JP5161664B2 - 閉鎖型泡消火ヘッド - Google Patents

閉鎖型泡消火ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP5161664B2
JP5161664B2 JP2008153808A JP2008153808A JP5161664B2 JP 5161664 B2 JP5161664 B2 JP 5161664B2 JP 2008153808 A JP2008153808 A JP 2008153808A JP 2008153808 A JP2008153808 A JP 2008153808A JP 5161664 B2 JP5161664 B2 JP 5161664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closed
fire
ring member
foam fire
deflector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008153808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009297195A (ja
Inventor
賢昭 外村
健一 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2008153808A priority Critical patent/JP5161664B2/ja
Publication of JP2009297195A publication Critical patent/JP2009297195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5161664B2 publication Critical patent/JP5161664B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、駐車場などの油火災を消火するために設置される泡消火設備で使用される閉鎖型泡消火ヘッドに関する。
従来、駐車場などを対象とした泡消火設備にあっては、火災発生箇所に近い泡消火ヘッドのみから消火泡を散布し、必要のない周辺への消火泡を散布することのない閉鎖型泡消火ヘッドが使用されている。
図14(A)は上向き設置される従来の閉鎖型泡消火ヘッドであり(特許文献1)、泡ヘッド本体100、外筒102、支持フレーム104、バルブ106、放出口108、火災感知作動部材110、デフレクター112及び吸気口114から構成されており、火災による熱気流を受けて火災感知作動部材110が分解するとバルブ106が水圧により飛散し、図14(B)に示すように、放水口108から放出された泡消火液が吸気口114から吸い込んだ空気を巻き込みながらデフレクター112に当って発泡し、消火泡を周囲に散布する。
図15(A)は発泡用ネットを使用した従来の閉鎖型泡消火ヘッドであり(特許文献2)、ガード枠200、発泡用ネット202、グラスバルブ204、弁206、デフレクター208、放出口210で構成され、火災による熱気流を受けてグラスバルブ204が分解すると図15(B)に示すように、バルブ206が水圧により下降して放出口210を開き、放水口210から放出された泡消火液をデフレクター208に当てて周囲に飛散させ、発泡用ネット202を通過する際に空気を巻き込んで発泡し、消火泡を周囲に散布する。
ここで、グラスバルブ204は火災による熱気流を受けて分解した際に、その破片が発泡用ネット202内に残らずに飛散させるため、ガード枠200により発泡用ネット202の外部下側に位置するように配置している。
図16(A)は発泡用ネットを使用した従来の閉鎖型泡消火ヘッドであり(特許文献3)、本体300、弁体302、感熱分解部304、メインスクリーン306、サブスクリーン308、デフレクター310で構成され、火災による熱気流を受けて感熱分解部304が分解すると、弁体302が水圧により飛散して図16(B)に示すようにノズルを開き、ノズルから放出された泡消火液をメインスクリーン306を通して発泡させながらデフレクター310に当て、更にサブスクリーン308を通過させる際にも発泡させ、消火泡を周囲に散布する。
この場合にも、メインスクリーン306は火災の熱気流を受けて分解した感熱分解部304がサブスクリーン308の中に残らずに飛散させるため、発泡用のサブスクリーン308を覆って配置されている。
図17はサイズの小型化が測られた従来の閉鎖型泡消火ヘッドであり、図14と同様に発泡用のスクリーンを持たない構造であり、ヘッド本体400、支持フレーム402、弁404、火災感知部材406、噴射口408及びデフレクター410から構成され、火災による熱気流を受けて火災感知部材406が分解すると、弁404が水圧により飛散して噴射口408を開き、噴射口408から放出された泡消火液をデフレクター410に当てて発泡させ、消火泡を周囲に散布する。
特許第2645796号公報 特開2001−00570号公報 特開2001−046543号公報 特開2001−340481号公報
しかしながら、このような従来の閉鎖型泡消火ヘッドにあっては次のような問題がある。
図14の閉鎖型泡消火ヘッドは、泡ヘッド本体100から外筒102を延出するため、ヘッド全体が長大化する。また、防火対象物の天井に下向きに設置する際に美観を損ねる。また、止具17を用いて泡ヘッド本体100に支持フレーム104を固定する構造では取付け強度が不足しており、支持フレーム104の撓み量が安定しないため感熱作動部材110によるバルブ106の閉鎖保持が安定しない。さらに、発泡用ネットを有していないため、吸気した空気を泡消火液に均一に混合することができず、散布するエリアによって発泡倍率が不均一になる可能性がある。

また図15の閉鎖型泡消火ヘッドは、グラスバルブ204を発泡用ネット202の下側から支えるためにガード枠200が発泡用ネット202の外側を囲むように延設されており、発泡用ネット202の外側を囲むためにガード枠200の延設長さが長くなり、ガード枠200が撓み易くなる。ガード枠200が撓むと、放出口210のシールを保持するために弁体206に与えられた組立荷重に耐えることができず、ガ−ド枠200が延びる方向に撓んで荷重が小さくなり、弁206から液漏れが発生する。
また図16の閉鎖型泡消火ヘッドは、ノズルから流出した混合液がデフレクター310に衝突する前にメインスクリーン306に衝突するため、デフレクター310に当る力が弱まって高い飛散効果が活かしきれない。また発泡させるためにサブスクリーン308を装着する必要があるが、デフレクター310の飛散効果が活かしきれないことと、スクリーンを2回も通過することより、消火泡に飛距離が低下する。

更に図17の閉鎖型泡消火ヘッドは、火災感知部材406の外周がヘッド本体400の壁に覆われているため、火災感知部材406に火災の熱気流が当りづらく、火災初期に早期に作動することができない。また、発泡用ネットを有していないため、吸気した空気を消火液に均一に混合することができず、散布するエリアによって発泡倍率が不均一になる可能性がある。
本発明は、構造が堅牢で感熱分解部による弁閉鎖保持が確実にでき、且つ構造が簡単で小型化可能な発泡用スクリーンを用いた閉鎖型泡消火ヘッドを提供することを目的とする。
本発明は閉鎖型泡消火ヘッドを提供するものであり、
泡消火薬剤が供給される配管に接続する配管接続口に連通したノズル部を開口すると共に、ノズル部の開口側に略U字形のアーム部を延在したフレーム部材と、
フレーム部材のノズル部に配置された弁部材と、
フレーム部材に組付けられて弁部材を閉鎖位置に保持し、火災の熱気流により熱分解して弁部材の保持解除によりノズル部を開放させる感熱分解部と、
フレーム部材のアーム部先端を収納する開口部を備え、フレーム部材に支持固定されたリング部材と、
リング部材の開口部を通して配置されたアーム部先端に装着されたデフレクターと、
デフレクターの周囲を囲んでリング部材に支持された発泡用のスクリーンと、
を備えたことを特徴とする。
ここで、リング部材を一対のガイド部材によりフレームに支持固定する。また、リング部材は開口穴を径方向に連結し且つ収納側に屈曲された支持片を一体に備え、支持片を間に介してデフレクターをアーム部の先端に固着することにより、リング部材をフレーム部材に直接支持固定するようにしても良い。
また、リング部材の平面部に吸気口を開口しても良い。
感熱分解部は、所定の火災温度で分解するグラスバルブであり、グラスバルブを弁部材とアーム部先端に装着したネジ部材との間に配置し、ネジ部材により所定の組立荷重を設定して弁部材を閉鎖位置に保持し、グラスバルブの露出部分が最大になるようにネジ部材とグラスバルブの当接位置を配置する。

リング部材に形成した開口穴の開口縁に、熱分解した部材の衝突嵌合を阻止する突起縁部を形成しても良い。
スクリーンの内側にサブスクリーンを配置するようにしても良い。
デクレクターは円板本体の外周側に複数のスリットを形成すると共に、内周側に近距離放射用のスリットを形成する。
本発明によれば、フレーム部材に設けたアーム部先端とノズル部の間に弁部材を閉鎖保持する感熱分解部を組付け、アーム部先端をスクリーンを支持するリング部材に設けた開口部の中に位置させてデフレクターを支持することで、スクリーンの中にデフレクターを配置し、感熱分解部の作動で開いたノズル部からの泡消火液をリング部材の開口部を通してスクリーン内部のデフレクターに直接当てることができ、デフレクターの飛散効果を充分に生かしてスクリーンを通過する際に発泡させた消火泡を周囲に効率良く散布し、飛距離を拡大することができる。
また火災による熱気流を受けて分解した感熱分解部及び弁部材は、スクリーンを支持する泡消火液の当接側に配置したリング部材に当って飛散することで、スクリーン内に入って消火泡の散布を妨げることを確実に防止できる。
また、フレーム部材のノズル部側から軸方向に延在した略U字形のアーム部の中に感熱分解部を組み込んで弁部材を閉鎖位置に保持しているため、アーム部としてスクリーンの外側を囲むような大型で撓み変形の起き易い形状とする必要がなく、小型で且つ堅牢な構造とできるため、感熱分解部の組立荷重を維持して弁部材の閉鎖を確実にし、弁部材からの液漏れを防ぐことができる。
また、設置状態にて下から見ると、スクリーンしか見えないため美観に優れる。
また、スクリーンを用いて消火泡を発生していることから、消火泡が効率よく発泡でき、且つ消火泡の均一性に優れる。また、スクリーンの内部にサブスクリーンを装着することにより、泡の発泡効率と均一性を更に高めることができる。
また、感熱分解部の下側がリング部材によってガードされているため、破損等の事故を未然に防ぐことができる。
また、感熱分解部とアーム先端側の当接部を可能な限りリング部材の開口部に近づけるように配置することで、感熱分解部を最大限露出しており、天井面を這う熱気流に直接曝されているため、火災の際に早期に作動することができる。
また、フレームは上向き型の閉鎖型泡消火ヘッドと兼用可能であるためコストダウンが図れる。
また、フレーム部材のアーム部はノズル部からスクリーンの中のデフレクターに泡消火液を噴出する流路の部分に位置し、スクリーン外側に位置していないため、アーム部が消火泡の散水分布の邪魔にならない。
更に、リング部材の開口部の縁部に突起縁部を設けることで、熱分解時に飛散した弁体構成部品が誤って開口部に嵌合してデフレクターに当る泡消火液の流れを妨げることを確実に防止できる。
図1は本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの実施形態を示した断面図である。図1において、閉鎖型泡消火ヘッド10は、フレーム部材12、弁部材を構成するピップキャップ20とスプリングシール22、感熱分解部を構成するグラスバルブ24、デフレクター28、スクリーン34及びガイド部材36で構成されている。
フレーム部材12は上部に配管接続口13を開口し、その外側に接続ねじ部15を形成している。配管接続口13は下側に開口したノズル部14に連通している。フレーム部材12のノズル部14の下側には、ほぼU字型形状を持つアーム部16が延在され、アーム先端部18にデフレクター28をカシメ加工などにより固定している。
フレーム部材12のアーム部16の内側にはグラスバルブ24が配置され、ノズル部14に装着したピップキャップ20とスプリングシール22を組付け支持し、グラスバルブ24の下側はアーム先端部18のねじ穴にねじ込んだインプレスねじ26のねじ込み調整により、ノズル部14に対しピップキャップ20及びスプリングシール22を所定の組立荷重で押し付け、ノズル部14を閉鎖状態に保持している。
フレーム部材12の下側のアーム部16は、円盤状のリング部材30の中央に設けた開口部32を通ってスクリーン34の中にデフレクター28を配置している。リング部材30は、一対のL字型の形状を持つガイド部材36により、上側を止ねじ38でフレーム部材に固定し、下側を止ねじ40によりリング部材30に固定することで、フレーム部材12に対し取付け固定されている。リング部材30は、その外周を下側内向きに屈曲し、ここにカップ上に形成されたスクリーン34の上部の周縁を嵌め入れて保持している。
図1の実施形態の閉鎖型泡消火ヘッド10の組立にあっては、フレーム部材12に対し止ねじ38及び止ねじ40を使用してガイド部材36を介してリング部材30を取付け固定し、この状態でリング部材30の開口部32を通して下側に突出しているアーム先端部18にデフレクター28をカシメ加工などにより固定する。続いてリング部材30の下側にスクリーン34をデフレクター28の周囲を囲む形で装着する。
続いてフレーム部材12のノズル部14にピップキャップ20及びスプリングシール22を入れた状態で下側からグラスバルブ24をセットし、更にアーム先端部18の軸穴に既にねじ込んでいるインプレスねじ26をねじ込む。
インプレスねじ26のねじ込みのため、スクリーン34の底部中央には開口部35が形成されており、ここからドライバなどの工具を入れてインプレスねじ26を回し、グラスバルブ24を介して、ピップキャップ20及びスプリングシール22によりノズル部14を閉鎖するための所定の組立荷重をセットすることができる。
なお図1の閉鎖型泡消火ヘッド10においては、リング部材30に対しフレーム部材12側の組立が完了した後にスクリーン34を組み付ける場合には、スクリーン34の開口部35は不要である。
図2は図1の側面図であり、フレーム部材12の下側に延在している破線で示すアーム部16は、リング部材30の開口部側に向けて幅を絞り込んだテーパ形状としており、これによって、開口部32に位置するアーム部16がノズル部14から放出された泡消火液の流れを極力妨げないようにしている。

また図1の閉鎖型泡消火ヘッド10にあっては、グラスバルブ24とインプレスねじ26の当接部分を可能な限りリング部材30の開口部32に近付けており、これによってグラスバルブ24を最大限露出し、天井側に設置した際に、天井面を這う火災による熱気流に直接暴露させ、火災の際に早期にグラスバルブ24が熱膨張破壊して閉鎖型泡消火ヘッド10から泡放出できるようにしている。
図3は図1のリング部材30を取り出して示した説明図である。図3(A)はリング部材30の平面図であり、図3(B)に側面から見た面図を示す。リング部材30はフラットな円盤状の部材であり、中央に開口部32を形成し、この中に図1に示したように、フレーム部材12の下側に延在したアーム先端部18を通して先端に装着したデフレクターをスクリーン34の中に位置させるようにしている。またリング部材30の平面部には一対のねじ穴42が形成され、ここにガイド部材36を止ねじ40で固定している。

更に図3(B)から明らかなように、リング部材30の外周面は下向き内側に屈曲された折曲げ部44を形成しており、折曲げ部44にスクリーン34の上部周縁を嵌め入れて固定保持できるようにしている。
また、リング部材30は、図1の組立状態でフレーム部材12の下側に延在したアーム先端部18を開口部32を通してスクリーン34内に位置させてデフレクター28を支持しており、アーム部先端18を通したことで開口部32はノズル部14から平面的に見て、アーム部先端18の両側に向かい合う弓形開口を形成しており、この弓形開口を通してノズル部14からの泡消火液をスクリーン内のデフレクター28に当て、同時に、弓形開口はグラスバルブ24の熱破壊で飛散したピップキャップ20に対し充分に狭いことから、飛散したピップキャップ20がスクリーン34内に入ってしまうことはない。
図4は図1の実施形態で使用するリング部材30の他の実施形態を示した説明図である。図4のリング部材30にあっては、図3に示したリング部材30に加え、更にリング部材30の平面部に一対の吸気穴46を形成している。
この吸気穴46の形成により、図1において、ノズル部14を開いて泡消火液をデフレクター28に直接当てて周囲に飛散させ、スクリーン34を通過する際に、空気を吸気穴46から効率良く吸い込み、発泡に使用する空気を十分に供給して、泡の発泡効率を高めるようにしている。
更に図4の実施形態にあっては、リング部材30の中央に形成した開口部32の周縁を上方に屈曲して突起縁部48を形成している。突起縁部48は、図1の閉鎖型泡消火ヘッド10において、火災による熱気流を受けてグラスバルブ24が熱膨張により破壊されて、ピップキャップ20及びスプリングシール22の保持を解除した際、泡消火液の圧力で飛散したピップキャップ20が、その下側のリング部材30に設けている開口部32に嵌合し、ノズル部14から放出される泡消火液のデフレクター28への噴流を妨げることのないようにしている。
即ち、熱分解により飛散したピップキャップ20がリング部材30の開口部32に当たっても、その突起縁部48の形成により、開口部32に嵌合することなく周囲に飛散させることができる。
図5は図1の実施形態の火災感知による作動状態を示した説明図である。図1に示した閉鎖型泡消火ヘッド10は、天井側に対する設置状態で火災による熱気流をグラスバルブ24で受けると、グラスバルブ24に封入しているアルコールが熱膨張してグラスバルブ24が破壊し、スプリングシール22及びピップキャップ20のノズル部14に対する閉鎖保持が解除され、ピップキャップ20及びスプリングシール22が飛散して、ノズル部14より図5に示すように泡消火液が噴出される。
ノズル部14から噴出した泡消火液は、リング部材30の開口部32を通って、スクリーン34の内部に配置されているデフレクター28に当たり、デフレクター28により効率良く周囲に飛散され、スクリーン34を通過する際に空気を巻き込んで発泡し、消火泡を周囲に飛散することができる。
ここで図1に示した閉鎖型泡消火ヘッド10は、天井側に対する設置状態で下から見た場合、下側に配置しているスクリーン34が最も大きいことから、上側に位置するフレーム部材12側は隠れて見えず、スクリーン34のみが見えることで、設置状態における見栄えを良くすることができる。
またフレーム部材12のノズル部14に対する弁部材としてのピップキャップ20及びスプリングシール22の組付けは、フレーム部材の下側にU字型に延在したアーム部16の中で行われ、アーム部16はスクリーン34を囲む形で設けられていないために小型の形状とでき、この結果、アーム部16によるグラスバルブ24による弁部材としてのピップキャップ20及びスプリングシール22の支持構造が堅牢且つ小型化でき、アーム部16が組立荷重を受けても撓むことがないため、グラスバルブ24による組立荷重のセットでピップキャップ20及びスプリングシール22を確実にノズル部14に組み付け、ノズル部14から監視状態で液漏れを起こすことなく、安定した閉鎖状態を継続的に維持できる。
図6はサブスクリーンを備えた本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの他の実施形態を示した断面図である。図6において、閉鎖型泡消火ヘッド10の構造は図1の実施形態と同じであるが、これに加えて、スクリーン34の中にデフレクター28の周囲を囲んでサブスクリーン50を新たに設けている。
このようにサブスクリーン50を設けた場合には、図5に示したように、火災による熱気流を受けて作動した場合、ノズル部14から放出された泡消火液はデフレクター28に当たった後、サブスクリーン50及びスクリーン34を通過して周囲に放出され、サブスクリーン50及びスクリーン34で2段階に消火泡を発生するため、消火泡の発生効率を高めると同時に、泡の均一性を高めることができる。
図7はフレーム部材にリング部材を直接固定する本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの他の実施形態を示した断面図である。図7において、この実施形態の閉鎖型泡消火ヘッド10は、フレーム部材12の下側から延在した略U字型のアーム部16のアーム先端部18を、リング部材30の開口部32の中を通してスクリーン34の内部に位置させ、アーム先端部18にデフレクター28をカシメ加工などにより固定している。
アーム先端部18のねじ穴にはインプレスねじ26がねじ込まれ、グラスバルブ24を介して、ノズル部14に弁部材としてのピップキャップ20及びスプリングシール22を嵌め入れて、所定の組立荷重により閉鎖状態としている。
リング部材30は開口部32の部分に下側に屈曲形成した支持片52を一体に備えており、この支持片52の取付穴に、間にデフレクター28を介してアーム先端部を嵌め入れてカシメ固定しており、フレーム部材12に対し直接、リング部材30を取り付けている。
このため図7の実施形態にあっては、図1の実施形態のようにフレーム部材12にリング部材30を取り付けるためのガイド部材36を不要としている。またフレーム部材12の下部に直接固定されたリング部材30に対しては、デフレクター28の周囲を囲む形でスクリーン34が装着されている。
図8は図7の側面図であり、フレーム部材12の下側に延在したアーム部16がリング部材30の開口部32を通ってスクリーン34の中に位置し、リング部材30をデフレクター28と共にアーム部16の先端に固定することで、フレーム部材12に支持している。
図9は図7のリング部材を取り出して示した説明図であり、図9(A)が平面図、図9(B)が側面から見た断面図である。図9において、リング部材30は円盤状の部材であり、中央に開口部32を形成しているが、この実施形態にあっては、開口部32を径方向に横切る形で、且つ下側に逆向きのほぼ台形状に屈曲した支持片52を一体に形成し、支持片52の中央に嵌着穴54を形成している。またリング部材30の外周は下向き内側に屈曲されて折曲げ部44を形成し、ここにスクリーン34の外周を嵌め入れて支持するようにしている。
この図9に示す構造のリング部材30を使用することで、図7に示したように、アーム先端部18をリング部材30の嵌着穴54に嵌め入れ、続いてデフレクター28をアーム先端部18に嵌め入れた状態でカシメ加工により固定することで、フレーム部材12に対しデフレクター28及びリング部材30を直接取り付けることができる。
図10は図7で使用するリング部材の他の実施形態を示した説明図であり、図9のリング部材30に対し、更にリング部材30の平面部に吸気穴46を形成したことを特徴とする。
図11は図7の実施形態に示した閉鎖型泡消火ヘッドの火災による作動状態を示した説明図である。図7の閉鎖型泡消火ヘッド10にあっては、天井側に設置された状態で火災による熱気流を受けてグラスバルブ24が破壊されると、ピップキャップ20及びスプリングシール22が飛散してノズル部14を開き、ノズル部14より、図11に示すように泡消火液を放出する。
ノズル部14から放出された泡消火液は、リング部材30の開口部32を通ってデフレクター28に当たり、デフレクター28から周囲に飛散する際にスクリーン34を通過し、このとき空気を巻き込んで発泡することで消火泡を周囲に散布する。
この図7に示した構造の閉鎖型泡消火ヘッド10にあっては、フレーム部材12に対し直接スクリーン34をデフレクター28の周囲に保持するリング部材30を取り付けられるため、図1の実施形態のようなガイド部材36が不要となり、その分、部品点数が減り、組立工数も低減することができる。
図12は図1及び図7の閉鎖型泡消火ヘッド10で使用するデフレクター28の他の実施形態を示した説明図であり、ヘッド近傍付近における消火泡の散布を増やす構造としたことを特徴とする。
図12(A)はデフレクター28の平面図、図12(B)は断面図であり、この実施形態にあっては、デフレクター28の中央に下側に絞り形成したカップ部62を形成し、ここに取付穴56と径方向の切欠き60を設け、更にその外側に、リング状に複数のスリット58を配置している。
この中央の切欠き60及びその周囲のスリット58による二重スリット構造により、図5または図11に示すように、ノズル部14から噴出された泡消火液がデフレクター28に当たった際、切欠き60及びスリット58を通過した泡消火液をヘッド下側の近傍付近にスクリーン34を介して散布することで、消火泡をヘッド近傍に散布することができる。
図13は図1及び図7で使用するデフレクターの他の実施形態を示した説明図であり、図12のデフレクター28と同様、ヘッド近傍付近に対する消火泡の散布を増加させる構造としている。
図13(A)はデフレクター28の平面図、図13(B)はデフレクター28の側面図であり、この実施形態のデフレクター28にあっては、中央の取付穴56を設けると共に、外周に外周スリット64を形成し、その内側に内周スリット66を形成した二重スリット形状としている。このため図5または図11のように、閉鎖型泡消火ヘッドが作動してノズル部14から泡消火液を噴出してデフレクター28に当てた場合、内周スリット66を通過した泡消火液がスクリーン34を通ってヘッド近傍に消火泡を放出する。
また外周スリット64が形成されることで、外側に飛散する泡消火液の一部が外周スリット64を通って下側に飛散し、内周スリット66による飛散分と合せて、ヘッド近傍付近に効率良く消火泡を散布することができる。
なお図7のフレーム部材12にリング部材30を直接取付固定する構造の実施形態についても、図6と同様に、スクリーン34の内部のデフレクター28の外周となる位置にサブスクリーン50を設けることで、消火泡の発泡効率と均一性を高めるようにしてもよい。
また図7の実施形態にあっても、スクリーン34を後からリング部材30に組み付ける場合には、スクリーン34の底部中央の開口部35は不要となる。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による閉鎖型泡消火ヘッドの実施形態を示した断面図 図1の側面図 図1のリング部材を取り出して示した説明図 図1で使用するリング部材の他の実施形態を示した説明図 図1の実施形態の火災感知による作動状態を示した説明図 サブスクリーンを備えた他の実施形態を示した断面図 フレーム部材にリング部材を直接固定する他の実施形態を示した断面図 図7の側面図 図7のリング部材を取り出して示した説明図 図7で使用するリング部材の他の実施形態を示した説明図 図7の実施形態の火災感知による作動状態を示した説明図 図1及び図7で使用するデフレクターの他の実施形態を示した説明図 図1及び図7で使用するデフレクターの他の実施形態を示した説明図 従来の閉鎖型泡消火ヘッドを示した説明図 発泡用ネットを使用した従来の閉鎖型泡消火ヘッドを示した説明図 発泡用ネットを使用した従来の他の閉鎖型泡消火ヘッドを示した説明図 小型化を図った従来の閉鎖型泡消火ヘッドを示した説明図
符号の説明
10:閉鎖型泡消火ヘッド
12:フレーム部材
14:ノズル部
15:接続ねじ部
16:アーム部
18:アーム先端部
20:ピップキャップ
22:スプリングシール
24:グラスバルブ
26:インプレスねじ
28:デフレクター
30:リング部材
32:開口部
34:スクリーン
36:ガイド部材
38,40:止ねじ
42:ねじ穴
44:折曲げ部
46:吸気口
48:突起縁部
50:サブスクリーン
51:配管
52:支持片
54:嵌着穴
56:取付穴
58:スリット
60:切欠
62:カップ部
64:外周スリット
66:内周スリット

Claims (8)

  1. 泡消火薬剤が供給される配管に接続する配管接続口に連通したノズル部を開口すると共に、前記ノズル部の開口側に略U字形のアーム部を延在したフレーム部材と、
    前記フレーム部材のノズル部に配置された弁部材と、
    前記フレーム部材に組付けられて前記弁部材を閉鎖位置に保持し、火災の熱気流により熱分解して前記弁部材の保持解除により前記ノズル部を開放させる感熱分解部と、
    前記フレーム部材のアーム部先端を収納する開口部を備え、前記フレーム部材に支持固定されたリング部材と、
    前記リング部材の開口部を通して配置された前記アーム部先端に装着されたデフレクターと、
    前記デフレクターの周囲を囲んで前記リング部材に支持された発泡用のスクリーンと、
    を備えたことを特徴とする閉鎖型泡消火ヘッド。
  2. 請求項1記載の閉鎖型泡消火ヘッドに於いて、前記リング部材を一対のガイド部材により前記フレームに支持固定したことを特徴とする閉鎖型泡消火ヘッド。
  3. 請求項1記載の閉鎖型泡消火ヘッドに於いて、前記リング部材は開口穴を径方向に連結し且つ収納側に屈曲された支持片を一体に備え、前記支持片を間に介して前記デフレクターを前記アーム部の先端に固着することにより、前記リング部材を前記フレーム部材に直接支持固定したことを特徴とする閉鎖型泡消火ヘッド。
  4. 請求項1記載の閉鎖型泡消火ヘッドに於いて、前記リング部材の平面部に吸気口を開口したことを特徴とする閉鎖型泡消火ヘッド。
  5. 請求項1記載の閉鎖型泡消火ヘッドに於いて、前記感熱分解部は、所定の火災温度で分解するグラスバルブであり、前記グラスバルブを前記弁部材とアーム部先端に装着したネジ部材との間に配置し、前記ネジ部材により所定の組立荷重を設定して前記弁部材を閉鎖位置に保持し、前記グラスバルブの露出部分が最大になるように前記ネジ部と前記グラスバルブの当接位置を配置したことを特徴とする閉鎖型泡消火ヘッド。

  6. 請求項1記載の閉鎖型泡消火ヘッドに於いて、前記リング部材に形成した開口穴の開口縁に、前記熱分解した部材の衝突嵌合を阻止する突起縁部を形成したことを特徴とする閉鎖型泡消火ヘッド。
  7. 請求項1記載の閉鎖型泡消火ヘッドに於いて、前記スクリーンの内側にサブスクリーンを配置したことを特徴とする閉鎖型泡消火ヘッド。
  8. 請求項1記載の閉鎖型泡消火ヘッドに於いて、前記デフレクターは円板本体の外周側に複数のスリットを形成すると共に、内周側に近距離放射用のスリットを形成したことを特徴とする閉鎖型泡消火ヘッド。
JP2008153808A 2008-06-12 2008-06-12 閉鎖型泡消火ヘッド Expired - Fee Related JP5161664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008153808A JP5161664B2 (ja) 2008-06-12 2008-06-12 閉鎖型泡消火ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008153808A JP5161664B2 (ja) 2008-06-12 2008-06-12 閉鎖型泡消火ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009297195A JP2009297195A (ja) 2009-12-24
JP5161664B2 true JP5161664B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=41544729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008153808A Expired - Fee Related JP5161664B2 (ja) 2008-06-12 2008-06-12 閉鎖型泡消火ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5161664B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012165801A (ja) * 2011-02-10 2012-09-06 Yamato Protec Co スプリンクラーヘッド
JP5852430B2 (ja) * 2011-12-07 2016-02-03 能美防災株式会社 閉鎖型泡ヘッド
DE102016212391B4 (de) * 2016-07-07 2019-06-13 Fabrik chemischer Präparate von Dr. Richard Sthamer GmbH & Co KG Schaumwassersprinkler
WO2018136113A2 (en) * 2017-01-19 2018-07-26 Victaulic Company Direct coupling compatible sprinkler
CN111184970B (zh) * 2020-01-14 2021-04-13 王菲菲 一种玻璃柱爆炸后防碎片渣喷出的消防喷头结构
KR102143237B1 (ko) * 2020-02-12 2020-08-10 주식회사 파이어캅 온도반응형 자동확산소화기

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5234226Y2 (ja) * 1974-03-07 1977-08-04
JPS5741019Y2 (ja) * 1979-06-29 1982-09-08
JP2645796B2 (ja) * 1993-07-19 1997-08-25 ヤマトプロテック株式会社 閉鎖型泡ヘッド
JP4154079B2 (ja) * 1999-06-18 2008-09-24 ヤマトプロテック株式会社 閉鎖型泡ヘッド
JP4240348B2 (ja) * 1999-08-11 2009-03-18 千住スプリンクラー株式会社 消火用泡ヘッド
JP4469464B2 (ja) * 2000-05-31 2010-05-26 ヤマトプロテック株式会社 閉鎖型泡ヘッド
JP4054747B2 (ja) * 2003-10-20 2008-03-05 政延 久保 スプリンクラーヘッド
JP4750659B2 (ja) * 2006-09-25 2011-08-17 ホーチキ株式会社 泡消火ヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009297195A (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5161664B2 (ja) 閉鎖型泡消火ヘッド
US8474545B2 (en) Sprinkler head
JP4750659B2 (ja) 泡消火ヘッド
JP2002291921A (ja) フォームヘッド
US7699116B2 (en) Anti-skipping sprinkler
JP2012254183A (ja) スプリンクラーヘッドの保護カバー
US10603532B2 (en) Foam-water sprinkler
KR200388089Y1 (ko) 미세 물분무형 자동 소화장치
JP2016182225A (ja) 消火用泡ヘッド
JP2003062108A (ja) 泡水溶液噴霧ヘッド
KR20060119690A (ko) 스프링쿨러헤드
JP4469464B2 (ja) 閉鎖型泡ヘッド
JP6087633B2 (ja) スプリンクラーヘッド
CN106999746B (zh) 自动展开的灭火喷头
KR200396451Y1 (ko) 스프링쿨러헤드
JP4154079B2 (ja) 閉鎖型泡ヘッド
JP2004024555A (ja) 埋込型スプリンクラーヘッド
JP3969622B2 (ja) 閉鎖型消火ヘッド
JP3100870U (ja) 消火用ノズル組立体
JP2001046543A (ja) 消火用泡ヘッド
KR200388087Y1 (ko) 미세 물분무형 소화장치
JP2009082222A (ja) 消火剤噴出装置
KR200420213Y1 (ko) 기류 감응 확장형 스프링클러 헤드
JP5919412B1 (ja) 閉鎖型泡ヘッド
JP7284166B2 (ja) スプリンクラーヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5161664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees