JP4750746B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4750746B2
JP4750746B2 JP2007089299A JP2007089299A JP4750746B2 JP 4750746 B2 JP4750746 B2 JP 4750746B2 JP 2007089299 A JP2007089299 A JP 2007089299A JP 2007089299 A JP2007089299 A JP 2007089299A JP 4750746 B2 JP4750746 B2 JP 4750746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
semiconductor device
gate length
control electrode
concentration impurity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007089299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007294939A (ja
Inventor
且宏 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lapis Semiconductor Co Ltd
Original Assignee
Oki Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Semiconductor Co Ltd filed Critical Oki Semiconductor Co Ltd
Priority to JP2007089299A priority Critical patent/JP4750746B2/ja
Publication of JP2007294939A publication Critical patent/JP2007294939A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4750746B2 publication Critical patent/JP4750746B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

この発明は、サージ電流から集積回路ブロックを保護するための保護回路を備える半導体装置に関する。
近年の携帯機器の普及等により、半導体装置に対する低消費電力化の要請が益々大きくなっている。携帯機器は、充電式内蔵バッテリや乾電池等を駆動電源としているからである。充電や乾電池交換が必要となる頻度を低く抑えること(すなわち、バッテリ寿命を長期化すること)は、携帯機器の商品価値を高める上で、重要な要素である。
半導体装置の消費電力を増大させる要因の一つとして、集積回路を構成するトランジスタやダイオードのリーク電流がある。リーク電流とは、トランジスタやダイオードがオフ状態や逆バイアス状態のときに流れる電流である。消費電力を抑えるためには、集積回路内の各素子を、リーク電流がなるべく小さくなるように設計することが望ましい。
リーク電流を低減する方法の一つとして、電源電圧を低く抑える方法がある。例えば、下記特許文献1に記載された技術では、フローティングゲートの側面に凹凸を形成して電荷を集中させることにより、不揮発性メモリの書き込み電圧/消去電圧を低下させることができ、これにより、メモリ装置の消費電力を抑えることができる。しかし、半導体装置の素子数は非常に多く、このため、リーク電流は、1素子当たりの値がごくわずかであっても、集積回路全体としては大きい値になる。例えば、集積回路の素子数が100万(1×106 )個である場合、1素子当たりのリーク電流が1兆分の1(1×10-12 )アンペアであっても、リーク電流の総和は100万分の1(1×10-6)アンペアになる。
このリーク電流値は、携帯機器の仕様によっては、無視できないばかりか、商品価値を無くしてしまう可能性もある。したがって、電源電圧を低減させるだけでは、リーク電流を十分に小さく抑えることはできない。
一方、集積回路を複数のブロックに分けて、駆動するブロックのみに電源電圧を供給することにより、リーク電流を低減させる技術が、知られている。この技術によれば、駆動していないブロックでは、電源電圧が供給されないため、リーク電流が発生しない。したがって、半導体装置全体でのリーク電流を、大幅に低減することができる。
ここで、集積回路は、多くの場合、対応する機能の使用時にのみ駆動すればよいブロックと、常時駆動する必要があるブロックとを含む。常時駆動ブロックを含む場合、消費電力を低減するためには、該常時駆動ブロックの回路規模を可能な限り小さくすることも有効である。
しかし、小規模の集積回路ブロックをリーク電流が小さい素子で構成した場合、素子の静電破壊を起こし易くなるという新たな欠点を生じる。
トランジスタの静電破壊を防止する技術としては、例えば下記特許文献2に記載された技術が知られている。特許文献2の技術では、トランジスタの端部のゲート長を中央部分のゲート長よりも長くすることにより電界の集中を防止して、静電破壊を防止している。しかし、この技術は、サージ電流自体を低減することはできないため、集積回路の静電破壊を防止する技術としては不十分である。
これに対して、集積回路ブロックを構成する素子の静電破壊を、保護回路を設けることによって防止する方法がある。図12は、保護回路を有する集積回路の構成を概略的に示す回路図である。図12に示したように、内部回路(例えば上述の常時駆動回路)1210および保護回路1220は、電源線1230と接地線1240との間に並列に接続される。保護回路1220としては、MOS(Metal Oxide Semiconductor) トランジスタやPN接合ダイオードを使用することができるが、図12の例ではGGNMOS(Gate Grounded NMOS)1221を使用している。保護回路1220を設けることにより、静電気サージを防止することが可能である。
しかしながら、保護回路1220を設けた場合、この保護回路1220を構成する素子のリーク電流が発生して、集積回路のリーク電流が増加するという欠点がある。例えば、保護回路1220をMOSトランジスタで構成した場合にはサブスレッショルド電流がリーク電流になり、また、保護回路1220をPN接合ダイオードで構成した場合には接合リーク電流がリーク電流になる。その一方で、リーク電流が小さくなるように保護回路1220を設計すると、静電気サージを防止する効果が損なわれる。
特開平6−5871号公報 特開平9−260504号公報
この発明の課題は、リーク電流を増大させることなく静電サージを防止することができる半導体装置を提供することにある。
この発明は、第1、第2電源線に接続された内部回路と、内部回路を保護するために第1、第2電源線に接続された保護回路とを備える半導体装置に関する。
そして、保護回路は、1電源線に接続される第1の高濃度不純物領域と、第2電源線に接続される第2の高濃度不純物領域と、第1のゲート長を有する第1の制御電極及び第1のゲート長より長い第2のゲート長を有する第2の制御電極とが一体に形成されるとともに第2電源線に接続される制御電極とを有する保護トランジスタを有し、保護トランジスタは、第1の高濃度不純物領域と第2の高濃度不純物領域と第1の制御電極とを有する第1トランジスタ構造部と、第1の高濃度不純物領域と第2の高濃度不純物領域と第2の制御電極とを有する第2トランジスタ構造部とを備え、第1制御電極のゲート長が、内部回路を構成するトランジスタのゲート長と同一である。
この発明によれば、ゲート長が短い第1トランジスタ構造部によって静電サージに対する保護回路の応答性を確保できるとともに、ゲート長が長い第2トランジスタ構造部によってリーク電流の増加を抑えることができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、図中、各構成成分の大きさ、形状および配置関係は、この発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、また、以下に説明する数値的条件は単なる例示にすぎない。
第1の実施形態
まず、この発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、この実施形態に係る半導体装置の要部構成を示す回路ブロック図である。また、図2は、図1に示した回路ブロックのレイアウト構造を概念的に示す平面図である。
図1に示したように、この実施形態に係る半導体装置100は、内部回路110と、保護回路120と、電源線130と、接地線140とを有する。
図1において、内部回路110は、半導体装置100の何らかの機能を実現するための集積回路であり、例えば上述の常時駆動回路である。内部回路110は、電源線130および接地線140に接続されている。図2(A)は、内部回路110のレイアウト構成例を概略的に示す平面図である。図2(A)に示したように、内部回路110のN型領域111には、P型ソース領域112、P型ドレイン領域113およびゲート電極114を含むPMOSトランジスタが、複数個形成される。また、P型領域115には、N型ソース領域116、N型ドレイン領域117およびゲート電極118を含むNMOSトランジスタが、複数個形成される。ソース領域112,116、ドレイン領域113,117およびゲート電極114,118は、配線パターン119によって配線される。この実施形態では、ゲート電極114,118の配線幅(すなわち、PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタのゲート長)は、すべて同じ値L1である。
また、図1において、保護回路120は、集積回路ブロックをサージ電流からを保護するための集積回路である。図1に示したように、保護回路120は、1個の保護トランジスタ121を有する。保護トランジスタ121は、NMOS構造である。この保護トランジスタ121は、ドレインDで電源線130に接続され且つソースSおよびゲートGで接地線140に接続されている。また、保護トランジスタ121には、基板電位Bが印加される。図2(B)は、保護回路120のレイアウト構成例を概念的に示す平面図である。また、図3は、図2(B)に符号Aで示した部分の拡大図である。
図2(B)および図3から解るように、保護トランジスタ121は、電源線130(図2(B)、図3では示さず)に接続される第1のN型高濃度不純物領域(ドレインD)と、接地線140(図2(B)、図3では示さず)に接続される第2のN型高濃度不純物領域(ソースS)と、ゲート電極Gとを有する。ゲート電極Gは、第1のゲート長L1を有する第1のゲート電極122cと、第2のゲート長L2(L1<L2)を有する第2のゲート電極123cとが一体に形成されている。
保護トランジスタ121には、多数のトランジスタ構造部が一体に形成されている。この実施形態では、第1、第2のトランジスタ構造部122,123が交互に形成されている。第1のトランジスタ構造部122は、N型ソース領域122a(第2のN型高濃度不純物領域Sの一部)、N型ドレイン領域122b(第1のN型高濃度不純物領域Dの一部)およびゲート電極122cを含む。第2のトランジスタ構造部123は、N型ソース領域123a(第2のN型高濃度不純物領域Sの一部)、N型ドレイン領域123b(第1のN型高濃度不純物領域1Dの一部)およびゲート電極123cを含む。また、トランジスタ構造部122のゲート幅w1 ,w1 ,・・・の総和W1 は、トランジスタ構造部123のゲート幅w2 ,w2 ,・・・の総和W2 よりも小さくなるように、設定される。ドレイン領域122b,123bは、コンタクト124を介して、電源線130に接続されている。また、ソース領域122a,123aおよびゲート電極122c,123cは、コンタクト125を介して、接地線140に接続されている。なお、各トランジスタ構造122のゲート幅は同一である必要はなく、さらに、トランジスタ構造123のゲート幅も同一である必要はない。
次に、この実施形態に係る半導体装置100の動作について説明する。
電源線130(図1参照)に正極の静電気サージが印加されると、この電源線130の電位上昇に起因して、内部回路110に貫通電流が流れる。そして、電源線130の電位がブレークダウン電圧を超えると、ブレークダウンが発生して、内部回路110内のNMOSトランジスタがバイポーラ動作に移行する。但し、内部回路110内のNMOSトランジスタはPMOSトランジスタと直列に接続されているので(図2(A)参照)、サージ電流は流れ難い。
ここで、保護トランジスタ(NMOSトランジスタ)121に設けられたトランジスタ構造部122のゲート長は、内部回路110に設けられたNMOSトランジスタのゲート長L1と同一である(上述)。したがって、内部回路110でブレークダウンが発生したとき、トランジスタ構造部122もブレークダウンする。そして、このブレークダウンによる基板電位Bの上昇により、トランジスタ構造部122もバイポーラ動作に移行する。さらに、基板電位Bが上昇しているので、このトランジスタ構造部122と一体に形成されたトランジスタ構造部123も、バイポーラ動作に移行する。このようにして、保護トランジスタ121にサージ電流が流れて、接地線140に吸収される。
上述のように、内部回路110にはサージ電流が流れにくいので、該サージ電流の大部分は保護トランジスタ121を流れる。これにより、内部回路110は、静電破壊から保護される。
続いて、この実施形態に係る半導体装置の特性について、図4を用いて説明する。
図4は、半導体装置の電流−電圧特性を説明するためのグラフであり、縦軸はドレイン電流[アンペア]、横軸はソース・ドレイン間電圧[ボルト]である。また、図4において、曲線C0は半導体装置100(図1〜図3参照)の電流−電圧特性であり、曲線C1は従来の半導体装置(ゲート長L1)の電流−電圧特性、曲線C2は従来の半導体装置(ゲート長L2)の電流−電圧特性を示している。
上述のように、内部回路110を構成するトランジスタのゲート長はL1である。このため、ゲート長L1のみの保護トランジスタは、内部回路110と同じソース・ドレイン間電圧V0でターン・オンする。図4から解るように、この実施形態に係る半導体装置100も、ゲート長L1のみの保護トランジスタと同じソース・ドレイン間電圧V0でターンオンする。したがって、この実施形態の半導体装置100は、内部回路110と同じタイミングで保護トランジスタ121がターン・オンするので、優れた静電破壊防止効果を有する。これに対して、ゲート長L2のみの保護トランジスタは、電圧V1(V0<V1)でターン・オンするので、ターン・オン・タイミングが内部回路110よりも遅くなり、十分な静電破壊防止効果を得ることができない。
その一方で、この実施形態の保護トランジスタ121は、ゲート長L2(L1<L2)のトランジスタ構造部123を有しているので、非動作時のリーク電流を、ゲート長L1の保護トランジスタよりも小さくすることができる。
ここで、リーク電流を小さくするためには、上述のように、トランジスタ構造部122のゲート幅w1 ,w1 ,・・・の総和W1 を、トランジスタ構造部123のゲート幅w2 ,w2 ,・・・の総和W2 と比較して、可能な限り小さくする設定ことが望ましい。但し、保護トランジスタ122のゲート幅を短くするほど、ターンオンタイミングが内部回路110よりも遅くなり易いので静電破壊防止効果は低下する。したがって、トランジスタ構造部122,123のゲート幅の比は、リーク電流低減効果と静電破壊防止効果との兼ね合いに応じて、適宜設計されるべきである。
以上説明したように、この実施形態によれば、ゲート長が内部回路110と同一のトランジスタ構造部122とゲート長が内部回路110よりも長いトランジスタ構造部123とを一体に形成してなる保護トランジスタ121を使用するので、静電気サージに対する応答性に優れ(したがって、静電破壊が生じ難く)、且つ、リーク電流が小さい半導体装置を提供することができる。
第2の実施形態
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体装置について、図5および図6を用いて説明する。
図5は、この実施形態に係る保護トランジスタのレイアウト構造を示す部分拡大図である。図5において、図3と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ図3の場合と同じものを示している。
図5に示したように、この実施形態は、トランジスタ構造部122のドレイン領域122bにコンタクト124が設けられていない点、すなわち保護トランジスタのドレインと電源線140とを接続するコンタクト124をトランジスタ構造部123のみに設けた点で、第1の実施形態と異なる。
この実施形態に係る半導体装置の他の構成部は、上述の第1の実施形態に係る半導体装置(図1、図2参照)と同様であるので、説明を省略する。
次に、この実施形態に係る半導体装置の動作について、図6の概念的平面図を用いて説明する。
第1の実施形態と同様、電源線130(図1参照)に正極の静電気サージが印加されると、この電源線130の電位上昇に起因して内部回路110に貫通電流が流れる。そして、電源線130の電位がブレークダウン電圧を超えると、ブレークダウンが発生して内部回路110内のNMOSトランジスタがバイポーラ動作に移行するが、第1の実施形態と同様の理由によりサージ電流は流れ難い。
第1の実施形態と同様、内部回路110でブレークダウンが発生したとき、保護トランジスタ121のトランジスタ構造部122もブレークダウンする。そして、このブレークダウンによる基板電位Bの上昇により、トランジスタ構造部122,123も、バイポーラ動作に移行する。これにより、保護トランジスタ121にサージ電流Isが流れて、接地線140に吸収される。ここで、上述のように、この実施形態では、トランジスタ構造部122のドレイン領域122bにコンタクト124が設けられていない。このため、トランジスタ構造部122のドレイン領域122bには、電源線130から供給された電流が、トランジスタ構造部123のドレイン領域を介して、流入する。このため、トランジスタ構造部122のドレイン抵抗Rは、トランジスタ構造部123のドレインを介在する分だけ、当該トランジスタ構造部123のドレイン抵抗よりも大きくなる(図6参照)。したがって、保護トランジスタ121に流れるサージ電流Isは、トランジスタ構造部123を多く流れ、トランジスタ構造部122では少なくなる。これにより、この実施形態では、ゲート長が短いトランジスタ構造部122へのサージ電流の集中が低減される。
トランジスタ構造部122は、ゲート長が短いのでサージ電流が集中し易く、このため、接合破壊等が発生し易い。サージ電流の集中を抑制する方法としては、トランジスタ構造部122のゲート幅を可能な限り長くする方法が考えられる。しかし、トランジスタ構造部122のゲート幅を長くすると、その分だけ、保護トランジスタ121のリーク電流が増大する。これに対して、この実施形態では、トランジスタ構造部122のドレインにコンタクト124を設けないことによってサージ電流の集中を抑制したので、該トランジスタ構造部122のゲート幅を長くする必要が無く、したがって、リーク電流を増大させることがない。
以上説明したように、この実施形態によれば、静電気サージに対する応答性に優れ、且つ、上述の第1の実施形態よりもさらにリーク電流が小さい半導体装置を提供することができる。
第3の実施形態
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体装置について、図7および図8を用いて説明する。
この実施形態は、シリサイド構造の半導体装置(すなわち、シリコンと金属との化合物をソース・ドレイン電極に使用した半導体装置)に、上述の第2の実施形態に係る発明を適用した例である。
図7は、この実施形態に係る保護トランジスタのレイアウト構造を示す部分拡大図である。図7において、図5と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ図5の場合と同じものを示している。
図7において、トランジスタ構造部122のソース領域122aの表面には、シリサイド層701aおよびコンタクト702aが形成されている。そして、コンタクト702aを介して、ソース領域122aと接地線140(図7では示さず)とが接続されている。一方、トランジスタ構造部122のドレイン領域122bには、シリサイド層やコンタクトが形成されない。
また、トランジスタ構造部123のソース領域123aの表面には、シリサイド層703aおよびコンタクト704aが形成されている。そして、コンタクト704aを介して、ソース領域123aと接地線140(図7では示さず)とが接続されている。さらに、トランジスタ構造部123のドレイン領域123bは、シリサイド層703bおよびコンタクト704bを介して、電源線130(図7では示さず)に接続される。
このように、この実施形態は、トランジスタ構造部122のドレイン領域122bにシリサイド層およびコンタクトが設けられていない。
次に、この実施形態に係る半導体装置の動作について、図8の概念的平面図を用いて説明する。
上述の第1、第2の実施形態と同様、電源線130(図1参照)に正極の静電気サージが印加される。そして、電源線130の電位がブレークダウン電圧を超えると、ブレークダウンが発生して内部回路110内のNMOSトランジスタがバイポーラ動作に移行するが、第1、第2の実施形態と同様の理由によりサージ電流は流れ難い。
第1、第2の実施形態と同様、内部回路110でブレークダウンが発生したとき、保護トランジスタ121のトランジスタ構造部122もブレークダウンする。そして、このブレークダウンによる基板電位上昇により、トランジスタ構造部122,123も、バイポーラ動作に移行する。これにより、保護トランジスタ121にサージ電流が流れて、接地線140に吸収される。ここで、この実施形態では、トランジスタ構造部122のドレイン領域122bに、コンタクトが設けられていない。このため、トランジスタ構造部122のドレイン領域には、電源線130から供給された電流が、トランジスタ構造部123のドレイン領域を介して、流入する。
以下、この実施形態で、トランジスタ構造部122のドレイン領域にシリサイド層を形成しない理由を説明する。
シリサイド層の抵抗は、不純物拡散領域と比較して、一桁以上低い。このため、トランジスタ構造部122のドレイン領域にシリサイド層を設けたのでは、トランジスタ構造部122,123のドレイン抵抗差があまり大きくならない。したがって、この実施形態では、トランジスタ構造部122のドレイン領域に、コンタクトのみならずシリサイド層も設けないこととして、トランジスタ構造部122,123のドレイン抵抗差を十分に大きくした。これにより、この実施形態では、トランジスタ構造部122へのサージ電流の集中を、十分に低減することができる。
また、この実施形態では、トランジスタ構造部122のドレインにシリサイド層およびコンタクトを設けないことによってサージ電流の集中を抑制したので、上述の第2の実施形態と同じ理由により、トランジスタ構造部122のゲート幅を長くする必要が無く、したがって、リーク電流を増大させることがない。
以上説明したように、この実施形態によれば、上述の第2の実施形態と同様、静電気サージに対する応答性に優れ、且つ、リーク電流が小さい半導体装置を提供することができる。
第4の実施形態
次に、この発明の第4の実施形態に係る半導体装置について、図9を用いて説明する。
この実施形態は、トランジスタ構造部122,123の境界部を、ゲート長が連続的に変化するように形成した点で、上述の第1の実施形態と異なる。
図9は、この実施形態に係る保護トランジスタのレイアウト構造を概念的に示す部分拡大図である。また、図10は、比較のための保護トランジスタ・レイアウト構造を概念的に示す図である。図9および図10において、図3と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ図3の場合と同じものを示している。
図9(A)に符号αで示したように、この実施形態では、トランジスタ構造部122,123の境界部付近で、ゲート電極122c,123cのゲート長が、L1からL2に連続的に変化するように形成されている。
一方、図10(A)の例では、符号βで示したように、トランジスタ構造部122,123の境界線上で、ゲート電極122c,123cのゲート長が、L1からL2に矩形状に変化するように形成されている。
図10(B)に示したように、ゲート電極が矩形形状を有する場合、その頂角部分β0に電界が集中しやすくなる。このため、保護トランジスタ121にサージ電流が流れたとき、このサージ電流が頂角部分β0に集中する。したがって、頂角部分β0で、接合破壊等が発生し易くなる。
これに対して、この実施形態では、ゲート長がL1からL2に徐々に変化するので、図9(B)にα0で示したように、トランジスタ構造部122,123の境界部に電界が集中し難い。このため、この実施形態では、保護トランジスタ121にサージ電流が流れたとき、この境界部にサージ電流が集中し難く、したがって、接合破壊等のトランジスタ破壊が発生し難くなる。
この実施形態に係る半導体装置の動作は、上述の第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
以上説明したように、この実施形態によれば、第1の実施形態と同様の理由により、静電気サージに対する応答性に優れ(したがって、静電破壊が生じ難く)、且つ、リーク電流が小さい半導体装置を提供することができる。
加えて、この実施形態によれば、上述の理由により、サージ電流によるトランジスタ破壊を発生し難くすることができる。
第5の実施形態
次に、この発明の第5の実施形態に係る半導体装置について、図11を用いて説明する。
この実施形態は、ゲート電極の両端のうちソース領域側にのみ凸部を設けることによってトランジスタ構造部122,123のゲート長を設定した点で、上述の第1の実施形態と異なる。
図11は、この実施形態に係る保護トランジスタのレイアウト構造を概念的に示す部分拡大図である。図11において、図3と同じ符号を付した構成要素は、それぞれ図3の場合と同じものを示している。
図11(A)に符号γで示したように、この実施形態では、ゲート電極の両端のうち、ソース領域側にのみ凸部1101を設ける。これにより、トランジスタ構造部122のゲート長はL1に設定され、且つ、トランジスタ構造部123のゲート長はL2に設定される。
ゲート電極122c,123cが矩形形状を有する場合、サージ電流の集中は、ドレイン領域122b,123b側で発生する。これに対して、この実施形態は、ドレイン領域122b,123b側では、ゲート電極122c,123cの端面が直線状に形成されており、したがって、電界の集中が発生しない(図11(B)参照)。したがって、保護トランジスタ121にサージ電流が流れても、トランジスタ構造122,123の境界部でサージ電流が集中し難く、したがって、接合破壊等のトランジスタ破壊が発生し難い。
この実施形態に係る半導体装置の動作は、上述の第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
以上説明したように、この実施形態によれば、第1の実施形態と同様の理由により、静電気サージに対する応答性に優れ(したがって、静電破壊が生じ難く)、且つ、リーク電流が小さい半導体装置を提供することができる。
加えて、この実施形態によれば、上述の理由により、サージ電流によるトランジスタ破壊を発生し難くすることができる。
第1の実施形態に係る半導体装置の要部構成を示す回路ブロック図である。 第1の実施形態に係る半導体装置のレイアウト構造を概念的に示す平面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置のレイアウト構造を拡大して示す平面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の電流−電圧特性を示すグラフである。 第2の実施形態に係る半導体装置のレイアウト構造を概念的に示す平面図である。 第2の実施形態に係る半導体装置のレイアウト構造を拡大して示す平面図である。 第3の実施形態に係る半導体装置のレイアウト構造を概念的に示す平面図である。 第3の実施形態に係る半導体装置のレイアウト構造を拡大して示す平面図である。 (A)は第4の実施形態に係る半導体装置のレイアウト構造を拡大して示す平面図であり、(B)は該半導体装置の原理を示す概念図である。 (A)は第4の実施形態の比較例に係る半導体装置のレイアウト構造を拡大して示す平面図であり、(B)は該半導体装置の原理を示す概念図である。 (A)は第5の実施形態に係る半導体装置のレイアウト構造を拡大して示す平面図であり、(B)は該半導体装置の原理を示す概念図である。 従来の半導体装置の要部構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100 半導体装置
110 内部回路
111 N型領域
112 P型ソース領域
113 P型ドレイン領域
114,118,122c,123c ゲート電極
115 P型領域
116,122a,123a N型ソース領域
117,122b,123b N型ドレイン領域
119 配線パターン
120 保護回路
121 保護トランジスタ
122,123 トランジスタ構造部
124,125,702a,704a,704b コンタクト
130 電源線
140 接地線
701a,703a,703b シリサイド層

Claims (6)

  1. 第1、第2電源線に接続された内部回路と、該内部回路を保護するために前記第1、第2電源線に接続された保護回路とを備える半導体装置であって、
    前記保護回路は、前記1電源線に接続される第1の高濃度不純物領域と、前記第2電源線に接続される第2の高濃度不純物領域と、第1のゲート長を有する第1の制御電極及び該第1のゲート長より長い第2のゲート長を有する第2の制御電極とが一体に形成されるとともに該第2電源線に接続される制御電極とを有する保護トランジスタを有し、
    前記保護トランジスタは、前記第1の高濃度不純物領域と前記第2の高濃度不純物領域と前記第1の制御電極とを有する第1トランジスタ構造部と、該第1の高濃度不純物領域と該第2の高濃度不純物領域と前記第2の制御電極とを有する第2トランジスタ構造部と
    を備え
    前記第1制御電極のゲート長が、前記内部回路を構成するトランジスタのゲート長と同一であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1制御電極のゲート幅の総和が、前記第2制御電極のゲート幅の総和よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の高濃度不純物領域を前記第1電源線に接続するためのコンタクトが、前記第2トランジスタ構造部に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の高濃度不純物領域を前記第1電源線に接続するためのシリサイド電極およびコンタクトが、前記第2トランジスタ構造部に設けられ、且つ、前記第2の高濃度不純物領域を前記第2電源線に接続するためのシリサイド電極およびコンタクトが、前記第1、第2トランジスタ構造部の両方に設けられた、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 前記第1、第2トランジスタ構造部の境界領域で、ゲート長が連続的に変化するように前記第1、第2制御電極を形成することにより、前記第2制御電極のゲート長を前記第1制御電極のゲート長よりも長くしたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記保護トランジスタの前記制御電極に対し、前記第2の高濃度不純物領域側にのみ凸部を設けることによって、前記第2制御電極のゲート長を前記第1制御電極のゲート長よりも長くしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
JP2007089299A 2006-03-31 2007-03-29 半導体装置 Expired - Fee Related JP4750746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007089299A JP4750746B2 (ja) 2006-03-31 2007-03-29 半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006098235 2006-03-31
JP2006098235 2006-03-31
JP2007089299A JP4750746B2 (ja) 2006-03-31 2007-03-29 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007294939A JP2007294939A (ja) 2007-11-08
JP4750746B2 true JP4750746B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=38765186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007089299A Expired - Fee Related JP4750746B2 (ja) 2006-03-31 2007-03-29 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4750746B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3070896A1 (en) 2015-03-17 2016-09-21 Renesas Electronics Corporation Transmitter circuit, semiconductor apparatus and data transmission method

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5627969A (en) * 1979-08-17 1981-03-18 Hitachi Ltd Mos semiconductor device
JPH0373574A (ja) * 1989-08-12 1991-03-28 Nec Kyushu Ltd 半導体集積回路
JPH03136377A (ja) * 1989-10-23 1991-06-11 Matsushita Electron Corp Mos型トランジスタ
JPH0449652A (ja) * 1990-06-19 1992-02-19 Nec Corp 半導体装置の入出力保護回路
JP3731643B2 (ja) * 1999-10-20 2006-01-05 セイコーエプソン株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP4620282B2 (ja) * 2001-04-24 2011-01-26 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3070896A1 (en) 2015-03-17 2016-09-21 Renesas Electronics Corporation Transmitter circuit, semiconductor apparatus and data transmission method
US9813084B2 (en) 2015-03-17 2017-11-07 Renesas Electronics Corporation Transmitter circuit, semiconductor apparatus and data transmission method
US10224969B2 (en) 2015-03-17 2019-03-05 Renesas Electronics Corporation Transmitter circuit, semiconductor apparatus and data transmission method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007294939A (ja) 2007-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5449676B2 (ja) 静電気放電保護装置
JP4401500B2 (ja) 静電放電における寄生バイポーラ効果を低減する半導体装置および方法
JP4854934B2 (ja) 静電気放電保護素子
US7196887B2 (en) PMOS electrostatic discharge (ESD) protection device
US7236339B2 (en) Electrostatic discharge circuit and method therefor
CN100541781C (zh) 用于静电放电保护电路的可控硅整流器及其结构
JP5738903B2 (ja) 高い静電放電性能を有するフローティングゲート構造
JP2006202847A (ja) 半導体装置
JP2008524857A (ja) 低電圧トリガ要素を有するデバイス
US20040016992A1 (en) Esd protection device for enhancing reliability and for providing control of esd trigger voltage
KR101043737B1 (ko) 정전기 방전 보호 소자
WO2010029672A1 (ja) 静電放電保護回路を備えた半導体装置
US6965504B2 (en) ESD protection apparatus and method for a high-voltage input pad
US6826026B2 (en) Output buffer and I/O protection circuit for CMOS technology
US7649229B2 (en) ESD protection device
JP4750746B2 (ja) 半導体装置
US7465994B2 (en) Layout structure for ESD protection circuits
JP4723443B2 (ja) 半導体集積回路
KR20050094873A (ko) 정전기 방전 회로 및 그 방법
US20040240130A1 (en) Semiconductor device having protection device for protecting internal device
US6855964B2 (en) Triggering of an ESD NMOS through the use of an N-type buried layer
KR101279186B1 (ko) 반도체 장치
JP2004247455A (ja) 半導体装置
JP2009277877A (ja) 半導体装置
JP4620387B2 (ja) 半導体保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081218

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110517

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4750746

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees