JP4631307B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、特別図柄表示器に特別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、特別図柄の可変停止状態での態様に基いて遊技者に大当りおよび外れを報知する構成の遊技機に関する。
上記遊技機には特別図柄表示器に物語調のアニメーション画面を表示し、特別図柄が大当りの組合せで変動停止するか否かをアニメーション画面のストーリー展開によって遊技者に報知する構成のものがある。
上記遊技機の場合、アニメーション画面のストーリー展開が2転3転する傾向にあり、遊技者がアニメーション画面のストーリー展開から大当りおよび外れを誤判断する虞れがある。
本発明の遊技機は、パチンコ球が入賞することが可能な始動口と、パチンコ球が入賞することが不能な閉鎖状態および入賞することが可能な開放状態相互間で切換えられる大入賞口と、パチンコ球が前記始動口に入賞した場合に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始されると共に第1の図柄要素が1番目に変動停止状態で表示され第2の図柄要素が2番目に変動停止状態で表示され第3の図柄要素が3番目に変動停止状態で表示されるものであって第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素の全てが変動停止状態になることで予め決められた大当りの組合せまたは大当りの組合せと異なる外れの組合せになる特別図柄表示器と、パチンコ球が前記始動口に入賞した場合に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始されると共に第1の図柄要素が1番目に変動停止状態で表示され第2の図柄要素が2番目に変動停止状態で表示され第3の図柄要素が3番目に変動停止状態で表示されるものであって第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素の全てが変動停止状態になることで前記大当りの組合せまたは前記外れの組合せになる装飾図柄表示器と、「1A)パチンコ球が前記始動口に入賞した場合に前記大入賞口を開放状態にする大当りであるか否かを判定する処理」と「1B)大当りであると判定した場合には第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素が前記大当りの組合せとなるように第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを設定し、大当りでないと判定した場合には第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素が前記外れの組合せとなるように第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを設定する処理」と「1C)大当りであるか否かを判定した場合に1つの変動パターンを選択すると共に当該変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を設定し、当該変動パターンの選択結果を送信する処理」と「1D)大当りであるか否かを判定した場合に固定的な第1の特別図柄停止タイミングおよび固定的な第2の特別図柄停止タイミングを含むシーケンスデータを設定する処理」と「1E)変動パターンの選択結果を送信した場合に可変開始信号を出力することで前記特別図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示開始する処理」と「1F)前記特別図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示開始した場合に時間を計測する処理」と「1G)時間の計測結果がシーケンスデータの第1の特別図柄停止タイミングに到達した場合に前記特別図柄表示器の第1の図柄要素を設定結果で変動停止状態にし、時間の計測結果がシーケンスデータの第2の特別図柄停止タイミングに到達した場合に前記特別図柄表示器の第2の図柄要素を設定結果で変動停止状態にする処理」と「1H)時間の計測結果が変動表示時間の選択結果に到達したか否かを判断し、時間の計測結果が変動表示時間の選択結果に到達したと判断した場合には前記特別図柄表示器の第3の図柄要素を設定結果で変動停止状態にすると共に遊技停止コマンドを送信する処理」と「1I)前記特別図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素を前記大当りの組合せで表示した場合に前記大入賞口を閉鎖状態から開放状態に切換える処理」を行うメイン制御回路と、「2A)前記メイン制御回路が変動パターンの選択結果を送信した場合に前記装飾図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示開始する処理」と「2B)前記メイン制御回路が変動パターンの選択結果を送信した場合に第1の装飾図柄停止タイミングおよび第2の装飾図柄停止タイミングを含むシーケンスデータを前記メイン制御回路の変動パターンの選択結果に応じて設定する処理」と「2C)前記装飾図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示開始した場合に経過時間を計測する処理」と「2D)経過時間の計測結果がシーケンスデータの設定結果に応じた第1の装飾図柄停止タイミングに到達した場合に前記装飾図柄表示器の第1の図柄要素を前記メイン制御回路の第1の図柄要素の設定結果に応じたもので変動停止状態にし、経過時間の計測結果がシーケンスデータの設定結果に応じた第2の装飾図柄停止タイミングに到達した場合に前記装飾図柄表示器の第2の図柄要素を前記メイン制御回路の第2の図柄要素の設定結果に応じたもので変動停止状態にする処理」と「2E)前記メイン制御回路が遊技停止コマンドを送信した場合に前記装飾図柄表示器の第3の図柄要素を前記メイン制御回路の第3の図柄要素の設定結果に応じたもので変動停止状態にする処理」を行うサブ制御回路を備えたところに特徴を有している。
特別図柄表示器および装飾図柄表示器に特別図柄および装飾図柄を個別に可変表示し、特別図柄および装飾図柄を同期して可変停止させているので、装飾図柄表示器に複雑なストーリー展開でアニメーション画面を表示したときでも特別図柄表示器の表示内容に基づいて遊技者に当落を齟齬なく伝えることができる。しかも、特別図柄の最終の図柄要素および装飾図柄の最終の図柄要素間だけで可変停止タイミングを整合させている。このため、特別図柄の全ての図柄要素および装飾図柄の全ての図柄要素間で可変停止タイミングを整合させる複雑な処理が不要になるので、特にメイン制御回路の処理内容が簡単になる。
1.機械的構成の説明
1−1.全体構成
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側辺部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には下端部に位置して横長な長方形状の下皿板3が固定されており、下皿板3の前面には上面が開口する下皿4が固定されている。この下皿板3の上方には上皿板5が配置されている。この上皿板5は前枠2に装着されたものであり、上皿板5の前面には上面が開口する上皿6が固定されている。
下皿板3の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には発射モータが固定されており、発射モータの回転軸には打球槌が連結されている。この発射モータは打球槌の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射モータに駆動電源が与えられ、打球槌が駆動することに基づいて上皿6内のパチンコ球を上皿6内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠9が装着されている。この窓枠9は円形孔状の窓部10を有するものであり、窓部10の内周面には透明なガラス窓11が固定されている。この窓枠9の後面には左上隅部および右上隅部に位置してスピーカ12が固定されており、各スピーカ12の前方には網状のスピーカカバー13が配置されている。これら各スピーカカバー13は窓枠9に形成されたものであり、各スピーカ12が再生する遊技音は前方のスピーカカバー13を通して放出される。
窓枠9には両スピーカ12間に位置してランプカバー14が固定されており、ランプカバー14の後方には複数の電飾LED15が配置されている。これら各電飾LED15は窓枠9に固定されたものであり、ランプカバー14は電飾LED15が発光することに基いて照明される。
1−2.盤面構成
前枠2の後面には、図2に示すように、遊技盤16が装着されており、遊技盤16は窓枠9のガラス窓11により前方から覆われている。この遊技盤16の前面には外レール17および内レール18が固定されている。これら外レール17および内レール18間には発射通路19が形成されており、打球槌が弾いたパチンコ球は発射通路19を通して遊技領域20内に放出される。この遊技領域20内には複数の障害釘21が打込まれており、遊技領域20内に放出されたパチンコ球は障害釘21に当りながら遊技領域20内を落下する。この遊技領域20は外レール17および内レール18によって囲まれた円形領域(発射通路19の残余領域)を称するものであり、パチンコ球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技領域20内には上面が開口するポケット状の始動口22が固定されている。この始動口22内には近接スイッチからなる始動口センサ23(図3参照)が固定されており、始動口センサ23は始動口22内にパチンコ球が入賞したことを検出して始動信号を出力する。
遊技領域20内には、図2に示すように、入賞口台板24が固定されており、入賞口台板24には前面が開口する四角筒状の大入賞口25が固定されている。この入賞口台板24には扉26が下端部の水平な軸27を中心に回動可能に装着されている。この扉26は大入賞口ソレノイド28(図3参照)のプランジャに機械的に連結されており、大入賞口ソレノイド28は扉26を垂直状態に回動操作することに基づいて大入賞口25の前面を閉鎖し、扉26を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて大入賞口25の前面を開放する。この大入賞口25内には近接スイッチからなるカウントセンサ29(図3参照)が固定されており、カウントセンサ29はパチンコ球が大入賞口25内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
遊技領域20内には、図2に示すように、表示台板35が固定されており、表示台板35には特別図柄表示器30が固定されている。この特別図柄表示器30は横一列に並ぶ3個の図柄表示部31を有するものであり、各図柄表示部31は7セグメント形のLED表示器から構成されている。これら各図柄表示部31は「1」〜「8」の数字図柄が表示されるものであり、遊技者には3列の数字図柄の組合せに応じて大当りおよび外れが報知される。即ち、3列の数字図柄は遊技者に大当りおよび外れを報知する特別図柄に相当し、各列の数字図柄は特別図柄の図柄要素に相当する。
表示台板35には保留球表示器32が固定されている。この保留球表示器32は横一列に並ぶ4個の保留球LED33から構成されたものであり、遊技者には保留球LED33の点灯個数に応じて特別図柄遊技の保留回数が報知される。
表示台板35には装飾図柄表示器34が固定されている。この装飾図柄表示器34は特別図柄表示器30に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、装飾図柄表示器34には装飾図柄および演出図柄が表示される。装飾図柄は特別図柄の組合せが決まる様子を映像的に演出する3列の数字図柄からなるものであり、各列の数字図柄は装飾図柄の図柄要素に相当する。演出図柄は装飾図柄の組合せが決まる様子を映像的に演出する物語調のアニメーション画面の構成要素として機能するものであり、遊技者にはアニメーション画面のストーリー展開に応じて装飾図柄の組合せが感覚的に報知される。
2.電気的構成の説明
メイン制御回路40は特別図柄遊技内容を制御する特別図柄遊技制御手段として機能するものであり、図3に示すように、CPU41・ROM42・RAM43を有している。CPU41は特別図柄遊技データおよび保留球データを設定し、特別図柄遊技データの設定結果および保留球データの設定結果に基いて特別図柄表示信号および保留球表示信号を生成するものである。このCPU41のデータ設定処理はROM42に記録された制御プログラムに基いて行われるものであり、RAM43はCPU41のワークメモリとして機能する。このCPU41は特別図柄表示信号の設定結果および保留球表示信号の設定結果をLED回路44およびLED回路45に出力するものであり、LED回路44およびLED回路45はCPU41からの特別図柄表示信号および保留球表示信号に応じて特別図柄表示器30の表示内容および保留球表示器32の表示内容を制御する。尚、メイン制御回路40のCPU41は大当り乱数取得手段,可変時間乱数取得手段,大当り判定手段,特図設定手段,時間設定手段,判定結果報知手段,開始制御手段、開始指示手段、計測手段、特図停止制御手段、終了指示手段,変動パターン選択手段,変動パターン指示手段に相当し、ROM42は記録手段に相当する。
入力回路46は始動口センサ23からの始動信号およびカウントセンサ29からのカウント信号を波形成形してメイン制御回路40に出力するものであり、メイン制御回路40は入力回路46からの始動信号を検出することに基いて特別図柄遊技データおよび保留球データを設定し、入力回路46からの始動信号およびカウント信号のいずれかを検出することに基いて賞球コマンドおよび賞球データを設定する。タイマ回路47はメイン制御回路40に定期的(具体的には4msec毎)にパルス信号を出力するものであり、メイン制御回路40はタイマ回路47からのパルス信号を検出することに基いてタイマ割込みプログラムを先頭から起動する。ソレノイド回路48は大入賞口ソレノイド28を通断電するものであり、メイン制御回路40はソレノイド回路48を駆動制御することに基いて大入賞口25の扉26を開閉操作する。
払出制御回路49は賞品球の払出動作を制御する払出制御手段として機能するものであり、制御プログラムおよび制御データが記録されたROM50・ROM50の制御プログラムおよび制御データに基いて払出動作を制御するCPU51・CPU51のワークメモリとして機能するRAM52を有している。この払出制御回路49はメイン制御回路40から賞球コマンドおよび賞球データが送信されるものであり、メイン制御回路40からの賞球コマンドを検出することに基いて賞球データに応じたモータ信号を設定する。
モータ回路53は払出制御回路49からのモータ信号に基いてステッピングモータ54に駆動用のパルス信号を与えるものである。このステッピングモータ54はパチンコ球を上皿6内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源として機能するものであり、上皿6内にはステッピングモータ54が駆動することに基いて賞球データに応じた個数の賞品球が払出される。
演出制御回路55は装飾図柄遊技内容を制御する装飾図柄遊技制御手段として機能するものであり、制御プログラムおよび制御データが記録されたROM56・ROM56の制御プログラムおよび制御データに基いて制御動作を実行するCPU57・CPU57のワークメモリとして機能するRAM58を有している。この演出制御回路55はメイン制御回路40から特別図柄遊技データの設定結果が送信されるものであり、特別図柄遊技データの設定結果に基いて装飾図柄遊技データを設定する。
図柄制御回路59は演出制御回路55から装飾図柄遊技データの設定結果が送信されるものであり、CPU60・ROM61・RAM62・VDP63・VROM64・VRAM65を有している。CPU60は演出制御回路55からの装飾図柄遊技データに基いて装飾図柄遊技の映像的な演出内容を設定し、演出内容に応じた画像データの設定をVDP63に指示するものであり、VDP63は指示内容に応じた画像データをVROM64から検出し、画像データの検出結果に基いて装飾図柄表示信号を生成する。このVDP63は装飾図柄表示信号の設定結果をLCD回路66に出力するものであり、LCD回路66はVDP63からの装飾図柄表示信号に応じた映像を装飾図柄表示器34に表示する。これらCPU60およびVDP63の一連の動作はROM61に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM62およびVRAM65はCPU60およびVDP63のワークメモリとして機能する。尚、図柄制御回路59はサブ制御回路に相当し、図柄制御回路59のCPU60は可変開始制御手段,可変停止制御手段に相当する。
音制御回路67は演出制御回路55から装飾図柄遊技データが送信されるものであり、CPU68・ROM69・RAM70を有している。CPU68は演出制御回路55からの装飾図柄遊技データに基いて音的な演出内容を設定し、演出内容に応じた音データをROM69から検出し、音データの検出結果に基いて音信号を生成してスピーカ回路71に出力するものであり、スピーカ回路71は音信号に応じた音を両スピーカ12から出力する。このCPU68の一連の動作はROM69に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM70はCPU68のワークメモリとして機能する。
電飾制御回路72は演出制御回路55から装飾図柄遊技データが送信されるものであり、CPU73・ROM74・RAM75を有している。CPU73は演出制御回路55からの装飾図柄遊技データに基いて電飾的な演出内容を設定し、演出内容に応じた電飾データをROM74から検出し、電飾データの検出結果に基いて電飾信号を生成してLED回路76に出力するものであり、LED回路76は複数の電飾LED15を電飾信号に応じた内容で発光させる。このCPU73の一連の動作はROM74に記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行われるものであり、RAM75はCPU73のワークメモリとして機能する。
3.遊技機能の説明
3−1.特別図柄遊技機能(可変遊技機能)
遊技者が上皿6内にパチンコ球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤16内にパチンコ球が発射され、障害釘21に当りながら落下する。このパチンコ球が始動口22内に入賞すると、賞球払出装置から設定個数のパチンコ球が上皿6内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器30に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、特別図柄の変動停止状態での組合せによって遊技者に大当りおよび外れを報知するものであり、特別図柄遊技の詳細は次の通りである。
特別図柄表示器30の左列の図柄表示部31・中列の図柄表示部31・右列の図柄表示部31には左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素として「1」〜「8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、パチンコ球が始動口22内に有効に入賞すると、各列の図柄要素が変動開始する。この変動とは各列の図柄要素が移動しながら変化することを称するものであり、各列の図柄要素の移動方向は上から下に設定され、各列の図柄要素の変化順序は「1」→「2」→「3」…→「7」→「8」→「1」…のループ状に設定されている。
3列の図柄要素は(1)左列・(2)右列・(3)中列の順序で変動停止するものであり、遊技者には3列の変動停止状態での組合せによって大当りおよび外れが報知される。これら大当りおよび外れはパチンコ球が始動口22内に有効に入賞したことを条件にメイン制御回路40が乱数値の取得結果に基いて無作為に判定するものであり、3列の変動開始から変動停止に至る所要時間を変動表示時間(可変表示時間)と称する。
大当り図柄とは遊技者に大当りを報知する3列の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列・中列・右列の3列が同一の組合せ図柄である。外れリーチ図柄とはリーチは発生するものの大当りとならない3列の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列および右列が同一で中列が相違するものである。また、完全外れ図柄とはリーチすら発生しない3列の組合せ図柄を称するものであり、具体的には左列および右列が相違する3列の組合せ図柄を称する。
3−2.大当り遊技機能
特別図柄表示器30に大当り図柄が停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口25の扉26を開放し、大入賞口25内にパチンコ球が入賞すること許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、大入賞口25は上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この大入賞口25の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に到達したときには大当り遊技が無条件に終了する。
3−3.特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中にパチンコ球が始動口22内に有効に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態でパチンコ球が始動口22内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されないパチンコ球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。保留球表示器32は特別図柄遊技の保留回数を保留球LED33の点灯個数で報知するものであり、パチンコ球が始動口22内に有効に入賞したときには保留球LED33の点灯個数が増えることに基いて保留回数の増加が報知され、特別図柄遊技が開始されたときには保留球LED33の点灯個数が減ることに基いて保留回数の減少が報知される。
3−4.装飾図柄遊技機能
パチンコ球が始動口22内に有効に入賞すると、特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技は装飾図柄表示器34にアニメーション画面を表示し、両スピーカ12からアニメーション画面の表示内容に応じた遊技音を出力し、複数の電飾LED15をアニメーション画面の表示内容に応じて発光させることで組成されるものであり、装飾図柄遊技の詳細は次の通りである。
装飾図柄表示器34には左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素として「1」〜「8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、3列の図柄要素は特別図柄の変動開始に同期して変動開始する。この装飾図柄の変動とは各列の図柄要素が移動しながら変化することを称するものであり、各列の図柄要素の移動方向は上から下に設定され、各列の図柄要素の変化順序は「1」→「2」→「3」…→「7」→「8」→「1」…のループ状に設定されている。即ち、装飾図柄表示器34は特別図柄表示器30の特別図柄に対して図柄要素の個数および種類の両面で完全対応する装飾図柄が表示されるものである。
3列の図柄要素は(1)左列・(2)右列・(3)中列の順序で変動停止するものであり、遊技者には3列の変動停止状態での組合せによって大当りおよび外れが報知される。このうち左列の図柄要素の変動停止タイミングおよび右列の図柄要素の変動停止タイミングは図柄制御回路59が独自に設定するものであり、左列の図柄要素および右列の装飾図柄は特別図柄の左列の図柄要素および右列の図柄要素に時間的に非同期して変動停止する。また、装飾図柄のうち最終の中列の図柄要素はメイン制御回路40から遊技停止コマンドが出力されることに基いて変動停止するものである。この遊技停止コマンドはメイン制御回路40が特別図柄のうち最終の中列の図柄要素を変動停止させることに基いて出力されるものであり、装飾図柄のうち最終の中列の図柄要素は特別図柄のうち最終の中列の図柄要素に時間的に同期して変動停止する。即ち、装飾図柄の組合せは特別図柄の組合せが確定することに同期して確定する。
リーチ状態では装飾図柄表示器34に物語調のリーチアクション画面が表示される。このリーチ状態とは装飾図柄のうち左列の図柄要素および右列の図柄要素が大当りとなる視覚的な可能性が存在する組合せで変動停止した途中状態を称するものであり、リーチ状態では最終の中列の図柄要素が左列および右列と同一の目的図柄で変動停止するか否かがリーチアクション画面の物語展開によって感覚的に報知される。即ち、装飾図柄遊技は大当りおよび外れそのものを報知することを主目的とするものではなく、特別図柄遊技を映像的に演出することに基いてドキドキ感およびハラハラ感等の気分的変化を遊技者に与えることを主目的とするものである。
3−5.大当り表示機能
大当りラウンド中には装飾図柄表示器34に大当りラウンド表示が行われる。この大当りラウンド表示は現在の大当りラウンド数に応じたアニメーション画面を表示するものであり、大当りラウンド表示時には両スピーカ12から遊技音が出力され、複数の電飾LED15が発光することに基いてアニメーション画面が音および光で演出される。
4.メイン制御回路40の内部処理
4−1.メイン処理
メイン制御回路40のCPU41は主電源が投入されると、図4のステップS1でランダムカウンタR1〜R5の計測値,カウンタN1の計測値,タイマT1の計測値,図柄変動フラグの設定結果,大当り遊技フラグの設定結果,大当りの判定結果,外れリーチの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果,変動表示時間の設定結果等のRAM43の全データを初期設定する。そして、ステップS2へ移行し、ステップS2〜S6をループ状に繰返す。
CPU41はステップS2へ移行すると、ランダムカウンタR5の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR5は特別図柄の左列の図柄要素,中列の図柄要素,右列の図柄要素を「1〜8」の特別図柄群の中から選択するものであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用される。このランダムカウンタR5は3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図5に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算される。
CPU41は図4のステップS2でランダムカウンタR5を更新すると、ステップS3でランダムカウンタR5の更新結果の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS4でランダムカウンタR5の更新結果をRAM43の完全外れ図柄エリアに格納する。即ち、完全外れ図柄エリアは、図5に示すように、左列および右列が相違する完全外れ図柄の基礎データが格納されるものであり、完全外れ図柄エリアの格納データはメインプログラムがループすることに基いて更新される。
CPU41は図4のステップS3でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS6でランダムカウンタR5の更新結果をRAM43の外れリーチ図柄エリアに格納する。即ち、外れリーチ図柄エリアは、図5に示すように、左列および右列が同一で中列が相違する外れリーチ図柄の基礎データが格納されるものであり、外れリーチ図柄エリアの格納データはメインプログラムがループすることに基いて更新される。
4−2.タイマ割込み処理
CPU41はタイマ回路47からのINT信号を検出すると、図4のメインプログラムを停止してタイマ割込みプログラムを先頭から起動する。このタイマ割込みプログラムは、図6に示すように、ステップS11のカウンタ更新処理〜ステップS15の大当り遊技処理を当該順序で行うものであり、CPU41はタイマ割込みプログラムを終えたときにはメインプログラムを停止位置から再開する。以下、タイマ割込みプログラムについて詳述する。
4−2−1.カウンタ更新処理
CPU41は図6のステップS11へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を更新する。ランダムカウンタR1は、図7の(a)に示すように、変動パターンを選択する可変時間乱数値に相当するものであり、特別図柄遊技中には変動パターンの選択結果に応じた内容の装飾図柄遊技が行われる。即ち、変動パターンは装飾図柄遊技の映像的演出内容・音的演出内容・電飾的演出内容を設定するパラメータとして機能するものであり、装飾図柄表示器34には変動パターンの設定結果に応じた内容のアニメーション画面が表示され、両スピーカ12からは変動パターンの設定結果に応じた内容の遊技音が出力され、複数の電飾LED15は変動パターンの設定結果に応じた内容で発光する。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、上限値「100」に加算されたときには「0」に戻して循環的に加算される。
ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する大当り乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「360」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR4は大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択する乱数値に相当するものである。このランダムカウンタR4はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算される。
4−2−2.始動信号処理
CPU41は図6のステップS11のカウンタ更新処理を終えると、図8のステップS21で始動口センサ23からの始動信号の有無を判断する。ここで始動信号を検出したときにはステップS22へ移行し、カウンタN1の現在の計測値をROM42に予め記録された上限値(具体的には4)と比較する。このカウンタN1は特別図柄遊技の保留回数を計測するものであり、CPU41はステップS22で「N1<上限値」を検出したときには特別図柄遊技の保留回数が上限値に到達していないと判断する。そして、ステップS23へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得する。
メイン制御回路40のRAM43には、図9に示すように、4個の保留データエリアが設けられている。これら4個の保留データエリアには使用順序「1」〜「4」が割付けられており、CPU41は図8のステップS23でランダムカウンタR1〜R4の計測値を取得すると、ステップS24で未使用の保留データエリアのうち使用順序が最小のエリアにランダムカウンタR1〜R4の取得結果を格納し、ステップS25でカウンタN1に「1」を加算することに基いて特別図柄遊技の保留回数を更新する。例えば使用順序「1」〜「2」の保留データエリアにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには使用順序が最小の空欄の保留データエリア「3」にランダムカウンタR1〜R4が格納され、カウンタN1が「3」に加算される。
CPU41はステップS25でカウンタN1を加算すると、ステップS26で保留球表示信号を生成し、保留球表示信号をLED回路45に出力することに基いて保留球表示器32の点灯状態を制御する。この保留球表示信号はカウンタN1の加算結果に基いて生成されるものであり、CPU41はカウンタN1の加算結果に整合する数の保留球LED33を点灯するための保留球表示信号を生成する。即ち、パチンコ球が始動口22内に有効に入賞した時点でメイン制御回路40からLED回路45に保留球表示信号が出力され、特別図柄遊技の保留回数に応じた数の保留球LED33が点灯する。
4−2−3.遊技開始処理
CPU41は図10のステップS31へ移行すると、図柄変動フラグの設定状態を判断する。この図柄変動フラグは特別柄遊技の実行中にオン状態に設定され、特別図柄遊技の停止中にオフ状態に設定されるものであり、CPU41はステップS31で図柄変動フラグがオフ状態に設定されていることを検出したときにはステップS32へ移行する。
CPU41はステップS32へ移行すると、大当り遊技フラグの設定状態を判断する。この大当り遊技フラグは大当り遊技の実行中にオン状態に設定され、大当り遊技の停止中にオフ状態に設定されるものであり、CPU41はステップS32で大当り遊技フラグがオフ状態に設定されていることを検出したときにはステップS33へ移行する。
CPU41はステップS33へ移行すると、RAM43の保留データエリア「1」にランダムカウンタR1〜R4が格納されているか否かを判断する。ここで保留データエリア「1」にランダムカウンタR1〜R4が格納されていることを検出したときにはステップS34へ移行し、RAM43の保留データエリア「1」からランダムカウンタR3の取得結果を検出して大当り値「7」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が大当り値「7」と相違していることを検出したときには外れと判定し、ランダムカウンタR3の取得結果が大当り値「7」と同一であることを検出したときには大当りと判定する。即ち、大当りは「1/361」の一定確率で判定されるものである。
CPU41はステップS34で大当りおよび外れを判定すると、ステップS35で大当りおよび外れの判定結果を検出する。ここで大当りを検出したときにはステップS36へ移行し、保留データエリア「1」からランダムカウンタR4の取得結果を検出し、ランダムカウンタR4の検出結果に基いて大当り図柄を設定する。この大当り図柄は左列・中列・右列が同一の揃い数字からなるものであり、CPU41は各列の数字を「R4+1」に設定する。例えばランダムカウンタR4の検出結果が「6」であるときには数字図柄「7」が設定され、大当り図柄が「777」に設定される。
メイン制御回路40のROM42には、図11の(a)に示すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間との関係を示すものであり、変動パターンテーブルには変動パターンとしてNPおよびSP1〜SP4が設定されている。これら変動パターンSP1〜SP4は装飾図柄表示器34に物語調のリーチアクション画面を発生させるためのものであり、変動パターンSP1〜SP4の選択時にはリーチアクション画面の結末として遊技者に大当りを連想させるものが設定される。変動パターンNPは装飾図柄表示器34にリーチアクション画面としてノーマルリーチを発生させるためのものであり、変動パターンNPの選択時には物語調のリーチアクション画面が発生しない。
CPU41は図10のステップS36で大当り図柄を設定すると、ステップS37で保留データエリア「1」からランダムカウンタR1の取得結果を検出する。そして、図11の(a)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動パターンを選択的に設定し、図10のステップS38でランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「70」であるときには変動パターンSP3が選択され、変動表示時間T3が選択される。
CPU41は図10のステップS35で外れを検出すると、ステップS39でRAM43の保留データエリア「1」から外れリーチ判定用のランダムカウンタR2の取得結果を検出し、10個の外れリーチ値「0〜9」と比較する。これら外れリーチ値はメイン制御回路40のROM42に予め記録されたものであり、CPU41はステップS39でランダムカウンタR2の検出結果が10個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、ランダムカウンタR2の検出結果が10個の外れリーチ値のいずれとも相違していることを検出したときには完全外れと判定する。
CPU41はステップS39で外れリーチおよび完全外れを判定すると、ステップS40で外れリーチおよび完全外れの判定結果を検出する。ここで外れリーチを検出したときにはステップS41へ移行し、RAM43の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ランダムカウンタR5の1桁目〜3桁目の各数字に「1」を加算し、外れリーチ図柄を設定する。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「010」であるときには各列の数字に「1」が加算され、外れリーチ図柄が「121」に設定される。
メイン制御回路40のROM42には、図11の(b)に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間との関係を示すものであり、変動パターンテーブルには変動パターンNP〜SP3が設定されている。変動パターンSP1〜SP3は装飾図柄表示器34に大当り用の変動パターンSP1〜SP3と同一展開の物語調のリーチアクション画面を発生させるものであり、リーチアクション画面の結末として遊技者に外れを連想させるものが設定される点で大当り用の変動パターンSP1〜SP3と相違する。変動パターンNPは装飾図柄表示器34にノーマルリーチを発生させるためのものであり、変動パターンNPの選択時には大当り用の変動パターンNPと同一展開で最終の中列が低速変動する。
CPU41は図10のステップS41で外れリーチ図柄を設定すると、ステップS42で保留データエリア「1」からランダムカウンタR1の取得結果を検出する。そして、図11の(b)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動パターンを選択的に設定し、図10のステップS43でランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「70」であるときには変動パターンSP2が選択され、変動表示時間T2が選択される。
CPU41は図10のステップS40で完全外れを検出すると、ステップS44へ移行する。ここでRAM43の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出し、ランダムカウンタR5の1桁目〜3桁目の各数字に「1」を加算することに基いて完全外れ図柄を設定する。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「001」であるときには各列の数字に「1」が加算され、完全外れ図柄が「112」に設定される。
CPU41はステップS44で完全外れ図柄を設定すると、ステップS45で完全外れ用の変動パターンKPを設定し、ステップS46で変動表示時間Tkを設定する。即ち、完全外れの判定時にはランダムカウンタR1の取得結果に応じた変動パターンの無作為的な設定処理が行われず、変動パターンが特定値KPに一義的に設定される。
CPU41はステップS47へ移行すると、演出制御回路55に特別図柄遊技データとして特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果を送信する。すると、演出制御回路55が特別図柄遊技データの送信結果に基いて装飾図柄遊技データを設定し、図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72に送信する。これら図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72が装飾図柄遊技データの送信結果に基いて演出内容を設定し、演出内容の設定結果を実行することに基いて装飾図柄遊技を開始する。即ち、特別図柄遊技データの送信処理はサブ制御回路に装飾図柄の可変表示を開始指示するものである。
CPU41はステップS47で演出制御回路55に特別図柄遊技データを送信すると、ステップS48でシーケンスデータを設定する。このシーケンスデータは、図12に示すように、特別図柄表示器30の表示内容を制御する特別図柄表示信号が出力タイミングと共に記録されたものであり、シーケンスデータ設定処理の詳細は次の通りである。
4−2−3−1.シーケンスデータ設定処理
CPU41は図13のステップS61で左図柄変動停止信号を設定し、ステップS62で右図柄変動停止信号を設定する。これら左図柄変動停止信号および右図柄変動停止信号は特別図柄の左列の図柄要素および右列の図柄要素を設定結果で変動停止させるための特別図柄表示信号であり、予め設定された固定的なタイミングt1およびt2に設定される。
CPU41はステップS62で右図柄変動停止信号を設定すると、ステップS63で大当り・外れリーチ・完全外れの判定結果を検出する。ここで外れリーチおよび大当りを検出したときにはステップS64で中図柄低速変動信号を設定する。この中図柄低速変動信号は特別図柄の中列の図柄要素を予め設定された低速度で変動表示するための信号であり、予め設定された固定的なタイミングt3に設定される。
CPU41は図10のステップS48で特別図柄遊技用のシーケンスデータを設定すると、ステップS49でタイマT1に変動表示時間の設定結果をセットし、ステップS50でカウンタN1から「1」を減算することに基いて特別図柄遊技の保留回数を減算する。そして、ステップS51で保留球表示信号を生成し、保留球表示信号をLED回路45に出力することに基いて保留球表示器32の点灯状態を制御する。この保留球表示信号はカウンタN1の減算結果に基いて生成されるものであり、CPU41はカウンタN1の減算結果に整合する数の保留球LED33を点灯するための保留球表示信号を生成する。即ち、特別図柄遊技の開始時点でメイン制御回路40からLED回路45に保留球表示信号が送信され、特別図柄遊技の残り保留回数に応じた数の保留球LED33が点灯する。
CPU41はステップS51で保留球表示信号を送信すると、ステップS52でRAM43の保留データエリアを整理し、ステップS53で図柄変動フラグをオン状態にセットする。この整理処理は保留データエリア「1」のランダムカウンタR1〜R4を消去し、保留データエリア「2」を含んだ以後にランダムカウンタR1〜R4が格納されているときにはランダムカウンタR1〜R4を使用順序が1個前の保留データエリアに移動するものであり、例えば保留データエリア「1」〜「3」にランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データエリア「1」のランダムカウンタR1〜R4が消去され、保留データエリア「2」のランダムカウンタR1〜R4および保留データエリア「3」のランダムカウンタR1〜R4が1個前の保留データエリア「1」および保留データエリア「2」に移動される。
CPU41はステップS53で図柄変動フラグをオン状態に設定すると、ステップS54でLED回路44に変動開始信号を出力する。この変動開始信号は特別図柄表示器30の左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素を同時に変動開始するための特別図柄表示信号であり、特別図柄は変動開始信号が出力されることに基いて変動開始する。この変動開始信号の出力はステップS47で装飾図柄の変動開始を指示することに同期して行われるものであり、特別図柄および装飾図柄は同一タイミングで変動開始する。
4−2−4.遊技終了処理
CPU41は図14のステップS71へ移行すると、図柄変動フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで図柄変動フラグがオン状態に設定されていることを検出したときにはステップS72へ移行し、特別図柄遊技用のシーケンスデータからタイマT1の現在の計測値に応じた特別図柄表示信号を検出する。そして、特別図柄表示信号の検出結果をLED回路44に出力し、特別図柄表示器30にシーケンスデータの設定結果に応じた内容の表示を行うことで特別図柄遊技を実行する。
図12の(a)は大当りおよび外れリーチの判定時に設定されるシーケンスデータを示すものであり、大当りおよび外れリーチの判定時には特別図柄の左列の図柄要素および右列の図柄要素が固定的なタイミングt1およびt2で順に変動停止し、中列の図柄要素が固定的なタイミングt3で相対的な低速変動状態になる。図12の(b)は完全外れの判定時に設定されるシーケンスデータを示すものであり、中列の図柄要素が低速変動しない点を除いて大当りおよび外れリーチ用のシーケンスデータと表示内容的に同一である。即ち、特別図柄遊技は各列の図柄要素を変動状態および変動停止状態で順に表示する内容の遊技である。
CPU41は図14のステップS73へ移行すると、タイマT1から設定値を減算することに基いて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS74へ移行し、タイマT1の減算結果を「0」と比較する。ここでタイマT1の減算結果が「0」であることを検出したときには特別図柄遊技の終了を判断し、ステップS75でLED回路44に可変停止信号として中図柄変動停止信号を出力する。この中図柄変動停止信号は特別図柄の中列の図柄要素を設定結果で変動停止させるための特別図柄表示信号であり、特別図柄の変動表示は最終の中列の図柄要素が変動停止することに基いて終了し、特別図柄の組合せは最終の中列の図柄要素が変動停止することに基いて確定する。
CPU41はステップS75で中図柄変動停止信号を出力すると、ステップS76で演出制御回路55に遊技停止コマンドを送信する。すると、演出制御回路55が図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72に演出終了コマンドを送信し、図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72が演出終了コマンドを検出することに基いて装飾図柄遊技を終える。即ち、遊技停止コマンドはサブ制御回路に装飾図柄の可変表示を終了指示するものであり、装飾図柄の可変終了指示はステップS75で特別図柄の可変終了を指示することに同期して行われ、装飾図柄および特別図柄は同一タイミングで変動停止する。
CPU41はステップS76で遊技停止コマンドを送信すると、ステップS77で直前の大当りおよび外れの判定結果を検出する。ここで外れを検出したときにはステップS80で図柄変動フラグをオフ状態にリセットし、大当りを検出したときにはステップS78へ移行する。
CPU41はステップS78で移行すると、演出制御回路55に大当り遊技データを送信する。そして、ステップS79で大当り遊技フラグをオン状態に設定し、ステップS80で図柄変動フラグをオフ状態に設定する。すると、演出制御回路55が大当り遊技データの送信結果に基いて大当り遊技演出データを設定し、図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72に送信する。これら図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72が大当り遊技演出データの送信結果に基いて大当り遊技の演出内容を設定し、演出内容の設定結果を実行することに基いて大当り遊技の演出を開始する。
4−2−5.大当り遊技処理
CPU41は図15のステップS81へ移行すると、大当り遊技フラグの設定状態を判断する。ここで大当り遊技フラグがオン状態に設定されていることを検出したときにはステップS82へ移行し、大当りラウンドを実行する。この大当りラウンドは、上述したように、大入賞口25を開放することに基いて大入賞口25内にパチンコ球が入賞することを許容する行為であり、大入賞口25に対するパチンコ球の入賞個数が上限値に到達する個数条件および大入賞口25の開放時間が上限値に到達する時間条件のいずれかが満足されることに基いて終了する。
大当りラウンドは予め設定された複数回数を上限に繰返されるものであり、CPU41はステップS83で最終回の大当りラウンドが終了したことを検出したときには大当り遊技が終了したと判断し、ステップS84で演出制御回路55に大当り遊技用の遊技停止コマンドを送信し、ステップS85で大当り遊技フラグをオフ状態にリセットする。この遊技停止コマンドは大当り遊技の演出停止を指令するものであり、演出制御回路55は遊技停止コマンドを検出することに基いて図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72に大当り遊技用の演出終了コマンドを送信し、大当り遊技の演出を終える。
5.演出制御回路55の内部処理
演出制御回路55のCPU57は図16のステップS201へ移行すると、特別遊技遊技データの有無を判断する。この特別図柄遊技データはメイン制御回路40が特別図柄遊技の開始時にランダムカウンタR1〜R5等の検出結果に基いて設定した特別図柄の設定結果と変動パターンの設定結果とを称するものであり、CPU57はステップS201で特別図柄遊技データを検出したときにはステップS202へ移行し、装飾図柄遊技データを設定する。この装飾図柄遊技データは特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果を含むものであり、CPU57はステップS202で装飾図柄遊技データを設定したときにはステップS203で装飾図柄遊技データの設定結果を図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72に送信する。
音制御回路67は演出制御回路55からの装飾図柄遊技データを検出すると、装飾図柄遊技データの変動パターンに応じた内容のシーケンスデータを設定する。このシーケンスデータは両スピーカ12の駆動内容を制御するコマンドが実行タイミングと共に記録されたものである。このシーケンスデータの実行タイミングは音制御回路67が演出制御回路55からの演出開始コマンドを検出することに基いて計測開始する装飾図柄遊技の経過時間に相当するものであり、音制御回路67は経過時間の計測結果が実行タイミングに到達することに基いてコマンドを順に実行し、装飾図柄遊技の音部分を組成する。
電飾制御回路72は演出制御回路55からの装飾図柄遊技データを検出すると、装飾図柄遊技データの変動パターンに応じた内容のシーケンスデータを設定する。このシーケンスデータは電飾LED15の駆動内容を制御するコマンドが実行タイミングと共に記録されたものである。このシーケンスデータの実行タイミングは電飾制御回路72が演出制御回路55からの演出開始コマンドを検出することに基いて計測開始する装飾図柄遊技の経過時間に相当するものであり、電飾制御回路72は経過時間の計測結果が実行タイミングに到達することに基いてコマンドを順に実行し、装飾図柄遊技の光部分を組成する。
図柄制御回路59は演出制御回路55からの装飾図柄遊技データを検出すると、装飾図柄の左列の図柄要素・中列の図柄要素・右列の図柄要素を同時に変動開始し、装飾図柄遊技データの変動パターンに応じた内容のシーケンスデータを設定する。このシーケンスデータは装飾図柄表示器34の表示内容を制御するコマンドが実行タイミングと共に記録されたものである。このシーケンスデータの実行タイミングは図柄制御回路59が演出制御回路55からの演出開始コマンドを検出することに基いて計測開始する装飾図柄遊技の経過時間に相当するものであり、図柄制御回路59は経過時間の計測結果が実行タイミングに到達することに基いてコマンドを順に実行し、装飾図柄遊技の映像部分を組成する。このシーケンスデータには装飾図柄の左列の図柄要素・右列の図柄要素・中列の図柄要素を演出制御回路55からの装飾図柄遊技データで変動停止させるコマンドが含まれており、図柄制御回路59は左列の図柄要素・右列の図柄要素・中列の図柄要素をコマンドに応じて順に変動停止させ、3列の図柄要素の組合せで大当りおよび外れを遊技者に報知する。
図17の(a)は完全外れ用の変動パターンKPの検出時に設定される完全外れ用のシーケンスデータを示すものであり、完全外れ用のシーケンスデータには左図柄変動停止コマンド・右図柄変動停止コマンド・中図柄変動停止コマンドが設定されている。このうち左図柄変動停止コマンドおよび右図柄変動停止コマンドにはタイミングt1およびt2が設定されており、図柄制御回路59は、図17の(b)に示すように、タイミングt1で左図柄変動停止コマンドを実行することに基いて左列の図柄要素を設定結果で変動停止させ、タイミングt2で右図柄変動停止コマンドを実行することに基いて右列の図柄要素を設定結果で変動停止させる。最終の中図柄変動停止コマンドにはタイミングが設定されておらず、図柄制御回路59は演出制御回路55からの演出終了コマンドを検出することに基いて中列の図柄要素を設定結果で変動停止させる。
図18の(a)はノーマルリーチ用の変動パターンNPの検出時に設定されるノーマルリーチ用のシーケンスデータを示すものである。このシーケンスデータにはリーチコマンドおよび低速変動コマンドが設定されており、図柄制御回路59は、図18の(b)に示すように、右列の図柄要素をタイミングt2で変動停止させた後にタイミングt2−1でリーチキャラクタを出現させる。そして、中列の図柄要素の変動速度をタイミングt3で遅める。このノーマルリーチ用のシーケンスデータにも最終の中図柄変動停止コマンドに対してタイミングが設定されておらず、図柄制御回路59は演出制御回路55からの演出終了コマンドを検出することに基いて中図柄変動停止コマンドを実行し、中列の図柄要素を設定結果で変動停止させる。
図19の(a)はスペシャルリーチ用の変動パターンSP1〜SP4の検出時に設定されるスペシャルリーチ用のシーケンスデータを示すものである。このシーケンスデータにはリーチコマンドの後に全図柄消去コマンドとリーチアクションコマンドと全図柄静止表示コマンドが設定されており、図柄制御回路59は、図19の(b)に示すように、タイミングt2−1でリーチキャラクタを出現させ、タイミングt2−2で左列の図柄要素〜右列の図柄要素を同時に消去し、タイミングt2−3で物語調のリーチアクション画面を表示する。このスペシャルリーチ用のシーケンスデータにも最終の全図柄静止表示コマンドに対してタイミングが設定されておらず、図柄制御回路59は演出制御回路55からの演出終了コマンドを検出することに基いて全図柄静止表示コマンドを実行し、左列の図柄要素〜右列の図柄要素を設定結果で同時に静止表示する。このリーチアクション画面は変動パターンSP1〜SP4に応じて進行内容が相違するものであり、大当り図柄の検出時には物語りの結末として遊技者に大当りを連想させるものが設定され、外れリーチ図柄の検出時には物語りの結末として遊技者に外れを連想させるものが設定される。
演出制御回路55のCPU57は図16のステップS203で装飾図柄遊技データを送信すると、ステップS204で図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72に演出開始コマンドを送信する。この演出開始コマンドはシーケンスデータの実行開始を指令するものであり、図柄制御回路59は演出開始コマンドを検出することに基いて装飾図柄表示器34のシーケンスデータに応じた制御を開始し、音制御回路67および電飾制御回路72は演出開始コマンドを検出することに基いて両スピーカ12および複数のLED15のシーケンスデータに応じた制御を開始する。
CPU57は図16のステップS205へ移行すると、遊技停止コマンドの有無を判断する。この遊技停止コマンドはメイン制御回路40が変動パターンの設定結果に応じた変動表示時間の経過時点で送信する装飾図柄遊技用のものであり、CPU57はステップS205で装飾図柄遊技用の遊技停止コマンドを検出したときにはステップS206で図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御装置72に装飾図柄遊技用の演出終了コマンドを送信する。すると、図柄制御回路59は、上述したように、シーケンスデータの最終のコマンドを実行することに基いて3列の装飾図柄の組合せを確定させ、音制御回路67および電飾制御回路72はスピーカ12およびLED15のシーケンスデータに基く制御を終える。
メイン制御回路40は図14のステップS75で中図柄変動停止信号を出力し、特別図柄の中列の図柄要素を変動停止させることに基いて3列の特別図柄の組合せを確定させ、組合せを確定させた直後のステップS76で遊技停止コマンドを送信する。演出制御回路55はメイン制御回路40からの遊技停止コマンドを検出することに基いて図柄制御回路59に演出終了コマンドを送信し、図柄制御回路59は演出終了コマンドを検出することに基いてシーケンスデータの最終のコマンドを実行して3列の装飾図柄の組合せを確定させる。即ち、遊技停止コマンドおよび演出終了コマンドは略同時に送信されるものであり、3列の装飾図柄の組合せは3列の特別図柄の組合せが確定するのと略同時に確定する。
CPU57はステップS207へ移行すると、大当り遊技データの有無を判断する。この大当り遊技データはメイン制御回路40が大当り遊技の開始時に送信するものであり、CPU57はステップS207で大当り遊技データを検出したときにはステップS208へ移行し、大当り遊技演出データを設定する。この大当り遊技演出データは大当り図柄が表示されたことを示す内容のものであり、CPU57はステップS208で大当り遊技演出データを設定したときにはステップS209へ移行する。ここで図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72に大当り遊技演出データを送信し、ステップS210で大当り遊技用の演出開始コマンドを送信する。すると、図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72が大当り遊技演出用のシーケンスデータを設定し、装飾図柄表示器34とスピーカ12とLED15をシーケンスデータの設定結果に基いて制御することで大当り遊技を映像・音・光で演出する。
CPU57はステップS211へ移行すると、大当り遊技用の遊技停止コマンドの有無を判断する。この遊技停止コマンドはメイン制御回路40が大当り遊技の終了時に送信するものであり、CPU57はステップS211で大当り遊技用の遊技停止コマンドを検出したときにはステップS212で図柄制御回路59と音制御回路67と電飾制御回路72に大当り遊技用の演出終了コマンドを送信する。すると、図柄制御回路59がシーケンスデータに基く装飾図柄表示器34の制御を終え、音制御回路67および電飾制御回路72がシーケンスデータに基くスピーカ12の制御およびLED15の制御を終える。
上記第1実施例によれば次の効果を奏する。
特別図柄表示器30および装飾図柄表示器34に特別図柄および装飾図柄を個別に変動表示し、装飾図柄を特別図柄に同期して変動開始および変動停止させたので、装飾図柄表示器34に複雑なストーリー展開でアニメーション画面を表示したときでも特別図柄表示器30の表示内容に基づいて遊技者に当落の判定結果を齟齬なく伝えることができる。
特別図柄のうち最終の中列の図柄要素および装飾図柄のうち最終の中列の図柄要素間だけで変動停止タイミングを整合させた。このため、特別図柄の全ての図柄要素および装飾図柄の全ての図柄要素間で変動停止タイミングを整合させる複雑な処理が不要になるので、特にメイン制御回路40の処理内容が簡単になる。
上記第1実施例においては、メイン制御回路40から演出制御回路55に特別図柄遊技データとして変動パターンの設定結果および特別図柄の設定結果を送信する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば変動パターンの設定結果を送信する構成としても良い。この場合、演出制御回路55から図柄制御回路59に変動パターンの設定結果に基いて装飾図柄を独自に設定すると良い。以下、図柄制御回路59が変動パターンの設定結果に基いて装飾図柄を設定する本発明の第2実施例について説明する。
メイン制御回路40のCPU41は図20のステップS55へ移行すると、確率変動モードの設定状態を判断する。この処理は確率変動フラグの設定状態に基づいて行われるものであり、CPU41は確率変動フラグがオン状態に設定されていることを検出したときには確率変動モードが有効化されていると判断してステップS56へ移行し、確率変動フラグがオフ状態に設定されていることを検出したときには確率変動モードが無効化されていると判断してステップS57へ移行する。
CPU41はステップS56へ移行すると、RAM43の保留データエリア「1」からランダムカウンタR3の取得結果を検出して3個の大当り値「3,5,7」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値のいずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定し、ランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定する。即ち、確率変動モードの有効状態では大当りが「3/361」の相対的な高確率で判定される。
CPU41はステップS57へ移行すると、RAM43の保留データエリア「1」からランダムカウンタR3の取得結果を検出して1個の大当り値「7」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が1個の大当り値と相違していることを検出したときには外れと判定し、ランダムカウンタR3の取得結果が1個の大当り値と同一であることを検出したときには大当りと判定する。即ち、確率変動モードの無効状態では大当りが「1/361」の相対的な低確率で判定される。
CPU41は大当りおよび外れを判定すると、ステップS35で大当りおよび外れの判定結果を検出する。ここで大当りを検出したときにはステップS36へ移行し、保留データエリア「1」からランダムカウンタR4の取得結果を検出し、ランダムカウンタR4の検出結果に基いて大当り図柄を設定する。
CPU41はステップS36で大当り図柄を設定すると、ステップS58で確率変動モードの獲得状態を判断する。この確率変動モードの獲得状態は大当り図柄の設定結果に応じて判断されるものであり、CPU41は大当り図柄の設定結果が奇数の確率変動図柄であることを検出したときには確率変動モードの獲得と判定し、ステップS59で確率変動フラグをオン状態にセットすることに基いて確率変動モードを有効化する。また、ステップS58で大当り図柄の設定結果が偶数の通常図柄であることを検出すると、確率変動モードの非獲得と判定し、ステップS60で確率変動フラグをオフ状態にリセットすることに基いて確率変動モードを無効化する。即ち、確率変動モードの獲得の有無は大当りの判定を条件に「1/2」の確率で振分けられるものである。
メイン制御回路40のROM42には、図21の(a)および(b)に示すように、確率変動モードの獲得時用の変動パターンテーブルおよび確率変動モードの非獲得時用の変動パターンテーブルが記録されている。これら変動パターンはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間との関係を示すものであり、CPU41は図20のステップS37へ移行すると、確率変動モードの獲得結果を検出する。例えば確率変動モードの獲得を検出したときにはステップS37で図21の(a)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1に応じた変動パターンを選択的に設定し、図20のステップS38でランダムカウンタR1に応じた変動表示間を選択的に設定する。また、確率変動モードの非獲得を検出したときにはステップS37で図21の(b)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1に応じた変動パターンを選択的に設定し、図20のステップS38でランダムカウンタR1に応じた変動表示間を選択的に設定する。
メイン制御回路40のROM42には、図21の(c)に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間との関係を示すものであり、CPU41は図20のステップS41で外れリーチ図柄を設定し、ステップS42で図21の(c)の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1に応じた変動パターンを選択的に設定し、図20のステップS43でランダムカウンタR1に応じた変動表示間を選択的に設定する。
CPU41は図20のステップS47へ移行すると、演出制御回路55に特別図柄遊技データとして変動パターンの設定結果だけを送信する。すると、演出制御回路55は変動パターンの設定結果を図柄制御回路59に送信する。
図柄制御回路59のCPU60は装飾図柄設定手段に相当するものであり、演出制御回路55からの変動パターンに基いて装飾図柄を設定する。そして、変動パターンの設定結果および装飾図柄の設定結果に基いてシーケンスデータを設定し、装飾図柄表示器34の表示内容をシーケンスデータの設定結果に基いて制御することで装飾図柄の変動表示を演出制御回路55の設定結果で停止させる。以下、図柄制御回路59の装飾図柄設定処理について説明する。
図柄制御回路59のROM61には、図22に示すように、装飾図柄テーブルが記録されている。この装飾図柄テーブルは大当り用の変動パターンと装飾図柄との関係を示すものであり、図柄制御回路59のCPU60は演出制御回路55から大当り用の変動パターンNP・SP1〜SP4・NP−1・SP1−1〜SP4−1のいずれかを検出すると、図22の装飾図柄テーブルから変動パターンの検出結果に応じた装飾図柄を設定する。
装飾図柄テーブルには確率変動モード用の変動パターンNPおよびSP1〜SP4に対応して奇数の確率変動図柄が設定されており、メイン制御回路40が確率変動モードの獲得を判定したときには図柄制御回路59が装飾図柄として奇数の確率変動図柄を設定する。また、装飾図柄テーブルには非確率変動モード用の変動パターンNP−1およびSP1−1〜SP4−1に対応して偶数の通常図柄が設定されており、メイン制御回路40が確率変動モードの非獲得を判定したときには図柄制御回路59が装飾図柄として偶数の通常図柄を設定する。
図柄制御回路59のCPU60は設定時間(具体的には4msec)が経過する毎に図23のタイマ割込みプログラムを起動し、ステップS301でランダムカウンタR11を更新している。このランダムカウンタR11はメイン制御回路40のランダムカウンタR5と同様の3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図5に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」ずつ加算される。
CPU60は図23のステップS301でランダムカウンタR11を更新すると、ステップS302でランダムカウンタR11の更新結果の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS303へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM62の完全外れ図柄エリアに格納する。
CPU60はステップS302でランダムカウンタR11の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS304でランダムカウンタR11の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS305でランダムカウンタR11の更新結果をRAM62の外れリーチ図柄エリアに格納する。
CPU60は演出制御回路55から外れリーチ用の変動パターンNP−2およびSP1−2〜SP3―2のいずれかを検出すると、RAM62の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR11を検出し、ランダムカウンタR11の各列の数字に「1」を加算することに基いて外れリーチ図柄を設定する。また、演出制御回路55から完全外れ用の変動パターンKPを検出すると、RAM62の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR11を検出し、ランダムカウンタR11の各列の数字に「1」を加算することに基いて完全外れ図柄を設定する。
上記第2実施例においては、確率変動モード獲得時の大当り用の変動パターンに対して1個の確率変動図柄を割付け、確率変動モード非獲得時の大当り用の変動パターンに対して1個の通常図柄を割付けたが、これに限定されるものではなく、複数個の確率変動図柄および複数個の通常図柄を割付け、複数個の確率変動図柄および複数個の通常図柄をランダムカウンタの取得結果に基いて選択的に設定する構成としても良い。
上記第1〜第2実施例においては、装飾図柄表示器34に特別図柄と同数個の図柄要素からなる装飾図柄を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば本発明の第3実施例を示す図24のように、特別図柄と異なる個数の図柄要素からなる装飾図柄を表示しても良い。上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明1]〜[発明4]が記載されている。
[発明1]
相対的に小さな表示領域を有する特別図柄表示器と、前記特別図柄表示器に比べて大きな表示領域を有する装飾図柄表示器と、パチンコ球が始動口に有効に入賞することに基いて前記特別図柄表示器に複数の図柄要素からなる特別図柄を可変表示するメイン制御回路と、前記メイン制御回路が特別図柄の可変表示を開始することに連動して前記装飾図柄表示器に特別図柄と同個数または異個数の図柄要素からなる装飾図柄を可変表示するサブ制御回路とを備え、前記メイン制御回路はパチンコ球が前記始動口に有効に入賞することに基いて大当り乱数を取得する大当り乱数取得手段と、可変時間乱数を取得する可変時間乱数取得手段と、前記大当り乱数取得手段の取得結果に基いて大当りおよび外れを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に応じた特別図柄を設定する特図設定手段と、前記可変時間乱数取得手段の取得結果に基いて特別図柄の可変表示時間を設定する時間設定手段と、特別図柄の可変表示を開始制御する開始制御手段と、特別図柄の可変開始タイミングに同期して装飾図柄の可変表示を前記サブ制御回路に開始指示する開始指示手段と、特別図柄の可変表示時間を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果が前記時間設定手段の設定結果に到達することに基いて前記特別図柄表示器に可変停止コマンドを出力し特別図柄を前記特図設定手段の設定結果で可変停止させる特図停止制御手段と、可変停止コマンドの出力タイミングに同期して装飾図柄の可変表示を前記サブ制御回路に終了指示する終了指示手段とを有する判定結果報知手段とを含んで構成され、前記サブ制御回路は前記メイン制御回路からの可変開始指示を検出することに基いて特別図柄の可変開始に同期して前記装飾図柄表示器に装飾図柄の可変動画を表示する可変開始制御手段と、前記メイン制御回路からの可変終了指示を検出することに基いて特別図柄の可変停止に同期して前記装飾図柄表示器の装飾図柄の可変動画を停止させる可変停止制御手段とを含んで構成されていることを特徴とする遊技機。
発明1は特別図柄表示器および装飾図柄表示器に特別図柄および装飾図柄を個別に可変表示し、装飾図柄の可変開始および可変停止の双方を特別図柄に同期して行うことで遊技者に当落の判定結果を齟齬なく伝えることができる制御内容の遊技機を提供することを課題とするものであり、以下、発明1の用語を説明する。
1)特別図柄表示器:装飾図柄表示器に比べて小さな表示領域を有するものであり、図2の符号30は特別図柄表示器の一例を示している。この特別図柄表示器は特別図柄が可変状態および可変停止状態で表示可能な表示器を総称するものであり、例えばLED表示器・CRT表示器・LCD表示器・ドラム式表示器等を用いると良い。
2)装飾図柄表示器:特別図柄表示器に比べて大きな表示領域を有するものであり、図2の符号34は装飾図柄表示器の一例を示している。この装飾図柄表示器は装飾図柄が可変状態および可変停止状態で表示可能な表示器を総称するものであり、例えばLED表示器・CRT表示器・LCD表示器・ドラム式表示器等を用いると良い。
3)メイン制御回路:パチンコ球が始動口に有効に入賞することに基いて特別図柄表示器に特別図柄を可変表示するものであり、図3の符号40はメイン制御回路の一例を示している。この特別図柄は複数の図柄要素からなるものであり、特別図柄の可変表示とは図柄要素を設定順序で変化させる・図柄要素が可変停止していない旨の識別符号を表示する等、要は特別図柄が可変停止していないことを遊技者に報知する全ての表示態様を含む用語である。このメイン制御回路は大当り乱数取得手段と可変時間乱数取得手段と大当り判定手段と特図設定手段と時間設定手段と判定結果報知手段とを含んで構成されている。大当り乱数取得手段はパチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に大当り乱数を取得するものであり、図8のステップS23は大当り乱数取得手段の一例を示している。この大当り乱数は一定範囲内で変化するものであり、定期的な時間周期で作動する制御プログラムの中でカウンタを加減算することに基いて変化させても良く、不規則的な時間周期でループする制御プログラムの中でカウンタを加減算することに基いて変化させても良い。可変時間乱数取得手段は可変時間乱数を取得するものであり、図8のステップS23は可変時間乱数取得手段の一例を示している。この可変時間乱数は一定範囲内で変化するものであり、定期的な時間周期で作動する制御プログラムの中でカウンタを加減算することに基いて変化させても良く、不規則的な時間周期でループする制御プログラムの中でカウンタを加減算することに基いて変化させても良い。大当り判定手段は大当り乱数の取得結果に基いて大当りおよび外れを判定するものである。図10のステップS34は大当り判定手段の一例を示すものであり、大当り乱数の取得結果を予め設定された大当り値と比較することに基いて大当りおよび外れを振分けている。特図設定手段は大当り判定手段の判定結果に応じた特別図柄を設定するものである。図10のステップS36・ステップS41・ステップS44は特図設定手段の一例であり、特図設定手段は大当りの判定状態で大当りを報知する態様の特別図柄を設定し、外れの判定状態で外れを報知する態様の特別図柄を設定する。時間設定手段は特別図柄の可変表示時間を可変時間乱数の取得結果に基いて設定するものである。この特別図柄の可変表示時間とは特別図柄の可変開始から可変停止に至る所要時間を称するものであり、図10のステップS38・ステップS43・ステップS46は時間設定手段の一例である。判定結果報知手段は特別図柄を用いて大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知するものであり、開始制御手段と開始指示手段と計測手段と特図停止制御手段と終了指示手段とを含んで構成されている。開始制御手段は特別図柄の可変表示を開始制御するものであり、図10のステップS54で可変開始信号を出力することに基いて特別図柄の可変表示を開始する制御は開始制御手段の一例である。開始指示手段はサブ制御回路に装飾図柄の可変表示を開始指示するものであり、開始指示は特別図柄の可変開始タイミングに同期して行われるものである。図10のステップS47は開始指示手段の一例であり、サブ制御回路に遊技データを送信することに基いて装飾図柄の可変表示が開始指示される。計測手段は特別図柄の可変表示時間を計測するものである。図14のステップS73は計測手段の一例であり、可変表示時間の設定結果がセットされたカウンタを減算することに基いて特別図柄の可変表示時間を計測している。特図停止手段は特別図柄の可変表示時間が設定結果に到達することに基いて可変停止コマンドを出力するものである。この可変停止コマンドは特別図柄を設定結果で可変停止させるための信号であり、図14のステップS75で出力される可変停止信号は可変停止コマンドの一例である。この可変停止コマンドは特別図柄の可変表示時間が設定結果に到達することに基いて出力されるものであり、特別図柄の態様は可変表示時間が経過することに基いて確定する。終了指示手段は装飾図柄の可変表示をサブ制御回路に終了指示するものであり、可変表示の終了指示は可変停止コマンドの出力タイミングに同期して行われる。図14のステップS76で出力される遊技停止コマンドは終了指示の一例であり、終了指示はステップS75で特別図柄を可変停止させる可変停止信号を出力することに基いて出力される。
4)サブ制御回路:メイン制御回路が特別図柄の可変表示を開始することに連動して装飾図柄表示器に装飾図柄を可変表示するものであり、図3の符号59はサブ制御回路の一例である。この装飾図柄は特別図柄と同個数または異個数の図柄要素からなるものであり、装飾図柄の可変表示とは図柄要素を設定順序で変化させる・図柄要素が可変停止していない旨の識別符号を表示する等、要は装飾図柄が可変停止していないことを遊技者に報知する全ての表示態様を含む用語である。この装飾図柄の可変表示は特別図柄表示器に比べて表示領域が大きな装飾図柄表示器を用いて行われるものであり、特別図柄の可変表示に比べて視覚的に目立つことになる。サブ制御回路は可変開始制御手段および可変停止制御手段を含んで構成されたものである。可変開始制御手段は装飾図柄表示器に装飾図柄の可変動画を表示開始するものである。この表示開始はメイン制御回路からの可変開始指示を検出することに基いて行われるものであり、装飾図柄は特別図柄の可変開始に同期して可変開始する。可変停止制御手段は装飾図柄表示器に装飾図柄の可変動画を表示停止するものである。この表示停止はメイン制御回路からの可変終了指示を検出することに基いて行われるものであり、装飾図柄は特別図柄の可変停止に同期して可変停止する。例えば図16のステップS206で出力される演出終了コマンドは図14のステップS76で可変停止が指示されることに呼応して出力されるものであり、装飾図柄は図16のステップS206で演出終了コマンドが出力されることに基いて可変停止する。即ち、装飾図柄は特別図柄が可変開始および可変停止することに同期して可変開始および可変停止するものであり、装飾図柄の態様は特別図柄の態様に同期して確定する。
[発明2]
前記特別図柄停止手段は最終の図柄要素を除く残りの図柄要素を予め設定されたタイミングで可変停止させ、最終の図柄要素の可変停止タイミングを前記可変時間設定手段の設定結果に応じて調整する制御を行うことを特徴とする発明1に記載の遊技機。
発明2は特別図柄の図柄要素のうち最終の図柄要素を除く残りの図柄要素を予め設定されたタイミングで可変停止させ、最終の図柄要素の可変停止タイミングを可変表示時間の設定結果に応じて調整する制御を行うものである。図13のシーケンスデータ設定処理は特別図柄停止手段の一例であり、この場合にはステップS62およびステップS63で左列の図柄要素および右列の図柄要素の可変停止タイミングを固定値に設定し、中列の図柄要素の可変停止タイミングを可変表示時間の設定値に調整している。即ち、特別図柄および装飾図柄は最終の図柄要素だけが同期して可変停止するものであり、残りの図柄要素は必ずしも同期して可変停止するものではない。
[発明3]
前記メイン制御回路は特別図柄と可変時間乱数と特別図柄の可変表示時間との関係を示す複数の変動パターンが記録された記録手段と、複数の変動パターンから特別図柄の設定結果および可変時間乱数の取得結果に応じた変動パターンを選択し変動パターンの選択結果に応じた可変表示時間を設定する時間設定手段としての変動パターン選択手段と、変動パターンの選択結果を前記サブ制御回路に送信することに基いて装飾図柄の可変表示を開始指示する開始指示手段としての変動パターン指示手段とを有し、前記サブ制御回路は前記メイン制御回路からの変動パターンに基づいて装飾図柄の停止態様を設定する装飾図柄設定手段を有していることを特徴とする発明1〜2のいずれかに記載の遊技機。
発明3はメイン制御回路からサブ制御回路に特別図柄の設定結果を送信することなく、サブ制御回路で大当りおよび外れの判定結果に応じた装飾図柄を設定するものである。即ち、サブ制御回路が変動パターンの種類に応じた装飾図柄を設定するものであり、特別図柄の可変停止状態および装飾図柄の可変停止状態では両者の意味内容が整合し、特別図柄の組合せおよび装飾図柄の組合せは必ずしも整合しない。
[発明4]
前記メイン制御回路は特別図柄と可変時間乱数と特別図柄の可変表示時間との関係を示す複数の変動パターンが記録された記録手段と、複数の変動パターンから特別図柄の設定結果および可変時間乱数の取得結果に応じた変動パターンを選択し変動パターンの選択結果に応じた可変表示時間を設定する時間設定手段としての変動パターン選択手段と、変動パターンの選択結果および特別図柄の設定結果を前記サブ制御回路に送信することに基いて装飾図柄の可変表示を開始指示する開始指示手段としての変動パターン指示手段とを有し、前記サブ制御回路は前記メイン制御回路からの特別図柄の設定結果に基づいて装飾図柄の停止態様を設定する装飾図柄設定手段を有していることを特徴とする発明1〜2のいずれかに記載の遊技機。
発明4はメイン制御回路からサブ制御回路に特別図柄の設定結果を送信し、サブ制御回路で特別図柄の設定結果に整合する装飾図柄を設定するものであり、特別図柄の可変停止状態および装飾図柄の可変停止状態では組合せそのものが整合する。
本発明の第1実施例を示す図(aは全体構成を示す前面図,bは側面図) 遊技盤を示す前面図 電気的構成を示すブロック図 メイン制御回路のメイン処理を示すフローチャート ランダムカウンタの加算内容を説明するための図 メイン制御回路のタイマ割込み処理を示すフローチャート (a)はランダムカウンタの一覧を示す図、(b)はノーマルカウンタの一覧を示す図、(c)はタイマの一覧を示す図 メイン制御回路の始動信号処理を示すフローチャート メイン制御回路の保留データエリアを示す図 メイン制御回路の遊技開始処理を示すフローチャート ランダムカウンタと変動パターンと変動表示時間との関係を示す図(aは大当り用の変動パターンテーブルを示す図、bは外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図) 特別図柄遊技用のシーケンスデータを示す図(aは大当りおよび外れリーチ用のシーケンスデータを示す図,bは完全外れ用のシーケンスデータを示す図) メイン制御回路のシーケンスデータ設定処理を示すフローチャート メイン制御回路の遊技終了処理を示すフローチャート メイン制御回路の大当り遊技処理を示すフローチャート 演出制御回路の装飾図柄制御処理を示すフローチャート (a)は完全外れ判定時の装飾図柄遊技用のシーケンスデータを示す図、(b)は装飾図柄表示器の表示画面を示す図 (a)はノーマルリーチ判定時の装飾図柄遊技用のシーケンスデータを示す図、(b)は装飾図柄表示器の表示画面を示す図 (a)はスペシャルリーチ判定時の装飾図柄遊技用のシーケンスデータを示す図、(b)は装飾図柄表示器の表示画面を示す図 本発明の第2実施例を示す図(メイン制御回路の遊技開始処理を示すフローチャート) (a)は確率変動判定時の大当り用の変動パターンテーブルを示す図、(b)は非確率変動判定時の大当り用の変動パターンテーブルを示す図、(c)は外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図 装飾図柄と変動パターンとの関係を示す図 演出制御回路のランダムカウンタ更新処理を示すフローチャート 本発明の第3実施例を示す図(遊技盤を示す前面図)
符号の説明
22は始動口、30は特別図柄表示器、34は装飾図柄表示器、40はメイン制御回路、41はCPU(大当り乱数取得手段,可変時間乱数取得手段,大当り判定手段,特図設定手段,時間設定手段,判定結果報知手段,開始制御手段、開始指示手段、計測手段、特図停止制御手段、終了指示手段,変動パターン選択手段,変動パターン指示手段)、42はROM(記録手段)、59は図柄制御回路(サブ制御回路)、60はCPU(可変開始制御手段,可変停止制御手段,装飾図柄設定手段)を示している。

Claims (1)

  1. パチンコ球が入賞することが可能な始動口と、
    パチンコ球が入賞することが不能な閉鎖状態および入賞することが可能な開放状態相互間で切換えられる大入賞口と、
    パチンコ球が前記始動口に入賞した場合に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始されると共に第1の図柄要素が1番目に変動停止状態で表示され、第2の図柄要素が2番目に変動停止状態で表示され、第3の図柄要素が3番目に変動停止状態で表示されるものであって、第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素の全てが変動停止状態になることで予め決められた大当りの組合せまたは大当りの組合せと異なる外れの組合せになる特別図柄表示器と、
    パチンコ球が前記始動口に入賞した場合に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれが変動状態で表示開始されると共に第1の図柄要素が1番目に変動停止状態で表示され、第2の図柄要素が2番目に変動停止状態で表示され、第3の図柄要素が3番目に変動停止状態で表示されるものであって、第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素の全てが変動停止状態になることで前記大当りの組合せまたは前記外れの組合せになる装飾図柄表示器と、
    次の1A)処理〜1I)処理を行うメイン制御回路と、
    1A)パチンコ球が前記始動口に入賞した場合に前記大入賞口を開放状態にする大当りであるか否かを判定する処理
    1B)大当りであると判定した場合には第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素が前記大当りの組合せとなるように第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを設定し、大当りでないと判定した場合には第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素が前記外れの組合せとなるように第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを設定する処理
    1C)大当りであるか否かを判定した場合に1つの変動パターンを選択すると共に当該変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を設定し、当該変動パターンの選択結果を送信する処理
    1D)大当りであるか否かを判定した場合に固定的な第1の特別図柄停止タイミングおよび固定的な第2の特別図柄停止タイミングを含むシーケンスデータを設定する処理
    1E)変動パターンの選択結果を送信した場合に可変開始信号を出力することで前記特別図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示開始する処理
    1F)前記特別図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示開始した場合に時間を計測する処理
    1G)時間の計測結果がシーケンスデータの第1の特別図柄停止タイミングに到達した場合に前記特別図柄表示器の第1の図柄要素を設定結果で変動停止状態にし、時間の計測結果がシーケンスデータの第2の特別図柄停止タイミングに到達した場合に前記特別図柄表示器の第2の図柄要素を設定結果で変動停止状態にする処理
    1H)時間の計測結果が変動表示時間の選択結果に到達したか否かを判断し、時間の計測結果が変動表示時間の選択結果に到達したと判断した場合には前記特別図柄表示器の第3の図柄要素を設定結果で変動停止状態にすると共に遊技停止コマンドを送信する処理
    1I)前記特別図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素を前記大当りの組合せで表示した場合に前記大入賞口を閉鎖状態から開放状態に切換える処理
    次の2A)処理〜2E)処理を行うサブ制御回路を備えたことを特徴とする遊技機。
    2A)前記メイン制御回路が変動パターンの選択結果を送信した場合に前記装飾図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示開始する処理
    2B)前記メイン制御回路が変動パターンの選択結果を送信した場合に第1の装飾図柄停止タイミングおよび第2の装飾図柄停止タイミングを含むシーケンスデータを前記メイン制御回路の変動パターンの選択結果に応じて設定する処理
    2C)前記装飾図柄表示器に第1の図柄要素と第2の図柄要素と第3の図柄要素のそれぞれを変動状態で表示開始した場合に経過時間を計測する処理
    2D)経過時間の計測結果がシーケンスデータの設定結果に応じた第1の装飾図柄停止タイミングに到達した場合に前記装飾図柄表示器の第1の図柄要素を前記メイン制御回路の第1の図柄要素の設定結果に応じたもので変動停止状態にし、経過時間の計測結果がシーケンスデータの設定結果に応じた第2の装飾図柄停止タイミングに到達した場合に前記装飾図柄表示器の第2の図柄要素を前記メイン制御回路の第2の図柄要素の設定結果に応じたもので変動停止状態にする処理
    2E)前記メイン制御回路が遊技停止コマンドを送信した場合に前記装飾図柄表示器の第3の図柄要素を前記メイン制御回路の第3の図柄要素の設定結果に応じたもので変動停止状態にする処理
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