JP4739978B2 - 熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法 - Google Patents

熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4739978B2
JP4739978B2 JP2006043054A JP2006043054A JP4739978B2 JP 4739978 B2 JP4739978 B2 JP 4739978B2 JP 2006043054 A JP2006043054 A JP 2006043054A JP 2006043054 A JP2006043054 A JP 2006043054A JP 4739978 B2 JP4739978 B2 JP 4739978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
strength
steel
less
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006043054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007217783A (ja
Inventor
太郎 村木
均 朝日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2006043054A priority Critical patent/JP4739978B2/ja
Publication of JP2007217783A publication Critical patent/JP2007217783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4739978B2 publication Critical patent/JP4739978B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

本発明は、ボイラ用鋼管に関するものであり、さらに詳しくは従来高強度低合金ボイラ用鋼管にはない熱処理簡略型の高強度低合金ボイラ用鋼管であり、高温・高圧環境下で使用する長時間クリープ破断特性および高温強度特性に優れ、かつ熱処理簡略型による低コスト可能なボイラ用鋼管およびその製造方法に関するものである。
一般に、ボイラ用、化学工業用、原子力用等の高温耐熱耐圧部材にはオーステナイト系ステンレス鋼、Cr含有量が9〜12%(%は質量%を意味する。以下同じ。)の高Crフェライト鋼、Cr含有量が2.25%以下の低Crフェライト鋼あるいは炭素鋼等の材料が用いられている。そして、これらは対象となる部材の使用温度、圧力等の使用環境と経済性を考慮して適宜選択される。
ところで、これら材料のうちのCr含有量が2.25%以下の低Crフェライト鋼の特徴としては、Crを含有しているため炭素鋼に比べて耐酸化性、高温耐食性および高温強度に優れることや、オーステナイト系ステンレス鋼に比べて格段に安価で、かつ熱膨張係数が小さくて応力腐食割れを起こさないこと、さらには高Crフェライト鋼に比べても安価であって靭性、熱伝導性および溶接性に優れることが挙げられる。
このような低Crフェライト鋼の代表例として、JISに規格されているSTBA20,STBA22,STBA23,STBA24等が知られており、通常Cr−Mo鋼と総称されている。また、高温強度を向上させる目的で析出強化元素であるV,Nb,Ti,Ta,Bを添加した低Crフェライト鋼が、特許文献1〜5等で提案されている。
さらに、析出強化型の低Crフェライト鋼として、タービン用材料である1Cr−1Mo−0.25V鋼や、高速増殖炉用構造材料である2.25Cr−1Mo−Nb鋼等が良く知られている。しかし、これらの低Crフェライト鋼は、高Crフェライト鋼やオーステナイト系ステンレス鋼に比べると高温での耐酸化性、耐食性に劣り、また高温強度も低いため、550℃以上での使用に問題がある。
そこで、550℃以上の高温でのクリ−プ強度を改善するため、特許文献6には、Wの多量添加やCuとMgの複合添加を行った低Crフェライト鋼が提案されている。
特開平08−104943号公報 特開平08−134584号公報 特開2001−73066号公報 特開2001−192761号公報 特開2002−180178号公報 特開平02−217439号公報
従来技術においては、これらの材料を製造する場合、鋼板または鋼管製造後、焼入れ−焼戻し処理や焼きならし−焼戻し処理が行われ、必ず焼戻し処理がされるが、焼戻し処理をすることによって高コストとなり、また、熱処理炉のサイズや処理能力、熱処理温度の上限値等の制約によって、製造不可能なサイズや鋼種が発生した。
さらに、従来の焼戻し工程では焼きならし工程で析出した微細な炭窒化物が粗大化し、その後プラント内で高温に曝された時点でさらに粗大化するため、長時間クリープ特性を確保するためには不利である。
そこで、本発明は、焼戻し処理を行うことを必要とせず、しかも、長時間クリープ特性および高温強度特性に優れた熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、焼きならし工程においてクリープ強度を維持するために必要な元素であるCr、Mo、V、NbおよびTiを十分固溶させ、さらに冷却過程ではクリープ析出強化に有効なV、NbおよびTiの微細な炭窒化物を無数析出させることによって、従来必須と考えられていた焼戻し熱処理を省略したとしても、成分元素の微細分散・析出強化の作用により高クリープ強度を維持することができることを知見した。即ち、従来焼戻し工程で材料の強度調整や析出物の調整を行っていた熱処理工程を省略することによって、従来の高強度低合金鋼より高温・長時間のクリープ環境下で高クリープ強度を有し、かつ優れた高温強度特性を有するボイラ用鋼を得られることが分かった。
言い換えれば、本発明は、特定成分組成の鋼から鋼管を製造することによって、鋼管を製造後、焼入れ−焼戻し処理や焼きならし−焼戻し処理といった熱処理工程を簡略化することが可能であり、従来にはない焼戻し工程省略型熱処理によって、目的のクリープ特性および室温・高温強度特性を確保することが可能となるとの知見に基づいてなされたものである。
前記課題を解決するため、本発明は以下の構成を要旨とする。
(1)質量%で、
C :0.03〜0.096%、
Si:0.10〜0.80%、
Mn:0.10〜1.41%、
P :0.030%以下、
S :0.010%以下、
O :0.020%以下、
N :0.007〜0.08%、
Al:0.01%以下、
Cr:0.51〜0.80%、
Mo:0.01%以上0.50%未満
を含有し、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成からなり、さらに焼きならしままの金属組織であることを特徴とする熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
(2)質量%で、
V:0.02〜0.50%、
B:0.0003〜0.0050%、
の1種または2種をさらに含有することを特徴とする(1)に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
(3)質量%で、
Nb:0.005〜0.080%、
Ti:0.005〜0.050%
の1種または2種をさらに含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
(4)質量%で、
Cu:0.05〜1.0%、
Ni:0.05〜1.0%、
Co:0.05〜1.0%
の1種または2種以上をさらに含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
(5)質量%で、
W:0.01〜3.0%
をさらに含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
(6)質量%で、
La,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbの1種または2種以上を合計で0.001〜0.2%さらに含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
(7)さらにフェライト分率が10%以上90%以下の焼きならしままの金属組織を有することを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
(8) (1)〜(6)のいずれか1項に記載の成分からなる鋼管を、Ac3変態点以上で加熱後、焼きならしままとすることを特徴とする熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管の製造方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明に係る鋼管の成分組成およびフェライト分率を前記のように限定した理由は次の通りである。
基本成分元素C、Si、Mn、P、S、O、N、Al、Cr、Moについて;
Cは、Cr,Fe,W,Mo,V,Nb,Tiと炭化物を形成し、高温強度の向上に寄与する。本発明鋼は、焼きならし工程でNb、VおよびTiの微細な炭窒化物をできるだけ多く析出させることを目的とすることから、C含有量は0.03%から0.15%としたが、0.03%未満では炭化物の析出量が不十分となり、さらに焼入性が低下するため十分な強度確保できなくなり、また0.15%超では粗大な炭化物が析出するため、析出強化に寄与する炭化物が減少する。従って、C含有量は0.03%以上0.15%以下とした。C含有量の上限は、実施例に基づいて、0.096%以下とする。
Siは、脱酸剤として作用し、また鋼の耐水蒸気酸化特性を高める元素である。Si含有量が0.10%未満では耐水蒸気酸化特性が著しく低下し、0.80%を超えると靭性が著しく低下し、クリープ破断強度に対しても有害である。従って、Si含有量は0.10%以上0.80%以下とした。
Mnは、脱酸のためのみでなく強度保持上も必要な元素である。Mn含有量が0.10%未満では目的の強度確保が困難となり、1.50%を超すとクリープ破断強度が低下する場合がある。従ってMn含有量は0.10%以上1.50%以下とした。Mn含有量の上限は、実施例に基づいて、1.41%以下とする。
P,S,Oは、本発明鋼においては不純物として混入してくるが、本発明の効果を発揮する上で、P,Sは強度を低下させ、Oは酸化物として析出して靭性を低下させるので、それぞれ上限値を0.030%、0.010%、0.020%とした。Nは、マトリックス中に固溶あるいは窒化物や炭窒化物として析出し、主にVN,NbN,TiNまたはそれぞれの炭窒化物の形態をとって固溶強化にも析出強化にも寄与する。本発明では、さらにBと結合してBNとして析出し、それぞれクリープ破断強度向上に寄与する。0.001%未満の添加では強化への寄与がほとんどなく、また0.08%を超えて添加すると、母材靭性と強度の低下が著しい。従って、N含有量は0.001%以上0.08%以下とした。N含有量の下限は、実施例に基づいて、0.007%以上とする。
Alは、脱酸剤として有効であるが、特に0.01%を超えると高温強度が低下するで、0.01%以下とした。0%の場合も本発明の効果を得ることができるので、下限は0%を含むものとする。
Crは、低合金鋼の耐酸化性と高温耐食性の改善のために不可欠な元素である。Cr含有量が0.30%未満では低合金鋼の耐酸化性と高温耐食性を確保することが困難となり、0.80%を超えると、靭性、溶接性、熱伝導性が低くなりかつコストアップにつながるため、低合金鋼の利点が少なくなる。従って、Cr含有量は0.30%以上0.80%以下とした。Cr含有量の下限は、実施例に基づいて、0.51%以上とする。
Moは、固溶強化と微細炭化物析出による強化の作用を有しており、0.01%以上含有することにより、クリープ破断強度の向上に有効な元素である。しかし、Mo含有量が0.50%以上となるとその効果が飽和するばかりか、溶接性、靭性を損ない、さらに合金コストが嵩むため経済性に著しく劣る。従って、上限は0.50%未満とする。なお、MoとWを複合添加する場合には、単独添加の場合に比べて鋼の強度が一段と向上し、特に高温クリープ破断強度が改善される。
成分元素V、Bについて;
Vは、後述のNbと同様にC,Nと結合してNb(C,N)の微細炭窒化物を形成し、高温長時間側のクリープ破断強度の向上に寄与するが、その含有量が0.02%未満ではその効果は十分ではない。しかし、0.50%を超えてVが添加されると粗大なV(C,N)の析出量が過剰となり、かえってクリープ強度や引張強度や靭性を損なうようになる。従って、V含有量は0.02%以上0.50%以下とすることが好ましい。
Bは、Cと共偏析することにより微細炭化物(具体的にはM236炭化物)を安定化する。低合金鋼においては、高温で長時間加熱されるとM236炭化物にWやMoが濃化することによってこれが粗大なM6C炭化物へと変化し、クリ−プ強度および靭性の低下を招く。しかしながら、Bの添加によりM23C6が安定化するので粗大炭化物M6Cの析出が抑えられ、クリ−プ強度の低下が抑制される。しかし、B含有量が0.0003%未満では上記の効果が得られず、さらに焼入性低下によって目的の金属組織および強度の確保が困難となり、一方、B含有量が0.0050%を超えるとBが結晶粒界に過剰に偏析し、Cとの共偏析によって炭化物が凝集粗大化する場合があり、その結果として加工性、靭性および溶接性を著しく損ねることになる。従って、B含有量は0.0003%以上0.0050%以下とすることが好ましい。
成分元素Nb、Tiについて;
NbはC,Nと結合してNb(C,N)の微細炭窒化物を形成し、クリープ破断強度の向上に寄与する。特に、625℃以下では安定な微細析出物を形成してクリープ破断強度を著しく改善する効果がある。さらに、結晶粒を微細化し、靭性の改善にも有効である。しかし、Nb含有量が0.005%未満では上記効果が得られない。一方、Nb含有量が0.080%を超えると粗大なNb炭窒化物が生成し、この析出物を起点に鋼が著しく脆化し、靭性を損なうようになる。従って、Nb含有量は0.005%以上0.080%以下とすることが好ましい。
Tiは、CおよびNと結合してTi(C,N)を形成する。特に、Nとの結合力が強いため、固溶Nの固定に有効である。もっとも、前述のようにBも固溶Nを固定する作用を有しているが、Cとの結合形態はTiとは大きく異なる。即ち、BはFe,Cr,Wを主要成分とする炭化物中に偏析しやすく、過剰のBが存在する場合にはこれら炭化物の凝集粗大化を促進する場合がある。これに対し、TiはCと単独に結合すると共にTiNと複合析出するが、それ以上凝集粗大化が進むことはない。従って、Tiは、Nを有効に固定し、同時に炭化物の相安定性に影響しない点で好ましい。Tiは、炭窒化物を形成することによってクリ−プ強度を著しく向上させる。しかし、Ti含有量が0.005%未満では前記の効果が得られず、一方、その含有量が0.050%を超えるとTi(C,N)の析出量が多くなって靭性が著しく損なわれ、また粗大な析出物が出現することになる。従って、Tiの含有量は0.005〜0.050%が好ましい。
成分元素Cu、Ni、Coについて;
Cu,Ni,Coは、それぞれ高温耐食性の向上、靭性の向上、強度の向上にそれぞれ効果がある。いずれも0.05%未満では効果が不十分であり、1.0%を超えて添加する場合には、粗大な金属間化合物の析出もしくは粒界への偏析に起因する脆化が避けられない。従って、Cu,Ni,Co含有量はそれぞれ0.05%以上1.0%以下とすることが好ましい。
成分元素Wについて;
Wは、固溶による強化作用と微細炭化物の析出による強化作用を発揮するので、クリープ破断強度の向上に有効な元素であるが、W含有量が0.01%未満ではこれらの効果は得られない。一方、W含有量が3.0%を超えると鋼が著しく硬化し、靭性、加工性、溶接性を損なう。従って、W含有量は0.01以上3.0%以下とすることが好ましい。なお、WはMoと複合添加することによって鋼の強度向上効果が顕著化することは既に述べた通りである。
成分元素La,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbについて;
La,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbのようなこれらの元素は、不純物元素(P、S、O)とそれらの析出物(介在物)の形態制御を目的として必要に応じて添加される。これらの元素のうち少なくとも一種を、それぞれの元素について0.001%以上添加することによって前記の不純物を安定で無害な析出物として固定し、強度と靭性を向上させる。0.001%未満ではその効果が無く、0.2%を超えると介在物が増加し、かえって靭性を損なうので、それぞれの含有量は0.001〜0.2%とすることが好ましい。
また、本発明は、上記のように熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管の成分を規定すると共に、さらにフェライト分率についても10〜90%とすることが好ましい。フェライト分率が10%未満では溶接部再熱割れ感受性が高く、溶接施工時には極低入熱および多パス溶接と言った非常に特殊かつ施工効率の悪い手法を取らざるを得ず、経済性に著しく劣る。また90%超では十分な強度を確保することができず、ボイラ施工時に不可欠な許容引張応力を十分満足することが困難となるので、上記の範囲とすることが好ましい。
次に、本発明に係る鋼管の製造方法の概略について述べる。
一般に製鉄所で製造する場合、真空溶解炉にて溶解および化学成分の調整の後、連続鋳造機または鋳型による鋳造を行う。ここで製造したスラブやインゴットは加熱後、熱延工程にて圧延後ホットコイルとなる。また鋳造によって製造したビレットやブルームは加熱後シームレス圧延または熱間押し出し工程によってシームレス鋼管となる。両工程とも加熱温度や保定時間、加熱温度までの昇温速度、圧延工程での冷却速度、粗圧延または仕上げ圧延開始温度および終了温度、累積圧下量、圧延後の冷却速度、冷却停止温度等様々な因子を調節しながら、より良好な特性が生じるプロセス条件を検討することとなる。
造管方法は、例えばシームレス鋼管、電縫鋼管、UOE鋼管、鍛接鋼管、スパイラル鋼管、レーザー溶接鋼管等が考えられる。シームレス鋼管の場合、前述のような圧延条件を駆使しながら目的とする材質特性を有した鋼材を製造する。電縫鋼管やレーザー溶接鋼管の場合、熱延工程で製造したホットコイルを用い、冷間曲げ加工によって所定の鋼管サイズに成型し、その後入熱やホットコイルの突き合わせ角度、ホットコイルの送り速度等を駆使しながら目的とする材質特性を有した鋼材を製造する。UOE鋼管の場合、熱延工程で製造した鋼板を用い、冷間曲げ加工によって所定の鋼管サイズに成型後、溶接金属を用いて鋼板を溶接し、UOE鋼管を製造する。鍛接鋼管の場合、熱延工程で製造したホットコイルを用い、コイルを解きながら連続ラインにて鋼板を所定の温度に加熱後、所定の鋼管サイズに成型し、そのまま加熱炉内にて鋼板送り速度を制御しながら鋼板端面を圧着し、鋼管を製造する。スパイラル鋼管の場合、熱延工程で製造したホットコイルを用い、コイルを螺旋状に送給することによって所定の鋼管サイズに成型後溶接し、鋼管を製造する。
熱処理工程は、上述の各種鋼管を光輝焼鈍炉や大気焼鈍炉内でAc3変態点以上の所定の温度に加熱し、所定の時間保持後、放冷または空冷によって冷却速度を制御する。上限温度は特に定めないが、熱処理炉で使用するラジアントチューブ材の損傷やエネルギーコスト低減並びに経済性さらには鋼材表面に形成されるスケールなどを考慮すると1200℃以下とすることが好ましい。
以上の条件にすることによって、従来のような焼戻し熱処理工程を省略しても長時間クリープ特性および高温強度特性に優れた熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管を製造することができる。
本発明によれば、従来高強度低合金ボイラ用鋼管にはない高温・高圧環境下で使用する長時間クリープ破断特性および高温強度特性に優れたボイラ用鋼管を得ることができ、かつメンテナンスコストが安く経済的な鋼管を得ることができ、更に熱処理工程簡略化により従来よりも製造コストが大幅に低減可能であり、産業の発展に寄与するところが極めて大である。
つぎに、この発明の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法について、実施例により具体的に説明する。
本発明例である表1(No.1、2、5、6、9〜11、13〜16、20、22、24、26)に示す化学成分の各鋼と、比較例である表2(No.101〜114に示す化学成分の各鋼を300kg真空溶解炉で溶解し、鋳造して得たインゴットを1100〜1280℃×1〜3hrで加熱、圧延し、厚さ5、8および10mmの板とした。この時の累積圧下量は80%以上とした。圧延終了温度は全て850〜1000℃の間となるように制御した。圧延終了後、直ちに水冷し、水量密度は0.7m3/m2/minとし、水冷停止温度は400〜650℃とした。その後、鋼管の空冷を模擬した焼きならし熱処理のため、900〜1000℃×1hr保定後熱処理炉から取り出し、放冷した。そして、各鋼の母材特性を、室温引張試験、高温(500℃)引張試験、クリープ破断試験および光学顕微鏡により評価した。
なお、評価試験の中、室温および高温引張試験にはφ6mm×GL60mmのツバ付き引張試験片を、クリープ破断試験にはφ6mm×GL30mmの引張試験片を用いた。また、500℃で最長40000hrの試験を行い、回帰式を用いることによって500℃×10万時間のクリープ破断強度を求めた。さらに光学顕微鏡観察では板厚中心部の金属組織をナイタールエッチング後、倍率500倍で撮影し、画像処理装置を用いてフェライト分率を算出した。
表3には本発明例(No.1、2、5、6、9〜11、13〜16、20、22、24、26)の評価結果、また表4には比較例(No.101〜114の評価結果を示す。本発明例(No.1、2、5、6、9〜11、13〜16、20、22、24、26)は比較例(No.101〜114)に比べていずれの特性も優れていることが判る。
なお、本発明例No.1、2、5、6、9〜11、13〜16、20、22、24、26を、請求項1〜請求項6に係る発明と対応させると、No.1,2は請求項1に係る発明(本発明1という。請求項2〜6に係る発明についても、同様に、本発明2〜6という。)の実施例、No.5、6、9〜11は本発明3の実施例、No.13〜16、20は本発明4の実施例、No.22、24は本発明5の実施例、また、No.26は本発明6の実施例に相当する。
Figure 0004739978

Figure 0004739978
Figure 0004739978

Figure 0004739978
比較例の鋼番101の場合、Mnが0.08%であって、本発明1で規定するMn量より少ないため、焼入性が不十分で、クリープ強度が劣る。
比較例の鋼番102の場合、Vが0.68%であって、本発明2で規定するV量より多いため析出物粗大化を促進し、クリープ特性を低下させている。クリープ強度を十分得るためには、0.50%以下のV添加が必要である。
比較例の鋼番103の場合、Mnが1.89%であって、本発明4で規定するMn量より多いため、析出強化によってクリープ特性向上に寄与する微細な析出物の粗大化を促進する。クリープ強度を十分得るためには、1.50%以下のMn添加が必要である。
比較例の鋼番104の場合、Moが0.89%であって、本発明4で規定するMo量より多いため、粗大なMo2Cが析出し、クリープ強度を低下させる。クリープ強度を十分得るためには、0.50%未満のMo添加が必要である。
比較例の鋼番105の場合、Cが0.285%であって、本発明4で規定するC量より多いため、粗大な炭化物の析出促進によってクリープ強度を低下させる。十分なクリープ特性を得るには0.15%以下のC添加が必要である。
比較例の鋼番106の場合、Tiが0.086%であって、本発明4で規定するTi量より多いため、粗大なTiの炭窒化物が生成し、その結果クリープ特性の低下を促進する。クリープ強度を十分得るためには、0.050%以下のTi添加が必要である。
比較例の鋼番107の場合、Mnが0.09%であって、本発明4で規定するMn量より少ないため、焼入性が不十分で、クリープ強度が劣る。
比較例の鋼番108の場合、Mnが2.29%であって、本発明4で規定するMn量より多いため、析出強化によってクリープ特性向上に寄与する微細な析出物の粗大化を促進する。
比較例の鋼番109の場合、Niが1.92%であって、本発明5で規定するNi量より多いため、微細な析出物の粗大化を助長し、クリープ強度を低下させる。さらに、フェライト分率が極端に低い場合、長時間試験後の金属組織が劣化し、極端にクリープ強度が低下する。従って、クリープ強度を十分得るためには、フェライト分率が10%以上となるよう成分設計する必要があり、さらに1.0%以下のNi添加が必要である。
比較例の鋼番110の場合、C量が0.008%であって、本発明5で規定するC量より少ないため、微細な炭化物生成が困難となり、その結果クリープ強度を十分得ることが不可能となる。さらに、フェライト分率が極端に高い場合、所定の高温強度を得ることができず、プラント設計に重要な許容引張応力値が低くなる。十分な特性を得るためにはフェライト分率が90%以下となるように成分設計し、さらに0.03%以上のC添加が必要である。
比較例の鋼番111の場合、Tiが0.094%であって、本発明5で規定するTi量より多いため、粗大なTiの炭窒化物が生成し、その結果クリープ特性の低下を促進する。さらに、フェライト分率が極端に高い場合、所定の高温強度を得ることができず、プラント設計に重要な許容引張応力値が低くなる。十分な特性を得るためにはフェライト分率が90%以下となるように成分設計し、さらに0.05%以下のTi添加が必要である。
比較例の鋼番112の場合、Niが2.62%であって、本発明4で規定するNi量より多いため、微細な析出物の粗大化を助長し、クリープ強度を低下させる。さらに、フェライト分率が極端に低い場合、長時間試験後の金属組織が劣化し、極端にクリープ強度が低下する。従って、クリープ強度を十分得るためには、フェライト分率が10%以上となるよう成分設計する必要があり、さらに1.0%以下のNi添加が必要である。
比較例の鋼番113および114の場合、焼戻し処理することによって、微細な析出物が粗大化し、さらにクリープ試験環境下でより一層析出物の粗大化が進行するため、クリープ強度の低下が避けられない。従って、クリープ強度低下を抑制するためには焼きならしままで用いる必要がある。
本発明例である表5(No.32、33) に示す化学成分の各鋼と、比較例である表6(No.115〜116)に示す化学成分の各鋼を溶製し、鋳造して得られたビレットおよびスラブを用いてシームレス鋼管および電縫鋼管を試作した。試作鋼管のサイズは肉厚7.3mm、外径50.8mmとした。シームレス鋼管はビレットを12 00℃に加熱後、圧延工程によって作製した。一方電縫鋼管はスラブを1240℃に加熱後、熱間圧延工程によって7.3mmまで圧延した。この時熱延終了温度は810℃であった。その後、本熱延コイルを用いて電縫鋼管を試作した。その後、表7、表8に示す焼きならし温度で1hr保定後、空冷した。
表7には本発明例(No.32、33)の評価結果を、また表8には比較例(No.115,116)の評価結果を示す。
本発明例(No.32、33)は比較例(No.115,116)に比べていずれの特性も優れていることが判る。
なお、本発明例No.32、33は本発明5の実施例に相当する。
Figure 0004739978

Figure 0004739978
Figure 0004739978

Figure 0004739978
比較例の鋼番115の場合、Moが0.92%であり、本発明5で規定するMo量より多いため、粗大なMo2Cが析出し、クリープ強度を低下させる。クリープ強度を十分得るためには、0.50%未満のMo添加が必要である。
比較例の鋼番116の場合、Siが0.04%であり、本発明5で規定するSi量より少ないため、耐酸化特性が極端に低下し、鋼材の減肉の結果、十分なクリープ特性を得ることが困難となる。クリープ強度を十分得るためには、0.10%以上のSi添加が必要である。
表1、3、5、7からも明らかなように、本発明によれば、従来必要とされていた焼戻し工程を省略しても、高温・高圧環境下で使用する長時間クリープ破断特性および高温強度特性に優れたボイラ用鋼管を得ることができるので、メンテナンスコストが安く経済的な鋼管を得ることができ、更に熱処理工程簡略化により従来よりも製造コストが大幅に低減可能であることから、産業上の利用性は非常に大である。

Claims (8)

  1. 質量%で、
    C :0.03〜0.096%、
    Si:0.10〜0.80%、
    Mn:0.10〜1.41%、
    P :0.030%以下、
    S :0.010%以下、
    O :0.020%以下、
    N :0.007〜0.08%、
    Al:0.01%以下、
    Cr:0.51〜0.80%、
    Mo:0.01%以上0.50%未満
    を含有し、残部がFeおよび不可避不純物の成分組成からなり、さらに焼きならしままの金属組織を有することを特徴とする熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
  2. 質量%で、
    V:0.02〜0.50%、
    B:0.0003〜0.0050%、
    の1種または2種をさらに含有することを特徴とする請求項1に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
  3. 質量%で、
    Nb:0.005〜0.080%、
    Ti:0.005〜0.050%の1種または2種をさらに含有することを特徴とする請求項1または2に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
  4. 質量%で、
    Cu:0.05〜1.0%、
    Ni:0.05〜1.0%、
    Co:0.05〜1.0%の1種または2種以上をさらに含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
  5. 質量%で、
    W:0.01〜3.0%をさらに含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
  6. 質量%で、
    La,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbの1種または2種以上を合計で0.001〜0.2%さらに含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
  7. さらにフェライト分率が10%以上90%以下の焼きならしままの金属組織を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の成分組成からなる鋼管を、Ac3変態点以上で加熱後、焼きならしままとすることを特徴とする熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管の製造方法。
JP2006043054A 2006-02-20 2006-02-20 熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4739978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006043054A JP4739978B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006043054A JP4739978B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007217783A JP2007217783A (ja) 2007-08-30
JP4739978B2 true JP4739978B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=38495379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006043054A Expired - Fee Related JP4739978B2 (ja) 2006-02-20 2006-02-20 熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4739978B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2813594A4 (en) * 2012-02-08 2016-01-20 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp DOUBLE ENVELOPE PIPE AND WELD STRUCTURE USING SAME
CN109355570A (zh) * 2018-11-30 2019-02-19 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 薄规格易焊接低温结构钢板的生产方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103741063B (zh) * 2013-12-23 2016-01-20 马鞍山市盈天钢业有限公司 一种地质钻探用无缝钢管材料及其制备方法
CN103741062B (zh) * 2013-12-23 2016-11-09 马鞍山市盈天钢业有限公司 一种核电用无缝钢管材料及其制备方法
CN103789613A (zh) * 2014-01-16 2014-05-14 安徽省杨氏恒泰钢管扣件加工有限公司 一种易加工无缝钢管材料及其制备方法
JP6515324B2 (ja) * 2015-02-18 2019-05-22 日本製鉄株式会社 耐sr特性に優れた高強度uoe鋼管のサブマージアーク溶接金属
CN104894485A (zh) * 2015-05-25 2015-09-09 天津钢管集团股份有限公司 耐高温抗脆断Φ508mm以上核电站用无缝钢管的生产方法
CN106544597B (zh) * 2016-10-18 2018-03-27 武汉钢铁有限公司 超薄超宽核电承压设备用钢板及其制造方法
CN107177801A (zh) * 2017-06-06 2017-09-19 界首市七曜新能源有限公司 耐高压易导热气体冷却器及其制备方法
KR102131533B1 (ko) * 2018-11-29 2020-08-05 주식회사 포스코 고온강도가 우수한 중고온용 강판 및 그 제조방법
CN112375977A (zh) * 2020-10-30 2021-02-19 包头钢铁(集团)有限责任公司 一种稀土微合金化q390钢级结构用无缝钢管及其生产方法
CN113564327A (zh) * 2021-07-20 2021-10-29 浙江泰富无缝钢管有限公司 一种适用于制造电站锅炉用厚壁钢管的热处理工艺
CN115044823B (zh) * 2022-06-28 2023-05-30 江苏永钢集团有限公司 一种超超临界高压锅炉钢p92连铸大圆坯的生产工艺
CN115652179B (zh) * 2022-11-08 2024-01-19 西安钢研功能材料股份有限公司 一种高纯净低合金超高强度钢的制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186453A (ja) * 1985-02-13 1986-08-20 Kobe Steel Ltd すぐれた耐溶接割れ性、耐エロ−ジヨン性及び耐クリ−プ特性を有する高強度高靭性焼ならし型低炭素ボイラ・圧力容器用鋼板
JPS61194153A (ja) * 1985-02-21 1986-08-28 Nippon Steel Corp 高強度高靭性圧力容器用鋼板
JPS63312951A (ja) * 1987-06-15 1988-12-21 Kobe Steel Ltd ボイラ用炭素鋼板
JP2898447B2 (ja) * 1991-08-06 1999-06-02 新日本製鐵株式会社 電子ビーム溶接特性の優れた圧力容器用鋼板
JPH05320753A (ja) * 1992-05-21 1993-12-03 Kawasaki Steel Corp 高温強度の優れた炭素鋼の製造方法
JP4074555B2 (ja) * 2003-06-03 2008-04-09 新日本製鐵株式会社 クリープ特性に優れた高強度低合金ボイラ用鋼の製造方法
JP4542361B2 (ja) * 2004-04-05 2010-09-15 新日本製鐵株式会社 耐溶接部再熱割れ性に優れたフェライト系電縫ボイラ鋼管および製造法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2813594A4 (en) * 2012-02-08 2016-01-20 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp DOUBLE ENVELOPE PIPE AND WELD STRUCTURE USING SAME
CN109355570A (zh) * 2018-11-30 2019-02-19 湖南华菱湘潭钢铁有限公司 薄规格易焊接低温结构钢板的生产方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007217783A (ja) 2007-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4739978B2 (ja) 熱処理簡略型高強度低合金ボイラ用鋼管およびその製造方法
JP4258678B1 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼
JP4946758B2 (ja) 長期使用後の加工性に優れた高温用オーステナイト系ステンレス鋼
CN104379786B (zh) Ni基合金
KR101256268B1 (ko) 오스테나이트계 스테인리스강
EP2196551B1 (en) Use of low-thermal-expansion nickel-based superalloy for a boiler component, according boiler component and method for its production
JP6519007B2 (ja) Ni基耐熱合金溶接継手の製造方法
JP4761993B2 (ja) スピニング加工用フェライト系ステンレス鋼溶接管の製造法
JP5846311B2 (ja) 溶接熱影響部ctod特性に優れた厚肉高張力鋼およびその製造方法
JP4074555B2 (ja) クリープ特性に優れた高強度低合金ボイラ用鋼の製造方法
WO2015088040A1 (ja) 鋼板およびその製造方法
JP5005543B2 (ja) 焼入れ性、熱間加工性および疲労強度に優れた高強度厚肉電縫溶接鋼管およびその製造方法
WO1996014443A1 (fr) Acier ferritique thermoresistant haute tenacite et procede pour sa fabrication
JP6870748B2 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼
JP2009185380A (ja) 線状加熱による曲げ加工性に優れた厚鋼板及びその製造方法
JP4741528B2 (ja) 高温特性に優れた蒸気輸送配管用鋼板及び鋼管並びにそれらの製造方法
WO2019070002A1 (ja) オーステナイト系耐熱鋼用溶接材料、溶接金属および溶接構造物ならびに溶接金属および溶接構造物の製造方法
JP7372537B2 (ja) オーステナイト系耐熱鋼
JP2000234140A (ja) 電縫溶接性に優れたボイラ用鋼およびそれを用いた電縫ボイラ鋼管
JP4377869B2 (ja) 電縫溶接性に優れたボイラ用鋼およびそれを用いた電縫ボイラ鋼管
WO1999046419A1 (fr) Acier refractaire ferritique a basse teneur en carbone du type renforce par une precipitation de bn, de soudabilite elevee
JP2021195603A (ja) 低合金耐熱鋼、及び低合金耐熱鋼の製造方法
JP4542361B2 (ja) 耐溶接部再熱割れ性に優れたフェライト系電縫ボイラ鋼管および製造法
JP2002294402A (ja) 耐摩耗特性に優れた低合金耐熱ボイラー用鋼管
JP3570288B2 (ja) 熱間加工性に優れた高Crマルテンサイト系耐熱鋼

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100609

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101206

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110210

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110428

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4739978

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees