JP5394938B2 - 穿刺針組立体および薬液注入器具 - Google Patents

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Description

本発明は、穿刺針組立体およびそれを備える薬液注入器具に関する。
予め薬液を収納したプレフィルドシリンジが知られている。このプレフィルドシリンジは、先端に排出口が設けられた外筒と、この外筒内に挿入されたガスケットと、このガスケットに連結されたプランジャ(押子)とを備え、外筒とガスケットとで囲まれる空間に、薬液が収納されている。
このプレフィルドシリンジを用いて薬液を例えば生体内に注入する際には、外筒の排出口に、中空針を有する針組立体を装着して、この装着状態で当該プレフィルドシリンジを用いる(例えば、特許文献1参照)。また、装着状態では、外筒の内部と中空針の内部とが連通する。特許文献1に記載の針組立体(保護スリーブ)は、中空針と、中空針の外周側に配置され、中空針の基端部を支持固定する筒状の外側部材(外側スリーブ部材)と、外側部材と中空針との間に外側部材と同心的に配置され、外側部材の軸方向に沿って移動可能な筒状の内側部材(内側スリーブ部材)と、内側部材を先端方向へ付勢するコイルバネとを有している。このような構成の針組立体では、内側部材は、外側部材に対してその軸方向に沿って移動することにより、針体をその針先まで覆う第1の状態と、針先を露出させる第2の状態とを取り得る。また、コイルバネの付勢力により、内側部材が第1の状態を維持することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の針組立体では、1度使用した後でも、コイルバネの付勢力に抗して、第1の状態の内側部材を基端方向に押圧しさえすれば、当該内側部材が第2の状態となるため、このような押圧力が不本意に内側部材に作用した場合でも当該内側部材が第2の状態となり、内側部材から露出した針先によって、手指等を誤って穿刺してしまうおそれがある。
特許第2872318号公報
本発明の目的は、針管の針先がプロテクタから不本意に露出するのを確実に防止することができる穿刺針組立体および薬液注入器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
先端に鋭利な針先を有する針管と、
前記針管の少なくとも前記針先を覆う第1の位置と、前記針管の軸方向に沿って移動して、前記針先が露出する第2の位置との間を移動可能なプロテクタと、
前記針管の基端部が固定されたハブと、前記プロテクタを前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動可能に支持する支持部と、前記第1の位置の前記プロテクタよりも基端側に設けられた弾性変形部とを備える本体部と、
前記プロテクタを前記第2の位置から前記第1の位置に向かう方向に付勢し、前記針管の軸方向に収縮可能な付勢手段と、
前記プロテクタが前記第2の位置にあるときに該プロテクタと係合する第1の係合部と、該第1の係合部よりも基端側に設けられ、前記弾性変形部と係合可能な第2の係合部とを備え、前記針管の軸方向に沿って移動可能な移動規制部材とを有し、
前記プロテクタが押圧されて前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1の位置から前記第2の位置に移動し、次に前記押圧が解除されたとき、前記プロテクタが前記針管の軸方向に収縮した前記付勢手段の付勢力によって付勢されて前記第1の位置に向かって移動する際に、前記第1の係合部を介して係合された前記移動規制部材ごと移動するとともに、前記移動規制部材の押圧によって前記弾性変形部を弾性変形させて、前記第1の位置に至り、
その後、該第1の位置の前記プロテクタが前記第2の位置に移動しようとすると、前記移動規制部材は、前記プロテクタに当接するとともに、前記第2の係合部がほぼ元の状態に復元した前記弾性変形部に係合することによって、前記プロテクタの移動を規制するよう構成されていることを特徴とする穿刺針組立体である。
これにより、針管の針先がプロテクタから不本意に露出するのを確実に防止することができる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記弾性変形部は、前記プロテクタが前記第1の位置にあるとき、外力が付加されていない自然状態となっているのが好ましい。
これにより、穿刺針組立体を長期間保存しても、弾性変形部に不本意な変形癖(曲り癖)が付くのが確実に防止される。よって、弾性変形部の形状が維持され、当該弾性変形部が好適に弾性変形することができる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記付勢部材は、コイルバネであるのが好ましい。
また、本発明の穿刺針組立体では、未使用状態において、前記移動規制部材は、前記プロテクタよりも基端側に、前記プロテクタから離間した状態で配置されているのが好ましい。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記第1の係合部は、前記針管の外周側に位置し、該針管側またはそれと反対側に向かって突出する爪を有するのが好ましい。
これにより、プロテクタと移動規制部材の第1の係合部の爪とが係合する際、その係合が容易かつ確実に行われる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記プロテクタの基端部には、前記爪の突出方向と反対方向に突出し、該爪と係合する部分を有するのが好ましい。
これにより、プロテクタと移動規制部材の第1の係合部の爪とが係合する際、その係合が容易かつ確実に行われる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記移動規制部材は、筒状をなす筒状部を有し、
前記第2の係合部は、前記筒状部の外周部にその周方向に沿って形成されたフランジで構成されているのが好ましい。
これにより、第2の係合部が弾性変形部と係合した際に、プロテクタの第2の位置への再移動が確実に規制され、よって、使用済みの針管の針先がプロテクタから不本意に露出するのをより確実に防止することができる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記移動規制部材の外周側に前記弾性変形部が位置しており、
前記突部は、前記移動規制部材が前記第2の位置から前記第1の位置に移動するときに、前記弾性変形部を外方に向かって押圧し得るものであるのが好ましい。
これにより、弾性変形部が確実に変形し、よって、移動規制部材がプロテクタとともに第1の位置に移動することができる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記弾性変形部は、先端方向に向かって突出形成され、前記針管の軸に対して傾斜した小片で構成されているのが好ましい。
これにより、小片は、その先端部が内側から外側に向かって押圧されると、基端部(根元部)を支点として回動するように変形し、そして、その押圧力を解除すると、小片1は、それぞれ、元の形状に復元する。すなわち、弾性変形部がより弾性変形し易いものとなる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記プロテクタは、前記第2の位置にあるときに、前記移動規制部材の先端が当接する当接部を有するのが好ましい。
これにより、プロテクタが第1の位置と第2の位置との間を移動する際の、第2の位置側での移動限界を規制することができる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記支持部は、前記プロテクタが前記第1の位置にあるときに、前記当接部と当接する部分を有するのが好ましい。
これにより、プロテクタが第1の位置と第2の位置との間を移動する際の、第1の位置側での移動限界を規制することができる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記小片は、前記針管の軸周りに間欠的に複数配置されているのが好ましい。
これにより、各小片がそれぞれ第2の係合部が係合し、よって、プロテクタの移動を規制するよう構成され、針管の針先がプロテクタから不本意に露出するのをより確実に防止することができる。
また、本発明の穿刺針組立体では、前記付勢手段は、先端が前記プロテクタに当接し、基端が前記ハブに当接するコイルバネで構成されているのが好ましい。
これにより、プロテクタを先端方向、すなわち、第2の位置から第1の位置に向かって確実に付勢することができる。
また、本発明の穿刺針組立体では、未使用のものであるかまたは使用済みのものであるかを識別可能に構成されているのが好ましい。
これにより、穿刺針組立体が未使用のものであるかまたは使用済みのものであるかを確実に識別することができる。
上記目的を達成するために、本発明は、
本発明の穿刺針組立体と、
前記穿刺針組立体の前記ハブが装着される装着部を有する、薬液が予め充填された容器とを備えることを特徴とする薬液注入器具である。
これにより、針管の針先がプロテクタから不本意に露出するのを確実に防止することができる。
図1は、本発明の薬液注入器具(穿刺針組立体(第1実施形態))の使用状態を順に示す縦断面図である。 図2は、本発明の薬液注入器具(穿刺針組立体(第1実施形態))の使用状態を順に示す縦断面図である。 図3は、本発明の薬液注入器具(穿刺針組立体(第1実施形態))の使用状態を順に示す縦断面図である。 図4は、本発明の薬液注入器具(穿刺針組立体(第1実施形態))の使用状態を順に示す縦断面図である。 図5は、本発明の穿刺針組立体の第2実施形態を示す縦断面図(使用前の状態を示す図)である。 図6は、本発明の穿刺針組立体の第2実施形態を示す縦断面図(使用後の状態を示す図)である。 図7は、本発明の穿刺針組立体の第3実施形態を示す側面図である。 図8は、図7中のA−A線断面図(使用前の状態を示す図)である。 図9は、図7中のA−A線断面図(使用後の状態を示す図)である。 図10は、本発明の穿刺針組立体の第4実施形態を示す側面図である。
以下、本発明の穿刺針組立体および薬液注入器具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1〜図4は、それぞれ、本発明の薬液注入器具(穿刺針組立体(第1実施形態))の使用状態を順に示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4中(図5〜図10も同様)の左側を「基端」、右側を「先端」と言う。
各図に示す薬液注入器具1は、薬液Qが予め充填されたシリンジ(容器)9と、シリンジ9に装着される穿刺針組立体10とで構成され、薬液Qを生体に注入する(投与する)際に用いられるものである。なお、薬液注入器具1(シリンジ9)内に充填される薬液Qとしては、その使用目的に応じて適宜選択されるが、例えば、造血剤、ワクチン、ホルモン製剤、抗リウマチ剤、抗ガン剤、麻酔剤、血液凝固防止剤等、主に皮下注射される薬液が挙げられる。
以下、各部の構成について説明する。
シリンジ9は、有底筒状をなす外筒(シリンジ外筒)2と、外筒2内を摺動し得るガスケット3と、ガスケット3の基端部に連結された押し子(プランジャ)4とを有している。
外筒2は、底部211を有する有底筒状の部材で構成されており、底部211から先端方向に向かって突出する口部(装着部)216が形成されている。この口部216には、穿刺針組立体10の本体部6が装着される。口部216に穿刺針組立体10を装着した状態で、押し子4を移動操作することにより、薬液Qが口部216を介して穿刺針組立体10に流入する(図3参照)。また、口部216は、その外径が先端方向に向かって漸減しており、外周部217がテーパ状をなしている。すなわち、口部216は、その外周部217がルアーテーパを構成している。
外筒2の基端外周には、板状のフランジ25が一体的に形成されている。押し子4を外筒2に対し相対的に移動操作する際などには、このフランジ25に指を掛けて操作を行うことができる。
外筒2および後述する押し子4の構成材料としては、それぞれ、例えば、環状ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、環状ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリエーテルスルホン、ポリスルホンのような樹脂が挙げられる。なお、外筒2の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
また、外筒2の外周部213(外周面)には、目盛り(図示せず)が付されているのが好ましい。これにより、薬液注入器具1内に収納された薬液Qの液量を把握することができる。
このような外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット3が収納されている。ガスケット3の外周部には、2つのリング状の突部31、32が軸方向に沿って、所定間隔をおいて形成されている。この突部31、32が外筒2の内周面20に対し密着しつつ摺動することにより、気密性(液密性)を確実に保持するとともに、摺動性の向上を図ることができる。また、このガスケット3と外筒2とで囲まれる空間24内には、薬液Qを充填することができる。
ガスケット3の構成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂のような比較的柔軟な樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
ガスケット3の基端部には、押し子4が接続されている。この押し子4は、ガスケット3を外筒2内でその軸方向に沿って移動操作するものである。なお、ガスケット3に対する押し子4の接続方法としては、特に限定されないが、例えば、螺合による方法、嵌合による方法等が挙げられる。
この押し子4は、主に、横断面が十文字状の板片で構成される本体部40を有し、その基端にはフランジ状(板状)の指当て部42が本体部40と一体的に形成されている。この指当て部42を指等で押圧することにより押し子4を先端方向へ移動操作する。
各図に示すように、シリンジ9の口部216に装着される穿刺針組立体10は、針管(中空針)5と、針管5を支持するハブ(針ハブ)6と、針管5(針先51)を覆い得るプロテクタ7と、プロテクタ7を付勢する付勢手段としてのコイルバネ(付勢部材)11と、本体部6内に収納された移動規制部材8と備えている。
針管5は、その先端に鋭利な針先51が形成されている。この針先51の形状は、特に限定されず、本実施形態では、針管5の軸線に対し所定角度傾斜した刃面を有する形状をなしている。
針管5は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料で構成されている。
本体部6は、ハブ61と、ハブ61とプロテクタ7とを連結する筒状をなす支持部(連結部材)62と、支持部62の内側に配置された(収納された)内側部材63とを有している。
ハブ61は、筒状をなす内筒部64と、内筒部64の外周側に設けられた筒状をなす外筒部65と、内筒部64と外筒部65とを連結する連結部66とで構成されている。
内筒部64は、その基端部がシリンジ9の口部216が挿入する部位である。内筒部64の内周部641は、口部216の外周部217と同様のテーパ状をなしている。これにより、シリンジ9の口部216を内筒部64に挿入した際に、口部216の外周部217と内筒部64の内周部641とが密着する。よって、穿刺針組立体10をシリンジ9に液密に装着する(接続する)ことができる。
内筒部64の先端部642は、その外径および内径が縮径している。この先端部642の内径は、針管5の外径と同等またはそれよりも若干小さく設定されている。これにより、先端部642に針管5の基端部が嵌合し、針管5を固定することができる。
連結部66は、内筒部64の外周部の途中に突出形成されており、フランジ状をなしている。この連結部66を介して、内筒部64と外筒部65とが連結されている。
なお、ハブ61は、内筒部64、外筒部65および連結部66が一体的に形成されたものであってもよいし、これらがそれぞれ別体で構成され、別体同士を互いに連結固定したものであってもよい。
支持部62は、その形状が筒状をなすものである。支持部62は、その基端部621がハブ61の外筒部65に外周側から嵌合することにより、ハブ61に対して固定されている。また、支持部62の基端部621の内周部には、その周方向に沿ってリング状の凸部622が形成されている。この凸部622は、ハブ61の外筒部65の外周部にその周方向に沿って形成された凹部651に挿入されている。これにより、支持部62のハブ61に対する固定がより強固になる。
支持部62の先端部623は、その内径が縮径しており、その大きさは、後述するプロテクタ7のプロテクタ本体71の外径よりも若干大きく設定されている。この先端部623は、プロテクタ7が後述する第1の位置(図1、図3および図4に示す位置)と第2の位置(図2に示す位置)との間を移動した際、その移動するプロテクタ7を案内するガイド部として機能する。これにより、プロテクタ7が安定して移動することができる。
内側部材63は、ハブ61の外筒部65と同様の筒状をなす筒状部67と、筒状部67の先端部に設けられた弾性変形する弾性変形部68とを有している。
筒状部67は、内側部材63をハブ61や支持部62に対して固定する部位である。その固着(固定)方法としては、例えば、嵌合、融着、接着剤による接着等の方法、あるいはこれらを併用した方法が挙げられる。
弾性変形部68は、後述する第1の位置のプロテクタ7よりも基端側に位置し、筒状部67の先端から先端方向に向かって板状に突出形成された複数(本実施形態では2枚)の小片681で構成されている。また、これらの小片681は、針管5の軸周りに間欠的に配置されている。
例えば図1に示すうように、各小片681は、それぞれ、一方の面が内側(針管5)を向き、他方の面が外側を向くように配置されている。また、各小片681は、それぞれ、その先端部682が根元部(基端部)683よりも針管5に接近する(近接する)ように、針管5の軸に対して傾斜している。
各小片681がそれぞれこのような姿勢となっていることにより、各小片681は、それぞれ、先端部682が内側から外側に(図1中の上下方向)向かって押圧されると、根元部683を支点として回動するように変形する。そして、その押圧力を解除すると、各小片681は、それぞれ、元の形状に復元する。
このような小片681で構成された弾性変形部68は、穿刺針組立体10(薬液注入器具1)が未使用状態(図1に示す状態)のときには、外力が付加されていない自然状態となっている。これにより、穿刺針組立体10を長期間保存しても、弾性変形部68(小片681)に不本意な変形癖(曲り癖)が付くのが確実に防止される。よって、弾性変形部68の形状が維持され、当該弾性変形部68が好適に弾性変形することができる。
前述したように、本体部6を構成する、ハブ61、支持部62および内側部材63(弾性変形部68)は、互いに別部材(別体)で構成されている。本実施形態では、本体部6は、これらの部材同士が互いに連結固定されたものであるが、一部材で構成されていてもよい。
なお、本体部6、プロテクタ7および移動規制部材8の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、外筒2について説明した材料と同様のものを用いることができる。
図1〜図4に示すように、プロテクタ7は、針管5の軸方向に沿って移動可能なものであり、針管5の針先51を覆う第1の位置(図1、図3および図4参照)と、その第1の位置から退避して、針先51が露出する第2の位置(図2参照)との間を移動することができる。
プロテクタ7は、筒状をなすプロテクタ本体71と、プロテクタ本体71の基端部に設けられた基端係合部72と、プロテクタ本体71の途中に設けられたフランジ部(当接部)73とを有している。
プロテクタ本体71は、先端および基端がそれぞれ開口した筒状をなすものである。図2に示すように、プロテクタ7が第2の位置にあるときには、プロテクタ本体71の先端開口711から針先51が突出する。これにより、針先51で生体表面(目的部位)200を穿刺することができる。そして、この状態(穿刺状態)で押し子4を押圧操作することにより、薬液Qを生体内に投与する(注入する)ことができる。
基端係合部72は、プロテクタ本体71の基端部の外周部にその外側に向かって突出形成されており、後述する移動規制部材8の第1の係合部82に係合する部位である(図3参照)。この基端係合部72は、縦断面形状がくさび状をなし、その鋭角の部分(鋭角部)が基端方向を向いている。
フランジ部73は、プロテクタ本体71の外周部の一部が拡径した部位である。このフランジ部73は、プロテクタ7が第1の位置にあるとき、本体部6の支持部62の先端部623の内径が急峻に変化した段差部624に当接する(図1参照)。これにより、プロテクタ7がそれ以上(第1の位置からさらに)先端方向に移動するのが防止され、よって、プロテクタ7が本体部6から脱落する(離脱する)のが防止される。
図1〜図4に示すように、本体部6の内側部材63(弾性変形部68)の内側には、移動規制部材8が針管5の軸方向に沿って移動可能に収納されている。移動規制部材8は、筒状をなす筒状部81と、筒状部81の先端部に設けられた第1の係合部82と、第1の係合部82よりも基端側に筒状部81の外周部に設けられた第2の係合部83とを有している。
筒状部81は、その内径が本体部6(ハブ61)の内筒部64の外径よりも大きく、外径が内側部材63(外筒部65)の内径よりも小さいものである。
図1〜図3に示すように、第1の係合部82は、プロテクタ7が第1の位置から第2の位置に移動して再度第1の位置に戻るときに、当該プロテクタ7の基端係合部72と係合する部位である。第1の係合部82は、針管5を介して対向配置された(針管5の外周側に位置する)一対の板片821と、各板片821にそれぞれ突出形成された爪822とを有している。各爪822は、それぞれ、針管5側(内側)に向かって突出している。また、各爪822は、それぞれ、その縦断面形状がくさび状をなし、鋭角の部分(鋭角部)が先端方向を向いている。
前述したように、プロテクタ7の基端係合部72は、外側に向かって突出形成された、縦断面形状がくさび状をなす部位である。また、移動規制部材8の第1の係合部82の各爪822は、内側に向かって突出形成された、縦断面形状がくさび状をなす部位である。このように、プロテクタ7の基端係合部72と移動規制部材8の第1の係合部82の各爪822とは、互いに反対方向に向かって突出し、縦断面形状がくさび状をなしている。これにより、プロテクタ7の基端係合部72と移動規制部材8の第1の係合部82の各爪822とが係合する際、その係合が容易かつ確実に行われる。
また、この係合によって、プロテクタ7は、移動規制部材8ごと移動することができる(図3参照)。
また、プロテクタ7の基端係合部72と移動規制部材8の第1の係合部82の各爪822とが前述したような位置関係(配置関係)となっていることにより、プロテクタ7の基端係合部72が移動規制部材8の第1の係合部82の各爪822に係合した際、各爪822は、それぞれ、基端係合部72の外周側に位置する(図3参照)。このような構成により、プロテクタ7を移動規制部材8の中に比較的深く差し込むことができ、よって、穿刺針組立体10の全体的な長さを比較的短くすることができる。これにより、穿刺針組立体10の操作性が向上する。
図4に示すように、第2の係合部83は、プロテクタ7が再度第1の位置に戻ってさらに第2の位置に移動しようとしたときに、弾性変形部68に係合する部位である。この第2の係合部83は、筒状部81の外周部にその周方向に沿って形成されたフランジ(突部)で構成されている。フランジ(第2の係合部83)の外径は、自然状態の弾性変形部68の針管5を介して対向配置された2枚の小片681の先端部682同士間隔よりも大きい。これにより、移動規制部材8が弾性変形部68よりも先端側に不本意に移動する(離脱する)のを防止することができる。
また、第2の係合部83は、プロテクタ7が移動規制部材8ごと第2の位置から第1の位置に向かって移動する際に、弾性変形部68の各小片681の先端部682をそれぞれ外方に向かって押圧する。この押圧により、各小片681は、それぞれ、前述したように弾性変形する。このとき、第2の係合部83が各小片681を越えることができ、移動規制部材8は、プロテクタ7とともに第1の位置に移動することができる(図3参照)。そして、第2の係合部83が各小片681を越えると、当該各小片681に対する押圧力が解除されるため、これらの小片681は、ほぼ元の状態に復元する。
また、前述したように複数の小片681が針管5の軸周りに間欠的に配置されているため、フランジで構成された第2の係合部83との係合面積(接触面積)を比較的大きく確保することができる。これにより、第2の係合部83と弾性変形部68とが確実に係合する。
以上のような第2の係合部83が形成されていることにより、当該第2の係合部83が弾性変形部68と係合した際に、プロテクタ7の第2の位置への再移動が確実に規制され、よって、使用済みの針管5の針先51がプロテクタ7から不本意に露出するのを確実に防止することができる(図4参照)。
本体部6とプロテクタ7との間には、コイルバネ11が配置されている。このコイルバネ11は、その先端111がプロテクタ本体71(プロテクタ7)の内径が急峻に変化した段差部712に当接している。また、コイルバネ11の基端112は、ハブ61の内筒部64の外径が急峻に変化した段差部643に当接している。
コイルバネ11がこのように配置されていることにより、当該コイルバネ11によって、プロテクタ7を先端方向、すなわち、第2の位置から第1の位置に向かって確実に付勢することができる。
なお、コイルバネ11の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼等のような金属材料を用いることができる。
また、コイルバネ11を挿通する座屈防止部材12が設けられている。この座屈防止部材12は、管状をなしており、その基端部がハブ61の内筒部64の先端部642に嵌合している。座屈防止部材12は、コイルバネ11が第2の位置に変位したプロテクタ7によって押圧されて収縮した際に(図2参照)、当該コイルバネ11を内側から支持して、コイルバネ11に座屈が生じるのを防止するものである。
次に、薬液注入器具1の使用状態について説明する。
[1] まず、生体に投与するのに十分な液量の薬液Qが予め充填された薬液注入器具1を用意する(図1参照)。この薬液注入器具1は、未使用状態のものであり、プロテクタ7が第1の位置にある。これにより、針管5がその針先51まで覆われ、よって、針先51による誤穿刺が確実に防止されている。
[2] 次に、外筒2を把持して、図1に示す状態からプロテクタ7の先端開口711を、コイルバネ11の付勢力に抗して、生体表面200の穿刺部位(目的部位)に押し付けて、プロテクタ7を第2の位置へ移動させる(図2参照)。これにより、プロテクタ7に覆われていた針管5の針先51が、当該プロテクタ7の先端開口711を介して、先端方向に突出して、生体表面200を穿刺する(図2参照)。
また、プロテクタ7の第2の位置への移動は、プロテクタ7のフランジ部73が第1の係合部82の各板片821の先端に当接する(移動限界)まで行われる(図2参照)。これにより、プロテクタ7が第2の位置に確実に位置したのを確認することができ、よって、プロテクタ7から針先51が突出することとなる。また、プロテクタ7の基端係合部72と移動規制部材8の第1の係合部82と係合したことも確認することができる。
また、プロテクタ7が第2の位置に移動する際、すなわち、前記移動限界では、プロテクタ7の基端係合部72は、一旦、移動規制部材8の第1の係合部82の各爪822を乗り越えて、当該各爪822よりもさらに基端側に位置する。このとき、プロテクタ7の基端係合部72は、移動規制部材8の第1の係合部82の板片821の内側の部分に係合して(当接して)いる。
[3] 次に、針管5の針先51が生体表面200を穿刺した状態のまま、外筒2を把持していた手の人差し指および中指を外筒2のフランジ25の縁部に掛け、親指を押し子4の指当て部42に掛ける。そして、親指で指当て部42を先端方向へ押圧する(図2参照)。この操作により、ガスケット3が先端方向へ移動して、よって、外筒2の空間24内の薬液Qは、外筒2の口部216、本体部6の内筒部64、針管5を順に通過して、生体に対して確実に投与される(注入される)。
[4] 薬液Qの投与後、薬液注入器具1(プロテクタ7)を生体表面200から離間させる。このとき、生体表面200からのプロテクタ7に対する押圧が解除され、プロテクタ7は、コイルバネ11の復元力(付勢力)により、先端方向へ押圧されて(付勢されて)、第1の位置へ戻る(図3参照)。これにより、針管5は、針先51まで再度覆われる。よって、針先51に付着した血液の飛散や、血液が付着した針先51による誤穿刺が防止され、その血液による感染を防止することができる。
また、プロテクタ7が第1の位置に戻る(至る)際には、前述したように、プロテクタ7は、その基端係合部72と移動規制部材8の第1の係合部82とが係合するため、移動規制部材8ごと第1の位置に移動することができる(図3参照)。この移動は、移動規制部材8の第2の係合部83が弾性変形部68を押し広げてその弾性変形部68を通過することができるため、確実に行われる。なお、第2の係合部83の通過後、弾性変形部68は、それ自身の弾性により元の形状に復元する。
[5] 図3に示す状態から、プロテクタ7に基端方向へ向かう押圧力が作用した場合、プロテクタ7は、第2の位置に移動しようとするが、プロテクタ7のフランジ部73が移動規制部材8の第1の係合部82の先端に当接し、第2の係合部83が弾性変形部68に係合するため、すなわち、移動規制部材8の一部がプロテクタ7と弾性変形部68との間に介在するため、プロテクタ7の移動が禁止される(図4参照)。これにより、使用済の薬液注入器具1を誤って使用する、すなわち、針管5を突出させて、当該針管5を介して薬液Qを生体に投与するのを確実に防止することができる。
<第2実施形態>
図5および図6は、それぞれ、本発明の穿刺針組立体の第2実施形態を示す縦断面図(図5は使用前の状態を示し、図6は使用後の状態を示す)である。
以下、これらの図を参照して本発明の穿刺針組立体および薬液注入器具の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、プロテクタと移動規制部材とが係合した際の位置関係が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図5、図6に示す穿刺針組立体10Aの移動規制部材8Aの第1の係合部82Aは、筒状部81の先端外周部にその周方向に沿って形成された爪822aで構成されている。この爪822aは、外側(針管5と反対側)に向かって突出している。また、爪822aは、その縦断面形状がくさび状をなし、鋭角の部分(鋭角部)が先端方向を向いている。
また、プロテクタ7Aには、フランジ部73の縁部から基端方向に向かって延在する2本のアーム部74が形成されている。これらのアーム部74は、針管5を介して対向配置されている。
各アーム部74の基端部には、移動規制部材8Aの第1の係合部82A(爪822a)と係合する基端係合部72aが形成されている。各基端係合部72aは、それぞれ、内側に向かって突出形成されている。また、各基端係合部72aは、それぞれ、その縦断面形状がくさび状をなし、鋭角の部分(鋭角部)が基端方向を向いている。
図6に示すように、プロテクタ7Aの基端係合部72aが移動規制部材8Aの第1の係合部82Aに係合した際、第1の係合部82Aは、基端係合部72aの内周側に位置する。このような位置関係により、爪822aが弾性変形部68の内側に入らないので、予め弾性変形部68の内側に爪822aを収納する空間を確保するのを省略することができるため、よって、穿刺針組立体10Aの全体的な太さが比較的細くなる。これにより、穿刺針組立体10Aの操作性が向上する。
<第3実施形態>
図7は、本発明の穿刺針組立体の第3実施形態を示す側面図、図8および図9は、それぞれ、図7中のA−A線断面図(図8は使用前の状態を示し、図9は使用後の状態を示す)である。
以下、これらの図を参照して本発明の穿刺針組立体および薬液注入器具の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、本体部の支持部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7〜図9に示す穿刺針組立体10Bでは、本体部6の支持部62に、その壁部(管壁)を厚さ方向に貫通する2つの窓部(貫通孔)625が形成されている。各窓部625は、それぞれ、支持部62内の2枚の小片681(弾性変形部68)の間に対応する位置に配置されている。また、各窓部625は、それぞれ、その形状が四角形(正方形)をなしている。
また、本実施形態では、移動規制部材8(筒状部81)と座屈防止部材12とが互いに異なる色となっている。例えば、移動規制部材8を赤色をとし、座屈防止部材12を青色とすることができる。
未使用状態である図8(図7も同様)に示す穿刺針組立体10Bでは、各窓部625を介して、2枚の小片681の間から、青色の座屈防止部材12の途中(一部)を視認することができる。これにより、穿刺針組立体10Bが未使用状態のものであることを確認することができる。
そして、前記第1実施形態の穿刺針組立体10と同様に使用されて、使用済み状態となった図9に示す穿刺針組立体10Bでは、各窓部625を介して、2枚の小片681の間から、赤色の移動規制部材8の筒状部81の途中(一部)を視認することができる。これにより、穿刺針組立体10Bが使用済み状態のものであることを確認することができる。
このような構成により、各窓部625を介して視認される色(部材)を確認することができ、よって、穿刺針組立体10Bが未使用のものであるかまたは使用済みのものであるかを確実に識別することができる。
なお、各窓部625は、それぞれ、支持部62に形成された貫通孔で構成された部分に限定されず、例えば、支持部62に形成された、透明性を有する部分であってもよい。
また、移動規制部材8および座屈防止部材12の色は、それぞれ、各部材を塗料(着色剤)等で着色されたものであってもよいし、各部材を構成する構成材料そのものの色であってもよい。
<第4実施形態>
図10は、本発明の穿刺針組立体の第4実施形態を示す側面図である。
以下、この図を参照して本発明の穿刺針組立体および薬液注入器具の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、本体部に形成された窓部の形成位置が異なること以外は前記第3実施形態と同様である。
図10に示す穿刺針組立体10Cでは、本体部6の支持部62および外筒部65を一括して貫通する4つの貫通孔69が形成されている。これらの貫通孔69は、本体部6の中心軸回りに等角度間隔に配置されている。また、各窓部69は、それぞれ、その形状が四角形(正方形)をなしている。
また、本実施形態では、移動規制部材8(筒状部81)と本体部6(内筒部64)とが互いに異なる色となっている。例えば、移動規制部材8を赤色をとし、本体部6を青色とすることができる。
未使用状態である図10に示す穿刺針組立体10Cでは、各窓部69を介して、赤色の移動規制部材8の筒状部81の途中(一部)を視認することができる。これにより、穿刺針組立体10Cが未使用状態のものであることを確認することができる。
そして、使用済み状態では、各窓部69を介して、青色の本体部6の内筒部64の途中(一部)を視認することができる。これにより、穿刺針組立体10Cが使用済み状態のものであることを確認することができる。
このような構成により、穿刺針組立体10Cが未使用のものであるかまたは使用済みのものであるかを確実に識別することができる。
以上、本発明の穿刺針組立体および薬液注入器具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、穿刺針組立体および薬液注入器具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の穿刺針組立体および薬液注入器具は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
例えば、前記第2実施形態の穿刺針組立体を前記第1実施形態のシリンジに装着することができる。
また、穿刺針組立体は、注射針として用いられるのに限定されず、例えば、採血針としても用いることができる。
移動規制部材は、前記各実施形態ではハブの内側部材(弾性変形部)の内側に配置されているが、これに限定されず、例えば、ハブの内側部材(弾性変形部)の外側に配置されていてもよい。
また、ハブは、前記実施形態ではハブ本体と連結部と内側部材とを互いに連結固定したものであるが、これに限定されず、例えば、これらを一体的に形成したものであってもよい。
本発明の穿刺針組立体は、先端に鋭利な針先を有する針管と、前記針管の少なくとも前記針先を覆う第1の位置と、前記針管の軸方向に沿って移動して、前記針先が露出する第2の位置との間を移動可能なプロテクタと、前記針管の基端部が固定されたハブと、前記プロテクタを前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動可能に支持する支持部と、前記第1の位置の前記プロテクタよりも基端側に設けられた弾性変形部とを備える本体部と、前記プロテクタを前記第2の位置から前記第1の位置に向かう方向に付勢する付勢手段と、前記プロテクタが前記第2の位置にあるときに該プロテクタと係合する第1の係合部と、該第1の係合部よりも基端側に設けられ、前記弾性変形部と係合可能な第2の係合部とを備え、前記針管の軸方向に沿って移動可能な移動規制部材とを有し、前記プロテクタが押圧されて前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1の位置から前記第2の位置に移動し、次に前記押圧が解除されたとき、前記プロテクタが前記付勢手段の付勢力によって付勢されて前記第1の位置に向かって移動する際に、前記第1の係合部を介して係合された前記移動規制部材ごと移動するとともに、前記移動規制部材の押圧によって前記弾性変形部を弾性変形させて、前記第1の位置に至り、その後、該第1の位置の前記プロテクタが前記第2の位置に移動しようとすると、前記移動規制部材は、前記プロテクタに当接するとともに、前記第2の係合部がほぼ元の状態に復元した前記弾性変形部に係合することによって、前記プロテクタの移動を規制するよう構成されている。そのため、第1の位置から第2の位置に移動して再度第1の位置に戻ったプロテクタをさらに第2の位置に移動させようとしても、移動規制部材の一部がプロテクタと弾性変形部との間に介在する、すなわち、移動規制部材がプロテクタに当接するとともに、移動規制部材の第2の係合部が弾性変形部に係合するため、プロテクタの移動が規制される。これにより、針管の針先がプロテクタから不本意に露出する(突出する)のを確実に防止することができ、よって、針先による誤穿刺がより確実に防止される。また、弾性変形部は、プロテクタが再度第1の位置に戻る際に移動規制部材の押圧によって弾性変形する、すなわち、プロテクタが移動するまで(未使用状態まで)は外力が付加されていない自然状態となっている。これにより、例えば穿刺針組立体を長期間保存しても、弾性変形部に不本意な変形癖が付くのが確実に防止され、よって、弾性変形部の形状が維持され、当該弾性変形部が好適に弾性変形することができる。これにより、前述したように移動規制部材の第2の係合部が弾性変形部に係合する際に、その係合が確実となる。従って、本発明の穿刺針組立体は、産業上の利用可能性を有する。

Claims (11)

  1. 先端に鋭利な針先を有する針管と、
    前記針管の少なくとも前記針先を覆う第1の位置と、前記針管の軸方向に沿って移動して、前記針先が露出する第2の位置との間を移動可能なプロテクタと、
    前記針管の基端部が固定されたハブと、前記プロテクタを前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動可能に支持する支持部と、前記第1の位置の前記プロテクタよりも基端側に設けられた弾性変形部とを備える本体部と、
    前記プロテクタを前記第2の位置から前記第1の位置に向かう方向に付勢し、前記針管の軸方向に収縮可能な付勢手段と、
    前記プロテクタが前記第2の位置にあるときに該プロテクタと係合する第1の係合部と、該第1の係合部よりも基端側に設けられ、前記弾性変形部と係合可能な第2の係合部とを備え、前記針管の軸方向に沿って移動可能な移動規制部材とを有し、
    前記プロテクタが押圧されて前記付勢手段の付勢力に抗して前記第1の位置から前記第2の位置に移動し、次に前記押圧が解除されたとき、前記プロテクタが前記針管の軸方向に収縮した前記付勢手段の付勢力によって付勢されて前記第1の位置に向かって移動する際に、前記第1の係合部を介して係合された前記移動規制部材ごと移動するとともに、前記移動規制部材の押圧によって前記弾性変形部を弾性変形させて、前記第1の位置に至り、
    その後、該第1の位置の前記プロテクタが前記第2の位置に移動しようとすると、前記移動規制部材は、前記プロテクタに当接するとともに、前記第2の係合部がほぼ元の状態に復元した前記弾性変形部に係合することによって、前記プロテクタの移動を規制するよう構成されていることを特徴とする穿刺針組立体。
  2. 前記弾性変形部は、前記プロテクタが前記第1の位置にあるとき、外力が付加されていない自然状態となっている請求項1に記載の穿刺針組立体。
  3. 前記付勢部材は、コイルバネである請求項1または2に記載の穿刺針組立体。
  4. 未使用状態において、前記移動規制部材は、前記プロテクタよりも基端側に、前記プロテクタから離間した状態で配置されている請求項1ないし3のいずれかに記載の穿刺針組立体。
  5. 前記第1の係合部は、前記針管の外周側に位置し、該針管側またはそれと反対側に向かって突出する爪を有する請求項1に記載の穿刺針組立体。
  6. 前記プロテクタの基端部には、前記爪の突出方向と反対方向に突出し、該爪と係合する部分を有する請求項5に記載の穿刺針組立体。
  7. 前記移動規制部材は、筒状をなす筒状部を有し、
    前記第2の係合部は、前記筒状部の外周部にその周方向に沿って形成されたフランジで構成されている請求項1に記載の穿刺針組立体。
  8. 前記移動規制部材の外周側に前記弾性変形部が位置しており、
    前記突部は、前記移動規制部材が前記第2の位置から前記第1の位置に移動するときに、前記弾性変形部を外方に向かって押圧し得るものである請求項7に記載の穿刺針組立体。
  9. 前記弾性変形部は、先端方向に向かって突出形成され、前記針管の軸に対して傾斜した小片で構成されている請求項1に記載の穿刺針組立体。
  10. 未使用のものであるかまたは使用済みのものであるかを識別可能に構成されている請求項1に記載の穿刺針組立体。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の穿刺針組立体と、
    前記穿刺針組立体の前記ハブが装着される装着部を有する、薬液が予め充填された容器とを備えることを特徴とする薬液注入器具。
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