JP4730266B2 - 端子金具 - Google Patents

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本発明は、端子金具に関する。
端子金具として、特許文献1に記載のものが知られている。このものは、金属板を曲げ加工して成形される雌側端子金具であって、前後両面が開放された角筒状の本体部と、本体部より後方に連なるバレル部とを備える。本体部内には、相手側の雄側端子金具のタブと接触可能とされた弾性接触片が撓み変形可能に配置されている。本体部の一側板には、底板側および天板側から延出される突片の自由端同士が重なり合っており、一方の端部の外面に、他方の端部が外側へ膨出しつつ密着されている。これにより、一方の端部を有する突片等がスプリングバックによって外側へ開き変形するのを規制可能となっている。しかし、このような構成であると、一方の端部が周囲から突出するため、この端部にループ状の電線等が引っ掛かるおそれがある。
これに対し、特許文献2に記載のものでは、本体部を成形するに際し、天板の自由端から突出する係止片を、対向する側板に貫設された係止孔に差し込むことで、本体部の四角形状を維持するという構成であり、係止片の突出量が側板の板厚内に収まっている限り、係止片の先端が側板の外面から突出することはない。しかし、このような構成であると、本体部の成形に伴って係止片と係止孔とを整合位置させる必要があるため、高い位置精度が要求され、成形が難しいという事情がある。
特開2004−63324公報 特開2000−150042公報
本発明は上記のような事情に鑑みて完成されたものであって、本体部の開きを規制する構造を、電線等の異物との引っ掛かりを防止した上で、成形容易に構築することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、金属板を板厚方向に曲げて筒状に形成される本体部を備え、前記本体部における曲げの両端部のうちの一方の端部には、この一方の端部の隣接領域よりも一段内側へ落ちた段落ち部が形成されており、他方の端部には、前記隣接領域と並びつつ前記段落ち部の外面に重なることで、前記本体部が開くのを規制する押さえ部が突出して形成され、前記本体部は、相対向する二組の側板によって四角筒状をなし、相互の板面方向を直交させた一対の側板のうちの一方の側板に、前記段落ち部が設定され、他方の側板に、前記押さえ部が設定されており、前記押さえ部がその折り曲げによって前記段落ち部の外面に当接することで、前記本体部において前記一対の側板の端部同士が係合する一角に、内向きに突出する段部が形成され、前記本体部内には相手側の端子金具と接触可能とされた板状の弾性接触片が配設されており、前記弾性接触片は、前記段部の段差方向に撓み変形され、且つ板幅方向に位置ずれしようとしたときに、その一側縁が前記段部の側面に摺接可能となっている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記押さえ部の外面は、前記隣接領域の外面とほぼ同一平面上に並んで配置されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記一方の端部には、前記段落ち部の形成に伴って前記押さえ部が進入する側を除く三方を覆う段差部が形成され、この段差部に前記押さえ部の外周縁が当接可能に配置されているところに特徴を有する。
求項の発明は、請求項1ないし請求項3に記載のものにおいて、前記弾性接触片には、前記段部との干渉を回避可能に板幅を狭めた幅狭部が形成されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項4に記載のものにおいて、前記弾性接触片は、前記相手側の端子金具との接続時に、前記一方の端部を有する側板の内面またはこの側板と対向する側板の内面に当接可能とされる支持端を有し、この支持端と側板との当接位置と近接して、前記段部が形成されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項5に記載のものにおいて、前記本体部のうち、前記弾性接触片を挟んで前記段部と対向する一角に、前記段部と同様の段差形状をなす対向段部が内向きに突成されており、前記弾性接触片は、前記段部および前記対向段部の段差方向に撓み変形されることで、その両側縁がそれぞれ前記段部および前記対向段部の各側面に摺接可能となっているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
本体部における一方の端部を隣接領域より一段内側へ落とすことで段落ち部が形成され、この段落ち部の外面に、他方の端部に形成された押さえ部が重なることで、本体部の開き変形を規制可能としたから、段落ち部の落差分、押さえ部が隣接領域の外面から突出するのを抑えることが可能となり、押さえ部と段落ち部との係合領域に電線等の異物が引っ掛かるのを防止できる。また、本体部の開きを防止する基本構造としては、段落ち部を屈曲形成して、そこに押さえ部を重ねれば済むので、取り付け誤差が生じにくく成形容易となる。
また、本体部において相互の板面方向を直交させた一対の側板の端部同士が係合する一角に、内向きに突出する段部が形成されているから、かかる段部が側板の内面における板幅方向の中間部に形成されている場合に比べ、側板における段部を挟んだ両側の空きスペースを広く確保することができる。その結果、本体部内に段部が形成されているという事情があっても、それが格別設計上の大きな制約となることはない。
さらに、弾性接触片が段部の段差方向に撓み変形されることで、弾性接触片の一側縁が段部の側面に摺接可能となっているから、弾性接触片がタブとの接触に伴って板幅方向外方へ位置ずれ(軸振れ)するのを阻止できるとともに、弾性接触片の撓み動作が円滑に案内される。また、かかる振れ止め等を防止する構造が段部の成形に伴って形成されるから、専用構造を設けなくて済み、構成を簡素化することができる。
<請求項2の発明>
押さえ部の外面が隣接領域の外面とほぼ同一平面上に並んで配置されているから、両外面が段差なくフラットに連なり、ここに電線等の異物が引っ掛かるのを確実に防止できる。
<請求項3の発明>
一方の端部には段落ち部の形成に伴って押さえ部が進入する側を除く三方を覆う段差部が形成されており、この段差部に押さえ部の外周縁が当接可能に配置されているから、本体部に対して押さえ部の突出方向と直交する前後方向に沿った外力が加わっても、本体部が前後方向に位置ずれするのを防止できる。結果、相手側の端子金具との接続信頼性が向上する。
請求項の発明>
弾性接触片には段部との干渉を回避可能に板幅を狭めた幅狭部が形成されているから、段部の幅寸法を大きく確保することが可能となり、本体部の開きをいっそう確実に抑えることが可能となる。
<請求項の発明>
段部が弾性接触片の支持端と側板との当接位置に近接して形成されているから、弾性接触片の支持端による押圧力によって側板に大きな応力が生じても、それによって本体部が開いてしまうのを防止できる。
<請求項の発明>
弾性接触片は、段部および対向段部の段差方向に撓み変形されることで、その両側縁がそれぞれ段部および対向段部の各側面に摺接可能となっているから、相手側のタブとの接触に伴って板幅方向の両側外方へ位置ずれ(軸振れ)するのを阻止でき、タブとの接触安定性が確保される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態の端子金具10は、電線の端末に圧着されて、雄側端子金具と電気的に接続される雌側端子金具を例示するものである。以下の説明において前後方向については、雄側端子金具のタブ30が進入する側を前方として説明する。
端子金具10は、金属板を所定形状に打ち抜いて曲げ加工等を施すことで成形され、図1に示すように、前方に本体部11を、後方にバレル部12,13を、それぞれ一体的に備えている。バレル部12,13は、前後一対ずつのかしめ片14をそれぞれ対向状に備えており、前方の両かしめ片14が電線の芯線をかしめ付けるワイヤーバレル12として構成され、後方の両かしめ片14が電線の被覆をかしめ付けるインシュレーションバレル13として構成される。
本体部11は、図4に示すように、全体として前後方向に細長い箱状、詳しくは四角筒状をなし、金属板を前後方向に沿って板厚方向に複数回折り曲げることによって成形される。詳しくは本体部11は、相対向する二組の側板15,16,17,18によって構成され、略水平に配された第1の側板15の両側縁から第2および第3の側板16,17が略垂直に立ち上げられ、さらに、第2の側板16(図4に示す右側の側板)の立ち上げ端から第3の側板17(図4に示す左側の側板)側へ向かって第4の側板18が略水平に架け渡され、第3の側板17の自由端部(立ち上げ端部)と第4の側板18の自由端部とがそれぞれ係合することで、四方がループ状に包囲されるとともにその四角形状を維持可能となっている。
また、図2および図3に示すように、本体部11内には、第4の側板18の前端から後方へ向かって山型に折り返された形態の弾性接触片19が配置されている。弾性接触片19は、第4の側板18の前端に接続されつつその前端から後端にかけて撓み変形可能に延出する形態とされ、山の頂上付近に、相手側のタブ30との接点部21が突設されている。そして、弾性接触片19は、自然状態ではその延出端(支持端)が第1の側板15から非当接に浮いた状態で配置され、タブ30との接触に伴って撓み変形された状態ではその延出端が第1の側板15の内面に当接した状態で配置される。
また、図5に示すように、弾性接触片19の前部は長さ方向にほぼ同幅(板幅が同じ)をもって構成され、弾性接触片19の後部はその一側縁を切り欠くことによって前部よりも板幅を狭めた幅狭部22として構成され、前部と後部との間の一側縁には前部後端から後部前端に向かって下り勾配となる斜辺23が形成されている。弾性接触片19の他側縁(斜辺23が形成された側とは反対側の側縁)は全長に亘って前後方向に真直ぐ延出されている。幅狭部22の一側縁とそれに対向する第3の側板17の内面との間には後述する段部24の収容空間25が保有されている。
一方、第1の側板15には、弾性接触片19と対向する位置に、外側からの叩き出しによって内側へ向かって台形状に突出する受け部26が形成されている。受け部26は、第1の側板15において幅方向に二列並んで配置され、対向するタブ30の板面を幅方向で二点支持するようになっている。弾性接触片19が自然状態にあるときに、弾性接触片19の接点部21と受け部26との離間距離はタブ30の厚みより少し小さく設定されている。
そして、第4の側板18には、前後方向中央部より少し前方に、ランス孔27が貫通して形成されている。ランス孔27には、図示しないコネクタハウジングにおいて端子金具10が挿入されるキャビティの内壁に形成されたランスが弾性的に嵌入し、これにより、端子金具10がキャビティ内に抜け止めされるようになっている。また、第4の側板18には、ランス孔27の成形に伴って突片28が内向きに切り起こして形成され、突片28の突端に弾性接触片19が当接することで、弾性接触片19の過度撓みが規制可能となっている。
第2の側板16の立ち上げ端部には、本体部11の概ね前半部に、第4の側板18の外面より外側へ突出する突条片41が形成されており、この突条片41によってキャビティ内における端子金具10の挿入動作が案内されるとともに端子金具10の挿入姿勢が矯正されるようになっている。突条片41は略垂直に立ち上がったあと折り返されることで略Uの字状をなし、その折り曲げ端は第4の側板18および第3の側板17の両外面とは非当接とされる。突条片41の前端面は導通検査用の検査ピンが当接する検知面42とされ、突条片41が屈曲形成されることで、検査ピンとの当接に伴う押圧力に抗する強度が保たれている。
そして、突条片41の根元側には、前後方向に長い係合孔43が貫通して形成され、この係合孔43に、第4の側板18の自由端から略水平に突出する係合片44が進入して係合される。この係合片44は係合孔43の前半部に進入するものであって、係合孔43の後半部には同後半部の側縁から内向きに切り起こされた押さえ片45が形成されている(図4参照)。押さえ片45は第4の側板18の外面に当接可能とされ、第4の側板18が外側へ開くのを規制可能とされる。また、係合片44が係合孔43に嵌入することで、第4の側板18が外側へ開くのを規制可能とされ、これらによって本体部11の前半部における開き変形動作が抑えられる。
さて本実施形態においては、さらに本体部11の後半部における開き変形動作を抑える機構が備わっている。つまり、本体部11の後半部には、板面方向を互いに直交する方向に向けた第3および第4の両側板17,18における自由端部同士が互いに屈曲変形されることで開き変形の防止構造が形成されている。
詳しく説明すると、第4の側板18の後部には、第2の側板16との折り曲げ端から自由端へ向かう途中に段差部51が形成されており、第4の側板18の自由端部は、段差部51を介して、折り曲げ端側の領域(隣接領域29)よりも一段内側へ落ちて略水平に配置された段落ち部52として構成されている。段差部51は、本体部11(第4の側板18)の板厚に相当する深さ(落差)を有し、段落ち部52の三方(四方のうち後述する押さえ部55の進入する側を除く)を覆うようにして略垂直に切り立っている。段落ち部52は、平面視によると、段差部51によって三方を囲まれることで方形状をなしている。そして、段差部51および段落ち部52は、外側からの叩き出しにより、全体として断面略Lの字に形成されており、この部分における強度が高められている。
一方、第3の側板17の自由端部には、上記した突条片41の直後方で同突条片41と並び合うようにして、押さえ部55が突出して形成されており、この押さえ部55が段落ち部52側へ折り曲げによって倒されることで、押さえ部55の内面と段落ち部52の外面とが密着状態で重なり合うようになっている。押さえ部55の板厚は段差部51の深さに相当しており、押さえ部55が段落ち部52の外面に折り重なることで、押さえ部55の端面と段差部51とが対面するとともに、押さえ部55の外面と隣接領域29の外面とがほぼ同一平面上に並び合うようになっている。さらに、押さえ部55の外周縁(突出端縁とその両側の側端縁)は段差部51の内面に当接可能に配置されており、これにより押さえ部55の前後移動が規制されるようになっている。
また、本体部11内には、押さえ部55、段差部51、段落ち部52が配設された一角に、押さえ部55および段落ち部52の二重板構造からなる段部24が段付き状に突出して形成されている。段部24は、本体部11内における収容空間25に配置され、幅狭部22とは実質的に非干渉とされる。そして、この段部24は、弾性接触片19の延出端が第4の側板18の内面に当接される支持位置の近傍にあり、第4の側板18に対して弾性接触片19を支持するのに伴う応力がかかったときに、本体部11の後半部における開き変形動作が抑えられるようにしてある。
次に、本実施形態の作用および効果を説明する。まず、この端子金具10および相手の雄側端子金具が収容された雌雄の両コネクタを嵌合させる。すると、図3に示すように、端子金具10の本体部11内に前方から雄側端子金具のタブ30が進入して弾性接触片19を押し倒し、弾性接触片19の延出端が第4の側板18の内面に当接支持される。この間、弾性接触片19は、幅狭部22の一側縁が段部24の側面に摺接可能とされることで、板幅方向に大きく位置ずれ(軸振れ)することはなく、かつ、その撓み動作が段部24によって案内される。本体部11内にタブ30が正規深さで挿入されると、両端子金具が正規に導通接続される。この状態で、振動が起こった場合には、段部24の側面に弾性接触片19の幅狭部22の一側縁が当接することで、弾性接触片19の横振れが規制され、これによって両端子金具の接続位置がほぼ一定に保たれて、接続信頼性が確保される。
このように本実施形態によれば、次の効果を奏する。
本体部11において第4の側板18の端部を隣接領域29より一段落とした段落ち部52となし、この段落ち部52の外面に、第3の側板17の自由端部に形成された押さえ部55を折り重ねるようにしたから、スプリングバッグによって本体部11が開くのを防止できる。
この場合、押さえ部55は、段差部51の落差分だけ隣接領域29の外面から突出するのを抑えられているから、ここに電線等の異物が引っ掛かったりするのを防止できる。しかも、押さえ部55の外面は隣接領域29の外面とほぼ同一平面上に並んで配置されているから、電線等の異物の引っ掛かりを確実に防止できる。
また、本体部11の開き変形動作を抑える機構として、第4の側板18の自由端部に段差形状を形成してそこに自由端部を重ね合わせれば済むから、取り付け誤差が生じにくく成形容易となる。
本体部11における一角の内面に段落ち部52および押さえ部55からなる段部24が段付き状に突出して形成されているから、かかる段部24が側板の内面における板幅方向の中間部に形成される場合に比べ、側板における段部24を挟んだ両側の空きスペースを広く確保することができる。その結果、本体部11内に段部24が形成されているという事情があっても、それが格別設計上の大きな制約となることはなく、設計上の自由度を確保できる。
そして、側板の自由端部には段落ち部52の形成に伴って押さえ部55が進入する側を除く三方を覆う段差部51が形成され、この段差部51が押さえ部55の外周を包囲しているから、押さえ部55の前後移動が規制され、ひいては、本体部11に外力が加わったときに、本体部11が前後に位置ずれするのが抑えられる。その結果、タブ30と接点部21との位置ずれが確実に抑えられ、接続信頼性がいっそう向上する。
また、段部24は、弾性接触片19の幅狭部22の一側縁に摺接可能に近接位置しているから、弾性接触片19の撓み動作のガイド機能を発揮するとともに、弾性接触片19の軸振れを防止する機能を発揮する。そして、かかるガイド機能および振れ止め機能が段部24によって賄われるから、両機能に対応した専用構造が不要となり、構成の簡素化を図れる。
さらに、弾性接触片19には段部24との干渉を回避可能に板幅を狭めた幅狭部22が形成されているから、段落ち部52の長さを大きく確保することが可能となり、本体部11の開きをいっそう確実に抑えることが可能となる。
さらにまた、段部24が弾性接触片19の延出端と側板との当接位置に近接して形成されているから、弾性接触片19の延出端による押圧力によって側板に大きな応力が生じても、それによって本体部11が開いてしまうのを確実に防止できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6および図7によって説明する。なお、図面において、実施形態1と同じ構造部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態2では、本体部11において段部24と弾性接触片19を挟んで対向する位置に、段部24と同様の段付き形状をなす対向段部24Aが形成されている。この対向段部24Aは、本体部11の一角に、詳しくは、第2の側板16の立ち上げ端から第3の側板17側へ向かって第4の側板18を折り倒す際に形成される折り曲げ端に、外側からの叩き出しにより内向きに突出して形成される。段部24と対向段部24Aは、それぞれ、本体部11の幅方向中心(弾性接触片19の幅方向中心でもある)を挟んで対称に配置され、本体部11内への突出形状が互いにほぼ同一とされる。つまり、対向段部24Aは、実施形態1と同様、段落ち部52Aと三方を覆う段差部51Aとによって構成され、第4の側板18(本体部11)の板厚分、隣接領域29よりも一段内側へ落ちている。もっとも、対向段部24Aには、実施形態1の場合と違って、ここに押さえ部55が重なることはなく、外方から見ると略方形の凹陥状をなしている。
また、弾性接触片19は、図7に示すように、全体として幅方向中心を挟んでほぼ左右対称の形状となっている。詳しくは、弾性接触片19の前部は長さ方向にほぼ同幅をもって構成される一方、弾性接触片19の後部は、その一側縁を切り欠くとともに、一側縁とは反対側の他側縁を切り欠くことによって、前部よりも板幅を狭められ、かつ、実施形態1における幅狭部22よりもさらに幅狭とされた幅狭部22Aとされ、段部24および対向段部24Aの両者との干渉を回避可能とされる。そして、弾性接触片19のうち前部と後部との間には、前部後端から後部前端に向かって徐々に板幅を狭めるテーパ状の斜辺23Aが形成されている。幅狭部22の両側縁とそれに対向する第3および第2の両側板16,17の内面との間には段部24および対向段部24Aの収容空間25が保有されている。
ここで、弾性接触片19は、タブ30との当接に伴って略垂直方向に撓み変形されることで、その両側縁がそれぞれ段部24および対向段部24Aの各側面に摺接可能となっているから、相手側のタブ30との接触に伴って板幅方向の両側外方へ位置ずれ(軸振れ)するのが防止され、タブ30との接触安定性が確保される。
また、幅狭部22の両側縁が左右両側から切り欠かれているから、弾性接触片19の撓み動作時におけるバランス性能が良好となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明によれば、弾性接触片の撓み支点が第1の側板に接続されて、弾性接触片の延出端が第1の側板の内面に当接する構成であってもよい。
(2)本発明によれば、押さえ部の外面は、隣接領域の外面より内側へ引っ込んで配置されてもよく、また、隣接領域の外面より少し外側へ突き出して配置されてもよい。
(3)本発明によれば、弾性接触片は、自然状態において前後で二点支持された状態(両持ち梁状態)にあってもよい。
実施形態1の端子金具の斜視図 側断面図 タブと接触状態にある本体部の拡大側断面図 本体部の拡大縦断面図 本体部の拡大横断面図 実施形態2の端子金具の図4相当図 同じく図5相当図
符号の説明
10…端子金具
11…本体部
15…第1の側板
16…第2の側板
17…第3の側板
18…第4の側板
19…弾性接触片
22…幅狭部
29…隣接領域
24…段部
51…段差部
52…段落ち部
55…押さえ部

Claims (6)

  1. 金属板を板厚方向に曲げて筒状に形成される本体部を備え、
    前記本体部における曲げの両端部のうちの一方の端部には、この一方の端部の隣接領域よりも一段内側へ落ちた段落ち部が形成されており、他方の端部には、前記隣接領域と並びつつ前記段落ち部の外面に重なることで、前記本体部が開くのを規制する押さえ部が突出して形成され
    前記本体部は、相対向する二組の側板によって四角筒状をなし、相互の板面方向を直交させた一対の側板のうちの一方の側板に、前記段落ち部が設定され、他方の側板に、前記押さえ部が設定されており、前記押さえ部がその折り曲げによって前記段落ち部の外面に当接することで、前記本体部において前記一対の側板の端部同士が係合する一角に、内向きに突出する段部が形成され、
    前記本体部内には相手側の端子金具と接触可能とされた板状の弾性接触片が配設されており、前記弾性接触片は、前記段部の段差方向に撓み変形され、且つ板幅方向に位置ずれしようとしたときに、その一側縁が前記段部の側面に摺接可能となっていることを特徴とする端子金具。
  2. 前記押さえ部の外面は、前記隣接領域の外面とほぼ同一平面上に並んで配置されることを特徴とする請求項1に記載の端子金具。
  3. 前記一方の端部には、前記段落ち部の形成に伴って前記押さえ部が進入する側を除く三方を覆う段差部が形成され、この段差部に前記押さえ部の外周縁が当接可能に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子金具。
  4. 前記弾性接触片には、前記段部との干渉を回避可能に板幅を狭めた幅狭部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の端子金具。
  5. 前記弾性接触片は、前記相手側の端子金具との接続時に、前記一方の端部を有する側板の内面またはこの側板と対向する側板の内面に当接可能とされる支持端を有し、この支持端と側板との当接位置と近接して、前記段部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の端子金具。
  6. 前記本体部のうち、前記弾性接触片を挟んで前記段部と対向する一角に、前記段部と同様の段差形状をなす対向段部が内向きに突成されており、前記弾性接触片は、前記段部および前記対向段部の段差方向に撓み変形されることで、その両側縁がそれぞれ前記段部および前記対向段部の各側面に摺接可能となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の端子金具。
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