JPWO2012160994A1 - 集光型太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

レシーバー基板102上に設けられた太陽電池素子101を被覆するようにして、レシーバー基板102上に封止部12が設けられ、封止部12上に、太陽電池素子101に太陽光を集光する光学部材13が設けられた集光型太陽電池であって、光学部材13は、太陽光を屈折して集光するための曲面を有する光学屈折部131と、光学屈折部131により集光された太陽光を太陽電池素子101に向けて照射するために封止部12に密着配置される集光射出部133と、光学屈折部131と集光射出部133との間に配された光学土台部132とを含んで構成され、かつ、光学屈折部131から光学土台部132を介して集光射出部133まで中間空気層のない一体構造とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光の集光効率を向上させ、かつ、太陽の追尾誤差による出力低下を抑制する一体構造の光学部材を備えた集光型太陽電池及びその製造方法に関する。
従来の太陽光発電装置は、太陽電池素子を隙間無く敷き詰めて構成した太陽光発電モジュールを屋根の上などに設置した非集光固定型の平板式構造のものが一般的であった。
また、最近は、太陽光発電装置を構成する部材(部品)の中で価格が高い太陽電池素子の使用量を減らす技術が提案されている。
具体的には、光学レンズや反射鏡などを用いて太陽光を集光し、小面積の太陽電池素子に照射することで、太陽電池素子の面積あたりの発電電力を大きくし、太陽電池素子のコスト(つまり、太陽光発電装置のコスト)を削減することが提案されている。
太陽電池素子の特性として、集光倍率を上げるほど光電変換効率は向上する。しかし、太陽電池素子の位置を固定したままでは、太陽光が斜光となって入射することが多くなり、太陽光を有効に利用することができない。そのため、太陽を追尾して太陽光を常に正面で受光するように構成した高集光倍率の追尾集光型太陽光発電装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図13及び図14は、従来の追尾集光型太陽光発電装置に適用される集光型太陽光発電モジュールの構成を示す断面図である。
従来の集光型太陽光発電モジュールは、太陽光Lsを受光して集光する集光レンズ50と、集光レンズ50により集光された太陽光Lsc(図13参照)を受光して光電変換する太陽電池70とが、略円錐筒形状のモジュール枠90によって所定の距離に対向配置された構造となっている。太陽電池70は、レシーバー基板701上に太陽電池素子702が載置され、この太陽電池素子702を被覆するようにしてレシーバー基板701上にカバーガラス703が載置され、このカバーガラス703内に透光性の封止樹脂704が充填されて、太陽電池素子702が樹脂封止された構造となっている。
また、集光レンズ50は、太陽電池素子702に対向する側(図面では下面側)の出射部50aを、レンズ中心部(中心線C2)を中心として同心円状に分割した複数の環状レンズ面50a1,50a2,・・・,50an,・・・に形成し、かつ、各環状レンズ面50a1,50a2,・・・,50an,・・・で屈折された太陽光Lscが太陽電池素子702の受光面702aに向かうように、各環状レンズ面50a1,50a2,・・・,50an,・・・の傾斜角度が設定されたフレネルレンズとなっている。
特開2009−266890号公報
このような従来の追尾集光型太陽光発電装置では、集光レンズ50によって太陽光を集光させる場合、集光レンズ50と太陽電池70との間に空間となる中間空気層63が存在することになる。その結果、集光レンズ50に入射した太陽光Lsは、集光レンズ50の射出部50aと中間空気層63との界面で光強度反射をおこし、集光効率が低下する。同様に、集光された光も中間空気層63とカバーガラス703との界面で光強度反射をおこし、集光効率を低下させる。
また、従来の追尾集光型太陽光発電装置では、集光レンズ50によって太陽光Lsを集光させると、太陽光の各波長の屈折率の違いにより、図14に示すように、長波長光Lsc1と短波長光Lsc2との集光位置が分かれる現象、いわゆる色収差が太陽電池素子702の受光面702a上に発生し、太陽電池素子702の種類によっては出力が低下する。
さらに、従来の追尾集光型太陽光発電装置では、集光レンズ50を透過した太陽光は、高屈折率部n2である集光レンズ50から低屈折率部n1である中間空気層63に入射する境界面(射出部50a)で屈折されて集光されることから、屈折角が大きくなる。その結果、図13に示すように、太陽の数度の追尾誤差の発生により垂直方向から若干ずれた太陽光Lsvが発生した場合、集光レンズ50によって集光された集光焦点群30′のスポット位置が太陽電池素子702から外れて、レシーバー基板701に集光焦点群30′が直接照射されてしまう。
さらにまた、集光レンズ50の中心と太陽電池素子702の中心とを精度よく位置合わせするためには、図示は省略しているが、位置合わせの基準となる位置決め部を集光レンズ50とレシーバー基板701の両方に形成して、集光レンズ50に設けられた位置決め部と、レシーバー基板703に設けられた位置決め部とを位置合わせする必要があり、工程が複雑化、かつ増加する。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、その主な目的は、集光効率の低下原因であった光強度反射を無くすために、集光レンズと太陽電池とを一体化させる一体構造の光学部材を設けることにより、太陽光を無駄なく太陽電池素子に集光させて出力の向上を図った集光型太陽電池及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の集光型太陽電池は、素子基板と、前記素子基板上に設けられた太陽電池素子と、前記太陽電池素子を被覆するようにして前記素子基板上に設けられた封止部と、前記封止部上に設けられ、前記太陽電池素子に太陽光を集光する光学部材とを備えた集光型太陽電池であって、前記光学部材は、太陽光を屈折して集光するための曲面を有する光学屈折部と、前記光学屈折部により集光された太陽光を前記太陽電池素子に向けて照射するために前記封止部に密着配置される集光射出部と、前記光学屈折部と前記集光射出部との間に配された光学土台部とを含んで構成され、かつ、前記光学屈折部から前記光学土台部を介して前記集光射出部まで中間空気層のない一体構造であることを特徴としている。
この本発明によれば、従来の集光型太陽電池の構造に存在していた中間空気層を無くすことができる。従って、中間空気層があることによって生じる大きな屈折率差によって発生する光強度反射による特性低下を無くすことが可能となり、太陽電池の出力向上を図ることができる。
或いは、本発明の集光型太陽電池は、素子基板と、前記素子基板上に設けられた複数の太陽電池素子と、前記素子基板上に設けられ、前記太陽電池素子の各々を個別に被覆する複数の封止部と、前記太陽電池素子の各々に太陽光を集光する光学部材とを備えた集光型太陽電池であって、前記光学部材は、前記素子基板上に設けられた前記複数の太陽電池素子の各々に対応する複数の光学部を有し、前記光学部はそれぞれ、太陽光を屈折して集光するための曲面を有する光学屈折部と、前記光学屈折部により集光された太陽光を前記太陽電池素子の1つに向けて照射するために前記封止部の1つに密着配置される集光射出部と、前記光学屈折部と前記集光射出部との間に配された光学土台部とを含んで構成され、かつ、前記光学屈折部から前記光学土台部を介して前記集光射出部まで中間空気層のない一体構造であることを特徴としている。
この本発明によっても、従来の集光型太陽電池の構造に存在していた中間空気層を無くすことができる。従って、中間空気層があることによって生じる大きな屈折率差によって発生する光強度反射による特性低下を無くすことが可能となり、太陽電池の出力向上を図ることができる。
また、本発明の集光型太陽電池において、前記光学土台部の外周面は、前記太陽電池素子の受光面に入射する太陽光が前記光学屈折部によって屈折された屈折光の光路の外側に配されていてもよい。
この構成では、光学土台部の外周面の形状を、例えば正方形を底面とした角柱とし、光学屈折部を光学土台部の外形状と同サイズとすることによって、集光射出部周辺の光学土台部が、光学屈折部によって屈折された屈折光(集光光)の光路となることはない。すなわち、光学土台部の外周面は屈折光(集光光)の光路の外側に配置されている。そのため、集光射出部周辺の光学土台部を支持部として使用可能なことから、後述する支持部材を使用することにより、光学部材を太陽電池素子に位置精度よく載置することができ、信頼性と耐候性を向上させることができる。
また、本発明の集光型太陽電池において、前記光学屈折部の前記曲面はドーム形状またはフレネルレンズ形状であってもよい。
このような構成により、光学屈折部で集光される太陽光は、空気層である低屈折率部n1から光学屈折部の高屈折率部n2での屈折によって集光されることから、屈折角が小さくなり、その結果、追尾誤差や、追尾誤差による集光焦点群のスポット位置のずれを小さくすることができるため、太陽電池の出力安定、信頼性、耐候性の向上を図ることができる。
また、本発明の集光型太陽電池において、前記光学部材は、ガラス材、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料で形成されていてもよい。これにより、耐熱性及び耐湿性に優れた光学部材とすることができる。
また、本発明の集光型太陽電池において、前記光学部材は、屈折率が1.5〜1.7であるガラス材で形成されており、前記集光射出部の幅と、前記光学屈折部の頂部から前記集光射出部までの長さとの比が1:1.5〜1:3となるように構成してもよい。
このような構成によれば、太陽の追尾誤差が発生した場合や、光学部材の組み付け時にずれが発生した場合でも、出力低下を招くことなく、高品質で高効率な太陽電池とすることができる。
また、本発明の集光型太陽電池によれば、前記光学部材によって集光される太陽光の集光焦点群のスポット位置が前記太陽電池素子の受光面の内側に位置するように構成してもよい。
このような構成によれば、太陽の追尾誤差が発生した場合や、光学部材の組み付け時にずれが発生した場合でも、出力低下を招くことなく、高品質で高効率な太陽電池とすることができる。
また、本発明の集光型太陽電池において、前記集光射出部と前記太陽電池素子との間は、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料で接着されていてもよい。
集光射出部と太陽電池素子との間を、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料で接着することにより、太陽電池素子への湿気、水分の侵入を防ぐことができ、信頼性と耐候性を向上させることができる。また、この構成により、一体構造の光学部材と太陽電池素子との間の屈折率差を低減させることが可能であることから、太陽電池素子への入射光量を低減させることなく、高効率な太陽電池とすることができる。
また、本発明の集光型太陽電池によれば、前記集光射出部に柱状光学部が形成されており、前記封止部に密着配置されている部分を前記柱状光学部の先端部とした構成としてもよい。
このような構成によれば、従来の集光型太陽電池の構造に存在していた中間空気層を無くすことができる。すなわち、中間空気層があることによって生じる大きな屈折率差によって発生する光強度反射による特性低下を無くすことが可能となり、太陽電池の出力向上を図ることができる。
また、本発明の集光型太陽電池において、前記柱状光学部は、前記集光射出部側の上端部から前記先端部に向かって漸次縮径するように設けられていてもよい。より具体的には、前記柱状光学部の周側面は、前記柱状光学部の中心線に対して0度〜20度の傾斜角を有していてもよい。
このように、柱状光学部の周側面を傾斜面に形成することにより、柱状光学部に入射した集光光は柱状光学部の側面で全反射を繰り返して太陽電池素子の受光面に導かれる。その結果、太陽電池素子の受光面上では色収差が無くなり、強度ムラも無くなるため、太陽電池の出力向上を図ることができる。
また、本発明の集光型太陽電池において、前記柱状光学部の先端部と前記太陽電池素子との間は、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料で接着されていてもよい。
柱状光学部の先端部と太陽電池素子との間を、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、または、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料で接着することにより、太陽電池素子への湿気、水分の侵入を防ぐことができ、信頼性と耐候性を向上させることができる。また、この構成により、一体型の光学部材と太陽電池素子との間の屈折率差を低減させることが可能であるため、太陽電池素子への入射光量を低減させることなく、高効率な太陽電池とすることができる。
また、本発明の集光型太陽電池によれば、前記柱状光学部を有する前記光学部材によって集光される太陽光の集光焦点群のスポット位置が前記柱状光学部の上端面の内側に位置するように構成してもよい。
このような構成によれば、太陽の追尾誤差が発生した場合や、光学部材の組み付け時にずれが発生した場合でも、出力低下を招くことなく、高品質で高効率な太陽電池とすることができる。
また、本発明の集光型太陽電池において、前記柱状光学部の前記先端部は、前記太陽電池素子の受光面の内側に位置する大きさに形成されていてもよい。
このような構成によれば、太陽の追尾誤差が発生した場合や、光学部材の組み付け時にずれが発生した場合でも、出力低下を招くことなく、高品質で高効率な太陽電池とすることができる。
また、本発明の集光型太陽電池によれば、前記太陽電池素子として、化合物多接合型太陽電池を使用してもよい。深さ方向に接合された化合物多接合型太陽電池を使用することにより、幅広い波長に対して光電変換が可能であるため、変換効率を向上させることができる。
また、本発明の集光型太陽電池によれば、前記光学部材を前記素子基板上に支持固定する支持部材を備えた構成としてもよい。より具体的には、前記支持部材は、前記素子基板を載置する支持基板と、前記支持基板に立設されて前記光学部材の下部外周部を支持する支持体とを備えた構成としてもよい。
このような支持部材を備えることで、光学部材を素子基板上に精度よく、かつ確実に載置支持することができる。
また、本発明の集光型太陽電池によれば、前記支持体は、前記素子基板を前記支持基板に位置精度良く載置する位置決め部材を兼ねた構成としてもよい。
支持体を位置決め部材として兼用することで、光学部材を素子基板上に精度よく、かつ確実に載置支持することができる。
また、本発明の集光型太陽電池の製造方法は、素子基板上に太陽電池素子が設けられ、前記太陽電池素子を被覆するようにして前記素子基板上に封止部が設けられ、前記封止部上に、前記太陽電池素子に太陽光を集光する一体構造の光学部材が設けられ、前記素子基板と前記光学部材とが支持部材で一体的に支持固定された集光型太陽電池の製造方法であって、太陽電池素子を素子基板上に搭載する工程と、前記太陽電池素子が搭載された前記素子基板を支持部材の支持基板上に載置する工程と、前記太陽電池素子の上部に前記封止部を形成する工程と、前記支持基板上に設けられた支持体により光学部材を支持する工程と、前記封止部と前記光学部材とを接着材により接着固定する工程と、を実施することを特徴としている。
この本発明の製造方法によれば、工程を簡略化し、耐熱性に優れた信頼性の高い高効率な集光型太陽電池を生産性良く製造することが可能となる。
或いは、本発明の集光型太陽電池の製造方法は、素子基板上に複数の太陽電池素子が設けられ、前記太陽電池素子の各々を個別に被覆するようにして前記素子基板上に複数の封止部が設けられ、前記太陽電池素子の各々に対応させて、当該太陽電池素子に太陽光を集光する一体構造の光学部を複数有する光学部材が前記封止部上に設けられ、前記素子基板と前記光学部材とが支持部材で一体的に支持固定された集光型太陽電池の製造方法であって、素子基板上に複数の太陽電池素子を搭載する工程と、前記複数の太陽電池素子が搭載された前記素子基板を支持部材の支持基板上に載置する工程と、前記太陽電池素子の各々の上部に前記封止部を形成する工程と、前記支持基板上に設けられた支持体により光学部材を支持する工程と、前記封止部と前記光学部材とを接着材により接着固定する工程と、を実施することを特徴としている。
この本発明の製造方法によっても、工程を簡略化し、耐熱性に優れた信頼性の高い高効率な集光型太陽電池を生産性良く製造することが可能となる。
本発明の集光型太陽電池によれば、光学部材を中間空気層を無くした一体構造としたので、光学屈折部によって集光された太陽光の強度反射が発生せず、集光された太陽光を無駄なく集光することができ、これにより、太陽電池の出力特性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る集光型太陽電池の構成部材を分解して示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る集光型太陽電池を一部破断して示す側面図である。 図3Aは、実施形態1に係る光学部材を斜め上方側から見た斜視図である。 図3Bは、実施形態1に係る光学部材を底面側から見た斜視図である。 図4は、垂直方向から若干ずれて光学部材に入射した太陽光の光路を説明する図であり、集光型太陽電池を一部破断して示す側面図である。 図5は、支持部材の他の実施例を示す集光型太陽電池の分解斜視図である。 図6は、本発明の実施形態2に係る集光型太陽電池を一部破断して示す側面図である。 図7は、本発明の実施形態2に係る集光型太陽電池を一部破断して示す側面図である。 図8Aは、実施形態2に係る光学部材を斜め上方側から見た斜視図である。 図8Bは、実施形態2に係る光学部材を底面側から見た斜視図である。 図9は、光学部材の光学屈折部の他の形状例を示す、集光型太陽電池を一部破断して示す側面図である。 図10は、本発明の実施形態3に係る集光型太陽電池を一部破断して示す側面図である。 図11は、本発明の実施形態3に係る集光型太陽電池におけるレシーバー基板上の太陽電池素子の配置状態を示す斜視図である。 図12Aは、実施形態3に係る光学部材を斜め上方側から見た斜視図である。 図12Bは、実施形態3に係る光学部材を底面側から見た斜視図である。 図13は、従来の追尾集光型太陽光発電装置に適用される集光型太陽光発電モジュールの構成を示す断面図である。 図14は、従来の追尾集光型太陽光発電装置に適用される集光型太陽光発電モジュールの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る集光型太陽電池の構成部材を分解して示す斜視図、図2は、実施形態1に係る集光型太陽電池を一部破断して示す側面図である。
実施形態1に係る集光型太陽電池1Aは、レシーバー基板(素子基板)102上に太陽電池素子101が実装された太陽電池基板10と、太陽電池素子101を被覆するようにレシーバー基板102上に設けられた封止部12と、封止部12上に設けられ、太陽電池素子101に太陽光を集光する一体構造の光学部材13と、レシーバー基板102と光学部材13とを一体に支持する支持部材11とを備えて構成されている。
太陽電池素子101は、例えばSi、GaAs、CuInGaSe、CdTeなどの無機材料で構成されている。また、太陽電池素子101の構造には、単一接合型セル、モノリシック多接合型セル(化合物多接合型太陽電池)、波長感度領域の異なる種々の太陽電池セルを接続したメカニカルスタック型など種々の形態の構造を適用することが可能である。
なお、太陽電池素子101の外形サイズは、使用する太陽電池材料の削減、加工のし易さ、工程の容易性、簡略化、さらには光学部材13の材料の削減などの観点から、数百μmから数mm程度とするのがよい。
レシーバー基板102は、例えばアルミニウム板、銅板などのベース基台に、セラミックやガラスといった適宜の絶縁層を介して所望の配線(図示は省略しているが、太陽電池素子101の電極に接続されて外部への取り出しを行なう接続パターンや、太陽電池相互間を直列あるいは並列に接続するための接続パターン等)が形成されている。
すなわち、太陽電池素子101から発生した電流が、レシーバー基板102に形成された配線により太陽電池の外部へ適宜取り出される構成とされている。レシーバー基板102に形成された配線は、信頼性の高い絶縁性を確保する必要があることから、例えば、銅箔で形成された接続パターンを有機材料または無機材料などの絶縁膜で被覆して絶縁する構成としている。
光学部材13は、太陽光Lsを屈折して集光するための曲面を有する光学屈折部131と、光学屈折部131により集光された太陽光Lsを太陽電池素子101に向けて照射するために封止部12に密着配置される集光射出部133と、光学屈折部131と集光射出部133との間に配された光学土台部132とを含んで構成され、かつ、光学屈折部131から光学土台部132を介して集光射出部133まで中間空気層のない一体構造となっている。すなわち、図13及び図14で示した従来技術の中間空気層63のところが、本発明では光学土台部132となっている。このような構造の光学部材13は、例えば透過性の良いガラス材料や、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料などで構成されており、耐熱性及び耐湿性を確保した光学系となっている。
図3Aは、光学部材13を斜め上方側から見た斜視図、図3Bは、光学部材13を底面側から見た斜視図である。
光学土台部132は、底面である集光出射部133が正方形の角柱状に形成され、光学屈折部131は、この光学土台部132と同じ外周形状及び外周サイズに形成されている。
このような形状の光学屈折部131は、全体が所定厚みのドーム形状に形成されており、その表面側(太陽光の入射面131a(図2参照))及び底面側(太陽光の出射面131b(図2参照))の曲率は、集光された太陽光Lscの集光焦点群30のスポット面積が太陽電池素子101の受光面101a上で最小となるように設定されている。なお、光学屈折部131の表面形状は、円形状、楕円形状のどちらの形状でもよい。同様に、光学土台部132の上面側(すなわち、光学屈折部131の底面と接する入射面132a)も同じドーム形状に形成されており、その曲率は、光学屈折部131の曲率と同じ曲率となっている。すなわち、光学屈折部131の出射面131bと光学土台部132の入射面132aとが同じドーム形状の同じ曲率であることから、光学土台部132と光学屈折部131とを、中間に空気層の無い密に合体させた一体構造とすることができる。
なお、光学部材13を構成する材料の屈折率と、光学土台部132の全長と、ドーム形状の曲率との間には、それぞれに相互の関係があることから、集光焦点群30のスポット面積が太陽電池素子101の受光面101a上で最小となるよう、それぞれを設計する必要がある。例えば、光学部材13を構成する材料として、屈折率が1.5〜1.7のガラス材を用いた場合、集光射出部133の幅W1(正方形に形成された集光出射部の一辺の長さ)と、光学屈折部131の頂部から集光射出部133までの長さH2との比が、1:1.5〜1:3の範囲内となるように、光学部材13の各部の寸法が設定されることが好ましい。
封止部12は、太陽電池素子101と光学部材13との間に充填された透明の絶縁樹脂(例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料)で形成されており、集光した太陽光Lscを太陽電池素子101の受光面101a上に照射させるように構成されている。なお、封止部12として用いる絶縁樹脂としては、波長域が300nmから2000nmの範囲内で、内部透過率が99.9%以上のものが望ましい。また、屈折率は、光学部材13を形成する材料の屈折率との差が小さい方がよく、例えば、屈折率が1.4程度の透明なシリコーン樹脂を好適に用いることができる。また、集光射出部133と太陽電池素子101間を封止部12によって接着封止する(すなわち、集光射出部133と太陽電池素子101との間を、上記絶縁樹脂(接着材料)で接着する)ことによって、太陽電池素子101への湿気や水分の浸入を防ぐことが可能であることから、信頼性と耐候性を向上させることができる。
実施形態1では、光学部材13は、太陽を追尾する図示しない追尾機構の動作により太陽に常に正対する構成としている。従って、太陽光Lsは、光学部材13の入射面131aの中心線C1(図2参照)に沿って常に垂直方向に入射する。光学部材13に入射した太陽光Lscはドーム形状の光学屈折部131によって屈折し、光学土台部132の内部を透過して太陽電池素子101の受光面101aに照射される。
このように、太陽光Lsは、追尾機構により太陽電池素子101の受光面101a上に集光されるようになっているが、例えば、追尾機構の数度の追尾誤差の発生により集光焦点群30のスポット位置がずれる場合がある。
この場合、図13に示す従来の集光型太陽電池の構成では、数度の追尾誤差の発生により垂直方向から若干ずれた太陽光Lsvが発生した場合、集光レンズ50によって集光された集光焦点群30′のスポット位置が太陽電池素子702の受光面702aから外れ、レシーバー基板701に直接照射される可能性があった。
これに対し、実施形態1の集光型太陽電池1Aでは、従来の集光型太陽電池に存在した中間空気層63(図13、図14参照)が無いため、図4に示すように、垂直方向から若干ずれて光学部材13に入射した太陽光Lsvも、光学土台部132内部を透過して太陽電池素子101の受光面101a上に導かれる。その際、ドーム形状の光学屈折部131で集光された太陽光Lsvcは、低屈折率部n1である空気層と高屈折率部n2である光学屈折部131との境界部分である入射面131aでの一回の屈折によって集光されているので、屈折角が小さくなっている。その結果、数度の追尾誤差により発生する集光焦点群30のスポット位置のずれ量も、従来の集光型太陽電池による集光焦点群30のスポット位置のずれ量より少なくなることから、集光型太陽電池としての出力安定性、信頼性、耐候性を向上させることができる。
この場合、実施形態1では、太陽電池素子101は、集光焦点群30のスポットサイズより大きく設計されている。つまり、集光焦点群30のスポット位置が太陽電池素子101の受光面101aの内側に位置するように構成されている。従って、数度の追尾誤差の発生により垂直方向から若干ずれた太陽光Lsvが発生した場合でも、照射される集光焦点群30のスポット位置が太陽電池素子101の受光面101aから外れることはない。
従って、光学部材13を使用した実施形態1に係る集光型太陽電池1Aでは、数度の追尾誤差が発生しても出力低下は発生しない。また、レシーバー基板102に集光焦点群30が照射されることがないので、レシーバー基板102の表面に配置された部材の焼損を防ぐことができ、高効率で高品質な集光型太陽電池とすることが可能である。
また、光学部材13は、光学屈折部131から光学土台部132を介して集光射出部133まで中間空気層のない一体構造となっており、かつ、光学土台部132は、底面である集光出射部133が正方形の角柱状に形成されている。このような構造により、光学土台部132の集光射出部133周辺の光学外径部136は、光学屈折部131によって屈折、集光された太陽光Lscの光路となることはない。すなわち、光学土台部132の外周面は集光された太陽光Lscの光路の外側に配置されている。従って、集光射出部133周辺の光学土台部132を支持部として使用可能である。
図13及び図14に示すような一般的な集光型太陽電池では、集光レンズ50の面積分の太陽光Lsが、直接的に出力に関与することになり、集光レンズ50の面積をできるだけ広くすることが必要である。言い換えれば、集光レンズ50には、入射する太陽光Lsを遮る部分をできるだけ無くすことが高効率化につながる。
また、図13及び図14に示すような一般的な集光型太陽電池では、集光レンズ50の中心と太陽電池素子702の中心との位置合わせに必要な、アライメントマークといった集光レンズ50のレンズ部分ではない特別なマーキングや、集光レンズ50と太陽電池基板(太陽電池70)とを支えるための支持部分であるモジュール枠90が必要であり、特にモジュール枠90が集光レンズ50の面積を実質的に減少させる結果、出力低下を招いていた。
これに対し、実施形態1の光学部材13では、太陽電池基板10を載置する支持部材11で、光学土台部132の光学外径部136を支持することにより、太陽光Lsをロスなく光学屈折部131に入射させることができる。
支持部材11は、図1及び図2に示すように、レシーバー基板102よりも一回りほど大きな平面視正方形状の支持基板111を備えており、この支持基板111上に、光学土台部132の光学外径部136の各側面を支持する4つの支持体112がそれぞれ立設されている。
各支持体112は、光学外径部136の各側面にそれぞれ対向する位置に配置されており、支持基板111から垂直に立設された脚片113と、この脚片113の上端角部に形成された支持爪114とを備えている。
支持爪114は、支持基板111の基板中心P方向に向かって開口するように側面視L字状に切り欠き形成されており、光学外径部136の底面である集光射出部133の外周部を下方から支持する底面支持部114aと、光学外径部136の下部側面を横方向から支持する側面支持部114bとで構成されている。また、基板中心Pを介して対向配置されている一対の支持体112の側面支持部114b間の距離L1は、光学外径部136の対向する側面間の幅(集光射出部133の幅)W1と略同じ距離(L1≒W1)となるように形成されており、対向する支持片114の側面支持部114b間に嵌め合わされた光学外径部136を、横ずれすることなく支持するようになっている。
また、基板中心Pを介して対向配置されている一対の支持体112の脚片113間の距離L3は、レシーバー基板102の横幅W3と略同じ距離(L3≒W3)となるように形成されている。これにより、レシーバー基板102を支持基板111上に載置するとき、レシーバー基板102を4つの支持片114間に落とし込むように嵌め合わせるだけで、レシーバー基板102を支持基板111上に位置精度よく載置することが可能となる。すなわち、本発明では、支持体112を、レシーバー基板102を支持基板111上に位置精度良く載置するための位置決め部材として兼用している。
従って、レシーバー基板102を支持基板111上に載置後、支持体112の支持爪114に光学部材13の光学外径部136を載置して支持するだけで、レシーバー基板102の中央部に搭載された太陽電池素子101の中心と、光学部材13の集光射出部133の中心とを精度良く一致させることができる。すなわち、支持基板111上にレシーバー基板102を載置し、支持部材11の各支持片114に光学部材13の光学外径部136を載置するだけで、太陽電池素子101の中心と光学部材13の中心とを精度よく位置決めすることができるため、高品質で高信頼性を有した集光型太陽電池1Aを容易に作製することが可能となっている。
また、支持基板111表面から各支持片114の底面支持部114aまでの高さH1は、全て等しくなるように形成されている。これにより、4つの支持部材11の支持片114に光学部材13の光学外径部136を載置して支持するだけで、光学部材13の底面である集光射出部133と、太陽電池素子101が搭載されたレシーバー基板102の上面(より具体的には、太陽電池素子101の受光面101a)とを平行に配置することができる。
また、この高さH1は、支持部材11の支持片114に光学部材13の光学外径部136を載置して支持したとき、集光焦点群30のスポット位置が太陽電池素子101の受光面101aに位置する高さに設定されているとともに、太陽電池素子101を封止する封止部12に光学部材13の集光射出部133が当接する高さに設定されている。
なお、支持部材11は、上記したように太陽電池素子101の中心と光学部材13の中心とを一致させる位置決め部材として使用されるため、比較的寸法精度がよく、作製が可能な金属の削り出しや、金属部材による射出成形等によって形成するのがよい。ただし、集光型太陽電池の軽量化や低コスト化を図るのであれば、光学部材13は樹脂成形品やガラス成形品であってもよい。
また、後述する製造方法でも説明するが、レシーバー基板102は例えば接着材や半田溶接、もしくはネジ固定等によって支持基板111上に固定されている。また、支持部材11の支持片114に載置された光学部材13の集光射出部133は、接触している封止部12の溶融硬化によって当該封止部12に接着固定されている。これにより、一体構造の集光型太陽電池が作製される。なお、一体構造の強度をより高めるためには、支持部材11の支持片114とこれに載置される光学部材13の光学外径部136との間も接着材等によって接着固定してもよい。
また、レシーバー基板102を支持基板111上に固定することによって、レシーバー基板102から発生する熱を支持基板111を介して放熱することができるため、集光型太陽電池としての放熱性を高めることができる。
図5は、支持部材11Aの他の実施例を示している。
図1に示す支持部材11は、光学土台部132の光学外径部136を支持する4つの支持体112によって構成されているが、図5に示す支持部材11Aは、支持体112Aを構成する脚片113A及び支持爪114Aが、光学外径部136の外周形状に合わせて平面視四角形状に形成されている。すなわち、脚片113Aは、上部が開口した四角の枠体形状に形成されており、その枠体上面部の内周壁側に沿って断面L字形状の支持爪114Aが環状に形成された構成となっている。このような構成とすることで、支持部材11Aをより強固に形成することができ、かつ、光学部材13をより安定的に支持することが可能となる。
実施形態1に係る集光型太陽電池1Aによれば、従来の集光型太陽電池の構造に存在していた中間空気層を無くすことができる。すなわち、中間空気層があることによって生じる大きな屈折率差によって発生する光強度反射による特性低下を無くすことが可能となり、集光型太陽電池の出力向上を図ることができる。
<実施形態2>
図6及び図7は、実施形態2に係る集光型太陽電池1Bを一部破断して示す側面図である。図8Aは、実施形態2に係る光学部材13を上方側から見た斜視図、図8Bは、底面側から見た斜視図である。
実施形態2の集光型太陽電池1Bは、実施形態1の集光型太陽電池1Aにおいて、光学部材13の集光射出部133に柱状光学部134を一体形成したものであり、柱状光学部134は、集光焦点群30が位置する集光出射部133の部分、つまり集光出射部133の中央部(光学土台部132の中心線C1)の位置に一体形成されている。
このような構成とすることで、実施形態1に記載した光学部材13の効果を有し、さらに柱状光学部134の長所を合わせ持った光学部材13とすることができる。
なお、その他の構成は、支持部11の支持基板111表面から支持爪114の底面支持部114bまでの高さH5が、柱状光学部134の高さ分高くなっていることを除けば、実施形態1と同じであるので、ここでは同部材に同符号を付して説明を省略するものとし、柱状光学部134に関連する部分についてのみ説明する。
柱状光学部134は、集光射出部133の中央部から下方に垂直に延設する形で突出形成されており、その先端部134aが封止部12に密着するように配置されている。封止部12は、実施形態1の集光型太陽電池1Aにおける封止部12と同様に、太陽電池素子101と柱状光学部134の先端部134aとの間に充填された透明の絶縁樹脂(例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料)で形成されている。すなわち、太陽電池素子101と柱状光学部134の先端部134aとの間は、上記絶縁樹脂(接着材料)で接着されている。
この柱状光学部134は、図8A及び図8Bに示すように、横断面正方形の角柱状に形成されており、集光射出部133側の上端部(上端面)134bから先端部(射出面)134aに向かって漸次縮径するように設けられている。より具体的に説明すると、柱状光学部134の各側面は、柱状光学部134の中心線C11に対してほぼ0度から20度までの任意の傾斜角θを有している。つまり、柱状光学部134の射出面134aから上方に向かって、傾斜角θ(0度<θ≦20度)の角度をもって広がっていることから、柱状光学部134の上端面134bは、柱状光学部134の射出面134a、さらには太陽電池素子101の受光面101aより大きな面積となっている。また、柱状光学部134の射出面134a(先端部134a)は、太陽電池素子101の受光面101aの内側に位置する大きさに形成されている。
このような構成により、柱状光学部134に入射した集光光(太陽光Lsc)は柱状光学部134の側面で全反射を繰り返すことによって太陽電池素子101の受光面101aに導かれることから、太陽電池素子101の受光面101a上では色収差が無くなり、かつ、太陽光Lscの強度ムラも無くすことができる。これにより、太陽電池のさらなる出力向上を図ることが可能となる。
また、光学部材13によって集光される太陽光の集光焦点群30のスポット位置は、柱状光学部134の上端面134bの内側に位置するように設けられている。すなわち、柱状光学部134の上端面134bは、集光焦点群30のスポットサイズより大きくなるように設計されている。これにより、図7に示すように、数度の追尾誤差の発生により垂直方向から若干ずれて入射した太陽光Lsvが発生した場合や、光学部材13の組み付け時にずれが発生した場合でも、太陽光Lsvは柱状光学部134に入射し、柱状光学部134の側面で全反射を繰り返しながら太陽電池素子101の受光面101aに漏れ無く照射されることから、高品質で高効率な集光型太陽電池1Bとすることができる。
このように、実施形態2によれば、柱状光学部134を有した光学部材13を使用することで、実施形態1に示した効果に加え、太陽光Lsの色収差と強度ムラとを無くすことが可能なことから、さらなる高効率な集光型太陽電池1Bとすることが可能である。
次に、上記各構成の集光型太陽電池の製造方法について説明する。
工程1:まず、光学部材13を準備する(光学部材準備工程)。
準備する光学部材13は、耐候性、信頼性の面から、透過性の良い光学ガラスで作製されているのがよい。太陽光Lsを太陽電池素子101に効率よく入射させるための光学屈折部131を形成するために、光学部材13はモールド成形、または、削り出しによって作製されている。ただし、この方法に限定されるものではない。なお、柱状光学部134を有する光学部材13については、モールド成形、または、削り出しによる一括形成ではなく、モールド成形、または、削り出しによって光学屈折部131と光学土台部132とを形成した後、柱状光学部134をオプティカルコンタクトまたは透明樹脂による接着によって一体化させても良い。
また、光学部材13は軽量化、低コスト化を考慮し、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、プラスチック等で作製することも可能である。
工程2:次に、太陽電池素子101をレシーバー基板102に搭載する(レシーバー基板準備工程)。
レシーバー基板102は、電極を兼ねたアルミニウム板、銅板などのベース基台に、セラミックやガラスといった適宜の絶縁層を介して太陽電池素子101の図示しない電極が接続された基板であり、ベース基台上に太陽電池素子101を精度よく配置し、半田や電極ペースト等によって接着固定する。
なお、集光型太陽電池に適用する太陽電池素子101としては、高効率性、実用性が特に求められることから、InGaP/GaAs/Geで構成した3接合型太陽電池素子、AlGaAs/Siで構成した太陽電池素子、モノリシック多接合型太陽電池素子を使用することが望ましい。
工程3:次に、レシーバー基板102を支持部材11に載置する(レシーバー基板搭載工程)。
上記したように、支持部材11の脚片113,113Aは、レシーバー基板102を支持基板111,111A上に精度良く載置するための位置決め部材でもあるから、レシーバー基板102を脚片113,113Aの間に落とし込むように嵌め合わせることで、精度良く載置することができる。その後、レシーバー基板102は、接着材などの樹脂や半田などで接着、または、ネジ止めなどの機械的な保持などによって、支持基板111,111A上に固定する。
工程4:次に、レシーバー基板102上(太陽電池素子101の上部)に封止部12を形成する(封止工程)。
封止部12は、透過率が良く、光学部材13と接着性の良いシリコーン樹脂、アクリル樹脂、接着剤などで形成するのが望ましい。また、樹脂などは流動性があるため、金属枠やプラスチック枠を形成し、太陽電池素子101を囲むようにしてレシーバー基板102上に金属枠やプラスチック枠を載置した状態で、枠内に定量的な樹脂を投入することによって形成するのがよい。
工程5:次に、光学部材13を支持部材11に搭載する(光学部材搭載工程)。
レシーバー基板102を支持基板111,111A上に載置後、支持体112,112Aの支持爪114,114Aに光学部材13の光学外径部136を上方から載置するようにして、光学部材13を支持部材11に載置する。このように載置するだけで、レシーバー基板102の太陽電池素子101の中心と、光学部材13の集光射出部133の中心とを精度良く一致させることができる。
工程6:次に、光学部材13と封止部12とを接着させる(封止部一体型光学系接着工程)。
光学部材13を支持部材11に載置した状態において、光学部材13の集光射出部133または柱状光学部134の射出面134aが封止部12に接触している。また、封止部12に使用する樹脂は、一般的に熱硬化型、自然硬化型の樹脂である。従って、その樹脂の仕様に応じて硬化させることで、接触している光学部材13の集光射出部133または柱状光学部134の射出面134aと封止部12とを接着させることができる。
これにより、太陽電池基板10、支持部材11、封止部12、及び、光学部材13が一体となった集光型太陽電池1A,1Bを作製することができる。
なお、上記実施形態1,2では、光学屈折部131をドーム形状としているが、図9に示すようなフレネルレンズ形状の光学屈折部138としてもよい。この場合、光学土台部132の入射面132aは、光学屈折部138下面のレンズ面138bの形状に合致するように形成されている。
<実施形態3>
図10は、実施形態3に係る集光型太陽電池1Cを一部破断して示す側面図である。図11は、実施形態3に係る集光型太陽電池1Cにおけるレシーバー基板(素子基板)102上の太陽電池素子101の配置状態を示す斜視図である。図12Aは、実施形態3に係る光学部材14を斜め上方側から見た斜視図である。図12Bは、実施形態3に係る光学部材14を底面側から見た斜視図である。
実施形態3に係る集光型太陽電池1Cは、複数の太陽電池素子101をレシーバー基板102上に搭載した構成とされており、この集光型太陽電池1Cでは、光学部材として、上記した実施形態2の光学部材13と同様の構成を有する光学部15を、太陽電池素子101に対応させて複数有する光学部材14が用いられている。このため、実施形態3に係る集光型太陽電池1Cによれば、実施形態2に係る集光型太陽電池1Bと同様の効果を奏することができる。
すなわち、実施形態3に係る集光型太陽電池1Cは、レシーバー基板(素子基板)102上に複数(具体的には、9つ)の太陽電池素子101が実装された太陽電池基板10Aと、それら太陽電池素子101の各々を個別に被覆するようにレシーバー基板102上に設けられた複数の封止部12と、これらの封止部12上に設けられ、太陽電池素子101の各々に太陽光を集光する一体構造の光学部材14と、レシーバー基板102と光学部材14とを一体に支持する支持部材11Aとを備えて構成されている。
複数の太陽電池素子101は、図11に示すように、レシーバー基板102上において、行方向及び列方向に所定の間隔を空けて配列されている。これら太陽電池素子101は、それぞれ、上記した実施形態1及び2の集光型太陽電池1A,1Bの太陽電池素子101と同様の構成とされている。
また、レシーバー基板102は、複数の太陽電池素子101を搭載し得る大きさとされており、当該レシーバー基板102に搭載される太陽電池素子101の各々に対応させて配線が形成されている以外は、上記した実施形態1及び2の集光型太陽電池1A,1Bのレシーバー基板102と同様の構成とされている。
光学部材14は、図12A及び図12Bに示すように、レシーバー基板102上に搭載された太陽電池素子101の各々に対応する複数(9つ)の光学部15が、行方向及び列方向に、隙間なく連続して配列された構造を有している。
光学部材14の光学部15はそれぞれ、上記した実施形態2の光学部材13と同様の構成とされている。すなわち、光学部15は、太陽光Lsを屈折して集光するための曲面を有する光学屈折部151と、光学屈折部151により集光された太陽光Lsを1つの太陽電池素子101に向けて照射するために1つの封止部12に密着配置される集光射出部153と、光学屈折部151と集光射出部153との間に配された光学土台部152とを含んで構成され、かつ、光学屈折部151から光学土台部152を介して集光射出部153まで中間空気層のない一体構造となっている。このような複数の光学部15を有する光学部材14は、例えば透過性の良いガラス材料や、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料などで構成されており、耐熱性及び耐湿性を確保した光学系となっている。
光学土台部152は、底面である集光出射部153が正方形の角柱状に形成されており、光学屈折部151は、この光学土台部152と同じ外周形状及び外周サイズに形成されている。
このような形状の光学屈折部151は、全体が所定厚みのドーム形状に形成されており、その表面側(太陽光の入射面151a(図10参照))及び底面側(太陽光の出射面151b(図10参照))の曲率は、集光された太陽光Lscの集光焦点群30のスポット面積が太陽電池素子101の受光面101a上で最小となるように設定されている。なお、光学屈折部151の表面形状は、円形状、楕円形状のどちらの形状でもよい。同様に、光学土台部152の上面側(すなわち、光学屈折部151の底面と接する入射面152a)も同じドーム形状に形成されており、その曲率は、光学屈折部151の曲率と同じ曲率となっている。すなわち、光学屈折部151の出射面151bと光学土台部152の入射面152aとが同じドーム形状の同じ曲率であることから、光学土台部152と光学屈折部151とを、中間に空気層の無い密に合体させた一体構造とすることができる。
なお、光学部材14を構成する材料の屈折率と、光学土台部152の全長と、ドーム形状の曲率との間には、それぞれに相互の関係があることから、集光焦点群30のスポット面積が太陽電池素子101の受光面101a上で最小となるよう、それぞれを設計する必要がある。例えば、光学部材14を構成する材料として、屈折率が1.5〜1.7のガラス材を用いた場合、集光射出部153の幅W1(正方形に形成された集光出射部の一辺の長さ)と、光学屈折部151の頂部から集光射出部153までの長さH2との比が、1:1.5〜1:3の範囲内となるように、光学部材14の各部の寸法が設定されることが好ましい。
また、光学部15の集光射出部153には、柱状光学部154が一体形成されている。この柱状光学部154は、集光焦点群30が位置する集光出射部153の部分、つまり集光出射部153の中央部(光学土台部152の中心線C1)の位置に一体形成されている。このような柱状光学部154は、集光射出部153の中央部から下方に垂直に延設する形で突出形成されており、その先端部154aが封止部12に密着するように配置されている。
また、柱状光学部154は、図12A及び図12Bに示すように、横断面正方形の角柱状に形成されており、集光射出部153側の上端部(上端面)154bから先端部(射出面)154aに向かって漸次縮径するように設けられている。より具体的に説明すると、柱状光学部154の各側面は、柱状光学部154の中心線C11に対してほぼ0度から20度までの任意の傾斜角θを有している。つまり、柱状光学部154の射出面154aから上方に向かって、傾斜角θ(0度<θ≦20度)の角度をもって広がっていることから、柱状光学部154の上端面154bは、柱状光学部154の射出面154a、さらには太陽電池素子101の受光面101aより大きな面積となっている。また、柱状光学部154の射出面154a(先端部154a)は、太陽電池素子101の受光面101aの内側に位置する大きさに形成されている。
封止部12は、それぞれ、上記した実施形態1及び2の封止部12と同様の構成とされており、太陽電池素子101と光学部材14(各光学部15における柱状光学部154の先端部154a)との間に充填された透明の絶縁樹脂(例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料)で形成されており、集光した太陽光Lscを太陽電池素子101の受光面101a上に照射させるように構成されている。なお、封止部12として用いる絶縁樹脂としては、波長域が300nmから2000nmの範囲内で、内部透過率が99.9%以上のものが望ましい。また、屈折率は、光学部材14を形成する材料の屈折率との差が小さい方がよく、例えば、屈折率が1.4程度の透明なシリコーン樹脂を好適に用いることができる。また、柱状光学部154の先端部154aと太陽電池素子101間を封止部12によって接着封止する(すなわち、集光射出部153と太陽電池素子101との間を、上記絶縁樹脂(接着材料)で接着する)ことによって、太陽電池素子101への湿気や水分の浸入を防ぐことが可能であることから、信頼性と耐候性を向上させることができる。
光学部材14の光学部15は、それぞれ、実施形態1及び2の光学部材13と同様に、太陽を追尾する図示しない追尾機構の動作により太陽に常に正対する構成とされている。従って、太陽光Lsは、光学部15の入射面151aの中心線C1(図10参照)に沿って常に垂直方向に入射する。光学部15に入射した太陽光Lscはドーム形状の光学屈折部151によって屈折し、光学土台部152の内部を透過して太陽電池素子101の受光面101aに照射される。
このような実施形態3の集光型太陽電池1Cは、実施形態1及び2の集光型太陽電池1A,1Bと同様に、従来の集光型太陽電池に存在した中間空気層63(図13、図14参照)が無い構成とされているため、垂直方向から若干ずれて光学部材14に入射した太陽光も、光学土台部152内部を透過して太陽電池素子101の受光面101a上に導かれる。その際、ドーム形状の光学屈折部151で集光された太陽光は、低屈折率部である空気層と高屈折率部である光学屈折部151との境界部分である入射面151aでの一回の屈折によって集光されるので、屈折角が小さくなる。その結果、数度の追尾誤差により発生する集光焦点群30のスポット位置のずれ量も、従来の集光型太陽電池による集光焦点群30のスポット位置のずれ量より少なくなり、集光型太陽電池としての出力安定性、信頼性、耐候性を向上する。
また、実施形態3の集光型太陽電池1Cでは、実施形態1及び2の集光型太陽電池1A,1Bと同様に、太陽電池素子101は、集光焦点群30のスポットサイズより大きく設計されている。つまり、集光焦点群30のスポット位置が太陽電池素子101の受光面101aの内側に位置するように構成されている。従って、数度の追尾誤差の発生により垂直方向から若干ずれた太陽光が発生した場合でも、照射される集光焦点群30のスポット位置が太陽電池素子101の受光面101aから外れることはない。
従って、光学部材14を使用した実施形態3に係る集光型太陽電池1Cでは、数度の追尾誤差が発生しても出力低下は発生しない。また、レシーバー基板102に集光焦点群30が照射されることがないので、レシーバー基板102の表面に配置された部材の焼損を防ぐことができ、高効率で高品質な集光型太陽電池とすることが可能である。
さらに、実施形態3の光学部材14の光学部15は、実施形態2の光学部材13と同様に、柱状光学部154を集光射出部153に備える構成とされていることから、柱状光学部154に入射した集光光(太陽光Lsc)が柱状光学部154の側面で全反射を繰り返すことによって太陽電池素子101の受光面101aに導かれ、これにより、太陽電池素子101の受光面101a上での色収差が無くなり、かつ、太陽光Lscの強度ムラも無くなる。このため、太陽電池のさらなる出力向上を図ることが可能となる。
また、光学部材14の光学部15によって集光される太陽光の集光焦点群30のスポット位置は、柱状光学部154の上端面154bの内側に位置するように設けられている。すなわち、柱状光学部154の上端面154bは、集光焦点群30のスポットサイズより大きくなるように設計されている。これにより、数度の追尾誤差の発生により垂直方向から若干ずれて入射した太陽光が発生した場合や、光学部材14の組み付け時にずれが発生した場合でも、太陽光は柱状光学部154に入射し、柱状光学部154の側面で全反射を繰り返しながら太陽電池素子101の受光面101aに漏れ無く照射されることから、高品質で高効率な集光型太陽電池1Bとすることができる。
また、光学部材14の各光学部15は、光学屈折部151から光学土台部152を介して集光射出部153まで中間空気層のない一体構造となっており、かつ、光学土台部152は、底面である集光出射部153が正方形の角柱状に形成されている。このような構造により、光学土台部152の集光射出部153周辺の光学部材14の外径部は、光学屈折部151によって屈折、集光された太陽光Lscの光路となることはない。すなわち、光学土台部152の外周面は集光された太陽光Lscの光路の外側に配置されている。従って、集光射出部153周辺の光学土台部152を支持部として使用可能である。
また、実施形態3の光学部材14の外径部は、実施形態1及び2の光学部材13と同様に、太陽電池基板10Aを載置する支持部材11Aで支持されており、これにより、太陽光Lsをロスなく光学屈折部151に入射させることが可能とされている。
また、支持部材11Aは、図5に示す支持部材11Aと同様の構成とされており、支持体112Aを構成する脚片113A及び支持爪114Aが、光学部材14の外周形状に合わせて平面視四角形状に形成されている。すなわち、脚片113Aは、上部が開口した四角の枠体形状に形成されており、その枠体上面部の内周壁側に沿って断面L字形状の支持爪114Aが環状に形成された構成となっている。
実施形態3に係る集光型太陽電池1Cによれば、従来の集光型太陽電池の構造に存在していた中間空気層を無くすことができる。すなわち、中間空気層があることによって生じる大きな屈折率差によって発生する光強度反射による特性低下を無くすことが可能となり、集光型太陽電池の出力向上を図ることができる。
実施形態1及び2に係る集光型太陽電池1A,1Bを行方向及び列方向に複数個配列して、複数の太陽電池素子101を搭載した構成では、それら集光型太陽電池1A,1Bの光学部材13が、それぞれの支持部材11,11Aで支持されるため、各光学部材13間に、隙間ができる。このような集光型太陽電池1A,1Bの光学部材13間の隙間に入射した太陽光は、太陽電池素子101で受光されないため、実施形態1及び2に係る集光型太陽電池1A,1Bを行方向及び列方向に複数個配列した構成では、光学部材13間の隙間による太陽光のロスを生じる。これに対し、実施形態3に係る集光型太陽電池1Cでは、1つのレシーバー基板102に複数の太陽電池素子101を搭載し、これら太陽電池素子101の各々に対応させて複数の光学部15が隙間なく連続形成された光学部材14(即ち、全面が有効光学エリアとされた光学部材14)が、1つの支持部材11A(レシーバー基板102が載置された支持部材11A)で支持される構成となっているため、上記したような隙間による太陽光のロスが発生しない。
次に、上記実施形態3の集光型太陽電池1Cの製造方法について説明する。
工程1:まず、光学部材14を準備する(光学部材準備工程)。
準備する光学部材14は、耐候性、信頼性の面から、透過性の良い光学ガラスで作製されているのがよい。太陽光Lsを太陽電池素子101に効率よく入射させるための光学屈折部151を形成するために、光学部材14はモールド成形、または、削り出しによって作製されている。ただし、この方法に限定されるものではない。
なお、光学部材14は、モールド成形、または、削り出しによって複数の光学部15を一括形成することにより作製してもよいし、モールド成形、または、削り出しによって光学部15を複数個、個別に形成した後、これら光学部15の側面同士をオプティカルコンタクトまたは透明樹脂により接着することによって複数の光学部15を一体化させることにより作製してもよい。
また、柱状光学部154は、モールド成形、または、削り出しにより、光学屈折部151と光学土台部152と共に一括形成されてもよいし、モールド成形、または、削り出しによって光学屈折部151と光学土台部152とを形成した後、光学土台部152の底面である集光射出部153に、オプティカルコンタクトまたは透明樹脂により接着されても良い。
また、光学部材14は軽量化、低コスト化を考慮し、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、プラスチック等で作製することも可能である。
工程2:次に、複数の太陽電池素子101をレシーバー基板102に搭載する(レシーバー基板準備工程)。
レシーバー基板102は、電極を兼ねたアルミニウム板、銅板などのベース基台に、セラミックやガラスといった適宜の絶縁層を介して太陽電池素子101の図示しない電極が接続された基板であり、ベース基台上に太陽電池素子101を精度よく配置し、半田や電極ペースト等によって接着固定する。
なお、集光型太陽電池に適用する太陽電池素子101としては、高効率性、実用性が特に求められることから、InGaP/GaAs/Geで構成した3接合型太陽電池素子、AlGaAs/Siで構成した太陽電池素子、モノリシック多接合型太陽電池素子を使用することが望ましい。
工程3:次に、レシーバー基板102を支持部材11Aに載置する(レシーバー基板搭載工程)。
上記したように、支持部材11Aの脚片113Aは、レシーバー基板102を支持基板111A上に精度良く載置するための位置決め部材でもあるから、レシーバー基板102を脚片113Aの間に落とし込むように嵌め合わせることで、精度良く載置することができる。その後、レシーバー基板102は、接着材などの樹脂や半田などで接着、または、ネジ止めなどの機械的な保持などによって、支持基板111A上に固定する。
工程4:次に、レシーバー基板102上の太陽電池素子101の各々が個別に封止部12で被覆されるように、レシーバー基板102上に複数の封止部12を形成する(封止工程)。
封止部12は、透過率が良く、光学部材14と接着性の良いシリコーン樹脂、アクリル樹脂、接着剤などで形成するのが望ましい。また、樹脂などは流動性があるため、金属枠やプラスチック枠を形成し、太陽電池素子101を囲むようにしてレシーバー基板102上に金属枠やプラスチック枠を載置した状態で、枠内に定量的な樹脂を投入することによって形成するのがよい。
工程5:次に、光学部材14を支持部材11Aに搭載する(光学部材搭載工程)。
レシーバー基板102を支持基板111A上に載置後、支持体112Aの支持爪114Aに光学部材14の外径部を上方から載置するようにして、光学部材14を支持部材11Aに載置する。このように載置するだけで、レシーバー基板102の太陽電池素子101の中心と、光学部材14の各光学部15の集光射出部153の中心とを精度良く一致させることができる。
工程6:次に、光学部材14(光学部15)と封止部12とを接着させる(封止部一体型光学系接着工程)。
光学部材14を支持部材11Aに載置した状態において、光学部材14の光学部15の柱状光学部154の射出面154aが封止部12に接触している。また、封止部12に使用する樹脂は、一般的に熱硬化型、自然硬化型の樹脂である。従って、その樹脂の仕様に応じて硬化させることで、接触している光学部材14の光学部15の柱状光学部154の射出面154aと封止部12とを接着させることができる。
これにより、太陽電池基板10A、支持部材11A、封止部12、及び、光学部材14が一体となった集光型太陽電池1Cを作製することができる。
なお、上記実施形態3では、光学屈折部151をドーム形状としているが、フレネルレンズ形状の光学屈折部としてもよい。この場合、光学土台部152の入射面152aは、フレネルレンズ形状の光学屈折部下面のレンズ面の形状に合致するように形成されている。
また、実施形態3では、レシーバー基板102に搭載する太陽電池素子101の数を9個とし、これら太陽電池素子101に対応させて、光学部材14が9つの光学部15を有する構成としたが、レシーバー基板102に搭載する太陽電池素子101の数及び光学部材14における光学部15の数は、特に限定されない。例えば、モールド成形(射出形成)による一括形成が可能な最大数の光学部15を有する光学部材14を作製し、この光学部材14が有する光学部15の数と同数の太陽電池素子101を、レシーバー基板102に搭載してもよい。
また、実施形態3において、光学部材14の光学部15は、実施形態2に係る光学部材13と同様の構成とされているが、光学部15は、実施形態1に係る光学部材13と同様の構成、すなわち、柱状光学部154を備えない構成とされていてもよい。
また、実施形態3において、光学部材14は、図5に示す支持部材11Aと同様の構成の支持部材11Aにより支持されているが、図1に示す支持部材11と同様の構成の支持部材11により支持されていてもよい。この場合、支持部材11の基板中心Pを介して対向配置されている一対の支持体112の側面支持部114b間の距離L1は、光学部材14の外径部の対向する側面間の幅W5と略同じ距離となるように形成されており、対向する支持片114の側面支持部114b間に嵌め合わされた光学部材14の外径部を、横ずれすることなく支持するようになっている。
また、今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
すなわち、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
また、この出願は、2011年5月20日に日本で出願された特願2011−113815に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
1A,1B 集光型太陽電池
10,10A 太陽電池基板
101 太陽電池素子
102 レシーバー基板(素子基板)
11 支持部材
111 支持基板
112 支持体
113 脚片
114 支持爪
114a 底面支持部
114b 側面支持部
12 封止部
13 光学部材
131,138 光学屈折部
132 光学土台部
133 集光射出部
134 柱状光学部
134a 先端部(射出面)
134b 上端部(上端面)
136 光学外径部
138b レンズ面
14 光学部材
15 光学部
151 光学屈折部
152 光学土台部
153 集光射出部
154 柱状光学部
154a 先端部(射出面)
154b 上端部(上端面)
30,30′ 集光焦点群
50 集光レンズ
62 光学屈折部
63 中間空気層
70 太陽電池
701 レシーバー基板
702 太陽電池素子
702a 受光面
703 カバーガラス
704 封止樹脂
90 モジュール枠

Claims (20)

  1. 素子基板と、前記素子基板上に設けられた太陽電池素子と、前記太陽電池素子を被覆するようにして前記素子基板上に設けられた封止部と、前記封止部上に設けられ、前記太陽電池素子に太陽光を集光する光学部材とを備えた集光型太陽電池であって、
    前記光学部材は、
    太陽光を屈折して集光するための曲面を有する光学屈折部と、
    前記光学屈折部により集光された太陽光を前記太陽電池素子に向けて照射するために前記封止部に密着配置される集光射出部と、
    前記光学屈折部と前記集光射出部との間に配された光学土台部とを含んで構成され、かつ、前記光学屈折部から前記光学土台部を介して前記集光射出部まで中間空気層のない一体構造であることを特徴とする集光型太陽電池。
  2. 素子基板と、前記素子基板上に設けられた複数の太陽電池素子と、前記素子基板上に設けられ、前記太陽電池素子の各々を個別に被覆する複数の封止部と、前記太陽電池素子の各々に太陽光を集光する光学部材とを備えた集光型太陽電池であって、
    前記光学部材は、前記素子基板上に設けられた前記複数の太陽電池素子の各々に対応する複数の光学部を有し、
    前記光学部はそれぞれ、
    太陽光を屈折して集光するための曲面を有する光学屈折部と、
    前記光学屈折部により集光された太陽光を前記太陽電池素子の1つに向けて照射するために前記封止部の1つに密着配置される集光射出部と、
    前記光学屈折部と前記集光射出部との間に配された光学土台部とを含んで構成され、かつ、前記光学屈折部から前記光学土台部を介して前記集光射出部まで中間空気層のない一体構造であることを特徴とする集光型太陽電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の集光型太陽電池であって、
    前記光学土台部の外周面は、前記太陽電池素子の受光面に入射する太陽光が前記光学屈折部によって屈折された屈折光の光路の外側に配置されていることを特徴とする集光型太陽電池。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記光学屈折部の前記曲面がドーム形状またはフレネルレンズ形状であることを特徴とする集光型太陽電池。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記光学部材は、ガラス材、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの樹脂材料で形成されていること特徴とする集光型太陽電池。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記光学部材は、屈折率が1.5〜1.7であるガラス材で形成されており、
    前記集光射出部の幅と、前記光学屈折部の頂部から前記集光射出部までの長さとの比が1:1.5〜1:3であることを特徴とする集光型太陽電池。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記光学部材によって集光される太陽光の集光焦点群のスポット位置が前記太陽電池素子の受光面の内側に位置するように構成されていることを特徴とする集光型太陽電池。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記集光射出部と前記太陽電池素子との間は、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの接着材料で接着されていることを特徴とする集光型太陽電池。
  9. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記集光射出部に柱状光学部が形成されており、前記封止部に密着配置されている部分が前記柱状光学部の先端部であることを特徴とする集光型太陽電池。
  10. 請求項9に記載の集光型太陽電池であって、
    前記柱状光学部は、前記集光射出部側の上端部から前記先端部に向かって漸次縮径するように設けられていることを特徴とする集光型太陽電池。
  11. 請求項9に記載の集光型太陽電池であって、
    前記柱状光学部の周側面は、前記柱状光学部の中心線に対して0度〜20度の傾斜角を有していることを特徴とする集光型太陽電池。
  12. 請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記柱状光学部の先端部と前記太陽電池素子との間は、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、及び、エポキシ樹脂の少なくとも一つの接着材料で接着されていることを特徴とする集光型太陽電池。
  13. 請求項9から請求項12までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記光学部材によって集光される太陽光の集光焦点群のスポット位置が前記柱状光学部の上端面の内側に位置するように構成されていることを特徴とする集光型太陽電池。
  14. 請求項9から請求項13までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記柱状光学部の前記先端部は、前記太陽電池素子の受光面の内側に位置する大きさに形成されていることを特徴とする集光型太陽電池。
  15. 請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記太陽電池素子は、化合物多接合型太陽電池であることを特徴とする集光型太陽電池。
  16. 請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載の集光型太陽電池であって、
    前記光学部材を前記素子基板上に支持固定する支持部材を備えていることを特徴とする集光型太陽電池。
  17. 請求項16に記載の集光型太陽電池であって、
    前記支持部材は、前記素子基板を載置する支持基板と、前記支持基板に立設されて前記光学部材の下部外周部を支持する支持体とを備えていることを特徴とする集光型太陽電池。
  18. 請求項17に記載の集光型太陽電池であって、
    前記支持体は、前記素子基板を前記支持基板に位置精度良く載置する位置決め部材を兼ねていることを特徴とする集光型太陽電池。
  19. 素子基板上に太陽電池素子が設けられ、前記太陽電池素子を被覆するようにして前記素子基板上に封止部が設けられ、前記封止部上に、前記太陽電池素子に太陽光を集光する一体構造の光学部材が設けられ、前記素子基板と前記光学部材とが支持部材で一体的に支持固定された集光型太陽電池の製造方法であって、
    太陽電池素子を素子基板上に搭載する工程と、
    前記太陽電池素子が搭載された前記素子基板を支持部材の支持基板上に載置する工程と、
    前記太陽電池素子の上部に前記封止部を形成する工程と、
    前記支持基板上に設けられた支持体により光学部材を支持する工程と、
    前記封止部と前記光学部材とを接着材により接着固定する工程と、を実施することを特徴とする集光型太陽電池の製造方法。
  20. 素子基板上に複数の太陽電池素子が設けられ、前記太陽電池素子の各々を個別に被覆するようにして前記素子基板上に複数の封止部が設けられ、前記太陽電池素子の各々に対応させて、当該太陽電池素子に太陽光を集光する一体構造の光学部を複数有する光学部材が前記封止部上に設けられ、前記素子基板と前記光学部材とが支持部材で一体的に支持固定された集光型太陽電池の製造方法であって、
    素子基板上に複数の太陽電池素子を搭載する工程と、
    前記複数の太陽電池素子が搭載された前記素子基板を支持部材の支持基板上に載置する工程と、
    前記太陽電池素子の各々の上部に前記封止部を形成する工程と、
    前記支持基板上に設けられた支持体により光学部材を支持する工程と、
    前記封止部と前記光学部材とを接着材により接着固定する工程と、を実施することを特徴とする集光型太陽電池の製造方法。
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