JP4730015B2 - H形鋼の交差連結構造及びそれを用いた書架の耐震装置 - Google Patents

H形鋼の交差連結構造及びそれを用いた書架の耐震装置 Download PDF

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Description

本発明は、H形鋼の交差連結構造及びそれを用いた書架の耐震装置に係わり、更に詳しくはH形鋼同士を同一平面で十文字状又はT字状に連結するH形鋼の交差連結構造及びそれを用いた書架の耐震装置に関するものである。
従来から、H形鋼は建築、建設用途において広く使用されている。ここで、H形鋼を水平状態で使用する場合に、その高い曲げ強度を利用するには、H形鋼のウエブを垂直方向に向け、両フランジ部を水平方向に向けた状態で使用するのが一般的である。また、このようなH形鋼を直交交差させて使用することもある。
特許文献1には、H形鋼を同一平面で直交交差させて交差継手を用いて連結する点が開示されている。つまり、特許文献1の平面交差継手は、側面中央に貫通穴を有する直方体の左右端が角錐台形の先すぼまりに形成され、両端の角錐台形部分には、端面から貫通穴に向けて同一平面上で直交するように挿入穴が設けられ、挿入穴の先端は貫通穴の側面で閉端面となっているものである。ここで、平面交差継手の貫通穴の大きさは、縦がH形鋼の高さと同一で、横が前記H形鋼の幅より少し大きめに設定され、また挿入穴は、縦及び高さが前記H形鋼と同一に設定されている。
しかし、前述の交差継手を用いてH形鋼を交差連結するには、貫通穴にH形鋼を嵌挿するとともに、それと交差する他のH形鋼の端部を挿入穴に嵌挿するが、それには大きな挿入力が必要であり、施工作業性に劣るばかりでなく、分解も容易ではない。
また、本出願人の先願に係る特許文献2には、書架を複数並設し、各書架の天板上方に突出した連結金具の上方垂直片に、T字連杆又は倒L字連杆の垂直杆をネジ止め固定し、隣接する書架に設けた前記連杆の互いの水平杆にアーチ状の防振杆の両端を連結し、隣接する該防振杆の中央部間に連結杆を渡設するとともに、その下面に照明器具を取付けてなる組立式書架が開示されている。
ところで、図書館等の大型の書架では重量が重く、また書架間の通路幅が広いので、書架間に渡設される防振杆として、特に大きな曲げ強度や捩り強度が要求されるが、前述の特許文献2の防振杆は、通常のスチール製の軽量角パイプや、断面略コ字形のチャンネル部材であるので、想定外の大きな地震では強度不足になることは否めない。
実開平6−76444号公報(図1、図2) 特許2795186号公報(図1、図2、図3)
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、ウエブの両側に両フランジ部を有するH形鋼を、該ウエブを水平方向に向けた状態で、同一平面上でH形鋼同士を十文字状又はT字状に簡単且つ強固に連結することが可能なH形鋼の交差連結構造を提供するとともに、複数の書架の上部間を、H形鋼を用いて連結して耐震性を付与した書架の耐震装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、ウエブの両側に両フランジ部を有するH形鋼を、該ウエブを水平方向に向けた状態で、同一平面上でH形鋼同士を十文字状又はT字状に連結してなるH形鋼の交差連結構造であって、第1H形鋼の一側フランジ部の下部に突設した連結部材に第2H形鋼のウエブ下方の凹溝部を嵌合し、該第2H形鋼の先端を第1H形鋼の一側フランジ部に突き当てるとともに、前記連結部材を第2H形鋼の両フランジ部にボルト止めする一方、第1H形鋼の上方に交差するアーチ部とその両端部に固定部とを有する継手部材の一方の固定部を第2H形鋼のウエブ上方の凹溝部に嵌合し、一方の該固定部を第2H形鋼の両フランジ部にボルト止めするとともに、前記継手部材の他方の固定部を第1H形鋼の他側フランジ部に連結した第3H形鋼又は該フランジ部にボルト止めすることを特徴とするH形鋼の交差連結構造を構成した(請求項1)。
ここで、前記第1H形鋼の他側フランジ部の下部に突設した連結部材に第3H形鋼のウエブ下方の凹溝部を嵌合し、該第3H形鋼の先端を第1H形鋼の他側フランジ部に突き当てるとともに、前記連結部材を第3H形鋼の両フランジ部にボルト止めする一方、前記継手部材の他方の固定部を第3H形鋼のウエブ上方の凹溝部に嵌合し、他方の該固定部を第3H形鋼の両フランジ部にボルト止めし、直線状となした第2H形鋼と第3H形鋼を前記第1H形鋼に対して十文字状に交差連結してなるのである(請求項2)。
あるいは、前記第1H形鋼の他側フランジ部の上部に連結板を延設し、前記継手部材の他方の固定部をアーチ部の他端部に形成した垂直な固定板とし、前記固定板を連結板に接合した状態で互にボルト止めし、前記第1H形鋼に対して第2H形鋼をT字状に連結してなるのである(請求項3)。
更に、前記第1H形鋼のウエブより上方のフランジ部であって、他のH形鋼の先端が突き当たった部分に切欠部を形成し、第1H形鋼の上方の凹溝部と、他のH形鋼の上方の凹溝部を連通させてなることがより好ましい(請求項4)。
そして、請求項1、2又は4に記載のH形鋼の交差連結構造を用い、複数の書架を間に通路を設けて並設し、隣接する各書架の天板上方に突設した連結支柱の上端に、継手部材にて連結した前記第2H形鋼と第3H形鋼をそれぞれ取付金具にて水平に連結し、該第2H形鋼と第3H形鋼の間に十文字状に交差連結した前記第1H形鋼を隣接する書架の中間に沿って配し、該第1H形鋼のウエブに照明器具を設けてなる書架の耐震装置を構成した(請求項5)。
更に、最外列の書架の連結支柱の上端に、第2H形鋼の中間部を取付金具にて水平に連結し、該書架の前面側に延びた第2H形鋼の先端に継手部材によってT字状に連結した第1H形鋼を該書架の外側に沿って配し、該第1H形鋼のウエブに照明器具を設けてなることも好ましい(請求項6)。
以上にしてなる請求項1に係る発明のH形鋼の交差連結構造は、ウエブの両側に両フランジ部を有するH形鋼を、該ウエブを水平方向に向けた状態で、同一平面上でH形鋼同士を十文字状又はT字状に簡単且つ強固に連結することができ、また第1H形鋼のフランジ部の下部に突設した連結部材に第2H形鋼のウエブ下方の凹溝部を嵌合するので、位置決めが容易であり、また第2H形鋼の上方の凹溝部に継手部材の固定部を嵌合し、第2H形鋼のフランジ部に固定部をボルト止めするので、第2H形鋼のウエブを挟んで上下部がそれぞれ連結部材と継手部材に連結するので、上下の曲げ強度が高くなるのである。
請求項2によれば、第1H形鋼の上方に交差するアーチ部とその両端部に固定部とを有する継手部材を用い、また第1H形鋼の両フランジ部にそれぞれ連結部材を突設し、それぞれの連結部材を前記第2H形鋼と第3H形鋼の下方の凹溝部に嵌合してボルト止めし、アーチ部を第1H形鋼の上方に交差させて、その両端部の固定部をそれぞれ前記第2H形鋼と第3H形鋼の上方の凹溝部に嵌合してボルト止めしたので、直線状となした第2H形鋼と第3H形鋼を前記第1H形鋼に対して十文字状に簡単且つ強固に交差連結することができる。
請求項3によれば、第1H形鋼の上方に交差するアーチ部とその一端部に固定部と他端部に固定板を有する継手部材を用い、また第1H形鋼の一側両フランジ部に突設した連結部材を前記第2H形鋼の下方の凹溝部に嵌合してボルト止めし、アーチ部を第1H形鋼の上方に交差させて、その端部の固体板を他側フランジ部の上部に延設した連結板に接合してボルト止めしたので、前記第1H形鋼に対して第2H形鋼をT字状に簡単且つ強固に交差連結することができる。
請求項4によれば、第1H形鋼の上方の凹溝部と、他のH形鋼の上方の凹溝部が連通するので、上方の凹溝部を利用して複数のH形鋼にわたってコード類を配線したり、照明器具の安定器や継電器を下方から見えない状態で配設することが可能である。
請求項5に係る発明の書架の耐震装置によれば、通路を挟んで並列した各書架の上部間が、H形鋼で連結されているので、地震による揺れが発生しても、書架が倒れることがなく、そのため通路に居る利用者の安全を確保することができ、また書架の中間に沿って配したH形鋼のウエブに照明器具を設けることにより、通路及び通路を挟んだ両書架を効果的に照明することができ、また外観性にも優れたものとなる。
請求項6によれば、最外列の書架の外側にも耐震用のH形鋼にT字状に連結したH形鋼を利用して照明器具を設けることができる。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1〜図8は本発明に係るH形鋼の交差連結構造を示し、図9〜図13をH形鋼の交差連結構造を用いた書架の耐震装置を示している。図中符号1は第1H形鋼、2は第2H形鋼、3は第3H形鋼、4は十文字継手部材、5はT字継手部材、6は書架、7は通路、8は連結支柱をそれぞれ示している。
本発明で対象とするH形鋼は、ウエブ9の両側に両フランジ部10,10を有し、ウエブ9の下方に凹溝部11、上方に凹溝部12を有したものである。そして、前記ウエブ9を構成する鋼板の板厚は6mmであり、前記フランジ部10を構成する鋼板の板厚は4.5mmである。そして、H形鋼は、前記ウエブ9の両側端にそれぞれフランジ部10の幅方向中央を直角に溶接したものであり、その外形は、フランジ部10の幅が65mm、両フランジ部10,10の外面間隔が65mmである。
本発明に係るH形鋼の交差連結構造は、H形鋼のウエブ9を水平方向に向けた状態で、同一平面上でH形鋼同士を十文字状又はT字状に連結してなるH形鋼の交差連結構造であって、第1H形鋼1の一側フランジ部10の下部に突設した連結部材13に第2H形鋼2のウエブ9下方の凹溝部11を嵌合し、該第2H形鋼2の先端を第1H形鋼1の一側フランジ部10に突き当てるとともに、前記連結部材13を第2H形鋼2の両フランジ部10,10にボルト止めする一方、第1H形鋼1の上方に交差するアーチ部14とその両端部に固定部15,15とを有する継手部材4の一方の固定部15を第2H形鋼2のウエブ9上方の凹溝部12に嵌合し、一方の該固定部15を第2H形鋼2の両フランジ部10,10にボルト止めするとともに、前記継手部材4の他方の固定部15を第1H形鋼1の他側フランジ部10に連結した第3H形鋼3又は該フランジ部10にボルト止めしたものである。
先ず、図1〜図4に基づいて、同一平面上でH形鋼同士を十文字状に連結する第1実施形態を説明する。本実施形態では、前記第1H形鋼1の他側フランジ部10の下部に突設した連結部材13に第3H形鋼3のウエブ9下方の凹溝部11を嵌合し、該第3H形鋼3の先端を第1H形鋼1の他側フランジ部10に突き当てるとともに、前記連結部材13を第3H形鋼3の両フランジ部10,10にボルト止めする一方、前記継手部材4の他方の固定部15を第3H形鋼3のウエブ9上方の凹溝部12に嵌合し、他方の該固定部15を第3H形鋼3の両フランジ部10,10にボルト止めするのである。この連結状態では、第2H形鋼2と第3H形鋼3が直線状に連結されるとともに、前記第1H形鋼1に対して十文字状に交差連結している。
更に詳しくは、前記十文字継手部材4は、前記第1H形鋼1の上方を交差するアーチ部14とその両側に固定部15,15とを有するものであり、前記アーチ部14を形成する上面板16の両側に直角に脚板17,17を垂下させ、両脚板17,17の中央部下半部に凹部18をそれぞれ形成して第1H形鋼1の両フランジ部10,10を回避し、両脚板17,17の両端部を前記第2H形鋼2及び第3H形鋼3の上方凹溝部12に内嵌する固定部15,15としたのである。つまり、前記各固定部15は脚板17,17の一部の取付板19,19で構成されている。
また、前記第1H形鋼1の両フランジ部10,10の側面の下半部であって、前記第2H形鋼2及び第3H形鋼3を連結する位置には前記連結部材13,13を突設している。ここで、前記連結部材13は、下方に凹溝を向けた断面略コ字形のチャンネル部材であり、前記第2H形鋼2及び第3H形鋼3の下方凹溝部11に内嵌する大きさである。そして、前記連結部材13を、前記第1H形鋼1の両フランジ部10,10の側面の下半部に直角に溶接して突設している。また、前記第1H形鋼1のウエブ9より上方のフランジ部10であって、他のH形鋼の先端が突き当たった部分に切欠部20を形成し、第1H形鋼1の上方の凹溝部12と、他のH形鋼の上方の凹溝部12を連通させている。実際には、前記切欠部20は、前記連結部材13の直上に形成している。
そして、前記第1H形鋼1の両フランジ部10,10に突設した連結部材13,13に、それぞれ前記第2H形鋼2及び第3H形鋼3の下方凹溝部11,11を嵌合し、該第2H形鋼2及び第3H形鋼3の両フランジ部10,10をボルト21,…にて連結部材13に固定する。それから、前記第1H形鋼1を交差するように、上方から継手部材4の両固定部15,15をそれぞれ前記第2H形鋼2及び第3H形鋼3の上方凹溝部12,12に嵌合し、該第2H形鋼2及び第3H形鋼3の両フランジ部10,10をボルト22,…にて固定部15に連結するのである。
次に、図5〜図8に基づいて、同一平面上でH形鋼同士をT字状に連結する第2実施形態を説明する。本実施形態では、前記第1H形鋼1の他側フランジ部10の上部に連結板23を延設し、前記継手部材5の他方の固定部15をアーチ部14の他端部に形成した垂直な固定板24とし、前記固定板24を連結板23に接合した状態で互にボルト止めし、前記第1H形鋼1に対して第2H形鋼2をT字状に連結するのである。
更に詳しくは、前記T字継手部材5は、一方の固定部15のみが前記十文字継手部材4と異なり、前記アーチ部14を構成する上面板16の端部に相当する位置で両脚板17,17を切断し、両脚板17,17の端縁間に前記固定板24を渡設したものである。本実施形態では、前記連結板23を設けた第1H形鋼1の他側フランジ部10には、連結部材13を設けず、また切欠部20も設けない以外は、前述の第1実施形態と同様であるので、同一構成には、同一符号を付してその説明は省略する。
そして、前記第1H形鋼1のフランジ部10に突設した連結部材13に、前記第2H形鋼2の下方凹溝部11を嵌合し、該第2H形鋼2のフランジ部10,10をボルト21,…にて連結部材13に固定する。それから、前記第1H形鋼1を交差するように、上方から継手部材5の取付板19,19からなる固定部15を前記第2H形鋼2の上方凹溝部12に嵌合し、該第2H形鋼2の両フランジ部10,10をボルト22,…にて固定部15に連結するとともに、前記他方の固定部15となる固定板24を、連結部材13を固定したフランジ部10とは反対側のフランジ部10の上方へ延設した連結板23に接合し、両板をボルト25,25で連結するのである。ここで、前記連結板23は、それを延設するフランジ部10と一体でも、また別体物をフランジ部10に溶接しても良い。
尚、本実施形態では、第1H形鋼1のフランジ部10に連結板23を延設したが、該連結板23を設けずに、前記継手部材5の上面板16の端部に、前記取付板19と同一上下寸法の固定板24を設け、該固定板24を他方のフランジ部10の内面に接合した状態で、両板をボルト25にて連結することも可能である。
最後に、図4、図8、図9〜図13に基づいて、前述のH形鋼の交差連結構造を用いた書架の耐震装置を説明する。この書架の耐震装置は、複数の書架6,…を間に通路7を設けて並設し、隣接する各書架6,6の天板26上方に突設した連結支柱8の上端に、継手部材4にて連結した前記第2H形鋼2と第3H形鋼3をそれぞれ取付金具27にて水平に連結し、該第2H形鋼2と第3H形鋼3の間に十文字状に交差連結した前記第1H形鋼1を隣接する書架6,6の中間に沿って配し、該第1H形鋼1のウエブ9に照明器具28を設けたものである。更に、最外列の書架6の連結支柱8の上端に、第2H形鋼2の中間部を取付金具27にて水平に連結し、該書架6の前面側に延びた第2H形鋼2の先端に継手部材5によってT字状に連結した第1H形鋼1を該書架6の外側に沿って配し、該第1H形鋼1のウエブ9に照明器具28を設けている。
ここで、図4に基づいて、前記書架6の天板26上方に突設した連結支柱8の上端に、前記取付金具27を用いて第2H形鋼2あるいは第3H形鋼3の長手方向中間部を連結する構造を簡単に説明する。前記連結支柱8は、角パイプで構成し、前記取付金具27は、L字金具で構成している。前記取付金具27の垂直片27Aを前記連結支柱8の内部の上端から挿入して、一側面に接合した状態でボルト29,29にて連結し、また連結支柱8の対面する他側面にも同様に取付金具27の垂直片27Aを連結し、前記連結支柱8の上端部に位置する両取付金具27,27の水平片27B,27Bを、前記第2H形鋼2あるいは第3H形鋼3の下方凹溝部11内でウエブ9の下面にボルト30,…にて連結する。
前記書架6の天板26の上方に所定間隔をおいて複数の連結支柱8,…を立設し、各連結支柱8に前記第2H形鋼2あるいは第3H形鋼3をT字状に連結するとともに、隣接する両書架6,6間の中央部で、第2H形鋼2と第3H形鋼3との間に第1H形鋼1を介在させて前記十文字継手部材4を用いて交差連結する。第1H形鋼1は所定の長さを有し、他の第1H形鋼1とは直線状に連結片等を用いて連結する。同様に、最外列の書架6から手前に延びた前記第2H形鋼2の先端には、前記T字継手部材5を用いて第1H形鋼1を交差連結する。ここで、前記連結支柱8は、書架6の本体を構成する図示しない支柱の上端に延長する状態で連結することが、強度の面で好ましい。
前記第1H形鋼1のウエブ9の適所に、開口部31を形成し、該開口部31に照明器具28を臨ませて取付けている。そして、前記第1H形鋼1には交差連結部に切欠部20を設けているので、全てのH形鋼の上方凹溝部12が連通しており、それにより前記照明器具28に接続するコード類を任意に配線することができる。また、H形鋼の上方凹溝部12は、下方から見えないので、該凹溝部12内に照明器具28の安定器や継電器を配設することで外観性を損なわないようにできる。また、H形鋼の適所に人感センサーを設置し、人が近づいたときにのみ、照明器具28を点灯するようにすることも省エネルギーの観点から好ましい。
前記書架6の耐震性向上に寄与するのは、前記第2H形鋼2と第3H形鋼3であり、地震の際の揺れによって、継手部材4によって連結された第2H形鋼2と第3H形鋼3には、引張り力や圧縮力が作用し、また僅かに捩れ力も作用するが、強度の高いH形鋼を用い、しかも継手部材4により他のH形鋼を介在させた状態で強固に連結しているので、確実に書架6の揺れを最小限に抑制して倒れを防止し、もって通路7にいる利用者の安全を確保することができるのである。
図9〜図11に示したものは、第1H形鋼1の長手方向に沿って、不等間隔に第2H形鋼2と第3H形鋼3を交差連結した態様であり、また図12及び図13に示したものは、等間隔に第2H形鋼2と第3H形鋼3を交差連結した態様である。
本発明に係るH形鋼の交差連結構造の第1実施形態で、十文字交差連結する構造を示す要部斜視図である。 同じく連結部を第2H形鋼の部分で破断した断面図である。 同じく連結部を第1H形鋼の部分で破断した断面図である。 同じく分解斜視図である。 本発明に係るH形鋼の交差連結構造の第2実施形態で、T字交差連結する構造を示す要部斜視図である。 同じく連結部を第2H形鋼の部分で破断した断面図である。 同じく連結部を第1H形鋼の部分で破断した断面図である。 同じく分解斜視図である。 本発明に係る書架の耐震装置の実施形態を示す斜視図である。 同じく平面図である。 同じく正面図である。 書架の耐震装置の変形例を示す平面図である。 同じく変形例の正面図である。
符号の説明
1 第1H形鋼 2 第2H形鋼
3 第3H形鋼 4 継手部材
5 継手部材 6 書架
7 通路 8 連結支柱
9 ウエブ 10 フランジ部
11 凹溝部 12 凹溝部
13 連結部材 14 アーチ部
15 固定部 16 上面板
17 脚板 18 凹部
19 取付板 20 切欠部
21 ボルト 22 ボルト
23 連結板 24 固定板
25 ボルト 26 天板
27 取付金具 27A 垂直片
27B 水平片 28 照明器具
29 ボルト 30 ボルト
31 開口部

Claims (6)

  1. ウエブの両側に両フランジ部を有するH形鋼を、該ウエブを水平方向に向けた状態で、同一平面上でH形鋼同士を十文字状又はT字状に連結してなるH形鋼の交差連結構造であって、第1H形鋼の一側フランジ部の下部に突設した連結部材に第2H形鋼のウエブ下方の凹溝部を嵌合し、該第2H形鋼の先端を第1H形鋼の一側フランジ部に突き当てるとともに、前記連結部材を第2H形鋼の両フランジ部にボルト止めする一方、第1H形鋼の上方に交差するアーチ部とその両端部に固定部とを有する継手部材の一方の固定部を第2H形鋼のウエブ上方の凹溝部に嵌合し、一方の該固定部を第2H形鋼の両フランジ部にボルト止めするとともに、前記継手部材の他方の固定部を第1H形鋼の他側フランジ部に連結した第3H形鋼又は該フランジ部にボルト止めすることを特徴とするH形鋼の交差連結構造。
  2. 前記第1H形鋼の他側フランジ部の下部に突設した連結部材に第3H形鋼のウエブ下方の凹溝部を嵌合し、該第3H形鋼の先端を第1H形鋼の他側フランジ部に突き当てるとともに、前記連結部材を第3H形鋼の両フランジ部にボルト止めする一方、前記継手部材の他方の固定部を第3H形鋼のウエブ上方の凹溝部に嵌合し、他方の該固定部を第3H形鋼の両フランジ部にボルト止めし、直線状となした第2H形鋼と第3H形鋼を前記第1H形鋼に対して十文字状に交差連結してなる請求項1記載のH形鋼の交差連結構造。
  3. 前記第1H形鋼の他側フランジ部の上部に連結板を延設し、前記継手部材の他方の固定部をアーチ部の他端部に形成した垂直な固定板とし、前記固定板を連結板に接合した状態で互にボルト止めし、前記第1H形鋼に対して第2H形鋼をT字状に連結してなる請求項1記載のH形鋼の交差連結構造。
  4. 前記第1H形鋼のウエブより上方のフランジ部であって、他のH形鋼の先端が突き当たった部分に切欠部を形成し、第1H形鋼の上方の凹溝部と、他のH形鋼の上方の凹溝部を連通させてなる請求項1〜3何れかに記載のH形鋼の交差連結構造。
  5. 請求項1、2又は4に記載のH形鋼の交差連結構造を用い、複数の書架を間に通路を設けて並設し、隣接する各書架の天板上方に突設した連結支柱の上端に、継手部材にて連結した前記第2H形鋼と第3H形鋼をそれぞれ取付金具にて水平に連結し、該第2H形鋼と第3H形鋼の間に十文字状に交差連結した前記第1H形鋼を隣接する書架の中間に沿って配し、該第1H形鋼のウエブに照明器具を設けてなる書架の耐震装置。
  6. 最外列の書架の連結支柱の上端に、第2H形鋼の中間部を取付金具にて水平に連結し、該書架の前面側に延びた第2H形鋼の先端に継手部材によってT字状に連結した第1H形鋼を該書架の外側に沿って配し、該第1H形鋼のウエブに照明器具を設けてなる請求項5記載の書架の耐震装置。
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