JP4748844B2 - 塩含有量の低いポリビニルアミン溶液の製造方法 - Google Patents

塩含有量の低いポリビニルアミン溶液の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリビニルアミン溶液の製造方法に関する。詳しくは、ポリビニルアミンを、フリーアミンで、かつ、副生塩の含有量の低い溶液の状態で製造することを特徴とするポリビニルアミンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリビニルアミンは、1級アミノ基が主鎖に直結した構造に基づく、特徴ある反応性を有している。この反応性を利用して、例えば水処理、製紙工業、染色工業、接着剤等に幅広い利用が可能である。
ポリビニルアミンの合成ルートは幾つか提案されているが、工業的にはN−ビニルカルボン酸アミドを構成要素とするポリマーを得、ついでアミド基を酸又はアルカリ存在下で加水分解する方法がとられている。酸存在下で加水分解するとポリビニルアミンの塩が製造され、アルカリ存在下で加水分解するとフリーのアミンが製造される。
【0003】
現在、フリーアミンの需要は大きい。塩は、水系の媒体としか混ざらないので用途限定されるが、フリーアミンは、アルコール系溶媒に溶解したり、水に不溶な有機系添加剤の配合を可能とするからである。また、接着、塗料、インキ、コーティング等の分野では、塗布装置が一般に金属製であるため、塩酸塩だと腐食されるが、フリーアミンでは腐食の心配が無い。また、接着分野では、フリーアミンの方が高機能であるとの報告もある(特開平7−164603号公報)。
【0004】
しかし、アルカリ存在下で加水分解すると、ポリビニルアミンと当量の副生塩(カルボン酸ナトリウム等)が生成される。接着、塗料、インキ、コーティング等の分野においては、基材に塗布し、乾燥させる際に、ポリビニルアミン中に混入する副生塩が塗膜中に残留し、問題となる場合がある。また、他の素材や溶媒と混合する際に、副生塩が結晶として析出し、製品の品質を損なうことがある。
【0005】
従って、副生塩の含有量の少ないフリーのポリビニルアミンの製造方法が求められていた。
副生塩の含有量の少ないフリーのポリビニルアミンの製造方法として、特開平8−217818号公報には、触媒存在下非水溶媒中でホルミル基をアミノ基と一酸化炭素に分解する方法が記載されている。また、特開平8−245718号公報には、触媒存在下水溶液中でホルミル基をアミノ基と二酸化炭素と水素に分解する方法が記載されている。しかし、これらいずれの方法も、高価な触媒を多量に使用しなければならない上に、反応後の触媒の除去が必要なので、工業的に行うには適さない。
【0006】
また、ポリビニルアミン含量の低い共重合体においてはフリーアミンを得ることは比較的容易である。特開平2−11609号公報には、12%以下のN−ビニルホルムアミドを含むN−ビニルホルムアミド/酢酸ビニル共重合体を、メタノール中でアルカリ鹸化し、ポリビニルアミン/ビニルアルコール共重合体を得る方法が示されている。この方法においてはポリビニルアミン/ビニルアルコール共重合体がメタノールに不溶であることを利用して、メタノールに可溶な副生塩を除去している。
【0007】
特開平7−304833号公報には、10重量%以下のN−ビニルホルムアミドを含む、N−ビニルホルムアミド/高級ビニルエステル共重合体を、エタノール/トルエン中で硫酸を用いて加アルコール分解し、蟻酸エチルを溜去し、アルカリで中和した後に硫酸塩を濾過除去するポリビニルアミン/高級ビニルエステル共重合体の合成方法が示されている。この方法においてはポリビニルアミン/高級ビニルエステル共重合体がトルエン等の溶媒に可溶であることを利用して、溶媒に不溶な硫酸塩を除去している。これらの方法においては、溶解性を支配するポリビニルアミン以外のユニットを高い割合で含有する必要があるため、アミノ基含有量の低いポリマーしか得ることができない。
【0008】
特開2000−239634号公報の実施例中には、ポリN−ビニルホルムアミド水溶液をアルカリ変性して、ポリビニルアミンと蟻酸ナトリウムを含む水溶液を得、その後アルコールと接触させることにより蟻酸ナトリウムを固体として析出分離する、塩含量の低いポリビニルアミン組成物の製造方法が開示されている。しかしこの方法では、ポリビニルアミンに対し少なくとも50倍以上のアルコールを必要とすること、精製後の濃縮工程が必要であること、回収されたアルコールが相当量の水を含むためリサイクル使用が困難であること等の問題があり、経済的に不利である。
【0009】
一方、限外濾過膜あるいは逆浸透膜を用いて、ポリビニルアミンと副生塩の混合物から、副生塩のみを除去することは可能であると考えられる。しかし通常このような方法を工業的に実施するためには、液粘度が低い必要があり、ポリマー溶液では必然的に低濃度でしか処理できない。従って運転効率が悪いばかりか、処理後の濃縮工程が必要であり、経済的に不利である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、高いフリーアミン当量を有するポリビニルアミンであって、かつ副生塩の含有量の少ないものを、工業的スケールで、より低コストで製造する方法が求められていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、水分含有量が少なく、ポリビニルアミンが可溶であって、かつ副生塩の溶解度が低い溶媒中で、ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)からポリビニルアミンへの変性反応を行い、ポリビニルアミンの溶液中に副生塩が析出したスラリーを得、次いで濾過や遠心分離などで析出した副生塩を分離することにより、塩含有量の低いポリビニルアミン溶液を得ることを見出し、本発明に到達した。
【0012】
すなわち本発明の要旨は、下記一般式で示されるN−ビニルカルボン酸アミドの単独重合体を、アルカリの存在下に変性してポリビニルアミンを得るにあたり、変性反応を水の含有量が20重量%以下の溶媒中で行い、次いで析出した副生塩を分離することを特徴とするポリビニルアミン溶液の製造方法に存する。
[化1]
CH 2 =CH−NHCOR
(式中、Rは水素原子またはアルキル基、アリール基を表す。)
【0013】
第2の要旨は、変性反応終了時の溶媒に対する副生塩の溶解度(飽和溶液の重量に対する塩の重量%)が、6%以下であることを特徴とする前記ポリビニルアミン溶液の製造方法に存する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関して詳細に説明する。本発明において、ポリビニルアミン溶液は、次のような工程を経て製造される。
(1;重合工程)N−ビニルカルボン酸アミドを構成要素とする(共)重合ポリマー(以下、「ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)」という)を製造する工程
(2;変性工程)ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)を、アルカリの存在下に変性し、ポリビニルアミンを構成要素とする(共)重合ポリマー(以下ではポリビニルアミンという)を得る工程
(3;精製工程)副生塩の固体を含むポリビニルアミン溶液から、副生塩を除去する工程。
【0015】
以下に各工程に関して説明する。
(1;重合工程)
重合工程ではN−ビニルカルボン酸アミドを含むモノマーを(共)重合して、ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)を製造する。
本発明において、N−ビニルカルボン酸アミドとは、一般式CH2=CH−NHCOR(式中、Rは水素原子またはアルキル基、アリール基を表す。)で示される単独あるいは2種類以上の混合物を指す。Rについては特に制限はないが、ポリビニルアミンへ誘導する反応の容易さから、N−ビニルホルムアミド(R=H)またはN−ビニルアセトアミド(R=CH3)が好ましい。特に好ましくはN−ビニルホルムアミドである。
【0016】
N−ビニルカルボン酸アミドは適当なコモノマーと共重合してもよい。具体的には、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム等のN−ビニルラクタム類;N−メチル−N−ビニルホルムアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド等のN−アルキル−N−ビニルカルボン酸アミド類;N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド等のN−(ジ)アルキル(メタ)アクリルアミド類;エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類等が例示される。これらのコモノマーは単独あるいは2種類以上の混合物が使用されうる。(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸及びそのエステル類;(メタ)アクリロニトリル等も共重合は可能であるが、これらのユニットは後の変性工程でビニルアミンユニットと反応し、分子内ラクタムを形成してビニルアミンユニットが減少するので好ましくない。
【0017】
モノマー組成中におけるN−ビニルカルボン酸アミドの量は特に制限されず、所望の物性に応じて適宜制御すればよいが、モノマー組成全体に対して20モル%以上が好ましく、より好ましくは50モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上である。
N−ビニルカルボン酸アミドを重合して、ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)を得るには、公知の方法が用いられる。すなわち塊状重合、溶液重合、分散重合、乳化重合、懸濁重合、気相重合等である。重合の形式は主としてポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)の組成ならびに溶媒によって選ばれる。例えばポリ(N−ビニルホルムアミド)をアルコール中で重合する場合は、モノマーが溶媒に可溶であってポリマーが溶媒に不溶であるため、分散重合が好ましい。またポリ(N−ビニルアセトアミド)やポリ(N−ビニルホルムアミド−co−N−ビニルピロリドン)等をアルコール中で重合する場合には、モノマー、ポリマーともに溶媒で可溶であるため溶液重合が好ましい。
【0018】
重合系におけるモノマー濃度は、単位操作が可能である範囲で任意に選びうるが、一般的には50重量%以下、好ましくは40重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下である。
また重合の方法としては、N−ビニルカルボン酸アミドを重合するための公知の方法が用いられる。すなわちアゾ系触媒、過酸化物触媒、レドックス触媒等を用いるラジカル重合、あるいは硫酸、過塩素酸等のプロトン酸や、BF3等のルイス酸を用いるカチオン重合などによる。特にアゾ系触媒を用いたラジカル重合が好ましい。
【0019】
アゾ系ラジカル重合触媒は特に限定されないが、好ましいものとしては、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]またはその塩、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド]、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート、4,4’−アゾビス(4−シアノバレリン酸)またはその塩等から選ばれる単独あるいは2種類以上の混合物が使用されうる。特に2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]またはその塩、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート等が好ましい。これらの重合触媒は任意の量を使用しうるが、好ましくはモノマーに対して0.01〜10重量%、より好ましくは0.03〜5重量%が使用される。
【0020】
重合溶媒としては重合反応を阻害しない範囲で任意の溶媒を使用しうる。酸性や塩基性の強い溶媒はN−ビニルカルボン酸アミドを分解するので好ましくない。後述する変性工程では溶媒の選択がきわめて重要であり、この観点から、重合工程においても変性工程と同じくC1〜C4のアルコールあるいはそれらの混合物を用いることが好ましい。具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、プロパンジオール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、メチルセソロルブ、エチルセロソルブ等が例示される。特にメタノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコールが好ましい。水もまた使用されうる。もちろん、これら以外の溶媒であっても、重合後にポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)を溶媒から分離し、好適な溶媒中で改めて変性反応を行ってもよい。
【0021】
ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)を得るに際して、ポリマーが重合溶媒に不溶である場合には、安定な分散液を得るために適当な分散安定剤を用いることができる。分散安定剤としては公知の任意の物質が利用可能であるが、高分子化合物や界面活性剤等を使用するのが一般的である。特に溶媒に可溶な高分子化合物を用いることが好ましい。具体的にはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコール類;ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム等のポリビニルラクタム類;エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体類;ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ(酢酸ビニル−co−ビニルピロリドン)などの酢酸ビニル(共)重合体類ならびにそれらから誘導されるビニルアルコール(共)重合体類;ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド等のポリアミン類及びその塩類等が例示されうる。特にポリアルキレングリコール類、ポリビニルラクタム類が好ましい。
(2;変性工程)
ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)を、アルカリの存在下、ポリビニルアミンに変性する。一般には、上記の重合反応によって得られたポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)溶液に、アルカリを添加して行う。
【0022】
変性反応は、水含有量が20%以下の溶媒中で行う。20%を越えると、副生塩が溶媒に溶解してしまい、ポリビニルアミン溶液からの除去が困難となってしまう。副生塩の析出を促進するため、水含有量は10以下が好ましく、5%以下が更に好ましく、特に2%以下が好ましい。水含量が少ない方が、溶媒のリサイクル使用が容易になるという観点でも好ましい。
【0023】
変性反応時の溶媒は、水以外は、炭素数1〜4のアルコールあるいはそれらの混合物が好ましい。具体的にはメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、プロパンジオール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、メチルセソロルブ、エチルセロソルブ等が例示される。特に好ましくはメタノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコールである。また変性反応及び精製を阻害しない範囲で、その他の一般的な溶媒が共存しても差し支えない。C1〜C4のアルコールあるいはそれらの混合物は、溶媒全体に対して50重量%以上であることが好ましく、より好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは90重量%以上である。
【0024】
上記のアルコール主体の溶媒では、ポリビニルアミンが可溶であり、副生塩の飽和溶解度が低いので、副生塩の分離除去が容易となる。また、変性に用いるアルカリの溶解度が高く、アルカリを消費するような副反応が起きないので、変性反応が実用的な速度で進行し望ましい。更に、沸点が高すぎず、臭気も強すぎないので、製品への使用に適している。
【0025】
変性反応終了時の溶媒は、副生塩の溶解度(飽和溶液の重量に対する塩の重量%)が6%以下であることが、副生塩が多く析出し好ましい。好ましくは2%以下、更に好ましくは1%以下である。
変性反応終了時の溶液中のポリビニルアミンの濃度は、一般に3%以上、好ましくは7%以上である。3%未満だと、副生塩の析出が少なくなり好ましくない。また、一般に50%以下であり、好ましくは40%以下、更に好ましくは30%以下である。
【0026】
変性反応終了時の、ポリビニルアミンに対する溶媒の量は、一般には、1〜32重量倍、好ましくは1.5〜19倍、更に好ましくは2〜14倍である。
変性反応を行いながら、水の除去、炭素数1〜4のアルコールの添加等を行い、変性反応終了時に最終的に上述の適切な組成になるように調整しても良い。
また、変性反応終了後に、水の除去、炭素数1〜4のアルコールの添加等を行い、精製工程に入る前に、上述の適切な組成になるように調整してもよい。
【0027】
水の除去は、公知の方法が使用されうるが、蒸留によるのが簡便である。蒸留においては共沸剤を存在させることが有利である。共沸剤としてはエタノール、プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類;メチルエチルケトン等のケトン類;シクロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素が例示される。変性反応の溶媒としてアルコール類を用いた場合は共沸剤としても働くので有利である。
【0028】
アルカリとしては、変性反応が可能な公知の化合物を一種類以上用いる。具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物等が例示される。特に好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシドである。アルカリは固体のまま添加してもよいが、操作上、溶液として添加することが好ましい。アルカリの溶媒は制限されないが、水、アルコール類が使用されうる。
【0029】
変性条件は必要な反応時間に応じて任意に定めうる。アルカリの添加量は所望の変性率に応じて決めればよいが、通常所望のビニルアミン量に対して1〜2モル当量、好ましくは1〜1.5モル当量が使用される。変性温度は室温〜200℃が好ましく、より好ましくは50℃〜150℃であり、さらに好ましくは60〜120℃である。
【0030】
変性反応前に未反応のN−ビニルカルボン酸アミドが残存している場合には、アルカリと接触することによって分解し、製品に着色が生じる場合がある。これは主として分解物であるアルデヒドの縮合物に由来する。このような着色をさけるため、変性に先立ってアルデヒドを除いておくか、あるいはアルデヒドを捕捉または分解する化合物の併用が好ましい。そのような化合物として具体的には、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の過酸化物;塩酸ヒドロキシルアミン等のヒドロキシルアミン類;アンモニア、ブチルアミン等のアンモニウム化合物およびそれらの塩を使用しうる。
【0031】
変性反応の過程で、内容物の固着により操作に困難をきたす場合は、適当な分散剤を添加することで、固着を防止することができる。分散剤としては公知の任意の物質が利用可能であるが、高分子化合物や界面活性剤等を使用するのが一般的である。特に溶媒に可溶な高分子化合物を用いることが好ましい。具体的にはポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコール類;ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム等のポリビニルラクタム類;エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体類;ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ(酢酸ビニル−co−ビニルピロリドン)などの酢酸ビニル(共)重合体類ならびにそれらから誘導されるビニルアルコール(共)重合体類;ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド等のポリアミン類及びその塩類等が例示されうる。特にポリアルキレングリコール類、ポリビニルラクタム類が好ましい。
【0032】
ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)をアルカリと接触させる方法は特に制限がないが、例えば、ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)の溶液または分散液にアルカリを加える方法、ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)の溶液または分散液をアルカリに加える方法、ポリ(N−ビニルカルボン酸アミド)を重合溶媒から取り出した後にアルカリと接触させる方法等がある。また接触させるための装置も特に制限がないが、汎用撹拌槽、静置槽、ニーダーのような混練機、スタティックミキサーのような管型混合装置等が用いられ得る。
(3;精製工程)
変性工程で得られた、副生塩の固体を含むポリビニルアミン溶液から、副生塩を分離する。分離の方法としては、固液分離に用いられる一般的な方法を使用しうる。具体的には、加圧濾過、減圧濾過、遠心分離、傾斜等である。
【0033】
溶媒の組成によっては、固液分離後においても、なおある程度の濃度で副生塩が溶解している場合がある。この場合は溶媒の組成を調節して、副生塩の飽和溶解度を下げた後、析出した副生塩を再度分離してもよい。
最終的な製品中に含まれる副生塩の量は、ポリビニルアミンのアミノ基量に対して、30モル%以下まで精製することが好ましい。より好ましくは10モル%以下であり、さらに好ましくは5モル%以下である。
【0034】
精製後に、希釈や濃縮などによって、ポリビニルアミン濃度を調節してもよい。また溶媒を置換してもよい。
【0035】
【実施例】
本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(分析方法)溶液中のアミノ基量は、pH=2.5の水溶液中で、トルイジンブルーを指示薬として、1/400N PVSK溶液により滴定して求めた。蟻酸ナトリウム量は、イオンクロマトグラフィーを用いて測定した。残存NVF量は高速液体クロマトグラフィーを用いて測定した。
実施例1
(1;重合工程)
撹拌機と還流冷却器を備えた300mlセパラブルフラスコに、溶媒としてイソプロパノール43.5g、分散剤としてポリプロピレングリコール(分子量3000)2gを加え70℃に加温した。2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬製V65)の10%イソプロパノール溶液3gを加えた。ここにN−ビニルホルムアミド30gとイソプロパノール20gからなる溶液を2時間にわたって滴下した。重合の進行に伴って白色のポリマー粒子が析出した。滴下1時間目に、V65の10%イソプロパノール溶液1.5gを追添加した。滴下終了後に70℃で1時間、ついで内温を80℃に上げて3時間保持した。均一なスラリーが得られ、残存NVF量は0.59%(転化率98%)であった。
(2;変性工程)
内温を60℃に下げ、30%過酸化水素水溶液2.4gをゆっくり滴下した。水酸化ナトリウムの20%メタノール溶液84.5gを90分にわたって滴下した。滴下終了後、内温を70℃に上げて6時間保持した。白色固体の析出したスラリー液を得た。液中のアミノ基量は1.82meq/gであり、仕込んだN−ビニルホルムアミドのポリビニルアミンへの転化率は80%であることがわかった。さらに水酸化ナトリウムの20%メタノール溶液33.8gを添加し、70℃で5時間保持した。液中のアミノ基量は1.81meq/gであり、N−ビニルホルムアミドのポリビニルアミンへの転化率は95%であることがわかった。内温をさらに上げ、内温76℃で溶媒を溜出させた。内温が81℃に達した時点で溜出をやめて冷却した。
(3;精製工程)
内容物を200meshの金網で濾過し、固体を取り除いた。さらに固体を10gのイソプロパノールで3回洗浄して母液に加え、135.6gの母液を取得した。さらに静置しておいたところ若干の結晶の沈降がみられた。上澄みを取得して分析したところ、アミノ基量は2.79meq/gであり、ポリビニルアミンとして16.3gに相当し、理論収量16.9g(=30g×(43/71)×0.98×0.95)に対して96%が回収されたことがわかった。液中の蟻酸ナトリウム量は0.087meq/gであり、アミノ基に対して3.1モル%であることがわかった。ガスクロマトグラフィーにより製品中の溶媒組成は、イソプロパノール/メタノール=69/31重量%であった。この組成の溶媒に対する蟻酸ナトリウムの飽和溶解度は約0.2%である。
実施例2
(1;重合工程)
撹拌機と還流冷却器を備えた300mlセパラブルフラスコに、溶媒としてイソプロパノール43.5g、分散剤としてポリビニルピロリドン(K−90)2gを加え70℃に加温した。2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬製V65)の10%イソプロパノール溶液3gを加えた。ここにN−ビニルホルムアミド30gとイソプロパノール20gからなる溶液を2時間にわたって滴下した。重合の進行に伴って白色のポリマー粒子が析出した。滴下1時間目に、V65の10%イソプロパノール溶液1.5gを追添加した。滴下終了後に内温を80℃に上げて3時間保持した。均一なスラリーが得られ、残存NVF量は0.95%(転化率95%)であった。
(2;変性工程)
内温を室温に下げ、30%過酸化水素水溶液2.4gをゆっくり滴下した。水酸化ナトリウムの20%メタノール溶液84.5gを10分にわたって滴下した。滴下終了後、内温を70℃に上げて6時間保持した。白色固体の析出したスラリー液を得た。液中のアミノ基量は1.81meq/gであり、仕込んだN−ビニルホルムアミドのポリビニルアミンへの転化率は80%であることがわかった。さらに水酸化ナトリウムの20%メタノール溶液8.5gを添加し、70℃で2時間保持した。液中のアミノ基量は1.89meq/gであり、N−ビニルホルムアミドのポリビニルアミンへの転化率は88%であることがわかった。室温まで冷却した。
(3;変性工程)
室温で静置すると結晶が沈降したので、上澄みを傾斜し159.7gの液を取得した。
液中のアミノ基量は2.01meq/gであり、ポリビニルアミンとして13.7gに相当し、理論収量15.2g(=30g×(43/71)×0.95×0.88)に対して90%が回収されたことがわかった。液中の蟻酸ナトリウム量は0.58meq/gであり、アミノ基に対して29モル%であることがわかった。製品中の溶媒組成は、仕込み量よりイソプロパノール/メタノール/水=47/52/1重量%となっているが、この組成の溶媒に対する蟻酸ナトリウムの飽和溶解度は約0.6%である。
【0036】
【発明の効果】
本発明において得られるポリビニルアミン溶液は、副生塩の含有量が低く、ポリビニルアミンの性能を十分に発揮することができ、接着、塗料、インキ、コーティング等の分野に有用である。また特殊な装置や触媒等を使用することなく低コストで脱塩することができ、工業的に有用な方法を提供する。また、溶媒中の水含量が少ないので、溶媒のリサイクルも容易に行うことができる。

Claims (7)

  1. 下記一般式で示されるN−ビニルカルボン酸アミドの単独重合体を、アルカリの存在下に変性してポリビニルアミンを得るにあたり、変性反応を水の含有量が20重量%以下の溶媒中で行い、次いで析出した副生塩を分離することを特徴とするポリビニルアミン溶液の製造方法。
    [化1]
    CH 2 =CH−NHCOR
    (式中、Rは水素原子またはアルキル基、アリール基を表す。)
  2. 溶媒の水以外の成分が、炭素数1〜4のアルコールであることを特徴とする請求項1記載のポリビニルアミン溶液の製造方法。
  3. 変性反応終了時の溶媒に対する副生塩の溶解度(飽和溶液の重量に対する塩の重量 %が6%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリビニルアミン溶液 の製造方法。
  4. 変性反応後、反応溶液に更に炭素数1〜4のアルコールを添加し、その後、析出した副生塩を分離することを特徴とする請求項1乃至3に記載のポリビニルアミン溶液の製造方法。
  5. N−ビニルカルボン酸アミドが、N―ビニルホルムアミドまたは/及びN−ビニルアセトアミドであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のポリビニルアミン溶液の製造方法。
  6. 変性反応終了時の溶液中のポリビニルアミンの濃度が3%以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポリビニルアミンの製造方法。
  7. 変性反応を水の含有量が5重量%以下の溶媒中で行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のポリビニルアミンの製造方法。
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