JP4620282B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に係り、特に内部回路を静電破壊から保護するための静電保護装置を備えた半導体装置とその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体基板上に形成される半導体集積回路は、絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOSトランジスタという)等の半導体素子で構成されている。そして、外部から瞬間的にかかる過大入力電圧たとえば静電気から発生するパルス状の高電圧による静電気放電(Electrostatic Discharge:ESD)から半導体素子の破壊を防止することが必須になっている。このようなESDから半導体集積回路を保護する技術としてこれまで種々のものが提案され用いられている。
【0003】
半導体装置が高集積化され、その動作電圧が低電圧化され低消費電力化されると共に、半導体装置を構成する半導体素子の構造は微細化され高密度化されてくる。そして、一般に、微細化され高密度化される半導体素子、特にMOSトランジスタの静電破壊は生じ易くなる。
【0004】
また、このような半導体素子の微細化においては、通常、半導体装置の周辺回路の動作電圧は内部回路のそれよりも大きく設定される。例えば、周辺回路は3.3V動作になり内部回路は1.2V程度の動作になる。これに合わせて、周辺回路を構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜は、内部回路を構成するMOSトランジスタのそれより厚く設定される。また、周辺回路を構成するMOSトランジスタに対しては、ホットエレクトロン耐性の向上するLDD(Lightly Doped Drain)構造が依然として必要になる。これに対して、内部回路では1V程度の低電圧動作になりホットレクトロンの問題は解消する。このような、半導体装置を構成するMOSトランジスタが周辺回路と内部回路とで異なる場合にも、上記周辺回路でのLDD構造あるいはそのシリサイド化のために、周辺回路のMOSトランジスタの静電破壊が特に起こりやすくなる。
【0005】
半導体集積回路をESDから保護するための従来の静電保護装置として特開昭63−202056号公報に記載され開示されている技術(以下、第1の従来例と記す)、一般的によく知られている技術(以下、第2の従来例と記す)、および近年に提案された技術(以下、第3の従来例と記す)について説明する。ここで、上記の第3の従来例は、アイ・イー・イー・イー トランザクションズ オン コンポーネンツ パッケージング アンド マニファクチャリング テクノロジ(IEEE TRANSACTIONS ON COMPONENTS,PACKAGING,AND MANUFACTURING TECHNOLOGY ) PART A VOL.18 NO.2 JUNE 1995 p314-320 に記載されている。
【0006】
図9(a)は、上記第1の従来例の場合の静電保護装置となる入力保護部の等価回路を示す。また、図9(b)は、この入力保護の半導体素子の断面構造を示している。
【0007】
図9(a)に示すように、入力端子101に入力配線102が接続されている。そして、この入力配線102は、半導体装置の内部回路の入力ゲートに接続されるようになる。この入力配線102には、Vss電位(GND電位)との間に静電保護トランジスタとして入力保護用NチャネルMOSトランジスタ103が接続されている。そして、この入力保護用NチャネルMOSトランジスタ103のゲートはVss電位に固定されている。
【0008】
このような入力保護部は、寸法の大きな1個のMOSトランジスタで構成されている。しかし、高いパルス電圧がこのMOSトランジスタに印加されると、このMOSトランジスタはバイポーラ動作するようになる。このため図9(a)では、あたかも寄生NPNトランジスタ104が入力配線102とVss電位との間に存在するように記載されている。
【0009】
実際に保護回路を構成する1個のMOSトランジスタである入力保護用NチャネルMOSトランジスタ103は、図9(b)に示すように、導電型がP型の半導体基板105に設けられている。ここで、入力端子101に接続されたドレイン用N+ 拡散層106の回りをゲート電極107が囲み、さらにこのゲート電極107の回りをソース用N+ 拡散層108が囲むように形成されている。
【0010】
この場合に、図9(b)に破線で記したように、寄生NPNトランジスタ104が見かけ上に形成される。そして、半導体基板105が寄生NPNトランジスタ104のベースとなり、ソース用N+ 拡散層108がエミッタとなり、ドレイン用N+ 拡散層106がコレクタとなる。なお、このソース用N+ 拡散層108はVssに接続され、ドレイン用N+ 拡散層106上には金属のパッドで構成される入力端子が形成されるようになる。
【0011】
このようにして、この第1の従来例では、入力保護用の半導体素子として大きな寸法の1個のMOSトランジスタが形成されることになる。
【0012】
次に、図10に基づいて第2の従来例を説明する。図10は、この第2の従来例の場合の静電保護装置となる入力保護部の等価回路を示している。
【0013】
図10に示すように、入力端子201に抵抗配線202が接続されている。そして、この抵抗配線202は、半導体装置の内部回路の入力ゲートに接続されるようになる。そして、この抵抗配線202とVss電位との間に入力保護用PNダイオード203ダイオードおよびNPNトランジスタ204が互いに並列になるように接続されている。
【0014】
このNPNトランジスタ204は、図示しないが、例えば導電型がP型の半導体基板上で互いに隣接し並行に形成される細長いN+ 拡散層でもって構成される。ここで、このNPNトランジスタはラテラル型バイポーラトラジスタであり、一方の拡散層がエミッタとなり、他方の拡散層がコレクタとなりその間の導電型がP型の半導体基板の表面がベースとなる。
【0015】
また、入力保護用PNダイオード203は、上記の他方のN+ 拡散層と半導体基板とで構成される。このようにして、図10の等価回路は形成されている。
【0016】
次に、図11に基づいて第3の従来例を説明する。図11は、この第3の従来例の場合の静電保護装置である入力保護部の等価回路を示している。
【0017】
図11に示すように、入力端子301に入力配線302が接続されている。そして、この入力配線302は、半導体装置の内部回路の入力ゲートに接続されるようになる。この入力配線302には、Vss電位との間に静電保護トランジスタとして入力保護用NチャネルMOSトランジスタ303が接続されている。そして、入力配線302とVss電位との間に、カップリング容量304と抵抗305とが直列に接続される。その上で、入力保護用NチャネルMOSトランジスタ303のゲート電極が、上記カップリング容量304と抵抗305との間に接続されている。
【0018】
なお、上記の従来の技術で示した静電保護装置は出力保護部にも同様に適用できるものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
先述したように、半導体装置は高集積化と共に高速化されていく。このために、半導体装置を構成する個々の半導体素子はますます微細化され高密度化される。このように、半導体素子が微細化されると、一般にESDによる半導体装置の不良発生が多発するようになる。
【0020】
また、半導体装置は低消費電力化が必須であり、動作時の低電圧化が重要になってきている。このように低電圧化になると、これまでに比し、少量の静電気あるいは小さな過大入力電圧の場合でも、内部回路を構成する半導体素子が破壊し易くなってくる。
【0021】
また、上述したように、半導体装置の製品では、周辺回路の動作電圧は内部回路のそれよりも大きく設定される。これに合わせて、周辺回路を構成するMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層には、ホットエレクトロン耐性の向上するLDD構造が依然として必要になる。このために、周辺回路のMOSトランジスタの静電破壊は特に起こり易くなっている。このような技術動向のなかで、以前に増して、上記のようなESD等から半導体素子を保護する技術の開発が急務になってきている。
【0022】
先述した第1の従来例では、静電保護トランジスタとして大きな寸法のMOSトランジスタが入力端子101の周りに1個形成されている。そしてこの場合には、過大入力電圧が入力端子101を通してドレイン用N+ 拡散層106に印加されると、ゲート電極107の直下のドレイン用N+ 拡散層106と半導体基板との間のPN接合部でアバランシェ型ブレークダウンが起こる。このブレークダウンは、この場合多数キャリアである正孔を多数発生させる。この正孔は基板電位を正極側に高めバイポーラ動作によるスナップバック効果でMOSトランジスタを作動させる。そして、過大入力電圧に対する放電がなされるようになる。
【0023】
しかし、第1の従来例の場合には、通常PN接合部でのブレークダウンは局部的に起こる。このために、上記大きなMOSトランジスタにおいては、上記ブレークダウンの生じた領域が初めにバイポーラ動作することになり、上記バイポーラ動作がMOSトランジスタの中で不均一に生じることになる。そして、初めにバイポーラ動作した上記領域が静電破壊するようになる。このようなバイポーラ動作の不均一性は、MOSトランジスタがLDD構造であるとより生じ易くなる。これは、MOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層がLDD構造であると、上記ブレークダウン電圧が高くなりより局部的なブレークダウンが起こり易くなるからである。
【0024】
また、この従来例の場合には、MOSトランジスタのゲート絶縁膜の絶縁破壊が頻繁に発生するようになる。特に、この絶縁破壊は、半導体素子の微細化に伴うゲート絶縁膜の薄膜化と共に顕著になる。この絶縁破壊の生じ易い理由としては、上記過大入力電圧に対する放電時、正極側にシフトし多数の正孔が形成される半導体基板からゲート絶縁膜に多数の正孔が注入されゲート絶縁膜中にたまり、ゲート絶縁膜に過大の電圧が印加されるようになるためと考えられる。
【0025】
また、第2の従来例では、NPNトランジスタ204等は、半導体基板上に選択的に設けられる1対のN+ 拡散層をエミッタおよびコレクタ領域とし、これらの領域で挟まれる半導体基板をベース領域として形成される。そして、過大入力電圧が入力端子に印加された場合に、PN接合のアバランシェ型ブレークダウンで生成する正孔でベース電位が上がりNPNトラジスタが作動する。そして、このNPNトランジスタを通して過大入力電圧に対する放電がなされる。
【0026】
しかしこの場合に、ラテラル型のバイポーラトランジスタであるNPNトランジスタの起動は、第1の従来例の場合のようなMOSトランジスタに比較し遅れる。このために、外部から入力端子にかかる過大入力電圧に対し、静電保護装置の応答が遅延するようになる。これに対し、内部回路を構成する半導体素子は微細化されるため、その応答はますます速くなる。そこで、静電保護装置が機能する前に内部回路の半導体素子が破壊され易くなる。
【0027】
またこの場合には、このような保護素子は、過大入力電圧が小さくなると応答できなくなる。これは、PN接合のアバランシェ型ブレークダウン電圧の低減が難しいためである。これに対し、先述したように半導体装置の内部回路を構成するMOSトランジスタが微細化され、ゲート長が縮小しゲート絶縁膜の膜厚が薄膜化すると、MOSトランジスタはこのような小さなパルス電圧にも充分に応答しESD破壊が生じ易くなる。
【0028】
このように、現在では、PN接合の耐圧が半導体素子の微細化のスケーリング則からはずれて高くなる傾向にあり、PN接合のアバランシェ型ブレークダウンあるいはこれに付随するバイポーラ動作に伴うスナップバック・ブレークダウンが起こる前に、ゲート絶縁膜の絶縁破壊が生じてしまう。
【0029】
第3の従来例の静電保護装置では、静電気等による高いパルス電圧が入力端子301に印加されると、上記カップリング容量304を介して、上記MOSトランジスタのゲート電極の電位が瞬間的に上昇する。そして、入力保護用NチャネルMOSトランジスタ303がON状態(導通状態)になり入力保護用NチャネルMOSトランジスタ303を通したESDが起こる。ここで、上記抵抗305の値を調整することで上記ゲート電極の瞬間的な電圧値は制御できる。そして、上記ESDでMOSトランジスタの駆動能力が調整される。
【0030】
この第3の従来例は、上記PN接合のアバランシェ型ブレークダウン電圧の低減が難しくなるなる場合に効果的となる。しかし、入力保護用NチャネルMOSトランジスタ303のゲート電極に高い電圧が瞬間的であれ印加される。このために、入力保護用NチャネルMOSトランジスタ303のゲート絶縁膜が経時変化し劣化するようになる。また、この場合では、入力保護用NチャネルMOSトランジスタ303は出力バッファとして兼用できない。
【0031】
本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたもので、最小限のパターン面積の回路構成により、ますます微細化する内部回路の半導体素子を静電破壊現象から保護できるようにした半導体装置とその製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、簡便な構造でESD保護を可能にし、信頼性の高い半導体装置の量産化を容易にすることにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
このために本発明の半導体装置では、半導体装置の入出力端子と内部回路との間に設けられた静電保護装置において、前記入出力端子に接続する入出力配線と一定電位の電極配線との間で互いに並列に接続された第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとを前記静電保護装置は備え、前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとは同チャネル型MOSトランジスタであり、前記第2のMOSトランジスタは前記第1のMOSトランジスタより高い駆動能力を有し且つ前記第1のMOSトランジスタで起動するように形成されている。ここで、前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとは、半導体基板上に設けられた同一のウェル層内に互いに隣接して形成されている。そして、前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとは、前記内部回路を構成するMOSトランジスタよりも膜厚の厚いゲート絶縁膜を有している。
【0033】
ここで、前記第1(第2)のMOSトランジスタはNチャネル型MOSトランジスタであり、前記第1(第2)のMOSトランジスタのゲート電極および前記電極配線は接地電位に接続されている。ここで、前記入出力端子は電源電位に固定されてもよい。あるいは、前記第1(第2)のMOSトランジスタはPチャネル型MOSトランジスタであり、前記第1(第2)のMOSトランジスタのゲート電極および前記電極配線は電源電位に接続されている。
【0034】
あるいは、本発明の半導体装置では、前記第2のMOSトランジスタは、半導体装置の出力バッファ回路としても動作する。
【0035】
あるいは、本発明の半導体装置では、前記第1(第2)のMOSトランジスタは半導体基板上に設けたトレンチ素子分離領域で囲われ、前記第1(第2)のMOSトランジスタのバックゲート抵抗が前記トレンチ素子分離領域の深さで調整されている。
【0036】
更に、本発明の半導体装置では、前記第1のMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層は、互いに接続し一導電型で同不純物濃度を有する第1の拡散層と第2の拡散層とで構成され、前記第1の拡散層は前記第2の拡散層のより浅く且つ前記第1のMOSトランジスタのゲート電極に隣接して形成されている。あるいは、前記第1の拡散層の下部に逆導電型のポケット拡散層が形成され、前記第1の拡散層と前記ポケット拡散層とで形成された接合の耐圧は、前記第2の拡散層と半導体基板との間で形成された接合の耐圧より小さい。
【0037】
あるいは、本発明の半導体装置では、前記第1のMOSトランジスタのゲート電極とゲート絶縁膜を介してオーバーラップする前記第1の拡散層の表面領域で電子のバンド間トンネルが起こる。そして、前記第2のMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層はLDD構造に形成されている。
【0038】
そして、前記第1のMOSトランジスタのチャネル長は、前記第2のMOSトランジスタのチャネル長より短くなるように設定されている。また、入出力端子に過大入力電圧が印加されるとき、前記第1のMOSトランジスタの動作時の単位チャネル幅あたりの抵抗値と前記第1のMOSトランジスタに直列の付加抵抗値との和は、前記第2のMOSトランジスタの動作時の単位チャネル幅あたりの抵抗値と前記第2のMOSトランジスタに直列の付加抵抗値との和よりも大きくなるように設定されている。
【0039】
あるいは、本発明の半導体装置の製造方法は、上記の第1のMOSトランジスタの形成方法であって、半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した後、前記ゲート電極を一部マスクにした斜めイオン注入で一導電型の第1の拡散層を形成する工程と、前記ゲート電極の側壁にサイドウォール絶縁膜を形成し前記ゲート電極とサイドウォール絶縁膜をマスクにしたイオン注入で前記第1の拡散層より深く且つ前記第1の拡散層に接続する一導電型の第2の拡散層を形成して前記第1のMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層を設ける工程とを含む。更には、前記ゲート電極を一部マスクにした斜めイオン注入で逆導電型のポケット拡散層を前記第1の拡散層の下部に形成する。
【0040】
上述したように本発明では、入出力端子にパルス状の高電圧である過大入力電圧が入ると、初めに、静電保護装置を構成する第1のMOSトランジスタであるトリガー用MOSFETが作動し、ウェル層等を有する半導体基板に多数キャリア(例えば正孔)が生成される。このような正孔が例えばウェル層の電位を局所的に増大させて第2のMOSトランジスタである保護用MOSFETを均一に起動させバイポーラ動作させるようになる。これは、第2のMOSトランジスタである保護用MOSFETのドレイン拡散層でのアバランシェ型ブレークダウンが生じる前に、上記バイポーラ動作が生じスナップバック・ブレークダウンが一様に生じるようになるからである。ここで、第1(2)MOSトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚は、内部回路を構成するMOSトランジスタのそれより厚い。
【0041】
このために、従来の技術で多発したような第2のMOSトランジスタ局部の静電破壊は大幅に低減するようになる。また、ゲート絶縁膜が薄膜化しても上記第2のMOSトランジスタの絶縁膜破壊も大幅に低減する。そして、第1のMOSトランジスタのゲート絶縁膜に電圧印加される時間は一瞬となり、第1のMOSトランジスタのゲート絶縁膜破壊は発生しなくなる。
【0042】
また、本発明の場合には、入出力保護部を構成する第1のMOSトランジスタおよび第2のMOSトランジスタのゲート電圧はGND、電源等の一定電位に固定されている。このために、上記MOSトランジスタのゲート絶縁膜の絶縁破壊は大幅に低減されるようになる。
【0043】
更に、本発明の場合には、第1のMOSトランジスタが低電圧で作動するようにその構造に工夫を施している。このために、第1のMOSトランジスタのブレークダウンは、従来の技術の場合に比べ印加電圧が小さいところで生じる。そして、内部回路を構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜の絶縁耐圧よりも小さくできる。このようにして、静電保護装置により内部半導体素子が完全に保護されることになる。
【0044】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態について図1乃至図5で説明する。図1(a)は本発明の静電保護装置となる入出力保護部のパターンレイアウトの平面図ある。そして、図1(b)は、図1(a)に記すX−Yでの模式的な断面図の一例である。更に、図2は、図1(a)に記すX−Yでの模式的な断面図の別の例である。
【0045】
図1(a)に示すように、入出力端子1に接続する入出力配線2が形成される。この入出力配線2は、第1のMOSトランジスタとなる2つのトリガー用MOSFETのドレイン・コンタクト孔3および3aを通してドレイン拡散層4および4aに接続される。そして、トリガー用FETのゲート電極すなわちトリガー用ゲート電極5あるいは5aを挟んで形成されたソース拡散層6あるいは6a上にソース・コンタクト孔7,7aが設けられ、ソース拡散層6および6aはソース・コンタクト孔7および7aを通して接地配線8に接続される。
【0046】
また、入出力配線2は、図1(a)に示すように、保護トランジスタ用ゲート電極9,9aを有する保護用MOSFETのドレイン・コンタクト孔10および10aを通してドレイン拡散層11に接続される。そして、保護トランジスタ用ゲート電極9あるいは9aを挟んで形成されたソース拡散層6あるいは6a上のソース・コンタクト孔7および7aを通して接地配線8に接続される。ここで、保護用MOSFETが第2のMOSトランジスタとなる。
【0047】
なお、以上のトリガー用MOSFETおよび保護用MOSFETのゲート電極、すなわち、トリガー用ゲート電極5および5a、保護トランジスタ用ゲート電極9および9aとサブ拡散層12は、図示していないが接地配線に接続される。
【0048】
次に、図1(b)に基づいて入出力保護部の断面構造で本発明を説明する。図1(b)に示すように、例えば導電型がN型のシリコン基板13の表面領域に導電型がP型のウェル層14が形成される。ここで、ウェル層14の不純物濃度は1017原子/cm3 程度になるように設定される。そして、このウェル層14の表面に素子分離のために選択的にトレンチ分離領域15,15aが形成される。ここで、ウェル層14であって上記トレンチ分離領域15,15aの下部にバックゲート抵抗16,16aが形成される。このバックゲート抵抗16あるいは16aの抵抗値は、トレンチ分離領域15,15aの深さを制御することで調整できるようになる。
【0049】
図1(b)において、上述したトリガー用MOSFETおよび保護用MOSFETのドレイン拡散層4,4a,11およびソース拡散層6,6aは、導電型がN型の不純物拡散領域である。また、サブ拡散層12は、導電型がP型の不純物拡散領域である。そして、図1(b)に示すように、上記ドレイン拡散層は入出力端子1に結線され、それぞれのゲート電極5,5a,9,9a、上記ソース拡散層およびサブ拡散層はGNDに結線されるようになる。
【0050】
上記図1の説明では、トリガー用MOSFETおよび保護用MOSFETが同程度の大きさで示されているが、実際の製品では保護用MOSFETの寸法は大きく設計される。そして、保護用MOSFETの駆動能力はトリガー用MOSFETのそれに比し非常に増大するようになる。
【0051】
次に、図2に基づいて入出力保護部の別の断面構造の例を模式的に説明する。ここで、図1と同じものは同一符号で示す。これは、保護用MOSFETが半導体装置の出力バッファとしても機能する場合である。
【0052】
図2に示すように、導電型がP型のシリコン基板13aの表面領域に導電型がP型のウェル層14が形成される。ここで、シリコン基板13aの不純物濃度、ウェル層14の不純物濃度は、それぞれ1016原子/cm3 、1017原子/cm3 程度になるように設定される。そして、このウェル層14の表面にトレンチ分離領域15,15aが形成される。ここで、ウェル層14とサブ拡散層12との間にバックゲート抵抗17,17aが形成される。このバックゲート抵抗17,17aの抵抗値は、シリコン基板13aの不純物濃度で制御される。
【0053】
図2において、トリガー用MOSFETおよび保護用MOSFETのドレイン拡散層4,4a,11およびソース拡散層6,6aは、導電型がN型の不純物拡散領域である。また、サブ拡散層12は、導電型がP型の不純物拡散領域である。そして、図2に示すように、上記ドレイン拡散層4,4a,11は入出力端子1に結線され、ソース拡散層6,6aおよびサブ拡散層12はGNDに結線される。ここで、トリガー用ゲート電極5,5aは、図1で説明したようにGNDに接続されている。そして、図示していないが保護トランジスタ用ゲート電極9および9aは内部回路と接続することになる。この場合でも、保護用MOSFETの寸法は非常に大きく、トリガー用MOSFETの寸法は小さくなる。
【0054】
次に、本発明の静電保護装置を構成する上記トリガー用MOSFETおよび保護用MOSFETと、半導体装置を構成する内部回路用MOSFETの構造について、図3に基づいて説明する。ここで、図3(a)はトリガー用MOSFETの略断面図であり、図3(b)は保護用MOSFETの略断面図であり、図3(c)は内部回路用MOSFETの略断面図である。
【0055】
図3(a)に示すように、導電型がP型あるいはPウェル層を形成したシリコン基板21上にトリガー用MOSFETのトリガー用ゲート絶縁膜22が形成される。ここで、トリガー用ゲート絶縁膜22は膜厚が5nm程度の酸窒化膜である。そして、トリガー用ゲート絶縁膜22上にトリガー用ゲート電極23が形成されている。ここで、トリガー用ゲート電極23のチャネル方向の寸法は0.1μm程度である。
【0056】
そして、トリガー用ゲート電極23にほぼ自己整合するように第1の拡散層である延長ソース・ドレイン拡散層24が形成され、その下部にポケット拡散層25が形成されている。ここで、延長ソース・ドレイン拡散層24は高濃度(例えば1019/cm3 )のヒ素不純物を含有する浅い領域である。そして、ポケット拡散層25は1018/cm3 のボロン不純物を含有する領域となる。この延長ソース・ドレイン拡散層24とポケット拡散層25間に形成される接合の耐圧は小さくなる。
【0057】
そして、上記トリガー用ゲート絶縁膜21およびトリガー用ゲート電極23の側壁にサイドウォール絶縁膜26が形成され、このサイドウォール絶縁膜26に自己整合する第2の拡散層であるソース・ドレイン拡散層27が上記延長ソース・ドレイン拡散層24に接続して形成されている。ここで、ソース・ドレイン拡散層27は高濃度(例えば1019/cm3 )のヒ素不純物を含有する深い領域であり、上記第2の拡散層の不純物濃度は上記第1の拡散層のそれと同じである。
このようにして、トリガー用MOSFETの基本構造ができあがる。
【0058】
保護用MOSFETでは、図3(b)に示すように、シリコン基板21上に保護用MOSFETの保護トランジスタ用ゲート絶縁膜28が形成される。ここで、このゲート絶縁膜28は上記トリガー用ゲート絶縁膜22と同一材料である。そして、保護トランジスタ用ゲート絶縁膜28上に保護トランジスタ用ゲート電極29が形成されている。ここで、保護トランジスタ用ゲート電極29のチャネル方向の寸法は0.3μm程度である。
【0059】
そして、保護トランジスタ用ゲート電極29にほぼ自己整合するようにLDDソース・ドレイン拡散層30が形成されている。ここで、LDDソース・ドレイン拡散層30は低濃度(例えば1017/cm3 )のリンあるいはヒ素不純物を含有する浅い領域である。
【0060】
そして、上記保護トランジスタ用ゲート絶縁膜29および保護トランジスタ用ゲート電極28の側壁にサイドウォール絶縁膜31が形成され、このサイドウォール絶縁膜31に自己整合するソース・ドレイン拡散層32が上記LDDソース・ドレイン拡散層30に接続して形成されている。ここで、ソース・ドレイン拡散層32は高濃度(例えば1019/cm3 )のヒ素不純物を含有する深い領域である。このようにして、保護用MOSFETの基本構造ができあがる。
【0061】
内部回路用MOSFETでは、図3(c)に示すように、ゲート絶縁膜33の膜厚が2.5nmと薄くなる以外は基本的に上記トリガー用MOSFETの構造と同一になる。すなわち、内部回路用ゲート絶縁膜33上に内部回路用ゲート電極34が形成され、内部回路用ゲート電極34にほぼ自己整合するように延長ソース・ドレイン拡散層35が形成され、その下部にポケット拡散層36が形成されている。そして、上記内部回路用ゲート絶縁膜33および内部回路用ゲート電極34の側壁にサイドウォール絶縁膜37が形成され、このサイドウォール絶縁膜37に自己整合するソース・ドレイン拡散層38が形成されている。このようにして、内部回路用MOSFETの基本構造ができあがる。
【0062】
次に、上述した本発明を図4および図5に示す入出力保護部の等価回路で説明する。ここで、図4に示すように、入出力端子1に入出力配線2が接続されている。そして、この入出力配線2は、入力抵抗41を通して半導体装置の内部回路の入力ゲートに接続されるようになる。この入出力配線2には、接地配線すなわちVss電位との間に抵抗42を通して上述したトリガー用MOSFET43が接続されている。そして、このトリガー用MOSFET43のゲートはVss電位に固定される。
【0063】
また、この入出力配線2には、このトリガー用MOSFET43に並列になるように、抵抗44を通して静電保護トランジスタである保護用MOSFET45が接続されている。そして、トリガー用MOSFET43のバックゲート46は、ウェル層14を通して保護用MOSFET45のバックゲートに接続される。そして、このバックゲート46は、上述したバックゲート抵抗16,17に対応するバックゲート抵抗47を通してVss電位に接続される。さらに、保護用MOSFET45のゲートもVss電位に接続される。
【0064】
以上のようにして、入出力端子1から内部回路に接続される入出力配線2には、Vss電位との間に並列して配置される入出力保護素子が形成される。これらの保護素子が入出力保護部を構成する。
【0065】
ここで、入出力端子1が電源に接続されてもよい。このような場合には、静電保護装置は電源とGND間で機能することになる。
【0066】
次に、図4で説明した本発明の変形した例を図5に示す等価回路で説明する。図4との相違は、図4で説明した保護用MOSFET45を半導体装置の出力用MOSFETと兼用する場合である。
【0067】
図5に示すように、出力端子1aに出力配線2aが接続されている。そして、この出力配線2aは、半導体装置の内部回路に接続される。この出力配線2aには、接地配線すなわちVss電位との間に抵抗42を通して上述したトリガー用MOSFET43が接続されている。そして、このトリガー用MOSFET43のゲートはVss電位に固定される。また、この出力配線2aには、このトリガー用MOSFET43に並列になるように、抵抗44を通して静電保護トランジスタの機能を兼用する出力用MOSFET48が接続されている。ここで、出力用MOSFET48のゲートは内部回路に接続している。後は図4と同じである。すなわち、トリガー用MOSFET43のバックゲート46は、ウェル層14を通して出力用MOSFET48のバックゲートに接続される。そして、このバックゲート46は、上述したバックゲート抵抗16,17に対応するバックゲート抵抗47を通してVss電位に接続されている。
【0068】
次に、本発明の入出力保護部の動作について図1乃至図5を参照して説明する。図1に示す入出力端子1に正極の過大入力電圧が印加されると、初めに、この過大入力電圧に対して上述したトリガーMOSFETが作動する。
【0069】
この作動は次のようである。すなわち、図1あるいは図2に示す入出力配線1を通してドレイン拡散層4,4aに電圧が印加され、図3で説明したトリガー用MOSFET43の延長ソース・ドレイン拡散層24とポケット拡散層25との接合部でブレークダウンが起こる。このブレークダウンは多数の正孔を生成させる。そして、この正孔はウェル層14の電位を正極側に上げるため、トリガー用MOSFET43のしきい値電圧が低下し、ソース拡散層6からドレイン拡散層4に電子が流れるようになる。この電子の流れは、インパクト・アイオニゼーション(Impact Ionization)によりさらに正孔を生成するようになる。
【0070】
次に、上述したトリガー用MOSFET43から発生した正孔はウェル層14の電位を更に上昇させる。このために、保護用MOSFET45(あるいは出力用MOSFET48)が均一に起動しバイポーラ動作して過大入力電圧に対する主放電がこの保護用MOSFET45を通してなされる。
【0071】
この作動は以下のようである。上記の正孔はバックゲートとなるウェル層14に多量にたまるようになる。そして、この正孔は、熱拡散でウェル層14内に拡がる。ここで、その一部は、シリコン基板14に拡散したりソース拡散層6を通して接地配線8に流出する。なお、このソース拡散層6の面積が小さいと大部分はウェル層14で電子と再結合するか面積の大きなサブ拡散層12を通して接地配線8に流出する。ここで、図1あるいは図2に示すようにバックゲート抵抗16あるいは17の値が大きいと、サブ拡散層12を通した正孔の流出量が抑制され、保護用MOSFET45が均一にバイポーラ動作するようになる。すなわち、図1あるいは図2に示す保護トランジスタ用ゲート電極9,9a直下のウェル層14の電位が正極側に高くなる。そして、ソース拡散層6,6aをエミッタ、ドレイン拡散層11をコレクタとし、保護トランジスタ用ゲート電極9,9a直下のウェル層14をベースとしてラテラルNPNトランジスタが一様に起動し導通状態になる。上記均一(一様)な起動になるのは、保護用MOSFETのドレイン拡散層11でのアバランシェ型ブレークダウンが生じる前に、上記バイポーラ動作が生じスナップバック・ブレークダウンが起こるからである。
【0072】
このようにして、こんどは電子がソース拡散層(エミッタ)6からベース領域に注入されドレイン拡散層11(コレクタ)に流入するようになる。この場合にも、電子のインパクト・アイオニゼーションにより正孔が生成されベース領域が更に正電位になる。このように正帰還がかかること、およびこのNPNトランジスタ動作する保護用MOSFET45は、トリガー用MOSMOSFET43に比べ非常に大きな寸法で設計されているため、大きなサージ電流は保護用MOSFET45を通して流れる。このようにして、過大入力電圧に対応する放電はほとんどこの保護用MOSFET45を通してなされる。
【0073】
なお、このようなサージ電流は低抵抗パスを選択して流れる。そこで、入出力端子1に過大入力電圧が印加されたバイポーラ動作時のトリガー用MOSFET43の単位チャネル幅あたりの抵抗と(付加)抵抗42との和が、保護用MOSFET45(あるいは出力用MOSFET48)の単位チャネル幅あたりの抵抗と(付加)抵抗44との和より大きくなるように設定される。ここで、トリガー用MOSFETのドレイン・コンタクト孔3端部からトリガー用ゲート電極5端部までの距離が、保護用MOSFET45(あるいは出力用MOSFET48)のドレイン・コンタクト孔10端部から保護トランジスタ用ゲート電極9端部までの距離より長くなるように設定される。すなわち、トリガー用MOSFET43のドレインとソースとの実効的な電極配線間距離が、保護用MOSFET45(あるいは出力用MOSFET48)ドレインとソースとの実効的な電極配線間距離より長くなるように設定される。図4あるいは図5の等価回路では、抵抗42が抵抗44より大きくなる。
【0074】
本発明では、先述したように入出力端子に過大入力電圧が印加されると、入出力保護部を構成する小さな寸法のトリガー用MOSFETが初めに作動し、次に、保護用MOSFET(あるいは出力用MOSFET)が均一に起動しバイポーラ動作して放電がなされる。この場合には、トリガー用MOSFETは保護用MOSFET(あるいは出力用MOSFET)を均一に起動させる役割を主に有し過大入力電圧に対する放電の能力は小さい。この過大入力電圧に対する放電は主に低抵抗パスとなる保護用MOSFET(あるいは出力用MOSFET)を通して行われる。
【0075】
このために、本発明では、第1の従来例の場合と異なり、大きな寸法の保護用MOSFETでもそのバイポーラ動作は均一に生じるようになる。そして、従来の技術で説明した不均一性から生じるMOSトランジスタの局所的な静電破壊は皆無になる。更には、第1の従来例の場合に多発したMOSトランジスタのゲート絶縁膜破壊は発生しなくなる。これは、トリガー用MOSFETのゲート絶縁膜に電圧印加される時間が一瞬であり、ゲート絶縁膜中にたまる正孔が僅少であるからである。また、静電保護装置を構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚が、内部回路を構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚より大きいことにも起因している。
【0076】
更に、本発明の場合には、トリガー用MOSFETのブレークダウンは、従来の技術すなわち第2の従来例の場合に比べ印加電圧が小さいところで生じる。そして、内部回路を構成するMOSトランジスタのゲート絶縁膜の絶縁耐圧よりも小さくできる。このため、第2の従来例でみられたようなことはなく、本発明の場合には保護素子により内部半導体素子が完全に保護されることになる。
【0077】
また、本発明の場合には、入出力保護部を構成するトリガー用MOSFEおよび保護用MOSFETのゲート電圧はGNDの固定されている。このために、第3の従来例でみられたような保護素子のゲート絶縁膜の絶縁破壊は大幅に低減するようになる。
【0078】
また、本発明の場合には、保護用MOSFETを半導体装置の出力バッファに兼用できる。この出力バッファ回路は、半導体装置で大きなレイアウト面積を持つ。このために、本発明により半導体装置は非常にコンパクトにできるようになる。
【0079】
なお、本出願人は、特開平9−223748号公報で、半導体装置の出力トランジスタおよび内部回路をESD破壊から保護する技術を開示した。この場合の入出力保護部は、トリガー用素子とラテラルバイポーラトランジスタとで構成されている。本発明は上記の半導体保護技術をさらに発展させたものであり、入出力保護部をトリガー用MOSFEと保護用MOSFETとで構成する。そして、トリガー用MOSFEが低電圧で作動するようにその構造に工夫を施している。このために、本発明では、特開平9−223748号公報の場合よりも低電圧動作の半導体装置でも静電保護装置として効果的に機能するようになる。
【0080】
次に、本発明の第2の実施の形態について図6乃至図8で説明する。図6は、入出力保護部を構成するトリガー用MOSFETの断面構造である。この場合、入出力保護部を構成する保護用MOSFETおよび内部回路用MOSFETはそれぞれ図3(b)、図3(c)に示した構造と同一である。第2の実施の形態では、トリガー用MOSFETによる正孔が、後述するバンド間トンネルを通して生成されるところに特徴を有する。
【0081】
図6に示すように、導電型がP型あるいはPウェル層を形成したシリコン基板51上にトリガー用MOSFETのトリガー用ゲート絶縁膜52が形成される。ここで、トリガー用ゲート絶縁膜52は膜厚が2.5nm程度の酸窒化膜である。そして、トリガー用ゲート絶縁膜52上にトリガー用ゲート電極53が形成されている。ここで、トリガー用ゲート電極53のチャネル方向の寸法は0.5μm程度である。
【0082】
そして、トリガー用ゲート電極53の端部からチャネル領域に深く食い込むように延長ソース・ドレイン拡散層54が形成されている。ここで、延長ソース・ドレイン拡散層54は高濃度(例えば1019/cm3 )のヒ素不純物を含有する浅い領域である。
【0083】
そして、上記トリガー用ゲート絶縁膜52およびトリガー用ゲート電極53の側壁にサイドウォール絶縁膜55が形成され、このサイドウォール絶縁膜55に自己整合するソース・ドレイン拡散層56が上記延長ソース・ドレイン拡散層54に接続して形成されている。ここで、ソース・ドレイン拡散層56は高濃度(例えば1019/cm3 )のヒ素不純物を含有する深い領域である。このようにして、トリガー用MOSFETの基本構造ができあがる。この場合の特徴は、トリガー用ゲート電極53と延長ソース・ドレイン拡散層54のトリガー用ゲート絶縁膜52を介したオーバラップ量が非常に大きいことである。ここで、この場合でも、図3(a)で示したのと同様にポケット拡散層25が設けられていてもよい。
【0084】
次に、図7に基づいて上記オーバラップ量が非常に大きいトリガー用MOSFETの製造方法を説明する。図7は、トリガー用MOSFETの製造工程順の略断面図である。
【0085】
図7(a)に示すように、導電型がP型あるいはPウェル層を形成したシリコン基板51上に公知の酸窒化の方法で膜厚が2.5nmのトリガー用ゲート絶縁膜52を形成する。そして、不純物を含有する多結晶シリコン膜の成膜し、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術とで微細加工して、寸法が0.5μmのトリガー用ゲート電極53を形成する。
【0086】
次に、図7(b)に示すように、トリガー用ゲート電極53をマスクにしてヒ素イオン57の斜めイオン注入を行う。ここで、斜めイオン注入の角度は、シリコン基板51表面に対して45度以下になるように設定する。このようにすることで、ヒ素不純物はトリガー用MOSFETのチャネル領域に深く入り込むようになる。ここで、斜めイオン注入のエネルギーは100keVである。そして、そのドーズ量は5×1015/cm2 である。そして、熱処理を施し、シリコン基板51表面に延長ソース・ドレイン拡散層54を形成する。ここで、延長ソース・ドレイン拡散層54の不純物濃度は1×1019/cm3 程度であり、その深さは0.1μmである。
【0087】
あるいは、更に上記トリガー用ゲート電極53をマスクにしてボロンイオンの斜めイオン注入を追加しポケット拡散層を形成してもよい。
【0088】
次に、図7(c)に示すように、トリガー用ゲート電極53の側壁にサイドウォール絶縁膜55を形成し、ヒ素イオン58の垂直イオン注入を行う。この垂直イオン注入のエネルギーは100keVである。そして、そのドーズ量は5×1015/cm2 である。そして、熱処理を施し、シリコン基板51表面にソース・ドレイン拡散層56を形成する。ここで、ソース・ドレイン拡散層56の不純物濃度は2×1019/cm3 程度であり、その深さは0.2μmである。
【0089】
上述したトリガー用MOSFETが第1の実施の形態で説明した入出力保護部に形成されると、保護用MOSFETの起動は、バンド間トンネルを通して生成される正孔による。このバンド間トンネルを通して正孔が生成される現象を図8に基づいて説明する。図8(a)はNチャネル型MOSトランジスタ(NMOS)のドレイン領域の断面図である。そして、図8(b)は、図8(a)に記すA−Bの方向に切断したところのバンド構造である。
【0090】
上述したようにトリガー用MOSFETのゲート絶縁膜が薄膜化されると、ゲートがオフの状態(MOSトランジスタが非導通の状態)で、ゲート電極とゲート絶縁膜を挟んでオーバラップする延長ソース・ドレイン拡散層の表面に急峻なバンドの曲がり(以下、バンド・ベンディングという)が生じ、これに起因する価電子帯と伝導帯との間での電子のバンド間トンネルが起こる。
【0091】
図8(a)に示すように、P導電型のシリコン基板は接地電位にされ、上記基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極の電圧VG も接地電位に固定されている。そして、上記基板表面に形成されたn+ 型のドレイン領域がVD の電位(過大入力電圧に対応)が印加されると、図中の破線で示したドレイン領域の空乏層に正孔と電子が生成される。この生成された正孔はウェル層に流れ込むようになる。
【0092】
更に、上記の現象について、図8(b)に示すバンド構造に基づいて説明する。NMOSの場合では、ゲート(G)の電子エネルギーの位置は高く、ゲート絶縁膜(Ox)からドレイン(D)へと電子エネルギーが低下する。ここで、ゲート絶縁膜(Ox)が上述したように薄くなると、図に示すようにドレイン(D)領域のバンド・ベンディングが急峻になる。このために、価電子帯の電子は伝導帯へとトンネル移動し、価電子帯に正孔が形成される。そして、上述したように、上記正孔はウェル層に蓄積されるようになる。
【0093】
このようにして生成する正孔が、第1の実施の形態で説明したのと同様に、入出力保護部を構成する保護用MOSFETを起動させ、ESDが容易に行われるようになる。
【0094】
第2の実施の形態でも、第1の実施の形態で説明したのと同様の効果が生じる。さらに、この場合には、第1の実施の形態の場合よりも低電圧で正孔を生成することが可能であり、半導体装置の動作電圧の低電圧化に十分に対応できるようになる。
【0095】
上述した実施の形態では、NMOSで入出力保護部を形成する場合について説明している。本発明では、Pチャネル型MOSトランジスタ(PMOS)でも同様に適用できることに言及しておく。なお、この場合には、NMOSの場合の導電型を逆にして考えればよい。なお、この場合の上述したような多数キャリアは電子となる。
【0096】
更には、上記入出力保護部は、上記PMOSで構成された入出力保護部とNMOSで構成された入出力保護部とが直列に接続する構造になっていてもよい。
【0097】
また、本発明の入出力保護部のレイアウトは、図1に示したようなレイアウトに限定されるものではない。トリガー用MOSFETと保護用MOSFETが交互に配列するようにレイアウトしてもよい。本発明の技術思想は、過大入力電圧が入ると、初めにトリガー用MOSFETが作動し、次にこのトリガー用MOSFETが保護用MOSFETを一様に起動させてESDを容易に行わせるところにある。このような動作が起こるようなレイアウトであればよい。
【0098】
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態が適宜変更され得る。
【0099】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明では、入出力端子にパルス状の高電圧である過大入力電圧が入ると、初めに、静電保護装置を構成するトリガー用MOSFETが作動し、ウェル層等を有する半導体基板に多数キャリア(例えば正孔)が生成される。次に、この多数キャリアが駆動能力高い保護用MOSFETを一様に起動させてESDが起こる。ここで、トリガー用MOSFETは、作動が低電圧で生じる構造になっている。また、トリガー用MOSFETMOSおよび保護用MOSFETのゲート絶縁膜の膜厚は、内部回路を構成するMOSトランジスタのそれより厚い。
【0100】
このために、本発明では、静電保護装置のESDによる破壊は大幅に低減する。そして、本発明の静電保護装置は低電圧の静電気帯電でも充分に作動するようになり、微細化する内部回路の半導体素子を静電破壊現象から完全に保護できるようになる。
【0101】
また、本発明では、静電保護装置は最小限のパターン面積の回路構成にでき半導体装置のコンパクト化が容易になる。更には、静電保護装置を簡便な構造にできるために信頼性の高い半導体装置の量産が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための入出力保護部の平面図と略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するための出力保護部の別の略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を説明するための静電保護装置を構成するトリガー用MOSFETと保護用MOSFETの略断面図、内部回路を構成するMOSトランジスタの略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を説明するための入出力保護部の等価回路図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を説明するための別の出力保護部の等価回路図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を説明するための静電保護装置を構成するトリガー用MOSFETの略断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を説明するためのトリガー用MOSFETの製造工程順の略断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を説明するためのバンド間トンネル現象を説明するMOSトランジスタの断面図とバンドダイヤグラムである。
【図9】第1の従来例を説明するための入力保護部の等価回路図と断面図である。
【図10】第2の従来例を説明するための入力保護部の等価回路図である。
【図11】第3の従来例を説明するための入力保護部の等価回路図である。
【符号の説明】
1 入出力端子
1a 出力端子
2 入出力配線
2a 出力配線
3,3a,10,10a ドレイン・コンタクト孔
4,4a,11 ドレイン拡散層
5,5a トリガー用ゲート電極
6,6a ソース拡散層
7,7a ソース・コンタクト孔
8 接地配線
9,9a 保護トランジスタ用ゲート電極
12 サブ拡散層
13,13a,21,51 シリコン基板
14 ウェル層
15,15a トレンチ分離領域
16,16a,17,17a バックゲート抵抗
22,52 トリガー用ゲート絶縁膜
23,53 トリガー用ゲート電極
24,35,54 延長ソース・ドレイン拡散層
25,36 ポケット拡散層
26,31,37,55 サイドウォール絶縁膜
27,32,38,56 ソース・ドレイン拡散層
41 入力抵抗
42,44 抵抗
43 トリガー用MOSFET
45 保護用MOSFET
46 バックゲート
47 バックゲート抵抗
48 出力用MOSFET
57,58 ヒ素イオン

Claims (13)

  1. 半導体装置の入出力端子と内部回路との間に設けられた静電保護装置において、前記入出力端子に接続する入出力配線と一定電位の電極配線との間で互いに並列に接続された第1の絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOSトランジスタ)と第2のMOSトランジスタとを前記静電保護装置は備え、前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとは同チャネル型MOSトランジスタであり、前記第2のMOSトランジスタは前記第1のMOSトランジスタより高い駆動能力を有し且つ前記第1のMOSトランジスタで起動するように形成されており、前記入出力端子に過大入力電圧が印加された前記第1のMOSトランジスタの動作時の単位チャネル幅あたりの抵抗値と前記第1のMOSトランジスタに直列の付加抵抗値との和は、前記第2のMOSトランジスタの動作時の単位チャネル幅あたりの抵抗値と前記第2のMOSトランジスタに直列の付加抵抗値との和よりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとは、半導体基板上に設けられた同一のウェル層内に互いに隣接して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとは、前記内部回路を構成するMOSトランジスタよりも膜厚の厚いゲート絶縁膜を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1(第2)のMOSトランジスタはNチャネル型MOSトランジスタであり、前記第1(第2)のMOSトランジスタのゲート電極および前記電極配線は接地電位に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記入出力端子は電源電位に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1(第2)のMOSトランジスタはPチャネル型MOSトランジスタであり、前記第1(第2)のMOSトランジスタのゲート電極および前記電極配線は電源電位に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記第2のMOSトランジスタは、半導体装置の出力バッファ回路として動作することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記第1(第2)のMOSトランジスタは半導体基板上に設けたトレンチ素子分離領域で囲われ、前記第1(第2)のMOSトランジスタのバックゲート抵抗が前記トレンチ素子分離領域の深さで調整されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1のMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層は、互いに接続し一導電型で同不純物濃度を有し互いに接続する第1の拡散層と第2の拡散層とで構成され、前記第1の拡散層は前記第2の拡散層より浅く且つ前記第1のMOSトランジスタのゲート電極に隣接して形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記第1の拡散層の下部に逆導電型のポケット拡散層が形成され、前記第1の拡散層と前記ポケット拡散層とで形成された接合の耐圧は、前記第2の拡散層と半導体基板との間で形成された接合の耐圧より小さいことを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記第1のMOSトランジスタのゲート電極とゲート絶縁膜を介してオーバーラップする前記第1の拡散層の表面領域で電子のバンド間トンネルが起こることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体装置。
  12. 前記第2のMOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層はLDD(Lightly Doped Drain)構造に形成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記第1のMOSトランジスタのチャネル長は、前記第2のMOSトランジスタのチャネル長より短いことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の半導体装置。
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