JP4736049B2 - 注射器 - Google Patents
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Description
このような注射器において、使用後のカヌラが医療従事者に刺さってしまう誤穿刺事故を防止するため、上記ガスケット及び内ハブに係合手段及び被係合手段を設け、注射器の使用後にはこれら係合手段と被係合手段とを係合させてガスケットと内ハブとを連結し、上記プランジャを後退させて上記カヌラを内ハブごとバレル内に収納可能としたものが知られている。(特許文献1)
しかしながら上記特許文献1の注射器の場合、プランジャを前進端に移動させて「ゼロ点合わせ」をすると、係合手段と被係合手段とが係合してガスケットと内ハブとが連結してしまい、プランジャを後退させるとカヌラも後退してしまうので、「ゼロ点合わせ」をすることができなかった。
また、例えば上記特許文献1の注射器の場合、カヌラの全長がバレルの長さより長い場合、ガスケットをバレルの後退端まで後退させてもカヌラの全体を収容できない場合があり、全長の長いカヌラを収納することが困難となっていた。
このような問題に鑑み、本発明は注射器の使用後に全長の長いカヌラであっても、該カヌラをバレル内に収納可能な注射器であって、さらに「ゼロ点合わせ」の可能な注射器を提供するものである。
上記内ハブを保持機構より離脱させて、上記カヌラを内ハブごとバレルの内側方向に引き込み可能とした注射器において、
上記プランジャおよびガスケットの中央に該プランジャおよびガスケットを貫通する貫通孔を形成すると共に、該貫通孔内に進退動可能に内芯棒を設け、上記ガスケットに上記貫通孔を閉鎖する薄肉部を形成し、上記内芯棒の先端と上記内ハブの後端とのそれぞれに、相互に係合する係合手段を設け、さらに上記プランジャの後端および上記保持機構の先端に装着可能なキャップを設け、
注射器の使用時には、上記プランジャの後端にキャップを装着して、上記プランジャより後方に突出する内芯棒を収納することで上記内芯棒が前進しないようにし、
注射器の使用後には、上記プランジャの後端からキャップを取り外して、上記内芯棒をプランジャに対して前進させ、該内芯棒の先端に設けた係合手段を、上記薄肉部を貫通させるとともに、上記内ハブの後端に設けた係合手段に係合させ、かつ上記内芯棒をプランジャに対して後退させて、上記内ハブごとカヌラを上記貫通孔内に収納させ、さらに上記保持機構の先端にキャップを装着して、収納されたカヌラの露出を防止することを特徴としている。
一方、注射器の使用後は、上記内芯棒を前進させて該内芯棒の先端に設けた係合手段を、上記薄肉部を貫通させることで、内芯棒がガスケットより前方に突出し、内芯棒と内ハブとの係合手段が相互に係合する。
その状態から上記内芯棒をプランジャに対して後退させれば、上記内ハブごとカヌラを上記貫通孔内に収納することができ、使用後のカヌラが医療従事者に刺さってしまう誤穿刺事故を防止することができる。
また、上記係合手段と内ハブとをプランジャに対して後退端まで後退させる場合、内ハブを上記特許文献1の注射器の場合に比べて後方に移動させることができることから、全長の長いカヌラであっても収納することができる。
上記注射器1は、血液や薬品などを貯溜する筒状のバレル2と、該バレル2内を進退動するプランジャ3と、該プランジャ3の先端に連結されて上記バレル2を気密を守った状態で進退動するガスケット4と、これらプランジャ3及びガスケット4内に進退動可能に設けられた内芯棒5と、先端にカヌラ6の固定された内ハブ7と、当該内ハブ7をバレル2に保持すると共にリーク防止機能を有する保持機構としての外ハブ8と、上記プランジャ3の後端に装着されたキャップ9とから構成されている。
また本実施例の注射器1は、上記内芯棒5の先端と上記内ハブ7の後端にそれぞれ後述する係合手段を備え、該係合手段により内芯棒5と内ハブ7とを係合させた状態で上記内芯棒5を後退させると、上記カヌラ6を内ハブ7ごとバレル2内に収納できるようになっている。
そして、図1は注射器1の「ゼロ点合わせ」の状態を、図2は内芯棒5を後退させてカヌラ6をバレル2内に収納した状態をそれぞれ示している。
また図3、図4は注射器1の先端部の拡大図を示したものであり、図3は図1の状態を、図4は上記内芯棒5と内ハブ7とが係合したときの状態をそれぞれ示している。
上記薬液室2aの外周面には薬品や血液量を測定するための目盛が印刷され、また薬液室2aの内周面後端には内周に向けて第5突起2dを形成して、上記プランジャ3の脱落を防止するようになっている。
上記結合部2bは上記内ハブ7を収容可能な径に製造されるとともに、先端に向けて縮径するテーパ形状を有している。この結合部2bの内周面には内周側に膨出する第3突起2eが形成されており、該第3突起2eによって上記内ハブ7の後退を抑止するようになっている。(図3参照)
上記板状部材3bの先端には円盤状の押圧部3cと、上記ガスケット4と連結するための連結部3dが形成され、また板状部材3bの後端にはプランジャ側フランジ3eが設けられている。
上記貫通孔3aはプランジャ3の先端から後端にかけて穿設されており、該貫通孔3aの前方には内芯棒5を係止する為の第6突起3fが形成され、また後端には上記内芯棒5の脱落を防止するための第7突起3gが形成されている。
上記押圧部3cは上記バレル2の薬液室2aの内径と略同径に製造されており、プランジャ3を後方に移動させると上記薬液室2aの第5突起2dに係合して、プランジャ3がバレル2より脱落しないようにされている。
上記連結部3dは上記ガスケット4の後端部に形成された連結部4bと相互に連結するように形成され、両連結部3d、4bを相互に連結させることで、プランジャ3とガスケット4とを一体的に進退動させることができるようになっている。
図3に示すように、上記貫通孔4aは上記プランジャ3の貫通孔3aと略同径ないし若干大径に形成されており、該貫通孔4aの後端には上記プランジャ3の連結部3dと相互に連結する連結部4bが形成されている。
そして、上記貫通孔4aの先端にはガスケット4と一体的に薄肉部4cが形成されており、該薄肉部4cによって上記貫通孔4aは気密を保った状態で封鎖されている。
この薄肉部4cの厚さは本実施例では約0.1〜1mm程度であり、好ましくは0.5〜0.7mmに設定され、プランジャ3の進退動によってバレル2の内圧等が変動しても、該薄肉部4cが破れないような厚さに設定されている。
内芯棒5の途中には縮径した脆弱部5bが形成されており、該脆弱部5bの位置で内芯棒5を折り曲げることで、内芯棒5を破断させて分離できるようになっている。
また図3、図4に示すように、上記内芯棒5の先端側の外周面には第7突起5cが形成され、上記プランジャ3の貫通孔3aに形成された上記第6突起3fに前方より当接すると内芯棒5の後退が阻止され、また上記第7突起3gに前方より当接することで内芯棒5の脱落が防止されるようになっている。
上記係合手段11は、ステンレスなどの金属または所定の硬度を有する天然ゴムやエラストマー等の樹脂で製造され、筒状の筒状部11aと、該筒状部11aの先端から内周面に向けて突出する第1突起11bとから構成され、筒状部11aの後端と内芯棒5の先端とは、接着剤による接着、カシメ、インサート成形等の手段により相互に固着されている。
上記筒状部11aの外径は上記内芯棒5と同径に製造され、また上記第1突起11bは、筒状部11a先端の開口部に沿って等間隔に形成された複数枚の金属片または樹脂片となっている。
なお、上記第1突起11bを上記筒状部11aの開口部に沿って環状に形成するようにしてもよい。
図4に示すように、本体部7aの中心にはカヌラ6を保持する保持部7dと、カヌラ6とバレル2とを連通させる連通孔7eとが形成され、上記保持部7dとカヌラ6とは接着剤等により固着されている。
また本体部7aの外周には、その先端に前方に向けて縮径するテーパ形状7fが形成され、該テーパ形状7fの後方には外周側に向けて膨出する第8突起7gが形成されている。
上記ステー7bは本体部7aの後端に図示上下位置に上記連通孔7eを挟んで対向するように設けられており、この2本のステー7bの間の空間によって、上記連通孔7eとバレル2の薬液室2aとが連通するようになっている。
上記ステー7bの後部には、内ハブ7の係合手段として第2突起7hが形成されており、図示前方には上記内芯棒5先端に設けられた係合手段11の第1突起11bとの係合面が形成され、後方には上記鋭角部7cを構成する傾斜面となっている。
上記第2突起7hの外周側の端部は、上記係合手段11の筒状部11aの内径よりも大径に製造され、第2突起7hが筒状部11a内に位置すると、第2突起7hは相互に接近して上記ステー7bを内側に弾性変形させるようになっている。(図4参照)
また2つの第2突起7hは、前後に異なる位置に形成されており、上記第1突起11bと第2突起7hとが係合すると、一方(図示下方側)の係合面だけが上記第1突起11bと係合するようになっている。(図4参照)
さらに、上記ステー7bには、第2突起7hと本体部7aとの間に第4突起7iが形成されており、該第4突起7iは図3に示すように、上記バレル2の連結部2bに形成された第3突起2eに係合して、内ハブ7の後退を抑止するようになっている。
この第4突起7iは、図4に示すように上記第2突起7hが筒状部11a内に位置して相互に接近し、上記ステー7bが内側に弾性変形すると、それに伴って相互に接近し、上記第4突起7iと第3突起2eとの係合状態が解消されるようになっている。
そして、上記鋭角部7cは上記2本のステー7bの後端部分を相互に連結すると共に、後端に向けて鋭く加工され、該鋭角部7cによって樹脂製の上記薄肉部4cを貫通できるようになっている。
なお、上記薄肉部4cは天然ゴムまたはエラストマー等の樹脂製となっているため、上記鋭角部7cを設けずに上記係合手段11を前進させて、当該前進力によって該薄肉部4cを貫通させることも可能である。
図3に示すように、上記内ハブ連結部8aの内周には上記内ハブ7のテーパ形状7fと同形状のテーパ形状8cが形成され、内ハブ7のテーパ形状7fと外ハブ8のテーパ形状8cとを密着させることで、バレル2内の薬液等の漏出を防止している。
上記テーパ形状8cの後方には、内ハブ7の第8突起7gの先端部に当接して内ハブ7の前進を規制する段差形状8dが形成され、また該段差形状8dに当接した第8突起7gの後方には、内周側にむけて第9突起8eが形成されている。
この第9突起8eと内ハブ7の第8突起7gとが係合することにより、たとえばカヌラ6を患者に穿刺して内ハブ7に後方に向かう力が作用しても、内ハブ7の後退を阻止できるようになっている。
一方、上記内芯棒5の係合手段11と、内ハブ7の第2突起7hを係合させ、内芯棒5と内ハブ7とを連結させた状態で、内芯棒5を後方に移動させると、第8突起7gが第9突起8eを乗り越え、内ハブ7をカヌラ6ごと後退させることができる。
そして、上記バレル連結部8bの内周面は上記バレル2の結合部2bと同形のテーパ形状に加工され、外ハブ8の内部に結合部2bを挿入すると、外ハブ8と結合部2bとが密着して相互に連結され、内ハブ7がバレル2に保持されることとなる。
ここで、注射器1の製造時には、内ハブ7を外ハブ8の後方より挿入して相互に連結して、内ハブ7の先端が上記内ハブ連結部8aの先端から突出させるようになっており、あらかじめ外ハブ8と内ハブ7とを連結してから内ハブ7の保持部7bにカヌラ6を挿入することで、製造時の事故を防止するようになっている。
また内ハブ7と外ハブ8とを相互に連結すると、上記内ハブ7の後端に形成された鋭角部7cは上記連結部3dの後端よりも前方に位置するようになっており、上記鋭角部7cによる製造時の事故を防止するようになっている。
大径部9aには上下2ヶ所につまみ9cが形成されており、該つまみ9cはキャップ9を上記プランジャ側フランジ3eに装着した際に、該プランジャ側フランジ3eよりも先端側に突出して係合するようになっている。
そして、キャップ9を取り外す際には、上記つまみ9cの後端部を内周側に変形させてプランジャ側フランジ3eとの係合状態を解除し、キャップ9を取り外すようになっている。
なお、上記つまみ9cの個数は上記2ヶ所に限定されず、例えばつまみ9cを1ヶ所としても、キャップ9とプランジャ3との係合状態を維持することが可能である。
小径部9bの内部の全長は、上記内芯棒5が上記プランジャ側フランジ3eより突出する長さに合わせて製造されており、上記係合手段11の先端がプランジャ3の薄肉部4cに当接または近接しているときの、内芯棒5の突出量となっている。
また小径部9bの径は上記内芯棒5の操作部5aを収容可能な径で製造される(図1参照)と共に、上記外ハブ8の内ハブ連結部8aと嵌合可能な径で製造されている(図3参照)
このため、本実施例のキャップ9は、プランジャ3の後端と外ハブ8の先端との双方に装着することができるようになっており、キャップ9をプランジャ3に装着することで、プランジャ3を前進させる際に内芯棒5がプランジャ3に対して前方に押圧されるのが防止され、またキャップ9を外ハブ8に装着することで、図2に示すようにバレル2内に収納したカヌラ6の外部への再露出を防止するようになっている。
使用前の状態としては、バレル2内に薬液等は貯溜されておらず、また上記内芯棒5の先端に位置する係合手段11は、上記ガスケット4に形成された薄肉部4cと当接または近接しており、プランジャ3の後端には上記キャップ9が装着されている。
そして注射器1に薬品を吸引したり血液を採取する際、医療従事者は最初にプランジャ3を前進させてガスケット4を前進端に位置させて「ゼロ点合わせ」を行う。(図1)
このとき、プランジャ3はキャップ9を前方に押圧することで前進するが、キャップ9の内部に収容されている内芯棒5の操作部5aは前方に押圧されず、内芯棒5はプランジャ3に対して前進することはない。
この「ゼロ点合わせ」を行ったら、カヌラ6をバイアルや患者に穿刺し、続いてプランジャ3を後退させることでバレル2内に薬液や血液を流入させ、またプランジャ3を前進させればバレル2内の薬液や血液を放出することができる。
カヌラ6を患者等に穿刺する際、カヌラ6及び内ハブ7には後方に向けて力が作用するが、内ハブ7の第8突起7gと外ハブ8の第9突起8eとが係合しており、また内ハブ7の第4突起7iがバレル2の第3突起2eに係合しているので、内ハブ7は後方への移動が規制されている。また内ハブ7と外ハブ8に形成されたテーパ形状7f、8cにより、バレル2内の薬液や血液がこれらの間から漏出しないようになっている。
最初に、上記キャップ9のつまみ9cを操作して、プランジャ3からキャップ9を取り外し、内芯棒5の操作部5aを露出させ、この状態から該操作部5aを前方に押圧して、内芯棒5をプランジャ3に対して前進させる。
このとき、内芯棒5先端の係合手段11は上記ガスケット4の薄肉部4cに当接または近接しており、内芯棒5を前進させることで薄肉部4cが前方に押圧され、薄肉部4cはガスケット4の先端から分離して係合手段11によって貫通される。(図4)
その後、さらに内芯棒5を前進させて係合手段11の第1突起11bが内ハブ7に形成された第2突起7hの傾斜面に当接すると、第2突起7hは相互に接近し、第1突起11bが第2突起7hを超えて前方に移動すると、第2突起7hと第1突起11bとが係合し、内芯棒5と内ハブ7とが連結される。
このとき、第1突起11bと第2突起7hとが係合すると、該第2突起7hの外周側の端面が筒状部11aの内壁に当接するので、ステー7bは完全に復帰せず、上記第4突起7iは相互に接近した状態が維持されることから、上記バレル2の結合部2bに形成された第3突起2eとの係合状態が解除される。
なお、上記内芯棒5を前進させて係合手段11により薄肉部4cを貫通させることができない場合であっても、内芯棒5をそのまま前進させて薄肉部4cを前方に向けて変形させれば、薄肉部4cが内ハブ7の後端の鋭角部7cに達し、該鋭角部7cによって薄肉部4cを貫通させることができる。
上記第4突起7iと第3突起2eとの係合状態は解除されているため、所要の力を作用させることにより、内ハブ7の第8突起7gが外ハブ8の第9突起8eを乗り越え、内ハブ7は外ハブ8及びバレル2より離脱する。
このとき、上記内ハブ7に形成された上記第2突起7hの係合面の位置が前後に異なっていることから、内芯棒5が後退して内ハブ7が外ハブ8より離脱すると、内ハブ7およびカヌラ6は一方の第1突起11b側に傾き始める。
この状態からさらに内芯棒5を後退させ、内芯棒5の第7突起5cが貫通孔3aの第6突起3fを乗り越え、カヌラ6の先端を含む全体が内ハブ7ごとプランジャ3およびガスケット4の貫通孔3a、4a内に引き込まれると、カヌラ2の先端が貫通孔3aの壁面に近接または接触するようになる。(図2参照)
このようにしてカヌラ6の先端を含む全体が完全に上記貫通孔3a、4a内に収納されると、上記脆弱部5bがプランジャ3の外部に達し、医療従事者は該脆弱部5bを支点にプランジャ3を折り曲げて破断させる。
最後に、上記プランジャ3のバレル側フランジ2cより取り外した上記キャップ9を、外ハブ8の内ハブ連結部8aに装着する。
またこのとき、上記係合手段11はプランジャ3の後端付近まで後退して、該係合手段11と内ハブ7との連結部が上記バレル2の後端よりも後方に位置するようになるので、全長の長いカヌラ6であっても貫通孔3a、4a内に収納することが可能となっている。
これに対し、ガスケットと内ハブとを連結してカヌラを内ハブごとバレル内に収納する特許文献1のような従来の注射器の場合、ガスケットをバレル後端よりも前方に位置させることができないため、その分カヌラの収納可能な長さが減少してしまい、全長の長いカヌラを収納できない場合があった。
さらに、内芯棒5を脆弱部5bの位置で分離することで、その後内芯棒5が押されてカヌラ6がバレル2より飛び出してしまうのを防止することができ、また分離した内芯棒5は、医療用廃棄物としてでなく、通常の廃棄物として廃棄することができる。
また上記内ハブ7の後端に、上記内芯棒5の先端に設けた係合手段11の筒状部11a及び第1突起11bを形成し、一方、内芯棒5の先端に上記ステー7b及び第2突起7hを設けて、内芯棒5と内ハブ7とを連結させるような構成とすることも可能である。
2e 第3突起 3 プランジャ
4 ガスケット 3a、4a 貫通孔
5 内芯棒 7 内ハブ
7b ステー 7c 鋭角部
7h 第2突起 7i 第4突起
11 係合手段 11b 第1突起
Claims (8)
- 筒状のバレルと、該バレルの先端に保持機構により保持された内ハブと、内ハブの先端に固定されたカヌラと、バレル内を進退動するプランジャと、プランジャの先端に連結されたガスケットとを備え、
上記内ハブを保持機構より離脱させて、上記カヌラを内ハブごとバレルの内側方向に引き込み可能とした注射器において、
上記プランジャおよびガスケットの中央に該プランジャおよびガスケットを貫通する貫通孔を形成すると共に、該貫通孔内に進退動可能に内芯棒を設け、上記ガスケットに上記貫通孔を閉鎖する薄肉部を形成し、上記内芯棒の先端と上記内ハブの後端とのそれぞれに、相互に係合する係合手段を設け、さらに上記プランジャの後端および上記保持機構の先端に装着可能なキャップを設け、
注射器の使用時には、上記プランジャの後端にキャップを装着して、上記プランジャより後方に突出する内芯棒を収納することで上記内芯棒が前進しないようにし、
注射器の使用後には、上記プランジャの後端からキャップを取り外して、上記内芯棒をプランジャに対して前進させ、該内芯棒の先端に設けた係合手段を、上記薄肉部を貫通させるとともに、上記内ハブの後端に設けた係合手段に係合させ、かつ上記内芯棒をプランジャに対して後退させて、上記内ハブごとカヌラを上記貫通孔内に収納させ、さらに上記保持機構の先端にキャップを装着して、収納されたカヌラの露出を防止することを特徴とする注射器。 - 上記内芯棒をプランジャに対して後退させて、上記内ハブごとカヌラを上記貫通孔内に収納させた際に、上記カヌラの先端を含む全体が上記貫通孔内に収納されることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
- 上記内芯棒の先端に設けた係合手段は、筒状の筒状部と、該筒状部の内周側に突出する第1突起とから構成され、
上記内ハブの後端に設けた係合手段は、該内ハブの後端側に形成されて外周側に突出する第2突起から構成され、
上記内ハブの後端部を上記筒状部に挿入し、第1突起が上記第2突起よりも相対的に前方に位置することで、該第1突起と第2突起とが相互に係合することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の注射器。 - 上記第2突起は、上記内ハブより後方に突出すると共に、内ハブの中心を挟んで対向する位置に設けられた複数本のステーの後端に形成され、
上記内芯棒が前進して上記第1突起と第2突起とが当接すると、上記ステーが内側に向けて弾性変形し、第1突起が第2突起に対して前方に相対移動してステーが外側に向けて弾性変形すると、該第1突起と第2突起とが相互に係合することを特徴とする請求項3に記載の注射器。 - 上記第2突起における第1突起との係合面の形成位置を、相対的に前後方向に異ならせ、上記第2突起と第1突起とが係合する位置を前後に異ならせることを特徴とする請求項4に記載の注射器。
- バレルの先端に上記内ハブよりも大径の保持部を形成すると共に、該保持部の内周面に、内周に向けて膨出する第3突起を形成し、
上記内ハブのステーには、内ハブと保持機構との連結状態において、上記第3突起に前方から係合する第4突起を形成して、
上記第1突起と第2突起とが相互に係合すると、上記ステーが内側に向けて弾性変形した状態を維持し、上記第3突起と第4突起との係合状態が解除されることを特徴とする請求項4または請求項5のいずれかに記載の注射器。 - 上記保持機構は、上記バレルの保持部の外周に嵌合するバレル連結部および該バレル連結部の先端側に形成された内ハブ連結部とを備え、
上記保持機構の内ハブ連結部の内周面と、上記内ハブの先端部には、それぞれ前方に向けて縮径する同形状のテーパ形状が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の注射器。 - 上記内ハブの後端に、後方に向けて鋭角部を形成し、
上記内芯棒の先端によって上記薄肉部を前方に押圧すると、上記鋭角部によって該薄肉部が貫通されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の注射器。
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