JP4748554B2 - ペリメータ空調システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ペリメータ空調システム、特に高気密型ブラインドを使用したペリメータ空調システムに係る。
【0002】
【従来の技術】
【発明の解決しようとする課題】
一般に建物のペリメータ領域は、日射や外気温の影響を受け易く、該領域に蓄積された熱がインテリア領域に伝わると、室内の快適性を損なう。
【0003】
そこで、従来、例えば夏期に於いては、図10に示す如く、室内の空間101 を、窓102 付き外壁103 に対面するブラインド107 で仕切ると共に、該ブラインド外方に形成されるペリメータ領域109 の床106 に設置する吹出口112 から、暖気除去用の垂直気流Fを吹き上げると共に、該吹出口上方の天井104 部分に設けた吸込口111 から室外へ排気し、併せて、該吸込口に向かって、ブラインド内方のインテリア領域上部内の冷気CAが、ブラインドを構成する多数の揺動板(スラット)128 を介して強制吸引されることで各揺動板を冷却し、ブラインド内面からインテリア領域側への輻射熱を低減する空調システムが広く使用されていた。
【0004】
しかし、従来のシステムでは、図11Aに示す如く、上記ブラインド107 に於ける各揺動板128 の間隔が広く、同図Bの閉状態に於いても気密性が低い、即ち、空気の出入りが殆ど自由な構造だったため、次の問題を生じていた。
▲1▼上記垂直気流Fの一部が、ペリメータ領域下部から奪った熱を帯びた暖気HAとしてインテリア領域108 内へ流れ出し、排熱効率を低下させた。
▲2▼インテリア領域からの冷気CA流入による上記揺動板の空冷効果も、上記吸込口111 の近くのブラインド上部に限られていたため、該ブラインド全体を均一に冷やすことができず、輻射環境を十分に改善することが出来なかった。
【0005】
そこで、本出願人は、閉状態での通風量を特に小とすることが可能なブラインド、即ち、高気密型ブラインドを開発を行い、立川ブラインド工業株式会社との共同で出願を行った(特願2000−225064号)。
【0006】
本願発明は、この種の高気密型ブラインドを利用したペリメータ空調システムであって、インテリア領域内の空気を高気密型ブラインドを介してペリメータ領域内に配した吸込口から排気して、ペリメータ領域内からの熱を除去すると共に、ペリメータ領域全体をインテリア領域よりも負圧に保持することで、ペリメータ領域からインテリア領域への空気の逆流を防止できるように構成したものを提供することを目的とする。
【0007】
第1の手段は、
窓2付き外壁3に外面を対面させて部屋1の天井4側から、空気及び光を透過しない素材で形成した複数のスラットを上下に連ねて、上側のスラットの窓側の端部と下側のスラットの上面との間に通気路を形成する単一のベネチアンブラインド7を垂下し、
このブラインド7により、室内空間をペリメータ領域9とインテリア領域8とに仕切ると共に、該インテリア領域内の空気を、上記ブラインド7を経て、ペリメータ領域9の上部又は下部に配した吸込口11より室外へ強制排気することでペリメータ領域9内からの除熱を行うペリメータ空調システムにおいて、
上記排気によりペリメータ領域9全体をインテリア領域8よりも負圧状態に保つことができる程度に、上記ブラインド7の上下全巾に亘って存する複数通気路21…の開口面積を小面積化して、ブラインド7の上下巾全長に亘ってペリメータ領域からインテリア領域への空気の逆流を抑制できるように構成し、
かつ上記吸込口11と上下反対側に位置するインテリア領域8下部又は上部に、上記ブラインド7内面に近接して、該面に沿って垂直気流Fを吹き出す吹出口12を設けている。
【0009】
第2の手段は、上記第1の手段を有し、かつ、上記ブラインド7を、窓側天井部分から垂下した複数のラダーコード26と、これらラダーコードが有する多数の横紐25…上へ載置されて複数ラダーコード間に架け渡された、上記スラットである多数の揺動板28…とで形成し、各揺動板窓側の側部には、揺動板長手方向と直交させて切割溝30…を穿設させてこれら切割溝の各内端部内に上記ラダーコードの外方側第1縦紐23…を挿通させると共に、各切割溝内端部よりも外方の揺動板部分を下外方への弯曲部31と成し、上記各ラダーコードの内方側第2縦紐24…に対して上記各第1縦紐23…を下降させることで、各揺動板28の窓側側縁部が、下位揺動板の上面へ近接させ、或いは上記吸込口からの排気により通気路が開通可能な程度に軽く当接させることが可能に構成している。
【0010】
第3の手段は、上記第2の手段を有し、かつ、上記各揺動板28の窓側側縁部の下位揺動板上面への近接乃至当接状態を、上記第2縦紐24を高張力状態とすることで保持すると共に、該高張力に対抗可能な程度に第2縦紐24の強度を第1縦紐23の強度に比べて大としている。
【0011】
第4の手段は、上記第1、第2、又は第3の手段を有し、かつ、上記ブラインド7の表面温度を放射温度センサ41で検出し、該検出値と設定室内温度との差の大小に応じて上記吸込口11からの排気風量を増減させている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1から図7は、主として夏期冷房に好適な、本願発明の第1実施形態に係る空調システムを示している。
【0013】
1は、空調を行う部屋であり、この部屋は、窓2付きの外壁3を有している。尚、この外壁は、図示の如く壁の一部を窓としたものの他、壁全面をガラス張りとした構造のものも含むものとする。
【0014】
又、部屋の天井4には、上記窓2に近接してその窓面に平行な長溝5を凹設すると共に、該長溝から部屋の床6上面まで通気性を有するブラインド7を吊り下げ、該ブラインドにより、室内空間を、ブラインド内外のインテリア領域8とペリメータ領域9とに仕切っている。尚、ペリメータ領域とは、本明細書において、窓2を含む外壁3内面とブラインド7外面との間に存する窓際の室内領域を広く指すものとし、図示例の如く、ブラインド7と、部屋の外壁3、天井4、床6、及び両側壁とに囲まれた領域に限らず、例えば、外壁の一部を出窓として外方へ張り出した壁部と該壁部の基端側に配置したブラインドとで囲成される空間としても良い。又、上記ブラインドの下端及び水平方向両端は、後述のペリメータ領域負圧状態を維持可能な程度に、床6上面及び上記両側壁の対向面に対して近接させるものとする。
【0015】
上記ペリメータ領域9には、暖気排出用の吸込口11を設ける。該吸込口は、ペリメータ領域9の上部、例えば図示の如く、天井4に開口することが好ましく、そうすることで、暖気の上昇気流の向きに逆らわずに効率良く排気を行うことができるが、ペリメータ領域9の下部に設けても良い。図示例では、天井板の上に設置された第1のブロー装置(図示せず)を吸込口11に接続させて、該吸込口からの吸引可能に構成している。該ブロー装置は、単独でペリメータ領域9からの排熱を行う性能を備えたものとしても良いが、真夏時などの多大な熱負荷を処理するため、本実施形態では、好適な一例として、後述の吹出口に付設した第2のブロー装置と協働して排熱を行うように構成している。
【0016】
インテリア領域8には、上記の如く吸込口11からの暖気の吸引を補助する手段として吹出口12を設けることが望ましい。該吹出口は、インテリア領域8の下部又は上部のうち上記吸込口11とは反対側の部分に、図示の例では部屋の床6に開口すると共に、床板の下方などに設置した第2のブロー装置(図示せず)と接続して室内へ垂直気流Fを吹き出すように構成されている。又、吹出口12は、ブラインド7内面の近くの床部分に、該内面に沿って上記気流を吹き上げ可能に開口している。
【0017】
上記ブラインド7は、例えば図2Aに示す如く、ブラインドの上下全巾に亘って多数の通気路21…を形成すると共に、同図Bの如く、これら通気路の開口面積を、上記排気時に、吸込口11から離れた下半領域を含むペリメータ領域9の全体がインテリア領域8よりも負圧状態に保たれる程度に、排気風量に応じて小面積化可能とすることで、気密性を高めるように構成している。
【0018】
図示のブラインド7は、いわゆるベネチアンブラインドの一種であり、先ず周知の構成を説明すると、上記長溝5内に収納する細長い筐体22下面から、該筐体巾方向に対峙する第1、第2縦紐23、24を多数横紐25…で梯子状に連結して成る複数のラダーコード26…を介して底板27を吊り下げ、かつ、帯状の揺動板28…を各横紐25上に載置させて複数ラダーコード間に架け渡し、又、それら揺動板を貫通して上記筐体22と底板27とを底板引上げ用ライン29で連結したものである。各揺動板の傾斜角度は上記筐体に付された操作用ループ(図示せず)の回動により調整可能に設けられている。即ち、該ループの正方向への回動により、図2Bに矢示する如くペリメータ領域側の第1縦紐23を引き下げると共にインテリア領域側の第2縦紐24を引き上げることで、図2Aの開状態から図2Bの閉状態へ、又、上記操作ループの逆方向への回動により上記閉状態から開状態へ移行可能に構成する。又、各揺動板間の空間は上記通気路21を形成している。
【0019】
本願発明に於いては、窓側の各揺動板28側部には、該板長手方向に直交させて切割溝30を穿設して、該溝の内端部内に上記第1縦紐23を挿通させている。又、上記内端部外方の揺動板部分は、下外方への弯曲部31に形成しており、かつ、該弯曲部の曲率及び内外巾は、図2Bに示す如く第2縦紐24に対して第1縦紐23を降下させたときに、弯曲部の下外方端部(或いは各揺動板の窓側側縁部)を下位揺動板の上面へ当接乃至近接させることが可能な所要の大きさとしている。もっとも、たとえ上記弯曲部31下外方端部を下位揺動板上面に当接させるように設計したとしても、非剛性的なラダーコードで多数の揺動板を支持するというブラインドの不安定な構造上、第1縦紐23の伸び或いは第2縦紐24の弛みなどにより、使用時には、上記弯曲部の下外方端部と下位揺動板上面との間に通風可能な小間隙32を生じる。本発明に於いては、該間隙は、既述排気時のインテリア領域8とペリメータ領域9との間の圧力格差を保持できる程度に小さくするものとし、特に好適な一例としては、排気風量に応じておよそ0.5〜2mm程度に小とすることが望ましい。特に好適な例として、各揺動板28…は、上記弯曲部31の下外方端部が下位揺動板上面に対して軽く(即ち、ブラインド内外の圧力差により上記間隙が生じ、僅かに空気が流れる程度に)押圧されるように構成することが望ましい。又、上記間隙が所要巾以上となることを防止するためには、上記第2縦紐24の弛み防止のために第1縦紐23に加わる張力に対して第2縦紐24に加わる張力を大とすると良い。更に、この高張力状態に対抗するため、第2縦紐24は、第1縦紐23に比較して引張り強度を大とすること、例えば図7に示す変形例の如く、紐の径を大とすることが望ましい。
【0020】
上記の構成に於いて、例えば夏期の日差しを遮蔽するためにブラインド7を、図1の如く閉状態とすると、日射光及び外壁を介する熱伝導によりブラインド及びペリメータ領域内の空気が高温となる。そこで、吸込口11及び吹出口12に接続された各ブロー装置を稼働させると、上記吸込口11からの排気により、ペリメータ領域9が負圧化されるので、上記吹出口12から吹き上げられた垂直気流Fは、各揺動板28間に形成された通気路21…を通ってペリメータ領域9側へ流れ込むと共に、通気路通過の際に各揺動板表面から熱を奪って、まずブラインド7を空冷し、次に、ペリメータ領域9内の暖気を巻き込んで室外へ排出され、該暖気がインテリア領域側へ拡散することを防止する。
【0021】
尚、仮に上記各通気路21…が図2Aに示す全開状態にあるとすれば、インテリア領域8上部内の空気がほぼ抵抗なくブラインド7上部を通ってペリメータ領域9上部へ流入するため、該領域下部では排気による圧力低下を殆ど生じないが、図2Bのブラインド閉状態では、上記通気路21…の開口面積が小さいため、インテリア領域8に比べてペリメータ領域9の全体が負圧状態となる。この状態ではペリメータ領域全体で上述の暖気の拡散が防止され、又、ブラインド7全体が冷却される。
【0022】
出願人の実験によれば、閉状態で気密性が殆ど無い従来方式で20%前後であった空調システムの排熱効率を、気密性の高い本願方式へ切り換えることで、約60%にまで高めることができた。
【0023】
尚、図6は、本願発明に係る空調システムを使用した場合の、排気風量と排熱効率及びブラインドの表面温度との相関関係をグラフに示したものである。このグラフによれば、排気風量の増加に伴い、排熱効率が向上し、又、ブラインドの表面温度も効果的に低下していることが判る。
【0024】
図8は、主として冬期の暖房空調に好適な、本願発明の第2の実施形態に係る空調システムを示している。
【0025】
本形態は、上記吸込口11を、ペリメータ領域9下部に、好ましくは床6に開口させることで、冬期に主として窓面から床側へ流下するコールドドラフトの向きに合わせて、ペリメータ領域9の空気を下方へ吸い込み、該領域内に蓄積された冷熱を除去するように構成したものである。上記吸込口11に接続する第1ブロー装置(図示せず)は床板の下方に設けると良い。尚、冬期の空調では、夏期空調の場合ほど大きな排気能力を要求されないため、図示例では、上記吸込口11からの排気を補助する吹出口を設けていない。しかし、必要ならば該吹出口を設けても良いことはいうまでもない。その場合には、該吹出口は、インテリア領域の上部、例えば天井4にブラインド7の内面に近接させて設けると良い。その他の構成は、第1実施形態と同じなので同一の符号を付することで説明を省略する。
【0026】
上記構成によれば、上記コールドドラフトを上記吸込口11から効率的に除去できると共に、インテリア領域8内の空気をブラインドの通気路21…を介して吸引することでブラインド7に蓄積された冷熱をも除去し、冷輻射を改善する効果がある。
【0027】
図9は、本願発明の第3の実施形態に係る空調システムを示している。
【0028】
該システムは、既述第1の実施形態の構成に加えて、既述ブラインド7の表面温度を測定する放射温度センサ41を付設して、該センサの検出値と設定室内温度とを比較して、この二者のズレの大きさに応じて吸込口11からの排気風量(或いは該排気風量及び吹出口12からの送風量)を増減するように構成したものである。これにより、処理すべき熱負荷の大きさに応じてブロー装置に供給するエネルギーを最小限とすることができ、ランニングコストが低減される。
【0029】
上記放射温度センサ41は、インテリア領域側への輻射熱の量に直接対応するブラインド7内面の温度を測定するために、図示例の如く、インテリア領域8側に設けることが好ましいが、ペリメータ領域9側に設けることも可能である。
【0030】
【発明の効果】
本願発明は如上の構成のものであり、請求項1に係る発明によれば次の効果を奏する。
○吸込口11からの排気によりペリメータ領域9全体がインテリア領域8よりも負圧状態に保たれる程度にブラインド7の通気路21…の開口面積を小とした、気密性の高い構造としたから、空気の対流によりペリメータ領域9の一部からインテリア領域内へ空気が逆流して、排熱効率が低下することがない。
○上記ペリメータ領域9全体を上記負圧状態とすることができるから、ブラインド7全体に於いて、上記通気路21…を介してインテリア領域8内の空気を吸引することで各揺動板28表面から除熱して、該表面からの熱輻射を軽減することができ、室内の輻射環境が改善される。
【0031】
また請求項1の発明によれば、ブラインドの内面に沿って吹出口12から垂直気流を吹き出すこととしたから、ブラインドのインテリア側に流れを積極的につくり、ブラインド温度を下げると共に、排気効率を高めるため、熱負荷が大きい場合でも十分に処理することができる。
【0032】
請求項2の発明によれば、採光量の調整を可能としつつ、気密性の高いブラインドを使用して排熱効率を高めることができる。
【0033】
請求項3の発明によれば、第2縦紐24を高張力状態としたから、該紐が弛むことで既述弯曲部31の先端を揺動板28の上面へ十分に近接させられなくなることを防止することができ、所要の高気密状態を確実に達成できる。
【0034】
請求項4の発明によれば、放射温度センサ41で検出されたブラインド7の表面温度と設定室内温度との差の大小に応じて排気風量を増減するから、無駄な排気を極力減らして効率良く空調を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施形態に係るペリメータ空調システムの縦断面図である。
【図2】 図1の空調システムに使用される高気密ブラインドの要部縦断面図であり、同図Aは開状態を、同図Bは閉状態を示すものである。
【図3】 図2のブラインドの開状態での要部斜視図である。
【図4】 図2のブラインドの閉状態での拡大側断面図である。
【図5】 図2のブラインドのX−X線に沿った要部上面図である。
【図6】 図1の空調システムにおける排気風量と排熱効率及びブラインド温度との相関関係を表すグラフである。
【図7】 図2のブラインドの変形例である。
【図8】 本願発明の第2の実施形態に係るペリメータ空調システムの縦断面図である。
【図9】 本願発明の第3の実施形態に係るペリメータ空調システムの縦断面図である。
【図10】 従来の空調システムの断面図である。
【図11】 図12の空調システムに使用される通常のブラインドの側面図であり、同図Aは開状態を、同図Bは閉状態を示すものである。
【符号の説明】
1…部屋 2…窓
3…外壁 4…天井
5…長溝 6…床
7…ブラインド 8…インテリア領域
9…ペリメータ領域
11…吸込口 12…吹出口
21…通気路 22…筐体
23…第1縦紐 24…第2縦紐
25…横紐 26…ラダーコード
27…底板 28…揺動板
29…底板引上げ用ライン 30…切割溝
31…弯曲部 32…小間隙
41…放射温度センサ
Claims (4)
- 窓(2)付き外壁(3)に外面を対面させて部屋(1)の天井(4)側から、空気及び光を透過しない素材で形成した複数のスラットを上下に連ねて、上側のスラットの窓側の端部と下側のスラットの上面との間に通気路を形成する単一のベネチアンブラインド(7)を垂下し、
このブラインド(7)により、室内空間をペリメータ領域(9)とインテリア領域(8)とに仕切ると共に、該インテリア領域内の空気を、上記ブラインド(7)を経て、ペリメータ領域(9)の上部又は下部に配した吸込口(11)より室外へ強制排気することでペリメータ領域(9)内からの除熱を行うペリメータ空調システムにおいて、
上記排気によりペリメータ領域(9)全体をインテリア領域(8)よりも負圧状態に保つことができる程度に、上記ブラインド(7)の上下全巾に亘って存する複数通気路(21…)の開口面積を小面積化して、ブラインド(7)の上下巾全長に亘ってペリメータ領域からインテリア領域への空気の逆流を抑制できるように構成し、
かつ上記吸込口(11)と上下反対側に位置するインテリア領域(8)下部又は上部に、上記ブラインド(7)内面に近接して、該面に沿って垂直気流(F)を吹き出す吹出口(12)を設けたことを特徴とするペリメータ空調システム。 - 上記ブラインド(7)を、窓側天井部分から垂下した複数のラダーコード(26)と、これらラダーコードが有する多数の横紐(25…)上へ載置されて複数ラダーコード間に架け渡された、上記スラットである多数の揺動板(28…)とで形成し、各揺動板窓側の側部には、揺動板長手方向と直交させて切割溝(30…)を穿設させてこれら切割溝の各内端部内に上記ラダーコードの外方側第1縦紐(23…)を挿通させると共に、各切割溝内端部よりも外方の揺動板部分を下外方への弯曲部(31)と成し、上記各ラダーコードの内方側第2縦紐(24…)に対して上記各第1縦紐(23…)を下降させることで、各揺動板(28)の窓側側縁部を、下位揺動板の上面へ近接させ、或いは上記吸込口からの排気により通気路が開通可能な程度に軽く当接させることが可能に形成したことを特徴とする請求項1記載のペリメータ空調システム。
- 上記各揺動板(28)の窓側側縁部の下位揺動板上面への近接乃至当接状態を、上記第2縦紐(24)を高張力状態とすることで保持すると共に、該高張力に対抗可能な程度に第2縦紐(24)の強度を第1縦紐(23)の強度に比べて大としたことを特徴とする請求項2記載のペリメータ空調システム。
- 上記ブラインド(7)の表面温度を放射温度センサ(41)で検出し、該検出値と設定室内温度との差の大小に応じて上記吸込口(11)からの排気風量を増減することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のペリメータ空調システム。
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