JP4736572B2 - 点火コイル及びその製造方法 - Google Patents

点火コイル及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4736572B2
JP4736572B2 JP2005197056A JP2005197056A JP4736572B2 JP 4736572 B2 JP4736572 B2 JP 4736572B2 JP 2005197056 A JP2005197056 A JP 2005197056A JP 2005197056 A JP2005197056 A JP 2005197056A JP 4736572 B2 JP4736572 B2 JP 4736572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
central core
insulating sheet
winding
sheet
axial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005197056A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006108632A (ja
Inventor
川井  一秀
正一 武山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005197056A priority Critical patent/JP4736572B2/ja
Publication of JP2006108632A publication Critical patent/JP2006108632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4736572B2 publication Critical patent/JP4736572B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

本発明は、スパークプラグからスパークを発生させるための点火コイルに関する。
車両等のエンジンにおけるスパークプラグにスパークを発生させるために用いる点火コイルにおいては、1次コイル及び2次コイルを備えたコイル部の内周側に配設した中心コアの外周面に、熱応力緩和材としての絶縁シートを巻き付けることが行われている。この絶縁シートにより、コイル部と中心コアとの間に充填された絶縁樹脂が、エンジンにおける加熱冷却サイクルの繰り返しによる熱応力の発生により破損しないようにしている。
このような絶縁シートを中心コアに巻き付けてなる点火コイルとしては、例えば、特許文献1〜3に開示されたものがある。
特許文献1においては、中心鉄芯(中心コア)と2次巻芯(2次コイルを巻回したスプール)との間に、絶縁シートを介在させている。そして、仮に、熱可塑性樹脂を用いて形成した2次巻芯に気泡等が発生していても、絶縁シートによって中心鉄芯と2次コイルとの間の電気的絶縁性を確保している。
また、特許文献2においては、中心コアに巻装した熱応力緩和部材としての絶縁シートの肉厚を、適切な厚みに設定している。これにより、中心コアと筒状のスプールとの間に充填された樹脂絶縁材に、熱応力によってクラック等が発生しないようにしている。
また、特許文献3においては、中心コアの外周面に巻回した熱応力緩和部材としての絶縁シートの巻回端の全長に、被覆部材(ゲル)等を施工し、上記巻回端が中心コアから剥離し拡径方向に突出するのを防止している。これにより、巻回端が突出してしまうことにより、この巻回端に応力集中が発生し、中心コアとコイル部との間に充填された樹脂絶縁材に、熱応力によってクラック等が発生してしまうことを防止している。
しかしながら、図17、図18に示すごとく、上記従来の点火コイルにおいては、長方形状を有する絶縁シート94を、中心コア3の軸方向Lに平行に巻き付けており、絶縁シート94の巻き終わり端942の形成方向は、中心コア3における軸方向Lと平行になる。そのため、巻付を行った後の絶縁シート94が剥がれ易く、上記特許文献3に示されるように、絶縁シート94の巻き終わり端(巻回端)942の全長に被覆部材(ゲル)等を施工する必要が生じてしまう。
特開平10−92670号公報 特開2004−14548号公報 特開2004−111714号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、絶縁シートを剥がれ難くすることができると共に、中心コアへの絶縁シートの巻付状態の維持を簡単に行うことができ、かつ絶縁シートを巻き付ける回数が増えることを抑制することができる点火コイルを提供しようとするものである。
第1の発明は、棒状中心コアの周りに同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを備えた円筒部有し、上記中心コアの外周面に絶縁シートを巻き付け、上記円筒部内の隙間に絶縁樹脂を充填してなる点火コイルにおいて、
上記中心コアは、複数の鋼板を径方向に積層して略円形断面形状を有しており、当該中心コアの外周面には、上記鋼板同士の間に形成される複数の段差空間が、当該中心コアの軸方向に渡って形成されており、
上記中心コアの外周面に巻き付けた上記絶縁シートは、円筒形状に形成されており、
絶縁シートは、合成樹脂からなる樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層の裏面に配設した接着層とからなり、上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有しており、その巻き終わり端は、上記中心コアの軸方向に対して傾斜する傾斜部分を有しており、
上記絶縁樹脂は、上記絶縁シートの上記巻き終わり端と隣接する内周側の部位に、該巻き終わり端における上記傾斜部分に沿った樹脂段差部を形成してなることを特徴とする点火コイルにある(請求項1)。
本発明の点火コイルは、中心コアの外周面に巻き付ける絶縁シートの巻き終わり端に傾斜部分を設けることにより、絶縁シートを剥がれ難くする工夫をしている。
すなわち、中心コアの外周面に、中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有する絶縁シートを巻き付けて接着させたときには、この絶縁シートの巻き終わり端は、その傾斜部分が中心コアの軸方向に対して傾斜する。
そのため、中心コアに巻き付けた絶縁シートにおいて、中心コアに巻き付けたときの弾性変形を復元させようとする力が、当該絶縁シートの巻き終わり端を剥がそうとする力として作用しても、この剥がそうとする力を低減させることができる。これにより、絶縁シートの巻き終わり端を剥がれ難くすることができる。
また、絶縁シートを剥がれ難くすることができるため、上記絶縁シートの接着とは別の固定を、絶縁シートの巻き終わり端の全長に渡って行う必要がなくなり、中心コアに絶縁シートを巻き付けた状態の維持を簡単に行うことができる。
また、絶縁シートのシート幅は、中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍になっている。そのため、絶縁シートの幅方向を中心コアの軸方向に合わせ、絶縁シートを中心コアの周方向に平行に巻き付けるだけで、中心コアの外周面のほとんどを覆うことができ、絶縁シートを巻き付ける回数が増えることを抑制することができる。
なお、絶縁シートのシート幅が中心コアの軸方向長さよりも短い場合には、絶縁シートを巻き付けていない外周面の部分は、例えば、別の構成部材によって覆うことができる。また、絶縁シートのシート幅が中心コアの軸方向長さよりも長い場合には、この長い軸方向余剰部分を中心コアの軸方向端面に折り返すことができる。
それ故、本発明の点火コイルによれば、絶縁シートを剥がれ難くすることができると共に、中心コアへの絶縁シートの巻付状態の維持を簡単に行うことができ、かつ絶縁シートを巻き付ける回数が増えることを抑制することができる。
第2の発明は、棒状中心コアの周りに同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを備えた円筒部有し、上記中心コアの外周面に絶縁シートを巻き付け、上記円筒部内の隙間に絶縁樹脂を充填してなる点火コイルにおいて、
上記中心コアは、複数の鋼板を径方向に積層して略円形断面形状を有しており、当該中心コアの外周面には、上記鋼板同士の間に形成される複数の段差空間が、当該中心コアの軸方向に渡って形成されており、
上記中心コアの外周面に巻き付けた上記絶縁シートは、円筒形状に形成されており、
絶縁シートは、合成樹脂からなる樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層の裏面に配設した接着層とからなり、上記中心コアに巻き付ける前の状態において、上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有していると共に、幅方向に位置する一対の軸方向端が互いに平行であり、かつ、上記中心コアに巻き付ける際の巻き終わり端が、上記幅方向に対して傾斜する傾斜部分を有しており、
また、上記絶縁シートは、その幅方向を上記中心コアの軸方向に平行にして、該中心コアに巻き付けてあり、
上記絶縁樹脂は、上記絶縁シートの上記巻き終わり端と隣接する内周側の部位に、該巻き終わり端における上記傾斜部分に沿った樹脂段差部を形成してなることを特徴とする点火コイルにある(請求項2)。
本発明の点火コイルもまた、中心コアの外周面に巻き付ける絶縁シートの巻き終わり端に傾斜部分を設けることにより、絶縁シートを剥がれ難くする工夫をしている。
そして、本発明における絶縁シートは、中心コアに巻き付ける前の状態において、幅方向に位置する一対の軸方向端が互いに平行であり、中心コアに巻き付ける際の巻き終わり端に位置させる端部に傾斜部分を有している。そのため、絶縁シートを中心コアに巻き付けることが容易であり、絶縁シートを中心コアに巻き付けた後に、その巻き終わり端における傾斜部分を中心コアの軸方向に対して傾斜させて配置することが容易である。
その他、本発明における作用効果は、上記第1の発明と同様である。
それ故、本発明の点火コイルによっても、絶縁シートを剥がれ難くすることができると共に、中心コアへの絶縁シートの巻付状態の維持を簡単に行うことができ、かつ絶縁シートを巻き付ける回数が増えることを抑制することができる。
第3の発明は、棒状中心コアの周りに同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを備えた円筒部有し、上記中心コアの外周面に絶縁シートを巻き付け、上記円筒部内の隙間に絶縁樹脂を充填してなる点火コイルの製造方法において、
上記中心コアは、複数の鋼板を径方向に積層して略円形断面形状に形成し、当該中心コアの外周面に、上記鋼板同士の間に形成される複数の段差空間を、当該中心コアの軸方向に渡って形成しておき、
上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有すると共に、幅方向に直交する巻付方向における少なくとも一方の端部に上記幅方向に対して傾斜する傾斜部分を設けた絶縁シートを形成するシート形成工程と、
上記絶縁シートの幅方向を上記中心コアの軸方向に合わせて、当該絶縁シートを上記中心コアの外周面に円筒形状に巻き付け、その巻き終わり端に上記傾斜部分を設けた端部を位置させる巻付工程と
上記巻き終わり端に形成された鋭角状のシート角部に、剥がれ防止のための固定を行う固定工程と、
上記1次コイル、上記2次コイル、及び上記絶縁シートを巻き付けた上記中心コアをコイルケース内に組み付けて上記円筒部を形成する組付工程と、
上記円筒部内における隙間に上記絶縁樹脂を充填し、該絶縁樹脂を、上記絶縁シートの上記巻き終わり端と隣接する内周側の部位に、該巻き終わり端における上記傾斜部分に沿った樹脂段差部を形成する樹脂充填工程とを行うことを特徴とする点火コイルの製造方法にある(請求項)。
本発明の点火コイルの製造方法は、上記優れた作用効果を呈する点火コイルを製造する方法である。
すなわち、本発明においては、上記シート形成工程において、上記所定のシート幅を有し、上記巻付方向における少なくとも一方の端部に上記幅方向に対して傾斜する傾斜部分を設けた絶縁シートを形成する。
そして、上記巻付工程において、絶縁シートを中心コアの外周面に巻き付けたときには、その巻き終わり端には、上記傾斜部分を設けた端部が位置する。
そのため、上記各工程を行って製造した点火コイルは、上記点火コイルの発明と同様の優れた作用効果を呈することができる。
それ故、本発明の製造方法によれば、絶縁シートを剥がれ難くすることができると共に、中心コアへの絶縁シートの巻付状態の維持を簡単に行うことができ、かつ絶縁シートを巻き付ける回数が増えることを抑制することができる点火コイルを製造することができる。
上述した第1〜第3の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1〜第3の発明において、上記絶縁シートのシート幅が上記中心コアの軸方向長さの0.8倍未満の場合には、絶縁シートを巻き付けていない中心コアの外周面の部分が広くなり、別の構成部材等によって覆うことが困難になる。一方、上記絶縁シートのシート幅が上記中心コアの軸方向長さの1.2倍を超える場合には、中心コアの軸方向端面から突出した絶縁シートの部分を、中心コアの軸方向端面に折り返すことが困難になる。
また、上記絶縁シートの巻き終わり端における傾斜部分は、巻き終わり端の全長に渡って形成することが最も好ましい。また、巻き終わり端における傾斜部分は、当該絶縁シートの幅方向における少なくとも50%以上の領域に形成することもできる。すなわち、巻き終わり端における傾斜部分は、最小にして、当該絶縁シートの幅方向における50%の領域に形成することによっても、当該絶縁シートを中心コアに対して剥がれ難くすることができる。
また、上記第2の発明において、上記絶縁シートは、その幅方向を上記中心コアの軸方向に平行にして、該中心コアに巻き付けてある
これにより、絶縁シートを中心コアに安定して巻き付けることが容易である。
また、上記第1〜第3の発明において、上記中心コアは、複数の鋼板を径方向に積層してなる
上記中心コアが複数の鋼板を径方向に積層してなる場合には、中心コアの軸方向には、鋼板と鋼板とが重なり合う部分の軸方向に沿って段差空間が形成される。このとき、絶縁シートの巻き終わり端が上記段差空間に沿って位置すると、巻き終わり端が段差空間を介して径方向に変位し易くなり、剥がれ易くなってしまう。
これに対し、上記のごとく絶縁シートの巻き終わり端の少なくとも一部が中心コアの軸方向に対して傾斜していることにより、絶縁シートの巻き終わり端の少なくとも一部が上記段差空間に対して傾斜して位置することができる。これにより、中心コアが複数の鋼板を径方向に積層してなる場合においても、絶縁シートの巻き終わり端を剥がれ難くすることができる。
また、上記第1、第2の発明において、上記巻き終わり端は、鋭角状のシート角部を有しており、該鋭角状のシート角部は、剥がれ防止のための固定がなされていることが好ましい(請求項)。また、上記第3の発明において、上記巻付工程を行った後には、上記巻き終わり端に形成された鋭角状のシート角部に剥がれ防止のための固定を行う固定工程を行う
上記鋭角状のシート角部は、その接着面積が小さく、鈍角状のシート角部よりも剥がれ易いため、上記固定を行って剥がれ防止をすることができる。また、この場合においても、剥がれ防止のための固定は、絶縁シートの巻き終わり端における一部に行うだけでよく、中心コアに絶縁シートを巻き付けた状態の維持を簡単に行うことができる。
また、上記第1、第2の発明において、上記巻き終わり端における傾斜部分は、上記中心コアの軸方向に対して5〜60°の傾斜角度を有していることが好ましい(請求項)。上記第3の発明において、上記シート形成工程において、上記絶縁シートの上記巻付方向における一方の端部の傾斜部分は、上記絶縁シートの幅方向に対して5〜60°の傾斜角度で傾斜させることが好ましい(請求項10)。
これらの場合には、巻き終わり端における傾斜部分の傾斜角度が適切であり、上記点火コイルの優れた作用効果を一層効果的に得ることができる。
また、シート傾斜端部の傾斜角度が5°未満である場合には、傾斜角度が緩くて、上記点火コイルの優れた作用効果が得られないおそれがある。一方、シート傾斜端部の傾斜角度が60°を超える場合には、傾斜角度が急になり過ぎて、絶縁シートを巻き付ける回数が増えてしまうおそれがある。
また、上記第1、第2の発明において、上記巻き終わり端は、その傾斜部分の全体が同じ方向に傾斜していることが好ましい(請求項)。上記第3の発明において、上記シート形成工程において、上記絶縁シートの上記巻付方向における一方の端部は、その傾斜部分の全体を同じ方向に向けて傾斜形成することが好ましい(請求項11)。
これらの場合には、巻き終わり端の形成が容易であり、簡単な形状の絶縁シートによって、巻き終わり端が剥がれ難くすることができる。また、巻き終わり端における傾斜部分は、必ずしも直線状に傾斜している必要はなく、円弧状に傾斜していてもよい。例えば、中心コアの軸方向に対する巻き終わり端の傾斜角度は、鋭角状のシート角部に向かうにつれて小さくなるようにすることができる。
また、上記第1、第2の発明において、上記巻き終わり端は、その傾斜部分の傾斜方向が途中で逆転して谷状を呈していることが好ましい(請求項)。上記第3の発明において、上記シート形成工程において、上記絶縁シートの上記巻付方向における一方の端部は、その傾斜部分の傾斜方向を途中で逆転させて谷状に形成することが好ましい(請求項12)。
上記巻き終わり端は、その傾斜部分の全体を同じ方向に向けて傾斜形成するだけでなく、これらの場合のように、山状又は谷状に傾斜形成することもできる。これらの場合にも、巻き終わり端が剥がれ難くすることができる。
また、上記山状又は谷状の傾斜部分は、巻き終わり端において1つ形成することができ、複数形成することもできる。
また、上記第1、第2の発明において、上記絶縁シートのシート幅が上記中心コアの軸方向長さよりも長く、該絶縁シートの巻付状態において該絶縁シートの軸方向余剰部分が形成される場合、該軸方向余剰部分が上記中心コアの軸方向端面に折り返してあることが好ましい(請求項)。上記第3の発明において、上記巻付工程において、上記絶縁シートのシート幅が上記中心コアの軸方向長さよりも長く、該絶縁シートを巻き付けた際に該絶縁シートの軸方向余剰部分が形成される場合、上記絶縁シートは、上記中心コアの軸方向端面から突出させて巻き付け、該巻付状態における軸方向余剰部分を上記中心コアの軸方向端面に折り返すことが好ましい(請求項14)。
これらの場合には、絶縁シートの巻き終わり端の一部を、中心コアの軸方向端面に折り返すことができ、絶縁シートの巻き終わり端が剥がれないようにすることができる。
また、上記第1〜第3の発明において、上記中心コアの軸方向両端部は、磁石をそれぞれ配設して形成してあり、上記絶縁シートは、上記一対の磁石の軸方向長さを含めた上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有していることが好ましい(請求項13)。
この場合には、軸方向両端部に磁石をそれぞれ配設してなる中心コアに対して、絶縁シートの巻き終わり端を剥がれ難くすることができる。
以下に、本発明の点火コイル及びその製造方法にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
(実施例1)
本例の点火コイル1は、図1に示すごとく、棒状の中心コア3と、この中心コア3の周りに同心円状に巻回した1次コイル21及び2次コイル22を備えた円筒部2とを有し、中心コア3の外周面301に絶縁シート4を巻き付け、この絶縁シート4と上記円筒部2との間に絶縁樹脂5を充填してなる。
上記絶縁シート4は、図5に示すごとく、合成樹脂からなる樹脂フィルム層45と、この樹脂フィルム層45の裏面に配設した接着層(粘着層)46とからなる。また、絶縁シート4は、図2〜図4に示すごとく、中心コア3の軸方向長さxの0.8〜1.2倍のシート幅wを有しており、その巻き終わり端42は、中心コア3の軸方向Lに対して傾斜している。
以下に、これを詳説する。
図1に示すごとく、本例の点火コイル1は、その円筒部2をエンジンのプラグホール内に挿通させて使用するスティックタイプのものである。
上記円筒部2は、コイルケース20内に、外周コア24、1次コイル21、2次コイル22、及び中心コア3を挿通配設してなる。すなわち、上記1次コイル21は、絶縁被覆したワイヤを円筒状に巻回してなり、上記2次コイル22は、円筒状の2次スプール221の外周面に1次コイル21よりも多い巻回数で絶縁被覆したワイヤを巻回してなる。また、2次コイル22は、1次コイル21の内周側に挿通されており、2次コイル22の内周側には、棒状で金属製の中心コア3が配設されている。また、1次コイル21は、円筒状の外周コア24内に挿通されており、この外周コア24は、コイルケース20内に挿通されている。
そして、1次コイル21に電流を流して発生させる磁束は、中心コア3及び外周コア24を通過させて増大させることができる。また、中心コア3の軸方向両端部32には、弾性部材321が配設されている。
なお、中心コア3の軸方向両端部32には、上記弾性部材321の代わりに、上記1次コイル21による磁束をさらに増大させるための永久磁石を配設することもできる。
また、本例の1次コイル21は、絶縁被覆したワイヤを円筒状に巻回した後、この巻回後のワイヤ同士を、融着剤等によって結合して円筒状に作製した。これに対し、1次コイル21は、円筒状の1次スプールの外周面に絶縁被覆したワイヤを巻回してなることもできる。
また、中心コア3と2次コイル22との間、2次コイル22と1次コイル21との間、1次コイル21と外周コア24との間の各隙間29には、絶縁樹脂5が充填されている。
また、円筒部2は、エンジンのプラグホール内に挿通配置される軸方向先端部201に、スパークプラグを取り付けるためのプラグ取付口26を有している。このプラグ取付口26には、2次コイル22の一端(高圧側端部)と電気的に接続された高圧端子27及びこの高圧端子27に接触するコイルバネ28が配設されている。また、円筒部2は、軸方向先端部201とは反対側の軸方向基端部202に、径方向外方に突出したフランジ部255を有しており、フランジ部255には、エンジンに螺合するボルトを挿通させるためのボルト挿通穴256が形成されている。
また、コイルケース20の軸方向基端部202には、1次コイル21に電力を供給するイグナイタ251を配設するためのイグナイタ配置凹部25が形成されている。そして、このイグナイタ配置凹部25内は、イグナイタ251を配設した状態で、上記各隙間29に充填した絶縁樹脂5と同じ絶縁樹脂5によって充填されている。また、イグナイタ251は、ECU(電子制御ユニット)からの信号によって動作するスイッチング素子等を用いた電力制御回路等を備えている。
そして、ECUからスパーク発生信号がイグナイタ251に送信されると、イグナイタ251におけるスイッチング素子等が動作して1次コイル21に電流が流れ、これに伴って2次コイル22に電磁誘導による誘導起電力(逆起電力)が発生し、スパークプラグからスパークを発生させることができる。
図4、図5に示すごとく、本例の中心コア3は、1次コイル21に電流を流して発生した磁束の形成による渦電流の発生を抑制するために、複数の鋼板31を径方向に積層してなる。
また、本例の絶縁シート4における樹脂フィルム層45は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなり、絶縁シート4における接着層46は、アクリル系の接着剤(粘着剤)からなる。
また、本例の絶縁樹脂5は、エポキシ樹脂からなる。
図2、図4に示すごとく、本例の絶縁シート4における巻き終わり端42は、絶縁シート4の幅方向Wに対して所定の傾斜角度θで傾斜して形成されている。この巻き終わり端42は、上記中心コア3の軸方向Lに対して5〜60°の傾斜角度θを有している。
また、図6に示すごとく、本例の絶縁シート4は、ロール状に巻き付けてなる長尺状の絶縁シート材40を、所定長さで繰り返し切断して、同一形状のものを量産してなるものである。
そして、図2に示すごとく、絶縁シート4における4つの角部は直角ではなく、絶縁シート4の巻付方向(長さ方向)Dにおける両端部40、すなわち巻き始め端41と巻き終わり端42との傾斜角度θは同じになっている。
また、本例の絶縁シート4は、幅方向Wにおける両端部43の長さが同じであると共に、巻付方向(長さ方向)Dにおける両端部40の長さ及び傾斜角度θも同じであり、平行四辺形の形状を有している。
また、図2に示すごとく、絶縁シート4の巻き始め端41及び巻き終わり端42は、鋭角状のシート角部411、421と鈍角状のシート角部412、422とをそれぞれ有している。そして、絶縁シート4は、巻き始め端41における鋭角状のシート角部411から中心コア3に巻き始め、巻き終わり端42における鋭角状のシート角部421で巻き終わる。そして、図3に示すごとく、巻き終わり端42における鋭角状のシート角部421は、溶着、圧着又は熱かしめ等を行って、剥がれ防止用の固定49がなされている。
また、絶縁シート4における樹脂フィルム層45は、線膨張係数が25×10-6/℃以下である材料を用いることが好ましい。また、中心コア3の外周面301に巻き付けられた状態の樹脂フィルム層45の巻付厚みtは、0.1mm以上であることが好ましい。
また、絶縁シート4は、中心コア3の軸方向Lの各巻付位置において、2重以上巻き付けることが好ましい。
また、例えば、絶縁シート4に、中心コア3の外周面301に巻き付ける前の樹脂フィルム層45の素材厚みが25μmであるものを用いたときには、絶縁シート4は、中心コア3の外周面301における各巻付位置において4重以上巻き付けることができる。なお、巻き重ね数が多くなると組付性が悪化してしまうため、絶縁シート4の巻き重ね数は10重以下とすることが好ましい。
また、図1に示すごとく、本例の中心コア3の一方の軸方向端面32は、上記イグナイタ251におけるホルダ252から立設形成したコア保持凹部253内に挿入配置されている。そのため、本例の絶縁シート4は、中心コア3の外周面301において、一方の軸方向端面32の近傍には巻き付けられていない。また、コア保持凹部253内には、中心コア3の一方の軸方向端面32に配設した弾性部材321も挿入配置されている。
また、絶縁シート4は、中心コア3の軸方向端面32に円柱形状の弾性部材321又は永久磁石を配設した状態で、中心コア3の外周面301に巻き付けると共に弾性部材321の外周面にも巻き付けることができる。本例の絶縁シート4は、中心コア3の外周面301に巻き付けると共に、中心コア3の他方の軸方向端面32に配設した弾性部材321に巻き付けられている。
次に、上記点火コイル1の製造方法につき説明する。
本例においては、以下のシート形成工程、巻付工程、固定工程、組付工程及び樹脂充填工程を行って、点火コイル1を製造する。
まず、図6に示すごとく、シート形成工程においては、中心コア3の軸方向長さxの0.8〜1.2倍のシート幅wを有し、ロール状に巻き付けてなる長尺状の絶縁シート材40を、所定長さで切断し、絶縁シート4を形成する。また、絶縁シート材40は、先に巻き付けた部分の樹脂フィルム層45が後に巻き付けた部分の接着層46と仮接着されて、ロール状に巻き付けられている。
このとき、絶縁シート材40は、その巻付方向Dに直交する幅方向Wに対して傾斜するカッター6によって切断される。そして、切断して形成された絶縁シート4の両側の切断端部40は、絶縁シート材40の幅方向Wに対して5〜60°傾斜して形成される。
こうして、中心コア3の軸方向長さxの0.8〜1.2倍のシート幅wを有すると共に、幅方向Wに直交する巻付方向Dにおける両端部40が傾斜してなる絶縁シート4が形成される。
次いで、図2に示すごとく、巻付工程においては、絶縁シート4の幅方向Wを中心コア3の軸方向Lに合わせて、絶縁シート4を中心コア3の外周面301に巻き付ける。このとき、絶縁シート4は、その幅方向Wを中心コア3の軸方向Lに平行にした状態で、この中心コア3の周方向Rに平行に巻き付ける。
そして、絶縁シート4は、その接着層46を中心コア3の外周面301に対面させ、上記傾斜状の切断端部40の一方を巻き始め端41として、この巻き始め端41における鋭角状のシート角部411から中心コア3に巻き始める。
そして、巻き始め端41における鋭角状のシート角部411は、後から巻き付けられる絶縁シート4の部分によって覆われる。また、絶縁シート4は、後に巻き付けた部分の接着層46が先に巻き付けた部分の樹脂フィルム層45と接着されて、巻き付けられる。
こうして、図3に示すごとく、絶縁シート4は、上記傾斜状の切断端部40を巻き終わり端42として、この巻き終わり端42における鋭角状のシート角部421において巻き終わる。
次いで、図3に示すごとく、固定工程においては、上記巻き終わり端42に形成された鋭角状のシート角部421に、溶着、圧着又は熱かしめ等を行って、剥がれ防止用の固定49を行う。これにより、巻き終わり端42の全長に渡って固定49を行わず、鋭角状のシート角部421に固定49を行うだけで、絶縁シート4が剥がれないようにすることができる。
なお、絶縁シート4の巻き終わり端42には、鈍角状のシート角部422も位置するが、この鈍角状のシート角部422は、剥がれ難いと考えられ、上記剥がれ防止用の固定49は行わない。
次いで、組付工程においては、上記コイルケース20内に、1次コイル21、2次コイル22、中心コア3、外周コア24、イグナイタ251等を組み付ける。
その後、樹脂充填工程においては、円筒部2内における隙間29及びイグナイタ配置凹部25内に絶縁樹脂5としてのエポキシ樹脂を充填し、各部品を一体化させて点火コイル1を製造する。
また、この樹脂充填工程においては、中心コア3の外周面301に巻き付けられた絶縁シート4と、その外周側に位置する2次コイル22の2次スプール221との間にも絶縁樹脂5が充填される。
本例の点火コイル1においては、中心コア3の外周面301に巻き付けた絶縁シート4の巻き終わり端42は、その全長に渡って中心コア3の軸方向Lに対して傾斜形成されている。
そのため、中心コア3に巻き付けた絶縁シート4において、中心コア3に巻き付けたときの弾性変形を復元させようとする力が、当該絶縁シート4を剥がそうとする力として作用しても、この絶縁シート4を剥がそうとする力を低減させることができる。
また、絶縁シート4を剥がそうとする力は、巻き終わり端42における鋭角状のシート角部421に集中する。そのため、巻き終わり端42における鋭角状のシート角部421に上記剥がれ防止用の固定49が行ってあることにより、巻き終わり端42の全体が剥がれないようにすることができる。
また、上記固定49は、絶縁シート4の巻き終わり端42の全長に渡って行う必要がなく、中心コア3に絶縁シート4を巻き付けた状態の維持を簡単に行うことができる。
また、上記傾斜状の巻き終わり端42を有する本例の絶縁シート4(図4参照)が、中心コア3の軸方向Lに平行な巻き終わり端942を有する従来の絶縁シート94(図18参照)よりも剥がれ難い効果は、以下のように説明することもできる。
すなわち、図5に示すごとく、中心コア3は、渦電流の発生を抑制するために複数の鋼板31を径方向に積層してなるものを用いている。そのため、中心コア3の外周面301には、鋼板31同士の間に形成される段差空間311が、中心コア3の軸方向Lに渡って形成されている。
そして、図17、図18に示すごとく、中心コア3の軸方向Lに平行な巻き終わり端942を有する従来の絶縁シート94を、中心コア3に巻き付けた場合には、中心コア3の軸方向Lに向けた段差空間311の形成方向と、中心コア3の軸方向Lに向けて位置する絶縁シート94の巻き終わり端42の形成方向とが一致することが多い。この場合には、段差空間311の形成方向と巻き終わり端42の形成方向との一致により、巻き終わり端42が段差空間311を介して径方向に変位し易くなり、絶縁シート4が剥がれ易くなってしまう。
これに対し、図2、図4に示すごとく、本例の傾斜状の巻き終わり端42を有する絶縁シート4を、中心コア3に巻き付けた場合には、巻き終わり端42が段差空間311に対して傾斜して位置することができる。そのため、本例の絶縁シート4によれば、中心コア3が複数の鋼板31を径方向に積層してなる場合においても、絶縁シート4の巻き終わり端42を剥がれ難くすることができる。
また、図5に示すごとく、中心コア3の外周面301に巻き付けた絶縁シート4と、2次コイル22の2次スプール221との間に充填された絶縁樹脂5は、円筒形状に形成されており、絶縁シート4の巻き終わり端42と隣接する内周側の部位には、樹脂段差部51が形成されている。
この樹脂段差部51は、上記従来の絶縁シート94を中心コア3に巻き付けた場合には、上記中心コア3の軸方向Lに平行な巻き終わり端942により、上記円筒形状の絶縁樹脂5の軸方向Lに平行に形成される(図18参照)。
そして、従来の絶縁シート94を用いた点火コイルにおいては、点火コイルがエンジンの加熱後に冷却される際に、上記円筒形状の絶縁樹脂5が熱応力によって径方向に収縮するときには、上記軸方向Lに平行な樹脂段差部51に応力集中が発生する。すなわち、この応力集中は、中心コア3の周方向Rにおける1箇所に集中して発生する。そのため、従来の点火コイルにおいては、円筒形状の絶縁樹脂5が、樹脂段差部51において割れてしまうおそれがある。
これに対し、本例の絶縁シート4を中心コア3に巻き付けた場合には、上記中心コア3の軸方向Lに傾斜する巻き終わり端42により、上記樹脂段差部51は、中心コア3の軸方向Lに傾斜して形成される(図4参照)。
そのため、本例の絶縁シート4を用いた点火コイル1においては、点火コイル1がエンジンの加熱後に冷却される際に、上記円筒形状の絶縁樹脂5が熱応力によって径方向に収縮するときには、樹脂段差部51に生ずる応力集中は、中心コア3の周方向Rにおける1箇所に集中して発生せず、中心コア3の周方向Rに分散して発生する。それ故、本例の点火コイル1によれば、樹脂段差部51に応力集中が作用しても、円筒形状の絶縁樹脂5を割れ難くすることができる。
また、上記のごとく、絶縁シート4のシート幅wは、中心コア3の軸方向長さxの0.8〜1.2倍の大きさになっている。そのため、絶縁シート4の幅方向Wを中心コア3の軸方向Lに合わせ、絶縁シート4を中心コア3の周方向Rに平行に巻き付けるだけで、中心コア3の外周面301の全体を覆うことができ、絶縁シート4を巻き付ける回数が増えることを抑制することができる。
それ故、本例の点火コイル1によれば、絶縁シート4を剥がれ難くすることができると共に、中心コア3への絶縁シート4の巻付状態の維持を簡単に行うことができ、かつ絶縁シート4を巻き付ける回数が増えることを抑制することができる。
(実施例2)
本例は、図7、図8に示すごとく、上記巻き終わり端42が谷状に傾斜してなる絶縁シート4を巻き付けた中心コア3を備えた点火コイル1を示す例である。
本例の谷状の巻き終わり端42は、傾斜方向が途中で逆転してなるものである。
また、本例の絶縁シート4は、上記実施例1に示したものと同様に、長尺状の絶縁シート材40をカッター6によって繰り返し切断して量産されるものであり、巻き始め端41は、谷状の巻き終わり端42の形状に沿った山状の巻き始め端41を有している。
本例の谷状の巻き終わり端42の中心コア3の軸方向Lに対する傾斜角度θは、5〜60°とすることができる。
また、本例の巻き終わり端42は、1つの谷形状を有してなり、中心コア3の軸方向Lの両端に鋭角状のシート角部421をそれぞれ有している。そして、本例の絶縁シート4は、2つの鋭角状のシート角部421に上記剥がれ防止用の固定49を行って、剥がれ防止がなされている。
なお、参考として、図9、図10に示すごとく、絶縁シート4は、巻き終わり端42を鈍角山状に傾斜形成し、巻き始め端41を鈍角谷状に傾斜形成してなることもできる。この場合には、2つの鋭角状のシート角部421から絶縁シート4を巻き始める必要があり、この巻き始めが難しくなる一方、巻き終わり端42には、鈍角状のシート角部422のみが位置し、上記固定49を省略することができる。
本例においても、その他は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、図11〜図13に示すごとく、中心コア3に巻き付けた絶縁シート4において、中心コア3の軸方向端面32から突出した軸方向余剰部分(突出端部)44を、中心コア3の軸方向端面32に折り返してなる点火コイル1を示す例である。
本例においては、図11、図12に示すごとく、絶縁シート4の軸方向余剰部分44を、中心コア3の軸方向端面32に折り返すための折返し治具7を使用する。この折返し治具7は、中心コア3の軸方向端面32の外径よりも若干大きな内径を有する円形状凹部71を備えてなる。この円形状凹部71は、底面711と、絶縁シート4の軸方向余剰部分44を折り返すために、底面711の外周から傾斜形成した傾斜内壁面712とを有している。
本例においては、図11に示すごとく、中心コア3に絶縁シート4を巻き付けたときには、絶縁シート4の一部が中心コア3の軸方向端面32よりも突出して軸方向余剰部分44を形成する。このとき、絶縁シート4の巻き終わり端42における鋭角状のシート角部421の一部が、中心コア3の軸方向端面32よりも突出する。
そして、本例においては、巻き終わり端42における鋭角状のシート角部421の剥がれ防止用の固定49は、上記折返し治具7によって鋭角状のシート角部421を中心コア3の軸方向端面32に折り返すことによって行う。
すなわち、図11に示すごとく、上記中心コア3への絶縁シート4の巻付を行った後には、中心コア3の軸方向端面32から突出形成された軸方向余剰部分44に、上記折返し治具7を接近させる。このとき、図12に示すごとく、軸方向余剰部分44が、折返し治具7の円形状凹部71における傾斜内壁面712に当接し、これによって中心側に向けて折り曲げられる。そして、図13に示すごとく、軸方向余剰部分44が、円形状凹部71における底面711に当接して、中心コア3の軸方向端面32に接着される。
こうして、絶縁シート4の軸方向余剰部分44を中心コア3の軸方向端面32に折り返して、絶縁シート4の巻き終わり端42の固定49を行うことができる。
本例においても、絶縁シート4の巻き終わり端42が剥がれないようにすることができる。
なお、上記中心コア3の軸方向端面32から突出させる絶縁シート4の軸方向余剰部分44の長さx1は、中心コア3の半径よりも小さくすることが好ましい。この場合には、中心コア3の軸方向端面32に折り返した軸方向余剰部分44同士が必要以上に重なって接着されることがなく、中心コア3の軸方向端面32へ折り返す軸方向余剰部分44の形状を整えることができる。
また、上記折返し治具7は、上記軸方向余剰部分44を中心コア3の軸方向端面32に接着する際には、この軸方向余剰部分44に超音波溶着等を行って、一層確実に絶縁シート4の巻き終わり端42が剥がれないようにすることもできる。
本例においても、その他は上記実施例1、2と同様であり、上記実施例1、2と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例4)
本例は、図14に示すごとく、中心コア3Aの軸方向両端部を、永久磁石33をそれぞれ配設して形成した例である。
そして、本例の絶縁シート4は、一対の永久磁石33の軸方向長さを含めた上記中心コア3Aの軸方向長さxの0.8〜1.2倍のシート幅wを有している。
本例においては、軸方向両端部に永久磁石33をそれぞれ配設してなる中心コア3Aに対して、絶縁シート4の巻き終わり端42を剥がれ難くすることができる。
本例においても、その他は上記実施例1〜3と同様であり、上記実施例1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
また、図15に示すごとく、上記実施例1〜4において、絶縁シート4の巻き終わり端42における傾斜部分は、必ずしも巻き終わり端42の全長に渡って形成する必要はなく、例えば、当該絶縁シート4の幅方向Wにおける50%以上の領域(同図において、w/2以上の領域)に形成することができる。この場合においても、絶縁シート4を中心コア3に対して剥がれ難くすることができる。
また、図16に示すごとく、上記実施例1〜4において、上記絶縁テープ4の巻き始め端41は、中心コア3の軸方向L(絶縁シート4の幅方向W)に対して直角に形成する一方、巻き終わり端42を中心コア3の軸方向L(絶縁シート4の幅方向W)に対して傾斜させて形成することができる。
また、上記実施例1〜4において、絶縁テープ4の巻き終わり端42における傾斜部分は、必ずしも直線状に傾斜形成するだけでなく、曲線状に傾斜形成することもできる。この場合において、巻き終わり端42における傾斜部分は、その全体を曲線状にするだけでなく、直線状の傾斜部分の一部を曲線状にすることもできる。
また、巻き始め端41における傾斜部分についても、同様にして曲線状に傾斜形成することができる。
実施例1における、点火コイルを示す断面説明図。 実施例1における、絶縁シートを中心コアに巻き付ける状態を示す斜視説明図。 実施例1における、絶縁シートを中心コアに巻き付けた状態を示す斜視説明図。 実施例1における、中心コアに巻き付けた状態の絶縁シートの巻き終わり端を拡大して示す斜視説明図。 実施例1における、点火コイル内に配設された中心コア及び絶縁シートの周辺を拡大して示す断面説明図。 実施例1における、カッターで切断して絶縁シートを形成する状態を示す斜視説明図。 実施例2における、絶縁シートを中心コアに巻き付ける状態を示す斜視説明図。 実施例2における、絶縁シートを中心コアに巻き付けた状態を示す斜視説明図。 実施例2における、他の絶縁シートを中心コアに巻き付ける状態を示す斜視説明図。 実施例2における、他の絶縁シートを中心コアに巻き付けた状態を示す斜視説明図。 実施例3における、絶縁シートを巻き付けた状態の中心コアと、折返し治具とを示す斜視説明図。 実施例3における、折返し治具によって、絶縁シートの突出端部を中心コアの軸方向端面に折り返している状態を示す断面説明図。 実施例3における、絶縁シートの突出端部を中心コアの軸方向端面に折り返した状態を示す斜視説明図。 実施例4における、点火コイルを示す断面説明図。 実施例1〜4における、他の絶縁シートを中心コアに巻き付ける状態を示す斜視説明図。 実施例1〜4における、他の絶縁シートを中心コアに巻き付ける状態を示す斜視説明図。 従来例における、絶縁シートを中心コアに巻き付ける状態を示す斜視説明図。 従来例における、中心コアに巻き付けた状態の絶縁シートの巻き終わり端を拡大して示す斜視説明図。
符号の説明
1 点火コイル
2 円筒部
21 1次コイル
22 2次コイル
29 隙間
3 中心コア
301 外周面
31 鋼板
32 軸方向端面
4 絶縁シート
41 巻き始め端
42 巻き終わり端
421 鋭角状のシート角部
44 軸方向余剰部分
49 剥がれ防止用の固定
5 絶縁樹脂
x 中心コアの軸方向長さ
w シート幅
L 軸方向
W 幅方向
D 巻付方向
θ 傾斜角度

Claims (14)

  1. 棒状の中心コアの周りに同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを備えた円筒部を有し、上記中心コアの外周面に絶縁シートを巻き付け、上記円筒部内の隙間に絶縁樹脂を充填してなる点火コイルにおいて、
    上記中心コアは、複数の鋼板を径方向に積層して略円形断面形状を有しており、当該中心コアの外周面には、上記鋼板同士の間に形成される複数の段差空間が、当該中心コアの軸方向に渡って形成されており、
    上記中心コアの外周面に巻き付けた上記絶縁シートは、円筒形状に形成されており、
    該絶縁シートは、合成樹脂からなる樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層の裏面に配設した接着層とからなり、上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有しており、その巻き終わり端は、上記中心コアの軸方向に対して傾斜する傾斜部分を有しており、
    上記絶縁樹脂は、上記絶縁シートの上記巻き終わり端と隣接する内周側の部位に、該巻き終わり端における上記傾斜部分に沿った樹脂段差部を形成してなることを特徴とする点火コイル。
  2. 棒状の中心コアの周りに同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを備えた円筒部を有し、上記中心コアの外周面に絶縁シートを巻き付け、上記円筒部内の隙間に絶縁樹脂を充填してなる点火コイルにおいて、
    上記中心コアは、複数の鋼板を径方向に積層して略円形断面形状を有しており、当該中心コアの外周面には、上記鋼板同士の間に形成される複数の段差空間が、当該中心コアの軸方向に渡って形成されており、
    上記中心コアの外周面に巻き付けた上記絶縁シートは、円筒形状に形成されており、
    該絶縁シートは、合成樹脂からなる樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層の裏面に配設した接着層とからなり、上記中心コアに巻き付ける前の状態において、上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有していると共に、幅方向に位置する一対の軸方向端が互いに平行であり、かつ、上記中心コアに巻き付ける際の巻き終わり端が、上記幅方向に対して傾斜する傾斜部分を有しており、
    また、上記絶縁シートは、その幅方向を上記中心コアの軸方向に平行にして、該中心コアに巻き付けてあり、
    上記絶縁樹脂は、上記絶縁シートの上記巻き終わり端と隣接する内周側の部位に、該巻き終わり端における上記傾斜部分に沿った樹脂段差部を形成してなることを特徴とする点火コイル。
  3. 請求項1又は2において、上記巻き終わり端は、鋭角状のシート角部を有しており、該鋭角状のシート角部は、剥がれ防止のための固定がなされていることを特徴とする点火コイル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記巻き終わり端における傾斜部分は、上記中心コアの軸方向に対して5〜60°の傾斜角度を有していることを特徴とする点火コイル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記巻き終わり端は、その傾斜部分の全体が同じ方向に傾斜していることを特徴とする点火コイル。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記巻き終わり端は、その傾斜部分の傾斜方向が途中で逆転して、谷状を呈していることを特徴とする点火コイル。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記中心コアの軸方向両端部は、磁石をそれぞれ配設して形成してあり、上記絶縁シートは、上記一対の磁石の軸方向長さを含めた上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有していることを特徴とする点火コイル。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項において、上記絶縁シートのシート幅が上記中心コアの軸方向長さよりも長く、該絶縁シートの巻付状態において該絶縁シートの軸方向余剰部分が形成される場合、該軸方向余剰部分が上記中心コアの軸方向端面に折り返してあることを特徴とする点火コイル。
  9. 棒状の中心コアの周りに同心円状に巻回した1次コイル及び2次コイルを備えた円筒部を有し、上記中心コアの外周面に絶縁シートを巻き付け、上記円筒部内の隙間に絶縁樹脂を充填してなる点火コイルの製造方法において、
    上記中心コアは、複数の鋼板を径方向に積層して略円形断面形状に形成し、当該中心コアの外周面に、上記鋼板同士の間に形成される複数の段差空間を、当該中心コアの軸方向に渡って形成しておき、
    上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有すると共に、幅方向に直交する巻付方向における少なくとも一方の端部に上記幅方向に対して傾斜する傾斜部分を設けた絶縁シートを形成するシート形成工程と、
    上記絶縁シートの幅方向を上記中心コアの軸方向に合わせて、当該絶縁シートを上記中心コアの外周面に円筒形状に巻き付け、その巻き終わり端に上記傾斜部分を設けた端部を位置させる巻付工程と、
    上記巻き終わり端に形成された鋭角状のシート角部に、剥がれ防止のための固定を行う固定工程と、
    上記1次コイル、上記2次コイル、及び上記絶縁シートを巻き付けた上記中心コアをコイルケース内に組み付けて上記円筒部を形成する組付工程と、
    上記円筒部内における隙間に上記絶縁樹脂を充填し、該絶縁樹脂を、上記絶縁シートの上記巻き終わり端と隣接する内周側の部位に、該巻き終わり端における上記傾斜部分に沿った樹脂段差部を形成する樹脂充填工程とを行うことを特徴とする点火コイルの製造方法。
  10. 請求項9において、上記シート形成工程において、上記絶縁シートの上記巻付方向における一方の端部の傾斜部分は、上記絶縁シートの幅方向に対して5〜60°の傾斜角度で傾斜させることを特徴とする点火コイルの製造方法。
  11. 請求項9又は10において、上記シート形成工程において、上記絶縁シートの上記巻付方向における一方の端部は、その傾斜部分の全体を同じ方向に向けて傾斜形成することを特徴とする点火コイルの製造方法。
  12. 請求項9又は10において、上記シート形成工程において、上記絶縁シートの上記巻付方向における一方の端部は、その傾斜部分の傾斜方向を途中で逆転させて、谷状に形成することを特徴とする点火コイルの製造方法。
  13. 請求項9〜12のいずれか一項において、上記中心コアの軸方向両端部は、磁石をそれぞれ配設して形成してあり、上記絶縁シートは、上記一対の磁石の軸方向長さを含めた上記中心コアの軸方向長さの0.8〜1.2倍のシート幅を有していることを特徴とする点火コイルの製造方法。
  14. 請求項9〜13のいずれか一項において、上記巻付工程において、上記絶縁シートのシート幅が上記中心コアの軸方向長さよりも長く、該絶縁シートを巻き付けた際に該絶縁シートの軸方向余剰部分が形成される場合、上記絶縁シートは、上記中心コアの軸方向端面から突出させて巻き付け、該巻付状態における軸方向余剰部分を上記中心コアの軸方向端面に折り返すことを特徴とする点火コイルの製造方法。
JP2005197056A 2004-09-13 2005-07-06 点火コイル及びその製造方法 Active JP4736572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005197056A JP4736572B2 (ja) 2004-09-13 2005-07-06 点火コイル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004266109 2004-09-13
JP2004266109 2004-09-13
JP2005197056A JP4736572B2 (ja) 2004-09-13 2005-07-06 点火コイル及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006108632A JP2006108632A (ja) 2006-04-20
JP4736572B2 true JP4736572B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=36377939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005197056A Active JP4736572B2 (ja) 2004-09-13 2005-07-06 点火コイル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4736572B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4947270B2 (ja) * 2006-05-09 2012-06-06 株式会社デンソー 点火コイル、その製造方法及びその製造装置
JP2007324436A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Denso Corp 点火コイル
JP5776338B2 (ja) * 2011-06-03 2015-09-09 株式会社デンソー 点火コイル
JP5956957B2 (ja) * 2013-06-14 2016-07-27 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関用点火コイル
JP2020092564A (ja) * 2018-12-07 2020-06-11 株式会社豊田自動織機 回転電機のロータ、及び回転電機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04341446A (ja) * 1991-05-17 1992-11-27 C I Kasei Co Ltd 樹脂フィルムのロール終端固定方法
JP3178274B2 (ja) * 1994-10-28 2001-06-18 住友電装株式会社 ワイヤハーネスの防水構造の形成方法
JPH11204357A (ja) * 1998-01-07 1999-07-30 Aisan Ind Co Ltd 内燃機関用点火コイル
JPH11243023A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 内燃機関用点火コイル装置
JP4452435B2 (ja) * 2002-08-07 2010-04-21 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関用点火コイル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006108632A (ja) 2006-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4736572B2 (ja) 点火コイル及びその製造方法
JP2003164088A (ja) 電動機の固定子構造
JP2000060051A (ja) 車両用交流発電機
US20200169152A1 (en) Stator of dynamo-electric machine
JP2004088944A (ja) 回転電機
WO2017047738A1 (ja) 端子付き電線、及び配線モジュール
JP6139742B1 (ja) 給電部の接続方法
JP2010027669A (ja) 内燃機関用点火コイル装置、及びその製造方法
JP2006180615A (ja) 回転電機のステータ
JP2009123838A (ja) 点火コイル及びその製造方法
JP4939183B2 (ja) 磁石式発電機のステータ
US7394342B2 (en) Ignition coil and manufacturing method and apparatus thereof
JP6459301B2 (ja) 回転電機の固定子
JP4947270B2 (ja) 点火コイル、その製造方法及びその製造装置
JP4078929B2 (ja) 点火コイル
JP3702802B2 (ja) 内燃機関用点火コイル
JP2004135466A (ja) 分割コアおよびステータコア
JP4591280B2 (ja) 点火コイル及びその製造方法
JP4462076B2 (ja) 点火コイル
JP3518359B2 (ja) 内燃機関用点火コイル
JP7065665B2 (ja) 接合体及び回転電機
JPH11204357A (ja) 内燃機関用点火コイル
JP2009207224A (ja) 電動モータ
JP2024055348A (ja) 回転電機
JP2024055347A (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110418

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4736572

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250