JP2557670B2 - 畜産動物の排泄物処理装置 - Google Patents
畜産動物の排泄物処理装置Info
- Publication number
- JP2557670B2 JP2557670B2 JP62294396A JP29439687A JP2557670B2 JP 2557670 B2 JP2557670 B2 JP 2557670B2 JP 62294396 A JP62294396 A JP 62294396A JP 29439687 A JP29439687 A JP 29439687A JP 2557670 B2 JP2557670 B2 JP 2557670B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- treatment tank
- excrement
- slurry
- disposal device
- aeration pump
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は畜産動物の排泄物処理装置に関するもので、
その最大の目的は畜産動物の排泄物に微生物を投与する
ことにより、排泄物を効率よく醗酵処理するところにあ
る。
その最大の目的は畜産動物の排泄物に微生物を投与する
ことにより、排泄物を効率よく醗酵処理するところにあ
る。
従来、畜産動物から排泄された固形糞は、脱水・乾燥
後、醗酵・堆肥化する方法が一般的な処分法とされてき
た。しかし、この方法は場所をとり、また悪臭除去装置
など設置すると、可なり高価な設備を必要とした。ま
た、乾燥固形糞が多量に産出するという欠点があった。
後、醗酵・堆肥化する方法が一般的な処分法とされてき
た。しかし、この方法は場所をとり、また悪臭除去装置
など設置すると、可なり高価な設備を必要とした。ま
た、乾燥固形糞が多量に産出するという欠点があった。
そこで、本発明者は微生物を使用して処理槽の中で排
泄物の醗酵処理を行うことにより、これといった設備と
作業手間をかけないで固形糞を醗酵処理でき、処理後の
処理物の量も減少できる手段についていろいろと研究を
重ねてきたが、ここに本発明を完成するに到った。
泄物の醗酵処理を行うことにより、これといった設備と
作業手間をかけないで固形糞を醗酵処理でき、処理後の
処理物の量も減少できる手段についていろいろと研究を
重ねてきたが、ここに本発明を完成するに到った。
即ち、本発明装置は図面に示す如く、コンクリート製
または金属製等の閉鎖型の処理槽に液面を設けて処
理槽内への排泄物の投入量を調整可能とし、該処理槽内
に曝気ポンプを設置すると共に該曝気ポンプの吸気管
を処理槽の上蓋より突出させ、該上蓋の一部に微生
物投入口を設けると共に他の一部に開口を設け、該
開口の上方にプロペラを備えた消泡機を配置し、該
消泡機の側部に曝気ポンプの曝気により撹拌されて発
生した前記排泄物の泡を消泡機のプロペラの回転によ
って吸引すると共にたたきつぶして得られたスラリー状
処理物を所定の場所へ送る排水路を設けた畜産動物の
排泄物処理装置である。
または金属製等の閉鎖型の処理槽に液面を設けて処
理槽内への排泄物の投入量を調整可能とし、該処理槽内
に曝気ポンプを設置すると共に該曝気ポンプの吸気管
を処理槽の上蓋より突出させ、該上蓋の一部に微生
物投入口を設けると共に他の一部に開口を設け、該
開口の上方にプロペラを備えた消泡機を配置し、該
消泡機の側部に曝気ポンプの曝気により撹拌されて発
生した前記排泄物の泡を消泡機のプロペラの回転によ
って吸引すると共にたたきつぶして得られたスラリー状
処理物を所定の場所へ送る排水路を設けた畜産動物の
排泄物処理装置である。
なお、は上部に消臭剤としてゼオライトを備えた
消臭室で消泡機の上部に設置されているものであ
り、は処理槽内に該処理槽の底面に対して垂直状に多
数張りめぐらせた荒目のネットで処理槽が大型の場合
の発泡効果を促進するためのものであるが、これらは必
要により採用すればよいものである。
消臭室で消泡機の上部に設置されているものであ
り、は処理槽内に該処理槽の底面に対して垂直状に多
数張りめぐらせた荒目のネットで処理槽が大型の場合
の発泡効果を促進するためのものであるが、これらは必
要により採用すればよいものである。
本発明装置においては、送入口より処理槽へ送り
込まれた固形糞、脱毛、木くず等の難分解性有機物を含
む畜産動物のスラリー状排泄物は、処理槽の下部に
溜まる。この溜まる量は底部から約３分の２となるよう
に液面計にて検知され、送入口にて調整される。この
スラリー状排泄物に光合成細菌を微生物投入口から
投入する。
込まれた固形糞、脱毛、木くず等の難分解性有機物を含
む畜産動物のスラリー状排泄物は、処理槽の下部に
溜まる。この溜まる量は底部から約３分の２となるよう
に液面計にて検知され、送入口にて調整される。この
スラリー状排泄物に光合成細菌を微生物投入口から
投入する。
スラリー状排泄物が曝気ポンプの曝気作用により撹
拌されると光合成細菌の界面活性作用が手伝って多数の
泡となって処理槽上部の空気室に充満する。投入さ
れた光合成細菌は槽内の排泄物に作用すると共に泡表面
にも付着して増殖し、排泄物に含まれている有機物の分
解・浄化を促進し無機化する。
拌されると光合成細菌の界面活性作用が手伝って多数の
泡となって処理槽上部の空気室に充満する。投入さ
れた光合成細菌は槽内の排泄物に作用すると共に泡表面
にも付着して増殖し、排泄物に含まれている有機物の分
解・浄化を促進し無機化する。
無機化された泡は消泡機の先端のプロペラの回転
による減圧作用により、開口へと引き寄せられ、泡
は消泡機のプロペラによりたたきつぶされてスラリー
状となり、消泡機の側壁をつたい落下し、排水路を経
て所定の場所へ送られる。
による減圧作用により、開口へと引き寄せられ、泡
は消泡機のプロペラによりたたきつぶされてスラリー
状となり、消泡機の側壁をつたい落下し、排水路を経
て所定の場所へ送られる。
以下に本発明に係る処理装置を使用して豚糞の処理を
する例を説明する。
する例を説明する。
豚舎より発生する排泄物（固形糞、尿、および脱毛、
木くず等の難分解性有機物を含む）を水で洗い出し、こ
のスラリー状排泄物（固形物量…乾燥重量として10kg
/1日）を送入口より処理槽へ送り込む。このスラリ
ー状排泄物が処理槽の約３分の２まで入ると液面計
がこれをキャッチし、スラリー状排泄物の送入がス
トップする。
木くず等の難分解性有機物を含む）を水で洗い出し、こ
のスラリー状排泄物（固形物量…乾燥重量として10kg
/1日）を送入口より処理槽へ送り込む。このスラリ
ー状排泄物が処理槽の約３分の２まで入ると液面計
がこれをキャッチし、スラリー状排泄物の送入がス
トップする。
次に曝気ポンプを運転し、スラリー状排泄物に空
気を強烈に吹き込み曝気しながらスラリー状排泄物を
好気的撹拌処理をした後、凍結光合成細菌体（ロドシ
ウドモナス カプシュラタ〔Rhodopseudomonas capsula
ta……微工研菌寄第879号〕、ロドスピリリウム ルブ
ラム〔Rhodospirillum rubrum……微工研菌寄第878
号〕、クロマチューム ビノサム〔Chromatium vinosum
……微工研菌寄第890号〕の混合菌体）20gを微生物投入
口より投入し、曝気ポンプの運転を続けて排泄物を醗
酵させる。処理槽に入った凍結光合成細菌体は槽内に
て順次解凍され、活発に増殖し、排泄物中に含まれる有
機物の醗酵による分解・浄化を促進すると共に、菌体膜
外のムコ多糖質により泡の形成を促進し、処理槽内
に懸濁する微小の固形糞は泡に付着する他、脱毛、木
くず等の難分解性有機物をも取り込んで、処理槽の上
方約３分の１の空間、即ち空気室に充満し、前記多数
の泡からなる発泡層を形成する。
気を強烈に吹き込み曝気しながらスラリー状排泄物を
好気的撹拌処理をした後、凍結光合成細菌体（ロドシ
ウドモナス カプシュラタ〔Rhodopseudomonas capsula
ta……微工研菌寄第879号〕、ロドスピリリウム ルブ
ラム〔Rhodospirillum rubrum……微工研菌寄第878
号〕、クロマチューム ビノサム〔Chromatium vinosum
……微工研菌寄第890号〕の混合菌体）20gを微生物投入
口より投入し、曝気ポンプの運転を続けて排泄物を醗
酵させる。処理槽に入った凍結光合成細菌体は槽内に
て順次解凍され、活発に増殖し、排泄物中に含まれる有
機物の醗酵による分解・浄化を促進すると共に、菌体膜
外のムコ多糖質により泡の形成を促進し、処理槽内
に懸濁する微小の固形糞は泡に付着する他、脱毛、木
くず等の難分解性有機物をも取り込んで、処理槽の上
方約３分の１の空間、即ち空気室に充満し、前記多数
の泡からなる発泡層を形成する。
この時、泡に付着している光合成細菌も増殖し、泡
に付着した有機物の分解・浄化を促進して無機化す
る。された泡は消泡機の先端のプロペラの回転によ
る減圧作用により、開口へと引き寄せられ、泡は消
泡機のプロペラによりたたきつぶされて脱毛、木くず
等の難分解性有機物をも含んだスラリー状処理物とな
る、これを排水路を経て所定の場所へ送ることにより
脱毛、木くず等の難分解性有機物を排出物から容易に除
去することができる。
に付着した有機物の分解・浄化を促進して無機化す
る。された泡は消泡機の先端のプロペラの回転によ
る減圧作用により、開口へと引き寄せられ、泡は消
泡機のプロペラによりたたきつぶされて脱毛、木くず
等の難分解性有機物をも含んだスラリー状処理物とな
る、これを排水路を経て所定の場所へ送ることにより
脱毛、木くず等の難分解性有機物を排出物から容易に除
去することができる。
なお、装置運転後、処理槽内へ投入するスラリー状排
泄物は処理槽から減じた分を液面計をみながら毎日
追加すると同時に、凍結光合成細菌体もスラリー状排泄
物の追加量に応じてではあるが毎日約10〜20gを追加し
ながら、処理装置を６ケ月間連続試験運転したところ、
処理槽内の排泄物の量は１日約５分の１になり、また処
理槽外へ排出される固形物は連日わずか乾燥重量とし
て1kgであった。
泄物は処理槽から減じた分を液面計をみながら毎日
追加すると同時に、凍結光合成細菌体もスラリー状排泄
物の追加量に応じてではあるが毎日約10〜20gを追加し
ながら、処理装置を６ケ月間連続試験運転したところ、
処理槽内の排泄物の量は１日約５分の１になり、また処
理槽外へ排出される固形物は連日わずか乾燥重量とし
て1kgであった。
本発明は以上説明した通り処理槽内において、畜産動
物の固形糞を含む排泄物を微生物により醗酵させ、分解
・無機化することができるので、固形糞の量を短時間の
中に極端に減少させることができ、その減少度合は約10
分の１にまで低下させることが可能で固形糞の処理・処
分という難問題を一挙に解決することができた。そし
て、処理後のスラリー状処理物ついては、蠅の寄り集ま
りがほとんど見られない程度のものとなり、悪臭につい
ても、ゼオライトを備えた消臭室を設けることにより、
ほとんど気にならない状態のものになった。更にこの処
理後のスラリー状処理物は乾燥させることにより、その
乾燥過程において農業的に有益な放線菌の増殖をうなが
すため、乾燥物はそのまま良好な土壌改良剤として利用
できる。また、処理槽外へ導出した醗酵後のスラリー状
処理物と共に難分解性有機物等を容易に処理槽外へ導出
することもできた。そして、排泄物から難分解性有機物
等を除去するのに特別の大がかりな設備と作業手間を必
要としなくなった。
物の固形糞を含む排泄物を微生物により醗酵させ、分解
・無機化することができるので、固形糞の量を短時間の
中に極端に減少させることができ、その減少度合は約10
分の１にまで低下させることが可能で固形糞の処理・処
分という難問題を一挙に解決することができた。そし
て、処理後のスラリー状処理物ついては、蠅の寄り集ま
りがほとんど見られない程度のものとなり、悪臭につい
ても、ゼオライトを備えた消臭室を設けることにより、
ほとんど気にならない状態のものになった。更にこの処
理後のスラリー状処理物は乾燥させることにより、その
乾燥過程において農業的に有益な放線菌の増殖をうなが
すため、乾燥物はそのまま良好な土壌改良剤として利用
できる。また、処理槽外へ導出した醗酵後のスラリー状
処理物と共に難分解性有機物等を容易に処理槽外へ導出
することもできた。そして、排泄物から難分解性有機物
等を除去するのに特別の大がかりな設備と作業手間を必
要としなくなった。
図面は本発明の一実施例を示す縦断側面図である。 １……処理槽、２……液面計、３……曝気ポンプ、４…
…吸気管、５……上蓋、６……微生物投入口、７……開
口、８……消泡機、９……排水路、10……ゼオライト、
11……消臭室、12……ネット、15……送入口、16……ス
ラリー状排泄物、17……泡、18……空気室、19……光合
成細菌体。
…吸気管、５……上蓋、６……微生物投入口、７……開
口、８……消泡機、９……排水路、10……ゼオライト、
11……消臭室、12……ネット、15……送入口、16……ス
ラリー状排泄物、17……泡、18……空気室、19……光合
成細菌体。
Claims (1)
- 【請求項１】処理槽に液面計を設けて処理槽内への
糞尿等の排泄物の投入量を調整可能とし、該処理槽内に
曝気ポンプを設置すると共に該曝気ポンプの吸気管
を処理槽の上蓋より突出させ、該上蓋の一部に微生物
の投入口を設けると共に他の一部に開口を設け、該
開口の上方にプロペラを備えた消泡機を配置し、該
消泡機の側部に曝気ポンプの曝気により撹拌されて発
生した前記排泄物の泡を消泡機のプロペラの回転によ
って吸引すると共にたたきつぶして得られたスラリー状
処理物を所定の場所へ送る排水路を設けたことを特徴
とする畜産動物の排泄物処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62294396A JP2557670B2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 | 畜産動物の排泄物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62294396A JP2557670B2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 | 畜産動物の排泄物処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01135598A JPH01135598A (ja) | 1989-05-29 |
| JP2557670B2 true JP2557670B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=17807193
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62294396A Expired - Fee Related JP2557670B2 (ja) | 1987-11-21 | 1987-11-21 | 畜産動物の排泄物処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2557670B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5898187A (ja) * | 1981-12-04 | 1983-06-10 | Ebara Corp | 消泡装置を備える曝気槽の運転方法 |
-
1987
- 1987-11-21 JP JP62294396A patent/JP2557670B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01135598A (ja) | 1989-05-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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