JP4733948B2 - インバータ駆動ブロワ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ駆動ブロワ制御装置に関する。
電車向けの電気機器では、車両の高速化の目的から搭載機器の軽量化が、また、省エネルギー化の観点から機器の効率向上が求められている。主モータを冷却するブロワ装置には、これまで単相誘導モータが使用されてきたが、小型軽量化が図れ、効率にも優れた永久磁石同期モータ(PMSM)の適用が期待されている。
しかしながら、PMSMを用いる場合、従来に比べインバータを備えなければならないことになり高コストのシステムになる。同システムでは、各々のPMSMに位置検出器あるいは回転数検出器などのセンサを備えることは、一層のコスト増や信頼性低下につながり、好ましくなく、上述の検出器を用いないセンサレス方式での実現が望まれる。
しかし、センサレス方式の場合、装置を始動する際の確実性が低下するため、定格風量を出力できない時間が増加し、風量低下などシステム信頼性を損なう可能性があった。また、センサレス方式の場合、一旦、安定に駆動できればその後安定な動作が継続できるが、ブロワ装置を初めて動作する際、あるいは、なんらかの保護の後、装置を再始動する際など、安定かつ迅速に運転を開始することが困難であった。
特開2003−18887号公報
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたもので、インバータで駆動されるブロワを始動する際に迅速かつ確実に始動できるインバータ駆動ブロワ制御装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明のインバータ駆動ブロワ制御装置は、交流電源から電力供給され、交流を直流に変換する変換器と、前記変換器の直流出力側の電圧を平滑するフィルタコンデンサと、当該フィルタコンデンサに接続されたインバータと、外部から与えられるインバータ出力周波数に一致する電流を出力するように前記インバータを制御するインバータ制御手段と、前記モータが脱調状態にあることを検出するための脱調検出手段であって、前記脱調を検出することを目的として、前記インバータの出力電流が所定値Iaより過大になったことを検出する過電流検出手段と、前記インバータの直流入力電圧が所定値Vaより過大になったことを検出する過電圧検出手段とを有する脱調検出手段と、前記過電流検出手段により過電流を検出した場合あるいは前記過電圧検出手段により過電圧を検出した場合に、一定のディレイ時間の後に前記インバータの動作を停止する指令を出力する停止指令出力手段と、当該停止指令の出力時点でのインバータ出力周波数を記憶する手段と、前記停止指令の出力後の所定時間経過後に前記インバータ装置を再始動させる指令を出力し、かつその再始動指令時のインバータ出力周波数の初期値を前記記憶されたインバータ周波数以下に設定する運転指令生成手段と、通常に外部から与えられるインバータ出力周波数指令に一致するようなインバータ出力周波数を演算して前記インバータ制御手段に与え、前記脱調検出手段が脱調状態を検出した場合、前記インバータ出力周波数指令を強制的に0に切り替え、かつ、モータのロータ回転数の検出値にも推定値にも依存しないで前記0のインバータ出力周波数指令に向かって一定の変化率で徐々に低減するインバータ出力周波数を前記インバータ制御手段に与える脱調復帰手段と、前記インバータを停止するための保護機能として、インバータ出力電流が所定値Ibより過大になったことで直ちに保護動作をかける過電流保護手段と、前記インバータを停止するための保護機能として、インバータ直流入力電圧が所定値Vbより過大になったことで直ちに保護動作をかける過電圧保護手段とを備え、前記2つの過電流の設定値をIa<Ibとし、前記2つの過電圧の設定値をVa<Vbとしたことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1のインバータ駆動ブロワ制御装置において、前記インバータ制御手段は、前記インバータの出力電流が所定値になるように制御する電流制御手段であり、前記脱調検出手段は、前記インバータの出力電圧と出力周波数とに基づき、ロータ回転周波数の推定値を演算するロータ回転周波数推定手段と、当該ロータ回転周波数推定値と前記インバータ出力周波数とを比較することで脱調か否かを検出する判定手段とを有すことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2のインバータ駆動ブロワ制御装置において、前記モータは、永久磁石同期モータを複数台直列に接続したものであることを特徴とするものである。
本発明によれば、インバータによって駆動されるブロワに対して、その脱調を検出し、迅速に同期引き込みへと移行することができ、システムの信頼性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形態のインバータ駆動ブロワ装置のブロック図である。図1において、変電所より給電される単相交流は、パンタグラフ7と車輪8とで集電される。この単相交流は、主変圧器9により架線の高圧から低圧へと変換されて整流器6への入力となる。整流器6の直流側には、フィルタコンデンサ2とインバータ1が備えられている。インバータ1の負荷として、直列に接続された永久磁石モータ(PMSM)3,4が接続されている。これらの永久磁石モータ(PMSM)3,4は、ブロワ10,11の駆動源である。
本実施の形態のブロワ装置では、一般的なDQ軸回転座標系上で、所定のDQ軸電流指令に一致した電流が流れるようにインバータ出力電圧を制御することを特徴とする。DQ軸電流指令は、例えばD軸電流指令IdRef=0、Q軸電流指令IqRef=I(Iは所定値)のように設定する。一方、電流検出器5によって検出された永久磁石モータ3,4に流れる相電流Iu,Iwは座標変換器15へ入力され、DQ軸座標系の位相角θに基づき、DQ軸座標系上の電流値Id,Iqへと変換される。
電流制御部12では、DQ軸電流指令IdRef,IqRefがDQ軸電流Id,Iqに一致するようにPI制御によって、DQ軸出力電圧が出力される。これはPI制御部によって実現される。ただし、他の制御方式を利用することもできる。
座標変換器13では、DQ軸出力電圧指令Vd,Vqに基づく、3相電圧指令Vu,Vv,Vwを出力する。ゲート指令演算部14では、3相電圧指令Vu,Vv,Vwに一致した3相出力電圧が得られるようにPWM制御によってゲート指令を生成出力する。これは他の方式でもよい。
インバータの出力周波数ωInvは、インバータ出力周波数指令ωInvRefに一致するように、インバータ出力周波数演算部20によって演算出力される。積分器16へは、インバータ出力周波数ωInvが入力され、それを積分することで、静止座標系U相からD軸までの位相角θとして出力する。
脱調検出器17には、電流制御部12の出力であるDQ軸出力電圧指令Vd,Vq、及び、インバータ出力周波数ωInvとが脱調検出器17に入力される。脱調検出器17は、上述の入力に基づき、脱調状態にあるか否かを判定し、脱調検出フラグ(0:正常、1:脱調)を生成し、インバータ出力周波数演算部20に入力する。
図2は脱調検出器17のブロック図である。電圧ベクトル長演算部21では、D軸電圧指令Vd、Q軸電圧指令Vqとを入力し、それぞれを2次元ベクトルの要素と見なした場合のベクトル長、すなわち、出力電圧の大きさV1を数1式のように求める。
Figure 0004733948
除算器22では、数2式によりV1をある比例定数Kで除算し、ロータ回転周波数推定値ωRHとして出力する。
Figure 0004733948
比例定数Kは、予め健全状態における出力電圧の大きさV1とインバータ出力周波数ωInvから、数3式のように決めておく。概略は、永久磁石モータ3および4の磁石磁束の和になる。
Figure 0004733948
減算器23は、ロータ回転周波数推定値ωRHからインバータ出力周波数ωInvを減算した値を入力し、その結果を比較器24に入力する。比較器24は、例えば数4式の判定式により、脱調検出フラグを生成する。
Figure 0004733948
この脱調検出フラグは0で健全状態を、1で脱調状態を表す。なお、Γは所定の設定値である。
インバータ周波数演算部20は、以上のように生成された脱調検出フラグに基づき、インバータ出力周波数ωInvを演算する。このインバータ出力周波数演算部20のブロック図を図3に示す。インバータ出力周波数演算部20は、元来、すなわち脱調検出フラグ=0の場合、インバータ出力周波数ωInvをインバータ出力周波数指令ωInvRefまで変化率αで増加させる手段である。この変化率αは、切替器26によって選択されたものである。本実施の形態では、脱調検出フラグが1の場合、切替器26によって変化率をβに置き換える。更に、インバータ出力周波数の目標値は、脱調検出フラグの値によって切り替わる切替器25によって、インバータ出力周波数指令ωInvRefから0へと置き換えられる。
以上のように構成された本実施の形態のブロワ装置によれば、以下のような作用効果が得られる。脱調検出部17では、出力電圧の大きさV1とインバータ出力周波数ωInvの比率から脱調か否かを判定している。2台の永久磁石モータ3,4がインバータ出力周波数と同期して運転している健全状態では、出力電圧の大きさは、2台の永久磁石モータの磁束の和とインバータ出力周波数との積で概ね表される。よって、1台以上が脱調状態にあると、出力電圧の大きさが減少するため、数2式のように演算した回転周波数の推定値をインバータ出力周波数ωInvと比較し、その(絶対値)の差が大きいことで脱調状態を検出することが可能である。
脱調を検出した場合、インバータ出力周波数を0に向かって低下させる。ブロワ装置では、脱調しているモータの回転数は外力である風圧によって回転数が低下するはずであることから、インバータ出力周波数を低下させていくことで、脱調しているモータの回転数にやがて一致し、同期引き込みが可能になる。同期した正常な運転状態になると、前記の脱調検出フラグは正常(健全)を表す0となり、再度、インバータ出力周波数指令ωInvRefを目標値とし、変化率αで増加していく。よって、ブロワを始動した後、迅速かつ確実な脱調検出が可能になり、システムの信頼性が向上する。
インバータ出力周波数ωInv、ロータ回転周波数推定値ωRH、インバータ出力電圧の大きさV1の関係を図4、図5に示す。図4は健全時、図5は一旦脱調する場合である。図4の健全時には、インバータ出力周波数インバータ出力電圧はほぼ比例し、インバータ出力周波数ωInvとロータ回転周波数ωRHとは常時ほぼ一致するのに対し、図5のように脱調時にはインバータ出力電圧の大きさV1が低下し、インバータ出力周波数に対する電圧の比率が低下することからインバータ出力周波数ωInvとロータ回転周波数ωRHとに差異が生じ、脱調検出が可能になる。脱調検出によって、上述した方法でインバータ出力周波数ωInvを徐々に引き下げ、同期引き込みさせる。同期運転すると、再度、インバータ出力周波数ωInvとロータ回転周波数ωRHとがほぼ一致することになり、脱調検出を解除し、インバータ出力周波数ωInvを漸増していく。
なお、本実施の形態での脱調検出は、インバータ出力電圧とインバータ出力周波数とに基づき行うが、モータ電流に基づく方法など他の適切な方法を利用することもでき、特に限定されるものではない。
例えば,永久磁石同期モータの磁石軸がDQ軸座標系上で静止している、すなわち、同期した運転状態には、数5式の関係が成り立つ。
Figure 0004733948
ただし、Vd:D軸電圧、Vq:Q軸電圧、R:巻線抵抗、Ld:D軸インダクタンス、Lq:Q軸インダクタンス、Φ:磁石磁束、θM:D軸から磁石軸までの角度である。
また、脱調状態であると、インバータ出力周波数の成分に対しては、数6式になる。
Figure 0004733948
数5式の右辺最終項は磁石磁束によって生じる誘起電圧項Eであるが、脱調状態になると、基本波成分(インバータ出力周波数の成分)には現れなくなる。
よって、DQ軸電圧のVd,Vqをその指令値Vd,Vqに置き換え、数7式によってDQ軸の誘起電圧Ed,Eqを演算し、続いて数8式のようにその直流分(インバータ出力周波数を周波数とする成分)を使ってロータ回転周波数ωRHを推定すれば、第1の実施の形態と同様な構成をとることができる。
Figure 0004733948
Figure 0004733948
ここで、Φ:磁石磁束基準値とする。
(第2の実施の形態)図6は、本発明の第2の実施の形態のインバータ駆動ブロワ装置のブロック図である。第1の実施の形態では、ブロワ装置の運転状態を前提にしていたが、本実施の形態では、ブロワ装置を動作させるか停止させるかにも関与することを特徴とする。なお、図6において図1の構成要素と共通するものには図1で用いた符号と共通する符号を用いて表している。
本ブロワ装置を動作させるか否かを表す運転指令フラグRUN_CMDが、運転指令生成部19へ入力される。運転指令生成部19では、同運転指令フラグRUN_CMDの他、インバータ1の出力電流Iu,Iwと電圧検出器18にて検出したインバータ1の直流側電圧Vdcが入力される。運転指令生成部19では、上記信号に基づき、以下2つの検出を行う。
A)ブロワ装置が破壊する危険性があるため、保護停止する
B)脱調を検出し、一時的なゲートブロックをする
運転指令生成部19の出力の一つは、ゲート指令の許可信号GATEONであり、GATEON=0でゲートブロック、GATEON=1でゲートオンである。ゲート指令演算部14では、ゲート許可信号GATEONに基づき、ゲートオンするかゲートオフするかを処理する。
運転指令生成部19の出力のもう一つは、脱調検出フラグSoftBlockである。メモリ30は、SoftBlock=1の場合に、インバータ出力周波数ωInvを記憶し、また、その記憶された値ωInvMemoを出力する。
インバータ出力周波数演算部20は図3の構成であり、その積分器29では、ゲート許可信号GATEONが0の場合に、メモリ30に記憶されたインバータ出力周波数ωInvMemoを初期値としてプリセットする。
次に運転指令生成部19の詳細を図7を用いて説明する。まず、インバータ1の保護にかかわる部分を説明する。インバータ出力電流Iu,Iwと、V相電流演算部31によって演算されたV相電流Ivに基づき、絶対値演算部32では、それぞれの相電流の絶対値を算出する。最大値演算部33では、3相3つの相電流の絶対値の中から最大のものを選択し出力する。すなわち、3相電流の中で最も絶対値の大きい値Imaxを出力する。比較器34では、所定値IbとImaxを比較し、Imax>Ibである場合には、過電流を表す1を、それ以外は0を、過電流フラグOCとして出力する。
比較器36では、インバータ直流入力電圧を所定値Vbと比較し、Vdc>Vbである場合には、過電圧を表す1を、それ以外は0を過電圧フラグOVとして出力する。
OR回路39によって、過電流フラグOCと過電圧フラグOVとのORが取られ、RSフリップフロップ40のリセット条件に入力される。同セット条件は、運転指令RUN_CMDの反転出力である。RSフリップフロップ40の出力は、AND回路41を経て、AND回路42へと入力される。AND回路41の役割については後述する。AND回路42では、運転指令RUN_CMDとのANDをとり、ゲート許可フラグGATEONとして出力する。
以上は、インバータの保護シーケンスである。すなわち、インバータ出力電流の過電流あるいはインバータ直流入力電圧の過電圧を検出し、インバータ装置を停止する、すなわち、ゲートを停止するように、ゲート許可フラグGATEON=0となるように作用する。
次に脱調であることを検出する処理を説明する。比較器35では、所定値IaとImaxを比較し、Imax>Iaである場合には、脱調による過電流を表す1を、それ以外は0を脱調過電流フラグSoftOCとして出力する。なお、脱調検出用過電流レベルIa<過電流保護レベルIbとなるように設定している。
また、比較器36によって、インバータ直流入力電圧Vdcと所定値Vaを比較し、Vdc>Vaである場合には脱調による過電圧を表す1を、それ以外は0を脱調過電圧フラグSoftOVとして出力する。なお、脱調検出過電圧レベルVa<過電圧保護レベルVbとなるように設定している。
脱調過電流フラグSoftOCと脱調過電圧フラグSoftOVは、OR回路44によって、そのオアが演算され、オフディレイ(OFFDLY)45へと入力される。オフディレイ45は、その入力信号がオフしてもディレイ時間TDの間は、オン状態を保持する機能を有する。よって、一瞬、脱調過電流フラグSoftOCあるいは脱調過電圧フラグSoftOVが1、すなわち、脱調状態を検出すると所定時間1だけ維持する作用をする。オフディレイ(OFFDLY)45の出力は、脱調による一時的なゲートブロック状態を表す信号SoftBLOCKである。
SoftBLOCK信号は、NOT回路43において反転され、前記AND回路41への入力となる。すなわち、SoftBLOCK=1の間は、ゲート許可フラグGATEONが0、すなわち、ゲート停止状態となる。
インバータを保護するため過電流や過電圧検出は必要であるが、同様に脱調状態を過電流や過電圧によって検出することも可能である。過電流や過電圧の検出方法は、両者に差異はないが、第2の実施の形態によれば、そのレベルに差異を設け、まず、脱調検出するための検出設定があり、更にそれ以上の保護検知のための検出設定を設けている。よって、実際にインバータ装置が破壊したなど急激な電流や電圧の増加が生じ場合には保護としてブロワ装置を停止することができ、従来の保護機能は維持できる。
また本実施の形態によれば、脱調状態を検出した場合、運転指令生成部19によって一時的にゲートを止め、保護レベルに至ることを回避している。オフディレイ45によって所定時間の間、ゲートを停止した後、インバータを再始動するが、インバータ出力周波数演算部20の図3に示した積分器29が、ゲート停止時のインバータ出力周波数をメモリ30に記憶したωInvMemoにプリセットされているため、このインバータ周波数演算部20の出力するインバータ出力周波数ωInvは、ωInvMemoを初期値として始動することになる。
前述のとおり、ブロワ10,11は、インバータが動作停止した場合、外部から風圧によって回転速度が低下していく。よって、インバータ出力周波数ωInvを、脱調検出した時点での回転周波数と同等ないしは小さい値を初期値として始動することで、同期引き込みの可能性を上げ、定常運転に至るまでの所要時間を短縮することができる。よって、システムの信頼性を向上したブロワ装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態のインバータ駆動ブロワ装置を示すのブロック図。 脱調検出器のブロック図。 インバータ出力周波数演算部の詳細ブロック図。 健全時の波形図。 脱調時の波形図。 本発明の第2の実施の形態のインバータ駆動ブロワ装置を示すブロック図。 運転指令生成部の詳細ブロック図。
符号の説明
1 インバータ
2 フィルタコンデンサ
3 永久磁石同期モータ(PMSM)
4 永久磁石同期モータ(PMSM)
5 電流検出器
6 整流器
7 パンタグラフ
8 車輪
9 変圧器
10 ブロワ
11 ブロワ
12 電流制御部
13 座標変換部
14 ゲート指令演算部
15 座標制御部
16 積分器
17 脱調検出部
18 直流電圧検出器
19 運転指令生成部
20 インバータ出力周波数基準演算部
21 電圧ベクトル長演算部
22 除算器
23 減算器
24 比較器
25 切替器
26 切替器
27 減算器
28 リミッタ
29 積分器
30 メモリ
31 V相電流演算
32 絶対値演算部
33 最大値演算部
34 比較器
35 比較器
36 比較器
37 比較器
38 NOT回路
39 OR回路
40 RSフリップフロップ
41 AND回路
42 AND回路
43 NOT回路
44 OR回路
45 オフディレイ

Claims (3)

  1. 交流電源から電力供給され、交流を直流に変換する変換器と、
    前記変換器の直流出力側の電圧を平滑するフィルタコンデンサと、
    当該フィルタコンデンサに接続されたインバータと、
    外部から与えられるインバータ出力周波数に一致する電流を出力するように前記インバータを制御するインバータ制御手段と、
    前記モータが脱調状態にあることを検出するための脱調検出手段であって、前記脱調を検出することを目的として、前記インバータの出力電流が所定値Iaより過大になったことを検出する過電流検出手段と、前記インバータの直流入力電圧が所定値Vaより過大になったことを検出する過電圧検出手段とを有する脱調検出手段と、
    前記過電流検出手段により過電流を検出した場合あるいは前記過電圧検出手段により過電圧を検出した場合に、一定のディレイ時間の後に前記インバータの動作を停止する指令を出力する停止指令出力手段と、
    当該停止指令の出力時点でのインバータ出力周波数を記憶する手段と、
    前記停止指令の出力後の所定時間経過後に前記インバータ装置を再始動させる指令を出力し、かつその再始動指令時のインバータ出力周波数の初期値を前記記憶されたインバータ周波数以下に設定する運転指令生成手段と、
    通常に外部から与えられるインバータ出力周波数指令に一致するようなインバータ出力周波数を演算して前記インバータ制御手段に与え、前記脱調検出手段が脱調状態を検出した場合、前記インバータ出力周波数指令を強制的に0に切り替え、かつ、モータのロータ回転数の検出値にも推定値にも依存しないで前記0のインバータ出力周波数指令に向かって一定の変化率で徐々に低減するインバータ出力周波数を前記インバータ制御手段に与える脱調復帰手段と
    前記インバータを停止するための保護機能として、インバータ出力電流が所定値Ibより過大になったことで直ちに保護動作をかける過電流保護手段と、
    前記インバータを停止するための保護機能として、インバータ直流入力電圧が所定値Vbより過大になったことで直ちに保護動作をかける過電圧保護手段とを備え
    前記2つの過電流の設定値をIa<Ibとし、前記2つの過電圧の設定値をVa<Vbとしたことを特徴とするインバータ駆動ブロワ制御装置。
  2. 前記インバータ制御手段は、前記インバータの出力電流が所定値になるように制御する電流制御手段であり、
    前記脱調検出手段は、前記インバータの出力電圧と出力周波数とに基づき、ロータ回転周波数の推定値を演算するロータ回転周波数推定手段と、当該ロータ回転周波数推定値と前記インバータ出力周波数とを比較することで脱調か否かを検出する判定手段とを有すことを特徴とする請求項1に記載のインバータ駆動ブロワ制御装置。
  3. 前記モータは、永久磁石同期モータを複数台直列に接続したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインバータ駆動ブロワ制御装置。
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