JP4729981B2 - 遊技機 - Google Patents
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請求項1記載の遊技機は1)乱数更新手段〜8)予告図柄設定手段を備え、7)動画データ再生手段が7−1)の第1の制御〜7−9)の第9の制御を行い、8)予告図柄設定手段が8−1)の制御および8−2)の制御を行うところに特徴を有している。
1)乱数更新手段は一定周期で乱数値を更新するものである。図4のステップS5は乱数更新手段の一例であり、ステップS5の乱数更新手段が更新するランダムカウンタR3は乱数値に相当する。
2)始動口センサは遊技球が始動口に入賞したことを検出して始動信号を出力するものである。図3の特別図柄始動センサ25は始動口センサの一例であり、特別図柄始動センサ25が出力する特別図柄始動信号は始動信号に相当する。
3)乱数取得手段は始動口センサから始動信号が出力されることに基いて乱数値の更新結果を取得するものであり、図4のステップS6は乱数取得手段の一例である。
4)当落判定手段は乱数取得手段の取得結果に基いて可変入賞口を開放する大当りおよび可変入賞口を開放しない外れを判定するものである。図8のステップS42は当落判定手段の一例であり、図2の大入賞口27は可変入賞口の一例である。
5)可変情報選択手段は当落判定手段が大当りを判定したときには大当り用の複数の可変情報のうちから可変情報を選択し、当落判定手段が外れを判定したときには外れ用の複数の可変情報のうちから可変情報を選択するものであり、図4のステップS8は可変情報選択手段の一例である。図10の変動パターンP1〜P7はステップS8の可変情報選択手段が大当りの判定時に選択可能な大当り用の複数の可変情報に相当し、図11の変動パターンP8〜P14および変動パターンP15はステップS8の可変情報選択手段が外れの判定時に選択可能な外れ用の複数の可変情報に相当する。
6)動画データ選択手段は複数の動画データのうちから可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択するものである。図3の図柄制御回路80は動画データ選択手段の一例であり、図23のビデオデータV1−1〜V7−1および図24のビデオデータV8−1〜V15−1は動画データ選択手段が可変情報に基いて選択する動画データに相当するものである。
7)動画データ再生手段は動画データ選択手段の選択結果に応じた動画データを再生することに基いて図柄表示器に動画データ選択手段の選択結果に応じた映像を発生させ、動画データ選択手段の選択結果に応じた映像の前方に複数の識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像を発生させるものである。図3の図柄制御回路80は動画データ再生手段の一例であり、図28〜図30と図32と図34は動画データの再生結果の一例を示している。この動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択したときには7−1)の第1の制御〜7−8)の第8の制御を行い、動画データ選択手段が外れリーチ用の所定の可変情報に基いて外れリーチ用の所定の動画データを選択したときには7−8)の第8の制御に換えて7−9)の第9の制御を行うものである。図10の変動パターンP1〜P2は大当り用の所定の可変情報に相当するものであり、図23のビデオデータV1−1〜V2−2は大当り用の所定の動画データに相当する。図11の変動パターンP8〜P9は外れ用の所定の変動パターンに相当するものであり、図24のビデオデータV8−1〜V9−1は外れ用の所定の動画データに相当する。
8)予告図柄設定手段は大当りおよび外れを予告する複数の予告図柄を設定するものであり、図25は予告図柄設定手段の一例を示している。この図25の予告図柄設定手段は複数の予告図柄として数字情報が添付されたものを設定しているが、これに限定されるものではなく、例えばアルファベット図柄や平仮名図柄やカタカナ図柄等の文字情報が添付された予告図柄を設定しても良い。
8−1)予告図柄設定手段は可変情報選択手段が大当り用の所定の可変情報を選択したときには複数の予告図柄を大当りの組合せに設定する制御および外れリーチの組合せに設定する制御を選択的に行うものである。この制御は図25に記載されており、図10の変動パターンP1〜P2は大当り用の所定の可変情報に相当する。大当りの組合せとは予め決められた所定の組合せであり、図25の予告図柄設定手段は複数の予告図柄を全てが相互に同種である大当りの組合せに設定する。外れリーチの組合せとは停止順序が最終の予告図柄を除く残りの予告図柄の可変停止状態で大当りの組合せになる可能性を有し最終の予告図柄の可変停止状態で大当りの組合せにならない組合せであり、図25の予告図柄設定手段は残りの予告図柄が相互に同種であって最終の識別図柄が残りの予告図柄に対して異種である外れリーチの組合せを設定する。
8−2)予告図柄設定手段は可変情報選択手段が外れ用の所定の可変情報を選択したときには複数の予告図柄を外れリーチの組合せに設定する制御を行うものであり、図11の変動パターンP8〜P9は外れ用の所定の変動パターンに相当する。この制御は図25に記載されている。
7−1)動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合および外れリーチ用の所定の可変情報に基いて外れリーチ用の所定の動画データを選択した場合の双方で複数の識別図柄の可変表示を図柄表示器の表示領域内に開始する第1の制御を行う。この第1の制御の一例は図27および図32に記載されており、図28の(b)は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合の第1の制御の表示結果の一例を示し、図30の(b)は動画データ選択手段が外れ用の所定の可変情報に基いて外れ用の所定の動画データを選択した場合の第1の制御の表示結果の一例を示している。
7−2)動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合および外れリーチ用の所定の可変情報に基いて外れリーチ用の所定の動画データを選択した場合の双方で複数の識別図柄の可変表示を開始した場合に複数の識別図柄を識別図柄を通して動画データ選択手段の選択結果に応じた後方の映像が認識可能となる半透明化し、複数の識別図柄の可変表示を半透明化した状態で行う第2の制御を行う。
7−3)動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合および外れリーチ用の所定の可変情報に基いて外れリーチ用の所定の動画データを選択した場合の双方で複数の識別図柄を半透明化した場合に複数の識別図柄の前方に図柄表示器の表示領域に対して区画されたウィンドを表示する第3の制御を行う。この第3の制御の一例は図27および図32に記載されており、図28の(e)は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合の第3の制御の表示結果の一例を示し、図30の(e)は動画データ選択手段が外れ用の所定の可変情報に基いて外れ用の所定の動画データを選択した場合の第3の制御の表示結果の一例を示している。
7−4)動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合および外れリーチ用の所定の可変情報に基いて外れリーチ用の所定の動画データを選択した場合の双方で第1のリーチ演出をウィンド内に発生させる第4の制御を行う。この第1のリーチ演出は複数の予告図柄のうち残りの予告図柄を予告図柄設定手段の設定結果に応じた組合せで停止表示した状態で最終の予告図柄を可変表示するものであり、図28の(f)は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合の第4の制御の表示結果の一例を示し、図30の(f)は動画データ選択手段が外れ用の所定の可変情報に基いて外れ用の所定の動画データを選択した場合の第4の制御の表示結果の一例を示している。この第4の制御の一例は図27および図32に記載されている。
7−5)動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合および外れリーチ用の所定の可変情報に基いて外れリーチ用の所定の動画データを選択した場合の双方で最終の予告図柄を予告図柄設定手段の設定結果に応じたもので停止表示する第5の制御を第1のリーチ演出で行う。この第5の制御の一例は図27および図32に記載されており、図28の(g)は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合の第5の制御の表示結果の一例を示し、図30の(g)は動画データ選択手段が外れ用の所定の可変情報に基いて外れ用の所定の動画データを選択した場合の第5の制御の表示結果の一例を示している。
7−6)動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合および外れリーチ用の所定の可変情報に基いて外れリーチ用の所定の動画データを選択した場合の双方で第1のリーチ演出で最終の予告図柄を停止表示した後に複数の予告図柄およびウィンドを消去し、図柄表示器の表示内容を複数の識別図柄が可変表示された状態にする第6の制御を行う。この第6の制御の一例は図27および図32に記載されており、図28の(h)は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合の第6の制御の表示結果の一例を示し、図30の(h)は動画データ選択手段が外れ用の所定の可変情報に基いて外れ用の所定の動画データを選択した場合の第6の制御の表示結果の一例を示している。
7−7)動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合および外れリーチ用の所定の可変情報に基いて外れリーチ用の所定の動画データを選択した場合の双方で図柄表示器の表示内容を複数の識別図柄が可変表示された状態にした場合に複数の識別図柄のうち停止順序が最終の識別図柄を除く残りの識別図柄を停止表示することで複数の識別図柄をリーチの組合せとする第2のリーチ演出を発生させる第7の制御を行うものであり、リーチの組合せとは残りの識別図柄が停止表示され且つ最終の識別図柄が可変表示された状態であって最終の識別図柄が停止表示された場合に予め決められた大当りの組合せとなる可能性を有する組合せを称する。この第7の制御の一例は図27および図32に記載されており、図28の(i)は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合の第7の制御の表示結果の一例を示し、図30の(i)は動画データ選択手段が外れ用の所定の可変情報に基いて外れ用の所定の動画データを選択した場合の第7の制御の表示結果の一例を示している。
7−8)動画データ再生手段は動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択した場合には第2のリーチ演出で複数の識別図柄をリーチの組合せとした場合に最終の識別図柄を複数の識別図柄が大当りの組合せとなるように停止表示する第8の制御を行う。この第8の制御の一例は図27および図32に記載されており、図29の(e)および図33の(d)は第8の制御の表示結果の一例を示している。これら図27の第8の制御および図32の第8の制御は複数の識別図柄を全てが相互に同種である大当りの組合せで停止表示するものであり、図27の第7の制御および図32の第7の制御は残りの識別図柄を相互に同種であるリーチの組合せで停止表示するものである。
7−9)動画データ再生手段は動画データ選択手段が外れ用の所定の可変情報に基いて外れ用の所定の動画データを選択した場合には第2のリーチ演出で複数の識別図柄をリーチの組合せとした場合に最終の識別図柄を複数の識別図柄が大当りの組合せとならないように停止表示する第9の制御を行う。この第9の制御の一例は図27および図32に記載されており、図31の(e)および図34の(d)は第9の制御の表示結果を示している。これら図27の第9の制御および図32の第9の制御は複数の識別図柄を残りの識別図柄が相互に同種であって最終の識別図柄が残りの識別図柄に対して相違する外れリーチの組合せで停止表示するものである。
第1の制御で複数の識別図柄が図柄表示器の表示領域内に可変表示され、第2の制御で複数の識別図柄が半透明化され、第3の制御で図柄表示器の表示領域内にウィンドが表示される。そして、第4の制御でウィンド内に第1のリーチ演出が発生し、第5の制御でウィンド内の第1のリーチ演出が終了する。この第1のリーチ演出とは複数の予告図柄をリーチの組合せで表示し、最終の予告図柄をリーチ状態で停止表示するものであり、外れ用の所定の動画データが選択されたときには最終の予告図柄が停止表示されることに基いて複数の予告図柄が必ず外れリーチの組合せになる。
<大当り用の所定の動画データが選択されたとき>
第1の制御で複数の識別図柄が図柄表示器の表示領域内に可変表示され、第2の制御で複数の識別図柄が半透明化され、第3の制御で図柄表示器の表示領域内にウィンドが表示される。そして、第4の制御でウィンド内に第1のリーチ演出が発生し、第5の制御でウィンド内の第1のリーチ演出が終了する。この大当り用の所定の動画データが選択されたときには第1のリーチ演出で最終の予告図柄が停止表示されることに基いて複数の予告図柄が大当りの組合せになったり、複数の予告図柄が外れリーチの組合せになる。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
2.電気的構成の説明
図3のメイン制御回路50はゲーム内容を制御する最上位の制御手段であり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよび制御データに基いて制御動作を実行する。このメイン制御回路50は乱数更新手段と乱数取得手段と当落判定手段と可変情報選択手段に相当するものである。
3.遊技機能の説明
3−1.特別図柄遊技機能
遊技者が上皿6内に遊技球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18内に遊技球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。この遊技球が特別図柄始動口24内に入賞すると、賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿6内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器33に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、特別図柄の変動停止状態での種類によって遊技者に大当りおよび外れを報知するものであり、特別図柄遊技の概略は次の通りである。
3−2.大当り遊技機能
特別図柄表示器33に大当り図柄が停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口27を開放し、大入賞口27内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、大入賞口27は上限個(10個)の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値(30sec)に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この大入賞口27の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数(15回)だけ繰返される。この大当りラウンドの繰返しは大当り遊技に相当するものであり、各回の大当りラウンド中には装飾図柄表示器34に大当りラウンド表示が行われ、大当りラウンド表示中には両スピーカ14から表示内容に連動して遊技音が出力され、複数の電飾LED17が表示内容に連動して発光する。
3−3.特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が特別図柄始動口24内に有効に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されない遊技球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
3−4.装飾図柄遊技機能(図柄遊技機能)
遊技球が特別図柄始動口24内に有効に入賞したときには特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技はビデオデータを再生することに基いて装飾図柄表示器34に動画面を表示し、両スピーカ14から動画面の表示内容に応じた遊技音を出力し、複数の電飾LED17を動画面の表示内容に応じて発光させることで組成されるものであり、装飾図柄遊技の概略は次の通りである。
4.メイン制御回路50の内部処理
4−1.メイン処理
メイン制御回路50のCPU51は電源が投入されると、図4のステップS1の電源投入処理でRAM53の全データを初期設定し、ステップS2でタイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU51がタイマ回路55からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU51はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
4−2.入力処理
CPU51は図4のステップS4の入力処理へ移行すると、図5のステップS21で入力回路54からの特別図柄始動信号の出力状態を判断する。ここで特別図柄始動信号がないことを検出したときにはステップS22で始動信号フラグをオフし、特別図柄始動信号があることを検出したときにはステップS23で始動信号フラグをオンする。即ち、遊技球が特別図柄始動口24内に入賞したときには入力回路54から特別図柄始動信号が出力され、始動信号フラグがオンされる。
4−3.カウンタ更新処理
CPU51は図4のステップS5のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R3の現在の計測値に「1」を加算する。これらランダムカウンタR1〜R3は共通の初期値「0」から異なる上限値に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算されるものであり、ランダムカウンタR1〜R3の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR1は変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(3)ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「248」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
4−4.データ取得処理
CPU51は図4のステップS5のカウンタ更新処理を終えると、ステップS6のデータ取得処理へ移行し、図6のステップS31で始動信号フラグの設定状態を判断する。ここで始動信号フラグのオンを検出したときにはステップS32へ移行し、カウンタN1の計測値をROM52に記録された上限値MAX(4)と比較する。このカウンタN1は特別図柄遊技の保留回数を計測するものであり、CPU51はステップS32で「N1<MAX」を判断したときには特別図柄遊技の保留回数が上限値に到達していないと判断する。そして、ステップS33へ移行し、ランダムカウンタR1〜R3の現在の計測値を取得する。
4−5.大当り判定処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS7の大当り判定処理へ移行し、図8のステップS41でRAM53の保留データエリアE1にランダムカウンタR1〜R3が格納されているか否かを判断する。ここで保留データエリアE1にランダムカウンタR1〜R3が格納されていることを検出すると、ステップS42で保留データエリアE1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、ランダムカウンタR3の検出結果を大当り値「7」と比較する。この大当り値「7」はメイン制御回路50のROM52に記録されたものであり、CPU51はランダムカウンタR3の検出結果が大当り値「7」と同一であることを検出したときには大当りと判定し、ステップS43で大当りフラグをオンする。また、ステップS42でランダムカウンタR3の検出結果が大当り値「7」と相違していることを検出したときには外れと判定し、ステップS44で大当りフラグをオフする。即ち、大当りは「1/249」の固定的な確率で判定されるものである。
(1)大当りフラグがオンされているときには当落コマンド「大当り」を設定する。
(2)大当りフラグがオフされ、外れリーチフラグがオンされているときには当落コマンド「外れリーチ」を設定する。
(3)大当りフラグおよび外れリーチフラグの双方がオフされているときには当落コマンド「完全外れ」を設定する。
4−6.変動パターン設定処理
CPU51はメイン制御フラグが変動パターン設定処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS8の変動パターン設定処理へ移行し、図9のステップS61で大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオンを判断したときには直前の大当り判定処理で大当りが判定されたと判断し、ステップS62へ移行する。
4−7.特別図柄変動開始処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動開始処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS9の特別図柄変動開始処理へ移行し、図12のステップS81でLED回路57に特別図柄変動開始信号を出力する。すると、LED回路57は特別図柄変動開始信号を検出することに基いて特別図柄の変動表示を開始する。
4−8.特別図柄変動停止処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動停止処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS10の特別図柄変動停止処理へ移行し、図13のステップS91でタイマT1の現在の計測値から設定値ΔT1を減算することに基いて特別図柄遊技の残り時間および装飾図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS92へ移行し、タイマT1の減算結果を「0」と比較する。
4−9.大当り遊技処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図4のステップS6のデータ取得処理からステップS11の大当り遊技処理へ移行する。この大当り遊技処理は15回の大当りラウンドを実行するものであり、大当り遊技処理の開始時にはCPU51から演出制御回路70に大当りラウンド開始コマンドが送信され、大当り遊技処理の終了時には大当りラウンド停止コマンドが送信される。
5.演出制御回路70の内部処理
5−1.メイン処理
演出制御回路70のCPU71は電源が投入されると、図14のステップS201の電源投入処理でRAM73の全データを初期設定する。そして、ステップS202へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU71がタイマ回路74からのパルス信号を受信することに基いてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU71はステップS202でタイマ割込フラグのオフを検出したときにはステップS203のカウンタ更新処理へ移行し、ステップS202でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS204へ移行する。このステップS204でタイマ割込フラグをオフし、ステップS205のカウンタ更新処理〜ステップS206のコマンド処理を順に実行する。
5−2.INT割込処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50からのストローブ信号(INT信号)を検出すると、INT割込処理を起動する。このストローブ信号はメイン制御回路50がコマンドと共に送信するものであり、CPU71はINT割込処理を起動したときには図15のステップS301でコマンドを受信し、ステップS302でコマンドの受信結果をRAM73に記録する。そして、ステップS303へ移行し、コマンド処理フラグをコマンドの種類に応じてセットする。このコマンド処理フラグはコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、図16はメイン制御回路50から送信されるコマンドの種類とコマンド処理フラグの設定内容との関係を示している。
5−3.カウンタ更新処理
CPU71は図14のステップS203へ移行すると、図17のステップS211でランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11は装飾図柄の左列の図柄要素,中列の図柄要素,右列の図柄要素を「一〜八」の図柄要素群の中から選択するものであり、3桁のカウンタから構成されている。このランダムカウンタR11の1桁目は、図18に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算される。
5−3.カウンタ更新処理
CPU71は図14のステップS205のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR12〜R13の現在の計測値に「1」を加算する。これらランダムカウンタR12〜R13は共通の初期値「0」から異なる上限値に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算されるものであり、ランダムカウンタR12〜R13の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR12は大当り図柄を抽選する乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR12は初期値「0」から上限値「7」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR13は演出パターンコマンドを抽選する乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR13は初期値「0」から上限値「60」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
5−4.コマンド処理
CPU71は図14のステップS206のコマンド処理へ移行すると、図19のステップS401のコマンド待ち処理〜ステップS407の大当りラウンド停止コマンド処理をコマンド処理フラグの設定状態に基いて択一的に行う。
5−4−1.コマンド待ち処理
CPU71はコマンド処理フラグがコマンド待ち処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS401のコマンド待ち処理を経て図14のステップS202に復帰する。このコマンド待ち処理はメイン制御回路50からのコマンドを待つ処理であり、実質的な処理動作が行われない。
5−4−2.当落コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが当落コマンド処理にセットされていることを検出すると、図20のステップS221でRAM73から当落コマンドを検出する。ここで当落コマンドの検出結果が大当りであることを判断したときにはステップS222へ移行し、ランダムカウンタR12の現在の計測値を取得する。そして、ステップS223へ移行し、ランダムカウンタR12の取得結果に「1」を加算し、装飾図柄の各列をランダムカウンタR12の加算結果に設定する。例えばランダムカウンタR12の取得結果が「6」であるときには「6」に「1」が加算され、装飾図柄が大当りの組合せである大当り図柄「七七七」に設定される。
5−4−3.変動パターンコマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが変動パターンコマンド処理にセットされていることを検出すると、図21のステップS231でRAM73から変動パターンコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS232でランダムカウンタR13の現在の計測値を取得し、ステップS233へ移行する。
5−4−4.装飾図柄変動開始コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが装飾図柄変動開始コマンド処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS404で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100にスタートコマンドを送信し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
5−4−5.装飾図柄変動停止コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが装飾図柄変動停止コマンド処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS405で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100にストップコマンドを送信し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
5−4−6.大当りラウンド開始コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが大当りラウンド開始コマンド処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS406で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100に大当りラウンド開始コマンドを送信し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
5−4−7.大当りラウンド停止コマンド処理
CPU71はコマンド処理フラグが大当りラウンド停止コマンド処理にセットされていることを検出すると、図19のステップS407で図柄制御回路80と音制御回路90と電飾制御回路100に大当りラウンド停止コマンドを送信し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
6.図柄制御回路80の内部処理
6−1.仮装飾図柄設定処理
図柄制御回路80のCPU81は装飾図柄の設定結果および演出パターンコマンドの選択結果を受信すると、図25のステップS501で演出パターンコマンドの受信結果に基いてウィンド演出の有無を判断する。ここで演出パターンコマンドの受信結果が大当り用のP1−1・P1−2・P2−1・P2−2・P3−1・P3−2・P4−1および外れ用のP8−1・P9−1・P10−1・P11−1のいずれかであることを検出したときにはウインド演出有りと判断し、ステップS502へ移行する。
6−2.ビデオデータ再生処理
図27は図柄制御回路80のVDP84がビデオデータV1−1を再生するときの処理内容を示している。このビデオデータV1−1はメイン制御回路50が所定の大当り用の可変情報を選択したときに再生される大当り用の所定の動画データに相当するものである。このビデオデータV1−1はVDP84がビデオデータV1−1の解凍結果に基いて表示信号を生成し、表示信号の生成結果をLCD回路87に出力することに基いて再生されるものであり、図27のビデオデータ再生処理はVDP84の表示信号生成処理を示している。以下、図27のビデオデータ再生処理について説明する。
ステップS511:装飾図柄表示器34の表示領域内の全体に水彩画の背景を表示する(図28のa参照)。
ステップS512:装飾図柄の左列と中列と右列を同時に変動開始する(図28のb参照)。この変動(可変)とは図柄要素が移動しながら変化することを称するものであり、各列の図柄要素の移動方向は上から下に設定され、各列の図柄要素の変化順序は「一」→「二」→「三」…→「七」→「八」→「一」…のループ状に設定されている。このステップS512は第1の制御に相当するものである。
ステップS513:装飾図柄を変動状態で半透明化する。この半透明化とは後方の水彩画の背景が装飾図柄を通して認識できる状態を称するものであり、装飾図柄は半透明化されることで認識性が低下する。
ステップS514:2枚の「障子」の絵柄111を表示する(図28のc参照)。これら2枚の「障子」の絵柄111は相手側に接触した閉じた状態で表示されるものであり、水彩画の背景および装飾図柄の3列は2枚の「障子」の絵柄111によって部分的に隠される。
ステップS515:2枚の「障子」の絵柄111が相手側から遠ざかるように開く映像を発生させ(図28のd参照)、2枚の「障子」の絵柄111を消去する。
ステップS516:2枚の「障子」の絵柄111に換えて「ウィンド」の絵柄112を表示する(図28のe参照)。この「ウィンド」の絵柄112は装飾図柄表示器34の表示領域内に区画表示されるものであり、2枚の「障子」の絵柄111が開くことで生成された空間部として表示される。このステップS516は第3の制御に相当するものである。
ステップS517:「ウィンド」の絵柄112内に仮装飾図柄の左列および右列を停止表示し、中列をその種類が識別できる程度の低速度で変動表示する(図28のf参照)。この仮装飾図柄の左列および右列は図柄制御回路80のCPU81が仮装飾図柄設定処理で設定したものであり、「ウィンド」の絵柄112内には仮装飾図柄が左列および右列が同一の数字で並んだリーチ状態で当初から表示される。このリーチ状態は第1のリーチ演出に相当するものである。このステップS517は第4の制御に相当するものである。
ステップS518:「ウィンド」の絵柄112内の仮装飾図柄の中列を停止表示する(図28のg参照)。この仮装飾図柄の中列は図柄制御回路80のCPU81が仮装飾図柄設定処理で設定したものである。このビデオデータV1−1は演出パターンコマンドP1−1に基いて選択されたものであり、演出パターンコマンドP1−1には、図26に示すように、ウィンド演出情報として大当りが添付されている。このビデオデータV1−1の再生時には仮装飾図柄が装飾図柄の設定結果とは相違する大当りの組合せに設定されており、「ウィンド」の絵柄112内には左列と中列と右列が同一の数字で並んだ大当りの組合せで仮装飾図柄が停止表示され、第1のリーチ演出が終了する。このステップS518は第5の制御に相当するものである。
ステップS519:「ウインド」の絵柄112を仮装飾図柄と共に消去し(図28のh参照)、装飾図柄の3列が水彩画の背景の前方で変動するステップS512の表示状態(図28のbの表示状態)に戻す。このステップS519は第6の制御に相当する。
ステップS520:装飾図柄の左列を設定結果で停止表示する。
ステップS521:装飾図柄の右列を設定結果で停止表示する。これら装飾図柄の左列および右列が停止表示された状態では両列に同一の数字が並ぶリーチ状態が生成され(図28のi参照)、第2のリーチ演出が始まる。このステップS521は第7の制御に相当するものである。
ステップS522:装飾図柄の左列と中列と右列を消去する。
ステップS523:水彩画の背景を消去し、水彩画の背景に換えて夜の庭の背景を表示する(図29のa参照)。
ステップS524:夜の庭の背景の左上隅部に装飾図柄の左列を設定結果で停止表示し、夜の庭の背景の右上隅部に装飾図柄の右列を設定結果で停止表示する。これら装飾図柄の左列および右列はステップS521のリーチの発生状態に比べて小さなサイズで縮小される(図29のa参照)。
ステップS525:夜の庭の背景の前方に「風呂釜」の絵柄113を表示する。この「風呂釜」の絵柄113内に「殿様」の絵柄114を表示し、「殿様」の絵柄114が風呂釜に浸かる映像を発生させる(図29のb参照)。
ステップS526:「家来」の絵柄115を表示し、「家来」の絵柄115が火をたく映像を発生させる(図29のc参照)。
ステップS527:「殿様」の絵柄114の顔色を赤く変化させ、「殿様」の絵柄114が熱さに耐える映像を発生させる(図29のd参照)。
ステップS528:「殿様」の絵柄114の頭部に装飾図柄の中列を停止表示する(図29のe参照)。この中列は演出制御回路70が設定したものであり、左上隅部の左列および右上隅部の右列と同一の数字である。このステップS528は第8の制御に相当するものである。
ステップS529:「殿様」の絵柄114の顔色を元に戻し、「殿様」の絵柄114が風呂の熱さに耐え抜いた映像を発生させる(図29のf参照)。
ステップS530:「風呂釜」の絵柄113と「殿様」の絵柄114と「家来」の絵柄115を装飾図柄の3列と共に消去する。
ステップS531:夜の庭の背景を消去し、夜の庭の背景に換えて水彩画の背景を表示する(図29のg参照)。
ステップS532:水彩画の背景の前方に装飾図柄の左列と中列と右列を同時に停止表示する(図29のg参照)。この装飾図柄の3列の停止表示は演出制御回路70の設定結果で行われるものであり、装飾図柄は3列が同一な大当りの組合せで停止表示される。
ステップS541:水彩画の背景を消去し、水彩画の背景に換えて城の背景を表示する(図33のa参照)。
ステップS542:城の背景の左上隅部に装飾図柄の左列を停止表示し、城の背景の右上隅部に装飾図柄の右列を停止表示する。これら装飾図柄の左列および右列は設定結果で停止表示されるものであり、ステップS521のリーチの発生状態に比べて小さなサイズで縮小表示される(図33のa参照)。
ステップS543:城の背景の前方に「家来」の絵柄115および「姫」の絵柄116を表示し、「家来」の絵柄115が「姫」の絵柄116に近付く映像を発生させる(図33のb参照)。
ステップS544:「家来」の絵柄115が「姫」の絵柄116に花束を差出し、求婚する映像を発生させる(図33のc参照)。
ステップS545:「家来」の絵柄115と「姫」の絵柄116との間に装飾図柄の中列を停止表示する(図33のd参照)。この中列は演出制御回路70が設定したものであり、左上隅部の左列および右上隅部の右列と同一の数字である。このステップS545は第8の制御に相当するものである。
ステップS546:「家来」の絵柄115が差出した花束を「姫」の絵柄116が受取る映像を発生させる(図33のe参照)。
ステップS547:「家来」の絵柄115および「姫」の絵柄116を装飾図柄の左列・中列・右列と共に消去する。
ステップS548:城の背景を消去し、城の背景に換えて水彩画の背景を表示する(図33のf参照)。
ステップS549:水彩画の背景の前方に装飾図柄の左列と中列と右列を同時に停止表示する(図33のf参照)。この装飾図柄の3列の停止表示は演出制御回路70の設定結果で行われるものであり、装飾図柄は3列が同一な大当りの組合せで停止表示される。
ステップS551:装飾図柄の中列を通常変動状態から低速変動状態に切換える。この低速変動状態とは装飾図柄をその種類が識別できる程度の低速で変動させるものであり、リーチ状態が発生する前の通常変動速度に比べて遅い速度を称する。
ステップS552:水彩画の背景の左上隅部に装飾図柄の左列を停止表示し、水彩画の背景の右上隅部に装飾図柄の右列を停止表示する。これら装飾図柄の左列および右列は設定結果で停止表示されるものであり、ステップS521のリーチの発生状態に比べて小さなサイズで縮小表示される(図36のa参照)。
ステップS553:装飾図柄の中列を低速変動状態から変動停止させる(図36のb参照)。この中列の変動停止は演出制御回路70の設定結果で行われるものであり、装飾図柄は3列が同一な大当りの組合せで停止表示される。
ステップS554:水彩画の背景の前方に装飾図柄の左列と中列と右列を同一サイズで同時に停止表示する(図36のc参照)。
ステップS561:「ウインド」の絵柄112を消去し、「ウィンド」の絵柄112内で停止表示されている仮装飾図柄の左列と中列と右列を水彩画の背景の前方に停止表示する(図39のa参照)。このビデオデータV4−1の再生時には仮装飾図柄が装飾図柄の設定結果と同種の数字で大当りの組合せに設定されており、ステップS518では「ウィンド」の絵柄112内に仮装飾図柄が装飾図柄の設定結果と同種の数字で大当りの組合せで停止表示され、ステップS561では仮装飾図柄が装飾図柄の設定結果と同種の大当りの組合せで水彩画の背景の前方に表示される。
ステップS562:仮装飾図柄の左列と中列と右列を拡大表示する(図39のb参照)。この状態では装飾図柄が大当りの組合せで停止表示される。即ち、「ウィンド」の絵柄112が消去された後には装飾図柄の3列が変動表示されることなく、仮装飾図柄がそのままの組合せで拡大されて停止表示とされる。
外れ用の所定のビデオデータV8−1およびV9−1が選択されたときには装飾図柄表示器34の表示領域内に装飾図柄が変動表示され、装飾図柄の3列の変動状態で「ウィンド」の絵柄112が表示される。そして、「ウインド」の絵柄112内に仮装飾図柄がリーチ状態で表示され、外れリーチの組合せで変動停止する。次に仮装飾図柄および「ウィンド」の絵柄112が消去され、装飾図柄がリーチ状態になった後に外れリーチの組合せで変動停止する。
上記実施例1には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明]が記載されている。
[発明]
7)動画データ再生手段が次の7−11)の第11の制御〜7−16)の第16の制御を行うことを特徴とする遊技機。これら7−11)の第11の制御〜7−16)の第16の制御は動画データ選択手段が大当り用の別の所定の可変情報に基いて大当り用の別の所定の動画データを選択した場合および外れ用の別の所定の可変情報に基いて外れ用の別の所定の動画データを選択した場合に行われるものである。
7−11)複数の識別図柄を図柄表示器の表示領域内に可変表示する第11の制御を行う。
7−12)複数の識別図柄を図柄表示器の表示領域内に可変表示した後に図柄表示器の表示領域内に当該表示領域に対して区画されたウィンドを表示する第12の制御を行う。
7−13)複数の予告図柄のうち残りの予告図柄を識別図柄の設定結果と同種のもので停止表示した状態で最終の予告図柄を可変表示する第1のリーチ演出をウィンド内に発生させる第13の制御を行う。
7−14)第1のリーチ演出で最終の予告図柄を識別図柄の設定結果と同種のもので停止表示する第14の制御を行う。
7−15)第1のリーチ演出で最終の予告図柄を停止表示した後にウィンドを消去する第15の制御を行う。
7−16)ウィンドを消去した後に複数の予告図柄を識別図柄として拡大表示する第16の制御を行う。
Claims (1)
- 一定周期で乱数値を更新する乱数更新手段と、
遊技球が始動口に入賞したことを検出して始動信号を出力する始動口センサと、
前記始動口センサから始動信号が出力されることに基いて前記乱数値の更新結果を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段の取得結果に基いて可変入賞口を開放する大当りおよび可変入賞口を開放しない外れを判定する当落判定手段と、
前記当落判定手段が前記大当りを判定したときには大当り用の複数の可変情報のうちから可変情報を選択し、前記当落判定手段が前記外れを判定したときには外れ用の複数の可変情報のうちから可変情報を選択する可変情報選択手段と、
複数の動画データのうちから前記可変情報選択手段の選択結果に応じたものを選択する動画データ選択手段と、
前記動画データ選択手段の選択結果に応じた動画データを再生することに基いて図柄表示器に前記動画データ選択手段の選択結果に応じた映像を発生させ、前記動画データ選択手段の選択結果に応じた映像の前方に複数の識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像を発生させる動画データ再生手段と、
前記大当りおよび前記外れを予告する複数の予告図柄を設定する予告図柄設定手段とを備え、
前記予告図柄設定手段は、
前記可変情報選択手段が大当り用の所定の可変情報を選択したときには、前記複数の予告図柄を予め決められた大当りの組合せに設定する制御および停止順序が最終の予告図柄を除く残りの予告図柄の可変停止状態で大当りの組合せになる可能性を有し最終の予告図柄の可変停止状態で大当りの組合せにならない外れリーチの組合せに設定する制御を選択的に行い、
前記可変情報選択手段が外れ用の所定の可変情報を選択したときには、前記複数の予告図柄を前記外れリーチの組合せに設定する制御を行うものであり、
前記動画データ再生手段は、
前記動画データ選択手段が大当り用の所定の可変情報に基いて大当り用の所定の動画データを選択したときには、
前記複数の識別図柄の可変表示を前記図柄表示器の表示領域内に開始する第1の制御と、
前記複数の識別図柄の可変表示を開始した場合に前記複数の識別図柄を前記識別図柄を通して前記動画データ選択手段の選択結果に応じた後方の映像が認識可能となる半透明化し、前記複数の識別図柄の可変表示を当該半透明化した状態で行う第2の制御と、
前記複数の識別図柄を半透明化した場合に前記複数の識別図柄の前方に前記図柄表示器の表示領域に対して区画されたウィンドを表示する第3の制御と、
前記複数の予告図柄のうち前記残りの予告図柄を前記予告図柄設定手段の設定結果に応じた組合せで停止表示した状態で前記最終の予告図柄を可変表示する第1のリーチ演出を前記ウィンド内に発生させる第4の制御と、
前記第1のリーチ演出で前記最終の予告図柄を前記予告図柄設定手段の設定結果に応じたもので停止表示する第5の制御と、
前記第1のリーチ演出で前記最終の予告図柄を停止表示した後に前記複数の予告図柄および前記ウィンドを消去し、前記図柄表示器の表示内容を前記複数の識別図柄が可変表示された状態にする第6の制御と、
前記図柄表示器の表示内容を前記複数の識別図柄が可変表示された状態にした場合に前記複数の識別図柄のうち停止順序が最終の識別図柄を除く残りの識別図柄を停止表示することで前記複数の識別図柄を次の1)リーチの組合せとする第2のリーチ演出を発生させる第7の制御と、
1)前記残りの識別図柄が停止表示され且つ前記最終の識別図柄が可変表示された状態であって、前記最終の識別図柄が停止表示された場合に予め決められた大当りの組合せとなる可能性を有するリーチの組合せ
前記第2のリーチ演出で前記複数の識別図柄を前記リーチの組合せとした場合に前記最終の識別図柄を前記複数の識別図柄が前記大当りの組合せとなるように停止表示する第8の制御を行い、
前記動画データ選択手段が外れ用の所定の可変情報に基いて外れ用の所定の動画データを選択したときには、
前記第1の制御から前記第7の制御を行った後に前記第8の制御に換えて、前記第2のリーチ演出で前記複数の識別図柄を前記リーチの組合せとした場合に前記最終の識別図柄を前記複数の識別図柄が前記大当りの組合せとならないように停止表示する第9の制御を行うことを特徴とする遊技機。
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