JP4732015B2 - 集光型太陽光発電ユニットおよび集光型太陽光発電装置 - Google Patents

集光型太陽光発電ユニットおよび集光型太陽光発電装置 Download PDF

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Description

本発明は、集光レンズを用いて太陽光を集光することにより発電容量を大きくすることが可能な集光型太陽光発電ユニット、およびそのような集光型太陽光発電ユニットを備える集光型太陽光発電装置に関する。
太陽エネルギーを電力に変換する太陽光発電装置が実用化されているが、低コスト化を実現し、さらに大電力を得るために、集光レンズで集光した太陽光を集光レンズの受光面積より小さい太陽電池素子に照射して電力を取り出すタイプの集光型太陽光発電装置が実用化されている。
集光型太陽光発電装置は、太陽光を集光レンズで集光することから、太陽電池素子としては、光学系で集光された太陽光を受光できる小さい受光面積を備えれば良い。つまり、集光レンズの受光面積より小さいサイズの太陽電池素子で良いことから、太陽電池素子のサイズを縮小することができ、太陽光発電装置において高価な構成物である太陽電池素子の使用量を減らすことができ、コストを低減することが可能となる。このような利点から、集光型太陽光発電装置は、広大な面積を利用して発電することが可能な地域などで、電力供給用に利用されつつある。
集光型太陽光発電装置として、太陽電池モジュールを支持板に取り付けるという簡単な構成により、重量の増大を招くことなく充分な強度、剛性が得られ、充分な放熱性が得られるようにしたものが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
特開平11−284217号公報
しかし、集光型太陽光発電装置の集光レンズは、太陽電池素子に対して適正な位置関係に配置されなければならず、高度な位置合わせが要求される。さらに、受光位置での集光によるエネルギーは極めて大きく、太陽電池素子周辺への照射による損傷防止対策などが放熱対策として必要である。
また、集光型太陽光発電装置は、砂漠等の温度変化の激しい地域に設置されることもしばしばであり、温度上昇に対する熱膨張対策も必要である。
すなわち、確実に太陽光から電力を取り出す太陽光発電装置とするために、太陽電池素子の実装、太陽電池素子と光学系との間の位置関係の調整などにおいて、熱、集光に対する適切な対策を施すことが極めて重要である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、太陽電池素子を実装する実装板と、太陽光を透過させる透過穴を有し実装板を覆う遮光板と、太陽電池素子の受光領域に太陽光を集光する集光レンズと、太陽電池素子と集光レンズとの位置を合わせるフレームとを備えることにより、組み立てが容易で生産性および保守(維持・点検)の作業性を向上させ、光学部材の位置合わせが容易で、熱、太陽光に対して優れた作用を生じる集光型太陽光発電ユニットおよび集光型太陽光発電装置を提供することを目的とする。
本発明に係る集光型太陽光発電ユニットは、集光レンズで集光した太陽光を太陽電池素子に照射して発電する集光型太陽光発電ユニットにおいて、前記太陽電池素子を実装してある実装板と、前記太陽電池素子の受光領域に太陽光を照射させる透過穴を有し前記実装板を覆う遮光板と、該遮光板に対向して配置され前記受光領域に太陽光を集光する集光レンズと、前記太陽電池素子と前記集光レンズとの位置を合わせて保持するフレームとを備え、前記遮光板と前記フレームとは一体の金属板で形成された構造体とされ、前記遮光板は前記構造体の底部を構成し、前記フレームは前記構造体の側壁を構成し、前記実装板は、前記遮光板に装着されて長手方向の端辺の略中央が前記遮光板に固定されていることを特徴とする。
好ましくは、前記遮光板は、前記透過穴の周縁を前記実装板側に折り曲げた屈曲部を有することを特徴とする。
好ましくは、前記実装板は、前記太陽電池素子を複数配置してあることを特徴とする。
好ましくは、前記集光レンズは、前記複数の太陽電池素子それぞれに対応して透光性保護板に配置され保持されていることを特徴とする。
好ましくは、前記透光性保護板は長手方向の端辺の略中央を前記フレームの上端に固定してあることを特徴とする。
好ましくは、前記実装板および前記透光性保護板は、前記フレームの長手方向で複数に分割してあることを特徴とする。
本発明に係る集光型太陽光発電装置は、集光型太陽光発電ユニットを備える集光型太陽光発電装置において、前記集光型太陽光発電ユニットは、本発明に係る集光型太陽光発電ユニットであり、追尾駆動される構成としてあることを特徴とする。
本発明に係る集光型太陽光発電ユニットおよび集光型太陽光発電装置によれば、太陽電池素子を実装した実装板および太陽電池素子を覆う遮光板と、太陽電池素子および集光レンズの位置関係を画定するフレームとを備える構成としてあり、実装板とフレームとを別構成としてあることから、実装板への太陽電池素子の実装などでの生産性が向上し、保守・点検が容易になり、作業性、信頼性を高めることができるという効果を奏する。
また、遮光板とフレームとを一体の金属板で形成した構造体とすることから、集光型太陽光発電ユニットの構造体(構造骨格)の強度を確実に向上することができる。
また、構造体(フレーム、遮光板)を基準形状として透過穴に対する実装板、透光性保護板(集光レンズ)の位置合わせを行うことができるので、光学部材(集光レンズ、透光性保護板)と太陽電池素子との位置合わせ精度の確保が容易になる。また、位置合わせ精度を向上できることから、照射される太陽光の利用効率を大きくすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る集光型太陽光発電ユニットおよび集光型太陽光発電装置によれば、太陽電池素子を実装する実装板への太陽光は遮光板で阻止されることから、太陽電池素子を搭載する実装板での損傷を防ぐことができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニットの要部の配置関係を部分的に示す分解斜視図である。図2は、図1の集光型太陽光発電ユニットの実装板とフレーム底部との位置決め・固定の状態を説明する説明図であり、(A)は実装板の斜視図、(B)は位置決め固定状態を示す断面図、(C)は緩い固定状態を示す断面図である。図3は、図1の集光型太陽光発電ユニットの透光性保護板とフレーム上端との位置決め・固定の状態を説明する説明図であり、(A)は透光性保護板などの斜視図、(B)は位置決め固定状態を示す断面図、(C)は緩い固定状態を示す断面図である。
本実施の形態の集光型太陽光発電ユニット10は、太陽電池素子1、レシーバ2に接着された太陽電池素子1を実装してある実装板3、実装板3を覆う遮光板4、遮光板4の対向する2辺の端部から垂直方向に配置されたフレーム5、遮光板4に対向してフレーム5の上端に対応して配置され太陽電池素子1の受光領域に太陽光Lsを集光する集光レンズ7、集光レンズ7を固定(固着)してフレーム5の上端に装着される透光性保護板6を備える。
機能に対応した構成部材として部品点数を少なくしてあることから、組み立てが容易で、小型・軽量化が可能となり、機械的強度の大きい集光型太陽光発電ユニット10とすることができる。つまり、機能に対応した部材構成となり簡略化した構造となることから、機械的強度および生産性を向上させることができる。また、機械的強度の強いフレーム5により光学的距離を画定することから安定した確実な集光が可能となり、遮光板4により実装板3を覆うことから損傷の恐れのない信頼性の高い発電が可能となる。
実装板3には、レシーバ2に搭載された太陽電池素子1が例えば5個ずつ2列に計10個配置してある。太陽電池素子1は、集光レンズ7の集光位置に対応して配置される。実装板3は、太陽電池素子1、レシーバ2を10個単位として収納する空間を確保する窪みを持つ皿状に形成され、周縁には遮光板4へ取り付けるための鍔3aが形成してある。
実装板3は、放熱性、軽量化などを考慮して例えばアルミニウムで形成することが望ましい。アルミニウムについてはアルマイト加工などの、適当な絶縁処理が施されていても良い。また、実装板3は、遮光板4に装着され、遮光板4と共に10個の太陽電池素子1を収納し、外部環境から保護する保護空間を形成する。
集光レンズ7は、10個の太陽電池素子1のそれぞれに対応するように5個ずつ2列に計10個が透光性保護板6に配置、固定されレンズアレイ(6、7)を構成している。集光レンズ7は加工性、透光性などを考慮して例えばアクリル樹脂で形成してある。なお、レンズ材料としては、ポリカーボネート、ガラスでもよい。
透光性保護板6は、透光性、強度、耐環境性などを考慮して例えばガラスで形成してあり、周囲環境からの風雨の影響を防止することができる。集光レンズ7は、透光性を有する適宜の接着剤で透光性保護板6に接着され保持されている。なお、透光性保護板6の材料としては、アクリル樹脂や、ポリカーボネートでもよい。
集光レンズ7は、太陽電池素子1の受光領域に集光するように光学的距離(焦点距離に基づいて規定される)を調整してあることから、集光レンズ7により集光された太陽光Lsは、太陽電池素子1の配置面で極めて大きなエネルギーとなる。また、太陽光Lsを追尾する構成とした場合に、集光された太陽光Lsに太陽電池素子1が常に正対する関係を維持できるとは限らず、さらに、異常事態の発生によって追尾装置が停止する事態も想定される。つまり、集光した太陽光Lsが、太陽電池素子1の受光領域ではなく、受光領域以外の実装板3の周囲部材もしくは実装板3に照射される恐れがあり、そのような場合、照射部分が焼損などにより損傷する恐れがある。
したがって、遮光板4は、集光された太陽光Lsによる損傷の発生を防止するように太陽光Lsを遮光する構造としてあり、太陽電池素子1の受光領域以外には太陽光Lsが影響しないように構成してある。また、遮光機能に併せて太陽電池素子1での受光を可能にするため、集光した太陽光Lsを透過させて太陽電池素子1の受光領域に照射する透過穴4aを太陽電池素子1の受光領域に対向させるように位置合わせして設けてある。
つまり、実装板3に実装された10個の太陽電池素子1のそれぞれに対応して透過穴4aが穿設してあり、透過穴4aの位置に太陽電池素素子1の位置および集光レンズ7の集光位置を整合させることが発電効率を確保するために極めて重要である。また、遮光板4は、透過穴4aの作用を確実に実現するために、実装板3と近接してフレーム5の底部に対応して配置される。
集光型太陽光発電ユニット10の機械的強度を確保、向上するため、また、生産性を向上するために、フレーム5は連続成形により一体として形成することが好ましい。また、対向する2つのフレーム5の中間に位置する遮光板4もフレーム5と一体であることが好ましい。そのために、遮光板4およびフレーム5は、例えば鉄板、鋼板などの金属板をロールフォーミング加工することにより一体に形成してある。なお、鉄板、鋼板については亜鉛メッキなどの防錆処理が施されていることが望ましい。
したがって、遮光板4は集光型太陽光発電ユニット10の構造体11の底部を、フレーム5は構造体11の側壁をそれぞれ構成することとなり、集光型太陽光発電ユニット10の構造体(構造骨格)11の強度を確実に向上することができる。
遮光板4をフレーム5と一体とすることにより、遮光板4として別部材を用いる必要がなく生産性を向上することができる。また、遮光板4(透過穴4a)の位置が画定されることから、集光レンズ7に対する実装板3の位置合わせを精度良く行うことができる。
ロールフォーミング加工時にフレーム5と一体に形成された遮光板4は、実装板3を装着するためにフレーム5の上端側に凸状とされたフレーム底部4bを構成する。以下、フレーム5と一体化して形成された遮光板4を便宜上フレーム底部4bと記載することがある。
つづいて、透過穴4aの位置に太陽電池素素子1の位置を整合させる具体的な構造について説明する。フレーム底部4bに実装板用突起部4dを設け、実装板用突起部4dに対応する実装板位置合わせ部3bを実装板3(鍔3a)に形成することにより(図2(A)参照)、太陽光Lsと交差する方向での実装板3の位置決めが容易に行える。つまり、フレーム底部4bの実装板用突起部4dと実装板3の実装板位置合わせ部3bを嵌合し、ビス30などで固定する(図2(B)参照)。本実施の形態では実装板3の長手方向で対向する2つの端辺(鍔3a)の略中央に実装板位置合わせ部3bをそれぞれ設けて、フレーム底部4bに実装板3を固定している。
さらに、フレーム底部4bに実装板用突起部4dとは別に実装板用突起部4eを設け、実装板用突起部4eに対応する嵌合部3cを実装板3(鍔3a)に形成することにより(図2(A)参照)、実装板3をフレーム底部4bに緩やかに固定することができる。つまり、フレーム底部4bの実装板用突起部4eと実装板3の嵌合部3cとの間のスペースSを介して実装板用突起部4eと嵌合部3cを嵌合し、ビス30などで固定する(図2(C)参照)。なお、フレーム底部4bと実装板3との間には緩衝材33を挟み込んでおいても構わない。
また、フレーム底部4bに設けた実装板用突起部4d、4eが凹部で、実装板位置合わせ部3b、嵌合部3cが凸部でも構わず、位置決め、固定を行えるものであれば形状は問わない。
つづいて、透過穴4aの位置に集光レンズ7の集光位置を整合させる具体的な構造について説明する。フレーム5の上端には、透光性保護板6(集光レンズ7)を支持するための鍔5aがロールフォーミング加工時に一体に形成してあり、集光レンズ7の位置決めを確実に行うことが可能となる。
また、フレーム5の鍔5aに鍔突起部5cを設け(図1参照)、鍔突起部5cに対応する保護板枠位置合わせ部6bを透光性保護板6の長手方向の端辺(枠部6a)の略中央に形成することにより(図3(A)参照)、太陽光Lsと交差する方向での透光性保護板6(集光レンズ7)の位置決めが容易に行える。なお、鍔5aに設けた鍔突起部5cは、凹部でも構わず、位置決めを行えるものであれば形状は問わない。
また、鍔突起部5cを用いずに、保護板枠位置合わせ部6bに常温で硬化するシリコーン系樹脂などを流し込むことで、枠部6aを鍔5aに固定しても構わない。位置決めに際しては太陽電池素子1と集光レンズ7の光学的位置合せを幾何学的測定や発電電力測定などにより行い、透光性保護板6を鍔5aに仮止めした後樹脂にて固定すればよい。
透光性保護板6の長手方向で端辺の略中央に保護板枠位置合わせ部6bを近距離の位置に一対形成することにより、回転することなく透光性保護板6(集光レンズ7)の姿勢を固定することができ、また、透光性保護板6は熱膨張によるストレスの少ない状態で鍔5aに固定されることとなる(図3(B)参照)。
また、透光性保護板6の枠部6aは押え部材9によって、透光性保護板6が伸縮可能となるように押えることが好ましく、透光性保護板6の端面に緩衝材32を巻き付け、押え部材9を押え穴9aを通るボルト31で鍔5aに固定することで、透光性保護板6の機械的ストレスからの保護と止水機能を持たせることができる。つまり、透光性保護板6は保護板枠位置合わせ部6bのみで固定され、押え部材9により緩やかに押えられた状態となることから、熱膨張などによる伸縮のストレスがかからないこととなる(図3(C)参照)。
したがって、フレーム5および遮光板4を構造体の基準位置(基本形状)として、実装板3と透光性保護板6との位置合わせを正確に行うことができ、正確な集光を可能にすることができる。
集光レンズ7を固定する透光性保護板6は、フレーム5の上端(鍔5a)に装着される。また、集光レンズ7を通過した太陽光Lsが太陽電池素子1の受光領域に集光するように集光レンズ7を配置する必要があることから、フレーム5(構造体11の側壁)の高さは、集光レンズ7の焦点距離を考慮して、太陽電池素子1と集光レンズ7との間に必要な光学的距離(最大電力の発電とするのに必要な距離)を画定するように設定してある。
つまり、フレーム5の高さは、太陽電池素子1と太陽光Lsとを正対状態とした場合に、集光レンズ7のレンズ領域に入射した太陽光Lsが、遮光板4の透過穴4aを通過してレシーバ2上に搭載された太陽電池素子1の受光領域全域に確実に照射されるように設定してある。
フレーム5の長手方向には、フレーム5を相互に嵌合できる嵌合溝5bがロールフォーミング加工時に一体に形成してある。嵌合溝5bを嵌合させて、長手方向と交差する短手方向にフレーム5を複数連結して、集光型太陽光発電装置20(実施の形態2参照)を構成することができる。嵌合溝5bは、フレーム5を相互に嵌合することから、複数連結した場合でも機械的強度の大きい構造体11を維持することが可能となる。
実装板3および透光性保護板6は、フレーム5の長手方向に対して複数に分割して装着してある。この構成により、集光型太陽光発電ユニット10を大型化するためにフレーム5の長手方向の長さを長くした状態でも、組み立ての容易性を確保できることから生産性を向上でき、また、保守点検、補修などを容易に行うことが可能となる。
また、長手方向でフレーム5の長さに対して実装板3および透光性保護板6を短くすることにより、フレーム5に対する太陽電池素子1、集光レンズ7の位置合わせは、フレーム5(透過穴4a)に対して狭い範囲(分割した範囲)で行えば良くなることから、正確な位置合わせを行うことが可能となる。
特に実装板3、フレーム5、透光性保護板6は、それぞれ異なる素材で構成される場合、それぞれの熱膨張率が異なるので、長さが長くなるほど熱膨張の影響が大きくなり、温度変化による位置ずれにより集光された太陽光Lsが太陽電池素子1に照射されなくなる恐れがある。しかし、実装板3および透光性保護板6を分割して短くすることにより、短い長さ(狭い範囲)での熱膨張を考慮すれば良いこととなるので、熱膨張の影響を低減することが可能となる。
つまり、実装板3および透光性保護板6は、フレーム5の長手方向で複数に分割してある場合、実装板3、透光性保護板6およびフレーム5の材料の相違に伴う熱膨張の差異による位置ずれを低減することが可能となり、高温の環境下でも正確な集光、発電が可能となり、信頼性の高い集光型太陽光発電ユニット10となる。
また、透光性保護板6の長手方向の端辺の略中央をフレーム5の上端(鍔5a)に固定することにより、熱膨張による位置ずれの影響を低減することが可能となる。
さらに、透光性保護板6の少なくとも2箇所でフレーム5の上端(鍔5a)に固定することにより、熱膨張による回転ずれの影響を低減することが可能となる。
実装板3および透光性保護板6は複数の太陽電池素子1に対応している場合が好ましいが、実装板3および透光性保護板6が個々の太陽電池素子1に対応して個別に構成してある場合においても、本実施の形態に係る技術事項が適用できることは言うまでもない。つまり、個々の太陽電池素子1にそれぞれ対応させて実装板3の端辺の略中央を遮光板4に固定し、集光レンズ7の端辺の略中央をフレーム5の上端に固定することにより、集光型太陽光発電ユニット10を構成することができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニットの長手方向での側面から見た要部の配置関係を透視的に示す概略側面図である。図5は、図4の矢符A−Aでの断面概要を示す拡大断面図である。なお、図4では太陽電池素子1、レシーバ2は図示を省略してある。
フレーム5は、例えば鉄板、鋼板などのロール状金属板を平板状に引き出し、透過穴4a、実装板用突起部4d、4e(図2参照)、鍔突起部5c(図3参照)を画定した平面金型によりプレス加工して平板に連続的に転写し、プレス加工された部位についてロールフォーミング加工により三次元加工を行う。このとき、金型は実装板3もしくは透光性保護板6で規定される単位長さでプレス加工することが好ましい。このようにロールフォーミング加工で連続的に曲げ加工して形成した母材を、集光型太陽光発電装置20(実施の形態2参照)を構成する集光型太陽光発電ユニット10に適した大きさとして長手方向に約3m程度に切断して形成してある。
つまり、本実施の形態に係る集光型太陽光発電ユニット10では、金属板のロールフォーミング加工により遮光板4およびフレーム5を成形することで、生産性良く精度の高い構造体を必要な長さで形成することが可能となる。
フレーム5の長手方向には、複数(例えば3個)に分割され約1m程度の長さとした実装板3、透光性保護板6がそれぞれフレーム5の下部、上部に配置され、固定(装着)してある。実装板3、透光性保護板6は、複数に分割してあることから、分割数に応じて熱膨張の影響を低減することができる。例えば、透光性保護板6の長さは約1m程度であることから、長手方向で5個の配列とされた集光レンズ7は約200mm角程度となる。したがって、透光性保護板6、遮光板4の幅は約400mm程度となる。また、実装板3の幅は、300mm程度としてある。
透光性保護板6の表面から入射して集光レンズ7を透過した太陽光Lsは、集光されて遮光板4の透過穴4aを通過して実装板3に実装された太陽電池素子1に照射される。
実装板3は、鍔3aをフレーム底部4bに当接して装着してある。実装板3は、実装板3の長辺(長手方向の端辺)に対応する鍔3aの長手方向の略中央に形成された実装板位置合わせ部3bで位置決めされ、ビス30など適宜の固定金具でフレーム底部4bに強く固定される(図2参照)。その他の位置の鍔3aは嵌合部3cでビス30など適宜の固定金具でフレーム底部4bに係止(緩く固定)される(図2参照)。つまり、実装板3の長手方向の端辺の略中央で位置決め固定することにより、例えば角部で位置決めした場合と比較して熱膨張による位置ずれを半減することが可能となる。
また、実装板3の4辺の全体を同じ強度で固定する場合には熱膨張による反りなどの影響が大きくなるが実装板3(鍔3a)の長辺の中点付近のみを強く固定し、他の位置を係止状態として緩く固定することにより反り(撓み)などの発生を防止することができ、熱膨張の影響を低減することができる。
つまり、長さが約1mの鍔3a(実装板3)の長辺の中点付近で位置決め固定することにより、熱膨張による位置ずれの影響が生じる範囲を半分の約0.5mに抑えることが可能となる。なお、固定に際して鍔3a(実装板3)の長辺の略中央には分離した2つの固定点を設けることにより、実装板3の回転による位置ずれが生じないようにすることが好ましい。分離した2つの固定点は同一長辺の中点付近に近接して配置しても構わなく、固定される双方の材質の熱膨張率が同等の場合は対辺の中点付近に設けても構わない。
透光性保護板6は、集光レンズ7を貼り付けた面を遮光板4に対向させ、集光レンズ7を貼り付けた領域の周囲に形成される枠部6aで、実装板3と同様に、透光性保護板6(枠部6a)の長辺(長手方向の端辺)の中点付近で鍔5aに対して位置決めされる。透光性保護板6の場合にも実装板3と同様の作用効果を生じることから位置ずれを抑制することができる。なお、枠部6aは押え部材9など適宜の固定金具で鍔5aに対して適宜固定される(図3参照)。隣接する透光性保護板6相互間では、相互間を差し渡す形状の固定金具(不図示)により固定すれば良い。
このとき、枠部6aに形成された保護板枠位置合わせ部6bに対応する鍔5aの固定点に鍔突起部5cを設けて、鍔5aを保護板枠位置合わせ部6bに嵌合させて(図3参照)、押え部材9により固定することが好ましく、最大発電出力が得られるように透光性保護板6の固定位置を位置決めする操作なしで容易に設置もしくは交換が行える。
また、透光性保護板6の他の固定方法として、透光性保護板6を位置決めした後、保護板枠位置合わせ部6bに接着剤を流し込んで枠部6aを鍔5aに固定する構成としても構わない。
実装板3および透光性保護板6の位置決め、固定は、共通(同一)の構造体11(遮光板4、鍔5a)に対して同等の精度で行えることから、集光型太陽光発電ユニット10全体として位置決め精度を向上することができ、太陽光の利用効率を確実に向上することができる。
集光レンズ7は、成型時の加工性を考慮して、太陽電池素子1それぞれに対応して約200mm角のサイズで設けられ、フレネルレンズ状の金型に例えばアクリル樹脂を流し込んで一面が平板なフレネルレンズとして成型してある。フレネルレンズとすることにより、集光レンズの軽量化が行え、大面積の集光レンズ7で小面積の太陽電池素子1への集光が可能となる。太陽電池素子1毎に個別に成型する代わりに、複数の太陽電池素子1に対応するように複数のフレネルレンズを一体に成型して構成することも可能である。また、集光レンズ7は透光性保護板6に貼り合わされて強度および平面性を確保できることから、薄型化が可能となり集光特性の良いレンズ形状とすることが可能となる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニットに搭載された太陽電池素子のレシーバでの配置状態を示す平面図である。
本実施の形態では、太陽電池素子1は、GaAs系の化合物半導体を用いて公知の半導体製造プロセスによりPN接合、電極などを形成してウエファから受光領域7mm角のチップに加工されている。太陽電池素子1は、約60mm角の銅製のレシーバ2に裏面電極によって電気的、機械的に接続、接着(搭載)されている。レシーバ2の対角位置のコーナー部に基準穴2pが高精度に穿設され、この基準穴2pを基準に太陽電池素子1が位置決めされ接着される。
太陽電池素子1と並列にバイパスダイオードDiが接続してあり、太陽光Lsの遮断などにより太陽電池素子1が抵抗として動作する場合に隣接する太陽電池素子1への電流経路を構成して、特定の太陽電池素子1が発電機能を果たさない場合でも全体として発電機能を維持できる構成としてある。
レシーバ2の表面は、電気的接続が必要となる太陽電池素子1の基板電極、バイパスダイオードDiの基板電極が接続される領域、基板電極接続部2bの領域で露出してあり、他の表面領域は絶縁性レジスト2iで被覆してある。絶縁性レジスト2iの表面の一部に出力取り出しのための電極となる表面電極接続部2tが適宜の薄板状の導体で形成してある。
太陽電池素子1の対向するチップ両端部に形成された表面電極1aは、ワイヤWsを介して表面電極接続部2tにワイヤボンディングしてあり、基板電極接続部2bとの間で出力を取り出すことができる。また、バイパスダイオードDiの表面電極は、ワイヤWdを介して表面電極接続部2tにワイヤボンディングしてあり、バイパス動作を行うことができる。
本実施の形態では太陽電池素子1のチップ表面に反射防止膜が形成されており、反射防止膜内の多重反射のため波長によって反射率は変化するが、入射角の増加に伴って反射率は高くなる傾向があるため、受光領域表面における反射損失を低減することができる。反射防止膜としてはTiO/Al22膜を採用してある。表面電極1aを部分的に露出させて電気的に接続する必要があるが、厚さ100nm程度の厚みであるため、ワイヤーヘッドを摩擦により溶解させて圧着接続させるウエッジボンディングを行う。つまり、表面電極1a上の反射防止膜を研磨し、表面電極1aを部分的に露出させてワイヤボンディングを行う。したがって、反射防止膜を取り除く工程なしに表面電極1aを表面電極接続部2tに電気的に接続することが可能である。
ワイヤボンディングに際し、ワイヤーヘッドを摩擦する方向は、表面電極1aのパターン形状の長手方向として振幅させることにより、表面電極1aの短辺幅を短く設定することが可能となる。本実施の形態においては、ワイヤWsの直径の約2倍程度の摩擦幅があれば十分でありワイヤ径が250μm程度の場合、圧着部の幅は約750μm程度である。
また、各表面電極1aに対してワイヤWsを1本にする場合は、効率よく集電するためにワイヤWsの圧着位置は表面電極1aの中央付近とすることが好ましい。本実施の形態では各表面電極1aに対してワイヤWsを1本としてあるが、各表面電極1aに対して複数本接続しても良い。表面電極1aのパターン形状の長手方向にワイヤーヘッドを摩擦させれば、ワイヤWsの表面電極接続部2tへの張り出し方向はいずれでも構わないが、表面電極接続部2tへ最短距離の経路を辿るのが好ましい。
表面電極接続部2tは太陽電池素子1とバイパスダイオードDiとの並列接続を容易にするために、各表面電極1aの長手方向に対して直交方向に配置されるのが好ましい。太陽電池素子1の対向するチップ両端部に形成された表面電極1aをワイヤボンディングにより表面電極接続部2tに電気的に接続することで、電極形状の短辺幅を短く設定でき、太陽電池素子1のチップあたりの発電面積比率を大きくすることができることから製造コストを削減することができる。
太陽電池素子1の表面に不透明で厚みを有する電極などが存在する場合は入射角の増大により電極の陰による入射光損失が大きくなるが、チップ両端部に表面電極1aを形成する本実施の形態によればそのような問題が抑制されることから発電効率が向上する。また、ワイヤWsを用いることにより太陽電池素子1の表面を被覆する電極の面積が小さくなり、発電効率が向上する。
なお、太陽電池素子1、及びバイパスダイオードDiの接合はワイヤボンディングが好ましいが、半田接合や、溶接による接合でも良い。
表面電極接続部2t、基板電極接続部2bに対して隣接する太陽電池素子1との接続を行うための導電リード2cがそれぞれ接続してあり、導電リード2cを直列あるいは並列に接続することにより大容量の発電が可能となる。
本実施の形態では太陽電池素子1としてGaAs系化合物半導体太陽電池を用いたが、これに限定されずSi太陽電池や、それら太陽電池を組み合わせたメカニカルスタック型太陽電池などを使用してもよい。
図7は、本発明の実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニットに搭載された太陽電池素子の実装状態および透過穴の配置状態を示す説明図であり、(A)は側面から見た状態を透視的に示す側面透視図であり、(B)は集光レンズの側から遮光板(透過穴)を見た平面図である。
レシーバ2の露出表面に半田接合された太陽電池素子1およびバイパスダイオードDiは、封止ダム2sdにより周囲(平面状周囲)を囲まれ、封止樹脂2srで樹脂封止される。封止樹脂の表面に封止ガラス2sgを配置することにより(遮光板4側の表面での)樹脂封止の耐湿性を向上することができる。なお、封止ガラスの上には、MgF2などの適当な反射防止膜が形成されていても良い。封止ダム2sdは例えば白色などのシリコーン樹脂、封止樹脂2srは例えば透光性の大きいシリコーン樹脂で形成する。樹脂封止の工程は、まず封止ダム4sdを形成する工程、次に封止ダム4sdの内側に封止樹脂2srを注入充填する工程、適宜の硬度とした封止樹脂2srの表面にガラスを載置する工程で構成される。
本実施の形態ではレシーバ2は銅製であり、集光された太陽光Lsが照射されることによって極めて高温になる太陽電池素子1に対して放熱手段としても機能する。太陽電池素子1を搭載したレシーバ2は、アルミニウム製の実装板3に絶縁熱伝導シート3iを介して接着され、絶縁状態を維持しながら太陽電池素子1の熱を実装板3から大気に放熱する。なお、絶縁熱伝導シート3iとしては、酸化アルミニウムなどの絶縁性金属を金属フィラとして含むシリコーン系ゴムを適用することができる。また、実装板3には適宜放熱フィン(不図示)を設けることが可能であり、特にレシーバ2に対応する位置に配置することにより大きな放熱効果を得ることができる。
レシーバ2と実装板3の相互間の位置決め、固定は、レシーバ2に設けられた基準穴2pに対して、実装板3に正確に位置合わせした受穴3pを形成し、基準穴2pおよび受穴3pに絶縁被覆されたリベット2rを挿通して固定することにより精度良く行うことができる。
透過穴4aの形状およびサイズは、受光領域7mm角の太陽電池素子1、焦点距離(太陽電池素子1の受光領域に平面状に集光する距離:光学的距離)300mmの集光レンズ7に対して、長さb=13mm角の開口としてある。なお、遮光板4と実装板3との間隔を適宜調整しておくことは言うまでもない。
また、透過穴4aの形状はb=13mm角のサイズに打ち抜きすることもできるが、透過穴4aの周囲を絞り加工して周辺に屈曲部4cを形成し、斜めから透過して太陽電池素子1以外の部分を照射する恐れのある太陽光Lsdを遮断する機能(角度)を持たせて形成することが好ましい。
つまり、遮光板4は、透過穴4aの周縁を実装板3の側に折り曲げた屈曲部4cを有する構成により、透過穴4aに対して斜めに照射する太陽光Lsが遮光板4の裏側(すなわち実装板3および太陽電池素子1側)へ透過することを防止できることから、太陽電池素子1の周辺部での太陽光Lsによる損傷を防止することが可能となる。
さらに、屈曲部4cの集光レンズ7側の表面(入射側表面)4sを鏡面加工することにより、屈曲部4cに照射された太陽光Lsを太陽電池素子1側に反射させて入射効率を高めることができる。
<実施の形態2>
図8は、本発明の実施の形態2に係る集光型太陽光発電装置の受光面を垂直状態とした正面概要を示す正面図である。図9は、図8の集光型太陽光発電装置の背面概要を分解して示す分解斜視図である。
本実施の形態の集光型太陽光発電装置20は、実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニット10をフレーム5の長手方向と交差する短手方向で複数連結してある。この構成により、垂直方向と水平方向で重量バランスの取れた受光平面とすることができ、追尾駆動に適した平面形状とすることができる。
つまり、嵌合溝5bを相互に嵌合して1群(例えば3個)のフレーム5を短手方向で連結し、また、分割して配置された実装板3相互間の短手方向にU字状の主桁部21を1群のフレーム5に対応配置して支持、連結することにより、垂直方向の上部側に発電モジュール22、下部側に発電モジュール23を構成してある。つまり、全体で集光型太陽光発電ユニット10の数は6個で良く、少ないユニット数で集光型太陽光発電装置20を構成することができることから機械的強度を確保し、生産性、量産性を向上することができる。
フレーム5の長手方向を水平方向に配置することから、大面積で(フレーム5の全面を利用して)フレーム5を相互に押圧することができるのでフレーム5相互間の連結強度をより大きくでき、機械的強度が大きく安定した連結が可能となる。また、フレーム5相互を主桁部21で支持することから、機械的強度をさらに向上させることができる。
また、実装板3は主桁部21に重ならないように配置されていることにより、太陽光発電装置20を現地に設置した後でもフレーム5を固定したままで実装板3を遮光板4から取り外すことが可能となり、保守点検、補修の作業性が向上する。
つまり、集光型太陽光発電装置20は、実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニット10を複数連結してあり、集光型太陽光発電ユニット10は、フレーム5の長手方向と交差する短手方向に連結する構成とした場合、構造的に安定したモジュールを構成することから、機械的強度が大きく自動追尾に適した平面形状とすることができ、大きな発電容量を生産性、作業性、信頼性良く、確実に実現することが可能となる。
また、集光型太陽光発電装置20では、フレーム5の長手方向を水平方向に配置する構成とした場合、フレーム5相互間の連結をより強固にできることから機械的強度が大きく安定した連結が可能となる。
また、集光型太陽光発電装置20では、フレーム5の長手方向と交差する短手方向で、フレーム5を連結する主桁部21を備える構成とした場合、連結したフレーム5を確実に支持、連結することができることから、機械的強度のより大きい集光型太陽光発電装置を構成することができる。
また、集光型太陽電池装置20では、現地に設置した後でもフレーム5を固定したままで実装板3および透光性保護板6をフレーム5、遮光板4から容易に取り外せることにより、現地での保守点検、補修を容易に行うことが可能となる。
集光型太陽光発電装置20の設置に際しては、発電モジュール22、23間をさらに、主桁結合部24によって機械的に強固に固定する。主桁結合部24は、追尾駆動部25を介して支柱26により適宜保持される。追尾駆動部25は、太陽光Lsを自動追尾するように水平方向の回動機能を有する旋回駆動部、垂直方向の回動機能を有する傾倒駆動部で構成される。傾倒駆動部が備える制御棒27の先端は発電モジュール22の背面に設けた固定金具27aに連結され制御性、安定性を向上してある。
フレーム5の長手方向の端面に対応する端面側壁28は、連結された複数のフレーム5を一体的に覆う板材により構成してあり、発電モジュール22、23それぞれに形成してある。もちろん、端面側壁28は、集光型太陽光発電ユニット10のそれぞれに対応して分割して形成されてもよい。
また、端面側壁28は、フレーム5内の温度上昇を防止するために通気可能な状態とされることが望ましい。即ち、塵芥などの進入を防ぎながら通気を確保できる通気孔あるいは網材を板材の一部に形成して構成されることが望ましい。
なお、集光型太陽光発電ユニット10のみで追尾駆動される集光型太陽光発電装置とすることが可能であることは言うまでもない。
本発明の実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニットの要部の配置関係を部分的に示す分解斜視図である。 図1の集光型太陽光発電ユニットの実装板とフレーム底部との位置決め・固定の状態を説明する説明図であり、(A)は実装板の斜視図、(B)は位置決め固定状態を示す断面図、(C)は緩い固定状態を示す断面図である。 図1の集光型太陽光発電ユニットの透光性保護板とフレーム上端との位置決め・固定の状態を説明する説明図であり、(A)は透光性保護板などの斜視図、(B)は位置決め固定状態を示す断面図、(C)は固定状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニットの長手方向での側面から見た要部の配置関係を透視的に示す概略側面図である。 図4の矢符A−Aでの断面概要を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニットに搭載された太陽電池素子のレシーバでの配置状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る集光型太陽光発電ユニットに搭載された太陽電池素子の実装状態および透過穴の配置状態を示す説明図であり、(A)は側面から見た状態を透視的に示す側面透視図であり、(B)は集光レンズの側から遮光板(透過穴)を見た平面図である。 本発明の実施の形態2に係る集光型太陽光発電装置の正面概要を示す正面図である。 図8の集光型太陽光発電装置の背面概要を分解して示す分解斜視図である。
符号の説明
1 太陽電池素子
2 レシーバ
3 実装板
3a 鍔
3b 実装板位置合わせ部
4 遮光板
4b フレーム底部
4a 透過穴
4c 屈曲部
4d 実装板用突起部
4s 表面(入射側表面)
5 フレーム
5a 鍔
5b 嵌合溝
6 透光性保護板
6a 枠部
6b 保護板枠位置合わせ部
7 集光レンズ
10 集光型太陽光発電ユニット
11 構造体
20 集光型太陽光発電装置
21 主桁部
22 発電モジュール
23 発電モジュール
24 主桁結合部
26 支柱
Ls 太陽光

Claims (7)

  1. 集光レンズで集光した太陽光を太陽電池素子に照射して発電する集光型太陽光発電ユニットにおいて、
    前記太陽電池素子を実装してある実装板と、
    前記太陽電池素子の受光領域に太陽光を照射させる透過穴を有し前記実装板を覆う遮光板と、
    該遮光板に対向して配置され前記受光領域に太陽光を集光する集光レンズと、
    前記太陽電池素子と前記集光レンズとの位置を合わせて保持するフレームとを備え、
    前記遮光板と前記フレームとは一体の金属板で形成された構造体とされ、前記遮光板は前記構造体の底部を構成し、前記フレームは前記構造体の側壁を構成し
    前記実装板は、前記遮光板に装着されて長手方向の端辺の略中央が前記遮光板に固定されていること
    を特徴とする集光型太陽光発電ユニット。
  2. 前記遮光板は、前記透過穴の周縁を前記実装板側に折り曲げた屈曲部を有することを特徴とする請求項1に記載の集光型太陽光発電ユニット。
  3. 前記実装板は、前記太陽電池素子を複数配置してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の集光型太陽光発電ユニット。
  4. 前記集光レンズは、前記複数の太陽電池素子それぞれに対応して透光性保護板に配置され保持されていることを特徴とする請求項3に記載の集光型太陽光発電ユニット。
  5. 前記透光性保護板は長手方向の端辺の略中央を前記フレームの上端に固定してあることを特徴とする請求項4に記載の集光型太陽光発電ユニット。
  6. 前記実装板および前記透光性保護板は、前記フレームの長手方向で複数に分割してあることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の集光型太陽光発電ユニット。
  7. 集光型太陽光発電ユニットを備える集光型太陽光発電装置において、
    前記集光型太陽光発電ユニットは、請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の集光型太陽光発電ユニットであり、追尾駆動される構成としてあることを特徴とする集光型太陽光発電装置。
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