JP4445639B2 - 書架への防振杆の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、書架への防振杆の取付構造、すなわち、並列して設置された書架が地震等により転倒するのを防止する防振杆の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、並列して設置された組立式書架の転倒防止機構としては、チャネル材のような防振杆を書架同士の頂部に取り付けて、互いの転倒を防止するようにした技術が、特許第2,795,186号公報、及び実公昭62-11470号公報等に開示され、公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いずれの従来例においても、防振杆の構成部品の点数が多く、書架への組み付けが面倒で、手間がかかるものであった。
【0004】
本発明は、上述の問題点に鑑み、部品点数が少なく、書架に簡単に、かつ体裁よく組み付けることができるようにした、書架への防振杆の取付構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)左右に間隔を隔てて配置された複数の書架を隣接するもの同士連結する防振杆の取付構造において、
それぞれの書架から一方に延びる防振杆が、左右方向を向く防振杆本体と、該防振杆本体の端部から下方に延びる連結部と、該連結部の下端に取り付けられた取付部とからなり、また、前記書架から他方に延びる防振杆が、左右方向を向く防振杆本体と、該防振杆本体の端部から下方に延びる連結部とからなり、前記一方に延びる防振杆の取付部を前記書架に取り付けるとともに、前記他方に延びる防振杆の連結部を、前記一方に延びる防振杆の連結部に連結する。
【0006】
(2)上記(1)項において、書架を、単支柱式のものとする。
【0007】
(3)上記(1)または(2)項において、取付部を、連結部の下端に取り付けた端面板とする。
【0008】
(4)上記(3)項において、書架の支柱の上端に取り付けた端面板の左右方向の半分の幅の上に、一方に延びる連結部を取り付け、他方に延びる防振杆の連結部を、前記端面板の残り半分の幅の上に載置する。
【0009】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、端面板の残り半分の幅の部分を、支柱に固定手段により固定し、その固定手段を、他方に延びる防振杆の連結部の下端で覆う。
【0010】
(6)上記(4)項において、端面板の左右端部を下方に折り曲げ、これら折り曲げ部で支柱に固定する。
【0011】
(7)上記(4)項において、連結部同士を沈頭式のジョイントコネクタにより連結する。
【0012】
(8) 上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、書架の上端に延長支柱を取り付け、該延長支柱に防振杆を取り付ける。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の取付構造の一実施形態を備える複数の書架の斜視図である。
並列して配置された複数の書架(1)は、組立式の単支柱式書架であり、これらの書架(1)の支柱(2)の上端に延長支柱(2a)を連結し、この延長支柱(2a)の上端に、防振杆(3)が左右方向に架設されている。
【0014】
各書架(1)は、その前後部において、互いに隣接するもの同士が、この防振杆(3)により連結され、建物とは関係なく、水平力に対して安定性が得られるようにしている。
【0015】
図2に示すように、延長支柱(2a)は、支柱(2)への取付部分(4)を有している。この実施形態の場合、取付部分(4)は、角柱状の支柱(2)の上端から内側に差し込まれる寸法の前後方向に対向する1対の下向き突片(4a)からなり、それぞれの突片(4a)には、支柱(2)の対応する穿孔(図示してない)に対応する位置に、上下2個の雌ねじ部(5)が設けられている。図示の場合には、突片(4a)の内側に、ナット(5a)を溶接してある。
【0016】
延長支柱(2a)は、支柱(2)と同断面形状の角柱状のもので、その頂面には、左右方向に2分された片方に、前後2個の雌ねじ部(6)が形成されている。図示の場合には、これは頂面の内側にナット(6a)を溶接している。
【0017】
図3及び図4に示すように、この実施形態の防振杆(3)は、正面形状が曲率の大きな円弧を描くように、上に凸に湾曲した防振杆本体(7)と、防振杆本体(7)の両端から真っ直ぐに下方に延びる連結部(8)と、一方の連結部(8)の下端に溶接により固定された端面板(9)とからなっている。
【0018】
防振杆本体(7)と連結部(8)とは、中空角管により構成され、両者は、例えば溶接により一体化されている。
端面板(9)は、連結部(8)の下端を閉じるとともに、この連結部(8)の断面積と同じ広さ、または幅に亘って外側方に延び、全体として、延長支柱(2a)、従って支柱(2)の断面積を覆う広さまたは幅を有している。
【0019】
図示の実施態様の場合、端面板(9)は、防振杆(3)の一方の端部の連結部(8)に取り付けられており、他方の端部には、取り付けられていない。
一方の端部の連結部(8)に取り付けられた端面板(9)の外側方への突出部分には、図3に示すように、隣接する防振杆(3)の連結部(8)が載置される。
【0020】
図4に示すように、連結部(8)には、左右方向の面に上下2個の丸孔(10)が穿設されている。これらの丸孔(10)は、相隣る連結部(8)同士の連結に用いられる。
【0021】
組立に当たっては、まず支柱(2)の上端に延長支柱(2a)を取り付ける。この取り付けは、ボルトナットのような任意所望の固定手段によりなされ、結果として、図1に示されているように、支柱(2)は上方に延長された形となる。
【0022】
ついで、防振杆(3)の一方の端部の連結部(8)の下端に固定されている端面板(9)を、延長支柱(2a)の頂面上に載置して、ボルト(11)を上方から雌ねじ部(6)螺着することにより、防振杆(3)のこの端部を延長支柱(2a)に固定する。
ボルト(11)と雄ねじ部(6)、特にそのナット(6a)とにより、固定手段が形成されている。
【0023】
このようにして、延長支柱(2a)の頂面に取り付けられた端面板(9)の外側の半分の上に、図3及び図5に示すように、隣接する防振杆(3)の他方の端部の連結部(8)を載置する。
【0024】
次いで、隣り合わせとなった2個の連結部(8)(8)の、互いに整合する丸孔(10)に、頭部を偏平円板状とし、その中央に六角孔(図示略)を設けた飾りボルト(12a)と、その頭部と同形の頭部を有するキャップナット(12b)とからなる、いわゆる沈頭式のジョイントコネクタ(12)を両端から差し込んで螺合させる。これにより、隣接する防振杆(3)の連結部(8)(8)同士は強固に、かつ体裁よく連結される。
【0025】
防振杆(3)の他方の端部についても、同様な取付連結手段が繰り返され、全体として、図1に部分的に示されている防振構造が完成する。
【0026】
図6に示す変形例では、端面板(9)の左右方向の両端部は、下方に直角に折り曲げられており、この折り曲げ部分(13)を、ボルト(14)により、延長支柱(2a)の内面に形成した雌ねじ部(15)に固定している。
【0027】
図6において、図5に示すものと同一の部材には同一の符号を付してあり、それらについての詳細な説明は省略する。
【0028】
なお、図2では延長支柱(2a)を示したが、延長する必要のない場合には、防振杆(3)を支柱(2)に直接取り付け得ることは勿論である。
また、図3に示す実施形態では、端面板(9)を防振杆(3)の一方の連結部(8)の下端に取り付けたが、端面板(9)を防振杆(3)の両方の連結部(8)に取り付け、その防振杆(3)を最後の書架(1)の連結用に用いたり、または中間用として、防振杆(3)に隣り合わせる防振杆を、いずれの連結部(8)にも、端面板を備えていないものとしたりすることもできる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、部品点数が少なく、しかも書架に簡単に防振杆を強固に取り付けることができる。また、左右の防振杆の高さ方向のレベル合わせが確実にできる。
【0030】
請求項2記載の発明のように、安定性の悪い単支柱式の書架に適用すると、転倒防止効果を十分に発揮することができる。
【0031】
請求項3記載の発明によると、取付容易で強固な取付部を構成することができる。
【0032】
請求項4記載の発明によると、左右の防振杆を、書架の支柱の幅内で取り付けることができ、スマートな見栄えのよい取付構造とすることができる。
【0033】
請求項5記載の発明によると、端面板を支柱に取り付けるボルト等の固定手段が隣接する防振杆の連結部によって覆われ、外部に露出しないので、見栄えのよい取付構造とすることができる。
【0034】
請求項6記載の発明によると、端面板を強固に支柱に取り付けることができる。
【0035】
請求項7記載の発明によると、連結のためのボルトの頭などが外部に突出せず、見栄えのよい取付構造とすることができる。
【0036】
請求項8記載の発明によると、書架の頂部に天板がある場合などに、この天板の上方で防振杆を配設するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の取付構造の一実施形態を備える複数の組立式の単支柱式書架の斜視図である。
【図2】図1に示す取付構造の延長支柱の斜視図である。
【図3】同じく、防振杆の正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1における延長支柱と防振杆との連結部分の拡大縦断正面図である。
【図6】変形例を示す、図5と同様な部分の拡大縦断正面図である。
【符号の説明】
(1)書架
(2)支柱
(2a)延長支柱
(3)防振杆
(4)取付部分
(4a)突片
(5)(6)雌ねじ部
(5a)(6a)ナット
(7)防振杆本体
(8)連結部
(9)端面板(取付部)
(10)丸孔
(11)ボルト(固定手段)
(12)ジョイントコネクタ
(12a)飾りボルト
(12b)キャップナット
(13)折り曲げ部分
(14)ボルト
(15)雌ねじ部
Claims (8)
- 左右に間隔を隔てて配置された複数の書架を隣接するもの同士連結する防振杆の取付構造において、
それぞれの書架から一方に延びる防振杆が、左右方向を向く防振杆本体と、該防振杆本体の端部から下方に延びる連結部と、該連結部の下端に取り付けられた取付部とからなり、また、前記書架から他方に延びる防振杆が、左右方向を向く防振杆本体と、該防振杆本体の端部から下方に延びる連結部とからなり、前記一方に延びる防振杆の取付部を前記書架に取り付けるとともに、前記他方に延びる防振杆の連結部を、前記一方に延びる防振杆の連結部に連結したことを特徴とする書架への防振杆の取付構造。 - 書架を、単支柱式のものとした、請求項1記載の書架への防振杆の取付構造。
- 取付部を、連結部の下端に取り付けた端面板とした、請求項1または2記載の書架への防振杆の取付構造。
- 書架の支柱の上端に取り付けた端面板の左右方向の半分の幅の上に、一方に延びる連結部を取り付け、他方に延びる防振杆の連結部を、前記端面板の残り半分の幅の上に載置した、請求項3記載の書架への防振杆の取付構造。
- 端面板の残り半分の幅の部分を、支柱に固定手段により固定し、その固定手段を、他方に延びる防振杆の連結部の下端で覆った、請求項4記載の書架への防振杆の取付構造。
- 端面板の左右端部を下方に折り曲げ、これら折り曲げ部で支柱に固定した、請求項4または5記載の書架への防振杆の取付構造。
- 連結部同士を沈頭式のジョイントコネクタにより連結した、請求項1〜6のいずれかに記載の書架への防振杆の取付構造。
- 書架の上端に延長支柱を取り付け、該延長支柱に防振杆を取り付けた、請求項1〜7のいずれかに記載の書架への防振杆の取付構造。
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