JP4750587B2 - 竹刀用又は木刀用の鍔 - Google Patents

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Description

この発明は、剣道の竹刀又は木刀の刀身部と柄部との境目に取り付けられる竹刀用又は木刀用の鍔に関する。
剣道の竹刀や木刀(以下、「竹刀等」という。)に用いられる鍔は、中央部に竹刀等の柄部を通す貫通孔を有して竹刀等の刀身部と柄部との境目に取り付けられる環状盤体からなり、柄部を握る手を保護するもので、竹刀等の打具による衝撃に耐える強度が必要であり、通常は3〜8mm程度の厚さを有している。
そして、剣道の竹刀等に用いられる鍔の材質としては、一般に、牛皮製の他、プラスチック製、軽金属製等が用いられている。
しかしながら、牛皮製の鍔は、耐衝撃性に富むので竹刀等の鍔としては昔から多用されているが、天然物であるために厚目の鍔は品薄で高価であるという問題があり、反対に、薄目の鍔は変形し易く、耐衝撃性に劣るという問題がある。また、プラスチック製の鍔は、安価ではあるが耐衝撃性に劣り、耐久性に欠け、また、安価であるだけに安物のイメージがあって有段者には好まれない傾向がある。更に、軽金属製の鍔は衝撃により変形するという問題がある。そして、一般に、これら牛皮製、プラスチック製、軽金属製等の鍔は、表面に何のデザインも無く、面白みに欠けるという問題もある。
一方、鍔にデザイン性を付与する手段としては、特許文献1に記載のように、種類の異なる天然皮革を貼り合わせたものが提案されているが、デザインの種類が天然皮革由来の僅かなものに限定されるほか、接着に対する考慮がなされず、耐衝撃性が小さくて容易に剥離するという問題がある。
また、仮に、皮革製やプラスチック製の鍔の表面にシルク印刷等の手段でデザインを施したり、あるいは、漆やエナメル等を塗布したりしても、この鍔には使用中に対戦相手からの打撃や鍔迫り合いによる衝撃、摩擦、振動等が激しく作用するので、容易に剥げ落ちたり、あるいは、磨耗等によって容易に消滅してしまう。
実公昭57-19,165号公報
そこで、本発明者は、このような従来の竹刀等の鍔が有する種々の問題点を解消し、耐衝撃性や耐久性に富むと共に、使用中に摩滅することのない種々の紋様を施すことが可能で、基本的に非常に地味で厳格な剣道様式の中に、若干の楽しみや個性を持たせることができるだけでなく、更には、必用により剣道人が最も好む皮鍔の雰囲気を継承することもできる新たな竹刀等の鍔を提供することについて検討した結果、竹刀等の鍔を少なくとも2枚のプラスチック板を貼着した環状積層体で構成し、これら2枚のプラスチック板の貼り合せ面に平面模様、凹凸模様、色彩又はこれらの結合からなるデザイン部を設けると共に、2枚のプラスチック板のうちの少なくともいずれか一方を前記デザイン部を透視できる透明プラスチック板で構成することにより、目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、従来の竹刀等の鍔が有する種々の問題点を解消し、耐衝撃性や耐久性に富むと共に、使用中に摩滅することのない種々の紋様を施すことが可能で、基本的に非常に地味で厳格な剣道様式の中に、若干の楽しみや個性を持たせることができるだけでなく、更には、必用により剣道人が最も好む皮鍔の雰囲気を継承することもできる新たな竹刀用又は木刀用の鍔を提供することにある。
すなわち、本発明は、少なくとも2枚のプラスチック板を貼着して形成された環状積層体からなり、中央部に貫通孔を有して竹刀又は木刀(竹刀等)の刀身部と柄部との境目に取り付けられる竹刀用又は木刀用の鍔であって、前記2枚のプラスチック板の間には平面模様、凹凸模様、色彩又はこれらの結合からなるデザイン部が設けられていると共に、これら2枚のプラスチック板のうちの少なくともいずれか一方が前記デザイン部を透視できる透明プラスチック板であることを特徴とする竹刀用又は木刀用の鍔である。
本発明において、竹刀等の鍔を構成する環状積層体は、2枚のプラスチック板のみで構成されていてもよく、また、これら2枚のプラスチック板とこれら2枚のプラスチック板の間に介装された中間層とで構成されていてもよい。そして、この中間層については、それが単一の材料で形成された単一の層からなる単層体であっても、また、1種又は2種以上の材料で形成された2層以上の層からなる複層体であってもよい。
そして、上記環状積層体を形成する2枚のプラスチック板については、中央部に竹刀等の柄部を通す貫通孔を有すると共に、使用中には竹刀等により頻繁に強い衝撃が作用するので、この強い衝撃に耐えられるだけの強度と耐久性が求められ、また、これら2枚のプラスチック板のうちの少なくとも1枚は、デザイン部を透視できるように、透明プラスチック板で構成される。そこで、これら2枚のプラスチック板において、少なくともその1枚については耐衝撃性及び耐久性と透明性とに優れていることが求められるが、このような透明プラスチック板としては、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ナイロン(ポリアミド)、アクリル(PMMA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、非晶質PET(A−PET)、強重合PET(PETG)、セルロイド、キャブロイド(CAB)、トリアセチルセルロース(TAC)、プロピオネート等の熱可塑性樹脂による透明板を挙げることができ、耐衝撃性、耐久性及び透明性が何れも顕著に優れていることから、特に好ましくはPC(ポリカーボネート)樹脂製の透明板(以下、「PC透明板」という。)である。
また、上記環状積層体を形成する2枚のプラスチック板において、透明であることを必要としないプラスチック板については、それが使用中の強い衝撃に耐えられるだけの強度と耐久性があればよく、このようなプラスチック板としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニール(PVC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ナイロン(ポリアミド)、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、キャブロイド、プロピオネート、ウレタン等の熱可塑性樹脂や、メラミン、フェノール、ポリエステル、エポキシ等の熱硬化性樹脂のほか、これらの繊維強化プラスチック等による無着色板、着色板、又は、半着色板等を挙げることができ、その成形性と着色性等の観点から、好ましくはPE、PP、PVC、ABS、PC、ナイロン、PBT等である。
更に、この環状積層体を構成する2枚のプラスチック板については、積層に際する加熱や成形後の温度変化等によるプラスチックの熱的挙動のバランスを一定に保つという観点から、好ましくは互いに略々等しい物性の材料であるのがよく、また、貼着されて環状積層体を形成した際にこの環状積層体に反り返りが発生するのを確実に防止するという観点から、より好ましくは、2枚のプラスチック板の厚さを等しい厚さにするのがよい。
更にまた、これら2枚のプラスチック板については、好ましくはその外表面に凹凸模様を形成することが好ましい。凹凸模様は、好ましくは艶消し状の艶消し効果を有する凹凸模様とすることがよい。これは、剣道の試合等で対戦相手に対する面上の光反射を軽減して不利とさせないためである。凹凸模様の形態としては、例えば、古来からの皮鍔状の凹凸模様、皮シボ模様、布目模様、エンボス模様等の凹凸模様が好ましく、いずれも艶消し効果を有する凹凸模様であるため、より皮鍔に近い雰囲気を持たせることができるうえ、同時に面上の光反射を軽減する効果もある。更に、より凹凸状態の強い彫刻模様によるデザインを施したり、文字、紋様、模様、商標等の凹凸模様、更に、これらと上記模様を複合した凹凸模様等を形成することによって、更に多様なデザイン性をも付与することができる。なお、これら2枚のプラスチック板については、好ましくはその外表面にシリコン系、メラミン系等の公知のハードコート処理を施すのがよく、これによって竹刀等の打撃により表面に繰返し衝撃が作用しても、擦り傷等の発生を可及的に防止することができ、傷付き防止の効果が高く耐久性を更に向上させることができる。
更に、これら2枚のプラスチック板の板厚については、耐衝撃性だけの観点からすれば、これら2枚のプラスチック板を高硬度で薄板状のプラスチック板で構成すると共に、中間層を形成する2層以上の複層体の材料として同じ高硬度で薄板状のプラスチック板を使用し、これらを比較的柔軟性のある接着剤によって貼着し積層することにより、接着剤層が緩衝効果や耐衝撃効果を発揮すると共に打撃等により表面に発生した傷の進行を食い止める効果を発揮するので好ましいが、反面、コスト高になるので、好ましくは比較的厚みを持たせるのがよく、好ましくは片面のプラスチック板が1.5mm以上6mm以下、より好ましくは2mm以上4mm以下であって、鍔を構成する環状積層体の全体の厚さ(3〜8mm程度)に対して概ね20%以上60%以下、好ましくは25%以上50%以下であるのがよい。
次に、上記2枚のプラスチック板の間に介装される中間層を形成する材質については、2枚のプラスチック板の間においてこれら2枚のプラスチック板と共に強固に貼着可能なものであれば特に制限されるものではないが、好ましくは天然皮革、人工皮革、織布、不織布、板状又はフィルム状であって透明又は不透明なプラスチック、透明又は不透明なセロファンフィルム、板状又はフィルム状のゴム、合成紙、樹脂含浸紙、樹皮及び竹皮等からなる群から選ばれた1種又は2種以上の材料を挙げることができ、これらは中間層が単層体か複層体か、2枚のプラスチック板の材質が何か、2枚のプラスチック板の貼り合せ面に設けられるデザイン部が何か、等を考慮して適宜決定することができる。また、この単層体又は複層体からなる中間層については、この単層体又は複層体を構成する層の全ての層を又は一部の層を透明な材料で形成し、透明プラスチック板とこれら透明な層を介してデザイン部を透視できるようにしてもよく、これによってデザイン部に立体感を持たせたり、より複雑なデザイン部を構成する等、デザイン部の設計の幅が拡がる。また、デザイン部について、2枚のプラスチック板の間に介装された中間層自体が持つ平面模様、凹凸模様、色彩等を透視できるようにしてこの中間層自体をデザイン部としてもよく、更に、中間層の貼り合せ面にデザイン的処理を施してデザイン部としてもよい。
また、2枚のプラスチック板の間に中間層を介装することによって、形成される環状積層体の耐衝撃性が大幅に改善され、また、中間層を複層体で構成することによって更に環状積層体の耐衝撃性が改善される。この際に、中間層を形成する材料として緩衝効果を有するものを選択してもよく、更に、中間層の材料を選択することにより、環状積層体を形成する各層が衝撃、摩擦によって容易に剥離するのを防止する剥離防止効果の発現も期待できる。
そして、上記2枚のプラスチック板の間やこれら2枚のプラスチック板と単層体又は複層体からなる中間層との間の貼着は、これらの層間を強固に貼着することができ、また、これらいずれかの貼り合せ面に設けられるデザイン部を、透明プラスチック板を介して、透視するのを妨げない手段であれば特に制限はなく、例えば、常温では乾式のフィルム状であって加熱により溶融して接着性を呈する熱接着性フィルム、エポキシ系接着剤等の熱硬化性接着剤、ゴム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤等の採用による任意の接着方法を挙げることができるが、加熱、加圧するだけで容易に能率よく貼着することができて貼着作業性に優れ、接着剤の付着汚染もなく、また、シルク印刷等のデザイン部に対して滲みや流れ等を起こすことがないので、好ましくは熱接着性フィルムによる貼着である。
この熱接着性フィルムとしては、熱可塑性のものや熱硬化性のもの等、公知でいずれの種類の熱接着性フィルムをも使用することができるが、耐衝撃性を付与するという観点からは、特に軟質の熱可塑性樹脂による熱接着性フィルムであることが好ましい。これらの例としては、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合)系樹脂、ウレタン系樹脂、ナイロン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、PE系樹脂等に代表されるフィルム状の熱可塑性接着剤による熱接着性フィルムが好ましく適用できる。熱可塑性樹脂は化学的にも安定しており、溶剤系の組成成分も含まず、経時変化等による硬化又は劣化等の現象を起こすことがなく、接着性能の耐久性が優れるものとなる。
また、熱接着性フィルムとして透明性が求められる場合には、これを可能とするEVA系、ウレタン系、ナイロン系、アクリル系の樹脂による透明な熱接着性フィルムを使用することが好ましい。これらの熱接着性フィルムは透明性に優れるため、プラスチック板、中間層等の各層に使用した環状積層体であっても、透明プラスチック板を通して2枚のプラスチック板の間のデザイン部を良好に透視することができる。とりわけ、EVA系樹脂による熱接着性フィルムは、透明性に優れると同時に、各種プラスチックとの接着性にも優れており、また、比較的低温で加熱溶融して被着体の凹凸部に流動するため、被着体の形状を選ばず使用することができると共に、皮革類、織布類に対しても流動浸透して優れた接着性能を有する。更に、EVA系樹脂は硬化後も軟質性の樹脂であるため、これにより成形された環状積層体は、接着剤層自体が柔軟性を有するため、繰返しの衝撃作用に対する衝撃緩和作用に優れ、接着剤層での緩衝効果が高まり、衝撃耐久性をより一層向上させることができる。
そして、この熱接着性フィルムの厚さについては、接着剤層により耐衝撃性を付与するという観点からすれば、概ね50μm以上1000μm以下、好ましくは100μm以上500μm以下であるのがよく、これより厚さが薄いと、接着剤層での衝撃緩和効果が乏しくなり、繰返しの衝撃作用で層間での剥離を起こす虞があり、反対に、これより厚すぎると、衝撃緩和効果は維持できるものの、全体の重量が重くなり過ぎ、また、透明性が求められる場合には透明性が低下して内部のデザインが明瞭に透視できなくなる虞がある。
また、2枚のプラスチック板の貼り合せ面に、あるいは、透明プラスチック板及び/又は中間層に設けられるデザイン部は、平面模様、凹凸模様、色彩又はこれらの結合からなり、また、平面模様や凹凸模様については、特にデザイン的処理を施した絵柄や図柄以外に意味のある又はない文字や数字、あるいはこれらの組合せのほかに、特にデザイン的処理を施していない天然素材や一般素材そのもの自体の形状や模様等も含むものである。この平面模様や凹凸模様については、具体的には、桜の花やトンボ等の絵柄、格子縞や網目等の図柄、家紋、定紋、社章、校章、徽章、文字、格言、氏名、商標等を平面的に、あるいは、凹凸をもって立体的に表わしたあらゆる模様が含まれる。
そして、このデザイン部は、2枚のプラスチック板の間にあって透明プラスチック板を介して透視できる位置に設けられていればよく、竹刀等の鍔を構成する環状積層体が中間層を有しない場合には、2枚のプラスチック板(いずれか一方が透明プラスチック板)の貼り合せ面のいずれか一方又は双方に施され、また、中間層を有する場合には、中間層と透明プラスチック板の貼り合せ面のいずれか一方又は双方に施され、また、2枚のプラスチック板がいずれも透明プラスチック板である場合にはこれら2枚のプラスチック板と中間層の両貼り合せ面のいずれか1つ又は2つ以上の貼り合せ面に施される。このデザイン部は、より好ましくは、竹刀等の鍔を構成する環状積層体について、その一方の面が略々茶色に視認され、また、他方の面には茶色以外のデザイン部が視認されるように施される。
また、2枚のプラスチック板の間に、あるいは、透明プラスチック板と中間層との間に、更には複層体からなる中間層において透明な層と不透明な層との間に、デザイン部を設ける手段についても、例えば、単層体又は複層体からなる中間層に耐溶剤性合成樹脂板を配設し、この耐溶剤性合成樹脂板に平面模様及び/又は色彩からなるデザイン部をシルク印刷等により印刷する方法や、中間層を天然皮革又は人工皮革からなる単層体や天然皮革又は人工皮革とこれら以外の材料で形成された複層体で構成する方法や、透明プラスチック板及び/又は中間層の貼り合せ面に昇華印刷によって平面模様及び/又は色彩からなるデザイン部を設ける方法や、2枚のプラスチック板の間、透明プラスチック板と中間層との間、更には複層体からなる中間層において透明な層と不透明な層との間を貼着する手段として、予め平面模様や色彩等のデザイン部が施された熱接着性フィルムを用いる方法等、種々の方法を例示することができる。
すなわち、剣道における胴肪具の胴台には、その左側上部、若しくは、中央部に、家紋等の紋様が印刷されていることが圧倒的に多い。従って、その紋様と同じ、あるいは、その紋様に一致する紋様を竹刀等の鍔に施すことへの要望が多い。しかるに、家紋等の紋様には、通常、金色、銀色を用いた印刷がなされているが、金銀のメタリツク調の印刷インクには微細な金属粉が混入されており、これらの金属粉が目詰まりの原因になることから、インクジェツトプリンター等の印刷インクには適用されず、例えばシルク印刷等の方法が必要になる。ところが、シルク印刷インク等の印刷インクには、シンナー等の有機溶剤が用いられているため、この紋様を印刷するプラスチック板は耐溶剤性の性質を有することが必要であり、例えば上記のPC透明板は溶剤に触れるとソルベントクラックを発生する可能性がある。従って、このような場合には、例えば耐溶剤性に優れたアクリル樹脂、ABS(アクリロニトリルブタジエン)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等の耐溶剤性合成樹脂板と透明性、耐衝撃性、耐擦過性等に優れたPC透明板とを併用するのが望ましく、例えば、2枚のプラスチック板のいずれか一方又は双方をPC透明板とし、これらPC透明板の間に中間層として耐溶剤性合成樹脂板を設け、この耐溶剤性合成樹脂板にデザイン部をシルク印刷する方法や、中間層を2層以上の複層体で構成し、この複層体のいずれかの層を耐溶剤性合成樹脂板又は耐溶剤性合成樹脂フィルムで構成し、この耐溶剤性合成樹脂板又は耐溶剤性合成樹脂フィルムにデザイン部をシルク印刷する方法等を例示することができる。
また、竹刀等の鍔としては、竹刀発祥の時より厚みのある牛皮が使われてきたことから、皮鍔は剣道文化の重要な構成要素であり、剣道家、特に高段者ほど、皮鍔を好む傾向にある。そのため、既存のプラスチック製鍔においても、色合いを牛皮に似せたものがあるが、単に樹脂を調色して色調を似せただけであって、古来の皮鍔の雰囲気を醸し出すには至っておらず、満足できるものではない。そこで、本発明においては、好ましくは、2枚のプラスチック板の貼り合せ面にデザイン部として天然皮革の平面模様及び色彩を印刷したり、あるいは、中間層の単層体又は複層体のいずれかの層材料として、デザイン部を構成する例えば厚みの薄い牛革、鹿革等茶系の色彩の天然皮革、又はクラリーノ(商品名)等の人工皮革、更には外観が茶系色彩の皮革に類似する材料等の皮革類を使用し、このデザイン部を透明プラスチック板を介して透視できるようにし、これによって、透明プラスチック板や透明な熱接着性フィルムとの相関的な屈折率の関係で、特に皮革類を模した茶系の色彩を持つデザイン部を他の色調のものと比較して、より本物の皮鍔の雰囲気を再現するのがよい。そして、この際に、透明プラスチック板の外側面に皮シボ模様等の凹凸模様を形成したり、更にこの透明プラスチック板の外側面に適宜な凹凸模様を形成して艶消し状態にすることによって、より皮鍔の雰囲気を強く醸し出すこともできる。
更に、このような中間層に用いた皮革類の片面、若しくは両面に文字、絵柄等の別のデザイン部を施してもよく、また、中間層を複層体で構成して、その1つの層材料として色調や種類の異なる皮革類を重ねて用いたり、組合わせて用いたりすることもできる。更に、これらの皮革類とデザイン模様の描かれた布地等の異種材料を重ねた複層体を中間層として、2枚の透明プラスチック板の間で積層してもよく、この場合、片面側から見れば皮鍔の雰囲気を持ち、他面側から見ればデザイン模様を有する鍔となるので、剣道文化に見合った皮鍔の雰囲気を失うことなくデザインの多様性を楽しめる鍔とすることができる。
また、このような両面のデザインを違えるようにする手段は、中間層を備えない環状積層体においても可能であり、2枚の透明プラスチック板のそれぞれの貼り合せ面の一方には、天然皮革に似たデザインとなる茶系色彩の印刷を施し、他の一方には、文字、絵柄等のデザインを印刷して積層した鍔であれば、上記同様、片面側から見れば皮鍔の雰囲気であり、他面側から見れば絵柄模様を有する鍔となり、剣道文化に見合った皮鍔の雰囲気を失うことのないデザインの多様性を付することができる。更にまた、中間層を設ける場合において、天然皮革、人工皮革等の皮革類を問わず、1枚の皮革類に所望の形状の型抜きを施し、その抜きあとに、抜きあとの形状に形成した他の色調の異なる皮革類片もしくは異種素材による型抜き片を嵌合せしめて模様を形成すること等、異種材料を組合わせて用いることでもよく、更に多種多様なデザイン性を付与させることもできる。
ここで、中間層によって皮鍔の雰囲気とするに好適な皮革層となり得る材料としては、例えば、天然皮革、人工皮革、織布、不織布、樹皮、竹皮等であり、茶系色彩であればこのままの形態でもよく、あるいは、これらに茶系の色彩を付与することで外観が皮革に類似する皮革類材料として採用できる。また、透明なプラスチック板で積層成形した後に茶系の色彩で皮革類に似た雰囲気となり得る材料としては、例えば、熱硬化性プラスチック板、合成紙、樹脂含浸紙、及びこれらの茶系色彩加工物等が挙げられる。更に、茶系の色彩を持つ皮革類に似せた加工を施すことが可能な材料として、例えば、熱可塑性プラスチック板、ゴム板、プラスチックフィルム、セロファンフィルム、合成紙等が列挙でき、これらに皮革類に似せた加工を施したものが適用できる。そして、これらを皮革層として中間層に採用することにより、古来から使用されている皮鍔の雰囲気を継承した鍔とすることができるので、違和感なく剣道に使用することができ、また、古来の皮鍔と比較して優れた耐久性と実用性を有する竹刀等の鍔とすることができる。
更に、中間層を複層体として構成する場合、上記の皮革層と、これとは異なる異種層との複層体とすることが好ましい。異種層としては、色彩、絵柄、模様、文字、格言、氏名、商標、社章等任意のデザインが施された、若しくは自体に色彩、模様等のデザインを有する材料層であり、皮革層とは異なる目的の異種類の層である。従って、例えば、上記の皮革層と絵柄模様を有する異種層との複層体によって中間層を構成して、両面を透明プラスチック板で構成した環状積層体の鍔の例では、剣道の試合等での華美なデザインを否とする場合には対戦相手に対して皮革層側を向けて装着使用し、通常の練習等では絵柄模様が付された異種層側の面を対戦相手に向けて使用する等、鍔の表裏両面を状況に合わせた使い分け装着ができる利点を有することになり、表裏で使い分け使用可能な竹刀用又は木刀用の鍔を提供できることとなる。
一方、デザイン付与に関し、環状積層体を構成する2枚のプラスチック板の少なくとも一方の、最外層の透明プラスチック板の内側の貼り合せ面に、平面模様、色彩又はこれらの結合からなる所望のデザイン部を施す手段の例として、昇華印刷(サブリメーション)によるものがある。これは、シルク印刷等の単に印刷塗膜を形成してこれをデザインとする通常の印刷とは異なり、昇華印刷は、染料等による昇華性のインキを利用して印刷するものであり、印刷されたデザインが、加熱によって昇華して、透明プラスチック板の表面に僅かながらも浸透し、かつ、染着(定着)することによる。そのため、印刷部表面には印刷塗膜が形成されずして、昇華性のインキが浸透したデザインとなるため、印刷表面での摩擦等により容易にデザインが摩滅することがないという利点がある。また、昇華印刷の手段は、環状積層体を構成するプラスチック板の透明性の有無に関係なく実施でき、例えば不透明のプラスチック板、着色したプラスチック板にも適用でき、更に、中間層を構成する層材料に対しても好適に適用可能である。
ここで、昇華印刷に適するプラスチックの組成としては、上記の昇華性インキが昇華浸透し染着性に優れた樹脂であることが好ましく、例えば、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、アクリル樹脂、PC(ポリカーボネート樹脂)、ABS樹脂、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)、PVC(ポリ塩化ビニール)、セルロース系樹脂、等の染料染着性に優れた樹脂が好ましく適用でき、これらの樹脂を外層のプラスチック板に採用してもよく、あるいは、これらの樹脂シート、樹脂フィルム等を中間層として採用してもよく、これらに対して昇華印刷を適用することができる。更に、昇華印刷の適用について、ナイロン、ポリエステル、ビニロン、ケブラー(商品名)等の繊維製品に対しても適用でき、これらの繊維による織布、不織布、人工皮革等に対しても好ましい昇華印刷適性を有しており、これらの繊維製品に絵柄模様等のデザインを昇華印刷したものを中間層として好ましく使用できる。更に、昇華印刷は、被印刷物表面に印刷塗膜を形成せず浸透したデザインとなるため、最外層のプラスチック板の外側面の表面印刷に適用しても、使用中の摩擦等で脱落したり摩滅したりすることがないため、これを好ましく適用できる。
本発明の竹刀用又は木刀用の鍔は、少なくとも2枚のプラスチック板が貼着された環状積層体からなるので、耐衝撃性や耐久性に優れていると共に、2枚のプラスチック板のうち少なくともいずれか一方が透明プラスチック板であるので、透明プラスチック板を通して2枚のプラスチック板の間に設けた平面模様、凹凸模様、色彩又はこれらの結合からなるデザイン部を透視でき、デザイン性に優れたものとすることができる。2枚のプラスチック板の間、又はこれら2枚のプラスチック板の間に設けられた中間層(単層体又は複層体)のうちの何れかの間に、桜の花やトンボ等の絵柄、格子縞や網目等の図柄、家紋、定紋、社章、校章、徽章、文字、格言、氏名、商標等を平面的に、あるいは、凹凸をもって立体的に表わした多種多様な模様を施すことが可能である。
しかも、本発明の竹刀用又は木刀用の鍔において、プラスチック板又は中間層のうち何れかの間に施されたデザイン部は、鍔の内部にあるため稽古中の竹刀による打撃や摩擦によって磨耗、消滅するおそれが無い。また、本発明の竹刀用又は木刀用の鍔は、プラスチック板が軽量で耐衝撃性に優れているので、競技用、稽古用として有用であり、更に、古来皮鍔の雰囲気を継承した競技用と稽古用に使い分けも可能であり、稽古時の気分転換等の効果も有する。
以下、添付図面に示す実施例に基いて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る竹刀用の鍔の説明図であり、図1(A)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体1の構成を示す分解図であり、図1(B)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体1の側面図であり、図1(C)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体1の上面図である。
本実施例1の竹刀用の鍔を構成する環状積層体1は、厚さ3mmのPC透明板2を片面のプラスチック板とし、反対面に同じく等厚で等質のPC透明板3によるプラスチック板を配して、中間に透明なEVA系熱接着性フィルム4を挟み、加熱・加圧して一体化した成形物(積層板)の外形を円形に切削形成し、中央部に竹刀の柄部を通す貫通孔7を穿孔形成したものであって、総厚は6mmである。
また、上記環状積層体1は、予め、片面にエンボス状の凹凸模様8が形成されたPC透明板2の貼り合せ面5に絵柄とする平面模様6をシルク印刷により形成しておき、当該PC透明板2、印刷してないPC透明板3及び厚さ250μmの熱接着性フィルム4の各々を100mm×100mmの大きさに調整し、図1(A)の如くの順番に重ね、これらを上下2枚のクッション材に挟み、上下に熱板を備えたプレス装置(これらは図示せず)に狭持し、105℃、0.5MPaの条件にて加熱・加圧した後、冷却して取り出し、図1(B)の如くに積層一体化したものである。その後、NCルーター加工機により外径90mm、内径30mmの大きさに切削加工して得たものである。
このようにして形成された環状積層体1は、図1(C)に示すように、その上面からは平面模様6を視認することができ、これはPC透明板2の貼り合せ面5に印刷された平面模様6がPC透明板2を通して上面(PC透明板2側)から透視されていることを示す。また、表裏両面のPC透明板2及び3の外側面の表面には微細な凹凸模様8が形成されているため、光を乱反射させることによって環状積層体1の表面に艶消し効果をもたらしている。
ここで、表面の凹凸模様はあっても無くてもよく、また、片面のプラスチック板にだけ設けることでもよい。更に、PC透明板2の貼り合せ面5に平面模様6を印刷する代わりに、PC透明板3の貼り合せ面9に平面模様6を印刷してもよく、更には、金銀の紋様等の平面模様を印刷したシールを、PC透明板2の貼り合せ面5又はPC透明板3の貼り合せ面9に貼り付けることもできる。そして更に、このようなデザインは、PC透明板2、3の貼り合せ面5,9の両方に施すことでもよい。
本実施例1では、PC透明板2及び3は透明板を用いているが、少なくとも片面、すなわちPC透明板3を着色した不透明板3によるプラスチック板に代えることもできる。このとき、着色不透明板3の貼り合せ面9に平面模様6を印刷してもよく、反対側のPC透明板2及び熱接着性フィルム4が透明であるので、平面模様6は同様に表面から透視できる。
更に、PC透明板3を茶系の色彩に着色したり、PC透明板3の貼り合せ面9若しくは熱接着性フィルム4に茶系の色彩加工を施すこと等により、片面を皮鍔の雰囲気とし、他の面では平面模様6が透視できる、すなわち、表裏両面が異なるデザインの鍔とすることもでき、表裏で使い分け可能な鍔となる。
また、平面模様6の実施方法は、シルク印刷、昇華印刷、筆書き等任意の模様形成手段を適用できる。また、平面模様6はプラスチック板の貼り合せ面に施してもよく、あるいは、昇華印刷であれば、PC透明板の貼り合せ面とは反対側の外側面の表面に印刷することも可能である。平面模様6をシルク印刷で形成する場合には、被印刷物適性に優れた印刷インクを選定するのがよく、本実施例ではポリカーボネート樹脂対応のシルク印刷インキを使用して、ソルベントクラックの可能性を最小にしたシルク印刷を適用した。
更に、本実施例1では、表裏のプラスチック板をPC透明板としているが他の材料、例えば、ABS樹脂板を片側に用いることも可能であり、この場合には線膨張係数等の違いから来る反りを考慮して厚みを変えることが好ましく、すなわち、異質で異厚の構成としてもよい。また、熱接着性フィルム4としては、例えばウレタン系熱接着性フィルムでもよく、更に、エポキシ系接着剤、ゴム糊、ホットメルト接着剤、皮革用糊、木工ボンド等の接着剤も適宜選択して利用できる。
更にまた、本発明の竹刀用の鍔を構成する環状積層体1に用いるプラスチック板の厚みは3mmに限られることは無く、従って総厚は6mmに限られず、総厚で3mmから12mmの範囲が望ましく、総厚が4mmから8mmの範囲であれば、重量が軽く剛性を保つ上でのバランス面でより好ましい。また、外周縁部及び貫通孔7の縁部に適宜にR面取加工を施すことが望ましく、環状積層体1の耐久性向上と、竹刀の柄皮の保護に効果がある。上記を含めたこれらのことは、以下の実施例にも共通することである。
図2は、本発明の実施例2に係る竹刀用の鍔を構成する環状積層体10の説明図であって、図2(A)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体10の構成を示す分解図であり、図2(B)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体10の側面図である。
本実施例2の環状積層体10では、2枚の厚さ3mmの透明アクリル樹脂板11及び12をプラスチック板とし、その層間に中間層を設けた例であり、中間層13としては厚さ1.3mmの人工皮革であるクラリーノ(商品名)を設けてある。人工皮革による中間層13とアクリル樹脂板11及び12との間には、夫々厚さ200μmで透明なアクリル樹脂系の熱接着性フィルム14が介在し、実施例1と同様にして、加熱・加圧によって一体化された竹刀用のの鍔を構成する環状積層体10である。
本実施例2では、透明アクリル樹脂板11及び12を通して人工皮革の模様及び色彩が透視できるようになっている。表裏両面のプラスチック板が等厚、等質に構成されているので反り返ることのない平滑な環状積層体10が得られる。また、アクリル樹脂板11及び12の外側面には実施例1と同様の微細な凹凸模様(図示せず)を施してあるため光の反射が無く、また、中間層13が茶系色彩の人工皮革であるため、成形物たる環状積層体10の外観は天然皮革の雰囲気を伝える鍔が得られる。また、アクリル樹脂板11又は12の貼り合せ面に実施例1と同様なデザイン模様を印刷したり、金銀の紋様等の平面模様を印刷したシールを付することもでき、更に、これらの印刷、シール付与等のデザインを中間層13の貼り合せ面に施すようにしてもよく、皮鍔の雰囲気を保ちながら多様なデザインを付与することができ、両面使い分け可能な鍔とすることもできる。
また、中間層13としては天然皮革を用いることもでき、あるいは、天然皮革と人工皮革を重ね合わせて用いたり、色調の異なる皮革同士を重ね合わせて用いたりすることによって、表裏の雰囲気の異なる鍔を得られる効用もある。更に、中間層13は、天然皮革、若しくは人工皮革を所望の形状(例えば四角形等)に型抜き切除した型抜き片15を形成し、その抜き後の空白部分に、色調、あるいは種類の異なる同じ形状の皮革16を嵌めこんだものを中間層13とすることもできる。図2(C)は、この例を採用した場合の環状積層体10の上面図である。更に、皮革16を他の色彩、模様を持つ異種材料としてもよく、皮鍔の雰囲気を保持しながら多様なデザインが演出できる。
更に、中間層13の貼り合せ面となる表面に文字、あるいは、家紋等の紋様を描くこともできる。あるいは、中間層13として、平面模様を印刷した布地、プラスチック板、プラスチックフィルム、合成紙、織布、不織布等を用いること、またこれらを重ね合わせて用いること等自在に適用でき、夫々、雰囲気の異なる鍔を多様に得られる利点がある。そしてまた、実施例1の如く中間層13を挟む表裏のプラスチック板の貼り合せ面に平面模様を印刷することも併せて適用してもよく、更に加えて、鍔の外側面の表面に平面模様を昇華印刷することも適用できる。また、ここで、透明アクリル樹脂板11及び12に代えて、それぞれPC透明板を採用してもよく、更に、熱接着性フィルム14をEVA系の熱接着性フィルムとして、実施例1と同様の部材を適用してもよい。
図3は、本発明に係る実施例3の竹刀用の鍔を構成する環状積層体20の説明図であって、図3(A)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体20の構成を示す分解図であり、図3(B)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体20の側面図である。
本実施例3の環状積層体20は、外側面を艶消し状態にした2枚のプラスチック板とする3mm厚さのPC透明板21及び22の層間に、中間層28として、厚さ0.8mmの天然牛皮23及び平面模様25が印刷された織布24を配し、夫々の層間に実施例1で使用した透明なEVA系熱接着性フィルム26を配し、実施例1と同様に加熱・加圧して一体化して得られた竹刀用の鍔を構成する環状積層体20である。
本実施例3では、PC透明板21を通して天然牛皮23の平面模様と色彩を透視でき、また、PC透明板22を通して織布24の平面模様25と色彩を透視できるようになっている。また、本実施例3の環状積層体20の片面では皮革の雰囲気、他方の面では織布24による異なる平面模様を楽しめる面白さを兼ね備え、両面で使い分け使用のできる鍔となる利点がある。更に、本実施例3の環状積層体20では、比較的薄手(約0.3mm)の綿布に捺染印刷を施した平面模様入の織布24を使用しているが、例えば、ナイロン、ビニロン、ポリエステル等の繊維織布に昇華印刷を施した織布を用いることもできる。
図4は、本発明に係る実施例4の竹刀用の鍔を構成する環状積層体30の説明図であって、図4(A)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体30の構成を示す分解図であり、図4(B)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体30の側面図である。
本実施例4の環状積層体30は、実施例3の環状積層体20の変形例であって、外側面を艶消し状態にした2枚のプラスチック板である3mm厚さのPC透明板31及び32の層間に、中間層38として、厚さ100μmで無地の合成紙33及び厚さ0.8mmで茶系色彩の人工皮革34(クラリーノ(商品名))を配し、夫々の層間に実施例3と同様のEVA系熱接着性フィルム35を配し、実施例3と同様に加熱・加圧して一体化した竹刀用の鍔を構成する環状積層体30である。
本実施例4では、PC透明板31の、無地の合成紙33に接する側の貼り合せ面37には平面模様36が実施例1と同様にシルク印刷されている。そのため、PC透明板31を通して平面模様36を透視でき、PC透明板32を通して人工皮革34の模様と色彩を透視できるようになっている。
本実施例4の環状積層体30の片面では皮革の雰囲気、他方の面では異なる平面模様を楽しめる面白さを兼ね備えた鍔となり、これも両面で使い分けができる利点がある。ここで、平面模様36は、合成紙33のPC透明板31側の貼り合せ面に印刷を施すことでもよく、印刷適正に優れた合成紙33であれば能率よく平面模様36の印刷が行える利点がある。
図5は、本発明に係る実施例5の竹刀用の鍔を構成する環状積層体40の説明図であって、図5(A)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体40の構成を示す分解図であり、図5(B)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体40の側面図である。
本実施例5の環状積層体40は、実施例4の環状積層体30の変形例であって、外側面を艶消し状態にした2枚のプラスチック板である3mmの厚さのPC透明板41及び42の層間に、中間層48として、実施例3と実施例4で各々使用したと同様の無地の織布43及び人工皮革44(クラリーノ(商品名))を配し、夫々の層間に実施例4で使用したEVA系熱接着性フィルム45を配し、他の実施例と同様に加熱・加圧して一体化した竹刀用の鍔を構成する環状積層体40である。
本実施例5では、無地の織布43に接する側のPC透明板41の外側面47には、平面模様46が昇華印刷により形成されているところが他の実施例と異なる。そして、PC透明板41を通して平面模様46の背後に無地の織布43の色彩を透視でき、PC透明板42を通して人工皮革44の模様と色彩を透視できるようになっている。
本実施例5の環状積層体40の片面には皮革の雰囲気があり、また、他方の面の平面模様は、外面ではあるが昇華印刷によってPC透明板41に若干浸透して染着した平面模様46が形成されているので、耐摩滅性に富んだデザインを楽しめる面白さを兼ね備えた、両面で使い分け使用ができる環状積層体40である。
ここで、PC透明板41に施す昇華印刷については、予め、別個の白色紙上に昇華性インキによる所望の色彩平面模様46をオフセット印刷により印刷した昇華印刷紙を作製しておき、PC透明板41の外側面47上に昇華印刷紙の印刷面が当接するよう載置し、昇華印刷紙がずれない範囲の加圧下で加熱することにより、昇華印刷紙上の昇華性インキの染料成分が昇華してPC透明板41の外側面47表面から内部に浸透して形成された平面模様46を得たものである。その後、当該昇華印刷紙を取り除くことで、平面模様46は、PC透明板41の外側面47に、塗膜を形成することなく、概ね0.5mm程度の深さまで浸透した、耐摩耗性にきわめて優れた平面模様46を得たものである。
また、昇華印刷は、昇華印刷紙を事前に能率よく作製しておきさえすれば、シルク印刷等の印刷環境と比較して溶剤等の揮発性の成分を使用しないため、作業環境を良好に保つことができる上、PC透明板等のプラスチック板に与えるストレスクラック等を防止できる利点がある。更に、本実施例では、PC透明板41の外側面47上に昇華印刷紙を更に載置して全体を加熱・加圧することによって、積層一体化と同時にPC透明板41に昇華印刷を施すこともでき、作業性を簡素化できる効果もある。
図6は、本発明に係る実施例6の竹刀用の鍔を構成する環状積層体50の説明図であって、図6(A)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体50の構成を示す分解図であり、図6(B)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体50の側面図であり、図6(C)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体50の上面図である。
本実施例6の環状積層体50は、外側面を艶消し状態にした2枚の2mm厚のPC透明板51及び52の層間に、中間層60として2枚の1mm厚さのアクリル樹脂板53、55及びそれらの間に実施例5と同様の人工皮革54を配し、夫々の層間に実施例5と同様のEVA系熱接着性フィルム56を配し、他の実施例と同様に加熱・加圧して一体化した竹刀用の鍔を構成する環状積層体50である。
本実施例6では、アクリル樹脂板53の、人工皮革54に貼着される側の貼り合せ面58には家紋の平面模様57がシルク印刷されている。PC透明板51及びアクリル樹脂板53を通して、あたかも人工皮革54上に付された家紋の如く、この家紋の平面模様57を透視できるようになっている(図6(C))と共に、PC透明板52及びアクリル樹脂板55を通して人工皮革54の模様又は色彩を透視できるようになっている。そのため、本実施例6の環状積層体50は、あたかも古来の皮鍔に家紋を付した様な雰囲気を持ちながら、皮鍔ではなし得なかった、家紋の消滅耐久性を持つ鍔とする利点がある。
また、家紋の平面模様57は、定紋、校章、社章、徽章等の紋様に代えることもでき、更に、格言、記念名、氏名、等の文字を印刷することでもよい。
ここで、本実施例6の環状積層体50では、耐溶剤性の透明樹脂板(アクリル樹脂板53)の、人工皮革54に貼着する側の面に紋様がシルク印刷されているが、耐溶剤性の透明樹脂板(アクリル樹脂板53)の、透明プラスチック板(PC透明板51)に貼着する側の面に紋様をシルク印刷することも可能である。更に、耐溶剤性樹脂板(アクリル樹脂板53)として不透明な耐溶剤性樹脂板に代えることも可能であるが、その場合には、透明プラスチック板(PC透明板51)に貼着する側の面にシルク印刷するとよい。
また、本実施例6の環状積層体50では、中間層60は2枚のアクリル樹脂板53、55及びそれらの間の人工皮革54から構成されている。中間層として皮鍔の雰囲気を持たせるものであれば、人工皮革54に代えて、天然皮革、皮革模様を施したプラスチック板、同フィルム、織布、不織布等でもよい。また、ここでは、反りを防止する為に、2枚のアクリル樹脂板53、55を対称に配したが、シルク印刷しない方のアクリル樹脂板55は、シルク印刷されたアクリル樹脂板53とは材質が異なるものでもよく、不透明の着色板であってもよく、また、外層の2枚のPC透明板51及び52が等質、等厚に形成されているため、場合によっては省略することもできる。
また、本実施例等の場合、平面模様57の代りとして、人工皮革54の貼り合せ面上に、シルク印刷をしたり、金銀の紋様等の平面模様を印刷したシールを貼ったりすることでもよいが、これらの場合は層間に介在する接着剤の影響で若干鮮明さに欠けるマイナス面があるため、これらのデザイン模様を付する場合には、できるだけ外側面方向の外側面近くに施すことが、細かい模様等を鮮明にさせるうえで好ましい。
図7は、本発明に係る実施例7の竹刀用の鍔を構成する環状積層体60の説明図であって、図7(A)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体60の構成を示す分解図であり、図7(B)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体60の側面図であり、図7(C)は、この竹刀用の鍔を構成する環状積層体60の上面図である。
本実施例7の環状積層体60は、外側面に艶消し効果を有する凹凸模様(図示せず)を設けた2枚の3mm厚さのPC透明板61及び62の層間に、中間層70として、ロゴマークの平面模様67を印刷した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート樹脂製のフィルム63と、トンボの絵柄模様68が昇華印刷された厚さが概ね0.4mmのポリエステル繊維製の織布64と、実施例6で使用した茶系色彩の人工皮革65を配設して、夫々の層間に実施例6と同様のEVA系熱接着性フィルム66を配し、他の実施例と同様に加熱・加圧して一体化した竹刀用の鍔を構成する環状積層体60である。
本実施例7は、実施例6の変形例でもあり、特に2種類の平面模様67及び平面模様68を設けた点で他の実施例と異なる。平面模様67は、実施例6のような耐溶剤性樹脂板であるフィルム63にシルク印刷を施したものであり、また、平面模様68は、実施例5のような昇華印刷適正に優れた織布64に昇華印刷を施した例である。この例では、図7(C)に示す如く、片面のPC透明板61を透して平面模様67と平面模様68の両方ともが透視できるようになっていると共に、図示されない片面のPC透明板62側では、茶系の色彩を持つ人工皮革65の色彩と模様が透視でき、片面が古来の皮鍔の雰囲気を持ち、他面に絵柄模様と文字模様を持つデザイン感覚に優れた環状積層体60となっている。そのため、華美な装飾を嫌う競技等の試合では皮鍔デザイン面を対戦相手に向けて使用し、競技以外の稽古等では楽しい絵柄模様のデザイン面を対戦相手に向けて装着して、鍔の使い分けができるようになっている。
また、本実施例7では、平面模様67について、例えば、オプションによる使用者の名前等とすることもでき、ベースの絵柄模様68をそのままにして、平面模様67を付した薄いフィルム63を変更するだけで、容易にオプション対応ができる利点がある。
また、フィルム63に施す平面模様67は、シルク印刷等の公知の印刷模様のほか、例えば粘着材が塗布された印刷シールを貼付けることでもよい。この場合、フィルム63はこの部分の平滑性が失われ盛り上がることになるが(印刷塗膜の場合も同様である)、熱可塑性の熱接着性フィルム66は、加熱・加圧により一旦溶融流動してこれらの凹凸段差を平準化するため、空隙部をなくした優れた接着力と耐久性を得ることができる。
更に、平面模様67を付したフィルム63は、PC透明板62と人工皮革65との間に熱接着性フィルム66を介在させて設けてもよく、その結果、実施例6の如く皮鍔デザイン面に文字、家紋等を設けることができるようになる。また同様に、平面模様67を付したフィルム63は、ベースデザインとする織布64と人工皮革65の両面に配置することでもよく、環状積層体60のデザイン性を容易で任意に向上させることができる。
更に、本実施例7では、両面のPC透明板61及び62の外側面の表面には、メラミン樹脂によるハードコート処理を施しているため、稽古、試合を問わず発生する表面の擦り傷に対しての傷付き防止の効果があり、これらのデザイン模様が長期間透視できる性能を具備させることができる。
本発明の竹刀用又は木刀用の鍔は、従来の竹刀等の鍔が有する種々の問題点を解消し、耐衝撃性や耐久性に富むと共に、使用中に摩滅することのない種々の紋様を施すことが可能で、基本的に非常に地味で厳格な剣道様式の中に、若干の楽しみや個性を持たせることができるだけでなく、更には、必用により剣道人が最も好む皮鍔の雰囲気を継承することもできるので、剣道の普及に役立つものであり、その工業的価値も高いものである。
図1(A)は、本発明の実施例1に係る竹刀用の鍔を構成する環状積層体の説明図であって、この環状積層体の構成を示す分解図である。 図1(B)は、図1(A)の環状積層体の側面図である。 図1(C)は、図1(A)の環状積層体の上面図である。
図2(A)は、本発明の実施例2に係る竹刀用の鍔を構成する環状積層体の説明図であって、この環状積層体の構成を示す分解図である。 図2(B)は、図2(A)の環状積層体の側面図である。 図2(C)は、図2(A)の環状積層体の上面図である。
図3(A)は、本発明の実施例3に係る竹刀用の鍔を構成する環状積層体の説明図であって、この環状積層体の構成を示す分解図である。 図3(B)は、図3(A)の環状積層体の側面図である。
図4(A)は、本発明の実施例4に係る竹刀用の鍔を構成する環状積層体の説明図であって、この環状積層体の構成を示す分解図である。 図4(B)は、図4(A)の環状積層体の側面図である。
図5(A)は、本発明の実施例5に係る竹刀用の鍔を構成する環状積層体の説明図であって、この環状積層体の構成を示す分解図である。 図5(B)は、図5(A)の環状積層体の側面図である。
図6(A)は、本発明の実施例6に係る竹刀用の鍔を構成する環状積層体の説明図であって、この環状積層体の構成を示す分解図である。 図6(B)は、図6(A)の環状積層体の側面図である。 図6(C)は、図6(A)の環状積層体の上面図である。
図7(A)は、本発明の実施例7に係る竹刀用の鍔を構成する環状積層体の説明図であって、この環状積層体の構成を示す分解図である。 図7(B)は、図7(A)の環状積層体の側面図である。 図7(C)は、図7(A)の環状積層体の上面図である。
符号の説明
1、10、20、30、40、50、60…鍔、2、11、21、31、41、51、61…透明プラスチック板、3、12、22、32、42、52、62…プラスチック板、4、14、26、35、45、56、66…熱接着性フィルム、5、9、37、58…貼り合せ面、6、25、36、57、67、68…平面模様、7…貫通孔、13、28、38、48、60、70…中間層。

Claims (14)

  1. 少なくとも2枚のプラスチック板を貼着して形成された環状積層体からなり、中央部に貫通孔を有して竹刀又は木刀の刀身部と柄部との境目に取り付けられる竹刀用又は木刀用の鍔であって、前記2枚のプラスチック板の間には平面模様、凹凸模様、色彩又はこれらの結合からなるデザイン部が設けられていると共に、これら2枚のプラスチック板のうちの少なくともいずれか一方が前記デザイン部を透視できる透明プラスチック板であることを特徴とする竹刀用又は木刀用の鍔。
  2. デザイン部は、2枚のプラスチック板の貼り合せ面のいずれか一方又は双方に施されている請求項1に記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  3. 2枚のプラスチック板が熱接着性フィルムによって貼着されている請求項1又は2に記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  4. 環状積層体が2枚のプラスチック板とこれら2枚のプラスチック板の間に介装された中間層とで構成されている請求項1に記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  5. デザイン部は、中間層と透明プラスチック板の貼り合せ面のいずれか一方又は双方に施されている請求項4に記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  6. 2枚のプラスチック板がいずれも透明プラスチック板である請求項4又は5に記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  7. 中間層が、天然皮革、人工皮革、織布、不織布、プラスチック、ゴム、合成紙、樹脂含浸紙、樹皮及び竹皮からなる群から選ばれた1種又は2種以上の材料で形成された単層体又は2層以上の複層体である請求項4〜6のうちいずれかに記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  8. 単層体又は複層体からなる中間層が耐溶剤性合成樹脂板を含み、この耐溶剤性合成樹脂板に平面模様及び/又は色彩からなるデザイン部が印刷されている請求項7に記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  9. 中間層が、天然皮革又は人工皮革とこれら以外の材料で形成された複層体である請求項7又は8に記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  10. 中間層とプラスチック板との間が熱接着性フィルムによって貼着されている請求項4〜9のいずれかに記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  11. 2枚のプラスチック板が互いに略々等しい物性の材料からなる請求項1〜10のいずれかに記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  12. 平面模様及び/又は色彩からなるデザイン部が、透明プラスチック板及び/又は中間層に対する昇華印刷によって設けられている請求項1〜11のいずれかに記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  13. 透明プラスチック板は、その外側面に凹凸模様が施されている請求項1〜12のいずれかに記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
  14. 環状積層体は、その一方の面が略々茶色に視認され、また、他方の面には茶色以外のデザイン部が視認される請求項1〜13のいずれかに記載の竹刀用又は木刀用の鍔。
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