JP4738193B2 - 携帯機器のスライド機構及び携帯電話機 - Google Patents

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本発明は、携帯機器を構成する第1筐体と第2筐体とを互いに重ね合わせた状態で相対的に直線方向に開閉可能にスライドさせる際に用いられて好適な携帯機器のスライド機構及びその携帯機器のスライド機構を備えた携帯電話機に関するものである。
携帯機器の一種である携帯電話機において、キーボード部やマイク部等を上面に設けた送話部としての第1筐体と、ディスプレイ部やスピーカー部等を上面に設けた受話部としての第2筐体とを有し、これらの第1筐体と第2筐体が完全に重なり合って第2筐体で第1筐体の上面を覆う閉成状態と、第2筐体を第1筐体に対して長手方向へスライドさせて第1筐体の上面を露出させる開成状態とを作り出す、スライド機構付きのものが市場に出回っている。このようなスライド機構を有する携帯電話機としては、下記する特許文献1に記載されたものが公知である。
特開2003−125052号公報
この特許文献1に記載されたものは、スライドカバーとロックプレートを重ね合わせて固着したスライドケースを第2筐体の下面に取り付けると共に、スライドケース内に摺動可能に収装したスライダーを第1筐体の上面に取り付けることで、第2筐体を第1筐体に対してスライドさせることができるという構成のものであった。このような構成であると、第1筐体と第2筐体の相対的操作、即ち、スライド操作は全て手動で行わなくてはならず、操作性の点で難点があった。このため、本出願人は先に、半自動でスライド操作を行えるスライド機構を提案した。
このスライド機構は、例えば、第1筐体の上面に取り付けられるベース部材と、そのベース部材に摺動可能に係合されたスライダーと、ベース部材とスライダーとの間に設けられ、スライダーをベース部材に対する所定の摺動位置から閉方向又は開方向へ摺動付勢させる付勢手段とで構成されており、スライダーがベース部材に対する所定の摺動位置から閉方向又は開方向へ摺動付勢されるので、第1筐体と第2筐体を相対的な所定のスライド位置から自動的に開閉できるものである。
このスライド機構の付勢手段としては、トーションスプリングが用いられており、このトーションスプリングの代わりにコンプレッションスプリングを用いることもできる。ところで、近年、携帯機器、例えば、携帯電話機等は、多機能化と共に薄型化が図られており、できるだけ薄型化を図りたい。トーションスプリングはベース部材とスライダーの間に設けられているために、ベース部材とスライダーの間の間隔は、バネの厚みによってきまるので、これ以上薄型化を図れない。また、付勢手段としてトーションスプリングやコンプレッションスプリングを用いると、スプリングの付勢力がコイルの径で決まるために、スプリングの付勢力を強くするには、バネの厚みが増して薄型化を図れないどころか逆に厚さが厚くなる。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、薄型化を図れる携帯機器のスライド機構及びその携帯機器のスライド機構を備えた携帯電話機を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る携帯機器のスライド機構は、携帯機器を構成する第1筐体と第2筐体とを互いに重ね合わせた状態で相対的に直線方向へ開閉可能にスライドさせるスライド機構であって、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方の筐体に取り付けられるベース部材と、このベース部材に対しスライド可能に係合され、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体に取り付けられるスライダーと、このスライダーと前記ベース部材との間に並んで設けられた一対の扁平状付勢手段とから成り、この各扁平状付勢手段の各一端部は前記ベース部材に前後方向に位置をずらせて設けた一対の第1取付シャフトにそれぞれ軸着させ、前記各扁平状付勢手段の各他端部は前記スライダーに前後方向に位置をずらせかつ前記第1取付シャフトに対して左右方向に位置をずらせて設けた一対の第2取付シャフトにそれぞれ軸着させ、前記第1取付シャフトと第2取付シャフトに前記各扁平状付勢手段を外方向へ撓ませて設けることにより、前記第1筐体と第2筐体の所定の開閉位置においては、前記各扁平状付勢手段の弾力が左右方向へ働くが、この所定開閉角度を超えると開成方向と閉成方向へ前記第1筐体と第2筐体をスライド付勢させるように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、扁平状付勢手段が、第1筐体又は第2筐体の幅方向に幅広に形成されてこの幅方向の付勢力が強くなる扁平状付勢手段であるので、ベース部材とスライダーとの間の間隔をトーションスプリングやコンプレッションスプリングを用いる場合に比して狭くすることができ、全体的な厚さを薄くすることができる。
本発明に係る携帯機器のスライド機構において、前記扁平状付勢手段が、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向に蛇腹状に形成された第1扁平状付勢手段であることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器のスライド機構において、前記第1扁平状付勢手段は、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向に線材を蛇腹状に折り曲げてなる第1a扁平状付勢部材であることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器のスライド機構において、前記第1扁平状付勢手段は、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向における幅が幅広い部分と幅狭い部分とに交互に略左右対称に形成され、かつ、その幅方向における最小幅は材厚の寸法以上の寸法で形成されている第1b扁平状付勢部材であることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器のスライド機構において、前記第1扁平状付勢手段は、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向に左右互い違いに形成され、かつ、その幅方向における最小幅は材厚より厚い寸法で形成されている第1c扁平状付勢部材であることが好ましい。
また、本発明に係る携帯機器のスライド機構において、前記扁平状付勢手段が、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向に曲げられてなる曲り部が形成された第2扁平状付勢手段であることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器のスライド機構において、前記曲り部が、直線上に配置された複数のコイル部と、これらコイル部を連結する湾曲部とからなることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器のスライド機構において、前記湾曲部が、前記扁平状付勢手段がたわむときに外側に位置されるように配設されていることが好ましい。
また、本発明に係る携帯電話機は、前記の本発明に係る携帯機器のスライド機構を備えたことを特徴とする。この発明によれば、前述と同様に、ベース部材とスライダーとの間の間隔を狭くすることができるので、全体的な厚さを薄くすることができ、薄型化を図れる。
以上説明したように本発明に係る携帯機器のスライド機構及び携帯電話機によれば、扁平状付勢手段が、第1筐体又は第2筐体の幅方向に幅広に形成されてこの幅方向の付勢力が強くなる扁平状付勢手段であるために、ベース部材とスライダーとの間の間隔を狭くすることができるので、全体的な厚さを薄くすることができ、薄型化を図れる。
以下、本発明に係る携帯機器のスライド機構及び携帯電話機を添付図面に基づいて詳述する。
図1〜図5は本発明に係る携帯機器のスライド機構の一例を示す図である。本発明に係る携帯機器のスライド機構は、図1〜図5に示すように、携帯機器を構成する第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた状態で相対的に直線方向に開閉可能にスライド係合させるものである。このスライド機構1は、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか一方の筐体例えば第1筐体11の上面を第1筐体11及び第2筐体12のいずれか他方の筐体例えば第2筐体12で覆う閉成状態(図1参照。)と、第1筐体11の上面を露出させる開成状態(図3参照。)とを形成するものである。
携帯機器としては、特に限定されず、例えば、携帯電話機、ノート型のパソコン、ザウルス(商標)等の携帯情報端末機、電卓、ポケットコンピュータ、携帯ゲーム機等が挙げられ、特に携帯電話機が好ましいものとして挙げられる。なお、本発明において携帯機器としては、その他、灰皿、ケース蓋等も含まれる。すなわち、2つの筐体を互いにスライドさせるものであれば特に限定されない。また、本実施の形態では、携帯機器として携帯電話機10について説明するが、これに限定されるものではない。
第1筐体11は、携帯電話機10の送話部を構成するものであり、キーボード部11aやマイク部(図示せず)等を上面に有している。第1筐体11は、細長の略矩形状に形成されている。第2筐体12は、同じく携帯電話機10の受話部を構成するものであり、LCDなどのディスプレイ部12a、スピーカー部(図示せず)、カメラ部(図示せず)等を上面に有している。第2筐体12は、第1筐体11と略同じ細長の略矩形状に形成されている。なお、第1筐体11及び第2筐体12は、図1〜図4においていずれも想像線で記載してある。
これらの第1筐体11と第2筐体12とが互いに重ね合わされた閉成状態から例えば第1筐体11に対して第2筐体12をその長手方向の直線方向に相対的にスライド移動可能に第1筐体11と第2筐体12とがスライド機構1を介して連結されて携帯電話機10が構成されている。すなわち、この携帯電話機10は、第1筐体11の上面に第2筐体12の下面が互いに重ね合わされてキーボード部11a等を閉塞すると共に、第1筐体11の上面から第2筐体12の下面がスライド移動してキーボード部11a等を露出させることができるようになっている。
また、第1筐体11の上面の両側部には、棚部11c、11cが設けられている。また、第2筐体12の下面の両側部には、棚部11c、11cに摺接するスライド部12c、12cが設けられている。これらの棚部11c、11c及びスライド部12c、12cは、閉成状態のとき棚部11c、11cの一方の端部とスライド部12c、12cの一方の端部とが当接し、開成状態のとき棚部11c、11cの他方の端部とスライド部12c、12cの他方の端部とが当接するようにそれぞれ形成されていることが好ましい。尚、この棚部11c、11cとスライド部12c、12cは、省略しても良い。
本発明に係る携帯機器のスライド機構1は、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか一方の筐体例えば第1筐体11に取り付けられるベース部材2と、このベース部材2に対しスライド可能に係合され、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか他方の筐体例えば第2筐体12に取り付けられるスライダー3と、このスライダー3とベース部材2との間に設けられ、一端部がベース部材2に連結されると共に他端部がスライダー3に連結されてベース部材2に対してスライダー3をスライドさせたときに第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に付勢力に抗してたわんでこの付勢力によりベース部材2に対してスライダー3を所定の開閉位置から閉成方向又は開成方向にスライド付勢する扁平状付勢手段4とからなり、この扁平状付勢手段4が、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に幅広に形成されてこの幅方向の付勢力が強くなる扁平状付勢手段4であることに特徴がある。
ベース部材2は、第1筐体11の上面の上方に例えばねじやビス等により固着されている。ベース部材2は、例えば、第1筐体11の幅方向に長い略矩形状に形成されている。ベース部材2は、細長の略矩形状に形成されている基部21と、基部21の両側部を上方すなわち第2筐体12側にそれぞれ略直角に折り曲げられた側部22とを有している。すなわち、ベース部材2は略コ字状に形成されている。ベース部材2は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。なお、ベース部材2は、合成樹脂等の成型品であってもよい。
基部21すなわちベース部材2の幅は、第1筐体11の幅より小さい、例えば、若干小さな寸法で形成されている。側部22には、ベース部材2を第1筐体11に取り付けるための固定孔23が2つ以上例えば図示例では3つ設けられている。これら固定孔23に、例えばビス(図示せず)が挿入されてベース部材2が第1筐体11に固着される。なお、固定孔23の内壁には例えばネジ溝を設けて、ベース部材2をねじ(図示せず)を用いて第1筐体11に固着するようにしてもよい。
ベース部材2の両側部22の内面(それぞれ対向する表面)には、互いに対向するようスライド凸部25がそれぞれ設けられている。スライド凸部25は、例えば、断面半円状や半楕円状等に形成されている。スライド凸部25は、ベース部材2の両側部の長手方向全体に形成されていてもよいし、その一部に間隔をあけて複数形成されていてもよい。
また、ベース部材2(基部21)の中央部付近であって一方の側部側で、中央部より両端部側には、扁平状付勢手段4の一端部を取り付けるための第1取付孔27が2つ設けられている。これら第1取付孔27に第1取付シャフト15が取り付けられる。第1取付シャフト15は、第1取付孔27の径より大きな寸法の径の円柱状のシャフト部15aと、そのシャフト部15aの一端面に同軸上に設けられ、第1取付孔27に挿入されて取り付けられると共にシャフト部15aの径より小さな径の取付部15bとからなる。
スライダー3は、第2の筐体12の下面の上方近傍から下方近傍にかけて例えばねじやビス等により固着されている。スライダー3は、細長の略矩形状に形成されている基部31と、基部31の両側部を第1筐体11側にそれぞれ突出させたスライド側部32とを有している。すなわち、スライダー3は略コ字状に形成されている。スライダー3は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。また、スライダー3は、合成樹脂等の成型品であってもよい。
スライダー3のスライド側部32の外面(それぞれ対向する表面とは反対側の表面)間の長さは、ベース部材2の側部22の内面間の長さより若干小さな寸法で形成されていることが好ましい。スライド側部32には、スライダー3を第2筐体12に取り付けるための固定孔33が2つ以上例えば図示例では4つ設けられている。これら固定孔33に、例えばビス(図示せず)が挿入されてスライダー3が第2筐体12に固着される。なお、固定孔33の内壁には例えばネジ溝を設けて、スライダー3をねじ(図示せず)を用いて第2筐体12に固着するようにしてもよい。
スライダー3のスライド側部32の外面には、その長手方向に沿ってスライド凹部35がそれぞれ設けられている。これらスライド凹部35とベース部材2のスライド凸部25とがそれぞれスライド係合して、ベース部材2及びスライダー3を介して第1筐体11及び第2筐体12が互いにその長手方向に直線上にスライドするようになっている。すなわち、ベース部材2の側部22の内側にスライダー3のスライド側部32がスライド係合することにより、ベース部材2とスライダー3とが略細長の矩形筒状に形成される。スライド凹部35は、一方の端部(例えば上方側の端部)が閉塞されて閉塞部35aとして形成されていると共に、他方の端部(下方側の端部(矩形状に切り欠かれている側の端部))が開放され、この他方の端部の開放部からスライド凸部25がスライド係合される。なお、図示例では、一方の端部が閉塞部35aとして形成されているが、これに限定されるものではなく、この一方の端部を開放するようにしてもよい。
スライド凹部35にスライド凸部25が係合されている状態、すなわち、ベース部材2及びスライダー3がスライド係合している状態で、ベース部材2のスライダー3に対する下方側の移動範囲が、スライド凸部25がスライド凹部35の開放部に達したときに、そのスライド凸部25のスライド移動が規制されるようにスライダー3にストッパ部材を設けたり第1筐体11及び第2筐体12に移動規制部を設けたりすることが好ましい。これにより、ベース部材2は、スライド凸部25がスライド凹部35の間の範囲でスライド移動し得るようになっている。
スライド凸部25がスライド凹部35の一方の端部図示例では閉塞部35aに当接する状態が、第1筐体11と第2筐体12が重なり合った閉成状態である(図1参照。)。スライド凸部25がスライド凹部35の開放部に位置されている状態が開成状態である(図3参照。)。これら閉成状態と開成状態との間の状態が中立状態である(図2参照。)。なお、ベース部材2を第1筐体11に取り付け、スライダー3を第2筐体12に取り付けたが、ベース部材2を第2筐体12に取り付け、スライダー3を第1筐体11に取り付けるようにしてもよい。
また、スライダー3(基部31)の中央部付近であって他方の側部(ベース部材2の他方の側部と対向する側の側部)側で、スライダー3とベース部材2とが中立状態のときにスライダー3の中心線(長手方向に延びる中心線)を中心に第1取付孔27と対称の位置には、扁平状付勢手段4の他端部を取り付けるための第2取付孔37が2つ設けられている。これら第2取付孔37は、第1取付孔27と同径で形成されて、第2取付シャフト16が取り付けられる。なお、第1取付孔27と第2取付孔37とを中立状態のときにスライダー3の中心線を中心に対称になるように配置したが、これに限定されるものではなく、第1取付孔27と第2取付孔37とを中立状態のときにスライダー3の中心線を中心に対称に配置しなくてもよい。
また、ベース部材2及びスライダー3は、図1〜図5に示すものに限定されず、例えば、図8〜図10に示すように形成してもよい。なお、図8〜図10ではベース部材2とスライダー3との位置関係がわかり易いようにベース部材2が上方でスライダー3が下方に位置させている。
ベース部材2は、第1筐体11の幅方向に長い略矩形状に形成されている。ベース部材2は、略矩形状に形成されている基部121と、基部121の両側部を上方すなわち第2筐体12側にそれぞれ略直角に折り曲げられた側部122と、側部122の先端部を基部121側に略直角に折り曲げられて側部122と基部121側とからなる略コ字状のスライド凹部125とを有している。このベース部材2は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。
基部121の幅は、第1筐体11の幅より小さい、例えば、若干小さな寸法で形成されている。基部121の側部122近傍には、ベース部材2を第1筐体11に取り付けるための固定孔123が2つ以上例えば6つ設けられている。これら固定孔123に、例えばビス(図示せず)が挿入されてベース部材2が第1筐体11に固着される。なお、固定孔の内壁には例えばネジ溝を設けて、ベース部材2をねじ(図示せず)を用いて第1筐体11に固着するようにしてもよい。
また、基部121の中央部付近であって一方の側部側で、中央部より両端部側には、扁平状付勢手段4の一端部を取り付けるための第1取付孔127が2つ設けられている。これら第1取付孔127に第1取付シャフト115が取り付けられる。第1取付シャフト115は、第1取付孔127の径より大きな寸法の径の2つの大径部及びこれら大径部間に設けられ大径部より径が小さい小径部からなるシャフト部115aと、このシャフト部115aに同軸上に設けられ、第1取付孔127に挿入されて取り付けられる取付部115bとからなる。
また、スライド凹部125内には、スライド凸部135とのスライドが円滑に行われるようにスライド案内部材129が設けられている。このスライド案内部材129は、特に限定されないが、例えば、摩擦係数が小さい樹脂等で、略凹状に形成されていることが好ましい。
スライダー3は、第2の筐体12の下面の上方近傍から下方近傍にかけて例えばねじやビス等により固着される。スライダー3は、細長の略矩形状に形成されている基部131と、基部131の両側部をベース部材2側にそれぞれ略直角に折り曲げてからさらに基部131とは逆側に略直角に折り曲げてなるスライド凸部135とを有している。スライダー3は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。
スライダー3のスライド凸部135の先端部間の長さは、ベース部材2の側部122の内面間の長さより若干小さな寸法で形成されていることが好ましい。スライダー3の基部131の両側部近傍には、スライダー3を第2筐体12に取り付けるための固定孔133が2つ以上例えば図示例では8つ設けられている。これら固定孔133に、例えばビス(図示せず)が挿入されてスライダー3が第2筐体12に固着される。なお、固定孔133の内壁には例えばネジ溝を設けて、スライダー3をねじ(図示せず)を用いて第2筐体12に固着するようにしてもよい。
スライダー3のスライド凸部135がベース部材2のスライド凹部125のスライド案内部材129とそれぞれスライド係合して、ベース部材2及びスライダー3(第1筐体11及び第2筐体12)が互いにその長手方向に直線上にスライドするようになっている。これらベース部材2とスライダー3とがスライド係合することにより、ベース部材2とスライダー3とが略細長の矩形筒状に形成される。
スライド凹部125(スライド案内部材129)にスライド凸部135が係合されている状態、すなわち、ベース部材2及びスライダー3がスライド係合している状態で、ベース部材2に対するスライダー3の移動範囲が規制されるようにスライダー3にストッパ部材等を設けたり第1筐体11及び第2筐体12に移動規制部を設けたりすることが好ましい。スライド凸部135がスライド凹部125の一方の端部近傍に位置されている状態が閉成状態である(図8参照。)。スライド凸部135がスライド凹部125の他方の端部近傍に位置されている状態が開成状態である(図10参照。)。これら閉成状態と開成状態との間の状態が中立状態である(図9参照。)。
また、基部131の中央部付近であって他方の側部(ベース部材2の他方の側部と対向する側の側部)側で、スライダー3とベース部材2が中立状態のときにスライダー3の中心線(長手方向に延びる中心線)を中心に第1取付孔127と対称の位置には、扁平状付勢手段4の他端部を取り付けるための第2取付孔137が2つ設けられている。これら第2取付孔137は、第1取付孔127と同径で形成されて、第2取付シャフト116が取り付けられる。なお、第1取付孔127と第2取付孔137を中立状態のときにスライダー3の中心線を中心に対称になるように配置したが、これに限定されるものではなく、第1取付孔127と第2取付孔137を中立状態のときにスライダー3の中心線を中心に対称に配置しなくてもよい。
扁平状付勢手段4は、図1〜図5及び図8〜図10に示すように、ベース部材2とスライダー3とを互いに所定の開閉位置、例えば、中立位置(中立状態)から開成方向又は閉成方向にスライド付勢するものであり、ベース部材2とスライダー3との間に設けられている。扁平状付勢手段4は、トーションスプリングやコンプレッションスプリングを用いる場合に比してベース部材2とスライダー3との間の間隔を狭くできるようにしたものである。
扁平状付勢手段4は、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に幅広に形成されてこの幅方向の付勢力を強くすることができれば特に限定されず、例えば、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に蛇腹状に形成された第1扁平状付勢手段4a、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に曲げられて曲り部が形成された第2扁平状付勢手段4b等であることが好ましい。
第1扁平状付勢手段4aは、その幅方向すなわち第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に蛇腹状に形成されて幅方向の付勢力を強くすることができるものであれば、特に限定されない。この第1扁平状付勢手段4aは、例えば、線材45を曲げてなる第1a扁平状付勢部材41、幅広い部分と幅狭い部分とに交互に規則正しく左右対称に形成された第1b扁平状付勢部材42、幅方向に左右互い違いに規則正しく形成された第1c扁平状付勢部材43等が挙げられる。
第1a扁平状付勢部材41は、図1〜図6に示すように、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に線材45を蛇腹状に曲げて形成されているものであれば特に限定されない。この第1a扁平状付勢部材41の線材45としては、一般にスプリング、例えば、トーションスプリングやコンプレッションスプリング等に用いられているもの等が用いられる。また、線材45の断面形状は、特に限定されず、例えば、断面円形、断面正方形、断面矩形、断面楕円形等の形状が挙げられる。
この第1a扁平状付勢部材41は、付勢力が直線状に作用するように線材45を蛇腹状に折り曲げて形成されることが好ましい。第1a扁平状付勢部材41の両端部は、例えば、円形状や湾曲状、又は円弧状、図示例では円弧状に形成して、第1取付シャフト15のシャフト部15aの外周に回動可能に枢支される(装着される)装着部41aとして形成されている。この第1a扁平状付勢部材41の長手方向の長さは、閉成状態にあるベース部材2の一方の端部側の第1取付孔27とスライダー3の一方の端部側の第2取付孔37との間の長さと同じ寸法以上、例えばその長さより長い寸法で形成されていることが好ましい。
この第1a扁平状付勢部材41の一方の装着部41aをベース部材2の一方の第1取付孔27に取り付けられている第1取付シャフト15のシャフト部15aの軸周りに装着すると共に、第1a扁平状付勢部材41の他方の装着部41aをスライダー3の一方の第2取付孔37に取り付けられている第2取付シャフト16のシャフト部16aの軸周りに装着する。もう1つの第1a扁平状付勢部材41を、同様に、他方の第1取付孔27に及び第2取付孔37にそれぞれ取り付けられている第1取付シャフト15と第2取付シャフト16にそれぞれ装着する。これにより、2つの第1a扁平状付勢部材41は、閉成状態及び開成状態のときには付勢力に抗して略円弧状にたわむ(図1及び図3参照。)と共に、中間状態のときには略円形状、略楕円形状、略長円形状等のようにさらに付勢力に抗して曲る(図2参照。)ようになっている。
第1b扁平状付勢部材42は、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向における幅が幅広い部分と幅狭い部分とに交互に左右対称に形成され、かつ、その幅方向における最小幅は材厚より厚い寸法で形成されているものである。すなわち、第1b扁平状付勢部材42は、厚さが略一定の平面板状に形成されている。この第1b扁平状付勢部材42の幅が幅広い部分と幅狭い部分とに交互に左右対称になっているものである。第1b扁平状付勢部材としては、例えば、図7(a)に示すように、長手方向の中心線を中心に規則正しく対称に形成された第1b扁平状付勢部材42等が挙げられる。
第1c扁平状付勢部材43は、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に左右互い違いに形成され、かつ、その幅方向における最小幅は材厚より厚い寸法で形成されているものである。すなわち、第1c扁平状付勢部材43は、厚さが略一定の平面板状に形成されている。この第1c扁平状付勢部材43の幅が左右互い違いに形成されているものである。第1c扁平状付勢部材43としては、例えば、図7(b)に示すように、凹凸が互い違い規則正しく蛇腹状に形成された第1c扁平状付勢部材43等が挙げられる。第1c扁平状付勢部材43の幅は、一定であっても一定でなくてもどちらでもよい。
これらの第1b扁平状付勢部材42及び第1c扁平状付勢部材43の両端部には、それぞれ貫通孔である装着部42a、43aがそれぞれ設けられている。第1b扁平状付勢部材42及び第1c扁平状付勢部材43の材料としては、弾性を有するものであれば特に限定されず、例えば、一般にスプリングに用いられている材料や合成樹脂等を用いることができる。この第1b扁平状付勢部材42及び第1c扁平状付勢部材43の長手方向の長さは、閉成状態にあるベース部材2の一方の端部側の第1取付孔27とスライダー3の一方の端部側の第2取付孔37との間の長さと同じ寸法以上、例えばその長さより長い寸法で形成されていることが好ましい。
第2扁平状付勢手段4bは、その幅方向すなわち第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に曲げられてなる曲り部141が形成されて幅方向の付勢力を強くすることができるものであれば、特に限定されない。この第2扁平状付勢手段4bは、図8〜図12に示すように、例えば、一般にスプリングの線材として用いられている線材145を曲げて曲り部141が形成されているものである。曲り部141としては、特に限定されないが、直線上に配置された複数のコイル部142とこれらコイル部142を連結する湾曲部143とからなることが好ましい。曲り部141は、具体的には、コイル部142が互いに接触又は近接して例えば7個配設されていると共に、湾曲部143が第2扁平状付勢手段4bがたわむときに外側に位置されるように配設されていることが好ましい。
第2扁平状付勢手段4bの線材145としては、一般にスプリング、例えば、トーションスプリングやコンプレッションスプリングに用いられているもの等が用いられる。また、線材145の断面形状は、特に限定されず、例えば、断面円形、断面正方形、断面矩形、断面楕円形等の形状が挙げられる。この線材145を第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に曲げて曲り部141が形成される。例えば、線材145の一方の端部近傍をトーションバネのように1重巻したコイル部142を形成してから湾曲部143を形成し、コイル部142、湾曲部143を順次連続して形成し、付勢力が直線状に作用するように曲り部141を形成するようにすることが好ましい。
この場合、線材145の巻き付け方向によって図11及び図12に示すように2種類の第2扁平状付勢手段4ba、4bbが形成される。第2扁平状付勢手段4ba、4bbの両端部は、例えば、円形状や湾曲状、又は円弧状、図示例では円弧状に形成して、第1取付シャフト115のシャフト部115aの外周に回動可能に枢支される(装着される)装着部144として形成される。第2扁平状付勢手段4ba、4bbの長手方向の長さは、閉成状態にあるベース部材2の一方の端部側の第1取付孔27とスライダー3の一方の端部側の第2取付孔37との間の長さと同じ寸法以上、例えばその長さより長い寸法で形成されていることが好ましい。
この第2扁平状付勢手段4bの一方の装着部144をベース部材2の一方の第1取付孔127に取り付けられている第1取付シャフト115のシャフト部115aの軸周りに装着すると共に、第2扁平状付勢手段4bの他方の装着部144をスライダー3の一方の第2取付孔137にその取付部116bを取り付けている第2取付シャフト116のシャフト部116aの軸周りに装着する。もう1つの第2扁平状付勢手段4bを、同様に、他方の第1取付孔127に及び第2取付孔137にそれぞれ取り付けられている第1取付シャフト115と第2取付シャフト116にそれぞれ装着する。これにより、2つの第2扁平状付勢手段4bは、閉成状態及び開成状態のときには付勢力に抗して略円弧状にたわむ(図8及び図10参照。)と共に、中間状態のときには略円形状、略楕円形状、略長円形状等のようにさらに付勢力に抗して曲る(図9参照。)ようになっている。これら2つの第2扁平状付勢手段4bとしては、巻き方向が同じものを用いてもよいし、図示するように巻き方向が異なるものをもちいてもよい。
次に本発明に係るスライド機構1及び携帯電話機10の作用を説明する。
携帯電話機10が使用されていない状態では、図1に示すように、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態である。このとき、2つの扁平状付勢手段4は、図1及び図8に示すように、その付勢力に抗して円弧状にたわんでいるために、その付勢力によってベース部材2とスライダー3とが閉成方向にスライド付勢されているので、第1筐体11と第2筐体12とが閉成状態に保持されている。なお、この閉成状態をより確実に維持するために、ロック機構を設けるようにしてもよい。
この携帯電話機10で通話等を行うには、例えば、第1筐体11を固定した状態で第2筐体12を開成方向にスライドさせる。すると、扁平状付勢手段4の両端部間の長さが短くなる、すなわち、スライドさせるときの力が扁平状付勢手段4の両端部を介して扁平状付勢手段4に作用して荷重を受けてその付勢力に抗して扁平状付勢手段4がさらに曲がる。
そして、図2及び図9に示すように、扁平状付勢手段4の両端部間の長さが最小になる、すなわち、扁平状付勢手段4の両端部が第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に延びる直線上に位置されると、扁平状付勢手段4は最小に湾曲する。この状態が中立状態であり、この中立状態を過ぎると、扁平状付勢手段4の両端部の位置が入れ替わると共に付勢力により扁平状付勢手段4が元の形状に戻ろうとする。すなわち、扁平状付勢手段4の両端部が互いに離間する方向に付勢されるので、第1筐体11と第2筐体12とが互いに開成方向に自動的にスライド移動して、図3に示すように、第1筐体11と第2筐体12とが開成状態になり、その状態に保持される。これにより、第1筐体11の上面に設けたキーボード部11aが露出するので、通話及びキーボード操作が可能となり、携帯電話機10を用いて通話等を行える状態になる。なお、この開成状態をより確実に維持するために、ロック機構を設けるようにしてもよい。よって、閉成状態から開成状態にスライド移動させるときに半自動でスライド動作を行えることになる。
第2筐体12を元の位置に戻すには、例えば、第1筐体11を固定した状態で第2筐体12を閉成方向にスライドさせる。すると、扁平状付勢手段4の両端部間の長さが短くなり、中立状態を過ぎると、扁平状付勢手段4の両端部が互いに離間する方向に付勢されるので、第1筐体11と第2筐体12とが互いに閉成方向に自動的にスライド移動して、図1に示すように、第1筐体11と第2筐体12とが閉成状態に保持される。よって、開成状態から閉成状態にスライド移動させるときに半自動でスライド動作を行えることになる。
扁平状付勢手段4は、第1扁平状付勢手段4aや第2扁平状付勢手段4bであるので、全体としての厚さを薄くすることができる。すなわち、トーションスプリングやコンプレッションスプリングを用いる場合には、それらのスプリングの付勢力は、線材の径等で決まるために、薄型を図りたいときには、線材の径が小さくなってスプリングの付勢力が弱くなるので、薄型化を図れない。
これに対して、第1扁平状付勢手段4aや第2扁平状付勢手段4bは、ベース部材2に対してスライダー3をスライドさせたときに第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に付勢力に抗してたわんでこの付勢力によりベース部材2に対してスライダー3を中立位置から閉成方向又は開成方向にスライド付勢するものであるために、その付勢力は、幅方向に形成した蛇腹状や曲り部141の形状で決まる。つまり、第1扁平状付勢手段4aや第2扁平状付勢手段4bの付勢力は、厚みではなく幅に関係するので、その付勢力を強くする場合には幅が広がるだけで、厚さはそのままでよい。また、第2扁平状付勢手段4bは、コイル部142及び湾曲部143が連続して形成されているために、応力の集中を分散させることができ、コイル部142や湾曲部143が1つの場合に比して付勢力を強くすることができる。また、第2扁平状付勢手段4bは、コイル部142が互いに接触又は近接して例えば7個配設されていると共に、湾曲部143が第2扁平状付勢手段4bがたわむときに外側に位置されるように配設されていることにより、第2扁平状付勢手段4bがたわむときに、コイル部142が互いに接触するので、付勢力をさらに強くすることができる。よって、全体的な厚さを変えなくても付勢力を強くすることができ、薄型化を図れる。
したがって、本発明に係る携帯機器のスライド機構1及び携帯電話機10は、扁平状付勢手段4が、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に幅広に形成されてこの幅方向の付勢力が強くなるので、全体的な厚さを薄くすることができ、薄型化を図れる。
また、第1扁平状付勢手段4aは、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に蛇腹状に形成されていることにより、その蛇腹状の形状や幅を変えたりすることで、第1扁平状付勢手段4aの付勢力を調節することができる。また、第2扁平状付勢手段4bは、コイル部142が互いに接触又は近接して例えば7個配設されていると共に、湾曲部143が第2扁平状付勢手段4bがたわむときに外側に位置されるように配設されていることにより、コイル部142の数を増減したりコイル部142の位置をかえたりコイル部142の径を変えたりすることで、第2扁平状付勢手段4bの付勢力を調節することができる。
以上説明したように本発明に係る携帯機器のスライド機構は、扁平状付勢手段が、第1筐体又は第2筐体の幅方向に幅広に形成されてこの幅方向の付勢力が強くなる扁平状付勢手段であるために、ベース部材とスライダーの間の間隔を狭くすることができるので、全体的な厚さを薄くすることができ、携帯端末の中でもとくに携帯電話機のスライド機構として好適に用いられるものである。
本発明に係る携帯機器のスライド機構の閉成状態を示す平面図である。 本発明に係る携帯機器のスライド機構の中間状態を示す平面図である。 本発明に係る携帯機器のスライド機構の開成状態を示す平面図である。 本発明に係る携帯機器のスライド機構の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る携帯機器のスライド機構の一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る第1a扁平状付勢部材の一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 (a)は本発明に係る第1b扁平状付勢部材の一例を示す平面図、(b)は第1c扁平状付勢部材の一例を示す平面図である。 本発明に係る携帯機器のスライド機構の他の例における閉成状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 本発明に係る携帯機器のスライド機構の他の例における中間状態を示す平面図である。 本発明に係る携帯機器のスライド機構の他の例における開成状態を示す平面図である。 本発明に係る第2扁平状付勢手段の一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明に係る第2扁平状付勢手段の他の例を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
1 スライド機構
2 ベース部材
3 スライダー
4 扁平状付勢手段
4a 第1扁平状付勢手段
4b 第2扁平状付勢手段
10 携帯電話機
11 第1筐体
12 第2筐体
41 第1a扁平状付勢部材
42 第1b扁平状付勢部材
43 第1c扁平状付勢部材
141 曲り部
142 コイル部
143 湾曲部
145 線材

Claims (9)

  1. 携帯機器を構成する第1筐体と第2筐体とを互いに重ね合わせた状態で相対的に直線方向へ開閉可能にスライドさせるスライド機構であって、
    前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか一方の筐体に取り付けられるベース部材と、このベース部材に対しスライド可能に係合され、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体に取り付けられるスライダーと、このスライダーと前記ベース部材との間に並んで設けられた一対の扁平状付勢手段とから成り、
    この各扁平状付勢手段の各一端部は前記ベース部材に前後方向に位置をずらせて設けた一対の第1取付シャフトにそれぞれ軸着させ、前記各扁平状付勢手段の各他端部は前記スライダーに前後方向に位置をずらせかつ前記第1取付シャフトに対して左右方向に位置をずらせて設けた一対の第2取付シャフトにそれぞれ軸着させ、前記第1取付シャフトと第2取付シャフトに前記各扁平状付勢手段を外方向へ撓ませて設けることにより、前記第1筐体と第2筐体の所定の開閉位置においては、前記各扁平状付勢手段の弾力が左右方向へ働くが、この所定開閉角度を超えると開成方向と閉成方向へ前記第1筐体と第2筐体をスライド付勢させるように構成したことを特徴とする、携帯機器のスライド機構。
  2. 前記扁平状付勢手段が、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向に蛇腹状に形成された第1扁平状付勢手段であることを特徴とする、請求項1に記載の携帯機器のスライド機構。
  3. 前記第1扁平状付勢手段は、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向に線材を蛇腹状に折り曲げてなる第1a扁平状付勢部材であることを特徴とする、請求項2に記載の携帯機器のスライド機構。
  4. 前記第1扁平状付勢手段は、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向における幅が幅広い部分と幅狭い部分とに交互に略左右対称に形成され、かつ、その幅方向における最小幅は材厚の寸法以上の寸法で形成されている第1b扁平状付勢部材であることを特徴とする、請求項2に記載の携帯機器のスライド機構。
  5. 前記第1扁平状付勢手段は、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向に左右互い違いに形成され、かつ、その幅方向における最小幅は材厚より厚い寸法で形成されている第1c扁平状付勢部材であることを特徴とする、請求項2に記載の携帯機器のスライド機構。
  6. 前記扁平状付勢手段が、前記第1筐体又は前記第2筐体の幅方向に曲げられてなる曲り部が形成された第2扁平状付勢手段であることを特徴とする、請求項1に記載の携帯機器のスライド機構。
  7. 前記曲り部が、直線上に配置された複数のコイル部と、これらコイル部を連結する湾曲部とからなることを特徴とする、請求項6に記載の携帯機器のスライド機構。
  8. 前記湾曲部が、前記扁平状付勢手段がたわむときに外側に位置されるように配設されていることを特徴とする、請求項7に記載の携帯機器のスライド機構。
  9. 前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の携帯機器のスライド機構を備えたことを特徴とする、携帯電話機。
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