JP4731725B2 - レンズ鏡筒および光学機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影装置や観察装置等の光学機器に用いられるレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レンズ鏡筒におけるズームおよびフォーカス等の進退機構として、ヘリコイドネジや棒状のガイド部材によって光軸方向に進退させるものが知られている。また、カム環等に設けられたインナーカムと案内溝およびレンズ枠に設けられたカムフォロアーにより、レンズレンズ枠を光軸方向に進退させるレンズ鏡筒についても種々の提案がなされている。
【0003】
後者のレンズ鏡筒としては、例えば図5および図6に示すものがある。図5には、上記レンズ鏡筒の沈胴状態を、図6には上記レンズ鏡筒のワイド撮影状態を表している。
【0004】
これらの図において、101はレンズ鏡筒全体を支え、その光軸方向後端部にCCD取り付け部111aを有する鏡筒本体であり、102は第1の移動レンズ、103は第2の移動レンズ、104は第3の移動レンズ、105は第4の移動レンズである。
【0005】
106は鏡筒本体101に固定された固定枠、107は固定枠106の外周に回転可能に嵌合し、固定枠106の突き当て部106aと突起部106bに内径リブ107aが挟み込まれて光軸方向への移動が阻止されたカム環(カム筒)である。
【0006】
108は第1の移動レンズ102を保持する第1レンズ保持筒であり、この第1レンズ保持筒108は鏡筒本体101とカム環106との間に配置されている。この第1レンズ保持筒108の後端部には、鏡筒本体101に形成された直進溝部101aに係合するとともにカム環107の外周に形成されたカム溝部107cにも係合するテーパーコロ109が取り付けられている。
【0007】
111,112,113,114は鏡筒本体101と固定枠106に両端を固定され、光軸に略平行に保持されたガイドバーである。
【0008】
115は第2のレンズ103を保持する第2レンズ枠であり、スリーブ部115aがガイドバー111に嵌合し、U溝部115bがガイドバー112に嵌合している。これにより、第2レンズ枠115はガイドバー111によって光軸方向に移動ガイドされるとともに、ガイドバー112によってガイドバー111を中心とした回転が阻止される。
【0009】
116は第2レンズ枠115に固定され、カム環107の内周に形成されたカム溝部107dに係合するテーパーコロである。117は円筒コロである。この円筒コロ116は、図5に示す沈胴状態においてはカム環107の外周に形成された溝部107fの間に位置し、図6に示すズーム領域ではカム環107の外周側にある光軸にほぼ垂直な面107gと若干の隙間をあけて配置される。
【0010】
118は第3の移動レンズ104を保持する第3レンズ枠であり、スリーブ部118aがガイドバー113に嵌合し、U溝部118bがガイドバー114に嵌合している。これにより、第3レンズ枠118はガイドバー113によって光軸方向に移動ガイドされるとともに、ガイドバー114によってガイドバー113を中心とした回転が阻止される。
【0011】
123は第4の移動レンズ105をレンズ保持板124とともに挟み込み保持する第4レンズ枠であり、スリーブ部123aがガイドバー113に嵌合し、U溝部123bがガイドバー114に嵌合している。これにより、第4レンズ枠123はガイドバー113によって光軸方向に移動ガイドされるとともに、ガイドバー114によってガイドバー113を中心とした回転が阻止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このように構成されるレンズ鏡筒では、レンズ枠その他の鏡筒構成部材の個々の製造誤差により、レンズ鏡筒ごとに各レンズの偏芯調整や光軸方向の位置調整といった光学調整が必要になる。
【0013】
しかしながら、上記レンズ鏡筒では、レンズ枠等にレンズの偏芯調整や光軸方向位置調整を容易にするための形状部が設けられていないため、光学調整が難しいという問題がある。
【0014】
また、上記のように構成されるレンズ鏡筒では、光学調整時に、光学敏感度が比較的ゆるい第1の移動レンズ102を位置調整しても光学調整ができないため、光学敏感度的に調整可能な第3の移動レンズ104や第4の移動レンズ105等で調整せざるを得ない。
【0015】
この場合、レンズ完成状態では光学調整ができないため、第1の移動レンズ102および第2の移動レンズ103と同等のダミーレンズを用意し、第3の移動レンズ104および第4の移動レンズ105を偏芯または傾き調整して所望の光学性能を得ることが知られている。
【0016】
しかしながら、このようにダミーレンズを用いて光学調整を行うと、少なくとも第1の移動レンズ102および第2の移動レンズ103の製造誤差込みの光学調整ができない。したがって、所望の光学性能を得ることが難しいという問題がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明では、レンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠を接着により保持する保持部材とを有するレンズ鏡筒であって、前記レンズ枠は、光軸方向に突出した突起を有し、前記保持部材は、前記突起と当接して前記保持部材に対する前記レンズ枠の光軸方向の位置調整を行うため、周方向において光軸方向に前後して階段状に形成された複数の面を有する調整形状部を有し、前記複数の面は、前記レンズ枠の光軸直交方向への偏芯調整が可能なように光軸直交方向において前記レンズ枠の偏芯調整を許容する幅を有することを特徴とする。
【0019】
本願発明により、調整形状部を基準面としてレンズ枠の偏芯調整を行うことが可能になるとともに、調整形状部を階段状に形成すること等によって各階段面をレンズ枠の光軸方向の位置決め基準面とすることが可能となる。したがって、レンズの偏芯調整および光軸方向の位置調整を、個々のレンズ鏡筒において容易に行うことが可能となる。
【0020】
なお、上記調整形状部は、例えば、光軸直交方向においてレンズ枠の偏芯調整を許容する幅を持ち、周方向に連なって光軸方向において前後する階段形状とするのがよい。これにより、調整形状部を設ける保持部材やレンズ枠をモールド成形するための型の補正を容易に行うことができるため、結果的にレンズの倒れが保証され、レンズ鏡筒の光学性能が保証されることになる。
【0021】
そして、本願発明において、上記調整形状部により光学調整されるレンズ又は第1および第2のレンズからなるレンズ群を、撮影光学系を構成する複数のレンズ又はレンズ群のうち最も物体側に配置されたもの、すなわち鏡筒外部から調整操作することができるレンズ又はレンズ群とすることにより、個々のレンズ鏡筒ごとに光学性能、無限遠ピントおよび所定の至近距離が保証される。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1から図4には、本発明の実施形態であるデジタルスチルカメラ用レンズ鏡筒の構成を示す。
【0023】
図4には、上記レンズ鏡筒を分解して示しており、図1には上記レンズ鏡筒の沈胴状態を示している。また、図2には上記レンズ鏡筒のワイドズーム状態を示しており、図3には上記レンズ鏡筒のテレズーム状態を示している。
【0024】
これらの図において、1はレンズ鏡筒全体を支え、CCD取付け部1aを有するCCDホルダー、2は第1レンズ(請求の範囲にいう第1のレンズ)2aと第2レンズ(請求の範囲にいう第2のレンズ)2bからなる第1移動レンズ群、3は第2移動レンズ、4は第3移動レンズである。5はCCDホルダー1に固定された案内筒である。
【0025】
なお、上記CCDホルダー1と案内筒5により請求の範囲にいう鏡筒本体部分が構成される。
【0026】
6は案内筒5の外周に回転可能に嵌合したカム環である。このカム環6は、案内筒5の突き当て部5aと突起部5bとに内径リブ6aがバヨネット結合されることによって光軸方向の動きが阻止されている。
【0027】
8は第1レンズ2aを保持する第1レンズ枠(請求の範囲にいう第1のレンズ枠)、9は第2レンズ2bを保持する第2レンズ枠(請求の範囲にいう第2のレンズ枠)である。
【0028】
7は第1レンズ枠8および第2レンズ枠9(すなわち第1移動レンズ群2)を保持する第1レンズ保持筒(保持部材)である。この第1レンズ保持筒7の外周には、案内筒5に形成された案内溝部5cに嵌合し、かつカム環6の内周に形成されたカム溝部6bに係合するテーパーコロ(カムフォロアー)10が固定されている。
【0029】
11は第1レンズ保持筒7に固定された飾り環、12は飾り環11に固定されたレンズ名称などを表示したシートである。
【0030】
13,14は略光軸方向に延びるガイドバーである。これらガイドバー13,14はそれぞれ、光軸方向前端部が第1レンズ保持筒7内に設けられた片端支持部7a,7bに固定され、後端部が第1レンズ保持筒7の後端部に一体的に結合された金属板15に固定されている。なお、金属板15は、第1レンズ保持筒7の後端部に設けられた位置決めダボ(不図示)によって位置決めされている。
【0031】
16は第2移動レンズ3を保持する第2移動レンズ枠である。この第2移動レンズ枠16に設けられたスリーブ部16aはガイドバー14に嵌合し、U溝部16bはガイドバー13に係合している。これにより、第2移動レンズ枠16は、スリーブ部16aとガイドバー14との嵌合によって光軸方向に移動ガイドされ、U溝部16bとガイドバー13との係合によってガイドバー14を中心とした回転が阻止される。
【0032】
17は第2移動レンズ枠16に固定され、カム環6の内周に形成されたカム溝部6cに係合するテーパーコロである。
【0033】
19,20は光軸方向に延びるガイドバーである。これらガイドバー19,20はそれぞれ、光軸方向後端部がCCDホルダー1内に設けられた片端支持部1a,1bに固定され、前端部がCCDホルダー1の前端部に一体的に結合された金属板21に固定されている。なお、金属板21は、CCDホルダー1の前端部に設けられた位置決めダボ1cにより位置決めされている。
【0034】
18は第3移動レンズ4を保持する第3移動レンズ枠である。この第3移動レンズ枠18に設けられたスリーブ部18aはガイドバー19に嵌合し、U溝部18bがガイドバー20に係合している。これにより、第3移動レンズ枠18は、スリーブ部18aとガイドバー19との嵌合により光軸方向に移動ガイドされ、U溝部18bとガイドバー20との係合によりガイドバー19を中心とした回転が阻止される。
【0035】
22は第2移動レンズ枠16に取り付けられてこの第2移動レンズ枠16とともに一体的に光軸方向に移動する絞り装置、23は絞り装置22を駆動する絞りモータ、24は絞りモータ23に駆動信号を伝達し、絞り装置22の移動に伴って曲げ部24aが光軸方向に移動する絞りFPC(フレキシブルプリント基板)である。
【0036】
25は案内筒5に取り付けられ(取り付け部は不図示)、絞りFPC24の曲げ部24aの光軸方向へのUターン移動を補助するFPC押え板である。
【0037】
26は第3移動レンズ枠18に取り付けられたラック、27は第3移動レンズ4を光軸方向に移動させるためのステッピングモータであり、その出力軸として設けられた送りネジ28にラック26がかみ合っている。このため、ステッピングモータ27が回転すると、送りネジ28とラック26とのかみ合い作用によって第3移動レンズ4が光軸方向に駆動される。
【0038】
29は送りネジ28を保持するモータ保持部材であり、ステッピングモータ27の駆動部の近傍に配置されたモータ固定部29aにより光軸方向からCCDホルダー1に固定されている。ステッピングモーター27は、不図示の制御回路からFPCを介して伝達された駆動信号によって駆動制御される。
【0039】
ステッピングモータ27の組み込み方法としては、ラック26を取り付けた第3移動レンズ枠18をCCDホルダー1に取り付けたガイドバー19,20に嵌合させながら、ラック26を送りネジ28にはめ込み、モータ固定部29aをCCDホルダー1に取り付け、金属板21をCCDホルダー1に取り付けるようにすればよい。
【0040】
以上により、不図示のステッピングモータ27用のFPCと共に、1つのユニットとして構成することができる。
【0041】
一方、前側のユニットについては、絞りモータ23に半田付けした絞りFPC24をFPC押え板25に所定の長さ位置で組み込み、1つのユニットとなった絞り装置22を、テーパーコロ17を取り付けた第2移動レンズ枠16に取り付け、テーパーコロ10を取り付けた第1移動レンズ枠7に、ガイドバー13,14および金属板15とともに組み込む。
【0042】
テーパーコロ10は案内筒5の案内溝部5cおよびカム環6のカム溝部6bに挿入される。
【0043】
テーパーコロ10は、プラスチックにより形成された第1レンズ保持筒7に、それよりも強度の高い金属板15が結合されているので、図2または図3に示すように、図中のB方向およびC方向から第1レンズ保持筒7に衝撃や大きな外力が加わっても、第1レンズ保持筒7が変形する(撓む)ことがなく、テーパーコロ10がカム溝部6bから外れることはない。
【0044】
また、テーパーコロ17は案内筒5の案内溝部5dおよびカム環6のカム溝部6cに挿入される。
【0045】
テーパーコロ17は、図1に示す鍔部(ストッパー部)17aを一体に有するので、図2または図3に示すように、図中のB方向およびC方向から第1レンズ保持筒7に衝撃や大きな外力が加わったときには、鍔部17aが案内筒5の内周面に当接してテーパーコロ17のカム溝部6cに対する挿入状態を維持する(コジリのような動きを阻止する)ので、テーパーコロ17がカム溝部6cから外れることはない。
【0046】
また、カム環6の内径リブ6aが案内筒5の突起部5bにバヨネット結合され、FPC押え板25が案内筒5に取り付けられ、1つのユニットとして構成される。
【0047】
CCDホルダー1を含む後側ユニットと、第1レンズ保持筒7を含む前側ユニットは、CCDホルダー1内に設けた切り欠き部1eに絞りFPC24を挿入した状態で、案内筒5に設けられたビス穴部5eとCCDホルダー1に設けられた穴部1fを用いてビス結合される。カム環6はカム環6内に設けられた切り欠き部6eとCCDホルダー1内に設けられた突起部1dとにより所定角度以上の回転が阻止される。
【0048】
第1レンズ枠8および第2レンズ枠9には、前後のユニットが結合された後、レンズ撮影状態で微小な光学調整が行われる。具体的には、第1レンズ枠8の後部には突起8aが設けられており、この突起8aを、第2レンズ枠9に周方向に連なるように階段状に設けられた、調整形状部としての階段面9b,9c,9dのうちいずれかに突き当てて、ベストな光学調整状態になるよう第1レンズ2aと第2レンズ2bとの間隔調整(光軸方向位置調整)が行われる。
【0049】
また、第1レンズ枠8は突起8aを階段面9b,9c,9dのうちいずれかに突き当てた状態で光軸と直交する方向に偏芯調整でき(すなわち、各階段面は第1レンズ枠8の偏芯調整を許容する光軸直交方向幅を有する)、上記間隔調整と合わせてベストな光学調整状態になるように偏芯調整を行う。調整後は第1レンズ枠8と第2レンズ枠9とを接着等により結合させる。
【0050】
また、第2レンズ枠9の後部には突起9aが設けられており、この突起9aを、第1レンズ保持筒7に周方向に連なるように階段状に設けられた、調整形状部としての階段面7c,7d,7eのうちいずれかに突き当てて、レンズおよび鏡筒部品の製造誤差により発生するピントずれをキャンセルさせる。その方法としては、第3移動レンズ枠18が所定の移動範囲で無限ピントおよび所定の至近距離が得られるように突起9aを突き当てる階段面を決定する。
【0051】
また、第2レンズ枠9の突起8aを階段面7c,7d,7eのうちいずれかに突き当てた状態で光軸と直交する方向に偏芯調整できる(すなわち、各階段面は第2レンズ枠9の偏芯調整を許容する光軸直交方向幅を有する)。調整後は第2レンズ枠9と第1レンズ保持筒7とを接着等により結合させる。
【0052】
30はBOX内に減速機構が内蔵されたステッピングモータである。このステッピングモータ30は、CCDホルダー1に取り付けられており、出力ギヤがカム環6の大ギヤ部6aにかみ合っている。ステッピングモータ30は不図示の制御回路からFPCを介して伝達された駆動信号によって駆動制御される。
【0053】
次に、以上のように構成されたレンズ鏡筒の動作を説明する。図1の沈胴(収納)状態から図2のワイド状態にするために、ステッピングモータ30に駆動信号が伝達されると、ステッピングモータ30は回転し、ステッピングモータ30の出力はカム環6の大ギヤ部6dに伝達される。こうしてカム環6が回転することにより、第1レンズ保持筒7は、テーパーコロ10と案内溝部5cとの係合によって回転が阻止されているので、テーパーコロ10とカム溝部6bとの係合作用によって光軸方向に駆動され、沈胴状態から案内筒5の前方に突出した図2の状態に移行する。
【0054】
この際、第2レンズ枠16は、ガイドバー13,14によりガイドおよび回転阻止されながらカム溝部6cとテーパーコロ17との係合作用によって光軸方向に駆動される。
【0055】
また、同時に、ステッピングモータ27にも駆動信号を伝達し、第3移動レンズ枠18を図2のワイド状態に移動させる。
【0056】
そして、ワイド状態から図3に示すテレ状態とするには、同様にステッピングモータ30を駆動させて第1レンズ保持筒7と第2移動レンズ枠16とを繰り出し、ステッピングモータ27を駆動させて第3移動レンズ枠18を図3のテレ状態まで駆動させる。
【0057】
なお、本実施形態では、第1レンズ保持筒7を請求項1又は4にいう保持部材として説明したが、第2移動レンズ枠9を保持部材としても請求項1に記載の発明は成立する。
【0058】
また、本実施形態では、デジタルスチルカメラに用いられるレンズ鏡筒について説明したが、本発明は、ビデオカメラやフィルムカメラといった他の撮影装置のレンズ鏡筒や双眼鏡、望遠鏡等の観察装置のレンズ鏡筒にも適用することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明によれば、調整形状部を基準面としてレンズ枠の偏芯調整を行うことができるとともに、調整形状部を階段状に形成すること等によって各階段面をレンズ枠の光軸方向の位置決め基準面とすることができる。したがって、レンズの偏芯調整および光軸方向の位置調整を、個々のレンズ鏡筒において容易に行うことができる。
【0060】
ここで、上記調整形状部を、例えば、光軸直交方向においてレンズ枠の偏芯調整を許容する幅を持ち、周方向に連なって光軸方向において前後する階段形状とすれば、調整形状部を設ける保持部材やレンズ枠をモールド成形するための型の補正を容易に行うことができるため、結果的にレンズの倒れが保証され、レンズ鏡筒の光学性能が保証される。
【0061】
そして、本願発明において、上記調整形状部により光学調整されるレンズ又は第1および第2のレンズからなるレンズ群を、撮影光学系を構成する複数のレンズ又はレンズ群のうち最も物体側に配置されたもの、すなわち鏡筒外部から調整操作することができるレンズ又はレンズ群とすれば、個々のレンズ鏡筒ごとに光学性能、無限遠ピントおよび所定の至近距離を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の沈胴状態を示す断面図である。
【図2】上記第1実施形態のレンズ鏡筒のワイド状態を示す断面図である。
【図3】上記第1実施形態のレンズ鏡筒のテレ状態を示す断面図である。
【図4】上記レンズ鏡筒の構成を示す分解斜視図である。
【図5】従来のレンズ鏡筒の沈胴状態を示す断面図である。
【図6】従来のレンズ鏡筒のワイド状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 CCDホルダー
2 第1移動レンズ群
3 第2移動レンズ
4 第3移動レンズ
5 案内筒
6 カム環
7 第1レンズ保持筒
8 第1レンズ枠
9 第2レンズ枠
7c〜7e,9b〜7d 階段面
10,17 カムフォロアー
13,14,19,20 ガイドバー
15,21 金属板
27,30 ステッピングモータ
Claims (5)
- レンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠を接着により保持する保持部材とを有するレンズ鏡筒であって、
前記レンズ枠は、光軸方向に突出した突起を有し、
前記保持部材は、前記突起と当接して前記保持部材に対する前記レンズ枠の光軸方向の位置調整を行うため、周方向において光軸方向に前後して階段状に形成された複数の面を有する調整形状部を有し、
前記複数の面は、前記レンズ枠の光軸直交方向への偏芯調整が可能なように光軸直交方向において前記レンズ枠の偏芯調整を許容する幅を有することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記突起と前記突起に対応する前記調整形状部とを複数有し、
前記突起と前記突起と当接する前記調整形状部の面を変えることで、前記レンズ枠は光軸方向に平行移動することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記レンズは、撮影光学系を構成する複数のレンズのうち最も物体側に配置されたレンズであることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
- 前記保持部材の外周にカム溝を有するカム環を有し、
前記保持部材は、前記カム溝と係合するカムフォロアーを有し、
前記カム環が回転することで前記保持部材は光軸方向に移動することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ鏡筒。 - 請求項1から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学機器。
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