JP4750659B2 - 泡消火ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、上方向に向けて取り付けられ、消火泡を下方に放射する閉鎖型及び開放型の泡消火ヘッドに関する。
従来、駐車場等に設置される泡消火システムにあっては、開放型の泡消火ヘッドを消火配管に下向きに配置し、さらに火災の熱を感知して一斉開放弁を開放する感知用ヘッドを上向きに配置し、火災時に感知用ヘッドが熱を感知して作動したときに一斉開放弁を開いて開放型の泡消火ヘッドから消火泡を放射して消火を行う。
近年、泡消火システムが設置される駐車場等は収容量を増やすために天井高さが低くなっている。また、駐車車両の高さ制限を高くして従来よりも高い車両が駐車できるようにする傾向がある。
このような状況で従来の泡消火システムでは、開放型の泡消火ヘッドを下向きで車両側に突出して配置しているため、車にぶつかりやすくなり破壊の可能性が高くなる。また、開放型の泡消火ヘッドと感知用ヘッド、それらを接続する配管、一斉開放弁などの部品を狭いところに納める必要ができて施工が難しい。
そこで感知用ヘッドや一斉開放弁を必要とする開放型の泡消火ヘッドに対し、ヘッド自体に感知ヘッドと開放弁の構造を一体に備え、且つ上向きに設置するための閉鎖型の泡消火ヘッドが提案されている。
従来の上向き配置される泡消火ヘッドとしては下記の特許文献1,2のものがある。特許文献1の上向き設置される閉鎖型泡消火ヘッドは、ヘッド本体の放出口をバルブで閉鎖し、バルブを火災感知作動部材で閉鎖位置に保持し、火災には火災感知部材が分解飛散してバルブの押付状態を解除し、放出口から泡消火液を流出する際に空気を巻き込んで発泡し、デフレクターに当てて周囲に放射し、更に、泡ヘッド本体における放出口とデフレクターとの間に、分解飛散した火災感知器作動部材の構成部品及びバルブの飛散を許す開放口を形成している。
特許文献2の上向き設置される閉鎖型泡消火ヘッドは、本体のノズルから離れた位置にデフレクターを配置し、且つノズルとデフレクターの間に網(メインスクリーン)を設置し、ノズルから放出された混合液が網を通過してデフレクターに当り、デフレクターに当った後に再び網を通過して外部に放出させ、泡ヘッドで泡を発生させるときに網を二度通過させることにより、泡の均一化と発泡倍率の向上を図っている。
特開平7−31691号公報 特開2001−46543号公報
しかしながら、このような従来の上向き設置される閉鎖型の泡消火ヘッドにあっては、次の問題がある。
まず特許文献1の消火用泡ヘッドにあっては、一般に泡消火システムに規格上要求されている5倍以上の発泡倍率を確保することはできるが、放出口から空気を巻き込みながら流出した泡消火液をデフレクターに当てて直接周囲に放射しているため、網を使用した泡消火ヘッドと比較すると、周囲の放射範囲に対する泡の散布状態にむらがあり、均一に散布できないという問題がある。
また特許文献2の消火用泡ヘッドにあっては、泡消火ヘッドで泡を発生させるときに網を二度通過させることにより発泡倍率の向上を図るとしていることから、網を二度通過させる発泡構造による散布試験を試みたが、一般に泡消火システムに規格上要求されている5倍以上の発泡倍率を確保することが難しいという問題があった。
一方、上向き配置される開放型の泡消火ヘッドとしては、ヘッド本体のノズル開口の上方にデフレクターを配置し、デフレクターとヘッド本体の間に円筒状の発泡網を配置し、ノズル開口から上方に放出した泡消火液をデフレクターに当て、発泡網を通過する際に空気を巻き込んで発泡し、消火泡を周囲へ散布する構造が考えられる。このような上向き配置される開放型の泡消火ヘッドについて散布試験を試みたが、特許文献2の場合と同様に、5倍以上の発泡倍率を確保することが難しいという問題があった。
本発明は、小型で発泡能力を十分に確保できる上向きに配置される閉鎖型及び開放型の泡消火ヘッドを提供することを目的とする。
発明は上向き配置される閉鎖型及び開放型の泡消火ヘッドを提供する。即ち、本発明は、上方向に向けて取り付けられ、消火泡を下方に放射する泡消火ヘッドにおいて、
上方向に向けて取り付けられ、消火泡を下方に放射する泡消火ヘッドにおいて、
上方向に泡消火液を放出するノズルを開口したヘッド本体と、
ノズル開口の上方を囲んで配置した網と、
網の上部に配置した上蓋と、
網の内部に、ノズル開口及び上蓋に対し間隔を空けて配置すると共に周縁を網から離して配置したデフレクターと、
を備えことを特徴とする。

ここで、ノズル開口面積をS1、デフレクターの上面を底辺とする上蓋との間の円筒空間における側面の面積をS2、デフレクターの周縁と網の間のリング状の隙間の面積をS3、散布した泡消火液の発泡倍率をKとした場合、
S1×K≦S2, S1×K≦S3
の関係が概ね成立するように、デフレクターに対する上蓋及び網の間隔を設定する。
本発明を閉鎖型の泡消火ヘッドに適用する形態にあっては、ノズル開口を閉鎖するバルブを閉鎖状態に保持し、火災の熱気流を受けた際に分解作動してバルブの閉鎖状態を解除する感熱作動機構を備え、感熱作動機構は、ヘッド本体と網で囲まれたデフレクターとの間に配置する。例えば、ヘッド本体のノズル開口の外側から上方に略逆U字形の支持アームを延在し、支持アームの先端に上蓋、デフレクター及び網を支持固定すると共に、支持アーム内に感熱作動機構をバルブの閉鎖状態で組付け固定する。

または、ヘッド本体のノズル開口の外側から上方に略U字形の支持アームを延在し、支持アームの先端に上蓋、デフレクター及び網を支持固定すると共に、支持アーム内に感熱作動機構をバルブの閉鎖状態で組付け固定する。

本発明を閉鎖型の泡消火ヘッドに適用する別の形態にあっては、ノズル開口を閉鎖するバルブを閉鎖状態に保持し、火災の熱気流を受けた際に分解作動してバルブの閉鎖状態を解除する感熱作動機構を備え、感熱作動機構は、上蓋の上方となる背後に配置する。例えば、ヘッド本体のノズル開口の外側から上方に略逆U字形の支持アームを延在し、支持アーム内の途中に上蓋、デフレクター及び網を支持固定すると共に、支持アーム内の上部に感熱作動機構を前記バルブの閉鎖状態で組付け固定する。

本発明を開放型の泡消火ヘッドに適用する形態にあっては、ヘッド本体のノズル開口部に支持フランジを一体に形成し、支持フランジに円筒状に形成した網の下端を固定し、網の上部に上蓋を支持固定すると共に、ヘッド本体のノズル中心から支持ロッドを上方に延在し、支持ロッドの先端にデフレクターを固定配置した構造とする

または、ヘッド本体のノズル開口部に支持フランジを一体に形成し、支持フランジに円筒状に形成した網の下端を固定し、網の上部に上蓋を支持固定すると共に、上蓋の中央下部にデフレクターを離間配置した構造としても良い。

本発明によれば、網の上部を上蓋で塞ぎ、網の内部にデフレクターを配置し、このデフレクターを上蓋と間隔を開けて配置する。このデフレクターと上蓋とを間隔をあけて配置したことで、ノズル開口から放出された泡消火液がデフレクターに当った際、発泡に必要な空気効率良く吸入できる。同時にデフレクターの周縁と網を離して設置しているため、網の中で泡消火液と空気が効率良く混合し、高発泡率を達成できる。
即ち本発明の泡消火ヘッドは、網内部となるデフレクターの上部及び側部の空間を利用して吸気、混合を効率良く行い、泡消火システムの規格として要求される5倍以上の高発泡率を簡単に達成することができる。
本発明の上向き配置される泡消火ヘッドは、閉鎖型であっても、開放型であっても、同様に網内部となるデフレクターの上部及び側部の空間を利用して吸気、混合を効率良く行う構造とすることで、泡消火システムの規格として要求される5倍以上の高発泡率を簡単に達成することができる。
図1は本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの実施形態を示した説明図であり、図1(A)に断面図を、図1(B)に平面図を示している。
図1(A)において、本実施形態の閉鎖型泡消火ヘッド10Aはヘッド本体12を有し、ヘッド本体12には配管に上向きにネジ込み固定するためのネジ部14が形成され、内部に流入路16を開口しており、流入路16の上部にノズル18を組み込み、上方向に泡消火液を放出できるようにしている。
ヘッド本体12は上部に略逆U字型の支持フレーム20を一体に形成しており、支持フレーム20の先端に、図1(B)に示す平面的にみてフラットな円板で構成された上蓋22を取付軸30により支持固定している。上蓋22の下側には上部に開口した円筒籠形状の網24を固定している。
網24の内部にはデフレクター26が取付軸30に対するカラー34による挟み込みにより配置されている。デフレクター26はカラー3の介在により上蓋22に対し、上下方向に高さHの隙間を離して配置されている。同時にデフレクター26はその周縁から網24の間に隙間Lを空けて配置している。

このような上蓋22に対するデフレクター26の間隔Hを離すことによる隙間の形成で網24の横方向から発泡に必要な空気を吸入している。またデフレクター26の周縁と網24との間に間隔Lの隙間を形成することで、網24の中でノズル18から放出されたデフレクター26に当たった泡消火用水と吸入された空気が良く混合され、結果として高発泡率達成できる構造としている。
本実施形態は閉鎖型であることからノズル18に対しバルブシート40を間に介してバブル38が配置され、バルブ38はグラスバルブ36により閉鎖状態に組みつけられている。即ち、グラスバルブ36の上部は支持フレーム20のネジ穴28にねじ込まれたセットネジ42のねじ込みで下方に押され、グラスバルブ36を介してバルブ38をノズル18に押し付けて閉鎖状態に固定している。
組み立てるときは、ヘッド本体12にバルブ38、グラスバルブ36をノズル18にはめ込み、セットネジ42をネジ穴28からドライバを挿入して締め付ける。その後にあらかじめ組み立てられた上蓋22、デフレクター26、網24を取付軸30を使用してヘッド本体12にねじ込んで取り付ける。
図2は図1の実施形態における火災時の泡放出動作の説明図である。図1に示した本実施形態の閉鎖型泡消火ヘッド10Aは、駐車場などの防護区域に設置された配管に上向きに設置されている。
この設置状態で火災による熱気流を受けるとグラスバルブ36内に充填している液体が膨張してグラスバルブ36が破壊され、バルブ38の閉鎖状態が解除され、グラスバルブ36及びバルブ38が分解飛散し、図2のようにヘッド本体12のノズル18から泡消火液が矢印Aのように上方に向けて放出される。
ノズル18から放出された泡消火液は網24を通ってデフレクター26にあたり、周囲に放出される。このときデフレクター26に対する泡消火液の衝突に伴って矢印Bに示すようにデフレクター26と上蓋22の間の空間に対し網24を通って周囲から矢印Bに示すように発泡に必要な空気を吸入する。
矢印Bのように吸入された空気は矢印Cに示すようにデフレクター26の周辺と網24との隙間を通ってデフレクター26の下側の泡消火液があたって飛散している部分に吸い込まれ、この部分で矢印Dに示すように泡消火液と吸い込まれる空気が良く混合され、混合状態となって周囲の網24を通って周囲下方に放出され、網24を通過する際にも更に空気を巻き込み、散布した消火泡につき高い発泡率を達成することができる。
図3は図1の実施形態におけるデフレクター26の背後及び周囲に確保する隙間で形成された空間における面積の説明図である。図3において、図1の組み込み状態でデフレクター26の上部となる背後の上蓋22との間の空間は隙間Hを持ち、このデフレクター26の周辺から上蓋22までの間の円筒状の空間における側面の面積をS2とする。またデフレクター26の周辺から網24までの間隔Lとなるリング状の開口部の面積をS3とする。
このようなデフレクター26の上部空間及び横空間におけるそれぞれの面積S2.S3に対し、図2のようにデフレクター26に対し泡消火用水を放出するノズル18の開口面積をS1とし、更に本実施形態の閉鎖型泡消火ヘッド10Aから散布した泡消火液の発泡倍率をKとすると、概ね次式の関係が得られる。
S1×K≦S2 (1)
S1×K≦S3 (2)
そこで本実施形態におけるデフレクター26と上蓋22との間隔Hと網24との間隔Lについて、必要とする発泡倍率Kをえるため、前記(1)(2)式の関係を満足するように寸法を決める。
つまり、泡消火ヘッドの一般的な設計順序として、先にノズル開口面積S1を決定し、そして、上記(1)(2)式が成立するようにS2、S3を設定する。

もちろん、この関係式は本実施形態の閉鎖型泡消火ヘッド10Aを設計する際のひとつの目安であり、必ずしもこの関係式に拘束されることはなく、この関係式で得られる寸法を中心に適宜にH、Lの関係を調整しながら実験的に必要とする発泡率Kを得られるように構成すればよい。
図4は図1の実施形態におけるデフレクター26と上蓋22の間の間隔Hを変化させて泡放出実験を行った場合の発泡倍率Kの測定結果であり、図4(A)に実験データを示し、図4(B)に実験データのグラフ図を示している。
図4にあっては、網24の開口率を40%及び60%とした場合について、デフレクター26と上蓋22の間隔Hを変化させた時の発泡倍率Kを泡放射実験により測定したものである。
例えば図4(B)の網24の開口率60%の場合の特性100をみると、間隔H=0mmで発泡倍率K=3.4であったものが、間隔Hを増加していくと空気の流入空間が確保されることで発泡倍率Kが急激に増加し、間隔H=7mm付近で規格上必要な発泡倍率K=5.0を超え、H=12mmで発泡倍率K=8.0となる。
更に間隔Hを増加させると発泡倍率Kはピーク値に達するが、その後、発泡倍率Kは低下し、間隔H=16mmでは発泡倍率K=6.7と低下しており、これは間隔Hを広げすぎると上蓋22の意味が失われるためと推定される。
また間隔H=0mmはデフレクター26と上蓋22の間に隙間を設けなかった場合であり、この場合は発泡倍率K=3.4であり、規格上必要なK=5を下回っている。この隙間H=0mmとした状態は、従来技術として示した特許文献2におけるデフレクタと網との間に隙間を設けていなかった場合と同等の結果であり、特許文献2で網を2回通して発泡させるという構造であっても、デフレクターの上部に空気を流入する隙間を持たないために発泡倍率が向上できないことが確認されている。
一方、網24の開口率40%の場合の特性200をみると、特性100に対し低目となるが、同様に、間隔H=0mmで発泡倍率K=2.2であったものが、間隔Hを増加していくと空気の流入空間が確保されることで発泡倍率Kが急激に増加し、間隔H=10mm付近で規格上必要な発泡倍率K=5.0を超え、H=12mmで発泡倍率K=6.8となる。更に間隔Hを増加させると発泡倍率Kはピーク値に達するが、その後、発泡倍率Kは低下し、間隔H=16mmでは発泡倍率K=5.5と低下している。
なお、図4の実験結果は本実施形態における一例であり、実験結果の数値はデフレクター26や上蓋22のサイズにより大きく左右される。従って実際に図1の実施形態による泡消火ヘッド10Aを設計する場合には、デフレクター26及び上蓋22のサイズを決めた後に間隔H,Lについて例えば前記(1)式の関係に設定し、その後、泡放出試験を行って例えば図4に示すような発泡倍率Kの実験データを取得し、必要とする発泡倍率Kの値を満たす間隔Hを決定することになる。
図5はグラスバルブを上部に配置した本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの他の実施形態を示した説明図であり、図5(A)に断面図を、図5(B)に正面図を示している。
図5(A)において、本実施形態の閉鎖型泡消火ヘッド10Aは、ヘッド本体12のノズル18にバルブルシート40を介して配置したバルブ38上部に一体にバルブロッド45を延在し、バルブロッド45に対しヘッド本体12より上方に逆U字型に一体形成した支持アーム44の上部中央のセットネジ42のねじ込みでグラスバルブ36を支持して閉鎖状態としている。
グラスバルブ36の下側の支持アーム44のほぼ中央となる位置には上蓋22を配置し、上蓋22の下側に網24を取り付け、網24の中にデフレクター26を配置している。デフレクター26は上蓋22との間に高さ方向の隙間をもち、且つデフレクター26の周辺と網24との間に隙間を配置しており、この構造は基本的に図1の実施形態と同じである。
図5の実施形態にあっては、ヘッド本体12に対し感熱作動機構として動作するグラスバルブ36を上方の離れた位置に配置することで、ヘッド本体12のノズル18の開口部に対しデフレクター26を近づけることができる。
一般に泡消火液を放出するノズル18の開口部とデフレクター26を近づけると、デフレクター26が小さくてもデフレクター26にあてた泡消火液を周囲に十分に散布できる防護範囲を確保することができ、デフレクター26を小型化できることで閉鎖型泡消火ヘッド10A全体を小型化することができる。
図6は上蓋をヘッド本体からの支持アームと一体化した本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの他の実施形態を示した説明図であり、図6(A)に断面図を、図6(B)に正面図を示している。
図6(A)において、本実施形態の閉鎖型泡消火ヘッド10Aにあっては、ヘッド本体12の上部から上方に略U字型に一体形成した支持アーム46の先端に円板状の上蓋22を一体に形成している。支持アーム46と一体に形成した上蓋22の中央から下向きに中空の取付軸47が一体に形成されている。
上蓋22の下側には上方に開口した円筒籠形状をもつ網24がストッパリング48の押し込みにより固定され、網24の底部中央は取付軸47の先端を貫通している。網24の内部にはデフレクター26が取付軸47に対するねじ込みにより固定されている。
デフレクター26は、支持アーム46と一体に形成された上蓋22との間に隙間を持ち、この隙間により網24を介して横方向から発泡に必要な空気を吸入できるようにしている。またデフレクター26の周辺と網24の間には隙間が形成され、網24の中で吸入された空気と泡消火液を効率よく混合して網24を通して横方向に放出し、高い発泡倍率を達成できるようにしている。
ヘッド本体12のノズル18の開口部にはバルブシート40を介してバルブ38が配置され、バルブ38はグラスバルブ36を間に介して上部の取付軸47にねじ込んだセットネジ42のねじ込み押圧で閉鎖状態に組み付けられている。
この図6の実施形態にあっても、図1の実施形態と同様に火災時に対するノズル18からの泡消火液の放出で少なくとも5倍を超える高発泡率を確保することができる。
また図6の実施形態にあっては、ヘッド本体12の上部に延在した支持アーム46の先端に一体に上蓋22を形成しているため部品点数を少なくできる。また支持アーム46の内部に、図6(B)の正面図に示すように、デフレクター26を備えた網24が位置しており、支持アーム46及び上蓋22により網24が保護されることで、施工時などにおいて物が網24に直接当って破損することを未然に防止できる。
図7は本発明による開放型泡消火ヘッドの実施形態を示した説明図であり、図7(A)に断面図を、図7(B)に正面図を表している。図7(A)において、本実施形態の開放型泡消火ヘッド10Bは、ネジ部14を備えたヘッド本体12の流入路16の上側にノズル18を形成し、ノズル18を通して上方に支持ロッド52を突出させている。支持ロッド52は流入路16の中に固定された流入穴を備えた支持プレート54を下側から通しネジ止めすることで上方に配置している。
ヘッド本体12の上部には支持フランジ50が一体に形成され、支持フランジ50に円筒状の網24をのせカシメられて固定され、網24の上部に上蓋22を配置してカシメられて固定されている。
この開放型泡消火ヘッド10Bの実施形態にあっても、デフレクター26と上蓋22との間には高さ方向に隙間が形成され、この隙間によって網24を通って横方向から発泡に必要な空気を吸入することができる。またデフレクター26の周辺と網24との間にも隙間が形成されることで、網24の中で吸い込んだ空気とノズルから放出されたデフレクター26に当たった泡消火液とをよく混合し、この混合状態で網24を通して底方向に放出することで高発泡率を達成することができる。
図8は本発明による開放型泡消火ヘッドの他の実施形態を示した説明図であり、図8(A)は断面図を、図8(B)は正面図を示している。図8の開放型泡消火ヘッド10Bの実施形態にあっては、ヘッド本体12の上部に支持フランジ56を一体に形成し、支持フランジ56に下側に開口した円筒籠形状の網24を載せてカシメ部58により固定している。
網24の上部には上蓋22が配置され、網24の中に取付ロッド部26aを介して配置されたデフレクター26を取付ネジ60によるねじ込みで上蓋22と網24を挟みこむように締め付けて固定している。
この実施形態にあっても、デフレクター26の上部の上蓋22との間には高さ方向の隙間が形成され、発泡に必要な空気を網24を通して横方向から吸入することができる。またデフレクター26の周辺と網24との間に隙間が形成されていることで、ノズル18から放出されてデフレクター26に当たった泡消火液と吸入した空気とをよく混合した後に網24を通して周囲に放出することで、高発泡率を達成することができる。
また図8の実施形態にあっては網24によって上蓋22及びデフレクター26を網24の内部に支持しているため、図7の支持ロッド52を用いた構造に比べ、部品点数を低減することができる。
尚、本実施形態の泡消火ヘッドにあっては、閉鎖型及び開放型のいずれも問わず、基本的にヘッド本体のノズル開口部の上方を囲んで網24を設け、網24の上部に上蓋を配置すると共に、網24の中に上蓋との間隔を設けて且つ網との間隔を設けてデフレクタを配置する構造であれば、それ以外の構造については適宜の構造とすることができる。
また上記の実施形態における閉鎖型泡消火ヘッド10Aにあっては、感熱作動機構としてグラスバルブ36を使用した場合を例にとるものであったが、複数部品の組立によりバルブ38を閉鎖状態として低融点材料である低温ハンダにより閉鎖状態に固定した感熱作動機構としてもよい。
また上記の実施形態にあっては、網の形状として一方に開口した円筒籠形、両方に開口した円筒形の網形状を例にとるものであったが、ヘッド本体のノズル上方に配置するデフレクターの周囲を囲む網形状であれば適宜の網形状とすることができる。
本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの実施形態を示した説明図 図1の実施形態による火災時の泡放出動作の説明図 図1の実施形態におけるデフレクターの背後及び周囲の空間に対する面積の説明図 図1の実施形態におけるデフレクターと上蓋との間隔Hに対する発泡倍率Kの関係を示したグラフ図 グラスバルブを上部に配置した本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの他の実施形態を示した説明図 上蓋をヘッド本体からの支持フレームと一体化した本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの他の実施形態を示した説明図 本発明による開放型泡消火ヘッドの実施形態を示した説明図 本発明による開放型泡消火ヘッドの他の実施形態を示した説明図
符号の説明
10A:閉鎖型泡消火ヘッド
10B:開放型泡消火ヘッド
12:ヘッド本体
14:ネジ部
16:流入路
18:ノズル
20:支持フレーム
22:上蓋
24:網
26:デフレクター
28:ネジ穴
30:取付軸
34:カラー
36:グラスバルブ
38:バルブ
40:バルブシート
42:セットネジ
44,46:支持アーム
48:ストッパリング
50,56:支持フランジ
52:支持ロッド
54:支持プレート
58:カシメ部
60:取付ネジ

Claims (9)

  1. 上方向に向けて取り付けられ、消火泡を下方に放射する泡消火ヘッドにおいて、
    上方向に泡消火液を放出するノズルを開口したヘッド本体と、
    前記ノズル開口の上方を囲んで配置した網と、
    前記網の上部に配置した上蓋と、
    前記網の内部に、前記ノズル開口及び前記上蓋に対し間隔を空けて配置すると共に周縁を前記網から離して配置したデフレクターと、
    を備えことを特徴とする泡消火ヘッド。

  2. 請求項1記載の泡消火ヘッドに於いて、前記ノズル開口面積をS1、前記デフレクターの上面を底辺とする前記上蓋との間の円筒空間における側面の面積をS2、前記デフレクターの周縁と網の間のリング状の隙間の面積をS3、散布した泡消火液の発泡倍率をKとした場合、
    S1×K≦S2, S1×K≦S3
    の関係が概ね成立するように、前記デフレクターに対する上蓋及び網の間隔を設定したことを特徴とする泡消火ヘッド。
  3. 請求項1記載の泡消火ヘッドに於いて、前記ノズル開口を閉鎖するバルブを閉鎖状態に保持し、火災の熱気流を受けた際に分解作動して前記バルブの閉鎖状態を解除する感熱作動機構を備え前記感熱作動機構は、前記ヘッド本体と前記網で囲まれた前記デフレクターとの間に配置したことを特徴とする泡消火ヘッド。

  4. 請求項3記載の泡消火ヘッドに於いて、前記ヘッド本体のノズル開口の外側から上方に略逆U字形の支持アームを延在し、前記支持アームの先端に前記上蓋、デフレクター及び網を支持固定すると共に、前記支持アーム内に前記感熱作動機構を前記バルブの閉鎖状態で組付け固定したことを特徴とする泡消火ヘッド。
  5. 請求項3記載の泡消火ヘッドに於いて、前記ヘッド本体のノズル開口の外側から上方に略U字形の支持アームを延在し、前記支持アームの先端に前記上蓋、デフレクター及び網を支持固定すると共に、前記支持アーム内に前記感熱作動機構を前記バルブの閉鎖状態で組付け固定したことを特徴とする泡消火ヘッド。
  6. 請求項1記載の泡消火ヘッドに於いて、前記ノズル開口を閉鎖するバルブを閉鎖状態に保持し、火災の熱気流を受けた際に分解作動して前記バルブの閉鎖状態を解除する感熱作動機構を備え前記感熱作動機構は、前記上蓋の上方となる背後に配置したことを特徴とする泡消火ヘッド。

  7. 請求項6記載の泡消火ヘッドに於いて、前記ヘッド本体のノズル開口の外側から上方に略逆U字形の支持アームを延在し、前記支持アーム内の途中に前記上蓋、デフレクター及び網を支持固定すると共に、前記支持アーム内の上部に前記感熱作動機構を前記バルブの閉鎖状態で組付け固定したことを特徴とする泡消火ヘッド。
  8. 請求項1記載の泡消火ヘッドに於いて、前記ヘッド本体のノズル開口部に支持フランジを一体に形成し、前記支持フランジに円筒状に形成した前記網の下端を固定し、前記網の上部に前記上蓋を支持固定すると共に、前記ヘッド本体のノズル中心から支持ロッドを上方に延在し、前記支持ロッドの先端に前記デフレクターを固定配置したことを特徴とする泡消火ヘッド。

  9. 請求項1記載の泡消火ヘッドに於いて、前記ヘッド本体のノズル開口部に支持フランジを一体に形成し、前記支持フランジに円筒状に形成した前記網の下端を固定し、前記網の上部に前記上蓋を支持固定すると共に、前記上蓋の中央下部に前記デフレクターを離間配置したことを特徴とする泡消火ヘッド。
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