JP4747119B2 - ピンコンタクトの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電子機器のDC電源ジャック等に用いるピンコンタクトの製造方法に関する。
従来、一端側に略円柱状の接触部を有し、他端側にプリント基板に半田付けする帯状の端子部を有し、接触部と端子部との間に厚みが端子部の厚みと同厚な板状の起立片を有するピンコンタクトが知られている。このピンコンタクトは、プリント基板への半田付け強度を考慮して端子部の厚みを薄くしており、端子部と起立片の厚みが接触部の直径より薄くなっている(例えば特許文献1、2参照)。
このようなピンコンタクトは、従来では、素材に板厚が端子部の厚みと同厚の金属平板材を用い、プレス加工することにより製造されていた(例えば特許文献1、2参照)。
特開平8−306418号公報 特開平8−273729号公報
従来技術のように、略円柱状の接触部を、この接触部の直径より薄い板材から形成する場合、特許文献2に記載されているように、板材を厚み方向に沿って圧縮する加工では、接触部に円形の断面形状を与えることが難しく、断面形状が小判形の接触部になってしまう。一方、特許文献1に記載されているように、板材を幅方向に沿って圧縮する加工では、接触部に円形の断面形状を与えることはできるものの、板材を幅方向に沿って圧縮する前に予め、曲げ加工を行って板材の幅方向をプレス方向(圧縮方向)に一致させる必要があると共に、板材の幅方向に沿って圧縮する部分の板幅を、少なくとも接触部の直径より幅広に、しかも接触部の直径と端子部の厚み(板材の厚み)との差に対応して大きくする必要があるため、接触部の形成に多くの加工工程を要し、かつ接触部の形成自体が非常に難しくなる。また、板材を厚み方向、幅方向のどの方向に圧縮しても、断面形状が円形の接触部の直径と端子部の厚みに今以上大きな差を付けること、すなわち断面形状が円形の接触部の直径に対して端子部の厚みをより薄くしたり、端子部の厚みに対して断面形状が円形の接触部の直径をより大きくすることが非常に難しい。さらに、板材を厚み方向、幅方向のどの方向に圧縮しても、接触部と起立片との間に段差や位置ずれが生じ、接触部にコジリ力が加わった場合に、接触部の根元部に応力が集中し易く、耐コジリ性能に欠ける。という課題があった。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、接触部の直径と端子部の厚みとの差が比較的大きい場合であっても、容易に、かつ安価に製造でき、耐コジリ性能に優れたピンコンタクトの製造方法を提供することにある。
述した目的を達成するために、本発明によるピンコンタクトの製造方法は、一端側に略円柱状の接触部を有し、他端側にプリント基板に半田付けする厚みが接触部の直径より薄い帯状の端子部を有し、接触部と端子部の間に厚みが端子部の厚みと同厚な板状の起立片を有するピンコンタクトであって、接触部の根元部に、相対する平らな傾斜面が起立片の左右表面に繋がるテーパー状の潰し部を設け、接触部の先端から起立片の後端までが、接触部の軸芯線を含み、かつプリント基板表面とは垂直な一平面を対称面とする面対称構造であり、起立片の上部と下部に、絶縁材よりなるコネクタボディに係止させる係止部を設け、少なくとも一方の係止部が、上下方向に弾性変位可能で可撓性を有するピンコンタクトの製造方法において、素材に、板厚が接触部の直径より大きい金属平板材を用い、素材に対する打ち抜き加工により一端側中央部から幅狭片を直線状に延出したブランクを形成する時または形成した後に、ブランクの他端側から幅狭片の根元部までを厚み方向に沿って圧縮加工して、ブランクの他端側から幅狭片までの厚みを端子部の厚みにまで減じ、かつ幅狭片の根元部に潰し部を形成し、その後、幅狭片の潰し部より先の部分を厚み方向に沿って圧縮して断面円形に丸め加工することにより接触部を形成し、予め厚みが端子部の厚みにまで減じられているブランク部分に対しプレス加工することにより端子部と起立片を形成する。この際、予め厚みが端子部の厚みにまで減じられているブランク部分に対するプレス加工は、縁切り、切り込み、曲げを含むことが好ましい。
本発明によれば、一端側に略円柱状の接触部を有し、他端側にプリント基板に半田付けする厚みが接触部の直径より薄い帯状の端子部を有し、接触部と端子部の間に厚みが端子部の厚みと同厚な板状の起立片を有するピンコンタクトが、接触部の根元部に、相対する平らな傾斜面が起立片の左右表面に繋がるテーパー状の潰し部を設け、接触部の先端から起立片の後端までが、接触部の軸芯線を含み、かつプリント基板表面とは垂直な一平面を対称面とする面対称構造であるので、接触部の直径と端子部の厚みとの差が比較的大きい場合であっても、接触部にコジリ力が加わった場合に、接触部の根元部に応力が集中し難く、耐コジリ性能を向上させることができる。この際、起立片の上部と下部に、絶縁材よりなるコネクタボディに係止させる係止部を設け、少なくとも一方の係止部が、上下方向に弾性変位可能で可撓性を有すると、コネクタボディへのピンコンタクトの組み込み時には、起立片の幅方向の寸法が縮小されるので、係止部がコネクタボディに引っ掛かったり、コネクタボディを削ることがない。また、組み込み後は、起立片の幅方向の寸法が元の寸法に戻るので、係止部をコネクタボディに確実に係止させることができ、かつその係止を確実に保持することができる。これにより、コネクタボディへの組み込を容易に行うことができ、組み込み後の耐抜き強度を向上させることができる。
また、そのようなピンコンタクトを製造するに当たって、素材に、板厚が接触部の直径より大きい金属平板材を用い、素材に対する打ち抜き加工により一端側中央部から幅狭片を直線状に延出したブランクを形成する時または形成した後に、ブランクの他端側から幅狭片の根元部までを厚み方向に沿って圧縮加工して、ブランクの他端側から幅狭片までの厚みを端子部の厚みにまで減じ、かつ幅狭片の根元部に潰し部を形成し、その後、幅狭片の潰し部より先の部分を厚み方向に沿って圧縮して断面円形に丸め加工することにより接触部を形成し、予め厚みが端子部の厚みにまで減じられているブランク部分に対しプレス加工することにより端子部と起立片を形成するので、直径が端子部の厚みより大きい断面形状が円形の接触部を、板材に与える塑性変形量が少なくて済む接触部に近似した形状からの丸め加工により、端子部の厚みに左右されることなく、従来より少ない加工工程で、かつ容易に形成することができる。また、潰し部の形状と接触部の直径より薄い端子部と起立片の厚みも、板材を厚み方向に沿って圧縮する加工により、接触部の直径に左右されることなく、かつ接触部と起立片との間に段差や位置ずれが生じることなく、容易に形成することができる。
したがって、本発明は、接触部の直径と端子部の厚みとの差が比較的大きい場合であっても、容易に、かつ安価に製造でき、耐コジリ性能に優れたピンコンタクトを得ることができる。また、接触部の直径に対して端子部の厚みを従来より薄くすることができることにより、プリント基板への端子部の半田付けを従来に比べ容易、かつ高い強度で行うことができると共に、端子部の多様な形状を従来に比べ容易に得ることができる。さらに、端子部の厚みに対して接触部の直径をより大きくすることができることにより、多様なコネクタに対応できるという顕著な効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るコネクタの外観を示し、図1(a)はコネクタの正面図、同図(b)は同じく平面図、同図(c)は同じく底面図、同図(d)は同じく右側面図、同図(e)は同じく背面図、同図(f)はコネクタを実装するプリント基板の表面図である。図2は図1(d)のA−A線拡大断面図である。
図1、図2に示すコネクタの一例としての、携帯電話等の携帯電子機器に使用されるDC電源ジャック1は、絶縁材(合成樹脂)よりなる略直方体形状のコネクタボディ2を有し、ボディ2の前面にはプラグ挿入孔3が設けられ、プラグ挿入孔3の中心に一端側(コンタクト部41)を突出させてコネクタピン4がボディ2に組み込まれている。また、ボディ2内には、固定接片5と、図示しない相手コネクタである同軸構造のDC電源プラグが挿入されていない時に固定接片5と接触される接触バネ片6aが切り起こし形成された可動接片6とが組み込まれている。なお、固定接片5と可動接片6は金属平板材をプレス加工してなるものである。
ここで、コネクタピン4の他端側はボディ2の外部に取り出されて、表面実装タイプの端子部4aに形成されており、同じく固定接片5と可動接片6のそれぞれの一端側もボディ2の外部にそれぞれ取り出されて、表面実装タイプの端子部5aと6bに形成されている。また、ボディ2の下面には位置決めピン8が下向きに突出して設けられている。一方、ジャック1を表面実装するプリント基板9には、ジャック1のマウント時に位置決めピン8が嵌合される表裏貫通の位置決め孔10と、この嵌合によりジャック1が基板9の所定位置にマウントされた時に、各端子部4a、5a、6bがそれぞれ重ね合わされる3つのランド部11、12、13とが設けられている。各端子部4a、5a、6bを対応するランド部11、12、13にリフロー半田付けして機械的に固定し、電気的に接続することにより、ジャック1が基板9に表面実装される。
また、ジャック1は、帯状の金属平板をコ字形に曲げた補強金具14を有している。この補強金具14は、ボディ2の外側に上方から嵌合され、補強金具14の相対する左右端片部に設けられた係合孔15とボディ2の左右側面に設けられた突起16との嵌合による抜け止めにより、ボディ2の上面を補強金具14の中央上片部で上から押さえて、ボディ2の外部に固定されている。補強金具14の左右端片部は、ボディ2の左右側面に沿い、その下端部がボディ2の下面より下方に突出され、電気接続に関与しない一対の補強用端子部14a,14bに形成されている。一方、基板9の位置決め孔10を挟むその左右側部位置には、基板9へのジャック1のマウント時に補強用端子部14a,14bが挿入される表裏貫通の位置決め孔17a,17bが設けられている。各端子部4a、5a、6bを半田付けする時、同時に補強用端子部14a,14bを基板9に半田付けして機械的に固定することにより、ジャック1が基板9に強固に固定される。
そして、ジャック1は、プラグ挿入孔3にプラグが挿入されていない時には、図2に示すように、接触バネ片6aが固定接片5に接触して、機器内蔵電源からの給電が行われる。一方、プラグ挿入孔3にプラグが挿入されると、接触バネ片6aがプラグの外周面で径方向外側へ押されて固定接片5から離れ、機器内蔵電源からの給電が断たれる。その代わりに、接触バネ片6aはプラグの外周面にある外部導体と接触し、また、プラグの内側に挿入されているピンコンタクト4の一端側がプラグの内側にある内部導体と接触し、プラグから機器に給電が行われる。
次に、ピンコンタクト4の構造について説明する。図3はピンコンタクト4の外観を示し、図3(a)はピンコンタクトの斜視図、同図(b)は同じく正面図、同図(c)は同じく平面図、同図(d)は同じく右側面図、同図(e)は同じく底面図、同図(f)は同じく図1(d)のB−B線断面図である。
ピンコンタクト4は、図3に示すように、一端側に略円柱状の接触部41を有し、他端側に基板9に半田付けする厚みが接触部41の直径より薄い帯状の端子部42(4a)を有し、接触部41と端子部42の間に厚みが端子部42の厚みと同厚な板状の起立片43を有している。加えて、接触部41の根元部に、相対する平らな傾斜面が起立片43の左右表面に繋がるテーパー状の潰し部44を設け、接触部41の先端から起立片43の後端までが、接触部41の軸芯線Lを含み、かつ基板9の表面とは垂直な一平面を対称面とする面対称構造である。また、起立片43の上部と下部に、ボディ2に係止させる係止部43a,43bを設け、少なくとも一方の係止部(本実施の形態では下側の係止部43b)が、上下方向に弾性変位可能で可撓性を有する。
より具体的には、接触部41は、先端部分が先細り形状で、根元部の潰し部44までは直径が0.65ミリメートルの円柱形(断面円形で中実)に形成され、根元部が潰し部44を介して起立片43の前端面の上下中間部に段差なく連続一体に繋がれている。また、端子部42と起立片43の厚みは0.4ミリメートルであり、接触部41の直径との差は2.5ミリメートルと比較的大きく設定されている。また、起立片43の上下幅は約2.5ミリメートルであり、上側の係止部43aは、起立片43の上端面の一部を後上がり傾斜状に張り出した後、傾斜上端側をU字状の切り込みによって一気に落とした爪形状に形成され、ピンコンタクト4の抜け方向に対し係止機能を発揮する。下側の係止部43bも、起立片43の下端面の一部を後下がり傾斜状に張り出した後、傾斜下端側を切り込みによって一気に落とした爪形状に形成され、ピンコンタクト4の抜け方向に対し係止機能を発揮するが、この際の切り込みはL字状に形成されて下側の係止部43bの内側にまで延ばされており、この切り込みによって下側の係止部43bが上下に弾性変位可能になっている。また、端子部42は、起立片43の後側上部がその下側にある水平な切り込みを介して左側に直角に折り曲げられた基部と、この基部の先端側から真下に向かって垂直に延ばされる連設部と、この連設部の下側で直角に折り曲げられて後側に向かって水平に延ばされる先端部からなり、この先端部がランド部11に重ね合わされてリフロー半田付けされる。端子部4の基部から先端部までの幅は約0.8ミリメートルである。
このようなピンコンタクト4は、接触部41の先端をボディ2の背面側から差し込むことにより、接触部41がプラグ挿入孔3の中心に突出され、潰し部44がボディ2の背面からプラグ挿入孔3に貫通するコンタクト差し込み用の円孔2aに圧入固定され、起立片43がボディ2の背面に形成した起立片差し込み用のスリット状の溝2bに圧入固定され、端子部42がボディ2の背面側に取り出された状態で、ボディ2に組み込まれている。
このようにボディ2に組み込まれたピンコンタクト4は、接触部41の根元部に潰し部44を設け、接触部41の先端から起立片43の後端までが、接触部41の軸芯線Lを含み、かつ基板9の表面とは垂直な一平面を対称面とする面対称構造であるので、接触部41の直径と端子部42の厚みとの差が比較的大きい場合であっても、接触部41にプラグ挿抜時にコジリ力が加わった場合に、接触部41の根元部に応力が集中し難く、耐コジリ性能に優れている。さらに、起立片43の上部と下部に、ボディ2に係止させる係止部43a,43bを設け、少なくとも一方の係止部43bが、上下方向に弾性変位可能で可撓性を有するので、ボディ2へのピンコンタクト4の組み込み時には、起立片43の幅方向の寸法が縮小され、係止部43a,43bがボディ2に引っ掛かったり、溝2bの壁面を削ることがない。また、組み込み後は、起立片43の幅方向の寸法が元の寸法に戻るので、係止部43a,43bをボディ2に確実に食い込ませて係止させることができ、かつその係止を確実に保持することができる。これにより、ボディ2への組み込を容易に行うことができ、組み込み後の抜き強度も高くなっている。
次に、ピンコンタクト4の製造方法について説明する。図4にピンコンタクト4の製造工程を示す。なお、図4は製造時の平面形状の変化と、そのC−C線に沿う断面形状の変化を、上と下に並べて図示したもので、プレス工程は図面の左から右に進行して行く。
ピンコンタクト4を製造するに当たって、素材として、板厚T0.70ミリメートル(接触部41の直径よりやや大きい板厚)のフープ状の金属平板材40を用意し、この素材40に対し、最初に、外抜き加工と圧縮加工を同時に行う。この工程(a)の外抜き加工は、素材40のピンコンタクト4になる部分の外周を一部を残して打ち抜き、金属板材40にジョイント部Jを介して他端側が繋がれたブランク40Aを形成する。このブランク40Aは、接触部41よりやや大きく、かつ接触部41に近似した形状寸法の略角柱状で、ブランク40Aの一端端側中央部から直線状に突出し、後刻接触部41になる幅狭片41Aと、ブランク40Aの他端側に有し、一端側中央部から幅狭片41Aを直線状に突出し、他端側がジョイント部Jで金属板材40に繋がられた、後刻端子部42と起立片43になる略矩形状の幅広片43Aとを有する。同工程(a)の圧縮加工は、ブランク40Aの幅広片43Aから幅狭片41Aの根元部までを厚み方向に沿って圧縮して、ブランク40Aの幅広片43Aの厚みT1を端子部の厚み(0.40ミリメートル)にまで減じ、かつ幅狭片41Aの根元部に潰し部44を形成する。
次いで、丸め加工とプレス加工を同時に行う。この工程(b)の丸め加工は、幅狭片41Aの潰し部44より先の部分を厚み方向に沿って圧縮し、直径が0.65ミリメートルの断面円形に丸めて接触部41を形成する。同工程(b)のプレス加工では、幅広片43Aの後半部に対し縁切りおよび切り込みを行って展開状態の端子部42Aを形成する。なお、前工程(a)で外抜き加工と同時に行った圧縮加工は、本工程(b)のプレス加工の前であれば、前工程(a)の外抜き加工の後に単独で行ってもよい。
次いで、さらにプレス加工を行う。この工程(c)のプレス加工では、幅広片43Aの前半部に対し縁切りおよび切り込みを行って係止部43a,43bを設ける起立片43を形成すると共に、展開状態の端子部42Aの先端部を下側に直角に折り曲げる。
次いで、さらにプレス加工を行う。この工程(d)のプレス加工では、展開状態の端子部42Aの基部より先の起立片43と接触部41とを一体的に上側に直角に折り曲げて端子部42を形成する。
以上の工程(a)〜(d)により端子部42がジョイント部Jを介して金属板材40(スクラップ)に繋がれた状態のピンコンタクト4が形成され、加工の最後にカッティングを行って、ピンコンタクト4を金属板材(スクラップ)40から切り離すものである。
このようにピンコンタクト4を製造するに当たって、素材に、板厚Tが接触部41の直径Dより大きい金属平板材40を用い、素材40に対する打ち抜き加工により一端側中央部から幅狭片41Aを直線状に延出したブランク40Aを形成する時または形成した後に、ブランク40Aの他端側から幅狭片41Aの根元部までを厚み方向に沿って圧縮加工して、ブランク40Aの他端側から幅狭片41Aまでの厚みTを端子部42の厚みT1にまで減じ、かつ幅狭片41Aの根元部に潰し部44を形成し、その後、幅狭片41Aの潰し部44より先の部分を厚み方向に沿って圧縮して断面円形に丸め加工することにより接触部41を形成し、予め厚みが端子部42の厚みT1にまで減じられているブランク40A部分に対しプレス加工することにより端子部42と起立片43を形成するので、直径Dが端子部42の厚みより大きい断面円形の接触部41を、板材(幅狭片40A)に与える塑性変形量が少なくて済む接触部41に近似した形状からの丸め加工により、端子部42の厚みT1に左右されることなく、従来より少ない加工工程で、かつ容易に形成することができる。また、潰し部44の形状と接触部41の直径Dより薄い端子部42と起立片43の厚みT1も、板材40Aを厚み方向に沿って圧縮する加工により、接触部41の直径Dに左右されることなく、かつ接触部41と起立片43との間に段差や位置ずれが生じることなく、容易に形成することができる。
以上のように本実施の形態では、接触部41の直径Dと端子部42の厚みT1との差が比較的大きい場合であっても、容易に、かつ安価に製造でき、耐コジリ性能に優れたピンコンタクト4を得ることができる。また、接触部41の直径Dに対して端子部42の厚みT1を従来より薄くすることができることにより、基板9への端子部42の半田付けを従来に比べ容易、かつ高い強度で行うことができると共に、端子部42の多様な形状を従来に比べ容易に得ることができる。さらに、端子部42の厚みに対して接触部41の直径Dをより大きくすることができることにより、上記ジャック1を含み多様なコネクタに対応することができるという利点がある。
本発明の一実施の形態に係るコネクタの外観を示し、(a)はコネクタの正面図、(b)は同じく平面図、(c)は同じく底面図、(d)は同じく右側面図、(e)は同じく背面図、(f)はコネクタを実装するプリント基板の表面図である。 図1(d)のA−A線拡大断面図である。 ピンコンタクトの外観を示し、(a)はピンコンタクトの斜視図、(b)は同じく正面図、(c)は同じく平面図、(d)は同じく右側面図、(e)は同じく底面図、(f)は同じく(d)のB−B線断面図である。 ピンコンタクトの製造工程図である。
1 DC電源ジャック(コネクタ)
2 コネクタボディ
4 ピンコンタクト
9 プリント基板
40 金属平板材(素材)
40A ブランク
41 接触部
41A 幅狭片
42 端子部
43 起立片
43a,43b 係止部
44 潰し部
D 接触部の直径
T 金属平板材の厚み
T1 端子部と起立片の厚み

Claims (2)

  1. 一端側に略円柱状の接触部を有し、他端側にプリント基板に半田付けする厚みが接触部の直径より薄い帯状の端子部を有し、接触部と端子部の間に厚みが端子部の厚みと同厚な板状の起立片を有するピンコンタクトであって、接触部の根元部に、相対する平らな傾斜面が起立片の左右表面に繋がるテーパー状の潰し部を設け、接触部の先端から起立片の後端までが、接触部の軸芯線を含み、かつプリント基板表面とは垂直な一平面を対称面とする面対称構造であり、起立片の上部と下部に、絶縁材よりなるコネクタボディに係止させる係止部を設け、少なくとも一方の係止部が、上下方向に弾性変位可能で可撓性を有するピンコンタクトの製造方法において、
    素材に、板厚が接触部の直径より大きい金属平板材を用い、素材に対する打ち抜き加工により一端側中央部から幅狭片を直線状に延出したブランクを形成する時または形成した後に、ブランクの他端側から幅狭片の根元部までを厚み方向に沿って圧縮加工して、ブランクの他端側から幅狭片までの厚みを端子部の厚みにまで減じ、かつ幅狭片の根元部に潰し部を形成し、その後、幅狭片の潰し部より先の部分を厚み方向に沿って圧縮して断面円形に丸め加工することにより接触部を形成し、予め厚みが端子部の厚みにまで減じられているブランク部分に対しプレス加工することにより端子部と起立片を形成することを特徴としたピンコンタクトの製造方法。
  2. 予め厚みが端子部の厚みにまで減じられているブランク部分に対するプレス加工は、縁切り、切り込み、曲げを含む請求項に記載のピンコンタクトの製造方法。
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