JPH0811239B2 - 畜産動物の排泄物処理法 - Google Patents

畜産動物の排泄物処理法

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JPH0811239B2
JPH0811239B2 JP29439587A JP29439587A JPH0811239B2 JP H0811239 B2 JPH0811239 B2 JP H0811239B2 JP 29439587 A JP29439587 A JP 29439587A JP 29439587 A JP29439587 A JP 29439587A JP H0811239 B2 JPH0811239 B2 JP H0811239B2
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excrement
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正勝 砂永
一正 八代
利包 大峯
達治 小林
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ゼオラケミカル株式会社
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  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は畜産動物の排泄物処理法に関するもので、そ
の最大の目的は畜産動物の排泄物に含まれる難分解性有
機物を容易に分離するところにある。
〔従来の技術〕
畜産動物の排泄物処理に際して、排泄物に含まれてい
る動物の脱毛等の難分解有機物の除去が問題である。難
分解性有機物が排泄物に含まれる過程は、例えば養豚を
例に説明すると、養豚場で豚が排泄した排泄物を水で洗
い流す時に、養豚場に落下している豚の脱毛や木くずが
排泄物と一緒に洗い流されて排泄物に混入される。これ
を通常は処理槽で処理して行く過程でろ過あるいは沈澱
の方法で除去しているが、設備と作業手間が結構かか
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
そこで、本発明者は微生物を使用して排泄物の醗酵処
理の過程で特にこれといった設備と作業手間をかけない
で難分解性有機物を除去する手段についていろいろと研
究を重ねてきたが、ここに本発明を完成するに到った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち本発明は固形糞、難分解性有機物を含む畜産動物
のスラリー状排泄物を処理槽の約3分の2まで収容し、
このスラリー状排泄物に光合成細菌を投与し、空気を強
烈に吹き込み曝気しながら撹拌して、処理槽の上方約3
分の1の空間にスラリー状排泄物を連続発泡させ、この
泡の表面に難分解性有機物を取り込み、この泡状排泄物
を処理槽の上方に設けた消泡機にて消泡させ、消泡した
難分解性有機物を含むスラリー状処理物を処理槽外へ導
出させることを特徴とする畜産動物の排泄物処理法であ
る。
以下に本発明の詳細を説明する。
光合成細菌としては、ロドスピリリウム ルブラム
(Rhodospirillum rubrum‥‥微工研菌寄第878号)、ロ
ドシウドモナス カプシュラタ(Rhodopsedomonas caps
ulata‥‥微工研菌寄第879号)、クロマチューム ビノ
サム(Chromatium vinosum‥‥微工研菌寄第890号)そ
の他の公知公用のものが使用できる。光合成細菌はスラ
リー状の排泄物中に含まれる有機物を分解・浄化を促進
すると共に菌体膜外にムコ多糖質により泡の形成を促進
させるために使用する。
本発明の処理法の実施に使用する図面に示した装置に
ついて簡単に説明する。
金属製の処理槽に液面計を設けて処理槽内への排
泄物を投入量を調整可能とし、該処理槽内に曝気ポンプ
を設置すると共にその吸気管を処理槽の上蓋より
突出させ、該上蓋の一部に微生物投入口を設けると共
に他の一部に開口を設けて消泡機を配置し、その側
部に機泡機にて処理された処理物を所定の場所へ送る排
水路を設けた畜産動物の排泄物処理装置である。
なお、は上部に消臭剤としてゼオライトを備えた
消臭室で消泡機の上部に設置されているものであ
り、は処理槽内に垂直状に多数張りめぐらせた荒目の
ネットで処理槽が大型の場合の発泡効果を促進するた
めのものである。
〔作用〕
送入口より処理槽へ送り込まれた固形糞、脱毛、
木くず等の難分解性有機物を含む畜産動物のスラリー状
排泄物は、処理槽の下部に溜まる。この溜まる量は
底部から約3分の2となるように液面計にて検知さ
れ、送入口にて調整される。このスラリー状排泄物に光
合成細菌を微生物投入口から投入する。
スラリー状排泄物が曝気ポンプの曝気作用による撹
拌されると光合成細菌の界面活性作用が手伝って多数の
泡となって処理槽上部の空気室に充満する。
泡表面に付着している光合成細菌も増殖し、排泄物に
含まれている有機物を分解・浄化を促進し無機化する。
無機化された泡は消泡機の先端のプロペラの回転
による減圧作用により、開口へと引き寄せられ、泡は
消泡機のプロペラによりたたきつぶされてスラリー状
となり、消泡機の側壁をつたい落下し、排水路を経て
所定の場所へ送られる。
〔実施例〕
以下に前記した畜産物の排泄物処理装置を使用した本
発明の実施例を示す。
豚舎より発生する排泄物(固形品糞、尿、および脱
毛、木くず等の難分解性有機物を含む)を水で洗い出
し、このスラリー状排泄物(固形物量…乾燥重量とし
て10kg/1日)を送入口より処理槽へ送り込む。この
スラリー状排泄物が処理槽の約3分の2まで入ると
液面計がこれをキャッチし、スラリー状排泄物の送
入がストップする。
次に曝気ポンプを運転し、スラリー状排泄物に空
気を強烈に吹き込み曝気しながらスラリー状排泄物を
好気的撹拌処理をした後、凍結光合成細菌体(ロドシ
ウドモナス カプシュラタ、ロドスピリリウム ルブラ
ム、クロマチウム ビノサムの混合菌体)20gを微生物
投入口より投入し、曝気ポンプの運転を続けて排泄物
を醗酵させる。処理槽に入った凍結光合成細菌体は槽
内にて順次解凍され、活発に増殖し、排泄物中に含まれ
る有機物の醗酵による分解、浄化を促進すると共に、菌
体膜外のムコ多糖質により泡の形成を促進し、処理槽
内に懸濁する微小の固形糞は泡に付着する他、脱
毛、木くず等の難分解性有機物をも取り込んで、処理槽
の上方約3分の1の空間、即ち空気室に充満し、前
記多数の泡からなる発泡層を形成する。
この時、泡に付着している光合成細菌も増殖し、泡
に付着した有機物の分解・浄化を促進して無機化す
る。無機化された泡は消泡機の先端のプロペラの回
転による減圧作用により、開口へと引き寄せられ、泡
は消泡機のプロペラによりたたきつぶされて脱毛、
木くず等の難分解性有機物をも含んだスラリー状処理物
となる、これを排水路を経て所定の場所へ送ることに
より脱毛、木くず等の難分解性有機物を排泄物から容易
に除去することができた。
なお、装置運転後、処理槽内へ投入するスラリー状排
泄物は処理槽から減じた分を液面計をみながら毎日
追加すると同時に、凍結光合成細菌体もスラリー状排泄
物の追加量に応じてではあるが毎日約10〜20gを追加し
ながら、処理装置を6ヶ月間連続試験運転したところ、
処理槽内の排泄物の量は1日に約5分の1になり、また
処理槽外へ排出される固形物は連日わずか乾燥重量と
して1kgであった。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明した通りの構成からなる発明であっ
て、畜産動物の固形糞を含む排泄物を光合成細菌体によ
り醗酵させ、分解・無機化を促進する過程で、難分解性
有機物等を処理槽外へ導出することができ、排泄物から
難分解性有機物等を除去するのに特別の大がかりな設備
と作業手間を必要としない。しかも固形糞の量を短時間
の中に極端に減少させることができ、その減少度合は約
10分の1にまで低下させることが可能で固形糞の処理・
処分という難問題まで一挙に解決することができた。更
に処理槽外へ導出した醗酵後のスラリー状処理物は乾燥
させることにより、その乾燥過程において農業的に有益
な放線菌の増殖をうながすため、乾燥物はそのまま良好
な土壌改良剤として利用できる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施に使用する畜産動物の排泄物処理装
置を示す縦断側面図である。 1……処理槽、2……液面計、3……曝気ポンプ、4…
…吸気管、5……上蓋、6……微生物投入口、7……開
口、8……消泡機、9……排水路、10……ゼオライト、
11……消臭室、12……ネット、15……送入口、16……ス
ラリー状排泄物、17……泡、18……空気室、19……光合
成細菌体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固形糞、難分解性有機物を含む畜産動物の
    スラリー状排泄物を処理槽の約3分の2まで収容し、こ
    のスラリー状排泄物に光合成細菌を投与し、空気を強烈
    に吹き込み曝気しながら撹拌して、処理槽の上方約3分
    の1の空間にスラリー状排泄物を連続発泡させ、この泡
    の表面に難分解性有機物を取り込み、この泡状排泄物を
    処理槽の上方に設けた消泡機にて消泡させ、消泡した難
    分解性有機物を含むスラリー状処理物を処理槽外へ導出
    させることを特徴とする畜産動物の排泄物処理法。
JP29439587A 1987-11-21 1987-11-21 畜産動物の排泄物処理法 Expired - Fee Related JPH0811239B2 (ja)

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