JP4986875B2 - 太陽電池、および集光型太陽光発電モジュール - Google Patents

太陽電池、および集光型太陽光発電モジュール Download PDF

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Description

本発明は、集光レンズにより集光された太陽光を光電変換する太陽電池素子と集光された太陽光を導光する導光路とを備える太陽電池、および、そのような太陽電池を備えた集光型太陽光発電モジュールに関する。
太陽光発電装置としては、太陽電池素子を隙間無く敷き詰めて構成した太陽光発電モジュールを屋根の上などに設置した非集光固定型の平板式構造が一般的である。これに対し、太陽光発電装置を構成する部材(部品)の中で価格が高い太陽電池素子の使用量を減らす技術が提案されている。
つまり、光学レンズや反射鏡などを用いて太陽光を集光し、集光した太陽光を小面積の太陽電池素子に照射することで、太陽電池素子の単位面積あたりの発電電力を大きくし、太陽電池素子のコスト(つまり、太陽光発電装置のコスト)を削減することが提案されている。
一般に集光倍率を上げるほど太陽電池素子の光電変換効率は向上する。しかし、太陽電池素子の位置を固定したままでは太陽光が斜光となって入射することが多くなり、太陽光を有効に利用することができない。したがって、太陽を追尾して太陽光を常に正面で受光するように構成した高集光倍率の追尾集光型太陽光発電装置が提案されている(例えば、特許文献1ないし特許文献5参照。)。
図6は、従来の追尾集光型太陽光発電装置に適用される集光型太陽光発電モジュールの構成を示す断面図である。
従来例に係る集光型太陽光発電モジュール140mは、光軸Laxと平行に入射面に対して垂直に入射する太陽光Lsv(太陽光Ls)を受光して集光する集光レンズ142と、集光レンズ142により集光された太陽光Ls(太陽光Lsa)を光電変換する太陽電池110とを備える。また、太陽電池110は、集光レンズ142により焦点位置FPへ集光された太陽光Lsaを光電変換する太陽電池素子111と、太陽電池素子111が載置されたレシーバ基板120とを備える。
従来の追尾集光型太陽光発電装置は、集光レンズ142の作用により高集光倍率とした集光型太陽光発電モジュール140mを適用していた。
高集光倍率の追尾集光型太陽光発電装置では、一般的に集光レンズ142を適用して集光を行なう。しかし、集光レンズ142による屈折は、太陽光Lsが含む幅広い波長の各波長に対してそれぞれわずかに異なることから、波長領域(太陽電池素子111の感度波長領域の内で、特に短波長領域の波長)によっては、屈折状態が通常の場合と大きく異なって太陽電池素子111に集光されない太陽光Ls(太陽光Lsb)を生じる場合がある。
また、集光レンズ142と太陽電池素子111とのアライメント誤差、太陽光発電モジュール140mを構成する部材の温度特性の差による位置ズレなどが生じることから、屈折状態が異なる場合と同様に太陽電池素子111以外の領域に位置ズレをした集光されない太陽光Ls(太陽光Lss)が生じる場合がある。
したがって、波長領域による屈折状態の相違、各構成部材間の位置ズレなどを原因として太陽電池素子111への集光がされない太陽光Ls(太陽光Lsb、Lss)は、太陽電池素子111に対する実質的な入射光量を減少することとなり、太陽電池素子111の発電電力(出力)を低下させて損失を生じるという問題がある。
また、太陽電池素子111以外の領域に位置ズレをした太陽光Lssが照射されると、位置ズレした太陽光Lssの熱エネルギーにより照射部分の部材(例えば、レシーバ基板120上の絶縁膜、配線など)が高温になり、場合によっては焼損(破損)することがあるという問題があった。
また、太陽電池素子111は、集光された太陽光Lsaによって発熱し、その結果発電電力(出力)が低下するという問題があった。
特開2002−289896号公報 特開2002−289897号公報 特開2002−289898号公報 特開2006−278581号公報 特開2007−201109号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、集光レンズにより集光された太陽光を無駄なく太陽電池素子に照射する柱状光学部材と、レシーバ基板に載置され柱状光学部材を保持する光学保持部とを備えることによって、集光特性および放熱性を向上させ、発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い太陽電池を提供することを目的とする。
また、本発明は、集光レンズにより集光された太陽光を光電変換する太陽電池を備える集光型太陽光発電モジュールであって、集光特性および放熱性を向上させた太陽電池を備えることによって、発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い集光型太陽光発電モジュールを提供することを他の目的とする。
本発明に係る太陽電池は、集光レンズにより集光された太陽光を光電変換する太陽電池素子と、該太陽電池素子が載置されたレシーバ基板と、前記太陽電池素子を樹脂封止する樹脂封止部とを備える太陽電池であって、集光された太陽光を前記太陽電池素子に集光する光路傾斜面が形成する導光路を備える柱状光学部材と、前記光路傾斜面に整合された保持傾斜面を有する保持壁が前記柱状光学部材を保持する光学保持部とを備え、前記光学保持部と前記レシーバ基板が構成する空間に充填されて前記樹脂封止部を形成する封止樹脂が、前記樹脂封止部から前記柱状光学部材と前記光学保持部との間に充填されていることを特徴とする。
この構成により、高い位置精度と安定性を有する導光路を確保して広い波長領域で太陽光を高精度に集光できる集光特性が得られることから、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光の位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い太陽電池とすることが可能となる。また、封止樹脂を介在させることによって、光学保持部に対して柱状光学部材を密着させることが可能となり、光学保持部に対する柱状光学部材の載置を安定して行なうことが可能となることから、生産性を向上させることができる。
また、本発明に係る太陽電池では、前記光学保持部は、前記レシーバ基板が有する金属のベース基台に当接させてあることを特徴とする。
この構成により、レシーバ基板と光学保持部との間の熱抵抗を低減して、太陽電池素子からレシーバ基板へ熱伝導された熱を効率的に放熱することが可能となり、発電効率および信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係る太陽電池では、前記光学保持部は、外周側面に櫛の歯状のフィンを備えることを特徴とする。
この構成により、放熱特性をさらに向上させることが可能となり、発電効率および信頼性をさらに向上させることができる。
また、本発明に係る太陽電池では、前記柱状光学部材は、四角柱としてあり、前記光学保持部は、前記四角柱の軸方向角部を包囲する溝状の切り欠き部を備えることを特徴とする。この構成により、柱状光学部材の軸方向角部での光学保持部による損傷を防止し、光学保持部に対して柱状光学部材を確実かつ高精度に載置することが可能となり、また、柱状光学部材と光学保持部の間に充填される封止樹脂の脱泡と充填を確実に行なうことが可能となることから、導光路を高精度に画定(位置決め)することができる。
また、本発明に係る太陽電池では、前記切り欠き部は、前記封止樹脂で充填されていることを特徴とする。この構成により、切り欠き部によって、柱状光学部材と光学保持部の間に充填される封止樹脂の脱泡と充填を確実に行なうことが可能となることから、導光路(柱状光学部材)を高精度に画定(位置決め)し、光路傾斜面と保持壁との間、あるいは樹脂封止部での気泡の混入が生じない高品質の導光路とすることができる。
また、本発明に係る太陽電池では、前記樹脂封止部は、前記柱状光学部材と前記太陽電池素子との間で周囲領域より薄くしてあることを特徴とする。この構成により、柱状光学部材の太陽電池素子に対向する面(照射面)を太陽電池素子に確実に近接させることが可能となることから、柱状光学部材によって集光された太陽光を効果的に太陽電池素子へ照射することができる。また、周囲領域でのレシーバ基板の温度上昇を抑制することが可能となることから、耐熱性を向上させて信頼性と耐候性の高い太陽電池とすることができる。
また、本発明に係る太陽電池では、前記保持壁は、金属ブロックの内側に形成されていることを特徴とする。この構成により、光学保持部を金属ブロックで形成して、フィンを外周に形成することができる。
また、本発明に係る集光型太陽光発電モジュールは、太陽光を集光する集光レンズと、該集光レンズにより集光された太陽光を光電変換する太陽電池とを備える集光型太陽光発電モジュールであって、前記太陽電池は、本発明に係る太陽電池であることを特徴とする。
この構成により、高い位置精度と安定性を有する導光路を確保して広い波長領域で太陽光を高精度に集光できる集光特性が得られることから、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光の位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い集光型太陽光発電モジュールとすることが可能となる。
本発明に係る太陽電池によれば、集光レンズにより集光された太陽光を光電変換する太陽電池素子と、太陽電池素子が載置されたレシーバ基板と、太陽電池素子を樹脂封止する樹脂封止部とを備え、集光された太陽光を太陽電池素子へ導光する導光路を構成する柱状光学部材と、柱状光学部材を保持する保持壁を有し樹脂封止部を覆ってレシーバ基板に載置された光学保持部とを備えることから、高い位置精度と安定性を有する導光路を確保して広い波長領域で太陽光を高精度に集光できる集光特性が得られ、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光の位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る集光型太陽光発電モジュールによれば、太陽光を集光する集光レンズと、集光レンズにより集光された太陽光を光電変換する太陽電池とを備え、太陽電池は、本発明に係る太陽電池とすることから、高い位置精度と安定性を有する導光路を確保して広い波長領域で太陽光を高精度に集光できる集光特性が得られ、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光の位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させ、耐熱性、信頼性、耐候性を向上させることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1ないし図3に基づいて、本実施の形態に係る太陽電池および集光型太陽光発電モジュールについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る太陽電池および集光型太陽光発電モジュールを示す断面図である。図2は、図1に示した太陽電池を集光レンズの側から拡大して見た状態を示す拡大平面図である。図3は、図2の矢符Y−Y方向での断面を示す拡大断面図である。なお、図1での太陽電池の断面図は、図2の矢符X−X方向での断面である。
本実施の形態に係る太陽電池10は、集光レンズ42により集光された太陽光Ls(太陽光Lsa、太陽光Lsb)を光電変換する太陽電池素子11と、太陽電池素子11が載置されたレシーバ基板20と、太陽電池素子11を樹脂封止する樹脂封止部73とを備える太陽電池10である。
なお、太陽光Lsaは、集光レンズ42によって正常に集光され、直接に太陽電池素子11へ入射する太陽光である。また、太陽光Lsbは、集光レンズ42によって集光されたが、レンズ端部、波長領域(特に短波長領域)などの影響を受けて太陽電池素子11へ直接入射することはできず、柱状光学部材70の入射面70f(集光領域Af)へ集光されたことによって、導光路(柱状光学部材70)の内部で反射しながら進行して太陽電池素子11へ照射される太陽光である。つまり、太陽光Lsbは、従来の技術では損失となっていた太陽光である。
また、太陽電池10は、集光された太陽光Lsを太陽電池素子11へ導光する導光路を構成する柱状光学部材70と、柱状光学部材70を保持する保持壁72wを有し樹脂封止部73を覆ってレシーバ基板20に載置された光学保持部72とを備える。
したがって、高い位置精度と安定性を有する導光路(柱状光学部材70)を確保して広い波長領域で太陽光Lsを高精度に集光できる集光特性が得られることから、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光Lsの位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い太陽電池10とすることが可能となる。
レシーバ基板20は、例えばアルミニウム板、銅板などの金属のベース基台に適宜の絶縁層を介して所望の配線(太陽電池素子11の電極(不図示)に接続され、外部への取り出しを行なう接続パターン。また、太陽電池10相互間を直列、あるいは並列に接続するための接続パターン。不図示)が形成してある。
つまり、太陽電池素子11が発生した電流はレシーバ基板20に形成された配線により太陽電池10の外部へ適宜取り出す構成としてある。レシーバ基板20に形成された配線は、信頼性の高い絶縁性を確保する必要があることから、例えば、銅箔で形成された接続パターンを有機材料などの絶縁膜で被覆して絶縁する構成としてある。
また、柱状光学部材70は、太陽光Lsを太陽電池素子11に集光する光路傾斜面70sを有し、保持壁72wは、光路傾斜面70sに整合させた保持傾斜面としてある。
したがって、柱状光学部材70を光学保持部72に対して自己整合的に位置合わせすることが可能となり、柱状光学部材70を保持壁72wによって高精度に保持することができるので、導光路(柱状光学部材70)を高精度に位置決めし、集光特性を向上させることができる。
柱状光学部材70は、例えば耐熱性のあるガラスで形成してあり、例えば1.5程度の屈折率を有している。太陽光Lsが集光される柱状光学部材70の入射面70f(集光領域Af)の広さは、集光レンズ42の端部で屈折された太陽光Lsbの中で最も屈折する短波長光である約400nmの太陽光を入射することができる大きさに構成してある。
また、太陽光Lsが太陽電池素子11へ照射される導光路(柱状光学部材70)の照射面70rは、太陽電池10への照射を効率よく実行できるように太陽電池素子11の有効受光面領域と同程度の大きさに形成してある。したがって、柱状光学部材70は、入射面70fから照射面70rにかけて先細りとなる光路傾斜面70sを備える。
光学保持部72(保持壁72w)のレシーバ基板20に対する角度は45°以上としてあり、入射した太陽光Lsbを全反射させて太陽電池素子11への照射が可能となる。また、柱状光学部材70のレシーバ基板20からの高さHpは、光学保持部72の斜面の角度、太陽電池素子11の面積(有効受光面領域)に対応する照射面70rの面積の大きさ、柱状光学部材70の入射面70fの大きさによって決定することが可能である。
したがって、柱状光学部材70のサイズは、太陽光Lsを損失なく入射する入射面70fの面積、太陽光Lsを全反射させて太陽電池素子11へ照射させる光学保持部72の保持壁72w(保持傾斜面)のレシーバ基板20からの角度、照射面70rの面積によって適宜に決定することができる。
また、光学保持部72に対する関係で柱状光学部材70での全反射が利用できない場合は、柱状光学部材70の光路傾斜面70sに、Al、Ag、Niなどの金属膜を真空蒸着法、スパッタ法などによって形成した反射面を設けてもよい。
上述したとおり、本実施の形態に係る柱状光学部材70は、集光レンズ42によって正常に集光された太陽光Lsaを太陽電池素子11に直接入射させ、集光レンズ42によって入射面70fに集光された太陽光Lsbを導光路(柱状光学部材70)を多重反射させながら進行させて太陽電池素子11に入射させることが可能となり、太陽電池10の発電効率を高効率化することができる。
また、光学保持部72は、レシーバ基板20が有する金属のベース基台(不図示)に当接させ、接着部21によってレシーバ基板20に接着してある。つまり、光学保持部72は、レシーバ基板20(ベース基台)に対して適宜の接触面積を確保した状態で直接接着してある。
したがって、集光された太陽光Lsに起因してレシーバ基板20(太陽電池素子11)で発生した熱を金属で形成した光学保持部72へ効率よく熱伝導することができ、また、光学保持部72に伝導した熱は、放熱面積を増加させたフィン72hによって効果的に放熱されるので、太陽電池素子11へ集光された太陽光Lsに起因する熱を効率よく放熱することが可能となり、太陽電池10の発電効率および信頼性を向上させることができる。
なお、光学保持部72は、例えば金属で形成してあることが望ましい。金属で形成することによって、優れた放熱性を有する光学保持部72を容易かつ安価に量産性良く形成することができる。
光学保持部72は、例えば外周側面に櫛の歯状のフィン72hを備える。したがって、放熱特性をさらに向上させることが可能となり、発電効率および信頼性をさらに向上させることができる。なお、フィン72hは、根元から先端へかけてレシーバ基板20から離れる方向(上向き)へ傾斜を有する形状としてあり、放熱性をさらに向上させてある。
柱状光学部材70は、四角柱としてあり、光学保持部72は、四角柱の軸方向角部70cを包囲する溝状の切り欠き部72gを備える。したがって、柱状光学部材70の軸方向角部70cでの光学保持部72による損傷を防止し、光学保持部72に対して柱状光学部材70を確実かつ高精度に載置することが可能となる。
また、切り欠き部72gによって、柱状光学部材70と光学保持部72の間に充填される封止樹脂73r(図4C参照)の脱泡と充填を確実に行なうことが可能となることから、導光路(柱状光学部材70)を高精度に画定(位置決め)し、光路傾斜面70sと保持壁72wとの間、あるいは樹脂封止部73での気泡の混入が生じない高品質の導光路とすることができる。
なお、光学保持部72は、レシーバ基板20からの高さHhが柱状光学部材70の重心位置Wbより高くなるように形成してあることが望ましい。この構成によって、柱状光学部材70の重心を光学保持部72によって安定性良く確実に保持することが可能となる。したがって、光学保持部72によって柱状光学部材70の揺れあるいは転倒を防止し、集光した太陽光Lsの揺れを抑制して信頼性の高い発電を行なうことが可能となり、太陽電池10の信頼性を向上させることができる。
また、封止樹脂73rを介在させることによって、光学保持部72に対して柱状光学部材70を密着させることが可能となり、光学保持部72に対する柱状光学部材70の載置を安定して行なうことが可能となることから、生産性を向上させることができる。
樹脂封止部73は、太陽電池素子11と光学保持部72との間に充填された絶縁性の封止樹脂73rで構成してあり、例えば透明なシリコーン樹脂を適用することによって、柱状光学部材70を透過した太陽光Lsが太陽電池素子11に照射できる構成としてある。
樹脂封止部73は、柱状光学部材70と太陽電池素子11との間で周囲領域より薄くしてある。つまり、柱状光学部材70と太陽電池素子11との間の厚さTsに対して、周囲領域での厚さTrを厚くなるように形成してある。
したがって、柱状光学部材70の太陽電池素子11に対向する面(照射面70r)を太陽電池素子11(有効受光面領域)に確実に近接させることが可能となることから、柱状光学部材70によって集光された太陽光Lsを効果的に太陽電池素子11へ照射することができる。
また、太陽電池素子11の周囲領域でのレシーバ基板20の温度上昇を抑制することが可能となることから、耐熱性を向上させて信頼性と耐候性の高い太陽電池10とすることができる。
太陽光Lsは、追尾機構により太陽電池素子11に集光される構成としてあるが、例えば、追尾誤差の発生あるいは光学系のアライメント誤差により位置ズレを生じ集光スポットがずれることがある。つまり、位置ズレした太陽光Lssを太陽電池10へ照射することがある。なお、以下では、追尾誤差、アライメント誤差、光強度のバラツキなどによる集光スポットのズレを単に追尾誤差(追尾誤差など)によるものとして記載することがある。
光学保持部72は、太陽電池素子11(有効受光面領域)に向けて集光された太陽光Ls(太陽光Lsa、太陽光Lsb)に対して設定された集光領域Af(柱状光学部材70)の外側に配置してあることから、仮に太陽光Lssが生じた場合には、太陽光Lssを反射することが可能となる。
したがって、集光された太陽光Lsが例えば追尾誤差などにより位置ずれを生じ、太陽電池素子11の位置(有効受光面領域)からずれた位置を太陽光Lssが照射することとなった場合でも、レシーバ基板20への太陽光Lssの照射を防止することが可能となる。
上述したとおり、レシーバ基板20の表面に形成してある配線は、耐熱性の低い有機部材などで構成してあることから、仮に太陽光Lssが照射されると有機部材の損傷、ひいては配線の損傷を生じ、また、太陽電池10の信頼性を低下させる恐れがある。しかし、光学保持部72(および樹脂封止部73)によって太陽電池素子11の周囲のレシーバ基板20を被覆していることから、太陽光Lssがレシーバ基板20(配線)に直接照射されることを防止し、配線の損傷などを回避することが可能となることから、レシーバ基板20の表面の温度上昇を抑制してレシーバ基板20の表面に配置された部材(配線、絶縁膜など)の焼損を防止することができる。
つまり、太陽電池素子11の外周領域で光学保持部72をレシーバ基板20に配置することにより、例えば600SUN(1SUN=100mW/cm2)以上の高集光倍率の場合でも、レシーバ基板20の配線(有機部材)などの焦げを防ぐことが可能となり、耐熱性を向上させた信頼性、耐候性の良い高効率で安価な太陽電池10とすることができる。
また、光学保持部72は、上述したとおり、例えば金属とすることにより、太陽光Lssを効果的に反射することが可能となる。
太陽電池素子11は、例えばSi、GaAs、CuInGaSe、CdTeなどの無機材料で構成してある。また、太陽電池素子11の構造は、単一接合型太陽電池素子、モノリシック多接合型太陽電池素子、波長感度領域の異なる種々の太陽電池太陽電池素子を接続したメカニカルスタック型など種々の形態の構造を適用することが可能である。
なお、太陽電池素子11の外形サイズは、使用する太陽電池材料の削減、加工の安さ、工程の容易性、簡略化などの観点から、数mm程度から20mm程度までとすることが望ましい。
また、太陽電池素子11の感度波長領域での光反射率を低減するために、太陽電池素子11の表面に適当な反射防止膜などを設けても良い。さらに、太陽電池素子11の感度波長領域以外の波長を有する太陽光を反射するUV反射膜、赤外線反射膜などを設けても良い。
本実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュール40mは、太陽光Ls(太陽光Lsv)を集光する集光レンズ42と、集光レンズ42により集光された太陽光Ls(太陽光Lsa、太陽光Lsb)を光電変換する太陽電池10(太陽電池素子11)とを備える。
集光レンズ42は、追尾機構(不図示)の作用により太陽に正対する構成としてある。したがって、太陽光Lsvは、集光レンズ42の入射面に対して垂直方向に入射する。また、集光レンズ42は、太陽光Lsvを屈折させて太陽電池素子11(本実施の形態では、集光領域Afとしての入射面70f)に集光する構成としてある。
太陽電池10では、高い位置精度と安定性を有する導光路(柱状光学部材70)を確保して短波長領域の波長を含む広い波長領域での太陽光Lsを高精度に集光できる集光特性が得られることから、集光特性を向上させ、集光された太陽光Lsの位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して耐熱性を向上させることが可能となるので、発電効率および発電電力を向上させた信頼性、耐候性の高い集光型太陽光発電モジュール40mとすることができる。
なお、集光型太陽光発電モジュール40mに適用する太陽電池素子11としては、高効率性、実用性が特に求められることから、InGaP/GaAs/Geで構成した3接合型太陽電池素子、AlGaAs/Siで構成した太陽電池素子、モノリシック多接合型太陽電池素子を使用することが望ましい。
集光レンズ42による集光を効果的に行なうために、太陽光Lsを光電変換する太陽電池素子11の表面は平坦で、集光レンズ42の入射面、柱状光学部材70の入射面70f、照射面70rと平行に配置してある。
集光レンズ42としては、両凸レンズ、平凸レンズ、フレネルレンズなどが挙げられる。重量・コスト・使用環境での扱い易さなどの観点から、太陽光Lsを受光する入射面が平坦で、太陽光Lsを太陽電池素子11に照射する出射面が略三角断面を有するフレネルレンズの形状としてあることが望ましい。なお、集光レンズ42は、同じ光学系を複数並べて一体に成形したアレイ状(図5参照)とすることも可能である。
集光レンズ42の材質としては、太陽電池素子11の感度波長光での透過率が高く、耐候性を有するものが良い。例えば、通常の太陽電池モジュール(太陽光発電システム)などに一般的に使用される薄板ガラス、耐候性グレードのアクリル、ポリカーボネートなどを適用することが可能である。なお、集光レンズ42の材料は、これらに限定されるものではなく、これら材料を複層構成としたものでも良い。また、これら材料に、集光レンズ42自体やその他の部材の紫外線劣化を防ぐ目的で、適当な紫外線吸収剤を添加することも可能である。
<実施の形態2>
図4Aないし図4Dに基づいて、本実施の形態に係る太陽電池製造方法について説明する。なお、本実施の形態に係る太陽電池製造方法で製造する太陽電池は実施の形態1に係る太陽電池10であるので、実施の形態1での符号をそのまま適用する。
図4Aの工程(太陽電池素子実装工程)とは別に、まず、金属を成形加工して光学保持部72を準備する(光学保持部準備工程)。なお、光学保持部72の形状は実施の形態1で説明したとおりであるので適宜説明を省略する。
つまり、柱状光学部材70の光路傾斜面70sに対応させての光路傾斜面70sと同一の傾斜角を有する保持壁72w(保持傾斜面)を金属ブロックの内側に形成する。また、柱状光学部材70が有する軸方向角部70cに対応させて切り欠き部72gを形成する。併せて、樹脂封止部73を覆う空間をレシーバ基板20に当接する面に隣接させて形成する。また、フィン72hを光学保持部72の外周に形成する。
なお、光学保持部72の製造方法としては、高精度な加工ができるダイキャスティング方法、または、金属ブロックを切削して製作する方法がある。
図4Aは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池製造方法を説明する工程図であり、レシーバ基板に太陽電池素子を載置した状態を図2の矢符X−X方向での断面で示す。
光学保持部準備工程とは別に、レシーバ基板20に太陽電池素子11を実装する(太陽電池素子実装工程)。
図4Bは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池製造方法を説明する工程図であり、レシーバ基板に光学保持部を載置した状態を図2の矢符X−X方向での断面で示す。
レシーバ基板20に太陽電池素子11を実装した後、太陽電池素子11の外周で光学保持部72を配置する位置に対応させて接着部21をレシーバ基板20に形成する(接着部形成工程)。接着部21は、例えば金属枠やプラスチック枠を形成し配置することも可能であるが光学保持部72を接着できる樹脂や接着剤を適宜配置することが望ましい。
接着部21は、レシーバ基板20が有するベース基台に(不図示)に直接光学保持部72を当接できるように、光学保持部72の側面で光学保持部72をレシーバ基板20に接着するように配置される。なお、熱伝導性の高い接着剤を適用した場合などには、レシーバ基板20と光学保持部72との間に接着部21を介挿する形態とすることも可能である。
接着部21を形成した後、接着部21に位置合わせして光学保持部72をレシーバ基板20に当接して配置する(光学保持部配置工程)。このとき、保持壁72wが構成する光学保持部72の中心位置(照射面70rの中心位置に対応)と太陽電池素子11(有効受光面領域)の中心を一致させるように光学保持部72を載置する。
図4Cは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池製造方法を説明する工程図であり、光学保持部がレシーバ基板との間で構成する空間に封止樹脂を注入した状態を図2の矢符X−X方向での断面で示す。
保持壁72wが構成する空間を介して、光学保持部72およびレシーバ基板20が構成する空間(樹脂封止部73を構成する空間および柱状光学部材70が配置される空間の一部)へ太陽電池素子11を保護する封止樹脂73rを注入する(樹脂注入工程)。
封止樹脂73rの注入量は、柱状光学部材70を載置した場合に封止樹脂73rが柱状光学部材70と光学保持部72との間の隙間を充填し、光学保持部72(切り欠き部72g)から漏れない程度であれば良く、予め求めた適宜の量を注入する。
図4Dは、本発明の実施の形態2に係る太陽電池製造方法を説明する工程図であり、光学保持部に柱状光学部材を載置した状態を図2の矢符X−X方向での断面で示す。
注入した封止樹脂73rが硬化する前に、光学保持部72(保持壁72w)に柱状光学部材70を載置し(光学部材載置工程)、真空チャンバーに収納して脱泡を行なう(気泡脱泡工程)。光学保持部72に形成してある切り欠き部72gが気泡の排出路となることから、簡単な工程で信頼性の良い脱泡を行なうことができる。
気泡脱泡工程で脱泡を行なうことによって封止樹脂73rの圧力が低下することから、柱状光学部材70は、自重で保持壁72wに押圧され、高精度に太陽電池素子11の側へ自己整合的に移動挿入される。また、封止樹脂73rは、柱状光学部材70と光学保持部72との間に充填され潤滑材として作用することから、柱状光学部材70と光学保持部72との間の摩擦抵抗を低減して柱状光学部材70の表面を保護すると共に、より円滑に光学保持部72に載置(結合)することが可能となる。
気泡脱泡工程の後、封止樹脂73rを硬化して樹脂封止部73を形成し、柱状光学部材70と光学保持部72とを密着させて固定する(樹脂硬化工程/柱状光学部材固定工程)。
上述したとおり、本実施の形態に係る太陽電池製造方法は、集光レンズ42により集光された太陽光Lsを光電変換する太陽電池素子11と、太陽電池素子11が載置されたレシーバ基板20と、太陽電池素子11を樹脂封止する樹脂封止部73と、集光された太陽光Lsを太陽電池素子11へ導光する導光路を構成する柱状光学部材70と、柱状光学部材70を保持する保持壁72wを有し樹脂封止部73を覆ってレシーバ基板20に載置された光学保持部72とを備える太陽電池10を製造する太陽電池製造方法に関する。
また、本実施の形態に係る太陽電池製造方法は、金属を成形加工して光学保持部72を準備する光学保持部準備工程と、光学保持部72を太陽電池素子11の外周でレシーバ基板20に当接させて配置する光学保持部配置工程と、光学保持部72およびレシーバ基板20が構成する空間に樹脂封止部73を形成する封止樹脂73rを注入する樹脂注入工程と、保持壁72wに柱状光学部材70を載置する光学部材載置工程とを備える。
したがって、光学保持部72および柱状光学部材70を簡単な工程で高精度に位置決めすることが可能となり、太陽光Lsを高精度で効果的に導光する導光路(柱状光学部材70)および光学保持部72を容易に形成することができるので、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光Lsの位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い太陽電池10を生産性良く安価に製造することが可能となる。
<実施の形態3>
図5に基づいて、本実施の形態に係る集光型太陽光発電ユニットについて説明する。なお、本実施の形態に係る集光型太陽光発電ユニットは実施の形態1で説明した太陽電池10を備える集光型太陽光発電モジュール40mを複数配置して構成してあるので、実施の形態1での符号をそのまま適用する。
図5は、本発明の実施の形態3に係る集光型太陽光発電ユニットの構成を概略的に示す斜視図である。
本実施の形態に係る集光型太陽光発電ユニット40は、長尺状フレーム44と、長尺状フレーム44に沿って配置された複数の太陽電池モジュール40mとを備える。なお、集光型太陽光発電モジュール40mは、長尺状フレーム44とは異なる個別のフレームに配置することによりそれぞれ独立した形態とすることも可能である。
したがって、高い位置精度と安定性を有する導光路(柱状光学部材70)を確保して短波長領域の波長を含む広い波長領域での太陽光Lsを高精度に集光できる集光特性が得られることから、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光Lsの位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い集光型太陽光発電ユニット40とすることが可能となる。
集光型太陽光発電モジュール40mは、例えば30cm角程度の集光レンズ42を備え、集光型太陽光発電ユニット40は、例えば5×1個(5個)の集光型太陽光発電モジュール40mを備える構成とすることが可能である。このとき、集光型太陽光発電ユニット40は、例えば30cm×150cm程度の受光面を構成することとなる。
また、集光型太陽光発電モジュール40mは、必要な電力を発電するために、適宜の数で直列または並列に接続してある。本実施の形態では、例えば、集光型太陽光発電ユニット40を7個並置して集光型太陽光発電システム(集光型太陽光発電装置)を構成した形態としてある。
複数の集光型太陽光発電ユニット40で構成された集光型太陽光発電システム(集光型太陽光発電装置)は、支柱81に支持されて、追尾機構部(不図示)により水平方向の回転Roth、垂直方向の回転Rotvにより太陽を追尾する方向へ自動的に駆動され、集光型太陽光発電モジュール40mの表面に配置された集光レンズ42(入射面)を太陽光Lsvに対して垂直方向へ向ける構成としてある。
したがって、本実施の形態に係る集光型太陽光発電ユニット40は、高集光倍率の集光型太陽光発電システムに適用できる。つまり、本発明に係る集光型太陽光発電モジュール40mは信頼性・耐候性のよい高効率で安価な追尾集光型太陽光発電システムを構成することが可能となる。
また、追尾誤差などによる追尾不良が発生した場合でも、太陽電池10を焼損する恐れがなく、信頼性の高い、追尾集光型太陽光発電システムとすることが可能である。
なお、追尾機構部(追尾駆動システム)は、太陽の方位に集光レンズ42(入射面)を向けるための方位軸と、太陽の高度に集光レンズ42(入射面)を傾けるための傾倒軸との2軸別々の追尾駆動装置によって構成されていることから、太陽を高精度に追尾することが可能となる。
追尾駆動システムの動力系としては、モーターと減速機を用いてギヤを所定の回転数回転させて所定の方向に駆動させる方法、油圧ポンプと油圧シリンダーを用いて所定の長さにシリンダーを調節することにより所定の方向に駆動させるといった方法があり、どちらの方法を用いても良い。
追尾駆動システムの動作を制御する追尾駆動システムの内部に搭載された時計によって、予め太陽の軌道を計算し、太陽の向きに集光型太陽光発電モジュール40m(集光型太陽光発電ユニット40)を向かせるように制御する方法、追尾駆動システムにホトダイオードなどからなる太陽センサーを取り付けて太陽方向を随時モニターし制御する方法などが太陽光追尾方法として知られており、いずれの方法を用いても良い。
上述したとおり、本実施の形態に係る集光型太陽光発電ユニット40は、長尺状フレーム44に沿って配置された複数の太陽電池モジュール40mを備える。集光特性および放熱性を向上させた太陽電池モジュール40mを備えることによって、発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い集光型太陽光発電ユニット40を提供する。
つまり、高い位置精度と安定性を有する導光路を確保して広い波長領域で太陽光Lsを高精度に集光できる集光特性が得られることから、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光Lsの位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させた耐熱性、信頼性、耐候性の高い集光型太陽光発電ユニット40とすることが可能となる。
また、本発明に係る集光型太陽光発電ユニット40によれば、長尺状フレーム44と、長尺状フレーム44に沿って配置された複数の太陽電池モジュール40mとを備えることから、高い位置精度と安定性を有する導光路を確保して広い波長領域で太陽光Lsを高精度に集光できる集光特性が得られ、集光特性および放熱性を向上させ、集光された太陽光Lsの位置ズレによって生じる発電効率の低減および温度上昇を防止して発電効率および発電電力を向上させ、耐熱性、信頼性、耐候性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る太陽電池および集光型太陽光発電モジュールを示す断面図である。 図2は、図1に示した太陽電池を集光レンズの側から拡大して見た状態を示す拡大平面図である。 図2の矢符Y−Y方向での断面を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態2に係る太陽電池製造方法を説明する工程図であり、レシーバ基板に太陽電池素子を載置した状態を図2の矢符X−X方向での断面で示す。 本発明の実施の形態2に係る太陽電池製造方法を説明する工程図であり、レシーバ基板に光学保持部を載置した状態を図2の矢符X−X方向での断面で示す。 本発明の実施の形態2に係る太陽電池製造方法を説明する工程図であり、光学保持部がレシーバ基板との間で構成する空間に封止樹脂を注入した状態を図2の矢符X−X方向での断面で示す。 本発明の実施の形態2に係る太陽電池製造方法を説明する工程図であり、光学保持部に柱状光学部材を載置した状態を図2の矢符X−X方向での断面で示す。 本発明の実施の形態3に係る集光型太陽光発電ユニットの構成を概略的に示す斜視図である。 従来の追尾集光型太陽光発電装置に適用される集光型太陽光発電モジュールの構成を示す断面図である。
符号の説明
10 太陽電池
11 太陽電池素子
20 レシーバ基板
21 接着部
40 集光型太陽光発電ユニット
40m 集光型太陽光発電モジュール
42 集光レンズ
44 長尺状フレーム
70 柱状光学部材(導光路)
70c 軸方向角部
70f 入射面
70r 照射面
70s 光路傾斜面
72 光学保持部
72g 切り欠き部
72h フィン
72w 保持壁(保持傾斜面)
73 樹脂封止部
73r 封止樹脂
Af 集光領域
Hh、Hp 高さ
Lax 光軸
Ls、Lsa、Lsb、Lss 太陽光
Roth 水平方向回転
Rotv 垂直方向回転
Tr、Ts 厚さ
Wb 重心位置

Claims (8)

  1. 集光レンズにより集光された太陽光を光電変換する太陽電池素子と、該太陽電池素子が載置されたレシーバ基板と、前記太陽電池素子を樹脂封止する樹脂封止部とを備える太陽電池であって、
    集光された太陽光を前記太陽電池素子に集光する光路傾斜面が形成する導光路を備える柱状光学部材と、
    前記光路傾斜面に整合された保持傾斜面を有する保持壁が前記柱状光学部材を保持する光学保持部とを備え、
    前記光学保持部と前記レシーバ基板が構成する空間に充填されて前記樹脂封止部を形成する封止樹脂が、前記樹脂封止部から前記柱状光学部材と前記光学保持部との間に充填されていること
    を特徴とする太陽電池。
  2. 請求項1に記載の太陽電池であって、
    前記光学保持部は、前記レシーバ基板が有する金属のベース基台に当接させてあること
    を特徴とする太陽電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池であって、
    前記光学保持部は、外周側面に櫛の歯状のフィンを備えること
    を特徴とする太陽電池。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の太陽電池であって、
    前記柱状光学部材は、四角柱としてあり、前記光学保持部は、前記四角柱の軸方向角部を包囲する溝状の切り欠き部を備えること
    を特徴とする太陽電池。
  5. 請求項4に記載の太陽電池であって、
    前記切り欠き部は、前記封止樹脂で充填されていること
    を特徴とする太陽電池。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一つに記載の太陽電池であって、
    前記樹脂封止部は、前記柱状光学部材と前記太陽電池素子との間で周囲領域より薄くしてあること
    を特徴とする太陽電池。
  7. 請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載の太陽電池であって、
    前記保持壁は、金属ブロックの内側に形成されていること
    を特徴とする太陽電池。
  8. 太陽光を集光する集光レンズと、該集光レンズにより集光された太陽光を光電変換する太陽電池とを備える集光型太陽光発電モジュールであって、
    前記太陽電池は、請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載の太陽電池であることを特徴とする集光型太陽光発電モジュール。
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