JP4733235B2 - 有機elディスプレイおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機ELディスプレイおよびその製造方法に関する。
近年、次世代のフラットディスプレイパネルとして、有機ELディスプレイが期待されている。有機ELディスプレイは、自発光で視野角依存性が無く、高コントラスト、薄型、軽量、低消費電力を実現できるといったメリットを有する。
有機ELディスプレイを構成する有機EL素子は、基本的に、陽極および陰極と、陽極と陰極との間に配置された有機層とを有する。有機層は、蛍光体分子を含む発光層、ならびに発光層を挟む電子伝導性の薄膜およびホール伝導性の薄膜から構成される。電子伝導性の薄膜に電子を注入する陰極とホール伝導性の薄膜にホールを注入する陽極との間に電圧を印加したとき、陽極からホールが注入され、陰極から電子が注入され、発光層内で電子とホールが結合し、発光層が発光する。
有機ELディスプレイの製造方法は、厚さ数10nmの有機層や薄膜電極を積層する工程を有する。これらの積層工程は、クリーンルーム内で行われているが、有機層を形成するための機材や周辺環境からのパーティクルなどの異物を完全に除去することはできない。したがって、有機ELディスプレイを製造する過程で有機層に異物が混入してしまうことがある。
有機層中に異物が混入した場合、陽極と陰極との間に電圧を印加すると、異物を通して電流が電極間をリークしてしまう。電流がリークすると有機層を発光させるために、余分な電流が必要となり、有機ELディスプレイの消費電力が上昇し、発光効率が低下する。
有機層に混入した異物を通した電流のリークを停止させるための方法として、レーザリペア法が知られている(例えば特許文献1〜10参照)。レーザリペア法とは、有機層の異物が混入した部分(以下「欠陥部」とも称する)にレーザ光を照射することで、異物を通した電流のリークを防止する方法である。しかし、レーザリペア法は、高エネルギのレーザ光を欠陥部に照射するので、レーザ光を照射した領域以外に、レーザ光を照射した領域の周辺の有機層も、熱などの影響でダメージを受け、必要以上に大きな領域の有機層が破壊されることがある。さらに、レーザ光の照射によって、有機層を保護している保護層が破壊され、酸素や水分などが有機層に浸入し、発光層を劣化させ、発光層にダークスポットが発生することがあった。
これらの問題を解決するため、欠陥部のみを破壊し、欠陥部以外の有機層にダメージを与えないレーザリペア法がいくつか提案されている(例えば特許文献11および特許文献12参照)。
特許文献11には、欠陥部に直接レーザ光を照射せず、欠陥部の周辺の有機層に弱いレーザ光を照射する方法が開示されている。欠陥部の周辺にレーザ光を照射すると、レーザ光のエネルギが照射領域から欠陥部まで伝播する。これにより、欠陥部に高抵抗領域を形成することができ、欠陥部を通して陽極から陰極へ電流がリークすることが防止される。
特許文献12には、欠陥部の有機層または陽極にレーザ光を照射し、欠陥部のみに多光子吸収を生じさせる方法が開示されている。これにより欠陥部以外の領域に与えるダメージを減少させ、欠陥部を破壊し、欠陥部を通した陽極と陰極との間の電流のリークを抑えることができる。
特開2006−221982号公報 特開2006−269108号公報 特開2002−260857号公報 特開2005−276600号公報 特開2009−16195号公報 米国特許出願公開第2006/0214575号明細書 米国特許出願公開第2006/0178072号明細書 米国特許出願公開第2005/0215163号明細書 米国特許出願公開第2002/0142697号明細書 米国特許出願公開第2006/0178072号明細書 特開2004−227852号公報 特開2008−235178号公報
しかし、特許文献11に開示された方法のように、欠陥部の周辺の有機層にレーザ光を照射し、欠陥部に高抵抗領域を形成する場合、欠陥部の面積よりも、高抵抗領域の面積が大きくなる。高抵抗領域の面積が大きくなると有機層における非発光領域が広くなり、欠陥部を含む副画素における輝度低下が顕著となり、色ムラが発生する。
また、レーザ光がカラーフィルタを通過することにより、レーザ光が通過した領域のカラーフィルタが除去されてしまう可能性がある。このため、特許文献11に開示された方法では、欠陥部周辺のカラーフィルタが除去されるおそれがある。カラーフィルタは有機ELディスプレイにおいて、色再現性を確保するための部材であることから、特許文献11に開示された方法では、欠陥部の周辺において、色再現性が低下するおそれがある。
一方、特許文献12に記載された方法では、有機層内の異物に直接レーザ光を照射するため、有機層に与えるダメージが大きく、必要以上に有機層を破壊してしまうおそれがある。また、特許文献12に記載された方法では、パネルに対して垂直なレーザ光を照射するため、異物に照射されるレーザ光の量が多くなり、異物に与えるダメージが大きい。このため、レーザ光の照射により、異物自体が破壊されやすい。破壊された異物の破片は、透明陰極の下方に飛散し、有機ELディスプレイにさらなる欠陥を招くおそれがある。さらに、パネルに対して垂直なレーザ光を照射した場合、有機層の下層の陽極およびTFTもダメージを受ける。
また、特許文献12に開示された方法では、レーザ光がカラーフィルタを通過したとき、レーザ光が通過した領域のカラーフィルタが除去されてしまう可能性がある。このため、カラーフィルタのうち、欠陥部上の領域が、レーザ光の照射によって、除去されるおそれがある。したがって、特許文献12に開示された方法では、欠陥部において、色再現性の低下が顕著になるという問題がある。
本発明は、有機層にダメージを与えることなく有機ELディスプレイの欠陥部を通した電流のリークを防止し、かつ、色再現性の高い有機ELディスプレイの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、レーザ光を有機ELパネルの表示面の法線に対して傾けて照射することで、有機層にダメージを与えることなく、欠陥部上の透明陰極を破壊でき、かつカラーフィルタが除去される場合であっても色再現性の低下を抑制できることを見出し、さらに検討を加え発明を完成させた。
すなわち、本発明の第1は、以下に示す有機ELディスプレイの製造方法に関する。
[1]基板と、前記基板上にマトリクス状に配置された有機EL素子と、を有する有機ELパネルを準備する工程であって、前記有機EL素子のそれぞれは、前記基板上に配置された画素電極、前記画素電極上に配置された有機層、前記有機層上に配置された透明対向電極、前記透明対向電極上に配置された封止層、および前記封止層上に配置されたカラーフィルタを有し、前記有機EL素子内の前記有機層に存在する欠陥部を検出する工程、前記透明対向電極のうち、前記欠陥部上の領域に、前記カラーフィルタを通してレーザ光を照射して、前記欠陥部上の領域の透明対向電極を破壊する工程を有し、前記レーザ光は、前記有機ELパネルの表示面の法線に対して傾けて照射される、アクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
[2]前記レーザ光が通過した領域のカラーフィルタは、除去される、[1]に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
[3]前記透明対向電極のうち、前記レーザ光で照射される領域の直径をXとし、前記封止層の厚さをYとし、前記レーザ光の入射角度をθとしたときに、θ≧tan−1(x/y)である、[1]または[2]に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
[4]前記カラーフィルタの厚さをtとしたときに、前記カラーフィルタを通過するレーザ光の直径は、0.7t以下であり、かつ前記レーザ光の入射角度は、45°以上である、[1]〜[3]のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
[5]前記有機EL素子は、前記有機層を規定するバンクをさらに有し、前記カラーフィルタは、前記バンク上にも配置され、前記レーザ光は、前記カラーフィルタのうち、前記バンク上の領域を通過する、[1]〜[4]のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
[6]前記有機パネルの表層上にプリズムを配置する工程をさらに有し、前記レーザ光は、前記プリズムを通過する、[1]〜[5]のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
[7]前記プリズムは、二等辺直角プリズムである、[6]に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
[8]前記有機パネルの表層上に液滴を配置する工程をさらに有し、前記レーザ光は、前記液滴を通過する、[1]〜[5]のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
[9]前記レーザ光の波長は、400nm以下である、[1]〜[8]のいずれか一つに記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
本発明によれば、欠陥部上における透明陰極にレーザ光を照射する際に、レーザ光を有機ELパネルの表示面の法線に対して傾けるので、透明陰極の下層(有機層、陽極、TFTなど)および欠陥部(異物等)に与えるダメージが少なく、レーザ照射によって欠陥部が拡大することはない。
また、レーザ光を、有機ELパネルの表示面の法線に対して傾けることで、カラーフィルタが除去される場合であっても、透明陰極破壊部上のカラーフィルタの領域と、カラーフィルタが除去された領域とは異なる(図4Aおよび図4B参照)。このため、欠陥部における色再現性の低下を抑えることができる(実施の形態1参照)。
レーザ照射によって破壊された透明対向電極を示す図 実施の形態1の有機ELディスプレイの製造過程における有機EL素子を示す図 実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法の一部を示す図 実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法によって製造された有機ELディスプレイにおける有機EL素子を示す図 実施の形態1の有機ELディスプレイの製造方法によって製造された有機ELディスプレイにおける有機EL素子が発光した様子を示す図 実施の形態2の有機ELディスプレイの製造過程における有機EL素子を示す図 実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法の一部を示す図 実施の形態2の有機ELディスプレイの製造方法によって製造された有機ELディスプレイにおける有機EL素子が発光した様子を示す図 実施の形態3の有機ELディスプレイの製造過程における有機EL素子を示す図 実施の形態3の有機ELディスプレイの製造方法の一部を示す図 実施の形態3の有機ELディスプレイの製造方法の一部を示す図 実施の形態3の有機ELディスプレイの製造方法によって製造された有機ELディスプレイにおける有機EL素子を示す図 実施の形態4の有機ELディスプレイの製造過程における有機EL素子を示す図 実施の形態4の有機ELディスプレイの製造方法の一部を示す図 実施の形態4の有機ELディスプレイの製造方法の一部を示す図 実施の形態4の有機ELディスプレイの製造方法の一部を示す図 プリズムを配置する工程を有さない有機ELディスプレイの製造方法の一部を示す図
1.本発明の有機ELディスプレイの製造方法
本発明は、特に大画面の有機ELディスプレイを製造する場合に効果を発揮する。大画面の有機ELディスプレイを製造する場合、有機層内にパーティクルなどの異物が混入するおそれが高いことから、本発明によって欠陥部を通した電流のリークを防止する必要性が高いからである。
本発明の有機ELディスプレイの製造方法は、1)有機ELパネルを準備する第1工程、2)有機ELパネルを構成する有機EL素子内の有機層における欠陥部を検出する第2工程、3)レーザ光を照射して、欠陥部上の領域の透明対向電極を破壊する第3工程、を有する。以下それぞれの工程について詳細に説明する。
1)第1工程では、有機ELパネルを準備する。第1工程で準備する有機ELパネルは、トップエミッション型である。有機ELパネルは、基板および基板上にマトリクス状に配置された有機EL素子を有する。有機EL素子は、基板上に配置された画素電極、画素電極上に配置された有機層、有機層上に配置された透明対向電極、透明対向電極上に配置された封止層、および封止層上に配置されたカラーフィルタを有する。有機EL素子は、さらに有機層を規定するバンクを有していてもよい。有機EL素子がバンクを有する場合、カラーフィルタは、バンク上にも配置される。本発明において有機EL素子は、有機ELディスプレイにおける副画素として機能する。
また、有機パネルは、有機EL素子のカラーフィルタ上に配置された封止ガラスを有していてもよい。
有機EL素子における有機層は、蒸着法で形成されても、塗布法で形成されてもよい。有機ELディスプレイの大画面化の観点からは、有機層を塗布法で形成することが好ましい。塗布法の例には、インクジェット、ディスペンサー、ノズルコート、スピンコート、凹版印刷、凸版印刷などが含まれる。
これらの塗布工程では、数10nmレベルの膜厚の管理が要求される。有機層の塗布の際には、通常、製造環境の管理や製造設備のメンテナンスが実施されているが、有機層内に異物が混入してしまうことがある(図2参照)。
一方、有機層を蒸着法で形成した場合、メタルマスクからパーティクルなどの異物が混入するおそれがある。したがって、有機層を蒸着法で形成する場合であっても、本発明によって欠陥部を通した電流のリークを防止することが有効である。
以下の第2工程および第3工程では、このような異物が混入した有機層の領域(以下「欠陥部」とも称する)を通した電流のリークを防止する方法について説明する。
2)第2工程では、有機EL素子内の有機層にパーティクルなどの異物が混入した欠陥部(図2参照)を検出する。欠陥部を検出する方法は、特に限定されないが、外観検査による異物の検出方法や、有機ELパネルに逆バイアスの電圧を印加したり、有機ELパネルにEL発光電圧以下の順バイアスの電圧を印加したりして、リーク発光を検出する方法がある。
3)第3工程では、透明対向電極のうち、欠陥部上の領域に、レーザ光を照射して、欠陥部上の領域の透明対向電極を破壊(以下単に「透明対向電極を破壊」とも称する)する。これにより透明対向電極が破壊された領域(以下単に「対向電極破壊部」とも称する)が形成される。
レーザ光はカラーフィルタおよび封止層を通して、欠陥部上の透明対向電極に照射される。レーザ光が有機ELパネルの表層に入射する位置は、特に限定されないが、有機ELパネルがバンクを有する場合、レーザ光はバンク上のカラーフィルタを通過するように有機ELパネルの表層に入射することが好ましい(実施の形態3参照)。
ここで、「透明対向電極にレーザを照射する」とは、透明対向電極に焦点を合わせてレーザ光を照射することを意味する。また、「透明対向電極を破壊する」とは、透明対向電極の機能を破壊すること(つまり電流が流れないようにすること)を意味する。具体的には、透明対向電極を破壊するとは、レーザ光を照射した領域の透明対向電極109と有機層105との間に空間を形成するか(図1A参照)、レーザ光を照射した領域の透明対向電極109を変性させ、クラックを形成するか(図1B参照)、レーザ光を照射した領域の透明対向電極109を破砕して(図1C参照)、欠陥部を通じて、レーザ光を照射した箇所の透明対向電極に電流が流れないようにすることを意味する。
また、レーザ光の照射によって、レーザ光が通過した領域のカラーフィルタが除去されることもある。カラーフィルタが除去された領域を、以下単に「カラーフィルタ除去部」とも称する。
また、本発明では、透明対向電極上に封止層を設けている。このため、透明対向電極が破壊されても、透明対向電極の破片の飛散は封止層によって抑えられ、透明対向電極の破片が飛散することは、ほとんどない。したがって、透明対向電極の破壊によって生じた透明対向電極の破片が、有機ELディスプレイのさらなる不良の原因となることはない。
透明対向電極のうち欠陥部上の領域を破壊することで、欠陥部を通した電流のリークが防止され、欠陥部が非発光領域となるが、有機EL素子としての機能は修復される。これにより欠陥部を有する画素の輝度の回復や発光効率、消費電力の改善を図ることができる。
透明対向電極上のレーザ光を照射する領域は、第2工程で検出した欠陥部よりも20〜50%広いことが好ましい。また、リーク発光によって欠陥部を検出した場合、レーザ光を照射する領域を、リーク発光した領域と同じ広さにしてもよい。レーザ光を照射する領域の広さは、レーザに設置されたスリットなどによって調節されることができる。スリットとは、レーザ光のスポットのサイズを縦方向、横方向自由に変えるための部材である。スリットを用いることで、欠陥部の大きさに応じて、レーザ光を照射する領域を適宜調節することができる。
照射するレーザ光を発するレーザ光源は、特に限定されないが、例えば、フラッシュランプ励起Nd:YAGレーザである。Nd:YAGレーザを用いた場合、レーザ光の波長を、基本波長である1064nm、第二高調波である532nm、第三高調波である355nm、第四高調波である266nmから選択することができる。
透明対向電極に照射するレーザ光の波長は、レーザ光が入射する領域のカラーフィルタの色に対応して選択されることが好ましいが、1100nm以下であることが好ましく、400nm以下であることが特に好ましい。つまりNd:YAGレーザであれば、第三高調波または第四高調波を用いればよい。波長が400nm以下である場合、透明対向電極の下にある有機層に与える影響が少ないからである。
照射するレーザのエネルギ(レーザの照射エネルギ密度)は、透明対向電極を破壊できる程度のエネルギにする。透明対向電極上のレーザ光のエネルギは、透明対向電極の材料や厚さなどによって選択される。
例えば、Nd:YAGレーザを用いて、透明対向電極(透明対向電極の材料:ITO、透明対向電極の厚さ:100nm)を破壊する場合、レーザ光の波長を第三高調波(355nm)とし、レーザの照射エネルギ密度を、0.05〜0.15J/cmとすることが好ましい。
本発明では、第3工程において、レーザ光を、有機ELパネルの表示面の法線に対して傾けて照射することを特徴とする。すなわち、本発明では、有機ELパネルの表示面に対するレーザ光の入射角度は0°超であることを特徴とする。レーザ光の入射角度は、透明対向電極のうち、レーザ光で照射される領域の直径(破壊される透明対向電極の領域の直径)と、封止層の厚さとに応じて適宜選択されることが好ましい。上述ようにレーザ光で照射される領域の直径は、欠陥部の大きさによって決定されるので、レーザ光の入射角度は、欠陥部の大きさと、封止層の厚さによって適宜選択されるともいえる。
より具体的には、透明対向電極のうち、レーザ光で照射される領域の直径(以下単に「照射径」とも称する)を「X」とし、封止層の厚さを「Y」としたとき、入射角度θは、以下の条件を満たすことが好ましい。
θ≧tan−1(x/y)
したがって、例えば照射径(X)が5μmであり、封止層の厚さ(Y)が10μmである場合、レーザ光の入射角度θは、約27°以上に設定することが好ましい。レーザ光の入射角度を適宜設定するには、レーザ光の出射口を傾けても、有機パネルを傾けてもよい。
一方、レーザ光の入射角度θが大きくなりすぎる場合は、レーザ光照射前に有機パネルの表層(通常は封止ガラス)上にプリズムまたは液滴を配置してもよい(実施の形態4参照)。
このように本発明では、透明対向電極を照射する際に、レーザ光を有機パネルの表示面の法線に対して傾けることで、透明対向電極の下層(有機層、画素電極、TFTなど)および欠陥部(異物等)に与えるダメージを減少させることができる。このため、本発明では、レーザ照射によって欠陥部が拡大することはない。
また、レーザ光の入射角度θをtan−1(x/y)以上に設定することで、仮にレーザ光の照射によりカラーフィルタが除去される場合であっても、対向電極破壊部上のカラーフィルタの領域と、カラーフィルタ除去部とが異なる(図4Aおよび図4B参照)。これにより、欠陥部上ではカラーフィルタが残存し、欠陥部における色再現性の低下を抑制することができる。
2.本発明の有機ELディスプレイ
本発明の有機ELディスプレイは、上述した本発明の有機ELディスプレイの製造方法によって製造された有機ELディスプレイである。本発明の有機ELディスプレイは、トップエミッション型であり、基板および基板上にマトリクス状に配置された有機EL素子を有する。
有機EL素子は、基板上に配置された画素電極、画素電極上に配置された有機層、有機層上に配置された透明対向電極、透明対向電極上に配置された封止層および封止層上に配置されたカラーフィルタを有する。また、有機EL素子は有機層を規定するためのバンクを有していてもよい。有機EL素子がバンクを有する場合、カラーフィルタはバンク上にも配置される。また、有機ELディスプレイは、カラーフィルタ上に配置された封止ガラスによって封止されている。
基板は、絶縁性の板である。また、基板には、副画素ごとに薄膜トランジスタ(TFT)が内蔵されていてもよい。基板にTFTが内蔵される場合は、各TFTは絶縁され、各副画素はコンタクトホールを有している。
画素電極は、基板上に配置される導電性の部材である。画素電極は通常、陽極として機能するが陰極として機能してもよい。また、画素電極は光反射性を有することが好ましい。このような画素電極の材料の例には、APC合金(銀、パラジウム、銅の合金)やARA(銀、ルビジウム、金の合金)、MoCr(モリブデンとクロムの合金)、NiCr(ニッケルとクロムの合金)などが含まれる。また画素電極は、コンタクトホールを通してTFTのドレイン電極またはソース電極に接続されていてもよい。
有機層は、有機発光材料を含む有機発光層を有する。有機発光層に含まれる有機発光材料は塗布法で形成することができる高分子有機発光材料であることが好ましい。高分子有機発光材料の例には、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリアセチレンおよびその誘導体、ポリフェニレンおよびその誘導体、ポリパラフェニレンエチレンおよびその誘導体、ポリ3−ヘキシルチオフェンおよびその誘導体、ポリフルオレンおよびその誘導体などが含まれる。
また有機発光層は、有機EL素子の配置位置によって、赤、緑または青のいずれかの光を発する。有機層は、さらに正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層などを有していてもよい。
バンクは有機層を規定するための絶縁性の障壁である。バンクは、感光性材料であるレジスト材料を、露光、現像により、パターニングすることで形成したものであってもよい。
透明対向電極は、有機層上に配置される導電性の透明部材である。対向電極は、通常陰極として機能するが陽極として機能してもよい。このような透明対向電極の材料の例には、ITOやIZOなどが含まれる。透明対向電極の厚さは約100nmである。本発明の有機ELディスプレイでは、透明対向電極のうち、有機層の欠陥部上の領域が選択的に破壊されていることを特徴とする。
封止層は、有機層を水や酸素から保護するための部材である。封止層の材料の例には、窒化シリコン(SiNx)などの無機物やUV硬化樹脂などの有機物が含まれる。
カラーフィルタは、有機層から発せられる光から特定の波長の光のみを選択的に取り出すための層である。有機層から発せられた光がカラーフィルタを通ることで、高い色再現性を実現することができる。
カラーフィルタの色は、有機EL素子が発する色によって適宜選択される。具体的には、赤色の光を発する有機層を有する有機EL素子は、赤色のカラーフィルタを有し、緑色の光を発する有機層を有する有機EL素子は、緑色のカラーフィルタを有し、青色の光を発する有機層を有する有機EL素子は、青色のカラーフィルタを有する。カラーフィルタの材料は、例えば、カラーレジストである。またカラーフィルタの厚さは約1μmである。
本発明では、カラーフィルタの一部が除去されていることを特徴とする。また、本発明では対向電極破壊部上のカラーフィルタの領域と、カラーフィルタの一部が除去された領域(カラーフィルタ除去部)とは、異なることが好ましい(実施の形態1、図4A、図4B参照)。
さらに有機EL素子がバンクを有する場合、カラーフィルタ除去部は、バンク上に配置されることがより好ましい(実施の形態3、図12A、図12B参照)。
以下、本発明の有機ELディスプレイの製造方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、以下の実施の形態では、上述した有機EL素子内の有機層における欠陥部を検出する第2工程後の、第3工程(透明対向電極を破壊する工程)について説明する。
[実施の形態1]
図2Aは、第2工程(有機EL素子内の有機層における欠陥部を検出する工程)によって検出された、欠陥部を有する有機EL素子100の平面図である。図2Bは図2Aに示した有機EL素子100の一点鎖線AAによる断面図である。
図2Bに示されるように、有機EL素子100は、基板101、画素電極103、有機層105、透明対向電極109、封止層111、カラーフィルタ113および封止ガラス115を有する。有機層105は異物120を有し、異物120が混入した有機層105の領域は欠陥部130を構成する。
図3Aは、実施の形態1における第3工程(透明対向電極を破壊する工程)を示した図である。図3Aに示されるように、本実施の形態の第3工程では、透明対向電極109上に焦点を合わせて、透明対向電極109のうち欠陥部130上の領域に、レーザ光140を照射する。図3Aに示されるようにレーザ光140は、パネルの表示面の法線Zに対して傾いている。レーザ光140は、カラーフィルタ113および封止層111を通して、透明対向電極109に照射される。
透明対向電極109に照射するレーザ光140の波長は、レーザ光140が入射する領域のカラーフィルタの色に応じて選択されることが好ましい。カラーフィルタ113が赤の場合、波長600nm以上の光の透過率が高い。また、カラーフィルタ113が緑の場合、波長480〜580nmおよび790nm以上の光の透過率が高い。カラーフィルタ113が青の場合、波長430〜550nmおよび800nm以上の光の透過率が高い。したがって、レーザ光140の波長を、カラーフィルタ113を透過しやすい波長とすることで、レーザ光140が通過した領域のカラーフィルタ113を除去せずに、欠陥部上の透明対向電極を破壊できるので、より好ましい。
図3Bは、レーザ光140の入射角度を示す図である。図3Bに示されるように、レーザ光140の入射角度をθとし、照射径をXとし、封止層111の厚さをYとしたときに以下の式が成立することが好ましい。
θ≧tan−1(x/y)
したがって、例えば照射径(X)が5μmであり、封止層の厚さ(Y)が10μmである場合、レーザ光の入射角度θは、約27°以上に設定することが好ましい。レーザ光の入射角度を適宜設定するには、レーザ光の出射口を傾けても、有機パネルを傾けてもよい。
レーザ光140を照射することで欠陥部130上の透明対向電極109が破壊され、対向電極破壊部150が形成される。またレーザ光140を照射することで、カラーフィルタ除去部160が形成されることがある。
しかし、レーザ光140の入射角度θをtan−1(x/y)以上にすることで、仮に、レーザ光140の照射によりカラーフィルタ113が除去される場合であっても、対向電極破壊部150上のカラーフィルタの領域113’と、カラーフィルタ除去部160とがずれる(図4Aおよび図4B参照)。
このように、本実施の形態によれば、レーザ光を透明対向電極に照射する際に、レーザ光を有機パネルの表示面の法線に対して傾けることで、レーザ光が異物に与えるダメージを低減することができる。これにより、異物が破壊されにくく、欠陥部が拡大することを抑制することができる。
図4Aは、第3工程によって修復された、有機EL素子100の平面図である。図4Bは、図4Aに示された有機EL素子100の一点鎖線AAによる断面図である。図4Aおよび図4Bに示されるように、有機EL素子100は、対向電極破壊部150およびカラーフィルタ除去部160を有するが、対向電極破壊部150上のカラーフィルタの領域113’とカラーフィルタ除去部160とは異なり、両者の間にはギャップ51が存在する。
このように、本実施の形態によれば、対向電極破壊部上のカラーフィルタの領域113’とカラーフィルタ除去部160とが異なることにより、欠陥部130における色再現性の低下を抑制することができる。以下、カラーフィルタの領域113’とカラーフィルタ除去部160とが異なることと、欠陥部130における色再現性の低下が抑制されることとの関係を図面を用いて説明する。
図5Aは、図4Bに示した四角Bの拡大図である。また図5Aは、有機EL素子100が発光した様子を示す図である。図5A中の矢印50は、有機層105から発せられた光を示す。
上述のように欠陥部130上の透明対向電極109は破壊されているので、欠陥部130は非発光領域である。したがって、欠陥部130自体は、光を発しない。しかし、欠陥部130の周囲の有機層105から発せられた光が、欠陥部130上の領域にも拡散する。このため、非発光領域である欠陥部130からも光を取り出すことができる。さらに本発明では、欠陥部130上のカラーフィルタ113が残存していることから、欠陥部130上の領域に拡散した光は、カラーフィルタ113を通過することができる。このため、欠陥部130上から取り出された光の色再現性を確保をすることができ、欠陥部130の周囲から取り出された光との間のコントラストが抑制され、色ムラが低減される。
一方、従来のレーザリペア法のようにレーザ光を垂直に照射した場合、図5Bに示されるように、カラーフィルタ除去部160が欠陥部130上に位置する。したがって、欠陥部130上のカラーフィルタ113は除去されている。このため、欠陥部130上の領域に拡散した光は、カラーフィルタ113を通過しない。これにより、欠陥部130上から取り出された光と、欠陥部130の周囲から取り出された光との間のコントラストが大きくなり、色ムラが顕著になる。
[実施の形態2]
実施の形態1によれば、対向電極破壊部における色再現性の低下を抑制することができるが、カラーフィルタ除去部における色再現性の低下を抑制することはできない。実施の形態2では、対向電極破壊部における色再現性の低下を抑制し、かつカラーフィルタ除去部における色再現性の低下を抑制するための形態について説明する。
図6Aは、本発明の製造方法における第2工程(有機EL素子内の有機層における欠陥部を検出する工程)によって検出された、欠陥部を有する有機EL素子100の平面図である。図6Bは図6Aに示した有機EL素子の一点鎖線AAによる断面図である。実施の形態1と同一の構成要素については、説明を省略する。
図6Aおよび図6Bに示されるように、有機EL素子100の有機層105は、異物120を有し、異物120が混入した有機層105の領域は欠陥部130を構成する。本実施の形態では、カラーフィルタの厚さは1μmと仮定する。また、透明対向電極109のうち、欠陥部130上の領域の直径Xは、1μm以下と仮定する。
図7Aは、実施の形態2における第3工程を示した図である。図7Bは、カラーフィルタを通過するレーザ光の拡大図である。図7Aに示されるように、本実施の形態の第3工程では、透明対向電極109上に焦点を合わせて、透明対向電極109のうち欠陥部130上の領域に、レーザ光140を照射する。
本実施の形態では、カラーフィルタ除去部における色再現性の低下を抑制するために、レーザ光140の入射角度θを45°以上とする。また、図7Bに示されるように本実施の形態では、カラーフィルタ113を通過するレーザ光140の直径Lは、カラーフィルタ113の厚さ(t)の0.7倍以下とする。すなわち、カラーフィルタ113を通過するレーザ光140の直径Lは、0.7μm以下である。本レーザ照射条件は、特に、欠陥部の大きさがカラーフィルタの厚さ以下である場合に好ましい。
このように、レーザ光140の入射角度θを45°以上とし、カラーフィルタ113を通過するレーザ光140の直径Lをカラーフィルタ113の厚さ(t)の0.7倍以下とすることで、後述するカラーフィルタ除去部160の上面側の開口部と底面側の開口部とが重ならない(図8A参照)。
ここで、「カラーフィルタの上面」とは、カラーフィルタの2つの面のうち、レーザ光源側の面を意味し、「カラーフィルタの底面」とは、カラーフィルタの2つの面のうち、レーザ光源とは反対側の面を意味する。
レーザ光140は、カラーフィルタ113および封止層111を通して、透明対向電極109に照射される。レーザ光140を照射することで欠陥部上の透明対向電極109を破壊し、対向電極破壊部150が形成される。またレーザ光140を照射することで、カラーフィルタ除去部160が形成される。
図8Aはカラーフィルタ除去部160の拡大図である。本実施の形態では、レーザ光140の入射角度θを45°以上とし、カラーフィルタ113を通過するレーザ光140の直径Lをカラーフィルタ113の厚さ(t)の0.7倍以下としたことによって、図8Aに示されるようにカラーフィルタ除去部160の上面側の開口部160Aと、底面側の開口部160Bとが重ならない。このため有機層105から発せられた光50の全てはカラーフィルタ113の少なくとも一部を通過することができる。
このように、本実施の形態によれば、対向電極破壊部だけでなくカラーフィルタ除去部でも色再現性の高い有機ELディスプレイを提供することができる。
一方、第3工程におけるレーザ光の入射角度が45°未満であったり、カラーフィルタを通過するレーザ光の直径がカラーフィルタの厚さ(t)の0.7倍超であった場合、カラーフィルタ除去部160は、図8Bに示されるように、上面側の開口部160Aと、底面側の開口部160Bとが重なる領域60を有する。このため有機層105から発せられた光50の一部はカラーフィルタ113を通過せず、一部において色再現性が低くなる。
[実施の形態3]
実施の形態1および2では、カラーフィルタ除去部が発光領域内に配置される有機ELディスプレイの製造方法について説明した。実施の形態3では、カラーフィルタ除去部がバンク上(非発光領域)に配置される有機ELディスプレイの製造方法について説明する。
図9Aは、第2工程(有機EL素子内の有機層における欠陥部を検出する工程)によって検出された、欠陥部を有する有機EL素子100の平面図である。図9Bは図9Aに示した有機EL素子100の一点鎖線AAによる断面の部分拡大図である。実施の形態1と同一の構成要素については、説明を省略する。
図9Bに示されるように、有機EL素子100は、基板101、画素電極103、有機層105、バンク107、透明対向電極109、封止層111、およびカラーフィルタ113を有する。有機層105は異物120を有し、異物120が混入した有機層105の領域は欠陥部130を構成する。
上述のように本実施の形態では、カラーフィルタ除去部がバンク上(非発光領域内)に配置される。このため、本実施の形態は、第3工程において、レーザ光を、カラーフィルタのうち、バンク上の領域(以下単に「バンク上のカラーフィルタ」と称する)を通過させることを特徴とする。
レーザ光を、バンク上のカラーフィルタを通過させるために、本実施の形態の有機ELディスプレイパネルの製造方法は、第2工程(欠陥部の検出)後、第3工程(レーザ光の照射)を開始する前に、レーザ光の入射位置およびレーザ光の入射角度を決定する工程(以下単に「レーザ光調整工程」とも称する)を有する。
図10Aおよび図10Bは、レーザ光調整工程で決定されたレーザ光の有機EL素子への入射位置(以下単に「素子入射位置」とも称する)および有機EL素子への入射角度(以下単に「素子入射角度」とも称する)を示す。図10Aは、有機EL素子100の平面図であり、図10Bは、図10Aに示した有機EL素子100の一点鎖線AAによる断面の部分拡大図である。
レーザ光の素子入射位置Sは、欠陥部130を有する有機EL素子100のバンク107上のカラーフィルタ113上に設定することが好ましく;図10Aに示されるように欠陥部130を有する有機EL素子100のバンク107上のカラーフィルタ113上のうち、欠陥部130に最も近い箇所に設定することがさらに好ましい。
レーザ光の素子入射位置Sを決定することで、レーザ光の素子角度θが決まる。具体的には、図10Bに示されるように、欠陥部130とレーザ光の入射位置Sとの水平距離をdとし、封止層111およびカラーフィルタ113の厚さの和をhとしたときに、レーザ光の入射角度θは、以下の式で表される。
θ=tan−1(d/h)
したがって、例えば、欠陥部130とレーザ光の入射位置Sとの水平距離(d)が10μm、封止層111の厚さが10μm、カラーフィルタ113の厚さが1μmである場合、レーザ光の入射角度θは、約42°となる。
レーザ光の素子入射位置Sおよび素子入射角度θは、レーザ光の有機ELパネルの表層(通常は封止ガラス115)への入射位置と入射角度とで制御することができる。レーザ光の封止ガラス115への入射位置および入射角度を適宜設定するには、レーザ光の出射口または有機ELパネルを移動したり傾けたりすればよい。
図11は、実施の形態3における第3工程(透明対向電極を破壊する工程)を示す。図11に示されるように、本実施の形態の第3工程では、透明対向電極109のうち欠陥部130上の領域に焦点を合わせて、レーザ光140を照射する。レーザ光140は、レーザ光調整工程で決定された入射位置Sに、レーザ光調整工程で決定された入射角度θで、照射される。
図11に示されるようにレーザ光140は、バンク107上のカラーフィルタ113を通して、透明対向電極109に照射される。レーザ光140は、封止ガラス115から入射し、カラーフィルタ113および封止層111を通して、透明対向電極109に照射される。
欠陥部130上の透明対向電極109にレーザ光140を照射することで、欠陥部130上の透明対向電極109を破壊し、対向電極破壊部150が形成される。またレーザ光140を照射することで、カラーフィルタ除去部160が形成される。
このように、本実施の形態では、レーザ光は、発光領域内のカラーフィルタを通過しない。このため、発光領域内のカラーフィルタは除去されず、レーザリペア法による色再現性の低下を防止することができる。
図12Aは、第4工程によって修復された、有機EL素子100の平面図である。図12Bは、図12Aに示された有機EL素子100の一点鎖線AAによる断面の部分拡大図である。図12Aおよび図12Bに示されるように、有機EL素子100は、欠陥部上に対向電極破壊部150を有し、バンク107上にカラーフィルタ除去部160を有する。このように、カラーフィルタ除去部160は、非発光領域であるバンク107上の領域に存在し、発光領域170内には存在しない。
このため本実施の形態によって製造された有機ELディスプレイは、発光時に色再現性が低下しない。このため、本実施の形態によれば、さらに色再現性の高い有機ELディスプレイを提供することができる。
[実施の形態4]
実施の形態1〜3では、レーザ光の入射角度を調整することで、色再現性の低下を抑制する形態について説明した。
しかし、実施の形態1〜3のようにレーザ光の入射角度を調整すると、レーザ光の有機ELパネルの表層(通常は封止ガラス)への入射角度が大きくなることがある。レーザ光の有機ELパネルの表層への入射角度が大きすぎる場合、レーザ光を照射したとき、有機ELパネルの表層での反射率が高くなり、有機ELパネルの表層において反射されるレーザ光の割合が大きくなる。有機ELパネルの表層によって反射されるレーザ光の割合が大きくなると、透明陰極を破壊できない場合がある。
実施の形態4では、レーザ光の入射角度が大きくなる場合であっても、反射によるレーザ光のロスを低減することができる形態について説明する。
図13Aは、第2工程(有機EL素子内の有機層における欠陥部を検出する工程)によって検出された、欠陥部を有する有機EL素子100の平面図である。図13Bは図13Aに示した有機EL素子100の一点鎖線AAによる断面の部分拡大図である。本実施の形態における有機EL素子100は、欠陥部130とバンク107の端部との距離が長い以外は、実施の形態3の有機EL素子100と同じである。
図13Bに示されるように、有機EL素子100の、有機層105は異物120を有し、異物120が混入した有機層105の領域は欠陥部130を構成する。また、欠陥部130とバンク107の端部との距離は、実施の形態3における欠陥部130とバンク107の端部との距離d(10μm)よりも長い(例えば、30μm)。
次に、第3工程について説明する。本実施の形態は、実施の形態3と同様にレーザ光を、バンク上のカラーフィルタを通過させるために、第2工程(欠陥部の検出)後、第3工程(レーザ光の照射)を開始する前に、レーザ光調整工程を有する。
図14Aおよび図14Bは、レーザ光調整工程で特定したレーザ光の素子入射位置Sおよび素子入射角度θを示す。図14Aは、有機EL素子100の平面図であり、図14Bは、図14Aに示した有機EL素子100の一点鎖線AAによる断面の部分拡大図である。図14Aに示されるように、素子入射位置Sは、バンク上のカラーフィルタ113のうち、欠陥部130に最も近い。
また、図14Bに示されるように、素子入射位置Sと欠陥部130との水平距離をdとし、封止層111およびカラーフィルタの厚さの総和をhとしたとき、素子入射角度θは、およそtan−1(d/h)である。
したがって、欠陥部130とレーザ光の入射位置との水平距離(d)が30μmであり、封止層111の厚さが10μm、カラーフィルタ113の厚さが1μmである場合、レーザ光の入射角度θは、約70°となる。
このように、本実施の形態では、実施の形態3と比較して欠陥部とバンクの端部との距離が長いことから、dが大きい。このため、素子入射角度θも、実施の形態3よりも大きい。このため、有機パネルの表層(封止ガラス115)表面での反射率が高くなる。
図15は、有機パネルの表層(封止ガラス115)上に、プリズムを配置する工程を示す。図15に示されるように、封止ガラス115上には、複数のプリズム201が形成された透明なフィルム203が配置される。プリズム201は二等辺直角プリズムである。また、本工程では、フィルム203の代わりに、封止ガラス115上に液滴を配置してもよい。
図16は、実施の形態4における第4工程を示した図である。図16に示されるように、本実施の形態の第3工程では、透明対向電極109にレーザ光を照射する際に、レーザ光をプリズム201を通過させることを特徴とする。図16における破線Xは、プリズム201の傾斜面の法線を示す。レーザ光140をプリズム201を通して入射させることで、レーザ光140の有機ELパネルへの入射角度αを有機EL素子100への入射角度θよりも小さくすることができる。このため、レーザ光の入射角度の増加に伴う、反射によるレーザ光のロスを減少させることができる。フィルム203は本工程後、剥がされる。
一方、図17に示されるように封止ガラス上にプリズムを配置しなかった場合、レーザ光140の封止ガラス115への入射角度αが大きくなり、封止ガラス115によって反射されるレーザ光141の割合が増加する。このため、レーザ光の反射によるロスが大きくなり、透明対向電極109を破壊するために必要なレーザ光のエネルギが増加したり、透明対向電極109を破壊できないおそれがある。
このように、本実施の形態によれば、大きな入射角度が必要な場合であっても、所定のエネルギのレーザ光で透明対向電極を破壊することができる。
本出願は、2009年4月24日出願の特願2009−106811および特願2009−106812に基づく優先権を主張する。当該出願明細書に記載された内容は、すべて本願明細書に援用される。
本発明は、有機ELディスプレイの不良低減や品質向上を図ることが出来る。また、本発明は、有機層にダメージを与えることなく、欠陥部を通した電流のリークを防止できる。また、本発明は、色再現性の高い有機ELディスプレイの製造に有効である。
また、有機ELディスプレイ以外のカラーフィルタを利用した発光デバイスの製造にも適用することができる。
100、200 有機EL素子
101 基板
103 画素電極
105 有機層
107 バンク
109 透明対向電極
111 封止層
113 カラーフィルタ
115 封止ガラス
120 異物
130 欠陥部
140 レーザ光
150 対向電極破壊部
160 カラーフィルタ除去部
170 発光領域
201 プリズム
203 フィルム
50 有機層から発せられた光
51 対向電極破壊部とカラーフィルタ除去部とのギャップ
60 カラーフィルタ除去部の上面側の開口部と、底面側の開口部とが重なる領域

Claims (9)

  1. 基板と、前記基板上にマトリクス状に配置された有機EL素子と、を有する有機ELパネルを準備する工程であって、前記有機EL素子のそれぞれは、前記基板上に配置された画素電極、前記画素電極上に配置された有機層、前記有機層上に配置された透明対向電極、前記透明対向電極上に配置された封止層、および前記封止層上に配置されたカラーフィルタを有し、
    前記有機EL素子内の前記有機層に存在する欠陥部を検出する工程、
    前記透明対向電極のうち、前記欠陥部上の領域に、前記カラーフィルタを通してレーザ光を照射して、前記欠陥部上の領域の透明対向電極を破壊する工程を有し、
    前記レーザ光は、前記有機ELパネルの表示面の法線に対して傾けて照射される、アクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
  2. 前記レーザ光が通過した領域のカラーフィルタは、除去される、請求項1に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
  3. 前記透明対向電極のうち、前記レーザ光で照射される領域の直径をXとし、
    前記封止層の厚さをYとし、
    前記レーザ光の入射角度をθとしたときに、
    θ≧tan−1(x/y)である、請求項1に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
  4. 前記カラーフィルタの厚さをtとしたときに、
    前記カラーフィルタを通過するレーザ光の直径は、0.7t以下であり、かつ
    前記レーザ光の入射角度は、45°以上である、請求項1に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
  5. 前記有機EL素子は、前記有機層を規定するバンクをさらに有し、
    前記カラーフィルタは、前記バンク上にも配置され、
    前記レーザ光は、前記カラーフィルタのうち、前記バンク上の領域を通過する、請求項1に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
  6. 前記有機パネルの表層上にプリズムを配置する工程をさらに有し、
    前記レーザ光は、前記プリズムを通過する、請求項1に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
  7. 前記プリズムは、二等辺直角プリズムである、請求項6に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
  8. 前記有機パネルの表層上に液滴を配置する工程をさらに有し、
    前記レーザ光は、前記液滴を通過する、請求項1に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
  9. 前記レーザ光の波長は、400nm以下である、請求項1に記載のアクティブマトリクス型有機ELディスプレイの製造方法。
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