JP4734504B2 - 微生物による廃水の処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、産業廃水、家畜廃水、生活廃水、その他有機物を多量に含んだ廃水中のBOD、COD、SS、窒素及びリンの除去と悪臭などを連続的に、高機能、高効率で清浄化することを目的とした微生物による廃水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種産業、家庭などから発生する廃水や下水ないし糞尿などの廃水を浄化する方法については、従来から種々の方法が検討、実施されてきた。即ち、濾過・沈殿・吸着などの物理的処理法、オゾン、過酸化水素、紫外光等を用いた酸化分解などの物理化学処理法、活性汚泥法・生物膜処理法などの生物処理法などである。これらの方法の中でも特に生物処理法が、他に比べて低コストである。小規模から大規模まで適用できる等の理由で最も普及している。
【0003】
従来汚廃水にバチルス菌を主体とした微生物及び該微生物の活性剤を入れ、合成樹脂質などの繊維材による交錯多孔組織回転体を、前記汚廃水に部分浸漬させた条件下で回転作動させた微生物による汚廃水の浄化方法及び装置が提案されている(特開平11−42496号)。この場合のBOD容量の負荷は0.8kg/m3・日〜2.0kg/m3・日である。
【0004】
また有機汚濁水にバシラス・サブティリスを主とする微生物発酵生成物及び天然フミン質及び有機質分解酵素を添加する水の浄化法が提案されている(特開平5−305296号)。
【0005】
更にバチルス等の菌類を使用する屎尿または廃水の消化処理方法が提案されている(特開平9−276895号)。
【0006】
【発明により解決しようとする課題】
前記のような廃水は排水規準を満たすまで浄化するためには、従来の生物処理だけでは不充分である場合があり、物理的処理法、物理化学的処理法などが併用される場合も少なくない。
【0007】
また、窒素を除去するためには、アンモニア性窒素を硝化するための好気性処理槽と脱窒のための嫌気性処理槽を別個に設けなければならず、そのことが設備の大型化、処理の長時間化を招き、それに伴い設備コスト、ランニングコストが高くならざるを得ない。
【0008】
またリン除去についても、嫌気ストレスを与えた後に好気条件にすることにより細菌へのリンの取り込みを促進する方法などが提案されているが、リン除去性能の安定性に欠けることが指摘されている。
【0009】
更に好気性条件で除去されるBOD、COD、SS(Suspended Solids)などの除去に関しても、従来の好気性処理では処理設備にかけられる負荷をあまり大きくできないので、一般に大型の処理設備が必要となる。従って設備の設置面積に制限がある場合には、余裕がある処理性能を持った施設を作りにくいので、増産などで処理の負荷が上がった場合の対応ができない等の問題が生じる。
【0010】
また廃水によっては悪臭が発生して、設置環境の制限または脱臭装置の付加による高コスト化などの問題が生じる場合がある。屎尿、畜舎廃水、高濃度の油分を含む屠場、食品工場等からの廃水、高濃度の澱粉質、蛋白質を含む食品工場廃水など従来の生物処理では分解が困難な廃水の処理施設では、生物処理により良好な水質の処理水が得られないばかりでなく、未分解の成分が処理施設に堆積、付着するなどして更にそれらの腐敗により悪臭を発生する場合がしばしば見られる。
【0011】
前記バチルス菌を用い、これを交錯多孔組織回転体を前記汚廃水に浸漬させる方法は、効率よく浄化できるけれども、曝気槽群は処理槽中に生物担体を設置しない活性汚泥処理槽であるため、曝気槽での負荷をあまり高くできず、曝気槽部分が大型にならざるを得ない問題点がある。
【0012】
またバシラス・サブティリスを用いる方法は、有機質分解酵素を必要とするのみならず、時間が長くかかる問題点がある。
【0013】
次に蛋白質分解菌等としてバチルス菌等を使用する発明は、屎尿のすべてを分解する点で優れているが、時間が長くかかる問題点があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、バチルス菌を主体とする微生物に活性剤を入れて、好気条件下で微生物を増殖培養させるので、比較的短時間で高濃度の有機物を分解し、ついで微生物膜により、低濃度の有機物を分解し、合理的に浄水することにより、前記従来の問題点を解決したのである。
【0015】
即ち方法の発明は、
廃水の処理を行う生物膜処理槽の上流に微生物増殖培養槽が、下流に沈殿槽がそれぞれ配備されていて、
前記微生物増殖培養槽において好気性条件下でバチルス菌を主体とする微生物を増殖培養し、バチルス菌の菌体濃度を当該微生物増殖培養槽中の液体部分において107〜1010個/mlになるまで高めた後、
前記生物膜処理槽に前記微生物増殖培養槽を経由して処理すべき廃水を流入させて廃水の処理を行う微生物による廃水の処理方法であって、
前記微生物増殖培養槽の容量と、前記生物膜処理槽の容量との関係が、前記微生物増殖培養槽1m 3 に対して、前記生物膜処理槽10〜200m 3 であり、
生物膜を形成したバチルス菌が集積する多孔組織繊維体よりなる生物膜担体が前記生物膜処理槽に配置されていて、前記生物膜処理槽において、前記微生物増殖培養槽から流入してきた廃水が好気性条件下で処理され、
廃水処理を行う間、
前記微生物増殖培養槽に珪藻土、硫酸マグネシウムを成分とする前記微生物の活性剤が添加され、
前記微生物増殖培養槽中の液体部分における107〜1010個/mlのバチルス菌の菌体濃度を維持すると共に、
前記沈殿槽の沈降汚泥の一部を前記沈殿槽から前記微生物増殖培養槽、又は、前記微生物増殖培養槽と前記生物膜処理槽との双方に戻す
ことを特徴とした微生物による廃水の処理方法である。
また、前記の微生物による廃水の処理方法において、
前記生物膜処理槽と前記沈殿槽との間に生物処理槽を配置し、
前記生物膜処理槽での廃水処理が完了した後、前記生物処理槽で廃水処理を行い、前記生物処理槽で処理した後の廃水を前記沈殿槽に移すことを特徴とした微生物による廃水の処理方法である。
【0016】
また他の発明は、
廃水の処理を行う生物膜処理槽の上流に微生物増殖培養槽が、下流に沈殿槽がそれぞれ配備されていて、
前記微生物増殖培養槽において好気性条件下でバチルス菌を主体とする微生物を増殖培養し、バチルス菌の菌体濃度を当該微生物増殖培養槽中の液体部分において107〜1010個/mlになるまで高めた後、
前記生物膜処理槽に前記微生物増殖培養槽を経由して処理すべき廃水を流入させて廃水の処理を行う、微生物による廃水の処理方法であって、
前記微生物増殖培養槽の容量と、前記生物膜処理槽の容量との関係が、前記微生物増殖培養槽1m 3 に対して、前記生物膜処理槽10〜200m 3 であり、
前記生物膜処理槽と前記微生物増殖培養槽との間に活性汚泥処理槽が配置されていて、前記微生物増殖培養槽を経由して前記生物膜処理槽に流入する処理すべき廃水が、前記活性汚泥処理槽において処理された後に前記生物膜処理槽に流入し、
生物膜を形成したバチルス菌が集積する多孔組織繊維体よりなる生物膜担体が前記生物膜処理槽に配置されていて、前記生物膜処理槽において、前記微生物増殖培養槽から流入してきた廃水が好気性条件下で処理され、
廃水処理を行う間、
前記微生物増殖培養槽に珪藻土、硫酸マグネシウムを成分とする前記微生物の活性剤が添加され、
前記微生物増殖培養槽中の液体部分における107〜1010個/mlのバチルス菌の菌体濃度を維持すると共に、
前記沈殿槽の沈降汚泥の一部を前記沈殿槽から前記微生物増殖培養槽、又は、前記微生物増殖培養槽と前記活性汚泥処理槽との双方に戻す
ことを特徴とした微生物による廃水の処理方法であり、
ここで、
前記生物膜処理槽と前記沈殿槽との間に生物処理槽を配置し、
前記生物膜処理槽での廃水処理が完了した後、前記生物処理槽で廃水処理を行い、前記生物処理槽で処理した後の廃水を前記沈殿槽に移すことを特徴としたものである。
また、これらの微生物による廃水の処理方法において、
前記微生物増殖培養槽の容量と、前記活性汚泥処理槽の容量との関係が、前記微生物増殖培養槽1m3に対して、前記活性汚泥処理槽10〜200m3であることを特徴としたものである。
【0018】
この発明においてバチルス菌を主体とした微生物とは、大部分がバチルス属(Bacillus spp.)に属する細菌、例えばBacillus lichniforrmis, Bacillus polymixa, Bacillus coagulansなどであるが、バチルス属以外の細菌、原生動物等の微生物の共存が認められる。また、この発明において微生物の活性剤とは珪藻土、硫酸マグネシウムなどを成分とするものである。
【0019】
この発明における処理の立ち上げの際、先ず微生物増殖培養槽に、廃水とバチルス菌を主体とした微生物と活性剤を投入することにより、バチルス菌が該培養槽中で優占化される。バチルス菌の優占化とは、バチルス菌単独にならないまでも、バチルス菌の菌体濃度が、微生物増殖培養槽中の液体部分において107〜1010個/ml程度になる状態のことである。このバチルスの菌体濃度が立ち上げ及び通常運転時に維持される。立ち上げに用いるバチルス菌を主体とした微生物としては、既にバチルス菌で優占化された処理施設より排出されるスラッジ等を利用することができる。
【0020】
バチルス菌が優占化した微生物は、肉片、蛋白質、澱粉、脂肪などを分解すると共に、アンモニア、硫化水素、アミン類などの悪臭成分を分解する。また貧栄養状態になっても胞子を形成して死滅しないし、バチルス菌の細胞壁が粘性物質で覆われているため、吸着、凝集し易いなどの特性がある。
【0021】
近年水質規制が益々強化される傾向にあり、特にCOD、窒素、リンに対する規制が厳しくなりつつある。このような状況下密集地帯、工場の限られた敷地内、ビルなどの建造物中等限られた空間で高度なレベルの浄化性能を発揮する装置が求められている。
【0022】
この発明は、微生物増殖培養槽の後に生物膜処理槽を少なくとも単数を含む、単数又は複数の生物処理槽を連結することにより、処理効率が著しく上がることを見出したことに基づき、その結果BOD、COD、SS、n−ヘキサン抽出物質、窒素、リンに対する良好な浄化性能を保ったまま、処理設備のコンパクトを達成することができた。
【0023】
前記発明における微生物増殖培養槽には、槽内の好気性増殖を促進する為に、散気手段を設けると共に、微生物を付着させる為に生物膜担体として多孔組織繊維体が設置してあるが、この生物膜担体は、生物膜の肥大による閉塞が起りにくく、生物膜の表面積が大きくとれるような担体の形状、設置方式を用いることが要点であり、その要請を満足させる特性を持つ担体ならば、必ずしも多孔組織繊維体のみに制約されない。
【0024】
前記繊維状担体の場合には、該担体の嵩体積は、前記培養槽の槽容量の5〜50%が実用的であり、好ましくは、5〜30%を用いる。この場合に嵩体積が5%未満であると、付着する生物量が少なく、担体を入れる効果が小さい。また嵩体積が50%を越えると、液の流動が妨げられるため、液体への接触が妨げられて性能が低下する。
【0025】
前記多孔組織繊維体を用いる場合には、担体の設置方式を、浸漬濾床方式とすることが好ましい。
【0026】
この発明において、微生物増殖培養槽に用いられる多孔組織繊維体は、代表的には塩化ビニリデン系繊維で適度の硬度を持った合成樹脂繊維材を不規則緩解状態にカール化した状態で、所定の板厚を形成するように圧縮すると共に同じく塩化ビニリデン系接着剤の如きを散布付着させた状態で、特に繊維相互の交点を結着させて一体化したもので、空隙率が95%以上の嵩高な板状体である。前記多孔組織繊維体においては、立体的網状組織が安定して確保され、物理的化学的に安定な組織を形成し、該組織中へ導入された廃水は勿論、添加された有機物、増殖促進剤および気泡が、多孔組織繊維体に付着しているバチルス菌を主体とした微生物に供給されて、それらの培養増殖が促進される。また該微生物により多孔組織繊維体上に形成される生物膜は肥大化のおそれなく、従って多孔組織繊維体を閉塞させることはない。
【0027】
前記のような合成樹脂繊維材は吸水性、吸湿性がほとんど認められず、廃水中において長期使用によっても重量変化やカビ、腐食の発生も認められないので、長期多年に亘る連続運転も可能である。
【0028】
また微生物増殖培養槽では、前記のように効率的な増殖培養が行われるため、小型でも多量の菌体の保持と排出が可能となる。前記微生物増殖培養槽を金属板または合成樹脂成形材の如きを用いた軽量構造材により成形することにより、必ずしも基礎上に設置する必要がないと共に、適宜の他の槽上に載置し、あるいは適当な2階部分などを利用した設置ができるので、限られた敷地、空間を有効に利用した装置の設置ができる。
【0029】
前記微生物増殖培養槽の槽容量は通常0.5〜5m3であるが、目的によりこの範囲に制約されることはない。微生物増殖培養槽1m3に対して後続の活性汚泥、生物膜処理槽および生物処理槽の体積は通常10〜200m3程度である。微生物増殖培養槽の体積と後続の生物膜処理槽および生物処理槽の体積のバランスにより複数の微生物増殖培養槽を設置することもできる。微生物増殖培養槽を複数設置する場合は、槽に液を順次受け入れるように設置(直列)してもよいし、液を分配してから同時に受け入れるように設置(並列)してもよい。この発明の、生物膜処理としては、浸漬濾床法が好ましい。
【0030】
浸漬濾床法の生物担体としては、粒状、板状、繊維状などどのような形状のものを用いてもよいが、繊維状担体がより好ましく、液体と気泡が行き渡り易い空隙を持つ網状(多孔組織繊維状)、格子状等がより好ましい。前記担体の空隙率の実用範囲は70〜99%であるが、より好ましくは90〜99%である。70%より少ないと、閉塞が起こり易くなり、液の担体への接触が妨げられて性能が低下する。99%を超えると担体の強度が弱くなり、実用的でなくなる。担体の嵩体積は、処理槽の容量の5〜60%が実用の範囲であり、好ましくは10〜30%である。5%より少ないと付着する生物量が少なく、担体を設置する効果が小さい。60%を越えると液の流動が妨げられてそれ以上担体量を増加させても得られる効果が小さい。
【0031】
この発明の発明者らは、生物膜を形成したバチルス菌が著しく高い処理性能を有することを見出した。即ちバチルス菌の優占化が行われて良好な状態に維持されている生物膜処理槽においては、BOD容量負荷が5〜40kg/(m3・日)のような、従来の好気性生物処理に比べて著しい高負荷処理が行われる。高濃度に担体上に集積されたバチルス菌が著しい高活性を示すことが認められた。又、担体上に集積されたバチルス菌が、窒素除去やSSの処理に極めて有効であるばかりでなく、従来の生物処理法では分解が難しい生物難分解性の成分の処理にも有効であることを見出した。
【0032】
前記生物膜処理槽中のDO(溶存酸素濃度)は、処理の目的によって適当な濃度に調整されることが必要である。例えばBOD処理が主の場合には高め(1〜2mg/lit)に設定し、窒素除去を主とする場合には低め(1.0mg/lit以下)に設定する。従って窒素除去を行う場合においても、処理槽の撹拌に散気管、ディフューザー等による曝気を用いることができる。この場合のDOは、1mg/lit以下ならばよく、場合によってはほとんど0mg/litに近い場合もある。
【0033】
バチルス菌を主体としない従来の生物処理では、窒素除去のために硝化・脱窒のそれぞれをBOD処理とは別の複数の工程(即ち好気性の硝化工程、嫌気性の脱窒工程)で行うのが普通である。バチルス菌を主体とした微生物を用いることでこの発明では、硝化・脱窒を好気性条件のみで行うので、従来に比べてすこぶる簡易な工程で窒素除去を達成できる。工程が簡易であるために、処理槽工程が単純になり処理・設備コストが大幅に低減されるという利点を生じる。又、バチルス菌増殖培養槽と生物膜処理槽を用いることにより、極めて高い窒素除去性能を達成することが出来る。
【0034】
窒素濃度が高く生物膜処理槽1槽だけでは窒素除去が不充分な場合や、COD、SS等を更に除去する必要がある場合のように、より高度な処理が要求される場合には、生物膜処理槽の前に活性汚泥処理槽及び/又は後に1つ以上の生物処理槽を連結する。
【0035】
生物膜処理槽に連結される生物処理槽は、従来使用されている活性汚泥処理や生物膜処理等どのような方式を採用してもよく、処理の目的によって適宜選定される。
【0036】
この発明の各処理槽への供給空気量の配分は、微生物増殖培養槽において過半量を供給して旺盛な増殖培養を行わせる。
【0037】
前記生物膜処理槽及び後続の生物処理槽で発生した微生物汚泥は、微生物増殖培養槽に返送されることにより再び活性化される。返送は生物膜処理槽中の液を返送してもよいし、生物膜処理槽の後に沈殿槽を設けて、そこでの沈降汚泥を返送することもできる。前記生物膜処理槽に一つ以上の生物処理槽が連結される場合は、最後の生物処理槽の後に沈殿槽を設けて、そこでの汚泥の一部を返送する。
【0038】
この発明によれば、廃水のBODが20,000ppm程度まで無希釈で処理することが可能になり、併せて窒素、リン、n−ヘキサン抽出物質、SS、臭気などが好気性処理のみで高効率で除去される。バチルス菌を主体とする微生物を用いる本発明の方が、特に窒素、SS、臭気の除去に優れ、更に生物処理で分解が難しい生物難分解性の成分の除去率も向上する。
【0039】
また、沈殿性の良好な汚泥が得られ、凝集剤を使わなくても濁りが少ない透明な処理液が得られる。汚泥の圧密性が向上し脱水機による高効率脱水が実現するため余剰汚泥の排出量が低減される。
【0040】
この発明による処理は、処理温度の変化によって大きな影響を受けにくく、外気温が−10℃付近(処理槽液温数℃)から40数℃まで良好な処理性能を維持することができる。またこの発明による処理は、pH4〜9の広い範囲にわたって高活性を維持できるので原水のpHの変化に対して処理性能が大きく影響を受けることがない。
【0041】
【発明の実施の形態】
この発明の方法は、微生物増殖培養槽に、廃水とバチルス菌を主体とする微生物および活性剤を入れて好気性条件下で微生物を増殖培養した後、その処理水を0回、1回又は複数回の活性汚泥処理し、続いて少なくとも1回の生物膜処理し、更に0回、1回又は複数回の生物処理で浄水し、該生物膜処理又は生物処理により生じた汚泥の一部を、沈殿槽から前記微生物増殖培養槽又は生物膜処理槽或いは活性汚泥処理槽の何れか一方又は双方に戻すようにした微生物による廃水の処理方法である。
【0042】
前記のように、先ずバチルス菌により有機物等を分解し、BOD、COD、SSなどの濃度を低下させた後、微生物膜処理するので、高い効率で合理的に処理することができる。
【0043】
この発明の実施には、散気手段と、多孔組織繊維体よりなる生物膜担体を有する微生物増殖培養槽に、生物膜処理槽を連結し、0個、1個又は複数の活性汚泥処理槽を、続いて少なくとも1槽の生物膜処理槽を、更に0個、1個又は複数の生物処理槽を連結し、前記微生物増殖培養槽には廃水の流入手段と、バチルス菌を主体とする微生物及びその活性剤の添加手段を連結し、前記沈殿槽には、微生物汚泥の一部を、前記微生物増殖培養槽及び生物膜処理槽、或いは活性汚泥処理槽に戻す返送手段を付設した微生物による廃水の処理装置を用いることができる。
【0044】
前記は、前記多孔組織繊維体よりなる生物膜担体を有する培養槽に生物膜処理槽を連結して、0個、1個又は複数の活性汚泥処理槽を、続いて少なくとも1槽の生物膜処理槽を、更に0個、1個又は複数の生物膜処理槽を順次連結し、高濃度廃水を低濃度に変化させ、これを生物処理する技術思想としたものである。
【0045】
【実施例1】
この実施例は、お菓子の工場廃水の処理であって、微生物増殖培養槽と生物膜処理槽による連続式処理を行ったものである。
【0046】
小麦粉、植物性油脂、バター、卵、餡、クリーム等を使うお菓子工場の廃水の一部と、バチルス菌を主体とした微生物および該微生物の活性剤を、生物膜担体として塩化ビニリデン製多孔組織繊維体(槽容量の15%の嵩体積)を用いた微生物増殖培養槽(容量3L)に入れて1週間馴養した後、廃水全量の処理を開始した。廃水を微生物増殖培養槽(DO約2ppm)に30L/日で連続的に流入させ、前記培養槽からの排出水を、塩化ビニリデン性多孔組織繊維体を嵩体積として槽容量の10%含む生物膜処理槽(容量24L)で好気性条件(DO1ppm以下)で処理した。前記生物膜処理槽に連結した沈殿槽の汚泥の一部を、前記培養槽に返送した。前記培養槽への活性剤の添加量は約1.5g/日であった。また液の滞留時間は1.1日であった。
【0047】
表1に実施例1の原水と処理水の各水質の数値を示す。
【0048】
【表1】
(比較例1)
生物膜処理の代りに活性汚泥処理槽(容量75L)を用いたこと以外は、実施例1と同様に行なった。液の滞留時間は2.6日であった。表2に比較例1の原水と処理水の各水質の数値を示す。
【0049】
【表2】
この発明による方法の方が、短い滞留時間にもかかわらず良好な水質を示した。特に脱窒性能が良好であると認める。
【0050】
【実施例2】
この実施例は、養豚場廃水の処理について微生物増殖培養槽、生物膜処理槽と活性汚泥処理槽による連続式処理を行ったものである。
【0051】
養豚場廃水(豚尿水)の一部とバチルス菌を主体とした微生物および該微生物の活性剤を、生物膜担体として塩化ビニリデン製多孔組織繊維体(槽容量の15%の嵩体積)を用いた微生物増殖培養槽(容量250L)に入れて1週間馴養した後、廃水全量の処理を開始した。廃水を微生物増殖培養槽(DO約2ppm)に300L/日で連続的に流入させ、前記培養槽からの排出水を、塩化ビニリデン製多孔組織繊維体を嵩体積として槽容量の10%含む生物膜処理槽(容量750L)で好気性条件(DO約1ppm)で処理した。前記生物膜処理槽の後に、活性汚泥処理槽(容量400L)を2槽(順に第1曝気槽、第2曝気槽と呼ぶ。DO1ppm以下)設けて順次液を通過させた。前記第2曝気槽の汚泥の一部を前記培養槽に返送した。処理槽中のMLSS(Mixed Liquor Suspended Solids)は4,000〜6,000mg/Lであった。前記培養槽への活性剤の添加量は、約30g/日であった。前記における液の滞留時間は6日であった。表3に実施例2の原水と処理水の各水質の数値を示す。
【0052】
【表3】
この発明によれば、従来の活性汚泥処理法の約3〜5倍の高負荷処理にもかかわらず良好な水質を示した。また特別な硝化・脱窒槽を設けなくても良好な脱窒性能を示した。
【0053】
【実施例3】
この実施例は化学薬品工場廃水の処理について、微生物増殖培養槽、生物膜処理槽を利用したものである。
【0054】
低級脂肪酸等の有機酸を多く含む化学薬品工場廃水の一部とバチルス菌を主体とした微生物および該微生物の活性剤を、生物膜担体として塩化ビニリデン製多孔組織繊維体(槽容量の15%の嵩体積)を用いた微生物増殖培養槽(容量50L)に入れて1週間馴養した後、廃水全量の処理を開始した。廃水を微生物増殖培養槽(DO約2ppm)に500L/日で連続的に流入させ、該培養槽からの排出水を、塩化ビニリデン製多孔組織繊維体を嵩体積として槽容量の15%含む生物膜処理槽(容量300L)で好気性条件(DO約1ppm)で処理した。この場合のMLSSは5,000〜7,000mg/Lであった。生物膜処理槽の後に、活性汚泥処理槽に連結した沈殿槽(容量200L)を1槽(DO1ppm以下)設けて液を通過させた。活性汚泥処理槽の汚泥の一部を前記培養槽に返送した。前記培養槽への活性剤の添加量は、約40g/日であった。また液の滞留時間は1.1日であった。表4に実施例3の原水と処理水の各水質の数値を示す。
【0055】
(比較例2)
実施例3において、微生物増殖槽への廃水の流入量を100L/日とし、生物膜処理槽の代わりに活性汚泥処理槽(容量300L)を用いた以外は、実施例3と同様に行った。液の滞留時間は5.5日であった。表4に比較例2の原水と処理水の水質の数値を示す。
【0056】
(比較例3)
実施例3において、微生物として、バチルス菌を主体としない通常の活性汚泥を用い、活性剤を用いず、微生物増殖槽への廃水の流入量を100L/日とした。生物処理液に無機および有機の凝集剤を加えて凝集沈殿処理を行った。それ以外は、実施例3と同様に行った。液の滞留時間は5.5日であった。表4に比較例3の原水と処理水の水質の数値を示す。
【0057】
【表4】
この発明によれば、BOD容量負荷11.5kg/(m3・日)という従来の活性汚泥処理の十数倍の高負荷処理にもかかわらず良好な水質であった。
【0058】
またSS、n−ヘキサン抽出物質を、凝集沈殿処理のような3次処理を付加することなしに、低レベルまで処理でき、好気性処理のみにもかかわらず良好な脱窒性能を示した。
【0059】
実施例3と比較例2の比較により、バチルス菌を主体とする微生物を用いた場合、培養槽と活性汚泥処理を用いる方法(比較例2)より、培養槽と生物膜処理を用いるこの発明の方がBOD、COD、TOC、SS、T−N、T−Pの処理性能に格段の向上が見られることが分かる。
【0060】
比較例3で残存するTOC(Total Organic Carbon)は、凝集沈殿処理でも処理し切れない難分解性のTOCと推定される。実施例3、比較例2および3の処理水のTOC値の比較により、この発明の方法が、特に通常の微生物では分解されにくい生物難分解性成分の分解に優れていることが分かる。
【0061】
(参考例)
この発明が実施される装置を図5、図6に基づいて説明する。
【0062】
図5の実施例は、原水ピット1の廃水12を、廃水パイプ13により、調整槽2に送り、該調整槽2で、バチルス菌、活性剤を入れて調整する。必要に応じ濃度調整もすることができる。調整槽2で調整した廃水は、廃水パイプ14で微生物増殖培養槽6(予めバチルス菌と活性剤を入れておくこともある)に送られ、微生物の増殖により有機物が分解処理され、急速に低濃度化する。この場合に、生物膜担体9により、微生物は均等に増殖し、廃水と接触する。このようにして生じた処理水は、パイプ15を介して生物膜処理槽3に送られる。この生物膜処理槽にも生物膜担体10があり、微生物は均等に増殖して処理水を更に浄化処理し、これを沈殿槽4に移す。沈殿槽4で汚泥を沈殿し、その上澄液は、オーバーフローして排水ピット5に入る。
【0063】
前記において、微生物増殖培養槽6および生物膜処理槽3には、送気パイプ8により必要な空気を送り込み、バチルス菌などの好気性増殖が十分できるようにしてある。また沈殿槽4で生成された汚泥の一部は送泥パイプ16により微生物増殖培養槽6と、生物膜処理槽3に送り、バチルス菌等が活性を維持して十分増殖できるように配慮してある。
【0064】
前記原水ピット1、調整槽2,微生物増殖培養槽6、生物膜処理槽3、沈殿槽4、および排水ピット5のセットにより、微生物による廃水処理装置11を構成している。
【0065】
図6によれば、廃水12は、原水ピット1から廃水パイプ13により調整槽2に送られ、バチルス菌および活性剤を入れて調整(濃度調整を要する場合は濃度も調整する)後、廃水パイプ14により、微生物増殖培養槽6に送る。ここで微生物処理した処理水は、パイプ15を経て生物膜処理槽3に送られ、ついで活性汚泥処理槽7に移り、更に沈殿槽4へ移し、そのオーバーフローを排水ピット5に移し、排水する。
【0066】
前記において、微生物増殖培養槽6、生物膜処理槽3および活性汚泥処理槽7には、夫々必要量の空気を送気パイプ8で送り込み、バチルス菌などの好気性増殖に必要な十分の空気を送り込むようにしてある。
【0067】
また沈殿槽4の汚泥の一部は、送泥パイプ16により微生物増殖培養槽6と、生物膜処理槽3に送り、常時活性のあるバチルス菌等の増殖が継続されるようにしてある。
【0068】
【発明の効果】
この発明によれば、バチルス菌を用いた生物膜処理により、従来の数倍から十数倍の効率で廃液処理ができる効果がある。
【0069】
また、この発明を実施する装置によれば、技術的に安定し、故障を生じるおそれがなく、連続自動運転できるとともに、目的とする廃水処理が高い効率で実施できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のブロック図。
【図2】同じく生物処理槽を連結した実施例のブロック図。
【図3】同じく他の実施例のブロック図。
【図4】同じく生物処理槽を連結した実施例のブロック図。
【図5】この発明を実施する装置の例の概念図。
【図6】同じくこの発明を実施する他の装置の例の概念図。
【図7】同じくこの発明を実施する他の装置の例の概念図。
【図8】同じくこの発明を実施する他の装置の例の概念図。
Claims (5)
- 廃水の処理を行う生物膜処理槽の上流に微生物増殖培養槽が、下流に沈殿槽がそれぞれ配備されていて、
前記微生物増殖培養槽において好気性条件下でバチルス菌を主体とする微生物を増殖培養し、バチルス菌の菌体濃度を当該微生物増殖培養槽中の液体部分において107〜1010個/mlになるまで高めた後、
前記生物膜処理槽に前記微生物増殖培養槽を経由して処理すべき廃水を流入させて廃水の処理を行う微生物による廃水の処理方法であって、
前記微生物増殖培養槽の容量と、前記生物膜処理槽の容量との関係が、前記微生物増殖培養槽1m 3 に対して、前記生物膜処理槽10〜200m 3 であり、
生物膜を形成したバチルス菌が集積する多孔組織繊維体よりなる生物膜担体が前記生物膜処理槽に配置されていて、前記生物膜処理槽において、前記微生物増殖培養槽から流入してきた廃水が好気性条件下で処理され、
廃水処理を行う間、
前記微生物増殖培養槽に珪藻土、硫酸マグネシウムを成分とする前記微生物の活性剤が添加され、
前記微生物増殖培養槽中の液体部分における107〜1010個/mlのバチルス菌の菌体濃度を維持すると共に、
前記沈殿槽の沈降汚泥の一部を前記沈殿槽から前記微生物増殖培養槽、又は、前記微生物増殖培養槽と前記生物膜処理槽との双方に戻す
ことを特徴とした微生物による廃水の処理方法。 - 前記生物膜処理槽と前記沈殿槽との間に生物処理槽を配置し、
前記生物膜処理槽での廃水処理が完了した後、前記生物処理槽で廃水処理を行い、前記生物処理槽で処理した後の廃水を前記沈殿槽に移すことを特徴とした請求項1記載の微生物による廃水の処理方法。 - 廃水の処理を行う生物膜処理槽の上流に微生物増殖培養槽が、下流に沈殿槽がそれぞれ配備されていて、
前記微生物増殖培養槽において好気性条件下でバチルス菌を主体とする微生物を増殖培養し、バチルス菌の菌体濃度を当該微生物増殖培養槽中の液体部分において107〜1010個/mlになるまで高めた後、
前記生物膜処理槽に前記微生物増殖培養槽を経由して処理すべき廃水を流入させて廃水の処理を行う、微生物による廃水の処理方法であって、
前記微生物増殖培養槽の容量と、前記生物膜処理槽の容量との関係が、前記微生物増殖培養槽1m 3 に対して、前記生物膜処理槽10〜200m 3 であり、
前記生物膜処理槽と前記微生物増殖培養槽との間に活性汚泥処理槽が配置されていて、前記微生物増殖培養槽を経由して前記生物膜処理槽に流入する処理すべき廃水が、前記活性汚泥処理槽において処理された後に前記生物膜処理槽に流入し、
生物膜を形成したバチルス菌が集積する多孔組織繊維体よりなる生物膜担体が前記生物膜処理槽に配置されていて、前記生物膜処理槽において、前記微生物増殖培養槽から流入してきた廃水が好気性条件下で処理され、
廃水処理を行う間、
前記微生物増殖培養槽に珪藻土、硫酸マグネシウムを成分とする前記微生物の活性剤が添加され、
前記微生物増殖培養槽中の液体部分における107〜1010個/mlのバチルス菌の菌体濃度を維持すると共に、
前記沈殿槽の沈降汚泥の一部を前記沈殿槽から前記微生物増殖培養槽、又は、前記微生物増殖培養槽と前記活性汚泥処理槽との双方に戻す
ことを特徴とした微生物による廃水の処理方法。 - 前記生物膜処理槽と前記沈殿槽との間に生物処理槽を配置し、
前記生物膜処理槽での廃水処理が完了した後、前記生物処理槽で廃水処理を行い、前記生物処理槽で処理した後の廃水を前記沈殿槽に移すことを特徴とした請求項3記載の微生物による廃水の処理方法。 - 前記微生物増殖培養槽の容量と、前記活性汚泥処理槽の容量との関係が、前記微生物増殖培養槽1m3に対して、前記活性汚泥処理槽10〜200m3であることを特徴とした請求項3又は4記載の微生物による廃水の処理方法。
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