JP4734841B2 - 多層プラスチック容器 - Google Patents

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Description

本発明は、透明性、耐衝撃性に優れるとともに高剛性を有する多層プラスチック容器に関する。
従来、各種飲料や、食用油、ソース、タレ、つゆ等の食品、ならびに化粧品等の内容物を保存する容器として、ポリオレフィン系樹脂を内、外層とし、その中間に接着性樹脂層を介してガスバリヤー性樹脂層を設けた多層プラスチック容器が種々提案されている。そして、このような多層プラスチック容器は、透明性、耐衝撃性に優れるとともに高剛性を有することが要求される。しかしながら内、外層を構成するポリオレフィン系樹脂の種類によっては、透明性や低温での耐衝撃性等が低下することがある。例えば、ポリオレフィン系樹脂としてポリプロピレン系重合体、特に容器の成形時に発生するバリやフラッシュ等を回収樹脂として配合したものを使用した場合には、容器の性状が顕著に低下することがある。
このような多層プラスチック容器の性状の低下を防止するために、水添石油樹脂等の柔軟成分をポリオレフィン系樹脂に配合したり(例えば、特許文献1参照)、多層プラスチック容器を構成する層間に介在させる接着性樹脂層として特定の接着性樹脂を使用するものが提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特公平7−17042号公報 特開2001−294836号公報 特開2002−194174号公報
しかしながら、これらの特許文献に記載された多層プラスチック容器においても、ポリオレフィン系樹脂に柔軟成分を配合した多層プラスチック容器では、耐衝撃性は向上するものの剛性や透明性が低下するという問題があり、特定の接着性樹脂を使用するものでは、接着性樹脂の熱安定性が十分ではなく、多層プラスチック容器の成形時に熱劣化物が発生するという難点があった。
したがって、本発明は上記従来技術の問題点を解消して、透明性、耐衝撃性、剛性に優れるとともに、多層プラスチック容器の成形時に接着性樹脂の熱劣化を生じない多層プラスチック容器を提供することを目的とする。
本発明者等は鋭意検討した結果、多層プラスチック容器の接着性樹脂層として、特定の変性ポリプロピレン系重合体を含有する樹脂組成物を使用することによって上記課題が解決されることを発見し、本発明を完成した。
すなわち、本発明はつぎのような構成をとるものである。
1.ポリオレフィン系樹脂層及び接着性樹脂層を含有し、芳香族系樹脂層を含まない多層プラスチック容器において、接着性樹脂層として、分子量分布[Mw/Mn]が3以上5未満のポリプロピレン系重合体を、不飽和カルボン酸又はその誘導体の含有量が0.1〜1.0重量%となるように不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性した、メルトフローレートが1.0g/10分〜7.5g/10分であって、プロピレン以外のα−オレフィンの含有量が8mol%以下のプロピレン・α−オレフィン共重合体である変性ポリプロピレン系重合体を含有する樹脂組成物を使用したことを特徴とする多層プラスチック容器。
2.多層プラスチック容器がガスバリヤー性樹脂中間層を含有することを特徴とする1に記載の多層プラスチック容器。
3.ガスバリヤー性樹脂中間層が、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、環状オレフィン共重合体樹脂から選択された樹脂により構成されたものであることを特徴とする1又は2に記載の多層プラスチック容器。
4.多層プラスチック容器が回収樹脂を含むポリオレフィン系樹脂組成物により構成された主層を含有することを特徴とする1〜3のいずれかに記載の多層プラスチック容器。
5.主層が接着性樹脂層を介してガスバリヤー性樹脂中間層に隣接した層構成を有することを特徴とする4に記載の多層プラスチック容器。
6.回収樹脂がガスバリヤー性樹脂及び接着性樹脂を含有するものであることを特徴とする4又は5に記載の多層プラスチック容器。
7.主層中の回収樹脂に由来するガスバリヤー性樹脂(Rb)と接着性樹脂(Ra)の含有量が各々10重量%以下であり、かつRbとRaの割合が重量比で、Rb/Ra≦5.0であることを特徴とする6に記載の多層プラスチック容器。
8.多層プラスチック容器の外層側から、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる外層、接着性樹脂層、ガスバリヤー性樹脂中間層、接着性樹脂層、主層、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる内層を含有することを特徴とする1〜7のいずれかに記載の多層プラスチック容器。
9.多層プラスチック容器の外層側から、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる外層、主層、接着性樹脂層、ガスバリヤー性樹脂中間層、接着性樹脂層、主層、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる内層を含有することを特徴とする1〜7のいずれかに記載の多層プラスチック容器。
10.多層プラスチック容器の内層と外層を異なるポリオレフィン系樹脂組成物によって構成したことを特徴とする8又は9に記載の多層プラスチック容器。
11.多層プラスチック容器の内層又は外層を構成するポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン単独重合体又はプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体であることを特徴とする1〜10のいずれかに記載の多層プラスチック容器。
本発明の多層プラスチック容器は、接着性樹脂層として、分子量分布[Mw/Mn]が3以上5未満のポリプロピレン系重合体を、不飽和カルボン酸又はその誘導体の含有量(変性度)が0.1〜1.0重量%となるように、不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性した変性ポリプロピレン系重合体を含有する樹脂組成物を使用したことを特徴とする。
本発明において、不飽和カルボン酸又はその誘導体の含有量は、変性ポリプロピレン系重合体を含有する接着性樹脂組成物全体を基準とした含有量を意味する。
本発明において、分子量分布はゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法により測定した値を意味する。具体的には、Waters社製の150C型機を用い、ポリマーラボラトリーズ社製のカラムPLgel MIXED-Bを取り付け、測定温度を135℃とし、溶媒としてo−ジクロロベンゼンを使用してポリマー濃度0.15重量%のサンプルを400μl供給した。標準物質としてポリスチレンを用いて作成した検量線から、重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)を求め、これらの比として分子量分布[Mw/Mn]を求めた。
また、変性度は、変性ポリプロピレン系重合体を含有する接着性樹脂組成物を熱キシレンに溶解した後、アセトン中に再沈澱させて精製し、この精製グラフト変性物を再度熱キシレンに溶解し、次に1/20N濃度のKOH溶液(2−プロパノール)を過剰量加えてグラフトしたモノマーをケン化した後、指示薬としてチモルブルーを用いて過剰KOHを1/20N濃度のHCl溶液(2−プロパノール)で逆滴定することにより求める。
変性ポリプロピレン系重合体の原料となるポリプロピレン系重合体としては、プロピレンを主成分とし、これとエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセン等の炭素数2〜20、好ましくは2〜10のα−オレフィンを8mol%以下共重合したプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、ブロック共重合体、又はグラフト共重合体を使用することができる。
これらのポリプロピレン系重合体は単独で、又は2種以上を組合せて使用することができるが、分子量分布[Mw/Mn]が3以上5未満のものを使用することが必要である。
分子量分布[Mw/Mn]が3未満のポリプロピレン系重合体を、不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性した変性ポリプロピレン系重合体を含有する樹脂組成物を、多層プラスチック容器の接着性樹脂層として使用した場合には、容器の透明性が低下する。一方、分子量分布が5以上のポリプロピレン系重合体を変性した変性ポリプロピレン系重合体を含有する樹脂組成物を、多層プラスチック容器の接着性樹脂層として使用した場合には、スクリューへ熱劣化樹脂が付着する等容器成形時の押出性に問題が生じる。
変性ポリプロピレン系重合体の原料となるポリプロピレン系重合体としては、メルトフローレート[ASTM D1238により190℃、荷重2.16Kgで測定した値]が1.0g/10分〜7.5g/10分であるものを使用することが好ましい。
メルトフローレート(MFR)が1.0g/10分未満のポリプロピレン系重合体を変性した変性ポリプロピレン系重合体を含有する樹脂組成物を、多層プラスチック容器の接着性樹脂層として使用した場合には、容器成形時の樹脂圧が高くなり、容器のブロー成形ができなくなることがある。一方、MFRが7.5g/10分を超えるポリプロピレン系重合体を変性した変性ポリプロピレン系重合体を用いた場合には、多層容器成形時の樹脂圧が他の層に比べて小さくなり、接着性樹脂層の偏肉が大きくなって接着力が不足することがある。
接着性樹脂組成物には、変性ポリプロピレン系重合体以外の他の樹脂成分を配合することができる。
他の樹脂成分としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレンとプロピレン以外のα−オレフィンとの共重合体等のポリオレフィン系樹脂;テルペン樹脂等の石油系樹脂等が挙げられるが、透明性の点で、線状低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレンとプロピレン以外のα−オレフィンとの共重合体、テルペン樹脂等が好適に用いられる。これらの樹脂成分は単独で又は2種以上を組み合わせて配合することができる。
これらの樹脂成分を配合することによって、接着性樹脂組成物に柔軟性や粘着性を付与することができる。また、高濃度の変性ポリプロピレン系重合体をこれらの樹脂成分で希釈することによって、製造コストを低減することも可能となる。
これらの樹脂成分の配合量は、接着性樹脂組成物の接着力に影響を与えない範囲であれば特に制限はないが、配合量を増大させると接着性樹脂組成物に必要な変性度を得るために、変性ポリプロピレン系重合体中の不飽和カルボン酸又はその誘導体の割合を増加させることが必要となり、変性ポリプロピレン系重合体の熱安定性が低下し、造粒時にゲルやブツが発生し易くなる。したがって、他の樹脂成分の配合量は、接着性樹脂組成物全体の90重量%未満とすることが好ましい。
多層プラスチック容器の内層又は外層となるポリオレフィン系樹脂層を構成するポリオレフィン系樹脂としては特に制限はなく、例えば低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体等のプロピレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、環状オレフィン成分を含有するポリオレフィン等が挙げられる。
好ましいポリオレフィン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体、或いはプロピレンを主成分とし、これとエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセン等の炭素数2〜20、好ましくは2〜10のα−オレフィンを共重合したプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、ブロック共重合体、又はグラフト共重合体が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂層中には耐衝撃性をさらに改善するために、メタロセン触媒を使用しコモノマーとしてヘキセン−1を用いて重合した低密度のエチレン・α−オレフィン共重合体(m−VLL)、石油樹脂、水添石油樹脂等の柔軟性の高い樹脂成分を添加するようにしてもよい。
本発明の多層プラスチック容器にはガスバリヤー性樹脂からなる中間層を設けることができる。ガスバリヤー性樹脂中間層を構成する好適な材料としては、エチレン含有量が20〜50モル%で、ケン化度が97モル%以上のエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物が挙げられる。特に、210℃で測定されるMFRが3.0〜15.0g/10分のものが好適に用いられる。
他のガスバリヤー性樹脂としては、環状オレフィン共重合体樹脂、ポリアクリロニトリル、密度が1.5以上の高密度脂肪族ポリエステル、例えばポリグリコール酸共重合体等が用いられる。
これらのガスバリヤー性樹脂は、単独で又は2種以上を混合して使用することができ、またその性状を損なわない範囲内で、他の熱可塑性樹脂を混合してもよい。
この環状オレフィン共重合樹脂としては、水素と炭素からだけからなるポリオレフィン系の樹脂で、なおかつ、主鎖骨格或いは側鎖に、結晶構造を阻害する環状構造、カサ高い構造等の因子が存在するものが用いられ、主鎖骨格に環状ポリオレフィン成分を有するポリオレフィン系の環状ポリオレフィン共重合体が好ましく用いられる。
環状オレフィン成分としては、例えばビシクロ(2.2.1)ヘプト−2−エンまたはその誘導体、テトラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3−ドデセンまたはその誘導体、ヘキサシクロ(6.6.1.13,6 .110,13 .02,7.09,14)−4−ヘプタデセンまたはその誘導体、オクタシクロ(8.8.0.12,9.14,7 .111,10 .113,16 .03,8 .012,17)−5−ドコセンまたはその誘導体、ペンタシクロ(6.6.1.13,6 .02,7 .09,14)−4−ヘキサデセンまたはその誘導体、ペンタシクロ(6.5.1.13,6.02,7 .09,13)−4−ペンタデセンまたはその誘導体、ヘプタシクロ(8.7.0.12,9.14,7 .111,16 .03,8 .012,16 )−5−ヘンエイコセンまたはその誘導体、トリシクロ(4.4.0.12,5 )−3−ウンデセンまたはその誘導体、トリシクロ(4.3.0.12,5 )−3−デセンまたはその誘導体、ペンタシクロ(6.5.1.13,6 .02,7 .09,13)−4,10−ペンタデカジエンまたはその誘導体、ペンタシクロ(4.7.0.12,5.08,13.19,12)−3−ペンタデセンまたはその誘導体、ヘプタシクロ(7.8.0.13,6 .02,7 .110,17 .011,16.112,15 )−4−エイコセンまたはその誘導体、ノナシクロ(9.10.1.14,7 .03,8 .02,10.012,21 .113,20 .014,19.115,19 )−5−ペンタセコンまたはその誘導体をあげることができる。
環状オレフィン成分を含有させるポリオレフィンの成分としては、例えば、エチレン、及びプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−ペンテン、3−メチル−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等をあげることができ、これら1成分からなるホモポリマーでも、2成分以上からなる共重合ポリマーでも良い。環状オレフィン成分を含有させた環状ポリオレフィン共重合体において、エチレン成分に由来する構造単位は40〜95モル%、好ましくは50〜80モル%の範囲、環状ポリオレフィン成分に由来する構造単位は1モル%添加から効果があるが、通常5〜60モル%、好ましくは20〜50モル%の範囲が適当であり、エチレン成分等のオレフィン成分に由来する構造単位はランダムに配列し環状ポリオレフィン共重合体を形成している。
本発明の多層プラスチック容器には、ポリオレフィン系樹脂に多層プラスチック容器の製造時に発生するバリや不良品等をリグラインドした回収樹脂を配合したポリオレフィン系樹脂組成物からなる主層を設けることができる。主層中の回収樹脂の配合量は、ポリオレフィン系樹脂組成物全体を基準として70重量%以下とすることが好ましい。
主層中に配合する回収樹脂としては、多層プラスチック容器に由来するガスバリヤー性樹脂及び接着性樹脂を含有するものを使用することができる。その際には、主層中のガスバリヤー性樹脂(Rb)と接着性樹脂(Ra)の含有量が主層全体の各々10重量%以下であり、かつRbとRaの割合が重量比で、Rb/Ra≦5.0となるように、配合することが好ましい。
回収樹脂を含む主層は、多層プラスチック容器中に1層又は2層以上設けることができ、通常は、接着性樹脂層を介してガスバリヤー性樹脂中間層に隣接する位置に設けることが好ましい。
本発明の多層プラスチック容器の好ましい層構成としては、多層プラスチック容器の外層側から順に、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる外層/接着性樹脂層/ガスバリヤー性樹脂中間層/接着性樹脂層/主層/少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂層からなる内層、からなる層構成や、多層プラスチック容器の外層側から順に、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる外層/主層/接着性樹脂層/ガスバリヤー性樹脂中間層/接着性樹脂層/主層/少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂層からなる内層、からなる層構成を有するものが挙げられる。
このような層構成の具体例としては、例えば外層側から順に、第1のポリプロピレン系樹脂からなる外層樹脂層/接着性樹脂層/ガスバリヤー性樹脂中間層/接着性樹脂層/回収樹脂を含有する第2のポリプロピレン系樹脂組成物からなる主層樹脂層/第2のポリプロピレン系樹脂からなる内層樹脂層;第1のポリプロピレン系樹脂からなる外層樹脂層/回収樹脂を含有する第2のポリプロピレン系樹脂組成物からなる主層樹脂層/接着性樹脂層/ガスバリヤー性樹脂中間層/接着性樹脂層/回収樹脂を含有する第2のポリプロピレン系樹脂組成物からなる主層樹脂層/第2のポリプロピレン系樹脂からなる内層樹脂層;第1のポリプロピレン系樹脂からなる外層樹脂層/接着性樹脂層/ガスバリヤー性樹脂中間層/接着性樹脂層/回収樹脂を含有する第2のポリプロピレン系樹脂組成物からなる主層樹脂層/第1のポリプロピレン系樹脂からなる内層樹脂層;第1のポリプロピレン系樹脂からなる外層樹脂層/回収樹脂を含有する第2のポリプロピレン系樹脂組成物からなる主層樹脂層/接着性樹脂層/ガスバリヤー性樹脂中間層/接着性樹脂層/回収樹脂を含有する第2のポリプロピレン系樹脂組成物からなる主層樹脂層/第1のポリプロピレン系樹脂からなる内層樹脂層;これらの層構成で外層、主層、内層を構成するポリプロピレン系樹脂に柔軟性の高い樹脂成分を適宜配合したもの;等が挙げられる。
これらの例において、第1のポリプロピレン系樹脂としては、光沢感を改善するためにMFRの大きい樹脂を使用し、第2のポリプロピレン系樹脂としては、成形性、耐衝撃強度を改善するためにMFRの小さい樹脂を使用することが好ましい。
本発明の多層プラスチック容器では、その外層及び内層を同じポリオレフィン系樹脂組成物により構成することができるが、外層及び内層を異なるポリオレフィン系樹脂組成物により構成することが好ましい。
プラスチック容器の外観や搬送適性に大きな影響を与える外層と、容器の内容物に直接接する内層では、層を構成する樹脂に対する要求特性が大きく異なることが多い。特に、内容物が食品、飲料である場合には、外層と内層を構成する樹脂に対する要求特性の差異が大きく、共通の樹脂組成物を適用することは極めて困難であり、特殊な製造工程が必要となり製造コストが高くなる。
これに対して、プラスチック容器の外層と内層を異なるポリオレフィン系樹脂組成物により構成した場合には、求められる樹脂特性や価格等を考慮して樹脂を選択することができるので、より合理的な層構成の容器とすることができる。
つぎに、実施例により本発明をさらに説明するが、以下の具体例は本発明を限定するものではない。
以下の例においては、常法により多層多重ダイを共押出しして得られたパリソンを、ロータリーブロー成形機でダイレクトブロー成形することによって、容器重量24g、内容積500ccの多層ブローボトルを成形した。
(実施例1)
分子量分布[Mw/Mn]が4.2であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を、常法により無水マレイン酸を使用して無水マレイン酸含有量が0.1重量%となるようにグラフト重合することにより、接着性樹脂となる密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分の変性プロピレン系共重合体を製造した。
多層プラスチック容器の外層から順に、厚さ20μmの密度0.90g/cm、MFR9.0g/10分でエチレン含有量7mol%の第1のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる外層樹脂層;厚さ2μmの上記変性プロピレン系共重合体からなる接着性樹脂層;厚さ3μmのエチレン含有量が32mol%でケン化度99.5%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からなるガスバリヤー性樹脂層;厚さ2μmの上記変性プロピレン共重合体からなる接着性樹脂層;厚さ63μmの密度0.90g/cm、MFR1.5g/10分でエチレン含有量3mol%の第2のプロピレン−エチレンランダム共重合体とブロー成形時に発生する不良品やバリをリグラインドした回収樹脂を50/50の重量比で混合した樹脂組成物からなる主層樹脂層;厚さ10μmの主層樹脂層に使用した第2のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる内層樹脂層;からなる層構成を有する5種6層の多層ブローボトルを作製した。主層樹脂層中の回収樹脂に由来するガスバリヤー樹脂(Rb)の含有量は2.0重量%、接着性樹脂(Ra)の含有量は2.5重量%で、Rb/Ra=0.8であった。
(実施例2)
実施例1において、接着性樹脂層として実施例1で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸をグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例1と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(実施例3)
実施例1において、接着性樹脂層として実施例1で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、無水マレイン酸含有量が1.0重量%となるように、無水マレイン酸をグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例1と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(比較例1)
実施例1において、接着性樹脂層として実施例1で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、無水マレイン酸含有量が0.05重量%となるように、無水マレイン酸をグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例1と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(比較例2)
実施例1において、接着性樹脂層として実施例1で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、無水マレイン酸含有量が1.2重量%となるように、無水マレイン酸をグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例1と同様にして多層ブローボトルを作製した。
上記の実施例1〜3、比較例1、2で得られた多層ブローボトルについて、押出性、低温落下衝撃強度、剛性、透明性をつぎにようにして評価した結果を、表1に示す。
(押出性)
接着性樹脂特性である押出性は、樹脂圧およびモーター電流値については、多層ブローボトル成形中の数値を測定した。接着性樹脂の酸化劣化については、多層ブローボトル成形後に接着性樹脂層押出機内スクリューへの劣化樹脂の付着状況を、目視にて確認にすることにより評価した。
(落下衝撃強度)
水を500cc充填した多層ブローボトルを5℃の冷蔵庫で24時間保存した後、取り出して1.0mの高さからコンクリート面に正立状態(ボトル底を下)で落下させ、破損本数を確認した。表中の数字は、各多層ブローボトルを10本ずつ用いて、それぞれについて最大10回ずつ落下させた時の破損本数を示す。
(透明性)
JISK7105に基づき、各多層ブローボトルについて、日本電色工業製NDH1001を使用してヘイズ(曇り度)を測定した。
(剛性)
多層ブローボトルを正立状態で静置し、オリエンテック製テンシロン万能試験機UCT−500を使用して、圧縮速度50mm/分にて最大圧縮強度を測定した。
Figure 0004734841
多層ブローボトルの接着性樹脂層を、無水マレイン酸含有量が0.1〜1.0重量%となるようにグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)により構成した実施例1〜3では、押出性・成形性も良好であり、剛性、耐衝撃性および透明性が高い多層ブローボトルを得ることができた。
これに対して、接着性樹脂層を、無水マレイン酸含有量が0.05重量%となるようにグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)により構成した比較例1では、透明性が十分ではなく、落下衝撃強度においては、起点を特定しないガラス状割れが頻発し、10本中、全てのボトルが破損した。
また、接着性樹脂層を、無水マレイン酸含有量が1.2重量%となるようにグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)により構成した比較例2では、ボトルの透明性及び落下衝撃強度は十分であったが、押出性に問題がありスクリューへの熱劣化樹脂の付着が見られた。
(実施例4)
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、分子量分布[Mw/Mn]が3.0であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(実施例5)
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、分子量分布[Mw/Mn]が4.8であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(比較例3)
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、分子量分布[Mw/Mn]が2.8であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(比較例4)
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、分子量分布[Mw/Mn]が5.0であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
実施例4および5、比較例3および4で得られた多層ブローボトルについて、押出性、落下強度、剛性、透明性を評価した結果を表2に示す。
Figure 0004734841
接着性樹脂層を、分子量分布[Mw/Mn]が3.0〜4.8であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分、無水マレイン酸含有量0.3重量%)からなる接着性樹脂組成物により構成した実施例4および5では、押出性・成形性も良好であり、剛性、耐衝撃性および透明性が高い多層ブローボトルを得ることができた。
これに対して、接着性樹脂層を、分子量分布[Mw/Mn]が2.8であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分、無水マレイン酸含有量0.3重量%)からなる接着性樹脂組成物により構成した比較例3では、ヘイズが70%と透明性が大きく低下した。
また、接着性樹脂層を、分子量分布[Mw/Mn]が5.0であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分、無水マレイン酸含有量0.3重量%)からなる接着性樹脂組成物により構成した比較例4では、透明性および落下強度は十分であったが、押出性に問題がありスクリューへの熱劣化樹脂の付着が見られた。
(実施例6)
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、エチレン含有量が8mol%である分子量分布[Mw/Mn]が4.2のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(参考例1)
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、エチレン含有量が10mol%である分子量分布[Mw/Mn]が4.2のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
上記の実施例6、参考例1で得られた多層ブローボトルについて、押出性、低温落下衝撃強度、剛性、透明性を評価した結果を、表3に示す。
Figure 0004734841
接着性樹脂層を、エチレン含有量8mol%である分子量分布[Mw/Mn]が4.2のプロピレン−エチレンランダム共重合体を、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分、無水マレイン酸含有量0.3重量%)からなる接着性樹脂組成物により構成した実施例6では、押出性・成形性も良好であり、剛性、耐衝撃性および透明性が高い多層ボトルを得ることができた。
これに対して、接着性樹脂層を、エチレン含有量10mol%である分子量分布[Mw/Mn]が4.2のプロピレン−エチレンランダム共重合体を、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、MFR3.5g/10分、無水マレイン酸含有量0.3重量%)からなる接着性樹脂組成物により構成した参考例1では、ボトルの透明性及び落下衝撃強度は十分であったが、押出性にやや問題がありスクリューへの熱劣化樹脂の付着が見られた。
(実施例7)
実施例2において接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、MFRが1.0g/10分であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(実施例8)
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、MFRが5.0g/10分であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(実施例9)
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、MFRが7.5g/10分であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
比較例5
実施例2において、接着性樹脂として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、MFRが0.5g/10分であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm3)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
比較例6
実施例2において、接着性樹脂層として実施例2で使用した変性プロピレン系共重合体に代えて、MFRが8.0g/10分であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸含有量が0.3重量%となるように、無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm3)を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
実施例7〜9及び比較例5、6で得られた多層ブローボトルについて、押出性、低温落下衝撃強度、剛性、透明性を評価した結果を表4に示す。
Figure 0004734841
接着性樹脂層を、MFRが1.0〜7.5であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm、無水マレイン酸含有量0.3重量%)からなる接着性樹脂組成物により構成した実施例7〜9では、押出性・成形性も良好であり、剛性、耐衝撃性および透明性が高い多層ブローボトルを得ることができた。
MFRが0.5であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm3、無水マレイン酸含有量0.3重量%)からなる接着性樹脂組成物により構成した比較例5では、樹脂圧がやや高いために、多層ブローボトルの成形は可能であったが、成形速度が低下した。
また、MFRが8.0であるエチレン含有量4mol%のプロピレン−エチレンランダム共重合体を無水マレイン酸にてグラフト重合した変性プロピレン系共重合体(密度0.90g/cm3、無水マレイン酸含有量0.3重量%)からなる接着性樹脂組成物により構成した比較例6では、多層ブローボトルにおいて接着性樹脂層の偏肉が見られた。
(実施例12)
多層プラスチック容器の外層から順に、厚さ20μmの実施例1で使用した第1のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる外層樹脂層;厚さ21μmの実施例1で使用した第2のプロピレン−エチレンランダム共重合体と、ブロー成形時に発生する不良品やバリをリグラインドした回収樹脂を50/50の重量比で混合した樹脂組成物からなる第1の主層樹脂層;厚さ2μmの実施例2で使用した変性プロピレン共重合体からなる接着性樹脂層;厚さ3μmの実施例1で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からなるガスバリヤー性樹脂層;厚さ2μの上記変性プロピレン共重合体からなる接着性樹脂層;厚さ42μmの上記第1の主層樹脂層に使用した樹脂組成物からなる第2の主層樹脂層;厚さ10μmの上記第2のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる内層樹脂層;からなる層構成を有する5種7層の多層ブローボトルを作製した。
(実施例13)
多層プラスチック容器の外層から順に、厚さ20μmの実施例1で使用した第1のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる外層樹脂層;厚さ2μmの実施例2で使用した変性プロピレン共重合体からなる接着性樹脂層;厚さ3μmの実施例1で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からなるガスバリヤー性樹脂層;厚さ2μの上記変性プロピレン共重合体からなる接着性樹脂層;厚さ63μmの実施例1で使用した第2のプロピレン−エチレンランダム共重合体と、ブロー成形時に発生する不良品やバリをリグラインドした回収樹脂を50/50の重量比で混合した樹脂組成物からなる主層樹脂層;厚さ10μmの上記第1のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる内層樹脂層;からなる層構成を有する4種6層の多層ブローボトルを作製した。
(実施例14)
多層プラスチック容器の外層から順に、厚さ20μmの実施例1で使用した第1のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる外層樹脂層;厚さ21μmの実施例1で使用した第2のプロピレン−エチレンランダム共重合体と、ブロー成形時に発生する不良品やバリをリグラインドした回収樹脂を50/50の重量比で混合した第1の主層樹脂層;厚さ2μmの実施例2で使用した変性プロピレン共重合体からなる接着性樹脂層;厚さ3μmの実施例1で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からなるガスバリヤー性樹脂層;厚さ2μの上記変性プロピレン共重合体からなる接着性樹脂層;厚さ42μmの上記第1の主層樹脂層に使用した樹脂組成物からなる第2の主層樹脂層;厚さ10μmの上記第1のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる内層樹脂層;からなる層構成を有する4種7層の多層ブローボトルを作製した。
実施例12〜14で得られた多層ブローボトルについて、押出性、低温落下衝撃強度、剛性、透明性を評価した結果を表5に示す。
Figure 0004734841
層構成を、5種7層構成とした実施例12では、押出性・成形性も良好であり、剛性、耐衝撃性および透明性が高い、実施例2とほぼ同等の多層ブローボトルを得ることができた。
層構成を、4種6層構成とした実施例13では、押出性・成形性も良好であり、耐衝撃性および透明性が高い多層ブローボトルを得ることができたが、剛性はやや低下した。ただし、剛性の低下は実用上問題のないレベルであった。
層構成を、4種7層構成とした実施例14では、押出性・成形性も良好であり、耐衝撃性および透明性が高い多層ブローボトルを得ることができたが、剛性はやや低下した。ただし、剛性の低下は実施例13とほぼ同等であり、実用上問題のないレベルであった。
また、以下の実施例にみられるように、これらの多層ブローボトルの外層、主層、又は内層に、密度の低いエチレン・α−オレフィン共重合体等、柔軟性の高い樹脂成分を適宜添加することにより、ボトルの耐衝撃性を更に向上させることが可能である。
(実施例15)
実施例2において、外層樹脂層として第1のプロピレン−エチレンランダム共重合体からなる樹脂組成物に代えて、第1のプロピレン−エチレンランダム共重合体と、コモノマーとしてヘキセン−1を使用しメタロセン触媒を用いて重合した密度0.898g/cm、MFR3.5g/10分で分子量分布[Mw/Mn]が3.3であるエチレン・α−オレフィン共重合体(m−VLL)を90/10の重量比で混合した樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(実施例16)
実施例2において、主層樹脂層として第2のプロピレン−エチレン共重合体と回収樹脂を50/50の重量比で混合した樹脂組成物に代えて、第2のプロピレン−エチレン共重合体、上記m−VLL及び回収樹脂を45/5/50の重量比で混合した樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(実施例17)
実施例2において、内層樹脂層として第2のプロピレン−エチレン共重合体からなる樹脂組成物に代えて、第2のプロピレン−エチレン共重合体と上記m−VLLを90/10の重量比で混合した樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
実施例2ならびに実施例15〜17で得られた多層ブローボトルについて、押出性、低温落下衝撃強度、剛性、透明性を評価した結果を表6に示す。
表6において、極低温落下衝撃強度は、飽和食塩水を500cc充填した多層ブローボトルを−5℃の冷蔵庫で24時間保存した後、取り出して1.0mの高さからコンクリート面に正立状態(ボトル底を下)で落下させ、破損本数を確認して評価した。表中の数字は、各多層ブローボトルを10本ずつ用いて、それぞれについて最大10回ずつ落下させた時の破損本数を示す。
Figure 0004734841
メタロセン触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合体(m−VLL)を外層、主層、内層にそれぞれ添加した実施例15〜17の多層ブローボトルでは、押出性・成形性も良好であり、容器の透明性も高く、極低温下での耐衝撃性についても実施例2の多層ブローボトルを上回る結果が得られたが、剛性は若干低下した。ただし、剛性の低下は実用上問題になるレベルではなかった。
(回収樹脂を含む主層樹脂層の相溶性)
多層プラスチック容器成形時に発生するバリやフラッシュ等を回収樹脂としてポリオレフィン系樹脂からなる主層に配合した多層プラスチック容器では、容器の性状(特に落下強度)が顕著に低下するが、その原因は回収樹脂に由来するガスバリヤー性樹脂がポリオレフィン系樹脂との相溶性に乏しく、耐衝撃性に劣るガスバリヤー性樹脂が主層中で再凝集するためであると考えられる。
特に、多層プラスチック容器の透明性を確保するために、ポリオレフィン系樹脂としてポリプロピレン系重合体を主とする樹脂組成物を用いる場合は、ポリプロピレン系重合体が耐衝撃性に劣ることも加わって容器の落下強度低下が更に顕著となる。
このため回収樹脂を主層に配合した多層プラスチック容器の落下強度を向上させるためには、ポリプロピレン系重合体の耐衝撃性の向上を図るとともに、耐衝撃性に劣るガスバリヤー性樹脂が主層中で再凝集しないように主層中の相溶性を強化することが必要である。特に多層プラスチック容器に対して落下強度向上に加えて剛性が要求される場合には、ポリプロピレン系重合体の耐衝撃性向上は困難であり、主層中の相溶性強化が更に重要となる。
本発明では、主層中に配合する回収樹脂として、多層プラスチック容器に由来するガスバリヤー性樹脂及び接着性樹脂を含有するものを使用する際に、主層中のガスバリヤー性樹脂(Rb)と接着性樹脂(Ra)の含有量が主層全体の各々10重量%以下であり、かつRbとRaの割合が重量比で、Rb/Ra≦5.0となるように配合することによって、以下の実施例にみられるように、主層中の相溶性を改善し、多層プラスチック容器の耐衝撃性と熱安定性を向上させるものである。
(実施例18)
実施例2において、主層として使用した回収樹脂に由来するRb=2.0重量%、Ra=2.5重量%、Rb/Ra=0.8であるポリオレフィン系樹脂組成物に代えて、Rb=1.0重量%、Ra=10.0重量%、Rb/Ra=0.1であるポリオレフィン系樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(実施例19)
実施例2において、主層として使用した回収樹脂に由来するRb=2.0重量%、Ra=2.5重量%、Rb/Ra=0.8であるポリオレフィン系樹脂組成物に代えて、Rb=4.0重量%、Ra=2.0重量%、Rb/Ra=2.0であるポリオレフィン系樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(実施例20)
実施例2において、主層として使用した回収樹脂に由来するRb=2.0重量%、Ra=2.5重量%、Rb/Ra=0.8であるポリオレフィン系樹脂組成物に代えて、Rb=10.0重量%、Ra=2.0重量%、Rb/Ra=5.0であるポリオレフィン系樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(参考例2)
実施例2において、主層として使用した回収樹脂に由来するRb=2.0重量%、Ra=2.5重量%、Rb/Ra=0.8であるポリオレフィン系樹脂組成物に代えて、Rb=15.0重量%、Ra=5.0重量%、Rb/Ra=3.0であるポリオレフィン系樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(参考例3)
実施例2において、主層として使用した回収樹脂に由来するRb=2.0重量%、Ra=2.5重量%、Rb/Ra=0.8であるポリオレフィン系樹脂組成物に代えて、Rb=3.0重量%、Ra=12.0重量%、Rb/Ra=0.25であるポリオレフィン系樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
(参考例4)
実施例2において、主層として使用した回収樹脂に由来するRb=2.0重量%、Ra=2.5重量%、Rb/Ra=0.8であるポリオレフィン系樹脂組成物に代えて、Rb=7.0重量%、Ra=1.0重量%、Rb/Ra=7.0であるポリオレフィン系樹脂組成物を使用した以外は、実施例2と同様にして多層ブローボトルを作製した。
上記の実施例2および18〜20、参考例2〜4で得られた多層ブローボトルについて、押出性、低温落下衝撃強度、剛性、透明性を評価した結果を、表7に示す。
Figure 0004734841
主層を、回収樹脂に由来するRa、Rbの含有量が各々10重量%以下であり、Rb/Ra≦5.0であるポリオレフィン系樹脂組成物により構成した実施例2及び実施例18〜20では、ボトルの押出性・成形性も良好であり、剛性、耐衝撃性及び透明性が高い多層ブローボトルを得ることができた。
これに対して、主層を、回収樹脂に由来するRb=15.0重量%、Ra=5.0重量%、Rb/Ra=3.0であるポリオレフィン系樹脂組成物により構成した参考例2、およびRb=7.0重量%、Ra=1.0重量%、Rb/Ra=7.0であるポリオレフィン系樹脂組成物により構成した参考例4では、ボトルの押出性・成形性は十分であったが、ヘイズが各々62%、57%と透明性が大きく低下し、さらに落下衝撃強度においては、参考例2、4とも起点を特定しないガラス状割れが頻発し、10本中、全てのボトルが破損した。
また、主層をRb=3.0重量%、Ra=12.0重量%、Rb/Ra=0.25であるポリオレフィン系樹脂組成物により構成した参考例3では、透明性および落下強度、剛性は十分であったが、ボトルの押出性に問題がありスクリューへの熱劣化樹脂の付着が見られた。
本発明では、ポリオレフィン系樹脂層及び接着性樹脂層を含有する多層プラスチック容器において、特定の分子量分布を有するポリプロピレン系重合体を不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性した特定の変性度の接着性樹脂組成物を用いることで、多層プラスチック容器の落下強度を飛躍的に改良しつつ、その他の性状を確保することが可能となった。
ガスバリヤー性樹脂を含んだ容器成形時に生じるバリやスクラップ等を回収樹脂としてポリオレフィン系樹脂からなる主層へ配合することによる多層プラスチック容器の大幅な落下強度低下は、多重ダイスを用いて溶融押し出しした多層パリソンをブローして得られるダイレクトブローボトル、ならびに多層シートを加熱したのち真空圧空成形して得られる多層カップや多層トレー等の製品に共通の課題である。
したがって、本明細書では多層ブローボトルを例にとり本発明の多層プラスチック容器について説明したが、本発明をこれらの多層カップや多層トレー等の製品にも適用であきることは言うまでもない。

Claims (11)

  1. ポリオレフィン系樹脂層及び接着性樹脂層を含有し、芳香族系樹脂層を含まない多層プラスチック容器において、接着性樹脂層として、分子量分布[Mw/Mn]が3以上5未満のポリプロピレン系重合体を、不飽和カルボン酸又はその誘導体の含有量が0.1〜1.0重量%となるように不飽和カルボン酸又はその誘導体により変性した、メルトフローレートが1.0g/10分〜7.5g/10分であって、プロピレン以外のα−オレフィンの含有量が8mol%以下のプロピレン・α−オレフィン共重合体である変性ポリプロピレン系重合体を含有する樹脂組成物を使用したことを特徴とする多層プラスチック容器。
  2. 多層プラスチック容器がガスバリヤー性樹脂中間層を含有することを特徴とする請求項1に記載の多層プラスチック容器。
  3. ガスバリヤー性樹脂中間層が、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、環状オレフィン共重合体樹脂から選択された樹脂により構成されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層プラスチック容器。
  4. 多層プラスチック容器が回収樹脂を含むポリオレフィン系樹脂組成物により構成された主層を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多層プラスチック容器。
  5. 主層が接着性樹脂層を介してガスバリヤー性樹脂中間層に隣接した層構成を有することを特徴とする請求項4に記載の多層プラスチック容器。
  6. 回収樹脂がガスバリヤー性樹脂及び接着性樹脂を含有するものであることを特徴とする請求項4又は5に記載の多層プラスチック容器。
  7. 主層中の回収樹脂に由来するガスバリヤー性樹脂(Rb)と接着性樹脂(Ra)の含有量が各々10重量%以下であり、かつRbとRaの割合が重量比で、Rb/Ra≦5.0であることを特徴とする請求項6に記載の多層プラスチック容器。
  8. 多層プラスチック容器の外層側から、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる外層、接着性樹脂層、ガスバリヤー性樹脂中間層、接着性樹脂層、主層、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる内層を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多層プラスチック容器。
  9. 多層プラスチック容器の外層側から、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる外層、主層、接着性樹脂層、ガスバリヤー性樹脂中間層、接着性樹脂層、主層、少なくとも1層のポリオレフィン系樹脂組成物からなる内層を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多層プラスチック容器。
  10. 多層プラスチック容器の内層と外層を異なるポリオレフィン系樹脂組成物によって構成したことを特徴とする請求項8又は9に記載の多層プラスチック容器。
  11. 多層プラスチック容器の内層又は外層を構成するポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン単独重合体又はプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の多層プラスチック容器。
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