情報が有る場合に点灯し、無い場合には消灯されるようになっている。また、赤外線発光部91から遊技情報の送信が行われている間は報知ランプ89が点滅し、送信が終了すると消灯するようにされており、遊技者に遊技情報の送信状態が視覚的に確認できるようになっている。
確認ボタン90Aは、遊技機1の前枠における下受皿の右側方に配置され(図37参照)、後述するように、遊技者の選択によって、パスワード受信可能期間を短縮することができる期間変更手段として機能する。
すなわち、後に詳述するようにパスワードの送信を望まない遊技者は確認ボタン90Aを押さないという選択をすることにより、確認ボタン90Aを押した場合よりもパスワード受信可能期間を短縮することができる。
延長ボタン90Bは、同じく遊技機1の前枠における下受皿の右側方に配置されており(図37参照)、後述するように、所定の期間内にパスワードを送信し損ねた遊技者、例えば、携帯電話機3の操作に戸惑った遊技者に、パスワードの送信を行うための追加の時間を与えるボタンであり、パスワード受信可能期間を延長することができる期間変更手段として機能する。この延長ボタン90Bが押された場合にのみパスワードの送信を行うための追加の時間が与えられるようになっている。なお、ここでは確認ボタン90A、延長ボタン90Bをボタンとしているが、操作レバー、タッチパネル等、遊技者が外部より操作することができる構成であればよい。
赤外線発光部91は、携帯電話機3に対して遊技情報等を赤外線信号として送信するための発光デバイスである。
赤外線受光部93は、携帯電話機3から送信されるパスワードの赤外線信号を受信するための受光デバイスである。尚、赤外線信号は指向性を有しているため、携帯電話機3の赤外線受光部208及び赤外線発光部209を、遊技機1側の赤外線発光部91及び赤外線受光部93に対向させることによって、遊技機1と携帯電話機3とが互いに通信相手として特定される。また、赤外線発光部91から前方(遊技者側)に向かって赤外線信号が出力されるため、隣接配置される遊技機1同士で赤外線信号が干渉することはない。
インタフェース部81は、通信線を介して外部接続端子板70の通信制御基板80用の出力端子70a〜iと接続され、端子よりそれぞれ出力される「図柄変動信号」、「大当たり信号」、「ノーマルリーチ信号」、「珊瑚礁リーチ信号」、「マリンちゃんリーチ信号」、「波紋リーチ信号」、「サムリーチ信号」、「発射信号スイッチ信号」を入力し、かつ「パスワード一致信号」を出力する電子回路である。
CPU83は、通信制御基板80各部を制御するための制御装置であり、ROM85から制御プログラムを読み出して実行する。
ROM85は、通信制御基板80各部を制御するための制御プログラムや各種のデータ等を記憶する読み出し専用の記憶媒体である。また、ROM内には、パスワード記憶領域85Aが設けられ、後述する遊技機1の演出内容を変化させるためのパスワード、本実施形態では「12345」というパスワードが記憶されている。
RAM87は、CPU83によって使用されるワーク領域、後述する変動回数HC、ノーマルリーチ情報カウンタNC、珊瑚礁リーチ情報カウンタSC、マリンちゃんリーチ情報カウンタMC、波紋リーチ情報カウンタHAC、サムリーチ情報カウンタSAC、大当たり情報カウンタOCを記録する遊技情報データ記憶領域87A、後述するサーバ7から配信され、遊技者の携帯電話機3から送信されたパスワードを記憶するパスワード記憶領域87B、及び遊技情報送信用の送信バッファ87Cを有する書き換え可能な記憶媒体である。
不揮発性メモリ88は、遊技情報カウンタ88Aを不揮発的に記憶するための書き込み可能な不揮発性の記憶媒体である。不揮発性メモリ88に記憶される遊技情報カウンタ88Aの値は、例えば、変動回数に対応して、1ずつカウントアップするものであって遊技機1の電源遮断後も記憶保持される。
<携帯通信端末の構成>
次に、遊技機1との間で赤外線通信が行われる携帯電話機3の構成について、図21及び図22を参照しつつ説明する。携帯電話機3は、図21の正面図に示すように、ケース202、キー操作部204、液晶パネル(表示部)206、遊技機1からの情報信号を受信する情報受信手段としての赤外線受光部208、及びパスワードの情報信号を遊技機1に送信するパスワード送信手段としての赤外線発光部209から構成されている。キー操作部204は、ケース202の正面ケース部203に配設されたもので、十字キー、電源キー、ファンクションキー、オンフックキー(開始キー)、クリアキー、及び文字・数字キー(テンキー)等から構成されている。液晶パネル206は、ケース202に形成された開口部202aの内側に配置されている。赤外線受光部208は、赤外線発光部209とともに、ケース202の左側部202bに配置されている。
次に、携帯電話機3の電気回路構成につき図22のブロック図を参照して説明する。携帯電話機3は、液晶パネル206、赤外線受光部208、及び赤外線発光部209に加えて、無線部210、音声回路212、レシーバー214、マイク216、送受信アンテナ218、不揮発性メモリ220、制御部(マイクロコンピュータ)222及び二次電池224を有する。無線部210は、制御部222により制御されて、送受信アンテナ218を通して電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路212は、無線部210から制御部222を通して出力された受信信号をレシーバー214に出力するとともに、マイク216から出力された音声信号を送信信号として制御部222を通して無線部210に出力する。
レシーバー214は、音声回路212から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイク216は、操作者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路212に出力する。不揮発性メモリ220は、各種データや、各種のプログラムを不揮発的に記憶する。二次電池224は、各回路に電力を供給する。制御部222は、CPU,ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータ等から構成されたもので、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理を行う。なお、制御部222は、管理サーバ7へ通信ネットワークを介して情報信号及び遊技者の識別情報等を送信する情報送信手段、及び管理サーバ7から送信されたパスワードを受信するパスワード受信手段として機能する。
また、遊技機1に遊技情報の送信を要求する送信要求信号の要求信号送信用プログラム、遊技情報の受信を行うための遊技情報受信用プログラム、及び管理サーバ7から送信されたパスワードを遊技機1に送信するためのパスワード送信用プログラムは、例えば、遊技機メーカー等によって運営されるインターネット・ホームページ等からダウンロードして、不揮発性メモリ220に記憶される。また、遊技者特定情報としての遊技者の氏名情報を含む遊技者IDも不揮発性メモリ220に記憶される。
尚、遊技者IDは、遊技機メーカ等によって運営されるインターネット・ホームページ等において会員登録をすると与えられるものであり、例えば「X0012345」のように与えられる。ここで「X00」は遊技者IDであることを示すヘッダ、「12345」は会員番号である。
<管理サーバの構成>
次に管理サーバ7について詳細に説明する。管理サーバ7は、インターネット5を介して、遊技者の所有する携帯電話機3と接続可能になっている。図23は遊技機情報の管理サーバ7の構成を示すブロック図である。図23に示すように、遊技機情報の管理サーバ7には、管理サーバ7の制御を司るCPU100が備えられ、CPU100には、各種のデータを一時的に記憶するRAM103と、BIOS等を記憶したROM105と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oバス107とが接続されている。I/Oバス107には、ハードディスク装置109が接続され、このハードディスク装置109には、後に詳述する遊技者データベース記憶エリア111、ポイントテーブル記憶エリア112、パスワード記憶エリア113、その他の情報記憶エリア114、プログラム記憶エリア115が設けられている。
また、I/Oバス107には、ビデオコントローラ116と、キーコントローラ117と、LANカード119とが接続され、ビデオコントローラ116にはCRT121が接続され、キーコントローラ117にはキーボード123が接続され、LANカード119にはルータ125が接続され、ルータ125はインターネット5に接続されている。
ハードディスク装置109に設けられている遊技者データベース記憶エリア111には、遊技者の個別の情報を記憶した遊技者データベース130(図24)が記憶されている。この遊技者データベース130は、遊技機の機種毎に別々に作成されている。例えば図24は、A物語という遊技機の機種と、B物語という遊技機の機種の2種類がある場合の遊技者データベース130を示しているが、図24(A)(B)のように機種毎にそれぞれ異なる遊技者データベースが作成されている。遊技者データベース130には、遊技機ID(機種名番号)、機種名が記憶されるとともに、遊技者IDに対応して、遊技者名、遊技者の電子メールアドレス、遊技者の獲得ポイント数、パスワードの獲得の有無のデータが記憶されている。
尚、遊技機ID(本発明の遊技機識別情報に相当する)は、「機種名番号+遊技機固有番号」という構造をしており、例えば本実施形態では、遊技機ID「A0112345」の「A01」が機種名「A物語」を表しており、遊技機ID「B0112345」の「B01」が機種名「B物語」を表している。そして「A01」又は「B01」に続く数字は、遊技台の識別のための遊技機固有番号である。以下、本実施形態においては、A物語という遊技機の機種と、B物語という遊技機の機種の2種類があるものとして説明する。
ポイントテーブル記憶エリア112には、ポイントテーブル132が記憶されている。ポイントテーブル132には、遊技の状態に対応して与えられるポイント数が記憶されている。図25のポイントテーブル132は、A物語についてのポイントテーブル132の例を示している。このポイントテーブル132では、図柄変動が行われた場合、言い換えれば始動口43に入賞した場合には、図柄変動1回につき「1」ポイントが付与され、大当たりが発生した場合には、大当たり1回につき「10」ポイントが付与され、ノーマルリーチが発生した場合には、ノーマルリーチ1回につき「2」ポイントが付与され、珊瑚礁リーチが発生した場合には、珊瑚礁リーチ1回につき「5」ポイントが付与され、マリンちゃんリーチが発生した場合には、マリンちゃんリーチ1回につき「5」ポイントが付与され、波紋リーチが発生した場合には、波紋リーチ1回につき「5」ポイントが付与され、サムリーチが発生した場合には、サムリーチ1回につき「7」ポイントが付与される。
パスワード記憶エリア113には、図26に示すパスワードテーブル134が記憶されている。パスワードテーブル134には、機種毎に対応して定められたパスワードとこのパスワードの取得条件が記憶されている。例えば、図26では、機種名「A物語」について、ポイント数が1000以上となるとパスワードが取得され、このパスワードが「12345」であることを示し、機種名「B物語」について、ポイント数が2000以上となるとパスワードが取得され、このパスワードが「98765」であることを示している。
その他の情報記憶エリア114には、上記以外の他の任意のデータが記憶され、プログラム記憶エリア115には、管理サーバ7で実行される各種のプログラムが記憶されている。
<動作の説明>
(遊技機の動作)
次に、上述のように構成された遊技機1の作用及び効果について説明する。まず、制御装置65によって実行される各種ルーチンをフローチャートを参照しつつ説明する。なお、ルーチンの各処理は、カウンタ群及びフラグFEに基づいて実行される。
カウンタ群は、ラウンドカウンタCR、保留カウンタCH、入賞カウンタCE、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCB、上・中・下の各図柄乱数カウンタCDU、CDC、CDB、リーチ種別決定カウンタCV及びリーチ予告種別決定カウンタCY等よりなっている。
なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタCEは大入賞口45への遊技球41の入賞個数をカウントするためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示の保留回数をカウントするためのものであり、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」の値を順にとる。ここで、CH=0は、保留されていない状態を意味する。
図27(a)に示す内部乱数カウンタCIは、特別図柄表示装置23での大当たり状態を決定するためのものである。また、外れリーチ乱数カウンタCOは、外れリーチ状態時の表示を行うか否かを決定するためのものであり、大当たり図柄乱数カウンタCBは大当たり図柄を決定するためのものである。これらのカウンタCI、CO、CBはそれぞれ所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新する。各値は、所定の条件に従って乱数として読み出される。また、各カウンタCI、CO、CBは、各値がそれぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっている。
上・中・下の各図柄乱数カウンタCDU、CDC、CDBは、外れ停止図柄等を決定するためのものである。上図柄乱数カウンタCDUは、所定時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲で更新し、特定の値になると初期値に戻す。中図柄乱数カウンタCDCは、上図柄乱数カウンタCDUが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。下図柄乱数カウンタCDBは、中図柄乱数カウンタCDCが一巡する毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期値に戻す。
また、図16及び図27(b)に示すリーチ種別決定カウンタCVは、上述した複数種類のリーチパターンのうちの1つを選択するために用いられるものであり、所定時間毎(例えば上図柄乱数カウンタCDUが一巡する毎)に値(乱数値)を更新し、特定の値になると初期値に戻す。但し、各リーチパターンには重み付けがなされており、各リーチパターンの選択される確率は個々に異なったものとなっている。ただし、図16中の数値はあくまでも一例であって、各リーチパターンの選択される確率は任意である。
また、図19及び図27(c)に示すリーチ予告種別決定カウンタCYは、上述した複数種類のリーチ予告パターンのうちの1つを選択するために用いられるものであり、所定時間毎(例えば上図柄乱数カウンタCDUが一巡する毎)に値(乱数値)を更新し、特定の値になると初期値に戻す。ただし、図19中の数値はあくまでも一例であって、各リーチ予告パターンの選択される確率は任意である。
また、入賞判定フラグFEは、Vゾーンへの入賞の有無を判定するために用いられるものである。フラグFEは、入賞なしの場合に「0」に設定され、入賞ありの場合に自動的に「1」に設定される。
さて、遊技者による遊技が開始されると、制御装置65は、図28の特別電動役物制御ルーチンを行う。なお、特別電動役物制御ルーチンでは、遊技者が所定のタイミングでパスワードを携帯電話機3から遊技機1に送信することによって、後述するリーチ動作処理ルーチンにおいて、背景変更処理及びキャラクタ変更処理されたスペシャルリーチ動作をするように構成されている。
なお、遊技開始前には特別図柄表示装置23の待機画面に、この遊技機1がリーチ状態に設けられたパスワード受信可能期間内にパスワードを受信可能となる遊技機であることが表示されている。よって、遊技者は、遊技を開始する前にこの遊技機1がパスワードを受け入れ可能な遊技機1であることを知り得るから、予めパスワードの送信準備をすることができる。なお、この遊技機1がリーチ状態に設けられたパスワード受信可能期間内にパスワードを受信可能となる遊技機であることを、遊技開始前の待機画面ではなく、遊技開始後の特別図柄表示装置23の画面に表示してもよい。
特別電動役物制御ルーチンでは、まずステップS10において、始動口用スイッチ57の検出結果に基づき、遊技球41の始動口43への入賞があったか否かを判定する。
この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされているとステップS20において、各カウンタCI、CO、CB、CDU、CDC、CDB、CV、CYの各値を取得するとともに、CDU、CDC、CDBの値に基づき外れ図柄を取得する。ここで取得とは、各カウンタの値を読み取り、その値をメモリに記憶する処理を指す。
次に、制御装置65は、ステップS30において、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図30の「変動開始処理ルーチン」に示すように、ステップ31において、図柄変動信号をONとし、出力端子70aに出力する。次にステップS33において、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値であるか否かを判定する。そして、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値の場合(S33:YES)には、ステップS35において、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。また、これと共に、後述する「再抽選処理」を経る場合に備えて、仮停止図柄をも記憶し、ステップS37へ移行する。
一方、ステップS33における判定条件が満たされていないと、ステップS39において、外れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である場合(S39:YES)には、ステップS41において、外れリーチ値に対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモリに記憶する。
さらに、ステップS39の判定条件が満たされていない場合(S39:NO)には、ステップS43において、ステップS20での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶し、ステップS44へ移行する。
さて、ステップS35又はステップS41から移行して、ステップS37においては、リーチ種別決定カウンタCVに基づいてリーチパターンを取得する。即ち、上述した「ノーマルリーチ」、「珊瑚礁リーチ」、「マリンちゃんリーチ」、「波紋リーチ」、「サムリーチ」のいずれかをリーチ種別決定カウンタCVに基づいて決定する。
また、ステップS37においては、リーチパターンを取得すると共に、リーチ予告種別決定カウンタCYに基づいてリーチ予告パターンを取得する。即ち、上述したリーチ予告パターン0〜2のいずれかをリーチ予告種別決定カウンタCYに基づいて決定する。
そして、ステップS37又はステップS43から移行して、ステップS44において特別図柄表示装置23の図柄変動を開始させ、ステップS45に移行する。
ステップS45において、パスワード受信可能期間が後に到来するか否かが判定される。本実施形態においては、パスワード受信可能期間はリーチ状態に設けられているから、具体的にはリーチ状態となるか否かが判定される。より具体的には、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値と同一、又は外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一であるか否かが判定される。そして、パスワード受信可能期間が後に到来する場合、言い換えれば内部乱数カウンタCIの値が大当たり値と同一、又は外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である場合(ステップS45:YES)には、ステップS46において、パスワード受信可能期間到来の予告報知を行う。具体的には、例えば、「パスワード受信可能期間が到来します。パスワードの送信準備をして下さい。」とのメッセージを特別図柄表示装置23に所定時間表示させる。このようにパスワード受信可能期間が来る前に、予め所定のメッセージを表示することで、遊技者にパスワード送信のための準備をさせることができ、遊技者のスムーズなパスワードの送信を促すことができる。また、このメッセージでは、パスワードの送信方法を同時に表示することが望ましい。遊技者がパスワードの送信方法も予め把握することができるから、よりスムーズなパスワード送信が期待できるからである。
さらに、パスワード受信可能期間内にパスワードを受信した場合に起きる遊技機1の変化内容(遊技機動作の変更内容)についてもメッセージ等で予告報知することが望ましい。このようにすることで、遊技者は、パスワードの受信によって起きる遊技機1の変化内容も予め把握することができる。
また、メッセージ表示の他に特別図柄表示装置23に特定のキャラクタを表示して、遊技者に注目させ、遊技者が予告報知を見過ごす危険性を減少させてもよい。さらにキャラクタを複数種として、これらのキャラクタのうち予告出現するキャラクタの種類を遊技機内において取得される乱数値に基づいて変えてもよい。このようにすることで予告報知の態様が変化するため、遊技者は事前予告報知に飽きることがなくなる。
また、このようなメッセージ表示は、メッセージ表示(予告報知)を開始してから断続的に又は連続的にパスワード受信可能期間に至るまでの間、行われることが好ましい。予告報知を断続的に又は連続的に受信可能期間に至るまでの間行なうことで遊技者が予告報知を見過ごす危険性が減少するからである。なお、連続的にメッセージ表示する場合には、特別図柄表示装置23の全面ではなく、その一部にメッセージ表示することが好ましい。特別図柄表示装置23の全面にメッセージ表示すると遊技者が図柄変動を楽しめなくなるからである。
なお、メッセージ表示は、図柄変動開始の際(図柄変動開始時の前後数秒の間)に行われることが望ましい。このようにすることでメッセージ表示からパスワード受信可能期間までの間に十分な送信準備期間を確保することができるからである。
以上のように予告報知された後、ステップS47の第1リーチ予告動作処理ルーチンに移行する。なお、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値と異なり、かつ外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と異なる場合(ステップS45:NO)には、予告報知を行わずに、第1リーチ予告動作処理ルーチンに移行する。
ステップS47においては、「第1リーチ予告動作処理ルーチン」を実行する。詳しくは、図31に示すように、ステップS48において、ステップS37で取得されたリーチ予告パターンが、リーチ予告パターン1又は2か否かを判定する。ステップS48で肯定判定された場合(S48:YES)には、ステップS49において、第1リーチ予告動作処理が実行される。詳しくは、図17に示したように、特別図柄表示装置23の表示部23Aに表示される上・中・下図柄列25,27,29の図柄31A〜31I、31Kが変動を開始した後に、表示部23Aの下方から上方に向かって大量の泡50が移動するように演出表示される。そして、このような演出を遊技者が視認することにより遊技者はリーチ状態発生への期待感を持つことができる。
一方、ステップS48で否定判定された場合(S48:NO)には、リーチ予告パターンは「0」であり、この場合には第1リーチ予告処理を行わずに第1リーチ予告動作処理ルーチンを終了する。
以上の第1リーチ予告処理の後、図30のステップS51で図柄変動信号をOFFし、その後、変動開始処理ルーチンを終了する。
上記のように、ステップS30(「変動開始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置65は、図28のステップS40において、上下両図柄列25、29における図柄31A〜31I、31Kを前記ステップS35、S41、S43のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える(「再抽選処理」を経る場合には、仮停止図柄に差替える)。そして、差替え後の図柄31A〜31I、31Kが上下両図柄列25、29で表示されるよう図柄変動を停止させる。
次に制御装置65は、ステップS50において、第2リーチ予告動作処理を行う。詳しくは、図32の「第2リーチ予告動作処理ルーチン」に示すように、ステップS52において、ステップS37で取得したリーチ予告パターンがリーチ予告パターン2か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S52:YES))には、ステップS53において、制御装置65は、第2リーチ予告処理を実行する。より詳しくは、図18に示したように、魚群53が右から左へ移動するように第2リーチ予告が表示される。
一方、ステップS52で否定判定された場合(S52:NO)には、制御装置65は第2リーチ予告処理を行わずに第2リーチ予告動作処理ルーチンを終了する。
続いて、「第2リーチ予告動作処理ルーチン」を経た後、制御装置65は、ステップS70(図28)において、演出内容変更手段としてのリーチ動作処理を行う。
詳しくは、図33〜図35の「リーチ動作処理ルーチン」に示すように、ステップS71において、リーチ状態が発生したか否かを判定する。リーチ状態が発生していないと判定された場合(S71:NO)には、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
そして、肯定判定(S71:YES)の場合には、ステップS73において、パスワード一致信号がONか否かを判定する。このパスワード一致信号は、後述するようにパスワードが所定のタイミングで遊技機1に受信され、このパスワードがROM85内に記憶されたパスワードと一致する場合にONされるものである。ステップ73においてパスワード一致信号がONと判定された場合(S73:YES)には、続いてステップ90において後に詳細に説明する背景変更・キャラクタ変更を伴ったスペシャルリーチ動作処理を行う。
ステップ73において、パスワード一致信号がONと判定されない場合、すなわちパスワード一致信号がOFFの場合(S73:NO)には、ステップS75(報知手段に相当する)において、パスワード入力メッセージを表示する。例えば図36のパスワード入力メッセージを特別図柄表示装置23に所定時間表示させる。このように表示することで、パスワードの入力忘れを防止することができる。また、このメッセージでは、パスワードの送信方法を同時に表示することが望ましい。
続いて、ステップ77において、パスワード一致信号がONか否かを判定する。ステップ77において、パスワード一致信号がONと判定された場合(S77:YES)には、ステップ90においてスペシャルリーチ動作処理を行う。
なお、ステップ77において、パスワード一致信号がONと判定される場合(S77:YES)は、上記メッセージによって、遊技者が例えば、図37に示すように携帯電話機3の赤外線受光部208及び赤外線発光部209を、赤外線受光部93に対向させ且つ接近させてパスワードを送信した場合である。
ステップ77において、パスワード一致信号がOFFと判定された場合(S77:NO)には、スペシャルリーチ動作処理を行わずに、図35に示すステップS120〜167において、背景変更・キャラクタ変更のいずれも行わない通常のリーチ動作を行う(図5〜図9参照)。
次にステップ90におけるスペシャルリーチ動作処理を図34により詳細に説明する。なお、スペシャルリーチ動作処理ルーチンにおいては、スペシャルノーマルリーチ動作処理、スペシャル珊瑚礁リーチ動作処理、スペシャルマリンちゃんリーチ動作処理、スペシャル波紋リーチ動作処理、スペシャルサムリーチ動作処理のいずれの場合であっても、背景は海草34が覆い茂った海の背景とし、かつキャラクタとしては、各種犬のキャラクタ38A〜38Iを使用する。このように背景、キャラクタを変更することで、遊技者に通常では見ることができない演出内容を見せることができる。
スペシャルリーチ動作処理ルーチンにおいては、まず、ステップ95において、ステップS37で取得したリーチパターンが「ノーマルリーチ」か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S95:YES)には、ステップS97において、制御装置65は、スペシャルノーマルリーチ動作処理を実行する。より詳しくは、背景変更処理、及びキャラクタ変更処理を行った後に各種ランプを点滅させるとともに、図11に示すように、中図柄列27の図柄31A〜31I、31Kをそれまでよりゆっくりと変動表示させてスペシャルリーチ処理ルーチンを終了する。
ステップS95で否定判定された場合には(S95:NO)、ステップS99に移行する。ステップS99においては、ステップS37で取得したリーチパターンが「珊瑚礁リーチ」か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S99:YES)には、ステップ101においてスペシャル珊瑚礁リーチ動作処理を行う。
より詳しくは、図12に示すように、制御装置65は、まず上述した「スペシャルノーマルリーチ」と同様の処理動作を所定時間行った後に、珊瑚礁32Aを背景に出現表示させてスペシャルリーチ処理ルーチンを終了する。
ステップS99で否定判定された場合(S99:NO)には、ステップS103に移行する。ステップS103において、制御装置65はステップS37で取得したリーチパターンが、「マリンちゃんリーチ」か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S103:YES)には、ステップS105において、スペシャルマリンちゃんリーチ動作処理を行う。
より詳しくは、制御装置65は、まず上述した「スペシャルノーマルリーチ」と同様の処理動作を所定時間行い、図13に示すようにマリンちゃん32Bのキャラクタを出現表示させてスペシャルリーチ処理ルーチンを終了する。
ステップS103で否定判定された場合(S103:NO)には、ステップS107に移行する。ステップS107においては、ステップS37で取得したリーチパターンが、「波紋リーチ」か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S107:YES)には、ステップS109において、スペシャル波紋リーチ動作処理を行う。より詳しくは、制御装置65は、まず上述した「スペシャルノーマルリーチ」と同様の処理動作を所定時間行い、その後図14に示すように背景を波紋の模様32Cに変化させてスペシャルリーチ処理ルーチンを終了する。
ステップS107で否定判定された場合(S107:NO)には、ステップS111に移行する。ステップS111においては、スペシャルサムリーチ動作処理を行う。
より詳しくは、制御装置65は、まず上述した「スペシャルノーマルリーチ」と同様の処理動作を所定時間行い、その後、図15に示すようにサム32Dのキャラクタを出現表示させてスペシャルリーチ処理ルーチンを終了する。
一方、図33のステップS77において、パスワード一致信号がOFFと判定された場合(S77:NO)の背景変更・キャラクタ変更のいずれも行わないリーチ動作の詳細は以下の通りである。
まず、図35のステップS120において、ステップS37で取得したリーチパターンが「ノーマルリーチ」か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S120:YES)には、ステップ123において、ノーマルリーチ信号をONとし、出力端子70cに出力する。
続いて、ステップ125において、制御装置65は、ノーマルリーチ動作処理を実行する。より詳しくは、各種ランプを点滅させるとともに、図5に示すように、中図柄列27の図柄31A〜31I、31Kをそれまでよりゆっくりと変動表示させる。次にステップ127において、ノーマルリーチ信号をOFFした後、リーチ動作処理ルーチンを終了する。
ステップS120で否定判定された場合には(S120:NO)、ステップS130に移行する。ステップS130においては、ステップS37で取得したリーチパターンが「珊瑚礁リーチ」か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S130:YES)には、ステップ133において、珊瑚礁リーチ信号をONとし、出力端子70dに出力する。続いて、ステップ135において、珊瑚礁リーチ動作処理を行う。
より詳しくは、図6に示すように、制御装置65は、まず上述した「ノーマルリーチ」と同様の処理動作を所定時間行った後に、珊瑚礁32Aを背景に出現表示させる。次にステップ137において、珊瑚礁リーチ信号をOFFした後、リーチ動作処理ルーチンを終了する。
ステップS130で否定判定された場合には(S130:NO)、ステップS140に移行する。ステップS140においては、ステップS37で取得したリーチパターンが「マリンちゃんリーチ」か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S140:YES)には、ステップ143において、マリンちゃんリーチ信号をONとし、出力端子70eに出力する。続いて、ステップ145において、マリンちゃんリーチ動作処理を行う。
より詳しくは、図7に示すように、制御装置65は、まず上述した「ノーマルリーチ」と同様の処理動作を所定時間行った後に、マリンちゃん32Bを出現表示させる。次にステップ147において、マリンちゃんリーチ信号をOFFした後、リーチ動作処理ルーチンを終了する。
ステップS140で否定判定された場合には(S140:NO)、ステップS150に移行する。ステップS150においては、ステップS37で取得したリーチパターンが「波紋リーチ」か否かを判定する。そして、肯定判定された場合(S150:YES)には、ステップ153において、波紋リーチ信号をONとし、出力端子70fに出力する。続いて、ステップ155において、波紋リーチ動作処理を行う。
より詳しくは、図8に示すように、制御装置65は、まず上述した「ノーマルリーチ」と同様の処理動作を所定時間行った後に、背景を波紋の模様32Cに変化させる。次にステップ157において、波紋リーチ信号をOFFした後、リーチ動作処理ルーチンを終了する。
ステップS150で否定判定された場合(S150:NO)には、ステップS160に移行する。ステップ160において、サムリーチ信号をONとし、出力端子70gに出力する。そして、ステップS165においては、サムリーチ動作処理を行う。
より詳しくは、制御装置65は、まず上述した「ノーマルリーチ」と同様の処理動作を所定時間行い、その後、図9に示すようにサム32Dのキャラクタを出現表示させる。次にステップ167において、サムリーチ信号をOFFした後、リーチ動作処理ルーチンを終了する。
次に、制御装置65は、図28のステップ180において中図柄27での図柄変動の停止を行う。
続いて制御装置65は、ステップS190において、再抽選処理を実行する。詳しくは、図38の再抽選処理ルーチンに示すように、制御装置65はまずステップS191において、今回再抽選実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、再抽選実行条件としては、今回が大当たり時であること、一旦停止された大当たり図柄が通常モードの付与される図柄31B、31D、31F、31Hであること、かつ、所定の確率で再抽選を実行することが決定されていること(別途のカウンタ等に基づいて決定される)等が挙げられる。そして、当該再抽選実行条件が成立していない場合には、何らの処理をも行うことなくリターンする。
これに対し、再抽選実行条件が成立している場合(S191:YES)には、ステップS193において、図柄31A〜31I、31Kの差替えを行う。つまり、ステップS35で記憶した最終停止図柄に差替え表示を行う。
再抽選処理を行った後、制御装置65は、次に、図28のステップS200において、図柄31A〜31Iの組合せが大当たりの組合せであるか否かを判定する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正しく行われたか否かの確認も行われる。そして、この判定条件が満たされていない場合(S200:NO)には、特別電動役物制御ルーチンを終了する。また、図柄31A〜31Iの組合せが大当たりの組合せである場合(S200:YES)には、ステップS210へ移行する。そして、ステップS210において、大当り信号をONとし、出力端子70bに出力する。
続いて、ステップS220において、制御装置65は、ラウンドカウンタCRを「0」にクリヤする。なお、このとき、制御装置65によって表示部23A上に大当たり報知表示がなされる。
次に、制御装置65は、ステップS230(図29参照)において、入賞カウンタCEを「0」にクリヤするとともに、入賞判定フラグFEを「0」に設定する。また、続くステップS240においては、ラウンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。
さらに、ステップS250において、制御装置65は、大入賞口用ソレノイド63を励磁させる。すると、シャッタが倒れて略水平状態となり、大入賞口45が開放される。この開放により、遊技球41のVゾーン及び入賞通路への入賞が可能となる。
次に、ステップS260において、制御装置65は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、この判定条件が満たされている場合には、ステップS270において、未だ大入賞口45の閉鎖予定時期が到来していないか否かを判定する。この判定条件が満たされている場合、すなわち、閉鎖予定時期が到来していない場合(S270:YES)には、処理をステップS260へ戻す。その結果、大入賞口45の開放開始後に所定値CEmax個よりも多くの遊技球41が入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口41が開放され続ける。これに対し、ステップS260又はステップS270のいずれか一方が満たされていないと、ステップS280において、制御装置65は、大入賞口用ソレノイド63を消磁する。すると、シャッタが起こされて略垂直状態となり、大入賞口45が閉鎖される。
続いて、ステップS290において、制御装置65は、ラウンドカウンタCRの値が予め定められた所定値CRmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmaxよりも小さい場合には、続くステップS300において入賞判定フラグFEが「1」であるか否かを判定する。入賞判定フラグFEが「1」の場合には、処理をステップS230へと戻す。従って、一旦大当たり遊技状態が発生すると、遊技球41がVゾーンに入賞することによる継続条件が、所定値CRmax回数満たされるまでは、大入賞口45が開閉のサイクルを繰り返す。例えば所定値CEmaxが「10」に設定され、大入賞口45の開放時間が「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが「16」に設定されている場合には、大入賞口45の開放後、(1)遊技球41が大入賞口45へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口45が閉鎖される。この大入賞口45の開閉のサイクルが遊技球41のVゾーンへの入賞を条件に最大で16回繰り返されることとなる。そして、ステップS290又はステップS300の判定条件のいずれか一方が満たされていない場合には、ステップ310において、大当たり状態が終了したものとして、大当たり信号をOFFとする。
そして、ステップS320において、大当たり状態が終了したものとして、その旨を表示部23Aに表示する。また、これとともに、次回の遊技モードを報知する処理を実行する。より詳しくは、今回の大当たり図柄が偶数の図柄31B、31D、31F、31Hの場合には、表示部23Aに通常モードである旨の表示を行う。また、今回の大当たり図柄が奇数の図柄31A、31C、31E、31G、31Iの場合には、表示部23Aに確変モードである旨の表示を行う。その報知態様としては、例えば、表示部23Aにおける背景画面を変更したり、文字を表示したり、ランプを点灯させたり、音声で報知することなどがある。
そして、ステップS320のモード報知処理を実行した後、制御装置24は「特別電動役物制御ルーチン」を終了する。
(通信制御基板)
次に、通信制御基板80における遊技情報記憶処理ルーチンについて、図39のフローチャートを参照しつつ説明する。このルーチンは、遊技機1から携帯電話機3に一旦送信され、その後、携帯電話機3から管理サーバ7にインターネット5を介して送信される遊技情報を記憶するために行うもであり、本実施形態においては、変動回数、大当たり回数、ノーマルリーチ回数、珊瑚礁リーチ回数、波紋リーチ回数、マリンちゃんリーチ回数、サムリーチ回数を積算した遊技状態の情報、すなわち遊技情報を記憶するために行う。尚、本ルーチンは、通信制御基板80により、所定周期(例えば、1〜2msec毎)で繰り返し呼び出されて実行されるものである。また、電源投入時の初期化処理において、変動回数カウンタHC、大当たり回数カウンタOC、ノーマルリーチ回数カウンタNC、珊瑚礁リーチ回数カウンタSC、波紋リーチ回数カウンタHAC、マリンちゃんリーチ回数カウンタMC、サムリーチ回数カウンタSACは、すべて初期値として「0」が設定される。
最初に、ステップS400において、I/F回路81より、「図柄変動信号」「大当たり信号」、「ノーマルリーチ信号」、「珊瑚礁リーチ信号」、「波紋リーチ信号」、「マリンちゃんリーチ信号」、「サムリーチ信号」の各信号の状態をそれぞれ読み込む。続いて、ステップS410において、「図柄変動信号」がOFFからONに変化したか否かを判断する。「図柄変動信号」がOFFからONに変化しないと判定された場合(S410:NO)には、後述のステップ430を行う。一方、「図柄変動信号」がOFFからONに変化したと判定された場合(S410:YES)には、ステップ420において、RAM87の遊技情報記憶領域87Aの変動回数カウンタHCに1を加算した後、ステップ430の処理を行う。
ステップS430において、「大当たり信号」がOFFからONに変化したか否かを判断する。「大当たり信号」がOFFからONに変化しないと判定された場合(S430:NO)には、後述のステップ450を行う。一方、「図柄変動信号」がOFFからONに変化したと判定された場合(S430:YES)には、ステップ440において、RAM87の遊技情報記憶領域87Aの大当たり回数カウンタOCに1を加算した後、ステップ450の処理を行う。
ステップS450において、「ノーマルリーチ信号」がOFFからONに変化したか否かを判断する。「ノーマルリーチ信号」がOFFからONに変化しないと判定された場合(S450:NO)には、後述のステップ470を行う。一方、「ノーマルリーチ信号」がOFFからONに変化したと判定された場合(S450:YES)には、ステップ460において、RAM87の遊技情報記憶領域87Aのノーマルリーチ回数カウンタNCに1を加算した後、ステップ470の処理を行う。
ステップS470において、「珊瑚礁リーチ信号」がOFFからONに変化したか否かを判断する。「珊瑚礁リーチ信号」がOFFからONに変化しないと判定された場合(S470:NO)には、後述のステップ490を行う。一方、「珊瑚礁リーチ信号」がOFFからONに変化したと判定された場合(S470:YES)には、ステップ480において、RAM87の遊技情報記憶領域87Aの珊瑚礁リーチ回数カウンタSCに1を加算した後、ステップ490の処理を行う。
ステップS490において、「波紋リーチ信号」がOFFからONに変化したか否かを判断する。「波紋リーチ信号」がOFFからONに変化しないと判定された場合(S490:NO)には、後述のステップ510を行う。一方、「波紋リーチ信号」がOFFからONに変化したと判定された場合(S490:YES)には、ステップ500において、RAM87の遊技情報記憶領域87Aの波紋リーチ回数カウンタHACに1を加算した後、ステップ510の処理を行う。
ステップS510において、「マリンちゃんリーチ信号」がOFFからONに変化したか否かを判断する。「マリンちゃんリーチ信号」がOFFからONに変化しないと判定された場合(S510:NO)には、後述のステップ530を行う。一方、「マリンちゃんリーチ信号」がOFFからONに変化したと判定された場合(S510:YES)には、ステップ520において、RAM87の遊技情報記憶領域87Aのマリンちゃんリーチ回数カウンタMCに1を加算した後、ステップ530の処理を行う。
ステップS530において、「サムリーチ信号」がOFFからONに変化したか否かを判断する。「サムリーチ信号」がOFFからONに変化しないと判定された場合(S530:NO)には、遊技情報記録処理ルーチンを終了する。一方、「サムリーチ信号」がOFFからONに変化したと判定された場合(S530:YES)には、ステップ540において、RAM87の遊技情報記憶領域87Aのサムリーチ回数カウンタSACに1を加算した後、遊技情報記録処理ルーチンを終了する。
尚、出力端子70a〜70h、ステップS400からステップ540が、本発明の状態検出手段として機能するものである。また、図柄変動、大当たりの発生、ノーマルリーチの発生、珊瑚礁リーチの発生、波紋リーチの発生、マリンちゃんリーチの発生、サムリーチの発生が、本発明における「特定の遊技状態の発生」に相当するものである。
(通信制御基板、携帯端末の動作)
次に、遊技機1の通信制御基板80において実行される送受信処理について、図40〜図43に示す送受信メインルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。このルーチンでは、ステップS600のパスワード受信処理ルーチンにおいて、前記特別電動役物制御ルーチンにおけるスペシャルリーチの動作・非動作を司るパスワード一致信号のON・OFFを制御するとともに、ステップS650の遊技情報送信処理ルーチンにおいて、前記遊技情報記憶処理ルーチンにて記憶された遊技状態の情報(遊技情報)を遊技機1から携帯電話機3に送信する。尚、この処理におけるルーチンは、ROM85に記憶されており、CPU83がROM85よりルーチンを読み出して実行する。
まず、ステップS600においてパスワード受信処理を行う。このパスワード受信処理では、図41に示すように最初に、ステップS601において、リーチ状態か否かを判定する。本実施形態では、リーチ状態のときが「所定のタイミング」であり、このリーチ状態のときに限って、パスワードが遊技機1に受信されたか否かが判定され、正しいパスワードの受信と連動して前記スペシャルリーチ処理が行われるようになっている。
リーチ状態でない場合(S601:NO)には、本ルーチンを終了する。リーチ状態と判定された場合(S601:YES)には、ステップS603において、「パスワードを送信する方は、確認ボタンを押した後、60秒以内にパスワードを送信して下さい。確認ボタンを押さない場合には、パスワードの受信タイムが終了します。」とのメッセージを特別図柄表示装置23に所定時間(例えば30秒、以下「意思確認時間」という)表示し、次にこの意思確認時間内に確認ボタン90Aが押されたか否かが判定される(S605)。ステップS605において確認ボタン90Aが押されたと判定された場合には、特別図柄表示装置23に例えば、「パスワード受信タイム中です。」との受信の待機画面を所定時間(例えば60秒、以下「待機画面表示時間」という)表示する(ステップS607)。
なお、待機画面中にパスワード受信タイムの残存時間が表示されることが望ましい。また、待機画面中にパスワードの送信方法が表示されることが好ましい。
次に、ステップS609において、意思確認時間又は待機画面表示時間内にパスワードを受信したか否かが判定され、その結果、パスワードを受信したと判定された場合(ステップS609:YES)には、ステップS611において受信したパスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致するか否かを判定する。受信したパスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致する場合(S611:YES)には、ステップS613において、パスワード一致信号ONを出力端子70iに出力する。
このパスワード一致信号ONにより、上述のスペシャルリーチ動作が行われる。そして、ステップS615において、スペシャルリーチ動作が終了したことを確認し、続くステップS617において、パスワード一致信号をOFFとし、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS611において、受信したパスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致しない場合(ステップS611:NO)には、ステップS619において、例えば、「パスワードが一致しません」とのメッセージを特別図柄表示装置23に表示し、メインルーチンにリターンする。なお、ステップS619が本発明におけるパスワードが不一致である旨を報知する報知手段に相当する。
また、リーチ状態となった場合でも、パスワードの送信を望まない者、例えばパスワードを取得していない遊技者や、パスワードを取得したとしてもこのパスワードにより遊技機1の動作内容の変更を望まない遊技者は、その選択により確認ボタン90Aを押さずにそのままの状態で放置する(ステップS605:NO)。すると、待機画面が所定時間表示されることなく、本ルーチンは終了する。
このようにパスワードの送信を望まない遊技者は確認ボタン90Aを押さないという選択をすることにより、確認ボタン90Aを押した場合よりもパスワード受信可能期間を短縮することができる。具体的には、確認ボタン90Aを押さない場合には、パスワード受信可能期間は意思確認時間のみとなり、確認ボタン90Aを押した場合の意思確認時間と待機画面表示時間の合計時間よりも、待機画面表示時間分短くなる。
前記意思確認時間又は待機画面表示時間内にパスワードを送信し損ねた遊技者、例えば、携帯電話機3の操作に戸惑った遊技者は、ステップS621からステップS627における延長時間内に再度パスワードを送信する機会が与えられている。すなわちステップS609において、意思確認時間又は待機画面表示時間内にパスワードを受信していないと判定された場合(ステップS609:NO)には、特別図柄表示装置23に例えば、「パスワードの受信タイムを延長しますか。延長を希望する方は、延長ボタン90Bを押した後、60秒以内にパスワードを送信して下さい。」とのメッセージを特別図柄表示装置23に所定時間(例えば30秒、以下「延長の意思確認時間」という)表示し、次にこの延長の意思確認時間内に延長ボタン90Bが押されたか否かが判定される(S623)。ステップS623において延長ボタン90Bが押されたと判定された場合には、特別図柄表示装置23に例えば、「延長されたパスワード受信タイム中です。」との受信の待機画面を所定時間(例えば60秒、以下「延長の待機画面表示時間」という)表示する(ステップS625)。そして、ステップS627において、延長の意思確認時間又は延長の待機画面表示時間内にパスワードを受信したか否かが判定され、その結果、パスワードを受信したと判定された場合(ステップS627:YES)には、上述のS611以降の処理を行う。
このように本実施形態では、パスワード受信可能期間は、この期間中における遊技者の設定により調整できるようになっている。
従って、このパスワード受信可能期間が到来したときに、遊技者は、パスワードの送信を望むか否かによって、又はパスワードの送信を望む場合の自己の携帯電話機3の準備状況や、そのときの喫煙状況や、飲食等の状況によって、パスワード受信可能期間を調整することができる。
具体的には、パスワードの送信を望む者は、確認ボタン90Aを押すことによって、意思確認時間、及び待機画面表示時間の合計時間のパスワード受信可能期間を確保することができる。さらに、例えば携帯電話機3の準備を行っていない遊技者等は、延長ボタン90Bを押すことによって、意思確認時間、待機画面表示時間、延長の意思確認時間、及び延長の待機画面表示時間の合計時間のパスワード受信可能期間を確保することができる。その一方、パスワードの受信を望まない遊技者は、確認ボタン90Aを押さないことによって、パスワード受信可能期間を意思確認時間のみに短縮することができ、待機画面表示時間という不必要な時間、待機することが不要となる。よって、このような遊技者の遊技意欲を減退させることを防止することができる。
次にステップS650の遊技情報送信処理ルーチンを説明する。まず、図42のステップS670において遊技情報データがあるか否かを判定する。ここで遊技情報データがある状態とは、変動回数カウンタHC、大当たり回数カウンタOC、ノーマルリーチ回数カウンタNC、珊瑚礁リーチ回数カウンタSC、波紋リーチ回数カウンタHAC、マリンちゃんリーチ回数カウンタMC、サムリーチ回数カウンタSACの少なくとも1つが「0」以外の値となっている場合をいう。
遊技情報データがない、すなわち、変動回数カウンタHC、大当たり回数カウンタOC、ノーマルリーチ回数カウンタNC、珊瑚礁リーチ回数カウンタSC、波紋リーチ回数カウンタHAC、マリンちゃんリーチ回数カウンタMC、サムリーチ回数カウンタSACが全て「0」となっていると判定された場合(ステップS670:NO)には、本ルーチンの処理を終了してリターンする。遊技情報データが記憶されていると判定された場合(ステップS670:Yes)には、ステップS680において、報知ランプ89を点灯する。
一方、遊技者は、報知ランプ89の点灯により遊技機1に送信可能な遊技情報データが蓄積されていることを知ると、携帯電話機3を取り出し、ボタン204を操作することにより遊技情報受信用プログラムを起動する。すると、携帯電話機3の液晶パネル206には、図44に示すように、「情報の受信準備が整いました。送信要求信号を送信してください。」とのメッセージが表示される。そして、遊技者は、携帯電話機3の赤外線受光部208及び赤外線発光部209を、赤外線発光部91及び赤外線受光部93に対向させ且つ接近させ、ボタン204を操作することにより送信要求信号を送信する。
続いて、ステップS690において、送信要求信号が携帯電話機3から送信されたか否かが判定される。送信要求信号が受信された場合(ステップS690:Yes)には、ステップS700において、コネクト信号を送信し、S710において、リターン信号を受信する。これにより、通信制御基板80と携帯電話機3との間で、赤外線通信が可能な状態となる。続いて、S720において、報知ランプ89の点滅を開始する。そして、ステップS730において、図43に示す遊技情報作成・送信処理ルーチンを呼び出す。
遊技情報作成・送信処理ルーチンでは、ステップS731において、当該遊技機1を他と識別する遊技機識別情報としての遊技機IDが、RAM87上の送信バッファ87Cの格納領域に格納される。さらに、ステップS733において、変動回数カウンタHC値、大当たり回数カウンタOC値、ノーマルリーチ回数カウンタNC値、珊瑚礁リーチ回数カウンタSC値、波紋リーチ回数カウンタHAC値、マリンちゃんリーチ回数カウンタMC値、サムリーチ回数カウンタSAC値、すなわち遊技情報データが、RAM87上の送信バッファ87Cの格納領域に格納される。
ここで、図45(a)は、遊技情報送信用の送信バッファ87Cのフォーマットを、同図(b)は遊技情報の格納例をそれぞれ示している。つまり、遊技情報は、「遊技機ID+変動回数カウンタHC値+大当たり回数カウンタOC値+ノーマルリーチ回数カウンタNC値+珊瑚礁リーチ回数カウンタSC値+波紋リーチ回数カウンタHAC値+マリンちゃんリーチ回数カウンタMC値+サムリーチ回数カウンタSAC値」というデータ構造を有する。
そして、ステップS735において、送信バッファ87Cに格納された情報を赤外線発光部91より赤外線として送信する。続いて、ステップS737において、赤外線受光部93にて携帯電話機3からの確認信号を受信した後、メインルーチンにリターンする。
なお、通信制御基板80から遊技情報が送信されている間、携帯電話機3の液晶パネル206には、図46に示すように、「情報を受信しています」とのメッセージが表示される。
遊技情報送信メインルーチン(図42)にリターンすると、ステップS740において、報知ランプ89を消灯し、ステップS750において、遊技情報記憶領域87A及び送信バッファ87Cの記憶内容を消去して、本ルーチンの処理を終する。
一方、ステップS690において、送信要求信号が受信されなかったと判定された場合(ステップS690:No)、次に、ステップS760において、発射スイッチ信号がオフであるか否かが判定される。この発射スイッチ信号は、出力端子70hより出力される。発射スイッチ信号がオンである場合(ステップS760:No)、ステップS690へ戻る。
発射スイッチ信号がオフである場合(ステップS760:Yes)、ステップS770において、通信制御基板80に蓄積された情報が消去される旨の警告メッセージを表示部23Aに表示させる。図47は、この場合における表示部23Aのメッセージ表示例を示している。つまり、発射スイッチ信号がオフされた場合は、遊技者が当該遊技機1における遊技を中止した場合であるが、この時点においても未受信の遊技情報が残存している場合には、蓄積された情報がまもなく消去される旨を警告すると共に、遊技情報を受信するための最終的な機会を遊技者に提供するものである。続いてステップS780において、送信要求信号が携帯電話機3から送信されたか否かが判定される。送信要求信号が受信された場合(ステップS780:Yes)には、ステップS700以降を実行する。一方、送信要求信号が受信されなかった場合(ステップS780:No)、ステップS790において、所定時間(例えば、3分間)経過したか否かが判定される。所定時間経過していない場合は(ステップS790:NO)、ステップS780に戻って再び送信要求信号が受信されたか否かを判定し、所定時間経過した場合は(ステップS790:Yes)、報知ランプ89の消灯(ステップS740)及び遊技情報記憶領域87Aの記憶内容の消去等を行い(ステップS750)、本ルーチンの処理を終了する。つまり、遊技球41の発射を停止してから所定時間(例えば、3分間)経過した後は、遊技情報記憶領域87Aの記憶内容(すなわち、蓄積された遊技情報データ)が消去されるため、遊技情報として送信することが不可能となる。従って、当該遊技機1の遊技者が遊技を終了して席を離れた場合等に、当該遊技者以外の者によって不正に遊技情報の受信が行われる危険性を低減することができる。
上述した遊技情報送信処理ルーチンにおいて送信された遊技情報は、携帯電話機3によって受信されると、携帯電話機3に内蔵されたメモリ220の遊技情報記憶領域に記憶される。
<携帯電話機からサーバへの送信処理ルーチン>
ここで携帯電話機3において実行される管理サーバ7への送信処理について、図48に示すフローチャートを参照しつつ説明する。尚、この処理におけるルーチンは、メモリ220に記憶されており、マイクロコンピュータ222がメモリ220よりこのルーチンを読み出して実行する。
管理サーバ7への送信処理ルーチンでは、まず、ステップS800において遊技者が管理サーバ7への遊技情報の送信要求をしたか否かが判定される。なお、遊技者の送信要求は例えば、携帯電話機3のボタン204を操作することにより実行される。
そして、送信要求がされたと判断された場合(S800:YES)には、ステップS810において、当該遊技者を他と識別するための遊技者識別情報としての遊技者IDが、メモリ220上の送信バッファの格納領域に格納される。続いて、ステップS820において、当該遊技機1を他と識別する遊技機識別情報としての遊技機IDが、メモリ220上の送信バッファの格納領域に格納される。さらに、ステップS830において、変動回数カウンタHC値、大当たり回数カウンタOC値、ノーマルリーチ回数カウンタNC値、珊瑚礁リーチ回数カウンタSC値、波紋リーチ回数カウンタHAC値、マリンちゃんリーチ回数カウンタMC値、サムリーチ回数カウンタSAC値が、メモリ220の送信バッファの格納領域に格納される。
ここで、図49(a)は、遊技情報送信用の送信バッファのフォーマットを、同図(b)は遊技情報の格納例をそれぞれ示している。つまり、遊技情報は、「遊技者ID+遊技機ID+変動回数カウンタHC値+大当たり回数カウンタOC値+ノーマルリーチ回数カウンタNC値+珊瑚礁リーチ回数カウンタSC値+波紋リーチ回数カウンタHAC値+マリンちゃんリーチ回数カウンタMC値+サムリーチ回数カウンタSAC値」というデータ構造を有する。そして、ステップS840において、送信バッファに格納された情報をインターネット5を介して、遊技機メーカ等によって運営される管理サーバ7へ送信する。続いて、ステップS850において、メモリ220の遊技情報記憶領域及び送信バッファの記憶内容を消去して、本ルーチンの処理を終する。
(サーバの動作)
次に、図50〜51を参照して、管理サーバ7で行われる遊技情報のデータ受信に基づくパスワード送信の動作について説明する。まず、インターネット5及びルータ125を介して、管理サーバ7が、遊技者の携帯電話機3から送信された遊技情報を受信すると(S900:YES)、ステップS910において、管理サーバ7のRAM103へ記憶される。なお、ステップ900の動作が情報受信手段として機能する。
次いで、ステップ920において、ポイント加算処理を行う。このポイント加算処理では、まず、ステップ921において、受信した遊技情報の遊技機IDが「A01」から始まるか否かが判定される。遊技機IDが「A01」から始まると判定された場合、すわわち、A物語に関する遊技情報であると判定された場合(S921:YES)には、ステップ923においてA物語の遊技者データベース130Aを選択し、ステップ925において遊技者IDに対応する獲得ポイント欄に後述する方法で計算したポイントを加算し、メインルーチンにリターンする。
一方、遊技機IDが「A01」から始まらないと判定された場合、すわわち、B物語に関する遊技情報であると判定された場合(S921:NO)には、ステップ927においてB物語の遊技者データベース130Bを選択し、ステップ929において遊技者IDに対応する獲得ポイント欄に後述する方法で計算したポイントを加算し、メインルーチンにリターンする。
なお、ポイントの計算は、携帯電話機3から送信された遊技情報の変動回数カウンタHC値、大当たり回数カウンタOC値、ノーマルリーチ回数カウンタNC値、珊瑚礁リーチ回数カウンタSC値、波紋リーチ回数カウンタHAC値、マリンちゃんリーチ回数カウンタMC値、サムリーチ回数カウンタSAC値に基づいて行う。
例えば、図25に示すポイントテーブルのポイントに応じたポイント計算を行う。図柄変動の場合、言い換えれば始動口の入賞の場合には、1回につき「1」ポイント加算し、大当たりが発生した場合には、1回の大当たりにつき、「10」ポイント加算し、ノーマルリーチが表示された場合には、1回のノーマルリーチにつき「2」ポイント加算し、珊瑚礁リーチが表示された場合には、1回の珊瑚礁リーチにつき、「5」ポイント加算し、マリンちゃんリーチが表示された場合には、1回のマリンちゃんリーチにつき「5」ポイント加算し、波紋リーチが表示された場合には、1回の波紋リーチにつき「5」ポイント加算し、サムリーチが表示された場合には、1回のサムリーチにつき「7」ポイント加算する。
なお、獲得ポイントは、初期値において0とされている。また、遊技者が既にポイントを獲得している場合には、既に獲得しているポイントに、新たに獲得したポイントを加算する。
次に、図50のステップS930において、獲得したポイント数が所定条件を充足しているか否かを判定する。この所定条件は、例えば、図26に示すように、獲得ポイント数が所定の値以上と設定しておく。この例では、A物語においては1000ポイント以上、B物語においては2000ポイント以上としている。所定条件を満たしていない場合(S930:NO)には、本ルーチンを終了する。所定条件を満たす場合(S930:YES)には、次いで、ステップ940において、パスワードが既に遊技者に送信されているか否かを判定する。この判定は、例えば以下のようにして行う。すなわち、パスワードを取得した場合には、図24に示すように遊技者データベース130のパスワードの獲得欄に「有り」を記憶する。そして、この獲得欄の内容によって、既にパスワードを送信したか否かを判定する。ステップS940において、パスワードが既に遊技者に送信されていると判定された場合(S940:YES)には、本ルーチンを終了する。
ステップS940において、パスワードが送信されていないと判定された場合(S940:NO)には、ステップ950において、パスワード送信処理を行う。
このパスワード送信処理では、管理サーバ7のハードディスク装置109の遊技者データベースで、所定条件を満たした遊技者、例えばポイント数が1000ポイント以上となった遊技者の電子メールアドレスを取得する。例えば図24において、1000ポイント以上となった「太郎」の電子メールアドレスを取得する。そして、その電子メールアドレスにてインターネット5を介して、所定のパスワードを添付した電子メールを送信する。この送信の際に、パスワードの使用方法、及びパスワードにより変更される演出内容の予告情報も添付することが好ましい。ここで、演出内容の予告情報は、例えば、「パスワードの使用により、キャラクタ、及び背景が変更されます。」というような文字メッセージ、表示部23Aに変更後表示される図柄の静止画、動画等が用いられる。尚、所定のパスワードは、例えば図26に示されるように機種毎に異なるパスワードが使用される。以上の動作が、アドレス取得手段、及びパスワード送信手段として機能する。
続いて、ステップS960において、パスワードの取得記録として、遊技者データベース130のパスワードの獲得欄に「有り」を記憶し、本ルーチンを終了する。
なお、パスワード送信処理において管理サーバ7から携帯電話機3に送信されたパスワードは携帯電話機3のメモリ220に記憶される。従って、携帯電話機3のメモリ220は、本実施形態においてパスワード記憶手段としても機能する。
次に本実施形態の機種名「A物語」という遊技機1を、遊技者としての「太郎」が遊技した場合について具体的に説明する。まず、太郎が遊技を開始すると、始動口43に入賞し、表示部23Aにおける図柄変動が開始する。そして、リーチ状態、大当たり状態等の各種遊技状態が発生し、これらの遊技状態の遊技情報が遊技機1に蓄積される。そして、例えば遊技を終了した場合に、携帯電話機3を取り出し、遊技情報を携帯電話機3に受信する。続いて太郎はインターネットを通じて、管理サーバ7にアクセスし、遊技情報を送信する。そして、管理サーバ7では遊技情報からポイントテーブルに基づいてポイント数を計算する。
太郎は、以後このような行為を繰り返し、そして、獲得ポイント数が1000ポイント以上となると、管理サーバ7はパスワード「12345」を太郎の携帯電話機3に電子メールにて送信する。
そして、太郎が次に「A物語」を遊技し、リーチ状態になる乱数が取得された場合には、その図柄変動開始の際にパスワード受信可能期間が到来する旨のメッセージ表示等がされる。これによって太郎は、携帯電話機3の準備をする。そして実際にリーチ状態となり、パスワード受信可能期間が到来した際には、スムーズにパスワードを送信することができる。適正にパスワードが受信されると、これと連動して、遊技機1では背景変更、キャラクタ変更を伴うスペシャルリーチ動作処理が行われる。
次に第1実施形態の効果について説明する。
本実施形態の遊技機1によれば、パスワード受信可能期間の到来が事前に予告報知されるから、遊技者にパスワード送信のための準備期間を与えることができ、遊技者のスムーズなパスワードの送信を促すことができる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、予告報知が断続的に又は連続的にパスワード受信可能期間に至るまでの間行われるから、遊技者が予告報知を見過ごす危険性が減少する。
また、本実施形態の遊技機1によれば、図柄変動が開始する際に予告報知される。従って、予告報知されてからパスワード受信可能期間の到来するまでには、時間的余裕があるから遊技者に十分な準備期間を与えることができる。
また遊技開始前には特別図柄表示装置23の待機画面に、この遊技機1がリーチ状態に設けられたパスワード受信可能期間内にパスワードを受信可能となる遊技機であることが報知されている。よって、遊技者は、遊技を開始する前にこの遊技機1がパスワードを受け入れ可能な遊技機1であることを知り得るから、予めパスワードの送信準備をすることができる。
また、メッセージ表示の際に、パスワードの送信方法を同時に表示する場合には、遊技者はパスワードの送信方法も予め把握することができるから、よりスムーズなパスワード送信が期待できる。
また、パスワードを送信等しない遊技者に対しては、パスワード受信可能期間を短縮して、この遊技者が不要な時間、待たされることを防止することができる。他方、パスワードの送信等に戸惑った遊技者に対しては、受信可能期間を延長することによって追加のパスワードの送信機会を与えることができる。
また、パスワード受信可能期間は、この期間中における遊技者の設定により調整できるようになっている。
従って、このパスワード受信可能期間が到来したときに、遊技者は、自己の携帯電話機3の準備状況等によって、パスワード受信可能期間を調整することができる。
また、本実施形態によれば、期間変更手段たる確認ボタン90A及び延長ボタン90Bは、遊技機1のハンドル付近に配置されているから、遊技者は容易に確認ボタン90A、延長ボタン90Bを操作することができる。
また、本実施形態では、確認ボタン90A、及び延長ボタン90Bの操作方法は、受信可能期間内に特別図柄表示装置23によってメッセージ表示されるから、確認ボタン90A、延長ボタン90Bの操作方法が分からないために遊技者が戸惑うことを防止することができる。
また、本実施形態によれば、遊技者は、自己が所有する携帯電話機3を用いてパスワードを遊技機1に送信することによって、演出内容を変更することができるから、遊技機1が遊技店に設置されてから長時間経過したとしても演出内容に飽きにくくなる。
さらに、遊技者の意識が高まったリーチ状態のときにパスワードを送信し、これと連動して遊技機1の演出内容が変更されるから、遊技者に演出内容の変更に関与している印象を強く与えることができる。
また、本実施形態では、受信可能期間内に、パスワードの送信方法が報知されるから、パスワードの送信方法が分からないために遊技者が戸惑うことを防止することができる。
また、ポイント数が所定値以上になったときに与えられる特別の利益は、遊技内容に直接関連したパスワードの取得であるため、遊技者に非常に魅力的なものとなり、遊技者の遊技意欲を向上させて集客効果を奏することができる。
また、本実施形態の構成によれば、遊技者はパスワードを取得するために管理サーバ7にアクセスする。よって、管理サーバ7側においては、遊技者の遊技情報等を取得することができ、この遊技情報を多様な方法で活用することが可能となり、広範な範囲、例えば、地区、都道府県、全国でのランキングを設けることが容易にでき、その結果遊技者の遊技意欲を向上させて、集客、遊技時間の拡大等を図ることができる。
また、本実施形態では、遊技者がパスワードを送信する行為によって、遊技内容が変化する構成となっている。遊技機1、特にパチンコ遊技機では、遊技者が実質的に操作できる部分はハンドル調整に限られている。本実施形態では、遊技者はハンドル調整以外にも、パスワードを送信するという遊技内容に関連した操作ができるから、遊技意欲が増進される。
また、本手段の構成によれば、複数の遊技状態と、これらの遊技状態にそれぞれ対応させたポイント数からなるポイントテーブル132に基づいてポイント積算されている。そして、このポイントテーブル132は、遊技機1に記憶されているのではなく、管理サーバ7に記憶されている。一般に遊技機1では、不正を防止するため製造後はその内部基板等を変更することができない。本実施形態では、上述のようにポイントテーブル132が管理サーバ7に記憶されているから、各遊技状態におけるポイントの配点等を変更し、パスワード獲得条件を容易に見直すことができる。例えば、遊技機を販売した時点では、その遊技機の稼働率が高いものと考えていたが、実際にはその遊技機の稼働率が低かった場合には、ほとんどの遊技者のポイント数が所定値に達せずにパスワードを獲得できないことが予想される。この様な場合には、各遊技状態における獲得ポイント数を増加させる等して、比較的容易にパスワードの獲得が可能とし、遊技者の遊技意欲の向上を図って遊技機の稼働率を上げることが考えられる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、遊技者の視線が集中するキャラクタが変更されるため、演出内容が変化したという印象が大きくなり、遊技者の飽きを効果的に防止することができる。
また、本実施形態の遊技機1によれば、可変表示装置に表示される図柄の中でも面積の大きな背景が変更されるから、演出内容が変化したという印象が大きくなり、遊技者の飽きを効果的に防止することができる。
また、本実施形態によれば、遊技機1からの遊技情報の受信、管理サーバ7への遊技情報の送信、管理サーバ7からのパスワードの受信、及び遊技機1へのパスワードの送信が、幅広く普及している携帯電話機3によって行われるため、幅広い遊技者の利用を期待することができる。また、遊技者は、電子メールの閲覧等をするために携帯電話機3を常時携帯していることが多いから、遊技店に出かける際に携帯し忘れるおそれが減少する。
また、本実施形態によれば、パスワード不一致である旨が確実に報知されるから、遊技者は、適正なパスワードを送信し直すことができる。
また、本実施形態によれば、遊技機1の機種毎に定められた固有のパスワードを受信した場合にのみ、演出内容の変更が行われることとしたから、他の機種用のパスワードを受信した場合には、演出内容の変更が行われない。よって、パスワードの他機種への流用を防止することができる。
また、本実施形態によれば、変更される演出内容の予告情報が送信されるため、遊技者はその変更内容を把握できる。よって、遊技者の遊技意欲が向上する。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について図52〜54を参照しつつ説明する。第2実施形態では、図30で示した変動開始処理ルーチンにおけるステップS46のパスワード受信可能期間到来の予告報知の態様、及び図52に示すパスワード受信処理ルーチンが第1実施形態と異なっており、他の構成、作用、効果については同一であるため省略する。本実施形態では、リーチ状態のときに遊技者が送信するパスワードは、そのリーチ状態のとき1回に限り有効とされている。また、パスワードは、特定のリーチ状態、ここでは、マリンちゃんリーチのときのみ送信可能とされ、その他のリーチのときには送信することができない構成となっている。
また、本実施形態では、赤外線発光部91及び赤外線受光部93(情報データ受信部に相当する)は、装飾目的も兼ね備えるキャラクタ上に配置されており、このキャラクタが、パスワード受信可能期間が到来することを予告報知する際、及びパスワード受信可能期間に遊技者の視覚に入る位置に変位する構成となっている。
具体的には、例えば、図53及び図54に示すように、特別図柄表示装置23の表示部23Aの上部には、樹木をモチーフにしたキャラクター部301が設けられている。
そして、キャラクター部301では、赤外線発光部91及び赤外線受光部93が木の葉状の変位部303に配置されており、この変位部303は、駆動アクチュエータとしてのソレノイド部305(図54)により変位可能とされ、予告報知の際、及びパスワード受信可能期間には図54(b)に示すように、下方に変位して遊技者に視覚可能とされ、予告報知の際、及びパスワード受信可能期間以外には、図54(a)に示すようにキャラクタ部301内部に収納されて遊技者から見えないようになっている。
この駆動機構は次のようになっている。ソレノイド部305を駆動するための信号がアクチュエータ駆動手段に入力されると、ソレノイド部305におけるコイル部307が通電されて駆動部309の一部がばね等の弾性部材311の付勢に抗してコイル部307内に引き込まれる。そして、その駆動部309に連結されてこれと上下動するように構成された連動部313が連動するようになっている。
より具体的には、図54(a)に示す第1変位状態にある場合において通電が開始されると、コイル部307内に鉄心が引きこまれ、これと連動して連動部313が上方に移動し、かつその連動部313が変位部303の端部に形成された軸状の作用部315を上方に押し上げるように作用する。そして、これに伴って変位部303が回動することにより図54(b)に示す第2変位状態となる。
次に本実施形態のパスワード受信処理ルーチンについて説明する。このパスワード受信処理ルーチンでは、図52に示すように最初に、ステップS1001において、リーチ状態か否かを判定する。次にステップS1003において、特定のリーチ状態(マリンちゅんリーチ)か否かを判定する。本実施形態では、特定のリーチ状態のときが「所定のタイミング」であり、このリーチ状態のときに限って、パスワードが遊技機1に受信されたか否かが判定され、正しいパスワードの受信と連動して前記スペシャルリーチ処理が行われるようになっている。
リーチ状態でない場合(S1001:NO)、及び特定のリーチ状態でない場合(S1003:NO)には、本ルーチンを終了する。特定のリーチ状態と判定された場合(S1003:YES)には、ステップS1005において、「パスワードを送信する方は、確認ボタンを押した後、60秒以内にパスワードを送信して下さい。」とのメッセージを特別図柄表示装置23に所定時間(例えば30秒、以下「意思確認時間」という)表示するとともに、アクチュエータを駆動し、図54(b)に示すように、木の葉状の変位部303を遊技者に視覚可能な状態とするとともに、この変位部303上の赤外線受光部93を露出させて、パスワードの受信を可能とする。なお、アクチュエータは、後述するステップS1009、又はステップS1027における待機画面表示が終了するまで継続して駆動され、待機画面が表示されている間は、図54(b)に示すように、木の葉状の変位部303は遊技者に視覚可能とされている。
次にこの意思確認時間内に確認ボタン90Aが押されたか否かが判定される(S1007)。ステップS1007において確認ボタン90Aが押されたと判定された場合には、特別図柄表示装置23に例えば、「パスワード受信タイム中です。」との受信の待機画面を所定時間(例えば60秒、以下「待機画面表示時間」という)表示する(ステップS1009)。そして、ステップS1011において、意思確認時間又は待機画面表示時間内にパスワードを受信したか否かが判定され、その結果、パスワードを受信したと判定された場合(ステップS1011:YES)には、ステップS1013において受信したパスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致するか否かを判定する。受信したパスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致する場合(S1013:YES)には、ステップS1015において、パスワード一致信号ONを出力端子70iに出力する。
このパスワード一致信号ONにより、上述のスペシャルリーチ動作が行われる。そして、ステップS1017において、スペシャルリーチ動作が終了したことを確認し、続くステップS1019において、パスワード一致信号をOFFとし、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS1013において、受信したパスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致しない場合(ステップS1013:NO)には、ステップS1021において、例えば、「パスワードが一致しません」とのメッセージを特別図柄表示装置23に表示し、メインルーチンにリターンする。なお、ステップS1021が本発明におけるパスワードが不一致である旨を報知する報知手段に相当する。
また、特定のリーチ状態となった場合でも、パスワードの送信を望まない者は、確認ボタン90Aを押さずにそのままの状態で放置する(ステップS1007:NO)。すると、待機画面が所定時間表示されることなく、本ルーチンは終了する。
前記意思確認時間又は待機画面表示時間内にパスワードを送信し損ねた遊技者、例えば、携帯電話機3の操作に戸惑った遊技者に対しては、第1実施形態の場合と同様にして、ステップS1023からステップS1029における延長時間内に再度パスワードを送信する機会が与えられている。
次に第2実施形態特有の効果について説明する。その他の効果は第1実施形態の場合と同様である。
本実施形態によれば、遊技者に注目されている装飾目的のキャラクター(可動部材)の動作によって、パスワード受信可能期間の到来が事前報知されるから、遊技者が予告報知を見過ごす危険性が減少する。
また、本実施形態においては、遊技者によって送信されたパスワードは、1回のリーチ状態においてのみ、遊技機1の動作内容を変更させるパスワードとして有効とされている。
この構成によれば、遊技者は、一回の遊技において一度パスワードを送信したとしても、そのパスワードが遊技機1の動作内容の変更に対して無効となった後には、パスワードを再送信することとなる。よって、1回の遊技において遊技者のパスワードの送信作業が複数回生ずるから、遊技者に遊技機1の動作内容の変更に関与しているという感触を複数回与えることができ、遊技者の遊技意欲が増大する。
また、本実施形態においては次のような作用効果も生ずる。特定のリーチ、ここではマリンちゃんリーチにおいては、その後大当たりとなる確率が、他のリーチ(例えばノーマルリーチ)よりも高いことがある。
その結果、特定のリーチとなると大当たりになるかもしれないという遊技者の期待感が増大する。本実施形態によれば、遊技者は特に期待感の高まった特定のリーチ状態のときに情報データを送信し、これと連動して遊技機の動作内容が変更されるから、遊技者に動作内容の変更に関与している印象をさらに強く与えることができる。
また、パスワード送信タイミングに、変位部303に配された赤外線受光部93を露出させることとしたから、所定のタイミングにのみパスワードが受信可能となる。さらに、変位部303の変位により遊技者に所定のタイミングが到来したことを確実に知らせることができる。また、本実施形態では、変位部303を特別図柄表示装置23内に設けたから、遊技者の注目が集まりやすく、確実に遊技者にパスワードの送信タイミングを知らせることができる。
なお、第2実施形態においては、パスワードが有効とされる特定遊技状態として、リーチ状態の場合を示したが、これに限定されず、確変モード状態、時短モード状態等であってもよく、また、所定回数は1回としたが、回数は特に限定されず複数回であってもよいことは勿論である。
<第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態について図55〜58を参照しつつ説明する。以下の説明では、第1実施形態と異なる点のみを説明し、他の構成、作用、効果については同一であるため省略する。
本実施形態では、遊技機1には、バーコードを読み取るためのCCDカメラ92(本発明の読取手段に相当する)が、備えられるとともに、パスワードは、携帯電話機3の液晶パネル206(本発明の表示手段に相当する)にバーコードとして表示されるようになっている。なお、液晶パネル206に表示される識別情報は、バーコードに限らず文字、図形、記号、二次元コードその他の識別情報であってもよい。また、CCDカメラ92の代わりに例えば、スキャナ等を使用してもよい。
また、第3実施形態では、図58に示すパスワード受信処理ルーチンが第1実施形態と異なっている。このパスワード受信処理ルーチンについて説明する。このパスワード受信処理ルーチンでは、図58に示すように最初に、ステップS1101において、リーチ状態か否かを判定する。
本実施形態では、リーチ状態のときが「所定のタイミング」であり、このリーチ状態のときに限って、バーコードが遊技機1に読み込まれたか否かが判定され、このバーコードから解読されたパスワードが正しいパスワードである場合には、連動して前記スペシャルリーチ処理が行われるようになっている。
リーチ状態でない場合(S1101:NO)には、本ルーチンを終了する。リーチ状態と判定された場合(S1101:YES)には、ステップS1103において、「パスワード(バーコード)を読み込ませる方は、確認ボタンを押した後、60秒以内にバーコードをCCDカメラから読み込ませて下さい。確認ボタンを押さない場合には、バーコードの読み取りタイムが終了します。」とのメッセージを特別図柄表示装置23に所定時間(例えば30秒、以下「意思確認時間」という)表示し、次にこの意思確認時間内に確認ボタン90Aが押されたか否かが判定される(S1105)。ステップS1105において確認ボタン90Aが押されたと判定された場合には、特別図柄表示装置23に例えば、「バーコード読取タイム中です。」との待機画面を所定時間(例えば60秒、以下「待機画面表示時間」という)表示し(ステップS1107)、この際に遊技者は図57に示すように携帯電話機3の液晶パネル206をCCDカメラ92に向ける。
なお、待機画面中にバーコード読取タイムの残存時間が表示されることが望ましい。また、待機画面中にバーコードの読取方法が表示されることが好ましい。
次に、ステップS1109において、意思確認時間又は待機画面表示時間内にバーコードを読み取ったか否かが判定され、その結果、バーコードを読み取ったと判定された場合(ステップS1109:YES)には、ステップS1111において読み取ったバーコードから解読されたパスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致するか否かを判定する。パスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致する場合(S1111:YES)には、ステップS1113において、パスワード一致信号ONを出力端子70iに出力する。
このパスワード一致信号ONにより、上述のスペシャルリーチ動作が行われる。そして、ステップS1115において、スペシャルリーチ動作が終了したことを確認し、続くステップS1117において、パスワード一致信号をOFFとし、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS1111において、バーコードから解読されたパスワードがROM85に記憶されるパスワードと一致しない場合(ステップS1111:NO)には、ステップS1119において、例えば、「パスワードが一致しません」とのメッセージを特別図柄表示装置23に表示し、メインルーチンにリターンする。
また、リーチ状態となった場合でも、バーコードの読み込みを望まない者、例えばパスワードをコード化したバーコードを取得していない遊技者や、バーコードを取得したとしてもこのバーコードにより遊技機1の動作内容の変更を望まない遊技者は、その選択により確認ボタン90Aを押さずにそのままの状態で放置する(ステップS1105:NO)。すると、待機画面が所定時間表示されることなく、本ルーチンは終了する。
このようにバーコードの読み込みを望まない者は確認ボタン90Aを押さないという選択をすることにより、確認ボタン90Aを押した場合よりもバーコード読取可能期間を短縮することができる。具体的には、確認ボタン90Aを押さない場合には、バーコード読取可能期間は意思確認時間のみとなり、確認ボタン90Aを押した場合の意思確認時間と待機画面表示時間の合計時間よりも、待機画面表示時間分短くなる。
前記意思確認時間又は待機画面表示時間内にバーコードを読み込ませ損ねた遊技者、例えば、携帯電話機3の操作に戸惑った遊技者は、ステップS1121からステップS1127における延長時間内に再度バーコードを読み取らせる機会が与えられている。すなわちステップS1109において、意思確認時間又は待機画面表示時間内にバーコードを読み取っていないと判定された場合(ステップS1109:NO)には、特別図柄表示装置23に例えば、「バーコード読取タイムを延長しますか。延長を希望する方は、延長ボタン90Bを押した後、60秒以内にバーコードを読み込ませて下さい。」とのメッセージを特別図柄表示装置23に所定時間(例えば30秒、以下「延長の意思確認時間」という)表示し、次にこの延長の意思確認時間内に延長ボタン90Bが押されたか否かが判定される(S1123)。ステップS1123において延長ボタン90Bが押されたと判定された場合には、特別図柄表示装置23に例えば、「延長されたバーコード読取タイム中です。」との待機画面を所定時間(例えば60秒、以下「延長の待機画面表示時間」という)表示する(ステップS1125)。そして、ステップS1127において、延長の意思確認時間又は延長の待機画面表示時間内にバーコードが読み取られたか否かが判定され、その結果、バーコードを読み取ったと判定された場合(ステップS1127:YES)には、上述のS1111以降の処理を行う。
なお、第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果を生じる。
<第4実施形態>
次に本発明の第4実施形態について図59〜60を参照しつつ説明する。本実施形態では、パスワード受信可能期間が到来する図柄変動が保留される場合には、この図柄変動が保留されている間に予告報知されるようになっている。
図59を用いて概念的に説明すると、図柄変動Aは入賞Aに基づいて(1)の期間内に行われ、図柄変動Aの終了後、続いて入賞Bに基づく図柄変動Bが(2)の期間内行われ、さらに続いて入賞Cに基づく図柄変動Cが(3)の期間内に行われるものとする。なお、図では、実線が図柄変動が行われている状態を示す。
また、図柄変動Aが行われている間((1))に図柄変動Bのための入賞B、及び図柄変動Cのための入賞Cがあったものとする。よって、図柄変動B、図柄変動Cは入賞後、直ちに行われず、いわゆる保留の状態とされるものである。これに対して、入賞Aがあったときは、その直後に図柄変動が開始するものとする。
また、リーチ状態となるか否かは、入賞A〜入賞Cのあったときに予め決められるものとし、図柄変動が開始されてから決められないものとする。そして、入賞A、入賞Bにそれぞれ対応する図柄変動A、図柄変動Bにおいてはリーチ状態とならないことがそれぞれ入賞A、入賞Bのときに決定され、また入賞Cに対応する図柄変動Cにおいてリーチ状態となることは、入賞Cがあったときに決定されるものとする。
本実施形態では、図59に示すように、パスワード受信可能期間が到来する図柄変動Cが保留されている期間中に、パスワード受信可能期間が図柄変動Cにおいて到来することが予告報知されるようになっている。
以上のように予告報知するために、本実施形態では第1実施形態と異なる特別電動役物制御ルーチンを用いている。
特別電動役物制御ルーチンでは、まずステップS1において、始動口用スイッチ57の検出結果に基づき、遊技球41の始動口43への入賞があったか否かを判定する。
この判定条件が満たされていないとステップS2において保留玉有りか否かが判定され、保留玉有りの場合(S2:YES)は、ステップS15へスキップし、保留玉がない場合(S2:NO)には本ルーチンを終了する。
遊技球41の始動口43への入賞があると(S1:YES)、ステップS3において、保留数を1インクリメントする。この保留数が一定値(本実施形態では4)を超えていれば(S5:NO)、その始動入賞は無効となり、ステップS15へスキップする。一方、一定値内の保留数であれば、ステップS7において、各カウンタCI、CO、CB、CDU、CDC、CDB、CV、CYの各値を取得するとともに、CDU、CDC、CDBの値に基づき外れ図柄を取得する。
次にステップS9において、リーチを発生させるカウンタ値を取得したか否かが判定される。すなわち、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値の場合又は外れリーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である場合には、パスワード受信可能期間が到来することを予告報知する(S11)。なお、予告報知の方法は、第1実施形態の場合と同様である。続く、ステップS13において、取得したカウンタ群の各値、外れ図柄をメモリに記憶する。このメモリは、取得したカウンタ群の各値、外れ図柄を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。具体的には、上述の図59の場合において、例えば、順に、(1)入賞Aについて、カウンタ群の各値、外れ図柄、(2)入賞Bについて、カウンタ群の各値、外れ図柄、(3)入賞Cについて、カウンタ群の各値、外れ図柄のように各入賞毎、時系列に記憶される。
そして、記憶している最も古い先頭のカウンタ群の各値、外れ図柄を読み出し(S15)、保留数を1デクリメントした後、変動開始処理(S30)を行う。すなわち、図59の場合では、まず、入賞Aについてのカウンタ群の各値、外れ図柄、次に入賞Bについてのカウンタ群の各値、外れ図柄、次に入賞Cについてのカウンタ群の各値、外れ図柄の順にメモリから読み出され、これらの各値等によって、変動開始処理(S30)以降の処理が行われる。なお、ステップS30〜ステップS320までの処理は、第1実施形態の場合と同様のためその説明を省略する。
次に第4実施形態特有の効果について説明する。その他の効果は第1実施形態の場合と同様である。
本実施形態によれば、パスワード受信可能期間が到来する図柄変動Cの保留中に予告報知されるから、図柄変動Cが開始した後に報知するよりも早く予告報知することとなる。よって、遊技者はパスワード受信可能期間の到来を早く知ることができるから、早めにパスワードの送信準備をすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。なお、上述した各ルーチン(処理手順)はその一例を示したものに過ぎず、適宜変更することができる。
(1)上記実施形態では、管理サーバ7がポイント加算等の遊技情報処理を行うこととしたが、これに限られず、例えば、携帯電話機3において、図50に示したポイント加算等の遊技情報処理を行ってもよい。この場合には、管理サーバ7を設ける必要がなく、システムの構成が単純化される。
なお、この場合において、ポイントの加算、所定条件の正否判断等を行うプログラムは、遊技機メーカのホームページからダウンロードしたり、CD−ROM等の記録媒体によって配布され、携帯電話機3のメモリ220内に記憶される。
(2)上記実施形態では、管理サーバ7がポイント加算を行い、その加算結果が所定の条件を具備することによりパスワードを携帯電話機3に送信することとしたが、管理サーバ7から、ポイント加算結果とは関係なくパスワードを送信してもよい。例えば、遊技機が販売されてから所定の期間経過後に会員登録した遊技者に一斉にパスワードを送信してもよい。これにより、例えば遊技時間が短い、すわなち、上述のポイント数が低い遊技者に対してもパスワードを付与することができ幅広い遊技者の遊技意欲を向上させ、集客を図ることができる。
(3)上記実施形態では、各機種毎にパスワードは1種類としたが、パスワードを各機種に対して複数設け、これら複数のパスワードの取得条件を異なるものとし、かつ、これらの複数のパスワードに対応した複数の演出内容の変更が行われるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、携帯通信端末として携帯電話機3を用いた例を示したが、携帯電話機3以外にPDA(Personal Digital Assistant)等の各種の携帯通信端末を利用することが可能である。
(5)上記実施形態では、パスワード入力メッセージ等についての報知手段としては特別図柄表示装置23を用いたが、報知手段としては特に限られず、例えば、光、又は音声による報知が可能なランプ、LED、スピーカ等であってもよい。
(6)上記実施形態では、遊技機1と携帯電話機3との間で赤外線を媒介として無線通信を行う構成としたが、無線通信であれば特に限定されない。例えば、電波を媒介とする近距離通信技術として知られるブルートゥース通信が可能な携帯通信端末との間でブルートゥースによる無線通信を行う構成としてもよい。
また、PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)プロトコルをサポートするように構成された簡易型携帯電話PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)を用いても良い。
(7)上記実施形態では、遊技機1の動作内容の変更として特別図柄表示装置23における背景変更、キャラクタ変更が行われるものとしたが、これらの動作内容の変更に限らず、遊技者に遊技機の動作内容が変更されたことを示すものであれば特に制限されない、例えば、各種装飾ランプ、遊技中に流れる効果音、音楽の変更、リーチ予告態様の変更等が挙げられる。
また、遊技盤上に設けられた可動部材の動作変更であってもよい。例えば、始動口の開閉羽根の開放時間を通常よりも長くすることによって始動口への入賞確率を向上させ、遊技者に有利なゲーム内容とすることが考えられる。また、風車に駆動装置を設けこの風車の回り方を変化させることにより、遊技球の流れ方を変えて始動口への入賞確率を向上させることも考えられる。
なお、可動部材は、動作するものであれば特に限定されず、例えばキャラクタ人形等も含まれる。
また、遊技機1の動作内容の変更がリーチ状態となる確率、大当たり状態となる確率等の各種確率、入賞に対する払い出し個数、大当たり遊技中の大入賞口の開放回数の変更であってもよい。この構成によれば、遊技者に有利な遊技状態とすることができ、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
(8)上記実施形態では、情報データの一例としてパスワードを用いて説明したが、情報データとしては特に限定されず、例えば、情報データとして遊技機1の動作の変更内容に関するプログラム、又は遊技機1の動作の変更内容に関するデータを用いてもよい。
(9)上記実施形態では、遊技機1の遊技盤上に赤外線受光部93が設けられ、遊技機1が直接情報データ(パスワード)を受信する構成としたが、赤外線受光部93等の受信部を別の装置に設け、この別の装置から情報データを間接的に遊技機1が受信する構成としてもよい、例えば、貨幣の投入等を行う台間機(サンド)に赤外線受光部93等を設けてもよい。
(10)上記実施形態では、メイン基板である制御装置65に、サブ基板である通信制御基板80からの信号(パスワード一致信号)が入ることにより遊技機1の動作内容が変更される構成としたが、サブ基板である通信制御基板80から制御装置65に信号を入れることなく、通信制御基板80が直接的に遊技機1の動作内容の変更を制御してもよい。このような構成とすることにより、制御装置65への外部信号の進入を防止することができるため、外部からの不正が回避される。
(11)上記実施形態では、所定のタイミングはリーチ状態のときとしたが、これに限られず、所定のタイミングは、遊技開始後であれば特に限定されない。
例えば、所定のタイミングを、大当たり確率が通常時に比べて高くなる確変モードが決定された後、確変モードが終了するまでの間、又は可変表示装置に表示される変動図柄の変動時間が短くなる時短モードとなることが決定された後、時短モードが終了するまでの間とすることもできる。
これらのモードにおいて、遊技者は淡々と遊技をしていることが多く、遊技内容を退屈と感じている場合も多い。
従って、所定のタイミングをこれらのモードの際とすれば、遊技者はこれらのタイミングで情報データを送信し、そして、これと連動するようにして遊技機1の動作内容が変更されるから、遊技者の退屈感を緩和することができる。
特にこれらのモードにおいては、可変表示器に表示される図柄変動等が単調となることが多いため、可変表示器に特別に用意したアニメーション等を表示することが好ましい。
また、所定のタイミングを大当たり遊技中に設けてもよい。一般に、大当たり遊技中においては、例えば、毎回、同一のアニメーション等が図柄表示装置に表示されるだけなので、遊技者は淡々と遊技をしていることが多く、遊技内容を退屈と感じている場合も多い。本構成によれば、大当たり遊技中に情報データの受信が可能となり、情報データを受信することによって、遊技機1の動作内容が変更されるから、遊技者の退屈感を緩和することができる。
さらに、所定のタイミングは、上記のリーチ状態のとき等に限らず、所定のタイミングを、例えば、発射された遊技球が所定個数に達したとき等、所定条件が成立したときとしてもよい。
(12)なお、受信可能期間等の短縮という機能を果たす手段と、受信可能期間等の削除という機能を果たす手段と、受信可能期間等の延長という機能を果たす手段とは別々の手段として設けてもよいし、これらの機能のうち2以上の機能を兼ね備えた手段であってもよい。例えば、短縮という機能を果たすボタンと、削除という機能を果たすボタンと、延長という機能を果たすボタンとを別に設けてもよいし、これら3つの機能を兼ね備えた1つのボタンを設けても構わない。
(13)また、上記実施形態では、遊技者は単一の情報データ(パスワード)のみを遊技機1に送ることができる構成であったが、複数種の情報データを送ることができる構成においては、遊技機において、遊技者から送られた情報の種類を例えば液晶等に表示し、遊技者が自ら送った情報の種類を確認できる構成にしてもよい。このようにすれば、遊技者が誤った種類の情報データを送信したとしても、そのことを容易に気付かせることができ、正しい種類の情報データ送信の契機を与えることができる。
(14)また、上記実施形態では、予告報知は、特別図柄表示装置23におけるメッセージ表示等としたが、予告報知の態様は特に限定されない。例えば、音又は音声によって予告報知してもよい。このようにすると、特別図柄表示装置23における図柄変動が予告報知のために妨げられることはない。よって、遊技者に図柄変動表示を十分に楽しませることができる。
また、音又は音声によって予告報知するから、遊技者がたとえ特別図柄表示装置23における図柄変動を見ていない状況、例えば、タバコの灰を灰皿に落とすために灰皿を一瞬見たときにおいても遊技者に確実に予告報知をすることができる。
また、予告報知は、LED、ランプ、フラッシュ等の発光部材の発光態様を変更するものであってもよい。