JPH07265897A - 排水の浄化方法及びその装置 - Google Patents

排水の浄化方法及びその装置

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JPH07265897A
JPH07265897A JP8794494A JP8794494A JPH07265897A JP H07265897 A JPH07265897 A JP H07265897A JP 8794494 A JP8794494 A JP 8794494A JP 8794494 A JP8794494 A JP 8794494A JP H07265897 A JPH07265897 A JP H07265897A
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JP
Japan
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microorganisms
wastewater
culture solution
microbial preparation
oils
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JP8794494A
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Masuhiro Watabe
益弘 渡部
Tadashi Matsuzaki
正 松崎
Masahito Miyamoto
雅人 宮本
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Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Oil Co Ltd
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Publication date
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 汚い腐敗した油脂類及び炭化水素類を人の手
で除去することが不要になるようなやり方で、油脂類及
び炭化水素類を含む排水を浄化する方法及び装置を提供
する。 【構成】 排水浄化装置10は、排水浄化槽12と、微
生物活性化装置14とからなる。微生物活性化装置は、
収容した培養液中で微生物を培養する水槽14と、水槽
に微生物製剤を供給する微生物製剤ホッパー28と、栄
養物を培養液に供給する活性化剤槽30と、水槽内の培
養液を加熱するヒータ40と、水槽中の培養液にエアレ
ーションを施すエアレーション手段42、52と、活性
化された微生物を含む培養液を排水浄化槽に送出するポ
ンプ32とを備えている。排水浄化槽は、堰板56と油
阻止板58とにより仕切られて直列に連結する複数の槽
18、20、22とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油脂類及び/又は炭化
水素類を含む排水の浄化方法に関し、更に詳細には、油
脂類及び/又は炭化水素類を多量に含む排水の浄化方
法、特に家庭の台所及び業務用の厨房から流出してグリ
ーストラップに収容されている排水の浄化方法に関する
ものであり、また、本発明は、かかる排水の浄化方法を
実施する排水浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】厨房、特に業務用の厨房から日常的に流
出している排水は、グリーストラップに流入し、そこで
暫時滞留して空気に接触することにより曝気処理され、
その後公共下水に放流されている。厨房から流出する排
水は植物油及び動物油等の油脂類及び/又は炭化水素類
を多量に含むので、グリーストラップでは、水との密度
の差によって油脂分及び炭化水素分を分離し、油脂分及
び炭化水素分を除いた排水のみを公共下水道等に排出す
るようになっている。グリーストラップの水面に浮上、
凝集した油脂分及び炭化水素分をそのままに放置する
と、悪臭を放ち、各種病原菌の繁殖させる恐れがある等
不衛生極まりなく、更には、グリーストラップの機能を
低下させる。従って、水面上に蓄積した油脂分及び炭化
水素分を蓄積の都度又は定期的に除去し、同時にグリー
ストラップ内部及び側壁を清掃することによって、グリ
ーストラップの機能を維持し、かつグリーストラップ周
辺が不衛生になるのを防止する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、蓄積した油脂
分及び炭化水素分をグリーストラップから蓄積の都度又
は定期的に除去したり、或いはグリーストラップを清掃
したりする仕事は、極めて汚い仕事であり、煩わしく嫌
な仕事である。グリーストラップは、一般に厨房内の狭
い通路或いは作業場所の床下に設置されており、しか
も、鉄板製の重い蓋で覆われていて、厨房内の狭さから
来る場所的制約と汚い力仕事であることが相まって、グ
リーストラップが所定通りに清掃、整備されていること
は、極めて稀であって、通常、放置され勝ちである。
【0004】以上の問題は、何もグリーストラップに限
る問題では無く、一般含油排水、例えば、工場の油水分
離槽排水、或いは海面、湖沼、河川に流出し、水面に浮
上、凝集している油脂類及び炭化水素類についても同様
の衛生上、環境上の問題が存在しているが、満足できる
適当な手段が見当たらないのが実状である。
【0005】近年、グリーストラップの排水に微生物を
投与し、微生物の働きによって油脂分及び炭化水素分を
分解することにより、排水を浄化しようとする方法が試
みられている。それは、グリーストラップに微生物の繁
殖空間を用意し、グリーストラップの排水に微生物を投
入し、更に空気を送り込んで曝気しつつ微生物に油脂分
を資化させることにより、排水を浄化する方法である。
しかし、この方法では、微生物は、グリーストラップに
投入されただけで活性化が不十分であるため、微生物に
よる油脂類及び炭化水素類の分解が十分に進行せず、排
水浄化について満足な結果が得られていないのが現状で
ある。また、微生物の繁殖空間をグリーストラップに設
ける必要があるために、グリーストラップ自体が大きく
なり、狭い場所には設置できない欠点を有していた。
【0006】以上の問題に鑑み、本発明は、衛生的で人
に嫌がられないようにして、更に言えば、汚い腐敗した
油脂類及び炭化水素類を人の手で除去することが不要に
なるようなやり方で、油脂類及び炭化水素類を含む排水
を浄化する方法を提供することを第1の目的とし、その
方法を実施する装置を提供することを第2の目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明に係る排水浄化方法は、水に栄養物
を添加してなる培養液に、油脂類及び/又は炭化水素類
を資化する好気性微生物を無機担体に担持させて固定化
した微生物製剤を投入し、空気を吹き込みつつ微生物製
剤から分離した微生物を培養、活性化する工程と、油脂
類及び/又は炭化水素類を含有する被処理排水に活性化
した微生物を含む培養液を供給する工程と微生物にて被
処理排水中の油脂類及び/又は炭化水素類を分解する工
程とを備えて、油脂類及び/又は炭化水素類を含む排水
を活性化した微生物により浄化することを特徴としてい
る。
【0008】本明細書で油脂類及び/又は炭化水素類と
は、油脂類と炭化水素類の少なくとも一方を意味し、油
脂類又は炭化水素類、又は油脂類と炭化水素類の双方の
意味である。また、油脂類は油脂に類似する物質を含
み、炭化水素類は炭素、水素以外の元素と化合した炭化
水素をも含むものとする。本発明で使用する微生物は、
油脂類及び/又は炭化水素類を資化して分解する働きを
行う微生物であって、微生物製剤として固定化された状
態で市販されている。微生物製剤は、固定化微生物とも
称され、珪藻土、ゼオライト、多孔質セラミック、土壌
等から選択した粒状体又は粉状体又はその複合あるいは
混合物に、油脂類及び/又は炭化水素類を資化する好気
性微生物を担持させ、水分を減じて固定化し、微生物の
増殖を一時的に抑止したものである。微生物製剤には、
油脂分の他、原油、燃料油、重油等の炭化水素油類を含
む広い範囲にわたる物質を資化し、微生物分解できるも
のがある。
【0009】また、微生物菌体の担持方法は任意である
が、珪藻土等の微粒子又は微粉体に菌体を担持させた菌
体密度の極めて高いもの、例えば1gの微生物製剤に1
000億個に達する菌体を有するものがあり、かかる微
生物製剤が本発明の目的には好適である。本発明に好適
な微生物製剤の例として、例えば、マックテクニカルシ
ステムズ株式会社で販売しているマックマイクローブ−
GT(商品名)を挙げることができる。尚、微生物製剤
の中には、その構成成分の中に界面活性剤成分を含有
し、汚染源の油脂類及び炭化水素類を分散し、同時に微
生物製剤の水相における分散を促進して、微生物分解の
速度を向上させようとする製品がある。しかし、そのよ
うな製品をグリーストラップに入れてエアレーションす
ると、発泡が激しく、別に消泡剤の投入が必要になるの
で、本発明に適当とは言い難い。培養液に使用する水の
水質については、微生物培養を行うという観点から、殺
菌剤や銅、銀などの金属イオンの溶存ができるだけ少な
い方が良い。
【0010】本発明方法は、油脂類及び/又は炭化水素
類を含む排水、汚水の処理に適用でき、例えば厨房から
流出する排水を処理するグリーストラップに好適に適用
できる。また、工場の油水分離槽廃水等の一般含油廃水
或いは海上、湖沼、河川等に流出した油脂類及び炭化水
素類の微生物分解処理にも適用できる。
【0011】本発明の好適な実施態様では、栄養物は、
乳製品、肥料、飼料及びその混合物の少なくともいずれ
かを培養液に添加することにより供給されることを特徴
としている。栄養物は、使用する微生物を培養して活性
化できる限り特に制約はなく、微生物の特質に応じて選
択することができるが、肥料としては、窒素、リン酸、
カリが適度に配合された市販の固体或いは液体肥料、例
えば園芸用液体肥料を使用でき、乳製品としてはヨーグ
ルト、脱脂乳、飼料としては市販のドッグフード、キャ
ットフード等を使用できる。
【0012】また、本発明の更に好適な実施態様では、
前記活性化した微生物にて被処理排水中の油脂類及び/
又は炭化水素類を分解する工程中に、被処理排水に空気
又は酸素を吹き込んで、微生物による油脂類及び/又は
炭化水素類の分解作用を促進させることを特徴としてい
る。被処理排水に空気を吹き込むのは、被処理排水中に
空気又は酸素を吹き込み、培養液に酸素を溶存させるこ
とが、微生物が好気性であることから、微生物の活動を
促進させるからである。また、吹き込んだ空気又は酸素
により被処理排水を攪拌して油脂類及び/又は炭化水素
類と微生物とを均等に接触させることにより、その分解
を促進することができるからである。
【0013】本発明の更に好適な実施態様では、前記微
生物製剤を培養液に投入して、微生物を培養、活性化す
る工程において、微生物製剤の担体を透過しない大きさ
のメッシュの網又は多孔質布で形成された箱体又は袋体
を培養液に浸漬し、その箱体又は袋体内に微生物製剤を
投入し、微生物製剤の担体を箱体又は袋体内に保持しつ
つ、微生物を箱体又は袋体外に分散させて培養すること
を特徴としている。
【0014】微生物製剤の担体を透過しない大きさのメ
ッシュの網又は多孔質布で形成された箱体又は袋体、例
えばステンレス製の金網箱を培養液に浸漬し、その金網
箱内に微生物製剤を入れると、微生物は水分を得て活性
化して、ステンレス金網の網目を通過して培養液全体に
分散する。一方、微生物を担持していた担体はステンレ
ス金網を通過せずにステンレス金網箱の内部に残る。こ
れにより、培養液を収容している水槽内部全体に微粉担
体ないし微粒子担体が分散するようなことが無くなるの
で、水槽内部の清掃が容易になる。即ち、水槽内部を清
掃する場合には、ステンレス金網箱を単に引き上げるこ
とによって大部分の微粉ないし微粒担体を除去できると
いう利点を有している。微生物製剤の微粉体担体又は微
粒子担体は、遊離水不存在下では、比較的小さい粒子径
であるが、遊離水存在下では粒子相互が凝集して大きな
粒子径となる。従って、ステンレス金網の網目の大きさ
は、微生物製剤の性状にもよるが、一般には50から1
50メッシュ程度である。また、網の別法として多孔質
布で作られた、例えば不織布で作られた容器、袋等を利
用できる。
【0015】また、本発明の更に好適な別の実施態様で
は、前記微生物製剤を培養液に投入して、微生物を培
養、活性化する工程において、微生物製剤の担体を透過
しない多孔質布で形成された袋体に微生物製剤を収容
し、培養液を収容する水槽内に袋体を投入することを特
徴としている。微生物製剤を供給するには単に袋体を投
入すればよいので、ハンドリングが一層容易となる。
【0016】本発明の更に好適な別の実施態様では、設
定したプログラムに基づいて、前記培養液に微生物製剤
を投入し、空気を吹き込みつつ微生物製剤から分離した
微生物を培養、活性化する工程と、微生物製剤から分離
した微生物を培養、活性化する工程と、前記被処理排水
に活性化した微生物を含む培養液を供給する工程と、微
生物にて被処理排水中の油脂類及び/又は炭化水素類を
分解する工程とを自動化したことを特徴としている。こ
れにより、予め設定されたタイマーないしプログラムに
従って、被処理水の水質、油脂類及び/又は炭化水素類
の含有量、排水の流量に基づき、微生物製剤、栄養物、
水、活性化された微生物を含む培養液等を適時に適所に
供給し、被処理水の浄化工程、例えばグリーストラップ
等の排水の浄化工程を自動化することができる。
【0017】また、本発明方法を実施する排水浄化装置
は、油脂類及び/又は炭化水素類を資化する微生物を培
養する培養液を収容し、培養液に投入された微生物製剤
から微生物を分離させ、分離した微生物を培養、活性化
する微生物活性化装置と、収容した被処理排水を微生物
により浄化する排水浄化槽とからなり、微生物活性化装
置が、収容した培養液中で微生物を培養する水槽と、水
槽に微生物製剤を供給する微生物製剤供給手段と、微生
物の栄養物を水槽内の培養液に供給する栄養物供給手段
と、水槽内の培養液を加熱する加熱手段と、水槽中の培
養液にエアレーションを施すエアレーション手段と、活
性化された微生物を含む培養液を排水浄化槽に送出する
送出手段とを備え、排水浄化槽が、被処理排水にエアレ
ーションを施すエアレーション手段を備えていることを
特徴としている。
【0018】微生物製剤供給手段は、微生物製剤を自重
により下降させるホッパー、又はホッパーとロータリー
フィーダとを組合せたもの、空気搬送手段を使用したも
の等特に限定は無い。栄養物供給手段についても同様で
ある。エアレーション手段は空気送風機とノズルとを組
み合わせた既知の手段であり、培養液を送出する送出手
段はポンプ、高低差を利用した手段等の既知のものであ
る。加熱手段は、培養液の温度を所定温度に維持できる
限り特に限定はなく、例えばサーミスターで温度制御さ
れた投げ込み電気ヒータを使用できる。加熱手段によっ
て培養液の温度を適温に調整することにより、微生物の
培養と活性化を促進できる。微生物の種類により異なる
が、一般には、培養液の温度を20℃から40℃に調整
する。制御装置と、その制御装置に入出力する各種セン
サを適所に設け、予め設定したプログラムに従ってその
センサの計測データに基づき、本発明装置の構成要素を
自動制御することにより、本発明に係る排水浄化装置を
自動化することもできる。
【0019】本発明の好適な実施態様では、排水浄化槽
は、堰板と油阻止板とにより仕切られて直列に連結する
複数の槽から構成されている。堰板は槽の底部から直立
してその上縁が槽に収容した被処理排水の液面より低く
なるように設置され、油阻止板は堰板の上流で堰板に平
行に離隔し、かつその上縁が被処理排水の液面より高
く、下縁が槽の底部より離隔するように設置される。複
数の槽には、活性化された微生物を含む培養液がそれぞ
れ供給され、かつ被処理排水は、各槽を直列に流れつつ
微生物により浄化される。
【0020】堰板と油阻止板との協働により、排水液面
に浮上、凝集した油脂類及び/又は炭化水素類は、槽内
に堰止められて、微生物による分解作用をそれだけ長く
受け、それによって排水の浄化が一層促進される。な
お、排水浄化槽の機能を長時間にわたり維持するため
に、排水浄化槽の上流の排水溝に4〜6メッシュの金網
製のストレーナを設け、そこで被処理水から大きな固形
物、例えば残飯等を捕捉するようにするのが望ましい。
【0021】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。図1は本発明に係る排水
浄化装置10の一実施例の構成を示す斜視図、図2はグ
リーストラップ装置12の概要を示す摸式的側面断面図
である。排水浄化装置10は、グリーストラップ装置1
2と、微生物自動活性化装置16とから構成されてい
る。微生物自動活性化装置16は、水槽14内の培養液
中で微生物を培養して十分に活性化し、活性化した微生
物を含んだ培養液(以下、活性化培養液と略称する)を
グリーストラップ装置12に送水する。グリーストラッ
プ装置12は、3つの処理槽18、20、22に区分さ
れた排水浄化槽24と、空気ポンプ60とを備え、微生
物自動活性化装置16から送られた微生物で被処理水中
の油脂類及び/又は炭化水素類(以下、簡単に油脂分と
言う)を分解する。
【0022】微生物自動活性化装置16は、培養液を収
容し、更にその培養液中で微生物を活性化させる水槽1
4と、充填された微生物製剤を水槽14に供給する微生
物製剤ホッパー28と、充填された活性化剤を水槽14
に供給する活性化剤槽30と、水槽14中の活性化培養
液をグリーストラップ装置12に送水する送水ポンプ3
2と、空気ポンプ42と、上記した各装置の電源回路等
を自動的に開閉する制御盤26とを備えている。水槽1
4には、水道水の給水口34、培養液液面制御用のフロ
ートスイッチ36、培養液の温度を計測し、計測データ
を制御盤26に入力する温度計38、水槽14に収容さ
れた培養液を加熱するヒータ40が設けられている。給
水口34はゴムホースで水道の蛇口に接続され、フロー
トスイッチ36の信号によって開閉する電磁弁が組み込
まれた構造になっている。フロートスイッチ36は水槽
14の水面の上限及び下限となる位置にそれぞれ検出部
が設けられ、水槽14に一定量の水を張り込むように給
水口34の電磁弁を制御している。
【0023】微生物製剤ホッパー28及び活性化剤槽3
0は水槽の水面上方に取り付けられ、送水ポンプ32は
水中ポンプであって、水槽14の底部に取り付けられて
いる。微生物製剤ホッパー28は、円筒容器本体とロー
ト状の下部とからなり、その円筒容器内には微生物製剤
をかき落とすスクレーパーが設けられ、ロート状下部の
下端開口にロータリーフィーダ44が設けられている。
ロータリーフィーダ44は、スパイラル状の溝が設けら
れた縦方向のロータを備え、このロータに連動するスク
レーパにかき落とされた微生物製剤は、自然にその溝に
入り、ロータの回転により下部に下降し、出口端から落
下するようにされたフィーダであって、微生物製剤が定
量的に供給されるようになっている。微生物製剤ホッパ
ー28に充填する微生物製剤は、油脂分を分解する菌体
等の微生物を珪藻土、ゼオライト、多孔質セラミック、
土壌等から選ばれる1種又は2種以上の混合物に担持さ
せ、その水分を減じて微生物の増殖を一時的に抑止した
ものである。
【0024】ロータリーフィーダ44の下方には金網箱
46が設けられ、金網箱46はその大部分が培養液に浸
漬するように配置されている。金網箱46の金網は、網
目が50から150メッシュ程度のステンレス金網であ
るが、特に100メッシュのステンレス金網で形成する
のが望ましい。また、本実施例では、金網箱46を使用
したが、これに限定するものではなく、微生物が通って
ゼオライト等の微粉が通らない不織布等の容器や袋等を
使用しても良い。
【0025】微生物製剤ホッパー28のロータリーフィ
ーダ44は、制御盤26からの駆動信号によって駆動
し、一定量の微生物製剤を微生物製剤ホッパー28から
金網箱46の中に落下させる。微生物製剤の粉粒体が金
網箱46の中に入ると、微生物は水分によって活性化
し、金網の網目を通って水槽14に張られた培養液中に
分散する。水槽14内の培養液に微生物製剤を添加する
量は、ロータリーフィーダ44の回転数及び回転時間を
制御盤26に設定するプログラムによって制御すること
により任意に調整可能にしている。金網箱46を使用す
ることにより、微生物を担持していたゼオライト等の微
粉ないし微粒担体は金網箱46を通過することなくその
内部に残存するので、水槽14の内部を清掃する場合に
は、金網箱46を単に引き上げることによって大部分の
ゼオライト等の微粉ないし微粒担体を除去できる。従っ
て、水槽14の清掃を効率的に行うことができる。
【0026】活性化剤槽30は円筒容器本体とロート状
の下部とからなり、ロートの下端には電磁弁48を有す
るパイプが取り付けられた構造になっている。活性化剤
槽30には、微生物の栄養分となって微生物を活性化す
る活性化剤、例えば、使用する微生物の特質に応じて、
窒素、リン酸、カリが適度に配合された園芸用肥料(固
体肥料、粉体肥料、液体肥料)やヨーグルト等が充填さ
れている。活性化剤槽30の電磁弁48は制御盤26か
らの駆動信号によって開閉作動し、一定量の活性化剤を
活性化剤槽30から水槽14内に落下させている。
【0027】空気ポンプ42は、鑑賞魚の水槽内飼育用
のものが使用され、この空気ポンプ42には空気を送り
出す2本の空気ホース50が設けられ、更にそれぞれの
空気ホース50の先端には多孔質の空気透過性の石で出
来たいわゆるエアストーン52が取り付けられている。
空気ポンプ42は、空気ノズルボール52と協働して、
水槽14内の培養液中に空気を吹き込み、エアレーショ
ンを行う。エアレーションは、微生物製剤の添加に先立
って水槽14内の培養液を撹拌して均一にする働きをす
るとともに、水槽14内の培養液に空気を送り込み、培
養液に酸素を溶存させて、微生物の培養を促進するため
に働きをする。
【0028】温度計38は水槽14内の培養液の温度を
計測して、計測データを制御盤26に入力している。制
御盤26は温度計38の計測データに基づいてヒータ4
0を制御し、水槽14内の培養液の温度を最適に調整し
て微生物の培養を促進させている。ヒータ40は、投げ
込み式の電熱ヒータであって、冬季の間に水槽14内の
水温が約1時間で最適になる加熱能力を有するものが使
用されている。ヒータ40は水槽内の水温が22℃ない
し23℃で加熱を開始し、27℃ないし28℃で加熱を
停止するように制御盤26によって制御される。
【0029】送水ポンプ32は、水中ポンプ型であっ
て、制御盤26からの制御信号に基づいて駆動し、水槽
14内の活性化培養液をヘッダー54に通してグリース
トラップ装置12の排水浄化槽24に送水している。な
お、本実施例では送水ポンプ32を使用したが、微生物
自動活性化装置16をグリーストラップ装置12よりも
高い位置に配置し、水槽14の底部に開閉弁を取り付け
ることにより、送水ポンプ32を不要にしても良い。
【0030】制御盤26は、水槽14の外部に設けら
れ、予め組み込まれたプログラムに従って駆動し、グリ
ーストラツプ装置12の大きさ及び毎日の被排水処理量
のデータに応じて、グリーストラップ装置12に供給す
る活性化培養液の供給量、水槽14内の培養液に添加す
る微生物製剤量及び活性化剤量、微生物を水槽14内で
活性させる時間、水槽14内の培養液の水温及び培養液
の空気含有量等を最適な値に自動的に調整している。
【0031】グリーストラップ装置12には、図2に示
すように2枚の堰板56と2枚の油阻止板58とによっ
て3個の処理槽18、20、22に仕切られた排水浄化
槽24と、第1ないし第3処理槽18、20、22に収
容された被処理水に適当量の空気を供給する空気ポンプ
60とが設けられ、更に第1処理槽18の上流側には被
処理水から残飯等を取り除く金網箱70が設けられてい
る。第1処理槽18の金網箱70は、通常、4〜6メッ
シュ金網で形成したものを使用する。なお、グリースト
ラップ装置12を専ら油脂分の微生物分解処理に使用す
るため、排水浄化槽24の上流の溝に別個にトラップを
設けて、そのトラップ中に4〜6メッシュ金網の分離フ
ィルタ箱を挿入し、第1処理槽18の金網箱70は、ガ
ード用として10メッシュ程度の金網で形成することが
望ましい。堰板56は槽18、20、22の底部から直
立してその上縁が槽18、20、22に収容した被処理
排水の液面より低くなるように設置され、油阻止板58
は堰板56の上流で堰板56に平行に離隔し、かつその
上縁が被処理排水の液面より高く、下縁が槽18、2
0、22の底部より離隔するように設置されている。
【0032】ヘッダー54には各処理槽18、20、2
2に対応させて分岐したパイプ62が設けられ、各パイ
プ62の開口は対応した処理槽18、20、22の上方
に開放され、活性化培養液を各処理槽18、20、22
内に流出できるようになっている。また、空気ポンプ6
0に接続された空気ヘッダー64には各処理槽18、2
0、22に対応させて分岐したパイプ66が設けられ、
各パイプ66には外周面に多数の孔を有する空気ノズル
パイプ68が取り付けられている。空気ノズルパイプ6
8は、各処理槽18、20、22の中央であって、堰板
58の上端部の高さの位置において横に寝かせた状態に
セットされている。
【0033】厨房や食堂等からストレーナ等を通って排
水された被処理水は、先ず、第1処理槽18に流入し、
続いて第2処理槽20及び第3処理槽22を通過する。
その間に、金網箱70で被処理水中の残飯が取り除か
れ、被処理排水中の油脂分は、液体との比重差によって
分離、浮上し、油脂分の分離された排水が第3処理槽2
2の排水口から下水に放流される。第1ないし第3処理
槽18、20、22では、パイプ62の開口から活性化
培養液が被処理水中に流出されるとともに、空気ノズル
パイプ68から適当量の酸素が被処理水に供給される。
分離、浮上した油脂分は、油阻止板58によって、次の
処理槽への流出が阻止され、その間に活性化培養液中の
微生物により資化、分解される。
【0034】本実施例では、シーケンスプログラムに基
づいて、制御盤26のタイマーで自動的に微生物自動活
性化装置16からグリーストラップ装置12に培養液を
送水したが、被処理水の水質、油脂分量、炭化水素類の
含有量、被処理水量をセンサー等で検出し、それらの検
出値に応じて培養液を送水しても良い。
【0035】次に本実施例の排水浄化装置10によって
厨房からの排水を処理する手順について説明する。微生
物自動活性化装置16では、主電源を入れると、フロー
トスイッチ36によって水道水の蛇口である供給口34
の電磁弁が開いて水槽14に一定量の浄水が流入する。
続いて、空気ポンプ42が駆動し、水槽14内の培養液
が撹拌されると同時に、水槽14内の培養液に酸素が供
給される。このとき、活性化剤槽30の電磁弁48は所
定時間だけ開いて水槽14内の培養液に一定量の液体肥
料が添加される。 次に、微生物製剤ホッパー28のロ
ータリーフィーダ44が駆動して金網箱46の中に微生
物製剤が添加される。
【0036】随時、温度計38によって水槽14内の水
温が計測され、この計測データに基づいて制御盤26が
ヒータ40を制御し、水槽14内の水温は冬季でも約2
5℃前後に調整される。水槽14内で微生物が培養、活
性化されると、所定時間ごとに制御盤26から送水ポン
プ32へ駆動信号が送出され、送水ポンプ32が駆動す
る。このように送水ポンプ32が駆動すると、水槽14
内の培養液はグリーストラップ装置12の第1処理槽1
8、第2処理槽20、第3処理槽22へ送水される。
【0037】グリーストラップ装置12では、厨房等か
らの排水がストレーナー等を通って、第1処理槽18に
送水され、油阻止板58に排水が当たって油脂分が留め
られ、堰板56と油阻止板58との隙間を排水が通り、
第3処理槽22の排水口から油脂分の無くなった処理水
が下水に放流される。第1ないし第3処理槽18、2
0、22の被処理水には空気ポンプ60から空気が送り
込まれるので、微生物自動活性化装置16から送られた
微生物の働きは促進され、被処理水中の油脂分は微生物
によってほとんど分解される。
【0038】従って、本実施例の排水浄化装置10を使
用すれば、微生物を使って鉱物油、動物油、植物油等の
幅広い油を分解できるので、排水の悪臭が抑制され、グ
リーストラップ装置12の汚れが少なくなり、更に油に
よる排水口の詰まり等を無くすことができる。よって、
不衛生状態、悪臭の発生等の環境問題を解消できる。ま
た、従来のように、人がグリーストラップの重い蓋を開
けて、分離、浮上した臭い油脂分を除去する必要がなく
なり、微生物により油脂分が資化、分解されるので、油
脂分の廃棄等に伴う2次公害の問題もない。
【0039】[実験例1]上述した実施例の排水浄化装
置10を1日約900食を調理する某食堂で使用した実
験例1について説明する。本実験例では、グリーストラ
ップ装置12の排水浄化槽24は、各処理槽18、2
0、22の大きさがそれぞれ500mm×800mm×水深
1000mmであった。また、グリーストラップ装置12
へはポンプ60により30l/minの流量で空気を供給
した。微生物自動活性化装置16の水槽内には40リッ
トルの水道水が溜まるようにセットした。微生物製剤は
マックマイクローブ−GTを使用し、微生物製剤の添加
量は最初の1箇月間は1日当たり100gとし、その後
は1日当たり50gとした。液体肥料は園芸用肥料とし
てパレス化学株式会社で製造販売しているハミール(商
品名)を使用し、1回当たり約1ml〜2ml を添加し
た。また、微生物自動活性化装置16の水槽14には空
気ポンプ42により3l/minの流量で空気を供給し
た。
【0040】4時間に1回の割合で40リットルの活性
化培養液をグリーストラップ装置12の排水浄化槽24
に添加するように制御盤26のタイマーをセットした。
表1は、グリーストラップ装置12の第3処理槽22か
ら下水放流した処理水を、実験を開始した後14日目に
JISK0102に従って分析した分析値を示す。
【0041】
【表1】 この分析値は総理府令で定める排水基準値の許容限度を
大きく下回っている。本実験の開始後20日目において
も、グリーストラップ装置12の排水浄化槽24の油脂
分はきれいに分解除去されており、臭気は全く感じられ
ず、排水も透明であった。更に、1箇月毎に観察し、3
箇月が経過した後でも、グリーストラップ装置12の排
水浄化槽24内は清浄で臭気は全く感じられなかった。
【0042】[比較例1]比較例1は、微生物製剤添加
量等、上述した実験例1と同じ条件でグリーストラップ
装置12の排水浄化槽24に微生物製剤(マックマイク
ローブ−GT)を直接散布する実験を行った。比較実験
を開始した後、14日目、20日目のグリーストラップ
装置12の第3処理槽22から下水放流した処理水を検
査した結果、油脂分は殆ど分解除去されておらず、臭気
があり、排水は白濁していた。
【0043】[従来例1]従来のグリーストラップで
は、微生物を使用して排水中の油脂分を分解処理してい
ないので、グリーストラップの処理槽内を清掃した後2
週間が経過すると、処理槽の水面には5cm以上の油脂分
等の層が浮上していた。また、グリーストラップから下
水放流される排水の水質も極度に悪かった。
【0044】[実験例2]培養液で培養し、活性化させ
た微生物によって、水面に浮遊している原油、石油、燃
料油等を除去する実験を行った。室温において、ビーカ
に水を800ml収容し、園芸用の液体肥料を1ml添加
して撹拌した後、その中に微生物製剤(マックマイクロ
ーブ−GT)の粉末を10g添加し、ビーカ内の培養液
に空気を3時間供給し続けた。そして、中東原油2g
を、ビーカ水面に浮遊させて油膜を作り、その油膜の分
解経過を観察した。実験を開始して約1時間で、ビーカ
の水面上の油膜は消滅し、臭気もほとんど無くなった。
【0045】[実験例3]次に、実験例2と同様の手順
でビーカに収容した培養液で微生物を十分に培養させた
後、食用油2gを、ビーカ水面に浮遊させて油膜を作
り、その油膜の分解経過を観察した。実験例2と同様に
実験を開始して約1時間で、ビーカの水面上の油膜は消
滅し、臭気もほとんど無くなった。
【0046】従来例及び比較例に対して、実験例1、
2、3は、本発明方法による排水の浄化の効果が著しい
ことを実証している。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明方法によれば、
微生物製剤を被処理排水に直接投入する従来の方法に変
えて、一旦、微生物製剤を培養液に投入し、空気を吹き
込みつつ微生物製剤から分離した微生物を培養、活性化
することにより、微生物の活性を高め、それにより排水
中の油脂類及び/又は炭化水素類の分解を促進し、排水
を十分に浄化することができる。よって、本発明方法を
適用することにより、油脂類及び炭化水素類の除去等の
汚い力仕事を人の手で行う必要なく、油脂類及び/又は
炭化水素類を含む排水、例えば厨房から流出する油性の
排水をそのまま公共下水に放流できる程度に浄化でき
る。
【0048】請求項7に記載の本発明装置によれば、微
生物を活性化する微生物活性化装置を備えることによ
り、排水浄化槽を小さくできるので、厨房等の狭い場所
にでも簡単に設置できる。よって、本発明装置を使用す
ることにより、本発明に係る排水の浄化方法を簡単に実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水浄化装置の一実施例の構造を
示す斜視図である。
【図2】グリーストラップ装置の概要を示す摸式図であ
る。
【符号の説明】
10 排水浄化装置 12 グリーストラップ装置 14 水槽 16 微生物自動活性化装置 18、20、22 処理槽 24 排水浄化槽 26 制御盤 28 微生物製剤ホッパー 30 活性化剤槽 32 送水ポンプ 34 給水口 36 フロートスイッチ 38 温度計 40 ヒータ 42 空気ポンプ 44 ロータリーフィーダ 46 金網箱 48 電磁弁 50 空気ホース 52 エアストーン 54 ヘッダー 56 堰板 58 油阻止板 60 空気ポンプ 62、66 パイプ 64 空気ヘッダー 68 空気ノズルパイプ 70 金網箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 正 東京都三鷹市新川2丁目7番19号 (72)発明者 宮本 雅人 千葉県八千代市高津299−75

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に栄養物を添加してなる培養液に、油
    脂類及び/又は炭化水素類を資化する好気性微生物を無
    機担体に担持させて固定化した微生物製剤を投入し、空
    気を吹き込みつつ微生物製剤から分離した微生物を培
    養、活性化する工程と、 油脂類及び/又は炭化水素類を含有する被処理排水に活
    性化した微生物を含む培養液を供給する工程と活性化し
    た微生物にて被処理排水中の油脂類及び/又は炭化水素
    類を分解する工程とを備えて、 油脂類及び/又は炭化水素類を含む排水を活性化した微
    生物により浄化することを特徴とする排水の浄化方法。
  2. 【請求項2】 前記栄養物は、乳製品、肥料、飼料及び
    その混合物の少なくともいずれかを培養液に投与するこ
    とにより供給されることを特徴とする請求項1に記載の
    排水の浄化方法。
  3. 【請求項3】 前記活性化した微生物にて被処理排水中
    の油脂類及び/又は炭化水素類を分解する工程中に、被
    処理排水に空気又は酸素を吹き込んで、微生物による油
    脂類及び/又は炭化水素類の分解作用を促進させること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の排水浄化方法。
  4. 【請求項4】 前記微生物製剤を培養液に投入して、微
    生物を培養、活性化する工程において、 微生物製剤の担体を透過しない大きさのメッシュの網又
    は多孔質布で形成された箱体又は袋体を培養液に浸漬し
    て、その箱体又は袋体内に微生物製剤を投入し、 微生物製剤の担体を箱体又は袋体内に保持しつつ、微生
    物を箱体又は袋体外に分散させて培養することを特徴と
    する請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の排水
    浄化方法。
  5. 【請求項5】 前記微生物製剤を培養液に投入して、微
    生物を培養、活性化する工程において、 微生物製剤の担体を透過しない多孔質布で形成された袋
    体に微生物製剤を収容し、培養液を収容する水槽内に前
    記微生物製剤を収容した袋体を投入することを特徴とす
    る請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の排水浄
    化方法。
  6. 【請求項6】 設定したプログラムに基づいて、前記培
    養液に微生物製剤を投入し、空気を吹き込みつつ微生物
    製剤から分離した微生物を培養、活性化する工程と、微
    生物製剤から分離した微生物を培養、活性化する工程
    と、前記被処理排水に活性化した微生物を含む培養液を
    供給する工程と、前記微生物にて被処理排水中の油脂類
    及び/又は炭化水素類を分解する工程とを自動化したこ
    とを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に
    記載の排水浄化方法。
  7. 【請求項7】 油脂類及び/又は炭化水素類を資化する
    微生物を培養する培養液を収容し、培養液に投入された
    微生物製剤から微生物を分離させ、分離した微生物を培
    養、活性化する微生物活性化装置と、収容した被処理排
    水を微生物により浄化する排水浄化槽とからなり、 微生物活性化装置が、収容した培養液中で微生物を培養
    する水槽と、水槽に微生物製剤を供給する微生物製剤供
    給手段と、微生物の栄養物を水槽内の培養液に供給する
    栄養物供給手段と、水槽内の培養液を加熱する加熱手段
    と、水槽中の培養液にエアレーションを施すエアレーシ
    ョン手段と、活性化された微生物を含む培養液を排水浄
    化槽に送出する送出手段とを備え、 排水浄化槽が、被処理排水にエアレーションを施すエア
    レーション手段を備えていることを特徴とする排水浄化
    装置。
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