JP2015079721A - コネクタ - Google Patents

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圭史 和田
Keiji Wada
圭史 和田
寿信 津島
Hisanobu Tsushima
寿信 津島
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Abstract

【課題】端子係止ランスの裏側に確保するランス逃げ空間を、係り代よりも小さく抑えて、コネクタハウジングを小型化することのできるコネクタを提供すること。
【解決手段】コネクタハウジング20の端子収容孔21の一側に装備された端子係止ランス22の係止突起24が、突出長が規定値に設定された突条部241と、突出長が突条部241よりも小さく設定されて、その端子金具10側の面が、端子金具10の一側壁11aが摺動する摺動面となる低背部242と、を備えると共に、端子金具10の挿入途中では、突条部241が端子金具10の一側壁11aの片側の隅部に形成された切欠部14に進入し、低背部242から立ち上がる突条部241の側面247が、切欠部14の内側縁14aとの接触によって端子係止ランス22の弾性片23を幅方向外方に撓ませる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタハウジングの端子収容孔に挿入された端子金具を、前記端子収容孔の一側に装備された端子係止ランスによって抜け止めするコネクタに関する。
図8は、下記特許文献1に開示されたコネクタを示している。
このコネクタ100は、樹脂製のコネクタハウジング110の端子収容孔111に挿入された端子金具120を、端子収容孔111の一側に装備された端子係止ランス112によって抜け止めする。
端子金具120は、金属板製で、相手端子が嵌合する角筒状の端子嵌合部121と、この端子嵌合部121の後端に連なる電線圧着部122と、を備えている。電線圧着部122は、電線130を圧着接続する部位である。端子嵌合部121は、平坦な一側壁121aに、抜け止め用の凹部123aが設けられている。この凹部123aは、一側壁121aの一部を外方に打ち出した隆起部123の後端縁(図8では、右側の端縁)である。
コネクタハウジング110の端子収容孔111は、ハウジング後端110aに開口しており、このハウジング後端110aから端子金具120が挿入される。
端子収容孔111の一側に装備される端子係止ランス112は、弾性片113と、この弾性片113に突設された係止突起114とから構成されている。弾性片113は、端子収容孔111への端子金具120の挿入方向(図8の矢印X1方向)に沿って延設されており、端子金具120の挿入方向と直交する方向(図8の矢印Y1方向)に撓み変位可能である。係止突起114は、端子収容孔111内に突出するように弾性片113に突設されている。この係止突起114のハウジング後端110a側の端部には、端子金具120側への突出長が端子金具120の挿入方向に沿って徐々に増大する傾斜面状のガイド斜面114aが設けられている。このガイド斜面114aは、端子収容孔111に挿入される端子金具120の一側壁121aとの接触によって、当該係止突起114を端子収容孔111から押し出す方向(図8の矢印Y1方向)の力を生ぜしめて、弾性片113を図8の矢印Y1方向に撓ませる。また、係止突起114は、ハウジング前端110b側の端面が、抜け止め用の係止面114bになっている。
端子係止ランス112は、端子金具120が規定の装着位置に到達したときに、撓まされていた弾性片113の弾性復元力で、係止突起114が元の位置に復帰し、端子金具120の凹部123aに係止面114bが係合して、端子金具120を抜け止めする。
端子係止ランス112の係止突起114は、端子嵌合部121の凹部123aとの間に、係り代N1が確保されるように、端子収容孔111側への突出長が設定されている。そのため、端子金具120が規定の装着位置に到達する直前では、係止突起114が矢印Y1方向に係り代N1の分だけ下がる。この係止突起114の変位を許容するために、端子係止ランス112の裏側には、係り代N1に相当する深さのランス逃げ空間K1を確保することが必要になる。
特開2005−19282号公報
ところで、端子金具120に対する端子係止ランス112の係止力を高めるためには、係り代N1を大きくすることが望ましい。しかし、係り代N1を大きくすると、それに応じて、端子係止ランス112の裏側に確保するランス逃げ空間K1も大きくなり、コネクタハウジングの大型化を招くという問題が生じた。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することに係り、端子金具に対する端子係止ランスの係り代を増大させた場合でも、端子係止ランスの裏側に確保するランス逃げ空間は、前記係り代よりも小さく抑えて、コネクタハウジングを小型化することのできるコネクタを提供することにある。
本発明の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1) 一側壁に抜け止め用の凹部が形成された端子金具と、
前記端子金具が挿入される端子収容孔と、前記端子収容孔の一側に装備された端子係止ランスと、を備え、前記端子係止ランスは、前記端子金具の挿入方向と直交する方向に撓み変位可能な弾性片に突設されて前記端子金具が規定の装着位置に到達したときに前記凹部に係合して前記端子金具を抜け止めする係止突起を備えるコネクタハウジングと、
を備えるコネクタであって、
前記端子金具の前記一側壁の片側の隅部には、当該端子金具の前端から前記凹部まで延在して前記凹部に連通した切欠部を備え、
前記係止突起は、前記切欠部側となる片側に位置して前記端子金具側への突出長が規定値に設定された突条部と、該突条部に隣接すると共に前記端子金具側への突出長が前記突条部よりも小さく設定されてその表面を前記一側壁が摺動する低背部と、前記低背部の端部に形成されて前記一側壁との接触によって当該係止突起を前記一側壁に直交する外方向に押し出す力を生ぜしめるガイド斜面と、前記突条部に形成され前記低背部から起立する傾斜面状又は曲面状の側面と、を備え、
前記突条部は、前記端子金具の挿入時に前記切欠部に進入して、前記側面と前記切欠部の内側縁との接触によって前記弾性片を幅方向外方に撓ませることを特徴とするコネクタ。
(2) 前記突条部の最大幅を、前記切欠部の幅寸法よりも小さく設定していることを特徴とする上記(1)に記載のコネクタ。
(3) 前記低背部の係り代を、前記切欠部の高さ寸法よりも大きく設定していることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコネクタ。
上記(1)の構成によれば、端子金具をコネクタハウジングの端子収容孔に挿入した際、端子金具が規定の装着位置に到達するまでは、端子係止ランスの係止突起に装備されている突条部が端子金具の切欠部内を進む。そして、突条部は、低背部から起立する側面が傾斜面状又は曲面状で、該突条部の側面が切欠部の内側縁と接触することで、端子係止ランスの弾性片を幅方向外方に撓ませる。また、端子金具の挿入操作時、端子係止ランスにおける係止突起の低背部の端部に形成されたガイド斜面は、端子金具の一側壁との接触によって当該係止突起を端子収容孔から押し出す方向の力を生ぜしめて、端子係止ランスの弾性片を端子金具の一側壁と直交する方向に撓ませる。
即ち、上記(1)の構成によれば、端子金具の挿入途中では、突条部の側面が端子金具の切欠部の内側縁と接触することよって発生する幅方向外方に向かう力と、低背部のガイド斜面が端子金具の一側壁と接触することによって発生する係止突起を前記一側壁に直交する外方向に押し出す力とが作用し、これらの作用力によって、端子係止ランスの係止突起は、端子金具の一側壁に対して斜め方向に変位する。
そして、端子金具の挿入が更に進んで、端子金具が規定の装着位置に到達したときには、突条部の側面と端子金具の切欠部の内側縁との接触状態、及び低背部のガイド斜面と端子金具の一側壁との接触状態のそれぞれが解消され、端子係止ランスの弾性片の弾性復元力によって係止突起が端子金具の一側壁上の凹部に係合した状態となって、端子金具の抜けが防止される。
そして、上記(1)の構成によれば、端子係止ランスの係止突起が端子金具の凹部に係合した状態のときの端子金具に対する端子係止ランスの係り代は、端子係止ランスの係止突起における突条部の端子金具側への突出長分である。しかし、端子金具の挿入途中での端子係止ランスの端子金具の一側壁と直交する方向への撓み変位量は、最大で、端子係止ランスの係止突起における低背部の端子金具側への突出長分であり、係り代よりも小さくなる。
そのため、端子係止ランスの撓みを許容するために端子係止ランスの裏側に確保するランス逃げ空間の深さは、端子係止ランスの係り代よりも小さい低背部の端子金具側への突出長分に抑えることができる。
したがって、上記(1)の構成によれば、端子係止ランスの係止力を高めるために端子金具に対する端子係止ランスの係り代を増大させた場合でも、端子係止ランスの撓みを許容するために端子係止ランスの裏側に確保するランス逃げ空間は、係り代よりも小さく抑えて、コネクタハウジングを小型化することができる。
上記(2)の構成によれば、突条部の側面が端子金具の切欠部の内側縁と接触することによって端子係止ランスの係止突起が幅方向外方に最大限に変位した場合でも、突条部の外側面は、端子金具の幅内に収まっていて、係止突起が端子収容孔の側壁等と干渉することを防止することができる。したがって、端子金具の挿入途中における端子係止ランスの変位挙動を円滑にすることができる。
上記(3)の構成によれば、低背部の係り代から切欠部の高さ寸法を差し引いた係止突起の高さ方向の領域は、その全幅が、端子金具の抜け方向への移動を規制する面として有効に機能し、低背部の係り代が切欠部の高さ寸法以下に設定されている場合と比較すると、安定した係止強度を確保することができる。
本発明によるコネクタによれば、端子係止ランスの係止力を高めるために端子金具に対する端子係止ランスの係り代を増大させた場合でも、端子係止ランスの撓みを許容するために端子係止ランスの裏側に確保するランス逃げ空間は、係り代よりも小さく抑えて、コネクタハウジングを小型化することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は本発明に係るコネクタの一実施形態の要部の斜視図である。 図2は図1の状態から端子金具の挿入が少し進んだ状態の斜視図である。 図3は図2のA矢視で、端子金具挿入時における端子係止ランス変位方向の模式説明図である。 図4(a)は一実施形態の端子係止ランスの係止突起が本来の係止位置に位置しているときの係止突起と端子金具との相対位置の模式説明図、図4(b)は一実施形態の端子金具が挿入途中で係止突起が弾性変位した状態における係止突起と端子金具との相対位置の模式説明図、図4(c)は一実施形態の端子金具が規定の装着位置に到達する直前のときの係止突起と端子金具との相対位置の模式説明図である。 図5は図4(b)のB矢視模式説明図である。 図6は図5のC矢視模式説明図である。 図7は図5に示した状態から更に端子金具の挿入が進んで、端子金具が規定の装着位置に到達して、端子係止ランスの係止突起によって端子金具が抜け止めされている状態の模式説明図である。 図8は従来のコネクタの縦断面図である。
以下、本発明に係るコネクタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図7は本発明に係るコネクタの一実施形態を示したもので、図1は本発明の一実施形態のコネクタの要部の斜視図、図2は図1の状態から端子金具の挿入が少し進んだ状態の斜視図、図3は図2のA矢視で端子金具挿入時における端子係止ランス変位方向の模式説明図、図4(a)は一実施形態の端子係止ランスの係止突起が本来の係止位置に位置しているときの係止突起と端子金具との相対位置の模式説明図、図4(b)は一実施形態の端子金具が挿入途中で係止突起が弾性変位した状態における係止突起と端子金具との相対位置の模式説明図、図4(c)は一実施形態の端子金具が規定の装着位置に到達する直前のときの係止突起と端子金具との相対位置の模式説明図、図5は図4(b)のB矢視模式説明図、図6は図5のC矢視模式説明図、図7は図5に示した状態から更に端子金具の挿入が進んで、端子金具が規定の装着位置に到達して、端子係止ランスの係止突起によって端子金具が抜け止めされている状態の模式説明図である。
この一実施形態のコネクタ1は、金属板製の端子金具10と、この端子金具10を収容する樹脂製のコネクタハウジング20と、を備えている。
端子金具10は、図2に示すように、相手端子が嵌合する角筒状の端子嵌合部11と、この端子嵌合部11の後端に連なる不図示の電線圧着部と、端子嵌合部11に装備された抜け止め用の凹部13(図5参照)と、端子嵌合部11に装備された切欠部14と、を備えている。
端子嵌合部11は、図4に示すように、角筒を構成する4辺の側壁の内の一側壁である底壁11aと、この底壁11aの両側から垂直に立ち上がった一対の側部壁11b,11cと、これらの一対の側部壁11b,11cの上端を連絡する天井部壁11dとで、角筒構造を形成している。底壁11a及び一対の側部壁11b,11c及び天井部壁11dは、いずれも、平坦な壁板である。
不図示の電線圧着部は、電線を圧着接続する部位で、端子嵌合部11の後端に連なっている。
本実施形態の場合、抜け止め用の凹部13は、図5及び図7に示すように、端子嵌合部11の底壁11aに貫通形成された切欠穴である。この抜け止め用の凹部13は、コネクタハウジング20の端子収容孔21に挿入した端子金具10が規定の装着位置に到達したときに、図7に示すように、後述する端子係止ランス22の係止突起24が係合して、端子金具10の抜け方向への移動を規制する。
この凹部13は、図5及び図7に示すように、端子金具10の挿入方向(図2の矢印X2方向)に沿う長さ寸法L1が、後述する端子係止ランス22の係止突起24の端子金具10の挿入方向に沿う長さ寸法L2よりも大きく設定されている。
また、本実施形態における凹部13は、幅寸法(図5では、紙面に直交する方向)が、底壁11aの幅寸法W1(図4(a)参照)よりも小さく設定されている。
切欠部14は、図1及び図4に示すように、端子金具10の底壁11aの片側(図4では、右側)の隅部に設けられている。
この切欠部14は、後述する端子係止ランス22の係止突起24の突条部241が進入可能な切欠である。この切欠部14は、端子金具10の前端10aから凹部13の後端13aの位置まで、底壁11aの一部及び一方の側部壁11bの一部を切除することで形成されている。
切欠部14の形成のために、図4(a)に示すように、底壁11aはその右端の幅寸法W2の範囲が切除され、側部壁11bはその下端の高さ寸法H2の範囲が切除されている。
即ち、切欠部14は、幅寸法がW2、高さ寸法がH2で、端子金具10の前端10aから凹部13の後端13aの位置までの長さL3の大きさに形成されている。この切欠部14は、抜け止め用の凹部13に連通している。
コネクタハウジング20は、図1及び図2に示すように、端子金具10を収容する端子収容孔21と、この端子収容孔21の一側に装備された端子係止ランス22と、を備えている。
端子収容孔21は、ハウジング後端からハウジング前端に貫通している。端子金具10は、ハウジング後端から、端子収容孔21に挿入される。
端子係止ランス22は、抜け止め用の凹部13が装備されている端子金具10の底壁11aと対向する端子収容孔21の一側(図1では下側)に装備されている。
この端子係止ランス22は、弾性片23と、この弾性片23に突設された係止突起24とから構成されている。
弾性片23は、端子収容孔21への端子金具10の挿入方向(図2の矢印X2方向)に沿って延設されている。この弾性片23は、端子金具10の挿入方向と直交する方向(図2の矢印Y2方向)に撓み変位可能である。
係止突起24は、端子収容孔21内に突出するように、弾性片23に突設されている。この係止突起24は、幅寸法がW4(図4(a)参照)、長さ寸法L2(図5参照)の突起である。係止突起24は、端子金具10が規定の装着位置に到達したときに前記凹部13に係合して前記端子金具10を抜け止めする。
本実施形態の係止突起24は、図2に示すように、突条部241と、低背部242と、ガイド斜面243,244と、係止面245と、撓み付与側面247と、を備えている。
突条部241は、係止突起24の全幅W4の内で、端子金具10の切欠部14側となる片側に位置した突起部である。この突条部241は、図4(a)に示すように、最大幅がW5となっている。この突条部241の最大幅W5(図4(a)参照)は、切欠部14の幅寸法W2よりも小さい値に設定されている。
この突条部241の端子金具10側への突出長H5(図4(a)参照)は、端子金具10への係り代となる値である。本実施形態の場合、突条部241の突出長H5は、端子金具10に対する係止強度を確保することができる規定値に設定されている。
低背部242は、突条部241に隣接して幅方向の他側に設けられている。また、低背部242は、図4(a)に示すように、端子金具10側への突出長H6が、突条部241よりも所定寸法H7だけ小さく設定されている。また、低背部242は、端子金具10側に位置する上面242aが平坦面になっている。この低背部242の上面242aは、端子金具10の一側壁である底壁11aが摺動する摺動面となる。
本実施形態の場合、低背部242の突出長H6は、当該低背部242の端子金具10への係り代となる。この低背部242の係り代である突出長H6は、切欠部14の高さ寸法H2よりも大きく設定している。
そのため、図4(a)に示すように、低背部242の係り代H6から切欠部14の高さ寸法H2を差し引いた係止突起24の高さ方向の領域H8は、係止突起24の全幅が、端子金具10の抜け方向への移動を規制する面として有効に機能するようになり、安定した係止強度を確保することができる。
ガイド斜面243は、突条部241のハウジング後端側の端部に形成された傾斜面である。このガイド斜面243は、端子金具10側への突出長が端子金具10の挿入方向に沿って徐々に増大する傾斜面である。このガイド斜面243は、端子金具10の底壁11aとの接触によって、当該係止突起24を底壁11aに直交する外方向(図2の矢印Y2方向)に押し出す力を生ぜしめる。
ガイド斜面244は、低背部242のハウジング後端側の端部に形成された傾斜面である。このガイド斜面244は、ガイド斜面243と同様に、端子金具10側への突出長が端子金具10の挿入方向に沿って徐々に増大する傾斜面である。このガイド斜面244は、端子金具10の底壁11aとの接触によって、当該係止突起24を底壁11aに直交する外方向(図2の矢印Y2方向)に押し出す力を生ぜしめる。
係止面245は、図1及び図2に示すように、突条部241及び低背部242のハウジング前端側の端部に形成されている。この係止面245は、端子金具10の挿入方向に直交する垂直面、又は上端側がハウジング前端側に傾倒して端子金具10の挿入方向と交差する傾斜面に形成されている。係止面245は、図7に示すように、係止突起24が前記凹部13に突入した状態で、凹部13のハウジング前端側の縁13bに当接することで前記端子金具10の抜け方向への移動を規制する。
撓み付与側面247は、低背部242から起立する突条部241の側面である。この撓み付与側面247は、図6に示すように、端子金具10の挿入方向に沿って突条部241の幅寸法を徐々に増大させる曲面状に形成されている。
この撓み付与側面247は、図6に示すように、切欠部14の内側縁14aとの接触によって、弾性片23を矢印R1に示す幅方向外方に撓ませる力を生ぜしめる。
言い換えると、突条部241は、端子金具10の端子収容孔21への挿入時に、端子金具10の切欠部14に進入して、撓み付与側面247と切欠部14の内側縁14aとの接触によって、弾性片23を幅方向外方に撓ませる。
以上に説明した一実施形態のコネクタ1によれば、端子金具10をコネクタハウジング20の端子収容孔21に挿入した際、端子金具10が規定の装着位置に到達するまでは、端子係止ランス22の係止突起24に装備されている突条部241が、端子金具10の切欠部14内を進む。そして、突条部241は、低背部242から起立する側面である撓み付与側面247が端子金具10の挿入方向に沿って幅寸法を徐々に増大させる曲面状で、撓み付与側面247が切欠部14の内側縁14aと接触することで、図6に矢印R1で示すように、端子係止ランス22の弾性片23を幅方向外方に撓ませる。また、端子金具10の挿入操作時、端子係止ランス22における係止突起24の低背部242のハウジング後端側の端部に形成されたガイド斜面244は、端子金具10の一側壁である底壁11aとの接触によって、当該係止突起24を端子収容孔21から押し出す方向の力を生ぜしめて、図5に矢印R2で示すように、端子係止ランス22の弾性片23を端子金具10の底壁11aと直交する方向に撓ませる。
即ち、一実施形態のコネクタ1によれば、端子金具10の挿入途中では、突条部241の側面が端子金具10の切欠部14の内側縁14aと接触することよって発生する幅方向外方に向かう力と、低背部242のガイド斜面243,244が端子金具10の一側壁と接触することによって発生する係止突起24を前記一側壁に直交する外方向に押し出す力とが作用する。これらの作用力によって、端子係止ランス22の係止突起24は、図4(b)及び図4(c)に矢印Z1,Z2で示すように、端子金具10の一側壁である底壁11aに対して斜め方向に変位する。
そして、端子金具10の挿入が更に進んで、端子金具10が規定の装着位置に到達したときには、突条部241の撓み付与側面247と端子金具10の切欠部14の内側縁14aとの接触状態、及び低背部242のガイド斜面244と端子金具10の底壁11aとの接触状態、のそれぞれの接触状態が解消され、図7に示したように、端子係止ランス22の弾性片23の弾性復元力によって係止突起24が端子金具10の一側壁上の凹部13に係合した状態となって、端子金具10の抜けが防止される。
そして、一実施形態のコネクタ1によれば、端子係止ランス22の係止突起24が端子金具10の凹部13に係合した状態のときの端子金具10に対する端子係止ランス22の係り代は、端子係止ランス22の係止突起24における突条部241の端子金具10側への突出長H5となる。しかし、端子金具10の挿入途中での端子係止ランス22の端子金具10の底壁11aと直交する方向への撓み変位量は、最大で、端子係止ランス22の係止突起24における低背部242の端子金具10側への突出長H6であり、係り代よりも小さくなる。
そのため、端子係止ランス22の撓みを許容するために端子係止ランス22の裏側に確保するランス逃げ空間の深さは、端子係止ランス22の係り代H5よりも小さい低背部242の端子金具10側への突出長H6に抑えることができる。
したがって、一実施形態のコネクタ1によれば、端子係止ランス22の係止力を高めるために端子金具10に対する端子係止ランス22の係り代を増大させた場合でも、端子係止ランス22の撓みを許容するために端子係止ランス22の裏側に確保するランス逃げ空間は、係り代H5よりも小さく抑えて、コネクタハウジング20を小型化することができる。
また、一実施形態のコネクタ1によれば、突条部241の側面である撓み付与側面247が端子金具10の切欠部14の内側縁14aと接触することよって端子係止ランス22の係止突起24が幅方向外方に最大限に変位した場合でも、突条部241の外側面241bは、図4(c)に示したように端子金具10の幅内に収まっていて、係止突起24が端子収容孔21の側壁等と干渉することを防止することができる。したがって、端子金具10の挿入途中における端子係止ランス22の変位挙動を円滑にすることができる。
また、一実施形態のコネクタ1によれば、低背部242の係り代H6から切欠部14の高さ寸法H2を差し引いた係止突起24の高さ方向の領域H8は、係止突起24の全幅W4が、端子金具10の抜け方向への移動を規制する面として有効に機能し、低背部242の係り代が切欠部14の高さ寸法以下に設定されている場合と比較すると、安定した係止強度を確保することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、係止突起24における突条部241及び低背部242のハウジング後端側の端部に形成されるガイド斜面243,244は、傾斜面に限るものではなく、端子金具側への突出長が端子金具の挿入方向に沿って徐々に増大する曲面状にすることもできる。
また、係止突起24の突条部241に装備される撓み付与側面247は、曲面状に限るものではなく、端子金具10の挿入方向に沿って突条部241の幅寸法を徐々に増大させる傾斜面状にしても良い。
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 一側壁(11a)に抜け止め用の凹部(13)が形成された端子金具(10)と、
前記端子金具(10)が挿入される端子収容孔(21)と、前記端子収容孔(21)の一側に装備された端子係止ランス(22)と、を備え、前記端子係止ランス(22)は、前記端子金具(10)の挿入方向と直交する方向に撓み変位可能な弾性片(23)に突設されて前記端子金具(10)が規定の装着位置に到達したときに前記凹部(13)に係合して前記端子金具(10)を抜け止めする係止突起(24)を備えるコネクタハウジング(20)と、
を備えるコネクタ(1)であって、
前記端子金具(10)の前記一側壁(11a)の片側の隅部には、当該端子金具(10)の前端(10a)から前記凹部(13)まで延在して前記凹部(13)に連通した切欠部(14)を備え、
前記係止突起(24)は、前記切欠部(14)側となる片側に位置して前記端子金具(10)側への突出長が規定値に設定された突条部(241)と、該突条部(241)に隣接すると共に前記端子金具(10)側への突出長が前記突条部(241)よりも小さく設定されてその表面(242a)を前記一側壁(11a)が摺動する低背部(242)と、前記低背部(242)の端部に形成されて前記一側壁(11a)との接触によって当該係止突起(24)を前記一側壁(11a)に直交する外方向に押し出す力を生ぜしめるガイド斜面(244)と、前記突条部(241)に形成され前記低背部(242)から起立する傾斜面状又は曲面状の側面(247)と、を備え、
前記突条部(241)は、前記端子金具(10)の挿入時に前記切欠部(14)に進入して、前記側面(247)と前記切欠部(14)の内側縁(14a)との接触によって前記弾性片(23)を幅方向外方に撓ませることを特徴とするコネクタ(1)。
[2] 前記突条部(241)の最大幅(W5)を、前記切欠部(14)の幅寸法(W2)よりも小さく設定していることを特徴とする上記[1]に記載のコネクタ(1)。
[3] 前記低背部(242)の係り代(H6)を、前記切欠部(14)の高さ寸法(H2)よりも大きく設定していることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のコネクタ(1)。
1 コネクタ
10 端子金具
11a 底壁(一側壁)
13 凹部
14 切欠部
14a 内側縁
20 コネクタハウジング
21 端子収容孔
22 端子係止ランス
23 弾性片
24 係止突起
241 突条部
242 低背部
243,244 ガイド斜面
245 係止面
247 撓み付与側面(側面)
H2 切欠部の高さ寸法
H6 低背部の係り代
W2 切欠部の幅
W5 突条部の最大幅

Claims (3)

  1. 一側壁に抜け止め用の凹部が形成された端子金具と、
    前記端子金具が挿入される端子収容孔と、前記端子収容孔の一側に装備された端子係止ランスと、を備え、前記端子係止ランスは、前記端子金具の挿入方向と直交する方向に撓み変位可能な弾性片に突設されて前記端子金具が規定の装着位置に到達したときに前記凹部に係合して前記端子金具を抜け止めする係止突起を備えるコネクタハウジングと、
    を備えるコネクタであって、
    前記端子金具の前記一側壁の片側の隅部には、当該端子金具の前端から前記凹部まで延在して前記凹部に連通した切欠部を備え、
    前記係止突起は、前記切欠部側となる片側に位置して前記端子金具側への突出長が規定値に設定された突条部と、該突条部に隣接すると共に前記端子金具側への突出長が前記突条部よりも小さく設定されてその表面を前記一側壁が摺動する低背部と、前記低背部の端部に形成されて前記一側壁との接触によって当該係止突起を前記一側壁に直交する外方向に押し出す力を生ぜしめるガイド斜面と、前記突条部に形成され前記低背部から起立する傾斜面状又は曲面状の側面と、を備え、
    前記突条部は、前記端子金具の挿入時に前記切欠部に進入して、前記側面と前記切欠部の内側縁との接触によって前記弾性片を幅方向外方に撓ませることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記突条部の最大幅を、前記切欠部の幅寸法よりも小さく設定していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記低背部の係り代を、前記切欠部の高さ寸法よりも大きく設定していることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
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